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特開2024-150169ジョイント、収納容器、容器セット、及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150169
(43)【公開日】2024-10-23
(54)【発明の名称】ジョイント、収納容器、容器セット、及び方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/02 20060101AFI20241016BHJP
【FI】
B65D33/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023063445
(22)【出願日】2023-04-10
(71)【出願人】
【識別番号】000238005
【氏名又は名称】株式会社フジシールインターナショナル
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】稲川 義則
(72)【発明者】
【氏名】綿世 真弓
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AB23
3E064BA01
3E064BA16
3E064BA22
3E064EA07
3E064EA12
3E064EA30
3E064FA03
3E064HL06
3E064HM01
3E064HN65
3E064HS04
(57)【要約】
【課題】容器ホルダーへの収納容器の収容を容易にするジョイントを提供する。
【解決手段】ジョイント(10)は、収納容器(20)の排出部(21)に装着される装着部(11)と、排出部(21)に装着部(11)を装着した収納容器(20)が筒状の容器ホルダー(30)の開口部内に収容されるときに、容器ホルダー(30)に係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部(12)と、装着部(11)と少なくとも2つの係止部(12)とを結合するリブ(13)と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納容器の排出部に装着される装着部と、
前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が筒状の容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、
前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を備えるジョイント。
【請求項2】
前記少なくとも2つの係止部は、前記容器ホルダーの開口部に対応する仮想的な円の円周において等間隔に配置される、請求項1に記載のジョイント。
【請求項3】
前記少なくとも2つの係止部は、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの前記開口部内に収容されるときに前記容器ホルダーの開口縁に載置される載置面を有する、請求項1または2に記載のジョイント。
【請求項4】
前記少なくとも2つの係止部は、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの前記開口部内に収容されるときに前記容器ホルダーの開口縁が挿入される溝を有する、請求項1または2に記載のジョイント。
【請求項5】
前記開口縁を前記溝に案内するための案内部を有する、請求項4に記載のジョイント。
【請求項6】
前記リブは、アーチ形状を有する、請求項1または2に記載のジョイント。
【請求項7】
筒状の容器ホルダーに収容される収納容器であって、
容器本体と、
前記容器本体に設けられ、収納物を排出するための排出部と、
前記収納容器と前記容器ホルダーとを結合するジョイントと、を備え、
前記ジョイントは、
前記排出部に装着される装着部と、
前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、
前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、
を備える、収納容器。
【請求項8】
排出部を有する収納容器と、
前記収納容器を収容する筒状の容器ホルダーと、
前記収納容器の前記排出部に装着される装着部と、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を有するジョイントと、
を備える容器セット。
【請求項9】
筒状の容器ホルダーに収納容器を収容する方法であって、
前記収納容器の排出部に装着される装着部と、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を備えるジョイントを準備する準備工程と、
前記収納容器の前記排出部に前記装着部を装着する装着工程と、
前記装着工程の後に、前記少なくとも2つの係止部を前記容器ホルダーに係止する係止工程と、を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ジョイント、収納容器、容器セット、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
収納容器を装着して用いる容器ホルダーが知られている。
