(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150090
(43)【公開日】2024-10-23
(54)【発明の名称】情報処理装置及び特典付与方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241016BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20241016BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0207
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023063330
(22)【出願日】2023-04-10
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 裕之
(72)【発明者】
【氏名】辻 寿嗣
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
5L049CC18
5L050CC18
(57)【要約】
【課題】エリアの入場資格を事前購入したユーザの入場当日、エリアが混雑していても、ユーザに損した気分を感じにくくさせる情報処理装置を提供すること。
【解決手段】情報処理装置は、エリアの入場資格の価格を動的に決定する価格決定部と、前記入場資格を事前購入したユーザの入場当日における前記エリアの混雑度に基づいて、前記ユーザに対し特典を付与するか否かを判定し、前記特典を付与すると判定した場合、前記事前購入した入場資格の価格に応じて前記ユーザに付与する特典を決定する特典付与部と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エリアの入場資格の価格を動的に決定する価格決定部と、
前記入場資格を事前購入したユーザの入場当日における前記エリアの混雑度に基づいて、前記ユーザに対し特典を付与するか否かを判定し、前記特典を付与すると判定した場合、前記事前購入した入場資格の価格に応じて前記ユーザに付与する特典を決定する特典付与部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記特典付与部は、前記入場資格を事前購入した複数のユーザそれぞれについて、前記入場当日における前記入場資格の価格と、前記ユーザそれぞれが事前購入した前記入場資格の価格との差額に基づいて、前記ユーザそれぞれに対し前記特典を付与するか否かを判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特典付与部は、前記複数のユーザのうち、前記差額が所定の値より小さいユーザに対し前記特典を付与すると判定し、前記差額が前記所定の値より大きいユーザに対し前記特典を付与しないと判定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特典付与部は、前記エリアの混雑度と、前記エリア内の内エリアの混雑度とに基づいて、前記ユーザに対し前記特典を付与するか否かを判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特典付与部は、前記エリアの混雑度が第1閾値を超え、かつ、前記内エリアの混雑度が第2閾値を超えた場合に、前記ユーザに対し前記特典を付与する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特典付与部は、当日入場当日における前記エリアの混雑度が所定の閾値以下である場合、前記事前購入された入場資格の価格に関わらず、前記特典を付与しないと判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特典付与部は、前記混雑度が所定の閾値を超えた場合さらに、前記ユーザの入場資格を事前購入した購入日に基づいて、前記ユーザに対し前記特典を付与するか否かを判定する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記特典付与部は、前記混雑度が所定の閾値を超える場合に、前記ユーザに対し前記特典を付与し、
前記所定の閾値は、曜日ごと及び時間帯ごとの一方又は両方において設定される、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記特典付与部は、前記ユーザの前記エリアへの入場時刻に基づいて前記ユーザに対し前記特典を付与するか否かを判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記特典付与部は、前記ユーザの前記エリアへの入場時刻に基づいて前記特典を付与すると判定されたユーザを、入場当日における前記エリアの混雑度に基づいて前記特典を付与するか否かを判定する対象から除外する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記特典付与部は、前記入場当日における前記入場資格の価格に基づく特典に、前記ユーザの属性に基づく特典を加えた特典を前記ユーザに付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記特典付与部はさらに、前記ユーザの入場資格を事前購入した購入日に基づく特典及び前記ユーザの前記入場当日における前記エリアへの入場時刻に基づく特典を前記ユーザに付与する、
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記特典付与部は、前記入場当日における前記入場資格の価格に基づく特典と、前記入場当日における前記入場資格の価格と前記ユーザが事前購入した前記入場資格の価格との差額に基づく特典と、のいずれか一方を前記ユーザに付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
エリアの入場資格の価格を動的に決定し、
前記入場資格を事前購入したユーザの入場当日における前記エリアの混雑度に基づいて、前記ユーザに対し特典を付与するか否かを判定し、
前記特典を付与すると判定した場合、前記事前購入した入場資格の価格に応じて前記ユーザに付与する特典を決定する、
特典付与方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置及び特典付与方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商品等の価格を決定するのに、ダイナミックプライシングと呼ばれる手法が用いられる。ダイナミックプライシングでは、商品等の需要に応じて価格を変動させ、適正価格で商品及びサービス等を販売することが可能になる。
【0003】
従来、来店した顧客に特典情報を付与する情報処理装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザは、例えば、テーマパークといったエリアの、チケットといった有料の入場資格の購入において、平日又は特定のイベントが無い日といった入場者の少ない日を指定して事前購入する場合がある。
【0006】
しかし、ダイナミックプライシングによる価格調整の結果、ユーザの入場当日に入場者数が増加する場合がある。例えば、ユーザの入場当日の入場資格の価格がそれ程上昇しなかったり、入場資格の価格が低下していたりした場合、ユーザの入場当日における入場資格の購入者が増加し、エリアの入場者数が増加する場合がある。
