IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社山田養蜂場本社の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015055
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】B細胞数増加剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/185 20060101AFI20240125BHJP
   A61K 36/53 20060101ALI20240125BHJP
   A61P 37/04 20060101ALI20240125BHJP
   A61K 35/644 20150101ALI20240125BHJP
   A23L 33/105 20160101ALI20240125BHJP
【FI】
A61K36/185
A61K36/53
A61P37/04
A61K35/644
A23L33/105
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023199653
(22)【出願日】2023-11-27
(62)【分割の表示】P 2020206685の分割
【原出願日】2020-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】598162665
【氏名又は名称】株式会社山田養蜂場本社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100211199
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 さやか
(74)【代理人】
【識別番号】100135242
【弁理士】
【氏名又は名称】江守 英太
(72)【発明者】
【氏名】結石 倫世
(72)【発明者】
【氏名】本間 千鶴
(72)【発明者】
【氏名】浅間 孝志
(57)【要約】
【課題】新規なB細胞数増加剤を提供すること。
【解決手段】ローヤルゼリー及び花粉荷からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する、B細胞数増加剤。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
花粉荷を有効成分として含有する、B細胞数増加剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、B細胞数増加剤に関する。
【背景技術】
【0002】
B細胞はリンパ球の一種で、表面に免疫グロブリンを発現しており、特定の抗原を認識すると抗体産生細胞に分化することが知られている。ここで、非特許文献1には、ブラジル産プロポリスを6週間摂取するとB細胞数が増加したことが報告されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】J.New Rem.&Clin.,2013、Vol.62、No.2、p.184-197
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、新規なB細胞数増加剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、ローヤルゼリー及び花粉荷に血中のB細胞数を増加させる作用があることを見出した。本発明は、この新規な知見に基づくものである。
【0006】
すなわち、本発明は、ローヤルゼリー及び花粉荷からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する、B細胞数増加剤を提供する。
【0007】
上記ローヤルゼリーは酵素分解ローヤルゼリーであることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ローヤルゼリー及び花粉荷からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する、B細胞数増加剤が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0010】
本実施形態に係るB細胞数増加剤は、ローヤルゼリー及び花粉荷からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する。
【0011】
ローヤルゼリーは、働き蜂が下咽頭腺から分泌するタンパク質に富んだ透明な液状物に大顎腺から分泌する脂肪酸類が加わってできる乳状物、又はこれに由来するものである。ローヤルゼリーには、水、タンパク質、炭水化物、脂質、灰分、遊離アミノ酸、ビタミン、ミネラル等が含まれていることが知られている。ローヤルゼリーは、採取されたそのまま(生ローヤルゼリー)であってもよく、生ローヤルゼリーに処理を施したローヤルゼリー処理物であってもよい。生ローヤルゼリーは、例えば、常法に従い養蜂産品として入手することができる。生ローヤルゼリーを採取するために利用されるミツバチの種類は特に限定されない。
