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特開2024-150456クイックチェンジシステム用アダプタおよびそのようなアダプタを備えたクイックチェンジシステム
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  • 特開-クイックチェンジシステム用アダプタおよびそのようなアダプタを備えたクイックチェンジシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150456
(43)【公開日】2024-10-23
(54)【発明の名称】クイックチェンジシステム用アダプタおよびそのようなアダプタを備えたクイックチェンジシステム
(51)【国際特許分類】
   E02F 3/36 20060101AFI20241016BHJP
   E02F 3/96 20060101ALI20241016BHJP
   E02F 9/00 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
E02F3/36 B
E02F3/96
E02F9/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024101728
(22)【出願日】2024-06-25
(62)【分割の表示】P 2020029188の分割
【原出願日】2020-02-25
(31)【優先権主張番号】10 2019 106 850.9
(32)【優先日】2019-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】519209288
【氏名又は名称】オイルクイック ドイチュランド カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シーバー ヨハネス
(72)【発明者】
【氏名】コールマン ミヒャエル
(57)【要約】      (修正有)
【課題】建設機械上のアタッチメントを変更するためのクイックチェンジシステム用のアダプタを提供する。
【解決手段】アダプタ(1)をクイックカプラに接続するための、互いから規定の間隔で平行な側部(4)間に配置された2つの平行なピン状のような結合要素(5、6)と、結合要素を締め付けるために結合要素(6)の1つに解放可能に締結された結合要素支持体(16)とを含む、アダプタであり、簡単な締結を可能にするた
めに、結合要素支持体(16)は、解放可能な形状適合接続部を介してねじれに対して安全を確保して、ピン状のような結合要素(6)に直接接続される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械上のアタッチメントを変更するためのクイックチェンジシステム用のアダプタ
(1)であって、該アダプタ(1)をクイックカプラ(2)に接続するための、互いから
規定の間隔で平行な側部(4)間に配置された2つの平行なピン状のような結合要素(5
、6)と、該結合要素を締め付けるために前記結合要素(6)の1つに解放可能に締結さ
れた結合要素支持体(16)とを含む、アダプタにおいて、該結合要素支持体(16)が
、解放可能な形状適合接続部(26、27)を介してねじりに対して安全を確保され、前
記ピン状のような結合要素(6)に直接接続されることを特徴とする、アダプタ。
【請求項2】
前記形状適合接続部(26、27)が、前記結合要素(6)内に組み込まれた形状適合
輪郭(26)と、前記結合要素支持体(16)上の対応する対合輪郭(27)とによって
形成されることを特徴とする、請求項1に記載のアダプタ(1)。
【請求項3】
前記結合要素(6)上の前記形状適合輪郭(26)が、支持面(31、32、33)を
有するいくつかの溝状のような凹部(28、29、30)によって形成されることを特徴
とする、請求項2に記載のアダプタ(1)。
【請求項4】
前記溝状のような凹部(28、29、30)が、異なるように傾斜する接触面(31、
32、33)を有する前記結合要素(6)の外側に組み込まれることを特徴とする、請求
項3に記載のアダプタ(1)。
【請求項5】
前記対合輪郭(27)が、前記結合要素支持体(16)の側方に突出するフォーク状の
ような保持部片(19、20)上に配置されることを特徴とする、請求項2から4のいず
れか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項6】
前記保持部片(19、20)が、前記結合要素用のレセプタクル(17)が設けられた
ストリップ状のようなマウント(18)上に配置されることを特徴とする、請求項5に記
載のアダプタ(1)。
【請求項7】
前記保持部片(19、20)が、前記ストリップ状のようなマウント(18)と一体的
に構成されることを特徴とする、請求項6に記載のアダプタ(1)。
【請求項8】
