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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150858
(43)【公開日】2024-10-24
(54)【発明の名称】含フッ素ジアミン化合物の製造方法
(51)【国際特許分類】
   C07C 209/68 20060101AFI20241017BHJP
   C07C 211/52 20060101ALI20241017BHJP
   C07C 215/80 20060101ALI20241017BHJP
【FI】
C07C209/68
C07C211/52
C07C215/80
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023063863
(22)【出願日】2023-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】305013910
【氏名又は名称】国立大学法人お茶の水女子大学
(71)【出願人】
【識別番号】301005614
【氏名又は名称】東ソー・ファインケム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100182073
【弁理士】
【氏名又は名称】萩 規男
(72)【発明者】
【氏名】矢島 知子
(72)【発明者】
【氏名】神原 將
(72)【発明者】
【氏名】宮内 紗久良
【テーマコード(参考)】
4H006
【Fターム(参考)】
4H006AA02
4H006AB92
4H006AC23
4H006AC24
4H006BE90
4H006BJ50
4H006BM10
4H006BM71
4H006BP30
4H006BU46
(57)【要約】      (修正有)
【課題】従来技術に対しより工業的に実施可能な、パーフルオロアルキル基で連結されたジアミン化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】一電子還元剤の存在下、下記一般式(1)で表されるパーフルオロアルキル両末端ジハライドと、アニリン誘導体を反応させることを特徴とする、下記一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物の製造方法、を用いる。


(式中、nは2~12の偶数、Xは臭素原子および/またはヨウ素原子、RおよびRは各々独立して、メチル基、エチル基、メトキシ基、および/または炭素数3もしくは4の直鎖または分岐または環式のアルキル基を示す。)
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一電子還元剤の存在下、下記一般式(1)
【化4】
(式(1)中、nは2~12の偶数であり、Xは、臭素原子および/またはヨウ素原子を示す。)
で表されるパーフルオロアルキル両末端ジハライドと、下記一般式(2)
【化5】
(式(2)中、R1およびR2は各々独立して、メチル基、エチル基、メトキシ基、および/または、炭素数3もしくは4の直鎖または分岐または環式のアルキル基を示す。)
で表されるアニリン誘導体を反応させることを特徴とする、下記一般式(3)
【化6】
(式(3)中、nは2~12の偶数であり、R1およびR2は各々独立して、メチル基、エチル基、メトキシ基、および/または、炭素数3もしくは4の直鎖または分岐または環式のアルキル基を示す。)
で表される含フッ素ジアミン化合物の製造方法。
【請求項2】
上記一電子還元剤が亜ジチオン酸ナトリウムである請求項1に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパーフルオロアルキル基で連結されたジアミン化合物の製造方法に関する。
パーフルオロアルキル基で連結されたジアミン化合物は、ポリイミドにフルオロアルキル基を導入可能な原料として有用である。また、含フッ素ポリイミドは、通常のポリイミドがもつ高い機械的強度、高耐熱性、不溶性に加え、フッ素原子に起因する透明性、低誘電率、熱可塑性をもち、宇宙航空分野や半導体・フォトニクス分野において重要な材料である。
【背景技術】
【0002】
従来より、パーフルオロアルキル基で連結されたジアミン化合物の製造方法としては、4-ヨードアニリン誘導体に対して大過剰の銅の存在下で1,6-ジヨードペルフルオロヘキサンを作用させる方法(例えば、非特許文献1及び非特許文献2等)が知られている。また、炭酸セシウムや亜ジチオン酸ナトリウム等の塩基及び還元剤存在下、光照射条件においてパーフルオロアルキル基で連結されたジアミン化合物を製造する方法(例えば、特許文献1等)が知られている。
一方、亜ジチオン酸ナトリウムを一電子還元剤として用い、パーフルオロアルキルハライドからパーフルオロアルキルラジカルを発生させ、各種基質と作用させる反応が知られている(例えば、非特許文献3及び非特許文献4等)。
【0003】
非特許文献1および非特許文献2に記載の方法は、出発原料に4-ヨードアニリン誘導体を使用するため基質が限られ、収率が低く、多量の銅を使用する必要があるという課題があった。
また、特許文献1に記載の方法では、光照射が必須であることから、工業スケールでの実施においては特殊な装置設計が必要という課題であった。一方、非特許文献3および非特許文献4に記載の方法は、亜ジチオン酸ナトリウムを一電子還元剤として用い、トリメトキシベンゼンと2,2,2-トリフルオロブロモクロロエタンを反応させ1,1-ビス(2,4,6-トリメトキシフェニル)-2,2,2-トリフルオロエタンを得る方法や、p-フェニレンジアミン等の芳香族ジアミン化合物と1-クロロ-4-ヨード-1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロブタンを二段階で反応させ、パーフルオロブチル基を環化付加する方法で、本発明の1段階でアニリン誘導体とパーフルオロアルキル両末端ジハライドを反応させパーフルオロアルキル基で連結された芳香族ジアミン化合物を高収率で得る製造方法とは異なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2022/168979号。
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】J.Thrower,et.al.,Tetrahedron,1969,25,5921-5940。
【非特許文献2】Hatsuo Ishida,et.al.,Journal of Fluorine Chemistry,2009,130,573-580。
【非特許文献3】W.Dmowski,et.al.,J.Fluorine Chem.,2009,130,509。
【非特許文献4】H.-P.Cao,et.al.,J.Fluorine Chem.,2006,127,1079。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者は、これら従来技術を鑑み、パーフルオロアルキル基で連結されたジアミン化合物の製造方法について、従来技術に対し、より工業的に実施可能な方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明者らは、パーフルオロアルキル基で連結された芳香族ジアミン化合物の製造方法について、鋭意検討した結果、亜ジチオン酸ナトリウムを一電子還元剤として用い、アニリン誘導体とパーフルオロアルキル両末端ジハライドが反応することにより、温和な条件下で、高効率かつ高収率で、パーフルオロアルキル基で連結されたジアミン化合物が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち本発明は、以下に係る。
[1] 一電子還元剤の存在下、下記一般式(1)
【化1】
(式(1)中、nは2~12の偶数であり、Xは、臭素原子および/またはヨウ素原子を示す。)
で表されるパーフルオロアルキル両末端ジハライドと、下記一般式(2)
【化2】
