IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧

特開2024-150198表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法
<>
  • 特開-表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法 図1
  • 特開-表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法 図2
  • 特開-表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法 図3
  • 特開-表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法 図4
  • 特開-表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法 図5A
  • 特開-表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法 図5B
  • 特開-表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法 図6
  • 特開-表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法 図7
  • 特開-表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法 図8
  • 特開-表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法 図9
  • 特開-表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150198
(43)【公開日】2024-10-23
(54)【発明の名称】表示制御装置、表示システム、ゲートウェイ装置、通信システム、配信システム、及び、配信方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 9/00 20060101AFI20241016BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20241016BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20241016BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20241016BHJP
   G09G 5/14 20060101ALI20241016BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
H04M9/00 D
G09G5/00 555D
G09G5/00 550C
G09G5/37 320
G09G5/377 110
G09G5/00 550X
G09G5/00 510H
G09G5/00 550B
G09G5/00 530M
G09G5/00 530T
G09G5/00 510B
G09G5/00 510X
G09G5/14 A
G06F3/01 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023063491
(22)【出願日】2023-04-10
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】広瀬 舜
(72)【発明者】
【氏名】池田 光治
【テーマコード(参考)】
5C182
5E555
5K038
【Fターム(参考)】
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB04
5C182AB11
5C182AB12
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC13
5C182BA06
5C182BA14
5C182BA27
5C182BA35
5C182BA55
5C182BA66
5C182BB02
5C182BB28
5C182BC01
5C182BC11
5C182BC22
5C182BC25
5C182BC26
5C182CB42
5C182CB47
5C182CB57
5C182CC02
5C182CC11
5C182CC21
5C182DA33
5C182DA52
5C182DA65
5E555AA25
5E555AA56
5E555AA71
5E555BA41
5E555BA90
5E555BB40
5E555BC08
5E555BC16
5E555BC17
5E555BD01
5E555CA42
5E555CA46
5E555CA47
5E555CB22
5E555CB64
5E555CB74
5E555CC22
5E555DA03
5E555DB41
5E555DB53
5E555DC13
5E555DD07
5E555DD08
5E555EA02
5E555EA04
5E555EA05
5E555EA22
5E555FA00
5K038AA06
5K038CC12
5K038DD12
(57)【要約】
【課題】集合施設の共用部に位置する人に対して画像を表示することができる表示システム等を提供する。
【解決手段】表示制御装置60は、集合住宅100の共用部に設置される表示制御装置60であって、集合住宅100に設けられたインターホンシステム50と通信する第1通信部61と、集合住宅100外の配信システム20と通信する第2通信部62と、第1通信部61及び第2通信部62の少なくとも一方によって受信された情報に基づいて、表示装置70に画像を表示する制御部63とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集合施設の共用部に設置される表示制御装置であって、
前記集合施設に設けられたインターホンシステムと通信する第1通信部と、
前記集合施設外のシステムと通信する第2通信部と、
前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方によって受信された情報に基づいて、表示装置に画像を表示する制御部とを備える
表示制御装置。
【請求項2】
前記第1通信部は、前記インターホンシステムに関するインターホン情報を受信し、
前記第2通信部は、表示コンテンツ情報を受信する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記インターホン情報には、前記共用部において取得される前記集合施設への来訪者の識別情報が含まれ、
前記制御部は、前記識別情報に基づいて、前記画像の少なくとも一部を前記表示装置に表示する
請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記インターホン情報には、前記集合施設に設けられた設備システムに関する情報、及び、前記共用部の一部のエリアに関する情報の少なくとも一方である施設関連情報が含まれ、
前記制御部は、前記識別情報に基づいて、前記施設関連情報を前記表示装置に表示する
請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記識別情報に基づいて、前記表示コンテンツ情報の少なくとも一部を前記表示装置に表示する
請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記識別情報に関連する、前記表示コンテンツ情報の表示履歴及び閲覧履歴の少なくとも一方に基づいて、前記表示コンテンツ情報の表示の優先順位を変更する
請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記識別情報には、顔認証に基づく個人識別情報及び属性情報の少なくとも一方が含まれる
請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項8】
さらに、操作受付部を備え、
前記制御部は、前記操作受付部に対する操作に基づいて、前記インターホン情報及び前記表示コンテンツ情報の少なくとも一方に関する詳細情報を前記表示装置に表示する
請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項9】
