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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150705
(43)【公開日】2024-10-23
(54)【発明の名称】通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20241016BHJP
   H04L 1/1607 20230101ALI20241016BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04L1/1607
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024120838
(22)【出願日】2024-07-26
(62)【分割の表示】P 2023514065の分割
【原出願日】2021-10-14
(31)【優先権主張番号】2016378.8
(32)【優先日】2020-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141519
【弁理士】
【氏名又は名称】梶田 邦之
(72)【発明者】
【氏名】イジャーズ, アーイシャ
(72)【発明者】
【氏名】笹木 高広
(57)【要約】      (修正有)
【課題】Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよびEnhanced Mobile Broadband(eMBB)サービスに関連付けられるデータを受信するユーザ機器(UE)及び方法を提供する。
【解決手段】アクセスネットワークノードによって実行される方法であって、UEは、URLLCサービスに対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックおよびeMBBサービスに対する第2のHARQコードブックを生成し、第1のHARQコードブックを単一のビットにまとめS2、それを第2のHARQコードブックの最後に付加してS3、多重化されたHARQコードブックを形成し、アクセスネットワークノードに、多重化されたHARQコードブックを送信する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワークノードから、第1の優先度に対応する第1のデータおよび第2の優先度に対応する第2のデータを搬送する信号を受信する手段と、
前記第1のデータのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)コードブックを生成する手段と、
前記第2のデータのための第2のHARQコードブックを生成する手段と、
前記第1のHARQコードブックに多重化されるコンテンツに基づいて前記第1のHARQコードブックのビットを減らすことにより前記第1の優先度のHARQ情報を生成する手段と、
前記HARQ情報を前記第2のHARQコードブックと多重化して多重化HARQコードブックを導出する手段と、
前記多重化HARQコードブックを前記無線アクセスネットワークノードへ送信する手段と、
を備える、ユーザ機器(UE:User Equipment)。
【請求項2】
前記コンテンツは前記第2のHARQコードブックである、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記第1の優先度は高優先度に対応し、
前記第2の優先度は低優先度に対応する、
請求項1又は2に記載のUE。
【請求項4】
ユーザ機器(UE:User Equipment)へ、第1の優先度に対応する第1のデータおよび第2の優先度に対応する第2のデータを搬送する信号を送信する手段と、
多重化HARQコードブックを前記UEから受信する手段と、を備え、
前記多重化HARQコードブックは、前記第1のデータのための第1のHARQコードブックに多重化されるコンテンツに基づいて前記第1のHARQコードブックのビットを減らすことにより生成された第1の優先度のHARQ情報に基づき、前記第2のデータのための第2のHARQコードブックと多重化されている、無線アクセスネットワークノード。
【請求項5】
無線アクセスネットワークノードから、第1の優先度に対応する第1のデータおよび第2の優先度に対応する第2のデータを搬送する信号を受信することと、
前記第1のデータのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)コードブックを生成することと、
前記第2のデータのための第2のHARQコードブックを生成することと、
前記第2のHARQコードブックのコンテンツに基づいて前記第1のHARQコードブックのビットを減らすことにより前記第1の優先度のHARQ情報を生成することと、
前記HARQ情報を前記第2のHARQコードブックと多重化して多重化HARQコードブックを導出することと、
前記多重化HARQコードブックを前記無線アクセスネットワークノードへ送信することと、
を含む、ユーザ機器(UE:User Equipment)における方法。
【請求項6】
ユーザ機器(UE:User Equipment)へ、第1の優先度に対応する第1のデータおよび第2の優先度に対応する第2のデータを搬送する信号を送信することと、
多重化HARQコードブックを前記UEから受信することと、を含み、
前記多重化HARQコードブックは、前記第1のデータのための第1のHARQコードブックに多重化されるコンテンツに基づいて前記第1のHARQコードブックのビットを減らすことにより生成された第1の優先度のHARQ情報に基づき、前記第2のデータのための第2のHARQコードブックと多重化されている、無線アクセスネットワークノードにおける方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)規格またはその同等物もしくは派生物に従って動作する無線通信システムおよびそのデバイスに関連する。本開示は、排他的ではないが、いわゆる「5G」(または、「Next Generation」)システムにおけるハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK:Hybrid Automatic Repeat Request Acknowledgement)フィードバックの送信に関連する改善に特に関連する。
【背景技術】
【0002】
3GPP規格の最新の開発は、いわゆる「5G」または「ニューラジオ」(NR:New Radio)規格であり、「5G」またはNR規格は、マシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communications)、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)/産業用モノのインターネット(IIoT:Industrial Internet of Things)通信、車両通信および自動車、高解像度ビデオストリーミング、および/またはスマートシティサービスなどの様々なアプリケーションおよびサービスをサポートとすることが予期される発展中の通信技術を指す。3GPPは、いわゆる3GPP次世代(NextGen)無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)および3GPP NextGenコア(NGC:NextGen core)ネットワークを経由して5Gをサポートすることを意図している。5Gネットワークの様々な詳細は、例えば、非特許文献1において説明される。
【0003】
エンドユーザ通信デバイスは一般的に、人間によって操作することができ、または自動化された(MTC/IoT)デバイスを含むことができる、ユーザ機器(UE:User Equipment)と称される。5G/NR通信システムの基地局は一般的に、ニューラジオ基地局(「NR-BS:New Radio Base Station」)または「gNB」と称されるのに対し、それらは、より典型的には、ロングタームエボリューション(LTE)基地局(「4G」基地局とも一般的に称される)に関連付けられる、用語「eNB」(または、5G/NR eNB)を使用して言及されることがあることを認識されよう。非特許文献2および非特許文献3は、とりわけ、以下のノードを定義する。
gNB:UEに向かうNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルの終端を提供し、NGインタフェースを介して5Gコアネットワーク(5GC:5G core network)に接続されるノード
ng-eNB:UEに向かう発展型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)ユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルの終端を提供し、NGインタフェースを介して5GCに接続されるノード
En-gNB:UEに向かうNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルの終端を提供し、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC:E-UTRA-NR Dual Connectivity)においてセカンダリノードとしての役割を果たすノード
NG-RANノード:gNBまたはng-eNBのいずれか
