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特開2024-149777折り畳み式2画面表示装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024149777
(43)【公開日】2024-10-18
(54)【発明の名称】折り畳み式2画面表示装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20241010BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20241010BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20241010BHJP
   G09G 5/373 20060101ALI20241010BHJP
   G09G 5/22 20060101ALI20241010BHJP
   G09F 9/40 20060101ALI20241010BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20241010BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20241010BHJP
【FI】
G09G5/00 510V
G09G5/00 550C
G09G5/38 100
G09G5/00 530D
G09G5/37 110
G09G5/373 200
G09G5/22 630D
G09G5/37 320
G09F9/40 301
G09F9/00 350Z
G09F9/00 366G
G06F3/0481
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024135190
(22)【出願日】2024-08-14
(62)【分割の表示】P 2020079145の分割
【原出願日】2020-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】増田 拓弥
(57)【要約】
【課題】画面がヒンジ部分で折り畳み可能な2画面式の表示装置において、画面が折り畳まれたときにヒンジ部分の表示やヒンジ部分に対して実施可能な操作の内容を変更しない場合に比して、ヒンジ部分近傍の視認性又は操作性の低下を防止する。
【解決手段】表示装置は、第1画面3a及び第2画面3bを有し、ヒンジ部で折り畳み可能な表示画面3を備える折り畳み式2画面表示装置である。表示装置は、表示画面3がフラットな状態から所定の範囲以上に折り畳まれると、ヒンジ部近郊の範囲41に文字を表示させないように表示制御する。表示画面3が更に折り畳まれると、範囲41より広い幅のヒンジ部近傍の範囲42に文字を表示させないように表示制御する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、第1画面及び第2画面を有し、前記第1画面と前記第2画面との間のヒンジ部で折り畳み可能な表示画面と、を備える折り畳み式2画面表示装置において、
前記プロセッサは、前記表示画面が折り畳まれる角度又は方向の少なくとも一方に応じて前記ヒンジ部近傍に表示される表示要素を前記ヒンジ部から離れる方向に移動させる、若しくは非表示とする、又は前記表示要素に対する操作を受け付けないことを特徴とする折り畳み式2画面表示装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1画面と前記第2画面との成す角度が鋭角になるほど、前記表示要素を前記ヒンジ部からより離れる方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、移動させた前記表示要素を縮小させることを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1画面が地面に沿う方向を向いているときに前記第2画面が折り畳まれる場合、前記表示要素を第1画面の前記ヒンジ部から離れた位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記第2画面に表示されている表示要素を前記第1画面に移動させることを特徴とする請求項4に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記表示画面に文書が表示されている場合、前記文書の後半部分を削除することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記表示要素が動画の場合、縦横比が変わらないように前記表示要素を移動させることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、移動させた前記表示要素の縦方向又は横方向の少なくとも一方の大きさを縮小させることを特徴とする請求項7に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記表示要素を移動させる際、前記表示画面に表示される表示要素が重畳しないように各表示要素の表示位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項10】
第1画面及び第2画面を有し、前記第1画面と前記第2画面との間のヒンジ部で折り畳み可能な表示画面を備える折り畳み式2画面表示装置に搭載されるコンピュータに、
前記表示画面が折り畳まれる角度又は方向の少なくとも一方に応じて前記ヒンジ部近傍に表示される表示要素を前記ヒンジ部から離れる方向に移動させる、若しくは非表示とする、又は前記表示要素に対する操作を受け付けない機能を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式2画面表示装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