さらに、前記表示装置の周囲に位置する人に関する情報を取得する取得部を備え、
前記制御部は、前記取得部によって取得された前記人に関する情報に基づいて、前記表示装置に前記画像を表示する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項10】
さらに、
操作受付部と、
前記表示装置の周囲に位置する人に関する情報を取得する取得部とを備え、
前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方は、前記取得部によって取得された前記人に関する情報、及び、前記操作受付部に対する操作の少なくとも一方に基づいて、前記インターホン情報及び前記表示コンテンツ情報の少なくとも一方に関するフィードバック情報を送信する
請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
前記インターホンシステムとを備える
表示システム。
【請求項12】
集合施設に設置されるゲートウェイ装置であって、
前記集合施設外のシステムと通信する第1ゲートウェイ通信部と、
前記集合施設に設けられたインターホンシステム、及び、前記集合施設の共用部に設けられた表示制御装置と通信する第2ゲートウェイ通信部とを備え、
前記第2ゲートウェイ通信部は、
前記第1ゲートウェイ通信部によって受信された前記インターホンシステム向けの第1コンテンツ情報を第1経路を通じて送信し、
前記第1ゲートウェイ通信部によって受信された前記表示制御装置向けの第2コンテンツ情報を前記第1経路と異なる第2経路を通じて送信する
ゲートウェイ装置。
【請求項13】
前記集合施設に含まれる施設内には、情報端末が設けられ、
前記第1経路は、前記第2ゲートウェイ通信部から、前記インターホンシステムの制御装置を経由して前記情報端末に至る通信経路を含む
請求項12に記載のゲートウェイ装置。
【請求項14】
請求項12または13に記載のゲートウェイ装置と、
前記インターホンシステムとを備える
通信システム。
【請求項15】
集合施設に設けられたインターホンシステムに、第1経路を通じて第1コンテンツ情報を配信する第1配信部と、
前記集合施設の共用部に設けられた表示制御装置に、前記第1経路と異なる第2経路を通じて第2コンテンツ情報を配信する第2配信部とを備える
配信システム。
【請求項16】
前記第1コンテンツ情報と前記第2コンテンツ情報とは、配信タイミング、配信頻度、及び、配信数の少なくとも1つが異なる
請求項15に記載の配信システム。
【請求項17】
前記第1コンテンツ情報は、前記第2コンテンツ情報よりも、配信が許可されている期間の長さ、配信頻度、及び、配信数の少なくとも1つが少ない
請求項16に記載の配信システム。
【請求項18】
前記第1コンテンツ情報には、プッシュ通知される情報が含まれ、
前記第2コンテンツ情報には、一覧表示、または、詳細表示される情報が含まれる
請求項15~17のいずれか1項に記載の配信システム。
【請求項19】
コンピュータシステムによって実行される配信方法であって、
集合施設に設けられたインターホンシステムに、第1経路を通じて第1コンテンツ情報を配信する第1配信ステップと、
前記集合施設の共用部に設けられた表示制御装置に、前記第1経路と異なる第2経路を通じて第2コンテンツ情報を配信する第2配信ステップとを含む
配信方法。
【請求項20】
請求項19に記載の配信方法を前記コンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合住宅などの集合施設において使用される表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、集合住宅で用いられるインターホンシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-38817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、集合施設の共用部に位置する人に対して画像を表示することができる表示システム等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る表示制御装置は、集合施設の共用部に設置される表示制御装置であって、前記集合施設に設けられたインターホンシステムと通信する第1通信部と、前記集合施設外のシステムと通信する第2通信部と、前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方によって受信された情報に基づいて、表示装置に画像を表示する制御部とを備える。
【0006】
本発明の一態様に係る表示システムは、前記表示制御装置と、前記インターホンシステムとを備える。
【0007】
本発明の一態様に係るゲートウェイ装置は、集合施設に設置されるゲートウェイ装置であって、前記集合施設外のシステムと通信する第1ゲートウェイ通信部と、前記集合施設に設けられたインターホンシステム、及び、前記集合施設の共用部に設けられた表示制御装置と通信する第2ゲートウェイ通信部とを備え、前記第2ゲートウェイ通信部は、前記第1ゲートウェイ通信部によって受信された前記インターホンシステム向けの第1コンテンツ情報を第1経路を通じて送信し、前記第1ゲートウェイ通信部によって受信された前記表示制御装置向けの第2コンテンツ情報を前記第1経路と異なる第2経路を通じて送信する。
【0008】
本発明の一態様に係る通信システムは、前記ゲートウェイ装置と、前記インターホンシステムとを備える。
【0009】
本発明の一態様に係る配信システムは、集合施設に設けられたインターホンシステムに、第1経路を通じて第1コンテンツ情報を配信する第1配信部と、前記集合施設の共用部に設けられた表示制御装置に、前記第1経路と異なる第2経路を通じて第2コンテンツ情報を配信する第2配信部とを備える。
【0010】
本発明の一態様に係る配信方法は、コンピュータシステムによって実行される配信方法であって、集合施設に設けられたインターホンシステムに、第1経路を通じて第1コンテンツ情報を配信する第1配信ステップと、前記集合施設の共用部に設けられた表示制御装置に、前記第1経路と異なる第2経路を通じて第2コンテンツ情報を配信する第2配信ステップとを含む。
【0011】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記配信方法を前記コンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の表示システム等は、集合施設の共用部に位置する人に対して画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、実施の形態に係る表示システムの機能構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施の形態に係る表示装置の外観図である。
図3図3は、実施の形態に係るインターホン親機における第1コンテンツ情報の表示例を示す図である。
図4図4は、実施の形態に係る表示装置における第2コンテンツ情報の表示例を示す図である。
図5A図5Aは、実施の形態に係る表示装置におけるインターホン情報に基づく画像の第1の表示例を示す図である。
図5B図5Bは、実施の形態に係る表示装置におけるインターホン情報に基づく画像の第2の表示例を示す図である。
図6図6は、実施の形態に係る表示装置におけるインターホン情報に基づく画像の第3の表示例を示す図である。
図7図7は、実施の形態に係る表示装置におけるインターホン情報に基づく画像の第4の表示例を示す図である。
図8図8は、実施の形態に係る表示装置におけるインターホン情報に基づく画像の第5の表示例を示す図である。
図9図9は、表示履歴に基づく、第2コンテンツ情報の表示の優先順位の変更動作のフローチャートである。
図10図10は、閲覧履歴に基づく、第2コンテンツ情報の表示の優先順位の変更動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0015】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0016】
(実施の形態)
[構成]
