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特開2024-149942水質改善具及びそれを備える水質改善装置
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  • 特開-水質改善具及びそれを備える水質改善装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024149942
(43)【公開日】2024-10-23
(54)【発明の名称】水質改善具及びそれを備える水質改善装置
(51)【国際特許分類】
   A01K 63/04 20060101AFI20241016BHJP
   C02F 3/06 20230101ALI20241016BHJP
【FI】
A01K63/04 A
C02F3/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023063129
(22)【出願日】2023-04-10
(71)【出願人】
【識別番号】393022746
【氏名又は名称】ジェックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今泉 泰徳
【テーマコード(参考)】
2B104
4D003
【Fターム(参考)】
2B104ED05
2B104EE03
2B104EE05
2B104EE09
4D003AA01
4D003EA06
4D003EA22
4D003EA23
4D003EA25
(57)【要約】
【課題】 材料コストを増加させることなく、強度を高めることが可能な水質改善具及びそれを備える水質改善装置を提供する。
【解決手段】 水質改善具1は、飼育水Waの水質を改善するための水質改善材2と、水質改善材2が収容される不織布成形体3と、を備え、不織布成形体3は、水質改善材2が収容される収容部4と、板状に形成された板部5と、板部5からその厚み方向に沿って突出する突起部6と、を備え、突起部6は、少なくとも一方向に連続的又は断続的に延びている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飼育水の水質を改善するための水質改善材と、
前記水質改善材が収容される不織布成形体と、を備え、
前記不織布成形体は、前記水質改善材が収容される収容部と、板状に形成された板部と、前記板部からその厚み方向に沿って突出する突起部と、を備え、
前記突起部は、少なくとも一方向に連続的又は断続的に延びている、ことを特徴とする水質改善具。
【請求項2】
前記収容部は、複数設けられ、
前記突起部は、前記収容部同士の隙間が延びる方向から見たときに、少なくとも前記隙間と重なる位置に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の水質改善具。
【請求項3】
前記突起部は、前記収容部を覆うように環状に延びている、ことを特徴とする請求項1に記載の水質改善具。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載の水質改善具を備え、
前記突起部の突出方向は、前記水質改善具を通過する飼育水の流れ方向と実質的に同じ方向又は反対方向である、ことを特徴とする水質改善装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飼育水の水質を改善するための水質改善具及びそれを備える水質改善装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、飼育水の水質を改善するための水質改善具が開示されている。このような水質改善具は、水質改善材とそれを包む不織布製の包み袋とで構成されており、強度が低いという問題があった。
【0003】
水質改善具の強度を高める方法として、例えば、特許文献2のように第1の多孔質フィルタ壁及び第2の多孔質フィルタ壁の間にフレームを設けたものが開示されている。これにより、水質改善具の強度を向上させることができる。しかしながら、水質改善具にフレームを設けた場合、材料コストが増加するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-065080号公報
【特許文献2】特開2008-167752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の目的は、材料コストを増加させることなく、強度を高めることが可能な水質改善具及びそれを備える水質改善装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の水質改善具は、飼育水の水質を改善するための水質改善材と、前記水質改善材が収容される不織布成形体と、を備え、前記不織布成形体は、前記水質改善材が収容される収容部と、板状に形成された板部と、前記板部からその厚み方向に沿って突出する突起部と、を備え、前記突起部は、少なくとも一方向に連続的又は断続的に延びている。
【0007】
斯かる構成によれば、突起部を設けることによって不織布成形体の強度を高めることができる。これにより、材料コストを増加させることなく、水質改善具の強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施形態に係る水質改善具を水質改善装置に取り付けた状態を示す平面図である。
