IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ぐるなびの特許一覧

特開2024-149623施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム
<>
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図1
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図2
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図3
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図4
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図5
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図6
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図7
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図8
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図9
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図10
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図11
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図12
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図13
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図14
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図15
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図16
  • 特開-施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024149623
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241010BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024125709
(22)【出願日】2024-08-01
(62)【分割の表示】P 2022210054の分割
【原出願日】2021-02-19
(31)【優先権主張番号】P 2020072482
(32)【優先日】2020-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(72)【発明者】
【氏名】山田 篤史
(57)【要約】
【課題】施設において利用者が複数のテーブルを利用する場合に利用者の利便性を向上させることが可能な施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラムを提供する。
【解決手段】施設管理装置1は、施設の利用者の利用者端末3から施設に配置されるテーブルの識別情報を取得する取得処理部211と、利用者端末3から施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、注文情報とテーブルの識別情報とを関連付けて記憶する注文処理部212と、利用者端末3から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とが取得された場合に、第1識別情報と第2識別情報とを互いに関連付けて記憶することに関する所定の情報を利用者端末3に提示する提示処理部215と、利用者端末3から第1識別情報と第2識別情報とが取得された場合に、第1識別情報と第2識別情報とを互いに関連付けて記憶する結合処理部213と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の利用者の利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得する取得処理部と、
前記利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記取得処理部により取得される前記テーブルの識別情報とを関連付けて記憶する注文処理部と、
前記取得処理部により前記利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付けて記憶することに関する所定の情報を前記利用者端末に提示する提示処理部と、
前記取得処理部により前記利用者端末から前記第1識別情報と前記第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付けて記憶する結合処理部と、
を備える施設管理システム。
【請求項2】
前記提示処理部は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付けるか否かを問い合わせるメッセージを前記利用者端末に表示させ、
前記結合処理部は、前記メッセージに対して前記利用者端末から、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付ける指示を取得した場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付けて記憶する、
請求項1に記載の施設管理システム。
【請求項3】
施設の利用者の第1利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得する取得処理部と、
前記第1利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記取得処理部により取得される前記テーブルの識別情報とを関連付けて記憶する注文処理部と、
前記取得処理部により前記第1利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付けて記憶する結合処理部と、
前記結合処理部により前記第1識別情報と前記第2識別情報とが互いに関連付けて記憶された後に、前記取得処理部により前記施設の第2利用者の第2利用者端末から前記第1識別情報又は前記第2識別情報が取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが互いに関連付けて記憶されていることに関する所定の情報を前記第2利用者端末に提示する提示処理部と、
を備える施設管理システム。
【請求項4】
前記提示処理部は、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが互いに関連付けられていることを示す第1メッセージを前記第2利用者端末に表示させる、
請求項3に記載の施設管理システム。
【請求項5】
前記提示処理部は、互いに関連付けて記憶された前記第1識別情報と前記第2識別情報との関連付けを解除するか否かを問い合わせる第2メッセージを前記第1利用者端末に表示させ、
前記結合処理部は、前記第2メッセージに対して前記第1利用者端末から、前記第1識別情報と前記第2識別情報との関連付けを解除する指示を取得した場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報との関連付けを解除する、
請求項3又は4に記載の施設管理システム。
【請求項6】
施設の利用者の利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得することと、
前記利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記テーブルの識別情報とを関連付けて記憶することと、
前記利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付けて記憶することに関する所定の情報を前記利用者端末に提示することと、
前記利用者端末から前記第1識別情報と前記第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付けて記憶することと、
を施設管理システムが実行する施設管理方法。
【請求項7】
施設の利用者の第1利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得することと、
前記第1利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記テーブルの識別情報とを関連付けて記憶することと、
前記第1利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付けて記憶することと、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とが互いに関連付けて記憶された後に、前記施設の第2利用者の第2利用者端末から前記第1識別情報又は前記第2識別情報が取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが互いに関連付けて記憶されていることに関する所定の情報を前記第2利用者端末に提示することと、
を施設管理システムが実行する施設管理方法。
【請求項8】
施設の利用者の利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得することと、
前記利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記テーブルの識別情報とを関連付けて記憶することと、
前記利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付けて記憶することに関する所定の情報を前記利用者端末に提示することと、
前記利用者端末から前記第1識別情報と前記第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付けて記憶することと、
を施設管理システムに実行させるための施設管理プログラム。
【請求項9】
施設の利用者の第1利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得することと、