以下、実施の形態に係る表示システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る表示システムの機能構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示される表示システム10は、配信システム20から提供されるコンテンツを、表示装置70の表示部71、及び、インターホン親機54の表示部54aに表示することができるシステムである。表示装置70は、集合住宅100の共用部(エントランス)に設けられた装置であり、比較的大きいサイズの表示部71を有している。図2は、表示装置70の外観図である。インターホン親機54は、集合住宅100の専有部に設けられた装置であり、比較的小さいサイズの表示部54aを有している。集合住宅100は、集合施設の一例であり、具体的には、マンション、寮、社宅などである。集合住宅100内の専有部は、集合施設に含まれる施設の一例である。
【0018】
表示システム10は、具体的には、配信システム20と、ゲートウェイ装置30と、ハブ装置40と、インターホンシステム50と、表示制御装置60と、表示装置70とを備える。配信システム20は、集合住宅100の外に設けられたシステムであり、ゲートウェイ装置30、ハブ装置40、インターホンシステム50、表示制御装置60、及び、表示装置70は、集合住宅100の敷地内に設けられる。
【0019】
配信システム20は、コンテンツ情報を配信するシステムであり、例えば、1つまたは不複数のサーバ装置(クラウドサーバ)によって実現される。配信システム20によって配信されるコンテンツ情報には、インターホン親機54の表示部54aに表示される、インターホンシステム50向けの第1コンテンツ情報と、表示装置70の表示部71に表示される表示制御装置60向けの第2コンテンツ情報とが含まれる。
【0020】
第1コンテンツ情報、及び、第2コンテンツ情報は、例えば、様々な事業者から提供される広告情報などである。第1コンテンツ情報、及び、第2コンテンツ情報には、自治体から提供される情報も含まれる。第1コンテンツ情報、及び、第2コンテンツ情報に明確な区別はなく、第1コンテンツ情報としても第2コンテンツ情報としても使用されるコンテンツ情報もあり得る。配信システム20は、具体的には、第1配信部21と、第2配信部22と、情報処理部23と、記憶部24とを備える。
【0021】
第1配信部21は、インターホンシステム50向けの第1コンテンツ情報を配信する通信回路(通信モジュール)である。第1配信部21は、インターネットなどの広域通信ネットワークを通じてゲートウェイ装置30と通信する。第1配信部21によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。第1配信部21によって行われる通信の通信規格は特に限定されない。
【0022】
第2配信部22は、表示制御装置60向けの第2コンテンツ情報を配信する通信回路(通信モジュール)である。第2配信部22は、広域通信ネットワークを通じてゲートウェイ装置30と通信する。第2配信部22によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。第2配信部22によって行われる通信の通信規格は特に限定されない。
【0023】
なお、図1では、機能的な観点に基づいて、第1配信部21及び第2配信部22を区別して記載しているが、第1配信部21及び第2配信部22は、単一の通信回路(通信モジュール)であってもよい。
【0024】
情報処理部23は、第1配信部21及び第2配信部22を用いてコンテンツ情報を配信する。情報処理部23は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部23の機能は、例えば、情報処理部23を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部24に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0025】
記憶部24は、各種のコンテンツ情報、及び、情報処理部23がコンテンツ情報を配信するために実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部24は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0026】
ゲートウェイ装置30は、インターホンシステム50及び表示制御装置60などの集合住宅100に設けられた装置またはシステムが配信システム20と通信するための通信装置である。ゲートウェイ装置30は、第1ゲートウェイ通信部31と、第2ゲートウェイ通信部32と、情報処理部33と、記憶部34とを備える。なお、図1では、第1ゲートウェイ通信部31は第1GW通信部31と記載され、第2ゲートウェイ通信部32は、第2GW通信部32と記載されている。
【0027】
第1ゲートウェイ通信部31は、配信システム20(集合住宅100外のシステム)と通信する通信回路(通信モジュール)である。第1ゲートウェイ通信部31は、インターネットなどの広域通信ネットワークを通じて配信システム20と通信する。第1ゲートウェイ通信部31によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。第1ゲートウェイ通信部31によって行われる通信の通信規格は特に限定されない。第1ゲートウェイ通信部31は、具体的には、配信システム20からコンテンツ情報を受信する。
【0028】
第2ゲートウェイ通信部32は、インターホンシステム50、及び、表示制御装置60と通信する通信回路(通信モジュール)である。第2ゲートウェイ通信部32は、局所通信ネットワークを通じてインターホンシステム50、及び、表示制御装置60と通信する。第2ゲートウェイ通信部32によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。第2ゲートウェイ通信部32によって行われる通信の通信規格は特に限定されない。
【0029】
第2ゲートウェイ通信部32は、具体的には、第1ゲートウェイ通信部31によって受信されたコンテンツ情報のうち、インターホンシステム50向けの第1コンテンツ情報を第1経路を通じてインターホンシステム50へ送信する。第2ゲートウェイ通信部32は、第1ゲートウェイ通信部31によって受信されたコンテンツ情報のうち、表示制御装置60向けの第2コンテンツ情報を第1経路と異なる第2経路を通じて表示制御装置60へ送信する。なお、第1経路は、第2ゲートウェイ通信部32から、インターホンシステム50の制御装置51を経由してインターホン親機54に至る通信経路を含む。
【0030】
情報処理部33は、第1ゲートウェイ通信部31によって受信されたコンテンツ情報を、第2ゲートウェイ通信部32を用いてインターホンシステム50または表示制御装置60へ送信する。情報処理部33は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部33の機能は、例えば、情報処理部33を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部34に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0031】
記憶部34は、第1ゲートウェイ通信部によって受信されたコンテンツ情報、及び、情報処理部33がコンテンツ情報を送信するために実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部34は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0032】
ハブ装置40は、集合住宅100に、第1経路、及び、第2経路を形成する(通信経路を分岐する)ためのネットワーク装置である。なお、ゲートウェイ装置30がハブ装置40の機能を備えているような場合には、ハブ装置40は省略することができる。
【0033】
インターホンシステム50は、ロビーインターホン52と、集合住宅100内の専有部に設けられた複数のインターホン親機54との音声及び画像の通信を行うシステムである。インターホンシステム50は、制御装置51と、ロビーインターホン52と、オートロック式ドア53と、複数のインターホン親機54とを備える。
【0034】
制御装置51は、ロビーインターホン52と複数のインターホン親機54のそれぞれとの通信(集合住宅100への来訪者と専有部の居住者との通話)の制御を行う装置である。また、制御装置51は、ゲートウェイ装置30から受信した第1コンテンツ情報を複数のインターホン親機54の少なくとも一部へ送信する。
