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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024149736
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20241010BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20241010BHJP
   F21V 17/10 20060101ALI20241010BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21V19/00 510
F21V17/10 201
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024133777
(22)【出願日】2024-08-09
(62)【分割の表示】P 2020194574の分割
【原出願日】2020-11-24
(31)【優先権主張番号】P 2020186079
(32)【優先日】2020-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】雀部 啓太
(72)【発明者】
【氏名】三枝 浩和
(72)【発明者】
【氏名】川上 哲平
(72)【発明者】
【氏名】溝谷 徹
(57)【要約】
【課題】組立作業の作業性の向上を図る。
【解決手段】照明器具A1は、光源ユニット2と、光源ユニット2が着脱可能に取り付けられて光源ユニット2を保持する器具本体1とを備える。光源ユニット2は、1つ以上のLEDモジュール3と、LEDモジュール3を支持する支持部材4と、支持部材4に取り付けられる1つ以上の取付ばね5とを有している。取付ばね5は、1つのコイル部50と、器具本体1に設けられた保持部103に保持される1つ以上の腕部51と、コイル部50と一体に設けられる取付部52とを有している。取付部52は、コイル部50に対してコイル部50の径方向に沿ってコイル部50の外に突出するように形成されている。取付ばね5は、支持部材4に設けられた引掛部44に取付部52が引っ掛けられることで支持部材4に取り付けられる。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源ユニットと、
前記光源ユニットが着脱可能に取り付けられて前記光源ユニットを保持する器具本体と、
を備え、
前記光源ユニットは、
1つ以上の光源と、
前記光源を支持する支持部材と、
前記支持部材に取り付けられる1つ以上の取付ばねと、
を有し、
前記取付ばねは、
1つのコイル部と、
前記器具本体に設けられた保持部に保持される1つ以上の腕部と、
前記コイル部と一体に設けられる取付部と、
を有し、
前記取付部は、前記コイル部に対して前記コイル部の径方向に沿って前記コイル部の外に突出するように形成され、
前記取付ばねは、前記支持部材に設けられた引掛部に前記取付部が引っ掛けられることで前記支持部材に取り付けられる、
照明器具。
【請求項2】
前記引掛部は、前記支持部材を形成する板材に直接設けられている、
請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
前記取付部は、前記コイル部の直径よりも大きい弧状に形成されている、
請求項1又は2記載の照明器具。
【請求項4】
前記取付部は、前記コイル部の片方の巻端と前記腕部の間に設けられる、
請求項1-3のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項5】
前記取付ばねは、前記取付部と前記腕部の境界部分を前記コイル部から離すように形成されている、
請求項1-4のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項6】
前記支持部材の一部は、前記コイル部が前記コイル部の軸回りに回転する際に前記腕部が当たるように形成されている、
請求項1-5のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項7】
前記引掛部は、前記支持部材の端に設けられており、
前記取付ばねは、前記コイル部に対して前記取付部を前記支持部材の前記端に近づけるように前記支持部材に取り付けられる、
請求項1-6のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項8】
前記支持部材は、
前記光源が取り付けられる底板と、
前記底板の周縁から前記底板の厚み方向に沿って前記光源から離れる向きに突出した側板と、
を有し、
前記引掛部は、前記側板に開けられた複数の穴の間に帯状に形成されており、
前記コイル部の直径は、前記複数の穴のそれぞれの幅よりも大きい、
請求項1-7のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項9】
前記取付ばねは、前記側板に沿って倒れる状態と前記側板に沿って起立する状態の間で回転可能に前記支持部材に支持され、
前記側板の前記底板からの高さは、前記取付ばねの前記側板に沿った高さよりも高い、
