(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150859
(43)【公開日】2024-10-24
(54)【発明の名称】SDGs推進システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0637 20230101AFI20241017BHJP
【FI】
G06Q10/0637
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023063864
(22)【出願日】2023-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】523135399
【氏名又は名称】株式会社STFプロジェクト
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(74)【代理人】
【識別番号】100215267
【弁理士】
【氏名又は名称】古屋 秀人
(74)【代理人】
【識別番号】100215555
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】竹腰 稔
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】SDGsに関する企業活動の取り組みと、SDGsに関する個人の取り組みとを連動させることにより、SDGsをより一層推進させることができる新たなSDGs推進システムを提供する。
【解決手段】管理端末6において、ソーシャルノートに関して、SDGsの17の目標のうち予め設定された主目標に基づいて、SDGsの17の目標の各々にベーシックスコアが設定されている。管理端末6において、マイノートに関して、SDGsの17の目標の各々に未来ポイントが設定されている。参加ユーザ端末2により参加ユーザに対応するアカウントにてソーシャルノートにコメントが書き込まれると、管理端末6において、SDGsの17の目標の各々に設定されているベーシックスコアに基づいて、SDGsの17の目標の各々に対応する未来ポイントを増加させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般ユーザ端末の表示部および参加ユーザ端末の表示部に表示されるブラウザに対して参加企業のソーシャルノートの表示を提供するとともに、少なくとも前記参加ユーザ端末の前記表示部に表示されるブラウザに対して参加ユーザのマイノートの表示を提供するWebサーバと、
前記Webサーバにより提供される前記ソーシャルノートおよび前記マイノートの管理を行う管理端末と、
を備え、
前記管理端末において、前記ソーシャルノートに関して、SDGsの17の目標のうち予め設定された主目標に基づいて、SDGsの17の目標の各々にベーシックスコアが設定されており、
前記管理端末において、前記マイノートに関して、SDGsの17の目標の各々に未来ポイントが設定されており、
前記参加ユーザ端末により前記参加ユーザに対応するアカウントにて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、前記管理端末において、SDGsの17の目標の各々に設定されている前記ベーシックスコアに基づいて、SDGsの17の目標の各々に対応する前記未来ポイントを増加させることができるようになっている、SDGs推進システム。
【請求項2】
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバを更に備え、
前記管理端末において、前記判定サーバによる判定結果に基づいて、前記参加ユーザ端末により前記参加ユーザに対応するアカウントにて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっている、請求項1記載のSDGs推進システム。
【請求項3】
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバを更に備え、
前記判定サーバによる判定結果に基づいて、前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれたコメントが前記ソーシャルノートに表示されるか否かが決まるようになっている、請求項1記載のSDGs推進システム。
【請求項4】
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバを更に備え、
前記判定サーバによる判定結果に基づいて、前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれたコメントが前記参加ユーザのアカウントに対応する前記マイノートに表示されるか否かが決まるようになっている、請求項1記載のSDGs推進システム。
【請求項5】
前記一般ユーザ端末または前記参加ユーザ端末にて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、前記管理端末において、参加企業のソーシャルポイントを増加させることができるようになっている、請求項1記載のSDGs推進システム。
【請求項6】
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバを更に備え、
前記管理端末において、前記判定サーバによる判定結果に基づいて、前記参加ユーザ端末により前記参加ユーザに対応するアカウントにて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっている、請求項5記載のSDGs推進システム。
【請求項7】
前記Webサーバにより表示が提供される前記マイノートについて、前記参加ユーザは前記参加ユーザ端末によりマイアクトおよび当該マイアクトに対応するSDGsの目標を指定することができるようになっており、
前記一般ユーザ端末または他人の参加ユーザ端末にて前記マイノートの前記マイアクトにコメントが書き込まれると、前記管理端末において、前記マイアクトに対応するSDGsの目標に関する前記未来ポイントを増加させることができるようになっている、請求項1記載のSDGs推進システム。
【請求項8】
前記Webサーバにより表示が提供される前記マイノートの前記マイアクトに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバを更に備え、
前記管理端末において、前記判定サーバによる判定結果に基づいて、前記一般ユーザ端末または前記他人の参加ユーザ端末にて前記マイノートの前記マイアクトにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっている、請求項7記載のSDGs推進システム。
【請求項9】
前記管理端末において、他人の参加ユーザ端末の表示部および前記一般ユーザ端末の表示部に表示されるブラウザに対して前記参加ユーザの前記マイノートの表示を提供するか否かの設定を行うことができるようになっている、請求項1記載のSDGs推進システム。
【請求項10】
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、書き込まれたコメントの情報が前記Webサーバから前記管理端末に送信され、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定を行うことができるようになっており、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定結果に基づいて、前記参加ユーザ端末により前記参加ユーザに対応するアカウントにて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっている、請求項1記載のSDGs推進システム。
【請求項11】
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、書き込まれたコメントの情報が前記Webサーバから前記管理端末に送信され、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定を行うことができるようになっており、
前記管理端末における判定結果に基づいて、前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれたコメントが前記ソーシャルノートに表示されるか否かが決まるようになっている、請求項1記載のSDGs推進システム。
【請求項12】
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、書き込まれたコメントの情報が前記Webサーバから前記管理端末に送信され、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定を行うことができるようになっており、
前記管理端末における判定結果に基づいて、前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれたコメントが前記参加ユーザのアカウントに対応する前記マイノートに表示されるか否かが決まるようになっている、請求項1記載のSDGs推進システム。
【請求項13】
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、書き込まれたコメントの情報が前記Webサーバから前記管理端末に送信され、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定を行うことができるようになっており、
前記一般ユーザ端末または前記参加ユーザ端末にて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、前記管理端末において、参加企業のソーシャルポイントを増加させることができるようになっており、
前記管理端末における判定結果に基づいて、前記参加ユーザ端末により前記参加ユーザに対応するアカウントにて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっている、請求項1記載のSDGs推進システム。
【請求項14】
