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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150768
(43)【公開日】2024-10-23
(54)【発明の名称】粘着テープアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   C09J 7/38 20180101AFI20241016BHJP
   B32B 27/12 20060101ALI20241016BHJP
   B32B 27/00 20060101ALI20241016BHJP
   A61F 13/58 20060101ALI20241016BHJP
   C09J 201/00 20060101ALI20241016BHJP
   C09J 133/04 20060101ALI20241016BHJP
   C09J 183/04 20060101ALI20241016BHJP
   C09J 121/00 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
C09J7/38
B32B27/12
B32B27/00 M
A61F13/58
C09J201/00
C09J133/04
C09J183/04
C09J121/00
【審査請求】有
【請求項の数】38
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024129769
(22)【出願日】2024-08-06
(62)【分割の表示】P 2023523166の分割
【原出願日】2021-10-15
(31)【優先権主張番号】63/092,626
(32)【優先日】2020-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/188,304
(32)【優先日】2021-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】595100646
【氏名又は名称】アベリー・デニソン・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Avery Dennison Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(72)【発明者】
【氏名】ボガールツ,ベルト
(57)【要約】      (修正有)
【課題】改良された固定テープアセンブリを提供する。
【解決手段】本発明に係る固定テープアセンブリは、不織布層およびポリマーフィルム層を含むキャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを備える。本発明に係る固定テープアセンブリは、Z折りのアセンブリに含まれてもよい。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを備え、
前記キャリア要素は、
第1の面と第2の面とを有する不織布層と、
第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、
前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている、
固定テープアセンブリ。
【請求項2】
前記キャリア要素は、押出ラミネート、接着接合、又はこれらの組み合わせからなる複数層を含む、
請求項1に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項3】
前記不織布層は、スパンボンド不織布、カード不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、又はこれらの組み合わせを含む、
請求項1または請求項2に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項4】
前記ポリマーフィルム層は、ポリオレフィンを含む、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項5】
前記接着剤層は、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、又はこれらの組み合わせを含む、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項6】
前記ゴム系接着剤は、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン-ブタジエン(SB)、又はこれらの組み合わせを含む、
請求項5に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項7】
前記接着剤層は、感圧性である、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項8】
前記接着剤層は、パターン化されている、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項9】
前記接着剤層は、連続的である、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項10】
前記剥離層は、シリコーン、フルオロポリマー、又はこれらの組み合わせを含む、
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項11】
前記剥離層は、シリコーン剥離層である、
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項12】
前記剥離層は、熱を使用して前記ポリマーフィルム層の第1の面に少なくとも部分的に結合されている、
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項13】
前記剥離層は、紫外線硬化または赤外線硬化を使用して前記ポリマーフィルム層の第1の面に少なくとも部分的に結合されている、
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の固定テープアセンブリ。
【請求項14】
固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、
前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、
前記固定要素、前記結合要素、および前記延長要素のうちの少なくとも1つは、請求項1に記載の固定テープアセンブリを含む、
Z折りの固定テープアセンブリ。
【請求項15】
固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、
前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、
前記固定要素は、キャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを備え、
前記キャリア要素は、
第1の面と第2の面とを有する不織布層と、
第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、
前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている、
Z折りの固定テープアセンブリ。
【請求項16】
前記固定要素の第1の面は、前記延長要素に前記固定要素を結合するように前記接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項14に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項17】
前記固定要素の第1の面上における前記接着剤層は、パターン化されている、
請求項14または請求項15に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項18】
前記固定要素の第1の面上における前記接着剤層は、連続的である、
請求項14または請求項15に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項19】
前記接着剤層は、感圧接着剤である、
請求項14から請求項18のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項20】
前記固定要素は、フックをさらに備える、
請求項14から請求項19のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項21】
前記固定要素の前記接着剤層は、前記延長要素に前記固定要素を少なくとも部分的に結合するように前記固定要素の第1の面上の接着領域に設けられている、
請求項14から請求項19のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項22】
前記固定要素に少なくとも部分的に取り付けられた持ち上げ摘み片を更に備えている、
請求項14から請求項21のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項23】
前記結合要素内に、少なくとも1つのミシン目を更に備えている、
請求項14から請求項22のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項24】
前記固定テープアセンブリは、ロール状である、
請求項14から請求項23のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項25】
固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、
前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、
前記結合要素は、キャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを備え、
前記キャリア要素は、
第1の面と第2の面とを有する不織布層と、
第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、
前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている、
Z折りの固定テープアセンブリ。
【請求項26】
前記結合要素の第1の面は、前記延長要素に前記結合要素を結合するように前記接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項25に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項27】
前記結合要素の第1の面上における前記接着剤層は、パターン化されている、
請求項25または請求項26に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項28】
前記結合要素の第1の面上における前記接着剤層は、連続的である、
請求項25または請求項26に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項29】
前記接着剤層は、感圧接着剤である、
請求項25から請求項28のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項30】
前記結合要素は、フックをさらに備える、
請求項25から請求項29のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項31】
前記結合要素の前記接着剤層は、前記延長要素に前記結合要素を少なくとも部分的に結合するように前記結合要素の第1の面上の接着領域に設けられている、
請求項25から請求項30のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項32】
前記結合要素内に、少なくとも1つのミシン目を更に備えている、
請求項25から請求項31のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項33】
前記固定テープアセンブリは、ロール状である、
請求項25から請求項32のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項34】
固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、
前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、