【0003】
特許文献1は、袋容器ホルダーを開示する。該袋容器ホルダーは、載置部と、載置部から立設する立設部と、立設部の第1端部から載置部の直上部分に張り出して設けられた、U字状切欠き部を備える張出し係止部とを含む。張出し係止部の下方の部分が、袋容器の着脱空間部となっている。載置部から立設して、下端部邪魔板部が設けられており、下端部邪魔板部の裏面側に、袋容器の下端部を装着させる下端部装着部が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-047928号公報(2018年3月29日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の袋容器ホルダーは、袋容器ホルダーと係止部とが一体形成されている。そのため、袋容器ホルダーに袋容器を装着させる場合、袋容器ホルダーの下端部装着部に袋容器の下端部を一旦装着させたうえで、袋容器ホルダーのU字状切欠き部に対して袋容器の液出口部材を斜め下方から人手により係止させる必要がある。
【0006】
本開示の一態様は、容器ホルダーへの収納容器の収容を容易にするジョイント等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係るジョイントは、収納容器の排出部に装着される装着部と、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が筒状の容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を備える。
【0008】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る収納容器は、筒状の容器ホルダーに収容される収納容器であって、容器本体と、前記容器本体に設けられ、収納物を排出するための排出部と、前記収納容器と前記容器ホルダーとを結合するジョイントと、を備え、前記ジョイントは、前記排出部に装着される装着部と、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を備える。
【0009】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る容器セットは、排出部を有する収納容器と、前記収納容器を収容する筒状の容器ホルダーと、前記収納容器の前記排出部に装着される装着部と、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を有するジョイントと、を備える。
【0010】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る方法は、筒状の容器ホルダーに収納容器を収容する方法であって、前記収納容器の排出部に装着される装着部と、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を備えるジョイントを準備する準備工程と、前記収納容器の前記排出部に前記装着部を装着する装着工程と、前記装着工程の後に、前記少なくとも2つの係止部を前記容器ホルダーに係止する係止工程と、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本開示の一態様によれば、容器ホルダーへの収納容器の収容を容易にする、ジョイント、収納容器、及び容器セットを提供することできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示に係るジョイントの使用例を説明するための図である。
図2】本開示の一態様に係るジョイントを説明するための図である。
図3】容器ホルダーに係止部が係止されたときの様子を説明するための図である。
図4】本開示の一態様に係るジョイントを説明するための図である。
図5】容器ホルダーに係止部が係止されたときの様子を説明するための図である。
図6】本開示の一態様に係るジョイントを説明するための図である。
図7】容器ホルダーに係止部が係止されたときの様子を説明するための図である。
図8】本開示に係る容器セットの断面図である。
図9】本開示に係る容器セットの断面図である。
図10】筒状の容器ホルダーに収納容器を収容する方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の一実施形態について、模式的に示した図1等を参照しながら詳細に説明
する。図1は、本開示に係るジョイント10の適用例を説明するための図である。
【0014】
最初に、本明細書において、「上」、「下」は、重力方向を下側、重力方向と反対側を上側とする。
【0015】
(適用例)
理解の容易のため、最初に図1を参照しつつ、本開示に係るジョイント10の適用例を説明する。図1の符号100に示す図を参照して、ジョイント10は、収納容器20の排出部21に装着される。
【0016】
以下の説明では、ジョイント10は、収納容器20と別個の物品であるものとして説明する。しかしながら、ジョイント10は、収納容器20の排出部21に装着された状態で収納容器20を容器ホルダー30に収容させる、収納容器20の一部を構成する部材とみなすこともできる。
【0017】