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、書き込まれたコメントの情報が前記Webサーバから前記管理端末に送信され、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定を行うことができるようになっており、
前記Webサーバにより表示が提供される前記マイノートについて、前記参加ユーザは前記参加ユーザ端末によりマイアクトおよび当該マイアクトに対応するSDGsの目標を指定することができるようになっており、
前記一般ユーザ端末または他人の参加ユーザ端末にて前記マイノートの前記マイアクトにコメントが書き込まれると、前記管理端末において、前記マイアクトに対応するSDGsの目標に関する前記未来ポイントを増加させることができるようになっており、
前記管理端末における判定結果に基づいて、前記一般ユーザ端末または前記他人の参加ユーザ端末にて前記マイノートの前記マイアクトにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっている、請求項1記載のSDGs推進システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般ユーザ端末の表示部および参加ユーザ端末の表示部に表示されるブラウザに対して参加企業のソーシャルノートの表示を提供するとともに、少なくとも参加ユーザ端末の表示部に表示されるブラウザに対して参加ユーザのマイノートの表示を提供することによりSDGsを推進するSDGs推進システムに関する。
【背景技術】
【0002】
持続可能な開発のために必要不可欠である新たな行動計画として「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が2015年9月25日の国連総会で採択された。この中で、持続可能な開発目標(SDGs)として17の世界的目標と169の達成基準が示された。
【0003】
SDGsに関する企業活動の取り組みを評価するシステムとして例えば特許文献1乃至3に開示されるものが従来から知られている。特許文献1には、SDGsのいずれかの目標のターゲットが記述されたテキストデータに関する特徴量を計算することにより、企業のサービスがSDGsの目標に寄与する程度を評価する評価装置が開示されている。また、特許文献2には、環境経営に取り組むための企業活動評価を効率よく、簡単に実現することができる企業活動評価システムが開示されている。また、特許文献3には、一つ以上の企業の各々について貢献スコアを算出することを含むスコア算出を行い、貢献スコアの提供であるスコア提供を行うことにより、経済的な豊かさと精神的な豊かさの両立を支援するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-135726号公報
【特許文献2】特許第6896315号
【特許文献3】特開2020-170433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来のシステムでは、SDGsに関する企業活動の取り組みを評価することができるものの、SDGsに関する個人の取り組みを評価することができなかった。企業だけではなく一般市民の各々がSDGsに関する取り込みを行ってこそ、SDGsが真に推進されると考えられる。
【0006】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、SDGsに関する企業活動の取り組みと、SDGsに関する個人の取り組みとを連動させることにより、SDGsをより一層推進させることができる新たなSDGs推進システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のSDGs推進システムは、
一般ユーザ端末の表示部および参加ユーザ端末の表示部に表示されるブラウザに対して参加企業のソーシャルノートの表示を提供するとともに、少なくとも前記参加ユーザ端末の前記表示部に表示されるブラウザに対して参加ユーザのマイノートの表示を提供するWebサーバと、
前記Webサーバにより提供される前記ソーシャルノートおよび前記マイノートの管理を行う管理端末と、
を備え、
前記管理端末において、前記ソーシャルノートに関して、SDGsの17の目標のうち予め設定された主目標に基づいて、SDGsの17の目標の各々にベーシックスコアが設定されており、
前記管理端末において、前記マイノートに関して、SDGsの17の目標の各々に未来ポイントが設定されており、
前記参加ユーザ端末により前記参加ユーザに対応するアカウントにて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、前記管理端末において、SDGsの17の目標の各々に設定されている前記ベーシックスコアに基づいて、SDGsの17の目標の各々に対応する前記未来ポイントを増加させることができるようになっていることを特徴とする。
【0008】
本発明のSDGs推進システムは、
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバを更に備え、
前記管理端末において、前記判定サーバによる判定結果に基づいて、前記参加ユーザ端末により前記参加ユーザに対応するアカウントにて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっていてもよい。
【0009】
本発明のSDGs推進システムは、
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバを更に備え、
前記判定サーバによる判定結果に基づいて、前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれたコメントが前記ソーシャルノートに表示されるか否かが決まるようになっていてもよい。
【0010】
本発明のSDGs推進システムは、
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバを更に備え、
前記判定サーバによる判定結果に基づいて、前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれたコメントが前記参加ユーザのアカウントに対応する前記マイノートに表示されるか否かが決まるようになっていてもよい。
【0011】
本発明のSDGs推進システムにおいては、
前記一般ユーザ端末または前記参加ユーザ端末にて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、前記管理端末において、参加企業のソーシャルポイントを増加させることができるようになっていてもよい。
【0012】
本発明のSDGs推進システムは、
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバを更に備え、
前記管理端末において、前記判定サーバによる判定結果に基づいて、前記参加ユーザ端末により前記参加ユーザに対応するアカウントにて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっていてもよい。
【0013】
本発明のSDGs推進システムにおいては、
前記Webサーバにより表示が提供される前記マイノートについて、前記参加ユーザは前記参加ユーザ端末によりマイアクトおよび当該マイアクトに対応するSDGsの目標を指定することができるようになっており、
前記一般ユーザ端末または他人の前記参加ユーザ端末にて前記マイノートの前記マイアクトにコメントが書き込まれると、前記管理端末において、前記マイアクトに対応するSDGsの目標に関する前記未来ポイントを増加させることができるようになっていてもよい。
【0014】
本発明のSDGs推進システムは、
前記Webサーバにより表示が提供される前記マイノートの前記マイアクトに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバを更に備え、
前記管理端末において、前記判定サーバによる判定結果に基づいて、前記一般ユーザ端末または他人の前記参加ユーザ端末にて前記マイノートの前記マイアクトにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっていてもよい。
【0015】
本発明のSDGs推進システムにおいては、
前記管理端末において、他人の前記参加ユーザ端末の表示部および前記一般ユーザ端末の表示部に表示されるブラウザに対して前記参加ユーザの前記マイノートの表示を提供するか否かの設定を行うことができるようになっていてもよい。
【0016】
本発明のSDGs推進システムにおいては、
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、書き込まれたコメントの情報が前記Webサーバから前記管理端末に送信され、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定を行うことができるようになっており、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定結果に基づいて、前記参加ユーザ端末により前記参加ユーザに対応するアカウントにて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっていてもよい。
【0017】
本発明のSDGs推進システムにおいては、
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、書き込まれたコメントの情報が前記Webサーバから前記管理端末に送信され、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定を行うことができるようになっており、
前記管理端末における判定結果に基づいて、前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれたコメントが前記ソーシャルノートに表示されるか否かが決まるようになっていてもよい。
【0018】