【0007】
この場合、入場者が少ないことを期待して入場資格を事前購入したユーザは、入場資格を事前購入したにもかかわらず、エリアの入場者が多いため、損した気分になる場合がある。
【0008】
本開示の非限定的な実施例は、エリアの入場資格を事前購入したユーザの入場当日、エリアが混雑していても、ユーザに損した気分を感じにくくさせる情報処理装置及び特典付与方法の提供に資する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一実施例に係る情報処理装置は、エリアの入場資格の価格を動的に決定する価格決定部と、前記入場資格を事前購入したユーザの入場当日における前記エリアの混雑度に基づいて、前記ユーザに対し特典を付与するか否かを判定し、前記特典を付与すると判定した場合、前記事前購入した入場資格の価格に応じて前記ユーザに付与する特典を決定する特典付与部と、を有する。
【0010】
本開示の一実施例に係る特典付与方法は、エリアの入場資格の価格を動的に決定し、前記入場資格を事前購入したユーザの入場当日における前記エリアの混雑度に基づいて、前記ユーザに対し特典を付与するか否かを判定し、前記特典を付与すると判定した場合、前記事前購入した入場資格の価格に応じて前記ユーザに付与する特典を決定する。
【0011】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータープログラム、又は、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータープログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本開示の一実施例によれば、情報処理装置は、エリアの入場資格を事前購入したユーザの入場当日、エリアが混雑していても、ユーザに損した気分を感じにくくさせることができる。
【0013】
本開示の一実施例における更なる利点及び効果は、明細書及び図面から明らかにされる。かかる利点及び/又は効果は、いくつかの実施形態並びに明細書及び図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つ又はそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】実施の形態に係るダイナミックプライシングシステムの構成例を示した図
【
図6】施設利用管理装置のブロック構成例を示した図
【
図11】情報処理装置のチケット購入処理例を示したフローチャート
【
図12】情報処理装置の入場処理例を示したフローチャート
【
図13】情報処理装置の施設利用処理例を示したフローチャート
【
図14】情報処理装置のポイント付与処理例を示したフローチャート
【
図16】入場・施設利用データの別のデータ構成例を示した図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0016】
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0017】
<システム構成例>
図1は、実施の形態に係るダイナミックプライシングシステム1の構成例を示した図である。
図1に示すように、ダイナミックプライシングシステム1は、情報処理装置10と、端末20と、入場管理装置30と、施設利用管理装置40と、を有する。
図1には、ダイナミックプライシングシステム1の他に、ネットワーク50が示してある。
【0018】
ネットワーク50は、例えば、携帯電話ネットワーク等の無線ネットワーク及びインターネット等によって構成される。情報処理装置10、端末20、入場管理装置30、及び、施設利用管理装置40は、有線又は無線によってネットワーク50に接続される。情報処理装置10、端末20、入場管理装置30、及び、施設利用管理装置40は、ネットワーク50を介して通信する。
【0019】
情報処理装置10は、例えば、サーバである。情報処理装置10は、端末20からの要求に応じて、テーマパーク、遊園地、美術館、又は、博物館といった、サービスが提供されるエリアの入場価格を決定する。情報処理装置10は、ダイナミックプライシング機能を用いて、サービスが提供されるエリアの入場価格を決定する。なお、サービスが提供されるエリアは、施設エリアと称されてもよい。入場価格は、チケット価格と称されてもよい。
【0020】
端末20は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナル・コンピュータである。端末20は、ユーザの操作に応じて、情報処理装置10にアクセスし、施設エリアのチケット価格の表示要求を行う。端末20のディスプレイには、情報処理装置10(ダイナミックプライシング機能)によって決定されたチケット価格が表示される。
【0021】
入場管理装置30は、例えば、施設エリアの入り口に設置され、施設エリアへの入場者を管理する。例えば、入場管理装置30は、テーマパークの入り口において、ユーザが提示するチケットの情報を読み取り、チケットを購入したユーザがテーマパークに入場したことを判定する。入場管理装置30は、チケットを購入したユーザが施設エリアに入場したことを示す情報を、情報処理装置10に送信する。
【0022】
施設利用管理装置40は、例えば、施設エリア内に設置された施設(内エリアと称されてもよい)の入り口に設置され、施設への入場者を管理する。例えば、施設利用管理装置40は、テーマパークのアトラクションやレストランといった施設の入り口において、ユーザが提示するチケットの情報を読み取り、ユーザがテーマパーク内の施設に入場した(施設を利用した)ことを判定する。施設利用管理装置40は、ユーザが施設エリア内の施設に入場したことを示す情報を、情報処理装置10に送信する。
【0023】
なお、施設エリアは施設と称され、施設エリア内に設置された施設は設備と称されてもよい。以下では、施設エリアはテーマパークであり、施設はアトラクションであるとして説明する。
【0024】
<検討>
図2は、ユーザのチケット購入価格例を説明する図である。
図2に示すチケット価格A2aは、4月1日時点における、ダイナミックプライシングが算出した4月1日以降のテーマパークのチケット価格を示す。
図2に示すチケット価格A2bは、4月2日時点における、ダイナミックプライシングが算出した4月2日以降のテーマパークのチケット価格を示す。
図2に示すチケット価格A2cは、4月3日時点における、ダイナミックプライシングが算出した4月3日以降のテーマパークのチケット価格を示す。
【0025】
ユーザU1は、例えば、4月3日が平日であり、テーマパークにおいて特定のイベントも無いため、来園者が少なく、アトラクションの待ち時間も少ないと期待し、4月1日において、4月3日におけるテーマパークのチケットを3000円で購入する(
図2の点線枠A2dを参照)。
【0026】
ユーザU2は、例えば、4月3日が平日であり、テーマパークにおいて特定のイベントも無いため、来園者が少なく、アトラクションの待ち時間も少ないと期待し、4月2日において、4月3日におけるテーマパークのチケットを5000円で購入する(
図2の点線枠A2eを参照)。
【0027】
4月3日当日におけるチケット価格は、6000円であったとする(
図2の点線枠A2fを参照)。4月3日は平日であり、テーマパークにおいて特定のイベントも無いにもかかわらず、来園者が多く、混雑したとする。この場合、ユーザU1は、来園者が少ないというユーザU1の期待には反しているが、チケットを3000円安く購入できているため、不満が小さいと考えられる。一方、ユーザU2は、来園者が少ないという期待に反し、かつ、チケットを1000円しか安く購入できておらず、不満が大きいと考えられる。