前記第1利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記テーブルの識別情報とを関連付けて記憶することと、
前記第1利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを互いに関連付けて記憶することと、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とが互いに関連付けて記憶された後に、前記施設の第2利用者の第2利用者端末から前記第1識別情報又は前記第2識別情報が取得された場合に、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが互いに関連付けて記憶されていることに関する所定の情報を前記第2利用者端末に提示することと、
を施設管理システムに実行させるための施設管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店において利用者端末を利用して料理の注文を行うことが可能なシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。例えば、前記システムでは、利用者端末によりテーブルに設けられた二次元コードを読み取って料理を選択すると、テーブル番号に関連付けられた注文情報が施設端末に送信される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-4353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、飲食店において、複数の利用者を含むグループ(利用者グループ)が、隣り合う複数のテーブルを利用したり、他のテーブルを移動させて複数のテーブルを隣接させて利用したりする場合がある。このようなケースにおいて、利用者端末を利用して料理を注文したり注文金額の決済を行ったりする場合には、テーブルごとに料理の注文、注文金額の決済などを行わなければならず、利便性が悪いという問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、施設において利用者が複数のテーブルを利用する場合に利用者の利便性を向上させることが可能な施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る施設管理システムは、施設の利用者の利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得する取得処理部と、前記利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記取得処理部により取得される前記テーブルの識別情報とを関連付ける注文処理部と、前記取得処理部により前記利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報及び前記第2識別情報を互いに関連付ける又は関連付けられた前記第1識別情報及び前記第2識別情報の関連付けを解除する結合処理部と、を備える。
【0007】
本発明に係る施設管理方法は、一又は複数のプロセッサーが、施設の利用者の利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得する取得ステップと、前記利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記取得ステップにより取得される前記テーブルの識別情報とを関連付ける注文ステップと、前記取得ステップにより前記利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報及び前記第2識別情報を互いに関連付ける又は関連付けられた前記第1識別情報及び前記第2識別情報の関連付けを解除する結合ステップと、を実行する方法である。
【0008】
本発明に係る施設管理プログラムは、施設の利用者の利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得する取得ステップと、前記利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記取得ステップにより取得される前記テーブルの識別情報とを関連付ける注文ステップと、前記取得ステップにより前記利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報及び前記第2識別情報を互いに関連付ける又は関連付けられた前記第1識別情報及び前記第2識別情報の関連付けを解除する結合ステップと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、施設において利用者が複数のテーブルを利用する場合に利用者の利便性を向上させることが可能な施設管理システム、施設管理方法、及び施設管理プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態に係る施設管理システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る施設管理システムで使用される商品情報の一例を示す図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る施設管理システムで使用される注文受付情報の一例を示す図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る施設管理システムで使用されるテーブル結合情報の一例を示す図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る施設管理システムで使用される注文受付情報の一例を示す図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る施設管理システムが適用される施設のテーブルのレイアウトの一例を示す図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示されるテーブル結合画面の一例を示す図である。
図8図8は、本発明の実施形態に係る施設管理システムにおけるテーブルの結合方法の一例を示す図である。
図9図9は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示されるテーブル結合画面の一例を示す図である。
図10図10は、本発明の実施形態に係る施設管理システムにおけるテーブルの結合方法の一例を示す図である。
図11図11は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示されるテーブル結合画面の一例を示す図である。
図12図12は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される注文画面の一例を示す図である。
図13図13は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される会計画面の一例を示す図である。
図14図14は、本発明の実施形態に係る施設管理システムで実行される施設管理処理の一例を示すフローチャートである。
図15図15は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示されるテーブル結合画面の一例を示す図である。
図16図16は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示されるテーブル解除画面の一例を示す図である。
図17図17は、本発明の実施形態に係る施設管理システムにおけるテーブルの解除方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[施設管理システム1]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る施設管理システム1は、施設管理装置2と利用者端末3と施設端末4とを含む。施設管理装置2と利用者端末3と施設端末4とは、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。なお、施設管理装置2、利用者端末3、及び施設端末4はそれぞれ、複数設けられてもよい。
【0013】
施設管理装置2は、飲食店などの施設に設置されているテーブルを管理するための装置である。施設管理装置2は、飲食店などの施設を利用する利用者を一又は複数のテーブルに割り当てる機能を有する。具体的には、施設管理装置2は、所望の日時及び時間帯に施設の利用を希望する利用者に対して前記日時及び時間帯に空いているテーブルを割り当てることが可能である。また、施設管理装置2は、予約せずに施設に来た利用者に対して空いているテーブルを割り当てることも可能である。
【0014】
また、施設管理装置2は、利用者の利用者端末3から施設で提供する商品(例えば飲食物)の注文を受け付けて注文情報を施設端末4に出力する注文機能を有する。
【0015】
利用者端末3は、利用者が所有する端末(スマートフォンなど)であり、施設のウェブサイトにアクセスして所望の商品の注文を行うことが可能な操作端末である。例えば、利用者は、飲食店に来店して所定のテーブルの席に着くと、利用者端末3により前記ウェブサイトにアクセスして、注文画面において所望の飲食物の注文を行うことが可能である。また、複数の利用者端末3のそれぞれが同時に同一のテーブルにおいて注文を行うことも可能である。
【0016】
施設端末4は、施設管理装置2から注文情報を取得すると、当該注文情報を厨房端末(不図示)に出力する。また、施設端末4は、予約情報、テーブル割り当て情報、注文情報、会計情報などを管理する管理機能を有してもよい。
【0017】
本実施形態では、施設管理装置2単体が本発明に係る施設管理システムに相当するが、本発明に係る施設管理システムは、施設管理装置2、利用者端末3、及び施設端末4のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、施設管理装置2、利用者端末3、及び施設端末4のうち複数の構成要素が協働して後述する各種の施設管理処理(図14参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る施設管理システムとして捉えることが可能である。例えば、本発明に係る施設管理システムは、施設管理装置2及び施設端末4により構成されてもよい。
【0018】
以下では、本発明の施設の一例として、飲食物(料理、ドリンクなど)を提供する飲食店を挙げて説明する。
【0019】
[施設管理装置2]