本発明のSDGs推進システムにおいては、
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、書き込まれたコメントの情報が前記Webサーバから前記管理端末に送信され、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定を行うことができるようになっており、
前記管理端末における判定結果に基づいて、前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートに書き込まれたコメントが前記参加ユーザのアカウントに対応する前記マイノートに表示されるか否かが決まるようになっていてもよい。
【0019】
本発明のSDGs推進システムにおいては、
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、書き込まれたコメントの情報が前記Webサーバから前記管理端末に送信され、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定を行うことができるようになっており、
前記一般ユーザ端末または前記参加ユーザ端末にて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、前記管理端末において、参加企業のソーシャルポイントを増加させることができるようになっており、
前記管理端末における判定結果に基づいて、前記参加ユーザ端末により前記参加ユーザに対応するアカウントにて前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっていてもよい。
【0020】
本発明のSDGs推進システムにおいては、
前記Webサーバにより表示が提供される前記ソーシャルノートにコメントが書き込まれると、書き込まれたコメントの情報が前記Webサーバから前記管理端末に送信され、
前記管理端末において、前記Webサーバから送信されたコメントの内容の判定を行うことができるようになっており、
前記Webサーバにより表示が提供される前記マイノートについて、前記参加ユーザは前記参加ユーザ端末によりマイアクトおよび当該マイアクトに対応するSDGsの目標を指定することができるようになっており、
前記一般ユーザ端末または他人の前記参加ユーザ端末にて前記マイノートの前記マイアクトにコメントが書き込まれると、前記管理端末において、前記マイアクトに対応するSDGsの目標に関する前記未来ポイントを増加させることができるようになっており、
前記管理端末における判定結果に基づいて、他人の前記一般ユーザ端末または前記参加ユーザ端末にて前記マイノートの前記マイアクトにコメントが書き込まれたときに前記未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっていてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明のSDGs推進システムによれば、SDGsに関する企業活動の取り組みと、SDGsに関する個人の取り組みとを連動させることにより、SDGsをより一層推進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施の形態による情報処理システムの構成を示す概略図である。
【
図2】
図1に示す情報処理システムにおける参加企業端末の構成を示すブロック図である。
【
図3】
図1に示す情報処理システムにおける参加ユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【
図4】
図1に示す情報処理システムにおける一般ユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【
図5】
図1に示す情報処理システムにおけるWebサーバの構成を示すブロック図である。
【
図6】
図1に示す情報処理システムにおける判定サーバの構成を示すブロック図である。
【
図7】
図1に示す情報処理システムにおける管理端末の構成を示すブロック図である。
【
図8】
図1に示す情報処理システムにおいて企業が参加申し込みを行う際の各端末および各サーバの間での情報の送受信を示すチャート図である。
【
図9】
図1に示す情報処理システムにおいて個人ユーザが参加申し込みを行う際の各端末および各サーバの間での情報の送受信を示すチャート図である。
【
図10】
図1に示す情報処理システムにおいて一般ユーザがソーシャルノートやマイノートに応援メッセージ等のコメントを書き込んだときの各端末および各サーバの間での情報の送受信を示すチャート図である。
【
図11】
図1に示す情報処理システムにおいて参加ユーザがソーシャルノートに応援メッセージ等のコメントを書き込んだときの各端末および各サーバの間での情報の送受信を示すチャート図である。
【
図12】
図1に示す情報処理システムにおいて参加ユーザがソーシャルノートに応援メッセージ等のコメントを書き込んだときの動作の流れを示すフローチャート図である。
【
図13】端末の表示部に表示されるソーシャルノートの画面を示す図である。
【
図14】端末の表示部に表示されるマイノートの画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態による情報処理システムを示す概略図である。本実施の形態による情報処理システムは、参加企業端末1と、参加ユーザ端末2と、一般ユーザ端末3と、Webサーバ4と、判定サーバ5と、管理端末6とを備えている。これらの参加企業端末1、参加ユーザ端末2、一般ユーザ端末3、Webサーバ4、判定サーバ5および管理端末6はインターネット回線等の通信ネットワーク9を介して互いに通信可能に接続されている。
【0024】
<参加企業端末1の構成>
参加企業端末1の構成について
図2を用いて説明する。参加企業端末1は、本実施の形態による情報処理システムにより提供されるサービスに参加する企業に設置される端末である。
図2は参加企業端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、参加企業端末1は、制御部11、記憶部12、表示部13、入力部14、および通信インターフェース15が電気的に接続されたコンピュータであり、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどで構成することもできる。なお、
図2では、通信インターフェース15を「通信I/F」と記載している。
【0025】
制御部11は、CPU、RAM、ROM等を含み、プログラムおよびデータに基づいて各種情報処理を実行するように構成される。記憶部12は、例えば、HDD、SSD等の補助記憶装置で構成され、参加企業端末1を駆動するための種々のデータやプログラムを記憶する。プログラムは、後述する各種の処理を行うためのものである。制御部11は、このプログラムを解釈および実行することで、様々な処理を実行するように構成される。
【0026】
表示部13は、例えば、ディスプレイであり、入力、出力等を表示するのに利用される。ディスプレイは、公知の液晶ディスプレイ等を用いることができる。入力部14は、キーボードなどであり、上述した入力を行うためのものである。また、表示部13および入力部14を兼ねたタッチパネルディスプレイを用いることもできる。以下では、一例として、入力部14による入力は、タッチ入力で行うこととする。
【0027】
通信インターフェース15は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースである。すなわち、通信インターフェース15は、他の装置と通信を行うように構成された通信部の一例である。
【0028】
なお、参加企業端末1の具体的なハードウェア構成は、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換および追加が可能である。例えば、制御部11は、複数のプロセッサを含んでもよい。制御部11は、FPGAにより構成されてもよい。記憶部12は、制御部11に含まれるRAMおよびROMにより構成されてもよい。また、参加企業端末1は、本システム用の専用の端末であってもよいし、汎用のスマートフォンなどに、上述したプログラムをインストールして使用することもできる。
【0029】
参加企業端末1においては、以下の処理が行われる。すなわち、参加企業端末1の制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムをRAMに展開すると、そのプログラムをCPUにより解釈および実行する。
【0030】
<参加ユーザ端末2の構成>
参加ユーザ端末2の構成について
図3を用いて説明する。参加ユーザ端末2は、本実施の形態による情報処理システムにより提供されるサービスに参加する個人ユーザが所持する端末である。
図3は参加ユーザ端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、参加ユーザ端末2は、制御部21、記憶部22、表示部23、入力部24、および通信インターフェース25が電気的に接続されたコンピュータであり、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどで構成することもできる。なお、
図3では、通信インターフェース25を「通信I/F」と記載している。
【0031】
制御部21は、CPU、RAM、ROM等を含み、プログラムおよびデータに基づいて各種情報処理を実行するように構成される。記憶部22は、例えば、HDD、SSD等の補助記憶装置で構成され、参加ユーザ端末2を駆動するための種々のデータやプログラムを記憶する。プログラムは、後述する各種の処理を行うためのものである。制御部21は、このプログラムを解釈および実行することで、様々な処理を実行するように構成される。
【0032】
表示部23は、例えば、ディスプレイであり、入力、出力等を表示するのに利用される。ディスプレイは、公知の液晶ディスプレイ等を用いることができる。入力部24は、キーボードなどであり、上述した入力を行うためのものである。また、表示部23および入力部24を兼ねたタッチパネルディスプレイを用いることもできる。以下では、一例として、入力部24による入力は、タッチ入力で行うこととする。
