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特開2024-150385加熱調理システム、プログラム、および情報端末の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150385
(43)【公開日】2024-10-23
(54)【発明の名称】加熱調理システム、プログラム、および情報端末の制御方法
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20241016BHJP
【FI】
A47J27/00 109P
A47J27/00 109Z
A47J27/00 109A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023141914
(22)【出願日】2023-09-01
(62)【分割の表示】P 2023063318の分割
【原出願日】2023-04-10
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】390010168
【氏名又は名称】東芝ホームテクノ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001380
【氏名又は名称】弁理士法人東京国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小池 貴和
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 紀子
(72)【発明者】
【氏名】淡川 梨絵
【テーマコード(参考)】
4B055
【Fターム(参考)】
4B055AA02
4B055BA10
4B055BA40
4B055CD73
4B055DB01
4B055GB43
4B055GC36
(57)【要約】
【課題】情報端末を一瞥することで加熱調理器の現在の状態を容易に把握することが可能な加熱調理システム、プログラム、および情報端末の制御方法を提供する。
【解決手段】炊飯器21は、予約終了時刻に前記ご飯を炊き上げる予約炊飯機能を有している。情報端末3は、炊飯器21に設定される予約終了時刻を変更するための画面を含む複数の要素を表示する表示部41と、変更された予約終了時刻を指令として送信する通信部43と、を備えている。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
米と水とを加熱してご飯を炊き上げ、前記ご飯の調理の状況を含む自機の現在の状態に係る情報を機外に送信可能な炊飯器と、
前記炊飯器から送信される前記情報を受信可能、かつ前記炊飯器へ指令を送信可能な情報端末と、を備え、
前記炊飯器は、予約終了時刻に前記ご飯を炊き上げる予約炊飯機能を有し、
前記情報端末は、
前記炊飯器に設定される前記予約終了時刻を変更するための画面を含む複数の要素を表示する表示部と、
変更された前記予約終了時刻を前記指令として送信する通信部と、を備える加熱調理システム。
【請求項2】
前記加熱調理器は、前記加熱の予約終了時刻を表示する第二表示部を備える請求項1に記載の加熱調理システム。
【請求項3】
前記複数の要素は、前記炊飯器のアイコンを含み、
前記画面は前記アイコンに重畳してポップアップする請求項1に記載の加熱調理システム。
【請求項4】
情報端末に、
炊飯器に設定される炊飯の予約終了時刻を変更するための画面を含む複数の要素を表示する表示機能と、
変更された前記予約終了時刻を前記炊飯器への指令として送信する通信機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項5】
炊飯器に設定される炊飯の予約終了時刻を変更するための画面を含む複数の要素を表示する表示し、
変更された前記予約終了時刻を前記炊飯器への前記指令として送信する情報端末の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱調理システム、プログラム、および情報端末の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
予め制御内容が設定された調理メニューによる加熱調理を行う炊飯器と、炊飯器から送信される加熱情報を表示するスマートフォンと、を備える加熱調理システムが知られている。スマートフォンは、横軸を時間、縦軸を温度とするグラフに加熱情報を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-178014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の加熱調理システムのスマートフォンのように、加熱情報をグラフ化して表示すると、炊飯器が現在、ひたし工程、炊き上げ工程、むらし工程、および予約待機中のいずれの状態にあるのか、ユーザーが直感的に把握することは難しい。
【0005】