【0004】
3GPPは、近隣のNG-RANノードの間のネットワークインタフェースとして、いわゆる「Xn」インタフェースをも定義してきた。
【0005】
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)は、アップリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)と呼ばれる情報の組を搬送する。PUCCHのフォーマットは、UCIが何の種類の情報を搬送するかに依存する。使用されることになるPUCCHフォーマットは、何ビットの情報が搬送されるべきなのか、および、何個のシンボルが割り当てられるか、によって決定される。NR(5G)において使用されるUCIは、以下の情報:チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)、ACK/NAK、およびスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)、のうちの1つ以上を含む。これは、LTE(4G)おいても全体的に同一である。
【0006】
次世代モバイルネットワークは、多様なサービス要件をサポートし、多様なサービス要件は、International Telecommunication Union(ITU)によって、3つのカテゴリ:Enhanced Mobile Broadband(eMBB)、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)、およびMassive Machine Type Communications(mMTC)、に分類されてきた。eMBBは、High Definition(HD)ビデオ、仮想現実(VR:Virtual Reality)、および拡張現実(AR:Augmented Reality)など、大きなかつ保証された帯域幅を必要とするサービスに焦点を合わせた、従来のモバイルブロードバンドのサポートを強化すること提供することを目的とする。URLLCは、非常に短時間内に保証されたアクセスを必要とする、自動運転および工場自動化などの重大な用途に対する要件である。MMTCは、スマート計測および環境監視などの大規模な数の接続されたデバイスをサポートする必要があるが、特定のアクセスディレイ(delay)を通常は許容することがある。それらの用途のうちの一部は、相対的に緩やかなサービス品質/経験品質(QoS:Quality of Service/QoE:Quality of Experience)要件を有することがあるのに対し、一部の用途は、相対的に厳しいQoS/QoE要件(例えば、高帯域幅および/または低遅延(latency))を有することがある。
【0007】
Release 16では、異なる優先度のアップリンク送信が重なるとき、低い優先度の送信をドロップさせることによってこのことが解決される。このアプローチは、URLLCトラフィック(相対的に高優先度を有する)および関連するHARQフィードバックを、他のタイプの送信よりも優先付けることを可能にするが、eMBBトラフィックもが存在する場合は非効率である。例えば、URLLCフィードバックを(eMBBフィードバックよりも優先付けることに起因して、ダウンリンクに対するHARQフィードバックがドロップされるとき、それに対してフィードバック(確認応答)が受信されないeMBBデータを再送信する必要があることに起因して、システム効率性が影響される。
【0008】
Release 17では、産業用モノのインターネット(IIoT)およびURLLCに対する拡張は、異なる優先度を有する異なるトラフィックタイプに対して、HARQ-ACK/SR/CSIおよび物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の間で多重化する行動が必要とされることを規定することを目的としている。PUCCHまたはPUSCH上でそれが送信されるかに関わらず、この行動がUCIに適用されることがある。直近の3GPP meeting(RAN1#102)では、高優先度HARQ-ACKおよび低優先度HARQ-ACKをPUCCHに多重化することがRelease 17においてサポートされることが合意されたが、更なる詳細は知られていない。鍵となる原理は、URLLC UCI送信に対して遅延および信頼性を保証する必要があることである。
【0009】
高優先度(例えば、URLLCの)HARQ-ACKに対する影響を最小にするための、eMBB HARQ-ACKコードブックサイズを低減させるためのいくつかの提案が存在する。トランスポートブロック(TB:transport block)に基づくフィードバックを使用して、eMBB HARQ-ACKコードブックを圧縮することによって、またはUCIペイロードサイズにフィードバックを適合させるために必要な程度の数のコンポーネントキャリアを破棄することによって、そのようなサイズの低減を達成することができる。代わりに、eMBB HARQ-ACKおよびURLLC HARQ-ACKに対して独立して最大の許容可能なコードレートが構成されることがあり、eMBB HARQ-ACKを抑制することによって、URLLC HARQ-ACKを拡大することによって、最終的なペイロードが調節されることがある。関連するRRC構成に関係なく、低優先度HARQコードブックを生成するために、空間バンドリング(Spatialbundling)が使用されることがある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】‘NGMN 5G White Paper’ V1.0[online], Next Generation Mobile Networks (NGMN) Alliance, Internet<URL: https://www.ngmn.org/5g-white-paper.html>
【非特許文献2】3GPP Technical Specification (TS) 38.300 V16.3.0
【非特許文献3】3GPP Technical Specification (TS) 37.340 V16.3.0
【非特許文献4】3GPP Technical Report (TR) 38.912 V16.0.0, section 8.2.2.2
【発明の概要】
【0011】
しかしながら、既存の技術のいずれもが3GPPによって容認されていない。したがって、本発明は、URLLCトラフィックおよび関連するHARQフィードバックを、他のタイプの送信に対する優先付けに関する、上記説明された問題(の少なくとも一部)に対処しまたは少なくとも軽減する方法および関連する装置を提供することを模索する。
【0012】
当業者に対して理解を効率的にするために、3GPPシステム(5Gネットワーク)のコンテキストにおいて発明が詳細に説明されるが、発明の原理は他のシステムにも同様に適用され得る。
【0013】
1つの例示的な態様では、本発明は、ユーザ機器(UE)によって実行される方法を提供し、方法は、アクセスネットワークノードから、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を受信することと、URLLCサービスに関連付けられるデータに対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを生成し、第2のサービスに関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックを生成することと、第1のHARQコードブックに基づいて、URLLCサービスに対するHARQ情報を生成し、URLLCサービスに対するHARQ情報を第2のHARQコードブックと多重化して、多重化されたHARQコードブックを導出することと、URLLCに関連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、アクセスネットワークノードに、多重化されたHARQコードブックを送信することと、を含む。
【0014】
1つの例示的な態様では、本発明は、ユーザ機器(UE)によって実行される方法を提供し、方法は、アクセスネットワークノードから、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を受信することと、URLLCサービスに関連付けられるデータに対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを生成し、第2のサービスに関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックを生成することと、少なくとも1つの予め定められたルールに応じて、第1のHARQコードブックおよび第2のHARQコードブックのうちの一方を1ビットにまとめることと、まとめられたビットを、第1のHARQコードブックおよび第2のHARQコードブックのうちのもう一方と多重化して、多重化されたHARQコードブックを導出することと、アクセスネットワークノードに、多重化されたHARQコードブックを送信することと、を含む。
【0015】