【0033】
通信インターフェース25は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースである。すなわち、通信インターフェース25は、他の装置と通信を行うように構成された通信部の一例である。
【0034】
なお、参加ユーザ端末2の具体的なハードウェア構成は、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換および追加が可能である。例えば、制御部21は、複数のプロセッサを含んでもよい。制御部21は、FPGAにより構成されてもよい。記憶部22は、制御部21に含まれるRAMおよびROMにより構成されてもよい。また、参加ユーザ端末2は、本システム用の専用の端末であってもよいし、汎用のスマートフォンなどに、上述したプログラムをインストールして使用することもできる。
【0035】
参加ユーザ端末2においては、以下の処理が行われる。すなわち、参加ユーザ端末2の制御部21は、記憶部22に記憶されたプログラムをRAMに展開すると、そのプログラムをCPUにより解釈および実行する。
【0036】
<一般ユーザ端末3の構成>
一般ユーザ端末3の構成について
図4を用いて説明する。一般ユーザ端末3は、本実施の形態による情報処理システムにより提供されるサービスに参加していない一般ユーザが所持する端末である。
図4は一般ユーザ端末3のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4に示すように、一般ユーザ端末3は、制御部31、記憶部32、表示部33、入力部34、および通信インターフェース35が電気的に接続されたコンピュータであり、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどで構成することもできる。なお、
図4では、通信インターフェース35を「通信I/F」と記載している。
【0037】
制御部31は、CPU、RAM、ROM等を含み、プログラムおよびデータに基づいて各種情報処理を実行するように構成される。記憶部32は、例えば、HDD、SSD等の補助記憶装置で構成され、一般ユーザ端末3を駆動するための種々のデータやプログラムを記憶する。プログラムは、後述する各種の処理を行うためのものである。制御部31は、このプログラムを解釈および実行することで、様々な処理を実行するように構成される。
【0038】
表示部33は、例えば、ディスプレイであり、入力、出力等を表示するのに利用される。ディスプレイは、公知の液晶ディスプレイ等を用いることができる。入力部34は、キーボードなどであり、上述した入力を行うためのものである。また、表示部33および入力部34を兼ねたタッチパネルディスプレイを用いることもできる。以下では、一例として、入力部34による入力は、タッチ入力で行うこととする。
【0039】
通信インターフェース35は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースである。すなわち、通信インターフェース35は、他の装置と通信を行うように構成された通信部の一例である。
【0040】
なお、一般ユーザ端末3の具体的なハードウェア構成は、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換および追加が可能である。例えば、制御部31は、複数のプロセッサを含んでもよい。制御部31は、FPGAにより構成されてもよい。記憶部32は、制御部31に含まれるRAMおよびROMにより構成されてもよい。また、一般ユーザ端末3は、本システム用の専用の端末であってもよいし、汎用のスマートフォンなどに、上述したプログラムをインストールして使用することもできる。
【0041】
一般ユーザ端末3においては、以下の処理が行われる。すなわち、一般ユーザ端末3の制御部31は、記憶部32に記憶されたプログラムをRAMに展開すると、そのプログラムをCPUにより解釈および実行する。
【0042】
<Webサーバ4の構成>
Webサーバ4の構成について
図5を用いて説明する。Webサーバ4は、少なくとも参加ユーザ端末2の表示部23や一般ユーザ端末3の表示部33に表示されるブラウザに対して参加企業のソーシャルノートの表示を提供する。また、Webサーバ4は、少なくとも参加ユーザ端末2の表示部23に表示されるブラウザに対してこの参加ユーザ端末2の所持者である参加ユーザのマイノートの表示を提供する。
【0043】
図5はWebサーバ4のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5に示すように、Webサーバ4は、制御部41、記憶部42、外部インターフェース44、および通信インターフェース45が電気的に接続されたコンピュータであり、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ、専用のコンピュータ等で構成することができるほか、タブレットコンピュータなどで構成することもできる。また、Webサーバ4を複数のコンピュータで構成することもできる。なお、
図5では、外部インターフェース44および通信インターフェース45を「外部I/F」及び「通信I/F」と記載している。
【0044】
制御部41は、CPU、RAM、ROM等を含み、プログラムおよびデータに基づいて各種情報処理を実行するように構成される。記憶部42は、例えば、HDD、SSD等の補助記憶装置で構成され、Webサーバ4を駆動するための種々のデータやプログラムを記憶する。プログラムは、様々な処理を行うためのプログラムである。制御部41は、記憶部42に記憶されているプログラムを実行することにより、受信部411、処理部412および送信部413として機能する。
【0045】
外部インターフェース44は、外部装置と接続するためのインターフェースであり、接続する外部装置に応じて適宜構成される。本実施形態では、外部インターフェース44が、表示装置46および入力装置47に接続されている。表示装置46は、例えば、ディスプレイであり、入力、出力等を表示するのに利用される。ディスプレイは、特には限定されず、公知の液晶ディスプレイ等を用いることができる。入力装置47は、キーボード、マウスなどであり、上述した入力を行うためのものである。その他、外部インターフェース44には、各種の周辺機器を適宜接続することができる。また、外部インターフェース44に接続される周辺機器として、表示装置46および入力装置47を兼ねたタッチパネルディスプレイを用いてもよい。
【0046】
通信インターフェース45は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースである。すなわち、通信インターフェース45は、外部装置と通信を行うように構成された通信部の一例である。
【0047】
なお、Webサーバ4の具体的なハードウェア構成は、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換および追加が可能である。例えば、制御部41は、複数のプロセッサを含んでもよい。また、制御部41は、FPGAにより構成されてもよい。記憶部42は、制御部41に含まれるRAMおよびROMにより構成されてもよい。
【0048】
Webサーバ4においては、以下の処理が行われる。すなわち、Webサーバ4の制御部41は、記憶部42に記憶されたプログラムをRAMに展開すると、そのプログラムをCPUにより解釈および実行して、
図5に示すような受信部411(受信手段)、処理部412(処理手段)および送信部413(送信手段)として機能する。
【0049】
受信部411は、外部装置から通信インターフェース45を介して様々な情報を受信する。また、受信部411は、入力装置47により入力された情報を外部インターフェース44を介して受信してもよい。処理部412は、後述する様々な処理を行う。送信部413は、通信インターフェース45を介して様々な情報を外部装置に送信する。また、送信部413は、外部インターフェース44を介して様々な情報を表示装置46に送信することにより当該表示装置46に表示させてもよい。
【0050】
<判定サーバ5の構成>
判定サーバ5の構成について
図6を用いて説明する。判定サーバ5は、Webサーバ4により参加ユーザ端末2の表示部23や一般ユーザ端末3の表示部33に表示が提供されるソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う。また、判定サーバ5は、Webサーバ4により少なくとも参加ユーザ端末2の表示部23に表示が提供されるマイノートのマイアクトに書き込まれるコメントの内容の判定を行う。
【0051】
図6は判定サーバ5のハードウェア構成を示すブロック図である。
図6に示すように、判定サーバ5は、制御部51、記憶部52、外部インターフェース54、および通信インターフェース55が電気的に接続されたコンピュータであり、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ、専用のコンピュータ等で構成することができるほか、タブレットコンピュータなどで構成することもできる。また、判定サーバ5を複数のコンピュータで構成することもできる。なお、
図6では、外部インターフェース54および通信インターフェース55を「外部I/F」及び「通信I/F」と記載している。
【0052】
制御部51は、CPU、RAM、ROM等を含み、プログラムおよびデータに基づいて各種情報処理を実行するように構成される。記憶部52は、例えば、HDD、SSD等の補助記憶装置で構成され、判定サーバ5を駆動するための種々のデータやプログラムを記憶する。プログラムは、様々な処理を行うためのプログラムである。制御部51は、記憶部52に記憶されているプログラムを実行することにより、受信部511、判定部512および送信部513として機能する。
【0053】