(式(2)中、R1およびR2は各々独立して、メチル基、エチル基、メトキシ基、および/または、炭素数3もしくは4の直鎖または分岐または環式のアルキル基を示す。)
で表されるアニリン誘導体を反応させることを特徴とする、下記一般式(3)
【化3】
(式(3)中、nは2~12の偶数であり、R1およびR2は各々独立して、メチル基、エチル基、メトキシ基、および/または、炭素数3もしくは4の直鎖または分岐または環式のアルキル基を示す。)
で表される含フッ素ジアミン化合物の製造方法。
[2]上記一電子還元剤が亜ジチオン酸ナトリウムである項[1]に記載の含フッ素ジアミン化合物の製造方法。
以上の通り、本発明はパーフルオロアルキル基で連結されたジアミン化合物の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、パーフルオロアルキル基で連結されたジアミン化合物を、従来技術に対しより工業的な製造方法が提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
本発明の一般式(1)で表されるパーフルオロアルキルハロゲン化合物は、両末端に臭素原子を持つものとしては、具体的に例えば、1,2-ジブロモテトラフルオロエタン、1,4-ジブロモオクタフルオロブタン、1,6-ジブロモドデカフルオロヘキサン、1,8-ジブロモヘキサデカフルオロオクタン、1,10-ジブロモイコサフルオロデカン、1,12-ジブロモテトライコサフルオロドデカン等が挙げられる。
【0012】
本発明の一般式(1)で表されるパーフルオロアルキルハロゲン化合物は、両末端にヨウ素原子を持つものとしては、具体的に例えば、1,2-ジヨードテトラフルオロエタン、1,4-ジヨードオクタフルオロブタン、1,6-ジヨードドデカフルオロヘキサン、1,8-ジヨードヘキサデカフルオロオクタン、1,10-ジヨードイコサフルオロデカン、1,12-ジヨードテトライコサフルオロドデカン等が挙げられる。
本発明の一般式(1)で表されるパーフルオロアルキルハロゲン化合物は、末端の一方に臭素原子、もう一方の末端にヨウ素原子を持つものとしては、具体的に例えば、1-ブロモ-2-ヨードテトラフルオロエタン、1-ブロモ-4-ヨードオクタフルオロブタン、1-ブロモ-6-ヨードドデカフルオロヘキサン、1-ブロモ-8-ヨードヘキサデカフルオロオクタン、1-ブロモ-10-ヨードイコサフルオロデカン、1-ブロモ-12-ヨードテトライコサフルオロドデカン等が挙げられる。
【0013】
本発明の一般式(2)で表されるアニリン誘導体について、式(2)中のRおよびRは各々独立して、メチル基、エチル基、および/または炭素数3または4の直鎖または分岐または環式のアルキル基、メトキシ基を示す。
【0014】
この内、RとRとが同一置換基であるものとしては、具体的に例えば、2,6-ジメチルアニリン、2,6-ジエチルアニリン、2,6-ジイソプロピルアニリン、2,6-ジ-n-プロピルアニリン、2,6-ジシクロプロピルアニリン、2,6-ジ-n-ブチルアニリン、2,6-ジ-sec-ブチルアニリン、2,6-ジ-tert-ブチルアニリン、2,6-ジシクロブチルアニリン、2,6-ジメトキシアニリン等が挙げられる。
【0015】
またはRがメチル基であるものとしては、具体的に例えば、2-メチル-6-エチルアニリン、2-メチル-6-イソプロピルアニリン、2-メチル-6-n-プロピルアニリン、2-メチル-6-シクロプロピルアニリン、2-メチル-6-n-ブチルアニリン、2-メチル-6-sec-ブチルアニリン、2-メチル-6-tert-ブチルアニリン、2-メチル-6-シクロブチルアニリン、2-メチル-6-メトキシアニリン等が挙げられる。
【0016】
またはRがエチル基であるものとしては、具体的に例えば、2-エチル-6-イソプロピルアニリン、2-エチル-6-n-プロピルアニリン、2-エチル-6-シクロプロピルアニリン、2-エチル-6-n-ブチルアニリン、2-エチル-6-sec-ブチルアニリン、2-エチル-6-tert-ブチルアニリン、2-エチル-6-シクロブチルアニリン、2-エチル-6-メトキシアニリン等が挙げられる。
【0017】
またはRがイソプロピル基であるものとしては、具体的に例えば、2-イソプロピル-6-n-プロピルアニリン、2-イソプロピル-6-シクロプロピルアニリン、2-イソプロピル-6-n-ブチルアニリン、2-イソプロピル-6-sec-ブチルアニリン、2-イソプロピル-6-tert-ブチルアニリン、2-イソプロピル-6-シクロブチルアニリン、2-イソプロピル-6-メトキシアニリン等が挙げられる。
【0018】
またはRがn-プロピル基であるものとしては、具体的に例えば、2-n-プロピル-6-シクロプロピルアニリン、2-n-プロピル-6-n-ブチルアニリン、2-n-プロピル-6-sec-ブチルアニリン、2-n-プロピル-6-tert-ブチルアニリン、2-n-プロピル-6-シクロブチルアニリン、2-n-プロピル-6-メトキシアニリン等が挙げられる。
【0019】
またはRがシクロプロピル基であるものとしては、具体的に例えば、2-シクロプロピル-6-n-ブチルアニリン、2-シクロプロピル-6-sec-ブチルアニリン、2-シクロプロピル-6-tert-ブチルアニリン、2-シクロプロピル-6-シクロブチルアニリン、2-シクロプロピル-6-メトキシアニリン等が挙げられる。
【0020】
とRがn-ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、シクロブチル基、メトキシ基で構成されるものとしては、具体的に例えば、2-n-ブチル-6-sec-ブチルアニリン、2-n-ブチル-6-tert-ブチルアニリン、2-n-ブチル-6-シクロブチルアニリン、2-n-ブチル-6-メトキシアニリン、2-sec-ブチル-6-tert-ブチルアニリン、2-sec-ブチル-6-シクロブチルアニリン、2-sec-ブチル-6-メトキシアニリン、2-tert-ブチル-6-シクロブチルアニリン、2-tert-ブチル-6-メトキシアニリン、2-シクロブチル-6-メトキシアニリン等が挙げられる。
【0021】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物について、式(3)中のRおよびRは各々独立して、メチル基、エチル基、および/または炭素数3または4の直鎖または分岐または環式のアルキル基、メトキシ基を示す。さらに、一般式(3)中の(-CF-)で示される含フッ素ユニットについて、nは2~12の偶数である。
この内、含フッ素ユニットの炭素数が2個のものとしては、具体的には例えば、4,4-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2,6-ジメチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2,6-ジエチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2,6-ジイソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2,6-ジ-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2,6-ジ-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2,6-ジシクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2,6-ジ-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2,6-ジ-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2,6-ジシクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2,6-ジメトキシベンゼンアミン]等が挙げられる。