【0012】
ローヤルゼリー処理物としては、生ローヤルゼリーを濃縮又は希釈したローヤルゼリー濃縮物又は希釈物、生ローヤルゼリーを乾燥させて粉末化したローヤルゼリー粉末、生ローヤルゼリーをタンパク質分解酵素で処理した酵素分解ローヤルゼリー、生ローヤルゼリーをエタノール等の有機溶媒で抽出したローヤルゼリーエタノール抽出物等のローヤルゼリー有機溶媒抽出物などが挙げられる。ローヤルゼリー処理物は複数の処理が施されたものであってもよい。ローヤルゼリーは、より高いB細胞増加作用を得ることができ、また、アレルギー性が低減されていることから、酵素分解ローヤルゼリーであることが好ましく、酵素分解ローヤルゼリーを乾燥化させて粉末化した酵素分解ローヤルゼリー粉末であることがより好ましい。
【0013】
ローヤルゼリー濃縮物は、例えば、生ローヤルゼリーから水分を除去することにより得ることができる。ローヤルゼリー希釈物は、例えば、生ローヤルゼリーに水分を添加することにより得ることができる。
【0014】
ローヤルゼリー粉末は、例えば、凍結乾燥及び噴霧乾燥等の本技術分野における公知の方法により生ローヤルゼリーを粉末化することにより得ることができる。また、凍結乾燥又は噴霧乾燥後に粉砕機(例えば、ピンミル、ハンマーミル、ボールミル、ジェットミル)により粉砕してローヤルゼリー粉末を得てもよい。
【0015】
酵素分解ローヤルゼリーは、例えば、生ローヤルゼリーをタンパク質分解酵素で処理することで得ることができる。タンパク質分解酵素としては、例えば、エンドペプチダーゼ作用を有する酵素、エキソペプチダーゼ作用を有する酵素、エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用の両方を有する酵素が挙げられる。タンパク質分解酵素としては、エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用の少なくとも一方を有している酵素であればよく、少なくともエンドペプチダーゼ作用を有する酵素が好ましく、エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用の両方の作用を有する酵素がより好ましい。ここで、エンドペプチダーゼ作用は、非末端のアミノ酸のペプチド結合を分解する作用であり、エキソペプチダーゼ作用は、末端のアミノ酸のペプチド結合を分解する作用である。
【0016】
タンパク質分解酵素には、エキソペプチダーゼ作用のみを有する酵素、エンドペプチダーゼ作用のみを有する酵素、エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用の両方を有する酵素が存在する。エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用の両方を有する酵素は、エンドペプチダーゼ作用の方が強い場合には、「エンドペプチダーゼ作用を有する酵素」とし、エキソペプチダーゼ活性の方が強い場合には、「エキソペプチダーゼ作用を有する酵素」とし、エキソペプチダーゼ作用とエンドペプチダーゼ作用が同等又はほぼ同等の場合には、「エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用の両方を有する酵素」とする。なお、同等又はほぼ同等とは、エキソペプチダーゼ作用に対するエンドペプチダーゼ作用の割合(活性比)が、0.8倍~1.2倍であることを意味する。
【0017】
エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用の両方の作用を有する酵素の具体例としては、例えば、パンクレアチン、ペプシン等が挙げられる。エンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用の両方の作用を有する酵素のより具体的な例としては、ストレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces griseus)産生ペプチダーゼ(商品名:アクチナーゼAS)、アスペルギルス・オリゼー(Aspergillus orizae)産生ペプチダーゼ(商品名:プロテアーゼA、フレーバーザム)、アスペルギルス・メレウス(Aspergillus melleus)産生ペプチダーゼ(商品名:プロテアーゼP)を挙げることができる。
【0018】
エキソペプチダーゼ作用を有する酵素の具体例としては、例えば、カルボキシペプチダーゼ、アミノペプチダーゼ、又は乳酸菌、アスペルギルス属菌若しくはリゾープス属菌等の微生物由来のエキソペプチダーゼが挙げられる。エキソペプチダーゼ作用を有する酵素のより具体的な例としては、アスペルギルス・オリゼー(Aspergillus orizae)産生ペプチダーゼ(商品名:ウマミザイムG、Promod 192P、Promod 194P、スミチームFLAP)、アスペルギルス・ソーエ(Aspergillus sojae)産生ペプチダーゼ(商品名:Sternzyme B15024)、アスペルギルス属産生ペプチダーゼ(商品名:コクラーゼP)、リゾプス・オリゼー(Rhizopus oryzae)産生ペプチダーゼ(商品名:ペプチダーゼR)を挙げることができる。