外部インターフェース54は、外部装置と接続するためのインターフェースであり、接続する外部装置に応じて適宜構成される。本実施形態では、外部インターフェース54が、表示装置56および入力装置57に接続されている。表示装置56は、例えば、ディスプレイであり、入力、出力等を表示するのに利用される。ディスプレイは、特には限定されず、公知の液晶ディスプレイ等を用いることができる。入力装置57は、キーボード、マウスなどであり、上述した入力を行うためのものである。その他、外部インターフェース54には、各種の周辺機器を適宜接続することができる。また、外部インターフェース54に接続される周辺機器として、表示装置56および入力装置57を兼ねたタッチパネルディスプレイを用いてもよい。
【0054】
通信インターフェース55は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースである。すなわち、通信インターフェース55は、外部装置と通信を行うように構成された通信部の一例である。
【0055】
なお、判定サーバ5の具体的なハードウェア構成は、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換および追加が可能である。例えば、制御部51は、複数のプロセッサを含んでもよい。また、制御部51は、FPGAにより構成されてもよい。記憶部52は、制御部51に含まれるRAMおよびROMにより構成されてもよい。
【0056】
判定サーバ5においては、以下の処理が行われる。すなわち、判定サーバ5の制御部51は、記憶部52に記憶されたプログラムをRAMに展開すると、そのプログラムをCPUにより解釈および実行して、
図6に示すような受信部511(受信手段)、判定部512(判定手段)および送信部513(送信手段)として機能する。
【0057】
受信部511は、外部装置から通信インターフェース55を介して様々な情報を受信する。また、受信部511は、入力装置57により入力された情報を外部インターフェース54を介して受信してもよい。判定部512は、Webサーバ4により表示が提供されるソーシャルノートやマイノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う。送信部513は、通信インターフェース55を介して様々な情報を外部装置に送信する。また、送信部513は、外部インターフェース54を介して様々な情報を表示装置56に送信することにより当該表示装置56に表示させてもよい。
【0058】
<管理端末6の構成>
管理端末6の構成について
図7を用いて説明する。管理端末6は、本実施の形態による情報処理システムにより提供されるサービスを管理する管理者が操作する端末である。
図7は管理端末6のハードウェア構成を示すブロック図である。
図7に示すように、管理端末6は、制御部61、記憶部62、表示部63、入力部64、および通信インターフェース65が電気的に接続されたコンピュータであり、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどで構成することもできる。なお、
図7では、通信インターフェース65を「通信I/F」と記載している。
【0059】
制御部61は、CPU、RAM、ROM等を含み、プログラムおよびデータに基づいて各種情報処理を実行するように構成される。記憶部62は、例えば、HDD、SSD等の補助記憶装置で構成され、管理端末6を駆動するための種々のデータやプログラムを記憶する。プログラムは、後述する各種の処理を行うためのものである。制御部61は、このプログラムを解釈および実行することで、様々な処理を実行するように構成される。
【0060】
表示部63は、例えば、ディスプレイであり、入力、出力等を表示するのに利用される。ディスプレイは、公知の液晶ディスプレイ等を用いることができる。入力部64は、キーボードなどであり、上述した入力を行うためのものである。また、表示部63および入力部64を兼ねたタッチパネルディスプレイを用いることもできる。以下では、一例として、入力部64による入力は、タッチ入力で行うこととする。
【0061】
通信インターフェース65は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースである。すなわち、通信インターフェース65は、他の装置と通信を行うように構成された通信部の一例である。
【0062】
なお、管理端末6の具体的なハードウェア構成は、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換および追加が可能である。例えば、制御部61は、複数のプロセッサを含んでもよい。制御部61は、FPGAにより構成されてもよい。記憶部62は、制御部61に含まれるRAMおよびROMにより構成されてもよい。また、管理端末6は、本システム用の専用の端末であってもよいし、汎用のスマートフォンなどに、上述したプログラムをインストールして使用することもできる。
【0063】
管理端末6においては、以下の処理が行われる。すなわち、管理端末6の制御部61は、記憶部62に記憶されたプログラムをRAMに展開すると、そのプログラムをCPUにより解釈および実行する。
【0064】
本実施の形態におけるSDGs推進システムは、Webサーバ4、判定サーバ5および管理端末6から構成されている。
【0065】
<情報処理システム(SDGs推進システム)の動作>
次に、本実施の形態におけるSDGs推進システムの動作について、
図8乃至
図11に示すチャート図および
図12に示すフローチャートを用いて説明する。
【0066】
まず、本実施の形態による情報処理システム(SDGs推進システム)により提供されるサービスに企業が参加の申し込みをするときの動作について
図8に示すチャート図を用いて説明する。
【0067】
図8に示すように、本実施の形態による情報処理システムにより提供されるサービスに参加したい企業の担当者が参加企業端末1により申込情報を入力すると、申込情報が参加企業端末1から管理端末6に送信される。このような申込情報の伝達は、例えばメールの送信や、Webサーバ4により提供される本実施の形態のサービスのウェブサイトの申し込みフォームへの入力により行われる。申込情報が参加企業端末1から管理端末6に送信されると、本サービスの管理者は管理端末6に表示される申込情報を確認することにより当該企業の参加を承認するか否かを決定する。そして、本サービスの管理者が管理端末6により参加を承認する旨の情報を入力すると、管理端末6から参加企業端末1に登録申請フォームに係る情報が例えばメール等により送信される。そして、参加企業端末1を操作する企業の担当者が登録申請フォームに登録に必要な事項を入力すると、登録情報が参加企業端末1から管理端末6に送信される。ここで、登録申請フォームに入力される登録に必要な事項は、例えば企業名、連絡先、担当者名、ソーシャルノートの名称、プロジェクトの内容、SDGsの17の目標のうち主目標の選択情報、SDGsに関する認証、表彰の内容等や他の取り組み内容等である。なお、企業の担当者が参加企業端末1により申込情報を入力する際に、登録情報の入力も同時に行うようになっていてもよい。この場合は、申込情報および登録情報が同時に参加企業端末1から管理端末6に送信される。
【0068】
管理端末6が参加企業端末1から登録情報を受け付けると、管理端末6を操作する管理者は、ソーシャルノートに関する情報をWebサーバ4に送信する。ここで、ソーシャルノートとは、本サービスに参加する企業のSDGsの取り組みを紹介するサイトであり、このようなソーシャルノートは参加ユーザ端末2の表示部23のブラウザや一般ユーザ端末3の表示部33のブラウザに表示可能になる。
【0069】
図13は、Webサーバ4によって参加ユーザ端末2の表示部23のブラウザや一般ユーザ端末3の表示部33のブラウザに表示が提供されるソーシャルノートの画面100を示す図である。
図13に示すように、ソーシャルノートの画面100の左側には、ソーシャルノートの名称102、SDGsの17の目標のうち選択された主目標の概要104、プロジェクトの内容106、応援メッセージ送信ボタン108、いいねボタン110、応援メッセージ欄112がそれぞれ表示される。また、ソーシャルノートの画面100の右側には、SDGsウエイト114、ベーシックポイントグラフ116、獲得したソーシャルポイント118、SDGsの17の目標のうち選択された主目標の概要およびこの主目標に関連する目標の概要120がそれぞれ表示される。
【0070】
ソーシャルノートの名称102は、参加企業端末1のモニタに表示される登録申請フォームにおいて参加企業の担当者が参加企業端末1により自由に設定することができるようになっている。また、参加企業端末1のモニタに表示される登録申請フォームにおいて参加企業の担当者が参加企業端末1によりSDGsの17の目標のうち主目標を選択することができるようになっている。選択された主目標の概要104がソーシャルノートに表示される。
【0071】
また、参加企業端末1のモニタに表示される登録申請フォームにおいて参加企業の担当者が参加企業端末1によりプロジェクトの内容を入力すると、入力されたプロジェクトの内容106がソーシャルノートに表示される。この際に、ソーシャルノートにおけるプロジェクトの内容106欄には、参加企業のウェブサイトのリンクを記載することができるようになる。また、参加ユーザ端末2や一般ユーザ端末3のモニタに表示されるブラウザにソーシャルノートが表示されているときに、参加ユーザ端末2や一般ユーザ端末3を操作するユーザによって応援メッセージ送信ボタン108が押されると、ソーシャルノートには応援メッセージの入力フォームが表示される。そして、応援メッセージが入力フォームに入力されると、入力された応援メッセージがソーシャルノートに選択的に表示されたり、後述するソーシャルポイントが選択的に加算されたりする。このような動作の詳細については後述する。また、参加ユーザ端末2や一般ユーザ端末3のモニタに表示されるブラウザにソーシャルノートが表示されているときに、参加ユーザ端末2や一般ユーザ端末3を操作するユーザによっていいねボタン110が押されると、後述するソーシャルポイントが加算される。
【0072】