請求項8記載の照明器具。
【請求項10】
前記引掛部は、前記支持部材の端に設けられており、
前記取付ばねは、前記取付部に対して前記コイル部を前記支持部材の前記端に近づけるように前記支持部材に取り付けられる、
請求項1-6のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項11】
前記取付ばねは、前記腕部と前記取付部がつながる部分及び前記コイル部と前記取付部がつながる部分の少なくとも一方の部分に設けられ、前記コイル部の径方向に沿って前記コイル部に近付く向きに屈曲した屈曲部を有する、
請求項1-9のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項12】
前記屈曲部は、前記腕部と前記取付部がつながる部分に設けられ、前記腕部が変位する過程において、前記コイル部の軸方向から見て、前記コイル部と重なる、
請求項11記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明器具に関し、より詳細には、器具本体に対して光源ユニットが着脱可能に取り付けられる照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来例として、特許文献1記載の照明器具を例示する。特許文献1記載の照明器具(以下、従来例という。)は、下面が開口された略箱形状の本体、光源部、カバー、電源部、取付ばねなどを備える。
【0003】
光源部と電源部は、本体に取り付けられる。電源部は、光源部と電線で接続される。カバーは、電源部を覆うように本体に取り付けられる。取付ばねは、カバーに取り付けられ、本体とカバーとを連結させる。取付ばねは、ばね受具(保持部)を介してカバーに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-118780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来例では、カバーに取付ばねを取り付けるための部品(ばね受具)が必要であり、組立作業に手間がかかるという問題があった。
【0006】
本開示の目的は、組立作業の作業性の向上を図ることができる照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る照明器具は、光源ユニットと、前記光源ユニットが着脱可能に取り付けられて前記光源ユニットを保持する器具本体とを備える。前記光源ユニットは、1つ以上の光源と、前記光源を支持する支持部材と、前記支持部材に取り付けられる1つ以上の取付ばねとを有している。前記取付ばねは、1つのコイル部と、前記器具本体に設けられた保持部に保持される1つ以上の腕部と、前記コイル部と一体に設けられる取付部とを有している。前記取付部は、前記コイル部に対して前記コイル部の径方向に沿って前記コイル部の外に突出するように形成されている。前記取付ばねは、前記支持部材に設けられた引掛部に前記取付部が引っ掛けられることで前記支持部材に取り付けられる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の照明器具は、組立作業の作業性の向上を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示の実施形態に係る照明器具の斜め上方から見た斜視図である。
図2図2は、同上の分解斜視図である。
図3図3は、同上の斜め下方から見た斜視図である。
図4図4は、同上の照明器具の仮つり状態の正面図である。
図5図5は、同上の照明器具における取付ばねの平面図である。
図6図6は、同上の照明器具における取付ばねの要部の斜視図である。
図7図7は、同上の照明器具において支持部材に取付ばねを取り付ける作業を説明するための説明図である。
図8図8は、同上の照明器具における光源ユニットの要部の平面図である。
図9図9は、同上の照明器具における光源ユニットの要部の平面図である。
図10図10は、同上の照明器具の要部の斜視図である。
図11図11は、同上の照明器具における引掛部と取付ばねの平面図である。
図12図12Aは、同上の照明器具の変形例における取付ばねの正面図である。図12Bは、同上の変形例の照明器具における取付ばねの下面図である。
図13図13は、同上の変形例の照明器具における取付ばねの要部の斜視図である。
図14図14は、同上の変形例の照明器具において支持部材に取付ばねを取り付ける作業を説明するための説明図である。
図15図15は、同上の変形例の照明器具における取付ばねの腕部を撓めた状態の一部省略した正面図である。
図16図16は、同上の変形例の照明器具の要部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態に係る照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0011】
(1)実施形態に係る照明器具の概要
実施形態に係る照明器具A1は、光源ユニット2と、光源ユニット2が着脱可能に取り付けられて光源ユニット2を保持する器具本体1とを備える。光源ユニット2は、1つ以上の光源(LEDモジュール3)と、光源を支持する支持部材4と、支持部材4に取り付けられる1つ以上の取付ばね5とを有している。