前記対合輪郭(27)が、異なるように傾斜する対合面(34、35、36)によって
フォーク状のような凹部(37)の内側に形成されることを特徴とする、請求項2から7
のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項9】
前記結合要素支持体(16)が設けられた前記結合要素(6)が、ねじれに対して安全
を確保され、前記側部(4)に締結されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか
一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項10】
前記結合要素支持体(16)が設けられた前記結合要素(6)が、形状適合接続部(2
4、25)を用いて前記側部(4)に接続されることを特徴とする、請求項9に記載のア
ダプタ(1)。
【請求項11】
前記結合要素支持体(16)が、ねじ(21)を用いて、前記ピン状のような結合要素
(6)に圧入されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のアダプ
タ(1)。
【請求項12】
前記ねじ(21)が、前記ピン状のような結合要素(6)内の横穴(22)を通って、
前記結合要素支持体(16)上のねじ穴(23)に係合することを特徴とする、請求項1
1に記載のアダプタ(1)。
【請求項13】
アダプタ(1)と、該アダプタ(1)に接続可能なクイックカプラ(2)とを有するク
イックチェンジシステムであって、前記アダプタ(1)が、請求項1から12のいずれか
一項にしたがって設計されることを特徴とする、クイックチェンジシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に記載のクイックチェンジシステム用のアダプタに関する。
本発明はまた、そのようなアダプタを有するクイックチェンジシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
このようなクイックチェンジシステムは、建設機械のさまざまなアタッチメントの簡単
で便利な交換に使用される。たとえば、返しバケット、グリッパ、爪、コンパクタ、磁石
、油圧ハンマ、またはその他のアタッチメントは、運転室からの高レベルの安全性を有し
て、数秒で掘削機のブームに接続したり、接続解除したりすることができる。これらは一
般に、アタッチメント側にアダプタと、建設機械上に配置されたクイックカプラとを含み
、クイックカプラは、アダプタ上に配置された第1の結合要素を保持するための第1の爪
用レセプタクルを一方の側に、アダプタ上に配置された第2の結合要素の解放可能な保持
のための、解放位置とロック位置との間で移動可能な少なくとも1つのロック要素を有す
る第2のレセプタクルを他方の側に有する。
【0003】
このようなクイックチェンジシステム用のアダプタは、特許文献1から知られている。
これは、アダプタをクイックカプラに接続するための(元の原語が無し)を有する。クイ
ックカプラ側の結合要素との結合のために結合要素をアダプタ側に保持する結合要素支持
体が、2つのピン状のような結合要素の1つに固定される。この目的のために、ねじ用の
レセプタクル開口部が設けられた接続部片が、2つのピン状のような結合要素の1つに溶
接される。結合要素のための開口部が設けられた結合要素支持体のマウントは、マウント
に溶接された保持部品によってこれらの接続部品にねじ込むことができる。ピン状のよう
な結合要素への接続部品の締結およびマウントへの保持部品の締結は、溶接を介して行わ
れるため、多大な製造費用がかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】

【特許文献1】独国実用新案第202017103198(U1)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、アダプタと、結合要素支持体の簡単な締結を可能にするそのようなア
ダプタを有するクイックチェンジシステムとを作りだすことである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、請求項1の特徴を有するアダプタと、請求項13の特徴を有するクイック
チェンジシステムとによって解決される。本発明の好都合な実施形態および有利な改良点
は、従属請求項に記載される。
【0007】
本発明によるアダプタ内の結合要素支持体は、解放可能な形状適合(形状が合う、形状
が一致する)接続部によってねじれに対して安全にされて、ピン状のような結合要素に直
接接続され、ねじまたは他の締結要素によって結合要素に解放可能に締結することができ
る。これにより、ねじれに対して安全にされ、必要なときに簡単に解放可能である、結合
要素と結合要素支持体との間の接続が、結合要素に締結するのが難しい接続要素無しで作
