(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150454
(43)【公開日】2024-10-23
(54)【発明の名称】複数のネットワーク機能間におけるプロキシ介在のサービス要求処理
(51)【国際特許分類】
H04W 4/50 20180101AFI20241016BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20241016BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20241016BHJP
【FI】
H04W4/50
H04W88/14
H04W92/24
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024101378
(22)【出願日】2024-06-24
(62)【分割の表示】P 2023503238の分割
【原出願日】2020-11-02
(31)【優先権主張番号】20382714.2
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バルトロメ ロドリゴ, マリア クルス
(72)【発明者】
【氏名】ハレンスタール, マグナス
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ネットワークにおいてサービス要求を処理するための方法及びそれらの方法に従って動作するノードを提供する。
【解決手段】サービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノードとサービスプロデューサの第2のNFノードとの間のサービス通信プロキシ(SCP)ノードによって実行される方法であって、第1のNFノードによって要求された第1のサービスを提供するために第2のNFノードがリソースを使用するための第1の要求が満たされ得ない場合、サービスプロデューサの第3のNFノードに向けて第2の要求の送信を開始し102、第2の要求に対する応答の受信に応答して、第1のNFノードに向けて第1の要求に対する応答の送信を開始する。応答は、第2のサービスが第1のNFノードによって後続して要求されるときに使用される第3のNFノードにおけるリソースの位置を示す情報を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークにおいてサービス要求を処理する方法であって、該方法は、前記ネットワーク内のサービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノード(20)とサービスプロデューサの第2のNFノード(30)との間のサービス通信プロキシ(SCP)として動作するように構成された第1のSCPノード(10)によって実行され、該方法は、
前記第1のNFノード(20)によって要求された第1のサービスを提供するために前記第2のNFノード(30)がリソースを使用するための第1の要求(602、604)が満たされ得ない場合、前記サービスプロデューサの第3のNFノード(30、70)に向けて第2の要求(614)の送信を開始すること(102)であって、前記第2の要求(614)は、前記第1のNFノード(20)によって要求された前記第1のサービスを提供するために前記第3のNFノード(30、70)がリソースを使用するためのものである、前記開始すること(102)と、
前記第2の要求(614)が成功していることを示す前記第2の要求(614)に対する応答(616)の受信に応答して、前記第1のNFノード(20)に向けて前記第1の要求(602、604)に対する応答(700)の送信を開始すること(104)であって、前記第1の要求(602、604)に対する前記応答(700)は、第2のサービスが前記第1のNFノード(20)によって後続して要求されるときに使用されることになる、前記第3のNFノード(30、70)における前記リソースの位置を示す情報を含む、前記開始すること(104)と、
を含む、方法。
【請求項2】
前記情報は、
前記第3のNFノード(30、70)のアドレス、
前記サービスプロデューサの名前、
前記サービスプロデューサに対するアプリケーションプログラミングインタフェース(API)のバージョン、
前記リソースを識別する識別子、
前記リソースのアドレス
のいずれか1つ以上を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報は、ユニフォームリソース識別子(URI)である
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の要求(602、604)に対する前記応答(700)のヘッダは、前記情報を含む
請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記ヘッダはカスタムヘッダである
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ヘッダは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)またはHTTP/2のヘッダである
請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のサービスと前記第2のサービスとは、同一のサービスの異なる複数のインスタンスである
請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記同一のサービスの前記異なる複数のインスタンスは、同一のタイプのサービスである
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
サービスのセットは、前記第1のサービスと前記第2のサービスとを含む
請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第3のNFノード(70)と前記第2のNFノード(30)とは同一のNFノードである、又は、
前記第3のNFノード(70)と前記第2のNFノード(30)とは異なる複数のNFノードである
請求項1乃至9の何れか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記第3のNFノード(70)と前記第2のNFノード(30)とは、異なる複数のNFノードであり、
NFノードのセット(402)は、前記第2のNFノード(30)と前記第3のNFノード(70)とを含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のサービスを提供するための前記第3のNFノード(30、70)を選択することを含む
請求項1乃至11の何れか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記第3のNFノード(30、70)に向けて前記第2の要求(614)の送信を開始することは、前記第2の要求(614)が成功したことを示す前記応答を受信するまで、少なくとも1つの第3のNFノード(30、70)に関して複数回実行され、
前記情報は、前記第2の要求(614)が成功した前記第3のNFノード(30、70)における前記リソースの前記位置を示す
請求項1乃至12の何れか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの第3のNFノード(30、70)は、単一の第3のNFノードまたは複数の異なる第3のNFノードである
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、前記第1の要求(602、604)に対する前記応答(700)を生成することを含み、
前記第1の要求(602、604)に対する前記応答(700)を生成することは、前記第2のNFノード(30)における前記リソースの位置を示す前記第1の要求(602、604)に存在する情報を、前記第3のNFノード(30、70)における前記リソースの位置を示す情報に置換することを含む
請求項1乃至14の何れか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のNFノード(30)に向かって送信された前記第1の要求(602、604)が失敗した場合、
前記第2のNFノード(30)に向かって送信された前記第1の要求(602、604)に対して、前記第2のNFノード(30)から応答(606)を受信しない場合、または、
前記第2のNFノード(30)に向かう前記第1の要求(602、604)の送信が阻止された場合、
に、前記第1の要求(602、604)は満たされ得ない
請求項1乃至15の何れか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のSCPノード(10)と前記第1のNFノード(20)とは、独立した複数の配備ユニットで配備され、
前記第1のSCPノード(10)と前記第2のNFノード(30)とは、独立した複数の配備ユニットで配備され、および/または、
前記第1のSCPノード(10)と前記第3のNFノード(70)とは、独立した複数の配備ユニットで配備される
請求項1乃至16の何れか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のSCPノード(10)は、分散型ネットワーク要素として配備される
請求項1乃至16の何れか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のSCPノード(10)の一部は、前記第1のNFノード(20)と同一の配備ユニットで配備され、
前記第1のSCPノード(10)の一部は、前記第2のNFノード(30)と同一の配備ユニットに配備され、および/または、
前記第1のSCPノード(10)の一部は、前記第3のNFノード(70)と同一の配備ユニットに配備される
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1つの第2のSCPノードは、前記第1のNFノード(20)と前記第1のSCPノード(10)との間のSCPとして動作するように構成され、
少なくとも1つの第3のSCPノードは、前記第1のSCPノード(10)と前記第2のNFノード(30)との間のSCPとして動作するように構成され、および/または、
少なくとも1つの第4のSCPノードは、前記第1のSCPノード(10)と前記第3のNFノード(70)との間のSCPとして動作するように構成される
請求項1乃至19の何れか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のSCPノード(10)と、前記少なくとも1つの第2のSCPノードと前記少なくとも1つの第3のSCPノードと前記少なくとも1つの第4のSCPノードとの1つ以上とは、独立した複数の配備ユニットで配備される
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの第2のSCPノード、前記少なくとも1つの第3のSCPノード、および/または、前記少なくとも1つの第4のSCPノードは、複数の分散型ネットワーク要素として配備される
請求項20に記載の方法。
【請求項23】
エンティティは、前記第1のSCPノード(10)とネットワークリポジトリ機能(NRF)とを含む
請求項1乃至22の何れか1項に記載の方法。
【請求項24】
請求項1乃至23の何れか1項に従って動作するように構成された処理回路(12)を備える、第1のSCPノード(10)。
【請求項25】
前記第1のSCPノード(10)は、前記処理回路(12)によって実行されると、前記第1のSCPノード(10)を請求項1乃至23の何れか1項に従って動作させる命令を格納するための少なくとも1つのメモリ(14)を備える
請求項24に記載の第1のSCPノード(10)。
【請求項26】
ネットワークにおいてサービス要求を処理する方法であって、該方法は、サービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノード(20)によって実行され、第1のサービス通信プロキシ(SCP)ノード(10)は、前記ネットワーク内の前記第1のNFノード(20)とサービスプロデューサの第2のNFノード(30)との間のSCPとして動作するように構成され、前記方法は、
第1の要求(602、604)に対する応答(700)を受信すること(202)であって、前記第1の要求(602、604)は、前記第1のNFノード(20)によって要求された第1のサービスを提供するために前記第2のNFノード(30)がリソースを使用するためのものであり、前記応答(700)は、第2のサービスが前記第1のNFノード(20)によって後続して要求されるときに使用されることになる、第3のNFノード(30、70)における前記リソースの位置を示す情報を含む、前記受信すること(202)を含む、方法。
【請求項27】
前記方法は、前記第2のNFノード(30)における前記リソースの位置を示す以前に格納された情報に代えて、第3のNFノード(30、70)における前記リソースの位置を示す前記情報を格納するようにメモリ(14)を制御することを含む
