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特開2024-149475サイドリンク非ライセンス(SL-U)ギャップシンボル及びサイクリックプレフィックス拡張(CPE)構成
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024149475
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】サイドリンク非ライセンス(SL-U)ギャップシンボル及びサイクリックプレフィックス拡張(CPE)構成
(51)【国際特許分類】
   H04W 92/18 20090101AFI20241010BHJP
   H04W 72/54 20230101ALI20241010BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20241010BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20241010BHJP
【FI】
H04W92/18
H04W72/54 110
H04W72/0446
H04W16/14
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024062117
(22)【出願日】2024-04-08
(31)【優先権主張番号】63/494,961
(32)【優先日】2023-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】フアニン ニウ
(72)【発明者】
【氏名】ダウェイ チャン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ ゼン
(72)【発明者】
【氏名】チュンシュアン イェ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067JJ03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】非ライセンスチャネルでのサイドリンク(SL)通信方法と装置を提供する。
【解決手段】ワイヤレスネットワークにおいて、ユーザ機器(UE)、基地局、ベースバンドプロセッサ、又は他のネットワークデバイスは、クリアチャネルアセスメント(CCA)を用いてサイドリンク(SL)チャネルを感知し、サブキャリアスペーシング(SCS)と、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)長を有するCPEとに基づいてギャップ長を構成することによって、SL通信を生成するように動作する。CPE長及びギャップ長は、1つ以上の条件又はチャネルタイプに基づく。次いで、SL通信は、SLチャネルを獲得したことに応じてSL通信を送信する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)であって、
無線周波数(RF)回路と、
1つのメモリを含む処理回路であって、前記メモリに記憶された命令を実行して、前記UEに、
クリアチャネルアセスメント(CCA)に基づいてサイドリンク(SL)チャネルへのアクセスを獲得させ、
SL通信のために、ササブキャリアスペーシング(SCS)に基づいて、前記SLチャネルへのアクセスを獲得したことに応じてサイクリックプレフィックス拡張(CPE)又はギャップ長を構成させ、
前記RF回路を介して、前記CPE長又は前記ギャップ長のうちの少なくとも1つに基づいて、前記SL通信を送信させる、ように構成されている、処理回路と、を備える、ユーザ機器(UE)。
【請求項2】
前記ギャップ長は、60kHz SCSを用いて前記SL通信を構成するとき、最大2つのギャップシンボルを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記ギャップ長は、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)送信の前に、スロットの終わりに、又は前記PSFCH送信の前及び前記スロットの終わりに、最大2つの連続するギャップシンボルを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記処理回路は前記UEに更に、
前記SL通信とのSL非ライセンス(SL-U)チャネル占有時間(COT)の共有に応じて、25マイクロ秒の感知長で前記SLチャネルの感知を実行させるように構成されており、前記ギャップ長は、最大2つのギャップシンボルを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項5】
前記処理回路は前記UEに更に、
SLスロットを非COT共有送信として送信する前に、タイプ1 CCAを用いて前記SLチャネルの感知を実行させるように構成されており、前記SLスロットのギャップ長は、最大2つのギャップシンボルを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項6】
前記処理回路は前記UEに更に、
前記SL通信のために部分帯域幅(BW)を利用するとき、又はサイドリンク制御情報(SCI)構成に基づいて、スロットシンボルの終わり部分に少なくとも1つのギャップシンボルを有する各スロットを生成させ、
前記SL通信のために全BWを利用するとき、スロットシンボルの前記終わり部分に少なくとも1つのギャップシンボルを有する1つのスロットを生成させるように構成されており、前記SL通信の前記SCSが60kHz SCSを含むことに応じて、前記少なくとも1つのギャップシンボルは最大2つのシンボルを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項7】
前記CPE長は、リソースプールにおける事前構成されたCPE長に基づいて構成されており、前記処理回路は前記UEに、共有COTの外側のPSFCHのみ、部分BWを利用するときの前記共有COTの外側の物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)若しくは物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)のうちの少なくとも1つ、又は前記共有COT内のPSCCH、PSSCH、若しくはPSFCHのうちの少なくとも1つを用いる前記CPE長を含むCPEを生成するように更に構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項8】
前記CPE長は、前記SL通信のために、15kHz SCS又は30kHz SCSにおける直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル長マイナス25マイクロ秒に基づく、及び60kHz SCSにおける2つのOFDMシンボル長マイナス25マイクロ秒に基づく、デフォルトCPE長である、請求項1に記載のUE。
【請求項9】
前記処理回路は前記UEに更に、
共有COTのためのSCI指示に基づいて、前記CPE長とCCAのCCAタイプとを有するCPEを動的に生成することによって、前記SL通信を生成させるように構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項10】
前記SCI指示は2ビットシグナリングを含み、15kHz SCS又は30kHz SCSが利用されていることに応じて、CCAタイプ2Aの場合、前記CPE長は1 OFDMシンボル長マイナス25マイクロ秒を含み、CCAタイプ2Bの場合、前記CPE長は前記1 OFDMシンボル長マイナス16マイクロ秒を含み、CCAタイプ2Cの場合、前記CPE長は1 OFDMシンボル長マイナス16マイクロ秒より大きく、60kHzのSCSが利用されていることに応じて、前記CPE長は、前記CCAタイプ2Aの場合、2 OFDMシンボル長マイナス25マイクロ秒を含み、前記CCAタイプ2Bの場合、2 OFDMシンボルマイナス16マイクロ秒を含み、又は前記CCAタイプ2Cの場合、2 OFDMシンボル長マイナス16マイクロ秒より大きい、請求項9に記載のUE。
【請求項11】
前記処理回路は前記UEに更に、
15kHz SCSのための1つのOFDMシンボル、又は30kHz SCS若しくは60kHz SCSのための2つのOFDMシンボルを伴う感知スロット境界において開始ポジションを選択することによって、全BW送信を伴うCOTを開始するために、複数のCPEを伴う前記SL通信を生成させるように構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項12】
ユーザ機器(UE)の方法であって、
クリアチャネルアセスメント(CCA)を用いてサイドリンク(SL)チャネルへのアクセスを獲得し、サブキャリアスペーシング(SCS)に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)長又はギャップ長を構成することによって、処理回路を介して、SL通信を生成することと、
前記CPE長又は前記ギャップ長のうちの少なくとも1つに基づいて、前記SLチャネルへのアクセスを獲得したことに応じて、前記SL通信を、無線周波数(RF)回路を介して、送信することと、
を含む、方法。
【請求項13】
前記SL通信のために部分帯域幅(BW)を利用するとき、又はサイドリンク制御情報(SCI)構成に基づいて、スロットシンボルの終わり部分に少なくとも1つのギャップシンボルを有する各スロットを生成することと、
前記SL通信のために全BWを利用するとき、前記スロットシンボルの終わり部分において少なくとも1つのギャップシンボルを有する1つのスロットを生成することと、を更に含み、
前記SL通信の前記SCSが60kHz SCSを含むことに応じて、前記少なくとも1つのギャップシンボルは最大2つのシンボルを含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)の前、スロットの終わり、又は前記スロットの前記PSFCHの前及び前記スロットの前記終わりに、最大2つの連続するギャップシンボルを用いて前記ギャップ長を構成すること、
を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記SL通信とのSL非ライセンス(SL-U)チャネル占有時間(COT)の共有に応じて、タイプ 2A CCAで25マイクロ秒の感知長で前記SLチャネルの感知を実行し、前記ギャップ長は、2つのギャップシンボルを含むこと、又は
SLスロットを非COT共有送信として送信する前に、タイプ1 CCAを用いて前記SLチャネルの感知を実行し、前記SLスロットの前記ギャップ長は、最大2つのギャップシンボルを含むこと、
を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、又は共有COT中のPSFCHのうちの少なくとも1つに関連付けられたリソースプール内の事前構成されたCPE長に基づいて、前記CPE長を構成すること、
を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
開始COT中のPSFCHのみを用いて、又は部分BWを利用するときの共有COTの外側のPSCCH若しくはPSSCHのうちの少なくとも1つを用いて、又は前記共有COT中のPSCCH、PSSCH、若しくはPSFCHのうちの少なくとも1つを用いて、前記CPE長を生成すること、
を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
ベースバンドプロセッサであって、メモリに記憶された命令を実行する時に、
クリアチャネルアセスメント(CCA)に基づいて、サイドリンク(SL)チャネルにアクセスすることによって、SL通信を生成し、サブキャリアスペーシング(SCS)に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)のCPE長又はギャップ長を構成することによって、SL通信を生成することと、