そこで、本発明は、情報端末を一瞥することで加熱調理器の現在の状態を容易に把握することが可能な加熱調理システム、プログラム、および情報端末の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る加熱調理システムは、米と水とを加熱してご飯を炊き上げ、前記ご飯の調理の状況を含む自機の現在の状態に係る情報を機外に送信可能な炊飯器と、前記炊飯器から送信される前記情報を受信可能、かつ前記炊飯器へ指令を送信可能な情報端末と、を備え、前記炊飯器は、予約終了時刻に前記ご飯を炊き上げる予約炊飯機能を有し、前記情報端末は、前記炊飯器に設定される前記予約終了時刻を変更するための画面を含む複数の要素を表示する表示部と、変更された前記予約終了時刻を前記指令として送信する通信部と、を備えている。
【0007】
また、前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係るプログラムは、情報端末に、炊飯器に設定される炊飯の予約終了時刻を変更するための画面を含む複数の要素を表示する表示機能と、変更された前記予約終了時刻を前記炊飯器への指令として送信する通信機能と、を実現させる。
【0008】
さらに、前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る情報端末の制御方法は、炊飯器に設定される炊飯の予約終了時刻を変更するための画面を含む複数の要素を表示する表示し、更された前記予約終了時刻を前記炊飯器への前記指令として送信する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る加熱調理システムのブロック図。
図2】本発明の実施形態に係る加熱調理器の一例の斜視図。
図3】本発明の実施形態に係る情報端末の正面図。
図4】本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第一例を表す図。
図5】本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第二例を表す図。
図6】本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第三例を表す図。
図7】本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第四例を表す図。
図8】本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第五例を表す図。
図9】本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第六例を表す図。
図10】本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第七例を表す図。
図11】本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第八例を表す図。
図12】本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第九例を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る加熱調理システム、プログラム、および情報端末の制御方法について図1から図12を参照して説明する。なお、複数の図面中、同一または相当する構成には同一の符号が付されている。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係る加熱調理システムのブロック図である。
【0012】
図1に示すように、本発明の実施形態に係る加熱調理システム1は、被調理物の加熱調理に利用される加熱調理器2と、被調理物の調理の状況確認に利用される情報端末3と、加熱調理器2と情報端末3との間の通信を確立するサーバー5と、加熱調理器2と情報端末3との間の通信を確立するための情報を記憶する記憶装置6と、を備えている。なお、加熱調理システム1は、加熱調理器2と、情報端末3と、を少なくとも含み、加熱調理器2と、情報端末3とは、NFC(Near Field Communication)やBluetoothなどの近距離無線通信により直接的に接続されるものであってもよいし、家庭内のWi-Fi網などを介して直接的に接続されるものであってもよい。
【0013】
加熱調理器2、情報端末3、サーバー5および記憶装置6は、電気通信網11によりネットワークNWへそれぞれ通信可能に接続されている。ネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用する。
【0014】
電気通信網11は、外部通信網12と、構内通信網13と、外部通信網12と構内通信網13との間で情報を中継する中継機15と、を含んでいる。
【0015】
外部通信網12は、ネットワークNWを含んでいる。中継機15、サーバー5、および情報端末3は、公衆電話網や携帯電話網などを介してネットワークNWに接続されている。加熱調理システム1は、インターネットを介在させることによって、加熱調理器2と情報端末3との間の簡便な通信環境を、ユーザーに提供する。
【0016】
構内通信網13は、中継機15を含む無線または有線の電気通信網で、いわゆるイントラネットである。また、加熱調理器2は、構内通信網13に通信可能に接続されている。
【0017】