1つの例示的な態様では、本発明は、アクセスネットワークノードによって実行される方法を提供し、方法は、ユーザ機器(UE)に、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を送信することと、URLLCに関連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、UEから、多重化されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを受信することであって、多重化されたHARQコードブックは、URLLCサービスに関連付けられるデータに対する第1のHARQコードブックに基づいて生成され、第2のサービスに関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックと多重化された、URLLCサービスに対するHARQ情報に基づいている、受信することと、を含む。
【0016】
1つの例示的な態様では、本発明は、アクセスネットワークノードによって実行される方法を提供し、方法は、ユーザ機器(UE)に、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を送信することと、UEから、多重化されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを受信することであって、多重化されたHARQコードブックは、i)URLLCサービスおよび第2のサービスのうちの一方に関連付けられるデータに対する第1のHARQコードブックと、ii)URLLCサービスおよび第2のサービスのうちのもう一方に関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックに基づいたまとめられたビットと、を含む、受信することと、を含む。
【0017】
1つの例示的な態様では、本発明は、ユーザ機器(UE)を提供し、UEは、アクセスネットワークノードから、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を受信する手段と、URLLCサービスに関連付けられるデータに対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを生成し、第2のサービスに関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックを生成する手段と、第1のHARQコードブックに基づいて、URLLCサービスに対するHARQ情報を生成し、URLLCサービスに対するHARQ情報を第2のHARQコードブックと多重化して、多重化されたHARQコードブックを導出する手段と、URLLCに関連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、アクセスネットワークノードに、多重化されたHARQコードブックを送信する手段と、を含む。
【0018】
1つの例示的な態様では、本発明は、ユーザ機器(UE)を提供し、UEは、アクセスネットワークノードから、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を受信する手段と、URLLCサービスに関連付けられるデータに対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを生成し、第2のサービスに関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックを生成する手段と、少なくとも1つの予め定められたルールに応じて、第1のHARQコードブックおよび第2のHARQコードブックのうちの一方を1ビットにまとめる手段と、まとめられたビットを、第1のHARQコードブックおよび第2のHARQコードブックのうちのもう一方と多重化して、多重化されたHARQコードブックを導出する手段と、アクセスネットワークノードに、多重化されたHARQコードブックを送信する手段と、を含む。
【0019】
1つの例示的な態様では、本発明は、アクセスネットワークノードを提供し、アクセスネットワークノードは、ユーザ機器(UE)に、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を送信する手段と、URLLCに関連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、UEから、多重化されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを受信する手段であって、多重化されたHARQコードブックは、URLLCサービスに関連付けられるデータに対する第1のHARQコードブックに基づいて生成され、第2のサービスに関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックと多重化された、URLLCサービスに対するHARQ情報に基づいている、受信する手段と、を含む。
【0020】
1つの例示的な態様では、本発明は、アクセスネットワークノードを提供し、アクセスネットワークノードは、ユーザ機器(UE)に、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を送信する手段と、UEから、多重化されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを受信する手段であって、多重化されたHARQコードブックは、i)URLLCサービスおよび第2のサービスのうちの一方に関連付けられるデータに対する第1のHARQコードブックと、ii)URLLCサービスおよび第2のサービスのうちのもう一方に関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックに基づいたまとめられたビットと、を含む、受信する手段と、を含む。
【0021】
別の例示的な態様では、本発明は、コントローラおよび送受信機を含むユーザ機器(UE)を提供し、送受信機は、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を受信するように構成され、コントローラは、URLLCサービスに関連付けられるデータに対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを生成し、第2のサービスに関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックを生成するように構成され、コントローラは、第1のHARQコードブックに基づいて、URLLCサービスに対するHARQ情報を生成し、URLLCサービスに対するHARQ情報を第2のHARQコードブックと多重化して、多重化されたHARQコードブックを導出するように構成され、送受信機は、URLLCに関連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、アクセスネットワークノードに、多重化されたHARQコードブックを送信するように構成されている。
【0022】
別の例示的な態様では、本発明は、コントローラおよび送受信機を含むユーザ機器(UE)を提供し、送受信機は、アクセスネットワークノードから、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を受信するように構成され、コントローラは、URLLCサービスに関連付けられるデータに対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを生成し、第2のサービスに関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックを生成するように構成され、コントローラは、少なくとも1つの予め定められたルールに応じて、第1のHARQコードブックおよび第2のHARQコードブックのうちの一方を1ビットにまとめるように構成され、コントローラは、まとめられたビットを、第1のHARQコードブックおよび第2のHARQコードブックのうちのもう一方と多重化して、多重化されたHARQコードブックを導出するように構成され、送受信機は、アクセスネットワークノードに、多重化されたHARQコードブックを送信するように構成されている。
【0023】
別の例示的な態様では、本発明は、コントローラおよび送受信機を含むアクセスネットワークノードを提供し、送受信機は、ユーザ機器(UE)に、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を送信し、URLLCに連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、UEから、多重化されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを受信するように構成され、多重化されたHARQコードブックは、URLLCサービスに関連付けられるデータに対する第1のHARQコードブックに基づいて生成され、第2のサービスに関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックと多重化された、URLLCサービスに対するHARQ情報に基づいている。
【0024】
別の例示的な態様では、本発明は、コントローラおよび送受信機を含むアクセスネットワークノードを提供し、送受信機は、ユーザ機器(UE)に、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を送信し、UEから、多重化されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを受信するように構成され、多重化されたHARQコードブックは、i)URLLCサービスおよび第2のサービスのうちの一方に関連付けられるデータに対する第1のHARQコードブックと、ii)URLLCサービスおよび第2のサービスのうちのもう一方に関連付けられるデータに対する第2のHARQコードブックに基づいたまとめられたビットと、を含む。