表示画面がヒンジ部分で折り畳み可能な、いわゆる2画面式の表示装置が存在する。ヒンジの成す角度が180度、すなわち折り畳まれている表示装置の表示画面が平面となるまで展開すると、2画面によって1つの大きな表示画面が形成される。タッチパネル式の表示画面の場合、ユーザは、画面に表示されている画像等を閲覧したり、表示されているアイコン等を操作したりする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-067308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザが表示装置の表示画面をほぼ平面にして使用する場合は、問題ないが、少ししか開かない、あるいは開き過ぎると、ヒンジ部近傍の表示要素の視認性が低下する。また、表示画面上の表示要素が操作可能である場合、表示画面がほぼ平面な状態である場合に比して操作しにくい。このため、ユーザが誤操作してしまう可能性がある。
【0005】
本発明は、画面がヒンジ部分で折り畳み可能な2画面式の表示装置において、画面が折り畳まれたときにヒンジ部分の表示やヒンジ部分に対して実施可能な操作の内容を変更しない場合に比して、ヒンジ部分近傍の視認性又は操作性の低下を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る折り畳み式2画面表示装置は、プロセッサと、第1画面及び第2画面を有し、前記第1画面と前記第2画面との間のヒンジ部で折り畳み可能な表示画面と、を備える折り畳み式2画面表示装置において、前記プロセッサは、前記表示画面が折り畳まれる角度又は方向の少なくとも一方に応じて前記ヒンジ部近傍に表示される表示要素を前記ヒンジ部から離れる方向に移動させる、若しくは非表示とする、又は前記表示要素に対する操作を受け付けないことを特徴とする。
【0007】
また、前記プロセッサは、前記第1画面と前記第2画面との成す角度が鋭角になるほど、前記表示要素を前記ヒンジ部からより離れる方向に移動させることを特徴とする。
【0008】
また、前記プロセッサは、移動させた前記表示要素を縮小させることを特徴とする。
【0009】
また、前記プロセッサは、前記第1画面が地面に沿う方向を向いているときに前記第2画面が折り畳まれる場合、前記表示要素を第1画面の前記ヒンジ部から離れた位置に移動させることを特徴とする。
【0010】
また、前記プロセッサは、前記第2画面に表示されている表示要素を前記第1画面に移動させることを特徴とする。
【0011】
また、前記プロセッサは、前記表示画面に文書が表示されている場合、前記文書の後半部分を削除することを特徴とする。
【0012】
また、前記プロセッサは、前記表示要素が動画の場合、縦横比が変わらないように前記表示要素を移動させることを特徴とする。
【0013】
また、前記プロセッサは、移動させた前記表示要素の縦方向又は横方向の少なくとも一方の大きさを縮小させることを特徴とする。
【0014】
また、前記プロセッサは、前記表示要素を移動させる際、前記表示画面に表示される表示要素が重畳しないように各表示要素の表示位置を調整することを特徴とする。
【0015】
本発明に係るプログラムは、第1画面及び第2画面を有し、前記第1画面と前記第2画面との間のヒンジ部で折り畳み可能な表示画面を備える折り畳み式2画面表示装置に搭載されるコンピュータに、前記表示画面が折り畳まれる角度又は方向の少なくとも一方に応じて前記ヒンジ部近傍に表示される表示要素を前記ヒンジ部から離れる方向に移動させる、若しくは非表示とする、又は前記表示要素に対する操作を受け付けない機能を実現させる。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、画面がヒンジ部分で折り畳み可能な2画面式の表示装置において、画面が折り畳まれたときにヒンジ部分の表示やヒンジ部分に対して実施可能な操作の内容を変更しない場合に比して、ヒンジ部分近傍の視認性又は操作性の低下を防止することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、ヒンジ部近傍の表示要素を、より見やすい位置に表示させることができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、ヒンジ部近傍の表示要素を、移動先周辺に表示されている表示要素に重畳させずに表示させることができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、ヒンジ部近傍の表示要素を、より見やすい位置に表示させることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、折り畳まれることで第2画面に表示されている表示要素が見えなくなることを防ぐことができる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、表示画面上にヒンジ部近傍の表示要素を表示させる領域を確保することができる。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、動画の視認性を低下させずにすむ。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、移動させた位置周辺に表示されている表示要素に重畳させずに表示させることができる。
【0024】
請求項9に記載の発明によれば、表示画面に表示される表示要素を重畳させずに表示させることができる。
【0025】
請求項10に記載の発明によれば、画面がヒンジ部分で折り畳み可能な2画面式の表示装置において、画面が折り畳まれたときにヒンジ部分の表示やヒンジ部分に対して実施可能な操作の内容を変更しない場合に比して、ヒンジ部分近傍の視認性又は操作性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本実施の形態における折り畳み式2画面表示装置を示す概略構成図であり、筐体を開いた状態を示す図である。
図2】本実施の形態における折り畳み式2画面表示装置を示す他の概略構成図であり、ヒンジを180度に開いた状態を示す図である。