前記SLチャネルを獲得したことに応じて、無線周波数(RF)回路とのインタフェースに、前記RF回路による送信のための前記SL通信を提供することと、を含む動作を実行するように構成されている、ベースバンドプロセッサ。
【請求項19】
前記CPE長は、前記SL通信のために利用されるギャップ長及びSCSに基づく、請求項18に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項20】
前記動作は、
共有チャネル占有時間(COT)のためのSCI又はSCSのうちの少なくとも1つに基づいて、前記CPE長とCCAのCCAタイプとを有する前記CPEを動的に生成することによって、前記SL通信を生成すること
を更に含む、請求項18に記載のベースバンドプロセッサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サイドリンク(SL)非ライセンス(SL-U)構成のためのワイヤレス技術と、ギャップシンボル及びサイクリックプレフィックス拡張(CPE)構成とに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレスネットワーク内のモバイルデバイスの数及びモバイルデータトラフィックに対する需要が増加し続けるにつれて、現在及び予想される需要により良好に対処するために、システム要件及びアーキテクチャに変更が加えられる。例えば、いくつかのワイヤレス通信ネットワーク(例えば、第5世代(5G)又は新無線(NR)ネットワーク)は、UE to UE(U2U)リレー通信又はUE to network(NW)(U2N)リレー通信を含むように開発され得る。そのようなシナリオでは、パスサイドリンク(SL)リレー拡張が行われ得る。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】様々な態様によるサイドリンク(SL)通信のための例示的なスロット構造を示す。
【0004】
図2】様々な態様によるサイドリンク(SL)通信のための別の例示的なスロット構造を示す。
【0005】
図3】様々な態様によるサイドリンク(SL)通信のための例示的なマルチスロット構造を示す。
【0006】
図4】様々な態様によるサイドリンク(SL)通信のための別の例示的なマルチスロット構造を示す。
【0007】
図5】様々な態様によるSL通信のためのシグナリングの例を示す。
【0008】
図6】様々な態様によるSL通信のためのシグナリングの別の例を示す。
【0009】
図7】様々な態様によるSL通信のためのシグナリングの別の例を示す。
【0010】
図8】様々な態様によるSL通信のための例示的なプロセスフローを示す。
【0011】
図9】本明細書に記載の様々な実施形態(態様)に関連して使用可能なピアデバイスとしてネットワーク構成要素を有するネットワークに通信可能に結合されたユーザ機器(単数又は複数)(user equipment、UE)の例を示す例示的なブロック図を示す。
【0012】
図10】様々な態様による、ユーザ機器(UE)ワイヤレス通信デバイス又は他のネットワークデバイス/構成要素(例えば、eNB、gNB)の例示的な簡略化されたブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。異なる図における同様の図示数字は、同一又は同様の特徴、要素、動作などを識別し得る。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実装形態が利用され得、構造的又は論理的変更が行われ得るので、本開示は以下の説明に限定されない。
【0014】
本明細書では、サイドリンク(SL)通信を可能にするユーザ機器(UE)デバイスを含む様々な態様について説明する。UEデバイスは、歩行者UE(P-UE)デバイス、ビークルツーエブリシング(V2X)デバイス、又は車車間(V2V)、路車間(V2I)、歩車間(V2P)デバイス通信を含み得る他のUE、又は直接SL通信で動作する他のUEであり得る。UEはまた、例えば、路側ユニット(RSU)、ドローン、他の車両デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、又は他のUEデバイスを含むことができる。NR非ライセンス(NR-U)ネットワークにおける動作を含む車両ネットワークの要件を満たすために、新無線(NR)デバイスにおいて、異なるタイプの通信が考慮される。使用事例は、SL非ライセンス(SL-U)通信チャネル上のV2V、V2I、V2P、V2Nなどを含む、異なるタイプの通信タイプを伴い得る。
【0015】
特に、カバレッジ外シナリオにおいて、又はSL-Uにおける非ライセンスNRネットワークにおいて、UE間に専用SLチャネルを構成するとき、開始/イニシエータUEデバイスは、それがビジーであるかどうかを判定するために、最初にSLチャネルを感知する。クリアチャネルアセスメント(CCA)動作を用いてSLチャネルを獲得すると、開始UEは、物理SL制御チャネル(PSCCH)又は物理SL共有チャネル(PSSCH)上で搬送され得る、第1の段階SCI及び第2の段階SCIという2つの段階でSL制御情報(SCI)を提供することができる。第1の段階SCIは、獲得されたSLチャネル上で感知動作を可能にするための情報、並びにリソース割り当てについての情報を含む。第2の段階SCIは、SLチャネルの識別及び復号、並びにハイブリッド自動再送要求(HARQ)手順のための制御、チャネル状態情報(CSI)フィードバックのためのトリガ、又は関係するフィードバック情報(例えば、ACK/NACKフィードバック)を可能にするための情報を搬送することができる。SL共有チャネル又はPSSCHはまた、送信のためのデータのトランスポートブロック(TB)を搬送し、SCIは、SLデータが受信され、適切に復号されることを可能にするために、TBの正しい受信のための情報を更に含む。
【0016】
追加のSCI情報は、開始UEによって構成することができる。例えば、受信機UEがSL送信のために開始UEと同じCOTを共有することを可能にするためにチャネル占有時間(COT)共有がシグナリングされているとき、受信UEが完全/全CCA(例えば、カテゴリ4(CCA))よりも短いCCAを実行するように、様々なクリアチャネルアセスメント(CCA)がSCI中で示され得る。例えば、単一/ワンショットCCAなど、より短いCCAを実行することによって、ペアにされたUEデバイス間のSL通信は、リソースを浪費することなく効率的に維持され得る。COT共有がSCI又は無線リソース制御(RRC)構成によって示される動的チャネルアクセスでは、SL UEは、送信ギャップ及びリッスンビフォアトーク(LBT)感知ウィンドウに従って、選択/予約されたリソースを使用することによって、SL送信の前にタイプ1(ランダムバックオフ数生成を伴う完全CCA)又はタイプ2 LBT(タイプ1よりも短いCCA)のうちの1つを実行することができる。
【0017】
一態様では、UEは、CCAを用いてSLチャネルを感知し、SLチャネルが獲得されたとき、サブキャリアスペーシング(SCS)と、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)長を有するCPE長とに基づいてSLスロット中のギャップ長を構成することによって、SL送信を生成することができる。ギャップ長及びCPE長は、1つ以上の条件又はチャネルタイプに基づくことができる。例えば、SCS又は直交周波数分割多重(OFDM)ヌメロロジが60kHz SCSである場合、スロットギャップは、最大2つのギャップシンボルであるギャップ長で構成され得る。このギャップ長構成は、特に60kHz SCSを用いて、COT共有及び非COT共有のためのCCAタイプの完了を保証することができる。ギャップシンボルは、互いに隣接することができる。更に、このギャップ長は、様々なチャネル及び条件に従って、あるスロット又は複数のスロット内の物理PSFCHフィードバックチャネル(SL)送信の前に、1つ以上のスロットの終わり部分に、又はPSFCH送信の前と1つ以上のスロットの終わりとの両方に構成され得る。本開示の追加の態様及び詳細は、図を参照して以下で更に説明される。
【0018】
図1は、開始UE(例えば、110-1)と受信UE(例えば、110-2)との間のNR非ライセンスネットワークにおけるSL通信100のためのSLスロットの一例を示す。本明細書で言及されるように、SL通信は、ネットワークノード又は基地局を横断することなく、2つ以上のUE間の直接通信を指す。SLスロット104は、各々が各サブチャネル102の垂直軸にわたるリソースブロック(RB)を含むいくつかのシンボル(例えば、14個のシンボル、又は他の数)を含む。いくつかのシンボルは、PSCCH118及びPSSCH120を含み、PSSCH120は、最大でいくつかの物理リソースブロック(PRB)106(例えば、最大で10、12、15、20、25個などのPRB)を占有することができる。SLスロット104は、PSCCH118及びPSSCH120、並びに第1のシンボルとしての自動利得制御(AGC)シンボル116、ギャップシンボル122A及び122B、並びに物理SLフィードバックチャネル(SL)シンボル124を有するリソースを含む。SLスロット104は、例えば、様々な適用例においてより小さい又はより大きい時間ブロック中で送信され得る、図示されるよりも多い又は少ないシンボルで構成され得る。
【0019】
SLスロット104は、AGCシンボル116を備える第1のシンボルを含み、これは、SL UE受信機110-2における電力レベル制御などの自動利得制御目的のための第2のシンボル又は別のOFDMシンボルのコピーであり得る。後続のシンボルは、感知動作を可能にするための情報を有し、PSSCH120のリソース割り当てに関係するPSCCH118上の第1の段階(段階1/段階1)SCIを含む。SCIは、感知及びリソースマッピングのための様々な情報を有するPSCCH118上の第1の段階SCI、並びにPSCCH118と多重化され得るPSSCH120上の第2の段階SCIを含むことができる。PSFCH124は、ユニキャスト通信又はグループキャスト通信のためのSLチャネル上で、受信機UE110-2から送信機/開始UE110-1にACK/NACK情報のためのHARQフィードバックを送信するために利用され得る。
【0020】
道路安全性の向上、交通効率の向上、インフォテインメント、又は他の拡張のためのSL通信は、以下のネットワークカバレッジシナリオのうちのいずれか1つで行われる可能性がある:1)SL(例えば、P-UE又は車両UE(V-UE))上の通信UEが基地局(例えば、新無線gNB)のカバレッジに位置する場合の、カバレッジ内、2)全ての通信中のUEがいずれかの基地局(又はgNB)のカバレッジ外にある場合の、カバレッジ外、3)UEのうちの少なくとも1つがカバレッジ内にあり、基地局に通信可能に結合されているとき、部分カバレッジ。
【0021】
SCIは、基地局(例えば、gNBなど)によって開始されてもされなくてもよい、COT共有を可能にするための指示(フィールド又はパラメータ)を含むように更に構成される。COT共有は、開始UEがSLチャネルを獲得しており、受信UE110-2とのSL送信のためのリソースを構成した後に使用されていない任意の残りのリソースを共有することができるときに、SL-U COT上で有効にされ得る。次に、受信UE110-2は、NR非ライセンスネットワーク上でSL専用通信を実行するために、開始UE110-1によって示されたものと同様のリソースを使用して、SLチャネルを介して送信する。
【0022】
