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特開2024-150783オブジェクト原点に基づく演出オブジェクトの照明効果演出方法、及び、受信装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150783
(43)【公開日】2024-10-23
(54)【発明の名称】オブジェクト原点に基づく演出オブジェクトの照明効果演出方法、及び、受信装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/115 20200101AFI20241016BHJP
   H05B 47/19 20200101ALI20241016BHJP
   H05B 47/155 20200101ALI20241016BHJP
【FI】
H05B47/115
H05B47/19
H05B47/155
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024131641
(22)【出願日】2024-08-08
(62)【分割の表示】P 2023510483の分割
【原出願日】2022-08-17
(31)【優先権主張番号】10-2021-0108342
(32)【優先日】2021-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.MEMORY STICK
(71)【出願人】
【識別番号】517418150
【氏名又は名称】ファンライト シーオー., エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】FANLIGHT CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】チェ,キョン イル
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジョン ミン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒョン ギル
(57)【要約】
【課題】オブジェクト原点に基づいて演出オブジェクトを効果的に演出する。
【解決手段】受信した座席情報に基づいて客席における前記受信装置の座標を把握する段階と、予め定義された演出形状及び前記演出形状の大きさに応じて設定された少なくとも1つの表現レベルが含まれているオブジェクトデータ及び予め定義された色データを受信して格納する段階と、前記演出形状、前記演出形状のオブジェクト原点及び前記少なくとも1つの表現レベルを指示するオブジェクト情報、及び発光色を指示する色情報が含まれている制御パケットを受信する段階と、前記オブジェクト情報及び前記装置座標に基づいて前記オブジェクト原点と前記受信装置の座標との位置関係を判定する段階と、前記位置関係及び前記色情報に基づいて前記少なくとも1つの表現レベルに前記演出形状が表現されるように該当発光動作を行う段階と、を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信装置の照明効果演出方法において、
受信した座席情報に基づいて客席における前記受信装置の座標を把握する段階と、
予め定義された演出形状及び前記演出形状の大きさに応じて設定された少なくとも1つの表現レベルが含まれているオブジェクトデータ及び予め定義された色データを受信して格納する段階と、
前記演出形状、前記演出形状のオブジェクト原点及び前記少なくとも1つの表現レベルを指示するオブジェクト情報、及び発光色を指示する色情報が含まれている制御パケットを受信する段階と、
前記オブジェクト情報及び前記装置座標に基づいて前記オブジェクト原点と前記受信装置の座標との位置関係を判定する段階と、
前記位置関係及び前記色情報に基づいて前記少なくとも1つの表現レベルに前記演出形状が表現されるように該当発光動作を行う段階と、
を含む照明効果演出方法。
【請求項2】
前記位置関係を判定する段階は、前記オブジェクト原点と前記受信装置の座標との間の距離に基づいて、前記少なくとも1つの表現レベルを決定する段階を含むことを特徴とする、請求項1に記載の照明効果演出方法。
【請求項3】
前記オブジェクト原点は、前記演出形状の中心座標であることを特徴とする、請求項1に記載の照明効果演出方法。
【請求項4】
決定された前記表現レベルは、前記オブジェクト原点との位置関係によって相対的に変換された装置座標によって決定されることを特徴とする、請求項2に記載の照明効果演出方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの表現レベルは、前記オブジェクト原点との距離によって等差的に決定されることを特徴とする、請求項1に記載の照明効果演出方法。
【請求項6】
前記受信装置は、等差的に決定された表現レベルを加重値とし、前記色情報によって加重発光することを特徴とする、請求項5に記載の照明効果演出方法。
【請求項7】
前記受信装置には、前記演出形状の回転変換に必要な演算値が角度別にマッピングされた第1テーブルが備えられ、
前記制御パケットは、前記演出形状の回転を指示する第1指示情報を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の照明効果演出方法。
【請求項8】
前記受信装置には、前記演出形状の大きさ変更に必要な演算値が倍率別にマッピングされた第2テーブルが備えられ、
前記制御パケットは、前記演出形状の大きさ変更を指示する第2指示情報を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の照明効果演出方法。
【請求項9】
照明効果を演出する受信装置において、
通信部と、
メモリと、
発光部と、
プロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
受信した座席情報に基づいて客席における前記受信装置の座標を把握し、
予め定義された演出形状及び前記演出形状の大きさに応じて設定された少なくとも1つの表現レベルが含まれているオブジェクトデータ及び予め定義された色データを受信して格納し、
前記演出形状、前記演出形状のオブジェクト原点及び前記少なくとも1つの表現レベルを指示するオブジェクト情報、及び発光色を指示する色情報が含まれている制御パケットを受信し、
前記オブジェクト情報及び前記装置座標に基づいて前記オブジェクト原点と前記受信装置の座標との位置関係を判定し、
前記位置関係及び前記色情報に基づいて前記少なくとも1つの表現レベルに前記演出形状が表現されるように該当発光動作を行う受信装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、受信装置、又は照明制御システムがオブジェクト原点に基づいて演出オブジェクトの照明効果を演出する方法、及び照明制御システムが照明効果を演出する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、発光装置(又は照明装置)は、光源からの光を反射、屈折及び透過させて照明の目的を達成させる装置を意味し得る。発光装置は、配光によって間接発光装置、半間接発光装置、全般拡散発光装置、半直接発光装置及び直接発光装置などに分類できる。
【0003】
技術の発展に伴い、発光装置は、多様な用途に用いられている。一例として、発光装置は、建物の外壁などに発光装置を設置してメディア機能を具現するメディアファサード(Media facade)を演出するのに用いられる。他の例として、発光装置は、一定照度以下の環境であるスポーツ競技やコンサートなどの公演会場で携帯用応援グッズとして用いられる。しかし、このような公演環境では、複数の発光装置が個別に制御されるため、体系的な照明パターンや形状を生成し難い側面がある。また、発光装置に配置された光源を用いるだけでは効果的な応援効果が達成され難い側面がある。
【0004】
達成し難い問題の原因として、使用可能な無線帯域幅の限界、多くのデータを同時に複数の発光装置に送出(即ち、放送(broadcasting))しても不可欠に発生するそれぞれの発光装置のデータ処理時間などが存在し得る。
【0005】
従って、前記のような問題を具体的に解決するために、複数の発光装置を一律に制御し、このような制御によってスポーツ競技やコンサートなどのような公演会場で多様な公演演出を行える方法が要求されているのが現状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、受信装置がオブジェクト原点(object origin)に基づいて演出オブジェクトを効果的に演出する方法、及びオブジェクト原点に基づいて演出オブジェクトを効果的に演出する照明制御システムに関することにある。
【0007】
本開示が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及していない更に他の課題は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するための本開示の例示的な実施例に係る受信装置の照明効果演出方法は、受信した座席情報に基づいて客席における前記受信装置の座標を把握する段階と、予め定義された演出形状及び前記演出形状の大きさに応じて設定された少なくとも1つの表現レベルが含まれているオブジェクトデータ及び予め定義された色データを受信して格納する段階と、前記演出形状、前記演出形状のオブジェクト原点及び前記少なくとも1つの表現レベルを指示するオブジェクト情報、及び発光色を指示する色情報が含まれている制御パケットを受信する段階と、前記オブジェクト情報に基づいて前記オブジェクト原点と前記受信装置座標との位置関係を判定する段階と、前記位置関係及び前記色情報に基づいて前記少なくとも1つの表現レベルに前記演出形状が表現されるように該当発光動作を行う段階と、を含むことができる。
【0009】
本開示の例示的な実施例に係る受信装置の照明効果演出方法において、前記位置関係を判定する段階は、前記オブジェクト原点と前記受信装置座標との間の距離に基づいて、前記少なくとも1つの表現レベルを決定する段階を含むことを特徴とすることができる。
【0010】
本開示の例示的な実施例に係る受信装置の照明効果演出方法において、前記オブジェクト原点は、前記演出形状の中心座標であり、前記受信装置座標は、前記オブジェクト原点に基づいて相対的に決定されることを特徴とすることができる。
【0011】
本開示の例示的な実施例に係る受信装置の照明効果演出方法において、少なくとも1つの表現レベルは、前記オブジェクト原点との距離によって等差的に決定されることを特徴とすることができる。
【0012】
本開示の例示的な実施例に係る受信装置の照明効果演出方法において、前記少なくとも1つの表現レベルは、前記オブジェクト原点と予め設定された距離の範囲内の場合に決定される第1表現レベル、及び前記オブジェクト原点と前記予め設定された距離の範囲外の場合に決定される第2表現レベルを含むことを特徴とすることができる。
【0013】
本開示の例示的な実施例に係る受信装置の照明効果演出方法において、前記受信装置は、複数の受信装置を含み、前記複数の受信装置のうち前記第1表現レベルを有する受信装置は、前記第2表現レベルを有する受信装置と同一の色に発光することを特徴とすることができる。
【0014】
本開示の例示的な実施例に係る受信装置の照明効果演出方法において、前記少なくとも1つの表現レベルは加重値を有し、前記受信装置は、同一の前記制御パケットを受信する複数の受信装置を含み、前記少なくとも1つの表現レベルを加重値で処理し、前記複数の受信装置のうち第1表現レベルを有する第1受信装置は、前記第2表現レベルを有する第2受信装置と同一の前記色情報を受信し、前記加重値によって互いに異なる色に発光することを特徴とすることができる。
【0015】
本開示の例示的な実施例に係る受信装置の照明効果演出方法において、前記受信装置には、回転変換に必要な演算値が角度別にマッピングされた第1テーブルが備えられ、前記制御パケットは、前記演出形状の回転を指示する第1指示情報を更に含むことを特徴とすることができる。
【0016】
本開示の例示的な実施例に係る受信装置の照明効果演出方法において、前記受信装置には、前記演出形状に必要な演算値が倍率別にマッピングされた第2テーブルが備えられ、前記制御パケットは、前記演出形状の大きさ変更を指示する第2指示情報を更に含むことを特徴とすることができる。
【0017】
本開示の例示的な実施例に係るサーバ、照明制御装置及び受信装置を含む照明制御システムの照明効果演出方法は、前記サーバが座席情報を送信する段階と、前記受信装置が、前記サーバから受信した座席情報に基づいて客席における前記受信装置の座標を把握する段階と、前記照明制御装置が、予め定義された演出形状及び前記演出形状の大きさに応じて設定された少なくとも1つの表現レベルを含むオブジェクトデータ及び色データを生成する段階と、前記受信装置が、前記オブジェクトデータ及び前記色データを前記照明制御装置から受信して格納する段階と、前記照明制御装置が、前記演出形状、前記演出形状のオブジェクト原点及び前記少なくとも1つの表現レベルを指示するオブジェクト情報及び発光色を指示する色情報を含む制御パケットを生成する段階と、前記受信装置が、前記照明制御装置から受信した前記制御パケット内の前記オブジェクト情報に基づいて前記オブジェクト原点と前記受信装置座標との位置関係を判定する段階と、前記受信装置が、前記位置関係、及び前記色情報に基づいて前記少なくとも1つの表現レベルに前記演出形状が表現されるように該当発光動作を行う段階と、を含むことができる。