図3】本実施の形態における表示装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】本実施の形態における表示装置のブロック構成の一例を示す図である。
図5】本実施の形態における画面表示処理を示すフローチャートである。
図6】本実施の形態における表示画面への表示の一例を示す図である。
図7】本実施の形態における表示画面への表示の他の例を示す図である。
図8】本実施の形態における表示画面への表示の他の例を示す図である。
図9】本実施の形態における表示画面への表示の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0028】
図1及び図2は、本実施の形態における折り畳み式2画面表示装置を示す概略構成図である。本実施の形態における折り畳み式2画面表示装置(以下、単位「表示装置」と称する)1は、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、モバイルPC等、一般にユーザにより携帯され使用される情報機器であって折り畳み可能な情報機器である。表示装置1は、第1の筐体2aと、第2の筐体2bを有する。第1の筐体2aの内側の表面には第1画面3aが、第2の筐体2bの内側の表面には第2画面3bが、それぞれ一体に設けられている。
【0029】
各筐体2a,2bは、ヒンジ4を軸として、図1に示す矢印A方向に回動可能に接続される。本実施の形態におけるヒンジ4は、少なくとも180度まで開けばよい。ヒンジ4の開く角度、つまり、第1の筐体2aと第2の筐体2bの成す角度(以下、「ヒンジ角度」ともいう)が0度の場合、第1の筐体2aと第2の筐体2bが折り畳まれた状態になり、いわゆる表示装置1が完全に閉じた状態になる。ヒンジ角度が図2に示すように180度の場合、第1画面3aと第2画面3bによって平面上の表示画面3が形成される。ヒンジ4の部分が表示画面3の折り目の部分に位置する。本実施の形態において、「ヒンジ部」というのは、このヒンジ4の部分(つまり、折り目となる部分)のことをいい、「ヒンジ部近傍」というのは、ヒンジ部に加えてヒンジ部の周辺部分を含む範囲を指す。
【0030】
上記のように、表示画面3は、第1画面3aと第2画面3bの2画面にて形成される。表示画面3は、ヒンジ4によって折り曲げられた状態でも画像を表示する。ヒンジ角度は、0度から180度の間で無段階に調整可能である。
【0031】
なお、ここでは、第1の筐体2aと第2の筐体2bの成す角度を「ヒンジ角度」として説明したが、第1の筐体2aと第1画面3a、また第2の筐体2bと第2画面3bは、一体に形成されていることから、以降の説明では、第1画面3aと第2画面3bの成す角度を「ヒンジ角度」と説明する場合もある。
【0032】
表示装置1が、例えばスマートフォンの場合、第1の筐体2a又は第2の筐体2bにマイク、スピーカ、カメラレンズ等が設けられるが、本実施の形態の説明には不要なので図から省略し、各筐体2a,2bには、各画面3a,3bのみを図示している。
【0033】
図3は、本実施の形態における表示装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施の形態における表示装置1は、前述したようにスマートフォン等の情報機器であるが、どの種類の情報機器でも従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。例えば、表示装置1がスマートフォンの場合を想定して説明すると、表示装置1は、図3に示すようにプロセッサ21、ROM22、RAM23、記憶手段としてのストレージ24、入力手段及び表示手段を兼用する液晶パネル25(上記「表示画面3」に相当)、通信インタフェース(IF)26及び各種センサ27を内部バス28に接続して構成される。各種センサ27として、表示装置1は、3軸の加速度センサ及び歪みセンサを備えている。加速度センサは、第1の筐体2aと第2の筐体2bの鉛直方向に対する傾きを検知する。つまり、各筐体2a,2bが向いている方向、各筐体2a,2bの開く方向及び折り畳まれる方向を検知する。歪みセンサは、第1の筐体2aと第2の筐体2bの開き具合、すなわちヒンジ角度を特定する。
【0034】
図4は、本実施の形態における表示装置1のブロック構成の一例を示す図である。表示装置1は、操作受付部11、使用状況検出部12、実行制御部13、表示制御部14、表示部15及びアプリケーション記憶部16を有している。なお、図4には、本実施の形態の説明に用いない構成要素については、図から省略している。
【0035】
操作受付部11は、表示装置1に対するユーザ操作を受け付ける。ユーザは、液晶パネル25に表示されているアイコン等の表示要素または図示しない表示装置1のボタンを操作する。使用状況検出部12は、各種センサ27のセンサ値を参照して、表示画面3が折り畳まれる角度及び方向を検出する。本実施の形態では、角度及び方向の双方を検出するが、角度又は方向の少なくとも一方を検出するようにしてもよい。実行制御部13は、ユーザ操作に応じてシステムまたはアプリケーション記憶部16に記憶されている各種アプリケーションの実行を制御する。また、実行制御部13は、操作受付部11及び使用状況検出部12と連携して、表示画面3が折り畳まれる角度及び方向に応じてヒンジ部近傍に表示される表示要素に対する操作を受け付けないように操作の受付を制御する。表示制御部14は、使用状況検出部12が検出した表示画面3が折り畳まれる角度及び方向に応じてヒンジ部近傍に表示される表示要素の表示制御を行う。具体的には、表示制御部14は、表示要素をヒンジ部から離れる方向に移動させたり、非表示としたりする。表示部15は、液晶パネル25により実現され、表示制御部14による制御のもと、アプリケーションが用意する表示要素や図示しない記憶手段に記憶されている文書ファイル等のデータを表示する。アプリケーション記憶部16には、ユーザに提供する各種アプリケーションが記憶されている。
【0036】
表示装置1における各構成要素11~15は、表示装置1に搭載されるコンピュータと、コンピュータに搭載されたプロセッサ21で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、アプリケーション記憶部16は、表示装置1に搭載されたストレージ24にて実現される。あるいは、RAM23又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