【0035】
ロビーインターホン52は、集合住宅100の共用部(エントランス)であって、オートロック式ドア53の外側(屋外側)に設けられる装置である。ロビーインターホン52は、例えば、認証処理を行う認証部52aを備え、認証部52aによる認証が成功するとオートロック式ドア53を解錠または開放する。認証部52aは、顔認証などの生体認証、または、ICカード認証などを行う装置であり、マイクロコンピュータ(プロセッサ)及びメモリ等によって実現される。
【0036】
オートロック式ドア53は、集合住宅100の共用部(エントランス)に設けられた扉であり、言い換えれば、集合住宅100の出入口の扉である。オートロック式ドア53は、解錠または開放されてから一定時間の経過後に自動的に施錠(または閉鎖)される。オートロック式ドア53が有する扉は、引き戸であってもよいし、開き戸であってもよい。
【0037】
インターホン親機54は、集合住宅100の専有部に固定設置された情報端末である。インターホン親機54は、例えば、複数の専有部のそれぞれに設けられる。インターホン親機54は、専有部の居住者がロビーインターホン52またはインターホン子機(図示せず)を介して来訪者と通話するための情報処理などを行う。なお、インターホン子機は、いわゆるドアホンであり、専有部の出入口の外側に設けられる。
【0038】
インターホン親機54は、表示部54aを備える。表示部54aには、ロビーインターホン52またはインターホン子機の前に立つ来訪者の画像が表示される。また、インターホン親機54は、制御装置51から第1コンテンツ情報を受信し、第1コンテンツ情報を表示部54aに表示(可視化)する。表示部54aは、液晶パネルまたは有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの表示パネルによって実現される。
【0039】
表示制御装置60は、ゲートウェイ装置30から第2コンテンツ情報を受信し、受信した第2コンテンツ情報を表示装置70の表示部71に表示(可視化)する装置である。表示制御装置60は、表示装置70と別体の装置であってもよいし、表示装置70と一体の装置であってもよい。表示制御装置60は、第1通信部61と、第2通信部62と、制御部63と、記憶部64と、取得部65と、操作受付部66とを備える。
【0040】
第1通信部61は、インターホンシステム50と通信する通信回路(通信モジュール)である。第1通信部61は、局所通信ネットワークを通じてインターホンシステム50と通信する。第1通信部61によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。第1通信部61によって行われる通信の通信規格は特に限定されない。第1通信部61は、具体的には、インターホンシステム50からインターホン情報を受信する。
【0041】
第2通信部62は、ゲートウェイ装置30と通信する通信回路(通信モジュール)である。第2通信部62は、局所通信ネットワークを通じてゲートウェイ装置30と通信する。第2通信部62によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。第2通信部62によって行われる通信の通信規格は特に限定されない。第2通信部62は、具体的には、ゲートウェイ装置30から第2コンテンツ情報を受信する。
【0042】
なお、図1では、機能的な観点に基づいて、第1通信部61及び第2通信部62を区別しているが、第1通信部61及び第2通信部62は、単一の通信回路(通信モジュール)であってもよい。
【0043】
制御部63は、第1通信部61によって受信されたインターホン情報、及び、第2通信部62によって受信された第2コンテンツ情報の少なくとも一方に基づいて、表示装置70の表示部71に画像を表示する。制御部63は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。制御部63の機能は、例えば、制御部63を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部64に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0044】
記憶部64は、第2コンテンツ情報、及び、制御部63が第2コンテンツ情報を表示するために実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部64は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0045】
取得部65は、表示装置70の周囲に位置する人に関する情報(例えば、人の有無を示す情報)を取得するセンサである。取得部65は、例えば、表示装置70の周囲に位置する人の有無を人の体から発せられる赤外線に基づいてセンシングする人感センサである。取得部65は、赤外線を発したときの赤外線の反射強度に基づいて人の有無をセンシングする人感センサであってもよい。取得部65は、表示装置70の周囲に位置する人の有無を画像からセンシングする画像センサ(カメラ)であってもよい。なお、取得部65は、表示制御装置60と別体であってもよい。例えば、取得部65は、表示制御装置60から離れた位置に、人を検知しやすいように配置されていてもよい。
【0046】
操作受付部66は、表示装置70の表示部71を視認する人の操作を受け付けるセンサである。ここでの操作には、手動操作及び音声操作の両方が含まれる。操作受付部66は、例えば、表示部71に重ね合わされるタッチスクリーンなどの接触式のセンサあるが、ジェスチャセンサまたはマイクロフォン(音センサ)など非接触式のセンサであってもよい。
【0047】
表示装置70は、集合住宅100の共用部(エントランス)であって、オートロック式ドア53の内側(屋内側)に設けられ、表示装置70の前を通る人に対して画像を表示(提示)する。図2に示されるように、表示装置70は、デジタルサイネージ装置などと同様に、比較的大きいサイズの表示部71を備える。表示部71は、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによって実現される。
【0048】
なお、表示装置70は、プロジェクタ及びスクリーンによって実現されてもよい。つまり、表示装置70に画像を表示する、には、プロジェクタがスクリーンに画像を投影することが含まれる。
【0049】
[インターホン親機における第1コンテンツ情報の表示例]
配信システム20は、集合住宅100に設けられたインターホンシステム50に、第1経路を通じて第1コンテンツ情報を配信し、インターホン親機54の表示部54aには、第1コンテンツ情報が表示される。以下、インターホン親機54の表示部54aにおける第1コンテンツ情報の表示例について説明する。図3は、インターホン親機54の表示部54aにおける第1コンテンツ情報の表示例を示す図である。
【0050】
図3の(a)に示されるように、表示部54aには、複数の第1コンテンツ情報の概要(文字)がリスト表示されている。この状態で、複数の第1コンテンツ情報の1つが居住者等によって選択されると、図3の(b)示されるように、表示部54aには、選択された第1コンテンツ情報の詳細画面が表示される。
【0051】
なお、第1コンテンツ情報は、例えば、集合住宅100の近隣の店舗に関する情報(具体的には、店舗で販売されている商品のセール情報など)であり、言い換えれば、広告情報である。図3の(b)に示されるように、表示部54aには、店舗で使用できるクーポンを携帯端末にダウンロードするための二次元コードが表示されてもよい。第1コンテンツ情報は、マンションの管理業者、及び、管理組合などに関するマンション情報などであってもよい。
【0052】
また、第1コンテンツ情報には、プッシュ通知される情報が含まれてもよい。例えば、プッシュ通知される第1コンテンツ情報がある場合に、インターホン親機54が備える発光部(LEDなどの発光素子によって実現されるインジケータなど)が点滅し、居住者等が操作を行うと、第1コンテンツ情報の詳細画面が表示されてもよい。
【0053】
[表示装置における第2コンテンツ情報(画像)の表示例]
配信システム20は、表示制御装置60に、第2経路を通じて第2コンテンツ情報を配信し、表示制御装置60の制御部63は、第2通信部62によって受信された第2コンテンツ情報を表示装置70の表示部71に表示することができる。以下、表示装置70の表示部71における第2コンテンツ情報の表示例について説明する。図4は、表示装置70の表示部71における第2コンテンツ情報の表示例を示す図である。