前記延長要素は、キャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを備え、
前記キャリア要素は、
第1の面と第2の面とを有する不織布層と、
第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、
前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている、
Z折りの固定テープアセンブリ。
【請求項35】
前記延長要素の第1の面は、前記結合要素に前記延長要素を結合するように前記接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項34に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項36】
前記延長要素の第2の面は、前記固定要素に前記延長要素を結合するように前記接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項34に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項37】
前記延長要素の第1の面上における前記接着剤層は、パターン化されている、
請求項34から請求項36のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項38】
前記延長要素の第1の面上における前記接着剤層は、連続的である、
請求項34から請求項36のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項39】
前記接着剤層は、感圧接着剤である、
請求項34から請求項38のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項40】
前記延長要素の前記接着剤層は、前記延長要素に前記結合要素を少なくとも部分的に結合するように前記延長要素の第1の面上の接着領域に設けられている、
請求項34から請求項39のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項41】
前記延長要素の前記接着剤層は、前記固定要素と前記結合要素とに前記延長要素を少なくとも部分的に結合するように前記延長要素の第1の面上の接着領域に設けられている、
請求項34から請求項39のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項42】
前記結合要素内に、少なくとも1つのミシン目を更に備えている、
請求項34から請求項41のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項43】
前記固定テープアセンブリは、ロール状である、
請求項34から請求項42のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項44】
固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、
前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、
前記延長要素は、第1の面と第2の面とを備え、
前記延長要素は、実質的に非伸長性であり、
前記固定要素と前記結合要素とのうちの少なくとも一方は、請求項1に記載の固定テープアセンブリを含む、
Z折りの固定テープアセンブリ。
【請求項45】
前記延長要素は、ポリエステルを含む、
請求項44に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項46】
前記延長要素は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ポリプロピレン(OPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、
請求項44に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項47】
前記延長要素の第1の面は、接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項44から請求項46のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項48】
前記延長要素の第2の面は、剥離層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項44から請求項47のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項49】
請求項14から請求項48のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリを製造する方法。
【請求項50】
請求項14から請求項48のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリを備えている、物品。
【請求項51】
前記物品はおむつである、請求項50に記載の物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2020年10月16日に出願された米国仮出願第63/092,626号と、2021年5月13日に出願された米国仮出願第63/188,304号との利益を主張し、これらの開示は、その全体における参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本発明は、概して、おむつなどの使い捨て吸収性物品、及び他の用途に関連して見られるような固定タブ、特に粘着テープアセンブリに関する。本発明により、粘着テープアセンブリのための強化または改善された性能が提供される。
【背景技術】
【0003】
おむつなどの使い捨て吸収性物品、及び他の用途に関連して、固定タブ(留めタブ)が用いられることがある。赤ちゃん用おむつ及び/又は大人用の失禁用おむつなどの使い捨て吸収性物品は、当該技術分野において一般的に知られている。多くの場合、使い捨て物品(例えば、おむつシャーシ)は、(使用者からの液体の分離を促す)液体吸収性コアで構成されている。液体吸収性コアは、(当該使い捨て物品の着用時に着用者に隣接して位置する)液体透過性トップシートと、(着用時に当該使い捨て物品の外面を形成し、例えば、ポリエチレンフィルムなどの水不透過層が積層された不織布からなる)液体不透過性バックシートの間に包み込まれる。使い捨て物品は、概して、着用者の後部を覆うための後方部(リア部)と、着用者の前部を覆うための前方部(フロント部)と、これらの間の股部(クロッチ部)とを有する。
【0004】
使い捨て物品は、使用ごとに洗う必要がある再利用可能な形態で使用されてもよいし、1回限り使用される使い捨て形態であってもよい。使い捨て形態には、1つ以上の粘着テープアセンブリが含まれる。粘着テープアセンブリは、典型的には、使用済みおむつを使用後に「クルクルと巻いた」形態に維持するために使用され、これにより、取り扱い及び廃棄が容易になる。この廃棄用テープは、おむつの外側に接着する必要がある。しかしながら、おむつの外表面は、ますます柔らかくなるように設計されている。そのため、おむつの不織布部分によく接着するような、柔軟でありながらも強力な接着剤が必要となる。廃棄用テープの接着剤は、不織布からなるおむつのバックシートに対して許容できる接着を作り出すことができるが、ロール状の粘着テープアセンブリにおいてブロッキングなどの問題を引き起こすことがある。
【0005】
従来の廃棄用テープは、通常、ロール状に格納されている。このような従来の廃棄用テープは、不織布層と接着剤層とを備え、不織布層は、不織布の一方の表面に剥離層を有し、不織布の反対側の表面にポリマー層を有し、接着剤層は、ポリマー層における不織布から離れる方向を向いた表面に配置されている。この廃棄用テープの構成では、廃棄用テープにおける1つの層を隣接する層から剥がす際に、ブロッキング、すなわち損傷が廃棄用テープに起こりやすい。剥離層は、下地構造を保護するように設計されてはいるが、不織布の吸収性の性質により、下地の不織布層を完全に保護することはできない。その結果、接着剤層の一部が隣接する不織布材料に浸透しがちである。例えば、ロール状のテープを巻き戻すときや、シート状のテープを剥がすときなど、1つのテープ層を隣接するテープ層から剥がす際、接着剤層が不織布から剥離するときに、剥離力が増大して、好ましくないことに一部の不織布繊維が不織布材料から引き抜かれる。これによって、テープが損傷して、ロール状のテープをきれいに巻き戻せなくなる。場合によっては、テープが破れることもあり、破損しないまでもテープを完全に巻き戻すことができなくなることもある。
【0006】
使い捨て物品への固定テープ(留めテープ)の固定は、通常、強度と耐久性のある貼り付けを提供するように行われる。このような貼り付けを提供するために、機械的な結合処理や高強度接着剤の使用など、いくつかの技術が使用されてきた。しかしながら、ある程度の伸び及び/又は伸縮を達成し得る固定システムを開発することには困難が伴い得る。伸長及び/又は伸縮の程度に関するこのような制限は、特に子供用に設計されたおむつにとって望ましい。なぜなら、固定テープが過度に伸びやすい場合、幼児にとっては、首が絞まってしまうリスクになり得るためである。法的な管轄によっては、固定システムの許容総伸長量を制限する規制が設けられている。例えば、いくつかの国際的な玩具規制では、許容総伸長量が200mm未満に制限されている。固定テープアセンブリの伸び量を減らしつつ、固定テープアセンブリの典型的な強度を提供し得る手段が望まれる。また、現行のシステムに比べてより薄いフィルムによる柔軟性の向上も望まれる。さらに、テープがおむつに取り付けられるときの塑性変形が、現行の無延伸ポリプロピレン(PP)構造に比べて小さくなること、及び、これに付随して美観が改善されることも望ましい。またさらに、ブロッキングを示さないテープが望まれる。したがって、以上の特性のうちの少なくとも1つを有する固定テープアセンブリが求められている。
【発明の概要】
【0007】
以下に説明される本発明の実施形態は、網羅的であることを意図したものでなく、以下の詳細な説明に開示される詳細な形態に本発明を限定することを意図したものでもない。むしろ、以下の実施形態は、他の当業者が本発明の原理および実践を認識および理解できるように選択および説明されている。
【0008】
以下、改良された固定テープアセンブリ(粘着テープアセンブリ、留めテープアセンブリ)が示され、説明される。本明細書で説明される固定テープアセンブリは、(1)キャリア要素と、(2)接着剤層(粘着層)と、(3)剥離層とを備え、前記キャリア要素は、(a)第1の面と第2の面とを有する不織布層と、(b)第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている。多くの実施形態において、前記キャリア要素は、押出ラミネート、接着接合(接着剤接合)、又はこれらの組み合わせからなる複数層を含む。多くの実施形態において、前記不織布層は、スパンボンド不織布、カード不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、又はこれらの組み合わせを含む。他の種類の不織布も考えられる。いくつかの実施形態において、前記ポリマーフィルム層は、ポリオレフィンを含む。多くの実施形態において、前記接着剤層は、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、又はこれらの組み合わせを含む。多くの実施形態において、前記ゴム系接着剤は、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン-ブタジエン(SB)、又はこれらの組み合わせを含む。多くの実施形態において、前記接着剤層は、感圧性である。多くの実施形態において、前記接着剤層は、パターン化されている。多くの実施形態において、前記接着剤層は、連続的である。多くの実施形態において、前記剥離層は、シリコーン、フルオロポリマー、又はこれらの組み合わせを含む。多くの実施形態において、前記剥離層は、熱を使用して前記ポリマーフィルム層の第1の面に少なくとも部分的に結合されている。多くの実施形態において、前記剥離層は、紫外線硬化または赤外線硬化を使用して前記ポリマーフィルム層の第1の面に少なくとも部分的に結合されている。
【0009】
本明細書で説明されるZ折りの固定テープアセンブリは、(1)固定要素(留め要素)と、(2)結合要素と、(3)延長要素(伸展要素)とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記固定要素、前記結合要素、および前記延長要素のうちの少なくとも1つは、上述の固定テープアセンブリを含む。