【0037】
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD-ROMやUSBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
【0038】
次に、本実施の形態における画面表示処理について、図5を示すフローチャートを用いて説明する。
【0039】
ユーザが、折り畳まれている状態の表示装置1をほぼ180度に開くことによって表示画面3をフラットな状態にする。そして何らかの操作を行うと、操作受付部11は、その操作を受け付ける。例えば、ユーザが表示画面3に表示されているアイコンの中から何らかのアプリケーションを選択すると、実行制御部13は、そのアプリケーションを起動する。表示制御部14は、実行制御部13からの指示に応じて、起動されたアプリケーションの初期画面を表示画面3に表示させる(ステップ111)。
【0040】
この場合、ユーザは、フラットな状態の表示画面3を操作するが、使用状況検出部12は、ユーザが表示装置1を使用している間、表示画面3が折り畳まれる角度及び方向を常時監視する。そして、ヒンジ角度が調整される、すなわち表示画面3が折り畳まれたことが検出されない間(ステップ112でN)、表示制御部14は、従前と同様に通常の表示制御を行う(ステップ111)。また、表示画面3が折り畳まれたことが検出された場合でも(ステップ112でY)、その角度が所定の範囲内の場合(ステップ113でY)、表示制御部14は、従前と同様に通常の表示制御を行う(ステップ111)。ここでいう「所定の範囲」というのは、後述する説明から明らかになるが、表示画面3が仮に折り畳まれたとしても、その折り畳みの程度が小さく、フラットな状態と同じ程度の視認性及び操作性が維持可能な折り畳み範囲である。換言すると、ヒンジ部近傍に表示されている文字等の表示要素が読みにくかったり、ヒンジ部近傍に表示されているアイコン等の表示要素に対する操作がしにくかったりしない範囲をいう。
【0041】
ここで、表示画面3が折り畳まれた角度が所定の範囲内でない場合(ステップ113でN)、表示制御部14は、ヒンジ部近傍に表示要素が表示されているかどうかを確認する。表示要素が表示されていなければ(ステップ114でN)、表示要素の視認性や操作性は低下しないと判断して、表示制御部14は、従前と同様に通常の表示制御を行う(ステップ111)。一方、ヒンジ部近傍に表示要素が表示されている場合(ステップ114でY)、実行制御部13は、操作受付部11と連携して、本実施の形態において特徴的なユーザ操作制御を行ったり、表示制御部14と連携して、本実施の形態において特徴的な表示制御を行ったりする(ステップ115)。この制御内容については後述する。
【0042】
ユーザが所定の操作を行って表示を終了させる操作を行うまでの間に(ステップ117でN)、表示画面3を所定の範囲内まで戻した場合(ステップ118でY)、表示制御部14は、従前と同様に通常の表示制御に戻す(ステップ111)。表示画面3が所定の範囲内に戻されていない間(ステップ118でN)、ステップ115で行っている操作制御または表示制御を維持する(ステップ115)。
【0043】
以下、本実施の形態において特徴的な表示制御及び操作制御について、具体例をあげて説明する。
【0044】
図6は、表示画面3への表示例を示す図である。図6以降に示す画面表示例では、表示装置1の表示画面3のみを示し、筐体2a,2b及びヒンジ4を図から省略している。
【0045】
図6には、文書を表示画面3に表示した場合の例が示されている。このうち、図6(a)には、所定の範囲内の例として表示画面3がフラットな状態のとき、つまりヒンジ角度が180度のときの画面表示例が示されているが、この場合、表示制御部14は、従前と同様に文書を表示画面3に表示させる。
【0046】
ここで、表示画面3が所定の範囲以上に折り畳まれたとする。このときの画面表示例を図6(b)に示す。表示画面3が所定の範囲以上に折り畳まれると、ヒンジ部近傍の文字が読みにくくなる。そこで、本実施の形態における表示制御部14は、図6(b)に示すように、文書をヒンジ部近傍から離れる方向に移動させて表示させる。この際、文書全体が表示画面3に収まるように文字サイズを小さくしてもよい。このように、本実施の形態では、ヒンジ部近傍の範囲41に文字を表示させないようにすることで、文字の視認性の低下を防止する。
【0047】
ここで、表示画面が更に折り畳まれ、ヒンジ角度がより鋭角になったときの画面表示例を図6(c)に示す。表示画面3が更に折り畳まれると、ヒンジ部近傍の文字が更に読みにくくなる。そこで、本実施の形態における表示制御部14は、図6(c)に示すように、文書をヒンジ部近傍から更に離れる方向に移動させて表示させる。この際、文書が表示画面3に収まるように文字サイズを小さくしてもよい。このように、本実施の形態では、ヒンジ部近傍の範囲42に文字を表示させないようにすることで、文字の視認性の低下を防止する。なお、ヒンジ部近傍の範囲42の幅は、ヒンジ部近傍の範囲41の幅より広くなる。
【0048】
以上説明したように、本実施の形態においては、第1画面3aと第2画面3bとの成す角度が鋭角になるほど、表示要素である文書を構成する文字を、ヒンジ部からより離れる方向に移動させることによって文書の視認性の低下を防止する。
【0049】
なお、本実施の形態における「鋭角」というのは、鋭い角度という意味で用いており、数学でいう直角より小さい角度という意味ではない。ヒンジ角度が鋭角になるほど、というのは、ヒンジ角度がより小さくなればなるほど、という意味である。
【0050】
また、上記例では、文書を表示要素の例として説明したが、文書以外の表示要素についても同様である。表示要素が画像の場合において、画像をヒンジ部近傍から離れる方向に移動させる場合、画像のサイズを縮小させて表示させてもよい。表示要素が画像の場合の具体例については後述する。
【0051】