請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記情報は、
前記第3のNFノード(30、70)のアドレス、
前記サービスプロデューサの名前、
前記サービスプロデューサに対するアプリケーションプログラミングインタフェース(API)のバージョン、
前記リソースを識別する識別子、
前記リソースのアドレス
のいずれか1つ以上を含む
請求項26または27に記載の方法。
【請求項29】
前記情報は、ユニフォームリソース識別子(URI)である
請求項26乃至28の何れか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の要求(602、604)に対する前記応答(700)のヘッダは、前記情報を含む
請求項26乃至28の何れか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記ヘッダはカスタムヘッダである
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記ヘッダは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)またはHTTP/2のヘッダである
請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1のサービスと前記第2のサービスとは、同一のサービスの異なる複数のインスタンスである
請求項26乃至32の何れか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記同一のサービスの前記異なる複数のインスタンスは、同一のタイプのサービスである
請求項33に記載の方法。
【請求項35】
サービスのセットは、前記第1のサービスと前記第2のサービスとを含む
請求項26乃至34の何れか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記第3のNFノード(70)と前記第2のNFノード(30)とは同一のNFノードである、又は、
前記第3のNFノード(70)と前記第2のNFノード(30)とは異なる複数のNFノードである
請求項26乃至35の何れか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記第3のNFノード(70)と前記第2のNFノード(30)とは、異なる複数のNFノードであり、
NFノードのセット(402)は、前記第2のNFノード(30)と前記第3のNFノード(70)とを含む
請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記第1のSCPノード(10)と前記第1のNFノード(20)とは、独立した複数の配備ユニットで配備され、
前記第1のSCPノード(10)と前記第2のNFノード(30)とは、独立した複数の配備ユニットで配備され、および/または、
前記第1のSCPノード(10)と前記第3のNFノード(70)とは、独立した複数の配備ユニットで配備される
請求項26乃至37の何れか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記第1のSCPノード(10)は、分散型ネットワーク要素として配備される
請求項26乃至37の何れか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記第1のSCPノード(10)の一部は、前記第1のNFノード(20)と同一の配備ユニットで配備され、
前記第1のSCPノード(10)の一部は、前記第2のNFノード(30)と同一の配備ユニットに配備され、および/または、
前記第1のSCPノード(10)の一部は、前記第3のNFノード(70)と同一の配備ユニットに配備される
請求項39に記載の方法。
【請求項41】
少なくとも1つの第2のSCPノードは、前記第1のNFノード(20)と前記第1のSCPノード(10)との間のSCPとして動作するように構成され、
少なくとも1つの第3のSCPノードは、前記第1のSCPノード(10)と前記第2のNFノード(30)との間のSCPとして動作するように構成され、および/または、
少なくとも1つの第4のSCPノードは、前記第1のSCPノード(10)と前記第3のNFノード(70)との間のSCPとして動作するように構成される
請求項26乃至40の何れか1項に記載の方法。
【請求項42】
前記第1のSCPノード(10)と、前記少なくとも1つの第2のSCPノードと前記少なくとも1つの第3のSCPノードと前記少なくとも1つの第4のSCPノードとの1つ以上とは、独立した複数の配備ユニットで配備される
請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記少なくとも1つの第2のSCPノード、前記少なくとも1つの第3のSCPノード、および/または、前記少なくとも1つの第4のSCPノードは、複数の分散型ネットワーク要素として配備される
請求項41に記載の方法。
【請求項44】
エンティティは、前記第1のSCPノード(10)とネットワークリポジトリ機能(NRF)とを含む
請求項26乃至43の何れか1項に記載の方法。
【請求項45】
請求項26乃至44の何れか1項に従って動作するように構成された処理回路(22)を備える、第1のNFノード(20)。
【請求項46】
前記第1のNFノード(20)は、前記処理回路(22)によって実行されると、前記第1のNFノード(20)を請求項26乃至44の何れか1項に従って動作させる命令を格納するための少なくとも1つのメモリ(24)を備える
請求項45に記載の第1のNFノード(20)。
【請求項47】
請求項1乃至23の何れか1項に記載の方法、及び/又は、
請求項26乃至44の何れか1項に記載の方法、
を含む、システムによって実行される方法。
【請求項48】
請求項24または25に記載の少なくとも1つの第1のSCPノード(10)と、
請求項45または46に記載の少なくとも1つの第1のNFノード(20)と、
を備える、システム。
【請求項49】
処理回路によって実行されると、該処理回路に請求項1乃至23の何れか1項及び/又は請求項26乃至44の何れか1項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項50】
処理回路によって実行可能な命令であって該処理回路に請求項1乃至23の何れか1項及び/又は請求項26乃至44の何れか1項に記載の方法を実行させる命令を含む、非一時的マシン可読媒体に具現化されたコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ネットワークにおいてサービス要求を処理するための方法、及びそれらの方法に従って動作するように構成されたノードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワークにおけるサービスの要求を処理するための様々な技術が存在する。サービス要求は、一般に、サービスの消費者(「サービスコンシューマ」)からサービスの生産者(「サービスプロデューサ」)へ向かうものである。例えば、サービス要求は、サービスコンシューマのネットワーク機能(NF)ノードから、サービスプロデューサのNFノードへのものであってもよい。サービスコンシューマのNFノードとサービスプロデューサのNFノードは、直接または間接的に通信することができる。これをそれぞれ直接通信、間接通信と呼ぶ。間接通信の場合、サービスコンシューマのNFノードとサービスプロデューサのNFノードは、サービス通信プロキシ(SCP)ノードを介して通信することができる。
【0003】
図1のA~Dは、3GPP TS23.501 v16.4.0に規定された、サービス要求を処理するための異なる既存のシステムを示す図である。より詳細には、
図1のAおよびBは直接通信を使用するシステムを示し、
図1のCおよびDは間接通信を使用するシステムを示している。
【0004】
図1のAおよびBに示すシステムでは、サービス要求は、サービスコンシューマのNFノードからサービスプロデューサのNFノードに直接送信される。サービス要求に対する応答は、サービスプロデューサのNFノードからサービスコンシューマのNFノードに直接送信される。同様に、任意の後続のサービス要求は、サービスコンシューマのNFノードからサービスプロデューサのNFノードに直接送信される。
図1のBに示されたシステムはまた、ネットワークリポジトリ機能(NRF)を含んでいる。したがって、
図1のBに示すシステムでは、コンシューマのNFノードは、NRFに照会して、サービス要求を送信するのに適したサービスプロデューサのNFノードを発見することができる。このような問い合わせに応答して、コンシューマのNFノードは、サービスプロデューサの1つまたは複数のNFノードのNFプロファイルを受信し、受信したNFプロファイルに基づいて、サービス要求を送信するサービスプロデューサのNFノードを選択することが可能である。
図1のAに示されるシステムでは、NRFは使用されず、その代わりに、コンシューマのNFノードは、サービスプロデューサのNFノード(複数可)のNFプロファイルで構成され得る。
【0005】
図1のC及びDに示すシステムでは、サービス要求は、サービスコンシューマのNFノードからサービスプロデューサのNFノードに、サービス通信プロキシ(SCP)ノードを介して間接的に送信される。サービス要求に対する応答は、サービスプロデューサのNFノードから、SCPを介してサービスコンシューマのNFノードに間接的に送信される。同様に、後続のサービス要求は、サービスコンシューマのNFノードから、SCPを介してサービスプロデューサのNFノードに間接的に送信される。
図1のC及びDに示されたシステムは、また、NRFを含み得る。
【0006】
図1のCに示されるシステムでは、コンシューマのNFノードは、サービス要求を送信するサービスプロデューサの適切なNFノードを発見するために、NRFに問い合わせることができる。このような問い合わせに応答して、コンシューマのNFノードは、サービスプロデューサの1つまたは複数のNFノードのNFプロファイルを受信し、受信したNFプロファイルに基づいて、サービス要求を送信するサービスプロデューサのNFノードを選択することが可能である。この場合、サービスコンシューマのNFノードからSCPに送信されるサービス要求は、サービスプロデューサの選択されたNFノードのアドレスを含む。サービスコンシューマのNFノードは、それ以上の発見または選択を行うことなく、サービス要求を転送することができる。サービスプロデューサの選択されたNFノードが何らかの理由でアクセスできない場合、代替を見つけるのはサービスコンシューマのNFノードに任されることがある。他の場合、SCPはNRFと通信して選択パラメータ(例えば、位置、容量など)を取得し、SCPはサービス要求を送信するサービスプロデューサのNFノードを選択することができる。
【0007】
図1のDに示されるシステムでは、コンシューマのNFノードは、発見または選択プロセスを実行しない。代わりに、コンシューマのNFノードは、SCPを介して送信するサービス要求に、(サービスプロデューサの適切なNFノードを見つけるために必要な)必要な発見および選択パラメータを追加する。SCPは、要求アドレスと、サービス要求内の発見および選択パラメータを使用して、サービス要求をサービスプロデューサの適切なNFノードにルーティングする。SCPは、NRFを使用して発見を行うことができる。
【0008】
第5世代コア(5GC)では、リリース16から、サービスコンシューマのNFノードとサービスプロデューサのNFノードとの間の間接通信を可能にするネットワーク要素として、SCPが含まれるようになった。使用される間接通信は、
図1のC及びDを参照して先に説明した2つの間接通信オプションのいずれでもよい。
【0009】
図2は、
図1のCに例示されたシステムのような既存のシステムにおける信号の交換を例示するシグナリング図であるが、説明された問題は
図1のDに例示されたシステムにも適用できることは理解されるであろう。
図2に例示されるシステムは、第1のSCPノード10と、サービスコンシューマの第1のNFノード20(「NFc」)と、サービスプロデューサの第2のNFノード30(「NFp1」)と、サービスプロデューサの第3のNFノード70(「NFp2」)と、を含む。第1のSCPノード10は、第1のNFノード20と第2のNFノード30との間のSCPとして動作するように構成される。第2のNFノード30は、サービス(「servA-1」)を実行するように構成され得、第3のNFノード70は、サービス(「servA-2」)を実行するように構成され得る。第2のNFノード30及び第3のNFノード70は、サービスプロデューサのNFノードのセット402の一部とすることができる。図示されていないが、
図2に示されたシステムは、ネットワークリポジトリ機能ノードを構成することもできる。
【0010】
図2において、ステップ600は、第1のNFノード20と第2のNFノード30との間のセッションの確立に関連する。セッションが確立されると、ステップ602~618によって例示される方法が実行される。