一態様では、UE110-1は、CCAを有するSLチャネルを感知し、SCSに基づいてギャップ長を構成することによってSL通信を生成することができ、同様に、SLチャネルを獲得するときの1つ以上の条件又はチャネルに基づくCPE長に従ってCPEを生成することができる。例えば、ギャップ長は、60kHz SCSを用いてSL通信を構成するとき、最大2つのギャップシンボル(又は2つのOFDMシンボル)と、他のSCS(例えば、15kHz又は30kHz SCS)のための1つのみのギャップシンボルとを備えることができる。追加又は代替として、ギャップシンボル(又はガードシンボル)のギャップ長は、図1においてギャップシンボル122A及び122Bで示されているように、物理PSFCHフィードバックチャネル(SL)送信の前に、スロットの終わりに、又はPSFCH送信の前及びスロットの終わりの両方に、最大2つの連続するギャップシンボルを有するスロット送信においてプレースホルダとして動作することができる。PSFCH送信の前とは、例えば、スロット104内のPSFCHシンボル(単数又は複数)124の直前を意味し得る。ギャップシンボルは、互いに隣接し、PSFCHシンボル124に隣接することができ、又は、例えば、スロット104の終わりにギャップシンボル122Bがある場合、PSFCHシンボル124の後に連続することができる。
【0023】
60kHz SCSを伴うスロット内で最大2つのギャップシンボル又はダブルギャップシンボルを構成することは、シンボル持続時間がタイプ2A CCA感知時間又はタイプ1 CCAの延期持続時間未満である、60kHz SCS又は他に特有の構成のための解として動作することができる。したがって、ガード期間又はギャップのために最大2つのギャップシンボル又はOFDMシンボルを有効にし、構成することは、SLにおけるCOT共有又は非COT共有のときに、CCA完了のための適切な時間を保証することができる。
【0024】
特に、例えば、SL-Uのために60kHz SCSを利用するとき、サイクリックプレフィックスを含むシンボル持続時間は17.84マイクロ秒であり、これは、25マイクロ秒のタイプ2A CCA持続時間よりも短い。加えて、タイプ1 CCAの延期持続時間は、チャネルアクセス優先度クラス(CAPC)pに関連付けられた指示に応じて25マイクロ秒以上(例えば、34マイクロ秒)であり得る。したがって、特に、タイプ1 CCAがスロット送信開始時間の前に可変長であり得ると仮定すると、単一ギャップシンボル長は、ギャップ長を最大2つのシンボル(ギャップ又はOFDMシンボル)であるように構成することなしには十分でないことがある。
【0025】
例えば、連続するスロット持続時間の数(m_p又はmp)は、25マイクロ秒を示すために1に等しいか又は1に設定され得るか、又は34マイクロ秒を示すために2に等しいか又は2に設定され得、これは、CAPCに関連付けられても関連付けられなくてもよい。延期持続時間Tdは、m_pの連続するスロット持続時間が直後に続く持続時間Tf=16マイクロ秒から成ることができ、各スロット持続時間は、Tsl=9マイクロ秒であり、Tfは、Tfの開始時にアイドルスロット持続時間Tslを含む。m_pは、送信のために、CAPCが1である場合は1に等しく、又はCAPCが2である場合は2に等しくなり得る。したがって、2つ以上のシンボルのギャップシンボル長は、各シナリオについてCCAのための十分な時間を保証することができる。TS 37.213リリース17の表4.2.1-1は、以下の参照により本明細書に組み込まれるCAPC及びMpスロット持続時間の例として、ULのためのCAPCを示す。
【0026】
【表1】
【0027】
一態様では、最大2つのギャップシンボルのギャップ長が、60kHz SCSのためのスロットの終わりに構成されることができる。これは、各スロット送信のために、又はリソースブロック(RB)セットの部分帯域幅(BW)を使用する送信のためのマルチスロットにおいて構成され得、完全又は全BWは、例えば、20MHzのコンポーネントキャリア(CC)帯域幅を有するRBセット全体であり得る。シングルスロット送信では、スロット内に最大2つのギャップシンボルのギャップ長を構成することは、60kHz SCSが採用されているとき、SL送信の直前にCCAが完全に又は成功裏に実行されることを可能にすることができる。COT共有がアクティブであるか又は利用されているとき、感知長は約25マイクロ秒である。非COT共有の場合、又はSL COT共有通信がない場合、ギャップは、スロット開始時間の前にタイプ1のCCAを終了した後、SL送信の前に成功裏に感知することを可能にすることができる。60kHz SCSを伴うより短いOFDMシンボルラインに起因して、追加のギャップシンボルが、それに応じてスロット構成に適応するためにCCAの計算中に生成され得る。しかしながら、15及び30kHzのSCSは、SLにおけるレガシー構成を再利用することができる。概して、周波数範囲1(FR1)のためのSLは、15kHz、30kHz、及び60kHz SCSのためのSCSサポートを含むが、他の周波数範囲及びSCSもまた、本開示全体を通して様々な態様において利用され得る。
【0028】
別の態様では、CPEは、ライセンス支援アクセス(LAA)又はNR-Uの両方のために非ライセンス帯域において使用され、競合動作(例えば、CCA)が終了した後、SL送信が開始する前に、送信ギャップを埋めるように動作する。SL送信のためのCCAは、例えば、非同期送信であるWi-Fi又は非ライセンス帯域から来る、9マイクロ秒スロットCCA時間を利用することができる。CCAが終了すると、UEは送信を開始することができる。しかしながら、3GPPシステムは、同期送信であり得、したがって、SL送信は、シンボル境界の最小値内で開始し、充填されるべき小さい時間ギャップをもたらし、これは、整合目的のために送信を保留しようとする何らかの情報があるサイクリックプレフィックス(CP)拡張(CPE、又は拡張サイクリックプレフィックス(ECP))の関数である。
【0029】
特に、CPEは、様々な態様に従ってSL送信の前にCPE開始ポジションから送信され得る。一例では、CPEは、次のAGCシンボルの直前のシンボル又はシンボルポジション/長さ内にあり得る。代替又は追加として、CPEはSCSに基づくことができる。例えば、CPEは、15kHzのSCSのための次のAGCの直前のシンボル又はシンボルポジション/長さ内、及び30又は60kHzのSCSのための次のAGCシンボルの直前の多くとも又は最大で2シンボル(又はシンボルポジション/長さ)内にあることができる。
【0030】
図2は、開始UE110-1と受信UE110-2との間のNR非ライセンスネットワークにおけるSL通信200のためのSLスロットの一例を示す。ここで、SLスロット204の構造/構成は、図1のSLスロット104と類似しているが、PSFCHシンボル又はACK/NACKチャネルを含まず、ただ1つのギャップシンボル又は1セットのギャップシンボル222を有する。スロット204の終わり部分に単一のギャップ長を構成することができる。SLスロット204は、各サブチャネル202の垂直軸にわたるリソースブロックを各々が含むシンボルを含む。スロット204のシンボルはまた、AGCシンボル216と、PSCCHシンボル218と、PSSCHシンボル220と、図2のスロット204の終わりに最大2つのギャップシンボルであるギャップ長を有するギャップシンボル222とを含む。
【0031】
シングルスロット送信では、スロットの終わりに最大2つのギャップシンボル222のギャップ長を構成することは、60kHz SCSを用いるSL送信の直前にCCAが完全に実行されることを可能にすることができる。COT共有がアクティブであるか又は利用されているとき、タイプ2A感知が利用される場合、感知長は約25マイクロ秒である。非COT共有の場合、又はSL COT共有通信がない場合、ギャップは、スロット開始時間の前にタイプ1のCCAを終了した後、SL送信の前に成功裏に感知することを可能にすることができる。COT共有は、開始UE110-1がタイプ1 CCAを行うときに利用されることができ、COTリソースは、開始UEがSLチャネルのアクセスにおいて全てのCOTリソースを使用しないときに応答UE110-2と共有されることができる。次いで、応答UEは、SLにおいて共有COTを取得するためにワンショットCCAを行う必要があるだけである。したがって、スロットの終わりにおける最大2つのギャップシンボル222のギャップ長は、CCAが60kHzのSCSに対して完全且つ適切に実行されることを保証することができる。
【0032】
図3及び図4は、SL-U通信200のためのマルチSLスロット送信の例を示す。図3は、スロット302及び304を、RBセット送信の部分BWを利用するマルチスロットSL通信構造300として示し、図4は、RBセット送信の全BWを利用するマルチスロット通信構造400のスロット402及び404を示す。
【0033】
図3のスロット302は、AGCシンボル316と、PSCCH318シンボルと、PSSCHシンボル320のセットと、ギャップ長を有するギャップシンボル又はギャップシンボル322のセットとを含む。スロット304は、AGCシンボル316’、PSCCH318’、PSSCH320’、ギャップシンボル322Aを有する第1のギャップ長、PSFCH324’、及びギャップシンボル322Bを有する第2のギャップ長を含む。ギャップシンボル322、322A、及び322Bは、60kHz SCSの場合、最大2つのギャップシンボルの長さで構成され、他のSCSの場合、2つ未満のシンボル(例えば、1つのシンボル)の長さで構成され得る。
【0034】
複数のスロット(例えば、スロット302、304又は追加のスロット)がSL通信300を含む場合、RBセットの部分BW送信が利用されているとき、各スロットの終わりは、最大2つのギャップシンボルのギャップ長を含むことができる。したがって、SL送信の各スロットは、15kHz SCS、30kHz SCS、又は60kHz SCSなどのために利用されるSCSにかかわらず、マルチスロットSL通信のために部分BWを利用するとき、スロットシンボルの終わり部分において少なくとも1つのギャップシンボルを有して構成されることができる。
【0035】
代替又は追加として、マルチスロットSL送信における各スロットが各スロットの終わりにギャップ長を構成するかどうかは、動的構成のためのSCIの指示に基づくことができる。しかしながら、SCIが、マルチスロットSL送信中の各スロットの終わりにギャップ長(例えば、最大2つのギャップシンボル)を構成すべきかどうかの指示を与えない場合、RBセットの部分BWのためのデフォルト構成は、マルチスロットSL送信の各スロット(例えば、スロット302及び304)の終わりにギャップシンボル(単数又は複数)を有効にすることであり得る。代替的に、部分BWのためのデフォルト構成は、最後のスロット(例えば、ギャップシンボル222Bをもつスロット304)の終わりにおいてのみギャップ長(例えば、最大2つのギャップシンボル)を構成することであり得る。
【0036】
図3のこれらの態様は、60kHz SCSに、及び他のSCS(例えば、15kHz SCS、30kHz SCS、又は他のSCS)並びに60kHzに適用されることができる。例えば、60kHzのSCSは、最大2つのシンボルであるようにギャップ長を構成することができるが、他のSCS(例えば、15kHzのSCS、30kHzのSCS、又は他のSCS)もまた、デフォルト構成として、又はスロットの終わりにギャップ長を用いて各スロットを動的に構成するか否かのSCIの指示に基づいて、マルチスロットSL送信における各スロットの終わりにギャップ長を構成することができる。SCIの指示によって示されるか又は構成される場合、SCIは、SCIの指示に基づいて、マルチスロットSL送信の各スロットの終わり又は最後のスロットのみにおけるギャップ長の構成を決定することができる。
【0037】