ベーシックポイントは、参加企業端末1を操作する企業の担当者が登録申請フォームに入力した登録情報に基づいて決められる。具体的には、まず、管理端末6において、参加企業の担当者によって参加企業端末1によりSDGsの17の目標から選択された主目標に基づいて、この主目標に100点が割り当てられるととともに、主目標以外のSDGsの17の各目標にそれぞれ100点より小さい点数(概して0点、10点、20点または30点)が割り当てられる。この際に、SDGsの主目標に近い目標には高い点数が割り当てられ、また、SDGsの主目標から遠い目標には低い点数または0点が割り当てられる。この場合、SDGsの17の各目標に割り当てられた合計の点数は、選択された主目標によって異なるため、補正を行う。具体的には、(主目標に割り当てられた点数(すなわち、100))÷(SDGsの17の各目標に割り当てられた合計の点数)を補正係数とし、SDGsの17の各目標に割り当てられた点数に補正係数を掛け合わせることによりSDGsの17の各目標について補正後の点数が算出される。このようにして、SDGsの17の各目標についての補正後の点数の合計はほぼ100点となり、主目標の選択によってSDGsの17の目標の合計の点数にばらつきが生じることを防止することができる。
【0073】
次に、管理端末6において、企業の担当者によって参加企業端末1により登録申請フォームに入力されたSDGsに関する認証(例えば、ISO14000等)や表彰の内容に基づいて、SDGsの17の各目標のうちこれらの認証や表彰に関する目標の補正後の点数に対して加算が行われる。このような点数の加算は、機械学習により得られた学習済モデルに基づいてAIにより行われてもよく、あるいは管理者が管理端末6により行うようになっていてもよい。
【0074】
次に、管理端末6において、企業の担当者によって参加企業端末1により登録申請フォームに入力されたSDGsに関する他の取り組みに基づいて、SDGsの17の各目標のうちこれらの認証や表彰に関する目標の補正後の点数に対して加算が行われる。このような点数の加算は、機械学習により得られた学習済モデルに基づいてAIにより行われてもよく、あるいは管理者が管理端末6により行うようになっていてもよい。
【0075】
管理端末6において、このようにして算出されたSDGsの17の各目標の補正後の各項目の合計値に、所定の重み係数(例えば、0.6、0.8または1.0の3段階の係数のうちある係数)を掛けることによりベーシックポイントが算出される。ここで、重み係数は、評価対象がSDGsの取り組みをどの程度反映しているかを評価する値であり、評価対象がSDGsの取り組みを積極的に取り組んでいる場合は重み係数が大きくなり、そうではない場合は重み係数は小さくなる。また、重み係数はソーシャルノートの画面100の右上欄にSDGsウエイト114として例えば5段階で評価されたものが表示される。このようにして算出されたベーシックポイントは、マイノートの利用者がソーシャルノートにコメントを書き込んだときに加算される未来ポイントの加算点の基礎となるものである。また、ベーシックポイントは、基本的には変化しないが、参加企業が他のSDGsの取り組みを登録したときや、登録はしていないが参加企業が新たな取り組みを開始し、その事実を本サービスの事務局に申し出たときに増加するようになる。
【0076】
ベーシックポイントグラフ116は、SDGsの17の各目標について算出された点数をグラフで示すものである。このようなグラフがソーシャルノートに表示されることにより、ソーシャルノートを見た参加ユーザや一般ユーザ、参加企業の社員にとって、このソーシャルノートを提供している企業がSDGsの17の項目のうちどの項目に力を入れているかが一目で分かるようになる。
【0077】
ソーシャルポイント118は、参加ユーザ端末2や一般ユーザ端末3を操作するユーザによって応援メッセージが入力フォームに入力されたり、いいねボタン110が押されたりすることにより、選択的に加算するものである。また、ソーシャルポイント118として、前月末時点でのポイント数および前月末からの増加ポイント数が表示される。このことにより、ソーシャルノートの閲覧者はソーシャルポイント118の増加傾向を認識することができるようになる。
【0078】
ソーシャルノートの画面100の右下欄には、参加企業の担当者が参加企業端末1によってSDGsの17の目標から選択された主目標の概要およびこの主目標に関連する目標の概要120がそれぞれ表示される。
【0079】
Webサーバ4にこのようなソーシャルノートが登録されると、参加企業の担当者は参加企業端末1により製品情報やサービス情報をソーシャルノートに追加することができるようになる。ソーシャルノートに追加された製品情報やサービス情報はプロジェクトの内容106の欄に順次表示されるようになる。
【0080】
図13に示すようなソーシャルノートを参加ユーザ端末2のモニタや一般ユーザ端末3のモニタに表示されるブラウザで閲覧することができるようにすることによって、企業のSDGsの取り組みの見える化を図ることができる。
【0081】
次に、本実施の形態による情報処理システム(SDGs推進システム)により提供されるサービスに個人ユーザが参加の申し込みをするときの動作について
図9に示すチャート図を用いて説明する。
【0082】
図9に示すように、本実施の形態による情報処理システムにより提供されるサービスに参加したい個人ユーザが参加ユーザ端末2により申込情報を入力すると、申込情報が参加ユーザ端末2から管理端末6に送信される。このような申込情報の伝達は、例えばメールの送信や、Webサーバ4により提供される本実施の形態のサービスのウェブサイトの申し込みフォームへの入力により行われる。申込情報が参加ユーザ端末2から管理端末6に送信されると、本サービスの管理者は管理端末6に表示される申込情報を確認することにより個人ユーザの参加を承認するか否かを決定する。そして、本サービスの管理者が管理端末6により当該個人の参加を承認する旨の情報を入力すると、管理端末6から参加ユーザ端末2に登録申請フォームに係る情報が例えばメール等により送信される。そして、参加ユーザ端末2を操作する個人ユーザが登録申請フォームに登録に必要な事項を入力すると、登録情報が参加ユーザ端末2から管理端末6に送信される。ここで、登録申請フォームに入力される登録に必要な事項は、例えば個人の氏名、連絡先、マイノートの名称、プロフィール情報、マイアクトの内容、SDGsの17の目標のうち主目標の選択情報、SDGsに関する取り組み内容等である。なお、個人ユーザが参加ユーザ端末2により申込情報を入力する際に、登録情報の入力も同時に行うようになっていてもよい。この場合は、申込情報および登録情報が同時に参加ユーザ端末2から管理端末6に送信される。
【0083】
管理端末6が参加ユーザ端末2から登録情報を受け付けると、管理端末6を操作する管理者は、マイノートに関する情報をWebサーバ4に送信する。ここで、マイノートとは、本サービスに参加する個人のSDGsの取り組みを紹介するサイトである。このようなマイノートはこのマイノートのアカウントが紐づけられている参加ユーザ端末2の表示部23のブラウザに表示可能となる。一方、マイノートを他人の参加ユーザ端末2の表示部23や一般ユーザ端末3の表示部33のブラウザに表示するか否かは参加ユーザが参加ユーザ端末2により設定することができるようになっている。
【0084】
図14は、Webサーバ4によって少なくとも参加ユーザ端末2の表示部23のブラウザに表示が提供されるマイノートの画面200を示す図である。
図14に示すように、マイノートの画面200の左側には、マイノートの名称202、個人ユーザのプロフィール204、マイアクトの内容206、応援メッセージ送信ボタン208、いいねボタン210、応援メッセージ欄212がそれぞれ表示される。また、マイノートの画面200の右側には、個人ユーザのアカウント情報214、未来ポイント216、目標別の未来ポイント218、SDGsの17の目標のうち選択された主目標の概要およびこの主目標に関連する目標の概要220がそれぞれ表示される。
【0085】
マイノートの名称202は、参加ユーザ端末2のモニタに表示される登録申請フォームにおいて個人ユーザが参加ユーザ端末2により自由に設定することができるようになっている。また、この登録申請フォームに入力された登録情報における個人のプロフィール204がマイノートに表示される。
【0086】
マイノートの登録を行った個人ユーザは、SDGsに関する自分が取り組みたい活動内容をマイアクトとして登録することができるようになっている。このような活動内容はマイアクトの内容206としてマイノートの画面200に表示される。また、マイアクトの内容206の各々に、SDGsの目標のうち関連する目標を紐付けることができるようになっており、この紐付けられた目標の概要もマイアクトの内容206欄に表示される。
【0087】
また、マイアクトの内容206の欄には、応援メッセージ送信ボタン208、いいねボタン210、応援メッセージ欄212がそれぞれ表示される。一般ユーザ端末3のモニタに表示されるブラウザにマイノートが表示されているときに、一般ユーザ端末3を操作するユーザによって応援メッセージ送信ボタン208が押されると、マイノートには応援メッセージの入力フォームが表示される。そして、応援メッセージが入力フォームに入力されると、入力された応援メッセージがマイノートに選択的に表示されたり、後述する未来ポイントが選択的に加算されたりする。このような動作の詳細については後述する。また、一般ユーザ端末3のモニタに表示されるブラウザにマイノートが表示されているときに、一般ユーザ端末3を操作するユーザによっていいねボタン210が押されると、後述する未来ポイントが加算される。
【0088】
マイノートの画面200の右上欄には、参加ユーザのアカウント情報214として参加ユーザのニックネームやイラスト等が表示される。また、アカウント情報214の下方には、参加ユーザが獲得した未来ポイント216が表示される。また、未来ポイント216はSDGsの17の目標毎に設定されており、マイノートの画面200の右欄には、参加ユーザが獲得した目標別の未来ポイント218も表示されるようになっている。このようなSDGsの17の目標毎に設定されている未来ポイント216は、マイノートを開設したり、マイノートの開設時にアンケートに回答したり、参加企業のソーシャルノートにコメントを書いたりいいねボタンを押したり、自分のマイノートに一般ユーザからコメントを受け付けたりいいねボタンが押されたり、マイノートの閲覧数によって加算される。