図2の矢印602、604で示されるように、第1のNFノード20は、第1のSCPノード10を介して第2のNFノードに向かって第1の要求602、604の送信を開始する。第1の要求602、604は、第2のNFノード30がリソースを使用して、第1のNFノード20によって要求された第1のサービスを提供するためのものである。第1の要求602、604は、第2のNFノード30のアドレスを含み、これは、第2のNFノード30の到達に用いられるユニフォームリソース識別子(URI)のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)ルート(すなわち、sbi-targetapiroot)であってよい。第1の要求602、604はまた、第2のNFノード30の完全修飾ドメイン名(FQDN)など、第2のNFノード30を(例えば、一意に)識別する識別子を含む。
【0011】
第2のNFノード30における第1のサービスの中断がある。その結果、ブロック606で図示されるように、第1のSCPノード10は、第1の要求602、604に対する第2のNFノード30からの応答を受信しないか、あるいは、第1のSCPノード10は、第2のNFノード30からエラー応答(例えば、5xxコード)を受信し得る。
図2のブロック608によって図示されるように、第1のSCPノード10は、再選択が必要であることを識別する。すなわち、第1のSCPノード10は、サービスプロデューサの異なるNFノードが選択される必要があることを識別する。
図2の矢印610によって示されるように、第1のSCPノード10は、次に、第1のNFノード20に向かってエラー応答(例えば、308 Permanent Redirect)の送信を開始する必要がある。エラー応答は、第2のNFノード30の位置を示す情報と、第2のNFノード30を(例えば一意に)識別する識別子、例えば第2のNFノード30のFQDNとを含む。エラー応答は、第1のNFノード20に対して、エラー状況が発生しているため、第1のサービスを提供できないことを通知する。
【0012】
エラー応答に応答して、第1のNFノード20は、サービスプロデューサの他のNFノードを選択してもよい。第1のNFノード20は、原則として、リソースが配置されている任意のNFノードを選択することができる。図示の目的のために、第1のNFノード20が第3のNFノード70を選択することが仮定される。
図2の矢印612、614で示すように、第1のNFノード20は、第1のSCPノード10を介して第3のNFノード70に向けて第2の要求の送信を開始する。第2の要求612、614は、第3のNFノード70が、第1のNFノード20によって要求された第1のサービスを提供するためにリソースを使用することを要求するものである。第2の要求612、614は、第3のNFノード70のアドレスを含み、これは、第3のNFノード70の到達に用いられるユニフォームリソース識別子(URI)のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)ルート(すなわち、sbi-targetapiroot)であってよい。第2の要求612、614はまた、第3のNFノード70のFQDNなど、第3のNFノード70を(例えば、一意に)識別する識別子を含む。
図2の矢印616及び618で示されるように、第3のNFノードは、第1のSCPノード10を介して、第1のNFノード20に向けて応答の送信を開始する。
【0013】
図2を参照して説明した方法で第1のSCPノード10が再選択を行う場合、問題が発生する。再選択の後、第1のSCPノード10は、サービスの同じインスタンスを使用し続けることが想定される。第3のNFノード70のアドレスが存在する可能性があることを特定できるハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)応答は、201および3xx(例えば、308 Permanent Redirect)応答のみである。これらの応答のうち、再選択に用いることができるのは、3xx応答のみである。しかしながら、第1のSCPノード10がこのような応答を使用する場合、第1のSCPノード10が第1のNFノード20にリダイレクトを送信し、第1のNFノード20が新しい要求の送信を開始することを要求される、ステップ610及び612によって例示される余分なラウンドトリップを実行しなければならないということを意味する。これは、非効率的であり、不便である可能性がある。さらに、リダイレクトは、全てのNFサービスコンシューマノードによってサポートされていない可能性さえある。
【0014】
現在、リダイレクトを回避する方法は、第1のSCPノード10が、ユーザ装置(UE)/セッションごとに、新たに選択されたリソースを記憶することである。しかし、第1のSCPノード10がそのような情報を記憶することを要求することは、第1のSCPノード10の複雑さを増加させ、また貴重な記憶リソースを使用し、これは望ましくなく、避けるのが最善である。
【発明の概要】
【0015】
既存の技術に関連する上述の欠点の少なくともいくつかを回避または排除することが、本開示の目的である。
【0016】
したがって、本開示の一態様によれば、ネットワークにおいてサービス要求を処理するための方法が提供される。方法は、前記ネットワーク内のサービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノードとサービスプロデューサの第2のNFノードとの間のサービス通信プロキシ(SCP)として動作するように構成された第1のSCPノードによって実行される。方法は、前記第1のNFノードによって要求された第1のサービスを提供するために前記第2のNFノードがリソースを使用するための第1の要求が満たされ得ない場合に実行される。方法は、前記サービスプロデューサの第3のNFノードに向けて第2の要求の送信を開始することを含む。前記第2の要求は、前記第1のNFノードによって要求された前記第1のサービスを提供するために前記第3のNFノードがリソースを使用するためのものである。方法は、前記第2の要求が成功していることを示す前記第2の要求に対する応答の受信に応答して、前記第1のNFノードに向けて前記第1の要求に対する応答の送信を開始することを含む。前記第1の要求に対する前記応答は、第2のサービスが前記第1のNFノードによって後続して要求されるときに使用されることになる、前記第3のNFノードにおける前記リソースの位置を示す情報を含む。
【0017】
いくつかの実施形態において、前記情報は、前記第3のNFノードのアドレス、前記サービスプロデューサの名前、前記サービスプロデューサに対するアプリケーションプログラミングインタフェース(API)のバージョン、前記リソースを識別する識別子、前記リソースのアドレスのいずれか1つ以上を含み得る。
【0018】
いくつかの実施形態において、前記情報は、ユニフォームリソース識別子(URI)であり得る。
【0019】
いくつかの実施形態において、前記第1の要求に対する前記応答のヘッダは、前記情報を含み得る。
【0020】
いくつかの実施形態において、前記ヘッダはカスタムヘッダであり得る。
【0021】
いくつかの実施形態において、前記ヘッダは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)またはHTTP/2のヘッダであり得る。
【0022】
いくつかの実施形態において、前記第1のサービスと前記第2のサービスとは、同一のサービスの異なる複数のインスタンスであり得る。
【0023】
いくつかの実施形態において、前記同じサービスの前記異なる複数のインスタンスは、同一のタイプのサービスであり得る。
【0024】
いくつかの実施形態において、サービスのセットは、前記第1のサービスと前記第2のサービスとを含み得る。
【0025】
いくつかの実施形態において、前記第3のNFノードと前記第2のNFノードとは同一のNFノードであり得る、又は、前記第3のNFノードと前記第2のNFノードとは異なる複数のNFノードであり得る。
【0026】
いくつかの実施形態において、前記第3のNFノードと前記第2のNFノードとは、異なる複数のNFノードであり得、NFノードのセットは、前記第2のNFノードと前記第3のNFノードとを含み得る。
【0027】
いくつかの実施形態において、前記第1のサービスを提供するための前記第3のNFノードを選択することを含み得る。
【0028】
いくつかの実施形態において、前記第3のNFノードに向けて前記第2の要求の送信を開始することは、前記第2の要求が成功したことを示す前記応答を受信するまで、少なくとも1つの第3のNFノードに関して複数回実行され得、前記情報は、前記第2の要求が成功した前記第3のNFノードにおける前記リソースの前記位置を示し得る。
【0029】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの第3のNFノードは、単一の第3のNFノードまたは複数の異なる第3のNFノードであり得る。
【0030】
いくつかの実施形態において、前記方法は、前記第1の要求に対する前記応答を生成することを含み得、前記第1の要求に対する前記応答を生成することは、前記第2のNFノードにおける前記リソースの位置を示す前記第1の要求に存在する情報を、前記第3のNFノードにおける前記リソースの位置を示す情報に置換することを含み得る。
【0031】
いくつかの実施形態において、前記第2のNFノードに向かって送信された前記第1の要求が失敗した場合、前記第2のNFノードに向かって送信された前記第1の要求に対して、前記第2のNFノードから応答を受信しない場合、または、前記第2のNFノードに向かう前記第1の要求の送信が阻止された場合、に、前記第1の要求は満たされ得ない。
【0032】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードと前記第1のNFノードとは、独立した複数の配備ユニットで配備され得、前記第1のSCPノードと前記第2のNFノードとは、独立した複数の配備ユニットで配備され得、および/または、前記第1のSCPノードと前記第3のNFノードとは、独立した複数の配備ユニットで配備され得る。
【0033】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードは、分散型ネットワーク要素として配備され得る。
【0034】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードの一部は、前記第1のNFノードと同一の配備ユニットで配備され得、前記第1のSCPノードの一部は、前記第2のNFノードと同一の配備ユニットに配備され得、および/または、前記第1のSCPノードの一部は、前記第3のNFノードと同一の配備ユニットに配備され得る。
【0035】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの第2のSCPノードは、前記第1のNFノードと前記第1のSCPノードとの間のSCPとして動作するように構成され得、少なくとも1つの第3のSCPノードは、前記第1のSCPノードと前記第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成され得、および/または、少なくとも1つの第4のSCPノードは、前記第1のSCPノードと前記第3のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成され得る。
【0036】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードと、前記少なくとも1つの第2のSCPノードと前記少なくとも1つの第3のSCPノードと前記少なくとも1つの第4のSCPノードとの1つ以上とは、独立した複数の配備ユニットで配備され得る。
【0037】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの第2のSCPノード、前記少なくとも1つの第3のSCPノード、および/または、前記少なくとも1つの第4のSCPノードは、複数の分散型ネットワーク要素として配備され得る。
【0038】
いくつかの実施形態において、エンティティは、前記第1のSCPノードとネットワークリポジトリ機能(NRF)とを含み得る。
【0039】
本開示の別の態様によれば、第1のSCPノードに関して前述した方法に従って動作するように構成された処理回路(12)を備える第1のSCPノードが提供される。
【0040】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードは、前記処理回路によって実行されると、前記第1のSCPノードに関して前述した方法に従って動作させる命令を格納するための少なくとも1つのメモリを備え得る。
【0041】