収納容器20は、一般的な収納容器であってよく、洗剤、シャンプー、リンス、食品類などを収納する。収納容器20は、収納物を排出するための排出部21を有する。排出部21は、収納物を排出するための排出口を有する。排出部21は、筒状であり、その外壁面にはキャップを取り付けるための溝が形成されてよい。排出部21は、ジョイント10の装着部11(後述)が装着される。
【0018】
図1に示す例では、収納容器20は、軟包材容器であって、天マチ及び底マチを有しており、天マチの面内中央に排出部21が取り付けられている。排出部21は、スパウトである。排出部21は、スパウトのような樹脂成型品であってよいし、軟包材容器の包材の一部から形成されていてもよい。図1の例では、収納容器20は、シャンプー又はリンスなどの容器として使用される、ポンプ機能を有するシャンプーディスペンサー(シャンプーボトル)である。
【0019】
次に、図1の符号110に示す図を参照して、ジョイント10を装着した状態で、収納容器20が容器ホルダー30の収容空間に上方から収容される。
【0020】
容器ホルダー30は、内部が中空の筒状に形成されており、その内部に収納容器20を収容するための収容空間を有する。容器ホルダー30は、下端に、収納容器20を載置可能な底面部を有してよい。
【0021】
容器ホルダー30は、その断面が、円形、楕円、四角形、ひし形など、適宜の形状であってよい。容器ホルダー30は、高さ方向において断面形状が一定でもよいし、下方に向かうにつれ縮径するなど、適宜の形状で構成されてよい。以下の説明では、容器ホルダー30は、円筒形であるものとする。
【0022】
容器ホルダー30は、プラスチック、金属、木材、紙、フィルム、ガラス、又はこれらの組み合わせなど、適宜の素材により構成されてよい。
【0023】
続いて、図1の符号120に示す図を参照して、収納容器20が容器ホルダー30に収容されるときに、ジョイント10が容器ホルダー30に係止される。これにより、収納容器20は、容器ホルダー30に収容、保持される。
【0024】
続いて、図1の符号130に示す図を参照して、収納容器20が容器ホルダー30に収容された状態で、収納容器20からキャップ22を取り外し、収納容器20にディスペンサー28を取り付けることができる。ディスペンサー28が収納容器20に取り付けられるタイミングは、符号100に示す、ジョイント10が収納容器20の排出部21に装着される前の時点など、適宜のタイミングであってよい。
【0025】
以上、図1を参照しつつ、本開示に係るジョイント10の適用例を説明した。次に、ジョイント10の各部の構成を図2図7により説明する。
【0026】
(ジョイント)
図2~7を参照して、本開示に係る種々のジョイントを説明する。最初に本開示に係るジョイント10の概要を説明すると、ジョイント10は、収納容器20の排出部21に装着される装着部11と、排出部21に装着部11を装着した収納容器20が筒状の容器ホルダー30の開口部内に収容されるときに、容器ホルダー30に係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部12と、装着部11と少なくとも2つの係止部12とを結合するリブ13と、を備える。
【0027】
(ジョイント1)
図2は、本開示の一態様に係るジョイント10を説明するための図である。ジョイント10は、装着部11と、係止部12と、リブ13とを備える。図2の符号200に示す図は、ジョイント10の上面図である。図2の符号210に示す図は、ジョイント10の側面図である。図2の符号220に示す図は、ジョイント10の斜視図である。
【0028】
(装着部)
装着部11は、収納容器20の排出部21に装着される。図2の例では、装着部11は、収納容器20の排出部21に嵌合するようにC形状に形成されており、切り欠かれた部分から収納容器20の排出部21(不図示)が挿入される。装着部11は、弾力性を有してよく、切り欠かれた部分から排出部21が挿入されるときに、その切り欠きが広がり、排出部21を挿入しやすくできる。
【0029】
装着部11は、排出部21に対応する形状を有するのが好ましい。例えば、排出部21の断面が円形の場合、装着部11は、排出部21に装着される部分が円形に構成される。排出部21の断面が四角形の場合、装着部11は、排出部21に装着される部分が四角形に構成される。
【0030】
図2の符号220に示す図を参照して、装着部11は、より広い面積で排出部21と接するように垂直面11aを有してよい。装着部11は、垂直面11aを有することにより、C形状を維持しやすくできる。
【0031】
図2の符号220に示す図を参照して、装着部11は、垂直面11aの下側に当接段部11bを有してよい。当接段部11bは、装着部11が排出部21を装着したときに、排出部21の下側に当接し、排出部21を保持する段(面)である。
【0032】
装着部11は、リブ13を介して係止部12と連結する。
【0033】
(係止部)
係止部12は、排出部21に装着部11を装着した収納容器20が筒状の容器ホルダー30の開口部内に収容されるときに、容器ホルダー30に係止される。係止部12は、互いに分離した少なくとも2つの係止部により構成される。少なくとも2つの係止部12は、容器ホルダー30の開口部に対応する仮想的な円の円周において等間隔に配置される。従って、図2の例では、2つの係止部12は、装着部11を挟んで反対側に位置する。係止部12が互いに分離した3つの係止部により構成されている場合、3つの係止部は、容器ホルダー30の開口部に対応する仮想的な円の円周において等間隔(120度の間隔)に配置される。これにより、収納容器20の荷重が容器ホルダー30に均等(略均等)に分散され、収納容器20は、容器ホルダー30に安定的に収容される。
