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特開2024-150829情報処理装置、学習支援方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150829
(43)【公開日】2024-10-24
(54)【発明の名称】情報処理装置、学習支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20241017BHJP
   G06F 16/38 20190101ALI20241017BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F16/38
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023063815
(22)【出願日】2023-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 秀亮
【テーマコード(参考)】
5B175
5E555
【Fターム(参考)】
5B175DA08
5B175FB03
5B175HA01
5B175JC05
5E555AA25
5E555AA26
5E555AA33
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555BB14
5E555BC17
5E555CA02
5E555CA12
5E555CA18
5E555CB05
5E555CB07
5E555CB14
5E555CB33
5E555CB34
5E555CB43
5E555CB44
5E555CB76
5E555CC03
5E555DB11
5E555DB18
5E555DB20
5E555DB50
5E555DB51
5E555DB53
5E555DC13
5E555DC61
5E555DD07
5E555DD09
5E555EA02
5E555EA05
5E555EA07
5E555EA13
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】他のユーザによる代表的な検索履歴を俯瞰可能に表示させる。
【解決手段】情報処理装置は、見出し語毎に当該見出し語に対応する情報が対応付けられた所定の辞書コンテンツを対象にした第1文字列での第1検索結果を表示させる場合に、前記所定の辞書コンテンツを対象にした前記第1文字列での或るユーザによる検索ののちに前記或るユーザが所定の時間以内に前記所定の辞書コンテンツを対象にして検索した第2文字列での第2検索結果のうち検索人数が上位の第2検索結果を表示させるための操作標識を、前記第1検索結果とともに表示させる制御部を備える。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
見出し語毎に当該見出し語に対応する情報が対応付けられた所定の辞書コンテンツを対象にした第1文字列での第1検索結果を表示させる場合に、前記所定の辞書コンテンツを対象にした前記第1文字列での或るユーザによる検索ののちに前記或るユーザが所定の時間以内に前記所定の辞書コンテンツを対象にして検索した第2文字列での第2検索結果のうち検索人数が上位の第2検索結果を表示させるための操作標識を、前記第1検索結果とともに表示させる制御部を備える、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記検索人数が所定の基準数以上である前記第2検索結果がある場合に前記操作標識を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記操作標識を選択する操作がなされた場合に、前記検索人数が所定の基準数以上である前記第2検索結果のうち前記検索人数が多い方から所定数の前記第2検索結果を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記操作標識を選択する操作がなされた場合に、集計対象となっている前記第2検索結果の検索人数の合計に対する各前記第2検索結果の検索人数の割合を前記第2検索結果とともに表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記操作標識を選択する操作がなされた場合に、前記第2検索結果のうち所定の集計期間に検索を行った検索人数が上位の第2検索結果を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記操作標識を選択する操作がなされた場合に、所定の属性を有する前記或るユーザによる前記第2検索結果のうち検索人数が上位の第2検索結果を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1文字列での検索を行ったユーザの属性を取得し、取得した前記ユーザの属性に応じて前記所定の属性を決定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記第1検索結果を第1電子付箋に表示させ、
前記操作標識を選択する操作がなされた場合に、前記第2検索結果を第2電子付箋に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する学習支援方法であって、
見出し語毎に当該見出し語に対応する情報が対応付けられた所定の辞書コンテンツを対象にした第1文字列での第1検索結果を表示させる場合に、前記所定の辞書コンテンツを対象にした前記第1文字列での或るユーザによる検索ののちに前記或るユーザが所定の時間以内に前記所定の辞書コンテンツを対象にして検索した第2文字列での第2検索結果のうち検索人数が上位の第2検索結果を表示させるための操作標識を、前記第1検索結果とともに表示させる、
ことを特徴とする学習支援方法。
【請求項10】
コンピュータを、見出し語毎に当該見出し語に対応する情報が対応付けられた所定の辞書コンテンツを対象にした第1文字列での第1検索結果を表示させる場合に、前記所定の辞書コンテンツを対象にした前記第1文字列での或るユーザによる検索ののちに前記或るユーザが所定の時間以内に前記所定の辞書コンテンツを対象にして検索した第2文字列での第2検索結果のうち検索人数が上位の第2検索結果を表示させるための操作標識を、前記第1検索結果とともに表示させる制御手段として機能させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、学習支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の見出し語の各々に対応付けられた説明情報を含む辞書コンテンツにおいて、見出し語に関連する関連見出し語を検索するための種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1には、見出し語の説明情報に含まれる文字列が選択された場合に、当該文字列での検索を行って、検索結果としての関連見出し語の説明情報を表示させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-184854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