【0054】
図4の(a)に示されるように、表示部71には、複数の第2コンテンツ情報(第2コンテンツ情報の概要を示すサムネイル)が一覧表示されている。なお、優先表示される第2コンテンツ情報は、その他の第2コンテンツ情報よりも大きいサイズで表示されている。第2コンテンツ情報の表示の優先順位(優先度)については後述する。なお、表示部71は、周辺に人がいないときはスリープ状態(黒画が表示される状態)であり、取得部65により周辺に人がいることを示す情報が取得されたときに、表示部71に図4の(a)の画像が表示される。
【0055】
この状態で、操作受付部66により、複数の第2コンテンツ情報の1つを選択する居住者等の操作が受け付けられると、図4の(b)示されるように、制御部63は、選択された第2コンテンツ情報の詳細画面を表示部71に表示する。このように、第2コンテンツ情報には、一覧表示または詳細表示される情報が含まれ、制御部63は、操作受付部66に対する操作に基づいて、第2コンテンツ情報に関する詳細情報(詳細画面)を表示部71(表示装置70)に表示することができる。
【0056】
第2コンテンツ情報は、例えば、集合住宅100の近隣の店舗に関する情報(具体的には、店舗で販売されている商品のセール情報など)であり、言い換えれば、広告情報である。この点は、第1コンテンツ情報と同様である。また、第2コンテンツ情報には、自治体などからの情報、天気情報、及び、公共交通情報などが含まれてもよい。天気情報及び公共交通情報は、例えば、取得部65(この場合、カメラ等)により集合住宅100から外出しようとする人がいることを示す情報が取得された場合に表示されてもよい。
【0057】
[第1コンテンツ情報及び第2コンテンツ情報の配信例]
ところで、第1コンテンツ情報の配信に用いられる第1経路は、ロビーインターホン52とインターホン親機54との通信にも用いられることから、第1コンテンツ情報は、ロビーインターホン52とインターホン親機54との通信を妨げないように配信されることが望まれる。また、インターホン親機54に頻繁に第1コンテンツ情報が配信されると、居住者等がわずらわしさを感じてしまう可能性がある。
【0058】
そこで、第1コンテンツ情報は、配信が許可されている期間の長さ、配信頻度、及び、1日などの所定期間あたりの)配信数の少なくとも1つが制限されてもよい。具体的には、第1コンテンツ情報は、配信が許可されている期間の長さが第2コンテンツ情報よりも短くてもよいし、配信頻度が第2コンテンツ情報よりも少なくてもよいし、(1日などの所定期間あたりの)配信数が第2コンテンツ情報よりも少なくてもよい。
【0059】
これにより、表示システム10は、ロビーインターホン52とインターホン親機54との通信を妨げてしまうこと、及び、居住者等がわずらわしさを感じてしまうことを抑制することができる。このように、第1コンテンツ情報と第2コンテンツ情報とは、配信タイミング、配信頻度、及び、配信数の少なくとも1つが異なるといえる。
【0060】
[表示装置におけるインターホン情報に基づく画像の表示例]
表示制御装置60の制御部63は、第1通信部61によって受信されたインターホン情報に基づいて、表示装置70の表示部71に画像を表示することができる。以下、表示装置70の表示部71における画像の表示例について説明する。
【0061】
例えば、集合住宅100への来訪者(居住者である場合も非居住者である場合もある)は、ロビーインターホン52において認証を行い、オートロック式ドア53を解錠または開放した上で、エントランス(表示装置70の周辺)を通る(図2参照)。このとき、認証に成功した来訪者の識別情報等は、あらかじめ登録されていることから、ロビーインターホン52は、認証に成功した来訪者の識別情報(例えば、名称)をインターホン情報として表示制御装置60に送信することができる。なお、識別情報には、来訪者の名称または識別番号などの個人識別情報に加えて、属性情報(性別及び年齢層など)が含まれていてもよい。識別情報は、個人識別情報及び属性情報の少なくとも一方を含めばよい。
【0062】
表示制御装置60の第1通信部61により識別情報を含むインターホン情報が受信されれば、制御部63は、受信されたインターホン情報(識別情報)に基づいて、図5Aのような画像を表示することができる。図5Aは、表示装置70の表示部71における、インターホン情報に基づく画像の第1の表示例を示す図である。
【0063】
図5Aに示される画像の上部には、来訪者の名称が含まれており、制御部63は、識別情報に基づいて、画像の少なくとも一部を表示しているといえる。
【0064】
また、インターホンシステム50において、宅配ボックスの使用状況が管理されている場合、ロビーインターホン52は、認証に成功した来訪者あての荷物が宅配ボックスに入庫されていることを示す入庫情報をインターホン情報として表示制御装置60に送信することができる。入庫情報は、集合住宅100に設けられた設備システムに関する情報の一例である。
【0065】
表示制御装置60の第1通信部61により識別情報及び入庫情報を含むインターホン情報が受信されれば、制御部63は、識別情報に基づいて、図5Aの下部に示されるような入庫情報を表示することができる。なお、図5Aに示される、来訪者の名称及び入庫情報は、第2コンテンツ情報と同時に表示されてもよい。図5Bは、表示装置70の表示部71における、インターホン情報に基づく画像の第2の表示例を示す図である。
【0066】
なお、集合住宅100に設けられた設備システムに関する情報は、宅配ボックスの入庫情報に限定されない。集合住宅100に設けられた設備システムに関する情報の第2の例としては、集合住宅100に設けられたEMS(Energy Management System)に関する情報が挙げられる。
【0067】
表示制御装置60の第1通信部61によりEMSに関する情報を含むインターホン情報が受信されれば、制御部63は、EMSに関する情報(具体的には、集合住宅100全体における消費エネルギーを示す情報)を表示することができる。図6は、表示装置70の表示部71における、インターホン情報に基づく画像の第3の表示例を示す図である。
【0068】
また、集合住宅100に設けられた設備システムに関する情報の第3の例としては、集合住宅100に設けられたエレベータシステムに関する情報が挙げられる。
【0069】
表示制御装置60の第1通信部61によりエレベータシステムに関する情報を含むインターホン情報が受信されれば、制御部63は、エレベータシステムに関する情報(具体的には、エレベータシステムのメンテナンス状況を示す情報)を表示することができる。図7は、表示装置70の表示部71における、インターホン情報に基づく画像の第4の表示例を示す図である。
【0070】
なお、インターホン情報には、集合住宅100に設けられた設備システムに関する情報に代えて、または、加えて、共用部の一部のエリアに関する情報が含まれてもよい。
【0071】
例えば、インターホン親機54への操作により、集合住宅100内の、部屋、駐車場、及び、EV(Electric Vehicle)充電器付き駐車場などの、共用部の一部のエリアの予約ができる場合がある。このような場合、インターホンシステム50は、各エリアの使用状況を管理しているため、ロビーインターホン52は、共用部の一部のエリアに関する情報をインターホン情報として表示制御装置60に送信することができる。
【0072】
表示制御装置60の第1通信部61により共用部の一部のエリアに関する情報を含むインターホン情報が受信されれば、制御部63は、共用部の一部のエリアに関する情報(具体的には、各エリアの予約状況を示す情報)を表示することができる。図8は、表示装置70の表示部71における、インターホン情報に基づく画像の第5の表示例を示す図である。
【0073】
このように、インターホン情報に、集合住宅100に設けられた設備システムに関する情報、及び、共用部の一部のエリアに関する情報の少なくとも一方である施設関連情報が含まれれば、制御部63は、施設関連情報を表示装置70の表示部71に表示することができる。
【0074】