【0028】
そこで、ダイナミックプライシングシステム1は、当日のテーマパーク及びアトラクションの混雑度に応じて、チケットを事前購入したユーザ者に対し、ポイントを付与する。
【0029】
また、ダイナミックプライシングシステム1は、ユーザのチケット購入額に応じて、ポイントを付与する。例えば、チケットを3000円安く事前購入できたユーザU1は不満が小さいと考えられるため、ダイナミックプライシングシステム1は、ユーザU2にはポイントを付与しない。一方、チケットを1000円しか安く事前購入できなかったユーザU2は不満が大きいと考えられるため、ダイナミックプライシングシステム1は、ユーザU2にはポイントを付与する。
【0030】
なお、ポイントとは、お金に相当するものであって、例えば、特定の施設エリアのチケット購入、特定の商品の購入、又は、特定のサービスの購入等に使用される。ポイントは、ユーザに付与される特典と解釈されてもよい。なお、特典は、必ずしもお金に相当するものでなくともよく、数値で表わされる情報でなくともよい。このような特典の例としては、割引券、施設の優先利用権、特別な施設の利用権などが考えられる。また、特典は、現金であってもよい。
【0031】
以下では、ユーザがテーマパークに入場する日のチケット価格(当日チケット価格)が、ユーザが事前購入したチケット価格より高い場合について説明する。
【0032】
<ブロック図>
図3は、情報処理装置10のブロック構成例を示した図である。
図3に示すように、情報処理装置10は、制御部101と、通信部102と、記憶部103と、を有する。
【0033】
制御部101は、情報処理装置10全体を制御する。制御部101は、例えば、CPU(central processing unit)といったプロセッサーによって構成されてもよい。
【0034】
制御部101は、ダイナミックプライシング機能を実現する。制御部101は、購入処理部111と、価格決定部112と、ポイント付与部113と、送信処理部114と、を有する。制御部101は、例えば、記憶部103に記憶されるプログラムの実行によって、前述の各部機能を実現してもよい。
【0035】
購入処理部111は、端末20からの要求に応じて、チケットの購入処理を行う。価格決定部112は、記憶部103に記憶されている、動的価格を算出するための購入統計データに基づいて、テーマパークのチケットの価格を動的に決定する。ポイント付与部113は、チケットを事前購入したユーザの来園当日における混雑度、ユーザのチケット購入価格、及び、ユーザの性別や年齢といった属性に基づいて、ポイントを算出する。送信処理部114は、算出した変動価格データ及びポイントを、通信部102を介して、端末20に送信する。
【0036】
通信部102は、ネットワーク50を介して端末20、入場管理装置30、及び、施設利用管理装置40と通信する。通信部102は、送信部と受信部とによって構成されてもよい。
【0037】
記憶部103には、制御部101に実行させるOS(operating system)のプログラム及びアプリケーションプログラムが記憶される。また、記憶部103には、制御部101による処理に必要な各種データが記憶される。記憶部103は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、SSD(solid state drive)、及び/又はHDD(hard disk drive)であってもよい。記憶部103は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0038】
なお、記憶部103は、ストレージといった外部の記憶装置によって構成されてもよい。外部の記憶装置は、情報処理装置10の一部と捉えてもよい。
【0039】
図4は、端末20のブロック構成例を示した図である。
図4に示すように、端末20は、制御部201と、通信部202と、入力部203と、表示部204と、音声部205と、記憶部206と、を有する。
【0040】
制御部201は、端末20全体を制御する。制御部201は、例えば、CPUといったプロセッサーによって構成されてもよい。
【0041】
制御部201は、購入処理部211と、変動価格データ処理部212と、を有する。制御部201は、例えば、記憶部206に記憶されるプログラムの実行によって、前述の各部機能を実現してもよい。
【0042】
購入処理部211は、通信部202を介して、情報処理装置10と通信し、テーマパークのチケットの購入処理を行う。変動価格データ処理部212は、情報処理装置10から送信される変動価格データを受信し、受信したデータに基づく変動価格の画像を、表示部204を介して、ディスプレイに表示する。
【0043】
通信部202は、ネットワーク50を介して情報処理装置10と通信する。通信部202は、送信部と受信部とによって構成されてもよい。
【0044】
入力部203は、例えば、タッチパネル及びキー入力装置といった入力装置から信号を受信し、制御部201に出力する。
【0045】
表示部204は、制御部201から出力されるデータに基づいて、ディスプレイに画像を表示する。
【0046】
音声部205は、例えば、制御部201から出力されるデジタルの音声信号をアナログ信号に変換し、スピーカに出力する。音声部205は、マイクから出力されるアナログの音声信号をデジタル信号に変換し、制御部201に出力する。
【0047】
記憶部206には、制御部201に実行させるOSのプログラム及びアプリケーションプログラムが記憶される。また、記憶部206には、制御部201による処理に必要な各種データが記憶される。記憶部206は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ、SSD、及び/又はHDDであってもよい。記憶部206は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0048】
図5は、入場管理装置30のブロック構成例を示した図である。
図5に示すように、入場管理装置30は、制御部301と、通信部302と、表示部303と、センサー304と、記憶部305と、を有する。
【0049】
制御部301は、入場管理装置30全体を制御する。制御部301は、例えば、CPUといったプロセッサーによって構成されてもよい。
【0050】
制御部301は、入場処理部311と、送信処理部312と、を有する。制御部301は、例えば、記憶部305に記憶されるプログラムの実行によって、前述の各部機能を実現してもよい。
【0051】
入場処理部311は、センサー304から、センサー304が読み取ったチケットのチケット情報を受信する。入場処理部311は、チケット情報を受信した日時と、チケット情報とに基づいて、センサー304が読み取ったチケットの適否を判定する。送信処理部312は、入場処理部311がセンサー304から受信したチケット情報を、通信部302を介し、情報処理装置10に送信する。
【0052】
通信部302は、ネットワーク50を介して情報処理装置10と通信する。通信部302は、送信部と受信部とによって構成されてもよい。
【0053】
表示部303は、制御部301から出力されるデータに基づいて、ディスプレイに画像を表示する。例えば、表示部303は、ディスプレイに入場処理の結果を表示する。
【0054】