【0010】
また、本明細書で説明されるZ折りの固定テープアセンブリは、(1)固定要素(留め要素)と、(2)結合要素と、(3)延長要素(伸展要素)とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記固定要素は、(i)キャリア要素と、(ii)接着剤層と、(iii)剥離層とを備え、前記キャリア要素は、(a)第1の面と第2の面とを有する不織布層と、(b)第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている。
【0011】
さらに、本明細書で説明されるZ折りの固定テープアセンブリは、(1)固定要素(留め要素)と、(2)結合要素と、(3)延長要素(伸展要素)とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記結合要素は、(i)キャリア要素と、(ii)接着剤層と、(iii)剥離層とを備え、前記キャリア要素は、(a)第1の面と第2の面とを有する不織布層と、(b)第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている。
【0012】
またさらに、本明細書で説明されるZ折りの固定テープアセンブリは、(1)固定要素(留め要素)と、(2)結合要素と、(3)延長要素(伸展要素)とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記延長要素は、(i)キャリア要素と、(ii)接着剤層と、(iii)剥離層とを備え、前記キャリア要素は、(a)第1の面と第2の面とを有する不織布層と、(b)第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている。
【0013】
またさらに、本明細書で説明されるZ折りの固定テープアセンブリは、固定要素(留め要素)と、結合要素と、延長要素(伸展要素)とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記延長要素は、第1の面と第2の面とを備え、前記延長要素は、実質的に非伸長性であり、前記固定要素と前記結合要素とのうちの少なくとも一方は、上述の固定テープアセンブリを含む。
【0014】
また、本明細書の実施形態では、Z折りの固定テープアセンブリの製造方法についても説明される。さらに、本明細書の実施形態では、Z折りの固定テープアセンブリを含む物品についても説明される。多くの実施形態において、前記物品はおむつである。
【0015】
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明から当業者に理解され得る。ただし、以下の様々な実施形態および具体例の詳細な説明は、本発明の好ましい実施形態および他の実施形態を示すものに過ぎず、限定ではなく例示として挙げられていることを理解されたい。本発明の趣旨から逸脱しない限り、本発明の範囲内での多くの変更および修正がなされてもよく、本発明はそのようなあらゆる変更および修正を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の例示的な実施形態についての以下の詳細な説明により、本発明の実施形態の利点が明らかになり得る。この詳細な説明は、以下の添付図面と併せて考慮されるべきである。添付図面において、同様の要素に対しては、同様の参照符号が付されている。
【0017】
図1A】本明細書に記載された態様に係る、固定テープアセンブリを含む固定タブが取り付けられた使い捨て物品を示す概略図である。
図1B】本明細書に記載された態様に係る、固定テープアセンブリを含む使い捨て物品を示す概略図である。
図2】本開示の態様に係る固定テープアセンブリの部分断面を示す例示的な図である。
図3A】本開示の態様に係るZ折りの固定テープアセンブリの分解側面図である。
図3B】本開示の態様に係るZ折りの固定テープアセンブリの分解側面図である。
図3C】本開示の態様に係るZ折りの固定テープアセンブリの分解側面図である。
図3D】本開示の態様に係るZ折りの固定テープアセンブリの分解側面図である。
図3E】本開示の態様に係るZ折りの固定テープアセンブリの分解側面図である。
図4】本開示の実施形態に係る固定テープアセンブリと、従来のテープとの巻き戻し力について、初期値に対する比率(%)を6週間にわたって示すグラフである。
図5】本開示の実施形態に係る固定テープアセンブリと、2つの従来のテープとの巻き戻し力について、初期値に対する比率(%)を6週間にわたって示すグラフである。
図6】本開示の実施形態に係る固定テープアセンブリと、2つの従来のテープとの巻き戻し力について、初期値に対する比率(%)を6週間にわたって示すグラフである。
図7】(i)本開示の実施形態に係る、非伸長性の進展要素を有するZ折りの固定テープアセンブリと、(ii)2つの従来のZ折りテープとについて、総伸長量を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の特定の実施形態に関する以下の説明および関連図面において、本発明の複数の態様が開示されている。本発明の趣旨または範囲から逸脱しない限り、代替の実施形態も考えられ得る。また、本発明の例示的な実施形態において、周知の要素については、本発明に関連する詳細を不明瞭にしない限り、詳細には説明されないか、又は省略され得る。さらに、本明細書の理解を容易にするために、本明細書で使用されるいくつかの用語について、以下に議論される。
【0019】
本明細書で使用される「例示的」という用語は、一例として機能することを意味する。本明細書に記載された実施形態は、限定的なものではなく、むしろ例示的なものであるに過ぎない。本明細書に記載された実施形態は、他の実施形態よりも好ましい、又は有利であるとは必ずしも解釈されないことを理解されたい。さらに、「本発明の実施形態」、「実施形態」、又は「本発明」という用語は、本明細書で議論される特徴、利点、または動作モードを本発明のすべての実施形態が含むことを必要としない。
【0020】
固定テープアセンブリは、キャリア要素を含む。前記キャリア要素は、不織布層と、ポリマーフィルム層と、接着剤層とを含む。前記不織布層は、第1の面、及び、第1の面とは反対側を向く第2の面を有する。前記ポリマーフィルム層は、第1の面、及び、第1の面とは反対側を向く第2の面を有する。いくつかの実施形態において、ポリマーフィルム層の第2の面は、不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置される。いくつかの実施形態において、ポリマーフィルム層は、不織布層の第1の面上に完全に又は実質的に完全に配置される。いくつかの実施形態において、接着剤層は、不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置される。いくつかの実施形態において、接着剤層は、不織布層の第2の面上に完全に又は実質的に完全に配置される。いくつかの実施形態において、剥離層は、ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置される。いくつかの実施形態において、剥離層は、ポリマーフィルム層の第1の面上に完全に又は実質的に完全に配置される。
【0021】
前述のように、従来のテープは、1つのテープ層の接着剤が隣接するテープ層上の不織布材料に移ることによる、ブロッキングの欠点に悩まされている。本明細書において、「ブロッキング」とは、層間の結合強度の増大により、テープの1つの層がテープの別の層から不備なく剥離される能力の無力化または障害を意味する。ブロッキングがない場合、大きな力を必要とすることなく、テープの1つの層が、隣接するテープ層から容易に除去され得る。ブロッキングは、層間の結合力が高くなると発生し、この場合、層同士を分離するために大きな力が必要になる。層間の結合力が強いと、テープロールの巻き戻しが滞ることがある。状況によっては、有効な張力がテープ上の1つ以上の場所またはテープの端に集中することがあり、これにより、当該場所またはその付近でテープの損傷や破損が生じ得る。ポリマーフィルム層と接着剤層との間に不織布層を配置し、ポリマーフィルム層における不織布が存在する側とは反対側の面上に剥離層を配置することによって、ブロッキングが克服され得ることが予想外に発見された。その結果、固定テープアセンブリの第1層である接着剤層は、これに隣接する固定テープアセンブリの第2層である不織布層から、剥離層とポリマーフィルム層の両方によって区分される。この構成では、固定テープアセンブリの不織布層に接着剤が浸透し得ない。そのため、固定テープアセンブリの接着剤層(第1層)が取り除かれるとき、固定テープアセンブリの下位層(第2層)である不織布層の不織布繊維が接着剤層の接着剤によって引き抜かれないため、不織布層が損傷することなく維持される。このようにブロッキングの発生が低減または防止されるため、固定テープアセンブリの各層は、隣接する層から滑らかに剥がされ得る。
【0022】
不織布層は、任意の適切な材料からなる。多くの実施形態において、不織布層は、スパンボンド不織布、カード不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、又はこれらの組み合わせを含む。不織布層は、本明細書に記載されていない他の不織布を含んでもよい。多くの実施形態において、不織布層は、10グラム/平方メートル以上70グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。いくつかの実施形態において、不織布層は、20グラム/平方メートル以上60グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。いくつかの実施形態において、不織布層は、30グラム/平方メートル以上50グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。
【0023】
ポリマーフィルム層は、任意の適切な材料からなる。いくつかの実施形態において、ポリマーフィルム層は、ポリオレフィンを含む。いくつかの実施形態において、ポリマーフィルム層は、ポリプロピレン、二軸延伸ポリプロピレン、ポリエチレン、又はこれらの組み合わせを含む。多くの実施形態において、接着剤層は、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、又はこれらの組み合わせを含む。多くの実施形態において、ポリマーフィルム層は、ポリプロピレン、二軸延伸ポリプロピレン、ポリエチレン、又はこれらの組み合わせを含む。多くの実施形態において、ポリマーフィルム層は、5グラム/平方メートル以上50グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。いくつかの実施形態では、ポリマーフィルム層は、10グラム/平方メートル以上40グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。他の実施形態では、ポリマーフィルム層は、15グラム/平方メートル以上35グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。
【0024】
多くの実施形態において、接着剤層は、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ゴム系接着剤は、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン-ブタジエン(SB)、又はこれらの組み合わせを含む。多くの実施形態において、接着剤層は、感圧性である。いくつかの実施形態では、接着剤層は、パターン化されている。ここでいう「パターン化」とは、不連続な形態、すなわち、パターンを形成するような形態で接着剤が配置されることを意味する。当該パターンは、均一、非均一、対称、又は非対称であってもよい。いくつかの実施形態において、接着剤層は、連続的または実質的に連続的である。
【0025】
剥離層は、任意の適切な材料からなる。いくつかの実施形態において、剥離層は、シリコーン、フルオロポリマー、又はこれらの組合せを含む。いくつかの実施形態において、剥離層はシリコーンを含む。シリコーン剥離層が使用されてもよいが、他の剥離層も考えられる。いくつかの実施形態において、剥離層は、熱を使用してポリマーフィルム層の第1の面に少なくとも部分的に結合される。いくつかの実施形態では、剥離層は、熱を用いてポリマーフィルム層の第1の面に完全にまたは実質的に完全に結合される。いくつかの実施形態では、剥離層は、紫外線硬化または赤外線硬化を使用してポリマーフィルム層の第1の面に少なくとも部分的に結合される。いくつかの実施形態では、剥離層は、紫外線硬化または赤外線硬化を使用してポリマーフィルム層の第1の面に完全に又は実質的に完全に結合される。