妥当な関連見出し語を検索できるか否かは、ユーザの知識量や経験に左右されやすい。このため、関連見出し語を検索する際の参考情報として、他のユーザによる代表的な関連見出し語の検索履歴の情報を参照したいという要望がある。
しかしながら、従来の技術においては、このような情報を表示させることはできないという課題がある。
【0005】
本発明は、他のユーザによる代表的な検索履歴を俯瞰可能に表示させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
見出し語毎に当該見出し語に対応する情報が対応付けられた所定の辞書コンテンツを対象にした第1文字列での第1検索結果を表示させる場合に、前記所定の辞書コンテンツを対象にした前記第1文字列での或るユーザによる検索ののちに前記或るユーザが所定の時間以内に前記所定の辞書コンテンツを対象にして検索した第2文字列での第2検索結果のうち検索人数が上位の第2検索結果を表示させるための操作標識を、前記第1検索結果とともに表示させる制御部を備える、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、他のユーザによる代表的な検索履歴を俯瞰可能に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】学習支援システムの構成を示す図である。
図2】サーバの機能構成を示すブロック図である。
図3】辞書DBの内容例を示す図である。
図4】端末装置の機能構成を示すブロック図である。
図5】ノートブック画面を示す図である。
図6】関連見出し語DBの内容例を示す図である。
図7】集計データの内容例を示す図である。
図8】関連見出し語登録処理の制御手順を示すフローチャートである。
図9】第1電子付箋が表示されたノートブック画面を示す図である。
図10】第2電子付箋が表示された状態のノートブック画面を示す図である。
図11】電子付箋表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
図12】関連見出し語取得処理の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
(学習支援システムの構成)
図1は、学習支援システム1の構成を示す図である。
本実施形態の学習支援システム1は、サーバ10(情報処理装置)及び複数の端末装置20を備える。サーバ10は、ネットワークNを介して各端末装置20とデータ通信が可能に接続されている。ネットワークNは、例えばインターネットであるが、これに限定されない。学習支援システム1のユーザは、1つの端末装置20を使用する。学習支援システム1のユーザは、例えば学校等(小学校、中学校、高校、大学、専門学校、学習塾又は予備校等)の生徒や学生等であるが、これに限られず、学校等に在籍していない一般ユーザであってもよい。端末装置20は、例えばノートPCであるが、これに限られず、デスクトップPC、タブレット端末又はスマートフォン等であってもよい。
【0011】
学習支援システム1は、ユーザに対して学習支援サービスを提供する。この学習支援サービスは、端末装置20に表示された仮想的なノートブック画面30(図5参照)において、辞書コンテンツを検索して見出し語I(第1見出し語I1等)の説明情報D(第1説明情報D1等:図5参照)を閲覧したり、見出し語Iの説明情報Dを電子付箋32(第1電子付箋321等:図9参照)によって整理して表示させたりするサービスを含む。
【0012】
ユーザは、端末装置20において学習用のアプリケーションプログラム(以下、「学習アプリ231(図4参照)」と記す)を実行して操作を行うことで、上記の学習支援サービスを受けることができる。詳しくは、端末装置20は、ユーザの操作に応じて、サーバ10に対して学習支援サービスに係る各種処理の実行を要求する。当該要求を受信したサーバ10は、要求に応じて処理を実行し、処理結果を端末装置20に送信する。端末装置20は、サーバ10から受信した情報に従って、表示部24(図4参照)において、上記のノートブックの内容を含むノートブック画面30等を表示する。なお、学習アプリ231に代えて、汎用的なブラウザプログラムが用いられてもよい。
【0013】
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
サーバ10は、CPU11(Central Processing Unit)(制御部、制御手段)と、RAM12(Random Access Memory)と、記憶部13と、通信部14と、バス15等を備える。サーバ10の各部は、バス15を介して接続されている。なお、サーバ10は、サーバ10の管理者により使用される操作部や表示部等をさらに備えていてもよい。
【0014】
CPU11は、記憶部13に記憶されているプログラム131を読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、サーバ10の各部の動作を制御するプロセッサである。なお、サーバ10は、複数のプロセッサ(例えば複数のCPU)を有していてもよく、本実施形態のCPU11が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合には、複数のプロセッサにより制御部が構成される。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
【0015】
RAM12は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
【0016】
記憶部13は、コンピュータとしてのCPU11により読み取り可能な非一時的な記録媒体であり、プログラム131及び各種データを記憶する。記憶部13は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性メモリを含む。記憶部13に記憶されるデータとしては、辞書DB(データベース)132、関連見出し語DB133、集計データ134、ユーザDB135、及びノートブックDB136等がある。
【0017】
図3は、辞書DB132の内容例を示す図である。
辞書DB132は、見出し語I(見出し項目)毎に当該見出し語Iに対応する説明情報Dが対応付けられた辞書コンテンツを含む。辞書DB132には、複数種類の辞書に係る辞書コンテンツが含まれていてもよい。辞書の種類は、見出し語Iに説明情報Dが対応付けられた形式であれば特に限られず、国語辞書、英和辞書といった語学の辞書のほか、百科事典や、各種分野の用語辞典等であってもよい。図3では、辞書DB132のうち国語辞書に収録されている見出し語Iに係るデータの一部が示されている。辞書DB132における1つの行データが、1つの見出し語Iに係るレコードに対応する。また、辞書DB132における1つの行データは、辞書コンテンツを対象にした第1文字列S1(図5参照)での第1検索結果R1に相当する。