【0018】
本開示の例示的な実施例によれば、前記例示的な実施例は、照明制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであり得る。
【0019】
本開示のその他の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0020】
本開示による照明効果演出方法は、オブジェクト原点に基づいて複数の受信装置を制御できるので、受信装置にグループ情報を含まなくても同時多発的に複数の受信装置を制御できる。
【0021】
また、本開示による照明効果演出方法は、公演会場での公演演出時にオブジェクトの演出位置や大きさ、回転などを指示して自由度の高い演出を達成できる。
【0022】
更に、本開示による照明効果演出方法は、オブジェクト原点に基づいて演出オブジェクトを表現するので、複数の演出オブジェクトを重ねて表現可能であり、レイヤー効果を誘発できる。
【0023】
また、本開示による照明効果演出方法は、公演会場での公演演出時に受信装置を個別に制御することに比べて効率的に周波数帯域を利用でき、制御パケットを含む制御信号を処理するのにかかる遅延時間を短縮できる。
【0024】
更に、本開示による照明効果演出方法は、複数の受信装置のそれぞれを個別に制御するのとは異なり、無線で伝送される制御信号の大きさを低減させることができるため、速い応答速度を確保できる。これにより、従来の技術よりも多数の発光装置をリアルタイムで同時に制御できる。
【0025】
本開示の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない更に他の効果は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出システムを示す概念図である。
図2】本開示の例示的な実施例に係る発光制御装置を示すブロック図である。
図3】本開示の例示的な実施例に係る受信装置を示すブロック図である。
図4】本開示の例示的な実施例に係るオブジェクト原点に基づいて照明効果演出方法を示す図である。
図5】本開示の例示的な実施例に係るビットストリームの構造図である。
図6】本開示の例示的な実施例に係るパケットの構造図である。
図7】本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出方法のフローチャートである。
図8】本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出方法のフローチャートである。
図9】本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。
図10】本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。
図11】本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。
図12】本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。
図13】本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。
図14】本開示の例示的な実施例に係るビットストリームの構造図である。
図15】本開示の例示的な実施例に係るパケットの構造図である。
図16】本開示の例示的な実施例に係るリサイジング情報を含むマッピングテーブルである。
図17】例示的な実施例に係る回転情報を示すマッピングテーブルである。
図18】本開示の例示的な実施例によってリサイジングされる照明効果演出方法を示す図である。
図19】本開示の例示的な実施例によってリサイジングされる照明効果演出方法を示す図である。
図20】本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出方法を示す図である。
図21】本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出方法を示す図である。
図22】本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出方法を示す図である。
図23】本開示の例示的な実施例によって照明効果が演出された公演会場客席の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になる。しかし、本開示は、以下で開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現できる。但し、本実施例は本開示の開示を完全なものにし、本開示が属する技術分野における通常の技術者に本開示の範疇を完全に理解させるために提供されるものであり、本開示は請求項の範囲により定義されるに過ぎない。
【0028】
本開示で用いられた用語は、実施例を説明するためのものであり、本開示を制限しようとするものではない。本開示において、単数型は特に言及しない限り複数型も含むことができる。開示で用いられる「含むことができる(comprises)」及び/又は「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素以外に1つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。開示全体に亘って同一の図面符号は同一の構成要素を示し、「及び/又は」は言及された構成要素のそれぞれ及び1つ以上の全ての組み合わせを含むことができる。たとえ、「第1」、「第2」などが多様な構成要素を叙述するために用いられていても、これらの構成要素は、これらの用語により制限されないのは当然である。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために用いる。従って、以下で言及される第1構成要素は、本開示の技術的思想内で第2構成要素でもあり得るのは言うまでもない。
【0029】
「例示的な」という単語は、本開示において「例示又は例証として用いられた」の意味として用いられる。本開示において「例示的な」ものと説明された任意の実施例は、必ずしも好ましいものと解釈されたり、他の実施例よりも利点を有するものと解釈されてはならない。
【0030】
本開示の実施例は、機能又は機能を行うブロックの観点から説明できる。本開示の「部」又は「モジュール」などと称されるブロックは、論理ゲート、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ、受動電子部品、能動電子部品、光学コンポーネント、ハードワイヤード回路(hardwired circuits)などのようなアナログ又はデジタル回路によって物理的に実現でき、選択的にファームウェア及びソフトウェアによって駆動できる。また、開示で用いられる「部」という用語は、ソフトウェア、FPGA又はASICのようなハードウェアエレメントを意味し、「部」は何かの役割を果たせる。しかし、「部」はソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。「部」は、アドレッシングできる格納媒体に存在するように構成されてもよく、1つ又はそれ以上のプロセッサを実行させるように構成されてもよい。従って、一例として、「部」はソフトウェアエレメント、オブジェクト指向ソフトウェアエレメント、クラスエレメント及びタスクエレメントなどのようなエレメントと、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含むことができる。エレメントと「部」内で提供される機能は、より少数のエレメント及び「部」と結合でき、追加のエレメントと「部」に更に分離できる。
【0031】
本開示の実施例は、少なくとも1つのハードウェアデバイス上で実行される少なくとも1つのソフトウェアプログラムを用いて実現でき、エレメントを制御するためにネットワーク管理機能を行える。
【0032】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「真下(beneath)」、「下部(Lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは図示されているように、1つの構成要素と他の構成要素との相関関係を容易に記述するために使用され得る。空間的に相対的な用語は、図示されている方向に加えて使用時又は動作時に構成要素の互いに異なる方向を含む用語として理解されるべきである。例えば、図示されている構成要素をひっくり返す場合、他の構成要素の「下(below)」又は「真下(beneath)」と記述されている構成要素は、他の構成要素の「上(above)」に置くことができる。従って、例示的な用語である「下」は、下と上の方向を何れも含むことができる。構成要素は他の方向にも向けることができ、これにより空間的に相対的な用語は向きによって解釈できる。
【0033】
他の定義がなければ、本開示で用いられる全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本開示が属する技術分野における通常の技術者が共通して理解できる意味として用いられる。また、一般に用いられる辞典に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0034】
以下、添付の図面を参照して本開示の実施例を詳細に説明できる。
【0035】
図1は、本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出システム10を示す概念図である。
【0036】
図1を参照すると、本開示の一実施例に係る公演会場における照明効果演出システム10は、サーバ100、発光制御装置200、マスタ装置300、送信機400、及び受信装置500を含むことができ、サーバ100は、データベース(DB)を含むことができる。発光制御装置200は、シナリオを表現、構想、設計するためのシミュレータ201を含むことができる。照明効果演出システム10は、発光制御装置200を用いて受信装置500の発光状態を制御することで、公演会場の観客席での応援などのような公演演出のための多様な形態の発光パターンを演出できる。
【0037】
サーバ100は、照明効果を演出するために必要な各種データを格納するデータベース(DB)を格納できる。データベース(DB)は、発光制御装置200に有線通信、無線通信、データ直接提供などの方式で各種公演データを提供できる。例えば、サーバ100は、同軸ケーブル、有線LAN(LAN:Local Area Network)(例えば、イーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標)))などの有線ネットワーク方式で公演データを発光制御装置200に提供できる。例えば、サーバ100は、移動通信標準通信方式によって構築された移動通信網上で発光制御装置200に公演データをパケットの形態で提供できる。例えば、サーバ100に格納されたデータベース(DB)は、移動式ディスクなどの格納媒体を介して発光制御装置200に物理的に移植できる。
【0038】
発光制御装置200は、公演会場での公演演出のために受信装置500を制御する機能を行える。例えば、発光制御装置200は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、スレートPC(slate PC)、タブレットPC(tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、ウェアラブルデバイス(wearable device、例えば、スマートウォッチ(smartwatch)、スマートガラス(smart glass)、HMD(head mounted display))などのような電子装置の1つであって、例示的な実施例と関連するアプリケーションのインストール及び実行可能な全ての電子装置を含むことができ、又はこれらの電子装置の構成の一部を含むか、これと連動できる多様な形態で構成できる。
【0039】
例示的な実施例において、発光制御装置200は、MA Lighting grandMA2、grandMA3、ETC EOS、ETC ION、ETC GIO、Chroma Q Vista、High End HOG、High End Fullboar、Avolites Sapphire Avolites Tiger、Chamsys MagicQ、Obsidian control systems Onyx、Martin M6、Martin M1、Nicolaudie Sunlite、ESA、ESA2、Lumidesk、SunSuite、Arcolis、Daslight、LightRider、MADRIX、DJ LIGHT STUDIO、DISCO-DESIGNER VJ STUDIO、Stagecraft、Lightkeyなどのような電子装置、又は/及びPC用ソフトウェアの1つであり得る。