図1に示されるように、施設管理装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備えるサーバーである。なお、施設管理装置2は、1台のコンピューターに限らず、複数台のコンピューターが協働して動作するコンピューターシステムであってもよい。また、施設管理装置2で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサーによって分散して実行されてもよい。
【0020】
通信I/F24は、施設管理装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して利用者端末3、施設端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0021】
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0022】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22は、商品情報D1、注文受付情報D2、及びテーブル結合情報D3を含む。図2は商品情報D1の一例を示す図であり、図3は注文受付情報D2の一例を示す図であり、図4はテーブル結合情報D3の一例を示す図である。
【0023】
商品情報D1は、飲食店で提供可能な商品(飲食物)に関する情報(メニュー情報)である。図2に示されるように、商品情報D1には、商品ID、商品名、金額、画像などの情報が含まれる。前記商品IDは、飲食物の識別情報である。前記商品名は、飲食物の名前である。前記画像は、前記飲食物を表す写真又はイラストである。
【0024】
商品情報D1は、飲食店の管理者により予め登録され、必要に応じて適宜更新される。例えば、飲食店の管理者は、施設管理装置2が管理するメニュー登録ページにアクセスして商品情報D1の登録、編集などを行うことが可能である。
【0025】
注文受付情報D2は、利用者端末3を通じて利用者から受け付けた注文に関する注文情報である。図3に示されるように、注文受付情報D2には、テーブル番号、利用人数、利用者端末、注文番号、注文商品、注文数などの情報が含まれる。前記テーブル番号は、飲食店に配置されるテーブルを識別する識別情報である。前記利用人数は、前記テーブルを利用する利用者の人数である。前記利用人数の情報は、利用者端末3から取得する情報に含まれる。なお、前記利用人数の情報は、飲食店のスタッフが操作する操作端末(不図示)、予約を管理する施設端末4などから取得する情報に含まれてもよい。例えば、スタッフが飲食店に来店した利用者をテーブルに案内する際に利用者から利用人数を聞き取ると、前記操作端末にテーブル番号及び利用人数を入力する。制御部21は、前記操作端末からテーブル番号及び利用人数の各情報を取得すると、注文受付情報D2においてテーブル番号及び利用人数を互いに関連付ける。また、利用者が飲食店を予約する際に利用人数を登録した場合には、制御部21は施設端末4から利用者情報(利用者名、利用人数など)及び利用者に割り当てられたテーブルのテーブル番号を取得して、注文受付情報D2においてテーブル番号及び利用人数を互いに関連付ける。
【0026】
前記利用者端末は、前記注文商品の注文が行われた利用者端末3の識別情報である。なお、テーブルにおいて1つの利用者端末3により注文が行われた場合には1つの利用者端末3の識別情報が登録され、テーブルにおいて複数の利用者端末3により注文が行われた場合には複数の利用者端末3の識別情報が前記注文商品に対応付けられて登録される。前記注文番号は、利用者の注文を識別する識別情報である。制御部21は、例えば利用者から注文を受け付けた順、すなわち利用者端末3から注文を受け付けた順に番号(注文番号)を注文受付情報D2に登録する。前記注文商品は、注文内容を示す情報である。前記注文商品には、商品情報D1(図2参照)に含まれる商品名のうち利用者に選択された商品(飲食物)の商品名が登録される。各注文商品には、前記注文番号が関連付けられる。前記注文数は、一度の注文に含まれる飲食物の数量を示す情報である。
【0027】
注文受付情報D2は、現在時刻における情報を示している。また、注文受付情報D2には、テーブルごとに、利用人数、利用者端末、注文番号、注文商品、及び注文数の各情報が互いに関連付けられて登録される。図3に示す例では、飲食店にテーブル番号「1」~「9」のテーブルT1~T9が配置されており(図6参照)、テーブル番号「1」のテーブルT1において注文番号「001」~「004」の注文が行われ、その後、テーブル番号「2」のテーブルT2において注文番号「005」、「006」の注文が行われ、その後、テーブル番号「5」のテーブルT5において注文番号「007」~「009」の注文が行われたことを示している。
【0028】
詳細は後述するが、制御部21は、上記のように飲食物の注文を受け付けるごとに注文受付情報D2を登録し、また注文受付情報D2を施設端末4に出力する。施設端末4は、注文受付情報D2を取得すると厨房端末に出力して調理指示などを行う。なお、注文受付情報D2は、利用者の利用代金(注文金額)に関する会計処理(決済処理)にも利用される。また、注文受付情報D2は、決済処理が完了した場合などに削除されてもよい。
【0029】
テーブル結合情報D3は、複数のテーブルが結合された場合の結合関係を示す情報である。図4に示されるように、テーブル結合情報D3には、テーブル番号、結合テーブル番号、結合状況、結合元利用者端末などの情報が含まれる。前記テーブル番号は、飲食店に配置されるテーブルを識別する識別情報である。前記結合テーブル番号は、前記テーブル番号のテーブルに結合されるテーブル(結合テーブル)を識別する識別情報である。前記結合状況は、対象のテーブルに、他のテーブルが結合されているか否かの状況を示す情報である。前記結合元利用者端末は、結合指示(後述)を行った利用者の利用者端末3を識別する識別情報である。制御部21は、利用者の利用者端末3による後述の操作(結合操作)に基づいて、テーブル結合情報D3を登録する。
【0030】
なお、他の実施形態として、商品情報D1、注文受付情報D2、及びテーブル結合情報D3などの情報の一部又は全部が、利用者端末3、施設端末4、又は、施設管理装置2からアクセス可能なサーバーに記憶されてもよい。この場合、施設管理装置2の制御部21は、利用者端末3、施設端末4、又は前記サーバーから前記情報を取得して、後述の施設管理処理(図14参照)などの各処理を実行してもよい。
【0031】
また、記憶部22には、利用者端末3に表示されるテーブル結合画面(図7参照)、注文画面(図12参照)、会計画面(図13参照)などの各種画面のデータも記憶される。
【0032】
さらに、記憶部22には、制御部21に後述の施設管理処理(図14参照)を実行させるための施設管理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記施設管理プログラムは、USB、CD又はDVDなどのコンピューター読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、施設管理装置2に電気的に接続されるUSBドライブ、CDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。また、前記施設管理プログラムは、施設管理装置2からアクセス可能なサーバーからダウンロードされて、記憶部22に記憶されてもよい。
【0033】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより施設管理装置2を制御する。
【0034】
ところで、飲食店において、複数の利用者を含む利用者グループが、隣り合う複数のテーブルを利用したり、他のテーブルを移動させて複数のテーブルを隣接させて利用したりする場合がある。このようなケースにおいて、利用者端末3を利用して料理を注文したり注文金額の決済を行ったりする場合には、テーブルごとに料理の注文、注文金額の決済などを行わなければならず、利便性が悪いという問題が生じる。これに対して、本実施形態に係る施設管理装置2では、施設において利用者が複数のテーブルを利用する場合に利用者の利便性を向上させることが可能である。
【0035】
具体的に、制御部21は、図1に示されるように、取得処理部211、注文処理部212、結合処理部213、決済処理部214、提示処理部215などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記施設管理プログラムに従った各種の処理を実行することによって、取得処理部211、注文処理部212、結合処理部213、決済処理部214、及び提示処理部215として機能する。また、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記施設管理プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0036】
取得処理部211は、飲食店の利用者の利用者端末3から飲食店に配置されるテーブルの識別情報を取得する。具体的には、取得処理部211は、テーブルに設けられた二次元コード(例えばQRコード(登録商標))が利用者端末3に読み取られた場合にテーブルの識別情報(テーブル番号)を取得する。これにより、施設管理装置2は、各テーブルについて、利用中であるか否かを把握することができる。前記二次元コードは、本発明の情報コードの一例である。また、取得処理部211は、本発明の取得処理部の一例である。
【0037】
図6には、飲食店のテーブルレイアウトを示している。ここでは、テーブル番号「1」~「9」のテーブルT1~T9を示している。テーブルT1~T9のそれぞれには、QRコードC1~C9が貼付されている。各QRコードには、テーブル番号の情報が登録されている。例えば、利用者は、飲食店に来店してテーブルT1の席に着くと、利用者端末3のカメラ34を利用してテーブルT1のQRコードC1からテーブル番号「1」を読み取る。取得処理部211は、利用者端末3からテーブル番号「1」を取得する。
【0038】
なお、取得処理部211は、以下の方法によりテーブル番号を取得してもよい。例えば、飲食店のスタッフは、飲食店に来店した利用者をテーブルに案内する際に利用者から利用人数を聞き取ると、前記操作端末にテーブル番号及び利用人数を入力する。取得処理部211は、前記操作端末からテーブル番号及び利用人数の各情報を取得する。また、利用者が飲食店を予約する際に利用人数を登録した場合、取得処理部211は、施設端末4から利用者情報(利用者名、利用人数など)及び利用者に割り当てられたテーブルのテーブル番号を取得する。取得処理部211は、テーブル番号及び利用人数の各情報を取得すると、テーブル番号及び利用人数を互いに関連付けた注文受付情報D2(図3参照)を記憶部22に記憶する。
【0039】