【0018】
図2に示す関連見出し語DB133には、辞書DB132における各見出し語Iに関連する関連見出し語が登録されている。また、集計データ134は、関連見出し語DB133における関連見出し語の登録状況を集計したデータである。関連見出し語DB133及び集計データ134の内容と、関連見出し語の登録方法については後述する。
【0019】
ユーザDB135には、学習支援システム1の複数のユーザに係る情報が記憶されている。ユーザDB135には、ユーザ毎に、ユーザID、パスワード、ユーザ名、メールアドレス等の基本情報の他、ユーザの属性に係る情報が記録されている。ここで、ユーザの属性は、例えば、学校ID、学年、所属クラス、年齢、性別、居住地等である。上記のうちユーザIDは、各ユーザに割り当てられた固有の符号である。本実施形態のユーザIDは、「U0001」、「U0002」のように、文字「U」と4桁の数字の組み合わせであるものとする。パスワードは、各ユーザにより設定された、ユーザ認証に用いる符号である。
【0020】
ノートブックDB136には、各ユーザが作成したノートブックの内容が記憶されており、ユーザがノートブック画面30においてノートブックを編集すると、編集結果が反映されるように更新される。
【0021】
通信部14は、予め定められた通信規格に従った通信動作を行う。通信部14は、この通信動作により、ネットワークNを介して端末装置20との間でデータの送受信を行う。
【0022】
図4は、端末装置20の機能構成を示すブロック図である。
端末装置20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、表示部24と、操作部25と、通信部26と、バス27などを備える。端末装置20の各部は、バス27を介して接続されている。
【0023】
CPU21は、記憶部23に記憶されている学習アプリ231等のプログラムを読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、端末装置20の各部の動作を制御するプロセッサである。なお、端末装置20は、複数のプロセッサ(例えば複数のCPU)を有していてもよく、本実施形態のCPU21が実行する複数の処理を、当該複数のプロセッサが実行してもよい。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、あるいは、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
【0024】
RAM22は、CPU21に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
【0025】
記憶部23は、コンピュータとしてのCPU21により読み取り可能な非一時的な記録媒体であり、学習アプリ231等のプログラム及び各種データを記憶する。記憶部23は、例えばHDD、SSD等の不揮発性メモリを含む。
【0026】
表示部24は、CPU21による制御下で、学習アプリ231の各種画面等を表示する。表示部24としては、例えば、ドットマトリクス方式で表示を行う液晶表示装置を用いることができるが、これに限られない。
【0027】
操作部25は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス等の入力装置を備える。操作部25は、これらの入力装置によりユーザの入力操作を受け付けて、入力操作に応じた入力信号をCPU21に出力する。
【0028】
通信部26は、予め定められた通信規格に従った通信動作を行う。通信部26は、この通信動作により、ネットワークNを介してサーバ10との間でデータの送受信を行う。
【0029】
(学習支援システムの動作)
次に、学習支援システム1の各種動作について説明する。
【0030】
<学習支援サービスの開始動作>
端末装置20において学習アプリ231が実行されると、所定の認証画面が表示部24に表示される。認証画面において、ユーザからユーザID及びパスワードを含む認証情報が入力されると、当該認証情報がサーバ10に送信され、ユーザDB135のユーザID及びパスワードと一致した場合にユーザ認証がなされる。ユーザ認証がなされると、当該ユーザに対するログイン処理が実行されて学習支援サービスが開始される。以降、端末装置20の学習アプリ231上で行われたユーザ操作に応じて、当該ユーザ操作に対応する処理要求がサーバ10に送信され、サーバ10が当該処理を実行する。また、サーバ10は、処理結果を端末装置20に送信して、処理結果に係る表示を端末装置20の表示部24に行わせる。このようなサーバ10及び端末装置20の処理が繰り返されることで、以下に説明する動作が実現される。したがって、以下に説明する動作の制御主体は、サーバ10のCPU11である。
【0031】
<ノートブック画面に係る動作>
学習アプリ231において所定の操作がなされると、ノートブックを編集するためのノートブック画面30が端末装置20の表示部24に表示される。ノートブック画面30は、新たに作成されたノートブックに係る画面であってもよいし、既存のノートブックを編集するための画面であってもよい。既存のノートブックを編集する場合には、ノートブックDB136からノートブックのデータが読み出されてノートブック画面30に反映される。
【0032】
図5は、ノートブック画面30を示す図である。
ノートブック画面30には、ノートブックの内容が表示される。ノートブックは、電子付箋32を貼り付けることのできる仮想のノートである。ノートブック画面30には、メニューアイコン301a~301e、及び終了アイコン302などが表示されている。便宜上、ノートブック画面30の上端に、当該ノートブック画面30を編集しているユーザ(ログインしているユーザ)のユーザIDを記載する(以下の図9図10についても同様)。ユーザIDの表示は、実際のノートブック画面30においては省略されてもよい。図5に示す例では、ユーザIDが「U0001」のユーザによりノートブック画面30が編集されている。
【0033】
ノートブック画面30において終了アイコン302を選択する操作がなされると、ノートブック画面30の編集状況がノートブックDB136に記憶され、ノートブック画面30の表示が終了する。終了アイコン302を選択する操作は、例えば、終了アイコン302にマウスカーソルを合わせてマウスをクリックする操作や、タッチパネルが設けられた表示部24の画面のうち終了アイコン302の位置を指やスタイラスでタッチする操作などである。終了アイコン302以外のアイコンやボタン等の表示オブジェクトを選択する操作についても同様である。
【0034】
メニューアイコン301a~301eは、ノートブック画面30において各種方法で電子付箋32を生成して仮想的に貼り付ける操作を開始させるためのアイコンである。このうち301a~301dは、それぞれ「テキストデータ」、「カメラによる撮影画像」、「Webサイトへのリンク」、「ファイル」を含む電子付箋32を生成するためのアイコンである。これらの電子付箋32の生成動作については、説明を省略する。