本開示の別の態様によれば、ネットワークにおいてサービス要求を処理する方法が提供される。方法は、サービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノードによって実行され、第1のサービス通信プロキシ(SCP)は、前記ネットワーク内の前記第1のNFノードとサービスプロデューサの第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成される。方法は、第1の要求に対する応答を受信することを含む。前記第1の要求は、前記第1のNFノードによって要求された第1のサービスを提供するために前記第2のNFノードがリソースを使用するためのものである。前記応答は、第2のサービスが前記第1のNFノードによって後続して要求されるときに使用されることになる、第3のNFノードにおける前記リソースの位置を示す情報を含む。
【0042】
いくつかの実施形態において、前記方法は、前記第2のNFノードにおける前記リソースの位置を示す以前に格納された情報に代えて、第3のNFノードにおける前記リソースの位置を示す前記情報を格納するようにメモリを制御することを含み得る。
【0043】
いくつかの実施形態において、前記情報は、前記第3のNFノードのアドレス、前記サービスプロデューサの名前、前記サービスプロデューサに対するアプリケーションプログラミングインタフェース(API)のバージョン、前記リソースを識別する識別子、前記リソースのアドレス、のいずれか1つ以上を含み得る。
【0044】
いくつかの実施形態において、前記情報は、ユニフォームリソース識別子(URI)であり得る。
【0045】
いくつかの実施形態において、前記第1の要求に対する前記応答のヘッダは、前記情報を含み得る。
【0046】
いくつかの実施形態において、前記ヘッダはカスタムヘッダであり得る。
【0047】
いくつかの実施形態において、前記ヘッダは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)またはHTTP/2のヘッダであり得る。
【0048】
いくつかの実施形態において、前記第1のサービスと前記第2のサービスとは、同一のサービスの異なる複数のインスタンスであり得る。
【0049】
いくつかの実施形態において、前記同じサービスの前記異なる複数のインスタンスは、同一のタイプのサービスであり得る。
【0050】
いくつかの実施形態において、サービスのセットは、前記第1のサービスと前記第2のサービスとを含み得る。
【0051】
いくつかの実施形態において、前記第3のNFノードと前記第2のNFノードとは同一のNFノードであり得る、又は、前記第3のNFノードと前記第2のNFノードとは異なる複数のNFノードであり得る。
【0052】
いくつかの実施形態において、前記第3のNFノードと前記第2のNFノードとは、異なる複数のNFノードであり得、NFノードのセットは、前記第2のNFノードと前記第3のNFノードとを含み得る。
【0053】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードと前記第1のNFノードとは、独立した複数の配備ユニットで配備され得、前記第1のSCPノードと前記第2のNFノードとは、独立した複数の配備ユニットで配備され得、および/または、前記第1のSCPノードと前記第3のNFノードとは、独立した複数の配備ユニットで配備され得る。
【0054】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードは、分散型ネットワーク要素として配備され得る。
【0055】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードの一部は、前記第1のNFノードと同一の配備ユニットで配備され得、前記第1のSCPノードの一部は、前記第2のNFノードと同一の配備ユニットに配備され得、および/または、前記第1のSCPノードの一部は、前記第3のNFノードと同一の配備ユニットに配備され得る。
【0056】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの第2のSCPノードは、前記第1のNFノードと前記第1のSCPノードとの間のSCPとして動作するように構成され得、少なくとも1つの第3のSCPノードは、前記第1のSCPノードと前記第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成され得、および/または、少なくとも1つの第4のSCPノードは、前記第1のSCPノードと前記第3のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成され得る。
【0057】
いくつかの実施形態において、前記第1のSCPノードと、前記少なくとも1つの第2のSCPノードと前記少なくとも1つの第3のSCPノードと前記少なくとも1つの第4のSCPノードとの1つ以上とは、独立した複数の配備ユニットで配備され得る。
【0058】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの第2のSCPノード、前記少なくとも1つの第3のSCPノード、および/または、前記少なくとも1つの第4のSCPノードは、複数の分散型ネットワーク要素として配備され得る。
【0059】
いくつかの実施形態において、エンティティは、前記第1のSCPノードとネットワークリポジトリ機能(NRF)とを含み得る。
【0060】
本開示の別の態様によれば、第1のNFノードに関して前述した方法に従って動作するように構成された処理回路を備える第1のNFノードが提供される。
【0061】
いくつかの実施形態において、前記第1のNFノードは、前記処理回路によって実行されると、前記第1のNFノードに関して前述した方法に従って動作させる命令を格納するための少なくとも1つのメモリを備え得る。
【0062】
本開示の別の態様によれば、システムによって実行される方法が提供される。方法は、第1のSCPノードに関して前述した方法、及び/又は、第1のNFノードに関して前述した方法を含む。
【0063】
本開示の別の態様によれば、前述の少なくとも1つの第1のSCPノードと、前述の少なくとも1つの第1のNFノードと、を備える、システムが提供される。
【0064】
本開示の別の態様によれば、処理回路によって実行されると、該処理回路に第1のSCPノード及び/又は第1のNFノードに関して前述した方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラムが提供される。
【0065】
本開示の別の態様によれば、処理回路によって実行可能な命令であって該処理回路に第1のSCPノード及び/又は第1のNFノードに関して前述した方法を実行させる命令を含む、非一時的マシン可読媒体に具現化されたコンピュータプログラム製品が提供される。
【0066】
このように、ネットワークにおけるサービス要求を処理するための改良された技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0067】
本技術をよりよく理解するために、また、本技術がどのように実行され得るかを示すために、次に、例として、添付の図面を参照されたい。
【0068】
【
図1】A~Dは、異なる既存のシステムを示すブロック図である。
【
図2】既存システムにおける信号のやり取りを示すシグナリング図である。
【
図3】実施形態による第1のサービス通信プロキシ(SCP)ノードを示すブロック図である。
【
図4】実施形態による第1のSCPノードによって実行される方法を示すフローチャートである。
【
図5】実施形態による第1のネットワーク機能(NF)ノードを示すブロック図である。
【
図6】実施形態による第1のNFノードによって実行される方法を示すフローチャートである。
【
図7】実施形態によるシステムにおける信号のやりとりを示すシグナリング図である。
【
図8】実施形態による第1のSCPノードを示すブロック図である。
【
図9】実施形態による第1のNFノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0069】
ここでは、ネットワークにおけるサービス要求を処理するための技術について説明する。サービス要求は、サービスに対する要求とも呼ばれることがある。一般に、サービスとは、ユーザのために管理されることを目的としたソフトウェアである。ここで、サービスは、通信サービス、コンテキスト管理(例えば、ユーザ装置コンテキスト管理(UECM))サービス、データ管理(DM)サービス、または任意の他のタイプのサービスなど、任意のタイプのサービスとすることができる。本明細書に記載された技術は、任意の通信ネットワークなど、任意のネットワークに関して使用することができる。ネットワークは、第5世代(5G)ネットワークまたは任意の他の世代のネットワークであってもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークは、コアネットワークまたは無線アクセスネットワーク(RAN)であってよい。技術は、第1のサービス通信プロキシ(SCP)ノード、および第1のネットワーク機能(NF)ノードによって実装される。
【0070】
NFは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)が採用した、または3GPPが定義したネットワーク内の処理機能であり、定義された機能動作と3GPPが定義したインタフェースを備えている。NFは、専用ハードウェア上のネットワーク要素、専用ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンス、または適切なプラットフォーム上(例えばクラウド基盤上)でインスタンス化された仮想化機能のいずれかとして実装することができる。ここで、「NFノード」に関連する「ノード」という用語は、これらのシナリオの各々をカバーするものと理解される。
【0071】
図3は、実施形態に係る第1のSCPノード10を示す図である。第1のSCPノード10は、ネットワークにおけるサービス要求を処理するためのものである。第1のSCPノード10は、ネットワーク内のサービスコンシューマの第1のNFノード20とサービスプロデューサの第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成される。いくつかの実施形態において、第1のSCPノード10は、例えば、物理マシン(例えば、サーバ)または仮想マシン(VM)であることができる。
【0072】
図3に示されるように、第1のSCPノード10は、処理回路(またはロジック)12を含む。処理回路12は、第1のSCPノード10の動作を制御し、第1のSCPノード10に関して本明細書で説明する方法を実施することができる。処理回路12は、本明細書に記載される方法で第1のSCPノード10を制御するように構成またはプログラムされ得る。処理回路12は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数の処理ユニット、1つまたは複数のマルチコアプロセッサおよび/または1つまたは複数のモジュールなどの1つまたは複数のハードウェアコンポーネントを含み得る。特定の実装では、1つ以上のハードウェアコンポーネントの各々は、第1のSCPノード10に関して本明細書に記載される方法の個別または複数のステップを実行するように構成され得るか、または実行するためのものである。いくつかの実施形態では、処理回路12は、第1のSCPノード10に関して本明細書に記載される方法を実行するためのソフトウェアを実行するように構成され得る。ソフトウェアは、いくつかの実施形態によれば、コンテナ化されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、処理回路12は、第1のSCPノード10に関して本明細書に記載された方法を実行するためにコンテナを実行するように構成され得る。
【0073】
簡単に説明すると、第1のSCPノード10の処理回路12は、第1のNFノードによって要求された第1のサービスを提供するために第2のNFノードがリソースを使用するための、第1の要求が満たされない場合に動作するように構成されている。具体的には、第1のSCPノード10の処理回路12は、サービスプロデューサの第3のNFノードに向けて第2の要求の送信を開始するように構成されている。第2の要求は、第1のNFノードによって要求された第1のサービスを提供するために第3のNFノードがリソースを使用するためのものである。第1のSCPノード10の処理回路12は、第2の要求が成功したことを示す第2の要求に対する応答を受信することに応答して、第1のNFノードに向けて第1の要求に対する応答の送信を開始するように構成される。第1の要求に対する応答は、その後、第1のNFノードによって第2のサービスが要求されたときに使用される、第3のNFノードにおけるリソースの位置を示す情報を含む。
【0074】
図3に示されるように、いくつかの実施形態において、第1のSCPノード10は、オプションでメモリ14を含み得る。第1のSCPノード10のメモリ14は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリを含み得る。いくつかの実施形態において、第1のSCPノード10のメモリ14は、非一時的媒体を含み得る。第1のSCPノード10のメモリ14の例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスクなどの大容量記憶媒体、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)などの取り外し可能な記憶媒体、および/または任意の他のメモリが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0075】