センサー304は、テーマパークのチケットの情報を読み取るセンサーである。例えば、センサー304は、端末20のディスプレイに表示されたチケットの2次元コード又は紙のチケットに印刷された2次元コードを読み取るカメラである。
【0055】
記憶部305には、制御部301に実行させるOSのプログラム及びアプリケーションプログラムが記憶される。また、記憶部305には、制御部301による処理に必要な各種データが記憶される。記憶部305は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ、SSD、及び/又はHDDであってもよい。記憶部305は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0056】
なお、記憶部305は、ストレージといった外部の記憶装置によって構成されてもよい。外部の記憶装置は、入場管理装置30の一部と捉えてもよい。
【0057】
図6は、施設利用管理装置40のブロック構成例を示した図である。
図6に示すように、施設利用管理装置40は、制御部401と、通信部402と、表示部403と、センサー404と、記憶部405と、を有する。
【0058】
制御部401は、施設利用管理装置40全体を制御する。制御部401は、例えば、CPUといったプロセッサーによって構成されてもよい。
【0059】
制御部401は、施設利用処理部411と、送信処理部412と、を有する。制御部401は、例えば、記憶部405に記憶されるプログラムの実行によって、前述の各部機能を実現してもよい。
【0060】
施設利用処理部411は、センサー404から、センサー404が読み取ったチケットのチケット情報を受信する。施設利用処理部411は、チケット情報を受信した日時と、チケット情報とに基づいて、センサー404が読み取ったチケットの適否を判定する。送信処理部412は、施設利用処理部411がセンサー404から受信したチケット情報を、通信部402を介し、情報処理装置10に送信する。
【0061】
通信部402は、ネットワーク50を介して情報処理装置10と通信する。通信部402は、送信部と受信部とによって構成されてもよい。
【0062】
表示部403は、制御部401から出力されるデータに基づいて、ディスプレイに画像を表示する。例えば、表示部403は、ディスプレイに施設への入場処理の結果を表示する。
【0063】
センサー404は、テーマパークのチケットの情報を読み取るセンサーである。例えば、センサー404は、端末20のディスプレイに表示されたチケットの2次元コード又は紙のチケットに印刷された2次元コードを読み取るカメラである。
【0064】
記憶部405には、制御部401に実行させるOSのプログラム及びアプリケーションプログラムが記憶される。また、記憶部405には、制御部401による処理に必要な各種データが記憶される。記憶部405は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ、SSD、及び/又はHDDであってもよい。記憶部405は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0065】
なお、記憶部405は、ストレージといった外部の記憶装置によって構成されてもよい。外部の記憶装置は、施設利用管理装置40の一部と捉えてもよい。
【0066】
<データ構成例>
図7は、ユーザデータD1の構成例を示した図である。ユーザデータD1は、ユーザ個人に関する個人情報、及び、ユーザ個人のチケットの購入に関する購入情報を有する。ユーザデータD1は、情報処理装置10の記憶部103に記憶される。ユーザデータD1は、ダイナミックプライシングシステム1に登録したユーザの情報を、ユーザごとに管理する。
【0067】
ユーザデータD1は、変動価格の提示を受けるユーザのユーザIDと、ユーザの性別と、ユーザの年齢と、メールアドレスと、を有する。ユーザID、性別、年齢、及び、メールアドレスは、例えば、ユーザがダイナミックプライシングシステム1に登録したときに、記憶部103に記憶される。
【0068】
ユーザデータD1は、ユーザに付与された付与ポイント(累積ポイント)の情報を有する。付与ポイントは、ユーザにポイントが付与されたとき、又は、ユーザがポイントを使用したときに更新される。
【0069】
ユーザデータD1は、ユーザがチケットを購入した購入回数(累積回数)の情報を有する。購入回数は、ユーザがチケットを購入したときに更新される。
【0070】
ユーザデータD1は、ユーザがチケットを購入した購入総額(購入累計金額)の情報を有する。購入金額は、ユーザがチケットを購入したときに更新される。
【0071】
ユーザデータD1は、ユーザのチケットの購入履歴の情報を有する。購入履歴は、ユーザがチケットを購入したテーマパークのテーマパーク名と、チケットの購入日と、チケットの利用日(ユーザがテーマパークに入場する日)と、チケットの購入価格と、ユーザがチケットを利用したか否かを示す利用情報(ユーザがテーマパークに入場したか否かを示す情報)と、を有する。
【0072】
図8は、チケット価格データD2の構成例を示した図である。情報処理装置10は、例えば、1日に1回(2回以上でもよい)、特定の時間において、ダイナミックプライシング機能により、チケット価格データD2を生成する。情報処理装置10は、生成したチケット価格データD2を記憶部103に記憶する。
図8の(A)には、4月1日の時点におけるチケット価格データD2が示してある。
図8の(B)には、4月2日の時点におけるチケット価格データD2が示してある。
図8の(C)には、4月3日の時点におけるチケット価格データD2が示してある。
【0073】
図8の(A)の「4月1日価格」の欄には、4月1日の時点における、過去、現在(当日)、及び将来のテーマパークXのチケット価格が記憶される。例えば、4月1日の時点における、4月1日(当日)のチケット価格として、「3500円」が記憶されている。例えば、4月1日の時点における、4月3日(将来)のチケット価格として、「3000円」が記憶されている。
図8の(A)の「4月1日価格」の欄には、4月1日よりも前に算出された過去のチケット価格も記憶されている。
【0074】
図8の(B)の「4月2日価格」の欄には、4月2日の時点における、過去、現在、及び将来のテーマパークXのチケット価格が記憶される。例えば、4月2日の時点における、4月2日(当日)のチケット価格として、「3000円」が記憶されている。例えば、4月2日の時点における、4月3日(将来)のチケット価格として、「5000円」が記憶されている。例えば、
図8の(B)の「4月2日価格」の欄には、4月2日よりも前に算出された過去のチケット価格も記憶される。例えば、「4月2日価格」の欄には、4月2日よりも前に算出された4月1日のチケット価格「3500円」が記憶されている。
【0075】
図8の(C)の「4月3日価格」の欄には、4月3日の時点における、過去、現在、及び将来のテーマパークXのチケット価格が記憶される。例えば、4月3日の時点における、4月3日(当日)のチケット価格として、「6000円」が記憶されている。例えば、4月3日の時点における、4月30日(将来)のチケット価格として、「3500円」が記憶されている。例えば、
図8の(C)の「4月3日価格」の欄には、4月3日よりも前に算出された過去のチケット価格も記憶される。例えば、「4月3日価格」の欄には、4月3日よりも前に算出された4月1日のチケット価格「3500円」が記憶されている。
【0076】