【0025】
本発明の例示的な態様は、対応するシステム、装置、およびそこに記憶された命令を有するコンピュータ可読記憶媒体などのコンピュータプログラム製品まで拡張し、命令は、上記示された例示的な態様および実現性において説明され、もしくは請求項に記載された方法を実施するようにプログラム可能プロセッサをプログラムし、ならびに/または請求項のいずれかに記載された装置を提供するように適切に適合されたコンピュータをプログラムするように動作可能である。
【0026】
本明細書(特許請求の範囲の用語を含む)において開示され、および/または図面に示される各々の特徴は、いずれかの他の開示および/または例示される特徴とは独立して(または、それらとの組み合わせで)発明に組み込まれてもよい。特に限定なしに、特定の独立請求項に従属する請求項のいずれかの特徴は、その独立請求項にいずれかの組み合わせでまたは個々に導入されてもよい。
【0027】
本発明の例示的な実施形態は、添付図面を参照して、例としてここでは説明される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の例示的な実施形態を適用することができるモバイル(セルラまたは無線)電気通信システムを概略的に例示する。
図2図1に示されたシステムの一部を形成するモバイルデバイスの概略ブロック図である。
図3図1に示されたシステムの一部を形成するアクセスネットワークノード(例えば、基地局)の概略ブロック図である。
図4図1に示されたシステムの一部を形成するコアネットワークノードの概略ブロック図である。
図5】本発明の例示的な実施形態に従った、HARQ-ACK多重化を実行することができるいくつかの例示的な方式を概略的に例示するフローチャートである。
図6】本発明の例示的な実施形態に従った、HARQ-ACK多重化を実行することができるいくつかの例示的な方式を概略的に例示するフローチャートである。
【0029】
概要
3GPP標準の下では、NodeB(または、LTEでは「eNB」、5Gでは「gNB」)は、基地局であり、基地局を介して、通信デバイス(ユーザ機器または「UE」)は、コアネットワークに接続し、他の通信デバイスまたはリモートサーバと通信する。通信デバイスは、例えば、携帯電話、スマートフォン、スマートウォッチ、携帯情報端末、ラップトップ/タブレットコンピュータ、ウェブブラウザ、および/またはe-bookリーダなどのモバイル通信デバイスであってもよい。そのようなモバイル(または、更に一般的には静止した)デバイスは、典型的には、ユーザによって操作される(よって、それらはユーザ機器、「UE」と総称されることが多い)が、IoTデバイスおよび同様のMTCデバイスをネットワークに接続することも可能である。簡易化のために、本出願は、いずれかのそのような基地局を指すために、基地局という用語を使用し、いずれかのそのような通信デバイスを指すために、モバイルデバイスまたはUEという用語を使用する。
【0030】
図1は、本発明の例示的な実施形態を適用することができるモバイル(セルラまたは無線)電気通信システム1を概略的に例示する。
【0031】
このシステム1では、モバイルデバイス3(UE)のユーザは、適切な3GPP無線アクセス技術(RAT:radio access technology)、例えば、E-UTRAおよび/または5G RATを使用して、それぞれの基地局5およびコアネットワーク7を介して相互におよび他のユーザと通信することができる。いくつかの基地局5が(無線)アクセスネットワークまたは(R)ANを形成することを認識されよう。当業者が認識するように、例示の目的のために1つのモバイルデバイス3および1つの基地局5が図1に示されると共に、システムは、典型的には、実装されるとき、他の基地局/RANノードおよびモバイルデバイス(UE)を含む。
【0032】
各々の基地局5は、1つまたは複数の関連するセルを(直接か、またはホーム基地局、リレー、リモート無線ヘッド、および/もしくは分散ユニットなどを介してのいずれかで)制御する。E-UTRA/4Gプロトコルをサポートする基地局5は、「eNB」と称されてもよく、次世代(NextGeneration)/5Gプロトコルをサポートする基地局5は、「gNB」と称されてもよい。いくつかの基地局5が、4Gおよび5Gの両方、ならびに/またはいずれかの他の3GPPもしくは非3GPP通信プロトコルをサポートするように構成されてもよいことを認識されよう。
【0033】
モバイルデバイス3およびそれらのサービング基地局5は、適切なエアインタフェース(例えば、いわゆる「Uu」インタフェースおよび/または同様のもの)を介して接続される。近接基地局5は、適切な基地局間インタフェース(いわゆる「X2」インタフェースおよび/または「Xn」インタフェースなど)を介して相互に接続される。基地局5はまた、適切なインタフェース(いわゆる「S1」、「NG-C」、および/または「NG-U」インタフェースなど)を介してコアネットワークノードに接続される。
【0034】
コアネットワーク7(例えば、LTEの場合はEPCまたはNR/5Gの場合はNGC)は、典型的には、電気通信システム1内での通信をサポートするための論理ノード(または、「機能」)であって、(とりわけ)加入者管理、モビリティ管理、課金、セキュリティ、呼び出し/セッション管理のための論理ノード(または、「機能」)を含む。例えば、「Next Generation」/5Gシステムのコアネットワーク7は、ユーザプレーンエンティティおよび制御プレーンエンティティを含む。この例では、コアネットワークは、少なくとも1つの制御プレーン機能(CPF:control plane function)11および少なくとも1つのユーザプレーン機能(UPF:user plane function)12を含む。コアネットワーク7は、インターネットまたは同様のインターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)に基づくネットワーク(図1では、「外部ネットワーク」と表わされる)などのデータネットワーク(DN:Data Network)20にも結合される(UPF12を介して)。
【0035】
各々のモバイルデバイス3は、異なる優先度を有する様々なサービスをサポートすることができることを認識されよう。サービスは、上記定義されたカテゴリ(URLLC/eMBB/mMTC)のうちの1つに該当してもよい。各々のサービスは、典型的には、関連する要件(例えば、遅延/データレート/パケット損失要件など)を有し、関連する要件は、異なるサービスに対して異なってもよい。URLLCは、このサービスに対する適切な(低)遅延を保証するために、他のサービスよりも相対的に高い優先度を有することを認識されよう。
【0036】
UE3が特定のサービス(例えば、URLLC)に対するデータを受信しているとき、UE3は、そのサービスに関連付けられるリソースを使用して、基地局5に適切なHARQ-ACKフィードバックを送信する。通常、HARQ-ACKフィードバックは、コードブック(ビットの文字列)の形式で提供され、コードブックのビットは、データが成功裏に受信されたか否かを表す。URLLCは高い信頼度用に設計されているので、ほとんどの場合、URLLCデータは、成功裏に受信され、関連するHARQフィードバックは、ACK(確認応答)を搬送する。有利なことに、このシステムでは、URLLC関連フィードバック(または、フィードバックを表すデータ)は、1ビット(すなわち、単一のビット)の形式で、eMBBフィードバックを搬送するビットの後に提供される。効果的に、URLLCフィードバックは、1ビットの情報にまとめられ、この情報は、eMBB HARQフィードバックの最後に付加される。言い換えると、(まとめられたビットの形式での)eMBBフィードバックおよびURLLCフィードバックは、多重化されて、組み合わされたコードブック(eMBBコードブック+URLLCコードブックを表す1ビット)を形成する。有利なことに、URLLCに対する遅延要件が満たされることを保証するために、多重化されたフィードバックは、eMBBリソースではなくURLLC HARQ-ACKリソース上で送信される。(eMBBに対するHARQフィードバックがURLLCのHARQフィードバックよりもNACKを搬送する可能性が高いので)、URLLCフィードバックよりもeMBBフィードバックを優先付けることによって、および送信機(基地局5)に全eMBBコードブックを送信することによって、送信機は、eMBBデータのどの部分が再送信される必要があるかを正確に決定することができると共に、URLLCデータの送信が成功したかどうかを示すこともできる。
【0037】
上記アプローチの変形例では、まとめられるサービスのタイプは、1つまたは複数のルールに基づいて決定される。例えば、以下のルールが使用されてもよい:URLLCコードブックがACKおよびNACKの両方を搬送する場合、eMBBビットが1ビットにまとめられ、URLLCコードブックの最後に付加されること;URLLCコードブックがACKのみ(または、NACKのみ)を搬送する場合、URLLCビットが1ビットにまとめられ、eMBBコードブックの最後に付加されること。まとめられたeMBBフィードバックがNACKを示す場合(上記第1のケース)、全eMBBコードブックが(例えば、標準eMBB HARQリソースを使用して)後に送信されてもよい。