【0035】
<辞書コンテンツの検索に係る動作>
メニューアイコン301eは、辞書DB132に登録されている或る見出し語Iとその説明情報Dを含む電子付箋32を生成するためのアイコンである。メニューアイコン301eを選択する操作がなされると、図5に示すように、まず、辞書DB132に含まれる辞書コンテンツを対象として見出し語Iを検索するための辞書検索ウィンドウ31がノートブック画面30に表示される。
【0036】
辞書検索ウィンドウ31の内部は、左側の第1表示領域312と、右側の第2表示領域313と、に分かれている。第1表示領域312の上端には、検索キーワードとなる第1文字列S1を入力するための検索ボックス311が表示されている。図5に示す例では、第1文字列S1として「特許」が入力されている。検索ボックス311に第1文字列S1を入力した状態で検索アイコン311aを選択する操作を行うと、第1表示領域312のうち検索ボックス311の下方に、辞書DB132を対象とした第1文字列S1での検索によりヒットした見出し語Iが表示される。ここでは、複数の辞書A~辞書Cの各々に収録されている「特許」の見出し語Iが表示されている。第1表示領域312には、第1文字列S1に一致する見出し語Iのほか、辞書における語句の配列順に従って当該見出し語Iに続く他の見出し語Iが表示されてもよい。
【0037】
第1表示領域312に表示された複数の見出し語Iのうち1つの見出し語Iを選択すると、選択された見出し語I(以下、「第1見出し語I1」と記す)と、辞書DB132において当該第1見出し語I1に対応付けられている第1説明情報D1と、が第2表示領域313に表示される。第1表示領域312における先頭の見出し語Iがデフォルトで選択されるようになっていてもよい。図5に示す例では、辞書Aの「特許」の第1見出し語I1が選択されており、これに応じて第2表示領域313に当該第1見出し語I1とその第1説明情報D1が表示されている。
【0038】
第1説明情報D1には、「特許」を説明する文章に加えて、関連項目(関連する見出し語I)へのリンクLN(「アドレスジャンプ」とも呼ばれる)が含まれている。いずれかのリンクLNを選択する操作がなされると、選択されたリンクLNの文字列に対応する見出し語Iとその説明情報Dが第2表示領域313に表示される。詳しくは、リンクLNの文字列で辞書DB132の検索が行われ、当該文字列に対応する見出し語Iとその説明情報Dが第2表示領域313に表示される。
【0039】
辞書検索ウィンドウ31の右下には、表示されている第1見出し語I1とその第1説明情報D1を含む第1電子付箋321(図9参照)を生成して表示するための付箋追加アイコン314が表示されている。付箋追加アイコン314が選択された場合の動作については後述する。
【0040】
<関連見出し語の登録に係る動作>
本実施形態の学習支援システム1では、辞書検索ウィンドウ31において第1文字列S1での検索が行われて或る第1見出し語I1とその第1説明情報D1が表示された後、続けて第2文字列での検索が行われて他の見出し語Iが検索された場合に、当該他の見出し語Iが、第1見出し語I1に関連する関連見出し語(第2見出し語)として関連見出し語DB133に登録される。関連見出し語は、学習支援システム1の任意のユーザ(或るユーザ)による検索に応じて都度登録される。関連見出し語の検索方法は、上述した検索ボックス311に第2文字列を入力する方法であってもよい。また、関連見出し語の検索方法は、表示中の第1見出し語I1の第1説明情報D1に含まれるリンクLNを選択することで関連見出し語とその説明情報Dを表示させる方法であってもよい。
【0041】
詳しくは、第1見出し語I1とその第1説明情報D1が辞書検索ウィンドウ31の第2表示領域313に表示されてから所定の時間以内に、第2文字列での検索を指示する操作が行われ、その結果、他の見出し語Iとその説明情報Dが第2表示領域313に表示された場合に、当該他の見出し語Iが、第1見出し語I1の関連見出し語として登録される。上記の所定の時間は、例えば3分とすることができる。これは、ユーザが、表示された第1見出し語I1の第1説明情報D1を読み始めてから、新たに疑問が生じた等の理由で他の見出し語Iを検索するまでの時間が、通常、3分以内であることによる。ただし、所定の時間の長さは3分に限られない。また、所定の時間の長さは、学習支援システム1の管理者等により変更することが可能であってもよい。また、所定の時間は、表示されている第1見出し語I1の第1説明情報D1の内容に応じて都度変更されてもよい。例えば、通常、第1説明情報D1の文字数が多いほど、ユーザがその内容を読むのに時間が掛かるので、第1説明情報D1の文字数が多いほど所定の時間が長くなるように、第1見出し語I1毎に所定の時間を変更してもよい。
【0042】
図6は、関連見出し語DB133の内容例を示す図である。
関連見出し語DB133の1つの行データは、或る第1見出し語I1について行われた或る関連見出し語I2の検索結果(以下、「第2検索結果R2」と記す)を表す。図6では、第1見出し語I1としての「特許」について行われた、複数の関連見出し語I2の第2検索結果R2が示されている。詳しくは、図6では、関連見出し語I2が「特許権」である第2検索結果R2a、関連見出し語I2が「知的財産権」である第2検索結果R2b、関連見出し語I2が「パテント」である第2検索結果R2c、関連見出し語I2が「発明」である第2検索結果R2d、及び関連見出し語I2が「商標」である第2検索結果R2eが示されている。
関連見出し語DB133の各行データは、「第1見出し語」、「関連見出し語」、「検索日」、「検索ユーザ属性」の項目を含む。
「第1見出し語」は、その行データの関連見出し語I2がどの第1見出し語I1に関連するかを表す。
「関連見出し語」は、その行データの第2検索結果R2において検索された関連見出し語I2を表す。
「検索日」は、その行データの関連見出し語I2の検索が行われた日付を表す。
「検索ユーザ属性」は、その行データの関連見出し語I2の検索を行ったユーザのユーザ属性を表す。「検索ユーザ属性」は、サブ項目として、「ユーザID」、「学校ID」、「学年」等を含む。なお、サブ項目は例示であり、これらに限られない。
【0043】
図7は、集計データ134の内容例を示す図である。
集計データ134は、関連見出し語DB133における第2検索結果R2a~R2eを、関連見出し語I2毎に集計したデータである。集計データ134は、後述する関連見出し語取得処理(図12参照)において生成される。図7では、「特許」を第1見出し語I1とする関連見出し語I2の第2検索結果R2に係る集計データ134が示されている。
【0044】