図7は、表示画面3への表示の他の例を示す図であり、図6(b)又は図6(c)に対応する図である。図7には、折り畳まれたことによってヒンジ部近傍に文書を表示させないようにする場合の他の表示例が示されている。
【0052】
このうち、図7(a)は、表示画面3が折り畳まれることによって図6(a)に示した各画面3a,3bの文字を外側、つまりヒンジ部から離れる方向に移動させた場合の表示例である。図7(a)では、各画面3a,3bに表示されている文字の改行位置を維持し、かつ文字を削除することなく表示させるために文字サイズを縮小している。
【0053】
図7(b)は、図7(a)と同様に文字サイズを縮小し、図6(a)に示した文書の改行位置を維持した場合の表示例である。但し、表示画面3を更に折り畳んだため、図7(b)では、表示画面3においてヒンジ部近傍における表示領域が削減されたことに伴い表示画面3に表示可能な文字数が減少し、これにより図7(a)に示した文書のうち後半部分の文字列が表示画面3から削除され、非表示とされた表示例が示されている。表示画面3に表示されなくなった文字列は、例えば、文書の次ページを表示させる操作に応じて表示されることになる。
【0054】
図7(c)は、文字サイズを縮小することなく維持した場合の表示例である。図7(c)には、図7(b)と同様に、図6(a)に示した文書のうち後半部分の文字列を表示画面3から削除し、非表示とした表示例が示されている。表示画面3に表示されなくなった文字列は、上記と同様に文書の次ページを表示させる操作に応じて表示される。
【0055】
図8は、表示要素として画像を表示させた場合の表示例を示す図である。また、図6,7では、第1画面3aと第2画面3bの双方を、地面と水平な状態から立たせるようにして、表示画面3が折り畳まれる場合を想定して説明した。図8では、ユーザが第1画面3a又は第2画面3bの一方のみを立たせるようにして表示画面3を折り畳む場合を示している。図8では、表示装置1を横開き可能な状態で机等に載置し、この状態から第2画面3bを立たせるようにして、表示画面3を折り畳む場合を想定した例を示している。つまり、第1画面3aは、机等に付いたままで、地面に沿う方向に向いている、換言すると水平な状態で維持される。
【0056】
図8には、複数の画像を表示画面3に表示した場合の例が示されている。複数の画像は、システムまたはユーザにより起動されたアプリケーションによって表示される。このうち、図8(a)には、所定の範囲内の例として表示画面3がフラットな状態のときの画面表示例が示されているが、この場合、表示制御部14は、従前と同様に画像を表示画面3に表示させる。
【0057】
ここで、第2画面3bが所定の範囲以上に折り畳まれたとする。このときの画面表示例を図8(b)に示す。第2画面3bが所定の範囲以上に折り畳まれると、第2画面3bに表示されている画像は見えにくくなる。そこで、本実施の形態における表示制御部14は、図8(b)に示すように、第2画面3bに表示されている画像を第1画面3aに移動させる。第1画面3aには、表示画面3全体を縮小して第1画面3aのみに表示させるようにしてもよいし、第2画面3bに表示されている画像を個々に第1画面3aに移動させるようにしてもよい。
【0058】
また、第1画面3aにおいても、ヒンジ角度によっては、第2画面3bによってヒンジ部近傍の画像が見えにくくなる可能性がある。そこで、本実施の形態における表示制御部14は、図8(b)に示すように、第1画面3aに表示されている画像をヒンジ部近傍から離れた位置に移動させる。
【0059】
また、図8(b)に例示したように、第1画面3aにおける画像を縮小してもよい。なお、縮小させる画像は、少なくとも1つでよい。このように、表示制御部14は、画像を移動させる際に各画像が重畳して表示されないように表示制御する。
【0060】
ここで、第2画面3bが更に折り畳まれ、第1画面3aと第2画面3bが成すヒンジ角度が図8(b)の状態から更に小さくなったときの画面表示例を図8(c)に示す。図8(c)には、第2画面3bが真上から見て第1画面3aに被さるほど鋭角(ここでは、90度未満を意味する)に折り畳まれ例が示されている。この場合、第2画面3b側は、第2の筐体2bの背面が見えるようになり、ヒンジ部分及び第2画面3bが見えなくなるので、表示制御部14は、ヒンジ部近傍において画像を表示させない領域を更に増やし、図8(c)に示すように、第1画面3aに表示されている各画像をヒンジ部近傍から更に離れる方向に移動させて表示させる。
【0061】
このように、本実施の形態においては、ヒンジ部近傍に画像を表示させないようにすることで、画像の視認性の低下を防止する。
【0062】
図9は、表示要素として画像を表示させた場合の他の表示例を示す図である。図8では、表示装置1を横開き可能な状態で机等に載置した例を示したが、図9では、表示装置1を縦開き可能な状態で机等に載置した例を示している。表示装置1がPCの場合、基本的にはこのような使用方法になる。そして、図9では、この状態から第2画面3bを立たせるようにして、表示画面3を折り畳む場合を想定した例を示している。つまり、第1画面3aは、机等に付いたままで、地面に沿う方向に向いている、換言すると水平な状態で維持される。
【0063】
表示画面3に表示される複数の画像は、システムまたはユーザにより指定されたアプリケーションによって表示され、アイコン等操作可能な画像である。図9(a)には、所定の範囲内の例として表示画面3がフラットな状態のときの画面表示例が示されているが、この場合、表示制御部14は、従前と同様に画像を表示画面3に表示させる。図9において、図8と異なるのは、画像43a,43bがヒンジ部に重畳して表示されている点である。
【0064】
ここで、第2画面3bが所定の範囲以上に折り畳まれたとする。このときの画面表示例を図9(b)に示す。図9(b)では、上記例と異なり、ヒンジ部近傍の画像43a~43cを移動させていない。ただ、第2画面3bが所定の範囲以上に折り畳まれると、ユーザは、画像43a,43bに対して操作がしにくくなる。このため、表示画面3がフラットな状態と場合に比してユーザが誤操作してしまう可能性が高くなると考えられる。そこで、実行制御部13は、操作受付部11と連携して、ヒンジ部に重畳して表示されている画像43a,43bに対する操作を受け付けないように制御する。ヒンジ部に重畳していないもののヒンジ部近傍に表示されている画像43cに対しても同様に、誤操作してしまう可能性が高いと判断し、実行制御部13は、画像43cに対する操作を受け付けないように制御する。