【0038】
代わりに、ルールは、URLLCコードブックがACKのみまたはNACKのみを搬送する場合、ならびに、eMBBコードブックがACKおよびNACKの両方を搬送する場合、URLLCビットを1ビットにまとめ、eMBBコードブックの最後に付加する。そうでなければ、eMBBビットを1ビットにまとめ、eMBBビットをURLLCコードブックの最後に付加する。それらのルールのうちの1つが適用される場合、どのコードブックがまとめられるかのインジケーションは、明示的に(例えば、追加のビットを使用して)または暗黙的に(例えば、フィードバックを送信するためにどのリソースが使用されるかに基づいて)のいずれかで提供されてもよい。
【0039】
ユーザ機器(UE)
図2は、図1に示されたモバイルデバイス(UE)3の主要構成要素を例示するブロック図である。示されるように、UE3は、1つまたは複数のアンテナ33を介して、接続されている(1以上の)ノードに信号を送信し、接続されたノードから信号を受信するように動作可能な送受信機回路31を有する。図2に必ずしも示されていないが、UE3は、もちろんのこと、従来のモバイルデバイスの通常の機能性(ユーザインタフェース35など)を有し、これは、必要に応じて、ハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェアのうちのいずれか1つまたはいずれかの組み合わせによって提供されてもよい。コントローラ37は、メモリ39に記憶されたソフトウェアに従って、UE3の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ39に事前にインストールされてもよく、および/または、例えば、電気通信ネットワーク1を介してもしくは着脱可能データ記憶装置(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム41、および通信制御モジュール43を含む。
【0040】
通信制御モジュール43は、UE3と、(R)ANノード5およびコアネットワークノードを含む他のノードとの間でシグナリングメッセージおよびアップリンク/ダウンリンクデータパケットを扱うこと(生成すること/送信すること/受信すること)を担当する。シグナリングは、(とりわけ)PUCCHおよび/またはPDCCHに関連する(UCIおよびDCIを含む)制御シグナリングを含んでもよい。通信制御モジュール43はまた、HARQ-ACKフィードバックの送信を制御することを担当する。
【0041】
アクセスネットワークノード(基地局)
図3は、図1に示された基地局5(または、同様のアクセスネットワークノード)の主要構成要素を例示するブロック図である。示されるように、基地局5は、1つまたは複数のアンテナ53を介して、接続されている(1以上の)UE3に信号を送信し、接続されているUE3から信号を受信し、ネットワークインタフェース55を介して、他のネットワークノードに信号を送信し、他のネットワークノードから信号を(直接または間接的のいずれかで)受信するように動作可能な送受信機51を含む。ネットワークインタフェース55は、適切な基地局間インタフェース(X2/Xnなど)および適切な基地局-コアネットワークインタフェース(S1/NG-C/NG-Uなど)を含む。コントローラ57は、メモリ59に記憶されたソフトウェアに従って、基地局5の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ59に事前にインストールされてもよく、および/または、例えば、電気通信ネットワーク1を介してもしくは着脱可能データ記憶装置(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム61、および通信制御モジュール63を含む。
【0042】
通信制御モジュール63は、基地局5と、UE3およびコアネットワークノードなどの他のノードとの間でのシグナリングを扱うこと(生成すること/送信すること/受信すること)を担当する。シグナリングは、(とりわけ)PUCCHおよび/またはPDCCHに関連する(UCIおよびDCIを含む)制御シグナリングを含んでもよい。通信制御モジュール63はまた、UE3からHARQ-ACKフィードバックを受信することを担当する。
【0043】
コアネットワーク機能
図4は、図1に示されたCPF11またはUPF12など、一般的なコアネットワーク機能の主要な構成要素を例示するブロック図である。示されるように、コアネットワーク機能は、ネットワークインタフェース75を介して、他のノード(UE3、基地局5、および他のコアネットワークノードを含む)に信号を送信し、他のノードから信号を受信するように動作可能な送受信機回路71を含む。コントローラ77は、メモリ79に記憶されたソフトウェアに従って、コアネットワーク機能の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ79に事前にインストールされてもよく、および/または、例えば、電気通信ネットワーク1を介してもしくは着脱可能データ記憶装置(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステム81、および通信制御モジュール83を含む。
【0044】
通信制御モジュール83は、コアネットワーク機能と、UE3、基地局5、および他のRAN/コアネットワークノードなどの他のノードとの間でのシグナリングを扱うこと(生成すること/送信すること/受信すること)を担当する。
【0045】
詳細な説明
非特許文献4は、NRシステムにおいて使用されるHARQコードブックおよび処理の以下の概要を提供する:
TBごとに1ビットによるHARQ-ACKフィードバックがサポートされる。1回よりも多いダウンリンク(DL:downlink)HARQ処理の動作は、所与のUEに対してサポートされるのに対し、1回のDL HARQ処理の動作は、一部のUEに対してサポートされる。UEおよびNR(基地局)は各々、最小HARQ処理時間を有する。HARQ処理時間は、DLデータ受信タイミングと対応するHARQ-ACK送信タイミングとの間のディレイ、およびアップリンク(UL:uplink)グラント受信タイミングと対応するULデータ送信タイミングとの間のディレイを少なくとも含む。
【0046】
非同期および適応的DL HARQは、少なくともeMBBおよびURLLCに対してサポートされる。UEの観点から、時間内での複数回のDL送信のためのHARQ ACK/NACKフィードバックは、1つのULデータ/制御領域において送信されてもよい。DLデータ受信と対応する確認応答との間のタイミングは、値のセットからDCI内のフィールドによって示され、値のセットは、上位レイヤによって構成される。(1以上の)タイミングは、(1以上の)タイミングがUEに対して知られていない場合に対して少なくとも定義される。
【0047】
単一/多ビットHARQ-ACKフィードバックによるコードブロックグループ(CBG:Code Block Group)に基づく送信は、以下の特性によりサポートされる:
-HARQ処理の同一のTBに対してのみCBGに基づく(再)送信を可能にすること;
-TBのサイズに関わらず、CBGがTBの全てのコードブックを含むことができること。そのような場合、UEは、TBに対する単一のHARQ ACKビットを報告する;
-CBGが1つのコードブックを含むことができること;
-CBG粒度が構成可能であること。
【0048】
いくつかの例示的な実施形態および特徴の更なる詳細な説明が、図5および6を参照して以下に提供される。
【0049】
1ビットにまとめられ、eMBB HARQフィードバックに付加されるURLLCフィードバック
このオプションでは、いずれかのURLLCデータが成功裏に受信されなかったかどうかを示す情報の1ビット(すなわち、単一のビット)の形式で、eMBBフィードバックを表す複数ビットの後にURLLC関連フィードバックが設けられる。例えば、全ての関連するURLLCデータが成功裏に受信されたとき、情報(1ビット)は、「ACK」を表す値(例えば、「1」)に設定されてもよく、関連するURLLCデータの少なくとも一部が成功裏に受信されなかったとき、情報(1ビット)は、「NACK」を表す異なる値(例えば、「0」)に設定されてもよい。具体的な例を挙げると、元のURLLCフィードバックが「11111」の形式であるとき、UE3は、値「1」に設定された情報の1ビットを送信することによって、URLLC関連フィードバックを提供してもよい。元のURLLCフィードバックが「11011」の形式(または、少なくとも1つのゼロの値を有するいずれかの他の形式)であるとき、UE3は、情報の1ビットを値「0」に設定することによって、URLLC関連フィードバックを提供してもよい。
【0050】
よって、効果的に、URLLCフィードバックは、1ビットの情報にまとめられ、この情報は、eMBB HARQフィードバックの最後に付加される。上記の具体例を使用し、eMBB HARQフィードバックが「11011」の形式であることを仮定すると、UE3によって送信された実際のフィードバックは、「110111」の形式であり(最後のビットは、それに対してフィードバックが予測される全てのURLLC送信に対する「ACK」を表す)、または「110110」の形式である(最後のビットは、それに対してフィードバックが予測されるURLLC送信のうちの1つまたは複数をUE3が成功裏に受信しなかったことを示す)。