集計データ134における「検索人数」は、或る関連見出し語I2を検索したユーザの人数を表す。1人のユーザが同一の関連見出し語I2について複数回の検索を行っている場合でも、「検索人数」は1人としてカウントされる。なお、これに限られず、検索を行ったユーザが同一であるか否かによらずに、関連見出し語I2の検索が行われた延べ回数を「検索人数」としてカウントしてもよい。図7に示す例において、第2検索結果R2a~R2eの検索人数は、それぞれ597人、284人、103人、72人、61人であり、その他の図示しない第2検索結果R2を合わせた全ての第2検索結果R2の検索人数の合計が1411人であるものとする。
「割合」は、集計対象となっている(ここでは、全ての)第2検索結果R2の検索人数の合計に対する各第2検索結果R2の検索人数の割合を表す。例えば、関連見出し語I2が「特許権」である第2検索結果R2aについての「割合」は、597/1411=42.3%である。
【0045】
次に、関連見出し語I2を関連見出し語DB133に登録するためにサーバ10のCPU11が実行する関連見出し語登録処理について説明する。
図8は、関連見出し語登録処理の制御手順を示すフローチャートである。
関連見出し語登録処理は、表示部24に辞書検索ウィンドウ31が表示された状態において、第1文字列S1での検索を指示する操作が行われた場合に開始される。
以下では、サーバ10のCPU11が、処理結果のデータや制御データ等を端末装置20に送信することで端末装置20の表示部24に或るオブジェクトを表示させる処理を、単に、「CPU11は、オブジェクトを表示させる」などと表記する。
【0046】
関連見出し語登録処理が開始されると、CPU11は、第1文字列S1での検索の結果として第1見出し語I1とその第1説明情報D1を第2表示領域313に表示させる(ステップS101)。
【0047】
CPU11は、第1見出し語I1の表示後に、第2文字列による他の見出し語Iの検索を指示する操作がなされたか否かを判別する(ステップS102)。当該操作がなされたと判別された場合には(ステップS102で“YES”)、CPU11は、他の見出し語Iとその説明情報Dを第2表示領域313に表示させる(ステップS103)。
【0048】
CPU11は、ステップS102における操作がなされたのが、ステップS101における見出し語Iの表示から3分以内であったか否かを判別する(ステップS104)。見出し語Iの表示から3分以内であったと判別された場合には(ステップS104で“YES”)、CPU11は、ステップS102で検索された他の見出し語Iを、第1見出し語I1の関連見出し語I2として関連見出し語DB133に登録する(ステップS105)。
ステップS105が終了した場合、又はステップS102、S104のいずれかで“NO”に分岐した場合には、CPU11は、関連見出し語登録処理を終了させる。
なお、関連見出し語登録処理の終了後、ステップS103において表示された他の見出し語I(関連見出し語I2)を第1見出し語I1とみなして、ステップS102以降の処理を実行してもよい。
【0049】
<電子付箋の表示に係る動作>
図5に示す辞書検索ウィンドウ31において、付箋追加アイコン314を選択する操作がなされると、辞書検索ウィンドウ31が閉じられて、ノートブック画面30に第1電子付箋321が表示される。以下の説明において、「電子付箋32」と記した場合には、第1電子付箋321を含む任意の電子付箋を指すものとする。
【0050】
図9は、第1電子付箋321が表示されたノートブック画面30を示す図である。
電子付箋32は、矩形の外形を有する表示オブジェクトであり、その内部には、ユーザの操作に応じて生成又は取得された情報(図9では、第1見出し語I1及び第1説明情報D1を含む第1検索結果R1)が表示される。電子付箋32は、表示内容の互いの位置関係を維持したままでユーザ操作により表示内容を一括して移動させることが可能なユニットである。よって、例えば、電子付箋32を選択してドラッグする操作等により、ノートブック画面30における電子付箋32の表示位置を自由に変更することができる。また、所定のユーザ操作により、電子付箋32の形状、サイズ、色等を変更することが可能であってもよい。
【0051】
第1電子付箋321の下端近傍には、所定の表示条件を満たす場合に関連見出し語ボタン33(操作標識)が表示される。関連見出し語ボタン33は、第1電子付箋321の第1見出し語I1についての関連見出し語I2とその第2説明情報D2を含む第2電子付箋322(図10参照)を新たに生成して表示させるためのボタンである。関連見出し語ボタン33には、「他のユーザはこのような見出し語を検索しています」との文言が表示されている。ここでは「他のユーザ」とされているが、ログイン中のユーザが過去に検索した関連見出し語I2の第2検索結果R2が関連見出し語DB133に登録されている場合には、当該第2検索結果R2も集計の対象となる。
【0052】
関連見出し語ボタン33の表示条件は、第1電子付箋321に表示されている第1見出し語I1について、関連見出し語DB133に関連見出し語I2が登録されており、かつ、少なくとも1つの関連見出し語I2が、所定の統計条件を満たす場合に満たされる。ここで、統計条件は、集計データ134におけるその関連見出し語I2の第2検索結果R2の検索人数が所定の基準数以上である場合に満たされる。本実施形態では、基準数は100人である。基準数は、学習支援システム1の管理者等により変更することが可能であってもよい。
【0053】
例えば、図9に示す「特許」の第1見出し語I1を含む第1電子付箋321が表示されると、関連見出し語DB133から「特許」の第1見出し語I1に対応付けられている関連見出し語I2の第2検索結果R2が抽出されて、図7に示す集計データ134が生成される。図7の集計データ134においては、「特許権」、「パテント」及び「知的財産権」の各関連見出し語I2の第2検索結果R2a~R2cは、検索人数がいずれも100人以上となっている。よって、図7及び図9に示す例においては、統計条件及び表示条件を満たすので、第1電子付箋321に関連見出し語ボタン33が表示される。
【0054】
関連見出し語ボタン33を選択する操作がなされると、統計条件を満たす関連見出し語I2の第2検索結果R2のうち、検索人数が上位の第2検索結果R2を表示する第2電子付箋322がノートブック画面30に表示される。本実施形態では、統計条件を満たす関連見出し語I2のうち、検索人数が多い方から所定数の関連見出し語I2の第2検索結果R2をそれぞれ表示する複数の第2電子付箋322が表示される。本実施形態では、所定数は「3」であるが、これに限られず「2」以下又は「4」以上としてもよい。
なお、「検索人数が上位の第2検索結果R2」は、上記に限られず、例えば集計データ134における「割合」が所定の基準割合以上である第2検索結果R2などとしてもよい。
【0055】
図10は、第2電子付箋322が表示された状態のノートブック画面30を示す図である。