追加又は代替として、他のギャップ構成が、それぞれ、各スロット302又は304内に構成されることができる。例えば、各PSFCH(例えば、PSFCH324’)の前に、60kHzに対して最大2つのギャップシンボル及び他のSCSに対して1つのギャップ長を生成することができる。この例のスロット302はPSFCHを有していないが、スロット304は、例えばPSFCH324’の前のギャップシンボル(単数又は複数)322Aのギャップ長で構成される。
【0038】
図4は、マルチスロットSL送信におけるスロット402及び402の別の例を示す。しかしながら、マルチスロットSL送信400内の各スロットは、終わりにギャップ長を有さない。スロット402は、シンボルの終わりにギャップシンボル又は1セットのギャップシンボルのない、AGCシンボル416、PSCCH418シンボル、及び1セットのPSSCHシンボル420を含む。スロット404は、図3のスロット304と同様であり、AGCシンボル416’、PSCCH418’、PSSCH420’、ギャップシンボルを有する第1のギャップ長422A、PSFCH424’、及びギャップシンボルを有する第2のギャップ長422Bを含む。ギャップシンボル422A及び422Bは、例えば、60kHz SCSの場合、最大2つのギャップシンボルの長さで構成され、他のSCSの場合、2つ未満のシンボル(例えば、1つのシンボル)の長さで構成され得る。
【0039】
複数のスロット(例えば、スロット402、404又は追加のスロット)がSL通信又はマルチスロットSL送信を含む場合、デフォルト構成は、RBセットの全BWが利用されているとき、全てのSCSのための最後のスロット404のみの終わりに最大2つのシンボルのギャップ長を含むことができる。これは、マルチスロットSL通信がRBセットの全BW、BW全体、又は完全なBWを用いて構成されているとき、追加のCCAなしで連続送信を可能にし得る。したがって、UE(例えば、開始UE110-1)は、SL通信のために全BWを利用するとき、スロットシンボルの終わり部分において少なくとも1つのギャップシンボルを有する1つのスロットを生成することができる。このスロットは、例えば、マルチスロットSL送信における最後のスロットであり得る。図3と同様に、ギャップシンボル(単数又は複数)のギャップ長は、PSFCH424’の直前、又はスロット(例えば、スロット404)内でPSFCHが生成される任意の他のロケーションに構成され得る。マルチスロットSL送信のSCSが60kHz SCSであるとき、ギャップシンボル又はギャップ長は、最大2つのギャップシンボルと、他のSL送信の他のSCSのための2つ未満のシンボルとを含むことができる。ギャップシンボルは、例えば、15kHz SCS又は30kHz SCSのための1つのシンボルであり得、ギャップシンボルは、主に、PSSCH送信後のTx/Rx切替えのためのものである。しかしながら、非ライセンス通信(例えば、SL-U)の場合、ギャップシンボルはまた、Tx/Rx切替えを行うだけでなく、ギャップシンボル/ギャップ長内でCCAを実行するように構成され、CCAは、3GPP規格又は規則によって指定されたある長さを有することができる。
【0040】
図5を参照すると、本明細書の様々な態様による、CPE長を決定することとともに使用され得るSLチャネル送信(単数又は複数)500の一例が示されている。UEは、SCSに基づいてギャップ長を構成することによってSL通信を生成すること、並びにSLチャネルを獲得するときの1つ以上の条件に基づいてCPE長を含むCPEを決定することができる。
【0041】
COT共有に依存して、PSSCHシンボル502の後に、PSFCHシンボル508のCPE506に関連付けられた25マイクロ秒のギャップ504が続くことができる。これに、AGCシンボル514の別の25マイクロ秒ギャップ510及びCPE512が続くことができる。CPE506又は512のCPE長は、リソースプール内の事前構成されたCPE長に基づいて構成することができる。一態様では、CPE(例えば、CPE506)のCPE長は、1つ以上の条件に従ってリソースプールによって事前構成されたデフォルトCPE長であり得る。例えば、CPEが共有COTにおいて使用されているとき、又はCOT共有が、PSCCH、PSSCH、又はPSFCH送信のうちの少なくとも1つを用いてSLチャネル上で実行されているとき、CPE長はデフォルトCPE長であり得る。言い換えれば、PSCCH、PSSCH、又はPSFCHのうちの1つ以上は、COT共有が実行されるとき、SLリソースプールに基づいてデフォルトCPE長を利用することができる。ここで、25マイクロ秒のギャップ504は、COT共有のために構成され、CPE506又は512は、前のスロットの最後のシンボルを参照している。代替的に、例えば、COT共有がPSCCH送信とともに発生している場合、第1のシンボル502の後に、CPEがPSFCHシンボルのために、又はCCAのためのギャップの残りを埋めるために提供される、25マイクロ秒ギャップ504の同様の構造が続き得る。
【0042】
代替又は追加として、CPE長は、PSFCH送信が共有COTの外側(又は開始COT送信の一部)にあるとき、PSFCHのみを有するリソースプールによって事前構成されたデフォルトCPE長であり得る。これは、PSFCHのSL送信が以前のPSSCH送信を有しないか、又はCOTを共有するためのCOT共有情報のいずれも受信しないことを意味し、したがって、UEは、SL送信の前にタイプ1 CCAを実行する。
【0043】
代替又は追加として、CPE長は、共有COT(開始COT送信の一部)の外部のPSCCH又はPSSCHのうちの少なくとも1つを有するリソースプールによって事前構成されたデフォルトCPE長であってもよく、完全な又は全体のRBセット(20MHz)がSL送信のために利用されないRBセットの部分BWを利用するときであってもよい。したがって、SLのためのリソースプールによって事前構成されたデフォルトCPE長を利用するための2つの条件は、PSCCH/PSSCH送信が、部分BWを伴い、共有COT(UE開始COT)の外側にあることであり得る。共有COTの外側は、送信がそれ自体の開始されたCOTであることを意味することができる。部分BWは、送信が、20メガヘルツのCC帯域幅を含むRBセットの一部又はサブセットであることを意味する。UEがその一部(例えば、1つ又は2つのサブチャネル)のみを使用している場合、これは、データ送信が他のデータ送信と周波数分割多重化(FDMed)されることを意味する。これらの2つの条件「部分BW」及び「共有COT外」が満たされることに応じて、組み合わされた送信は、固定ギャップを有するデフォルトCPE長を使用する。
【0044】
別の態様では、CPEは、SCSに基づくデフォルト構成値であり得る。15kHz又は30kHzのSCSの場合、デフォルトCPE長は、例えば、1 OFDMシンボルマイナス25マイクロ秒であり得る。デフォルトCPE長は、リソースプールの事前構成に基づくのではなく、RRC構成され得る。60kHzの場合、ギャップの2つのOFDMシンボル長から25マイクロ秒を引いた長さを使用することができ、10.7マイクロ秒のCPE長を与える。したがって、CPE506又は512のCPE長は、SCSに依存する値であり得る。1ギャップシンボル又は2ギャップシンボルは、残りの時間がCPE長で満たされた25マイクロ秒ギャップであるように意図され得る。
【0045】
図6は、上記で説明したように、リソースプール又はRRCシグナリングの事前構成されたCPE長に基づいてCPE長を決定することとともに使用され得るSLチャネル送信(単数又は複数)600の別の例を示す。ここで、送信の開始は、PSCCH送信又はPSSCH送信602であり、25マイクロ秒ギャップ604及びAGCシンボル608のための拡張されたCP又はCPE606が続く。COT共有がデータ送信(例えば、PSSCH送信)のために発生している場合、CPE606は、前のスロットの最後のギャップシンボルを充填し、CPE長は、RRC指定され得るか、又はリソースプールの事前構成に従うことができる。
【0046】
上記で説明したように、CPE長は、代替として、SCSに基づいて構成され得る。一態様では、デフォルトCPE長は、15kHz及び30kHzのSCSにおける1つのOFDMシンボル長マイナス25マイクロ秒ギャップであり得る。例えば、15kHzの場合、1つのOFDMシンボルは71.4マイクロ秒であり得、したがって、71.4マイナス25マイクロ秒は、46.4マイクロ秒(us)のデフォルトCPE長に等しい。30kHzのSCSでは、1つのOFDMシンボルは、35.7usであり得、したがって、35.7usマイナス25usは、10.7usのデフォルトCPE長に等しい。2つのOFDMシンボル長を有する60kHzのSCSでは、デフォルトCPE長は、35.7usマイナス25usで10.7usに等しくなり得る。
【0047】
図7は、CPE長及びCCAタイプを示すための共有COTを有するSCIにおける動的シグナリング700、710、及び720の例を示す。SCIによってシグナリングされる構成されたCPE長及びCCAタイプは、COTを共有するPSCCH/PSSCH/PSFCHのうちの1つ以上に適用され得る。
【0048】
いくつかの実装形態では、共有COT SL通信間に25USギャップ704、16usギャップ714、又は16us未満のギャップ724を作成するためにタイプ2 CCAがシグナリングされるとき、CP拡張又はCPEが実施され得る(例えば、UE110-1から信号を受信すると、UE110-2は、共有COT SL通信間に処方ギャップを作成するためにCP拡張を実施し得る)。いくつかの実装形態では、タイプ1 CCAがシグナリングされるとき、CP拡張が使用され得る。そのようなシナリオでは、CP拡張は、部分BWシナリオ(例えば、図9の基地局922からのCGが部分BWを伴うシナリオ)に対して有効にされないことがある。対照的に、CP拡張は、全BWシナリオ(例えば、基地局922からのCGが全BWを伴うシナリオ)のために有効にされ得る。
【0049】
前の図で説明した静的構成に加えて、CPE長及びCCAタイプの動的更新又は変更は、それが段階1にあるか段階2にあるかに応じて、PSCCH又はPSSCH702、712、722上で送信されるSCI情報に基づいて構成され得る。COTが情報を共有するとき、CPE長及びCCAタイプは、SCI段階1又は段階2 SCIの一部であり得る。SCIを介して示されるとき、UEは、受信された最新のSCIにおいて示される次のRRC構成を用いて、以前のRRC構成を動的にオーバーライドすることができる。結果として、CPE長及びCCAタイプは、例えば、共有COTのための全ての共有チャネルなどとともに、PSCCH/PSSCH/PSFCHのうちの1つ以上に適用され得る。
【0050】
一態様では、2ビットシグナリングが、例えば、CCAタイプとCPEとの組合せをシグナリングするように構成され得る。CCAタイプ2Aの場合、CPEは、1つのOFDMシンボル(又は60kHz SCSの場合は2つ)の長さと25usとの間の差である。タイプ2A CCAは25マイクロ秒時間であり、CPE長はCCAタイプ2Aのためのものであり、CPE706は1(又は60kHz SCSの場合は2)OFDMシンボル長マイナス長さ25usである。CCAタイプ2Bの場合、CPE716は、シグナリング710において、1(又は60kHz SCSの場合は2)OFDMシンボル長マイナス16usの長さである。CCA時間は16マイクロ秒であるので、CPE716は、1シンボルマイナスギャップ714である。CCAタイプ2Cは16マイクロ秒未満であり、したがって、もはやCCAを行う必要がなく、CPE716がギャップの残りを埋めるときである。CCAタイプ2Cの場合、CPE726は、1(又は60kHz SCSの場合は2)OFDMシンボル長マイナス16マイクロ秒よりも大きい。AGCシンボル708、718、及び728は、それぞれ、各CPE706、716、及び726に続くことができる。
【0051】
したがって、CPE長の各々は、ギャップ長に依存し得る。ギャップシンボルが別のCCA長さよりもはるかに長い場合、CPEは、予約のためにギャップを埋めるようにCCAを拡張するために利用され得る。