【0051】
有利なことに、URLLCに対する遅延要件が満たされることを保証するために、多重化されたフィードバックは、eMBBリソースではなくURLLC HARQ-ACKリソース上で送信される。
【0052】
図5は、このオプションに従って、URLLCフィードバックを1ビットにまとめることができ、eMBB HARQフィードバックに付加することができる、例示的な方式を概略的に例示するフローチャートである。フローチャートは、HARQフィードバック報告ラウンドごとにUE3によって(その通信制御モジュール43を使用して)実行される処理を示す。このフローチャートは、UE3によって実行されるアクションを参照して説明されると共に、基地局5(通信制御モジュール63)も、UE3にHARQフィードバックを送信するための同一の(または、類似の)アクションを実行してもよいことを認識されよう。
【0053】
見ることができるように、手続は、どのタイプのフィードバックが送信される必要があるかに依存する。効果的に、ステップS4およびS5は、1つのタイプのサービスしか存在しないことを理由に、HARQフィードバックが多重化される必要がないときのシナリオを表す。URLLCフィードバックのみが送信されることになるとき(eMBB送信がないとき)、フィードバック(すなわち、「全」URLLCコードブック)は、URLLCフィードバックに関連付けられるリソース上で送信される(ステップS4)。同様に、eMBBフィードバックのみが送信されることになるとき(例えば、関連する期間内にURLLC送信がない)、フィードバック(「全」eMBBコードブック)は、eMBBフィードバックに関連付けられるリソース上で送信される(ステップS5)。
【0054】
有利なことに、URLLCサービスおよびeMBBサービスの両方に対してフィードバックが送信されることになるとき、UE3は、上記説明されたコードブックバンドルおよび多重化を実行するように構成される。特に、ステップS1において、URLLCおよびeMBBの両方に対してHARQ-ACK情報が送信される必要があるとUE3が決定するとき、UE3は、(その通信制御モジュール43を使用して)HARQコードブックのビットを単一のビットにまとめる(ステップS2)。上記説明されたように、このビットが「1」に設定されるとき、それは、全ての関連するURLCCデータパケットが成功裏に受信されたことを示すことができる(よって、詳細なフィードバックが省略される)。代わりに、このビットが「0」に設定されるとき、それは、少なくとも1つの関連するURLCCデータパケットが成功裏に受信されなかったことを示すことができる。
【0055】
ステップS3では、UE3は、まとめられたURLLCフィードバック(この例では、単一のビット)を、eMBBコードブックの最後に付加し、URLLCフィードバックリソースを使用してHARQ-ACKフィードバックを送信することを続行する。有利なことに、受信されたビットの数に基づいて、基地局5は、受信されたフィードバックがURLLCのみに対するものであるか、またはURLLCおよびeMBBに対するものであるかどうかを決定することができる。
【0056】
付加されたビットが「0」に設定されるとき、基地局5は、それに対してフィードバックが送信された少なくとも1つのデータパケット(例えば、最後のデータパケットまたは全てのデータパケット)を再送信するように構成されてもよいことも認識されよう。
【0057】
コードブック(CB:codebook)コンテンツに基づいた多重化eMBBおよびURLLC HARQ-ACKフィードバック
図6は、URLLC/eMBBコードブックのコンテンツに応じて、まとめられた、および多重化されたフィードバックを提供することができる、別の例示的な方式を概略的に例示するフローチャートである。このフローチャートは、UE3によって実行されるアクションを参照して説明され、基地局5も、UE3に向かってHARQフィードバックを送信するための同一の(または、類似の)アクションを実行してもよいことを認識されよう。
【0058】
図5を参照して説明されたアプローチの変形例として、まとめられたフィードバックを有するサービスのタイプは、1つまたは複数のバンドルルールに基づいて選択されてもよい。例えば、UE3(通信制御モジュール43)は、(図6のステップS2において)以下のルールのセットを適用するように構成されてもよい:
-URLLCコードブックがACKおよびNACKの両方を搬送する場合、eMBBビットが、1ビットにまとめられ、URLLCコードブックの最後に付加されること;
-URLLCコードブックがACKのみ(または、NACKのみ)を搬送する場合、URLLCビットが、1ビットにまとめられ、eMBBコードブックの最後に付加されること。
【0059】
UE3はまた、以下のルールのセットを適用するように構成されてもよい:
-URLLCコードブックがACKのみ(または、NACKのみ)を搬送する場合、かつeMBBコードブックがACKおよびNACKの両方を搬送する場合、UE3が、URLLCビットを1ビットにまとめられ、eMBBコードブックの最後にこのビットを付加すること;
-そうでなければ、eMBBビットを1ビットにまとめられ、URLLCコードブックの最後に付加すること。
【0060】
ステップS3では、まとめられたフィードバック(URLLCまたはeMBBフィードバック)は、他のサービスの元のフィードバック/コードブックに付加され、基地局5に送信される(ステップS4またはS5において)。
【0061】
言い換えると、多重化されたフィードバックは、1つのサービスに対する元のコードブックと、それに続いて他のコードブックのビットをまとめた結果を表す1ビットを含む。まとめられたeMBBフィードバックが(ステップS4においてURLLCリソースを使用して送信された)NACKを示すとき、全eMBBコードブックが(例えば、図6における点線を使用して示されるように、ステップS5において、eMBB HARQリソースを使用して)後に送信されてもよい。この場合、実際の(圧縮されていない)eMBB HARQ-ACKフィードバックの送信のために、様々なRelease 16の特徴、例えば、Type 3 コードブック、エンハンスト(enhanced)Type 2 コードブック、および/またはNNK1が使用されてもよい。
【0062】
上記ルールが適用される場合。どのコードブックがまとめられるかのインジケーションが明示的に(例えば、追加のビットを使用して)提供されてもよく、その場合、まとめられたフィードバック(URLLCまたはeMBBフィードバック)は、ステップS4におけるURLLCリソースを使用して送信されてもよい。代わりに、どのコードブックがまとめられるかのインジケーションは、暗黙的に(例えば、フィードバックを送信するためにどのリソースが使用されるかに基づいて)提供されてもよい送信。例えば、多重化されたフィードバックは、圧縮されていないフィードバックに対するリソース上で送信されてもよい。多重化されたフィードバックを搬送するリソースは、どのコードブックがまとめられるかを暗黙的に示すことができる。例えば、まとめられたURLLCフィードバックがeMBBフィードバックとまとめられたことを示すために、URLLCリソース(ステップS4)が使用されてもよく、まとめられたeMBBフィードバックがURLLCフィードバックとまとめられたことを示すために、eMBBリソース(ステップS5)が使用されてもよく、逆もまたそうである。この場合、基地局5は、両方の衝突するリソース上で、ブラインド復号を実行する必要がある。
【0063】
利点
eMBBコードブックを常にまとめられることと比較して、上記方法は、URLLCサービス要件を妥協することなく、URLLCフィードバックを1ビットにまとめることができると判定されるとき、eMBBに対するより正確なフィードバックを送信する。
【0064】
修正例および代替例
詳細な例示的な実施形態が上記説明されてきた。当業者は、そこで具体化された発明からなおも利点を得ると共に、上記例示的な実施形態に対していくつかの修正例および代替例が行われてもよいことを認識するであろう。例示のみによって、それらの修正例および代替例がここでは説明される。
【0065】
上記例示的な実施形態が5GニューラジオおよびLTEシステム(E-UTRAN)の両方に適用されてもよいことを認識されよう。
【0066】
UEは、動的スケジューリング(「ワンショット(one-shot)」」グラントとも称される)を使用して、および/または事前に割り当てられた通信リソースを使用して(例えば、半永続的スケジューリングもしくはconfigured grantによって)データを送信および受信してもよい。上記説明されたフィードバック多重化技術は、いずれかのタイプのスケジューリングを使用して送信されるデータに対して適用可能であることができることを認識されよう。
【0067】
上記説明では、それに対してHARQフィードバックが送信される例示的なサービスとしてURLLCおよびeMBBが使用されてきた。しかしながら、上記方法は、異なる優先度を有するサービスの他の組み合わせ、例えば、URLLC、およびいずれかの他の相対的に低い優先度のサービス(例えば、mMTCおよび/もしくは同様のもの)に適用可能であることを認識されよう。
【0068】