【0022】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が2個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-メチル-6-エチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-メチル-6-イソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-メチル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-メチル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-メチル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-メチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-メチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-メチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-メチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-エチル-6-イソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-エチル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-エチル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-エチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-エチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-エチル-6-メトキシベンゼンアミン]等が挙げられる。
【0023】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が2個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0024】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が2個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2-テトラフルオロ-1,2-エタンジイル)ビス[2-シクロブチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0025】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が4個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2,6-ジメチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2,6-ジエチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2,6-ジイソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2,6-ジ-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2,6-ジ-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2,6-ジシクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2,6-ジ-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2,6-ジ-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2,6-ジシクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2,6-ジメトキシベンゼンアミン]、4,4´-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-メチル-6-メトキシベンゼンアミン]等が挙げられる。
【0026】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が4個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-メチル-6-エチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-メチル-6-イソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-メチル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-メチル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-メチル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-メチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-メチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-メチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-メチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-エチル-6-イソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-エチル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-エチル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-エチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-エチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-エチル-6-メトキシベンゼンアミン]等が挙げられる。
【0027】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が4個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0028】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が4個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロ-1,4-ブタンジイル)ビス[2-シクロブチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0029】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が6個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-ジメチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-ジエチルベンゼンアミン]、4,4′-(11,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-ジイソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-ジ-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-ジ-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-ジシクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-ジ-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-ジ-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-ジシクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-ジメトキシベンゼンアミン]等が挙げられる。