第1のSCPノード10の処理回路12は、第1のSCPノード10のメモリ14に接続することができる。いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10のメモリ14は、第1のSCPノード10の処理回路12によって実行されると、第1のSCPノード10に関して本明細書に記載される方法で動作させるプログラムコードまたは命令を記憶するためのものであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10のメモリ14は、第1のSCPノード10の処理回路12によって実行され、第1のSCPノード10に関して本明細書に記載された方法に従って第1のSCPノード10を動作させることができるプログラムコードまたは命令を格納するように構成されてもよい。代替的にまたは追加的に、第1のSCPノード10のメモリ14は、本明細書に記載されている任意の情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを記憶するように構成され得る。第1のSCPノード10の処理回路12は、第1のSCPノード10のメモリ14を制御して、本明細書に記載される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを記憶するように構成され得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、
図3に示されるように、第1のSCPノード10は、オプションで、通信インタフェース16を含み得る。第1のSCPノード10の通信インタフェース16は、第1のSCPノード10の処理回路12および/または第1のSCPノード10のメモリ14に接続することができる。第1のSCPノード10の通信インタフェース16は、第1のSCPノード10の処理回路12が第1のSCPノード10のメモリ14と通信すること及び/又はその逆を可能にするように動作可能であり得る。同様に、第1のSCPノード10の通信インタフェース16は、第1のSCPノード10の処理回路12が第1のNFノードおよび/または任意の他のノードと通信することを可能にするように動作可能であってもよい。第1のSCPノード10の通信インタフェース16は、本明細書に記載される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを送信および/または受信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10の処理回路12は、第1のSCPノード10の通信インタフェース16を制御して、本明細書に記載される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを送信および/または受信するように構成され得る。
【0077】
第1のSCPノード10は、単一のメモリ14を含むものとして
図3に図示されているが、第1のSCPノード10は、本明細書に記載される方法で動作する少なくとも1つのメモリ(すなわち、単一のメモリまたは複数のメモリ)14を含み得ることは理解されるであろう。同様に、第1のSCPノード10は、単一の通信インタフェース16を含むものとして
図3に図示されているが、第1のSCPノード10は、本明細書に記載される方法で動作する少なくとも1つの通信インタフェース(すなわち、単一の通信インタフェースまたは複数の通信インタフェース)16を含み得ることが理解されよう。また、
図3は、第1のSCPノード10の実施形態を説明するために必要な構成要素を示しているだけであり、実際の実装では、第1のSCPノード10は、示された構成要素に対して追加のまたは代替の構成要素を含み得ることが理解されよう。
【0078】
図4は、実施形態に従った第1のSCPノード10によって実行される方法を示すフローチャートである。第1のSCPノード10は、ネットワークにおけるサービスコンシューマの第1のNFノード20とサービスプロデューサの第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成される。本方法は、ネットワークにおけるサービス要求を処理するためのものである。
図3を参照して先に説明した第1のSCPノード10は、
図4の方法に従って動作するように構成される。本方法は、第1のSCPノード10の処理回路12によって、またはその制御下で実行することができる。
【0079】
図4のブロック102に示されるように、第2の要求の送信は、サービスプロデューサの第3のNFノードに向けて開始される。第2の要求は、第1のNFノードによって要求された第1のサービスを提供するためにリソースを使用することを第3のNFノードに要求するものである。
図4のブロック104に示されるように、第2の要求が成功したことを示す第2の要求に対する応答を受信することに応答して、第1の要求に対する応答の送信が第1のNFノードに向けて開始される。第1の要求に対する応答は、第2のサービスがその後第1のNFノードによって要求されたときに使用される、第3のNFノードにおけるリソースの位置を示す情報を含む。
【0080】
ここで、「開始する」という用語は、例えば、引き起こす、または確立することを意味し得る。したがって、第1のSCPノード10の処理回路12は、それ自体が第2の要求および/または第1の要求に対する応答を(例えば、第1のSCPノード10の通信インタフェース16を介して)送信するように構成することができ、または他のノードに第2の要求および/または第1の要求に対する応答を送信させるように構成することができる。ここで、リソースという用語は、個々のリソース、または子リソースを含み得る複数のリソース、例えば構造化リソースのいずれかを意味すると理解されるであろう。
【0081】
図5は、実施形態によるサービスコンシューマの第1のNFノード20を示す図である。第1のNFノード20は、ネットワークにおいてサービス要求を処理するためのものである。第1のSCPノード10は、ネットワーク内のサービスプロデューサの第1のNFノードと第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成される。いくつかの実施形態において、第1のNFノード20は、例えば、物理マシン(例えば、サーバ)または仮想マシン(VM)であることができる。第1のNFノード20は、例えば、ユーザ装置(UE)であることができる。
【0082】
図5に示されるように、第1のNFノード20は、処理回路(またはロジック)22を備える。処理回路22は、第1のNFノード20の動作を制御し、第1のNFノード20に関して本明細書に記載された方法を実施することができる。処理回路22は、本明細書に記載される方法で第1のNFノード20を制御するように構成またはプログラムされ得る。処理回路22は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数の処理ユニット、1つまたは複数のマルチコアプロセッサおよび/または1つまたは複数のモジュールなどの1つまたは複数のハードウェアコンポーネントで構成することができる。特定の実装では、1つ以上のハードウェアコンポーネントの各々は、第1のNFノード20に関して本明細書に記載の方法の個別または複数のステップを実行するように構成され得るか、または実行するためのものである。いくつかの実施形態では、処理回路22は、第1のNFノード20に関して本明細書に記載された方法を実行するためのソフトウェアを実行するように構成され得る。ソフトウェアは、いくつかの実施形態によれば、コンテナ化されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、処理回路22は、第1のNFノード20に関して本明細書に記載された方法を実行するためにコンテナを実行するように構成され得る。
【0083】
簡単に説明すると、第1のNFノード20の処理回路22は、第1の要求に対する応答を受信するように構成される。第1の要求は、第2のNFノードが、第1のNFノードによって要求された第1のサービスを提供するためにリソースを使用するためのものである。応答は、その後、第1のNFノードによって第2のサービスが要求されたときに使用される、第3のNFノードにおけるリソースの位置を示す情報を含む。
【0084】
図5に示されるように、いくつかの実施形態において、第1のNFノード20は、オプションでメモリ24を含み得る。第1のNFノード20のメモリ24は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリを含み得る。いくつかの実施形態では、第1のNFノード20のメモリ24は、非一時的な媒体から構成されてもよい。第1のNFノード20のメモリ24の例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスクなどの大容量記憶媒体、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)などの取り外し可能な記憶媒体、及び/または任意の他のメモリが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0085】
第1のNFノード20の処理回路22は、第1のNFノード20のメモリ24に接続され得る。いくつかの実施形態では、第1のNFノード20のメモリ24は、第1のNFノード20の処理回路22によって実行されると、第1のNFノード20に、第1のNFノード20に関して本明細書に記載される方法で動作させるプログラムコード又は命令を格納するためのものであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1のNFノード20のメモリ24は、第1のNFノード20の処理回路22によって実行されて、第1のNFノード20に、第1のNFノード20に関して本明細書に記載された方法に従って動作させることができるプログラムコード又は命令を格納するように構成されてもよい。代替的にまたは追加的に、第1のNFノード20のメモリ24は、本明細書に記載されている任意の情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを格納するように構成され得る。第1のNFノード20の処理回路22は、第1のNFノード20のメモリ24を制御して、本明細書に記載されている情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを記憶するように構成され得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、
図5に示されるように、第1のNFノード20は、オプションで通信インタフェース26を含んでいてもよい。第1のNFノード20の通信インタフェース26は、第1のNFノード20の処理回路22及び/又は第1のNFノード20のメモリ24に接続されることができる。第1のNFノード20の通信インタフェース26は、第1のNFノード20の処理回路22が第1のNFノード20のメモリ24と通信すること、及び/又はその逆を可能にするよう動作可能であってもよい。同様に、第1のNFノード20の通信インタフェース26は、第1のNFノード20の処理回路22が第1のSCPノード10および/または任意の他のノードと通信するように動作可能であってよい。第1のNFノード20の通信インタフェース26は、本明細書に記載される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、または同様のものを送信および/または受信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のNFノード20の処理回路22は、第1のNFノード20の通信インタフェース26を制御して、本明細書に記載される情報、データ、メッセージ、要求、応答、指示、通知、信号、又は同様のものを送信及び/又は受信するように構成され得る。
【0087】
第1のNFノード20は、単一のメモリ24を含むものとして
図5に図示されているが、第1のNFノード20は、本明細書に記載される方法で動作する少なくとも1つのメモリ(すなわち、単一のメモリまたは複数のメモリ)24を含んでいてもよいことが理解されよう。同様に、第1のNFノード20は、単一の通信インタフェース26を含むものとして
図5に図示されているが、第1のNFノード20は、本明細書に記載される方法で動作する少なくとも1つの通信インタフェース(すなわち、単一の通信インタフェースまたは複数の通信インタフェース)26を含んでいてもよいことが理解されよう。また、
図5は、第1のNFノード20の実施形態を説明するために必要な構成要素を示しているだけであり、実際の実装では、第1のNFノード20は、示された構成要素に対して追加のまたは代替の構成要素から構成されてもよいことが理解されよう。