【0040】
発光制御装置200は、照明効果を演出するためのシミュレータ201を含むことができる。シミュレータ201は、照明効果を実現するための仮想シミュレーションを実現する電子的装置、又は電子的装置で駆動されるソフトウェア、又はソフトウェアと電子的装置が結合された複合装置であり得る。例えば、ユーザは、シミュレータ201に演出しようとする場面に対応する電子的信号を入力でき、シミュレータ201は、発光制御装置200で駆動できるように、入力された電子的信号を発光制御装置200のプロトコルに符合するように変換して発光制御装置200に提供できる。
【0041】
シミュレータ201には、多様なシナリオ(scenario)を予め定められて格納でき、ユーザによって入力することもできる。シナリオは、公演時間全体において受信装置500を用いて照明効果を誘発するように構想された設計図であり得る。公演演出者は、シナリオを構想し、これに符合するようにシミュレータ201に入力できる。シナリオは、公演の毎場面、又は公演曲ごとに異なっていてもよく、これにより、公演の毎場面に相応する応援効果を演出するための設計図として機能できる。
【0042】
本開示の例示的な実施例によれば、シミュレータ201は、公演会場の大きさ及び演出形状に基づいて演出オブジェクトを生成でき、演出オブジェクトのオブジェクト原点を予め設定できる。
【0043】
本開示の例示的な実施例によれば、シミュレータ201は、演出オブジェクトを既存に広く用いられているイメージ格納フォーマット(例えば、BMP、JPG、GIF、TIFF、TIF、Exif、PNG、PPM、PGM、PBM、PNM、SVGなど)、又は動画格納フォーマット(例えば、mp4、avi、mov、wmv、wkv、flv、f4v、swf、VP8、VP9、webm、MPGなど)の1場面を利用できる。
【0044】
本開示の例示的な実施例によれば、シミュレータ201は、演出形状を単純化するために場面の類似色を1つに指定でき、演出オブジェクトを背景から分離するために演出形状の枠を定義し、演出形状以外の領域である背景領域を透明化するか、背景色(例えば、黒)を指定できる。
【0045】
本開示の例示的な実施例によれば、シミュレータ201は、演出オブジェクトの主な表象領域である有効領域と付随的な領域である背景領域とを分離できる。
【0046】
本開示の例示的な実施例によれば、シミュレータ201は、演出オブジェクトの中心座標を定義し、中心座標から放射的に表現レベルを定義できる。演出オブジェクトの表現レベルは、演出形状を維持するように設定でき、中心座標との位置関係に比例して順次、高い表現レベルを設定できる。
【0047】
例示的な実施例において、発光制御装置200は、受信装置500の制御を可能にする適切なソフトウェアやコンピュータプログラムを含むことができる。例えば、発光制御装置200は、受信装置500を制御する例示的なプロトコルとして、DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet又はKiNETなどを含むことができる。発光制御装置200は、DMX512、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet又はKiNETなどのような適切なフォーマットでデータ信号(例えば、発光制御信号)を伝送できる。発光制御装置200は、受信装置500を制御するために発光制御信号を生成する。発光制御信号は、受信装置500にブロードキャスティング(broadcasting)されることによって、1つ以上の発光装置が発光制御信号によって発光できる。発光制御信号は、発光状態(例えば、発光色、明るさ値、点滅速度など)に関する情報を含むことができる。
【0048】
例示的な実施例において、発光制御装置200は、複数の入/出力ポートを備えることができる。発光制御装置200は、特定のデータ信号フォーマット又はプロトコルに対応するか、関連する入/出力ポートを備えることができる。例えば、発光制御装置200は、DMX512、RDMデータ入/出力を専用とする第1ポートとArt-Net及びsACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet、KiNETデータ入/出力を専用とする第2ポートを備えることができる。DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet及びKiNETプロトコルは、舞台照明設備用制御プロトコルとして広く知られている。例示的な実施例によれば、発光制御装置200は、DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet及びKiNETなどの制御プロトコルを用いて受信装置500に対するより柔軟な制御を企画できる。
【0049】
マスタ装置300は、公演会場での効率的な信号伝送のために設けることができる。マスタ装置300は、データベース(DB)を含むことができる。マスタ装置300は、発光制御装置200から制御信号を受信し、制御信号に自身が格納するデータベース(DB)の情報を含んで送信機400に提供するか、受信装置500に直接提供できる。マスタ装置300は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、スレートPC(slate PC)、タブレットPC(tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、ウェアラブルデバイス(wearable device、例えば、スマートウォッチ(smartwatch)、スマートガラス(smart glass)、HMD(head mounted display))などのような電子装置であり得るが、これに制限されない。マスタ装置300は、必ずしも別途のハードウェア装置として構成する必要なく、発光制御装置200の一部として、又は送信機400の一部として結合して実現することもできる。
【0050】
送信機400は、通信装置の一環として発光制御装置200、又はマスタ装置300から受信した発光制御信号を増幅又は伝達する機能を行える。例えば、送信機400は、アンテナのような通信装置として実現できる。送信機400は、発光制御装置200から受信するか、マスタ装置300から受信した発光制御信号を受信装置500に伝送できる。送信機400が発光制御装置200から受信装置500の発光を制御するための発光制御信号を受信し、受信装置500に前記発光制御信号を伝送することにより、前記受信装置500は、発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。
【0051】
例示的な実施例において、送信機400は、複数の送信機の通称であり得る。例えば、送信機400は、第1送信機401及び第2送信機402などを含むことができる。例えば、公演会場には、複数の送信機を設けることができるが、第1区域のための第1送信機401、及び第2区域のための第2送信機402などが設けられることによって、各客席に効率的に無線制御信号を送信できる。
【0052】
例示的な実施例において、送信機400は、発光制御装置200とは別の装置として開示されているが、発光制御装置200は、送信機400と同じ役割を果たす通信モジュールを含むことができる。従って、発光制御装置200は、実施例に係る送信機400と同じ役割を果たすことができ、受信装置500は、発光制御装置200から発光制御信号を受信して発光できる。
【0053】
本開示の送信機400は、指向性(directivity)を有することができる。公演企画者は、該当公演で用いられる送信機のスペックを考慮して公演企画段階で送信機400を配置できる。従って、受信装置500は、自身に予め格納された送信機の識別情報に対応する識別情報を有する送信機400から発光制御信号を受信できる。
【0054】
また、発光制御装置200から生成された発光制御信号は、マスタ装置300で受信され、マスタ装置300が発光制御信号を無線制御信号に変換できる。マスタ装置300は、変換された無線制御信号を送信機400に伝達し、送信機400は、無線通信(例えば、RF通信など)を用いて公演会場内の受信装置500に送出(broadcasting)できる。ここで、無線制御信号は、受信装置500を無線通信方式で制御するための形態に制御データを変換して生成されたものであり、送出(又は放送:broadcasting)は、複数の受信装置が共通の信号を受信してそれに相応する動作を処理するという概念として理解できる。
【0055】
受信装置500は、発光制御装置200によってリアルタイムで又は予め定められた制御情報によって多様な形態の発光パターンを演出する機能を行える。
【0056】
例示的な実施例において、受信装置500は、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を含むか、発光素子に接続できる。受信装置500は、無線通信が可能な任意の電子装置を含む装置であって、スポーツ競技場やコンサートなどのような公演会場で観客が所持する小型の応援用グッズであり得る。例えば、受信装置500は、携帯電話、無線受信装置、ライティングスティック(stick)、ライティングバー(bar)、ライティングボール(ball)、ライティングパネル(panel)及び無線で制御可能な光源が取り付けられた器具などとできる。本開示において、受信装置500は、ライティングデバイス、受信機、被制御装置、スレーブ、スレーブ照明装置と称することもできる。また、受信装置500は、手首、胸など身体の一部に付着及び/又は着用可能なウェアラブルデバイスを含むことができる。
【0057】
本開示において、受信装置500は、予め格納された送信機400の識別情報に基づいて、送信機400から受信した発光制御信号を解析して発光できる。具体的に、受信装置500は、予め格納された送信機400の識別情報と発光制御信号に含まれている送信機の識別情報とを比較し、前記比較結果、両者が同一である場合、該当発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。
【0058】
例示的な実施例において、受信装置500は、複数の発光装置の通称であり得る。例えば、受信装置500は、第1発光装置501及び第2発光装置502などを含むことができる。例えば、公演会場には、複数の発光装置を配置することができ、第1区域に配置される第1発光装置501は、第1送信機401から制御信号の提供を受けることができ、第2区域に配置される第2発光装置502は、第2送信機402から制御信号の提供を受けることができる。これにより、複数の受信装置が公演会場内に配置されているにも拘らず、制御信号の分散処理が可能になる。
【0059】
本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出システム10の照明効果演出方法は、オブジェクト原点に基づいて複数の受信装置を制御できる。照明効果演出システム10が数多くの受信装置500をグループ化せず、単にオブジェクト原点に基づいて受信装置500を制御でき、受信装置は、自身の内部にグループ情報を含まなくても迅速に制御情報を処理できる。オブジェクト原点を用いて受信装置500を制御する方法は、以下の図面を参照して説明される。
【0060】
図2は、本開示の例示的な実施例に係る発光制御装置200を示すブロック図である。図1と重複する説明は省略される。
【0061】
発光制御装置200は、通信部210、プロセッサ230及びメモリ250を含むことができる。
【0062】
通信部210は、多様なタイプの通信方式によって多様なタイプの外部装置と通信を行える。通信部210は、ワイファイ(登録商標)(WiFi(登録商標):Wireless-Fidelity)チップ、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))チップ、無線通信チップ、NFC(Near Field Communication)チップ、RFID(Radio Frequency Identification)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0063】
本開示の移動通信技術によれば、通信部210は、技術標準又は通信方式(例えば、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、CDMA2000(Code Division Multi Access 2000)、EV-DO(Enhanced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only)、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)など)によって構築された移動通信網上で基地局、外部端末、外部サーバのうちの少なくとも1つと無線信号を送受信できる。
【0064】
また、本開示の無線技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(登録商標)(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi(Wireless Fidelity)Direct、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(登録商標)(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)などがある。