【0012】
取付ばね5は、コイル部50と、器具本体1に設けられた保持部103に保持される1つ以上の腕部51と、コイル部50と一体に設けられる取付部52とを有している。取付部52は、コイル部50に対してコイル部50の径方向に沿ってコイル部50の外に突出するように形成されている。取付ばね5は、支持部材4に設けられた引掛部44に取付部52が引っ掛けられることで支持部材4に取り付けられる。
【0013】
しかして、実施形態に係る照明器具A1では、支持部材4に設けられた引掛部44に取付部52が引っ掛けられることで取付ばね5が支持部材4に取り付けられるので、従来例のような、カバーに取付ばねを取り付けるための部品(ばね受具)は不要である。ゆえに、実施形態に係る照明器具A1は、従来例に比べて、組立作業の作業性の向上を図ることができる。
【0014】
(2)実施形態に係る照明器具の詳細
実施形態に係る照明器具A1(以下、照明器具A1と略す。)は、器具本体1と、光源ユニット2を備える(図1図4参照)。照明器具A1は、例えば、建物内の天井材に設けられた埋込穴に器具本体1を埋め込むようにして設置される。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、図2において矢印で示す上下、左右及び前後の各方向を、照明器具A1の上下、左右及び前後の各方向と規定する。
【0015】
(2-1)器具本体
器具本体1は、角筒状に形成された筒体10と、長方形の平板状に形成された天板11が結合されることにより、下面に正方形の開口部を有する箱状に形成されている(図2参照)。天板11は、左右方向の長さが筒体10の左右方向の長さよりも短く形成されている。そのため、器具本体1の上面における左端に、長方形の窓穴12が開口している(図1及び図2参照)。
【0016】
筒体10は、左右方向に対向する一対の第1側壁101と、前後方向に対向する一対の第2側壁102とを有する。一対の第1側壁101及び一対の第2側壁102はそれぞれ、長尺の長方形状に形成されている。ただし、一対の第2側壁102のそれぞれの上端部分に、前後方向の全長に渡る段部104が形成されている。また、各第2側壁102の段部104には、3つの穴が左右方向に等間隔に設けられている。なお、以下の説明においては、各第2側壁102の段部104における各穴の縁を、保持部103と呼ぶ。
【0017】
一対の第1側壁101及び一対の第2側壁102はそれぞれ、金属板で形成されている。そして、一対の第1側壁101の長手方向の両端(前端及び後端)と、一対の第2側壁102の長手方向の両端(左端及び右端)が溶接などの適宜の方法で接合されることで筒体10が構成されている。
【0018】
天板11は、金属板によって長方形の平板状に形成されている。天板11の下面に電源用端子台13と信号用端子第14が取り付けられている(図2参照)。また、天板11の中央に、給電用の電源ケーブルが挿通される2つのケーブル挿通穴110が間隔を空けて設けられている。さらに、天板11の左端には、建物内の天井の躯体に埋め込まれたつりボルトがそれぞれ挿通可能な複数のボルト挿通穴111が前後方向に間隔を空けて設けられている。
【0019】
器具本体1は、天井材の埋込穴に挿入され、天板11のボルト挿通穴111に挿通されるつりボルトにナットが締め付けられることによって複数のつりボルトに固定されて天井に埋め込まれる。
【0020】
(2-1)光源ユニット
光源ユニット2は、複数(図示例では5つ)のLEDモジュール3、支持部材4、4つの取付ばね5、電源ユニット6などを備えている(図1図4参照)。
【0021】
(2-1-1)LEDモジュール
LEDモジュール3は、複数のLED30と、長方形状の基板31とを有している。複数のLED30は、例えば、パッケージ型の照明用白色LEDである。基板31は、長方形の平板状に形成されている。基板31の下面には、複数のLED30が基板31の長手方向に沿って等間隔に並び、かつ、基板31の短手方向に沿って4列に並ぶように実装されている。
【0022】
(2-1-2)電源ユニット
電源ユニット6は、電源装置60、機能モジュール61、及び電源装置60と機能モジュール61を支持する支持板62を有している(図4参照)。
【0023】
電源装置60は、プリント配線板に電子部品が実装されて構成される電源回路と、前記電源回路を収容する第1ケース600とを有する。電源回路は、電源用端子台13に接続される電源ケーブルを介して商用の電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換してLEDモジュール3に供給するように構成されている。第1ケース600は、図4に示すように、金属製の板材によって長尺の箱状に形成されている。
【0024】