【0089】
より詳細には、参加企業のソーシャルノートにコメントを書いたりいいねボタンを押したりする等のアクションを行った場合は、その参加企業のベーシックポイントに応じて未来ポイントが加算される。この際に、SDGsの17の目標毎のベーシックポイントに応じて、SDGsの17の目標毎に設定されている未来ポイントが増加する。また、自分のマイノートに一般ユーザからコメントを受け付けたりいいねボタンが押されたりした場合は、応援メッセージ送信ボタン208やいいねボタン210が設置されているマイアクトの主目標の未来ポイントが加算される。
【0090】
マイノートの画面200の右下欄には、参加ユーザが参加ユーザ端末2によってSDGsの17の目標から選択された主目標の概要およびこの主目標に関連する目標の概要220がそれぞれ表示される。
【0091】
Webサーバ4にこのようなマイノートが登録されると、個人ユーザは参加ユーザ端末2によりマイアクトをマイノートに追加することができるようになる。マイノートに追加されたマイアクトの情報はマイアクトの内容206の欄に順次表示されるようになる。
【0092】
図14に示すようなマイノートを他人の参加ユーザ端末2のモニタや一般ユーザ端末3のモニタに表示されるブラウザで閲覧することができるようにすることによって、個人のSDGsの取り組みの見える化を図ることができる。なお、上述したように、マイノートは自分以外の一般ユーザのブラウザで閲覧可能とするか否かを設定することができるようになっている。
【0093】
次に、一般ユーザが一般ユーザ端末3のモニタに表示されているソーシャルノートやマイノートに応援メッセージ等のコメントを書き込む動作について
図10に示すチャート図および
図12に示すフローチャートを用いて説明する。一般ユーザ端末3のモニタに表示されるブラウザにソーシャルノートやマイノートが表示されているときに、一般ユーザ端末3を操作する一般ユーザによって応援メッセージ送信ボタン108や応援メッセージ送信ボタン208が押されると、ソーシャルノートやマイノートには応援メッセージの入力フォームが表示される。そして、一般ユーザによって応援メッセージが入力フォームに入力され、Webサーバ4がコメントを受け付けると(
図12のステップS1)、受け付けられたコメントはWebサーバ4から判定サーバ5に送信される。そして、判定サーバ5は、コメントの内容の判定を行う(
図12のステップS2)。具体的には、判定サーバ5は、ソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容について、非常に良い、良い、悪いの3段階で評価を行う。このような判定サーバ5による評価は、予め機械学習により得られた学習済モデルを用いることによってAIにより行ってもよい。判定サーバ5は、判定結果をWebサーバ4に送信する(
図12のステップS3)。
【0094】
Webサーバ4において、判定サーバ5による判定結果に基づいて、一般ユーザによって書き込まれたコメントをソーシャルノートやマイノートに掲載するか否かが決められる(
図12のステップS4)。具体的には、判定サーバ5によるコメントの評価が非常に良いまたは良いであった場合は、一般ユーザによって書き込まれたコメントはソーシャルノートにおいて応援メッセージ欄112に表示される。また、Webサーバ4から参加企業端末1や参加ユーザ端末2にコメント掲載情報が送信される。このことにより、参加企業端末1を操作する企業の担当者や参加ユーザ端末2を操作する参加ユーザは、ソーシャルノートやマイノートに一般ユーザからの応援メッセージ等のコメントが掲載されたことを知ることができる。また、Webサーバ4から一般ユーザ端末3にコメント掲載情報が送信される。このことにより、ソーシャルノートやマイノートに応援メッセージ等のコメントを書き込んだ一般ユーザは、自分が書き込んだコメントがソーシャルノートやマイノートに掲載されたことを知ることができる。また、Webサーバ4から管理端末6にコメント掲載情報が送信される。このことにより、ソーシャルノートにソーシャルポイント118が加算されたり、マイノートに未来ポイント216が加算されたりする(
図12のステップS5)。ここで、マイノートにおいて、応援メッセージ送信ボタン208が設置されているマイアクトの主目標の未来ポイントが加算される。
【0095】
一方、判定サーバ5によるコメントの評価が悪いであった場合は、一般ユーザによって書き込まれたコメントはソーシャルノートやマイノートの応援メッセージ欄112、212に表示されない。この場合は、ソーシャルノートやマイノートにコメントが書き込まれたという情報も参加企業端末1、参加ユーザ端末2、一般ユーザ端末3に通知されない。また、ソーシャルノートやマイノートにコメントが書き込まれたという情報は管理端末6に送信されるが、ソーシャルポイント118や未来ポイント216は加算されない。
【0096】
次に、参加ユーザが参加ユーザ端末2のモニタに表示されているソーシャルノートに応援メッセージ等のコメントを書き込む動作について
図11に示すチャート図および
図12に示すフローチャートを用いて説明する。参加ユーザ端末2のモニタに表示されるブラウザにソーシャルノートが表示されているときに、参加ユーザ端末2を操作する参加ユーザによって応援メッセージ送信ボタン108が押されると、ソーシャルノートには応援メッセージの入力フォームが表示される。そして、参加ユーザによって応援メッセージが入力フォームに入力され、Webサーバ4がコメントを受け付けると(
図12のステップS1)、受け付けられたコメントはWebサーバ4から判定サーバ5に送信される。そして、判定サーバ5は、コメントの内容の判定を行う(
図12のステップS2)。具体的には、判定サーバ5は、ソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容について、非常に良い、良い、悪いの3段階で評価を行う。このような判定サーバ5による評価は、予め機械学習により得られた学習済モデルを用いることによってAIにより行ってもよい。判定サーバ5は、判定結果をWebサーバ4に送信する(
図12のステップS3)。
【0097】
Webサーバ4において、判定サーバ5による判定結果に基づいて、参加ユーザによって書き込まれたコメントをソーシャルノートに掲載するか否かが決められる(
図12のステップS4)。具体的には、判定サーバ5によるコメントの評価が非常に良いまたは良いであった場合は、参加ユーザによって書き込まれたコメントはソーシャルノートにおいて応援メッセージ欄112に表示される。また、判定サーバ5によるコメントの評価が非常に良いであった場合には、参加ユーザによってソーシャルノートに書き込まれたコメントは、マイノートにも掲載される。このことにより、ソーシャルノートを掲載する参加企業への最上級の応援となる。また、Webサーバ4から参加企業端末1にコメント掲載情報が送信される。このことにより、参加企業端末1を操作する企業の担当者は、ソーシャルノートに参加ユーザからの応援メッセージ等のコメントが掲載されたことを知ることができる。また、Webサーバ4から参加ユーザ端末2にコメント掲載情報が送信される。このことにより、ソーシャルノートに応援メッセージ等のコメントを書き込んだ参加ユーザは、自分が書き込んだコメントがソーシャルノートに掲載されたことを知ることができる。また、Webサーバ4から管理端末6にコメント掲載情報が送信される。このことにより、ソーシャルノートにソーシャルポイント118が加算されるとともに、マイノートに未来ポイント216が加算される(
図12のステップS5)。この際に、SDGsの17の目標毎のベーシックポイントに応じて、SDGsの17の目標毎に設定されている未来ポイントが増加する。
【0098】
一方、判定サーバ5によるコメントの評価が悪いであった場合は、参加ユーザによって書き込まれたコメントはソーシャルノートやマイノートの応援メッセージ欄112、212に表示されない。この場合は、ソーシャルノートやマイノートにコメントが書き込まれたという情報も参加企業端末1、参加ユーザ端末2、一般ユーザ端末3に通知されない。また、ソーシャルノートやマイノートにコメントが書き込まれたという情報は管理端末6に送信されるが、ソーシャルポイント118や未来ポイント216は加算されない。
【0099】
このように、参加ユーザ端末2を操作する参加ユーザや一般ユーザ端末3を操作する一般ユーザが、ブラウザに表示されるソーシャルノートやマイノートに応援メッセージ等のコメントを書き込めるようにし、コメントが書き込まれた場合にはソーシャルポイント118や未来ポイント216を適宜付与することにより、参加企業や参加ユーザのSDGsへの取り組みを活性化させることができ、よってSDGsの推進を図ることができるようになる。
【0100】
以上のような構成からなる本実施の形態のSDGs推進システムによれば、少なくとも一般ユーザ端末3の表示部33または参加ユーザ端末2の表示部23に表示されるブラウザに対して参加企業のソーシャルノートの表示を提供するとともに、少なくとも参加ユーザ端末2の表示部23に表示されるブラウザに対して参加ユーザのマイノートの表示を提供するWebサーバ4と、Webサーバ4により提供されるソーシャルノートおよびマイノートの管理を行う管理端末6とがそれぞれ設けられている。また、管理端末6において、ソーシャルノートに関して、SDGsの17の目標のうち予め設定された主目標に基づいて、SDGsの17の目標の各々にベーシックスコアが設定されており、管理端末6において、マイノートに関して、SDGsの17の目標の各々に未来ポイントが設定されている。そして、参加ユーザ端末2により参加ユーザに対応するアカウントにてソーシャルノートにコメントが書き込まれると、管理端末6において、SDGsの17の目標の各々に設定されているベーシックスコアに基づいて、SDGsの17の目標の各々に対応する未来ポイントを増加させることができるようになっている。
【0101】
