(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150997
(43)【公開日】2024-10-24
(54)【発明の名称】皮膚外用剤組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/9789 20170101AFI20241017BHJP
A61K 8/39 20060101ALI20241017BHJP
A61K 8/63 20060101ALI20241017BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20241017BHJP
A61P 29/00 20060101ALI20241017BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20241017BHJP
A61K 31/704 20060101ALI20241017BHJP
A61K 36/185 20060101ALI20241017BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61K8/39
A61K8/63
A61Q19/00
A61P29/00
A61P17/00
A61K31/704
A61K36/185
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023064096
(22)【出願日】2023-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】306018376
【氏名又は名称】クラシエ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 優
【テーマコード(参考)】
4C083
4C086
4C088
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC242
4C083AC372
4C083AC421
4C083AC422
4C083AC482
4C083AC532
4C083AC642
4C083AD042
4C083AD092
4C083AD112
4C083AD222
4C083AD242
4C083AD352
4C083AD492
4C083AD531
4C083AD532
4C083AD622
4C083CC05
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD31
4C083EE01
4C083EE05
4C086AA01
4C086AA02
4C086EA10
4C086MA03
4C086MA05
4C086MA63
4C086NA05
4C086NA09
4C086ZA89
4C086ZB11
4C086ZC75
4C088AB12
4C088BA08
4C088CA03
4C088MA02
4C088MA63
4C088NA05
4C088NA09
4C088ZA89
4C088ZB11
4C088ZC75
(57)【要約】
【課題】
不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルを含む皮膚外用剤の経時での変臭・劣化が抑制された皮膚外用剤組成物を提供する。
【解決手段】
下記(a)~(c)を含むことを特徴とする皮膚外用剤組成物により上記課題を解決する。
(a)オレイン酸ポリグリセリル
(b)グリチルリチン酸ジカリウム
(c)シラカバエキス
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(a)~(c)を含むことを特徴とする皮膚外用剤組成物。
(a)オレイン酸ポリグリセリル
(b)グリチルリチン酸ジカリウム
(c)シラカバエキス
【請求項2】
下記(B)を有効成分とする下記(A)の変臭抑制剤。
(A)不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)グリチルリチン酸またはその塩
【請求項3】
さらに下記(C)を含有する請求項2に記載の変臭抑制剤。
(C)シラカバエキス
【請求項4】
請求項2又は3に記載の変臭抑制剤を含有する皮膚外用剤組成物。
【請求項5】
下記(A)に下記(B)を配合することを特徴とする(A)の変臭抑制方法。
(A)不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)グリチルリチン酸またはその塩
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮膚外用剤組成物に関し、詳細には、不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルを含む皮膚外用剤の経時での変臭劣化が抑制された皮膚外用剤組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、化粧料などの皮膚外用剤において可溶化や乳化のための界面活性剤として知られている。例として、ポリグリセリン脂肪酸エステルとアルキルポリグルコシドを用いた可溶化剤の例(例えば、特許文献1)や、親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた固体脂と液状油の水中油型乳化組成物の例(例えば、特許文献2)、高重合度のシリコーン化合物を組み合わせた油性化粧料の例(例えば、特許文献3)などが知られている。
【0003】
その中でも不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルは乳化のための界面活性剤として、或いは、油脂成分として汎用されている。不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルの一例として、オレイン酸ポリグリセリルなどが知られており、例えば、オレイン酸ポリグリセリルとグリセリン、セレシンを組み合わせた乳化組成物の例(例えば、特許文献4)などが知られている。