図7及び図9に示す例において、統計条件を満たす関連見出し語I2は3つあるので、関連見出し語ボタン33が選択されると、図10に示すように、これらの3つの関連見出し語I2を表示する3つの第2電子付箋322a~322cが表示される。詳しくは、第2電子付箋322aには、「特許権」の関連見出し語I2aとその第2説明情報D2aとを含む第2検索結果R2aが表示されている。第2電子付箋322bには、「パテント」の関連見出し語I2bとその第2説明情報D2bとを含む第2検索結果R2bが表示されている。第2電子付箋322cには、「知的財産権」の関連見出し語I2cとその第2説明情報D2cとを含む第2検索結果R2cが表示されている。これらの3つの第2電子付箋322は、第1電子付箋321の右隣りの領域において縦方向に配列されている。ただし、第2電子付箋322の表示位置や配列は図10に例示したものに限られない。このように、関連見出し語ボタン33を選択して第2電子付箋322を表示させることで、ユーザは、第1見出し語I1について他のユーザによる代表的な関連見出し語I2の検索状況を確認することができる。
【0056】
各第2電子付箋322の右上隅には、割合アイコン34が表示されている。割合アイコン34には、その第2電子付箋322が表示している第2検索結果R2に対応する、集計データ134(図7)における「割合」の値が示されている。なお、割合の表示態様は、割合アイコン34を表示させる態様に限られず、割合の数値をそのまま第2電子付箋322の近傍等に表示させてもよい。
【0057】
3つの第2電子付箋322a~322cのうち、第2電子付箋322a、322bは上述の表示条件を満たし、第2電子付箋322cは表示条件を満たさないものとする。よって、第2電子付箋322a、322bには関連見出し語ボタン33が表示され、第2電子付箋322cには関連見出し語ボタン33が表示されない。第2電子付箋322a又は322bの関連見出し語ボタン33を選択する操作がなされると、第2電子付箋322a又は322bを第1電子付箋321とみなして、この第1電子付箋321に対してさらに第2電子付箋322が表示される。例えば、第2電子付箋322aの関連見出し語ボタン33が選択されると、「特許権」の見出し語Iに対応付けられている関連見出し語I2の第2検索結果R2を表示する第2電子付箋322が、図10の第2電子付箋322aの右隣りにさらに表示される。すなわち、図10に示すように2列目に3つの第2電子付箋322a~322cが表示された後、さらに3列目以降に第2電子付箋322を表示させることも可能である。例えば3列目に複数の第2電子付箋322が表示された状態で、2列目の別の関連見出し語ボタン33が選択された場合、既存の3列目の第2電子付箋322を縮小又は折り畳んで(例えば、関連見出し語I2のみ表示するように第2電子付箋322を縦方向に縮小して)、空いたスペースに別の第2電子付箋322を表示させてもよい。
【0058】
第1電子付箋321及び第2電子付箋322は、連結線により連結された状態で表示してもよい。また、連結線は、第1電子付箋321を始端とし、第2電子付箋322を終端とする、向きの情報を含む線(例えば、矢印)としてもよい。
【0059】
第1電子付箋321が表示されてから所定の時間(例えば3分)以内に関連見出し語ボタン33を選択する操作が行われ、当該操作に応じて関連見出し語I2を含む第2電子付箋322が表示された場合に、表示された関連見出し語I2を、第1見出し語I1に対応する関連見出し語I2として関連見出し語DB133に登録してもよい。
【0060】
上記において、統計条件の判別や、第2電子付箋322に表示する第2検索結果R2の選択には、関連見出し語DB133に登録されている全ての関連見出し語I2の第2検索結果R2を集計した集計データ134(図7)を用いた。ただし、これに限られず、所定の方法で抽出された一部の第2検索結果R2を集計したデータに基づいて、統計条件の判別や、第2電子付箋322に表示する第2検索結果R2の選択を行ってもよい。
【0061】
例えば、第1見出し語I1に対応付けられている第2検索結果R2のうち、検索日が所定の集計期間に含まれる第2検索結果R2を集計対象としてもよい。この場合は、集計期間内に検索を行った検索人数が基準数以上である場合に統計条件を満たすと判別される。また、集計期間に検索を行った検索人数が上位の第2検索結果R2が第2電子付箋322に表示される。上記の集計期間は、過去の或る時点から現在(例えば、第1電子付箋321が表示された時点、又は関連見出し語ボタン33が選択された時点)までの期間としてもよい。集計期間の長さは、例えば1か月単位又は数単位で設定されてもよい。また、関連見出し語ボタン33の近傍等に、集計期間を指定するためのアイコンを表示させ、選択されたアイコンに対応する集計期間を用いることとしてもよい。
【0062】
また、第1見出し語I1に対応付けられている第2検索結果R2のうち、所定の属性を有するユーザによる第2検索結果R2を集計対象としてもよい。この場合は、第2検索結果R2の検索人数のうち、所定の属性を有するユーザの数が基準数以上である場合に統計条件を満たすと判別される。
所定の属性は、辞書検索ウィンドウ31において第1文字列S1での検索を行ったログイン中のユーザ(本実施形態では、ユーザIDが「U0001」のユーザ)の属性に応じて定められてもよい。例えば、ログイン中のユーザと学校IDが同一であるユーザによる第2検索結果R2を集計対象としてもよい。これにより、ログイン中のユーザと同一の学校のユーザによる代表的な関連見出し語I2の検索状況を示す第2電子付箋322を表示させることができる。また、関連見出し語ボタン33の近傍等に、属性を指定するためのアイコンを表示させ、選択されたアイコンに対応する属性を集計に用いることとしてもよい。
【0063】
なお、ユーザの属性に基づく集計方法と、集計期間に基づく集計方法とを組み合わせてもよい。また、第2検索結果R2の集計方法に係る設定をサーバ10の記憶部13に記憶させておき、この設定の内容に応じて第2検索結果R2を集計してもよい。
【0064】
(電子付箋表示処理)
次に、上述した動作を実現するためにサーバ10のCPU11が実行する電子付箋表示処理について説明する。
図11は、電子付箋表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
電子付箋表示処理は、ノートブック画面30が端末装置20の表示部24に表示された状態において、メニューアイコン301eが選択されて辞書検索ウィンドウ31が表示された場合に開始される。
【0065】
電子付箋表示処理が開始されると、CPU11は、第1電子付箋321を表示させる操作がなされたか否かを判別する(ステップS201)。ここでは、CPU11は、辞書検索ウィンドウ31において検索結果としての第1見出し語I1及び第1説明情報D1が表示された状態で付箋追加アイコン314が選択された場合に、第1電子付箋321を表示させる操作がなされたと判別する。当該操作がなされていないと判別された場合には(ステップS201で“NO”)、CPU11は、再度ステップS201を実行する。なお、このループ処理中に辞書検索ウィンドウ31を閉じる操作がなされた場合には、CPU11は、電子付箋表示処理を終了させる。
【0066】
第1電子付箋321を表示させる操作がなされたと判別された場合には(ステップS201で“YES”)、CPU11は、辞書検索ウィンドウ31を閉じて、第1見出し語I1及び第1説明情報D1を含む第1電子付箋321を表示させる(ステップS202)。また、CPU11は、関連見出し語取得処理を実行する(ステップS203)。