以上、表示装置70におけるインターホン情報に基づく画像の表示例について説明した。なお、インターホン情報に基づく画像の表示においても、概要を表示する画像と、詳細を表示する画像とが操作に応じて階層的に表示されてもよい。つまり、制御部63は、操作受付部66に対する操作に基づいて、インターホン情報に関する詳細情報(詳細画面)を表示装置70の表示部71に表示してもよい。また、表示装置70の大きな表示部71を活かして、概要を表示する画像と、詳細を表示する画像とが同時に表示されてもよい。
【0075】
[表示履歴に基づく第2コンテンツ情報の表示の優先順位の変更]
表示制御装置60の制御部63は、ロビーインターホン52から来訪者の識別情報を取得しつつ、第2コンテンツ情報を表示装置70の表示部71に表示することで、識別情報と当該識別情報を有する来訪者に対して提示した第2コンテンツ情報とを対応付けた表示履歴を記憶部64に記憶することができる。以下、このような表示履歴に基づいて、第2コンテンツ情報の表示の優先順位を変更する動作について説明する。図9は、表示履歴に基づく、第2コンテンツ情報の表示の優先順位の変更動作のフローチャートである。
【0076】
来訪者は、ロビーインターホン52において認証を行い、オートロック式ドア53を解錠または開放した上で、エントランス(表示装置70の周辺)を通る(図2参照)。このとき、ロビーインターホン52は、認証に成功した来訪者の識別情報(例えば、名称)をインターホン情報として表示制御装置60に送信する。
【0077】
表示制御装置60の第1通信部61は、識別情報を受信し(S11)、制御部63は、当該識別情報を有する来訪者の表示履歴が記憶部64に記憶されているか否かを判定する(S12)。制御部63は、表示履歴が記憶部64に記憶されていないと判定した場合(S12でNo)、所定の優先順位に基づいて複数の第2コンテンツ情報を表示装置70の表示部71に表示する(S13)。一方、制御部63は、表示履歴が記憶部64に記憶されていると判定した場合(S12でYes)、所定の優先順位を表示履歴に基づいて変更し(S14)、変更後の優先順位に基づいて複数の第2コンテンツ情報を表示装置70の表示部71に表示する(S15)。
【0078】
図4の(a)に示されるように、制御部63は、例えば、最も優先順位の高い第2コンテンツ情報を他の第2コンテンツ情報よりも大きいサイズで表示し、その他の第2コンテンツ情報については優先順位が高い第2コンテンツ情報ほど上方に表示する。図4の(a)においては、第2コンテンツ情報の詳細は表示されていないことから、ステップS15において、制御部63は、識別情報に基づいて、第2コンテンツ情報の少なくとも一部を表示しているといえる。
【0079】
なお、ステップS14における優先順位は、例えば、来訪者へまだ提示されていない第2コンテンツ情報、及び、これに類似する第2コンテンツ情報の優先順位が高くなるような所定のアルゴリズムに基づいて変更される。なお、ステップS11において受信される識別情報には、来訪者の名称または識別番号などの個人識別情報に加えて属性情報(性別及び年齢層など)が含まれていてもよく、優先順位は、表示履歴に加えて属性情報を考慮して変更されてもよい。
【0080】
このように、表示制御装置60の制御部63は、識別情報に関連する、第2コンテンツ情報の表示履歴に基づいて、第2コンテンツ情報の表示の優先順位を変更することができる。
【0081】
なお、取得部65が集合住宅100から外出する人の顔画像を撮影することができるカメラであり、制御部63が顔画像を用いて顔認証を行うことで当該人の識別情報を特定できるような場合、表示履歴に、外出時に表示された第2コンテンツ情報の履歴を含めることもできる。
【0082】
[閲覧履歴に基づく第2コンテンツ情報の表示の優先順位の変更]
上記図4に示されるように、来訪者が操作によって選択した第2コンテンツ情報は、来訪者が閲覧した第2コンテンツ情報であるとみなすことができる。したがって、表示制御装置60の制御部63は、ロビーインターホン52から来訪者の識別情報を取得しつつ、当該識別情報と当該識別情報を有する来訪者が閲覧した第2コンテンツ情報とを対応付けた閲覧履歴を記憶部64に記憶することができる。以下、このような閲覧履歴に基づいて、第2コンテンツ情報の表示の優先順位を変更する動作について説明する。図10は、閲覧履歴に基づく、第2コンテンツ情報の表示の優先順位の変更動作のフローチャートである。
【0083】
来訪者は、ロビーインターホン52において認証を行い、オートロック式ドア53を解錠または開放した上で、エントランス(表示装置70の周辺)を通る(図2参照)。このとき、ロビーインターホン52は、認証に成功した来訪者の識別情報(例えば、名称)をインターホン情報として表示制御装置60に送信する。
【0084】
表示制御装置60の第1通信部61は、識別情報を受信し(S21)、制御部63は、当該識別情報を有する来訪者の閲覧履歴が記憶部64に記憶されているか否かを判定する(S22)。制御部63は、閲覧履歴が記憶部64に記憶されていないと判定した場合(S22でNo)、所定の優先順位に基づいて複数の第2コンテンツ情報を表示装置70の表示部71に表示する(S23)。一方、制御部63は、閲覧履歴が記憶部64に記憶されていると判定した場合(S22でYes)、所定の優先順位を閲覧履歴に基づいて変更し(S24)、変更後の優先順位に基づいて複数の第2コンテンツ情報を表示装置70の表示部71に表示する(S25)。
【0085】
図4の(a)に示されるように、制御部63は、例えば、最も優先順位の高い第2コンテンツ情報を他の第2コンテンツ情報よりも大きいサイズで表示し、その他の第2コンテンツ情報については優先順位が高い第2コンテンツ情報ほど上方に表示する。図4の(a)においては、第2コンテンツ情報の詳細(全部)は表示されていないことから、ステップS25において、制御部63は、識別情報に基づいて、第2コンテンツ情報の少なくとも一部を表示しているといえる。
【0086】
なお、ステップS24における優先順位は、例えば、来訪者が過去に閲覧した回数が多い第2コンテンツ情報、及び、これに類似する第2コンテンツ情報の優先順位が高くなるような所定のアルゴリズムに基づいて変更される。また、ステップS24における優先順位は、例えば、来訪者が過去に閲覧した回数が少ない第2コンテンツ情報、及び、これに類似する第2コンテンツ情報の優先順位が高くなるような所定のアルゴリズムに基づいて変更されてもよい。なお、ステップS21において受信される識別情報には、来訪者の名称または識別番号などの個人識別情報に加えて属性情報(性別及び年齢層など)が含まれていてもよく、優先順位は、閲覧履歴に加えて属性情報を考慮して変更されてもよい。
【0087】
このように、表示制御装置60の制御部63は、識別情報に関連する、第2コンテンツ情報の閲覧履歴に基づいて、第2コンテンツ情報の表示の優先順位を変更することができる。
【0088】
なお、取得部65が集合住宅100から外出する人の顔画像を撮影することができるカメラであり、制御部63が顔画像を用いて顔認証を行うことで当該人の識別情報を特定できるような場合、閲覧履歴に、外出時に閲覧された第2コンテンツ情報の履歴を含めることもできる。
【0089】
また、制御部63は、第2コンテンツ情報の表示履歴及び閲覧履歴の両方を総合的に考慮して第2コンテンツ情報の優先順位を変更してもよい。また、優先順位は、インターホン親機54の表示部54aに表示される第1コンテンツ情報の表示履歴及び閲覧履歴の少なくとも一方に基づいて変更されてもよい。つまり、制御部63は、識別情報に関連する、第2コンテンツ情報の表示履歴、第2コンテンツ情報の閲覧履歴、第1コンテンツ情報の表示履歴、及び、第1コンテンツ情報の閲覧履歴の少なくとも一つに基づいて、第2コンテンツ情報の表示の優先順位を変更すればよい。
【0090】
なお、第2コンテンツ情報の表示履歴、第2コンテンツ情報の閲覧履歴、第1コンテンツ情報の表示履歴、及び、第1コンテンツ情報の閲覧履歴は、例えば、新たなコンテンツ情報が配信されたときにクリア(リセット)される。なお、新たなコンテンツ情報の配信は、定期的に行われてもよいし、不定期に行われてもよい。
【0091】
[表示回数、及び、閲覧回数のフィードバック]
上述のように、図4の(a)の複数の第2コンテンツ情報の一覧画面は、表示制御装置60の取得部65により周辺に人がいることを示す情報が取得されるごとに1回表示される。そこで、制御部63は、複数の第2コンテンツ情報のそれぞれの表示回数をカウント(集計)し、複数の第2コンテンツ情報のそれぞれの表示回数を示すフィードバック情報を、第2通信部62に配信システム20へ送信させてもよい。つまり、第2通信部62は、取得部65によって取得された人に関する情報に基づいて、第2コンテンツ情報に関するフィードバック情報を送信してもよい。