なお、チケット価格データD2には、現在及び将来のチケット価格が記憶され、過去のチケット価格は記憶されなくてもよい。例えば、
図8の(C)において、「4月2日価格」以前の価格の欄(
図8の点線枠A8cを参照)は、記憶されなくてもよい。また、
図8の(C)の「4月3日価格」の欄において、4月2日以前のチケット価格(
図8の点線枠A8dを参照)は、記憶されてもよい。
【0077】
また、記憶部103には、テーマパークX以外のチケット価格データも記憶される。例えば、記憶部103には、
図7に示したテーマパークA,Kのチケット価格データが記憶される。
【0078】
図9は、入場・施設利用データD3の構成例を示した図である。入場・施設利用データD3は、情報処理装置10の記憶部103に記憶される。
図9の入場・施設利用データD3は、テーマパークXにおける入場・施設利用データを示している。入場・施設利用データD3は、テーマパークごとに記憶される。例えば、記憶部103には、
図7に示したテーマパークA,Kの入場・施設利用データが記憶される。
【0079】
入場・施設利用データD3は、集客率と、施設利用率と、最大集客数と、最大施設利用数と、現集客数の累積値と、現施設利用数の累積値と、の情報を有する。集客率、施設利用率、最大集客数、及び最大施設利用数は、例えば、テーマパークXを管理する事業者によって、設定及び変更される。
【0080】
現集客数の累積値は、テーマパークXに入場した人数の累積値を示す。現施設利用数の累積値は、テーマパークXのアトラクションやレストランといった施設を利用した人数の累積値を示す。現集客数の累積値及び現施設利用数の累積値は、例えば、1日ごとに「0」にリセットされる。
【0081】
現集客数の累積値及び現施設利用数の累積値は、逐次更新される。例えば、情報処理装置10は、入場管理装置30から送信される、ユーザがテーマパークXに入場したことを示す情報に基づいて、現集客数の累積値を更新する。情報処理装置10は、施設利用管理装置40から送信される、ユーザが施設に入場したことを示す情報に基づいて、現施設利用数の累積値を更新する。
【0082】
入場・施設利用データD3は、情報処理装置10がポイント算出のトリガ(開始)を判定するためのデータである。例えば、情報処理装置10は、最大集客数に対する現集客数の累積値の比率が、集客率を超える場合、チケットを事前購入したユーザに対する、ポイント算出の開始を決定する。情報処理装置10は、最大施設利用数に対する現施設利用数の累積値の比率が、施設利用率を超える場合、チケットを事前購入したユーザに対する、ポイント算出の開始を決定する。
【0083】
なお、これらの累積値の比率が閾値を超えない場合、情報処理装置10はポイント算出を行わないと決定する。すなわち、情報処理装置10は、ポイント算出のトリガが満たされなかった場合には、事前購入されたチケットの価格にかかわらず、ポイントを付与する必要はないと判断する。このような判断を行う理由は、施設等が混雑していない場合には、チケットを事前購入したユーザの期待は裏切られていないと言えるためである。
【0084】
すなわち、情報処理装置10は、入場・施設利用データD3に基づいて、テーマパークX及びアトラクションの混雑度を算出し、チケットを事前購入したユーザに対する、ポイント算出の開始を決定する。
【0085】
具体的には、情報処理装置10は、テーマパークXの混雑度が、テーマパークXの事業者が設定した集客率「80%」(第1閾値)を超え、かつ、テーマパークXのアトラクションの混雑度が、テーマパークXの事業者が設定した施設利用率「70%」(第2閾値)を超えた場合、チケットを事前購入したユーザに対する、ポイント算出の開始を決定する。
【0086】
なお、入場・施設利用データD3の施設利用率、最大施設利用数、及び、現施設利用数の累積値は、テーマパークX内のアトラクションごとに設けられてもよい。
【0087】
図10は、ポイント換算データD4構成例を示した図である。ポイント換算データD4は、情報処理装置10の記憶部103に記憶される。情報処理装置10は、
図9で説明した入場・施設利用データD3に基づいて、ポイント算出の開始を決定した場合、ポイント換算データD4を参照し、ポイントを付与するユーザを判定する。そして、情報処理装置10は、ユーザに付与するポイントを算出する。
【0088】
ポイント換算データD4の差額率は、ポイントを付与するユーザを判定するために用いられる。例えば、情報処理装置10は、差額率と、当日のチケット価格とを用いて、ポイントを付与するユーザを判定(抽出)するための判定差額を算出する。そして、情報処理装置10は、ユーザが事前購入したチケット価格と、ユーザが事前購入したチケットの当日価格との差額が判定差額より小さい場合に、そのユーザにポイントを付与すると決定する。
【0089】
すなわち、情報処理装置10は、チケットを事前購入したにもかかわらず、当日のチケット価格と、事前購入したチケット価格との差額が小さかったユーザに対し、ポイントを付与する。
【0090】
具体的には、4月3日当日のチケット価格を「6000円」とする。情報処理装置10は、「6000円」に差額率「20%」を乗算し、判定差額「1200円」を算出する。情報処理装置10は、ユーザが事前購入した4月3日のチケット価格と、4月3日当日のチケット価格との差が、判定差額「1200円」より小さかったユーザに対し、ポイントを付与すると決定する。一方、情報処理装置10は、ユーザが事前購入した4月3日のチケット価格と、4月3日当日のチケット価格との差が、判定差額「1200円」以上のユーザに対しては、ポイントを付与しないと決定する。
【0091】
なお、情報処理装置10は、判定差額に応じた値をポイントとしてユーザに付与してもよい。上記例の場合、情報処理装置10は、判定差額「1200円」に応じた値「1200」を、ポイントとしてユーザに付与してもよい。以下では、判定差額に応じた値のポイントを基本ポイントと称することがある。
【0092】
ポイント換算データD4は、ユーザ属性に応じたポイント情報を有する。例えば、ポイント換算データD4は、
図10に示すように、男性ユーザに付与されるポイント、女性ユーザに付与されるポイント、20代以下のユーザに付与されるポイント、購入回数が5回以上のユーザに付与されるポイント、及び、チケットの購入総額が5万円以上のユーザに付与されるポイントの情報を有する。
【0093】
情報処理装置10は、算出した基本ポイントに、ユーザの属性に基づくポイントを加算する。例えば、情報処理装置10は、男性ユーザには、算出した基本ポイントに「10」ポイントを加算する。情報処理装置10は、購入回数が5回以上のユーザには、算出した基本ポイントに「30」ポイントを加算する。
【0094】
なお、上記ではポイントを単純加算する例を示しているが、基本ポイントに対してユーザの属性に基づくポイントを加える態様は他のものであってもよい。例えば、ユーザの属性に基づくポイントを重み付けして加算したり、基本ポイントに対してユーザに属性に基づくポイントを乗算したりしてもよい。以下、他の要因により基本ポイントに他のポイントを加える処理を行う場合も同様である。
【0095】
なお、ポイント換算データD4は、テーマパークごとに生成され、記憶部103に記憶されてもよい。
【0096】
<動作例>
図11は、情報処理装置10のチケット購入処理例を示したフローチャートである。
【0097】
情報処理装置10は、端末20から、チケット価格表示要求を受信する(S1)。例えば、情報処理装置10は、4月2日において、ユーザID「B」のユーザの端末20から、テーマパークXのチケット価格表示要求を受信する。