【0067】
図12は、関連見出し語取得処理の制御手順を示すフローチャートである。
関連見出し語取得処理が呼び出されると、CPU11は、関連見出し語DB133から、表示中の第1見出し語I1に対応付けられている関連見出し語I2の第2検索結果R2を抽出する(ステップS301)。
【0068】
CPU11は、抽出した第2検索結果R2の集計方法について、ユーザの属性に係る設定があるか否かを判別する(ステップS302)。ユーザの属性に係る設定があると判別された場合には(ステップS302で“YES”)、CPU11は、ステップS301で抽出した第2検索結果R2のうち、設定された属性を有するユーザによる第2検索結果R2を抽出する(ステップS303)。例えば、属性として、操作中のユーザと同一の学校IDを用いる設定である場合には、CPU11は、ユーザDB135を参照して操作中のユーザ(第1文字列S1での検索を行ったユーザ)の学校IDを取得し、当該学校IDを有するユーザが行った第2検索結果R2を抽出する。
【0069】
ステップS303が終了した場合、又はステップS302においてユーザの属性に係る設定がないと判別された場合には(ステップS302で“NO”)CPU11は、第2検索結果R2の集計方法について、集計期間に係る設定があるか否かを判別する(ステップS304)。集計期間に係る設定があると判別された場合には(ステップS304で“YES”)、CPU11は、抽出されている第2検索結果R2のうち、検索日が集計期間に含まれる第2検索結果R2を抽出する(ステップS305)。
【0070】
ステップS305が終了した場合、又はステップS304において集計期間に係る設定がないと判別された場合には(ステップS304で“NO”)、CPU11は、その時点において抽出されている第2検索結果R2について、関連見出し語I2毎に第2検索結果R2の検索人数を計数する(ステップS306)。この計数結果が、図7に示す集計データ134の「検索人数」の項目に記録される。
【0071】
CPU11は、集計対象となっている(その時点において抽出されている)第2検索結果R2の検索人数の合計に対する、各関連見出し語I2の第2検索結果R2の検索人数の割合を導出する(ステップS307)。この導出結果が、図7に示す集計データ134の「割合」の項目に記録される。ステップS301~S307の処理は、集計データ134を生成する処理に相当する。
【0072】
CPU11は、検索人数が基準数(本実施形態では、100人)以上である第2検索結果R2があるか否かを判別する(ステップS308)。検索人数が基準数以上である第2検索結果R2があると判別された場合には(ステップS308で“YES”)、CPU11は、検索人数が基準数以上である第2検索結果R2に係る関連見出し語I2を、統計条件を満たす関連見出し語I2として取得する(ステップS309)。
ステップS309が終了した場合、又はステップS308において検索人数が基準数以上である第2検索結果R2がないと判別された場合には(ステップS308で“NO”)、CPU11は、関連見出し語取得処理を終了させて、処理を電子付箋表示処理に戻す。
【0073】
図11に戻り、関連見出し語取得処理(ステップS203)が終了すると、CPU11は、統計条件を満たす関連見出し語I2があるか否か(取得されたか否か)を判別する(ステップS204)。統計条件を満たす関連見出し語I2があると判別された場合には(ステップS204で“YES”)、CPU11は、関連見出し語ボタン33の表示条件を満たすと判別し、ステップS202で表示させた第1電子付箋321に関連見出し語ボタン33を表示させる(ステップS205)。
【0074】
CPU11は、関連見出し語ボタン33を選択する操作がなされたか否かを判別する(ステップS206)。当該操作がなされたと判別された場合には(ステップS206で“YES”)、CPU11は、統計条件を満たし、検索人数が上位の(ここでは、多い方から順に3つの)関連見出し語I2とその第2説明情報D2を含む第2電子付箋322を表示させる(ステップS207)。また、CPU11は、各第2電子付箋322に付帯する割合アイコン34を表示させる。
【0075】
ステップS207が終了した場合、又はステップS204、S206のいずれかにおいて“NO”に分岐した場合には、CPU11は、ノートブック画面30の表示を終了させる操作がなされたか否かを判別する(ステップS208)。CPU11は、当該操作がなされていないと判別された場合には(ステップS208で“NO”)、処理をステップS201に戻し、当該処理がなされたと判別された場合には(ステップS208で“YES”)、電子付箋表示処理を終了させる。
【0076】
(効果)
以上のように、本実施形態に係るサーバ10は、CPU11を備え、CPU11は、見出し語I毎に当該見出し語Iに対応する情報が対応付けられた辞書DB132を対象にした第1文字列S1での第1検索結果R1を表示させる場合に、辞書DB132を対象にした第1文字列S1での或るユーザによる検索ののちに当該或るユーザが所定の時間以内に辞書DB132を対象にして検索した第2文字列での第2検索結果R2のうち検索人数が上位の第2検索結果R2を表示させるための関連見出し語ボタン33を、第1検索結果R1とともに表示させる。
これにより、関連見出し語ボタン33を選択する操作に応じて、検索人数が上位の関連見出し語I2の第2検索結果R2を表示させることができる。よって、他のユーザによる代表的な検索履歴を俯瞰可能に表示させることができる。
また、ユーザが関連見出し語I2の文字列を指定する必要がないので、ユーザが知らない関連見出し語I2や、ユーザが意図していなかった関連見出し語I2もユーザに提示することができる。
また、関連見出し語ボタン33を選択する操作を行うまで、関連見出し語I2の内容は伏せられた状態となるので、どのような関連見出し語I2があるかについてユーザの知的好奇心を掻き立てることができる。
また、関連見出し語ボタン33の選択に応じて表示される第2検索結果R2は、辞書DB132における第1見出し語I1の関連見出し語I2の検索状況に応じて変化する。よって、他のユーザによる関連見出し語I2の検索トレンドを反映した第2検索結果R2を表示させることができる。
また、一定の大きさを有する関連見出し語ボタン33を選択する操作(例えば、指でタッチする操作)となるので、第1説明情報D1に含まれるリンクLNを選択する操作と比較して、簡易に関連見出し語I2を表示させることができる。
また、第1見出し語I1についての関連見出し語I2を当てるといった連想ゲームに用いることもできる。
【0077】
また、CPU11は、検索人数が所定の基準数以上である第2検索結果R2がある場合に関連見出し語ボタン33を表示させる。これにより、関連見出し語ボタン33が表示されているか否かによって、統計条件を満たす関連見出し語I2があるか否かを示すことができる。
【0078】