【0004】
一方で不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルは、経時で極僅かに含まれる不純物に起因する変臭を生じることが知られており、例えばオレイン酸ポリグリセリルの変臭を、アネトールをマスキング剤として用いたクレンジング化粧料に好適な皮膚化粧料の例(例えば、特許文献5)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018-090542号公報
【特許文献2】特開2002-114631号公報
【特許文献3】特開2021-80210号公報
【特許文献4】WO2014-171507号公報
【特許文献5】特開2006-76937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来技術の皮膚外用剤は、香料成分として知られるアネトールをマスキング剤として用いて変臭抑制方法として言及しているが、香料成分を用いない無賦香の皮膚化粧料での変臭抑制方法は十分に検討されてはいなかった。このような背景から、不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する皮膚外用剤について、経時による変臭を抑制する手法および変臭が抑制された皮膚外用剤が望まれていた。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルを含む皮膚外用剤の経時での変臭・劣化が抑制された皮膚外用剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記目的を達成するため鋭意研究を行った結果、不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルに対し、グリチルリチン酸またはその塩を配合することによ
って、不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルの経時による変臭劣化を抑制することができることを見出し、本発明を完成した。さらに、シラカバエキスを含有させることで、飛躍的に変臭劣化を抑制することを見出した。
【0009】
さらに驚くことに、グリチルリチン酸またはその塩を配合することによって、不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルでの乳化安定性を高めることも副次的な作用も見出した。
【0010】
すなわち、本発明は、
[1]
下記(a)~(c)を含むことを特徴とする皮膚外用剤組成物である。
(a)オレイン酸ポリグリセリル
(b)グリチルリチン酸ジカリウム
(c)シラカバエキス
【0011】
[2]
下記(B)を有効成分とする下記(A)の変臭抑制剤である。
(A)不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)グリチルリチン酸またはその塩
[3]
さらに下記(C)を含有する請求項2に記載の変臭抑制剤である。
(C)シラカバエキス
[4]
上記変臭抑制剤を含有する皮膚外用剤組成物である。
【0012】
[5]
下記(A)に下記(B)を配合することを特徴とする(A)の変臭抑制方法である。
(A)不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)グリチルリチン酸またはその塩
【発明の効果】
【0013】
本発明により、グリチルリチン酸またはその塩を配合することによって、不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルを含む皮膚外用剤の、経時での変臭・劣化が抑制された皮膚外用剤組成物を提供することができる。また、グリチルリチン酸またはその塩を有効成分とする、ポリグリセリン脂肪酸エステルに起因する経時での変臭・劣化を抑制できる変臭抑制剤を提供することができる。
【0014】
さらに驚くことに、グリチルリチン酸またはその塩を配合することによって、不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルでの乳化安定性を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明者は、様々な素材の中から不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルの経時劣化臭を抑制する物質を探索した結果、グリチルリチン酸またはその塩が、不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステルの経時による変臭劣化を抑制するという知見を得た。さらにシラカバエキスを配合することで、変臭劣化抑制効果が相乗的に高まるという知見を得た。
【0016】
<(A)不飽和脂肪酸を有するポリグリセリン脂肪酸エステル>
本発明の皮膚外用剤組成物で用いられる(A)は、不飽和脂肪酸を有するポリグリセリ
ン脂肪酸エステルである。(A)は、親水基としてポリグリセリン鎖を有するノニオン界面活性剤であり、例えば、モノエステル、ジエステル、トリエステルなどが挙げられる。すなわち成分(A)としては、例えば、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリグリセリンジ脂肪酸エステル、ポリグリセリントリ脂肪酸エステルなどが挙げられる。成分(A)はこれらの混合物であってもよい。
【0017】
(A)を構成する不飽和脂肪酸としては、特に限定されないが、好ましくは炭素数が16~22の不飽和脂肪酸である。例えば、オレイン酸、リシノール酸、リノール酸などが挙げられる。(A)の好ましい具体例としては、オレイン酸ポリグリセリル、ジオレイン酸ポリグリセリル、ペンタオレイン酸ポリグリセリル、ポリリシノレイン酸ポリグリセリルなどが挙げられる。(A)について、すでに市販されているものが存在し、購入して使用可能である。