【0098】
情報処理装置10は、S1におけるチケット価格表示要求に応じて、チケット価格情報を端末20に送信する(S2)。例えば、情報処理装置10は、
図8の(B)に示した「4月2日価格」の情報のうち、4月2日から4月30日までのチケット価格情報(
図8の(B)の点線枠A8aを参照)を端末20に送信する。
【0099】
なお、端末20は、情報処理装置10から送信されたチケット価格情報に基づいて、4月2日から4月30日までのチケット価格をディスプレイに表示する。
【0100】
情報処理装置10は、端末20から、チケット購入要求を受信する(S3)。例えば、情報処理装置10は、ユーザID「B」のユーザの端末20から、テーマパークXの4月3日におけるチケット購入要求を受信する。なお、4月2日時点における、テーマパークXの4月3日のチケット価格は、5000円である(
図8の(B)の点線枠A8bを参照)。
【0101】
情報処理装置10は、S3のチケット購入要求に応じ打て、チケット購入処理を実行する(ユーザデータD1を更新する)(S4)。例えば、情報処理装置10は、ユーザID「B」のユーザの、チケット代の支払いが完了すると、
図7に示したユーザデータD1の購入回数に「1」を加算する。情報処理装置10は、
図7に示したユーザデータD1の購入総額に「5000円」を加算する。情報処理装置10は、
図7に示したユーザデータD1のテーマパーク名、購入日、利用日、及び、価格のそれぞれに「テーマパークX」、「4月2日」、「4月3日」、及び、「5000円」を追加する。
【0102】
なお、現在日は「4月2日」であり、チケットの利用日(入場日)は「4月3日」である。そのため、ユーザID「B」のユーザはチケットを利用(テーマパークXに入場)しておらず、
図7の「利用」の欄は空欄となっている。
【0103】
情報処理装置10は、チケットの購入処理が完了すると、チケットの購入処理が完了したことを示す情報を、ユーザID「B」の端末20に送信する(S5)。
【0104】
なお、チケットの購入処理が完了したことを示す情報には、テーマパークXの4月3日おけるチケットの画像データが含まれてもよい。チケットの画像には、例えば、テーマパークXに入場するための2次元コードの画像が含まれてもよい。
【0105】
図12は、情報処理装置10の入場処理例を示したフローチャートである。
【0106】
情報処理装置10は、入場管理装置30から、ユーザのテーマパークへの入場情報を受信する(S11)。例えば、ユーザID「B」のユーザは、4月3日にテーマパークXに入場したとする。この場合、情報処理装置10は、入場管理装置30から、ユーザID「B」のユーザの、テーマパークXへの入場情報(チケット情報)を受信する。
【0107】
情報処理装置10は、S11の入場情報の受信に応じて、
図9に示した入場・施設利用データD3の現集客数の累積値を更新する(S12)。例えば、情報処理装置10は、ユーザID「B」のユーザの、テーマパークXへの入場情報を受信した場合、
図9に示した入場・施設利用データD3の現集客数の累積値に「1」を加算する。
【0108】
情報処理装置10は、S11の入場情報の受信に応じて、ユーザデータD1を更新する(S13)。例えば、情報処理装置10は、ユーザID「B」のユーザの、テーマパークXへの入場情報を受信した場合、
図7に示したユーザデータD1の「利用」の欄に、「済」を示す情報を記憶する。
【0109】
図13は、情報処理装置10の施設利用処理例を示したフローチャートである。
【0110】
情報処理装置10は、施設利用管理装置40から、ユーザのアトラクションへの入場情報(チケット情報)を受信する(S21)。例えば、ユーザID「B」のユーザは、4月3日にテーマパークXに入場し、テーマパークX内の或るアトラクションに入場したとする。この場合、情報処理装置10は、施設利用管理装置40から、ユーザのアトラクションへの入場情報を受信する。
【0111】
情報処理装置10は、S21の入場情報の受信に応じて、
図9に示した入場・施設利用データD3の現施設利用数の累積値を更新する(S22)。例えば、情報処理装置10は、ユーザのアトラクションへの入場情報を受信した場合、
図9に示した入場・施設利用データD3の現施設利用数の累積値に「1」を加算する。
【0112】
図14は、情報処理装置10のポイント付与処理例を示したフローチャートである。以下では、4月3日におけるポイント付与処理例について説明する。また、4月3日におけるテーマパークXのチケット価格を「6000円」とする。
【0113】
情報処理装置10は、入場・施設利用データD3を参照し、テーマパークの混雑度(テーマパーク内全体における混雑度)及びテーマパーク内のアトラクションの混雑度を算出する(S31)。例えば、情報処理装置10は、
図15に示す4月3日におけるテーマパークXの入場・施設利用データD3を参照し、4月3日におけるテーマパークの混雑度及びテーマパーク内のアトラクションの混雑度を算出する。例えば、情報処理装置10は、
図15に示す最大集客数「2000」に対する現集客数の累積値「1777」の比率から、テーマパークの混雑度「89%」を算出する。情報処理装置10は、
図15に示す最大施設利用数「1000」に対する現施設利用数の累積値「777」の比率から、混雑度「78%」を算出する。
【0114】
情報処理装置10は、S31にて算出したテーマパークの混雑度が第1閾値(テーマパークの事業者が設定した集客率)を超え、かつ、アトラクションの混雑度が第2閾値(テーマパークの事業者が設定した施設利用率)を超えるか否かを判定する(S32)。例えば、S31にて算出したテーマパークXの混雑度「89%」は、
図15に示す集客率「80%」を超え、かつ、S31にて算出したアトラクションの混雑度「78%」は、
図15に示す施設利用率「70%」を超える。従って、この場合、情報処理装置10は、S31にて算出したテーマパークX内の混雑度が第1閾値を超え、かつ、アトラクションの混雑度が第2閾値を超えたと判定する。別言すれば、情報処理装置10は、テーマパークXが混雑し、かつ、テーマパークX内のアトラクションが混雑していると判定する。
【0115】
情報処理装置10は、テーマパークが混雑し、かつ、テーマパーク内のアトラクションが混雑していると判定した場合、各ユーザのユーザデータD1とポイント換算データD4とを参照し、ポイント付与の対象となるユーザを抽出する(S33)。例えば、情報処理装置10は、4月3日おけるチケット価格「6000円」と、
図10に示したポイント換算データD4の差額率「20%」とから、判定差額「1200円」を算出する。そして、情報処理装置10は、ユーザデータD1を参照し、テーマパークXのチケットを事前購入したユーザであって、事前購入した4月3日のチケット価格と、4月3日当日のチケット価格「6000円」との差額が判定差額「1200円」より小さいユーザを抽出する。
図10に示したユーザID「B」のユーザは、4月3日のチケットを4月2日に「5000円」で事前購入し、4月3日の当日のチケット価格「6000円」との差額「1000円」が、判定差額「1200円」より小さい。従って、情報処理装置10は、ユーザID「B」のユーザをポイント付与対象のユーザとして抽出する。
【0116】