図2図2は、同実施形態に係る水質改善具の正面図である。
図3図3は、図2のIII-III線断面図である。
図4図4は、他の実施形態に係る水質改善具の正面図である。
図5図5は、他の実施形態に係る水質改善具の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態に係る水質改善具及びそれを備える水質改善装置について、図1図3を参照しながら説明する。なお、各図(図4及び図5も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0010】
[水質改善装置]
まずは、水質改善装置10について説明する。図1は、水質改善具1を水質改善装置10に取り付けた状態を示す平面図である。図1においては、水質改善装置10の蓋が省略されている。図1の太線矢印は、水質改善装置10内での飼育水の流れ方向を示す。
【0011】
図1に示すように、水質改善装置10(濾過装置10ともいう)は、水槽100に取り付けられる(例えば、外掛け式)。水槽100には、生物を飼育するための飼育水Waが貯留される。なお、飼育水は、生物(ヒトを除く)用飲料水であってもよい。また、水質改善装置10は、給水装置に取り付けられてもよく、給水装置に内蔵されていてもよい。
【0012】
水質改善装置10は、装置本体11と、装置本体11の上部に取り付けられる不図示の蓋と、装置本体11内に飼育水Waを給水するポンプ12及び給水配管13と、飼育水Waの水質を改善するための水質改善具1と、を備えている。
【0013】
装置本体11は、合成樹脂によって槽状に形成されている。本実施形態において、装置本体11は、その前端に水槽100の側壁上端に掛け止めするための掛け部111を備えている。掛け部111は、湾曲して下方へ垂れる形状に形成されている。掛け部111の上面111aは、水質改善後の飼育水Waを水槽100内に放出するための流下壁面となっている。
【0014】
装置本体11は、水質改善具1を取り付けるための一対の挿込溝112,112を備えている。挿込溝112は、平面視において略U字状に形成され、上下方向に沿って延びている。本実施形態において、一対の挿込溝112,112は、複数設けられている。即ち、水質改善装置10は、複数の水質改善具1を取り付け可能となっているが、これに限られない。複数の水質改善具1は、左右方向に隣り合って配列されているが、前後方向に並べて配列されていてもよい。
【0015】
水質改善具1を挿込溝112に挿し込む(取り付ける)ことによって、装置本体11の内部は、水質改善前の飼育水Waが流れる(貯留される)第1槽X1と、水質改善後の飼育水Waが流れる(貯留される)第2槽X2とに仕切られる。第2槽X2は、掛け部111の上面111aと接続されている。
【0016】
ポンプ12は、給水配管13と接続されている。ポンプ12は、給水配管13の先端部又は装置本体11の内部に設けられている。給水配管13は、第1槽X1と接続されている。給水配管13は、例えば、L字状に形成され、給水配管13の先端部は、水槽100内の飼育水Waに浸かっている。給水配管13の先端部には、スポンジなどのフィルターが設けられていることが好ましい。
【0017】
図2は、水質改善具1の正面図であり、図3は、図2のIII-III線断面図である。図2及び図3に示すように、水質改善具1(濾過フィルター1ともいう)は、水質改善材2と、水質改善材2が収容される不織布成形体3と、を備えている。水質改善材2は、活性炭、ゼオライト、セラミック、砂利、サンゴ、バクテリア担持体などを少なくとも1種以上含んでいる。バクテリア担持体は、複数種のバクテリアを基材に担持させたものである。複数種のバクテリアは、バチルス属バクテリア、ブラジリゾビウム属バクテリア、スフィンゴモナス属バクテリア、シュードモナス属バクテリアのうちの1種以上を含んでいる。本実施形態において、水質改善材2は、2つ(複数)設けられているが、これに限られない。例えば、水質改善材2は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
【0018】
不織布成形体3は、不織布を所定の形状に成形したものである。不織布の原料は、例えば、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維などである。不織布成形体3は、その第1面31(前面31)を形成する第1不織布成形体3aと、不織布成形体3の第2面32(後面32)を形成する第2不織布成形体3b(図3参照)と、からなる。第1不織布成形体3a及び第2不織布成形体3bは、例えば、超音波溶接機によって互いに接合されている。第1不織布成形体3a及び第2不織布成形体3bの接合の際、後述する板部5のみならず、後述する突起部6も接合していることが好ましい。
【0019】
不織布成形体3は、水質改善材2を収容するための収容部4と、板状に形成された板部5と、板部5からその厚み方向に沿って突出する突起部6と、を備えている。
【0020】
収容部4は、水質改善材2を収容するための空洞を有している。水質改善材2は、その空洞に充填されている。本実施形態において、収容部4(の空洞)は、略直方体状に形成されているが、これに限られない。例えば、収容部4は、略立方体状、略円柱状や略半球状に形成されていてもよい。収容部4は、2つ(複数)設けられているが、これに限られない。例えば、収容部4は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