また、取得処理部211は、利用者が利用者端末3において自身が利用するテーブルのテーブル番号を入力する操作を行った場合に、当該入力操作に応じてテーブル番号を取得してもよい。
【0040】
注文処理部212は、利用者から飲食物の注文を受け付ける。具体的には、注文処理部212は、取得処理部211によりテーブル番号が取得されると、利用者端末3に注文画面を表示させて利用者から飲食物の注文の受け付けを開始する。これにより、例えばテーブルT1の利用者は、利用者端末3を利用して飲食物の注文を行うことが可能になる。例えば利用者は、利用者端末3に表示される注文画面において所望の飲食物を選択して注文を確定させる操作を行う。注文処理部212は、本発明の注文処理部の一例である。
【0041】
また、注文処理部212は、受け付けた注文の注文情報を取得し、取得した前記注文情報と、取得処理部211により取得されるテーブル番号とを互いに関連付けた注文受付情報D2(図3参照)を記憶部22に記憶する。例えば、テーブルT1において、4人の利用者が「商品M1」、「商品M2」、「商品M3」、「飲み放題」を注文した場合に、注文処理部212は、各注文商品の情報と各注文商品に対応する注文番号とを、テーブル番号「1」に関連付けて記憶部22に記憶する。また、注文処理部212は、いずれの利用者端末3から前記注文を受け付けたかを記憶するために、注文が行われた利用者端末3の識別情報を併せて記憶してもよい(図3参照)。
【0042】
また、注文処理部212は、利用者から飲食物の注文を受け付けると、注文受付情報D2を施設端末4に出力する。具体的には、注文処理部212は、利用者が注文した飲食物の注文内容と、当該利用者が利用するテーブルのテーブル番号と、利用者端末3の識別情報と、注文番号とを含む注文情報を施設端末4に出力する。前記注文情報には、注文日時(受付日時)が含まれてもよい。施設端末4は、注文受付情報D2を取得すると、注文受付情報D2を厨房端末に出力して調理指示などを行う。
【0043】
結合処理部213は、複数のテーブルを結合する結合処理(グルーピング)を実行する。具体的には、結合処理部213は、取得処理部211により利用者端末3から第1テーブルのテーブル番号(第1テーブル番号)と第2テーブルのテーブル番号(第2テーブル番号)とが取得された場合に、前記第1テーブル番号及び前記第2テーブル番号を互いに関連付ける。また、結合処理部213は、前記第1テーブルに設けられた第1QRコード(本発明の第1情報コード)と前記第2テーブルに設けられた第2QRコード(本発明の第2情報コード)とが同一の利用者端末3により読み取られた場合に、前記第1テーブル番号及び前記第2テーブル番号を互いに関連付ける。結合処理部213は、本発明の結合処理部の一例である。また、第1テーブル番号は本発明の第1識別情報の一例であり、第2テーブル番号は本発明の第2識別情報の一例である。
【0044】
例えば、利用者は利用者端末3において前記ウェブサイトのテーブル結合画面(図7参照)において複数のテーブルを結合させる結合操作を行う。具体的には、利用者が利用者端末3においてテーブル結合画面にアクセスすると、結合処理部213は、テーブルに貼付されたQRコードを読み取る読取画面を利用者端末3に表示させる。例えば、7人の利用者グループがテーブルT1,T2を利用する場合に、一人の利用者Aが、図8に示すように利用者端末3AによりテーブルT1のQRコードC1を読み取る。結合処理部213は、テーブルT1のテーブル番号「1」を取得すると、続けて他のテーブルのQRコードを読み取るように利用者Aに促す(図9参照)。利用者Aは、図10に示すように利用者端末3AによりテーブルT2のQRコードC2を読み取る。結合処理部213は、テーブルT2のテーブル番号「2」を取得すると、取得したテーブルT1,T2を結合するか否かを利用者Aに問い合わせる(図11参照)。図11に示す画面において利用者Aが「結合する」のボタンK1を押下すると、結合処理部213は、当該操作に対応する結合指示を取得してテーブルT1,T2を結合する。なお、利用者Aは、さらに他のテーブルの結合を希望する場合には、引き続き他のテーブルのQRコードを読み取る操作を行う(図11参照)。
【0045】
結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合指示を取得すると、テーブルT1のテーブル番号「1」とテーブルT2のテーブル番号「2」とを互いに関連付けたテーブル結合情報D3(図4参照)を記憶部22に記憶する。また、結合処理部213は、テーブル結合情報D3において、テーブル番号「1」及びテーブル番号「2」のそれぞれの結合状況に「結合中」を登録する。また、結合処理部213は、テーブル結合情報D3において、結合指示を行った利用者Aの利用者端末3Aの識別情報「3A」(結合元利用者端末)をテーブル番号「1」及びテーブル番号「2」のそれぞれに関連付けて登録する。
【0046】
これにより、利用者グループは、テーブルT1,T2を一つのテーブルとして利用することが可能になる。例えば、テーブルT1の利用者が、テーブルT2の利用者の商品を注文したり、テーブルT1,T2の注文金額をまとめて会計したりすることが可能になる。例えば、テーブルT1,T2のそれぞれの利用者は、自身の利用者端末3を利用して、図12に示す注文画面において商品を選択して「注文する」のボタンK2を押下して注文を行うことができる。なお、テーブルT1,T2のそれぞれの利用者は、例えば、テーブルT1のQRコードC1又はテーブルT2のQRコードC2を読み取って前記ウェブサイトにログインすることにより、自身の利用者端末3により注文、会計などの操作を行うことが可能になる。
【0047】
ここで、結合処理部213は、結合先のテーブルの利用者に、当該テーブルの結合を許可するか否かを問い合わせてもよい。例えば、テーブルT1の利用者Aが利用者端末3A(結合元利用者端末)においてテーブルT2の結合指示(結合要求)を行った場合に、結合処理部213は、テーブルT2の利用者Bの利用者端末3B(結合先利用者端末)に、テーブルT2をテーブルT1に結合してもよいかどうかを問い合わせる。結合処理部213は、利用者BがテーブルT2の結合を許可した場合、すなわち利用者端末3Bから許可情報を取得した場合に、テーブルT1,T2を結合して、テーブルT1,T2の結合が許可されたことを示す情報を利用者端末3Aに通知する。一方、結合処理部213は、利用者BがテーブルT2の結合を拒否した場合、すなわち利用者端末3Bから拒否情報を取得した場合には、テーブルT1,T2を結合せずに、テーブルT1,T2の結合が拒否されたことを示す情報を利用者端末3Aに通知する。この構成によれば、結合先のテーブルT2の利用者Bが意図しない結合を結合元(結合要求元)の利用者Aが行うことによるトラブルを回避することができる。
【0048】
なお、利用者グループは、テーブルT1,T2を結合した場合に、テーブルT1,T2を移動させて接続した状態で利用してもよいし、配置レイアウトを変更しないで利用してもよい。すなわち、「結合」は、複数のテーブルが物理的に接続している状態に限定されない。
【0049】
また、結合処理部213は、テーブルT1とテーブルT3とを結合してもよいし、テーブルT1とテーブルT8とを結合してもよい(図6参照)。なお、結合処理部213は、結合可能なテーブルを予め設定してもよい。例えば、結合処理部213は、結合可能なテーブルを、配置レイアウト(図6参照)において隣り合うテーブルに限定してもよい。これにより、例えば、テーブルT1に結合可能なテーブルはテーブルT2,T5,T6となり、テーブルT2に結合可能なテーブルはテーブルT1,T3,T5,T6,T7となり、テーブルT6に結合可能なテーブルはテーブルT1,T2,T3,T5,T7,T8,T9となる。
【0050】
また、結合処理部213は、2つのテーブルを結合してもよいし、3つ以上のテーブルを結合してもよい。
【0051】
また、結合処理部213は、複数のテーブルを結合した場合に、図5に示すようにテーブルT1,T2において受け付けた注文の注文情報を結合(集約)する。ここで、例えば7人の利用者グループのうち4人の利用者がテーブルT1において商品の注文を行い、3人の利用者がテーブルT2において商品の注文を行った後に、テーブルT1,T2が結合された場合には、結合処理部213は、テーブル番号「1」、「2」に関連付けて登録された注文情報(図3参照)をテーブル番号「1,2」に関連付けて結合する(図5参照)。また、例えば7人の利用者グループが来店した際にテーブルT1,T2が結合された場合には、結合処理部213は、注文受付情報D2において、注文情報が登録されていない状態でテーブル番号「1,2」を結合する。
【0052】
なお、結合処理部213は、利用者が利用者端末3に表示されるテーブル結合画面においてテーブル番号「1」、「2」を入力した場合に、テーブルT1,T2を結合し、テーブル番号「1」、「2」を互いに関連付けて登録してもよい。すなわち、利用者によるテーブルの結合操作は、テーブルのQRコードを読み取る操作に限定されず、テーブル番号を入力又は選択する操作であってもよい。
【0053】
注文処理部212は、複数のテーブルが結合された後に利用者から商品の注文を受け付けた場合には、結合されたテーブル番号に関連付けて注文情報を注文受付情報D2に登録する。これにより、例えば図12に示す注文画面において利用者が「注文履歴」のボタンK3を押下すると、注文処理部212は、テーブル番号「1,2」に関連付けられた注文受付情報D2(注文商品、注文数)を利用者端末3に表示させる。また、注文処理部212は、結合されたテーブル番号に関連付けた注文情報を施設端末4に出力する。例えば、注文処理部212は、テーブルT1,T2において注文を受け付けると、テーブル番号「1,2」と注文商品とを関連付けた注文情報(注文受付情報D2)を施設端末4に出力する。なお、注文処理部212は、テーブルT1,T2のうち注文操作を行った利用者が利用するテーブルのテーブル番号「1」又は「2」と注文商品とを関連付けて、前記注文情報を施設端末4に出力してもよい。
【0054】
また、結合処理部213は、複数のテーブル番号を互いに関連付けた場合、すなわち複数のテーブルを結合した場合に、当該テーブル番号に対応する特定情報を、予約又は空席を管理する施設端末4に通知してもよい。前記特定情報は、結合される複数のテーブルのテーブル番号を示す情報である。施設端末4は、前記特定情報を取得すると、施設に配置される複数のテーブルのうち予約可能なテーブルの数、当該テーブル番号、空席の数などの情報を登録又は更新する。
【0055】
決済処理部214は、利用者の注文に対応する注文金額の決済処理を実行する。結合処理部213により複数のテーブルが結合された場合には、決済処理部214は、各テーブルのテーブル番号に関連付けられた注文情報に対応する注文金額を合計した合計金額の決済処理を行う。例えば、結合処理部213によりテーブルT1,T2が結合された場合、決済処理部214は、テーブル番号「1」に関連付けられた商品の注文金額と、テーブル番号「2」に関連付けられた商品の注文金額とを合計した合計金額の決済処理を行う。決済処理部214は、本発明の決済処理部の一例である。