【0065】
更に、本開示の通信技術は、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(登録商標)(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)、TTL(Transistor-Transistor Logic)、USB、IEEE1394、Ethernet(登録商標)、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)、RS232、RS422、RS485、光通信(Optical Communication)、同軸ケーブル通信(Coaxial Cable Communication)技術のうちの少なくとも1つを用いて、通信をサポートする技術を含むことができる。
【0066】
プロセッサ230は、発光制御装置200の全般的な動作、より具体的には発光制御装置200を構成する他の構成要素の動作を制御できる。このようなプロセッサ230は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、又はアプリケーションプロセッサ(application processor)などで実現できる。例示的な実施例において、プロセッサ230は、専用論理回路(例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、 ASICs(Application Specific Integrated Circuits)など)を含む演算プロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、AP(Application Processor)など)で実現できるが、これに制限されない。
【0067】
メモリ250は、発光制御装置200の多様な機能をサポートするローカル格納媒体であり得る。メモリ250は、発光制御装置200で駆動できるシミュレータ(図1、201)、又はアプリケーションプログラム、発光制御装置200の動作のためのデータ、命令語を格納できる。このようなアプリケーションプログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信を介して外部装置(例えば、サーバ100)からダウンロードできる。アプリケーションプログラムは、メモリ250に格納され、発光制御装置200上にインストールされ、発光制御装置200のプロセッサ230によって動作(又は機能)を行うように駆動できる。
【0068】
メモリ250は、DDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、LPDDR(Low Power Double Data Rate)SDRAM、GDDR(Graphics Double Data Rate)SDRAM、RDRAM(Rambus Dynamic Random Access Memory)、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、DDR4 SDRAMなどのような動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、DRAM)であり得る。
【0069】
しかし、本開示の実施例は、これに制限される必要はない。例示的な実施例において、メモリ250は、発光制御装置200に供給される電源が遮断されてもデータが残っていなければならず、変動事項を反映できるように書き込み可能な不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory)を備えることができる。しかし、これに制限されず、メモリ250は、フラッシュメモリ(Flash Memory)、又はEPROM又はEEPROM、ReRAM(resistive RAM)のような抵抗型メモリセル、PRAM(phase change RAM)、MRAM(magnetic RAM)、スピントランスファートルクMRAM(Spin-Transfer Torque MRAM)、Conductive bridging RAM(CBRAM)、FeRAM(Ferroelectric RAM)、及び他の多様な種類のメモリを適用できる。又は、メモリ250は、組み込み用マルチメディアカード(embedded multimedia card、eMMC)、ユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage、UFS)、又はCF(Compact Flash)、SD(Secure Digital)、Micro-SD(Micro Secure Digital)、Mini-SD(Mini Secure Digital)、xD(extreme Digital)又はメモリスティック(Memory Stick)など多様な種類の装置として実現できる。本開示で説明の便宜上、1つのメモリ250に全てのインストラクション情報が格納されるものと説明しているが、これに制限されるものではなく、メモリ250は、複数のメモリを備えることができる。
【0070】
本開示の例示的な実施例によれば、発光制御装置200は、予め定義された演出形状、演出形状のオブジェクト原点及び前記演出形状の大きさに応じて設定された少なくとも1つの表現レベルを指示するオブジェクト情報及び発光色を指示する色情報を含む制御パケットを生成できる。制御パケットは、最終的に受信装置500に提供でき、これにより受信装置500は、グループに対する別途の設定がなくても基準座標との距離関係によって他の受信装置と共に特定の照明効果を演出できる。
【0071】
図3は、本開示の例示的な実施例に係る受信装置500を示すブロック図である。図1及び図2と重複する説明は省略される。
【0072】
受信装置500は、通信部510、プロセッサ530、メモリ550、及び発光部570を含むことができる。
【0073】
通信部510は、多様なタイプの通信方式によって多様なタイプの外部装置と通信を行える。通信部510は、ワイファイ(登録商標)(WiFi(登録商標):Wireless-Fidelity)チップ、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))チップ、無線通信チップ、NFC(Near Field Communication)チップ、RFID(Radio Frequency Identification)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0074】
例示的な実施例によれば、通信部510は、図2の通信部210と通信するために共通したプロトコルをサポートできる。例えば、通信部510は、GSM、CDMA、CDMA2000、EV-DO、WCDMA(登録商標)、HSDPA、HSUPA、LTE、LTE-Aなどによって構築された移動通信網上において、基地局、外部端末、外部サーバのうちの少なくとも1つと無線信号を送受信するか、WLAN、Wi-Fi(登録商標)、Wi-Fi Direct、DLNA(登録商標)、WiBro、WiMAX(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、RFID、赤外線通信(Infreadata Data Association:IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)、TTL(Transistor-Transistor Logic)、USB、IEEE1394、Ethernet(登録商標)、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)、RS232、RS422、RS485、光通信(Optical Communication)、同軸ケーブル通信(Coaxial Cable Communication)技術のうちの少なくとも1つを用いて、通信部210と通信できる。
【0075】
プロセッサ530は、受信装置500の全般的な動作、より具体的には、受信装置500を構成する他の構成要素の動作を制御できる。このようなプロセッサ530は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、又はアプリケーションプロセッサ(application processor)などで実現できる。例示的な実施例において、プロセッサ530は、アナログ信号をデジタルに変換して高速処理できるDSP(Digital Signal Processor)、MCU(Micro Controller Unit)、又は受信装置500で必要な演算をサポートする専用論理回路(例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASICs(Application Specific Integrated Circuits)など)を含む演算プロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、AP(Application Processor)など)で実現できるが、これに制限されない。
【0076】
本開示の例示的な実施例によれば、プロセッサ530は、受信装置500で要求される演算を実質的に行える。例えば、プロセッサ530は、公演会場の座席のうち該当座席の位置情報に基づいて受信装置500の座標である受信装置座標を把握するか、受信装置座標と基準座標との位置関係を演算するか、演算された位置関係が予め設定された距離を超えるか否かによって演出オブジェクトの表現レベルを異なるように決定するか、外部から受信した制御パケットを解析するか、制御パケットに含まれている情報から演出オブジェクトを回転するための演算、及び演出オブジェクトをリサイジングするための演算を行える。プロセッサ530が実質的に行う受信装置500の発光については、図4以下でより詳細に説明される。
【0077】
メモリ550は、発光制御装置200の多様な機能をサポートするローカル記憶媒体であり得る。メモリ550は、受信装置500の動作のためのデータ、命令語を格納できる。これらのアプリケーションプログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信を介して外部装置(例えば、サーバ100)からダウンロードできる。アプリケーションプログラムは、メモリ550に格納され、受信装置500上にインストールされ、受信装置500のプロセッサ530によって動作(又は機能)を行うように駆動できる。
【0078】
メモリ550は、受信装置500に供給される電源が遮断されてもデータが残っていなければならず、変動事項を反映できるように書き込み可能な不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory)を備えることができる。例えば、メモリ550は、フラッシュメモリ、MRAM(Magnetic RAM)、スピントランスファートルクMRAM(Spin-Transfer Torque MRAM)、Conductive bridging RAM(CBRAM)、FeRAM(Ferroelectric RAM)、PRAM(Phase change RAM)、及びReRAM(Resistive RAM)などの不揮発性メモリで実現できる。但し、本開示の実施例は、これに制限される必要はなく、一例として、メモリ550は、DDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、LPDDR(Low Power Double Data Rate)SDRAM、GDDR(Graphics Double Data Rate)SDRAM、RDRAM(Rambus Dynamic Random Access Memory)、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、DDR4 SDRAMなどのような動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、DRAM)などで実現しても構わない。
【0079】
本開示の例示的な実施例によれば、メモリ550は、観客が所持するチケットの座席情報を格納できる。メモリ550が格納するチケットの座席情報は、チケットに表示された座席情報(例えば、A列1番の座席)、公演会場座席のうち該当座席の位置情報(例えば、該当座席のGPS情報)及び該当座席の識別情報(例えば、公演演出データの生成時に5万席のうち最左上に位置する座席は「1番」)、ユーザ情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0080】
本開示の例示的な実施例によれば、メモリ550は、外部から入力されて受信装置500に提供された座席情報を格納でき、プロセッサ530は、メモリ550に格納された座席情報を引き出すことによって、受信装置500の座標を把握できる。しかし、これに制限されるものではなく、メモリ550は、受信装置500から直接取得した座席情報を格納することもできる。