URLLC遅延要件に関して、基地局は、適切なURLLC PUCCHリソースを構成することができ、その結果、上記説明されたイントラUE HARQ-ACK多重化が使用されるとき、(まとめられるか否かに関わらず)URLLC HARQ-ACKの遅延および信頼性が満たされることを認識されよう。より具体的に、基地局は、最大数のHARQ-ACKビット(例えば、i)eMBB HARQ-ACKビットの数+まとめられた(1以上の)ビットおよびii)URLLC HARQ-ACKビットの数+まとめられた(1以上の)ビットよりも多い)+どのHARQコードブックがまとめられたかを示すいずれかの追加のビットに基づいて、適切なURLLC PUCCHリソースを示してもよい。
【0069】
NRでは、HARQは、ダウンリンクおよびアップリンクの両方において非対称機構を使用するのに対し、LTEでは、HARQアップリンクは、対称機構を使用する。非対称HARQの場合、いずれかの順序において複数回のHARQ処理を実行していることがあり、処理は、HARQデータの送信/受信ごとの関連するHARQ処理番号によって識別される。
【0070】
ステップS4およびS5では、PUCCHまたはPUSCHのいずれかを使用して、HARQフィードバックの送信を実現することができ、異なるサービスが異なるチャネルを使用してもよい。また、必要に応じて、異なるHARQ処理が異なるチャネルを使用してもよいことを認識されよう。
【0071】
上記説明では、理解を容易にするために、UE、アクセスネットワークノード(基地局)、およびコアネットワークノードが、(通信制御モジュールなどの)いくつかの離散モジュールを有するとして説明されてきた。例えば、本発明を実装するように既存のシステムが修正されたある用途に対してこのようにしてそれらのモジュールが提供されてもよいのに対し、他の用途では、例えば、発明的特徴を最初から考慮して設計されたシステムでは、それらのモジュールは、オペレーティングシステム全体またはコードに構築されてもよく、よって、それらのモジュールは、離散エンティティとして区別可能でなくてもよい。それらのモジュールはまた、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの混合において実装されてもよい。
【0072】
各々のコントローラは、例えば、1つもしくは複数のハードウェア実装コンピュータプロセッサ、マイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、算術論理ユニット(ALU)、入力/出力(IO)回路、内部メモリ/キャッシュ(プログラムおよび/もしくはデータ)、プロセシングレジスタ、通信バス(例えば、制御バス、データバス、および/もしくはアドレスバス)、ダイレクトメモリアクセス(DMA)機能、ならびに/またはハードウェアもしくはソフトウェア実装カウンタ、ポインタ、および/もしくはタイマなどを含む(それらに限定されないが)、いずれかの適切な形式のプロセシング回路を含んでもよい。
【0073】
上記例示的な実施形態では、いくつかのソフトウェアモジュールが説明されてきた。当業者が認識するように、コンパイルされた形式またはコンパイルされていない形式でソフトウェアモジュールが提供されてもよく、コンピュータネットワークを通じて、または記録媒体上で信号としてUE、アクセスネットワークノード(基地局)、およびコアネットワークノードに供給されてもよい。更に、このソフトウェアの一部または全てによって実行される機能性は、1つまたは複数の専用ハードウェア回路を使用して実行されてもよい。しかしながら、それらの機能性を更新するために、UE、アクセスネットワークノード、およびコアネットワークノードの更新を促進するように、ソフトウェアモジュールの使用が好ましい。
【0074】
制御プレーン-ユーザプレーン(CP-UP)分離が採用されるとき、基地局は、別個の制御プレーンエンティティおよびユーザプレーンエンティティに分離されてもよく、制御プレーンエンティティおよびユーザプレーンエンティティの各々は、関連する送受信機回路、アンテナ、ネットワークインタフェース、コントローラ、メモリ、オペレーティングシステム、および通信制御モジュールを含んでもよいことを認識されよう。基地局が分散基地局を含むとき、ネットワークインタフェース(図3における参照符号55)は、分散基地局のそれぞれの機能の間で信号を通信するためのE1インタフェースおよびF1インタフェース(制御プレーンに対するF1-Cおよびユーザプレーンに対するF1-U)をも含む。この場合、通信制御モジュールは、基地局の制御プレーン部分とユーザプレーン部分との間の通信(シグナリングメッセージを生成すること、送信すること、および受信すること)をも担当する。
【0075】
上記例示的な実施形態は、「非モバイル」または一般的に静止しているユーザ機器にも適用可能である。上記説明されたモバイルデバイスは、MTC/IoTデバイスおよび/または同様のものを含んでもよい。
【0076】
多重化されたHARQコードブックは、HARQ情報を第2のHARQコードブックに付加することによって導出されてもよい。URLLCサービスに対するHARQ情報は、第1のHARQコードブックを単一のビットにまとめられることによって生成されてもよい。URLLCサービスに対するHARQ情報は、URLLCサービスに関連付けられるデータが成功裏に受信されたことを示すために第1の値(例えば、「1」)に設定され、またはURLLCサービスに関連付けられるデータが成功裏に受信されなかったことを示すために第2の値(例えば、「0」)に設定された1ビットを含んでもよい。
【0077】
第2のサービスは、Enhanced Mobile Broadband(eMBB)サービスを含んでもよい。
【0078】
UEによって実行される方法は、URLLCに関連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、多重化されたHARQコードブックを送信することを含んでもよい。
【0079】
少なくとも1つの予め定められたルールは、
-第1のHARQコードブックがACKおよびNACKの両方を搬送する場合、第2のHARQコードブックが1ビットにまとめられ、第1のHARQコードブックの最後に付加されることを規定したルールと、
-第1のHARQコードブックがACKのみまたはNACKのみを運び、第2のHARQコードブックがACKおよびNACKの両方を搬送する場合、第1のHARQコードブックが1ビットにまとめられ、第2のHARQコードブックの最後に付加されることを規定したルールと、
-第2のHARQコードブックがACKのみまたはNACKのみを搬送する場合、第2のHARQコードブックが1ビットにまとめられ、第1のHARQコードブックの最後に付加されることを規定したルールと、
のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0080】
まとめられたビットが第2のコードブックに基づいているとき、UEによって実行される方法は、多重化されたHARQ-ACKコードブックを送信した後に、アクセスネットワークノードに第2のコードブックを送信することを更に含んでもよい。方法は、どのコードブックが単一のビットにまとめられたかを示す情報を送信することを更に含んでもよい。どのコードブックが単一のビットにまとめられたかを示す情報は、多重化されたHARQコードブックに先行する1ビット指示子を含んでもよい。
【0081】
様々な他の修正例が当業者にとって明らかであり、ここでは更に詳細には説明されない。
【0082】
それらに限定されないが、以下の付記として上記開示された例示的な実施形態の全体または一部を説明することができる。
【0083】
(付記1)
ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、
アクセスネットワークノードから、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を受信することと、
前記URLLCサービスに関連付けられる前記データに対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを生成し、前記第2のサービスに関連付けられる前記データに対する第2のHARQコードブックを生成することと、
前記第1のHARQコードブックに基づいて、前記URLLCサービスに対するHARQ情報を生成し、前記URLLCサービスに対する前記HARQ情報を前記第2のHARQコードブックと多重化して、多重化されたHARQコードブックを導出することと、
URLLCに関連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、前記アクセスネットワークノードに、前記多重化されたHARQコードブックを送信することと、
を含む、方法。
【0084】
(付記2)
前記多重化されたHARQコードブックは、前記HARQ情報を前記第2のHARQコードブックに付加することによって導出される、付記1に記載の方法。
【0085】
(付記3)
前記URLLCサービスに対する前記HARQ情報は、前記第1のHARQコードブックを単一のビットにまとめることによって生成される、付記1または2に記載の方法。
【0086】
(付記4)
前記URLLCサービスに対する前記HARQ情報は、前記URLLCサービスに関連付けられる前記データが成功裏に受信されたことを示すために第1の値(例えば、「1」)に設定され、または前記URLLCサービスに関連付けられる前記データの少なくとも一部が成功裏に受信されなかったことを示すために第2の値(例えば、「0」)に設定された1ビットを含む、付記1乃至3のいずれか一つに記載の方法。
【0087】
(付記5)