【0034】
なお、少なくとも2つの係止部12は、必ずしも、容器ホルダー30の開口部に対応する仮想的な円の円周において等間隔に配置される必要はなく、適宜の間隔を有するように設計されてよい。
【0035】
図2の符号210に示す図を参照して、係止部12は、載置面12aと、接触面12bと、窪み12cと、を備える。これらの部材については、図3も参照しつつ説明する。図3は、容器ホルダー30に係止部12が係止されたときの様子を説明するための図である。図3にはXYZ座標が示される。Z軸は、容器ホルダー30が起立する方向(重力方向)である。X軸及びY軸は、Z軸に垂直な方向(周方向)である。
【0036】
係止部12は、収納容器20の排出部21に装着部11を装着した収納容器20が容器ホルダー30の開口部内に収容されるときに容器ホルダー30の開口縁に載置される載置面12aを有する。載置面12aは、一例として、X軸と平行(略平行)であり、容器ホルダー30の開口縁と略同幅となるように形成されている。
【0037】
接触面12bは、載置面12aが容器ホルダー30の開口縁上に載置されたときに、容器ホルダー30の内壁面に接する。容器ホルダー30がテーブル等に起立したときに、接触面12bは、好ましくは、容器ホルダー30の内壁面と平行(略平行)に、かつ、該内壁面に密着する。これにより、係止部12は、より堅固に容器ホルダー30に係止される。
【0038】
窪み12cは、接触面12bに形成された窪みである。容器ホルダー30の内壁面に突起30aが形成されている場合、窪み12cに突起30aを挿入する。これにより、係止部12は、より堅固に容器ホルダー30に係止される。容器ホルダー30が突起30aを有していない場合、係止部12は、窪み12cを有していなくてもよい。
【0039】
このように、係止部12は、より堅固に容器ホルダー30に係止されるための構造上の工夫(載置面12a、接触面12b、及び窪み12c)を有してよい。他の構造上の工夫については、図4等を参照して後述する。
【0040】
(リブ)
図2の符号210に示す図を参照して、リブ13は、装着部11と係止部12とを連結するための部材である。リブ13は、装着部11及び/又は係止部12と別々の部材で構成されてもよいし、装着部11及び係止部12と一体に形成されてもよい。ここでは、リブ13は、射出成型などにより、装着部11及び係止部12と一体に形成されているものとする。
【0041】
図2において、リブ13は、装着部11を挟んで2つ存在する。2つのリブ13は、限定されないが、C状に形成された装着部11の切り欠かれた部分の両端を結ぶ線の中心と、装着部11の中心を結ぶ線に対して、線対称に設けられている。より具体的に、一対のリブ13は、装着部11の切り欠かれた部分の両端を結ぶ線の中心と、装着部11の中心を結ぶ線に対して線対称に形成されるとともに、その線に対して直交する方向に延びている。また、2つのリブ13は、伸びる方向(リブ13の延長線)が装着部11の中心を通り、かつ装着部11の中心に対して点対称に設けられている。このことは、後述する図4のジョイント40及び図6のジョイント60においても同様である。
【0042】
また、リブ13は、上面視したときの幅よりも、正面視したときの高さの方が大きいことが好ましい。これは、リブ13に対しては幅方向よりも高さ方向への負荷が付与されやすく、その負荷が付与されやすい方向の強度を高めるためである。
【0043】
リブ13は、アーチ部13a及び補強部13bを有する。
【0044】
アーチ部13aは、リブ13の上端部に位置する。具体的に、リブ13は、装着部11から載置面12aに至るまでリブ13の上端部の少なくとも一部が湾曲する。その湾曲した部分がアーチ部13aに相当する。アーチ部13aのアーチ形状は、上方に膨らむように形成されている。橋梁などに採用されるアーチ構造は、曲げが発生しにくく、撓み挙動が小さいといった特徴が知られている。そのようなアーチ構造の利点を活かすべく、リブ13は、アーチ部13aを有することにより、耐荷特性を高めている。これにより、ジョイント10は、収納容器20がポンプ機能を有する場合においても、ユーザから印加される下向きの負荷に対する強度を保つことができる。
【0045】
補強部13bは、装着部11から係止部12の方向に向かうにつれ、リブ13の厚みが増した部分である。リブ13は、補強部13bを有することにより、リブ13における曲げの発生を軽減し、撓み挙動を小さくできる。その結果、ジョイント10は、ユーザから印加される下向きの負荷に対する強度を保つことができる。
【0046】
リブ13は、必ずしもアーチ部13a及び/又は補強部13bを有していなくてもよいが、ジョイント10の耐荷性を高めるために、アーチ部13a及び/又は補強部13bを有するのが好ましい。また、アーチ部13a及び/又は補強部13bは、ジョイント10の耐荷性を高めることができるのであれば、図2及び図3に開示した以外の形状が採用されてもよい。例えば、補強部13bは、装着部11から係止部12の方向に向かうにつれリブ13の厚みを増す構成に限定されず、装着部11から係止部12に亘って、リブ13の厚みが十分に確保された構成により実現されてもよい。
【0047】