【0092】
これにより、第2コンテンツ情報を提供する事業者は、第2コンテンツ情報の表示回数を把握することができる。
【0093】
また、インターホン情報に基づく各種画像(図5図8示される複数の画像など)が表示装置70に表示される場合も、複数の画像のそれぞれは、表示制御装置60の取得部65により周辺に人がいることを示す情報が取得されるごとに1回表示されるといえる。そこで、制御部63は、インターホン情報に基づく複数の画像の表示回数をカウント(集計)し、複数の画像の表示回数を示すフィードバック情報を、第1通信部61にインターホンシステム50へ送信させてもよい。つまり、第1通信部61は、取得部65によって取得された人に関する情報に基づいて、インターホン情報に関するフィードバック情報を送信してもよい。
【0094】
これにより、インターホンシステム50の管理者等は、インターホン情報に基づく複数の画像の表示回数を把握することができる。
【0095】
また、上述のように、制御部63は、来訪者が操作によって選択した第2コンテンツ情報を、来訪者が閲覧した第2コンテンツ情報であるとみなすことができる。そこで、制御部63は、複数の第2コンテンツ情報のそれぞれの閲覧回数をカウント(集計)し、複数の第2コンテンツ情報のそれぞれの閲覧回数を示すフィードバック情報を、第2通信部62に配信システム20へ送信させてもよい。つまり、第2通信部62は、操作受付部66に対する操作に基づいて、第2コンテンツ情報に関するフィードバック情報を送信してもよい。
【0096】
これにより、第2コンテンツ情報を提供する事業者は、第2コンテンツ情報の閲覧回数を把握することができる。
【0097】
また、インターホン情報に基づく画像の表示において、概要を表示する画像と、詳細を表示する画像とが操作に応じて階層的に表示される場合、制御部63は、操作によって選択された画像を、閲覧された画像であるとみなすことができる。そこで、制御部63は、インターホン情報に基づく複数の画像の閲覧回数をカウント(集計)し、複数の画像の閲覧回数を示すフィードバック情報を、第1通信部61にインターホンシステム50へ送信させてもよい。つまり、第1通信部61は、操作受付部66に対する操作に基づいて、インターホン情報に関するフィードバック情報を送信してもよい。
【0098】
これにより、インターホンシステム50の管理者等は、インターホン情報に基づく複数の画像の閲覧回数を把握することができる。
【0099】
以上説明したように、第1通信部61及び第2通信部62の少なくとも一方は、取得部65によって取得された人に関する情報、及び、操作受付部66に対する操作の少なくとも一方に基づいて、インターホン情報及び第2コンテンツ情報の少なくとも一方に関するフィードバック情報を送信してもよい。
【0100】
なお、第2コンテンツ情報の表示回数、及び、第2コンテンツ情報の閲覧回数は、例えば、新たな第2コンテンツ情報が配信されたときにクリア(リセット)される。なお、新たなコンテンツ情報の配信は、定期的に行われてもよいし、不定期に行われてもよい。
【0101】
また、複数のインターホン親機54のそれぞれは、表示部54aに表示される第1コンテンツ情報の表示回数または閲覧回数を示すフィードバック情報を配信システム20へ送信してもよい。複数のインターホン親機54のそれぞれは、表示部54aに表示される第1コンテンツ情報の表示回数または閲覧回数を示すフィードバック情報を配信システム20へ送信する。フィードバック情報には、専有部の識別情報(住戸番号)が含まれるため、配信システム20は、専有部毎に表示回数または閲覧回数を集計することができる。なお、フィードバック情報は、専有部の識別番号(住戸番号)が含まれない、専有部を特定しない形態の統計情報(閲覧住戸数、表示・閲覧回数、閲覧時刻、住人の属性による分類など)であってもよい。この場合、専有部を特定しない形態の統計情報は、例えば、インターホンシステム50によって生成される。
【0102】
なお、第1コンテンツ情報の表示回数、及び、第1コンテンツ情報の閲覧回数は、例えば、新たな第1コンテンツ情報が配信されたときにクリア(リセット)される。なお、新たな第1コンテンツ情報の配信は、定期的に行われてもよいし、不定期に行われてもよい。
【0103】
[変形例]
上記実施の形態において、識別情報は、主として個人を特定できる個人識別情報であったが、属性情報であってもよい。例えば、ロビーインターホン52の認証部52aが顔認証を行う場合、識別情報には、顔認証に基づく個人識別情報及び顔認証に基づく属性情報(性別及び年齢層)の少なくとも一方が含まれればよい。
【0104】
上記実施の形態において、個人識別情報を用いると説明された処理は、属性情報を用いる処理に読み替えられてもよい。例えば、表示履歴または閲覧履歴に基づく第2コンテンツ情報の表示の優先順位の変更は、属性情報に基づいて行われてもよい。
【0105】
[効果等]
以下、本明細書の開示内容から得られる発明を例示し、当該発明から得られる効果等について説明する。
【0106】
発明1は、集合住宅100の共用部に設置される表示制御装置60であって、集合住宅100に設けられたインターホンシステム50と通信する第1通信部61と、集合住宅100外の配信システム20と通信する第2通信部62と、第1通信部61及び第2通信部62の少なくとも一方によって受信された情報に基づいて、表示装置70に画像を表示する制御部63とを備える、表示制御装置60である。集合住宅100は、集合施設の一例である。
【0107】
このような表示制御装置60は、集合住宅100の共用部に位置する人に対して画像を表示することができる。
【0108】
発明2は、第1通信部61は、インターホンシステム50に関するインターホン情報を受信し、第2通信部62は、表示コンテンツ情報を受信する、発明1の表示制御装置60である。表示コンテンツ情報は、例えば、上記実施の形態の第2コンテンツ情報に相当する。
【0109】
このような表示制御装置60は、インターホン情報に関連する画像、及び、表示コンテンツ情報(画像)の少なくとも一方を表示することができる。
【0110】
発明3は、インターホン情報には、共用部において取得される集合住宅100への来訪者の識別情報が含まれ、制御部63は、識別情報に基づいて、画像の少なくとも一部を表示装置70に表示する、発明2の表示制御装置60である。
【0111】
このような表示制御装置60は、図5のような画像を表示することができる。
【0112】
発明4は、インターホン情報には、集合住宅100に設けられた設備システムに関する情報、及び、共用部の一部のエリアに関する情報の少なくとも一方である施設関連情報が含まれ、制御部63は、識別情報に基づいて、施設関連情報を表示装置70に表示する、発明3の表示制御装置60である。
【0113】
このような表示制御装置60は、図5図8のような画像(施設関連情報)を表示することができる。
【0114】
発明5は、制御部63は、識別情報に基づいて、表示コンテンツ情報の少なくとも一部を表示装置70に表示する、発明3または4の表示制御装置60である。
【0115】
このような表示制御装置60は、図4の(a)のような画像(識別情報によってコンテンツ情報の一部(サムネイル)の配置が異なる画像)を表示することができる。
【0116】
発明6は、制御部63は、識別情報に関連する、表示コンテンツ情報の表示履歴及び閲覧履歴の少なくとも一方に基づいて、表示コンテンツ情報の表示の優先順位を変更する、発明3~5のいずれかの表示制御装置60である。
【0117】
このような表示制御装置60は、図9または図10のように、表示装置70を視認している人が誰であるかに応じて表示コンテンツ情報の表示の優先順位を変更することができる。
【0118】
発明7は、識別情報には、顔認証に基づく個人識別情報及び属性情報の少なくとも一方が含まれる、発明3~6のいずれか表示制御装置60である。
【0119】
このような表示制御装置60は、顔認証に基づく個人識別情報及び属性情報の少なくとも一方を含むインターホン情報を受信することができる。
【0120】
発明8は、さらに、操作受付部66を備え、制御部63は、操作受付部66に対する操作に基づいて、インターホン情報及び表示コンテンツ情報の少なくとも一方に関する詳細情報を表示装置70に表示する、発明2~7のいずれかの表示制御装置60である。
【0121】