機能モジュール61は、プリント配線板に電子部品が実装されて構成される信号処理回路と、信号処理回路を収容する第2ケース610とを有する。信号処理回路は、信号用端子台14と信号線を介して接続される。信号処理回路は、外部から入力する調光信号(例えば、PWM信号)を電圧信号からなる制御信号に変換して電源回路に出力する。なお、調光信号は、PWM信号のデューティ比で調光レベルを表した信号である。電源回路は、信号処理回路から受け取る制御信号に応じて、LEDモジュール3に供給する直流電力を調整してLEDモジュール3を調光するように構成されている。
【0025】
支持板62は、金属板によって鈎形の平板状に形成されている。ただし、支持板62には複数の側片が曲げ起こされている。そして、支持板62の上面に電源ユニット6(電源装置60及び機能モジュール61)が取り付けられる(図4参照)。
【0026】
(2-1-3)支持部材
支持部材4は、筐体40、枠体41及び2つの連結板42を有している(図2図4参照)。
【0027】
筐体40は、正方形の平板状に形成された底板400と、底板400の4つの縁から下向きに立ち下がる4つの壁板401とを有し、下面が開口した正方形の箱状に形成されている(図1及び図3参照)。底板400の下面に、5つのLEDモジュール3が短手方向に沿って一列に並ぶようにそれぞれねじ止めされている(図3参照)。また、底板400の上面に、支持板62がねじ止めされている。
【0028】
枠体41は、正方形の枠状に形成された枠板410と、枠板410の上面における内側の縁から上向きに立ち上がる4つの側板411とを有している。枠体41は、4つの側板411の内側に筐体40を収容する。このとき、枠体41の上面と筐体40の4つの壁板401の下端とでパネル43を挟み込んでいる。そして、枠体41の前後両側の側板411における左右方向の中央に、それぞれ連結板42がねじ止めされることによって、筐体40と枠体41が一体に連結される(図2及び図4参照)。なお、各連結板42は、長方形状の金属板が長手方向に沿ってL字形に曲げ加工されて構成されている。
【0029】
パネル43は、例えば、拡散材が混入されたアクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂によって正方形の平板状に形成されている。つまり、筐体40の底面(底板400の下面)に取り付けられている5つのLEDモジュール3から放射される光(照明光)は、パネル43を通過する際に拡散されて照明空間に照射される。
【0030】
ここで、枠体41の前後の2つの側板411には、後述する取付ばね5が取り付けられる引掛部44が2つずつ設けられている(図2及び図4参照)。2つの引掛部44が設けられる2つの側板411はそれぞれ、上端部分が逆U字形状に曲げられている(図10参照)。各引掛部44は、側板411の上部及び逆U字形状の上端部分に長手方向に並べて設けられた2つの穴45の間に帯状に形成されている(図2及び図10参照)。
【0031】
(2-1-4)取付ばね
取付ばね5は、コイル部50と、一対の腕部51と、取付部52とを有している(図5参照)。コイル部50、一対の腕部51及び取付部52は、金属製の線材によって一体に形成されている。
【0032】
コイル部50は、線材の中央部分が螺旋状に複数回巻き回されて形成されている。一対の腕部51はそれぞれ、コイル部50の両側の巻端から互いに離れる向きに伸びている。取付部52は、1つの腕部51とコイル部50の1つの巻端の間に設けられている(図5及び図6参照)。取付部52は、コイル部50に対してコイル部50の径方向に沿ってコイル部50の外に突出するように形成されている。したがって、取付部52とコイル部50の間に隙間D1が形成されている(図6参照)。
【0033】
しかして、取付ばね5は、支持部材4に設けられた引掛部44に取付部52が引っ掛けられることで支持部材4に取り付けられる(図2参照)。ただし、支持部材4の前方の引掛部44に取り付けられる2つの取付ばね5と、支持部材4の後方の引掛部44に取り付けられる2つの取付ばね5とは、一対の腕部51の形状が僅かに異なっている。つまり、支持部材4の前方の引掛部44に取り付けられる2つの取付ばね5において、一対の腕部51に鉤形の曲げ部510が設けられている(図5参照)。
【0034】
(2-1-5)支持部材に対する取付ばねの取付手順
次に、支持部材4に対する取付ばね5の取付手順を説明する。まず、作業者は、片方の腕部51の先端を、引掛部44の両側の穴45に挿通する(図7参照)。このとき、作業者は、コイル部50に対して取付部52が上になるように、もう片方の腕部51を持つことが好ましい。それから、作業者は、コイル部50に対して取付部52が上になる向きで、取付部52とコイル部50の間の隙間D1を通して取付部52に引掛部44を挿入し、引掛部44に取付部52を引っ掛ける(図8参照)。以上のような手順で支持部材4に対する取付ばね5の取付作業が完了する。
【0035】
(3)実施形態に係る照明器具の施工手順
次に、照明器具A1の施工手順を説明する。
【0036】
まず、作業者は、天井材の埋込穴に器具本体1を挿入し、天板11のボルト挿通穴111につりボルトを挿通する。そして、作業者は、ボルト挿通穴111に挿通されて天板11の下に突出しているつりボルトにナットを締め付けることにより、複数のつりボルトに器具本体1を固定する。それから、作業者は、天板11のケーブル挿通穴110から引き込んだ電源ケーブルを電源用端子台13と接続し、同じくケーブル挿通穴110から引き込んだ信号線を信号用端子台14と接続する。