【0056】
例えば、図12に示す注文画面において利用者が「会計ページへ」のボタンK4を押下すると、決済処理部214は、図13に示す会計画面を利用者端末3に表示させる。また決済処理部214は、前記会計画面にテーブルT1,T2の注文履歴及び金額の情報をまとめて表示させる。図13に示す会計画面において利用者が「会計する」のボタンK5を押下すると、決済処理部214は、テーブルT1,T2の合計金額の決済処理を実行する。なお、決済処理部214は、利用者グループに含まれる利用者ごとに決済処理を実行してもよいし、割り勘決済を実行してもよい。
【0057】
なお、図13に示す会計画面において利用者が「注文ページへ」のボタンK6を押下すると、注文処理部212は、図12に示す注文画面を利用者端末3に表示させて、利用者からの注文の受け付けを可能にする。
【0058】
決済処理部214により、結合したテーブルに対応する決済処理が完了した場合には、結合処理部213は、テーブルの結合を解除する。具体的には、決済処理部214によりテーブルT1,T2に対応する合計金額の決済処理が完了した場合に、結合処理部213は、テーブル結合情報D3(図4参照)の「結合テーブル番号」及び「結合中」を削除し、注文受付情報D2(図5参照)のテーブル番号「1,2」の関連付けを解除する。
【0059】
提示処理部215は、各種情報を利用者端末3に提示する。例えば、取得処理部211により利用者端末3から複数のテーブルのテーブル番号が取得された場合に、各テーブル番号を互いに関連付けることに関する所定の情報を利用者端末3に提示する。具体的には、図11に示すように、取得処理部211により利用者端末3からテーブルT1,T2のテーブル番号「1」、「2」が取得された場合に、「読取済テーブル:No.1,2を結合しますか?」のメッセージと、「結合する」のボタンK1とを利用者端末3に表示させる。提示処理部215は、本発明の提示処理部の一例である。
【0060】
[利用者端末3]
図1に示されるように、利用者端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、カメラ34、及び通信I/F35などを備える。利用者端末3は、例えば飲食店の利用者が所有するスマートフォン、タブレット端末などである。
【0061】
通信I/F35は、利用者端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して施設管理装置2、施設端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0062】
カメラ34は、被写体であるQRコードの画像を撮像してデジタル画像データとして出力するデジタルカメラである。カメラ34により撮像された画像データは制御部31に送信される。制御部31は、前記画像データからテーブル番号を読み取り、施設管理装置2に送信する。
【0063】
操作表示部33は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。操作表示部33は、テーブル結合画面(図7参照)、注文画面(図12参照)、会計画面(図13参照)などを表示する。操作表示部33は、例えばタッチパネルで構成され、利用者のタッチ操作を受け付ける。
【0064】
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って施設管理装置2などの外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。
【0065】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末3を制御する。
【0066】
具体的に、制御部31は、記憶部32に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部311として機能する。ブラウザ処理部311は、施設管理装置2から通信網N1を介して提供される各種情報(テーブル結合画面、注文画面、会計画面など)を操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を施設管理装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。即ち、利用者端末3は、制御部31によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、施設管理装置2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0067】
例えば、利用者端末3では、施設管理システム1で提供される前記ウェブサイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部31が、施設管理装置2から前記ウェブサイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部33に前記ウェブサイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作、又はテキスト入力操作などによって行われる。また、利用者端末3に施設管理装置2に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、利用者端末3の利用者が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部33に前記ウェブサイトのウェブページが表示される。そして、利用者は、利用者端末3を操作することにより、前記ウェブサイトの各種ページ(テーブル結合画面、注文画面、会計画面など)を表示させることができる。
【0068】
[施設端末4]
図1に示されるように、施設端末4は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、及び通信I/F44などを備える。施設端末4は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。なお、施設端末4は、施設管理装置2と同一の機能をさらに備えてもよいし、施設管理装置2と一体の情報処理装置であってもよい。
【0069】
通信I/F44は、施設端末4を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して施設管理装置2、利用者端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0070】
操作表示部43は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0071】
記憶部42は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部42には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って施設管理装置2などの外部装置との間で通信処理を制御部41に実行させるための制御プログラムである。
【0072】
また、記憶部42に、商品情報D1(図2参照)、注文受付情報D2(図3図5参照)、及びテーブル結合情報D3(図4参照)などの情報の一部又は全部が記憶されてもよい。
【0073】
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより施設端末4を制御する。
【0074】
具体的に、制御部41は、記憶部42に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部411として機能する。ブラウザ処理部411は、施設管理装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部43に表示させ、操作表示部43に対する操作を施設管理装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。即ち、施設端末4は、制御部41によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、施設管理装置2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部41に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0075】
また、制御部41は、施設管理装置2から注文情報(注文受付情報D2)を取得すると、当該注文情報を厨房端末(不図示)に出力して調理指示などを行う。具体的には、制御部41は、施設管理装置2からテーブルT1,T2で受け付けた注文の注文情報を取得すると、テーブル番号「1,2」と注文商品とを含む注文票を厨房端末において印刷又は表示させる。また、制御部41は、注文履歴、会計情報などを記憶部42に記憶してもよい。
【0076】
[施設管理処理]
次に、図14を参照しつつ、施設管理システム1において実行される施設管理処理について説明する。具体的に、本実施形態では、施設管理装置2の制御部21によって施設管理処理が実行される。また、制御部21は、各利用者端末3からのアクセスに応じて各利用者端末3に対応して施設管理処理を並行して実行することが可能である。なお、制御部21は、利用者端末3の所定の操作によって施設管理処理を途中で終了することがある。
【0077】
なお、本発明は、前記施設管理処理に含まれる一又は複数のステップを実行する施設管理方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記施設管理処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記施設管理処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21によって前記施設管理処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサーによって前記施設管理処理における各ステップが分散して実行される施設管理方法も他の実施形態として考えられる。
【0078】
ステップS11において、制御部21は、飲食店に来店した利用者が利用するテーブルのテーブル番号を取得する。具体的には、利用者が飲食店に来店して案内されたテーブルにおいて利用者端末3によりQRコードを読み取ると、制御部21は、利用者端末3から当該テーブルのテーブル番号を取得する。例えば、利用者Aが飲食店のテーブルT1において利用者端末3AによりQRコードC1を読み取ると(図8参照)、制御部21は、テーブルT1のテーブル番号「1」を取得する。ステップS11は、本発明の取得ステップの一例である。