このような表示制御装置60は、基づいて、インターホン情報及び表示コンテンツ情報の少なくとも一方に関する詳細情報を表示装置70に表示することができる。
【0122】
発明9は、さらに、表示装置70の周囲に位置する人に関する情報を取得する取得部65を備え、制御部63は、取得部65によって取得された人に関する情報に基づいて、表示装置70に画像を表示する、発明1~8のいずれかの表示制御装置60である。
【0123】
このような表示制御装置60は、表示装置70の周囲に人が位置するタイミングで表示装置70に画像を表示することができる。
【0124】
発明10は、さらに、操作受付部66と、表示装置70の周囲に位置する人に関する情報を取得する取得部65とを備え、第1通信部61及び第2通信部62の少なくとも一方は、取得部65によって取得された人に関する情報、及び、操作受付部66に対する操作の少なくとも一方に基づいて、インターホン情報及び表示コンテンツ情報の少なくとも一方に関するフィードバック情報を送信する、発明2~8のいずれかの表示制御装置60である。
【0125】
このような表示制御装置60は、インターホン情報及び表示コンテンツ情報の少なくとも一方に関するフィードバック情報を送信することができる。
【0126】
発明11は、発明1~10のいずれか1項に記載の表示制御装置60と、インターホンシステム50とを備える、表示システム10である。
【0127】
このような表示システム10は、集合住宅100の共用部に位置する人に対して画像を表示することができる。
【0128】
発明12は、集合住宅100に設置されるゲートウェイ装置30であって、集合住宅100外の配信システム20と通信する第1ゲートウェイ通信部31と、集合住宅100に設けられたインターホンシステム50、及び、集合住宅100の共用部に設けられた表示制御装置60と通信する第2ゲートウェイ通信部32とを備え、第2ゲートウェイ通信部32は、第1ゲートウェイ通信部31によって受信されたインターホンシステム50向けの第1コンテンツ情報を第1経路を通じて送信し、第1ゲートウェイ通信部によって受信された表示制御装置60向けの第2コンテンツ情報を第1経路と異なる第2経路を通じて送信する、ゲートウェイ装置30である。
【0129】
このようなゲートウェイ装置30は、配信システム20から受信したコンテンツ情報が第1コンテンツ情報であるか第2コンテンツ情報であるかによって送信先を変更することができる。
【0130】
発明13は、集合住宅100に含まれる専有部内には、インターホン親機54が設けられ、第1経路は、第2ゲートウェイ通信部32から、インターホンシステム50の制御装置51を経由してインターホン親機54に至る通信経路を含む、発明12のゲートウェイ装置30である。インターホン親機54は、情報端末の一例である。
【0131】
このようなゲートウェイ装置30は、インターホン親機54に第1コンテンツ情報を送信することができる。
【0132】
発明14は、発明12または13のゲートウェイ装置30と、インターホンシステム50とを備える、通信システムである。
【0133】
このような通信システムは、配信システム20から受信したコンテンツ情報が第1コンテンツ情報であるか第2コンテンツ情報であるかによって送信先を変更することができる。
【0134】
発明15は、集合住宅100に設けられたインターホンシステム50に、第1経路を通じて第1コンテンツ情報を配信する第1配信部21と、集合住宅100の共用部に設けられた表示制御装置60に、第1経路と異なる第2経路を通じて第2コンテンツ情報を配信する第2配信部22とを備える、配信システム20である。
【0135】
このような配信システム20は、第1コンテンツ情報及び第2コンテンツ情報を配信することができる。
【0136】
発明16は、第1コンテンツ情報と第2コンテンツ情報とは、配信タイミング、配信頻度、及び、配信数の少なくとも1つが異なる、発明15の配信システム20である。
【0137】
このような配信システム20は、コンテンツ情報が配信される経路に応じて、配信タイミング、配信頻度、及び、配信数の少なくとも1つを変更することができる。
【0138】
発明17は、第1コンテンツ情報は、第2コンテンツ情報よりも、配信が許可されている期間の長さ、配信頻度、及び、配信数の少なくとも1つが少ない、発明16の配信システム20である。
【0139】
このような配信システム20は、第1コンテンツ情報が配信される経路の通信トラフィックの増大を抑制することができる。
【0140】
発明18は、第1コンテンツ情報には、プッシュ通知される情報が含まれ、第2コンテンツ情報には、一覧表示、または、詳細表示される情報が含まれる、発明15~17のいずれかの配信システム20である。
【0141】
このような配信システム20は、第1コンテンツ情報をインターホン親機54にプッシュ通知し、第2コンテンツ情報を表示制御装置60に階層的に表示させることができる。
【0142】
発明19は、配信システム20などのコンピュータシステムによって実行される配信方法であって、集合住宅100に設けられたインターホンシステム50に、第1経路を通じて第1コンテンツ情報を配信する第1配信ステップと、集合住宅100の共用部に設けられた表示制御装置60に、第1経路と異なる第2経路を通じて第2コンテンツ情報を配信する第2配信ステップとを含む、配信方法である。
【0143】
このような配信方法は、第1コンテンツ情報及び第2コンテンツ情報を配信することができる。
【0144】
発明20は、発明19の配信方法をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
【0145】
このようなプログラムによれば、コンピュータシステムは、第1コンテンツ情報及び第2コンテンツ情報を配信することができる。
【0146】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0147】
例えば、上記実施の形態では、表示システムは、集合住宅に適用されたが、集合住宅以外の集合施設に適用されてもよい。例えば、表示システムは、オフィス、工場、研究施設、医療施設、宿泊施設等に適用することができる。
【0148】
また、上記実施の形態では、表示システムは、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。表示システムが複数の装置によって実現される場合、表示システムが備える構成要素(特に、機能的な構成要素)は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
【0149】
また、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置が介在してもよい。
【0150】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0151】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0152】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0153】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0154】
例えば、本発明は、上記実施の形態の配信システム、ゲートウェイ装置、インターホン親機、または、表示制御装置などとして実現されてもよい、また、本発明は、コンピュータシステムが実行する方法として実現されてもよいし、方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0155】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0156】
10 表示システム
20 配信システム
21 第1配信部
22 第2配信部
23、33 情報処理部
24、34、64 記憶部
30 ゲートウェイ装置
31 第1ゲートウェイ通信部
32 第2ゲートウェイ通信部
40 ハブ装置
50 インターホンシステム
51 制御装置
52 ロビーインターホン
52a 認証部
53 オートロック式ドア
54 インターホン親機
54a 表示部
60 表示制御装置
61 第1通信部
62 第2通信部
63 制御部
65 取得部
66 操作受付部
70 表示装置
71 表示部
100 集合住宅(集合施設)
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10