加熱調理器2は、例えば、主にユーザーの住居内に設置される炊飯器、オーブンレンジ、電子レンジ、トースターである。加熱調理器2は、ユーザーの住居内に設置される中継機15(例えば、無線ルータおよびモデム)を介して、サーバー5と通信可能である。
【0018】
サーバー5は、加熱調理器2を管理する。例えば、サーバー5は、加熱調理器2の機器登録、遠隔操作および被調理物の調理の状況を含む加熱調理器2の現在の状態に係る情報を管理する。サーバー5は、例えばクラウドサーバーであり、1つまたは複数のサーバー装置で構成される。また、サーバー5は、ネットワークNWを介して、加熱調理器2と情報端末3との間に双方向に情報を通信可能な通信回線を確立する。なお、サーバー5は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。サーバー5は、クラウドサーバーに限定されず、ユーザーの住居にあるコンピュータでもよく、例えば無線ルータなどの家庭内ルータでもよい。
【0019】
なお、説明の便宜のため「被調理物の調理の状況を含む加熱調理器2の現在の状況に係る情報」を以下「調理器情報」という。
【0020】
サーバー5は、ネットワークNWを介して多数の加熱調理器2と通信し、それぞれの加熱調理器2に識別子を付与している。加熱調理システム1は、サーバー5が提供する識別子によって、情報端末3と加熱調理器2との間に双方向通信を確立する。
【0021】
情報端末3は、加熱調理器2の状態を確認するために加熱調理システム1のユーザーが使用する端末装置である。例えば、情報端末3は、スマートフォンやタブレット端末装置のような携帯端末装置である。ただし、情報端末3は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピューターのような端末装置でもよい。情報端末3は、公衆無線回線や携帯電話回線を介してネットワークNWに接続され、サーバー5と双方向通信する。情報端末3は、調理器情報をサーバー5から取得して加熱調理器2の状態を情報端末3の画面に出力する。
【0022】
なお、調理器情報は、加熱調理器2の現在の状態、例えば被調理物の加熱中、被調理物の保温中、調理の待機中、調理の予約待機中に係る情報を含んでいる。
【0023】
加熱調理システム1は、加熱調理器2が機外へ送信する調理器情報を情報端末3が受信可能な状態で提供する。加熱調理システム1は、情報端末3が機外へ送信する指令を住居内の加熱調理器2で受信可能な状態で提供しても良い。つまり、加熱調理システム1は、外出先で情報端末3から住居内の加熱調理器2を操作可能な環境を提供する。加熱調理システム1のユーザーは、例えば、自宅を不在にしている外出中に、加熱調理器2の現在の状態を確認することができる。
【0024】
図2は、本発明の実施形態に係る加熱調理器の一例の斜視図である。
【0025】
図2に示すように、加熱調理器2は、例えば炊飯器21である。炊飯器21は、上方へ開放された鍋収容部を有する矩形状の本体22と、鍋収容部に収容される鍋と、本体22の上面に覆い被さって鍋収容部を開閉可能に閉じる蓋体23と、蓋体23を本体22に開閉可能に支持するヒンジ部25と、操作されると鍋収容部を閉じる蓋体23と本体22とのロックを解除する蓋開操作部26と、鍋で発生する蒸気を本体22外へ放出する蒸気口27と、出力装置としての表示部28と、入力装置としての操作部29と、調理器情報を含む種々の情報を送受信可能な通信部31と、を備えている。
【0026】
本体22の形状は、実質的に矩形状である。本体22は、正面、背面、左側面、右側面、上面、および底面の六面を有している。本体22の上面は、開口を有している。
【0027】
蓋体23は、炊飯器21の平面視において本体22を覆い隠す。蓋体23の形状は、本体22よりも高さの低い(上下方向における厚みの薄い)矩形状である。蓋体23は、正面、背面、左側面、右側面、上面、および底面の六面を有している。蓋体23の上面は、実質的に平坦である。
【0028】
ヒンジ部25は、本体22と蓋体23とを開閉可能に連結する。ヒンジ部25は、本体22の背部の上部と蓋体23の背部の底部とを連結している。また、ヒンジ部25は、蓋体23を開く方向へばね力を蓄えるなじりばねを備えている。
【0029】
蓋開操作部26は、蓋体23の上面前半部に配置されている。蓋開操作部26を押すことで本体22と蓋体23とのロックが解除される。本体22と蓋体23との噛み合いが解除されると、蓋体23は、ヒンジ部25のねじりばねが蓄えるばね力によってヒンジ部25の軸を中心に回転して開く。
【0030】
蒸気口27は、蓋体23の上面後半部に設けられている。蒸気口27は、炊飯器21内の被炊飯物から発生する蒸気を炊飯器21の外部に排出する。
【0031】
表示部28は、炊飯器21に関する種々の情報を表示するディスプレイである。
【0032】
操作部29は、表示部28の上方に配置されている。操作部29は、加熱調理の開始、加熱調理の予約時間設定、および調理コ-スの選択などの操作を受け付ける。操作部29の真下には、操作や表示に関わる制御を行なう制御回路板が配置されている。
【0033】
操作部29は、例えば複数のキー要素を含むタッチセンサーである。それぞれのキー要素は、例えば導電性ポリマーを用いた透明電極部と、制御回路板に接続される接点部と、透明電極部と接点部とを繋ぐパターン配線と、を備えている。表示部28の何れかの箇所に指先を押さえつける、接する、または近づけることで、その箇所の真上に配置されるキー要素が操作される。