【0079】
次にステップS12において、制御部21は、利用者Aから商品(飲食物)の注文を受け付ける注文画面を利用者端末3Aに表示させる。利用者Aは、前記注文画面において、自身の商品、及び、利用者グループを代表して他の利用者の商品の注文を行うことができる。なお、利用者グループの他の利用者は、自身の利用者端末3によりテーブルT1のQRコードC1を読み取って前記ウェブサイトにログインすることにより、自身の利用者端末3により商品の注文を行うことが可能になる。
【0080】
次にステップS13において、制御部21は、利用者から商品の注文を受け付けたか否かを判定する。制御部21が利用者から商品の注文を受け付けたと判定した場合(S13:Yes)、処理はステップS14に移行する。一方、制御部21が利用者から商品の注文を受け付けないと判定した場合(S13:No)、処理はステップS131に移行する。
【0081】
ステップS14では、制御部21は注文処理を実行する。具体的には、制御部21は、利用者から商品の注文を受け付けると、注文受付情報D2(図3参照)を施設端末4に出力する。例えば、制御部21は、利用者が注文した飲食物の注文内容と、当該利用者が利用するテーブルのテーブル番号と、注文が入力された利用者端末3の識別情報と、注文番号とを含む注文情報を施設端末4に出力する。前記注文情報には、注文日時(受付日時)が含まれてもよい。施設端末4は、注文受付情報D2を取得すると、注文受付情報D2を厨房端末に出力して調理指示などを行う。
【0082】
また、制御部21は、受け付けた注文の注文情報と、ステップS11において取得したテーブル番号とを関連付けた注文受付情報D2(図3参照)を記憶部22に記憶する。ステップS14は、本発明の注文ステップの一例である。
【0083】
ステップS131では、制御部21は、会計指示を受け付けたか否かを判定する。制御部21が利用者から会計指示を受け付けたと判定した場合(S131:Yes)、処理はステップS21に移行する。一方、制御部21が利用者から会計指示を受け付けないと判定した場合(S131:No)、処理はステップS15に移行する。会計指示の具体例は後述(ステップS20参照)する。
【0084】
ステップS15において、制御部21は、他のテーブル番号を取得したか否かを判定する。具体的には、制御部21が利用者端末3にテーブル結合画面(図9参照)を表示させて、利用者が利用者端末3により、ステップS11において取得されたテーブル番号「1」のテーブルT1とは異なる他のテーブルのQRコードを読み取ると、制御部21は、当該テーブルのテーブル番号を取得する。例えば、利用者がテーブルT2において利用者端末3によりQRコードC2を読み取ると(図10参照)、制御部21は、テーブルT2のテーブル番号「2」を取得する。
【0085】
なお、利用者が飲食店に来店した際にテーブルの結合操作を行う場合には、利用者は、利用者端末3により、図7に示すテーブル結合画面においてテーブルT1のQRコードC1を読み取り(図8参照)、続いて図9に示すテーブル結合画面においてテーブルT2のQRコードC2を読み取る(図10参照)。これにより、制御部21は、テーブル番号「1」、「2」を取得する。
【0086】
制御部21が他のテーブル番号を取得すると(S15:Yes)、処理はステップS16に移行する。一方、制御部21が他のテーブル番号を取得しない場合(S15:No)、処理はステップS13に戻る。ステップS15は、本発明の取得ステップの一例である。
【0087】
ステップS16において、制御部21は、利用者端末3から複数のテーブルを結合させる結合指示を取得したか否かを判定する。制御部21が利用者端末3から前記結合指示を取得した場合(S16:Yes)、処理はステップS17に移行する。一方、制御部21が利用者端末3から前記結合指示を取得しない場合(S16:No)、処理はステップS13に戻る。例えば、利用者が利用者端末3に表示されたテーブル結合画面(図11参照)において利用者が「結合する」のボタンK1を押下すると、制御部21は、前記結合指示を取得する。
【0088】
ステップS17において、制御部21は、複数のテーブルを結合する結合処理を実行する。ここでは、制御部21は、テーブルT1,T2を結合する結合処理を実行する。具体的には、制御部21は、テーブルT1のテーブル番号「1」とテーブルT2のテーブル番号「2」とを互いに関連付ける(図4参照)。また、制御部21は、テーブル結合情報D3において、テーブル番号「1」,「2」の結合状況に「結合中」を登録する。なお、制御部21は、テーブルT2の利用者がテーブルT2の結合を許可したことを条件としてテーブルT1,T2を結合してもよい。
【0089】
また、制御部21は、テーブルT1,T2を結合した場合に、テーブルT1,T2において受け付けた注文の注文情報を結合する。ここで、例えば7人の利用者グループのうち4人の利用者がテーブルT1において商品の注文を行い、3人の利用者がテーブルT2において商品の注文を行った後に、テーブルT1,T2が結合された場合には、制御部21は、テーブル番号「1」、「2」に関連付けて登録された注文情報(図3参照)をテーブル番号「1,2」に関連付けて結合(集約)する(図5参照)。また、例えば7人の利用者グループが来店した際にテーブルT1,T2が結合された場合には、制御部21は、注文受付情報D2において、注文情報が登録されていない状態でテーブル番号「1,2」を結合する。ステップS17は、本発明の結合ステップの一例である。
【0090】
次にステップS18において、制御部21は、利用者から商品の注文を受け付けたか否かを判定する。制御部21が利用者から商品の注文を受け付けたと判定した場合(S18:Yes)、処理はステップS19に移行する。一方、制御部21が利用者から商品の注文を受け付けないと判定した場合(S18:No)、処理はステップS20に移行する。
【0091】
ステップS19において、制御部21は注文処理を実行する。具体的には、制御部21は、利用者から商品の注文を受け付けると、結合されたテーブル番号に関連付けた注文受付情報D2を施設端末4に出力する。例えば、制御部21は、テーブルT1,T2において利用者が注文した飲食物の注文内容と、テーブル番号「1,2」と、注文が入力された利用者端末3の識別情報と、注文番号とを含む注文情報を施設端末4に出力する。施設端末4は、注文受付情報D2を取得すると、注文受付情報D2を厨房端末に出力して調理指示などを行う。
【0092】
また、制御部21は、注文受付情報D2(図5参照)において、受け付けた注文の注文情報と、ステップS17において結合したテーブル番号とを関連付ける。ステップS19は、本発明の注文ステップの一例である。
【0093】
ステップS20において、制御部21は、会計指示を受け付けたか否かを判定する。制御部21が利用者から会計指示を受け付けたと判定した場合(S20:Yes)、処理はステップS21に移行する。一方、制御部21が利用者から会計指示を受け付けないと判定した場合(S20:No)、処理はステップS18に戻る。例えば図12に示す注文画面において利用者が「会計ページへ」のボタンK4を押下すると、制御部21は、図13に示す会計画面を利用者端末3に表示させる。また制御部21は、前記会計画面にテーブルT1,T2の注文履歴及び金額の情報をまとめて表示させる。図13に示す会計画面において利用者が「会計する」のボタンK5を押下すると、制御部21は、会計指示を受け付けたと判定する(S20:Yes)。一方、図13に示す会計画面において利用者が「注文ページへ」のボタンK6を押下すると、制御部21は、会計指示を受け付けないと判定して(S20:No)、図12に示す注文画面を利用者端末3に表示させて、利用者からの注文の受け付ける(S18)。
【0094】
ステップS21において、制御部21は、利用金額の決済処理を実行する。例えば、利用者が一つのテーブルにおいて注文した商品に関する利用代金の合計金額の決済処理を実行する(S131:Yes)。また例えば、利用者が結合された複数のテーブルにおいて注文した商品に関する利用代金の合計金額の決済処理を実行する(S20:Yes)。図13に示す例では、制御部21は、テーブルT1,T2の利用金額の合計金額の決済処理を実行する。
【0095】
また、制御部21は、結合したテーブルに対応する決済処理が完了した場合に、テーブルの結合を解除する。具体的には、制御部21は、テーブルT1,T2に対応する合計金額の決済処理が完了した場合に、テーブル結合情報D3(図4参照)の「結合テーブル番号」及び「結合中」を削除し、注文受付情報D2(図5参照)のテーブル番号「1,2」の関連付けを解除する。
【0096】
以上のようにして、制御部21は、前記施設管理処理を実行する。
【0097】
以上説明したように、本実施形態に係る施設管理システム1は、施設の利用者の利用者端末3から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得し、利用者端末3から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、前記注文情報と前記テーブルの識別情報とを関連付ける。また、施設管理システム1は、利用者端末3から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とを取得した場合に、前記第1識別情報及び前記第2識別情報を互いに関連付ける。これにより、例えば利用者が利用者端末3を利用してテーブルT1,T2を結合させた場合に、利用者が利用者端末3によりテーブルT1,T2それぞれにおいて注文した商品をまとめることができる。また、利用者は、結合されたテーブルT1,T2を一つのテーブルとして商品を注文することができる。また、利用者は、テーブルT1,T2それぞれにおいて注文した商品の利用金額の合計金額の決済処理を行うことができる。すなわち、利用者はテーブルT1,T2をまとめて会計処理を行うことができる。よって、施設において利用者が複数のテーブルを利用する場合に利用者の利便性を向上させることが可能になる。
【0098】
また、結合させたテーブルの決済処理をまとめて実行することが可能になるため、施設管理装置2と決済サーバー(決済事業者)との間のデータ通信量などが抑制され、通信トラフィックの低減、及びコンピュータリソースの有効利用が可能となる。
【0099】