【0037】
続いて、作業者は、支持部材4の前方に取り付けられている2つの取付ばね5を使って、光源ユニット2を器具本体1につり下げる。具体的には、作業者は、2つの取付ばね5の一対の腕部51を互いに近付く向きに撓め、各腕部51の先端を器具本体1の前方の2つの保持部103に1つずつ引っ掛ける。その結果、光源ユニット2は、2つの取付ばね5のそれぞれの腕部51が器具本体1の保持部103に引っ掛けられることによって、器具本体1につり下げられる(図4参照)。なお、この状態を仮つり状態と呼ぶ。
【0038】
作業者は、仮つり状態において、電源用端子台13と電源装置60を電源線で電気的に接続するとともに、信号用端子台14と機能モジュール61を信号線で電気的に接続する。
【0039】
作業者は、結線作業を完了した後、支持部材4の後方に取り付けられている2つの取付ばね5の一対の腕部51の先端を、器具本体1の後方の2つの保持部103に1つずつ引っ掛ける。このとき、光源ユニット2は、4つの取付ばね5により、器具本体1に対して天井材とほぼ平行につり下げられる。
【0040】
そして、作業者は、光源ユニット2を上に押し上げ、器具本体1の下面の開口から光源ユニット2を器具本体1内に挿入する。このとき、4つの取付ばね5は、光源ユニット2が上に移動することにより、コイル部50の弾性力によって各腕部51が互いに離れる方向に広がる。そして、作業者が光源ユニット2の枠板410が天井材に当たる位置まで光源ユニット2を押し上げると、4つの取付ばね5が器具本体1の4つの保持部103に保持され、光源ユニット2を器具本体1に取り付けることができる(図1参照)。
【0041】
以上のようにして照明器具A1の施工作業が完了する。
【0042】
(4)実施形態に係る照明器具の特徴
上述のように照明器具A1において、取付ばね5の取付部52が引っ掛かる引掛部44が、支持部材4を構成する枠体41の側板411に直接設けられている。言い換えると、支持部材4は、取付ばね5の取付けのみを目的とした部材を有していない。したがって、照明器具A1は、取付ばね5の取付用の部材を支持部材4と別に必要とする場合に比べて、部品点数を削減し、組立作業の作業性の向上を図ることができる。
【0043】
また、取付ばね5の取付部52は、コイル部50の直径よりも大きい弧状に形成されている。つまり、取付部52が弧状に形成されることにより、例えば、取付部52が多角形状に形成される場合に比べて、金属製の線材からコイル部50と取付部52を形成する際の加工作業を簡素化することができる。ただし、照明器具A1は、取付部52が多角形状に形成されていても、部品点数を削減し、組立作業の作業性の向上を図ることができることは言うまでもない。
【0044】
さらに、取付部52がコイル部50の片方の巻端と腕部51の間に設けられているので、取付部52が引掛部44に引っ掛けられる際、コイル部50と引掛部44が接触しにくくなる。その結果、照明器具A1は、引掛部44に取付部52を引っ掛ける際の作業性の向上を図ることができる。
【0045】
また、取付ばね5は、取付部52と腕部51の境界部分をコイル部50から離すように形成されている。具体的には、取付ばね5は、取付部52とコイル部50の間に隙間D1が形成されている(図6参照)。つまり、取付部52とコイル部50の間の隙間D1を通して取付部52に引掛部44が挿入されることにより、引掛部44に取付部52が引っ掛けられる。したがって、照明器具A1は、引掛部44に取付部52を引っ掛ける際の作業性の更なる向上を図ることができる。ただし、隙間D1を大きくし過ぎると引掛部44から取付部52が外れやすくなってしまう。したがって、隙間D1は、引掛部44に取付部52を引っ掛ける際の作業性と取付部52の引掛部44からの外れにくさを両立可能な大きさに設定されることが好ましい。
【0046】
ところで、支持部材4の一部(枠板410)は、コイル部50がコイル部50の軸回りに回転する際に腕部51が当たるように形成されている(図9参照)。つまり、腕部51が枠板410に当たることにより、コイル部50の回転が制限される。その結果、照明器具A1は、支持部材4の引掛部44から取付ばね5の取付部52が不用意に外れることを防ぐことができる。
【0047】
また、引掛部44は、支持部材4の端(枠体41の側板411)に設けられている。そして、取付ばね5は、コイル部50に対して取付部52を支持部材4の端に近づけるように支持部材4に取り付けられる(図10参照)。言い換えると、取付ばね5が支持部材4に取り付けられた状態において、取付部52は、コイル部50よりも外側(側板411の端に近い側)に位置している。
【0048】
しかして、光源ユニット2が器具本体1に取り付けられる際、取付部52が支持部材4の外側に位置し、コイル部50が取付部52よりも支持部材4の内側に位置しているので、取付ばね5が器具本体1に当たりにくくなる。その結果、照明器具A1は、光源ユニット2が器具本体1に取り付けられる際に取付ばね5によって器具本体1に傷などが付くことを防ぐことができる。
【0049】