【0034】
なお、操作部29は、表示部28の側方に物理的なボタンを用いたスイッチを設置してもよい。
【0035】
また、本発明の実施形態に係る炊飯器21は、複数の調理コースを記憶する記憶部33を備えている。炊飯器21のユーザーは、調理コースのお米の設定、炊き方の設定、硬さの設定等を操作部29で選択可能であり、記憶部33は、それら設定可能な項目に対応する情報を記憶する。
【0036】
そして、炊飯器21は、操作部29の操作によって設定された調理コースに基づいて、調理の待機、被調理物の加熱、被調理物の保温、被調理物の調理の予約待機などを実行する。
【0037】
炊飯器21の状態は、例えば炊飯器21が何も処理を行わずに待機している「待機中」と、炊飯器21が被調理物であるお米を水に余分にひたす「ひたし追加中」と、炊飯器21が被調理物をお米と水とをご飯に炊き上げる「炊飯中」と、炊飯器21が被調理物の温度を保持している「保温中」と、所定の設定時間に炊飯器21が被調理物の加熱を開始するまで待機している「予約中」と、を含んでいる。加熱調理器2としての炊飯器21が実行している、待機中、ひたし追加中、炊飯中、保温中、予約中のいずれかの状態が、加熱調理器2の現在の状態である。なお、炊飯器21の「炊飯中」は、電子レンジのような加熱調理器2では「加熱中」とも呼ばれる。
【0038】
図3は、本発明の実施形態に係る情報端末の正面図である。
【0039】
図3に示すように、本発明の実施形態に係る情報端末3は、例えば、出力装置としての表示部41と、入力装置42と、調理器情報を含む種々の情報を送受信可能な通信部43と、表示部41の表示内容を制御する表示制御部45と、を備えている。
【0040】
表示部41は、種々の情報を表示可能なディスプレイである。
【0041】
入力装置42は、情報端末3のユーザーの入力を受け付ける。入力装置42は、例えば表示部41に重ねて設けられたタッチパネルである。
【0042】
通信部43は、中継機15を介して、または直接にネットワークNWと接続される。通信部43は、ネットワークNWを介して、加熱調理器2、サーバー5と通信可能である。
【0043】
表示制御部45は、例えば、通信部43が受信する種々の情報に基づいて、背景や文字列等の複数の要素を表示部41に表示させる。また、表示制御部45は、通信部43が受信する要素が配置された画像を生成し、その画像を表示部41に表示させてもよい。説明の便宜上、「通信部43が受信する種々の情報に基づいて、表示制御部45が表示部41に表示させる背景や文字列等の複数の要素」を、以下「表示要素」と呼ぶ。
【0044】
情報端末3は、インストールされたプログラムPを実行することで、表示部41の表示機能、入力装置42の入力機能、通信部43の通信機能、および表示制御部45の表示制御機能を実現する。以下、図4から図12で説明する機能を情報端末3に実現させるためのプログラムPを「家電管理アプリAS」と称する。
【0045】
記憶装置6は、各種情報を記憶する。サーバー5は、記憶装置6に記憶された情報を参照可能である。すなわち、サーバー5は、記憶装置6に対して所定の要求を送信することで、その応答として目的の情報を受信することができる。記憶装置6に記憶される情報については、例えば調理器情報、加熱工程等がある。
【0046】
図4は、本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第一例を表す図である。
【0047】
図4に示すように、本発明の実施形態に係る情報端末3は、表示部41に複数の表示要素51を表示させる表示機能を有している。情報端末3は、サーバー5を経由しようがしまいが、加熱調理器2から受信する調理器情報に基づいて、加熱調理器2の現在の状態に基づく表示要素51を表示部41に表示する。なお、図4は、加熱調理器2の現在の状態が「炊飯中」であるときに、情報端末3が表示する表示要素51の一例である。
【0048】
表示要素51は、例えば、表示部41全体に広がる背景61と、表示部41の上縁部中央に配置されて加熱調理器2の具体的な種類、例えば「炊飯器」を文字列で表示する種別文字列62と、表示部41の上縁右端部に配置されて吹き出しのような形状のサポート情報アイコン63と、サポート情報アイコン63の真下に配置されて「サポート」と文字列で表示されるサポート情報文字列65と、表示部41の上縁右端部から2番目に配置されて歯車のような形状の設定アイコン66と、設定アイコン66の真下に配置されて「設定」と文字列で表示される設定文字列67と、表示部41の中央部に配置されて加熱調理器2の具体的な種類、例えば「炊飯器」を表現する種別アイコン68と、種別アイコン68の真下近傍に配置されて加熱調理器2の現在の状態、例えば「炊飯中」を文字列で表示する状態情報文字列69と、表示部41の下部中央に配置されて「現在の設定」を文字列で表示する機器設定情報文字列71と、「現在の設定」を表示する機器設定情報文字列71の左側に配置される「∧」形状の設定確認アイコン72と、表示部41の下縁部に配置されて加熱調理器2の現在の状態に関連する時間、例えば「炊飯中」の終了までの残り時間を「残り約 120分」のように文字列で表示する時間文字列73と、を含む。