【0052】
SCIがCCAタイプ又はCPE長情報を含まない場合、デフォルト値又は長さを使用することができる。部分BW COTの場合、複数のUEがCOTを開始している場合、動的なシグナリングは、開始シンボルに対していくらかのミスアライメントを引き起こす可能性があり、したがって、動的なトリガは、全BW COTに対してのみ適用され得るが、必ずしも適用されなくてもよい。SCIシグナリングはオプションであり得る。存在する場合、SCIは、CPE長の以前のRRC構成をオーバーライドすることができ、そうでない場合、UEは、以前又は現在のRRC構成を利用することができる。
【0053】
追加又は代替として、複数のCPEが、UEによって開始されるCOTのために(言い換えれば、送信が共有COTの外側にあるとき)、全BW送信とともに使用され得る。その場合、複数のCPEは、1つ又は2つのシンボル内にあり得る。複数のCPEの場合、CPEの開始ポジションは、9マイクロ秒の感知スロット境界に基づいてランダムに選択することができる。15kHz SCSの場合、CPEは、1つのシンボルであり得、次いで、30kHz及び60kHzのための2つのOFDMシンボルであり得る。したがって、開始ポジションは、1(15kHz SCS)又は2 OFDM(30kHz及び60kHz)シンボルを有する感知スロット(9us)境界からランダムに選択されることができる。
【0054】
図8は、SL通信のためのSL-Uギャップシンボル及びCPE長を構成するための例示的なプロセスフロー800を示す。プロセスフロー800は、810において、CCAを用いてSLチャネルを感知し、SCSと、CPE長を有するCPEとに基づいてギャップ長を構成することによって、SL通信を生成することから開始することができる。820において、プロセスフローは、SLチャネルを獲得したことに応じてSL通信を送信することを含む。
【0055】
態様では、プロセスフロー800は、SL通信のために部分BWを利用するとき、又はSCI構成に基づいて、スロットシンボルの終わり部分に少なくとも1つのギャップシンボルを有する各スロットを生成することを更に含み得る。追加又は代替として、SL通信のために全BWを利用するとき、スロットシンボルの終わり部分において少なくとも1つのギャップシンボルを有する1つのスロットが生成され得る。SL通信のSCSが60kHz SCSを含むことに応じて、少なくとも1つのギャップシンボルは最大2つのシンボルを含むことができ、他のSCS(例えば、15又は30kHzのSCS)のギャップシンボル長は、例えば、1つのシンボルであることができる。
【0056】
図9は、本明細書に記載の1つ以上の実装形態による例示的なネットワーク900である。例示的なネットワーク900は、UE110-1、110-2など(まとめて「UE110」と呼ばれ、個々に「UE110」と呼ばれる)、無線アクセスネットワーク(RAN)920、コアネットワーク(CN)930、アプリケーションサーバ940、外部ネットワーク950を含むことができる。
【0057】
UE110は、RAN920と通信し、それとの接続を確立する(通信可能に結合される)ことができ、それは、1つ以上のワイヤレスチャネル914-1及び914-2を含むことができ、その各々は、物理通信インタフェース/レイヤを備えることができる。いくつかの実装形態では、UEは、マルチ無線アクセス技術(マルチRAT)又はマルチ無線二重接続(MR-DC)として二重接続(DC)を用いて構成され得、複数の受信及び送信(Rx/Tx)対応UEは、非理想的バックホールを介して接続され得る異なるネットワークノード又は基地局922(例えば、922-1及び922-2)によって提供されるリソースを使用することができる(例えば、一方のネットワークノードがNRアクセスを提供し、他方のネットワークノードがLTEのためのE-UTRA又は5GのためのNRアクセスのいずれかを提供する)。そのようなシナリオでは、一方のネットワークノードは、マスターノード(master node、MN)として動作することができ、他方は、セカンダリノード(secondary node、SN)として機能することができる。MN及びSNは、ネットワークインタフェースを介して接続することができ、少なくともMNは、CN930に接続されることができる。更に、MN又はSNのうちの少なくとも1つは、共有スペクトルチャネルアクセスを用いて動作することができ、UE110のために指定された機能は、統合アクセス及びバックホールモバイル終端(IAB-MT)のために使用することができる。UE110と同様に、IAB-MTは、1つのネットワークノードのいずれかを使用して、又は強化された二重接続(EN-DC)アーキテクチャ、新無線二重接続(NR-DC)アーキテクチャ、又はSLインタフェース912としてSL通信チャネルなどの他の直接接続を用いて2つの異なるノードを使用して、のいずれかでネットワークにアクセスすることができる。
【0058】
いくつかの実装形態では、(本明細書に記載の)基地局は、ネットワークノード922の一例であり得る。図示のように、UE110は、追加、又は代替として、UE110がアクセスポイント(AP)916と通信可能に結合することを可能にするエアインタフェースを含み得るインタフェース918を介して、AP916に接続することができる。AP916は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、WLANノード、WLAN終端点などを備えることができる。接続918は、任意のIEEE 702.11プロトコルと一致する接続などのローカルワイヤレス接続を備えることができ、AP916は、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi(登録商標))ルータ又は他のAPを備えることができる。AP916はまた、RAN920又はCN930に接続することなく、別のネットワーク(例えば、インターネット)に接続され得る。
【0059】
RAN920はまた、チャネル914-1及び914-2がUE110とRAN920との間で確立されることを可能にする1つ以上のRANノード922-1及び922-2(まとめてRANノード922と呼ばれ、個々にRANノード922と呼ばれる)を含むことができる。RANノード922は、本明細書で説明する通信技術(例えば、2G、3G、4G、5G、WiFiなど)のうちの1つ以上に基づいて、ユーザとネットワークとの間のデータ又は音声接続性のための無線ベースバンド機能を提供するように構成されているネットワークアクセスポイントを含むことができる。したがって、例として、RANノードは、E-UTRANノードB(例えば、拡張ノードB、eノードB、eNB、4G基地局など)、次世代基地局(例えば、5G基地局、NR基地局、次世代eNB(gNB)など)であり得る。RANノード922は、路側ユニット(RSU)、送受信ポイント(TRxP又はTRP)、及び1つ以上の他のタイプの地上局(例えば、地上波アクセスポイント)を含むことができる。いくつかのシナリオでは、RANノード922は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセルなどを提供するための、マクロセル基地局又は低電力(LP)基地局などの専用物理デバイスであり得る。以下で説明するように、いくつかの実装形態では、衛星は、UE110に対して基地局(例えば、RANノード922)として動作することができる。したがって、本明細書における基地局、RANノード922などへの言及は、基地局、RANノード922などが地上系ネットワークノードである実装形態と、基地局、RANノード922などが非地上系ネットワークノードである実装形態とを含み得る。
【0060】
RANノード922の一部又は全ては、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装することができ、このソフトウェアエンティティは、集中型RAN(centralized RAN、CRAN)又は仮想ベースバンドユニットプール(virtual baseband unit pool、vBBUP)と呼ばれることがある。これらの実装形態では、CRAN又はvBBUPは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)レイヤがCRAN/vBBUPによって動作され、他のレイヤ2(Layer 2、L2)プロトコルエンティティが個々のRANノード922によって動作され得るPDCP分割などのRAN機能分割、RRC、PDCP、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)、及びメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)レイヤがCRAN/vBBUPによって動作され、物理(PHYsical、PHY)レイヤが個々のRANノード922によって動作され得るMAC/PHYレイヤ分割、又はRRC、PDCP、RLC、MACレイヤ、及びPHYレイヤの上位部分がCRAN/vBBUPによって動作され、PHYレイヤの下位部分が個々のRANノード922によって動作され得る、「下位PHY」分割、を実装し得る。この仮想化されたフレームワークは、RANノード922の解放されたプロセッサコアが、例えば、他の仮想化されたアプリケーションを実行することを可能にし得る。
【0061】
いくつかの実装形態では、個々のRANノード922は、個々のF1インタフェースを介してgNB制御ユニット(control unit、CU)に接続された個々のgNB分散ユニット(distributed units、DU)を表することができる。そのような実装形態では、gNB-DUは、1つ以上のリモート無線ヘッド又は無線周波数(RF)フロントエンドモジュール(RF front end modules、RFEM)を含むことができ、gNB-CUは、RAN920に配置されたサーバ(図示せず)によって、又はCRAN/vBBUPと同様の方法でサーバプール(例えば、リソースを共有するように構成されているサーバのグループ)によって動作することができる。追加的又は代替的に、RANノード922のうちの1つ以上は、次世代eNB(すなわち、gNB)であってもよく、次世代eNBは、UE110に対して進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)ユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供することができ、次世代(NG)インタフェース924を介して5Gコアネットワーク(5GC)930に接続され得る。
【0062】
RANノード922のいずれかは、エアインタフェースプロトコルを終了することができ、UE110の第1の接点とすることができる。いくつかの実装形態では、RANノード922のいずれも、RAN920のための様々な論理機能を果たすことができ、その機能は、限定されないが、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理、並びにデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理などの無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含む。UE110は、(例えば、ダウンリンク通信のための)OFDMA通信技術又は(例えば、アップリンク及びProSe又はSL通信のための)シングルキャリア周波数分割多元接続(Single Carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)通信技術などを含むがこれらに限定されない様々な通信技術に従ったマルチキャリア通信チャネルを介して、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing、OFDM)通信信号を用いて、互いに又はRANノード922のいずれかと通信するように構成され得るが、このような実装形態の範囲は、必ずしもこれに限定されることはできない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含むことができる。