りだすことができる。したがって、結合要素支持体に損傷が生じた場合、位置合わせ作業
の必要なく、これを簡単に交換することができる。結合要素支持体と結合要素との間の摩
擦嵌合が、こうしてねじを用いて達成することができ、一方で形状適合接続部は、正確な
位置合わせおよびねじれに対して安全の確保を保証する。結合要素支持体の変更または調
整中であっても、これを簡単に分解し、対応して変更された結合要素支持体と交換するこ
とができる。
【0008】
結合要素支持体と結合要素との間の形状適合接続部は、結合要素内に組み込まれた形状
適合輪郭および結合要素支持体上の対応する対合輪郭によって製造に特に有利である変形
形態で形成することができる。
【0009】
結合要素上の形状適合輪郭は、有利には、異なる接触面を有するいくつかの溝状のよう
な凹部によって形成することができる。溝状のような凹部は、異なるように傾斜する接触
面を有する結合要素の外側に組み込むことができる。
【0010】
結合要素上の形状適合輪郭に一致する結合要素支持体の対合輪郭は、好都合には、結合
要素支持体の側方に突出するフォーク状のような保持部片上に配置することができる。保
持部片は、結合要素用のレセプタクルが設けられたストリップ状のようなマウント上に配
置することができる。保持部片は、好ましくは、ストリップ状のようなマウントを有する
1つの部片として作製することができる。対合輪郭は、有利には、フォーク状のような凹
部の内側に異なるように傾斜する対合面によって形成することができる。
【0011】
結合要素支持体が設けられた結合要素を側部に確実かつ正確な位置に保持するために、
結合要素は、好都合には、ねじれに対して安全を確保し、側部に締結することができる。
この目的のために、結合要素と側部との間の接続は、例えば、結合要素上の特別な輪郭と
、少なくとも1つの側部上の、一致する対合輪郭とを有する形状適合接続部によって行う
ことができる。
【0012】
別の好都合な実施形態では、結合要素支持体は、ねじによってピン状のような結合要素
上に圧入することができる。例えば、ねじは、ピン状のような結合要素内の横穴を通って
、結合要素支持体上のねじ穴に係合することができる。
【0013】
また、本発明は、上述のアダプタと、車両上のアタッチメントを簡単に交換するために
アダプタに接続可能なクイックカプラとを有するクイックチェンジシステムに関する。
【0014】
本発明のさらなる詳細および利点は、図面を参照した好ましい実施形態の以下の説明か
ら明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】アダプタとクイックカプラが分離した位置にあるクイックチェンジシステムを示す図である。
図2】結合位置にある図1のクイックチェンジシステムを示す図である。
図3】結合要素支持体を有するアダプタの分解図である。
図4】装着された状態の図3のアダプタを示す図である。
図5】まだ装着されていない状態の結合要素および結合要素支持体を有するアダプタの断面図である。
図6】装着された状態の結合要素および結合要素支持体を有するアダプタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
車両、特に建設機械への部分的にのみ示すアタッチメント3の簡単な変更のための、ア
ダプタ1および対応するクイックカプラ(連結器)2からなるクイックチェンジシステム
が、特にまだ分離した位置(図1)と、結合した位置(図2)で図1および図2に示され
る。返しバケット、グリッパ、ジョー、磁石、コンパクタ、油圧ハンマ、またはその他の
機械式または油圧式アタッチメントは、運転席からこのようなクイックチェンジシステム
によって、建設車両のブームまたはその他のアタッチメントに簡単に好都合に接続し、接
続解除することができる。
【0017】
アタッチメント3上に配置されたアダプタ1は、互いに離間した2つの平行な側部4を
含み、その間に規定の間隔で配置された第1のピン状のような結合要素5および第2のピ
ン状のような結合要素6が、クイックカプラ2との解放可能な接続のために保持される。
2つの平行なピン状のような結合要素5および6は、アダプタ1の2つの側部4の対応す
る開口部7および8に挿入され、そこに固定される。
【0018】
例えば掘削機のブーム上に装着可能なクイックカプラ2は、一方の側に、第1のピン状
のような結合要素5を受け入れて保持するための前方に開いたフォーク状のようなまたは
顎様(顎状のような)の第1のレセプタクル(容器、受け部)9と、他方の側に、第2の
ピン状のような結合要素6を受け入れて保持するための、図2に示す可動ロック要素11
を有する、下向きに開いた第2のレセプタクル10とを含む。下向きに開いたレセプタク
ル10は、第2のピン状のような結合要素6を支持するための湾曲した接触面12を有す
る。
【0019】