【0026】
テープの1つの層を別の層から剥がすのに必要な力は、接着剤の種類とテープ中のシリコーンの量とのうちの少なくとも一方に影響される。本発明に係る固定テープアセンブリに必要なシリコーンの量は、従来のテープに必要な量よりも大幅に少ないことが予想外に発見された。いくつかの実施形態において、固定テープアセンブリにおける剥離層(剥離コート)の重量は、従来の不織布ベースのテープのシリコーン層(シリコーンコート)の重量に比べて、3倍~6倍少ない。いくつかの実施形態において、前記剥離層(剥離コート)の重量は、6グラム/平方メートル未満である。いくつかの実施形態において、前記剥離層(剥離コート)の重量は、5グラム/平方メートル未満、4グラム/平方メートル未満、3グラム/平方メートル未満、又は2グラム/平方メートル未満である。
【0027】
多くの実施形態において、キャリア要素は、任意の適切な方法を用いて製造され得る。いくつかの実施形態において、キャリア要素は、押出ラミネート、接着接合(接着剤接合)、又はこれらの組み合わせからなる複数層を含む。
【0028】
固定テープアセンブリは、任意の適切な形態であってもよい。いくつかの実施形態では、固定テープアセンブリは、ロール状である。いくつかの実施形態では、固定テープアセンブリは、シート状である。
【0029】
固定テープアセンブリは、おむつ又は他の物品のための、任意の閉鎖用又は廃棄用テープ構造において使用され得る。いくつかの実施形態において、本発明の固定テープアセンブリは、無折りの(折り返しの無い)固定テープ、又は、二つ折りの固定テープアセンブリの少なくとも一部に含まれる。いくつかの実施形態では、前記無折りの固定テープ、又は、前記二つ折りの固定テープアセンブリは、例えばフックなどの少なくとも1つの機械的閉鎖機構をさらに含んでもよい。
【0030】
いくつかの実施形態において、本開示の固定テープアセンブリは、Z折り(外三つ折り)の固定テープアセンブリの少なくとも一部に含まれる。Z折りの固定テープアセンブリは、固定要素(留め要素)と、結合要素(接合要素)と、延長要素(伸展要素)とを含む。延長要素は、固定要素と結合要素との間に配置されている。固定要素と、結合要素と、延長要素とのうちの少なくとも1つの要素は、上述の固定テープアセンブリを含む。いくつかの実施形態において、固定要素、結合要素、及び延長要素のそれぞれが、上述の固定テープアセンブリを含む。いくつかの実施形態において、固定要素は、上述の固定テープアセンブリリを含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、Z折りの固定テープアセンブリの固定要素の少なくとも一部は、使い捨て物品又は使い捨て物質への貼り付け用として構成される。いくつかの実施形態では、固定要素は、使い捨て物品又は使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、第1の面とは反対方向に向けられた第2の面とを規定(構成)する。いくつかの実施形態において、固定要素の第1の面の少なくとも一部は、使い捨て物品又使い捨て物質への貼り付け用として構成される。いくつかの実施形態では、固定要素の第1の面の全部又は実質的に全部が、使い捨て物品又は使い捨て物質への貼り付け用として構成される。
【0032】
いくつかの実施形態では、固定テープアセンブリの結合要素の少なくとも一部は、使い捨て物品又は使い捨て物質への取り付け(結合)用として構成される。いくつかの実施形態において、結合要素は、使い捨て物品又は使い捨て物質に取り付けられるための第1の面と、第1の面とは反対方向に向けられた第2の面とを規定(構成)する。いくつかの実施形態において、結合要素の第1の面の少なくとも一部は、使い捨て物品又は使い捨て物質への取り付け用として構成される。いくつかの実施形態では、結合要素の第1の面の全部又は実質的に全部が、使い捨て物品又は使い捨て物質への取り付け用として構成される。
【0033】
延長要素は、概して、固定要素と結合要素との間に配置される。ここでいう「概して・・・間に配置」とは、延長要素の少なくとも一部が、固定要素と結合要素との間に位置することを意味する。いくつかの実施形態では、延長要素の少なくとも一部は、固定要素に少なくとも部分的に繋がって(取り付けられて)いる。いくつかの実施形態では、延長要素の少なくとも一部は、結合要素に少なくとも部分的に繋がって(取り付けられて)いる。いくつかの実施形態では、延長要素は、固定要素と結合要素とのうちの少なくとも一方の要素に直接繋がって(取り付けられて)いる。例えば、延長要素の少なくとも一部は、固定要素と結合要素とのうち少なくとも一方の要素の少なくとも一部に貼り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、延長要素は、固定要素と結合要素とのうちの少なくとも一方の要素に間接的に繋がって(取り付けられて)いる。例えば、延長要素の少なくとも一部は、固定要素または結合要素に貼り付けられた別の構造体(要素)に貼り付けられてもよい。当該別の構造体は、例えば、延長要素と固定要素または結合要素との間に、U字状の結合を形成してもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、Z折りの固定テープアセンブリの固定要素は、上述のようなキャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを含む。キャリア要素は、第1の面と第2の面とを有する不織布層と、第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層とを含む。ポリマーフィルム層の第2の面の少なくとも一部は、不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置される。接着剤層の少なくとも一部は、不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置される。剥離層の少なくとも一部は、ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置される。いくつかの実施形態において、固定要素の接着剤層は、固定要素の第1の面上の接着領域に設けられる。固定要素は、上記の接着領域において、延長要素に少なくとも部分的に結合(接合)される。いくつかの実施形態では、固定要素の第1の面は、接着剤層によって少なくとも部分的に覆われ、これにより、固定要素を延長要素に結合(接合)させる。いくつかの実施形態では、固定要素の第1の面上の接着剤層は、パターン化されている。いくつかの実施形態では、固定要素の第1の面上の接着剤層は、連続的である。いくつかの実施形態では、固定要素の末端部(遠位端)は、折り返されており、これにより、折り返し縁部を形成している。固定要素は、上記の折り返し縁部において延長要素に繋がって(取り付けられて)いる。いくつかの実施形態では、フィルム状ストリップ(フィルム片)が、固定要素の末端部に取り付けられて、固定要素を延長要素に接続するU字状の結合部を形成している。フィルム状ストリップ(フィルム片)は、例えば、無延伸ポリプロピレンフィルム層又はPETフィルム層など、高い引裂抵抗(引裂強度)を有する任意の適切な材料からなる。いくつかの実施形態では、接着剤層は、感圧接着剤である。いくつかの実施形態では、固定要素は、例えばフックなどの、少なくとも1つの機械的閉鎖機構をさらに含む。少なくとも1つの機械的閉鎖機構は、固定テープアセンブリを使い捨て物品又は使い捨て物質に取り付けるために使用され得る。少なくとも1つの機械的閉鎖機構は、接着剤と組み合わせて使用されてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、Z折りの固定テープアセンブリの結合要素は、上述のようなキャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを含む。キャリア要素は、第1の面と第2の面とを有する不織布層と、第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層とを含む。ポリマーフィルム層の第2の面の少なくとも一部は、不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置される。接着剤層の少なくとも一部は、不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置される。剥離層の少なくとも一部は、ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置される。いくつかの実施形態では、結合要素の接着剤層は、結合要素の第1の面上の接着領域に設けられる。結合要素は、上記の接着領域において使い捨て物品または使い捨て物質に少なくとも部分的に結合(接合)され得る。いくつかの実施形態では、結合要素の第1の面上の接着剤層は、パターン化されている。いくつかの実施形態では、結合要素の第1の面上の接着剤層は、連続的である。いくつかの実施形態では、接着剤層は、感圧接着剤である。いくつかの実施形態では、結合要素の末端部(遠位端)が折り返されており、これにより、縁部(折り返し縁部)を形成している。結合要素は、縁部(折り返し縁部)において延長要素に繋がって(取り付けられて)おり、Y字状の結合を形成している。いくつかの実施形態では、結合要素の第1の面は、接着剤層によって少なくとも部分的に覆われ、これにより、結合要素を延長要素に結合(接合)させる。いくつかの実施形態では、フィルム状ストリップ(フィルム片)が、結合要素の末端部に取り付けられて、結合要素を延長要素に接続するU字状の結合を形成している。フィルム状ストリップ(フィルム片)は、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)フィルム層など、任意の適切な材料からなる。いくつかの実施形態では、結合要素に少なくとも1つのミシン目が存在する。いくつかの実施形態では、結合要素に複数のミシン目が存在する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのミシン目は、結合要素を延長要素に結合するY字状の結合部に配置される。いくつかの実施形態では、結合要素は、互いに間隔を空けて配置された2つのY字状の結合部によって延長要素に繋がって(取り付けられて)おり、一方のY字状の結合部は、少なくとも1つのミシン目を含む。上記のミシン目により、結合要素は、固定テープアセンブリの使用前には損傷なく維持され、固定テープアセンブリの展開時にミシン目の位置で破断され得る。例えば、Y字状の結合部のミシン目は、固定テープアセンブリの展開前に結合要素と延長要素とが互いに切り離されるリスクを低減し得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、Z折りの固定テープアセンブリの延長要素は、上述のようなキャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを含む。キャリア要素は、第1の面と第2の面とを有する不織布層と、第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層とを含む。ポリマーフィルム層の第2の面の少なくとも一部は、不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置される。接着剤層の少なくとも一部は、不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置される。剥離層の少なくとも一部は、ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置される。いくつかの実施形態において、延長要素の接着剤層は、延長要素の第1の面上の接着領域に設けられる。延長要素は、上記の接着領域において、結合要素に少なくとも部分的に結合(接合)される。いくつかの実施形態では、延長要素の第1の面は、接着剤層によって少なくとも部分的に覆われ、これにより、延長要素を結合要素に結合している。いくつかの実施形態では、延長要素の第1の面上の接着剤層は、パターン化されている。いくつかの実施形態では、延長要素の第1の面上の接着剤層は、連続的である。いくつかの実施形態では、延長要素の第2の面は、接着剤層によって少なくとも部分的に覆われ、これにより、延長要素を固定要素に結合している。いくつかの実施形態では、延長要素の第2の面上の接着剤層は、パターン化されている。いくつかの実施形態では、延長要素の第2の面上の接着剤層は、連続的である。いくつかの実施形態では、延長要素の末端部(遠位端)折り返されており、これにより、縁部(折り返し縁部)が形成されている。固定要素は、上記の縁部(折り返し縁部)において延長要素に繋がって(取り付けられて)おり、Y字状の結合部を形成している。いくつかの実施形態では、延長要素の接着剤層は、延長要素の第1の面上の接着領域に設けられ、これにより、結合要素を延長要素に少なくとも部分的に結合(接合)させる。いくつかの実施形態において、延長要素の第1の末端部(遠位端)は折り返され、これにより、縁部(折り返し縁部)を形成しており、この縁部において、固定要素が延長要素に繋がって(取り付けられて)おり、第1のY字状の結合部を形成している。また、延長要素の第2の末端部(遠位端)は折り返され、これにより、縁部(折り返し縁部)を形成し、この縁部において、固定要素が延長要素に繋がって(取り付けられて)おり、第2のY字状の結合部を形成している。いくつかの実施形態では、延長要素の接着剤層は、延長要素の第1の面上の接着領域に設けられ、これにより、延長要素を固定要素と結合要素とに少なくとも部分的に結合(接合)する。いくつかの実施形態では、フィルム状ストリップ(フィルム片)が延長要素の末端部(遠位端)に取り付けられて、延長要素を固定要素または結合要素に接続するU字状の結合部を形成している。フィルム状ストリップ(フィルム片)は、例えば二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)フィルム層など、任意の適切な材料からなる。いくつかの実施形態では、接着剤層は感圧接着剤である。