【0063】
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータ及び上位層シグナリングをUE110に搬送することができる。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、とりわけ、PDSCHチャネルに関するトランスポートフォーマット及びリソース割り当てに関する情報を搬送することができる。PDCCHは、アップリンク共有チャネルに関するトランスポートフォーマット、リソース割り当て、及びハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報について、UE110に通知することもできる。典型的には、ダウンリンクスケジューリング(例えば、制御及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE110-2に割り当てる)は、UE110のいずれかからフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、RANノード922のいずれかで実行されてもよい。ダウンリンクリソース割り当て情報は、UE110の各々に対して使用される(例えば、割り当てられた)PDCCHで送信されてもよい。
【0064】
PDCCHは、制御チャネル要素(control channel element、CCE)を使用して制御情報を搬送し、CCEの数(例えば、6つ、又は他の数など)は、リソース要素グループ(resource element group、REG)で構成することができ、REGは、OFDMシンボル内の物理リソースブロック(PRB)として定義される。リソースエレメントにマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルは最初に、例えば、4つ組(quadruplets)に編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。各PDCCHを、これらのCCEのうちの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、REGとして知られる4つの物理リソースエレメントの9つのセットに対応することができる。4つの4位相シフトキーイング(quadrature phase shift keying、QPSK)シンボルを各REGにマッピングしてもよい。PDCCHは、DCIのサイズ及びチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。異なる数のCCE(例えば、アグリゲーションレベル、L=1、2、4、8又は16)を有する4つ以上の異なるPDCCHフォーマットが存在し得る。
【0065】
RANノード922は、インタフェース923を介して互いに通信するように構成され得る。システムがLTEシステムである実装形態では、インタフェース923はX2インタフェースであってもよい。LTEネットワークでは、X2及びS1インタフェースは、RANノード間及びRANとコアネットワークとの間のインタフェースとして定義される。5Gは、非スタンドアロンモード及びスタンドアロンモードとして2つのモードで動作し得る。非スタンドアロン動作の場合、本明細書は、スタンドアロン動作の場合と同様に、S1及びX2インタフェースの拡張を、RANノード922間のインタフェースについてはX2/Xnとして、RAN920とCN930との間のインタフェース924についてはS1/NGとして定義する。インタフェース924は、進化型パケットコア(evolved packet core、EPC)若しくはCN930に接続する2つ以上のRANノード922(例えば、2つ以上のeNBなど)間、及び/又はEPCに接続するeNB間に定義されてもよい。いくつかの実装形態では、X2/Xnインタフェースは、X2/Xnユーザプレーンインタフェース(X2-U/Xn-U)及びX2制御プレーンインタフェース(X2-C/Xn-C)を含み得る。X2-U/Xn-Uは、X2/Xnインタフェースを介して転送されるユーザデータパケットのためのフロー制御メカニズムを提供し得、eNB又はgNB間のユーザデータの配信に関する情報を通信するために使用され得る。例えば、X2-U/Xn-Uは、マスタeNB(Master eNB、MeNB)からセカンダリeNB(Secondary eNB、SeNB)へ転送されるユーザデータの特定シーケンス番号情報と、ユーザデータに対するSeNBからUE110へのPDCP パケットデータユニット(PDU)のシーケンス配信の成功に関する情報、UE110に提供されなかったPDCP PDUの情報、UEにユーザデータを送信するためのSeNBにおける現在の最小所望バッファサイズに関する情報、などを提供することができる。X2-C/Xn-Cは、LTE内アクセスモビリティ機能性(例えば、ソースeNBからターゲットeNBへのコンテキスト転送、ユーザプレーントランスポート制御などを含む)と、負荷管理機能性、及びセル間干渉協調機能性を提供することができる。
【0066】
代替又は追加として、RAN920はまた、インタフェース924としての次世代(NG)インタフェースを介してCN930に接続(例えば、通信可能に結合)され得る。NGインタフェース924は、RANノード922とユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)との間でトラフィックデータを搬送する次世代(NG)ユーザプレーン(Next Generation user plane、NG-U)インタフェース926と、RANノード922とアクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)との間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェース928との2つの部分に分割することができる。
【0067】
CN930は、RAN920を介してCN930に接続されている顧客/加入者(例えば、UE110のユーザ)に様々なデータ及び電気通信サービスを提供するように構成されている複数のネットワークエレメント932を備えることができる。いくつかの実装形態では、CN930は、進化型パケットコア(EPC)、5G CN、及び/又は1つ以上の追加若しくは代替タイプのCNを含むことができる。CN930の構成要素は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、単一の物理ノード又は別個の物理ノードに実装することができる。
【0068】
図示のように、CN930、アプリケーションサーバ940、及び外部ネットワーク950は、IPネットワークインタフェースを含むことができるインタフェース934、936、及び938を介して互いに接続することができる。アプリケーションサーバ940は、1つ以上のサーバデバイス又はネットワークエレメント(例えば、CN930とともにIPベアラリソース(例えば、ユニバーサルモバイル電気通信システムパケットサービス(UMTS PS)ドメイン、LTE PSデータサービスなど)を使用するアプリケーションを提供する仮想ネットワーク機能(VNF))を含むことができる。アプリケーションサーバ940は同様に、又は代替的にCN930を介してUE110のために1つ以上の通信サービス(例えば、ボイスオーバIP(VoIPセッション、プッシュツートーク(PTT)セッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成することもできる。同様に、外部ネットワーク950は、インターネットを含む様々なネットワークのうちの1つ以上を含むことができ、それによって、モバイル通信ネットワーク及びネットワークのUE110に、様々な追加のサービス、情報、相互接続性、及び他のネットワーク機能へのアクセスを提供する。
【0069】
一態様では、UE110-1及び110-2は、SLチャネルを介したSL通信において、それぞれイニシエータUE及び受信機UEとして動作することができる。UE110-1は、例えば、CCAを用いてSLチャネルを感知し、SCS及びCPE長に基づいてギャップ長を構成することによって、SL通信を生成することができる。次いで、UEは、SLチャネルを獲得したことに応じて、SL通信を送信できる。CPE長は、SL通信のために利用されるギャップ長及びSCSに基づくことができる。UEは、共有COTのためのSCI又はSCSのうちの少なくとも1つに基づいて、CPE長を有するCPE及びCCAのCCAタイプを動的に生成することができる。UE110-1は、本明細書で説明される、又は図1から図8のいずれかに関連する、任意の1つ以上の組み合わされた更なる態様を処理し、実行し、生成し、通信し、又は実行させるように構成される。
【0070】
図10を参照すると、UEデバイス110(例えば、UE110-1又は110-2)又は他のネットワーク構成要素/デバイス1000(例えば、V-UE/P-UE、IoT、gNB、eNB、基地局、又は他の参加ネットワークエンティティ/構成要素)のブロック図が示されている。デバイス1000は、処理回路及び関連付けられたインタフェース(単数又は複数)を備えた1つ以上のプロセッサ1010(例えば、1つ以上のベースバンドプロセッサ)と、(例えば、(例えば、1つ以上の送信チェーンに関連付けられた)送信機回路、及び/又は(例えば、1つ以上の受信チェーンに関連付けられた)共通回路要素、別個の回路要素、又はそれらの組合せを用いることができる受信機回路を含むことができるRF回路を備えた)トランシーバ回路1020と、(様々な記憶媒体のいずれかを含むことができ、プロセッサ(単数又は複数)1010又はトランシーバ回路1020のうちの1つ以上に関連付けられた命令及び/又はデータを記憶することができる)メモリ1030と、を含む。
【0071】
メモリ1030(並びに本明細書に記載の他のメモリ構成要素、例えば、メモリ、データストレージなど)は、本明細書のマシン又は構成要素によって実行されると、マシン又は他のデバイスに、本明細書に記載の態様、実施形態及び実施例に従って、複数の通信技術を使用して通信するための方法、装置又はシステムの動作を実行させる命令を含む、1つ以上の機械可読媒体(単数又は複数)を含むことができる。本明細書に記載の態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せによって実装することができることを理解されたい。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つ以上の命令又はコードとしてコンピュータ可読媒体(例えば、本明細書に記載のメモリ又は他の記憶デバイス)上に記憶する、又はコンピュータ可読媒体を介して送信することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムの1つの場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体又はコンピュータ可読記憶デバイスは、汎用コンピュータ又は特殊用途向けコンピュータによってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体であってもよい。一例として、また限定するものではなく、そのようなコンピュータ可読媒体としては、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は所望の情報若しくは実行可能命令を保持若しくは記憶するために使用することができる他の有形及び/若しくは非一時的媒体を挙げることができる。任意の接続はまた、コンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。