情報処理装置10は、S33にて抽出したユーザに対してポイントを付与する(S34)。例えば、情報処理装置10は、S33にて算出した判定差額「1200円」に基づく値「1200」を、基本ポイントとして、S33にて抽出したユーザに対して付与する。また、情報処理装置10は、ユーザデータD1のユーザ属性と、ポイント換算データD4とに基づくポイントを、S33にて抽出したユーザに対して付与する。例えば、情報処理装置10は、S33にて抽出したユーザが男性であった場合、基本ポイントに「10」ポイントを付与する(
図10のポイント換算データD4の「男性」の欄を参照)。
【0117】
情報処理装置10は、ポイントを付与したユーザの端末20に、ポイントを付与したことを示すメールを送信する(S35)。なお、情報処理装置10は、ユーザデータD1のメールアドレスによって、ポイントを付与したことを示すメールを送信する。
【0118】
<まとめ>
以上説明したように、情報処理装置10は、テーマパークのチケット価格を動的に決定する価格決定部112と、テーマパークのチケットを事前購入したユーザの入場当日におけるテーマパークの混雑度に基づいて、ユーザに対しポイントを付与するか否かを判定するポイント付与部113と、を有する。
【0119】
これにより、情報処理装置10は、例えば、ユーザの入場当日にテーマパークが混雑していた場合に、チケットを事前購入したユーザにポイントを付与できるため、利用客が少ないことを期待してチケットを事前購入したユーザに対し、損した気分を感じにくくさせることができる。
【0120】
<変形例>
・変形例1
情報処理装置10は、テーマパークの混雑度と、アトラクションの混雑度との両方が閾値を超えた場合をポイント算出のトリガとしたが、これに限られない。情報処理装置10は、テーマパークの混雑度と、アトラクションの混雑度とのうちの一方が閾値を超えた場合をポイント算出のトリガとしてもよい。
【0121】
・変形例2
情報処理装置10は、ポイント付与の対象となるユーザとして、ユーザが事前購入したチケット価格と、事前購入したチケットの当日のチケット価格との差額が、判定差額より小さいユーザを抽出したが、これに限られない。情報処理装置10は、ポイント付与対象となるユーザの抽出条件として、チケットの購入日を判定条件に加えてもよい。
【0122】
例えば、情報処理装置10は、チケット価格の差額が判定差額より小さいという条件と、チケットを1か月以上前に購入したという条件との一方又は両方の条件に合致するユーザを、ポイント付与対象のユーザとして抽出してもよい。この動作により、情報処理装置10は、チケットを早期に購入したユーザの満足度を向上させることがきできる。
【0123】
・変形例3
情報処理装置10は、ポイント付与の対象となるユーザとして、ユーザが事前購入したチケット価格と、事前購入したチケットの当日のチケット価格との差額が、判定差額より小さいユーザを抽出したが、これに限られない。情報処理装置10は、ポイント付与対象となるユーザの抽出条件として、テーマパークへの入場時刻を判定条件に加えてもよい。
【0124】
例えば、情報処理装置10は、チケット価格の差額が判定差額より小さいという条件と、テーマパークへの入場時刻が午前9:00より前という条件との一方又は両方の条件に合致するユーザを、ポイント付与対象のユーザとして抽出してもよい。この動作により、情報処理装置10は、テーマパークに早く入場して頂いたユーザの満足度を向上させることがきできる。
【0125】
なお、入場時刻に基づく条件を考慮してポイントを付与するユーザを抽出する場合、抽出されたユーザを、テーマパーク又はアトラクションの混雑度に基づいてポイントを付与するか否かを判定する対象から除外してもよい。すなわち、入場時刻に基づく条件を考慮してポイントを付与すべきと判定されたユーザは、混雑度にかかわらず、ポイントの付与の対象としてもよい。上記では、混雑度が閾値を超えることをポイント算出のトリガとしているため、開場直後等のタイミングではテーマパーク又はアトラクションが十分に混雑しておらず、混雑度を考慮すると早く入場したユーザに付与するポイントの算出自体が開始されないおそれがあるためである。
【0126】
・変形例4
【0127】
ポイントの算出方法は、「基本ポイント+α」に限られない(αは、ユーザ属性等によって可算されるポイント)。ポイントの算出方法は、ポイント付与対象となるユーザの抽出方法によって異なってもよい。
【0128】
例えば、情報処理装置10は、ポイント付与対象となるユーザを、判定差額に基づいて抽出した場合、ポイント算出方法Aを用いて、ポイントを算出してもよい。情報処理装置10は、ポイント付与対象となるユーザを、チケットの購入日に基づいて抽出した場合、ポイント算出方法Bを用いて、ポイントを算出してもよい。情報処理装置10は、ポイント付与対象となるユーザを、ユーザのテーマパークへの入場時刻に基づいて抽出した場合、ポイント算出方法Cを用いて、ポイントを算出してもよい。
【0129】
・変形例5
図9で説明した入場・施設利用データD3の集客率、施設利用率、最大集客数、及び、最大施設利用数は、曜日ごと及び時間帯ごとの一方又は両方において設定されてもよい。
【0130】
図16は、入場・施設利用データD3の別のデータ構成例を示した図である。
図16では、現集客数の累積値及び現施設利用数の累積値の図示を省略している。
【0131】
入場・施設利用データD3の集客率、施設利用率、最大集客数、及び、最大施設利用数は、
図16に示すように、曜日ごとに設定されてもよい。情報処理装置10は、曜日に基づいて、混雑度の算出に用いる情報を切り替える。例えば、火曜日の場合、情報処理装置10は、
図16の点線枠A16aに示す情報を用いて、テーマパーク及びアトラクションの混雑度を算出する。この動作により、情報処理装置10のポイント算出のトリガが、フレキシブルに設定される。
【0132】
・変形例6
ポイント換算データD4は、
図10に示した構成例に限られない。例えば、
図10で説明したポイント換算データD4に、チケット購入日が追加されてもよい。例えば、ポイント換算データD4に、「チケットを1か月以上前に購入」と「+10」といった欄を追加してもよい。この場合、情報処理装置10は、チケットを1か月以上前に購入したユーザに「10」ポイントを加算する。この動作により、情報処理装置10は、チケットを早期に購入したユーザの満足度を向上させることがきできる。
【0133】
また、
図10で説明したポイント換算データD4に、入場時間が追加されてもよい。例えば、ポイント換算データD4に、「入場時間午前9:00前」と「+10」といった欄を追加してもよい。この場合、情報処理装置10は、午前9:00より前にテーマパークに入場したユーザに「10」ポイントを加算する。この動作により、情報処理装置10は、チケットを早期に購入したユーザの満足度を向上させることがきできる。
【0134】
・変形例7
上記では、当日チケットの価格が、ユーザが事前購入したチケット価格より高い場合について説明したが、当日チケットの価格が、ユーザが事前購入したチケット価格より低くてもよい。
【0135】
当日チケットの価格が、ユーザが事前購入したチケット価格より低い場合、情報処理装置10は、ユーザが事前購入したチケット価格と、ユーザが事前購入したチケットの当日価格との差額に基づく基本ポイントを算出してもよい。例えば、情報処理装置10は、ユーザが事前購入したチケット価格と、ユーザが事前購入したチケットの当日価格との差額が大きくなるほど、基本ポイントが大きくなるように算出してもよい。
【0136】
そして、情報処理装置10は、ユーザが事前購入したチケット価格と、ユーザが事前購入したチケットの当日価格との差額に基づく基本ポイント(第1基本ポイント)と、判定差額に基づく基本ポイント(第2基本ポイント)と、のいずれか一方をユーザに付与してもよい。
