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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150967
(43)【公開日】2024-10-24
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20241017BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20241017BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20241017BHJP
【FI】
H04N1/00 885
G03G21/00 398
B41J29/38 104
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023064042
(22)【出願日】2023-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100141298
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 文典
(74)【代理人】
【識別番号】100187492
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 元啓
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 厚稀
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AR01
2C061HK09
2C061HK10
2C061HN04
2C061HN15
2H270LA24
2H270LA29
2H270LA70
2H270MG04
2H270MH19
2H270NC07
2H270NC08
2H270PA56
2H270ZC03
2H270ZC04
2H270ZD05
2H270ZD08
5C062AA05
5C062AB17
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB40
5C062AB49
5C062AC15
5C062AC58
(57)【要約】
【課題】設置場所が温湿度管理されている場合に消費電力や処理時間を抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、環境管理状態か否かを選択する操作を受け付ける操作部としてのパネル操作部11と、装置内温度又は装置内湿度の少なくとも一方を検出して第1検出情報として出力する第1検出部としての内部温湿度センサー12aと、装置外温度又は装置外湿度の少なくとも一方を検出して第2検出情報として出力する第2検出部としての外部温湿度センサー12bと、第1検出情報及び第2検出情報に基づいて画像形成を行う画像形成部としてのプリンター部19と、制御部10とを備え、この制御部10は、環境管理状態を選択する操作によって通常動作モードから省電力モードに移行するとともに、第2検出部による検出頻度を通常動作モードでの検出頻度より減らす。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度又は湿度の少なくとも一方を管理する環境管理状態か否かを選択する操作を受け付ける操作部と、
装置内温度又は装置内湿度の少なくとも一方を検出して第1検出情報として出力する第1検出部と、
装置外温度又は装置外湿度の少なくとも一方を検出して第2検出情報として出力する第2検出部と、
前記第1検出情報及び前記第2検出情報に基づいて画像形成を行う画像形成部と、
制御部と
を備え、
前記制御部は、前記操作部によって前記環境管理状態を選択する操作が受け付けられた場合に通常動作モードから省電力モードに移行するとともに、前記第2検出部による検出頻度を前記通常動作モードでの検出頻度より減らす、画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記省電力モードへの移行後は前記第2検出部による検出を初回のみ行う、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記操作部は、前記環境管理状態を選択する操作を受け付けた後に温度又は湿度の少なくとも一方の管理範囲の入力を受け付け、
前記制御部は、前記省電力モードへの移行後に前記第2検出部によって検出された前記第2検出情報が前記管理範囲外に該当すれば前記省電力モードを解除する、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記操作部は、電源オフ時に前記省電力モードを解除する、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成を行う画像形成装置に関し、特に、設置場所が温湿度管理されている場合に適切な制御を行う画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されている画像形成装置は、省電力モード時にはファクシミリの受信データを記憶するHDDと、周囲温度を検知する温度センサーと、この温度センサーによる検知結果を検知時間とともに記憶する周囲温度記憶部と、コピー又はプリンター印刷出力直後にHDDに蓄積されているファクシミリ受信データを印刷するように制御し、周囲温度記憶部に記憶されている最も周囲温度が高い時間帯にHDDに蓄積されているファクシミリ受信データを印刷するように制御するシステム制御部とを備えている。