【0072】
メモリ1030は、実行可能命令を含むことができ、プロセッサ又は処理回路1010に統合されるか、又は通信可能に結合されることができる。メモリ1030の実行可能命令は、処理回路1010に、CCAを有するSLチャネルを感知し、SCS及びCPE長を有するCPEに基づいてギャップ長を構成することによって、SL通信を生成させ、SLチャネルを獲得したことに応じて、SL通信を送信させ得る。ギャップ長は、PSFCHの前、スロットの終わり、又はPSFCHの前及びスロットの終わりに、最大2つの連続するギャップシンボルで構成され得る。追加又は代替として、SLチャネルの感知は、SL通信とのSL-U COTの共有に応じて、タイプ2A CCAを用いて25マイクロ秒の感知長さで実行され得る。ギャップ長は、60kHzのSCSを有する2つのギャップシンボルを含むことができる。追加又は代替として、SLチャネルの感知は、非COT共有送信としてSLスロットを送信する前に、タイプ1 CCAを用いて実行されることができ、SLスロットのギャップ長は、60kHz SCSのための最大2つのギャップシンボルを備える。CPE長は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、又は共有COT中のPSFCHのうちの少なくとも1つに関連付けられたリソースプール内の事前構成されたCPE長に基づいて、構成され得る。
【0073】
デバイス1000は、本明細書で説明される、又は図1から図9のいずれかに関連する、任意の1つ以上の組み合わされた態様を処理し、実行し、生成し、通信し、又は実行させるように構成される。
【0074】
本開示内に記載された方法は、一連の動作又はイベントとして本明細書に例示されて説明されているが、そのような動作又はイベントの例示された順序は、限定的な意味で解釈されるべきではないことが理解されよう。例えば、いくつかの動作は、異なる順序で、且つ/又は本明細書に図示及び/若しくは説明されるものとは別の他の動作若しくはイベントと同時に、発生し得る。加えて、本明細書の説明の1つ以上の態様又は実施形態を実装するために、全ての例示された動作が必要とされない場合がある。更に、本明細書に示す動作のうちの1つ以上は、1つ以上の別個の動作及び/又は段階で実行することができる。説明を容易にするために、上記の図を参照することができる。しかしながら、これらの方法は、本開示内で提供される任意の特定の態様又は実施例に限定されず、本明細書に開示されるシステム/デバイス/構成要素のいずれかに適用することができる。
【0075】
個人情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されている。特に、個人情報データは、意図されない又は認可されていないアクセス又は使用のリスクを最小にするように管理され取り扱われるべきであり、認可された使用の性質は、ユーザに明確に示されるべきである。
【0076】
本開示を添付の図面を参照して説明するが、同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指すために使用され、そして図示される構造及びデバイスは必ずしも縮尺通りに描かれていない。本明細書で利用される場合、「構成要素」、「システム」、「インタフェース」などの用語は、コンピュータ関連のエンティティ、ハードウェア、(例えば、実行中の)ソフトウェア、及び/又はファームウェアを指すことが意図されている。例えば、構成要素は、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、コントローラ、又は他の処理デバイス)、プロセッサ上で実行されているプロセス、コントローラ、オブジェクト、実行可能ファイル、プログラム、記憶デバイス、コンピュータ、タブレットPC、及び/又は処理デバイスを備えたユーザ機器(例えば、携帯電話など)であり得る。実例として、サーバ上で実行されているアプリケーション及びそのサーバもまた、構成要素であり得る。1つ以上の構成要素は、プロセス内に常駐することができ、1つの構成要素は、1つのコンピュータに局在してもよい、且つ/又は2つ以上のコンピュータ間に分散してもよい。本明細書では、要素のセット又は他の構成要素のセットを説明することがあり、ここで、「セット」という用語は、「1つ以上」として解釈することができる。
【0077】
更に、これらの構成要素は、記憶されている様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ可読記憶媒体から、例えばモジュールなどで実行することができる。構成要素は、例えば、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおいて、及び/又はネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、又は他のシステムを有する同様のネットワークをわたって、信号を経由して別の構成要素と対話する構成要素からのデータ)を有する信号に従って、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。
【0078】
別の例として、構成要素は、電気回路又は電子回路によって動作される機械部品によって提供される特定の機能性を有する装置であり得、電気回路又は電子回路は、1つ以上のプロセッサによって実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションによって動作され得る。1つ以上のプロセッサは、装置の内部又は外部にあることができ、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。更に別の例として、構成要素は、機械部品なしの電子構成要素を通して特定の機能性を提供する装置であり得、電子構成要素は、少なくとも部分的に電子構成要素の機能性を付与するソフトウェア及び/又はファームウェアを実行する1つ以上のプロセッサを備え得る。
【0079】
「例示的」という単語の使用は、概念を具体的に表すことが意図されている。本願で使用される「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味することが意図されている。すなわち、特に明記しない限り、又は文脈から明らかでない限り、「XはA又はBを用いる」は、全てのあり得る順列のいずれかを意味することが意図される。すなわち、「XはAを用いる」場合、「XはBを用いる」場合、又は「XはAとBの両方を用いる」場合、前述の各場合はいずれも「XはA又はBを用いる」を満たす。加えて、本出願及び添付の特許請求の範囲で使用される冠詞「a」及び「an」は、特に明記しない限り、又は文脈から単数形を指すことが明らかでない限り、「1つ以上」を意味すると一般に解釈されるべきである。更に、「including(含む)」、「includes(含む)」、「having(有する)」、「has(有する)」、「with(有する)」、又はそれらの変化形が、発明を実施する形態と特許請求の範囲のいずれかで使用される場合、これらの用語は、「comprising(備える)」という用語と同様に包括的であることが意図される。更に、1つ以上の番号付きアイテムが詳述される状況(例えば、「第1のX」、「第2のX」など)において、いくつかの状況では、文脈が、1つ以上の番号付きアイテムが別個であるか又は同じであることを示し得るが、一般に、これら1つ以上の番号付きアイテムは、別個であるか又は同じであり得る。
【0080】
本明細書で使用されるとき、「回路」という用語は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、若しくはグループ)、若しくは1つ以上のソフトウェア若しくはファームウェアプログラムを実行する回路に動作可能に結合された関連付けられたメモリ(共有、専用、又はグループ)、組合せ論理回路、又は説明された機能性を提供する他の好適なハードウェア構成要素を指す、その一部である、又はそれを含むことができる。いくつかの実施形態では、回路は、1つ以上のソフトウェア若しくはファームウェアモジュールに実装されてもよく、又は回路に関連付けられた機能は、1つ以上のソフトウェア若しくはファームウェアモジュールによって実行されてもよい。いくつかの実施形態では、回路は、少なくとも部分的にハードウェアで動作可能なロジックを含むことができる。
【0081】
本明細書で使用されるとき、「プロセッサ」という用語は、実質的に任意のコンピューティング処理ユニット又はデバイスを指すことができ、シングルコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を備えたシングルプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を備えたマルチコアプロセッサ、ハードウェアマルチスレッド技術を備えたマルチコアプロセッサ、並列プラットフォーム、及び分散共有メモリを備えた並列プラットフォーム、を含むがこれらに限定されない。更に、プロセッサは、本明細書に記載の機能及び/又はプロセスを実行するように設計された、集積回路、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブル論理コントローラ、複合プログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組合せを指すことができる。プロセッサは、空間使用を最適化するか、又はモバイルデバイスの性能を向上させるために、分子ドット及び量子ドットベースのトランジスタ、スイッチ及びゲートなどを含むがこれらに限定されないナノスケールアーキテクチャを利用することができる。プロセッサはまた、コンピューティング処理ユニットの組合せとして実装され得る。
【0082】
実施例(実施形態)は、方法、方法の動作又はブロックを実行するための手段、機械(例えば、メモリを有するプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)によって実行されると、方法の動作又は装置若しくはシステムの動作を機械に実行させて、本明細書に記載の実施形態及び実施例による複数通信技術を使用する同時通信を実行する命令を含む少なくとも1つの機械可読媒体などの主題を含み得る。
【0083】
第1の例は、ユーザ機器(UE)であり、少なくとも1つのメモリを含む処理回路であって、UEに、クリアチャネルアセスメント(CCA)を用いてSLチャネルを感知させ、ササブキャリアスペーシング(SCS)と、SLチャネルを獲得したことに応じてCPE長を含むサイクリックプレフィックス拡張(CPE)とに基づいてギャップ長を構成することによって、サイドリンク(SL)通信を生成させ、SL通信を送信させる、ように構成されている、処理回路を備える。
【0084】
第2の例は、第1の例を含むことができ、ギャップ長は、60kHz SCSを用いてSL通信を構成するとき、最大2つのギャップシンボルを含む。
【0085】
第3の例は、第1又は第2の例を含むことができ、ギャップ長は、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)送信の前に、スロットの終わりに、又はPSFCH送信の前及びスロットの終わりに、最大2つの連続するギャップシンボルを含む。
【0086】
第4の例は、第1から第3の例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、SL通信とのSL非ライセンス(SL-U)COTの共有に応じて、25マイクロ秒の感知長でSLチャネルの感知を実行するように更に構成されており、ギャップ長は、最大2つのギャップシンボルを含む。
【0087】