【0049】
なお、複数の表示要素51は、情報端末3のオペレーティングシステムが管理する文字列やアイコンを含んでいても良い。
【0050】
背景61は、背景61を除く表示要素51の視認性を向上させる色で表示されることが好ましい。
【0051】
サポート情報アイコン63は、例えばサーバー5または加熱調理器2から提供されるサポート情報を確認する画面に遷移する操作を受け付ける。サポート情報は、「家電管理アプリAS」の使い方に関する情報であっても良いし、加熱調理器2の使い方や設定に関する情報であっても良い。
【0052】
設定アイコン66は、「家電管理アプリAS」の設定、例えば加熱調理器2に関する種々の通知の設定や、加熱調理器2の設定、例えば水の硬度の設定を行うための画面に遷移する操作を受け付ける。
【0053】
種別文字列62および種別アイコン68は、情報端末3で管理する加熱調理器2である炊飯器21を想起させる。「家電管理アプリAS」に複数の電化製品を登録して管理する場合には、加熱調理器2を示す種別アイコン68を表示部41に表示することで、加熱調理システム1のユーザーは、逐一、種別文字列62を読まなくても表示部41を一瞥するだけで「家電管理アプリAS」の管理対象が加熱調理器2であることを容易に把握できる。
【0054】
状態情報文字列69は、加熱調理器2の現在の状態に対応する文字列を表示する。つまり、状態情報文字列69は、例えば「待機中」、「ひたし追加中」、「炊飯中」、「保温中」、「予約中」などの加熱調理器2の現在の状態を表示する。
【0055】
時間文字列73は、加熱調理器2の現在の状態に関連する時間情報を表示する。例えば加熱調理器2の現在の状態がひたし追加中の場合には、時間文字列73は、被調理物の追加ひたしが終了するまでの時間を表示する。また加熱調理器2の現在の状態が炊飯中の場合には、時間文字列73は、被調理物の加熱が終了するまでの時間を表示する。さらに、加熱調理器2の現在の状態が保温中の場合には、時間文字列73は、保温の継続時間を表示する。また、加熱調理器2の現在の状態が予約中の場合には、時間文字列73は、調理が終了するまでの残り時間を表示する。時間文字列73は、加熱調理器2の現在の状態に関連する時間を定量的に加熱調理システム1のユーザーに把握させる。つまり、加熱調理システム1のユーザーは、加熱調理器2が現在の状態がいつ終了するのかを明確に把握できる。
【0056】
ところで、加熱調理器2の具体的な種類を表示する種別文字列62および種別アイコン68は、加熱調理器2の現在の状態を表示しない。「サポート」を表示するサポート情報文字列65およびサポート情報アイコン63も、加熱調理器2の現在の状態を表示しない。「設定」を表示する設定文字列67および設定アイコン66も、加熱調理器2の現在の状態を表示しない。時間に関連する情報を文字列で表示する機器設定情報文字列71および時間文字列73も、加熱調理器2の現在の状態を表示しない。
【0057】
一方、状態情報文字列69は、加熱調理器2の現在の状態を文字列で表示する。
【0058】
しかしながら、加熱調理器2の現在の状態が文字列のみで表示されていても、加熱調理器2の現在の状態を加熱調理システム1のユーザーが直感的に把握することは難しい。
【0059】
そこで、本発明の実施形態に係る情報端末3の表示制御部45は、加熱調理器2の現在の状態に対応させて表示部41に表示する背景61の色を変化させる。
【0060】
図5から図9は、本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第二例から第六例を表す図である。
【0061】
なお、背景61、状態情報文字列69、および時間文字列73は、加熱調理器2の状態の違いにより変化する。そこで、加熱調理器2の状態の違いにより変化する要素には、以下、添え字を付けて区別する。加熱調理器2の現在の状態が「待機中」なら、符号に添え字aを付け、加熱調理器2の現在の状態が「予約中」なら、符号に添え字bを付け、加熱調理器2の現在の状態が鍋内の米を水にひたす「ひたし追加中」なら、符号に添え字cを付け、加熱調理器2の現在の状態が「炊飯中」なら、符号に添え字dを付け、加熱調理器2の現在の状態が「保温中」なら、符号に添え字eを付ける。
【0062】
図5は、加熱調理器2の現在の状態が待機中であるときに、情報端末3が表示する表示要素51の第二例である。状態情報文字列69aは、「待機中」を表示する。加熱調理器2の現在の状態が待機中の場合には、表示部41は、機器設定情報文字列71および時間文字列73を表示しない。
【0063】
図6は、加熱調理器2の現在の状態が予約中であるときに、情報端末3が表示する表示要素51の第三例である。状態情報文字列69bは、「予約中」を表示する。加熱調理器2の現在の状態が予約中の場合には、時間文字列73bは、「炊上り予約時刻」の文字列と、加熱調理器2(炊飯器21)で任意に設定される炊飯の終了時刻、例えば「18:00」を表す文字列と、の組み合わせを表示する。
【0064】
図7は、加熱調理器2の現在の状態がひたし追加中であるときに、情報端末3が表示する表示要素51の第四例である。状態情報文字列69cは、「ひたし追加中」を表示する。時間文字列73cは、「ひたし追加 残り約」の文字列と、ひたしが終わるまでの時間、例えば「35分」の文字列と、の組み合わせを表示する。