【0003】
特許文献2に記載されている定着装置は、筐体と、前記筐体内に配された、加熱部材、及び、通電された前記加熱部材により加熱される被加熱部材とを備え、前記被加熱部材の温度を前記筐体に設けられた開口部を通じて前記筐体の外部に配された非接触式温度センサーにより検知する定着装置において、前記開口部の少なくとも一部を開閉可能とする開口部開閉手段を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-248227号公報
【特許文献2】特開2015-172700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複合機やプリンターでは、トナー補給制御などで周囲の温湿度変化に合わせた制御を行っている。温湿度の読み取りは、各機内ユニットと機外に近い位置に設置した温湿度センサーによって行われる。温湿度センサーによる読み込み動作は、制御終了までの間、常に行われることが一般的である。しかし、例えば病院や工場などのように予め温湿度が管理されている空間に設置されている場合、機外の温湿度の読み取りを頻繁に行うことは、消費電力や処理時間の観点から好ましくない。特許文献1に記載されている画像形成装置や特許文献2に記載されている定着装置では、温度センサーを用いた制御は行うものの、設置場所の温湿度が管理されている場合については特に言及されていない。
【0006】
本発明は、設置場所が温湿度管理されている場合に消費電力や処理時間を抑制できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像形成装置は、温度又は湿度の少なくとも一方を管理する環境管理状態か否かを選択する操作を受け付ける操作部と、装置内温度又は装置内湿度の少なくとも一方を検出して第1検出情報として出力する第1検出部と、装置外温度又は装置外湿度の少なくとも一方を検出して第2検出情報として出力する第2検出部と、前記第1検出情報及び前記第2検出情報に基づいて画像形成を行う画像形成部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記操作部によって前記環境管理状態を選択する操作が受け付けられた場合に通常動作モードから省電力モードに移行するとともに、前記第2検出部による検出頻度を前記通常動作モードでの検出頻度より減らす。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、設置場所が温湿度管理されている場合には、消費電力や処理時間を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の電気的な構成を示すブロック図である。
図2】画像形成装置100の制御部10による主要処理を示すフローチャートである。
図3図2のフローチャートのステップS1での表示例を示す説明図である。
図4図2のフローチャートのステップS2での表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
(1)画像形成装置100の構成
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の電気的な構成を示すブロック図である。
【0012】
この図1に示すように、画像形成装置100は、制御部10と、パネル操作部11と、内部温湿度センサー12aと、外部温湿度センサー12bと、ネットワークI/F13と、メインメモリー14と、RAM15と、SSD16と、不揮発メモリー17と、スキャナー部18と、プリンター部19とを備えている。
【0013】
制御部10は、画像形成装置100の各部を制御する。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含み、不揮発メモリー17に記憶されたコンピュータープログラムを実行するようにしてもよい。
【0014】
パネル操作部11は、画像形成装置100に対する各種操作を行うための操作部材であるとともに、画像形成装置100の各種情報や状態などを表示する表示部材でもある。パネル操作部11としては、例えば液晶や有機EL(Organic Electro Luminescence)などを使用したタッチパネルディスプレーが挙げられるが、これに限らない。このパネル操作部11に対する各種操作は制御部10へ入力される。このパネル操作部11上の各種表示などは制御部10によって制御される。
【0015】
内部温湿度センサー12aは、画像形成装置100の装置内温度及び装置内湿度(以下では「内部温湿度」という)を検出する温湿度センサーであり、必要に応じて1箇所又は複数箇所に配置される。外部温湿度センサー12bは、同様の温湿度センサーであり、画像形成装置100の内部ではあるが装置外温度及び装置外湿度(以下では「外部温湿度」というが、設置場所の温湿度に該当する)を検出できるような場所に配置される。内部温湿度センサー12a及び外部温湿度センサー12bは、例えば、温度センサー及び湿度センサーを組み合わせてワンチップに集積されていてもよいし、単体の温度センサー素子と単体の湿度センサー素子とを組み合わせて構成してもよい。温度センサーとしては、測温抵抗体(RTD:Resistance Temperature Detector)、リニア抵抗器、サーミスターなどを使用したものが挙げられるが、これらに限らない。湿度センサーとしては、抵抗変化型や静電容量変化型が挙げられるが、これらに限らない。