【0021】
収容部4,4同士の間には、隙間G1が設けられている。隙間G1は、一方向(例えば、左右方向)に沿って延びている。本実施形態において、隙間G1の幅W1は、5mmであるが、これに限られない。
【0022】
板部5は、収容部4と接続されている。板部5の厚み方向は、収容部4の厚み方向と実質的に同じである。板部5は、不織布成形体3のフランジ部33を形成している。本実施形態において、板部5は、平板状に形成されているが、これに限られない。例えば、板部5は、湾曲又は屈曲した曲板状に形成されていてもよい。
【0023】
不織布成形体3の第1面31及び第2面32のうち一方は、実質的に平面であることが好ましい。第1面31又は第2面32において、板部5の面は、収容部4の面と実質的に面一である。本実施形態においては、第2面32が実質的に平面であるが、これに限られない。
【0024】
突起部6は、少なくとも一方向に連続的又は断続的に延びている。斯かる構成によれば、突起部6を設けることによって不織布成形体3の強度を高めることができる。これにより、材料コストを増加させることなく、水質改善具1(不織布成形体3)の強度を高めることができる。その結果、水質改善装置に水質改善具1を取り付けた際、水質改善具1を通過する飼育水の水圧によって不織布成形体3が折れ曲がることを抑制できる。また、突起部6を設けることによって、収容部4を除く不織布成形体3の厚みを増やすことができる。これにより、突起部6を水質改善装置10の挿込溝112に挿し込んだ際(図1参照)、水質改善具1の取付安定性を高めることができる。本実施形態において、突起部6は、連続的に延びているが、これに限られない。突起部6が延びる方向は、突起部6の突出方向と異なる方向である。
【0025】
突起部6は、収容部4,4同士の隙間G1が延びる方向から見たときに、少なくともその隙間G1と重なる位置に設けられていることが好ましい。斯かる構成によれば、隙間G1の強度を高めることができる。これにより、その隙間G1を起点に不織布成形体3が折れ曲がることを抑制できる。隙間G1と重なる位置に設けられた突起部6は、その隙間G1が延びる方向と交わる方向に延びていることが好ましい。本実施形態において、その突起部6は、その隙間G1が延びる方向(左右方向)と直交する方向(上下方向)に延びているが、これに限られない。
【0026】
突起部6は、収容部4を覆うように環状に延びていることが好ましい。斯かる構成によれば、不織布成形体3の強度をさらに高めることができる。これにより、水質改善装置に水質改善具1を挿し込んだ際、水質改善具1を通過する飼育水の水圧によって不織布成形体3が折れ曲がることを抑制できる。本実施形態において、突起部6は、角環状に形成されているが、これに限られない。例えば、突起部6は、円環状に形成されていてもよい。
【0027】
突起部6は、不織布成形体3のフランジ部33に設けられているが好ましい。これにより、不織布成形体3のフランジ部33の強度を高めることができ、フランジ部33が折れ曲がることを抑制できる。
【0028】
本実施形態において、突起部6は、一方向(上下方向)に沿って延びる一対の第1突起部6a,6aと、その方向と交わる(直交する)方向(左右方向)に沿って延びる一対の第2突起部6b,6bと、で構成されているが、これに限られない。一対の第1突起部6a,6aは、それぞれ図1に示す挿込溝112,112に挿し込まれる。これにより、水質改善具1の取付安定性を高めることができる。
【0029】
第2突起部6bは、一対の第1突起部6a,6aを連結している。これにより、第1突起部6aを挿込溝112に挿し込んで水質改善具1を水質改善装置10に取り付けた際(図1参照)、水質改善具1を通過する飼育水の水圧によって、不織布成形体3が折れ曲がることを抑制できる。なお、突起部6は、1つの第1突起部6a及び/又は1つの第2突起部6bで構成されていてもよい。
【0030】
水質改善具1を通過する飼育水は、例えば、不織布成形体3の第2面32から第1面31に向かって流れる。突起部6の突出方向は、水質改善具1を通過する飼育水の流れ方向と実質的に同じ方向又は反対方向であることが好ましい。斯かる構成によれば、飼育水の水圧に対する不織布成形体3の強度を高めることができる。これにより、飼育水の水圧によって、不織布成形体3が折れ曲がることを抑制できる。本実施形態において、突起部6の突出方向は、水質改善具1を通過する飼育水の流れ方向と実質的に同じ方向(前方向)であるが、これに限られない。
【0031】
収容部4と突起部6との間には、隙間G2が設けられていることが好ましい。突起部6は、収容部4(水質改善材2)と非接触である。隙間G2の幅W2は、収容部4,4同士の隙間G1の幅W1と実質的に同じである。本実施形態において、隙間G2は、環状に形成され、隙間G2の幅W2は、5mmであるが、これに限られない。
【0032】
突起部6は、収容部4と突起部6との隙間G2が延びる方向から見たときに、少なくともその隙間G2と重なる位置に設けられていることが好ましい。斯かる構成によれば、隙間G2の強度を高めることができる。これにより、その隙間G2を起点に不織布成形体3が折れ曲がることを抑制できる。