【0065】
図8は、加熱調理器2の現在の状態が炊飯中であるときに、情報端末3が表示する表示要素51の第五例である。状態情報文字列69dは、「炊飯中」を表示する。時間文字列73dは、「残り約」の文字列と、お米が炊き上がるまでの時間、例えば「120分」の文字列と、の組み合わせを表示する。
【0066】
図9は、加熱調理器2の現在の状態が保温中であるときに、情報端末3が表示する表示要素51の第六例である。状態情報文字列69eは、「保温中」を表示する。時間文字列73eは、「保温時間」の文字列と、保温の開始時から現在までの経過時間、例えば「1時間経過」の文字列と、の組み合わせを表示する。
【0067】
そして、図5から図9に示すように、本発明の実施形態に係る表示制御部45は、加熱調理器2の現在の状態に応じて背景61の色相を変化させる。例えば、加熱調理器2の現在の状態が待機中である場合には(図5)、表示制御部45は、背景61aの色を、色相および彩度のない無彩色の灰色に設定する。また、加熱調理器2の現在の状態が予約中である場合には(図6)、表示制御部45は、背景61bの色相を橙色に設定する。さらに、加熱調理器2の現在の状態がひたし追加中である場合には(図7)、表示制御部45は、背景61cの色相を水色に設定する。また、加熱調理器2の現在の状態が炊飯中である場合には(図8)、表示制御部45は、背景61bの色相を赤に設定する。さらに、加熱調理器2の現在の状態が保温中である場合には(図9)、表示制御部45は、背景61eの色相をピンク色に設定する。なお、背景61の明度および彩度は、変化しても良いし、変化しなくても良い。また、図面に色を表現できないので、それぞれの背景61に(色)を文字列で記載した。
【0068】
これら背景61aから背景61eの色相の設定は、一例であって、それぞれの状態を容易に判別可能な異なる色相であっても良い。また、背景61(21aから21e)には、濃淡の段階的な変化を有するグラデーションが掛かっていても良い。
【0069】
本発明の実施形態に係る情報端末3は、加熱調理器2の調理器情報を受信する。その後、調理器情報に基づいて、情報端末3の表示制御部45は、表示部41に表示要素51を表示する。具体的には、表示制御部45は、情報端末3が受信した調理器情報に基づいて、表示部41の背景61の色を変化させる。
【0070】
したがって、加熱調理システム1のユーザーは、情報端末3の表示部41を注視することなく、表示部41の背景61を一瞥して加熱調理器2の現在の状態を容易に把握できる。例えば、表示部41の状態情報文字列69が読めない程度に情報端末3から離れた場所にいる場合であっても、情報端末3を手元に近づけたり、情報端末3の近くへ移動したりすることなく、表示部41の背景61の色を眺めるだけで、加熱調理システム1のユーザーは、加熱調理器2の現在の状態を一目で容易に把握できる。
【0071】
ところで、加熱調理器2は被調理物を加熱する際に、加熱パターンを様々に組み合わせた複数の工程を逐次に実行する。例えば炊飯器21は、ひたし炊き工程、沸騰加熱工程、沸騰継続工程、むらし工程のように複数の工程を経て被調理物であるお米と水とを加熱してご飯を炊き上げる。また、炊飯器21は、炊き上げたご飯を保温できる。
【0072】
そこで、表示制御部45は、被調理物への入熱量または被調理物の温度に基づいて背景61の明度を変化させても良い。
【0073】
例えば、加熱調理器2が被調理物に入力する熱量は、工程間で異なる。また、加熱調理器2が被調理物に入力する熱量は、同じ工程であっても変化し得る。説明の便宜上、「加熱調理器2が被調理物に入力する熱量」を単に「入熱量」と呼ぶ。
【0074】
加熱調理器2は、入熱量を情報として送信する。情報端末3は、入熱量を含む情報を受信し、入熱量の大きさに対応させて「炊飯中」の背景61dの明度を変化させる。表示制御部45は、「炊飯中」の背景61dを入熱量の大きさに対応させて色相を統一し、明度を変化させる。
【0075】
例えば、加熱工程の最小入熱量と加熱工程の最大入熱量との間を5等分する。この場合、表示制御部45は、「炊飯中」の背景61dの色相を例えば赤を中心に隣接する3つあるいは5つの色相に統一し、かつ最小入熱量に近いほど「炊飯中」の背景61dの明度を下げ、最大入熱量に近いほど「炊飯中」の背景61dの明度を上げる。それら、色相と明度との関係は、例えばマンセル表色系による。
【0076】
また、本発明の実施形態に係る情報端末3の表示制御部45は、被調理物の温度の高低に対応させて「炊飯中」の背景61dの色相を統一し、明度を変化させても良い。
【0077】
加熱調理器2は被調理物の温度を情報として送信する。情報端末3は、被調理物の温度を含む情報を受信し、被調理物の温度に基づいて、「炊飯中」の背景61dの明度を変化させる。表示制御部45は、「炊飯中」の背景61dを被調理物の温度に対応させて色相を統一し、明度を変化させる。
【0078】
例えば、加熱工程の最低温度と加熱工程の最高温度との間を5等分する。この場合、表示制御部45は、「炊飯中」の背景61dの色相を例えば赤を中心に隣接する3つあるいは5つの色相に統一し、かつ最低温度に近いほど「炊飯中」の背景61dの明度を下げ、最高温度に近いほど「炊飯中」の背景61dの明度を上げる。それら、色相と明度との関係は、例えばマンセル表色系による。