(ジョイント2)
次に、本開示に係る他のジョイントを図4及び図5により説明する。図4は、本開示の一態様に係るジョイント40を説明するための図である。図5は、容器ホルダー30に係止部42が係止されたときの様子を説明するための図である。
【0048】
ジョイント40は、装着部41と、係止部42と、リブ43とを備える。図4の符号400に示す図は、ジョイント40の上面図である。図4の符号410に示す図は、ジョイント40の側面図である。図4の符号420に示す図は、ジョイント40の斜視図である。なお、装着部41及びリブ43に係る説明は、図2及び図3を参照して説明した装着部11及びリブ13と同様と考えてよいため、ここでの説明は省略する。
【0049】
(係止部)
係止部42は、載置面42a、接触面42b、窪み42c、及び下垂れ片42dを有する。載置面42a及び接触面42bは、図2及び図3を参照して説明した載置面12a及び接触面12bと同様の機能を有すると考えてよいため、ここでの説明は省略する。
【0050】
窪み42cは、載置面42aと接触面42bとが交差する領域に形成された窪みである。図5を参照して、容器ホルダー30の開口縁に突起30aが形成されている場合、窪み42cに突起30aが挿入される。これにより、係止部42は、より堅固に容器ホルダー30に係止される。容器ホルダー30が突起30aを有していない場合、係止部42は、窪み42cを有していなくてもよい。
【0051】
窪み42cは、載置面42aと接触面42bとが交差する領域に形成されてもよいし、図3を参照して説明したのと同様に、接触面42b内に形成されてもよく、突起30aに対応する位置及び形状に対応するように設けられればよい。
【0052】
下垂れ片42dは、接触面42bと対向し、かつ、接触面42bとの間に溝(間隙)を形成するように構成された、リブ43から下方に延在する部材である。言い換えると、係止部42は、収納容器20の排出部21に装着部41を装着した収納容器20が容器ホルダー30の開口部内に収容されるときに容器ホルダー30の開口縁が挿入される溝を有する。
【0053】
下垂れ片42dは、リブ43から適宜の長さで下方に延在してよい。接触面42bと下垂れ片42dとの間に形成された溝には容器ホルダー30の開口縁が挿入される。溝の幅は、容器ホルダー30の開口縁の厚みより僅かに大きければよく、それにより、下垂れ片42dは、接触面42bとの間に容器ホルダー30の開口縁を挟持できる。以上の構成によれば、係止部42は、さらに堅固に容器ホルダー30に係止される。
【0054】
以上、図2図5を参照して、本開示に係るジョイント10及びジョイント40を説明した。ジョイント10及びジョイント40は、容器ホルダー30の突起30aが挿入される窪み12c及び窪み42cをそれぞれ有してよい。そのため、例えば、プラスチック、金属、木材、ガラス、又はこれらの組み合わせ等の硬質の素材により容器ホルダー30が構成されている場合に、特に好適にジョイント10及びジョイント40を使用できる。硬質素材を用いた容器ホルダー30は、手の力を加えても変形しにくい。そのため、容器ホルダー30の開口部の変形は小さく、ジョイント10又はジョイント40と組み合わせて用いることにより、簡便でかつ素早く互いに嵌合できる。
【0055】
(ジョイント3)
次に、例えば、紙、フィルム、又はこれらの組み合わせ等の軟質の素材により容器ホルダー30が構成されている場合に好適に適用される他のジョイント60について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、本開示の一態様に係るジョイント60を説明するための図である。図7は、容器ホルダー30に係止部62が係止されたときの様子を説明するための図である。軟質素材を用いた容器ホルダー30は、手の力を加えることによって変形しやすい。そのような容器ホルダー30としては、手の力が加わると容易に変形し、手の力を取り除くと元の形状に戻るような容器ホルダーが例示される。
【0056】
ジョイント60は、装着部61と、係止部62と、リブ63とを備える。図6の符号600に示す図は、ジョイント60の上面図である。図6の符号610に示す図は、ジョイント60の側面図である。なお、装着部61及びリブ63に係る説明は、図2及び図3を参照して説明した装着部11及びリブ13と同様と考えてよいため、ここでの説明は省略する。
【0057】
(係止部)
係止部62は、載置面62a、下垂れ片62b、接触面62c、案内部62d、及び案内部62eを有する。載置面62a、下垂れ片62b、及び接触面62cは、図4及び図5を参照して説明した、載置面42a、下垂れ片42d、及び接触面42bとそれぞれ同様の機能を有すると考えてよいため、ここでの説明は省略する。
【0058】
案内部62d及び案内部62eは、下垂れ片62bと接触面62cとの間に形成された溝に容器ホルダー30の開口縁を案内する。案内部62dは接触面62cから下方に延在し、下方に向かうほど容器ホルダー30の開口縁から遠ざかる方向に傾斜する。言い換えると、案内部62dは、下方に向かうほど装着部61に近づく方向に傾斜する。案内部62eは下垂れ片62bから下方に延在し、下方に向かうほど容器ホルダー30の開口縁から遠ざかる方向に傾斜する。言い換えると、案内部62eは、下方に向かうほど装着部61から遠ざかる方向に傾斜する。これにより、容器ホルダー30の開口縁は下垂れ片62bと接触面62cとの間に形成された溝に案内されやすくなり、容器ホルダー30への収納容器20の収容がさらに容易になる。