【0081】
本開示の例示的な実施例によれば、受信装置500は、座席情報をサーバ100に提供できる。例えば、受信装置500は、通信部510を介して座席情報を含む信号をサーバ100に直接提供するか、ユーザのスマート装置(図示せず)を介してサーバ100に提供するか、マスタ装置300を介してサーバ100に提供できる。サーバ100は、座席情報を格納することによって、公演データを一元的に管理できる。
【0082】
本開示の例示的な実施例によれば、メモリ550が格納するデータは、受信装置500の生産段階でファームウェア(firmware)の形態で受信装置500に入力されるか、公演会場の入場前又は公演会場の入場後に受信装置500を所持している観客の端末(例えば、スマートフォン、タブレット、PC)にインストールされたアプリケーションを介して入力できる。
【0083】
例示的な実施例において、ユーザである観客は、本人が所持している端末と発光装置を電気的に接続し、端末にインストールされたアプリケーションを介して公演演出のための制御関連情報を外部サーバからダウンロードしてメモリ550に格納できる。前記電気的接続は、端末及び受信装置500の間で近距離無線通信又は物理的接続を介して行うことができる。
【0084】
例示的な実施例において、メモリ550が格納するデータは、入場前のチケット確認過程で入力することもできる。具体的に、観客は、公演会場の入場前に公演チケット確認段階を行える。この場合、公演スタッフは、チケットに含まれている座席情報を直接手書きで受信装置500に入力するか、情報確認装置(図示せず)を介してOCR機能又はバーコード、QRコード(登録商標)などで表現される2次元電子コードリーダ機能を用いてチケットに含まれている座席情報を受け取り、前記座席情報に対応する位置情報と関連する制御関連情報を受信装置500に提供してメモリ550に格納できる。
【0085】
例示的な実施例において、公演データは、公演会場内の各座席に関する位置情報であり得る。また、前記情報確認装置は、外部サーバ(例えば、図1の100)と公演会場でリアルタイム通信を介して受信装置500に位置情報と関連する制御関連情報を提供するか、公演企画段階で位置情報と関連する制御関連情報を予め格納して公演会場で受信装置500に提供できる。
【0086】
例示的な実施例において、前記情報確認装置は、キオスク(kiosk)(図示せず)のような電子装置を含むことができる。この場合、観客は、キオスクを介して直接公演チケット確認段階を行える。キオスクは、チケットに含まれている電子コード情報(即ち、バーコード、QRコード(登録商標)、RFID、NFCなどを介して読み取られる情報)を受け取り、電子コード情報に対応する位置情報と関連する制御関連情報を受信装置500に提供してメモリ550に格納できる。この場合、キオスクは、外部サーバ(図1、100)との通信を介して、又は公演企画段階で位置情報と関連する制御関連情報を予め格納できる。
【0087】
本開示の例示的な実施例によれば、メモリ550は、演出オブジェクトデータ、及び色データを予め格納できる。前述したように、演出オブジェクトデータは、受信装置500の生産段階で格納されるか、公演会場の入場前又は入場後の公演開始前に格納されるなど、公演前に予め格納されることで、公演中に円滑に照明効果を演出できる。
【0088】
本開示の例示的な実施例によれば、演出オブジェクトデータ、及び色データは、公演会場で放送(broadcasting)される制御信号に含まれ、受信装置500に提供できる。例示的な実施例によれば、演出オブジェクトデータ、及び色データは、制御信号とは別の公演準備信号として受信装置500に提供できる。
【0089】
本開示の例示的な実施例によれば、演出オブジェクトデータは、演出形状の種類、演出形状の種類ごとにそれぞれ異なるように設定される表現レベル、演出形状の回転のために予め定められた角度ごとに計算された回転マッピングデータ、演出形状の大きさを調整するために予め計算されたリサイジングマッピングデータなどを含むことができる。例示的な実施例において、演出オブジェクトデータは、受信装置500の発光有無、色、振動、音の発生など動作判断の基礎情報として機能できる。演出オブジェクトデータについては、図4以下でより詳細に説明される。
【0090】
本開示の例示的な実施例によれば、リサイジングマッピングテーブルは、データ表現範囲によって予め定められた大きさ通りに演出オブジェクトの倍率を調整するための表であり、回転マッピングテーブルは、演出オブジェクトを回転するために線形代数的に演算可能な回転変換値を一定角度ごとに予め演算しておいたルックアップテーブル(lookup table)であり得る。リサイジングマッピングテーブル及び回転マッピングテーブルについては、図16及び図17でより詳細に説明される。
【0091】
本開示の例示的な実施例によれば、色データは、データ表現範囲によって予め定められた色に発光するように設けられたRGB値を含むことができる。全ての色を表現するためには、3つのカラーチャネルを有するRGB値が3バイト(byte)として指示されなければならない。しかし、公演会場で演出しようとする場面(scene)では、実質的に総天然色を全て表現する必要がない場合があり、データの伝送量及び処理量を低減させる必要がある。従って、色データは、シナリオによって受信装置500が表出する一部の色に関するマッピングテーブルを含むことができる。
【0092】
発光部570は、1つ以上の光源素子を含むことができ、光源素子は、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などを用いることができる。また、発光部570は、光源素子を用いてRGB色情報による多様な色の光を出力できる。
【0093】
本開示の例示的な実施例によれば、受信装置500は、予め定義された演出形状及び前記演出形状の大きさに応じて設定された少なくとも1つの表現レベルが含まれている演出オブジェクトデータ及び予め定義された色データを公演前に予め受信し、メモリ550に格納できる。受信装置500は、発光制御装置200又は送信機400から前記演出形状、前記演出形状の基準座標及び前記少なくとも1つの表現レベルを指示するオブジェクト情報、及び発光色を指示する色情報が含まれている制御パケットを受信し、プロセッサ530は、制御パケットをデコーディング(decoding)した結果を発光部570に提供でき、発光部570は、制御パケットに基づいて発光できる。これについては、図4でより詳細に説明される。
【0094】
図4は、本開示の例示的な実施例に係るオブジェクト原点に基づいて照明効果演出方法を示す図である。
【0095】
例示的な実施例によれば、観客席は、x軸及びy軸の座標空間として解析できる。例えば、横に20個の観客席、及び縦に20個の観客席、計400個の客席が第1場面(SCENE1)を演出するための単位オブジェクトとして設定できる。しかし、本開示の技術的思想は、開示された数字に限定されず、多様な横及び縦の値を有する単位オブジェクトに変形できる。以下では、説明の便宜上、20×20(横×縦)の単位オブジェクトが例示される。
【0096】
演出オブジェクトは、そのオブジェクトが示す外形的形状を有してもよい。演出オブジェクトの視覚的形状は、演出形状と称する。
【0097】
本開示の例示的な実施例によれば、演出オブジェクトは、オブジェクト原点(Object Origin)を含むことができ、オブジェクト原点の座標空間上の位置は、基準座標と称する。例えば、演出形状の中心座標をオブジェクト原点と設定できる(絶対座標方式)。しかし、これに制限されず、多様な演出形状の位置をオブジェクト原点に設定及び変更できる。オブジェクト原点は予め定義でき、発光制御装置200及び受信装置500は、演出形状ごとに定義された同一のオブジェクト原点を共有できる。
【0098】
本開示の例示的な実施例として、絶対座標方式によれば、制御パケットを介してオブジェクトのオブジェクト原点の座標情報である基準座標を伝送する場合、基準座標が絶対的なオブジェクト原点であり得る。
【0099】
例えば、1番目のオブジェクトの基準座標が(10,10)、2番目のオブジェクトの基準座標が(30,10)、3番目のオブジェクトの基準座標が(50,10)、4番目のオブジェクトの基準座標が(260,10)である場合を想定することができる。
【0100】
このうち、260を含む値を問題なく伝送するために表現範囲が0~255の1バイト(8ビット)を使用できず、それ以上、例えば0~65535である2バイト(16ビット)を用いなければならない。即ち、パケットに座標データの空間を2バイトだけ割り当てる場合が発生するが、これはパケットの大きさが十分な場合は問題にならない。本開示の例示的な実施例によれば、オブジェクト原点は、演出形状によって予め決定されるか、発光制御装置200の制御によって設定され格納できる(相対座標方式)。オブジェクト原点は、発光制御装置200の制御によって変更できる。オブジェクト原点が変更されると、受信装置500は、変更された基準によって座標情報をアップデートすることで、発光制御装置200との同期化を維持できる。
【0101】
本開示の例示的な実施例として、相対座標方式が以下で説明される。相対座標方式は、以前に適用した座標値を基準に想定して設定された座標値であり得る。前記絶対座標方式に基づいたとき、基準座標の割り当てサイズが2バイトであるのに対し、オブジェクト原点の座標をx-y座標平面上の原点である(0,0)に設定する座標である相対座標方式を用いると、1バイトデータ表現範囲の大きさである255値を超えなくてもオブジェクトを十分に表現できる。
【0102】
例えば、第1オブジェクトの基準座標(10,10)を、客席のx-y座標上の原点である(0,0)と仮定できる。第2オブジェクトの基準座標(20,0)は、以前に設定された第1オブジェクトの基準座標(10,10)を座標原点(0,0)にして設定された座標である。
【0103】
第2オブジェクトの基準座標を絶対座標に変換すると、数1の通りである。
【0104】
[数1]
(第2オブジェクトの絶対的基準座標)=(第2オブジェクトの相対的基準座標)+(第1オブジェクトの相対的基準座標)
【0105】
数1によれば、第1オブジェクトの相対的基準座標は(10,10)であり、第2オブジェクトの相対的基準座標は(20,0)であるので、第2オブジェクトの絶対的基準座標は(30,10)と算出できる。第3オブジェクトの相対的基準座標(20,0)は、以前に適用された第2オブジェクトの相対的基準座標(20,0)をx-y座標平面上の原点である座標原点(0,0)にして設定された座標である。同様に、第3オブジェクトの基準座標を絶対座標に変換すると、数2の通りである。
【0106】
[数2]
(第3オブジェクトの絶対的基準座標)=(第3オブジェクトの相対的基準座標)+(第2オブジェクトの相対的基準座標)+(第1オブジェクトの相対的基準座標)
【0107】
第2オブジェクトの相対的基準座標は、第1オブジェクトの相対的基準座標を原点として参照したものであって、客席にマッピングされた第1オブジェクトの座標原点(0,0)を基準とするので、前記言及した絶対座標に変換すると、(10,10)+(20,0)+(20,0)=(50,10)と見ることができる。
【0108】
これを一般化すると、第nオブジェクト(n:自然数)の絶対的基準座標を算出する式は、数3の通りである。
【0109】
【数3】

(RCabs:絶対的基準座標、RCrel:相対的基準座標)
【0110】
本開示の例示的な実施例によれば、受信装置の座標が連続的に表現されるか(繰り返し)、一定間隔で配置された場合、該当間隔に対するX、Y距離値を利用できる。例えば、演出オブジェクトごとに表現する座標値を伝送する必要なく、最初のオブジェクトを表現するための演出形状に相応する座標及び表現間隔の1パケットのみ伝送すればよいので、オブジェクトごとに必要であった座標値データを低減でき、通信占有及び通信時間などの節約が可能である。
【0111】
本開示の例示的な実施例によれば、受信装置の座標が碁盤状のように格子状に連続的に表現される場合、単位オブジェクトの大きさが同一であり、最初の1つのオブジェクト基準座標さえ伝達すると、残りのオブジェクトは、全て隣接するように碁盤状(格子状)に演出されることを想定できる。この場合は、代表オブジェクトの基準座標1つのみ伝達すればよい。
【0112】
【表1】
【0113】
本開示の例示的な実施例において、演出オブジェクトは、絵、動画、文字列、又はフォントデータを表すことができるが、これに制限されない。演出オブジェクトを表すデータは、資料構造の形式としてファイルの形態、配列の形態、パケット単位のデータの連続であるビットストリームであり得るが、これに制限されない。本開示では、説明の便宜上、演出オブジェクトの情報を伝達する媒介体としてパケットを例示し、パケットは、ビットストリームの形態で情報を伝達するものと仮定される。本開示の例示的な実施例によれば、受信装置500のメモリ550が格納する演出オブジェクトデータは、演出オブジェクトに関する情報を含み、演出オブジェクトデータは、演出オブジェクトの性格、設定、仕様に対する要約などを表す演出オブジェクト属性情報を更に含むことができる。例示的な実施例において、演出オブジェクト属性情報は、演出オブジェクトデータのヘッダ(header)に位置し得る。