【0037】
いくつかの実施形態において、Z折りの固定テープアセンブリは、(1)固定要素と、(2)結合要素と、(3)延長要素とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記固定要素、前記結合要素、および前記延長要素のうちの少なくとも1つは、上述の固定テープアセンブリを含む。
【0038】
いくつかの実施形態において、Z折りの固定テープアセンブリは、(1)固定要素と、(2)結合要素と、(3)延長要素とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記固定要素は、(i)キャリア要素と、(ii)接着剤層と、(iii)剥離層とを備え、前記キャリア要素は、(a)第1の面と第2の面とを有する不織布層と、(b)第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている。
【0039】
多くの実施形態において、Z折りの固定テープアセンブリのキャリア要素は、いくつかの異なる方法を用いて製造され得る。いくつかの実施形態では、キャリア要素は、押出ラミネート、接着接合(接着剤接合)、又はこれらの組み合わせからなる複数層を含む。
【0040】
Z折りの固定テープアセンブリの不織布層は、任意の適切な材料からなる。多くの実施形態では、不織布層は、スパンボンド不織布、カード不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、又はこれらの組み合わせを含む。不織布層はまた、本明細書に記載されていない他の不織布を含んでもよい。多くの実施形態において、不織布層は、10グラム/平方メートル以上70グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。いくつかの実施形態では、不織布層は、20グラム/平方メートル以上60グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。いくつかの実施形態では、不織布層は、30グラム/平方メートル以上50グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。
【0041】
Z折りの固定テープアセンブリのポリマーフィルム層は、任意の適切な材料からなる。多くの実施形態では、ポリマーフィルム層は、ポリプロピレン、二軸延伸ポリプロピレン、ポリエチレン、又はこれらの組み合わせを含む。多くの実施形態において、ポリマーフィルム層は、5グラム/平方メートル以上50グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。いくつかの実施形態では、ポリマーフィルム層は、10グラム/平方メートル以上40グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。多くの実施形態では、ポリマーフィルム層は、15グラム/平方メートル以上35グラム/平方メートル以下の範囲内の厚さを有する。
【0042】
Z折りの固定テープアセンブリにおけるキャリア要素の接着剤層は、任意の適切な材料からなる。多くの実施形態において、接着剤層は、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、又はこれらの組合せを含む。いくつかの実施形態では、ゴム系接着剤は、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)、又はこれらの組み合わせからなる。多くの実施形態において、接着剤層は感圧性である。いくつかの実施形態では、接着剤層は、上述のようにパターン化されている。いくつかの実施形態では、接着剤層は連続的である。
【0043】
Z折りの固定テープアセンブリにおけるキャリア要素の剥離層は、任意の適切な材料からなる。いくつかの実施形態において、剥離層は、シリコーンを含む。剥離層は、任意の適切な方法によってポリマーフィルム層に結合(接合)され得る。いくつかの実施形態では、剥離層は、熱を使用してポリマーフィルム層の第1の面に少なくとも部分的に結合される。いくつかの実施形態では、剥離層は、紫外線硬化または赤外線硬化を使用してポリマーフィルム層の第1の面に少なくとも部分的に結合される。
【0044】
いくつかの実施形態では、Z折りの固定テープアセンブリは、固定要素に少なくとも部分的に取り付けられ(貼り付けられ)た持ち上げ摘み片(フィンガーリフト)を含む。いくつかの実施形態では、持ち上げ摘み片の少なくとも一方の表面の少なくとも一部は、接着剤を含まない(接着剤フリーである)。いくつかの実施形態では、持ち上げ摘み片の両面の少なくとも一部は、接着剤を含まない(接着剤フリーである)。いくつかの実施形態では、持ち上げ摘み片は、実質的に接着剤を含まない(接着剤フリーである)。持ち上げ摘み片は、ユーザによって把持され得る延長タブを提供し、ユーザがZ折りの固定テープアセンブリを容易に開くことを可能にしている。
【0045】
多くの実施形態に係るZ折りの固定テープアセンブリにおいて、固定テープアセンブリは、ロール状である。多くの実施形態に係るZ折りの固定テープアセンブリにおいて、固定テープアセンブリは、シート状である。
【0046】
いくつかの実施形態において、Z折りの固定テープアセンブリは、(1)固定要素と、(2)結合要素と、(3)延長要素とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記結合要素は、(i)キャリア要素と、(ii)接着剤層と、(iii)剥離層とを備え、前記キャリア要素は、(a)第1の面と第2の面とを有する不織布層と、(b)第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている。
【0047】
いくつかの実施形態において、Z折りの固定テープアセンブリは、(1)固定要素と、(2)結合要素と、(3)延長要素とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記延長要素は、(i)キャリア要素と、(ii)接着剤層と、(iii)剥離層とを備え、前記キャリア要素は、(a)第1の面と第2の面とを有する不織布層と、(b)第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている。
【0048】
多くの実施形態において、固定要素、延長要素、又は結合要素のうち少なくとも1つの要素は、非伸長性または実質的に非伸長性である。ここでいう「非伸長性」とは、降伏点(弾性伸長の終了)の後に塑性変形又は材料流動がなく、これにより、降伏点の後にフィルムが破断することを意味する。使い捨て物品又は使い捨て物質への取り付け時、結合要素は、使い捨て物品又は使い捨て物質に対して、部分的に、完全に、又は実質的完全に取り付けられ得る。結合要素が使い捨て物品又は使い捨て物質に対して完全に又は実質的に完全に取り付けられている場合、結合要素は、固定テープアセンブリの伸びにほとんど影響を及ぼさない。多くの実施形態において、延長要素は、非伸長性又は実質的に非伸長性である。多くの実施形態において、固定要素および延長要素は、非伸長性であるか、又は実質的に非伸長性である。固定要素および延長要素の両方が非伸長性である場合、伸長力の発揮に伴う固定テープアセンブリの総伸長量は、延長要素のみが非伸長性または実質的に非伸長性である場合の総伸長量よりもさらに小さくなる。ここでいう「総伸長量」とは、元の長さと、伸長力の適用によって追加される長さとの合計を意味する。
【0049】
いくつかの実施形態では、Z折りの固定テープアセンブリの延長要素は、非伸長性または実質的に非伸長性であり、固定要素は、上述の固定テープアセンブリを含む。いくつかの実施形態において、Z折りの固定テープアセンブリは、固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記延長要素は、実質的に非伸長性であり、前記固定要素と前記結合要素とのうちの少なくとも一方は、上述の固定テープアセンブリを含む。
【0050】
多くの実施形態では、Z折りの固定テープアセンブリは、その元の長さを、1%以下、2.5%以下、5%以下、10%以下、20%以下、25%以下、又は35%以下の量だけ超えるように、伸長され得る。多くの実施形態では、Z折りの固定テープアセンブリは、200mm以下の総伸長量になるまで伸長され得る。いくつかの実施形態では、Z折りの固定テープアセンブリは、Z折りの固定テープアセンブリが断裂または破断するまで1500mm/分の伸長速度で伸長した後において、200mm以下の総伸長量を有する。
【0051】
非伸長性または実質的に非伸長性の延長要素は、例えば配向フィルムなど、任意の適切な材料からなる。いくつかの実施形態では、延長要素は、ポリエステルを含む。いくつかの実施形態では、延長要素は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ポリプロピレン(OPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、ブローンフィルム、又はこれらの任意の組合せを含む。多くの実施形態において、非伸長性又は実質的に非伸長性の延長要素は、強化フィルム又はラミネートフィルムである。多くの実施形態において、非伸長性または実質的に非伸長性の延長要素は、エルメンドルフ引裂強度試験により測定される引裂抵抗(引裂強度)が、少なくとも200ミリニュートンである。多くの実施形態において、非伸長性または実質的に非伸長性の延長要素は、エルメンドルフ引裂強度試験により測定される引裂抵抗(引裂強度)が、少なくとも400ミリニュートン、又は、少なくとも500ミリニュートンである。多くの実施形態において、延長要素及び固定要素のうち少なくとも一方の要素は、非弾性又は実質的に非弾性である。多くの実施形態では、延長要素は非弾性または実質的に非弾性である。固定要素および延長要素の少なくとも一方の非伸長性により、Z折りの固定テープアセンブリの展開長さが制限される。このことは、固定テープアセンブリ、又は、固定テープアセンブリが設けられる任意の物品の使用に関して、安全性の向上をもたらす点で有利である。特に、テープが子供用に設計された物品に使用される場合に有利である。多くの実施形態において、固定テープアセンブリは、国際標準化機構のISO8124、玩具安全規格に準拠する。
【0052】
多くの実施形態において、非伸長性または実質的に非伸長性の延長要素は、延長要素の第1の面上の接着剤層によって少なくとも部分的に覆われ、延長要素の第2の面上の剥離層によって少なくとも部分的に覆われる。多くの実施形態において、非伸長性または実質的に非伸長性の固定要素は、固定要素の第1の面上の接着剤層によって少なくとも部分的に覆われており、固定要素の第2の面上の剥離層によって少なくとも部分的に覆われる。多くの実施形態において、接着剤層は、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、又はこれらの組合せを含む。いくつかの実施形態では、ゴム系接着剤は、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)、又はこれらの組み合わせを含む。多くの実施形態において、接着剤層は感圧性である。いくつかの実施形態では、接着剤層はパターン化されている。いくつかの実施形態では、接着剤層は連続的である。いくつかの実施形態では、接着剤層は感圧接着剤である。