【0059】
容器ホルダー30が紙、フィルム、又はこれらの組み合わせ等の軟質の素材により形成されている場合、容器ホルダー30の開口縁は変形しやすい。そこで、ジョイント60は、案内部62d及び案内部62eを備えることにより、容器ホルダー30が軟質の素材により形成されている場合においても、容器ホルダー30に係止部62を係止しやすくする。
【0060】
ここで、図6の符号600に示す図を参照して、上面視における係止部62の外周長さ(図中のR)に注目する。外周長さRは、係止部12(図2の符号200)及び係止部42(図4の符号400)の対応する外周長さよりも長い。これは、外周長さRを長めに設計することにより、軟質の容器ホルダー30の開口縁にジョイント60を係止したときに、容器ホルダー30の開口縁に印加される収納容器20及びジョイント60の荷重を容器ホルダー30に分散させやすくするためである。これにより、容器ホルダー30が軟質な素材により形成されている場合においても、容器ホルダー30の変形を最小限に抑えることができる。なお、外周長さRは、収納容器20及び容器ホルダー30の重量、容器ホルダー30の形状などを考慮して適宜に決められてよい。
【0061】
このように、本開示の一態様に係る、ジョイント10、ジョイント40、及びジョイント60(以下、「ジョイント10等」と称する。)は、少なくとも2つの係止部を容器ホルダー30に係止させるという動作のみによって、容器ホルダー30に収納容器20を容易に収容させることができる。
【0062】
さらに、ジョイント10等が射出成型により製造される場合には、ジョイント10等は、使用する樹脂量を軽減できる。具体的に、ジョイントの係止部が、上面視において装着部の周囲を取り囲むように環状に形成されている場合を考える。この場合、装着部と係止部とを連結するリブも、耐荷特性を高めるために、上面視において装着部の周囲を取り囲むように環状に形成された係止部を万遍なく連結、補強する必要がある。そうすると、この構成において、係止部及びリブを形成するための樹脂量は、ジョイント10等の製造に必要な樹脂量よりも大幅に増加する。
【0063】
これに対して、本開示に係るジョイント10等は、互いに分離した複数の係止部を有する構成とするため、係止部及びリブの製造に要する樹脂量を大幅に軽減できる。こういった効果は、世界的な潮流であるSDGs(持続可能な開発目標)が求める持続循環経済に沿うものであり、本開示の態様に係るジョイント10等は、プラスチックごみの削減に大きく貢献することもできる。
【0064】
(容器セット)
次に、本開示に係る容器セットを、図8及び図9を用いて説明する。図8は、本開示に係る容器セット800の断面図である。
【0065】
図8を参照して、容器セット800は、収納容器20(不図示)と、ジョイント80と、容器ホルダー85と、を備える。なお、図1等を参照して説明した内容については、ここでの説明を省略する。
【0066】
ジョイント80は、装着部81と、係止部82と、リブ83と、を備える。装着部81及びリブ83は、図2及び図3を参照して説明した装着部11及びリブ13と同様と考えてよいため、ここでの説明は省略する。係止部82は、載置面82a及び接触面82bを有する。載置面82aは、突起部86の載置面86a(後述)に載置される。言い換えると、ジョイント80の係止部82は、収納容器20の排出部21に装着部81を装着した収納容器20が容器ホルダー85の開口部内に収容されるときに突起部86に載置される載置面82aを有する。接触面82bは、突起部86の接触面86b(後述)と接する。
【0067】
容器ホルダー85は、円筒形である。容器ホルダー85の内壁面は、該内壁面から容器ホルダー30の中心軸に向かって突出する突起部86を含む。突起部86は、容器ホルダー85の内壁面において、図8に記載されたX軸と平行に、環状に形成されている。突起部86は、容器ホルダー85と同じ素材により形成されてよい。
【0068】
突起部86は、載置面86a及び接触面86bを有する。図8において、載置面86aはX軸と平行に形成され、接触面86bはZ軸と平行に形成されている。収納容器20の排出部21に装着部81を装着した収納容器20が容器ホルダー85の開口部内に収容されるときに、載置面86aには係止部82の載置面82aが載置され、接触面86bは係止部82の接触面82bと接する。この構成によれば、収納容器20の排出部21に装着部81を装着した収納容器20が容器ホルダー85の開口部内に収容されるときに、係止部82は容器ホルダー85に堅固に係止される。
【0069】
載置面86aはX軸と平行に形成されていなくてもよく、載置面82aと点接触する構成で実現されてもよい。接触面86bはZ軸と平行に形成されていなくてもよく、接触面82bと点接触する構成で実現されてもよい。収納容器20の排出部21に装着部81を装着した収納容器20が容器ホルダー85の開口部内に収容されるときに、係止部82が突起部86に係止されるのであれば、係止部82及び突起部86は様々な形状により実現されてよい。例えば、先の説明では、突起部86は、容器ホルダー85の内壁面において、図8に記載されたX軸と平行に、環状に形成されているものとして説明した。しかしながら、突起部86は、容器ホルダー85の内壁面において、容器ホルダー85の中心軸を挟んで2箇所又は4箇所のみ設けられる、といった構成により実現されてもよい。この構成においても、収納容器20の排出部21に装着部81を装着した収納容器20が容器ホルダー85の開口部内に収容されるときに、係止部82を突起部86に係止させることができる。