このようなSDGs推進システムによれば、ソーシャルノートとマイノートとを連動させることにより、参加ユーザが参加ユーザ端末2により企業のソーシャルノートに応援メッセージ等のコメントを書き込むモチベーションを増加させることができ、ひいては企業や個人のSDGsに対する取り組みを活性化することができる。とりわけ、参加ユーザ端末2により参加ユーザに対応するアカウントにてソーシャルノートにコメントが書き込まれると、SDGsの17の目標の各々に設定されているベーシックスコアに基づいて、SDGsの17の目標の各々に対応する未来ポイントが増加するため、参加ユーザはSDGsの17の目標のうち自分が目指す目標と親和性の高いソーシャルノートに応援メッセージ等のコメントを書く動機付けを与えることができ、よって参加ユーザは自分の主目標に近い目標を目指す企業とのつながりを強めることができる。また、参加企業からしても、この企業が目指すSDGsの目標に近い参加ユーザの注目を集めることができるようになる。
【0102】
また、本実施の形態のSDGs推進システムは、上述したように、Webサーバ4により表示が提供されるソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバ5を更に備え、管理端末6において、判定サーバ5による判定結果に基づいて、参加ユーザ端末2により参加ユーザに対応するアカウントにてソーシャルノートにコメントが書き込まれたときに未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっている。この場合には、ソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の善し悪しによって未来ポイントを増加させるか否かが決まるので、参加ユーザがソーシャルノートに書き込むコメントを真剣に考える動機付けを与えることができるようになる。
【0103】
また、本実施の形態のSDGs推進システムにおいては、上述したように、判定サーバ5による判定結果に基づいて、Webサーバ4により表示が提供されるソーシャルノートに書き込まれたコメントがソーシャルノートに表示されるか否かが決まるようになっている。この場合には、質の高いコメントのみがソーシャルノートに表示されるようになるため、ソーシャルノート自体の内容の質を高めることができるようになる。
【0104】
また、本実施の形態のSDGs推進システムにおいては、上述したように、判定サーバ5による判定結果に基づいて、Webサーバ4により表示が提供されるソーシャルノートに書き込まれたコメントが参加ユーザのアカウントに対応するマイノートに表示されるか否かが決まるようになっている。この場合には、参加ユーザがソーシャルノートに書き込むコメントの質が高いとこの参加ユーザのマイノートにもコメントが表示されるようになるため、参加ユーザがソーシャルノートに書き込むコメントを真剣に考える動機付けを与えることができるようになる。
【0105】
また、本実施の形態のSDGs推進システムにおいては、上述したように、一般ユーザ端末3または参加ユーザ端末2にてソーシャルノートにコメントが書き込まれると、管理端末6において、参加企業のソーシャルポイントを増加させることができるようになっている。この場合には、ソーシャルノートにコメントが書き込まれると参加企業のソーシャルポイントが増加するため、参加企業の担当者はソーシャルノートの内容の魅力をより高めようとするようになり、ひいては企業のSDGsに対する取り組みを活性化することができる。
【0106】
この場合、本実施の形態のSDGs推進システムは、Webサーバ4により表示が提供されるソーシャルノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバ5を更に備え、管理端末6において、判定サーバ5による判定結果に基づいて、参加ユーザ端末2により参加ユーザに対応するアカウントにてソーシャルノートにコメントが書き込まれたときにソーシャルポイントを増加させるか否かが決まるようになっている。この場合は、参加企業の担当者は、参加ユーザにより質の高いコメントが書き込まれるようにするためにソーシャルノートの内容の魅力をより高めようとするようになり、ひいては企業のSDGsに対する取り組みを活性化することができる。
【0107】
また、本実施の形態のSDGs推進システムにおいては、上述したように、Webサーバ4により表示が提供されるマイノートについて、参加ユーザは参加ユーザ端末2によりマイアクトおよび当該マイアクトに対応するSDGsの目標を指定することができるようになっており、一般ユーザ端末3または他人の参加ユーザ端末2にてマイノートのマイアクトにコメントが書き込まれると、管理端末6において、マイアクトに対応するSDGsの目標に関する未来ポイントを増加させることができるようになっている。この場合は、マイノートにコメントが書き込まれると参加ユーザの未来ポイントが増加するため、参加ユーザはマイノートの内容の魅力をより高めようとするようになり、ひいては個人のSDGsに対する取り組みを活性化することができる。
【0108】
この場合、本実施の形態のSDGs推進システムは、上述したように、Webサーバ4により表示が提供されるマイノートのマイアクトに書き込まれるコメントの内容の判定を行う判定サーバ5を更に備え、管理端末6において、判定サーバ5による判定結果に基づいて、一般ユーザ端末3または他人の参加ユーザ端末2にてマイノートのマイアクトにコメントが書き込まれたときに未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっている。この場合は、参加ユーザは、他の参加ユーザや一般ユーザにより質の高いコメントが書き込まれるようにするためにマイノートの内容の魅力をより高めようとするようになり、ひいては個人のSDGsに対する取り組みを活性化することができる。
【0109】
また、本実施の形態のSDGs推進システムにおいては、上述したように、管理端末6において、他人の参加ユーザ端末2の表示部23や一般ユーザ端末3の表示部33に表示されるブラウザに対して参加ユーザのマイノートの表示を提供するか否かの設定を行うことができるようになっている。この場合は、例えば参加ユーザが未成年である場合はこの参加ユーザのマイノートは自分だけが閲覧することができるようにし、他人はマイノートを見ることができないようにすることによって人的トラブルを未然に防止することができるようになる。
【0110】
なお、本発明によるSDGs推進システムは、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0111】
例えば、本発明によるSDGs推進システムにおいて、判定サーバ5がソーシャルノートやマイノートに書き込まれるコメントの内容の判定を行う代わりに、Webサーバ4により表示が提供されるソーシャルノートやマイノートにコメントが書き込まれると、書き込まれたコメントの情報がWebサーバ4から管理端末6に送信され、管理端末6において、Webサーバ4から送信されたコメントの内容の判定を管理者が行うようになっていてもよい。この場合、管理端末6において、Webサーバ4から送信されたコメントの内容の管理者による判定結果に基づいて、参加ユーザ端末2により参加ユーザに対応するアカウントにてソーシャルノートにコメントが書き込まれたときに未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっていてもよい。また、この場合、管理端末6における判定結果に基づいて、Webサーバ4により表示が提供されるソーシャルノートやマイノートに書き込まれたコメントがソーシャルノートやマイノートに表示されるか否かが決まるようになっていてもよい。また、管理端末6における判定結果に基づいて、Webサーバ4により表示が提供されるソーシャルノートに書き込まれたコメントが参加ユーザのアカウントに対応するマイノートに表示されるか否かが決まるようになっていてもよい。また、管理端末6における判定結果に基づいて、参加ユーザ端末2により参加ユーザに対応するアカウントにてソーシャルノートにコメントが書き込まれたときにソーシャルポイントを増加させるか否かが決まるようになっていてもよい。また、管理端末6における判定結果に基づいて、一般ユーザ端末3または他人の参加ユーザ端末2にてマイノートのマイアクトにコメントが書き込まれたときに未来ポイントを増加させるか否かが決まるようになっていてもよい。
【0112】
また、ソーシャルノートの画面は
図13に示すようなものに限定されることはない。ソーシャルノートの画面として、他の様々なデザインの画面を用いることができる。また、マイノートの画面は
図14に示すようなものに限定されることはない。マイノートの画面として、他の様々なデザインの画面を用いることができる。
【符号の説明】
【0113】
1 参加企業端末
2 参加ユーザ端末
3 一般ユーザ端末
4 Webサーバ
5 判定サーバ
6 管理端末
9 通信ネットワーク
11 制御部
12 記憶部
13 表示部
14 入力部
15 通信インターフェース
21 制御部
22 記憶部
23 表示部
24 入力部
25 通信インターフェース
31 制御部
32 記憶部
33 表示部
34 入力部
35 通信インターフェース
41 制御部
411 受信部
412 処理部
413 送信部
42 記憶部
44 外部インターフェース
45 通信インターフェース
46 表示装置
47 入力装置
51 制御部
511 受信部
512 判定部
513 送信部
52 記憶部
54 外部インターフェース
55 通信インターフェース
56 表示装置
57 入力装置
61 制御部
62 記憶部
63 表示部
64 入力部
65 通信インターフェース
100 ソーシャルノートの画面
102 ソーシャルノートの名称
104 主目標の概要
106 プロジェクトの内容
108 応援メッセージ送信ボタン
110 いいねボタン
112 応援メッセージ欄
114 SDGsウエイト
116 ベーシックポイントグラフ
118 ソーシャルポイント
120 主目標および関連目標の概要
200 マイノートの画面
202 マイノートの名称
204 個人ユーザのプロフィール
206 マイアクトの内容
208 応援メッセージ送信ボタン
210 いいねボタン
212 応援メッセージ欄
214 個人ユーザのアカウント情報
216 未来ポイント
218 目標別の未来ポイント
220 概要