【0018】
(A)は、可溶化剤又は乳化剤の目的で用いられる。(A)は、不飽和炭化水素部位が比較的酸化しやすい性質であることから、経時的に変臭を生じることが知られている。
【0019】
(A)の配合量は、皮膚外用剤組成物全体に対して、総量で0.05~20質量%が好ましく、より好ましくは0.1~10質量%である。0.05質量%以上であれば可溶化性又は乳化性が良好であり、20質量%以下であれば肌上でのベタつきや刺激を生じない。
【0020】
<(B)グリチルリチン酸またはその塩>
本発明の皮膚外用剤組成物で用いられる(B)は、グリチルリチン酸またはその塩(例えば、カリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩など)である。本発明における(B)は公知の方法で製造したものでよく、マメ科植物であるカンゾウの根や茎から抽出する方法などによって得られる。これらの成分は市販されている化粧品原料として入手可能である。具体的には、グリチルリチン酸ジカリウム等が挙げられる。
【0021】
(B)は、皮膚コンディショニング剤や抗炎症剤としても良く知られる、広く使用されている成分であるが、本発明においては、(B)が(A)の経時による変臭劣化を抑制することを見出した。
【0022】
(B)が(A)の経時による変臭劣化を抑制できるのは、界面に(A)のみが配向する際と比較して、界面に(A)と(B)が混合して配向する際に、(B)のトリテルペン構造部位が立体障害となることで(A)の不飽和炭化水素部位の酸化を抑制する作用によるものと推察される。したがって、変臭抑制作用は、いわゆるマスキング作用ではなく、変臭自体を抑制しているものと推察される。
【0023】
さらに本願発明では、(B)が(A)の乳化安定性を向上させることも見出した。これは、界面に(A)だけでなく(B)も混合して配向することで、より密に界面に配向することができたためと推察される。
【0024】
(B)の配合量は、好ましくは、皮膚外用剤組成物全体に対して、総量で0.01~1.0質量%である。0.01質量%以上であれば皮膚コンディショニング効果が良好であり、1.0質量%以下であれば肌上での刺激を感じない。
【0025】
(A)に対する(B)の配合比((B)/(A))は、0.03以上であることが好ましい。0.03以上であれば、(A)の経時変臭を十分に抑制することができる。
【0026】
<(C)シラカバ樹皮エキス>
本発明の皮膚外用剤組成物で用いられる(C)は、シラカバ樹皮エキスである。シラカバはシラカンバとも呼ばれるカバノキ科の落葉樹の一種である。(C)は公知の方法で製造したものでよく、シラカバの樹皮及び木部を圧搾や溶媒による抽出、水蒸気蒸留などの方法によって得られる。これらの成分は市販されている化粧品原料として入手可能である。
【0027】
シラカバの樹液に含まれる成分はヒトの表皮の保湿を促進する効果があることが知られている。本発明においては、(B)に(C)を組み合わせることで、(A)の経時による変臭劣化を飛躍的(相乗的)に抑制できることを見出した。
【0028】
(B)に(C)を加えることで、(A)の経時による変臭劣化を飛躍的に抑制できるのは、(C)の成分組成の一部としてトリテルペン化合物が含まれることが知られており、(B)のトリテルペン構造部位による効果を相乗的に高めていることが推察される。
【0029】
(C)の配合量は、好ましくは、皮膚外用剤組成物全体に対して、総量で0.01~10質量%である。0.01質量%以上であれば保湿効果が良好であり、10質量%を下回ると肌上でのベタつきを生じない。
【0030】
(B)に対する(C)の配合比((C)/(B))は、0.1以上であることが好ましい。0.1以上であれば、(C)が(B)との相乗効果で(A)の経時変臭を十分に抑制することができる。
【0031】
<その他の成分>
本発明の皮膚外用剤組成物は上述した成分の他に、本発明の目的を損なわない範囲で、他の成分、例えば、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、油剤、高分子化合物、増粘剤、粉体(色素、樹脂、顔料)、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、ミネラル塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、pH調整剤、植物エキス、酵素、ビタミン類、アミノ酸等の成分を適宜配合することができる。
【0032】
また、本発明の皮膚外用剤組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、生理活性成分を適宜配合することができる。生理活性物質とは、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質であり、例えば、美白剤、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、収斂剤、抗酸化剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤等が挙げられる。
【0033】
<皮膚外用剤組成物>
本発明の皮膚外用剤組成物は、一般の化粧料の他、医薬部外品、医薬品とすることができる。その形状は特に限定されず、液状、ジェル状、固形状のいずれでも構わない。また、化粧料の形態は特に限定されず、化粧水、乳液、クリーム、日焼け止め料、パック料、マッサージ料、美容液、クレンジング料、洗浄料等の基礎化粧料、ファンデーション、白粉、コンシーラー等のメーキャップ化粧料、頭髪化粧料、ボディ化粧料、浴用剤等に用いることができる。
【実施例0034】
次に本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、これに限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0035】