【0065】
図9(c)は、図8を用いて説明したように、表示制御部14は、画像を縮小して表示させる。ここでは、水平の載置されている第1画面3aではなく、第2画面3bに表示させるようにした。そして、画像が表示されない第1画面3aには、表示装置1の表示画面やキーボード等アプリケーションにおける操作画面を表示させてもよい。操作画面を表示させる場合、この操作画面をユーザに操作させることで、第2画面3bに表示されている画像に対して指示を出すようにしてもよい。この場合、第2画面3bに対する操作を受け付けないようにしてもよい。
【0066】
以上説明したように、表示画面3に表示されている表示要素が操作可能な画像の場合、本実施の形態によれば、画像に対する操作性の低下を防止することができる。
【0067】
ところで、図8,9に示した画像は、静止画像を想定しているが、動画像の場合も静止画像と同様に、ヒンジ部近傍に表示される動画像の表示位置を移動させてもよい。動画像の場合、表示制御部14は、動画の視認性を低下させないように、動画像の表示領域の縦横比が変わらないように移動させる。ただ、縦横比が変わらないように移動させることによって、ヒンジ部近傍から離れた位置に移動できない場合、あるいは移動させた位置周辺に表示されている他の表示要素と重畳してしまう場合、表示制御部14は、動画像の表示領域の縦方向又は横方向の少なくとも一方の大きさを縮小させるように表示制御してもよい。例えば、図8に示したように、表示装置1が横開きの場合は、ヒンジ部近傍から離れやすいように動画像の横方向(つまり、幅)方向に縮小させ、図9に示したように、表示装置1が縦開きの場合は、ヒンジ部近傍から離れやすいように動画像の縦方向(つまり、高さ)に縮小させる。
【0068】
上記実施の形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0069】
また上記実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施の形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【符号の説明】
【0070】
1 表示装置2a 第1の筐体2b 第2の筐体3 表示画面3a 第1画面3b 第2画面4 ヒンジ11 操作受付部、12 使用状況検出部、13 実行制御部、14 表示制御部、15 表示部、16 アプリケーション記憶部、21 プロセッサ、22 ROM、23 RAM、24 ストレージ、25 液晶パネル、26 通信インタフェース(IF)、27 各種センサ、28 内部バス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-09-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、第1画面及び第2画面を有し、前記第1画面と前記第2画面との間のヒンジ部で折り畳み可能で、表示要素を表示する表示画面と、を備える折り畳み式2画面表示装置において、
前記プロセッサは、前記表示画面が折り畳まれる角度が所定の角度以上になった場合、前記所定の角度未満の場合に前記ヒンジ部に重畳して表示される前記表示要素を縮小して、前記第2画面にのみ表示することを特徴とする折り畳み式2画面表示装置。
【請求項2】
前記所定の角度は、前記第1画面に対して前記第2画面がユーザにより折り畳まれる角度であることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項3】
前記第1画面は、地面に沿う方向を向いている画面であることを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1画面に、ユーザに操作させる操作画面を表示することを特徴とする請求項に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記第2画面の表示要素に対する前記操作画面からの指示を受け付けることを特徴とする請求項に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記表示画面が折り畳まれる角度が所定の角度以上になった場合、前記所定の角度未満の場合に前記ヒンジ部に重畳して表示されていない前記表示要素を縮小して、前記第2画面にのみ表示することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、縮小された前記表示要素の前記表示画面に対する向きを、縮小される前の前記表示要素と同じ方向にして表示することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記表示要素が動画の場合、縦横比が変わらないように前記表示要素を前記第2画面にのみ表示することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記表示要素を前記第2画面にのみ表示する際に、前記表示要素の表示領域の縦方向又は横方向の大きさの少なくとも一方の大きさを縮小させることを特徴とする請求項に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記表示要素を前記第2画面のみに表示する際、前記表示画面に表示される表示要素が重畳しないように各表示要素の表示位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記第1画面と前記第2画面との成す角度が鋭角になるほど、前記第2画面に表示する前記表示要素を前記ヒンジ部からより離れる方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式2画面表示装置。
【請求項12】