【0088】
図6は、実施形態に係る第1のNFノード20によって実行される方法を示すフローチャートである。
図6の方法は、ネットワークにおけるサービス要求を処理するためのものである。
図5を参照して先に説明した第1のNFノード20は、
図6の方法に従って動作するように構成される。この方法は、第1のNFノード20の処理回路22によって、またはその制御の下で実行することができる。第1のSCPノード10は、第1のNFノード20と、ネットワーク内のサービスプロデューサの第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成される。
【0089】
図6のブロック202に示されるように、第1の要求に対する応答が受信される。第1の要求は、第2のNFノードが、第1のNFノードによって要求された第1のサービスを提供するためにリソースを使用するためのものである。応答は、その後第1のNFノードによって第2のサービスが要求されたときに使用される、第3のNFノードにおけるリソースの位置を示す情報を含む。
【0090】
また、システムが提供される。システムは、本明細書に記載される少なくとも1つの第1のSCPノード10および/または本明細書に記載される少なくとも1つの第1のNFノード20を備えることができる。システムはまた、本明細書に記載される他のノードのうちの任意の1つまたは複数を備えることができる。
【0091】
図7は、実施形態に係るシステムにおける信号のやり取りを示すシグナリング図である。
図7に示すシステムは、第1のSCPノード10と、サービスコンシューマ(「NFc」)の第1のNFノード20とを含む。第1のSCPノード10は、
図3及び
図4を参照して前述したようなものとすることができる。第1のNFノード20は、
図5および
図6を参照して前述したようなものとすることができる。
【0092】
図7に示すシステムは、サービスプロデューサの第2NFノード30(「NFp1」)と、サービスプロデューサの第3のNFノード70(「NFp2」)と、を含む。第1のSCPノード10は、第1のNFノード20と第2NFノード30との間のSCPとして動作するように構成される。また、第1のSCPノード10は、第1のNFノード20と第3のNFノード70との間のSCPとして動作するように構成されている。第2のNFノード30は、サービス(「servA-1」)を実行するように構成することができる。第3のNFノード70は、サービス(「servA-2」)を実行するように構成することができる。第2のNFノード30および第3のNFノード70は、同じサービス(例えば、同じサービスの異なるインスタンス)および/または異なるサービスを実行するように構成され得る。
【0093】
第2のNFノード30及び第3のNFノード70は、サービスプロデューサのNFノードのセット402の一部とすることができ、すなわち、「NFセット」の一部とすることができる。NFセットは、交換可能なNFノードのグループとすることができる。NFセットのNFノードは、同じタイプのNFノードであり得る。NFセットのNFノードは、同じサービスをサポートしてもよく、及び/又は同じネットワークスライス(複数可)をサポートしてもよい。いくつかの実施形態では、同じNFセットのNFノードは、地理的に分散されていてもよい。同じNFセットのNFノードは、同じデータ(例えば、同じコンテキストデータ)にアクセスすることができる。
【0094】
図示されていないが、いくつかの実施形態において、
図7に示されるシステムは、ネットワークリポジトリ機能(NRF)ノードを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、エンティティは、第1のSCPノード10とNRFノードとを含んでいてもよい。すなわち、いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10は、結合されたエンティティにおいてNRFノードと結合され得る。
【0095】
いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10および第1のNFノード20は、独立した配備ユニットで配備されてもよく、第1のSCPノード10および第2のNFノード30は、独立した配備ユニットで配備されてもよく、および/または、第1のSCPノード10および第3のNFノード70は、独立した配備ユニットに配備されてもよい。したがって、3GPP TS23.501 V16.4.0に記載されているように、独立した配備ユニットに基づくSCPノードが可能である。他の実施形態では、第1のSCPノード10は、分散型ネットワーク要素として配備されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10の一部(例えば、サービスエージェント)は、第1のNFノード20と同じ配備ユニットに配備されてもよく、第1のSCPノード10の一部(例えば、サービスエージェント)は、第2のNFノード30と同じ配備ユニットに配備されてもよく、および/または、第1のSCPノード10の一部(例えば、サービスエージェント)は、第3のNFノード70と同じ配備ユニットに配備されてもよい。このように、3GPP TS23.501 V16.4.0に記載されているように、サービスメッシュに基づくSCPノードが可能である。
【0096】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの第2のSCPノードは、第1のNFノード20と第1のSCPノード10との間のSCPとして動作するように構成されてもよく、少なくとも1つの第3のSCPノードは、第1のSCPノード10と第2のNFノード30との間のSCPとして動作するように構成されてもよく、及び/又は、少なくとも1つの第4のSCPノードは、第1のSCPノード10と第3のNFノード70との間のSCPとして動作するように構成されてもよい。このように、SCPノードのマルチパスが可能である。これらの実施形態のいくつかでは、第1のSCPノード10と、少なくとも1つの少なくとも1つの第2のSCPノード、少なくとも1つの第3のSCPノード、及び少なくとも1つの第4のSCPノードのうちの1つ以上は、独立した配備ユニットにおいて配備される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2のSCPノードおよび/または少なくとも1つの第3のSCPノードは、分散型ネットワーク要素として配備されてもよい。
【0097】
図7のステップ600~608は、
図2を参照して先に説明した通りである。しかしながら、
図7のブロック606において、第1のSCPノード10は、第1の要求602、604(第2のNFノード30がリソースを使用して第1のNFノード20によって要求された第1のサービスを提供するための)が満たされないことを特定し得る。第1の要求602、604を満たすことができないことを意味する様々な理由が存在し得る。例えば、第2のNFノード30に向かって送信された第1の要求602、604が失敗した場合、第2のNFノード30に向かって送信された第1の要求602、604に対する第2のNFノード30からの応答がない場合(図示のとおり)、または第2のNFノード30に向かう第1の要求602、604の送信が阻止された場合、第1の要求602、604は満たされることができない。
【0098】
図2に例示された既存のシステムとは異なり、
図7に例示されたシステムでは、余分なラウンドトリップは必要ない。すなわち、
図7に例示したシステムでは、第1のSCPノード10は、第1のNFノード20に新しい要求の送信を開始するように指示するリダイレクトメッセージの送信を開始することによって、第1の要求602、604に応答する必要がない。その代わりに、
図7に示されるシステムにおいて、第1のSCPノード10は、
図7のブロック608で実行される選択(または再選択)について第1のNFノード20に通知する。
【0099】
より詳細には、
図7の矢印614によって示されるように、第1の要求602、604が満たされない場合(
図7のブロック606におけるように)、第1のSCPノード10は、サービスプロデューサの第3のNFノード30、70に向かって第2の要求の伝送を開始する。このように、この第2の要求614の送信は、第1のSCPノード10が第1の要求602、604に応答することなく、すなわち第1のSCPノード10が第1の要求602、604に応答する前に、第3のNFノード30、70へ向かって開始される。第3のNFノード30、70は、第1のSCPノード10が第1のサービスを提供するために選択する、サービスプロデューサのNFノードである。選択は、例えば、
図7のブロック608で実行されてもよい。第2の要求614は、第3のNFノード30、70が、第1のNFノード20によって要求された第1のサービスを提供するために、リソースを使用するためのものである。
【0100】
いくつかの実施形態において、第3のNFノード30及び第2のNFノード30は、同じNFノードであり得る。したがって、例えば、第1のSCPノード10は、いくつかの実施形態によれば、第2NFノード30を再試行することができる。他の実施形態では、第3のNFノード70及び第2のNFノード30は、異なるNFノードであり得る。したがって、例えば、第1のSCPノード10は、他の実施形態に従って、異なるNFノードを試みてもよい。第3のNFノード70と第2のNFノード30が異なるNFノードであるいくつかの実施形態では、NFノードのセット402は、前述したように、第2のNFノード30と第3のNFノード70とを含み得る。
【0101】
図7に戻ると、矢印616によって示されるように、第1のSCPノード10は、第2の要求614が成功したことを示す第2の要求614に対する応答を受信する。いくつかの実施形態では、第3のNFノード30、70に向かって第2の要求614の送信を開始することは、第2の要求614が成功したことを示す応答を受信するまで、少なくとも1つの第3のNFノード30、70に関して複数回実行されてもよい。少なくとも1つの第3のNFノード30、70は、単一の第3のNFノードであってもよいし、複数の異なる第3のNFノードであってもよい。したがって、例えば、第1のSCPノード10は、第2の要求614が成功したことを示す応答を受信するまで、同じNFノードを再試行し、及び/又は異なるNFノードを複数回試行してもよい。これらの実施形態において、情報は、第2の要求614が成功した第3のNFノード30、70におけるリソースの位置を示すものであってよい。第2の要求614が、第3のNFノード30、70においてリソースが作成される結果となった場合、応答は、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)201の「Created」応答であってもよい。この場合、第2の要求614に対する応答で構成される情報は、作成されたリソースの位置を示すものである。
【0102】
図7の矢印700で示されるように、第2の要求614が成功したことを示す第2の要求614に対する応答616を受信することに応答して、第1のSCPノード10は、第1のNFノード20に向かって第1の要求602、604に対する応答の送信を開始する。第1の要求602、604に対する応答700は、その後、第1のNFノード20によって第2のサービスが要求されたときに使用される第3のNFノード30、70におけるリソースの位置を示す情報を含む。
【0103】
いくつかの実施形態では、第1のサービスおよび第2のサービスは、同じサービスの異なるインスタンスであってもよい。いくつかの実施形態では、同じサービスの異なるインスタンスは、同じタイプのサービスであってよい。いくつかの実施形態では、サービスのセットは、第1のサービス及び第2のサービスを含んでよく、すなわち、第1のサービス及び第2のサービスは、「サービスセット」の一部であり得る。いくつかの実施形態において、サービスのセットは、同じNFノード内にあってもよく、すなわち、サービスは、「NFサービスセット」の一部であり得る。サービスのセットは、交換可能なサービスのグループとすることができる。いくつかの実施形態では、サービスのセットのサービスは、同じデータ(例えば、同じコンテキストデータ)にアクセスすることができる。
【0104】
図7には図示されていないが、いくつかの実施形態では、方法は、第1のSCPノード10が、第1の要求602、604に対する応答700を生成することを含んでもよい。いくつかの実施形態において、第1の要求602、604に対する応答700を生成することは、第2のNFノード30におけるリソースの位置を示す第1の要求602、604に存在する情報を、第3のNFノード30、70におけるリソースの位置を示す情報と置換することを含んでもよい。
【0105】