【0114】
演出オブジェクトデータは圧縮できる。例えば、プロセッサ530は、演出オブジェクトデータの重複するデータビットに対して圧縮アルゴリズムを適用してデータ量を低減できる。例えば、プロセッサ530は、演出オブジェクトデータの隣接するデータ間の相互相関関係(correlation)を用いてデータ量を低減できる。
【0115】
本開示の例示的な実施例によれば、第1場面(SCENE1)には、演出形状が表示される有効領域、及び演出形状が表示されない背景領域を含めることができる。有効領域には、演出オブジェクトを含めることができ、有効領域に含まれる受信装置は、発光制御装置200が指示した特定の色に発光できる。背景領域に含まれている受信装置は、既存の発光状態を維持するか、予め定められた色情報(例えば、黒色)に発光するように設定されるか、発光動作を中止するように設定できる。
【0116】
例示的な実施例によれば、発光制御装置200から送出(ブロードキャスティング)された制御パケットは、公演会場の観客席の区域ごとに互いに異なるように提供できる。図4を参照すると、表現レベルとして数字1、数字2、数字3、数字4、数字5が表示され、演出形状を示す有効領域に位置する受信装置には、制御パケットを提供し、数字が表示されていない無効領域に位置する受信装置には、制御パケットを提供しないようにできる。
【0117】
本開示の例示的な実施例によれば、全ての受信装置は、同一の制御パケットを受信できる。受信装置のそれぞれは、制御パケットをデコードし、制御パケットに含まれている演出形状、表現レベル、基準座標、及び発光色を確認できる。受信装置のそれぞれは、基準座標と受信装置自身の座標間の位置関係を判断し、位置関係が予め設定された距離の範囲内であるか否かによって自身の表現レベルを決定できる。受信装置のそれぞれは、自身の表現レベルが指示された表現レベル以下の場合、有効領域に該当して予め定められた色情報によって発光でき、自身の表現レベルが指示された表現レベルを超える場合、背景領域に該当して発光しないか、背景色として決定された値の色で発光できる。
【0118】
本開示の例示的な実施例によれば、全ての受信装置は、同一の制御パケットを受信でき、受信装置のそれぞれは、自身の表現レベルを加重値(weight)にして制御パケットから受信した色情報を加重して発光できる。例えば、全ての受信装置にて色情報が赤色である制御パケットが受信される場合、表現レベルが「2」に該当する受信装置は、表現レベルが「1」に該当する受信装置に比べて赤色よりも更に濃いか、更に薄い色に発光できる。同様に、表現レベルが「3」に該当する受信装置は、表現レベルが「2」に該当する受信装置に比べて発光強度、又は発光色を加重できる。これにより、受信装置は、少量のデータでも動的な演出オブジェクトを表現できる。
【0119】
本開示の例示的な実施例によれば、第1場面(SCENE1)の演出形状はハート状であり、表現レベルは「5」であり、演出オブジェクトの中心座標が基準座標に設定されている。表現レベルは、基準座標との座席距離(又はピクセル距離と解析できる)によって等差的に決定でき、座席距離が遠くなるほど値が大きくなり得る。
【0120】
例えば、ハート状を有する演出形状の中心座標が基準座標である場合、基準座標の表現レベルは「0」であり、基準座標にすぐ隣接し、ハート状を維持するように予め設定された座席位置(又はピクセルと解析できる)の表現レベルは「1」である。同様の方式により、表現レベル「1」の座席位置にすぐ隣接し、ハート状を維持するように予め設定された座席位置の表現レベルは「2」であり、表現レベル「2」の座席位置にすぐ隣接し、ハート状を維持するように予め設定された座席位置の表現レベルは「3」であり、表現レベル「3」の座席位置にすぐ隣接し、ハート状を維持するように予め設定された座席位置の表現レベルは「4」である。
【0121】
ハート状を指示する演出形状の場合、表現レベル「0」ないし「4」は、ハート状を示すが、表現レベル「5」は、基準座標と一定の位置関係に位置している座席位置を発光させて飾り効果を誘発する形状を示すことができる。この場合、表現レベル「0」ないし「4」は、ハート状に関する形状であるので、「発光オブジェクト(Lighting Object)」と称することができ、表現レベル「5」は、発光オブジェクトを飾るので、「効果オブジェクト(Effecting Object)」と称することができる。このように演出オブジェクトは、表現レベルによって発光オブジェクト及び効果オブジェクトを分離でき、発光オブジェクト及び効果オブジェクトの形状は、演出形状によって予め設計できる。
【0122】
本開示の例示的な実施例に係る基準座標に基づく演出オブジェクトの照明効果演出方法は、特定の座席に位置している受信装置が発光するか否かが予め定められない特徴がある。受信装置は、自身の発光有無を、制御パケットを受信及びデコードし、基準座標とオブジェクト情報を確認した後、受信装置自身の座標と基準座標との位置関係を判断した後、演出オブジェクトの表現レベルとの比較によって初めて確認できる。
【0123】
本開示の例示的な実施例に係る基準座標に基づく演出オブジェクトの照明効果演出方法は、特定の受信装置を別にグループ化するか、グループ情報を格納する必要なく多様な演出形状を有する演出オブジェクトを観客席に表示することによって、より劇的、かつ動的な公演演出が可能である。また、形態や外郭線などが複雑な演出形状を少ないデータ処理量で表示できるので、受信装置500の処理時間によって誘発される演出オブジェクトの表示遅延時間(latency)の短縮を通じて効果的な公演会場の制御が可能である。
【0124】
図5は、本開示の例示的な実施例に係るビットストリーム(BITSTREAMa)の構造図であり、図6は、本開示の例示的な実施例に係る制御パケット(PACKET1a)の構造図である。
【0125】
本開示では、データ表現単位を1バイトと例示するが、これは説明の便宜に過ぎず、これに拘束されない。以下で1バイトのデータ表現単位としてデータ表現範囲が説明される。
【0126】
図5は、本開示の例示的な実施例に係るビットストリーム(BITSTREAMa)の構造図である。図6を参照すると、第1ビットストリーム(BITSTREAMa)は、第1制御パケット(PACKET1a)及び第2制御パケット(PACKET2a)を含むことができ、順次受信される少なくとも1つの制御パケットを更に含むことができることは理解できるだろう。
【0127】
第1制御パケット(PACKET1a)は、第1演出オブジェクト(Obj1)に関するものであり得る。例示的な実施例において、第1制御パケット(PACKET1a)は、オブジェクト情報(Obj.Info)、及び色情報(Color)を含むことができる。同様に、第2制御パケット(PACKET2a)は、第2演出オブジェクト(Obj2)に関するものであって、オブジェクト情報(Obj.Info)、及び色情報(Color)を含むことができる。
【0128】
本開示の例示的な実施例において、オブジェクト情報(Obj.Info)は、演出オブジェクトに関する情報であって、演出形状、演出形状の基準座標及び演出オブジェクトに対する少なくとも1つの表現レベルを含むことができる。オブジェクト情報(Obj.Info)は、発光制御装置(図1、200)で生成されるものであって、受信装置(図1、500)に予め格納されたオブジェクトデータのうちの一部を指示でき、受信装置500は、オブジェクト情報(Obj.Info)に基づいて予め格納されたオブジェクトデータからオブジェクト情報(Obj.Info)の指示に相応するデータをロードして特定の発光動作を行える。
【0129】
例えば、演出オブジェクトは、1バイトで表現可能な256種類の演出形状を有することができる。例えば、基準座標は、一般に演出オブジェクトの中心座標値として設定されるので、16を超えない数として決定でき、x座標及びy座標は、結局のところ、8ビット(bit)のみで表現できるので、1バイトだけでも表現できる。他の例において、基準座標は1~20の間のx座標値及び1~20の間のy座標値を表すので、2バイトで表現できる。例えば、表現レベルは、1バイトで表現可能な256種類のレベルを有することができる。
【0130】
図6は、本開示の例示的な実施例に係る制御パケット(PACKET1a)の構造図である。図6を参照すると、オブジェクト情報(Obj.Info)として、オブジェクト形状は、オブジェクト番号でマッピングされて表現できる。例えば、ハート状のオブジェクト形状は、オブジェクト番号「1」でマッピングでき、10進数「1」は16進数0x01である。オブジェクト情報は、1バイトで表現できる。
【0131】
本開示の例示的な実施例によれば、演出オブジェクトを効果的に表現するために受信装置500に入力される演出オブジェクトは、区域別に同じ名称で呼び出される情報でもその情報の形態や大きさが異なっていてもよい。例えば、単位オブジェクトが20X20サイズを有する場合、20X20サイズのハート状の演出オブジェクトが1番目のオブジェクト(即ち、オブジェクト番号「1」)であり、単位オブジェクトが10X10サイズを有する場合、10X10サイズのハート状の演出オブジェクトが1番目のオブジェクト(即ち、オブジェクト番号「1」)であり得る。
【0132】
オブジェクト情報(Obj.Info)として、基準座標は、x座標値、及びy座標値で表現できる。例えば、20×20の配列として表現される単位オブジェクトの基準座標は、(10,10)であり得る。10進数「10」は16進数の0x0Aであり、2つの16進数(即ち、x座標、y座標)として表現される基準座標は、2バイトで表現できる。
【0133】
オブジェクト情報(Obj.Info)として表現レベルは、演出オブジェクトの大きさ、又は表現の細分化を表すことができる。例えば、表現レベルが5の場合、10進数「5」は16進数0x05で表現でき、1バイトとして情報伝達が可能である。
【0134】
色情報(Color)は、表現レベルによる受信装置の発光色を指示できる。RGBデータは、3つのチャネル(R、G、B)を有するので、3バイトを要求できるが、発光装置は、発光に必要な特定のRGB値を予め格納することによって、1バイトが表す256種類の色でも公演会場で場面を演出できる。
【0135】
本開示の例示的な実施例において、表現レベル「0」ないし「4」は、第1色(例えば、赤色)に発光することを意味し(発光オブジェクト)、表現レベル「5」は、第2色(例えば、黒色)に発光することを意味し得る(効果オブジェクト)。
【0136】
表現レベルが同じ色に発光するための方法で、場面の有効領域を論理値(Bool)「1」に制限でき、背景領域の論理値を「0」に制限できる。例示的な実施例によって論理反転演算によって有効領域と背景領域は互いに反転し得る。この他にも、制御パケットに伝達される基準演算式を変更するか、論理反転演算(NOT演算)によって有効領域と背景領域が反転し得る。
【0137】
本開示の例示的な実施例において、受信装置のそれぞれは、表現レベルごとに互いに異なるように発光できる。図6を参照すると、表現レベル「1」に相当する受信装置は、予め格納された黄色に該当するRGB値(例えば、#FFFF00)に発光できる。表現レベル「2」に相応する受信装置は、予め格納されたオレンジ色に該当するRGB値(例えば、#FFA500)に発光できる。同様に、表現レベル「3」に相当する受信装置は、予め格納された赤色に該当するRGB値(例えば、#FF0000)に発光できる。表現レベル「4」に相応する受信装置は、予め格納されたワイン色に該当するRGB値(例えば、#722F37)に発光できる。表現レベル「5」に相応する受信装置は、予め格納された黒色に該当するRGB値(例えば、♯000000)に発光できる。
【0138】
図6で明示的に示されてはいないが、本開示の例示的な実施例によれば、異なる表現レベルごとに同一の色が参照され、表現レベルの大きさに基づいた加重値(weight)が付与されることにより、結果として、表現レベルごとに互いに異なる色を表現できる。この場合、色情報(Color)は、1つの色のみを指示できる。
【0139】
図7は、本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出方法のフローチャートである。
【0140】
図1ないし図6で説明された内容は、図7と背馳されない範囲内で省略される。
【0141】
段階S110で、サーバ100は、オブジェクトデータ(本開示において、演出オブジェクトデータとも称される)及び色データを格納できる。演出オブジェクトデータには、演出形状の種類、演出形状の種類ごとにそれぞれ異なって設定される表現レベル、演出形状の回転のために予め定められた角度ごとに計算された回転マッピングデータ、演出形状の大きさを調整するために予め計算されたリサイジングマッピングデータなどを含めることができる。色データには、データ表現範囲によって予め定められた色に発光するように設けられたRGB値を含めることができる。
【0142】
段階S120で、サーバ100に格納されたオブジェクトデータ及び色データを受信装置500に提供できる。オブジェクトデータ及び色データが送信されるタイミングは、公演の開始前であり得る。
【0143】