ここで、上述の構成によれば、例えば、利用者Aが利用者端末3AによりテーブルT1で商品M1を注文し、利用者Bが利用者端末3BによりテーブルT2で商品M4を注文した後に、利用者Aが利用者端末3AによりテーブルT1,T2を結合させた場合、利用者Aは利用者端末3Aにより商品M1,M4の合計金額の決済処理を実行することが可能であり、また利用者Bは利用者端末3Bにより商品M1,M4の合計金額の決済処理を実行することが可能である。また、利用者A,Bは、それぞれ、利用者端末3A,3Bにより自身が注文した商品を選択して決済処理を実行することも可能である。
【0100】
本発明の施設管理システムは、上述の実施形態に限定されない。
【0101】
例えば、7人の利用者グループのうちテーブルT1を利用する4人の利用者が飲み放題を注文している場合において、その後に3人の利用者が利用するテーブルT2を結合した場合には、3人の利用者についても飲み放題を注文してもらうことが望ましい。また7人の利用者グループのうちテーブルT1を利用する4人の利用者が特定のメニュー表からのみ注文可能な料理プランM10を注文している場合において、その後に3人の利用者が利用するテーブルT2を結合した場合には、3人の利用者についても料理プランM10を注文してもらうことが望ましい。
【0102】
そこで、本発明の他の実施形態として、施設管理装置2の注文処理部212は、結合処理部213により第1テーブルのテーブル番号と第2テーブルのテーブル番号とが互いに関連付けられた場合に、第1テーブルにおいて受付可能な商品と、第2テーブルにおいて受付可能な商品とを同一商品に設定してもよい。これにより、上記の例では、テーブルT2の3人の利用者は、単品の飲み物の注文が制限され、飲み放題のみが注文可能となる。また、例えば、テーブルT2の3人の利用者は、他の料理プランの注文が制限され、料理プランM10のみが注文可能となる。
【0103】
また、注文処理部212は、テーブルT1,T2が結合された場合に、3人の利用者に対して自動的に飲み放題の注文を受け付けてもよい。また、注文処理部212は、テーブルT1,T2が結合された場合に、3人の利用者に対して自動的に料理プランM10の注文を受け付けてもよい。
【0104】
ところで、利用者が所定のテーブルを結合しようした場合に、当該テーブルが既に結合中であることが考えられる。例えば、テーブルT3の利用者FがテーブルT2を結合しようとした場合に、テーブルT2がテーブルT1と結合中(図4参照)であることが考えられる。特に、テーブルT2が空席である場合に上記問題が生じ易い。
【0105】
そこで、本発明の他の実施形態として、取得処理部211により第1利用者端末3から取得された第1テーブル番号及び第2テーブル番号が結合処理部213により互いに関連付けられた後に、取得処理部211により第2利用者端末3から前記第1テーブル番号又は前記第2テーブル番号が取得された場合には、提示処理部215が、前記第1テーブル番号及び前記第2テーブル番号が互いに関連付けられていることに関する所定の情報を前記第2利用者端末3に提示してもよい。
【0106】
上記の例の場合、テーブルT3の利用者Fが利用者端末3FによりテーブルT2のQRコードC2を読み取ると、結合処理部213は、テーブル結合情報D3を参照してテーブルT1,T2が結合中であることを把握する。この場合に、提示処理部215は、例えば図15に示すように、テーブル番号「1」、「2」が結合中であることを示すメッセージを利用者Fの利用者端末3Fに表示させる。これにより、利用者Fは、テーブルの結合状況を把握でき、他のテーブルを結合する操作を行うことができる。
【0107】
なお、上記の構成は、予約済みのテーブルに適用することもできる。例えば、取得処理部211が第2利用者端末3から取得したテーブル番号に対応するテーブルが予約済みのテーブルである場合に、提示処理部215は、当該テーブル番号のテーブルが予約済みであることを示す情報を前記第2利用者端末3に提示してもよい。または、取得処理部211が第2利用者端末3から取得したテーブル番号に対応するテーブルが予約済みのテーブルである場合に、提示処理部215は、当該テーブル番号のテーブルが何時まで利用可能であるのかを前記第2利用者端末3に提示してもよい。
【0108】
また、上記の例において、提示処理部215は、さらに、前記第1テーブル番号及び前記第2テーブル番号の関連付けを解除可能か否かに関する所定の情報を前記第1利用者端末3に提示してもよい。例えば、提示処理部215は、図16に示すように、テーブル番号「2」の結合要求を受け付けたことを示すメッセージ(テーブル解除画面)を利用者Aの利用者端末3Aに表示させる。利用者Aが利用者端末3Aのテーブル解除画面において、「解除する」のボタンK7を押下した場合、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合を解除する。これにより、利用者Fは、テーブルT5とテーブルT2とを結合することが可能になる。なお、利用者Aが利用者端末3Aのテーブル解除画面において、「解除しない」のボタンK8を押下した場合、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合状態を維持する。
【0109】
本発明の他の実施形態として、結合処理部213は、関連付けられたテーブルT1,T2の関連付けを解除する構成を備えてもよい。なお、テーブルT1,T2の関連付けは、利用者の結合操作により実行されてもよいし、飲食店の管理者の結合操作又は登録操作により実行されてもよい。例えば、テーブルT1,T2が一つのテーブルとして結合されている場合に、利用者が利用者端末3によりテーブルT1のQRコードC1とテーブルT2のQRコードC2とを読み取って解除(分離)操作(図17の「解除する」のボタンK9を押下)を行なうと、結合処理部213は、関連付けられたテーブルT1,T2の関連付けを解除する。この場合、注文処理部212は、テーブルT1の注文情報とテーブルT2の注文情報とをそれぞれ個別に管理する(図3参照)。なお、利用者は、結合されたテーブルT1,T2が未使用のときに前記解除操作を行ってもよいし、結合されたテーブルT1,T2が使用中のときに前記解除操作を行ってもよい。
【0110】
ここで、テーブルT1,T2が一つのテーブルに結合された状態で当該テーブルを使用中の利用者が途中でテーブルT1,T2を解除する操作を行った場合には、結合処理部213は、テーブルT1,T2の関連付けを解除し、テーブルT1,T2において受け付けて結合(集約)した注文の注文情報(図5参照)を、テーブルT1において受け付けた注文の注文情報と、テーブルT2において受け付けた注文の注文情報とに分離する(図3参照)。
【0111】
具体的には、結合処理部213は、第1テーブル番号及び第2テーブル番号の関連付けを解除した場合において、第1テーブル番号及び第2テーブル番号が互いに関連付けられる前に取得された注文情報と、第1テーブル番号及び第2テーブル番号が互いに関連付けられた後に取得された注文情報との少なくともいずれかを、各注文情報に関連付けられたテーブルの識別情報(テーブル番号)に基づいて分離する。
【0112】
例えば、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合前の注文情報を、テーブルT1,T2のそれぞれに対応する結合前の注文履歴に基づいて分離する。例えば、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合を解除する場合に、テーブルT1,T2の結合前にテーブルT1の利用者端末3から取得した注文情報をテーブルT1に関連付けて登録し、テーブルT1,T2の結合前にテーブルT2の利用者端末3から取得した注文情報をテーブルT2に関連付けて登録する。
【0113】
また、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合後の注文情報を、テーブルT1,T2のそれぞれに対応する結合後の注文履歴に基づいて分離する。具体的には、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合を解除する場合に、テーブルT1,T2の結合した後の注文の注文情報を、テーブルT1,T2のいずれの利用者端末3から注文されたかを示す情報(テーブル番号、利用者端末3の識別情報)に基づいて分離する。例えば、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合を解除する場合に、テーブルT1,T2が結合された後にテーブルT1の利用者端末3から取得した注文情報をテーブルT1に関連付けて登録し、テーブルT1,T2が結合された後にテーブルT2の利用者端末3から取得した注文情報をテーブルT2に関連付けて登録する。
【0114】
なお、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合を解除する場合に、テーブルT1,T2の結合前の注文情報のみを注文履歴(テーブル番号、利用者端末3の識別情報)に基づいて分離してもよいし、テーブルT1,T2の結合後の注文情報のみを注文履歴に基づいて分離してもよいし、テーブルT1,T2の結合前の注文情報と結合後の注文情報との両方を注文履歴に基づいて分離してもよい。
【0115】
また、結合処理部213は、第1テーブル番号及び第2テーブル番号の関連付けを解除した場合において、第1テーブル番号及び第2テーブル番号が互いに関連付けられる前に取得された注文情報と、第1テーブル番号及び第2テーブル番号が互いに関連付けられた後に取得された注文情報との少なくともいずれかを、第1テーブル番号及び第2テーブル番号のいずれか又は両方に関連付けるかを、所定の利用者端末3に問い合わせてもよい。
【0116】
例えば、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合を解除する場合に、テーブルT1,T2の結合前にテーブルT1の利用者端末3から取得した注文情報を、テーブルT1に関連付けて登録するか、テーブルT2に関連付けて登録するか、又は、テーブルT1,T2の両方に関連付けて登録するかの問い合わせを、所定の利用者端末3に送信する。なお、前記問い合わせの送信先は、前記注文情報に対応する注文をした利用者の利用者端末3であってもよいし、代表者(予約者、登録会員など)の利用者端末3であってもよい。この場合、結合処理部213は、前記問い合わせに対する利用者の選択操作に基づいて、前記注文情報を分離して登録する。
【0117】
また例えば、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合を解除する場合に、テーブルT1,T2の結合後にテーブルT1の利用者端末3から取得した注文情報を、テーブルT1に関連付けて登録するか、テーブルT2に関連付けて登録するか、又は、テーブルT1,T2の両方に関連付けて登録するかの問い合わせを、所定の利用者端末3に送信する。なお、前記問い合わせの送信先は、前記注文情報に対応する注文をした利用者の利用者端末3であってもよいし、代表者(予約者、登録会員など)の利用者端末3であってもよい。この場合、結合処理部213は、前記問い合わせに対する利用者の選択操作に基づいて、前記注文情報を分離して登録する。