【0030】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が6個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-メチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-メチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-メチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-エチル-6-イソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-エチル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-エチル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-エチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-エチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-エチル-6-メトキシベンゼンアミン]等が挙げられる。
【0031】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が6個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0032】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が6個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-シクロブチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0033】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が8個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジメチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジエチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジイソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジ-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジ-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジシクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジ-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジ-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジ-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジメトキシベンゼンアミン]等が挙げられる。
【0034】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が8個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-メチル-6-エチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-メチル-6-イソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-メチル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-メチル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-メチル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-メチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-メチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-メチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-メチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0035】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が8個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-エチル-6-イソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-エチル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-エチル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-エチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-エチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-エチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0036】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が8個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0037】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が8個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2-シクロブチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0038】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が10個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2,6-ジメチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2,6-ジエチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2,6-ジイソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2,6-ジ-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2,6-ジ-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2,6-ジシクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2,6-ジ-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2,6-ジ-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2,6-ジシクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2,6-ジメトキシベンゼンアミン]等が挙げられる。
【0039】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が10個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-メチル-6-エチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-メチル-6-イソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-メチル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-メチル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-メチル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-メチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-メチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-メチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-メチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0040】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が10個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-エチル-6-イソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-エチル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-エチル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-エチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-エチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-エチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0041】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が10個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0042】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が10個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-イコサフルオロ-1,10-デカンジイル)ビス[2-シクロブチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0043】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が12個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2,6-ジメチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2,6-ジエチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2,6-ジイソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2,6-ジ-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2,6-ジ-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2,6-ジシクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2,6-ジ-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2,6-ジ-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2,6-ジシクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2,6-ジメトキシベンゼンアミン]等が挙げられる。
【0044】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が12個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-メチル-6-エチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-メチル-6-イソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-メチル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-メチル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-メチル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-メチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-メチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-メチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0045】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が12個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-エチル-6-イソプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-エチル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-エチル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-エチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-エチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-エチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-エチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0046】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が12個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-プロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-イソプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0047】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が12個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロプロピルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-n-プロピル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0048】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が12個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-n-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-シクロプロピル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0049】
本発明の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物としては、含フッ素ユニットの炭素数が12個のものとしては、具体的には例えば、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-sec-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-n-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-tert-ブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-sec-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-シクロブチルベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-tert-ブチル-6-メトキシベンゼンアミン]、4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12-テトライコサフルオロ-1,12-ドデカンジイル)ビス[2-シクロブチル-6-メトキシベンゼンアミン]などが挙げられる。
【0050】
本発明の実施にあたって、一般式(2)で表されるアニリン誘導体の使用量は、反応に具する一般式(1)で表されるパーフルオロアルキル両末端ジハライド1モルに対して、2.0モル~20.0モル使用すると良く、好ましくは2.0モル~10.0モル使用すると良い。
【0051】
本発明の実施に当たって、使用される一電子還元剤は特に限定されないが、例えば、亜鉛、インジウム、銅、マグネシウム等に代表される単体金属、亜鉛アマルガムに代表される金属合金、ヨウ化銅(I)、臭化銅(I)、塩化銅(I)、ヨウ化ナトリウム等に代表されるI価の金属塩、塩化鉄(II)、酸化鉄(II)、塩化スズ(II)、ヨウ化サマリウム(II)等に代表されるII価の金属塩、チオ硫酸ナトリウム、亜ジチオン酸リチウム、亜ジチオン酸ナトリウム、亜ジチオン酸セシウム、亜ジチオン酸アンモニウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、窒素原子上がアルキル基で置換されていても良いアミン類、ヨウ化アンモニウム、ヨウ化テトラアルキルアンモニウム、ヨウ化テトラアルキルホスホニウム、グアニジン、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン、ホスファゼン塩基、置換基を有していて良いピリジンN-オキシド類、アジ化塩、イソシアン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、硝酸テトラアルキルアンモニウム、リン酸テトラアルキルアンモニウム塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、シュウ酸、シュウ酸塩、ギ酸、ギ酸塩、ヒドラジン、トリアルキルボラン、ジアルキル亜鉛、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、硫化水素、過酸化水素が挙げられ、好ましくは亜ジチオン酸ナトリウムである。
【0052】
本発明の実施に当たって、上記一電子還元剤の使用量は、反応に具する一般式(1)で表されるパーフルオロアルキル両末端ジハライドに対して、1.0モル~10.0モル使用すると良く、好ましくは1.0モル~5.0モル使用すると良い。
【0053】
本発明の実施に当たって、必要に応じて、塩基性化合物を使用しても良い。本発明の実施に適用可能な塩基性化合物としては、具体的には例えば、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム等の無機塩基、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N,N′,N′-テトラメチレンジアミン、N,N,N′,N′-テトラエチレンジアミン、ピロリジン、ピリジン、2,6-ルチジン、2,4,6-コリジン、アンモニア、ジメチルアミン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン(DBU)等のアミン化合物、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリアリールホスフィン類、二置換ホスフィン類等が挙げられる。
本発明の実施に当たって、上記塩基性化合物は、反応に具する一般式(1)で表されるパーフルオロアルキル両末端ジハライド1モルに対して、1.0モル~6.0モル使用しても良い。
本発明に適用可能な有機溶剤は、反応に不活性なものであれば特に制約はないが、具体的には例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、アセトニトリル、プロピオニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、モノグリム、ジグリム、トリグリム、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、酢酸エチル、酢酸ブチル、エタノール、メタノール等が挙げられ、各々単独又は混合して使用するか、必要に応じて各々単独又は混合したものに水を添加し使用する。
【0054】
本発明の実施に当たって、金属塩捕捉剤共存下、反応を実施しても良い。本発明の実施に適用可能な金属塩捕捉剤として、例えば、15-クラウン-5、18-クラウン-6が挙げられる。
本発明の実施に当たって、上記金属塩捕捉剤の使用量は、反応に具する一般式(1)で表されるパーフルオロアルキル両末端ジハライドに対して、0.1モル~10モル使用しても良い。
【0055】
本発明で水を添加する場合、反応に使用する溶剤に対する添加量に特に制限は無いが、0.1重量倍量~2.0重量倍量の使用が好ましい。
【0056】
本発明の有機溶剤又は有機溶剤と水の混合物の使用量は、反応に具する一般式(1)で表されるパーフルオロアルキル両末端ジハライドに対して0.5重量倍量~500重量倍量使用する。
【0057】
本発明の反応温度及び時間は、通常5℃~50℃の温度範囲で、1時間~24時間の範囲である。
【0058】
本発明の反応後の後処理としては、周知の方法であれば特に規定はないが、例えば、ジクロロメタン等の溶剤で抽出、硫酸ナトリウム上で乾燥、ろ過、濃縮し粗製物を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等により精製することで、目的物の一般式(3)で表される含フッ素ジアミン化合物を得ることができる。