図示する実施形態では、クイックカプラ2は、一方の側に、第1の結合要素5用の2つ
のフォーク状のようなまたは顎様のレセプタクル9と、他方の側に、第2の結合要素6用
の2つのレセプタクル10とを含む支持体13を含む。クイックカプラ2を掘削機のブー
ムまたは別の建設車両の接続部に締結するための締結ピン(図示せず)用の受容開口部1
5もまた、支持体13の上部に配置された2つの平行な側部14に設けられる。
【0020】
図示する実施形態ではロックピンとして設計されたロック要素11は、ここでは支持体
13内のガイド穴として設計されたクイックカプラ2の2つの平行なガイド内に配置され
る。ロック要素は、図1に示す後退された解放位置と、図2に示す伸張されたロック位置
との間で油圧式に変位可能である。伸張されたロック位置では、下向きに開いた第2のレ
セプタクル10は、ピン状のようなロック要素11によって底部で閉じられているため、
第2のピン状のような結合要素6は、ロック要素11によって係合され、アダプタ1をク
イックカプラ上に締め付けることができる。
【0021】
アダプタ1をクイックカプラ2に接続するには、掘削機のブーム上に全体的に配置され
たクイックカプラ2を最初に動かして、アダプタ1上の第1のピン状のような結合要素5
をクイックカプラ2の一方の側の顎様レセプタクル9に導入する。次いで、まだ引っ込め
られた状態のロック要素11を有するクイックカプラ2は、第1のピン状のような結合要
素5の周りで枢動して、アダプタ1上の第2のピン状のような結合要素6を、クイックカ
プラ2の他方の側の、下向きに開いたレセプタクル10の支持面12と接触させるように
する。クイックカプラ2上の支持体13に移動可能に配置されたピン状のようなロック要
素11は、図2にしたがって油圧式に伸張することができるため、アダプタ1上の第2の
ピン状のような結合要素6は、クイックカプラ2上の2つのピン状のようなロック要素1
1によって係合され、アダプタ1は、したがって、クイックカプラ2に締め付けられる。
【0022】
図3および図4からわかるように、結合要素支持体16が、アダプタ1の第2のピン状
のような結合要素6に解放可能に取り付けられて、クイックカプラ側の結合要素2との結
合のために結合要素をアダプタ側に保持する。アダプタ1上のアタッチメント3に電源供
給するために設けられた電源接続が、アダプタ1とクイックカプラ2の接続中、クイック
カプラ2上の対応する電源供給ラインに、結合要素支持体16上に配置されたアダプタ側
の結合要素(図示せず)を用いて自動的に接続され得る。これにより、アタッチメント3
は、油圧流体、電力、または別のエネルギー源によって供給され得る。
【0023】
結合要素支持体16は、ストリップ状(細長い片部)のようなマウント18を有し、こ
のストリップ状のようなマウント(取付具)は、結合要素6に平行に配置され、結合要素
用の穴様レセプタクル17が設けられ、ピン状のような結合要素6への解放可能な接続の
ために保持部片19および20が配置される。図示する実施形態では、2つのフォーク状
のような外側保持部片19およびフォーク状のような内側保持部片20が、ストリップ状
のようなマウント18上に配置される。結合要素支持体16は、結合要素6の上方に係合
するフォーク状のような保持部片19および20を用いて、ねじ21によって結合要素6
に圧入される。ねじ21は、結合要素内の横穴22を通って、保持部片19および20の
ねじ穴23内に係合する。ピン状のような結合要素6を側部4に対するねじれに対して安
全を確保するように保持するために、結合要素6は、側部4の対応する開口部8上の対応
する対合面25との係合のために、対向する平坦領域24を少なくとも一方の端部に有す
る。
【0024】
図5および図6から明らかなように、ピン状のような結合部6の外側は、結合要素支持
体16のマウント18とは反対側の突出するフォーク状のような保持部片19および20
上の対応する対合輪郭27と形状適合(形状が合う、形状が一致するように)係合するた
めの、組み込まれた形状適合(形状が合う、形状が一致する)輪郭26を含む。図示する
実施形態の例では、凹部を有する外側輪郭として設計された、結合要素6の形状適合輪郭
26は、図3にも明らかないくつかの溝状のような凹部28、29および30によって形
成され、これらの凹部は、ピン状のような結合要素6の外側に異なる角度を有して組み込
まれ、結合要素支持体16の対応する対合面34、35、および36上の支持のための、
異なるように傾斜する接触面31、32、および33を形成する。対合面34、35およ
び36は、結合要素支持体16の側方に突出する保持部片19および20上のフォーク状
のような凹部37の内側に設けられる。
【符号の説明】
【0025】
1 アダプタ
2 クイックカプラ
3 アタッチメント
4 側部
5 第1の結合要素
6 第2の結合要素
7 開口部
8 開口部
9 第1のレセプタクル
10 第2のレセプタクル