第1画面及び第2画面を有し、前記第1画面と前記第2画面との間のヒンジ部で折り畳み可能な表示画面を備える折り畳み式2画面表示装置に搭載されるコンピュータに、
前記表示画面が折り畳まれる角度が所定の角度以上になった場合、前記所定の角度未満の場合に前記ヒンジ部に重畳して表示される前記表示要素を縮小して、前記第2画面にのみ表示する機能を実現させるためのプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明に係る折り畳み式2画面表示装置は、プロセッサと、第1画面及び第2画面を有し、前記第1画面と前記第2画面との間のヒンジ部で折り畳み可能な表示画面と、を備える折り畳み式2画面表示装置において、前記プロセッサは、前記表示画面が折り畳まれる角度が所定の角度以上になった場合、前記所定の角度未満の場合に前記ヒンジ部に重畳して表示される前記表示要素を縮小して、前記第2画面にのみ表示することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
また、前記所定の角度は、前記第1画面に対して前記第2画面がユーザにより折り畳まれる角度であることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
また、前記第1画面は、地面に沿う方向を向いている画面であることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、前記プロセッサは、前記第1画面に、ユーザに操作させる操作画面を表示することを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
また、前記プロセッサは、前記第2画面の表示要素に対する前記操作画面からの指示を受け付けることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
また、前記プロセッサは、前記表示画面が折り畳まれる角度が所定の角度以上になった場合、前記所定の角度未満の場合に前記ヒンジ部に重畳して表示されていない前記表示要素を縮小して、前記第2画面にのみ表示することを特徴とする。
また、前記プロセッサは、縮小された前記表示要素の前記表示画面に対する向きを、縮小される前の前記表示要素と同じ方向にして表示することを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
また、前記プロセッサは、前記表示要素が動画の場合、縦横比が変わらないように前記表示要素を前記第2画面にのみ表示することを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、前記プロセッサは、前記表示要素を前記第2画面にのみ表示する際に、前記表示要素の表示領域の縦方向又は横方向の大きさの少なくとも一方の大きさを縮小させることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
また、前記プロセッサは、前記表示要素を前記第2画面のみに表示する際、前記表示画面に表示される表示要素が重畳しないように各表示要素の表示位置を調整することを特徴とする。
また、前記プロセッサは、前記第1画面と前記第2画面との成す角度が鋭角になるほど、前記第2画面に表示する前記表示要素を前記ヒンジ部からより離れる方向に移動させることを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
本発明に係るプログラムは、第1画面及び第2画面を有し、前記第1画面と前記第2画面との間のヒンジ部で折り畳み可能な表示画面を備える折り畳み式2画面表示装置に搭載されるコンピュータに、前記表示画面が折り畳まれる角度が所定の角度以上になった場合、前記所定の角度未満の場合に前記ヒンジ部に重畳して表示される前記表示要素を縮小して、前記第2画面にのみ表示する機能を実現させる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、画面がヒンジ部分で折り畳み可能な2画面式の表示装置において、画面が折り畳まれたときにヒンジ部分の表示やヒンジ部分に対して実施可能な操作の内容を変更しない場合に比して、ヒンジ部分近傍の視認性又は操作性の低下を防止することができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、折り畳まれる側の第2画面に表示要素を表示することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、第1画面が地面に沿う方向を向いている場合に第2画面に表示要素を表示することができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、地面に沿う方向を向いている操作画面をユーザに操作させることができる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、操作画面からユーザによりされた指示を受け付けることができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、ヒンジ部に重畳して表示されている表示要素に加えて、ヒンジ部に重畳して表示されていない表示要素を縮小して第2画面に表示することができる。
請求項7に記載の発明によれば、表示要素の向きを維持した状態で表示することができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
請求項に記載の発明によれば、動画の視認性を低下させずにすむ。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
請求項に記載の発明によれば、表示させた位置周辺に表示されている表示要素に重畳させずに表示させることができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
請求項10に記載の発明によれば、表示画面に表示される表示要素を重畳させずに表示させることができる。