一方、取付ばね5が支持部材4に取り付けられる際には、取付ばね5が反転されることで取付部52が支持部材4の内側に位置し、コイル部50が取付部52よりも支持部材4の外側に位置する(図8参照)。ゆえに、照明器具A1は、取付ばね5によって器具本体1に傷などが付くことを防ぎつつ、取付ばね5を支持部材4に取り付ける際の作業性の向上を図ることができる。
【0050】
また、引掛部44は、支持部材4を構成する枠体41の側板411に開けられた2つの穴45の間に帯状に形成されている(図11参照)。そして、コイル部50の直径R1は、複数の穴45のそれぞれの幅R2よりも大きくされている。
【0051】
しかして、取付ばね5が上述のように構成されているので、コイル部50の径方向に移動したとき、取付部52が側板411における穴45の縁に当たる位置でコイル部50の移動が制限される(図11参照)。ゆえに、照明器具A1は、取付ばね5が支持部材4から不用意に外れることを防ぐことができる。
【0052】
ここで、取付ばね5は、側板411に沿って倒れる状態(図8参照)と側板411に沿って起立する状態(図10参照)の間で回転可能に支持部材4に支持されている。そして、側板411の底板400からの高さH1は、取付ばね5の側板411に沿った高さH2よりも高い。つまり、取付ばね5が側板411に沿って倒れる状態になれば(図8参照)、光源ユニット2の梱包時に取付ばね5が梱包材に当たりにくくなるので、梱包作業の作業性の向上を図ることができる。
【0053】
(5)実施形態に係る照明器具の変形例
次に、実施形態に係る照明器具A1の変形例を説明する。ただし、変形例の照明器具A1は、取付ばね5に特徴があり、取付ばね5以外の構成は実施形態に係る照明器具A1と共通である。したがって、実施形態に係る照明器具A1と共通の構成については、図示及び説明を適宜省略する。
【0054】
(5-1)変形例の照明器具における取付ばねの構成
変形例の照明器具A1における取付ばね5は、図12に示すように、実施形態に係る照明器具A1における取付ばね5と基本的な構成は共通である。ゆえに、実施形態に係る照明器具A1における取付ばね5(以下、実施形態の取付ばね5と略す。)と機能的に共通する構成については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0055】
変形例の照明器具A1における取付ばね5(以下、変形例の取付ばね5と略す。)は、屈曲部53を有する点で、実施形態の取付ばね5と相違する。また、変形例の取付ばね5におけるコイル部50は、実施形態の取付ばね5の巻き方向が逆になっている(図6及び図13参照)。
【0056】
屈曲部53は、一方の腕部51と取付部52がつながる部分に設けられている(図12A参照)。屈曲部53は、取付部52の端から、コイル部50の径方向に沿ってコイル部50に近付く向きに屈曲するよう形成されている(図12A及び図13参照)。ただし、屈曲部53は、コイル部50と取付部52がつながる部分に設けられてもよいし、腕部51と取付部52がつながる部分とコイル部50と取付部52がつながる部分の両方に設けられても構わない。
【0057】
ここで、変形例の取付ばね5は、屈曲部53とコイル部50の隙間D2が形成される(図13参照)。この隙間D2は、実施形態の取付ばね5において取付部52とコイル部50の間の隙間D1(図6参照)よりも狭くなっている(D2<D1)。
【0058】
(5-2)支持部材に対する変形例の取付ばねの取付手順
次に、支持部材4に対して、変形例の取付ばね5を取り付ける手順を説明する。まず、作業者は、屈曲部53につながっている方の腕部51の先端を、引掛部44の両側の穴45に挿通する(図14参照)。このとき、作業者は、コイル部50に対して取付部52が上になるように、もう片方の腕部51を持つことが好ましい。それから、作業者は、コイル部50に対して取付部52が上になる向きで、屈曲部53とコイル部50の間の隙間D2を通して取付部52に引掛部44を挿入し、引掛部44に取付部52を引っ掛ける(図15参照)。以上のような手順で支持部材4に対する取付ばね5の取付作業が完了する。
【0059】
(5-3)変形例の照明器具の特徴
変形例の照明器具A1は、実施形態に係る照明器具A1と同様に、取付ばね5の取付用の部材を支持部材4と別に必要としないので、組立作業の作業性の向上を図ることができる。そして、変形例の照明器具A1は、実施形態に係る照明器具A1の特徴に加えて、以下のような特徴を有している。
【0060】
変形例の取付ばね5は、コイル部50の径方向に沿ってコイル部50に近付く向きに屈曲する屈曲部53を有することにより、実施形態の取付ばね5に比べて、コイル部50と屈曲部53の間隔(隙間D2)を狭くしている。そのため、変形例の取付ばね5は、腕部51が内向きに撓められた状態において、コイル部50の軸方向から見て、屈曲部53がコイル部50と重なる(図15参照)。したがって、腕部51が内向きに撓められた状態でコイル部50又は腕部51に軸方向の力が加わっても、腕部51とコイル部50が当たることにより、腕部51がコイル部50の軸方向に変形することが抑制される。
【0061】