【0033】
突起部6の幅W3は、3mm以上であることが好ましい。これにより、第1不織布成形体3a及び第2不織布成形体3bの接合の際、突起部6も超音波溶接機で接合することができる。突起部6の幅W3は、5mm以下であることが好ましい。これにより、突起部6を設けることによる水質改善具1(不織布成形体3)の大型化を抑制できる。本実施形態において、突起部6の幅W3は、4mmであるが、これに限られない。
【0034】
突起部6の幅W3は、一定であることが好ましい。突起部6の幅W3は、収容部4の幅W4よりも小さい。突起部6の幅W3は、隙間G1の幅W1や隙間G2の幅W2よりも小さい。なお、突起部6の幅W3は、上記に限られない。
【0035】
図3に示すように、突起部6の厚みT1は、1mm以上であることが好ましい。これにより、突起部6を挿込溝112に挿し込んで水質改善具1を水質改善装置10に取り付けた際(図1参照)、水質改善具1の取付安定性を高めることができる。突起部6の厚みT1は、3mm以下であることが好ましい。本実施形態において、突起部6の厚みT1は、2mmであるが、これに限られない。
【0036】
突起部6の厚みT1は、一定であることが好ましい。突起部6の厚みT1は、突起部6の幅W3よりも小さい。突起部6の厚みT1は、板部5の厚みT2よりも大きく、収容部4の突出厚みT3よりも小さい。なお、突起部6の厚みT1は、上記に限られない。
【0037】
図3に示すように、本実施形態における第2面32には、突起部6を形成することによって生じた溝部8が設けられている。即ち、突起部6は、板部5の一部を押し出した形状となっているが、これに限られない。例えば、第2面32には、溝部8が設けられていなくてもよい。具体的には、突起部6は、板部5と別体であり、板部5の面に接合したものであってもよい。
【0038】
[1]
以上、水質改善具1は、飼育水Waの水質を改善するための水質改善材2と、水質改善材2が収容される不織布成形体3と、を備え、不織布成形体3は、水質改善材2が収容される収容部4と、板状に形成された板部5と、板部5からその厚み方向に沿って突出する突起部6と、を備え、突起部6は、少なくとも一方向に連続的又は断続的に延びている。
【0039】
斯かる構成によれば、突起部6を設けることによって不織布成形体3の強度を高めることができる。これにより、材料コストを増加させることなく、水質改善具1(不織布成形体3)の強度を高めることができる。
【0040】
[2]
また、上記[1]に係る水質改善具1において、収容部4は、複数設けられ、突起部6は、収容部4,4同士の隙間G1が延びる方向から見たときに、少なくとも隙間G1と重なる位置に設けられている、という構成が好ましい。
【0041】
斯かる構成によれば、隙間G1の強度を高めることができる。これにより、その隙間G1を起点に不織布成形体3が折れ曲がることを抑制できる。
【0042】
[3]
また、上記[1]又は[2]に係る水質改善具1において、突起部6は、収容部4を覆うように環状に延びている、という構成が好ましい。
【0043】
斯かる構成によれば、不織布成形体3の強度をさらに高めることができる。これにより、水質改善装置10に水質改善具1を取り付けた際、水質改善具1を通過する飼育水Waの水圧によって不織布成形体3が折れ曲がることを抑制できる。
【0044】
[4]
水質改善装置10は、上記[1]~[3]の何れか1つに係る水質改善具1を備え、突起部6の突出方向は、水質改善具1を通過する飼育水の流れ方向と実質的に同じ方向又は反対方向である。
【0045】
斯かる構成によれば、飼育水Waの水圧に対する不織布成形体3の強度を高めることができる。これにより、飼育水Waの水圧によって、不織布成形体3が折れ曲がることを抑制できる。
【0046】
なお、水質改善具1及び水質改善装置10は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、水質改善具1及び水質改善装置10は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0047】
(1)本実施形態において、突起部6は、連続的に延びているが、これに限られない。例えば、突起部6は、断続的に延びていてもよい。即ち、突起部6は、点線状又は破線状に延びていてもよい。
【0048】
(2)本実施形態において、突起部6は、1つのみ設けられているが、これに限られない。例えば、図4に示すように、不織布成形体3は、突起部6を覆うように設けられた他の突起部7を備えていてもよい。
【0049】
(3)本実施形態において、突起部6は、不織布成形体3のフランジ部33に設けられているが、これに限られない。例えば、図5に示すように、突起部6は、収容部4,4同士の隙間G1に設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0050】
1…水質改善具、2…水質改善材、3…不織布成形体、3a…第1不織布成形体、3b…第2不織布成形体、31…第1面、32…第2面、33…フランジ部、4…収容部、5…板部、6…突起部、6a…第1突起部、6b…第2突起部、10…水質改善装置、11…装置本体、111…掛け部、111a…上面、112…挿込溝、12…ポンプ、13…給水配管、X1…第1槽、X2…第2槽、100…水槽
図1
図2
図3
図4
図5