【実施例0059】
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0060】
分析にあたっては下記機器を使用した。
H-NMRおよび19F-NMR:日本電子(株)製GSX-400スペクトロメーター(JEOL GSX-400 spectrometer)。
【0061】
実施例1 4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジイソプロピルベンゼンアミン](4)の調製
アルゴン雰囲気下において、撹拌子を備えた10mLのガラスチューブに、2,6-ジイソプロピルアニリン(71.2mg,0.4mmol)、亜ジチオン酸ナトリウム(70.0mg,0.4mmol)、炭酸水素ナトリウム(33.6mg,0.4mmol)、水(1mL)、アセトニトリル(1mL)及び1,8-ジヨードペルフルオロオクタン(130.9mg,0.2mmol)を添加し、室温下で5時間反応を行った。
反応終了後、酢酸エチルで抽出、硫酸ナトリウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮することにより、粗製物を得た。得られた粗製物について、内部標準物質としてベンゾトリフルオリドを用いた19F-NMR測定において、目的物は132mg(0.176mmol,収率88%)生成していた。
次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、目的物の4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジイソプロピルベンゼンアミン](4)を得た(132mg,0.176mmol,収率88%)。
【0062】
目的物の分析は次の通りであった。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ=7.19(4H,s),4.03(4H,br,s),2.90(4H,m),1.28(24H,d,J = 6.9)。
19F-NMR(376MHz,CDCl)δ=-109.8(4F,s),-121.9(4F,s),-122.3(8F,s)。
【0063】
実施例2
4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジエチルベンゼンアミン](5)の調製
アルゴン雰囲気下において、撹拌子を備えた100mLの二口ナスフラスコに、2,6-ジエチルアニリン(2.23g,15.0mmol)、亜ジチオン酸ナトリウム(2.63g,15.0mmol)、炭酸水素ナトリウム(1.26g,15.0mmol)、水(10mL)、アセトニトリル(10mL)及び1,8-ジヨードペルフルオロオクタン(3.27g,5.0mmol)を添加し、室温下で1時間反応を行った。
反応終了後、酢酸エチルで抽出、硫酸ナトリウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮することにより、粗製物を得た。 得られた粗製物について、内部標準物質としてベンゾトリフルオリドを用いた19F-NMR測定において、目的物は2.72g(3.9mmol,収率77%)生成していた。
次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、目的物の4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘキサデカフルオロ-1,8-オクタンジイル)ビス[2,6-ジエチルベンゼンアミン](5)を得た(2.72g,3.9mmol,収率77%)。
【0064】
目的物の分析は次の通りであった。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ=7.15(4H,s),3.94(4H,s),2.54(8H,q,J=7.4),1.28(12H,t,J = 7.6)。
19F-NMR(376MHz,CDCl)δ=-109.7(4F,s),-121.8 (4F,s),-122.3(4F,s),-122.3(4F,s)。
【0065】
実施例3
4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-イソプロピルベンゼンアミン](6)の調製
アルゴン雰囲気下において、撹拌子を備えた10mLのガラスチューブに、2,6-ジイソプロピルアニリン(53.2mg,0.3mmol)、亜ジチオン酸ナトリウム(52.2mg,0.3mmol)、炭酸水素ナトリウム(25.2mg,0.3mmol)、水(1mL)、アセトニトリル(1mL)及び1,6-ジブロモペルフルオロヘキサン(92.0mg,0.2mmol)を添加し、室温下で1時間反応を行った。
反応終了後、酢酸エチルで抽出、硫酸ナトリウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮することにより、粗製物を得た。得られた粗製物について、内部標準物質としてベンゾトリフルオリドを用いた19F-NMR測定において、目的物は90.1mg(0.14mmol,収率69%)生成していた。
次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、目的物の4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2,6-ジイソプロピルベンゼンアミン](6)を得た(90.1mg,0.14mmol,収率69%)。
【0066】
目的物の分析は次の通りであった。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ=7.19(4H,s),4.02(4H, br s),2.90(2H,m),1.28(6H,d,J=6.9)。
19F-NMR(376MHz,CDCl)δ=-109.8(4F,s),-121.9(4F,s),-122.3(4F,s)。
【0067】
実施例4
4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-メチル-6-メトキシベンゼンアミン](7)の調製
アルゴン雰囲気下において、撹拌子を備えた100mLの二口ナスフラスコに、2-メチル-6-メトキシアニリン(2.06g、15mmol)、亜ジチオン酸ナトリウム(2.61g,15mmol)、炭酸水素ナトリウム(2.52g,30mmol)、水(10mL)、アセトニトリル(10mL)及び1,6-ジヨードペルフルオロヘキサン(2.77g,5mmol)を添加し、室温下で1時間反応を行った。
反応終了後、酢酸エチルで抽出、硫酸ナトリウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮することにより、粗製物を得た。得られた組成物について、内部標準物質としてベンゾトリフルオリドを用いた19F-NMR測定において、目的物(7)は収率71%で生成していることを確認した。
次いで再結晶で精製することにより、目的物の4,4′-(1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,-ドデカフルオロ-1,6-ヘキサンジイル)ビス[2-メチル-6-メトキシベンゼンアミン](7)を得た(361mg,収率13%)。
【0068】
目的物の分析は次の通りであった。
H-NMR(400MHz,CDCl)δ=6.93(2H,s),6.83(2H,s),4.05(4H,br,s),3.87(6H,s),2.19(6H,s)。
19F-NMR(376MHz,CDCl)δ=-109.5(4F,s),-121.9(4F,s),-122.3(4F,s)。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明により、簡便にパーフルオロアルキル基で連結されたジアミン化合物を得ることができ、パーフルオロアルキル基で連結されたジアミン化合物は、宇宙航空分野や半導体・フォトニクス分野に用いられる高分子化合物の合成原料として利用可能である。