図7の矢印700によって示されるように、第1のNFノード20は、第1の要求602、604に対する応答を受信する。いくつかの実施形態では、方法は、第1のNFノード20が、第2のNFノード30におけるリソースの位置を示す以前に格納された情報の代わりに、第3のNFノード30、70におけるリソースの位置を示す情報を格納するようにメモリ(例えば、第1のNFノード20のメモリ14または別のメモリ)を制御することを含む場合がある。応答700は、第1のNFノード20によって第2のサービスがその後要求されるときに使用される、第3のNFノード30、70におけるリソースの位置を示す情報を含むので、第1のNFノード20は、それに応じて第2のサービスに対するその後の要求を指示することが可能である。
【0106】
いくつかの実施形態では、第3のNFノード30、70におけるリソースの位置を示す情報は、第3のNFノード30、70のアドレス、サービスプロデューサの名前、サービスプロデューサのためのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)のバージョン、リソースを(例えば一意的に)識別する識別子、およびリソースのアドレス、のいずれか1つ以上を含み得る。第3のNFノード30、70のアドレスは、例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレスまたは第3のNFノード70の到達に用いられるユニフォームリソース識別子(URI)のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)ルート(すなわち、sbi-target-apiroot)であってよい。いくつかの実施形態では、第3のNFノード30、70におけるリソースの位置を示す情報は、リソースのユニフォームリソース識別子(URI)であってよく、当技術分野では「リソースURI」とも呼ばれることがある。URIは、リソースを一意に識別することができる。
【0107】
いくつかの実施形態において、第3のNFノード30、70におけるリソースの位置を示す情報は、一意の文字列の形態であり得る。いくつかの実施形態では、第1の要求602、604に対する応答700のヘッダは、情報を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ヘッダは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)又はHTTP/2のヘッダであってもよい。ヘッダは、カスタムヘッダであってよい。例えば、カスタムヘッダは、「3gpp-Sbi-Target-Location」と呼ばれてもよい。第3のNFノード30、70におけるリソースの位置を示す情報を含むカスタムヘッダの例は、以下の通りであってもよい:
3gpp-Sbi-Target-Location=”3gpp-Sbi-Target-Location” ”:” ”OWS”
{apiRoot}/{apiName}/{apiVersion}/{apiSpecificResourceUriPart}
【0108】
ここで、OWSはオプションのホワイトスペースを表す。このように、例示的なカスタムヘッダは、新たに選択された第3のNFノード30、70のアドレス(「apiRoot」)、サービスプロデューサの名前(「apiName」)、サービスプロデューサのAPIのバージョン(「apiVersion」)、リソースおよび/またはリソースのアドレスを(例えば一意的に)識別する識別子(「apiSpecificResourceUriPart」)を含んでいる。
【0109】
このヘッダの一般的な構造は、3GPP TS29.501 V16.4.0のセクション4.4.1で規定されているリソースURI構造と一致する。TS29.501 V16.4.0では、「apiRoot」は、スキーム(例えば、”http”または”https”)、固定文字列(例:”://”)、権限(例:ホストおよびオプションのポート)、「/」文字から始まる任意の配備固有の文字列(API prefix)、を連結したものと定義されている。また、”apiName”はAPIの名前を定義するとされ、”apiVersion”はAPIのバージョンの最初のフィールドを示すとされる。また、3GPP TS29.501 V16.4.0では、「apiRoot」、「apiName」、「apiVersion」が合わせてAPIのベースURIを定義すると定義されているが、各「apiSpecificResourceUriPart」はベースURIに対するAPIのリソースURIを定義すると定義されている。本開示において、リソースのURIの形式は、TS29.501 V16.4.0に記載されたものと同じ形式であってよいが、”apiSpecificResourceUriPart”は、リソースを(例えば、一意に)識別する識別子(例えば、コンテキストID)を含んでいてよい。
【0110】
次に、第2のNFノード30及び第3のNFノード30、70がセッション管理機能(SMF)ノードであり、第1のサービスがプロトコルデータユニット(PDU)セッションである場合の例を説明する。この例では、第1のSCPノード10は、最初に、以下のように、第2NFノード30におけるリソースの位置を示す情報を含むカスタムヘッダを生成してよい:
{apiRoot2}/nsmf-pdusession/v1/sm-contexts/smContextRef1
【0111】
この例示的なカスタムヘッダは、第2のNFノード30のアドレス(「apiRoot2」)、サービスプロデューサの名前(「nsmf-pdusession」)、サービスプロデューサのAPIのバージョン(「v1」)、リソースのアドレス(「sm-contexts」)、リソースを(例えば一意的に)識別する識別子(「smContextRef1」)、を含む。apiRoot2は、第1の要求602の3gpp-Sbi-Target-apiRootヘッダ内の第1のSCPノード10によって受信されてよく、残りの情報は、第1のSCPノード10に送られるURIの一部とすることができる。第1のSCPノード10は、自身のapiRootを有する。
【0112】
前述のように、(
図7のブロック606のように)第1の要求602、604を満たすことができず、(
図7のブロック608のように)第1のSCPノード10が再選択を行う必要がある場合、第1のSCPノード10は、第3のNFノード30、70に向かって第2の要求614の送信を開始させる。第2の要求614が成功したことを示す第2の要求614に対する応答616を受信することに応答して(すなわち、肯定的な応答)、第1のSCPノード10は、新しいターゲットをヘッダに追加してよい。例えば、肯定的な応答が、第2のNFノード30とは異なるNFノードである第3のNFノード70からのものである場合、第1のSCPノード10は、生成したヘッダの第2のNFノード30のアドレスを第3のNFノード70のアドレスに置換してもよい。このようにすると、ヘッダは、第2のNFノード30におけるリソースの位置を示す情報ではなく、第3のNFノード70におけるリソースの位置を示す情報を含む。例えば、第3のNFノード70のアドレスがapiRoot3である場合、新しい3gpp-Sbi-Target-Locationヘッダは、その後、次の通りとなる:
{apiRoot3}/nsmf-pdusession/v1/sm-contexts/smContextRef1
【0113】
第1のSCPノード10は、(
図7の矢印700のように)この新しいヘッダを含む応答の送信を開始し、第1のNFノード20は、この応答を受信する。このようにして、第1のNFノード20は、第3のNFノード30、70におけるリソースの位置を示す情報を受信する。
【0114】
第1のNFノード20は、その後、第1のNFノード20によって第2のサービスが要求されたときに、第3のNFノード30、70におけるリソースの位置を示す情報を使用することができる。例えば、第1のNFノード20は、後続のサービス要求のために第3のNFノード70のアドレス(例えば、apiRoot3)を使用することができる。いくつかの実施形態では、第1のNFノード20は、すべての後続の要求または少なくとも同じリソースに向かうすべての後続の要求のために情報を使用することができる。いくつかの実施形態では、情報は、リソースに向かう後続の要求のためのURIを構築するために使用され得る。いくつかの実施形態では、後続の要求は、リソースを修正することであり得る。
【0115】
一例として、第1のNFノード20が先の例で述べたリソースを修正する場合、第1のNFノード20は、以下のURIを生成(または構築)してもよい:
{apiRoot3}/nsmf-pdusession/v1/sm-contexts/smContextRef1/modify
【0116】
いくつかの実施形態において、第1のNFノード20が第1のSCPノード10に向けて後続の要求の送信を開始するとき、要求URIは、第1のSCPノード10のapiRootを含んでもよく、リソースのapiRootは、3gpp-Sbi-Target-apiRootカスタムヘッダ内で提供され得る。第1のSCPノード10は、要求を受信すると、要求URIのapiRootを3gpp-Sbi-Target-apiRootカスタムヘッダで受信したapiRootに置換することができる。このようにすれば、第1のSCPノード10は、UE/セッションごとにデータを保存する必要がない。
【0117】
図8は、実施形態に係る第1のSCPノード800を示すブロック図である。第1のSCPノード800は、ネットワークにおいてサービス要求を処理することができる。第1のSCPノード800は、ネットワーク内のサービスコンシューマの第1のNFノードとサービスプロデューサの第2のNFノードとの間のSCPとして動作することができる。第1のSCPノード800は、第1のNFノードによって要求された第1のサービスを提供するために第2のNFノードがリソースを使用するための、第1の要求が満たされない場合に動作可能である。第1のSCPノード800は、サービスプロデューサの第3のNFノードに向けて第2の要求の送信を開始するように構成された第1の送信開始モジュール802を備える。第2の要求は、第1のNFノードによって要求された第1のサービスを提供するために、第3のNFノードがリソースを使用することを求めるものである。第1のSCPノード800は、第2の要求が成功したことを示す第2の要求に対する応答を受信することに応答して、第1のNFノードに向けて第1の要求に対する応答の送信を開始するように構成された第2の送信開始モジュール804を備える。第1の要求に対する応答は、第2のサービスがその後第1のNFノードによって要求されたときに使用される、第3のNFノードにおけるリソースの位置を示す情報を含む。第1のSCPノード800は、第1のSCPノードに関して本明細書で説明される方法で動作してもよい。
【0118】
図9は、実施形態に係るサービスコンシューマの第1のNFノード900を示すブロック図である。第1のNFノード900は、ネットワーク内のサービス要求を処理することができる。第1のNFノードは、ネットワーク内のサービスプロデューサの第1のNFノードと第2のNFノードとの間でSCPとして動作することができる。第1のNFノード900は、第1の要求に対する応答を受信するように構成された受信モジュール902を備える。第1の要求は、第1のNFノードによって要求された第1のサービスを提供するために第2のNFノードがリソースを使用することを求めるものである。応答は、その後第1のNFノードによって第2のサービスが要求されたときに使用される、第3のNFノードにおけるリソースの位置を示す情報を含む。第1のNFノード900は、第1のNFノードに関して本明細書で説明する方法で動作してもよい。
【0119】
また、処理回路(前述した第1のSCPノード10の処理回路12および/または第1のNFノード20の処理回路22など)によって実行されると、処理回路に本明細書に記載の方法の少なくとも一部を実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。非一時的マシン可読媒体上に具現化され、処理回路(前述した第1のSCPノード10の処理回路12および/または第1のNFノード20の処理回路22など)によって実行可能な命令であって、処理回路に本明細書に記載の方法の少なくとも一部を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品が、提供される。処理回路(前述した第1のSCPノード10の処理回路12および/または第1のNFノード20の処理回路22など)に本明細書に記載の方法の少なくとも一部を実行させるための命令を含むキャリアを含むコンピュータプログラム製品が提供される。いくつかの実施形態では、キャリアは、電子信号、光信号、電磁信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、又はコンピュータ可読記憶媒体のうちのいずれか1つであり得る。