【0137】
情報処理装置10は、第1基本ポイントと第2基本ポイントとのうち、大きい方をユーザに付与してもよい。この場合、テーマパーク又はダイナミックプライシングシステム1の事業者よりも、ユーザの利益を優先させることが可能になる。情報処理装置10は、第1基本ポイントと第2基本ポイントとのうち、小さい方をユーザに付与してもよい。この場合、ユーザよりも、テーマパーク又はダイナミックプライシングシステム1の事業者の利益を優先させることが可能になる。情報処理装置10は、第1基本ポイントと第2基本ポイントとのうち、大きい方をユーザに付与するか、小さい方をユーザに付与するかの設定を、事業者から受け付けてもよい。
【0138】
また、当日チケットの価格が、ユーザが事前購入したチケット価格より高い場合と当日チケットの価格が、ユーザが事前購入したチケット価格より低い場合とで、異なる算出方法で付与すべきポイントを算出したり、ユーザに提供する特典の種類を異ならせたりしてもよい。例えば、付与するポイントの量を差額に応じた量にするか固定値にするかを異ならせたり、付与する特典をポイントにするか現金にするかを異ならせたりすることが考えられる。
【0139】
・変形例8
情報処理装置10は、判定差額に応じた値を、基本ポイントとしたがこれに限られない。例えば、情報処理装置10は、テーマパーク及びアトラクションの一方又は両方の混雑度に応じた値を基本ポイントとしてもよい。
【0140】
例えば、情報処理装置10は、テーマパークの混雑度が第1閾値「80%」を超え、89%であり、アトラクションの混雑度が第2閾値「70%」を超え、「78%」であった場合、基本ポイントを「890+780」ポイントとしてもよい。この動作により、情報処理装置10は、テーマパーク及びアトラクションの混雑度に比例したポイントをユーザに付与でき、混雑していないことを期待してチケットを事前購入したユーザに対し、損した気分を感じにくくさせることができる。
【0141】
また、情報処理装置10は、ユーザがチケットを事前購入した日のチケット販売数と、ユーザがテーマパークに入場した日のチケット販売数との差に基づく値を、基本ポイントとしてもよい。
【0142】
例えば、情報処理装置10は、チケット販売数の差が大きくなるほどポイントが大きくなるように基本ポイントを算出してもよい。これにより、ユーザがテーマパークに入場した日に多くのチケットが販売され混雑した場合、混雑していないことを期待してチケットを事前購入したユーザに対し、多くの基本ポイントが付与され、ユーザに損した気分を感じにくくさせることができる。
【0143】
・変形例9
情報処理装置10は、現集客数の累積値を用いてテーマパークの混雑度を算出したが、これに限られない。情報処理装置10は、テーマパーク内に居る人の数に基づいて、テーマパークの混雑度を算出してもよい。テーマパーク内に居る人の数は、テーマパークに入場した人数と、テーマパークから退場した人数とから算出できる。
【0144】
情報処理装置10は、現施設利用数の累積値を用いてアトラクションの混雑度を算出したが、これに限られない。情報処理装置10は、アトラクションを利用している人の数に基づいて、アトラクションの混雑度を算出してもよい。アトラクションを利用している人の数は、アトラクションに入場した人数と、アトラクションから退場した人数とから算出できる。
【0145】
・変形例10
アトラクションにも、アトラクションに入場するためのチケットが発行されてもよい。この場合、情報処理装置10は、ダイナミックプライシング機能を用いて、アトラクションのチケット価格を決定してもよい。
【0146】
情報処理装置10は、アトラクションの混雑度が所定の閾値を超えた場合に、ポイント付与対象となるユーザを抽出してもよい。情報処理装置10は、アトラクションのチケットの事前購入価格と、アトラクションの当日のチケット価格との差額が判定差額より小さいユーザを、ポイント付与対象のユーザとして抽出してもよい。
【0147】
・変形例11
情報処理装置10は、事前購入したチケット価格と当日のチケット価格との差額が判定差額より小さいユーザにポイントを付与したが、これに限られない。情報処理装置10は、テーマパーク及びアトラクションが混雑していると判定した場合、チケットを事前購入した全てのユーザに対し、ポイントを付与してもよい。
【0148】
・変形例12
情報処理装置10は、テーマパーク又はアトラクションの混雑度の少なくとも一方が閾値を超えた場合をポイント算出のトリガとしていた。しかし、情報処理装置10は、混雑がダイナミックプライシングとの関連性が薄い場合にはポイント算出を行わないように制御してもよい。
【0149】
例えば、テーマパーク又はアトラクションにてイベントが発生している場合には、価格以外の要因で混雑が発生しているため、ポイント算出を行わないようにしてもよい。このような場合、ユーザも混雑が発生し得ることを理解した上でチケットを事前購入している可能性が高く、損をしたと感じる可能性は低いためである。
【0150】
ただし、このような制御を行う場合であっても、イベント等の予告前にチケットを購入したユーザに対してはポイントを付与するようにしてもよい。イベント等が事前に予告されていなかった場合には、ユーザが混雑度を予測することが難しいためである。
【0151】
・変形例13
上述した実施の形態では、チケットは金銭により購入されるものとし、チケット価格の差額も金額で計算していた。しかし、チケットの購入はポイント等の金銭以外の価値によって行われてもよい。この場合、チケット価格の差額はそのポイント等の価値に基づいて計算されてもよい。
【0152】
以上、図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかである。そのような変更例又は修正例についても、本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態における各構成要素及び変形例は任意に組み合わされてよい。
【0153】
上述の実施の形態においては、各構成要素に用いる「・・・部」という表記は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・アッセンブリ」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」といった他の表記に置換されてもよい。
【0154】
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部又は全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0155】
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサー又は専用プロセッサーで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
【0156】
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【産業上の利用可能性】
【0157】
本開示は、ダイナミックプライシングシステムに有用である。
【符号の説明】
【0158】
1 ダイナミックプライシングシステム
10 情報処理装置
20 端末
30 入場管理装置
40 施設利用管理装置
50 ネットワーク
D1 ユーザデータ
D2 チケット価格データ
D3 入場・施設利用データ
D4 ポイント換算データ