段階S130で、受信装置500は、オブジェクトデータ及び色データを受信し、これをメモリ(図1、550)に格納できる。図7で示した段階は、必ずしも時系列的に実行される必要はない。例えば、オブジェクトデータ及び色データは、受信装置500の生産段階で格納されるか、公演会場の入場前又は入場後の公演開始前に格納されるか、オブジェクトの演出直前に受信されるか、公演中の遊休時間に受信されるなど、公演前又は演出が必要なタイミング前に予め確保できればよい。
【0144】
段階S140で、サーバ100は、座席情報を格納できる。座席情報は、チケットに表示された座席の位置情報、該当座席の識別情報、ユーザ情報のうちの少なくとも1つを含むことができ、座席情報は、入場前のチケット確認過程で取得されるか、観客席に位置しているユーザがユーザ端末にインストールされたアプリケーションを入力する過程で取得されるか、近距離通信を用いて特定の受信装置が近距離通信装置の一環である中継器(Router)又はビーコン(Beacon)と一定の距離以内である場合などに取得でき、これに制限されない。
【0145】
段階S150で、サーバ100は、受信装置500に座席情報を提供でき、段階S160で、受信装置500は座席情報を受信し、これをメモリ550に格納できる。
【0146】
本開示において、段階S140と段階S110は、互いに時間的な前後関係にあることを意味しない。例えば、段階S140ないし段階S160の後、段階S110ないし段階S130を実行することもできることが理解できる。
【0147】
段階S170で、発光制御装置200は、オブジェクト情報(Obj.Info)及び色情報(Color)を含む制御パケットを生成でき、段階S180で制御パケットを受信装置500に送出(broadcasting)できる。
【0148】
段階S190で、受信装置500は、制御パケットを解析できる。例示的な実施例によれば、段階S191で、受信装置500は、演算限界を判断できる。例えば、受信装置500は、基準座標との距離が予め定められた限界距離よりも遠い場合、基準座標と受信装置500自身の座標との位置関係を判断せず、演算量を低減できる。例示的な実施例によれば、段階S192で、受信装置500は制御信号を処理できる。制御信号は、制御パケットに含まれ、受信装置500を制御するための各種信号であり得る。例えば、制御信号は、受信装置500の属性情報を指示するか、発光、振動、音の発生など受信装置500を具体的に制御する指示を含むことができる。
【0149】
段階S200で、受信装置500は、基準座標に基づいて表現段階によって発光し得る。段階S200については、図4を用いて説明したので、重複する説明を省略する。
【0150】
図8は、本開示の例示的な実施例に係る受信装置(図1、500)の照明効果演出方法のフローチャートである。
【0151】
段階S210で、受信装置500は、オブジェクトデータを受信できる。受信装置500は、オブジェクトデータと共に、色データを更に受信できる。オブジェクトデータは、図1及び図7を用いて説明したものと類似するので、重複する説明を省略する。
【0152】
段階S220で、受信装置500は、座席情報を受信できる。座席情報は、図1及び図7を用いて説明したものと類似するので、重複する説明を省略する。
【0153】
段階S210及び段階S220は、時間的な前後関係を予定しなくてもよい。
【0154】
段階S230で、受信装置500は、制御パケットを受信できる。例示的な実施例において、制御パケットは、オブジェクト情報を含むことができる。例示的な実施例において、制御パケットは、オブジェクト情報及び色情報を含むことができる。
【0155】
段階S240で、受信装置500は、制御パケットのヘッダを解読(decode)できる。例えば、制御パケットのヘッダには、オブジェクト番号、又はオブジェクト形状、又はオブジェクト原点など演出オブジェクトに関するメタデータを含めることができる。
【0156】
段階S250で、受信装置500は、演算限界であるか否かを判断できる。例示的な実施例によれば、受信装置500は演出形状、又はオブジェクト原点に基づいて演算限界を判断でき、演算が不要な部分を省略したまま演算することで、演算速度を向上させることができる。
【0157】
本開示の例示的な実施例によれば、受信装置500は、演出形状及びオブジェクト原点に基づいて自身の座標(即ち、装置座標)が予め定められた限界距離よりも遠い場合、オブジェクト原点と装置座標間の位置関係の判断を省略し、演算量を低減できる(段階S255)。
【0158】
受信装置500がオブジェクトデータのみを受信する場合、受信装置500の所定の発光色を固定できる。それにも拘らず、受信装置500は、表現レベルによる加重発光を行えるので、色データを受信しないか、色情報の不在にも拘らず、動的なオブジェクト演出を達成できる。
【0159】
段階S260で、受信装置500は、制御パケットのボディを解読できる。制御パケットのボディは、ヘッダを除くデータの実質的な領域であり、メタデータではなく、データの実体を意味し得る。例えば、制御パケットのボディには、色情報を含めることができ、受信装置500は、自身が発光しなければならない色情報を確認できる。段階S270で、受信装置500は、オブジェクト原点に基づいて表現段階による発光を行える。例示的な実施例において、受信装置500は、ボディを解読することによって、基準座標から離れた位置関係によって表現レベルを決定し、演出形状及び表現レベルに相応する色情報を解析でき、該当色に発光できる。
【0160】
図9ないし図13は、本開示の例示的な実施例に係る表現段階による照明効果演出方法を示す図である。図9ないし図13を参照すると、図4で述べたのと同様に、演出オブジェクトの主な表象オブジェクトを発光オブジェクト(Lighting Object:LO)と、発光オブジェクトを飾る付随的なオブジェクトを効果オブジェクト(Effecting Object:EO)と称することができる。また、場面を構成する要素として演出形状が表示される有効領域、及び演出形状が表示されない背景領域(EA)に区分されることができる。基準オブジェクト(Reference Object:RO)は、(10,10)の位置(即ち、演出オブジェクトの中心座標)に設定されることができる。
【0161】
図9を参照すると、場面(SCENE2a)には、オブジェクト原点の座標平面上の位置情報である基準座標(RO)、及び基準座標にすぐ隣接し、ハート状を維持する演出形状が表現レベル「1」で示されている。図9では、基準座標(RO)及び表現レベル「1」に該当する受信装置、又はこれに相応する演出形状(即ち、発光オブジェクト(LO1))は、何れも同一の色であることが示されているが、表現レベルごとに互いに異なる色に発光できることは前述されている。
【0162】
図10を参照すると、場面(SCENE2b)には、基準座標(RO)、及び基準座標にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「1」の演出形状、及び表現レベル「1」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する演出形状が表現レベル「2」で示されている。発光オブジェクト(LO2)は、表現レベルによって互いに異なる受信装置の発光を示すが、外部では1つのハート状に一律に制御されたものと観測されることができる。
【0163】
図11を参照すると、場面(SCENE2c)には、基準座標(RO)、基準座標にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「1」の演出形状、表現レベル「1」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「2」の演出形状、及び表現レベル「2」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する演出形状が表現レベル「3」で示されている。発光オブジェクト(LO3)は、表現レベルによって互いに異なる受信装置の発光を示し、発光オブジェクト(LO2)よりも大きい形状のハート状や外部では1つのより大きなハート状に一律に制御されたものと観測できる。
【0164】
図12を参照すると、場面(SCENE2d)には、基準座標(RO)、基準座標にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「1」の演出形状、表現レベル「1」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「2」の演出形状、表現レベル「2」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「3」の演出形状、及び表現レベル「3」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する演出形状が表現レベル「4」で示されている。発光オブジェクト(LO4)は、表現レベルによって互いに異なる受信装置の発光を示し、発光オブジェクト(LO3)よりも大きな形状のハート状や外部では1つのより大きなハート状に一律に制御されたものと観測できる。
【0165】
図13を参照すると、場面(SCENE2e)には、基準座標(RO)、基準座標にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「1」の演出形状、表現レベル「1」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「2」の演出形状、表現レベル「2」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「3」の演出形状、及び表現レベル「3」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「4」の演出形状、発光オブジェクト(LO5)を飾る効果である効果オブジェクト(EO)が表現レベル「5」として示されている。発光オブジェクト(LO5)及び効果オブジェクト(EO)は、表現レベルによって互いに異なる受信装置の発光を示すが、外部では1つの大きなハート状、及びハート状を飾る効果が一律に制御されたものと観測できる。
【0166】
図14は、本開示の例示的な実施例に係るビットストリーム(BITSTREAMb)の構造図であり、図15は、本開示の例示的な実施例に係る制御パケット(PACKET1b)の構造図である。図14及び図15のビットストリーム構造図又は制御パケット構造図のうち、図5及び図6で開示された構造図と重複する説明は省略される。
【0167】
図14を参照すると、第1制御パケット(PACKET1b)は、オブジェクト情報(Obj.Info)、色情報(Color)、回転情報(ROT)及びリサイジング情報(RSZ)を含むことができる。同様に、第2制御パケット(PACKET2b)は、第2演出オブジェクト(Obj2)に関するものであって、オブジェクト情報(Obj.Info)、色情報(Color)、回転情報(ROT)及びリサイジング情報(RSZ)を含むことができる。
【0168】
回転情報(ROT)は、演出オブジェクトを回転させて表現するための情報である。例示的な実施例において、回転情報(ROT)は、線形代数(Linear Algebra)に基づく回転変換演算値を含むことができ、受信装置500は、回転情報(ROT)に基づいて演出オブジェクトを回転できる。例示的な実施例において、回転情報(ROT)は、平面に垂直な方向(即ち、法線方向)を回転軸とする回転以外にも、他の立体的な回転を表現できる。例えば、回転情報(ROT)は、演出オブジェクトのピッチ(pitch)、ロール(roll)、ヨー(yaw)を表現するための多様な数学的演算方法を用いることができ、受信装置500は、演出オブジェクトを前後方向に回転、及び/又は上下方向に回転できる。
【0169】
リサイジング情報(RSZ)は、演出オブジェクトの大きさを変換できる。例示的な実施例において、リサイジング情報(RSZ)は、演出オブジェクトの定められた大きさ(例えば、20X20)を予め定められた特定の比率(即ち、横X縦の比率相異)、又は特定の倍率(即ち、横X縦の比率同一)に変更させることができる。
【0170】
例示的な実施例において、回転情報(ROT)及びリサイジング情報(RSZ)の前後関係、又は優先関係を定めないことができる。
【0171】
図15を参照すると、制御パケット(PACKET1b)は、オブジェクト情報(Obj.Info)の一環として回転情報(ROT)、及び/又はリサイジング情報(RSZ)を含むことができる。この場合、倍率情報及び回転情報は、0ないし255の値を有する256種類(1バイト)の表現範囲を有することができる。
【0172】
他の実施例において、制御パケット(PACKET1b)は、図14と同様に、オブジェクト情報(Obj.Info)とは別の情報として回転情報(ROT)、及び/又はリサイジング情報(RSZ)を含むことができる。
【0173】
図16は、本開示の例示的な実施例に係るリサイジング情報(RSZ)を含む第1マッピングテーブルであり、図17は、例示的な実施例に係る回転情報(ROT)を示す第2マッピングテーブルである。
【0174】