【0120】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明する第1のSCPノードの機能性および/または第1のNFノードの機能性は、ハードウェアによって実行することができる。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書で説明する第1のSCPノード10および第1のNFノード20の1つ以上は、ハードウェアノードであり得る。しかしながら、オプションで、本明細書で説明する第1のSCPノード機能性および/または第1のNFノードの機能性の少なくとも一部または全部を仮想化することができることも理解されよう。例えば、本明細書で説明する第1のSCPノード10および第1のNFノード20の1つ以上によって実行される機能は、ノード機能をオーケストレーションするように構成された汎用ハードウェア上で動作するソフトウェアで実装することができる。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書で説明する第1のSCPノード10および第1のNFノード20の1つ以上は、仮想ノードとすることができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される第1のSCPノード機能性および/または第1のNFノードの機能性の少なくとも一部又は全部は、ネットワークイネーブルクラウドにおいて実行され得る。本明細書で説明する第1のSCPノード機能性および/または第1のNFノードの機能性は、全て同じ場所にあってもよく、又はノード機能性の少なくとも一部が分散されてもよい。
【0121】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される方法のステップの少なくともいくつかまたはすべてを自動化できることが理解されよう。すなわち、いくつかの実施形態では、本明細書に記載される方法のステップの少なくともいくつかまたはすべては、自動的に実行することができる。
【0122】
したがって、本明細書に記載される態様において、ネットワークにおいてサービス要求を処理するための改善された技術が有利に提供される。特に、第1のNFノード20は、後続のサービス要求のために使用されるサービスプロデューサの特定のNFノードにおけるリソースの位置を示す情報が提供されるので、第1のSCPノード10は、再選択時に各UE/セッションの情報を保存する必要がない。
【0123】
上述の実施形態は、アイデアを限定するのではなく、例示するものであり、当業者は、添付の請求項の範囲から逸脱することなく、多くの代替実施形態を設計することができることに留意されたい。また、「含む(comprising)」という語は、請求項に記載された以外の要素又はステップの存在を排除せず、「1つ(「a」又は「an」)」は、複数を排除せず、単一のプロセッサ又は他のユニットが、請求項に記載された複数のユニットの機能を果たすことができる。請求項中のいかなる参照符号も、その範囲を限定するように解釈してはならない。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3GPPのネットワークにおいてサービス要求を処理する方法であって、該方法は、2つ以上のノード間のプロキシノードとして動作するように構成された第1のサービス通信プロキシ(SCP)ノード(10)によって実行され、前記2つ以上のノードの各ノードはサービスコンシューマのネットワーク機能(NF)またはサービスプロデューサのNFを含み、該方法は、
サービスコンシューマの第1のNFから、サービスプロデューサの第2のNF(30)が第1のサービスを提供するためにリソースを使用するための第1の要求を受信すること(602)であって、前記第1の要求は前記リソースのアドレスに関連する情報を含む、前記受信すること(602)と、
前記第2のNF(30)に対する前記第1の要求(602、604)が満たされ得ない場合、前記サービスプロデューサの第3のNF(30、70)に向けて第2の要求(614)の送信を開始すること(102)であって、前記第2の要求(614)は、前記第1のNF(20)によって要求された前記第1のサービスを提供するために前記第3のNF(30、70)がリソースを使用するためのものである、前記開始すること(102)と、
前記第2の要求(614)が成功していることを示す前記第2の要求(614)に対する応答(616)の受信に応答して、前記第1のNF(20)に向けて前記第1の要求(602、604)に対する応答(700)の送信を開始すること(104)であって、前記第1の要求(602、604)に対する前記応答(700)は、第2のサービスが前記第1のNF(20)によって後続して要求されるときに使用されることになる前記リソースの位置を示す前記第3のNF(30、70)のapirootを含む、前記開始すること(104)と、
を含む、方法。
【請求項2】
前記情報は、
前記第3のNF(70)のアドレス、
前記サービスプロデューサの名前、
前記サービスプロデューサに対するアプリケーションプログラミングインタフェース(API)のバージョン、
前記リソースを識別する識別子、
前記リソースのアドレス
のいずれか1つ以上を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報は、ユニフォームリソース識別子(URI)である
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の要求(602、604)に対
する前記応答(700)のヘッダは、前記情報を含む
請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記ヘッダはカスタムヘッダである
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ヘッダは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)またはHTTP/2のヘッダである
請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のサービスと前記第2のサービスとは、同一のサービスの異なる複数のインスタンスである
請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記同一のサービスの前記異なる複数のインスタンスは、同一のタイプのサービスである
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
サービスのセットは、前記第1のサービスと前記第2のサービスとを含む
請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
【請求項10】
NFのセット(402)は、前記第2のNF(30)と前記第3のNF(70)とを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のサービスを提供するための前記第3のNF(70)を選択することを含む
請求項1乃至10の何れか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記第3のNF(70)に向けて前記第2の要求(614)の送信を開始することは、前記第2の要求(614)が成功したことを示す前記応答を受信するまで、少なくとも1つの第3のNF(70)に関して複数回実行され、
前記情報は、前記第2の要求(614)が成功した前記第3のNF(70)における前記リソースの前記位置を示す
請求項1乃至11の何れか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの第3のNF(70)は、単一の第3のNFまたは複数の異なる第3のNFである
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、前記第1の要求(602、604)に対する前記応答(700)を生成することを含み、
前記第1の要求(602、604)に対する前記応答(700)を生成することは、前記第2のNF(30)における前記リソースの位置を示す前記第1の要求(602、604)に存在する情報を、前記第3のNF(70)における前記リソースの位置を示す情報に置換することを含む
請求項1乃至13の何れか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のNF(30)に向かって送信された前記第1の要求(602、604)が失敗した場合、
前記第2のNF(30)に向かって送信された前記第1の要求(602、604)に対して、前記第2のNF(30)から応答(606)を受信しない場合、または、
前記第2のNF(30)に向かう前記第1の要求(602、604)の送信が阻止された場合、
に、前記第1の要求(602、604)は満たされ得ない
請求項1乃至14の何れか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の要求に対する前記応答はロケーションヘッダを含まない
請求項1乃至15の何れか1項に記載の方法。
【請求項17】
エンティティは、前記第1のSCPノード(10)とネットワークリポジトリ機能(NRF)とを含む
請求項1乃至16の何れか1項に記載の方法。
【請求項18】
請求項1乃至17の何れか1項に記載の方法に従って動作するように構成された処理回路(12)を備える、第1のSCPノード(10)。
【請求項19】
前記第1のSCPノード(10)は、前記処理回路(12)によって実行されると、前記第1のSCPノード(10)を請求項1乃至17の何れか1項に記載の方法に従って動作させる命令を格納するための少なくとも1つのメモリ(14)を備える
請求項18に記載の第1のSCPノード(10)。
【請求項20】
3GPPのネットワークにおいてサービス要求を処理する方法であって、該方法は、サービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)(20)を含むノードによって実行され、第1のサービス通信プロキシ(SCP)ノード(10)は2つ以上のノード間のプロキシノードとして動作するように構成され、前記2つ以上のノードの各ノードは前記第1のNF(20)またはサービスプロデューサの第2のNF(30)を含み、該方法は、
前記第1のNFから、前記第2のNF(30)が第1のサービスを提供するためにリソースを使用するための第1の要求を送信すること(602)であって、前記第1の要求は前記リソースのアドレスに関連する情報を含む、前記送信すること(602)と、
前記第1の要求(602、604)に対する応答(700)を受信すること(202)であって、前記第1の要求(602、604)に対する前記応答(700)は、前記サービスプロデューサの第3のNF(30、70)のapirootを含み、前記apirootは、第2のサービスが前記第1のNF(20)によって後続して要求されるときに使用されることになる前記リソースの位置を示す、前記受信すること(202)と、
を含む、方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法に従って動作するように構成された処理回路(22)を備える、第1のNF(20)を含むノード。
【請求項22】
前記ノードは、前記処理回路(22)によって実行されると、前記第1のNF(20)を請求項20に記載の方法に従って動作させる命令を格納するための少なくとも1つのメモリ(24)を備える
請求項21に記載のノード。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
図2を参照して説明した方法で第1のSCPノード10が再選択を行う場合、問題が発生する。再選択の後、第1のSCPノード10は、サービスの同じインスタンスを使用し続けることが想定される。第3のNFノード70のアドレスが存在する可能性があることを特定できるハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)応答は、201および3xx(例えば、308 Permanent Redirect)応答のみである。これらの応答のうち、再選択に用いることができるのは、3xx応答のみである。しかしながら、第1のSCPノード10がこのような応答を使用する場合、第1のSCPノード10が第1のNFノード20にリダイレクトを送信し、第1のNFノード20が新しい要求の送信を開始することを要求される、ステップ610及び612によって例示される余分なラウンドトリップを実行しなければならないということを意味する。これは、非効率的であり、不便である可能性がある。さらに、リダイレクトは、全てのNFサービスコンシューマノードによってサポートされていない可能性さえある。
Sarath Pillaiによる記事「反復型と再帰型のDNSクエリの違い(difference between iterative and recursive DNS queries)」も、同じ問題に悩む3GPP以外の例である。ここでは、ブラウザがウェブページを必要とするが、ウェブページが保存されているサーバの必要なIPアドレスを持っていない。ブラウザは、ローカルDNSサーバにIPアドレスを要求する。ローカルDNSサーバは、DNSルートサーバ、TLDサーバを介して再帰的に要求し、最終的にIPアドレスを提供できるDNSサーバに到達する。ブラウザがウェブページのアドレスをローカルに保存していない場合、次に同じものを要求すると、同じ手順を踏むことになり、効率的とは言い難い。
【外国語明細書】