さらに、変形例の取付ばね5は、取付部52に対してコイル部50を支持部材4の端に近づけるように支持部材4に取り付けられる。言い換えると、変形例の取付ばね5が支持部材4に取り付けられた状態において、取付部52は、コイル部50よりも内側(側板411の端から遠い側)に位置している(図16参照)。
【0062】
ここで、作業者は、光源ユニット2を器具本体1に取り付ける際、支持部材4の内側(図10及び図16における左側)から取付ばね5の腕部51を内向きに撓ませて器具本体1の保持部103に引っ掛ける。このとき、変形例の取付ばね5では、取付部52がコイル部50よりも内側に位置しているため、腕部51に外向き(図16における右向き)の力が加わった場合に腕部51がコイル部50に当たるので、腕部51の変形が抑制される。なお、実施形態の取付ばね5においても、取付部52がコイル部50よりも内側に位置するように器具本体1に取り付けられれば、同様に腕部51の変形が抑制される。
【0063】
(6)まとめ
本開示の第1の態様に係る照明器具(A1)は、光源ユニット(2)と、光源ユニット(2)が着脱可能に取り付けられて光源ユニット(2)を保持する器具本体(1)とを備える。光源ユニット(2)は、1つ以上の光源(LEDモジュール3)と、光源を支持する支持部材(4)と、支持部材(4)に取り付けられる1つ以上の取付ばね(5)とを有している。取付ばね(5)は、コイル部(50)と、器具本体(1)に設けられた保持部(103)に保持される1つ以上の腕部(51)と、コイル部(50)と一体に設けられる取付部(52)とを有している。取付部(52)は、コイル部(50)に対してコイル部(50)の径方向に沿ってコイル部(50)の外に突出するように形成されている。取付ばね(5)は、支持部材(4)に設けられた引掛部(44)に取付部(52)が引っ掛けられることで支持部材(4)に取り付けられる。
【0064】
第1の態様に係る照明器具(A1)は、取付ばね(5)の取付部(52)が引っ掛かる引掛部(44)が支持部材(4)に設けられているので、取付ばね(5)の取付けのための部品を減らすことができる。その結果、第1の態様に係る照明器具(A1)は、組立作業の作業性の向上を図ることができる。
【0065】
本開示の第2の態様に係る照明器具(A1)は、第1の態様との組合せにより実現され得る。第2の態様に係る照明器具(A1)において、引掛部(44)は、支持部材(4)を形成する板材に直接設けられていることが好ましい。
【0066】
第2の態様に係る照明器具(A1)は、支持部材(4)を形成する板材に引掛部(44)が直接設けられているので、取付ばね(5)の取付けのための部品を更に減らすことができる。その結果、第2の態様に係る照明器具(A1)は、組立作業の作業性の更なる向上を図ることができる。
【0067】
本開示の第3の態様に係る照明器具(A1)は、第1又は第2の態様との組合せにより実現され得る。第3の態様に係る照明器具(A1)において、取付部(52)は、コイル部(50)の直径よりも大きい弧状に形成されていることが好ましい。
【0068】
第3の態様に係る照明器具(A1)は、例えば、金属製の線材からコイル部(50)と取付部(52)が形成される場合に、線材の加工作業を簡素化することができる。
【0069】
本開示の第4の態様に係る照明器具(A1)は、第1-第3のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第4の態様に係る照明器具(A1)において、取付部(52)は、コイル部(50)の片方の巻端と腕部(51)の間に設けられることが好ましい。
【0070】
第4の態様に係る照明器具(A1)は、取付部(52)が引掛部(44)に引っ掛けられる際、コイル部(50)と引掛部(44)が接触しにくくなる。その結果、第4の態様に係る照明器具(A1)は、引掛部(44)に取付部(52)を引っ掛ける際の作業性の向上を図ることができる。
【0071】
本開示の第5の態様に係る照明器具(A1)は、第1-第4のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第5の態様に係る照明器具(A1)において、取付ばね(5)は、取付部(52)と腕部(51)の境界部分をコイル部(50)から離すように形成されていることが好ましい。
【0072】
第5の態様に係る照明器具(A1)は、引掛部(44)に取付部(52)を引っ掛ける際の作業性の更なる向上を図ることができる。
【0073】
本開示の第6の態様に係る照明器具(A1)は、第1-第5のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第6の態様に係る照明器具(A1)において、支持部材(4)の一部(枠板410)は、コイル部(50)がコイル部(50)の軸回りに回転する際に腕部(51)が当たるように形成されていることが好ましい。
【0074】
第6の態様に係る照明器具(A1)は、腕部(51)が支持部材(4)の一部に当たることにより、コイル部(50)の回転が制限されるので、支持部材(4)の引掛部(44)から取付ばね(5)の取付部(52)が不用意に外れることを防ぐことができる。
【0075】