(1)変臭抑制効果の評価試験
本発明の実施例および比較例の皮膚外用剤組成物10gを容積13mLのガラス瓶に封
入し、スクリューキャップによって密閉した。その後、50℃に設定された恒温器内に1か月保管をした。評価パネル5名について、保管前および保管後の本発明の実施例および比較例の外用剤組成物0.5mLを洗浄後の両腕前腕部に塗布してもらい、保管前と保管後とのにおいの差について下記の評点のつけ方にて官能評価を実施した。評価基準は5名の総合評点の平均値を用いて、以下の通りに分類した。
<変臭抑制効果についての評点と内容>
5点…保管前と保管後で匂いの違いを感じない
4点…保管前と保管後で匂いの違いをほとんど感じない
3点…保管前と保管後で匂いの違いをわずかに感じるが、不快とは感じない
2点…保管前と保管後で匂いの違いを感じる
1点…保管前と保管後で匂いの大きな違いを感じ、特に保管後のにおいは不快である
<判定基準>
◎…総合評点の平均値が4.0以上。
〇…総合評点の平均値が3.0以上。
△…総合評点の平均値が2.0以上。
×…総合評点の平均値が2.0未満。
【0036】
(2)乳化安定性の評価試験
各試料を50℃に設置された恒温槽内に1か月保管し、調整直後の状態を基準として、外観の分離状態を観察し、下記基準により判定した。
◎…外観に変化は見られない。
〇…外観の白濁度がわずかに濃くなる。
△…皮膚概要組成物の成分がわずかに筋張る。
×…皮膚化粧料の成分が明確に分離する。
【0037】
<実施例1~7及び比較例1~3>
表1及び2に、実施例1~7および比較例1~3の各処方における外用剤組成物を常法により調製し、各試験法により評価し、その結果を示す。
【0038】
【0039】
表1から明らかなように、本発明の成分を用いた実施例の外用剤組成物はいずれも優れた性能を有していた。一方、必須成分のいずれかを欠いた比較例では、変臭抑制効果は劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
【0040】
以下、本発明の外用剤組成物のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例の外用剤組成物についても、上記の変臭抑制効果について各項目を検討したところ、いずれにおいても優れた特性を有しており良好であった。
【0041】
実施例8 (質量%)
(1)ジオレイン酸ポリグリセリル-10 10.0%
(2)グリチルリチン酸モノアンモニウム 1.0%
(3)グリセリン 3.0%
(4)ジプロピレングリコール 5.0%
(5)ミネラルオイル 12.0%
(6)カルボキシビニルポリマー 0.05%
(7)ユズ果実エキス 0.1%
(8)マルトース・ショ糖縮合物 0.5%
(9)シャクヤク根エキス 0.3%
(10)ローズマリー葉エキス 0.05%
(11)セラミドII 0.05%
(12)シクロヘキサン1,4-ジカルボン酸エトキシジグリコール 0.05%
(13)フェノキシエタノール 0.2%
(14)エデト酸2ナトリウム 0.01%
(15)水酸化カリウム 0.002%(16)精製水 残余
【0042】
(製法)
(2)~(4)、(6)~(10)、(14)を50℃に加熱した(16)に加えて均一溶解させる(A液)。(1)、(5)、(11)~(12)を50℃に加熱して均一溶解する(B液)。A液にB液を加え、ホモミキサーで均一に混合させた後に、35℃まで冷却を行い、(13)、(15)を加えて均一に混合させ、乳液を調整した。
【0043】
実施例9 (質量%)
(1)オレイン酸ポリグリセリル-10 0.5%
(2)ペンタオレイン酸ポリグリセリル-10 0.5%
(3)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1%
(4)シラカバエキス 1.2%
(5)コメヌカ油 4.0%
(6)トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 0.8%
(7)白色ワセリン 0.5%
(8)パルミチン酸レチノール 0.5%
(9)1,3-ブチレングリコール 8.0%
(10)ジグリセリン 0.6%
(11)アクリル酸Naグラフトデンプン 1.0%
(12)ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸三ナトリウム 0.05%
(13)メチルパラベン 0.2%
(14)精製水 残余
【0044】
(製法)
(3)、(9)~(13)を80℃に加熱した(14)に加えて均一溶解する(A液)。(1)、(2)、(5)~(8)を80℃に加熱して均一溶解する(B液)。B液にA液を加え、ホモミキサーで均一に混合させた後に、35℃まで冷却を行い、(4)を加えて均一に混合させ、乳液を調整した。
【0045】
実施例10 (質量%)
(1)ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6 2.0%
(2)グリチルリチン酸ジカリウム 0.5%
(3)シラカバエキス 1.0%
(4)ステアリン酸ポリグリセリル 0.8%
(5)ステアリン酸グリセリル 0.2%
(6)ステアリン酸 0.4%
(7)コレステロール 0.4%
(8)シア脂 0.5%
(9)ホホバ種子油 2.5%
(10)スクワラン 8.0%
(11)ラベンダー油 0.5%
(12)1,3-ブチレングリコール 5.0%
(13)ジプロピレングリコール 2.0%
(14)キサンタンガム 0.3%
(15)カミツレ花エキス 0.5%
(16)リンゴエキス 0.1%
(17)フェノキシエタノール 0.3%
(18)精製水 残余
【0046】
(製法)
(2)、(12)~(14)を加熱した(18)に加えて均一溶解する(A液)。(1)、(4)~(11)を50℃に加熱して均一溶解する(B液)。A液にB液を加え、ホモミキサーで均一に混合させた後に、35℃まで冷却を行い、(3)を加え均一に混合させ、クリームを調整した。