また、CPU11は、関連見出し語ボタン33を選択する操作がなされた場合に、検索人数が所定の基準数以上である第2検索結果R2のうち検索人数が多い方から所定数の第2検索結果R2を表示させる。これにより、他のユーザによる検索トレンドの上位の関連見出し語I2をユーザに提示することができる。
【0079】
また、CPU11は、関連見出し語ボタン33を選択する操作がなされた場合に、集計対象となっている第2検索結果R2の検索人数の合計に対する各第2検索結果R2の検索人数の割合を示す割合アイコン34を第2検索結果R2とともに表示させる。これにより、各第2検索結果R2の関連見出し語I2が、他のユーザにどの程度検索されているかを分かりやすくユーザに提示することができる。
【0080】
また、CPU11は、関連見出し語ボタン33を選択する操作がなされた場合に、第2検索結果R2のうち所定の集計期間に検索を行った検索人数が上位の第2検索結果R2を表示させてもよい。これにより、集計期間を区切った関連見出し語I2の検索トレンドをユーザに提示することができる。
【0081】
また、CPU11は、関連見出し語ボタン33を選択する操作がなされた場合に、所定の属性を有するユーザによる第2検索結果R2のうち検索人数が上位の第2検索結果R2を表示させてもよい。これにより、特定の属性を有するユーザによる関連見出し語I2の検索トレンドをユーザに提示することができる。
【0082】
また、CPU11は、第1文字列S1での検索を行ったユーザの属性を取得し、取得したユーザの属性に応じて上記の所定の属性を決定してもよい。これにより、操作を行っているユーザの属性に合った検索トレンドをユーザに提示することができる。
【0083】
また、CPU11は、第1検索結果R1を第1電子付箋321に表示させ、関連見出し語ボタン33を選択する操作がなされた場合に、第2検索結果R2を第2電子付箋322に表示させる。電子付箋32は、ノートブック画面30上の所望の位置に移動させたり、大きさを調整したりすることができるので、第1検索結果R1及び第2検索結果R2を整理しやすい状態で表示させることができる。
【0084】
また、本実施形態に係る学習支援方法において、CPU11は、見出し語I毎に当該見出し語Iに対応する情報が対応付けられた辞書DB132を対象にした第1文字列S1での第1検索結果R1を表示させる場合に、辞書DB132を対象にした第1文字列S1での或るユーザによる検索ののちに当該或るユーザが所定の時間以内に辞書DB132を対象にして検索した第2文字列での第2検索結果R2のうち検索人数が上位の第2検索結果R2を表示させるための関連見出し語ボタン33を、第1検索結果R1とともに表示させる。これにより、他のユーザによる代表的な検索履歴を俯瞰可能に表示させることができる。
【0085】
また、本実施形態に係るプログラム131は、CPU11を制御手段として機能させる。当該制御手段は、見出し語I毎に当該見出し語Iに対応する情報が対応付けられた辞書DB132を対象にした第1文字列S1での第1検索結果R1を表示させる場合に、辞書DB132を対象にした第1文字列S1での或るユーザによる検索ののちに当該或るユーザが所定の時間以内に辞書DB132を対象にして検索した第2文字列での第2検索結果R2のうち検索人数が上位の第2検索結果R2を表示させるための関連見出し語ボタン33を、第1検索結果R1とともに表示させる。これにより、他のユーザによる代表的な検索履歴を俯瞰可能に表示させることができる。
【0086】
(その他)
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、電子付箋表示処理の実行主体がサーバ10のCPU11である場合を例示したが、これに限られない。
例えば、端末装置20のCPU21が電子付箋表示処理を実行してもよい。この場合には、端末装置20のCPU21が「制御部」に相当し、端末装置20が「情報処理装置」に相当する。また、電子付箋表示処理の実行に必要な情報(辞書DB132のデータ等)が端末装置20の記憶部23に記憶されている場合には、サーバ10を省略してもよい。
また、関連見出し語登録処理についても、端末装置20のCPU21が実行してもよい。
また、電子付箋表示処理及び関連見出し語登録処理のうち少なくとも1つについて、一部の処理をサーバ10のCPU11が実行し、残りの処理を端末装置20のCPU21が実行してもよい。
【0087】
また、上記実施形態では、統計条件を満たす関連見出し語I2の第2検索結果R2を第2電子付箋322における表示対象としたが、これに限られず、統計条件を満たさない関連見出し語I2の第2検索結果R2を第2電子付箋322における表示対象に含めてもよい。この場合には、統計条件を満たすか否かに関わらず、少なくとも1つの関連見出し語I2が登録されている場合に関連見出し語ボタン33の表示条件を満たすと判別して、関連見出し語ボタン33を表示させてもよい。
【0088】
また、上記実施形態では、第1見出し語I1の第1検索結果R1及び関連見出し語ボタン33を第1電子付箋321に表示させ、関連見出し語I2の第2検索結果R2を第2電子付箋322に表示させる例を用いて説明したが、関連見出し語ボタン33、第1検索結果R1及びは第2検索結果R2の表示態様はこれに限られない。例えば、図5に示す辞書検索ウィンドウ31のようなウィンドウ画像内に関連見出し語ボタン33、第1検索結果R1及び第2検索結果R2を(必要に応じて切り替えて)表示させてもよい。
【0089】
また、操作標識は、関連見出し語ボタン33のようなボタンの外観を有するものに限られず、アイコン等の画像や文字列等であってもよい。
【0090】
また、以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ、CD-ROM等の情報記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0091】
また、上記実施形態における学習支援システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0092】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
【符号の説明】
【0093】
1 学習支援システム
10 サーバ(情報処理装置)
11 CPU(制御部、制御手段)
13 記憶部
131 プログラム
132 辞書DB(辞書コンテンツ)
133 関連見出し語DB
134 集計データ
20 端末装置
24 表示部
30 ノートブック画面
31 辞書検索ウィンドウ
314 付箋追加アイコン
32 電子付箋
321 第1電子付箋
322 第2電子付箋
33 関連見出し語ボタン(操作標識)
34 割合アイコン
D 説明情報
D1 第1説明情報
D2 第2説明情報
I 見出し語
I1 第1見出し語
I2、I2a、I2b、I2c 関連見出し語
LN リンク
R1 第1検索結果
R2、R2a~R2e 第2検索結果
S1 第1文字列
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12