【0070】
次に、図9を参照して、本開示に係る容器セット900を説明する。図9は、本開示に係る容器セット900の断面図である。容器セット900は、ジョイント10と、収納容器20(不図示)と、容器ホルダー90と、を備える。なお、図1等を参照して説明した内容については、ここでの説明を省略する。また、容器セット900は、ジョイント10に代えて、ジョイント40、ジョイント60、又はジョイント80などの本開示に係る他のジョイントを用いてもよい。
【0071】
容器ホルダー90は下方(図9のZ軸下方向)に向かうにつれ縮径しており、ジョイント10は、排出部21に装着部11を装着した収納容器20が容器セット900の開口部内に収容されるときに容器セット900の内壁面に係止される。このように、容器ホルダー90が下方に向かうにつれ縮径する場合、容器セット900は、係止部12を容器ホルダー90の内壁面に係止させるという動作のみによって、容器ホルダー90に収納容器20を収容させられる。
【0072】
また、本開示に係る容器セットは、容器ホルダーを天地逆転した場合に、容器ホルダーから収納容器が脱落しにくくなる機構を含んでよい。例えば、図8を参照して、係止部82と突起部86とが螺合する機構、又は回転ロック機構によって係止部82が突起部86に係止(固定)される機構などが採用されてもよい。これらの機構を採用することにより、本開示に係る容器セットは、容器ホルダーが天地逆転した場合であっても、容器ホルダーに収納容器を収容した状態を維持できる。
【0073】
(収納容器の収容方法)
次に、容器ホルダーに収納容器を収容する方法を、図10を参照して説明する。図10は、筒状の容器ホルダーに収納容器を収容する方法を説明するためのフローチャートである。
【0074】
最初に、S10にて、ジョイントを準備する。ジョイントは、収納容器の排出部に装着される装着部と、排出部に装着部を装着した収納容器が容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、装着部と少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を備える。
【0075】
次に、S20にて、収納容器の排出部に装着部を装着する。
【0076】
続いて、S20の後のS30にて、少なくとも2つの係止部を容器ホルダーに係止する。
【0077】
以上の工程によれば、容器ホルダーに収納容器を容易に収容できる。
【0078】
〔まとめ〕
本開示の態様1に係るジョイントは、収納容器の排出部に装着される装着部と、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が筒状の容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を備える。
【0079】
前記の構成によれば、前記少なくとも2つの係止部が前記容器ホルダーに係止されると、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器も、前記ジョイントを介して、前記容器ホルダーに係止される。これにより、前記収納容器は、前記容器ホルダーに収容(保持)される。
【0080】
以上によれば、本開示の態様1に係るジョイントは、前記少なくとも2つの係止部を前記容器ホルダーに係止させるという動作のみによって、容器ホルダーに収納容器を収容させられる。
【0081】
本開示の態様2に係るジョイントは、前記の態様1において、前記少なくとも2つの係止部は、前記容器ホルダーの開口部に対応する仮想的な円の円周において等間隔に配置される。
【0082】
前記の構成によれば、本開示の態様2に係るジョイントは、前記収納容器の荷重を前記容器ホルダーに均等(略均等)に分散できる。これにより、収容容器は、容器ホルダーに安定的に収容される。
【0083】
本開示の態様3に係るジョイントは、前記の態様1又は2において、前記少なくとも2つの係止部は、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの前記開口部内に収容されるときに前記容器ホルダーの開口縁に載置される載置面を有する。
【0084】
前記の構成によれば、前記少なくとも2つの係止部が前記開口縁に載置される載置面を有することにより、前記収納容器は前記容器ホルダーに収容(保持)される。
【0085】
このように、本開示の態様3に係るジョイントは、前記少なくとも2つの係止部を前記開口縁に載置させるという動作のみによって、容器ホルダーに収納容器を収容させられる。
【0086】
本開示の態様4に係るジョイントは、前記の態様1から3の何れかにおいて、前記少なくとも2つの係止部は、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの前記開口部内に収容されるときに前記容器ホルダーの開口縁が挿入される溝を有する、請求項1または2に記載のジョイント。
【0087】
前記の構成によれば、前記溝に挿入された前記開口縁は位置ズレが生じにくい。
【0088】