【0079】
さらに、本発明の実施形態に係る情報端末3の表示制御部45は、「炊飯中」の背景61dの色相、および「保温中」の背景61eの色相を、同系色、例えば赤色とピンク色のように暖色系の色相で統一し、明度を変化させる。
【0080】
例えば、加熱工程および保温工程における最低温度と最高温度との間を5等分する。この場合、表示制御部45は、「炊飯中」の背景61dの色相、および「保温中」の背景61eの色相を例えば赤を中心に隣接する3つあるいは5つの色相に統一し、かつ最低温度に近いほど背景61d、61eの明度を下げ、最高温度に近いほど背景61d、61eの明度を上げる。それら、色相と明度との関係は、例えばマンセル表色系による。
【0081】
本発明の実施形態に係る情報端末3は、被調理物への入熱量、または被調理物の温度に基づいて背景61d、61eの色相を統一し、明度を変化させる。したがって、加熱調理システム1のユーザーは、表示部41の背景61の色を眺めるだけで被調理物の加熱状況を容易に把握できる。
【0082】
また、図6に示すように、本発明の実施形態に係る情報端末3の「予約中」の表示要素51は、表示部41の下縁部に表示される矩形状の予約時刻変更ボタン75を含んでいる。予約時刻変更ボタン75の中央には、予約時刻変更ボタン75の機能を想起させる「予約時刻変更」の文字列が表示されている。
【0083】
図10は、本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第七例を表す図である。
【0084】
図6の予約時刻変更ボタン75は、加熱調理器2で任意に設定される炊飯の予約終了時刻を変更する画面を表示部41に呼び出す操作を受け付ける。呼び出された画面で予約終了時刻が変更されると、図10に示す炊飯器21の表示部28は、変更された炊き上がり時刻、例えば「16:00」を表示する。
【0085】
また、図6の「∧」形状の設定確認アイコン72は、図10に示す加熱調理器2の「現在の設定」のより詳細な情報を提示する窓画面WSを表示部41に呼び出す操作を受け付ける。窓画面WSは、表示部41の最前面に表示される。
【0086】
窓画面WSは、加熱調理器2の設定内容、例えば「お米 白米」、「銘柄 コシヒカリ」、「炊き方 かまど名人」、「ひたし追加 60分」、および「炊き上がり予約時間 18:00」を文字列で表示する。
【0087】
窓画面WSが表示されると、「∧」形状の設定確認アイコン72は、「∨」形状の確認終了アイコン78に変化する。「∨」形状の確認終了アイコン78は、窓画面WS1、窓画面WS2を閉じて、表示部41の表示要素を図6に戻す操作を受け付ける。
【0088】
図11は、本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第八例を表す図である。
【0089】
図11に示すように、本発明の実施形態に係る情報端末3の表示要素51は、加熱調理器2の現在の状態に対応するアニメーション91を含んでいても良い。
【0090】
例えば、表示制御部45は、加熱調理器2の現在の状態が「炊飯中」の場合には、加熱調理器2を表す種別アイコン68に加えて、加熱調理器2の蒸気口27から蒸気が立ち上るような表現のアニメーション91を表示する。なお、種別アイコン68の全体がアニメーション91に置き換えられていても良い。
【0091】
加熱調理器2の現在の状態に対応するアニメーション91は、加熱調理器2の現在の状態を背景61の色の変化とともに際立たせる。したがって、加熱調理システム1のユーザーは、加熱調理器2の現在の状態を一目で容易に把握きる。
【0092】
図12は、本発明の実施形態に係る情報端末の表示部に表示される表示要素の第九例を表す図である。
【0093】
図12は、加熱調理器2の現在の状態が機外との通信の途絶したオフラインであるときに、本発明の実施形態に係る情報端末3が表示する表示要素51の第九例である。状態情報文字列69fは、「オフライン」を表示する。加熱調理器2の現在の状態がオフラインの場合には、表示部41は、機器設定情報文字列71および時間文字列73を表示しない。
【0094】
なお、状態情報文字列69fの「オフライン」の表示は、加熱調理器2が電気通信網11から切断された場合だけでなく、加熱調理器2が電気通信網11から切断される場合、情報端末3が電気通信網11から切断される場合、およびサーバー5が電気通信網11から切断される場合の少なくともいずれかの場合に成立する。それらいずれの場合であっても、情報端末3が加熱調理器2の現在の状態を取得することができない点で、加熱調理器2の現在の状態を「オフライン」と称する。一方、情報端末3が加熱調理器2の現在の状態を取得することができる場合には、加熱調理器2、サーバー5、および情報端末3は、いずれも正常に通信可能なオンラインである。
【0095】
そして、本発明の実施形態に係る情報端末3の表示制御部45は、加熱調理器2の現在の状態が待機中、およびオフラインであれば、それら状態に対応させて背景61の色を統一し、背景61の明度を変化させる。
【0096】