【0019】
エンドペプチダーゼ作用を有する酵素の具体例としては、例えば、動物由来のエンドペプチダーゼ(例えば、トリプシン、キモトリプシン等)、植物由来のエンドペプチダーゼ(例えば、パパイン等)、又は乳酸菌、酵母、カビ、枯草菌若しくは放線菌等の微生物由来のエンドペプチダーゼが挙げられる。エンドペプチダーゼ作用を有する酵素のより具体的な例としては、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)産生ペプチダーゼ(商品名:オリエンターゼ22BF、ヌクレイシン)、バチルス・リシェニフォルミス(Bacillus licheniformis)産生ペプチダーゼ(商品名:アルカラーゼ)、バチルス・ステアロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)産生ペプチダーゼ(商品名:プロテアーゼS)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)産生ペプチダーゼ(商品名:ニュートラーゼ)、バチルス属産生ペプチダーゼ(商品名:プロタメックス)を挙げることができる。
【0020】
生ローヤルゼリーをタンパク質分解酵素で処理する際の反応条件(タンパク質分解酵素の使用量、反応時の温度、pH、反応時間等)は、使用するタンパク質分解酵素の種類等に応じて、適宜設定すればよい。具体的な反応条件として、例えば、タンパク質分解酵素としてエンドペプチダーゼ作用とエキソペプチダーゼ作用の両方を有するアクチナーゼAS(科研製薬)を用いる場合、タンパク質分解酵素の使用量はローヤルゼリー100gあたり1g、反応時の温度45~55℃、pH8.5~9.5、反応時間2~4時間を例示することができる。
【0021】
ローヤルゼリー有機溶媒抽出物は、例えば、エタノール、メタノール、プロパノール、アセトン等の有機溶媒を溶媒として生ローヤルゼリーを抽出することで得ることができる。抽出時間は、原料として用いられる生ローヤルゼリーの形態、溶媒の種類及び量、抽出の際の温度及び攪拌条件等に応じて適宜設定することができる。抽出後、ろ過、遠心分離等により固形分を除去してもよい。また、抽出された溶液をそのまま用いてもよいし、当該溶液から溶媒を除去して、濃縮液又は粉末として用いてもよい。ローヤルゼリー有機溶媒抽出物としては、ローヤルゼリーエタノール抽出物であることが好ましい。
【0022】
ローヤルゼリーは、市販されているものを用いてもよい。市販されているローヤルゼリーの具体例としては、例えば、酵素分解ローヤルゼリーキング(株式会社山田養蜂場製)等が挙げられる。
【0023】
本実施形態に係るB細胞数増加剤におけるローヤルゼリーの含有量は、B細胞数増加剤全量に対して乾燥固形分換算で50質量%以上、60質量%以上、65質量%以上、又は70質量%以上であってもよい。また、本実施形態に係るB細胞数増加剤におけるローヤルゼリーの含有量は、B細胞数増加剤全量に対して固形分で80質量%以下、70質量%以下、65質量%以下、又は60質量%以下であってもよい。
【0024】
本実施形態に係るB細胞数増加剤がローヤルゼリーを有効成分として含有する場合、当該B細胞数増加剤は、有効成分量換算で、体重60kgの成人に一日当たり30mg以上1500mg以下の用量で用いることができ、500mg以上1200mg以下の用量で用いることが好ましく、700mg以上900mg以下の用量で用いることがより好ましい。当該用量は、摂取する人の健康状態、投与方法及び他の剤との組み合わせ等の因子に応じて、上記範囲内で適宜設定することができる。
【0025】
花粉荷とは、ミツバチが集めた花粉と花蜜の混合物である。花粉荷は、採取されたそのままであってもよく、粉砕又は破砕等の物理的処理、乾燥処理、抽出処理、酵素処理、発酵処理などの処理が施された花粉荷処理物であってもよい。物理的処理は例えば、花粉荷を含有する水に超音波振動を施すこと等によって行うことができる。花粉の粒子は細胞壁が硬く消化率が低いといわれていることから、花粉荷は花粉荷処理物であることが好ましい。上記の各種処理によって花粉の細胞壁を壊すことによって、花粉荷が摂取されたときの消化吸収性を向上させることができる。
【0026】
本実施形態に係るB細胞増殖促進剤に用いられる花粉荷は、特に制限はないが、シスタスもしくはマリもしくはジャラ由来であることが好ましい。花粉荷を採取するために利用されるミツバチの種類は特に限定されない。花粉荷は、例えば、常法に従い養蜂産品として入手することができる。
【0027】
花粉荷は、市販されているものを用いてもよい。市販されている花粉荷の具体例としては、例えば、花粉荷[粒](株式会社山田養蜂場製)等が挙げられる。
【0028】
本実施形態に係るB細胞数増加剤における花粉荷の含有量は、B細胞数増加剤全量に対して固形分で60質量%以上、70質量%以上、75質量%以上、又は80質量%以上であってもよい。また、本実施形態に係るB細胞数増加剤における花粉荷の含有量は、B細胞数増加剤全量に対して固形分で90質量%以下、80質量%以下、75質量%以下、又は70質量%以下であってもよい。