【0053】
以上のZ折りの固定テープアセンブリは、任意の好適な方法によって製造され得る。Z折りの固定テープアセンブリは、使い捨て物品に含まれ得る。多くの実施形態では、使い捨て物品はおむつである。
【0054】
図1Aは、本発明の一実施形態に係る使い捨て物品1を示す。図1Aを参照すると、使い捨て物品1は、前方部(フロント部)4と、後方部(リア部)5と、前方部4と後方部5との間の股部(クロッチ部)6とを有する。前方部4、後方部5、及び股部6にかけて、シャーシ11が設けられている。シャーシ11は、トップシート2、バックシート3、及び、トップシート2とバックシート3との間に配置された吸収性コア(図示せず)を備えてもよい。トップシート2は、液体透過性であってもよい。バックシート3は、液体不透過性であってもよく、トップシート2に関連付けられている。
【0055】
多くの実施形態において、バックシート3は、例えばポリマーフィルムと不織布とを含む積層体(ラミネートフィルム)など、適切なフィルム状材料から好適に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、バックシート3は、不織布材料を含む。該不織布材料は、例えば、約7グラム/平方メートル以上約25グラム/平方メートル以下の範囲内、約10グラム/平方メートル以上約20グラム/平方メートル以下の範囲内、又は、約12グラム/平方メートル以上約18グラム/平方メートル以下の範囲内の重さを有する。いくつかの実施形態において、上記の不織布材料は、好適には、スパンボンド材料を含み得る。いくつかの実施形態では、上記の不織布材料は、ポリプロピレン不織布である。いくつかの実施形態では、上記のポリマーフィルムは、ポリエチレンフィルム又はポリプロピレンフィルムである。いくつかの実施形態では、上記の不織布材料は、好適には、絡み合わせ又は他の方法で配置された繊維又はフィラメントの集合体を含んでもよく、該繊維又はフィラメントは、ポリマーウェブ又はポリマーバッキング(例えば、ポリエチレン及び/又はポリプロピレンのバッキング)に熱または接着によって結合され得る。もちろん、代替的に、他の既知の不織布材料が同様に使用されてもよく、且つ/又は、不織布材料を製造するための他の既知の方法が採用されてもよい。
【0056】
使い捨て物品1は、後方部5において使い捨て物品1の第1側面部15から第2側面部16までそれぞれ延びる内側後方パネル部(図示せず)及び外側後方パネル部7と、前方部4において使い捨て物品1の第1側面部15から第2側面部16までそれぞれ延びる内側前方パネル部8及び外側前方パネル部9とをさらに備えてもよい。使い捨て物品1の第1側面部15及び第2側面部16の各々の最外縁ライン17において、内側後方パネル部(図示せず)及び外側後方パネル部7と、内側前方パネル部8及び外側前方パネル部9とが合致する。内側後方パネル部(図示せず)及び外側後方パネル部7と、内側前方パネル部8及び外側前方パネル部9との縁部14の一部は、2つの脚開口部12の各々を規定(構成)している。内側後方パネル部(図示せず)及び外側後方パネル部7と、内側前方パネル部8及び外側前方パネル部9との縁部18の一部は、ウエスト開口部13を規定(構成)している。使い捨て物品1は、固定テープアセンブリ10(図1B参照)を備えている。使い捨て物品1の外側後方パネル部7上に、固定テープアセンブリ10の固定要素20(図3A図3Dでは参照符号201)が見られる。いくつかの実施形態では、固定要素20は、使い捨て物品1の外側前方パネル部9上に見られてもよいことが理解されるであろう。図1Bには、延長要素30(図3A図3Dでは参照符号202)及び結合要素40(図3A図3Dでは参照符号203)も示されている。固定テープアセンブリ10は、伸長位置において、巻き取られた使い捨て物品1に取り付けられて、該使い捨て物品1を固定する。いくつかの実施形態では、固定テープアセンブリ10は、持ち上げ摘み片(フィンガーリフト)50を有してもよい。本明細書では、例えば図2及び図3A図3Dを参照して固定テープアセンブリ10が説明されるが、本発明は、当該固定テープアセンブリ10に限定されるものでなく、他の固定テープアセンブリも含み得ることが理解されるであろう。
【0057】
図2は、固定テープアセンブリ100(図1Bでは参照符号10)の一実施形態を示す。固定テープアセンブリ100は、キャリア要素150と、接着剤層140と、剥離層110とを備える。キャリア要素150は、第1の面131と第2の面132とを有する不織布層130と、第1の面121と第2の面122とを有するポリマーフィルム層120とを備える。接着剤層140は、第1の面141と第2の面142とを有する。剥離層110は、第1の面111と第2の面112とを有する。ポリマーフィルム層120の第2の面122は、不織布層130の第1の面131上に少なくとも部分的に配置される。接着剤層140は、不織布層130の第2の面132上に少なくとも部分的に配置される。剥離層110の第2の面112は、ポリマーフィルム層120の第1の面121上に少なくとも部分的に配置される。
【0058】
図3A図3Eは、Z折りの固定テープアセンブリ200の各実施形態を示す。Z折りの固定テープアセンブリ200は、固定要素201、結合要素203、及び、非伸長性の延長要素202を備える。固定要素201は、使い捨て物品又は使い捨て物質に貼り付けるための第1の面204と、第1の面204とは反対方向に向けられた第2の面205とを規定(構成)している。図3Aにおいて、固定要素201は、固定要素201の第1の面204に位置する接着剤層219と、固定要素201の第2の面205に位置する剥離層220と、接着剤層219に隣接する不織布層221Bと、不織布層221Bに隣接するポリマーフィルム層221Aとを備える。不織布層221Bは、接着剤層219とポリマーフィルム層221Aとの間に介在している。図3B図3Eにおいて、固定要素201、延長要素202、又は結合要素203のいずれか1つは、本開示の態様に係るキャリア要素を含んでもよい。この場合、少なくとも1つのキャリア層(キャリア要素)221,224,227は、互いに隣接して配置された(独立して図示されていない)ポリマーフィルム層と不織布層とを備える(図では、固定要素201のキャリア層221、延長要素202のキャリア層227、及び結合要素203のキャリア層224がそれぞれ集合的に示されている。)。キャリア層221,224,227における(独立して図示されていない)ポリマーフィルム層は、同キャリア層における対応する(独立して図示されていない)不織布層と、対応する剥離層220,223,226との間に挟み込まれている。キャリア層221,224,227における(独立して図示されていない)不織布層は、対応する接着剤層219,222,225と、同キャリア層における対応する(独立して図示されていない)ポリマーフィルム層との間に挟み込まれている。いくつかの実施形態において、図3B図3Eの固定要素201は、本開示の態様に係るキャリア要素を含む。固定要素201は、固定要素201の第1の面204に位置する接着剤層219と、固定要素201の第2の面205に位置する剥離層220と、接着剤層219に隣接する不織布層(図3Aの参照符号221B参照)と、不織布層に隣接するポリマーフィルム層(図3Aの参照符号221A参照)とを備える。不織布層(図3Aの参照符号221B参照)は、接着剤層219とポリマーフィルム層(図3Aの参照符号221A参照)との間に介在する。図3A図3Cにおいて、接着剤層219は連続的である。図3D及び図3Eでは、接着剤層219はパターン化されている。結合要素203は、使い捨て物品または使い捨て物質に取り付けられるための第1の面206と、第1の面206とは反対方向に向けられた第2の面207とを規定(構成)している。結合要素203の第1の面206には、接着剤層222が位置しており、結合要素203の第2の面207には、剥離層223が位置している。キャリア層(キャリア要素)224は、接着剤層222と剥離層223との間に介在する。延長要素202は、第1の面208および第2の面209を有し、概して、固定要素201と結合要素203との間に配置されている。延長要素202の第1の面208には、接着剤層225が位置しており、延長要素202の第2の面209には、剥離層226が位置している。キャリア層(キャリア要素)227は、接着剤層225と剥離層226との間に介在する。図3A及び図3Bにおいて、接着剤層225は連続的である。図3C図3Eでは、接着剤層225はパターン化されている。固定要素201は、延長要素202に取り付けられる。延長要素202の第1の末端部(遠位端)210は、折り返し縁部214を形成するように折り返されている。延長要素202の折り返し縁部214は、固定要素201の第1の面204に取り付けられて、Y字状の結合部211を形成する。このように、延長要素202の一端部の一部は、少なくとも部分的に固定要素201に取り付けられる。延長要素202は、結合要素203にも取り付けられる。図3A及び図3C図3Eにおいて、結合要素203の第1の末端部(遠位端)216は、折り返し縁部217を形成するように折り返されている。結合要素203の折り返し縁部217は、延長要素202の第1の面208に取り付けられて、Y字状の結合部218を形成する。図3Bでは、フィルム状ストリップ(フィルム片)215が結合要素203の第1の末端部(遠位端)216に取り付けられている。これにより、延長要素202の第1の面208の一部に結合要素203の第1の末端部216を取り付けるU字状の結合部が形成されている。このように、図3A図3Eのそれぞれにおいて、延長要素202の一端部の一部は、結合要素203に少なくとも部分的に取り付けられている。図3A図3Dにおいて、Z折りの固定テープアセンブリ200は、固定要素201の第1の面204に取り付けられた持ち上げ摘み片(フィンガーリフト)212をさらに備える。持ち上げ摘み片212は、固定要素201の第1の末端部(遠位端)213に位置する。なお、図3A図3Dは、固定テープアセンブリ200の異なる複数の構成要素を説明することを専ら目的として、固定要素201、延長要素202、及び結合要素203を分解して示しているが、これらの構成要素は、上述のように互いに取り付けられて(繋がって)いることに留意されたい。
【0059】
本発明では、以下の実施形態が想定される。以下の実施形態において、全ての特徴および実施形態の組み合わせが考えられる。
【0060】
[実施形態1]
(1)キャリア要素と、(2)接着剤層と、(3)剥離層とを備え、前記キャリア要素は、(a)第1の面と第2の面とを有する不織布層と、(b)第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている、固定テープアセンブリ。
【0061】
[実施形態2]
実施形態1において、前記キャリア要素は、押出ラミネート、接着接合(接着剤接合)、又はこれらの組み合わせからなる複数層を含む。
【0062】
[実施形態3]
実施形態1~2のいずれかにおいて、前記不織布層は、スパンボンド不織布、カード不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、又はこれらの組み合わせを含む。
【0063】
[実施形態4]
実施形態1~3のいずれかにおいて、前記ポリマーフィルム層は、ポリオレフィンを含む。
【0064】
[実施形態5]
実施形態1~4のいずれかにおいて、前記接着剤層は、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、又はこれらの組み合わせを含む。
【0065】
[実施形態6]
実施形態5において、前記ゴム系接着剤は、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン-ブタジエン(SB)、又はこれらの組み合わせを含む。
【0066】
[実施形態7]
実施形態1~6のいずれかにおいて、前記接着剤層は感圧性である。
【0067】
[実施形態8]
実施形態1~7のいずれかにおいて、前記接着剤層はパターン化されている。
【0068】
[実施形態9]
実施形態1~7のいずれかにおいて、前記接着剤層は連続的である。
【0069】
[実施形態10]
実施形態1~9のいずれかにおいて、前記剥離層は、シリコーン、フルオロポリマー、又はこれらの組み合わせを含む。
【0070】
[実施形態11]
実施形態1~9のいずれかにおいて、前記剥離層は、シリコーン剥離層である。
【0071】
[実施形態12]
実施形態1~11のいずれかにおいて、前記剥離層は、熱を使用して前記ポリマーフィルム層の第1の面に少なくとも部分的に結合されている。
【0072】
[実施形態13]
実施形態1~11のいずれかにおいて、前記剥離層は、紫外線硬化または赤外線硬化を使用して前記ポリマーフィルム層の第1の面に少なくとも部分的に結合されている。