例えば、表示制御部45は、「オフライン」の背景61fの色(図12)、およびオンラインかつ「待機中」の背景61a(図5)の色を無彩色の灰色に統一する。また、表示制御部45は、「オフライン」の背景61fの明度を、オンラインかつ「待機中」の明度よりも下げて暗くする。それら、明度の関係は、例えばマンセル表色系による。
【0097】
情報端末3は、「オフライン」の背景61fの色を、他の状態の背景61の色、特に無彩色の「待機中」の背景61aよりも暗転させる。したがって、加熱調理システム1のユーザーは、加熱調理器2と情報端末3との通信状態を一目で容易に把握できる。
【0098】
以上のように構成される本実施形態に係る加熱調理システム1は、背景61を含む複数の表示要素51を表示する表示部41と、調理器情報に基づいて加熱調理器2の現在の状態に対応させて表示部41が表示する背景61の色を変化させる表示制御部45と、を備える情報端末3を含んでいる。また、本実施形態に係るプログラムPは、情報端末3に、背景61を含む複数の表示要素51を表示する表示機能と、調理器情報に基づいて加熱調理器2の現在の状態に対応させて表示部41が表示する背景61の色を変化させる表示制御機能と、を実現させる。そのため、加熱調理システム1およびプログラムPは、加熱調理器2の現在の状態をユーザーに容易に把握させることができる。
【0099】
また、本実施形態に係る加熱調理システム1は、加熱調理器2を表す種別アイコン68を情報端末3の表示部41に表示させる。そのため、加熱調理システム1は、「家電管理アプリAS」の管理対象が加熱調理器2であることをユーザーに容易に把握させることができる。
【0100】
さらに、本実施形態に係る加熱調理システム1は、加熱調理器2の現在の状態に対応するアニメーション91を情報端末3の表示部41に表示させる。そのため、加熱調理システム1は、加熱調理器2の現在の状態に対応する色の背景61およびアニメーション91の組み合わせで加熱調理器2の現在の状態を際立たせて表現し、ユーザーに加熱調理器2の現在の状態をさらに容易に把握させることができる。
【0101】
また、本実施形態に係る加熱調理システム1は、加熱調理器2の現在の状態に対応する状態情報文字列69を情報端末3の表示部41に表示させる。そのため、加熱調理システム1は、加熱調理器2の現在の状態に対応する色の背景61および状態情報文字列69で加熱調理器2の現在の状態をユーザーにより正確に把握させることができる。
【0102】
さらに、本実施形態に係る加熱調理システム1は、加熱調理器2の現在の状態に関連する時間文字列73を情報端末3の表示部41に表示させる。そのため、加熱調理システム1は、加熱調理器2の現在の状態に対応する色の背景61および時間文字列73で加熱調理器2の現在の状態に関連する時間、例えばご飯が炊き上がるまでの残り時間や、保温の継続時間をユーザーにより正確に把握させることができる。
【0103】
また、本実施形態に係る加熱調理システム1は、加熱調理器2の待機中、加熱中(炊飯中)、保温中、および予約待機中のそれぞれに対応させて情報端末3の表示部41の背景61の色を変化させる。そのため、加熱調理システム1は、炊飯器21のように、加熱調理器2の具体的な種類に応じて加熱調理器2の現在の状態をユーザーに容易に把握させることができる。
【0104】
さらに、本実施形態に係る加熱調理システム1は、被調理物への入熱量、および被調理物の温度の少なくともいずれか一方に対応させて情報端末3の表示部41の背景61の色相を統一し、明度を変化させる。そのため、加熱調理システム1は、被調理物の加熱状況をユーザーに容易に把握させることができる。
【0105】
さらに、本実施形態に係る加熱調理システム1は、加熱調理器2の待機中、およびオフラインに対応させて情報端末3の表示部41の背景61の色相を統一し、明度を変化させる。そのため、加熱調理システム1は、加熱調理器2と情報端末3との通信状態をユーザーに容易に把握させることができる。
【0106】
したがって、本発明に係る加熱調理システム1、およびプログラムPによれば、情報端末3を一瞥することで加熱調理器2の現在の状態を容易に把握することができる。
【0107】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0108】
1…加熱調理システム、2…加熱調理器、3…情報端末、5…サーバー、6…記憶装置、11…電気通信網、12…外部通信網、13…構内通信網、15…中継機、21…炊飯器、22…本体、23…蓋体、25…ヒンジ部、26…蓋開操作部、27…蒸気口、28…表示部、29…操作部、31…通信部、33…記憶部、41…表示部、42…入力装置、43…通信部、45…表示制御部、51…表示要素、61…背景、62…種別文字列、63…サポート情報アイコン、65…サポート情報文字列、66…設定アイコン、67…設定文字列、68…種別アイコン、69…状態情報文字列、71…機器設定情報文字列、72…設定確認アイコン、73…時間文字列、75…予約時刻変更ボタン、78…確認終了アイコン、91…アニメーション。
図1
図2
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図10
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