本開示の第7の態様に係る照明器具(A1)は、第1-第6のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第7の態様に係る照明器具(A1)において、引掛部(44)は、支持部材(4)の端に設けられていることが好ましい。取付ばね(5)は、コイル部(50)に対して取付部(52)を支持部材(4)の端に近づけるように支持部材(4)に取り付けられることが好ましい。
【0076】
第7の態様に係る照明器具(A1)は、取付部(52)が支持部材(4)の外側に位置し、コイル部(50)が取付部(52)よりも支持部材(4)の内側に位置しているので、取付ばね(5)が器具本体(1)に当たりにくくなる。その結果、第7の態様に係る照明器具(A1)は、取付ばね(5)によって器具本体(1)に傷などが付くことを防ぐことができる。
【0077】
本開示の第8の態様に係る照明器具(A1)は、第1-第7のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第8の態様に係る照明器具(A1)において、支持部材(4)は、光源が取り付けられる底板(400)と、底板(400)の周縁から底板(400)の厚み方向に沿って光源から離れる向きに突出した側板(411)とを有していることが好ましい。引掛部(44)は、側板(411)に開けられた複数の穴(45)の間に帯状に形成されていることが好ましい。コイル部(50)の直径は、複数の穴(45)のそれぞれの幅よりも大きいことが好ましい。
【0078】
第8の態様に係る照明器具(A1)は、取付ばね(5)がコイル部(50)の径方向に移動したとき、取付部(52)が穴(45)の縁に当たる位置でコイル部(50)の移動が制限される。その結果、第8の態様に係る照明器具(A1)は、取付ばね(5)が支持部材(4)から不用意に外れることを防ぐことができる。
【0079】
本開示の第9の態様に係る照明器具(A1)は、第8の態様との組合せにより実現され得る。第9の態様に係る照明器具(A1)において、取付ばね(5)は、側板(411)に沿って倒れる状態と側板(411)に沿って起立する状態の間で回転可能に支持部材(4)に支持されることが好ましい。側板(411)の底板(400)からの高さは、取付ばね(5)の側板(411)に沿った高さよりも高いことが好ましい。
【0080】
第9の態様に係る照明器具(A1)は、取付ばね(5)が側板(411)に沿って倒れる状態になれば、梱包時に取付ばね(5)が梱包材に当たりにくくなるので、梱包作業の作業性の向上を図ることができる。
【0081】
本開示の第10の態様に係る照明器具(A1)は、第1-第6のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第10の態様に係る照明器具(A1)において、引掛部(44)は、支持部材(4)の端に設けられていることが好ましい。取付ばね(5)は、取付部(52)に対してコイル部(50)を支持部材(4)の端に近づけるように支持部材(4)に取り付けられることが好ましい。
【0082】
第10の態様に係る照明器具(A1)は、腕部(51)が撓められるときにコイル部(50)と当たることにより、腕部(51)の変形が抑制される。
【0083】
本開示の第11の態様に係る照明器具(A1)は、第1-第10のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第11の態様に係る照明器具(A1)において、取付ばね(5)は、コイル部(50)の径方向に沿ってコイル部(50)に近付く向きに屈曲した屈曲部(53)を有することが好ましい。屈曲部(53)は、腕部(51)と取付部(52)がつながる部分及びコイル部(50)と取付部(52)がつながる部分の少なくとも一方の部分に設けられることが好ましい。
【0084】
第11の態様に係る照明器具(A1)は、取付ばね(5)が屈曲部(53)を有することにより、コイル部(50)と屈曲部(53)の間隔(隙間D2)を狭くしている。その結果、第11の態様に係る照明器具(A1)は、腕部(51)が撓められるときにコイル部(50)と当たることにより、腕部(51)の変形が更に抑制される。
【0085】
本開示の第12の態様に係る照明器具(A1)は、第11の態様との組合せにより実現され得る。第12の態様に係る照明器具(A1)において、屈曲部(53)は、腕部(51)と取付部(52)がつながる部分に設けられることが好ましい。屈曲部(53)は、腕部(51)が変位する過程において、コイル部(50)の軸方向から見て、コイル部(50)と重なることが好ましい。
【0086】
第12の態様に係る照明器具(A1)は、腕部(51)が撓められた状態でコイル部(50)又は腕部(51)にコイル部(50)の軸方向の力が加わっても、腕部(51)とコイル部(50)が当たることにより、腕部(51)がコイル部(50)の軸方向に変形することが抑制される。
【符号の説明】
【0087】
A1 照明器具
1 器具本体
2 光源ユニット
3 LEDモジュール(光源)
4 支持部材
5 取付ばね
44 引掛部
45 穴
50 コイル部
51 腕部
52 取付部
53 屈曲部
103 保持部
400 底板
411 側板
410 枠板(支持部材の一部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16