【0016】
なお、内部温湿度センサー12aが本発明の「第1検出部」の一例であり、この内部温湿度センサー12aが検出する内部温湿度が本発明の「第1検出情報」の一例である。また、外部温湿度センサー12bが本発明の「第2検出部」の一例であり、この外部温湿度センサー12bが検出する外部温湿度が本発明の「第2検出情報」の一例である。
【0017】
画像形成装置100の電源投入時には、設置場所が温湿度管理されている状態(以下では「温湿度管理状態」という)であるか否かを尋ねる表示がパネル操作部11に現れる。ユーザーがそのような環境であることを選択するタッチ操作を行うと、続いて温湿度の各管理範囲の入力を求める表示がパネル操作部11に現れる。ユーザーが各管理範囲を入力する操作を完了すると、画像形成装置100は省電力モードに移行する。なお、温湿度管理状態に該当する例としては、病院や工場などが挙げられるが、これらに限らない。また、温湿度管理状態は本発明の「環境管理状態」の一例である。
【0018】
ここでいう「省電力モード」とは、外部温湿度センサー12bによる画像形成装置100の外部温湿度の検出頻度を通常動作時(通常動作モード)での検出頻度より減らす動作モードのことをいう。
【0019】
設置場所が温湿度管理状態であれば、画像形成装置100の外部温湿度はほとんど変動しないと想定されるので、外部温湿度センサー12bによる温湿度検出を通常動作モードと同様の頻度で行う必要性は低い。よって、外部温湿度センサー12bによる温湿度検出を全部又は大部分のタイミングで省略するか、少なくとも外部温湿度センサー12bによる温湿度の検出頻度を通常動作モードでの検出頻度より減らしてもよい。この場合、画像形成などに必要なときは直近で検出した外部温湿度で代用すればよい。これにより、外部温湿度センサー12bによる温湿度検出に伴う消費電力や処理時間などを抑制できる。
【0020】
消費電力や処理時間などの抑制による効果を最大化するには、省電力モードでは外部温湿度センサー12bによる温湿度検出を完全に省略する必要がある。しかしながら、温湿度管理状態であるか否かを選択するタッチ操作、又はその後の温湿度の各管理範囲の入力操作などをユーザーが誤って行うことがあり得る。また、設置場所の温湿度を管理する空調システムなどの故障又は異常などによって、実際の温湿度が変動する可能性もある。そこで、外部温湿度センサー12bによる画像形成装置100外部の温湿度検出を完全に省略するのではなく、必要最小限のタイミングで外部温湿度センサー12bによる温湿度検出を行うようにしてもよい。例えば、省電力モードへの移行後の初回のタイミングのみ、所定回数のタイミング毎に1回、又は所定時間経過毎に次のタイミング、などが挙げられるが、これらのタイミングに限らない。
【0021】
省電力モードにおいて、外部温湿度センサー12bによって検出した外部温湿度がパネル操作部11から入力された温湿度の各管理範囲外であれば、その時点で温湿度管理状態ではない可能性が高いので、省電力モードを解除して通常動作モードへ復帰する。なお、検出した外部温湿度が管理範囲外か否かの判定は、外部温湿度センサー12b自体のばらつきも考慮した上で定めた管理範囲を逸脱するか否かで行うことが好ましい。外部温湿度センサー12bのばらつき又はそれを補正する情報は、例えば不揮発メモリー17に記憶させておき、制御部10が判定を行う前にその不揮発メモリー17から読み出すようにしてもよい。
【0022】
ネットワークI/F(Interface)13は、画像形成装置100を有線LAN(Local Area Network)又は無線LANなどのネットワークを介して外部装置や他のシステム、又はインターネットなどと通信させるためのインターフェイスである。
【0023】
メインメモリー14は、制御部10の主記憶であり、ネットワークI/F13を介して外部から受信した印刷データが最初にここに展開される。スキャナー部18で読み取った画像データも同様である。ただし、記憶容量が限られているため、印刷データの内容にも依存するが(例えば文字中心か、フルカラーの画像かで大きく異なる)、例えば1~2ページ程度が限界である。
【0024】
RAM15は、例えば制御部10による各種演算などの作業領域として使用される。RAM15としては、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)が挙げられるが、これに限らない。
【0025】
SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)16は、電源が供給されなくても記憶内容が保持できる書き換え可能なメモリーである。HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)と比較すると、物理的に動く部品がなく衝撃に強い、読み書きが極めて高速、動作音が静か、コンパクトなどのメリットがある。一方、最大容量が少ないこと、記憶容量単価が高い、書き込み回数が多いと寿命が縮むなどのデメリットもある。メインメモリー14と比較すると、読み書き速度は劣るが、記憶容量は遥かに大きい。印刷データの容量が大きくてメインメモリー14内に収まらない場合には、印刷データがこちらに展開される。
【0026】
なお、SSD16に代えて、例えばHDDを使用してもよい。HDDの方が、記憶容量単価が低いので、より安価に大容量の印刷データ展開などのための記憶領域を確保できるからである。あるいは、SSD16に加えてHDDを併用してもよい。