前記第2のサービスは、Enhanced Mobile Broadband(eMBB)サービスを含む、付記1乃至4のいずれか一つに記載の方法。
【0088】
(付記6)
ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、
アクセスネットワークノードから、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を受信することと、
前記URLLCサービスに関連付けられる前記データに対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを生成し、前記第2のサービスに関連付けられる前記データに対する第2のHARQコードブックを生成することと、
少なくとも1つの予め定められたルールに応じて、前記第1のHARQコードブックおよび前記第2のHARQコードブックのうちの一方を1ビットにまとめることと、
まとめられたビットを、前記第1のHARQコードブックおよび前記第2のHARQコードブックのうちのもう一方と多重化して、多重化されたHARQコードブックを導出することと、
前記アクセスネットワークノードに、前記多重化されたHARQコードブックを送信することと、
を含む、方法。
【0089】
(付記7)
URLLCに関連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、前記多重化されたHARQコードブックを送信することを含む、付記6に記載の方法。
【0090】
(付記8)
前記少なくとも1つの予め定められたルールは、
-前記第1のHARQコードブックがACKおよびNACKの両方を搬送する場合、前記第2のHARQコードブックが1ビットにまとめられ、前記第1のHARQコードブックの最後に付加されることを規定したルールと、
-前記第1のHARQコードブックがACKのみまたはNACKのみを運び、前記第2のHARQコードブックがACKおよびNACKの両方を搬送する場合、前記第1のHARQコードブックが1ビットにまとめられ、前記第2のHARQコードブックの最後に付加されることを規定したルールと、
-前記第2のHARQコードブックがACKのみまたはNACKのみを搬送する場合、前記第2のHARQコードブックが1ビットにまとめられ、前記第1のHARQコードブックの最後に付加されることを規定したルールと、
のうちの1つまたは複数を含む、付記6または7に記載の方法。
【0091】
(付記9)
前記まとめられたビットは、前記第2のコードブックに基づいており、前記方法は、前記多重化されたHARQ-ACKコードブックを送信した後に、前記アクセスネットワークノードに前記第2のコードブックを送信することを更に含む、付記6乃至8のいずれか一つに記載の方法。
【0092】
(付記10)
どのコードブックが単一のビットにまとめられたかを示す情報を送信することを更に含む、付記6乃至9のいずれか一つに記載の方法。
【0093】
(付記11)
どのコードブックが単一のビットにまとめられたかを示す前記情報は、前記多重化されたHARQコードブックに先行する1ビット指示子を含む、付記10に記載の方法。
【0094】
(付記12)
前記第2のサービスは、Enhanced Mobile Broadband(eMBB)サービスを含む、付記6乃至11のいずれか一つに記載の方法。
【0095】
(付記13)
アクセスネットワークノードによって実行される方法であって、
ユーザ機器(UE)に、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を送信することと、
前記URLLCに関連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、前記UEから、多重化されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを受信することであって、前記多重化されたHARQコードブックは、前記URLLCサービスに関連付けられる前記データに対する第1のHARQコードブックに基づいて生成され、前記第2のサービスに関連付けられる前記データに対する第2のHARQコードブックと多重化された、前記URLLCサービスに対するHARQ情報に基づいている、受信することと、
を含む、方法。
【0096】
(付記14)
アクセスネットワークノードによって実行される方法であって、
ユーザ機器(UE)に、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を送信することと、
前記UEから、多重化されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを受信することであって、前記多重化されたHARQコードブックは、i)前記URLLCサービスおよび前記第2のサービスのうちの一方に関連付けられる前記データに対する第1のHARQコードブックと、ii)前記URLLCサービスおよび前記第2のサービスのうちのもう一方に関連付けられる前記データに対する第2のHARQコードブックに基づいたまとめられたビットと、を含む、受信することと、
を含む、方法。
【0097】
(付記15)
ユーザ機器(UE)であって、
アクセスネットワークノードから、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を受信する手段と、
前記URLLCサービスに関連付けられる前記データに対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを生成し、前記第2のサービスに関連付けられる前記データに対する第2のHARQコードブックを生成する手段と、
前記第1のHARQコードブックに基づいて、前記URLLCサービスに対するHARQ情報を生成し、前記URLLCサービスに対するHARQ情報を前記第2のHARQコードブックと多重化して、多重化されたHARQコードブックを導出する手段と、
URLLCに関連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、前記アクセスネットワークノードに、前記多重化されたHARQコードブックを送信する手段と、
を備える、UE。
【0098】
(付記16)
ユーザ機器(UE)であって、
前記アクセスネットワークノードから、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を受信する手段と、
前記URLLCサービスに関連付けられる前記データに対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを生成し、前記第2のサービスに関連付けられる前記データに対する第2のHARQコードブックを生成する手段と、
少なくとも1つの予め定められたルールに応じて、前記第1のHARQコードブックおよび前記第2のHARQコードブックのうちの一方を1ビットにまとめる手段と、
前記まとめられたビットを、前記第1のHARQコードブックおよび前記第2のHARQコードブックのうちのもう一方と多重化して、多重化されたHARQコードブックを導出する手段と、
前記アクセスネットワークノードに、前記多重化されたHARQコードブックを送信する手段と、
を備える、UE。
【0099】
(付記17)
アクセスネットワークノードであって、
ユーザ機器(UE)に、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を送信する手段と、
URLLCに関連付けられる少なくとも1つの通信リソースを使用して、前記UEから、多重化されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを受信する手段であって、前記多重化されたHARQコードブックは、前記URLLCサービスに関連付けられる前記データに対する第1のHARQコードブックに基づいて生成され、前記第2のサービスに関連付けられる前記データに対する第2のHARQコードブックと多重化された、前記URLLCサービスに対するHARQ情報に基づいている、受信する手段と、
を備える、アクセスネットワークノード。
【0100】
(付記18)
アクセスネットワークノードであって、
ユーザ機器(UE)に、第1の、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC)サービスに関連付けられるデータおよび第2のサービスに関連付けられるデータを搬送する信号を送信する手段と、
前記UEから、多重化されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックを受信する手段であって、前記多重化されたHARQコードブックは、i)前記URLLCサービスおよび前記第2のサービスのうちの一方に関連付けられる前記データに対する第1のHARQコードブックと、ii)前記URLLCサービスおよび前記第2のサービスのうちのもう一方に関連付けられる前記データに対する第2のHARQコードブックに基づいたまとめられたビットと、を含む、受信する手段と、
を備える、アクセスネットワークノード。
【0101】
本出願は、その全体を参照することによってその開示が本明細書に組み込まれる、2020年10月15日に出願された英国特許出願第2016378.8号からの優先権に基づいており、優先権の利益を主張する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6