11 ロック要素
12 接触面
13 支持体
14 側部
15 レセプタクル開口部
16 結合要素支持体
17 レセプタクル
18 マウント
19 外側保持部片
20 内側保持部片
21 ねじ
22 横穴
23 ねじ穴
24 平坦領域
25 対合面
26 形状適合輪郭
27 対合輪郭
28 凹部
29 凹部
30 凹部
31 接触面
32 接触面
33 接触面
34 対合面
35 対合面
36 対合面
37 凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械上のアタッチメントを変更するためのクイックチェンジシステム用のアダプタ(1)であって、該アダプタ(1)をクイックカプラ(2)に接続するための、互いから規定の間隔で平行な側部(4)間に配置された2つの平行な円柱状の結合要素(5、6)と、前記クイックカプラ(2)側の結合要素と結合する結合部材を保持するように構成されると共に、前記結合要素(6)の1つに着脱可能に締結された結合部材支持体(16)とを含む、アダプタにおいて、
前記結合部材支持体(16)と前記結合要素(6)は、互いに対応した形状の形状適合接続部(26、27)を備えており、前記結合要素(6)側の形状適合接続部(26)は、前記結合要素(6)の円柱状の外面より窪んでおり、
前記結合部材支持体(16)は、前記形状適合接続部(26、27)自体の形状によって、前記結合要素(6)に対して回転しないように姿勢が固定された状態で、着脱可能に、前記結合要素(6)の外面に直接接続されることを特徴とする、アダプタ。
【請求項2】
前記形状適合接続部(26、27)が、前記結合要素(6)内に組み込まれた形状適合輪郭(26)と、前記結合部材支持体(16)上の対応する対合輪郭(27)とによって形成され、前記形状適合輪郭(26)と前記対合輪郭(27)は、互いに対応した形状をしていることを特徴とする、請求項1に記載のアダプタ(1)。
【請求項3】
前記結合要素(6)の外面において、前記形状適合輪郭(26)が、いくつかの溝状のような凹部(28、29、30)によって形成され、前記凹部(28、29、30)の底部には、支持面(31、32、33)が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のアダプタ(1)。
【請求項4】
前記支持面(31、32、33)のそれぞれは、前記結合要素(6)の外面の周方向に沿って、互いに異なる角度で傾斜していることを特徴とする、請求項3に記載のアダプタ(1)。
【請求項5】
前記対合輪郭(27)が、前記結合部材支持体(16)の側方に突出するフォーク状のような保持部片(19、20)上に配置され、前記保持部片(19、20)は前記結合要素(6)へ着脱可能に接続されることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項6】
前記保持部片(19、20)が、前記結合部材用の開口部(17)が設けられた棒状の部材(18)上に配置されることを特徴とする、請求項5に記載のアダプタ(1)。
【請求項7】
前記保持部片(19、20)が、前記棒状の部材(18)と一体的に構成されることを特徴とする、請求項6に記載のアダプタ(1)。
【請求項8】
前記対合輪郭(27)が、フォーク状のような凹部(37)の内側に形成され、前記凹部(37)は、前記凹部(37)の内面の周方向に沿って、互いに異なる角度で傾斜している対合面(34、35、36)を備えることを特徴とする、請求項2から7のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項9】
前記結合部材支持体(16)が設けられた前記結合要素(6)が、前記側部(4)に締結されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項10】
前記結合要素(6)と前記側部(4)は互いに係合可能な面部からなる形状適合接続部(24、25)を備えており、
前記結合部材支持体(16)が設けられた前記結合要素(6)が、前記形状適合接続部(24、25)を用いて前記側部(4)に接続されることを特徴とする、請求項9に記載のアダプタ(1)。
【請求項11】
前記結合部材支持体(16)が、ねじ(21)を用いて、前記結合要素(6)に圧入されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項12】
前記ねじ(21)が、前記結合要素(6)内の横穴(22)を通って、前記結合部材支持体(16)上のねじ穴(23)に係合することを特徴とする、請求項11に記載のアダプタ(1)。
【請求項13】
アダプタ(1)と、該アダプタ(1)に接続可能なクイックカプラ(2)とを有するクイックチェンジシステムであって、前記アダプタ(1)が、請求項1から12のいずれか一項にしたがって設計されることを特徴とする、クイックチェンジシステム。
【外国語明細書】