【0027】
不揮発メモリー17は、SSD16と同様に、電源が供給されなくても記憶内容が保持できる書き換え可能なメモリーであり、例えばフラッシュメモリーが挙げられるが、これに限らない。この不揮発メモリー17には、各種の設定情報などが記憶されるとともに、制御部10がCPUを含む場合にはそのCPU用コンピュータープログラムを記憶させてもよい。
【0028】
スキャナー部18は、光源。原稿台、CCD(Charge Coupled Device)及びその走査機構(これらは不図示)などを含み、原稿を光学的に読み取って画像データを生成する。読み取った画像データは、制御部10へ入力される。
【0029】
プリンター部19は、給送装置、感光体ドラム、帯電器、現像装置、転写装置、定着装置(これらは不図示)などを備える。プリンター部19は、メインメモリー14又はSSD16に展開された印刷データに基づいて、給送装置から給送された用紙上に画像形成を行う。この画像形成の制御は、画像形成装置100の内部温湿度及び外部温湿度やその他の諸条件にも基づいて行われる。なお、このプリンター部19が本発明の「画像形成部」に対応する。
【0030】
なお、パネル操作部11への所定操作によって、画像形成装置100の電源投入時と同様に、温湿度管理状態であることの選択と温湿度の各管理範囲の入力とが行えるようにしてもよい。これにより、電源投入時にこれらの操作を行わなくても、後から同様の操作を行うことで画像形成装置100を省電力モードに移行させることができる。
【0031】
また、省電力モードへの移行後、電源オフ操作が行われたときは省電力モードを解除して通常動作モードへ復帰する。あるいは、電源投入時には必ず通常動作モードで動作を開始するようにしてもよい。例えば、パネル操作部11からの所定の解除操作によって省電力モードを解除して通常動作モードへ復帰できるようにしてもよい。
【0032】
パネル操作部11への操作が何も行われず、ネットワークI/F13を介しての外部からの印刷データの受信も無い状態で、一定時間以上が経過した後に画像形成装置100がスリープモードに入る場合には、省電力モードを維持するようにしてもよい。なお、ここでいう「スリープモード」とは、画像形成装置100内の一部(例えば、SSD16、スキャナー部18、プリンター部19など)への給電を一時的に停止して消費電力を低減するモードである。一般的には省電力モードや節電モードと呼ばれることもあるが、本発明の「省電力モード」とは異なる概念である。
【0033】
なお、例えば、プリンター部19における画像形成の制御を簡略化して、内部温度及び外部温度のみに基づくようにしてもよい(すなわち湿度は参照不要)場合には、内部温湿度センサー12a及び外部温湿度センサー12bをそれぞれ温度センサーに置換すればよい。また、現実性はともかく、内部温湿度センサー12a及び外部温湿度センサー12bの少なくとも一方を湿度センサーに置換する構成も本発明から排除されない。
【0034】
(2)制御部10による主要処理
図2は画像形成装置100の制御部10による主要処理を示すフローチャートである。図3図2のフローチャートのステップS1での表示例を示す説明図である。図4図2のフローチャートのステップS2での表示例を示す説明図である。
【0035】
画像形成装置100の電源投入時、又はパネル操作部11への所定操作によって、図2に示す処理が開始される。
【0036】
ステップS1では、設置場所が温湿度管理状態であるか否かを尋ねる表示(例えば図3を参照)をパネル操作部11に行い、ユーザーによる操作を受け付ける。そのような環境であることを選択する操作が行われるとステップS2へ進み、そうでなければステップS4へ進む。
【0037】
ステップS2では、温湿度の各管理範囲の入力を求める表示(例えば図4を参照)をパネル操作部11に行い、各管理範囲がユーザーによって入力されるとステップS3へ進む。
【0038】
ステップS3では、通常動作モードから省電力モードに移行し、ステップS4へ進む。
【0039】
ステップS4では、外部温湿度センサー12bによって検出した外部温湿度が、ステップS2において入力された温湿度の各管理範囲外か否かを判定する。温度又は湿度のいずれか一方でもそれぞれの管理範囲外であればステップS7へ進み、温度及び湿度の両方がそれぞれの管理範囲内であればステップS5へ進む。ただし、例えば、省電力モードへの移行後の初回のタイミングのみで外部温湿度センサー12bによる温湿度検出を行う場合は、このステップS4の判定は直近で検出した外部温湿度に基づいて行われることになる。
【0040】
ステップS5では、パネル操作部11からの所定の解除操作が行われたか否かを判定し、その操作が行われたときはステップS7へ進み、そうでなければステップS6へ進む。
【0041】
ステップS6では、電源オフ操作が行われたか否かを判定し、その操作が行われたときはステップS7へ進み、そうでなければステップS4に戻る。
【0042】
ステップS7では、省電力モードを解除して通常動作モードへ復帰した後、一連の処理を終了する。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、画像形成を行う画像形成装置などに適用可能である。
【符号の説明】
【0044】
10 制御部
11 パネル操作部
12a 内部温湿度センサー
12b 外部温湿度センサー
13 ネットワークI/F
14 メインメモリー
15 RAM
16 SSD
17 不揮発メモリー
18 スキャナー部
19 プリンター部
100 画像形成装置
図1
図2
図3
図4