【0029】
本実施形態に係るB細胞数増加剤が花粉荷を有効成分として含有する場合、当該B細胞数増加剤は、有効成分量換算で、体重60kgの成人に一日当たり300mg以上2100mg以下の用量で用いることができ、600mg以上1800mg以下の用量で用いることが好ましく、900mg以上1500mg以下の用量で用いることがより好ましく、1100mg以上1300mg以下の用量で用いることが更に好ましい。当該用量は、摂取する人の健康状態、投与方法及び他の剤との組み合わせ等の因子に応じて、上記範囲内で適宜設定することができる。
【0030】
ローヤルゼリー及び花粉荷は、後述の実施例に示すように、B細胞数を増加させる作用を有する。したがって、本実施形態に係るB細胞数増加剤は、ローヤルゼリー及び花粉荷からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含むことにより、B細胞数を増加させる作用、B細胞を増殖させる作用、又はB細胞の増殖を促進する作用を有する。すなわち、本実施形態に係るB細胞数増加剤を摂取することによって、血液中のB細胞数を増加させ、免疫力を高めることができる。
【0031】
本実施形態に係るB細胞数増加剤は、経口投与(摂取)されてもよく、非経口により投与されてもよい。本実施形態に係るB細胞数増加剤は、一日当たりの有効投与量が上述した範囲内にあれば、一日一回投与されてもよいし、一日二回、一日三回等、複数回に分けて投与されてもよい。
【0032】
本実施形態に係るB細胞数増加剤は、有効成分に加えて、他の成分を更に含有していてもよい。他の成分としては、例えば、薬学的に許容される成分(例えば、賦形剤、結合材、滑沢剤、崩壊剤、乳化剤、界面活性剤、基剤、溶解補助剤、懸濁化剤)、食品として許容される成分(例えば、ミネラル類、ビタミン類、フラボノイド類、キノン類、ポリフェノール類、アミノ酸、核酸、必須脂肪酸、清涼剤、結合剤、甘味料、崩壊剤、滑沢剤、着色料、香料、安定化剤、防腐剤、徐放調整剤、界面活性剤、溶解剤、湿潤剤)を挙げることができる。
【0033】
本実施形態に係るB細胞数増加剤は、固体、液体、ペースト等のいずれの形状であってもよく、錠剤(素錠、糖衣錠、発泡錠、フィルムコート錠、チュアブル錠、トローチ剤等を含む)、カプセル剤、丸剤、粉末剤(散剤)、細粒剤、顆粒剤、液剤、懸濁液、乳濁液、シロップ、ペースト、注射剤(使用時に、蒸留水又はアミノ酸輸液若しくは電解質輸液等の輸液に配合して液剤として調製する場合を含む)等の剤形であってもよい。これらの各種製剤は、例えば、有効成分と、必要に応じて他の成分とを混合して上記剤形に成形することによって調製することができる。
【0034】
本実施形態に係るB細胞数増加剤は、医薬品、医薬部外品、又は食品組成物そのものとして、又はこれらの製品中の成分として使用することができる。本実施形態に係るB細胞数増加剤を一成分として含む医薬品、医薬部外品、又は食品組成物は、例えば、これら製品の製造工程における中間製品に、本実施形態に係るB細胞数増加剤を添加することにより製造することができる。
【0035】
本実施形態に係るB細胞数増加剤を食品組成物として又はその一成分として用いる場合、該食品組成物は、食品の3次機能、すなわち体調調節機能が強調されたものであることが好ましい。食品の3次機能が強調された製品としては、例えば、健康食品、機能性表示食品、栄養機能食品、栄養補助食品、サプリメント及び特定保健用食品を挙げることができる。
【0036】
食品組成物としては例えば、コーヒー、ジュース及び茶飲料等の清涼飲料、乳飲料、乳酸菌飲料、ヨーグルト飲料、炭酸飲料、並びに、日本酒、洋酒、果実酒及びハチミツ酒等の酒などの飲料;カスタードクリーム等のスプレッド;フルーツペースト等のペースト;チョコレート、ドーナツ、パイ、シュークリーム、ガム、ゼリー、キャンデー、クッキー、ケーキ及びプリン等の洋菓子;大福、餅、饅頭、カステラ、あんみつ及び羊羹等の和菓子;アイスクリーム、アイスキャンデー及びシャーベット等の氷菓;カレー、牛丼、雑炊、味噌汁、スープ、ミートソース、パスタ、漬物、ジャム等の調理済みの食品;ドレッシング、ふりかけ、旨味調味料及びスープの素等の調味料などが挙げられる。
【実施例0037】
以下、本発明を実施例に基づいてより具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0038】
〔試験方法〕
18歳以上の健常な男女のボランティア12名に、4週間毎日、酵素分解ローヤルゼリーキング 3粒(株式会社山田養蜂場製、乾燥ローヤルゼリー粉末として294.8mg/粒)、又は花粉荷[粒] 4粒(株式会社山田養蜂場製、花粉荷として300mg/粒)を摂取してもらった。各ボランティアの摂取前後における血液1μL当たりのB細胞数について、フローサイトメトリー法により、抗CD20抗体に陽性と認識されたB細胞の数を測定することで求めた。表1に結果を示す。なお、表中の*はp<0.05(Paired-t検定)を表す。
【0039】
【表1】
【0040】
ローヤルゼリー又は花粉荷の摂取により、B細胞数が有意に増加することが示された。