本開示の態様4に係るジョイントは、前記開口縁を前記溝に挿入させるという動作のみによって、容器ホルダーに収納容器を収容させることができ、かつ、前記容器ホルダーによる収納容器の保持を安定させられる。
【0089】
本開示の態様5に係るジョイントは、前記の態様4において、前記開口縁を前記溝に案内するための案内部を有する。
【0090】
前記の構成によれば、前記開口縁は前記溝に案内されやすくなり、容器ホルダーへの収納容器の収容がさらに容易になる。
【0091】
本開示の態様6に係るジョイントは、前記の態様1から5の何れかにおいて、前記リブは、アーチ形状を有する。
【0092】
橋梁などに採用されるアーチ構造は、曲げが発生しにくく、撓み挙動が小さいといった特徴が知られている。そのようなアーチ構造の利点を活かすべく、前記リブは、アーチ形状を有することにより、耐荷特性を高めることができる。それゆえ、本開示の態様6に係るジョイントは、前記収納容器がポンプ機能を有する場合においても、ユーザから印加される下向きの負荷に対する強度を保つことができる。
【0093】
本開示の態様7に係る収納容器は、筒状の容器ホルダーに収容される収納容器であって、容器本体と、前記容器本体に設けられ、収納物を排出するための排出部と、前記収納容器と前記容器ホルダーとを結合するジョイントと、を備え、前記ジョイントは、前記排出部に装着される装着部と、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を備える。
【0094】
前記の構成によれば、容器ホルダーに収納容器を容易に収容できる。
【0095】
本開示の態様8に係る容器セットは、排出部を有する収納容器と、前記収納容器を収容する筒状の容器ホルダーと、前記収納容器の前記排出部に装着される装着部と、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を有するジョイントと、を備える。
【0096】
前記の構成によれば、本開示の態様8に係る容器セットは、容器ホルダーに収納容器を容易に収容できる。
【0097】
本開示の態様9に係る容器セットは、前記の態様8において、前記容器ホルダーの内壁面は、該内壁面から前記容器ホルダーの中心軸に向かって突出する突出部を含み、前記少なくとも2つの係止部は、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの前記開口部内に収容されるときに前記突出部に載置される載置面を有する。
【0098】
前記の構成によれば、前記少なくとも2つの係止部が前記突出部に載置される載置面を有することにより、前記収納容器は前記容器ホルダーに収容(保持)される。
【0099】
このように、本開示の態様9に係る容器セットは、前記少なくとも2つの係止部を前記突出部に載置させるという動作のみによって、容器ホルダーに収納容器を収容させられる。
【0100】
本開示の態様10に係る容器セットは、前記の態様8において、前記容器ホルダーは下方に向かうにつれ縮径しており、前記少なくとも2つの係止部は、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの前記開口部内に収容されるときに前記容器ホルダーの内壁面に係止される。
【0101】
前記の構成によれば、前記少なくとも2つの係止部が縮径する前記容器ホルダーの内壁面に係止されることにより、前記収納容器は前記容器ホルダーに収容(保持)される。
【0102】
このように、前記容器ホルダーが下方に向かうにつれ縮径する場合、本開示の態様10に係る容器セットは、前記少なくとも2つの係止部を前記内壁面に係止させるという動作のみによって、容器ホルダーに収納容器を収容させられる。
【0103】
本開示の態様11に係る方法は、筒状の容器ホルダーに収納容器を収容する方法であって、前記収納容器の排出部に装着される装着部と、前記排出部に前記装着部を装着した前記収納容器が前記容器ホルダーの開口部内に収容されるときに、前記容器ホルダーに係止される、互いに分離した少なくとも2つの係止部と、前記装着部と前記少なくとも2つの係止部とを結合するリブと、を備えるジョイントを準備する準備工程と、前記収納容器の前記排出部に前記装着部を装着する装着工程と、前記装着工程の後に、前記少なくとも2つの係止部を前記容器ホルダーに係止する係止工程と、を含む。
【0104】
前記の構成によれば、本開示の態様11に係る方法は、容器ホルダーに収納容器を容易に収容できる。
【0105】
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、それぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0106】
10、40、60、80 ジョイント
11、41、61、81 装着部
11a 垂直面
11b 当接段部
12、42、62、82 係止部
12a、42a、62a、82a、86a 載置面
12b、42b、62c、82b、86b 接触面
13、43、63、83 リブ
13a アーチ部
13b 補強部
20 収納容器
21 排出部
22 キャップ
28 ディスペンサー
30、85、90 容器ホルダー
30a 突起
62d、62e 案内部
86 突起部
800、900 容器セット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10