【0073】
[実施形態14]
(1)固定要素と、(2)結合要素と、(3)延長要素とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記固定要素、前記結合要素、および前記延長要素のうちの少なくとも1つは、実施形態1の固定テープアセンブリを含む、Z折りの固定テープアセンブリ。
【0074】
[実施形態15]
(1)固定要素と、(2)結合要素と、(3)延長要素とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記固定要素は、(i)キャリア要素と、(ii)接着剤層と、(iii)剥離層とを備え、前記キャリア要素は、(a)第1の面と第2の面とを有する不織布層と、(b)第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている、Z折りの固定テープアセンブリ。
【0075】
[実施形態16]
実施形態15において、前記固定要素の第1の面は、固定要素を延長要素に接合するように接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている。
【0076】
[実施形態17]
実施形態14~15のいずれかにおいて、前記固定要素の第1の面上における前記接着剤層は、パターン化されている。
【0077】
[実施形態18]
実施形態14~15のいずれかにおいて、前記固定要素の第1の面上における前記接着剤層は、連続的である。
【0078】
[実施形態19]
実施形態14~18のいずれかにおいて、前記接着剤層は、感圧接着剤である。
【0079】
[実施形態20]
実施形態14~19のいずれかにおいて、前記固定要素は、フックをさらに備える。
【0080】
[実施形態21]
実施形態14~19のいずれかにおいて、前記固定要素の前記接着剤層は、前記延長要素に前記固定要素を少なくとも部分的に結合するように前記固定要素の第1の面上の接着領域に設けられている。
【0081】
[実施形態22]
実施形態14~21のいずれかにおいて、前記固定要素に少なくとも部分的に取り付けられた持ち上げ摘み片を更に備えている。
【0082】
[実施形態23]
実施形態14~22のいずれかにおいて、前記結合要素内に、少なくとも1つのミシン目を更に備えている。
【0083】
[実施形態24]
実施形態14~23のいずれかにおいて、前記固定テープアセンブリは、ロール状である。
【0084】
[実施形態25]
(1)固定要素と、(2)結合要素と、(3)延長要素とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記結合要素は、(i)キャリア要素と、(ii)接着剤層と、(iii)剥離層とを備え、前記キャリア要素は、(a)第1の面と第2の面とを有する不織布層と、(b)第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている、Z折りの固定テープアセンブリ。
【0085】
[実施形態26]
実施形態25において、前記結合要素の第1の面は、前記延長要素に前記結合要素を結合するように前記接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている。
【0086】
[実施形態27]
実施形態25~26のいずれかにおいて、前記結合要素の第1の面上における前記接着剤層は、パターン化されている。
【0087】
[実施形態28]
実施形態25~26のいずれかにおいて、前記結合要素の第1の面上における前記接着剤層は、連続的である。
【0088】
[実施形態29]
実施形態25~28のいずれかにおいて、前記接着剤層は、感圧接着剤である。
【0089】
[実施形態30]
実施形態25~29のいずれかにおいて、前記結合要素は、フックをさらに備える。
【0090】
[実施形態31]
実施形態25~30のいずれかにおいて、前記結合要素の前記接着剤層は、前記延長要素に前記結合要素を少なくとも部分的に結合するように前記結合要素の第1の面上の接着領域に設けられている。
【0091】
[実施形態32]
実施形態25~31のいずれかにおいて、前記結合要素内に、少なくとも1つのミシン目を更に備えている。
【0092】
[実施形態33]
実施形態25~32のいずれかにおいて、前記固定テープアセンブリは、ロール状である。
【0093】
[実施形態34]
(1)固定要素と、(2)結合要素と、(3)延長要素とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記延長要素は、(i)キャリア要素と、(ii)接着剤層と、(iii)剥離層とを備え、前記キャリア要素は、(a)第1の面と第2の面とを有する不織布層と、(b)第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている、Z折りの固定テープアセンブリ。
【0094】
[実施形態35]
実施形態34において、前記延長要素の第1の面は、前記結合要素に前記延長要素を結合するように前記接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている。
【0095】
[実施形態36]
実施形態34において、前記延長要素の第2の面は、前記固定要素に前記延長要素を結合するように前記接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている。
【0096】
[実施形態37]
実施形態34~36のいずれかにおいて、前記延長要素の第1の面上における前記接着剤層は、パターン化されている。
【0097】
[実施形態38]
実施形態34~36のいずれかにおいて、前記延長要素の第1の面上における前記接着剤層は、連続的である。
【0098】
[実施形態39]
実施形態34~38のいずれかにおいて、前記接着剤層は、感圧接着剤である。
【0099】
[実施形態40]
実施形態34~39のいずれかにおいて、前記延長要素の前記接着剤層は、前記延長要素に前記結合要素を少なくとも部分的に結合するように前記延長要素の第1の面上の接着領域に設けられている。
【0100】
[実施形態41]
実施形態34~39のいずれかにおいて、前記延長要素の前記接着剤層は、前記固定要素と前記結合要素とに前記延長要素を少なくとも部分的に結合するように前記延長要素の第1の面上の接着領域に設けられている。
【0101】
[実施形態42]
実施形態34~41のいずれかにおいて、前記結合要素内に、少なくとも1つのミシン目を更に備えている。
【0102】
[実施形態43]
実施形態34~44のいずれかにおいて、前記固定テープアセンブリは、ロール状である。
【0103】
[実施形態44]
固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、前記延長要素は、第1の面と第2の面とを備え、前記延長要素は、実質的に非伸長性であり、前記固定要素と前記結合要素とのうちの少なくとも一方は、実施形態1の固定テープアセンブリを含む、Z折りの固定テープアセンブリ。
【0104】
[実施形態45]
実施形態44において、前記延長要素は、ポリエステルを含む。
【0105】
[実施形態46]
実施形態44において、前記延長要素は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ポリプロピレン(OPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0106】
[実施形態47]
実施形態44~46のいずれかにおいて、前記延長要素の第1の面は、接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている。
【0107】
[実施形態48]
実施形態44~47のいずれかにおいて、前記延長要素の第2の面は、剥離層によって少なくとも部分的に覆われている。
【0108】
[実施形態49]
実施形態14~48のいずれかに記載のZ折りの固定テープアセンブリを製造する方法。
【0109】
[実施形態50]
実施形態14~48のいずれかに記載のZ折りの固定テープアセンブリを備えている、物品。
【0110】
[実施形態51]
実施形態50において、前記物品はおむつである。
【0111】
以上の説明および添付図面は、本発明の原理、並びに、好ましい実施形態および動作モードを示すものである。ただし、本発明は、上述の特定の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。上述した実施形態の追加的な変形(例えば、本発明の特定の構成に関連する特徴は、必要に応じて、本発明の任意の他の構成に代わりに関連付けられてもよいこと)は、当業者によって理解されるであろう。
【0112】
したがって、上述した実施形態は、限定的ではなく例示的なものとみなされるべきである。よって、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱しない限り、上述の実施形態に対する変形が当業者によってなされ得ることが理解されるべきである。
【0113】
[実施例]
[劣化試験]
本開示の態様に係る固定テープアセンブリの巻き戻し力(巻き戻し解放力)が、3つの異なる従来のテープの巻き戻し力(巻き戻し解放力)と比較された。従来のテープは、ポリオレフィン層が積層されたシリコーン不織布を有する。試験された実施例の固定テープアセンブリおよび比較例のテープの概要は、下記の表1に見られる。表1から分かるように、実施例1~3では、同じ接着剤(PSA)が使用された。一方、比較例1、比較例2,3、及び比較例4,5では、それぞれ異なる接着剤(PSA-C1,PSA-C2,PSA-C3)が使用された。実施例および比較例で使用された各接着剤は、ゴム系感圧接着剤である。各比較例のテープのシリコーンコーティング重量は、表1に示すように変えられた。幅66mmのテープのロールについて、Instron(登録商標)Model 5943引張試験機(米国マサチューセッツ州、Instron社製)を用いて、1000mm/分の巻き戻し速度で巻き戻し試験が実施された。各テープについて、1週間間隔で、6週間にわたって試験が繰り返された。試験と試験の間には、テープが50度の温度で保管された。
【0114】
[表1:テープ構成]
【表1】
【0115】
下記の表2及び図4図6において、劣化試験の結果が確認され得る。
【0116】
[表2:巻き戻し解放結果]
【表2】
【0117】
劣化試験の結果から分かるように、本開示に係る固定テープアセンブリは、6週間後であっても、また、シリコーンコーティング重量が低くても、きれいに巻き戻された。対照的に、従来のテープでは、接着剤が隣接するテープ層の不織布に少なくとも部分的に転移し、これにより、テープを巻き戻す際に不織布層から不織布繊維が引き出され、不織布に損傷を与えるという望ましくない結果が生じた。その結果、表2に示すように、従来のテープは、中程度のシリコーンコート量を有するテープでは不織布の損傷を受け、きれいな巻き戻しを達成するためには高いシリコーンコート量を必要とした。図5図6は、各実施例および各比較例について、テープの巻き戻し力(巻き戻し解放力)が、初期の巻き戻し力(巻き戻し解放力)と比較して、さまざまな時間間隔でどのように動作するかを示している。
【0118】
[伸長試験]
本開示の実施形態に係るZ折りの固定テープアセンブリの総伸長量(実施例4)が、2つの従来のZ折りテープの総伸長量(比較例6および比較例7)と比較された。下記の表3に、各Z折りテープの構成材料が示されている。実施例4の不織布ラミネートの固定要素は、不織布層に隣接するゴム系感圧接着剤層を含む固定テープアセンブリであり、その不織布層はポリオレフィンポリマーフィルム層に隣接し、そのポリマーフィルム層はシリコーン剥離層に隣接している。伸長試験は、Instron(登録商標)Model 5943引張試験機(米国マサチューセッツ州、Instron社製)を用いて、幅13mmのテープに対して1500mm/分の伸長速度で実施された。断裂時または破断時における各テープのゲージ長の増加が記録された。各テープの総伸長量は、元のテープの長さに伸長後のテープの長さの増加を加算することによって計算された。図7に、伸長試験の結果が示されている。固定要素としての本開示の固定テープアセンブリと、非伸長性ポリエステルの延長要素とを含む実施例4の総伸長量は、比較例6,7の総伸長量に比べて著しく小さかった。図7から分かるように、比較例6の総伸長量は実施例4の約4倍であり、比較例7の総伸長量は実施例4の2倍を超えた。
【0119】
[表3:Z折りテープの構成]
【表3】
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-09-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、