請求項11に記載の発明によれば、ヒンジ部近傍の表示要素を、より見やすい位置に表示させることができる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
請求項12に記載の発明によれば、画面がヒンジ部分で折り畳み可能な2画面式の表示装置において、画面が折り畳まれたときにヒンジ部分の表示やヒンジ部分に対して実施可能な操作の内容を変更しない場合に比して、ヒンジ部分近傍の視認性又は操作性の低下を防止することができる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0069】
また上記実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施の形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
(付記)
(((1)))
プロセッサと、第1画面及び第2画面を有し、前記第1画面と前記第2画面との間のヒンジ部で折り畳み可能で、表示要素を表示する表示画面と、を備える折り畳み式2画面表示装置において、
前記プロセッサは、前記表示画面が折り畳まれる角度が所定の角度以上になった場合、前記所定の角度未満の場合に前記ヒンジ部に重畳して表示される前記表示要素を縮小して、前記第2画面にのみ表示することを特徴とする折り畳み式2画面表示装置。
(((2)))
前記所定の角度は、前記第1画面に対して前記第2画面がユーザにより折り畳まれる角度であることを特徴とする(((1)))に記載の折り畳み式2画面表示装置。
(((3)))
前記第1画面は、地面に沿う方向を向いている画面であることを特徴とする(((2)))又は(((2)))に記載の折り畳み式2画面表示装置。
(((4)))
前記プロセッサは、前記第1画面に、ユーザに操作させる操作画面を表示することを特徴とする(((1)))から(((3)))のいずれか1つに記載の折り畳み式2画面表示装置。
(((5)))
前記プロセッサは、前記第2画面の表示要素に対する前記操作画面からの指示を受け付けることを特徴とする(((4)))に記載の折り畳み式2画面表示装置。
(((6)))
前記プロセッサは、前記表示画面が折り畳まれる角度が所定の角度以上になった場合、前記所定の角度未満の場合に前記ヒンジ部に重畳して表示されていない前記表示要素を縮小して、前記第2画面にのみ表示することを特徴とする(((1)))から(((5)))のいずれか1つに記載の折り畳み式2画面表示装置。
(((7)))
前記プロセッサは、縮小された前記表示要素の前記表示画面に対する向きを、縮小される前の前記表示要素と同じ方向にして表示することを特徴とする(((1)))から(((6)))のいずれか1つに記載の折り畳み式2画面表示装置。
(((8)))
前記プロセッサは、前記表示要素が動画像の場合、縦横比が変わらないように前記表示要素を前記第2画面にのみ表示することを特徴とする(((1)))から(((7)))のいずれか1つに記載の折り畳み式2画面表示装置。
(((9)))
前記プロセッサは、前記表示要素を前記第2画面にのみ表示する際に、前記表示要素の表示領域の縦方向又は横方向の大きさの少なくとも一方の大きさを縮小させることを特徴とする(((1)))から(((7)))のいずれか1つに記載の折り畳み式2画面表示装置。
(((10)))
前記プロセッサは、前記表示要素を前記第2画面のみに表示する際、前記表示画面に表示される表示要素が重畳しないように各表示要素の表示位置を調整することを特徴とする(((1)))から(((9)))のいずれか1つに記載の折り畳み式2画面表示装置。
(((11)))
前記プロセッサは、前記第1画面と前記第2画面との成す角度が鋭角になるほど、前記第2画面に表示する前記表示要素を前記ヒンジ部からより離れる方向に移動させることを特徴とする(((1)))から(((10)))のいずれか1つに記載の折り畳み式2画面表示装置。
(((12)))
第1画面及び第2画面を有し、前記第1画面と前記第2画面との間のヒンジ部で折り畳み可能で、表示要素を表示する表示画面を備える折り畳み式2画面表示装置に搭載されるコンピュータに、
前記表示画面が折り畳まれる角度が所定の角度以上になった場合、前記所定の角度未満の場合に前記ヒンジ部に重畳して表示される前記表示要素を縮小して、前記第2画面にのみ表示する機能、
を実現させるためのプログラム。
(((1)))に記載の発明によれば、画面がヒンジ部分で折り畳み可能な2画面式の表示装置において、画面が折り畳まれたときにヒンジ部分の表示やヒンジ部分に対して実施可能な操作の内容を変更しない場合に比して、ヒンジ部分近傍の視認性又は操作性の低下を防止することができる。
(((2)))に記載の発明によれば、折り畳まれる側の第2画面に表示要素を表示することができる。
(((3)))に記載の発明によれば、第1画面が地面に沿う方向を向いている場合に第2画面に表示要素を表示することができる。
(((4)))に記載の発明によれば、地面に沿う方向を向いている操作画面をユーザに操作させることができる。
(((5)))に記載の発明によれば、操作画面からユーザによりされた指示を受け付けることができる。
(((6)))に記載の発明によれば、ヒンジ部に重畳して表示されている表示要素に加えて、ヒンジ部に重畳して表示されていない表示要素を縮小して第2画面に表示することができる。
(((7)))に記載の発明によれば、表示要素の向きを維持した状態で表示することができる。
(((8)))に記載の発明によれば、動画の視認性を低下させずにすむ。
(((9)))に記載の発明によれば、表示させた位置周辺に表示されている表示要素に重畳させずに表示させることができる。
(((10)))に記載の発明によれば、表示画面に表示される表示要素を重畳させずに表示させることができる。
(((11)))に記載の発明によれば、ヒンジ部近傍の表示要素を、より見やすい位置に表示させることができる。
(((12)))に記載の発明によれば、画面がヒンジ部分で折り畳み可能な2画面式の表示装置において、画面が折り畳まれたときにヒンジ部分の表示やヒンジ部分に対して実施可能な操作の内容を変更しない場合に比して、ヒンジ部分近傍の視認性又は操作性の低下を防止することができる。