第5の例は、第1から第4の例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、SLスロットを非COT共有送信として送信する前に、タイプ1 CCAを用いてSLチャネルの感知を実行するように更に構成されており、SLスロットのギャップ長は、最大2つのギャップシンボルを含む。
【0088】
第6の例は、第1から第5の例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、SL通信のために部分帯域幅(BW)を利用するとき、又はサイドリンク制御情報(SCI)構成に基づいて、スロットシンボルの終わり部分に少なくとも1つのギャップシンボルを有する各スロットを生成し、SL通信のために全BWを利用するとき、スロットシンボルの終わり部分に少なくとも1つのギャップシンボルを有する1つのスロットを生成するように構成されており、SL通信のSCSが60kHz SCSを含むことに応じて、少なくとも1つのギャップシンボルは最大2つのシンボルを含むように更に構成される。
【0089】
第7の例は、第1から第6の例のいずれか1つ以上を含むことができ、CPE長は、リソースプールにおける事前構成されたCPE長に基づいて構成されており、処理回路は、共有COTの外側のPSFCHのみ、部分BWを利用するときの共有COTの外側のPSCCH若しくはPSSCHのうちの少なくとも1つ、又は共有COT内の物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、若しくはPSFCHのうちの少なくとも1つを用いるCPE長を含むCPEを生成するように更に構成されている。
【0090】
第8の例は、第1から第7の例のいずれか1つ以上を含むことができ、CPE長は、SL通信のために、15kHz SCS又は30kHz SCSにおける直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル長マイナス25マイクロ秒に基づく、及び60kHz SCSにおける2つのOFDMシンボル長マイナス25マイクロ秒に基づく、デフォルトCPE長である。
【0091】
第9の例は、第1から第8の例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、共有COTのためのSCI指示に基づいて、CPE長とCCAのCCAタイプとを有するCPEを動的に生成することによって、SL通信を生成するように更に構成されている。
【0092】
第10の例は、第1から第9の例のいずれか1つ以上を含むことができ、SCI指示は2ビットシグナリングを含み、CCAタイプ2Aの場合、CPE長は1 OFDMシンボル長マイナス25マイクロ秒を含み、CCAタイプ2Bの場合、CPE長は1 OFDMシンボル長マイナス16マイクロ秒を含み、CCAタイプ2Cの場合、CPE長は1 OFDMシンボル長マイナス16マイクロ秒より大きく、60kHzのSCSが利用されていることに応じて、CPE長は、CCAタイプ2Aの場合、2 OFDMシンボル長マイナスマイクロ秒を含み、CCAタイプ2Bの場合、マイナス16マイクロ秒を含み、又はCCAタイプ2Cの場合、2 OFDMシンボル長マイナス16マイクロ秒より大きい。
【0093】
第11の例は、第1から第10の例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、15kHz SCSのための1つのOFDMシンボル、又は30kHz SCS若しくは60kHz SCSのための2つのOFDMシンボルを伴う感知スロット境界において開始ポジションを選択することによって、全BW送信を伴うCOTを開始するために、複数のCPEを伴うSL通信を生成するように更に構成されている。
【0094】
第12の例は、ユーザ機器(UE)の方法であり、クリアチャネルアセスメント(CCA)を用いてサイドリンク(SL)チャネルを感知し、サブキャリアスペーシング(SCS)及びサイクリックプレフィックス拡張(CPE)長を用いてCPEに基づいてギャップ長を構成することによって、SL通信を生成することと、SLチャネルを獲得したことに応じて、SL通信を送信することと、を含む。
【0095】
第13の例は、第12の例を含むことができ、SL通信のために部分帯域幅(BW)を利用するとき、又はサイドリンク制御情報(SCI)構成に基づいて、スロットシンボルの終わり部分に少なくとも1つのギャップシンボルを有する各スロットを生成することと、SL通信のために全BWを利用するとき、スロットシンボルの終わり部分において少なくとも1つのギャップシンボルを有する1つのスロットを生成することと、を更に含み、SL通信のSCSが60kHz SCSを含むことに応じて、少なくとも1つのギャップシンボルは最大2つのシンボルを含む。
【0096】
第14の例は、第12から第13の例のいずれか1つ以上を含むことができ、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)の前、スロットの終わり、又はスロットのPSFCHの前及びスロットの終わりに、最大2つの連続するギャップシンボルを用いてギャップ長を構成することを更に含む。
【0097】
第15の例は、第12から第14の例のいずれか1つ以上を含むことができ、SL通信とのSL非ライセンス(SL-U)COTの共有に応じて、タイプ2A CCAで25マイクロ秒の感知長でSLチャネルの感知を実行し、ギャップ長は、2つのギャップシンボルを含むこと、又はSLスロットを非COT共有送信として送信する前に、タイプ1 CCAを用いてSLチャネルの感知を実行し、SLスロットのギャップ長は、最大2つのギャップシンボルを含むこと、を更に含む。
【0098】
第16の例は、第12から第15の例のいずれか1つ以上を含むことができ、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、又は共有COT中のPSFCHのうちの少なくとも1つに関連付けられたリソースプール内の事前構成されたCPE長に基づいて、CPE長を構成することを更に含む。
【0099】
第17の例は、第12から第16の例のいずれか1つ以上を含むことができ、開始COT中のPSFCHのみを用いて、又は部分BWを利用するときの共有COTの外側のPSCCH若しくはPSSCHのうちの少なくとも1つを用いて、又は共有COT中の物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、若しくはPSFCHのうちの少なくとも1つを用いて、CPE長を生成することを更に含む。
【0100】
第18の例は、ベースバンドプロセッサであり、クリアチャネルアセスメント(CCA)を用いてサイドリンク(SL)チャネルを感知し、サブキャリアスペーシング(SCS)と、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)長を有するCPEとに基づいてギャップ長を構成することによって、SL通信を生成し、SLチャネルを獲得したことに応じて、SL通信を送信するように構成されている。
【0101】
第19の例は、第18の例を含むことができ、CPE長は、SL通信のために利用されるギャップ長及びサブキャリアスペーシング(SCS)に基づく。
【0102】
第20の例は、第18から第19の例のいずれか1つ以上を含むことができ、共有COTのためのSCI又はSCSのうちの少なくとも1つに基づいて、CPE長とCCAのCCAタイプとを有するCPEを動的に生成することによって、SL通信を生成するように更に構成されている。
【0103】
更に、本明細書に記載の様々な態様又は特徴は、標準的なプログラミング及び/又は工学技術を使用して、方法、装置、又は製造物品として実装することができる。本明細書で使用される「製造物品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することを意図している。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、及びフラッシュメモリデバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができるが、これらに限定されない。更に、本明細書に記載の様々な記憶媒体は、情報を記憶するための1つ以上のデバイス及び/又は他の機械可読媒体を表すことができる。「機械可読媒体」という用語は、限定されるものではないが、無線チャネルと、命令(単数又は複数)及び/又はデータを記憶、収容、及び/又は運搬することができる様々な他の媒体を含むことができる。更に、コンピュータプログラム製品は、コンピュータに、本明細書に記載の機能を実行させるように動作可能な1つ以上の命令又はコードを有するコンピュータ可読媒体を含むことができる。
【0104】
通信媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他の構造若しくは非構造データを、変調データ信号、例えば、搬送波又は他の輸送機構などのデータ信号に含み、任意の情報配信又は輸送媒体を含む。「変調データ信号」又は複数の信号は、1つ以上の信号内の情報を符号化するように設定又は変更された1つ以上の特性を有する信号を指す。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、並びに音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0105】
例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合することができる。代替的に、記憶媒体は、プロセッサと一体であり得る。更に、いくつかの態様では、プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに存在することができる。加えて、ASICは、ユーザ端末に存在することができる。代替的に、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ端末内にて別個の構成要素として存在することができる。加えて、いくつかの態様では、方法又はアルゴリズムのプロセス及び/又は動作は機械可読媒体及び/又はコンピュータ可読媒体上の1つ又は任意の組合せ又はコード及び/又は命令として存在することができ、これは、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる。
【0106】
これについては、開示されている主題を、様々な実施形態及び対応する図面に関連して説明したが、開示されている主題と同じ機能、類似する機能、代替的機能、又は代用の機能を実行するためには、適用可能な場合、他の同様の実施形態を使用することができ、又は、記載されている実施形態から逸脱することなく、変更及び追加を行うことができることを理解されたい。したがって、開示されている主題は、本明細書に記載のいずれかの単一の態様に限定されるべきではなく、むしろ、以下の添付の特許請求の範囲の広さ及び範囲に従って解釈されるべきである。
【0107】
具体的には、上述の構成要素(アセンブリ、デバイス、回路、システムなど)によって実行される様々な機能に関して、そのような構成要素を説明するために使用される用語(「手段」への参照を含む)は、本明細書に示される本開示の例示的な実装形態における機能を実行する開示された構造と構造的に同等でない場合でも、記載された構成要素の特定の機能を実行する任意の構成要素又は構造(例えば、機能的に同等である)に対応することが意図される。更に、特定の特徴がいくつかの実装のうちの1つのみに関して開示されている可能性があるが、そのような特徴は、任意の所与の又は特定の用途に望ましく有利であり得るように、他の実装の1つ以上の他の特徴と組み合わせることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【外国語明細書】