前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、
前記固定要素、前記結合要素、および前記延長要素のうちの少なくとも1つは、固定テープアセンブリを含み、
前記固定テープアセンブリは、キャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを備え、
前記キャリア要素は、
第1の面と第2の面とを有する不織布層と、
第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、
前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記不織布層の厚さは、30グラム/平方メートル以上50グラム/平方メートル未満である、
Z折りの固定テープアセンブリ。
【請求項2】
固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、
前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、
前記固定要素は、キャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを備え、
前記キャリア要素は、
第1の面と第2の面とを有する不織布層と、
第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、
前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている、
Z折りの固定テープアセンブリ。
【請求項3】
前記固定要素の第1の面は、前記延長要素に前記固定要素を結合するように前記接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項1に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項4】
前記固定要素の第1の面上における前記接着剤層は、パターン化されている、
請求項1または請求項2に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項5】
前記固定要素の第1の面上における前記接着剤層は、連続的である、
請求項1または請求項2に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項6】
前記接着剤層は、感圧接着剤である、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項7】
前記固定要素は、フックをさらに備える、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項8】
前記固定要素の前記接着剤層は、前記延長要素に前記固定要素を少なくとも部分的に結合するように前記固定要素の第1の面上の接着領域に設けられている、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項9】
前記固定要素に少なくとも部分的に取り付けられた持ち上げ摘み片を更に備えている、
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項10】
前記結合要素内に、少なくとも1つのミシン目を更に備えている、
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項11】
前記固定テープアセンブリは、ロール状である、
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項12】
固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、
前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、
前記結合要素は、キャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを備え、
前記キャリア要素は、
第1の面と第2の面とを有する不織布層と、
第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、
前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている、
Z折りの固定テープアセンブリ。
【請求項13】
前記結合要素の第1の面は、前記延長要素に前記結合要素を結合するように前記接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項12に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項14】
前記結合要素の第1の面上における前記接着剤層は、パターン化されている、
請求項12または請求項13に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項15】
前記結合要素の第1の面上における前記接着剤層は、連続的である、
請求項12または請求項13に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項16】
前記接着剤層は、感圧接着剤である、
請求項12から請求項15のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項17】
前記結合要素は、フックをさらに備える、
請求項12から請求項16のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項18】
前記結合要素の前記接着剤層は、前記延長要素に前記結合要素を少なくとも部分的に結合するように前記結合要素の第1の面上の接着領域に設けられている、
請求項12から請求項17のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項19】
前記結合要素内に、少なくとも1つのミシン目を更に備えている、
請求項12から請求項18のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項20】
前記固定テープアセンブリは、ロール状である、
請求項12から請求項19のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項21】
固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、
前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、
前記延長要素は、キャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを備え、
前記キャリア要素は、
第1の面と第2の面とを有する不織布層と、
第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、
前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置されている、
Z折りの固定テープアセンブリ。
【請求項22】
前記延長要素の第1の面は、前記結合要素に前記延長要素を結合するように前記接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項21に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項23】
前記延長要素の第2の面は、前記固定要素に前記延長要素を結合するように前記接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項21に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項24】
前記延長要素の第1の面上における前記接着剤層は、パターン化されている、
請求項21から請求項23のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項25】
前記延長要素の第1の面上における前記接着剤層は、連続的である、
請求項21から請求項23のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項26】
前記接着剤層は、感圧接着剤である、
請求項21から請求項25のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項27】
前記延長要素の前記接着剤層は、前記延長要素に前記結合要素を少なくとも部分的に結合するように前記延長要素の第1の面上の接着領域に設けられている、
請求項21から請求項26のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項28】
前記延長要素の前記接着剤層は、前記固定要素と前記結合要素とに前記延長要素を少なくとも部分的に結合するように前記延長要素の第1の面上の接着領域に設けられている、
請求項21から請求項26のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項29】
前記結合要素内に、少なくとも1つのミシン目を更に備えている、
請求項21から請求項28のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項30】
前記固定テープアセンブリは、ロール状である、
請求項21から請求項29のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項31】
固定要素と、結合要素と、延長要素とを備え、
前記固定要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記結合要素は、使い捨て物品または使い捨て物質に貼り付けるための第1の面と、該第1の面とは反対側に向けられた第2の面とを有し、
前記延長要素は、前記固定要素と前記結合要素との間に配置され、前記固定要素と前記結合要素とに少なくとも部分的に繋がっており、
前記延長要素は、第1の面と第2の面とを備え、
前記延長要素は、実質的に非伸長性であり、
前記固定要素と前記結合要素とのうちの少なくとも一方は、固定テープアセンブリを含み、
前記固定テープアセンブリは、キャリア要素と、接着剤層と、剥離層とを備え、
前記キャリア要素は、
第1の面と第2の面とを有する不織布層と、
第1の面と第2の面とを有するポリマーフィルム層と、を備え、
前記ポリマーフィルム層の第2の面は、前記不織布層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記接着剤層は、前記不織布層の第2の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記剥離層は、前記ポリマーフィルム層の第1の面上に少なくとも部分的に配置され、
前記不織布層の厚さは、30グラム/平方メートル以上50グラム/平方メートル未満である、
Z折りの固定テープアセンブリ。
【請求項32】
前記延長要素は、ポリエステルを含む、
請求項31に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項33】
前記延長要素は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ポリプロピレン(OPP)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、
請求項31に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項34】
前記延長要素の第1の面は、接着剤層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項31から請求項33のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項35】
前記延長要素の第2の面は、剥離層によって少なくとも部分的に覆われている、
請求項31から請求項34のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリ。
【請求項36】
請求項1から請求項35のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリを製造する方法。
【請求項37】
請求項1から請求項35のいずれか1項に記載のZ折りの固定テープアセンブリを備えている、物品。
【請求項38】
前記物品はおむつである、請求項37に記載の物品。
【外国語明細書】