【0118】
なお、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合を解除する場合に、テーブルT1,T2の結合前の注文情報のみについて前記問い合わせを利用者端末3に送信してもよいし、テーブルT1,T2の結合後の注文情報のみについて前記問い合わせを利用者端末3に送信してもよいし、テーブルT1,T2の結合前の注文情報と結合後の注文情報との両方について前記問い合わせを利用者端末3に送信してもよい。
【0119】
また、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合を解除する場合に、テーブルT1,T2を結合した後の注文情報を、テーブルT1の注文情報とテーブルT2の注文情報とに振り分けてもよい。例えば、テーブルT1,T2を結合した後に6個の商品の注文が行われた場合に、結合処理部213は、テーブルT1,T2の結合が解除された場合に、テーブルT1に関連付けて3個の商品の注文情報を登録し、テーブルT2に関連付けて3個の商品の注文情報を登録する。また、結合処理部213は、テーブルT1,T2を結合した後の注文の合計注文金額が略均等になるように、テーブルT1,T2を結合した後の注文の注文情報を、テーブルT1とテーブルT2とに振り分けて登録してもよい。
【0120】
結合処理部213により前記第1識別情報及び前記第2識別情報の関連付けが解除された場合(テーブルT1,T2の結合が解除(分離)された場合)に、決済処理部214は、テーブル番号「1」に関連付けられた商品の注文金額の決済処理と、テーブル番号「2」に関連付けられた商品の注文金額の決定処理とを個別に行う。
【0121】
また本発明の他の実施形態として、注文処理部212が、例えばテーブルT1の利用者端末3から注文情報を取得しており、テーブルT2の利用者端末3から注文情報を取得していない場合であって、取得処理部211がテーブルT2の利用者端末3からテーブルT1のテーブル番号「1」とテーブルT2のテーブル番号「2」とを取得した場合に、提示処理部215が、テーブル番号「1」及び「2」を互いに関連付けること又は関連付けられたテーブル番号「1」及び「2」の関連付けを解除することに関する所定の情報を、テーブルT1の利用者端末3に提示してもよい。この場合、提示処理部215は、テーブルT1で注文を行った利用者の利用者端末3、又はテーブルT1の代表者(予約者、登録会員など)の利用者端末3に「テーブル:No.1,2を結合しますか?」、「結合テーブル:No.1,2を解除しますか?」などの情報を表示させる。
【0122】
また本発明の他の実施形態として、注文処理部212が、例えばテーブルT1,T2の利用者端末3のそれぞれから注文情報を取得している場合であって、取得処理部211がテーブルT1の利用者端末3又はテーブルT2の利用者端末3からテーブルT1のテーブル番号「1」とテーブルT2のテーブル番号「2」とを取得した場合に、提示処理部215が、テーブル番号「1」及び「2」を互いに関連付けること又は関連付けられたテーブル番号「1」及び「2」の関連付けを解除することに関する所定の情報を、テーブルT1の利用者端末3及びテーブルT2の利用者端末3のそれぞれに提示してもよい。この場合、提示処理部215は、テーブルT1で注文を行った利用者の利用者端末3及びテーブルT2で注文を行った利用者の利用者端末3に、「テーブル:No.1,2を結合しますか?」、「結合テーブル:No.1,2を解除しますか?」などの情報を表示させる。若しくは、提示処理部215は、テーブルT1の代表者(予約者、登録会員など)の利用者端末3及びテーブルT2の代表者(予約者、登録会員など)の利用者端末3に、前記情報を表示させる。
【0123】
また本発明の他の実施形態として、注文処理部212が、例えばテーブルT1,T2の利用者端末3のそれぞれから注文情報を取得していない場合であって、取得処理部211がテーブルT1の利用者端末3又はテーブルT2の利用者端末3からテーブルT1のテーブル番号「1」とテーブルT2のテーブル番号「2」とを取得した場合に、提示処理部215は、前記所定の情報の提示処理を省略してもよい。また、提示処理部215は、テーブルT1,T2のいずれかの利用者端末3に前記所定の情報を提示してもよい。
【0124】
このように、複数のテーブルの結合又は解除により当該複数のテーブルの利用料金の決済方法が変化(合計金額で決済、テーブルごとに決済など)する可能性があるため、結合対象又は解除(分離)対象の複数のテーブルのうち少なくともいずれかのテーブルにおいて既に注文が行われている場合には、提示処理部215は、当該注文を受け付けたテーブルの利用者端末3に結合又は解除に関する確認の情報を通知する。これにより、利用料金の決済に関する不正を防止することができる。
【0125】
本発明の施設は、飲食店に限定されず、カラオケ店など飲食物を提供可能な施設であってもよい。また、本発明の施設は、ボーリング場、卓球場などの施設に適用することも可能である。例えば、ボーリング場において利用者グループが複数のレーンを利用する場合に、複数のレーンを結合させることにより、結合させた複数のレーンにおける利用料金の合計金額の決済処理を実行することが可能になる。また例えば、卓球場において利用者グループが複数の卓球台を利用する場合に、複数の卓球台を結合させることにより、結合させた複数の卓球台における利用料金の合計金額の決済処理を実行することが可能になる。このように、施設管理システム1は、施設において利用者が複数の利用対象を利用する場合に、複数の利用対象を互いに関連付けるものである。
【0126】
また、本発明の利用者端末は、施設のテーブルに配置され、利用者が操作して所望の飲食物の注文を行うことが可能な操作端末(セルフオーダー端末、テーブルトップ端末など)であってもよい。また、本発明は、施設のスタッフが操作する操作端末(例えば施設端末4)によりテーブルのQRコードを読み取って複数のテーブルを結合又は結合されたテーブルを解除する形態に適用することも可能である。
【0127】
[開示の付記]
以下、上述の実施形態から抽出される開示の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0128】
<付記1>
施設の利用者の利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得する取得処理部と、
前記利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記取得処理部により取得される前記テーブルの識別情報とを関連付けて記憶する注文処理部と、
を備え、
前記注文処理部は、前記取得処理部により前記利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とが取得された場合に、前記第1テーブルにおいて受付可能な商品と、前記第2テーブルにおいて受付可能な商品とを同一商品に設定する、施設管理システム。
【0129】
<付記2>
前記注文処理部は、
前記取得処理部により前記第1識別情報と前記第2識別情報とが取得される前は、前記第1テーブルにおいて受付可能な商品を第1メニューの商品に設定し、前記第2テーブルにおいて受付可能な商品を第2メニューの商品に設定し、
前記取得処理部により前記第1識別情報と前記第2識別情報とが取得された後は、前記第1テーブル及び前記第2テーブルのそれぞれにおいて受付可能な商品を前記第1メニュー及び前記第2メニューのいずれか一方の商品に設定する、
付記1に記載の施設管理システム。
【0130】
<付記3>
前記取得処理部は、前記テーブルに設けられた情報読取媒体が前記利用者端末に読み取られた場合に前記テーブルの識別情報を取得する、
付記1又は2に記載の施設管理システム。
【0131】
<付記4>
前記取得処理部により前記第1識別情報と前記第2識別情報とが取得された場合に、前記第1識別情報及び前記第2識別情報を互いに関連付けて記憶する、
付記1~3のいずれかに記載の施設管理システム。
【0132】
<付記5>
前記注文処理部は、前記第1識別情報及び前記第2識別情報が互いに関連付けて記憶された場合に、前記第1テーブルにおいて受付可能な商品と、前記第2テーブルにおいて受付可能な商品とを同一商品に設定する設定処理を実行する、
付記4に記載の施設管理システム。
【0133】
<付記6>
前記注文処理部は、互いに関連付けて記憶された前記第1識別情報及び前記第2識別情報の関連付けが解除された場合に、前記第1テーブルにおいて受付可能な商品を前記設定処理の前に前記第1テーブルに関連付けられた商品に戻し、前記第2テーブルにおいて受付可能な商品を前記設定処理の前に前記第2テーブルに関連付けられた商品に戻す、
付記5に記載の施設管理システム。
【0134】
<付記7>
施設の利用者の利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得することと、
前記利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記テーブルの識別情報とを関連付けて記憶することと、
前記利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とを取得した場合に、前記第1テーブルにおいて受付可能な商品と、前記第2テーブルにおいて受付可能な商品とを同一商品に設定することと、
を施設管理システムが実行する施設管理方法。
【0135】
<付記8>
施設の利用者の利用者端末から前記施設に配置されるテーブルの識別情報を取得することと、
前記利用者端末から前記施設で提供可能な商品の注文情報を取得し、取得する前記注文情報と前記テーブルの識別情報とを関連付けて記憶することと、
前記利用者端末から第1テーブルの第1識別情報と第2テーブルの第2識別情報とを取得した場合に、前記第1テーブルにおいて受付可能な商品と、前記第2テーブルにおいて受付可能な商品とを同一商品に設定することと、
を施設管理システムに実行させるための施設管理プログラム。
【符号の説明】
【0136】
1 :施設管理システム
2 :施設管理装置
3 :利用者端末
4 :施設端末
21 :制御部
22 :記憶部
23 :操作表示部
24 :通信I/F
34 :カメラ
211 :取得処理部
212 :注文処理部
213 :結合処理部
214 :決済処理部
215 :提示処理部
311 :ブラウザ処理部
411 :ブラウザ処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17