図16を参照すると、リサイジング情報(RSZ)を含む第1マッピングテーブルは、256種類(1バイト)の表現範囲を有することができ、データ値ごとに一定の倍率を示すことができる。例えば、リサイジング情報(RSZ)が10進数「127」を指示する場合、受信装置500は、第1マッピングテーブルをルックアップテーブル(Lookup Table)として利用でき、「127」に相応する倍率である「原本サイズ」に演出オブジェクトを発光できる。同様に、リサイジング情報(RSZ)が10進数「132」を指示する場合、受信装置500は、第1マッピングテーブルに基づいて10進数「132」に相応する倍率「1.5倍」を確認でき、演出オブジェクトを原本サイズの1.5倍だけ大きく発光させることができる。
【0175】
図17を参照すると、回転情報(ROT)を含む第2マッピングテーブルは、256種類(1バイト)の表現範囲を有することができ、データ値ごとに一定の角度だけ異なることを示すことができる。例えば、回転情報(ROT)が10進数「0」を指示する場合、受信装置500は、第2マッピングテーブルをルックアップテーブル(Lookup Table)として利用でき、0に相応する角度、及びそれに相応するサイン(sin)値である0に応じて演出オブジェクトを原本角度として発光させることができる。同様に、回転情報(ROT)が10進数「20」を指示する場合、受信装置500は、第2マッピングテーブルに基づいて10進数「20」に相応する角度「30」及びサイン値「0.5」を確認でき、演出オブジェクトを原本の30度(degree)だけ回転させることができる。
【0176】
図18及び図19は、本開示の例示的な実施例によってリサイジングされる照明効果演出方法を示す図である。図16が共に参照される。
【0177】
図18を参照すると、場面(SCENE3a)は、ハート状の演出オブジェクトであり得る。例示的な実施例として、場面(SCENE3a)は、基準座標(RO)、基準座標にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「1」の演出形状、表現レベル「1」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「2」の演出形状及び表現レベル「2」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「3」の演出形状、及び表現レベル「3」の演出形状にすぐ隣接し、ハート状を維持する表現レベル「4」の演出形状の総体であり得る。
【0178】
図19を参照すると、場面(SCENE3b)は、ハート状のオブジェクトであり、図18のハート状に比べて大きさがリサイジングされるものであり得る。例示的な実施例において、受信装置500は、リサイジング情報を更に受信でき、リサイジング情報が指示する倍率によって演出オブジェクトを拡張させた結果を演出できる。特に場面(SCENE3b)は、演出単位に満ちたハート状を別に受信装置500に制御する必要なく、基準座標及び表現水準を含むオブジェクト情報、及びリサイジング情報(RSZ)だけで多様な演出オブジェクトの表現が可能である。このように本開示による照明効果演出方法は、公演会場での公演演出時にオブジェクトの演出位置や大きさ、回転などを指示して自由度の高い演出を達成できる。
【0179】
図20ないし図22は、本開示の例示的な実施例に係る照明効果演出方法を示す図である。
【0180】
演出オブジェクトはイメージだけでなく、文字(letter)、又はフォント(font)を対象とすることもできる。イメージ形態の演出オブジェクトは、拡張及び縮小に比較的に自由になり得るが、文字、又はフォントは任意に拡大、又は縮小する場合、大きさが崩れる恐れがあり、言語として認識され難くなり得る。
【0181】
本開示の例示的な実施例によれば、文字は縮小又は拡大される代わりに、文字の一定の大きさ、倍率、比率によって予め定められた演出オブジェクトの形態を設けることができ、設けられた演出オブジェクトは、受信装置(図1、500)に予め格納できる。
【0182】
図20を参照すると、アルファベット「E」を縮小した形状を予め定められた演出オブジェクトとして格納でき、図21を参照すると、アルファベット「E」の原本形状を予め定められた演出オブジェクトとして格納でき、図22を参照すると、アルファベット「E」を拡大した形状を予め定められた演出オブジェクトとして格納できる。
【0183】
図23は、本開示の例示的な実施例によって照明効果が演出された公演会場(HALL)客席の一部を示す図である。
【0184】
図23を参照すると、公演会場(HALL)は、8つの発光グループ(LG_1~LG_8)を含むことができるが、これに制限されない。例えば、8つの発光グループ(LG_1~LG_8)は、公演会場(HALL)の一部に部分的に設定されるか、一部で部分的に発光できる。また、発光グループ(LG_1ないしLG_8のうちの少なくとも1つ)は、1つの公演会場が複数の部分に分割された分割領域のうちの少なくとも1つに位置し得る。また、発光グループ(LG_1ないしLG_8のうちの少なくとも2つ)は、1つの公演会場が複数の部分に分割された分割領域のうち互いに分離された2つの領域にそれぞれ位置することもできる。
【0185】
例示的な実施例において、第1発光グループ(LG_1)は、20X20(横X縦)の単位オブジェクトを有し、基準オブジェクト及び表現レベルによる演出オブジェクトがアルファベット「L」という演出形状を有するように制御できる。
【0186】
例示的な実施例において、第2発光グループ(LG_2)は、20X20(横X縦)の単位オブジェクトを有し、基準オブジェクト及び表現レベルによる演出オブジェクトがアルファベット「O」という演出形状を有するように制御できる。
【0187】
例示的な実施例において、第3発光グループ(LG_3)は、20X20(横X縦)の単位オブジェクトを有し、基準オブジェクト及び表現レベルによる演出オブジェクトがアルファベット「V」という演出形状を有するように制御できる。
【0188】
例示的な実施例において、第4発光グループ(LG_4)は、20X20(横X縦)の単位オブジェクトを有し、基準オブジェクト及び表現レベルによる演出オブジェクトがアルファベット「E」という演出形状を有するように制御できる。第4発光グループ(LG_4)は、図21の演出形状と実質的に同一の方法によって実現できる。
【0189】
例示的な実施例において、第5発光グループ(LG_5)は、20X20(横X縦)の単位オブジェクトを有し、基準オブジェクト及び表現レベルによる演出オブジェクトがハート状の演出形状を有するように制御でき、この際の表現段階は「4」であり得る。第5発光グループ(LG_5)は、図12の演出形状と実質的に同一の方法によって実現できる。
【0190】
例示的な実施例において、第6発光グループ(LG_6)及び第7発光グループ(LG_7)は、20X20(横X縦)の単位オブジェクトを有し、単位オブジェクト全体が空白領域になるように制御できる。
【0191】
例示的な実施例において、第8発光グループ(LG_8)は、20X20(横X縦)の単位オブジェクトを有し、基準オブジェクト及び表現レベルによる演出オブジェクトがハート状の演出形状を有するように制御でき、この際の表現段階は「5」であり得る。第8発光グループ(LG_8)は、図13の演出形状と実質的に同一の方法によって実現できる。
【0192】
本開示の例示的な実施例によれば、公演会場内の複数の発光グループ(LG_1ないしLG_8)それぞれのオブジェクト原点は、発光グループの特定の位置に設定された1つ、又はそれ以上であり得る。複数の発光グループ(LG_1ないしLG_8)それぞれのオブジェクト原点が複数の場合、制御パケットは、それぞれの発光グループのオブジェクト原点を異なって指示するインジケータ(indicator)を更に含むことができる。
【0193】
例えば、公演会場が左右に分割された場合、左側領域のオブジェクト原点の基準座標(0,0)及び右側領域のオブジェクト原点である基準座標(0,0)が同時に存在し得る。左側領域及び右側領域が同一に演出される時は問題がないが、左側領域及び右側領域が互いに異なるように演出される場合、単に基準オブジェクト(即ち、オブジェクト原点の座標情報)だけでは意図されたシナリオ通りに受信装置が発光しないことができる。
【0194】
左右側領域それぞれの座標値の対称的限界による問題を克服するために、左側領域と右側領域を指示するインジケータを、制御パケット内オブジェクトの基準座標に更に含めることができる。
【0195】
前述したように、公演会場が左側領域及び右側領域に分割されたことは例示に過ぎず、左右側だけでなく、上下側、または対角線に基づいて等次元的に複数に分割された場合にも領域に対するエラーを補正するインジケータを制御パケットに更に含めることができる。
【0196】
また、本開示による照明効果演出方法は、基準座標に基づいて演出オブジェクトを表現するので、複数の演出オブジェクトを重ねて表現可能であり、レイヤー効果を誘発できる。
【0197】
更に、本開示による照明効果演出方法は、公演会場での公演演出時に受信装置を個別に制御することに比べて効率的に周波数帯域を利用でき、制御パケットを含む制御信号を処理するのにかかる遅延時間を短縮できる。
【0198】
また、本開示による照明効果演出方法は、複数の受信装置のそれぞれを個別に制御するのとは異なり、無線で伝送される制御信号の大きさを低減させることができ、速い応答速度を確保でき、これにより従来の技術よりも多数の発光装置をリアルタイムで同時に制御できる。
【0199】
本開示の実施例と関連して説明された方法又はアルゴリズムの段階は、ハードウェアで直接実現するか、ハードウェアによって実行されるソフトウェアモジュールで実現するか、又はそれらの結合によって実現できる。ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ハードディスク、着脱型ディスク、CD-ROM、又は本開示が属する技術分野において周知となっている任意の形態のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に常に存在することもできる。
【0200】
本開示の多様な実施例は、機器(machine)により読み取れる格納媒体(storage medium)(例えば、メモリ)に格納された1つ以上のインストラクションを含むソフトウェアとして実現できる。例えば、機器のプロセッサ(例えば、プロセッサ230、530)は、格納媒体から格納された1つ以上のインストラクションのうちの少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行できる。これは、機器が前記呼び出された少なくとも1つのインストラクションによって少なくとも1つの機能を行うように運用されることを可能にする。前記1つ以上のインストラクションは、コンパイラにより生成されたコード又はインタプリタにより実行可能なコードを含むことができる。機器で読み取れる格納媒体は、非一時的(non-transitory)な格納媒体の形態で提供できる。ここで、「非一時的な格納媒体」は、実際に存在する(tangible)装置であり、信号(signal)(例えば、電磁波)を含まないことを意味するだけであって、この用語は、データが格納媒体に半永久的に格納される場合と臨時的に格納される場合とを区分しない。例えば、「非一時的な格納媒体」は、データが臨時的に格納されるバッファを含むことができる。
【0201】
一実施例によると、本開示に開示された多様な実施例に係る方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供できる。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者及び購入者間で取り引きできる。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取れる格納媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、又はアプリケーションストア(例えば、プレイストア(登録商標))を介して、又は2つのユーザ装置(例えば、スマートフォン)間で直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロード又はアップロード)できる。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品(例えば、ダウンローダブルアプリ(downloadable app))の少なくとも一部は、製造会社のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリといった機器で読み取れる格納媒体に少なくとも一時格納されるか、臨時的に生成できる。
【0202】
以上、添付の図面を参照して本開示の実施例を説明したが、本開示が属する技術分野における通常の技術者は、本開示がその技術的思想や必須な特徴を変更することなく、他の具体的な形態に実施され得るということが理解できるはずである。従って、以上で述べた実施例は、あらゆる面で例示的なものであり、制限的ではないものとして理解すべきである。
図1
図2
図3
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図5
図6
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図23