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特開2024-151065受付支援装置、受付支援方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151065
(43)【公開日】2024-10-24
(54)【発明の名称】受付支援装置、受付支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20241017BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023064188
(22)【出願日】2023-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】小出 昌平
(72)【発明者】
【氏名】久保田 富美
(72)【発明者】
【氏名】上領 貴彦
(72)【発明者】
【氏名】中谷 高明
(72)【発明者】
【氏名】岸 ひろみ
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】
【課題】手続きの申請における利便性を向上させることが可能な受付支援装置等を提供することを目的の一つとする。
【解決手段】本開示の一態様にかかる受付支援装置は、申請者による端末に対する入力操作により、前記申請者を識別する識別情報と、前記申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得する取得手段と、取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、前記目的手続きと異なる手続きであって、前記申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定する特定手段と、前記未処理手続きと、前記未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、前記端末に表示させる表示制御手段と、を備える。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
申請者による端末に対する入力操作により、前記申請者を識別する識別情報と、前記申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得する取得手段と、
取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、前記目的手続きと異なる手続きであって、前記申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定する特定手段と、
前記未処理手続きと、前記未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、前記端末に表示させる表示制御手段と、を備える、
受付支援装置。
【請求項2】
前記提示情報には、前記未処理手続きに要する時間、及び、前記未処理手続きに要する費用の少なくともいずれかを示す情報が含まれる、
請求項1に記載の受付支援装置。
【請求項3】
手続きの申請を受け付ける申請受付手段を備え、
前記表示制御手段は、前記未処理手続きを行うか否かの選択を受け付けるための情報を含む前記提示情報を、前記端末に表示させ、
前記申請受付手段は、
前記申請者により前記未処理手続きを行う選択がされた場合、前記目的手続き及び前記未処理手続きの申請を受け付け、
前記申請者により前記未処理手続きを行わない選択がされた場合、前記目的手続きの申請を受け付ける、
請求項1または2に記載の受付支援装置。
【請求項4】
前記申請者により前記未処理手続きを行わない選択がされた場合、
前記未処理手続きと、前記未処理手続きに必要な物品と、を示す通知情報を、前記申請者が所有する申請者端末に通知する通知手段を備える、
請求項3に記載の受付支援装置。
【請求項5】
前記申請者により前記未処理手続きを行わない選択がされた場合、
前記表示制御手段は、前記未処理手続きに関する情報がコード化された情報であって、前記申請者が所有する申請者端末に読み取らせるためのコード情報を、前記端末に表示させる、
請求項3に記載の受付支援装置。
【請求項6】
前記申請者により前記未処理手続きを行わない選択がされた場合、
前記申請受付手段は、前記未処理手続きに関する情報がコード化された情報であって、前記申請者が所有する申請者端末に読み取らせるためのコード情報を含む用紙を、前記端末に発行させる、
請求項3に記載の受付支援装置。
【請求項7】
前記コード情報は、自装置と通信可能に接続するための情報を含み、
前記表示制御手段は、前記申請者端末によって前記コード情報が読み取られると、前記未処理手続きの予約日時を受け付けるための予約受付情報を、前記申請者端末に表示させ、
前記申請受付手段は、前記申請者によって入力された前記予約日時を含む、前記未処理手続きの予約申請を受け付ける、
請求項6に記載の受付支援装置。
【請求項8】
前記申請者により前記未処理手続きを行わない選択がされた場合、
前記表示制御手段は、前記未処理手続きの予約日時を受け付けるための予約受付情報を前記端末に表示させ、
前記申請受付手段は、前記申請者によって入力された前記予約日時を含む、前記未処理手続きの予約申請を受け付ける、
請求項3に記載の受付支援装置。
【請求項9】
申請者による端末に対する入力操作により、前記申請者を識別する識別情報と、前記申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得し、
取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、前記目的手続きと異なる手続きであって、前記申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定し、
前記未処理手続きと、前記未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、前記端末に表示させる、
受付支援方法。
【請求項10】
申請者による端末に対する入力操作により、前記申請者を識別する識別情報と、前記申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得する処理と、
取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、前記目的手続きと異なる手続きであって、前記申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定する処理と、
前記未処理手続きと、前記未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、前記端末に表示させる処理と、コンピュータに実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、手続きの受付業務に関する。
【背景技術】
【0002】
住民が、自治体の役所等に来所して各種の手続きを行うことがある。住民は、例えば、役所の窓口に赴き、所望の手続きの受付を行う。このような手続きの受付に際して、各種の手続きの案内を行う技術が存在する。
【0003】
特許文献1には、既に行政機関に登録した手続きにより発生する必要な手続きに加えて、これから利用者が行う各種処理に関連して発生する手続きの案内情報を、該利用者により入力された入力情報に応じて提供する技術が開示される。
【0004】
特許文献2には、申請者が行う申請手続に関連して必要となる他の申請手続を判定する技術が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-031540号公報
【特許文献2】特開2017-041138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のような住民(以下、申請者と称する)は、所望する手続きを行うことを目的として来所する。そのため申請者は、所望する手続きと異なる他の手続きを行うことを想定していない可能性がある。すなわち、申請者は、他の手続きを行うための準備をしていない可能性がある。このような場合、申請者が行うことが可能な他の手続きがあることを案内するだけでは、申請者は、当該他の手続きを行えるかどうかわからない。
【0007】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、手続きの申請における利便性を向上させることが可能な受付支援装置等を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様にかかる受付支援装置は、申請者による端末に対する入力操作により、前記申請者を識別する識別情報と、前記申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得する取得手段と、取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、前記目的手続きと異なる手続きであって、前記申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定する特定手段と、前記未処理手続きと、前記未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、前記端末に表示させる表示制御手段と、を備える。
【0009】
本開示の一態様にかかる受付支援方法は、申請者による端末に対する入力操作により、前記申請者を識別する識別情報と、前記申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得し、取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、前記目的手続きと異なる手続きであって、前記申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定し、前記未処理手続きと、前記未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、前記端末に表示させる。
【0010】
本開示の一態様にかかるプログラムは、申請者による端末に対する入力操作により、前記申請者を識別する識別情報と、前記申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得する処理と、取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、前記目的手続きと異なる手続きであって、前記申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定する処理と、前記未処理手続きと、前記未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、前記端末に表示させる処理と、コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、手続きの申請における利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1の実施形態の受付支援装置を含む構成の一例を模式的に示す図である。
図2】第1の実施形態の受付支援装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3】第1の実施形態の受付支援装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
図4】第2の実施形態の受付支援システムの構成の一例を模式的に示す図である。
図5】第2の実施形態の受付支援システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図6】第2の実施形態の出力される情報の第1の例を示す図である。
図7】第2の実施形態の出力される情報の第2の例を示す図である。
図8】第2の実施形態のデータベースに含まれる情報の一例を示す図である。
図9】第2の実施形態の提示情報の一例を示す図である。
図10】第2の実施形態の受付支援システムの動作の一例を説明するシーケンス図である。
図11】第3の実施形態の受付支援システムの構成の一例を示すブロック図である。
図12】第3の実施形態の完了画像の第1の例を示す図である。
図13】第3の実施形態の受付用紙の一例を示す図である。
図14A】第3の実施形態の完了画像の第2の例を示す図である。
図14B】第3の実施形態の予約受付情報の一例を示す図である。
図15】第3の実施形態の受付支援システムの動作の第1の例を説明するシーケンス図である。
図16】第3の実施形態の受付支援システムの動作の第2の例を説明するシーケンス図である。
図17】第4の実施形態の受付支援システムの構成の一例を模式的に示す図である。
図18】第4の実施形態の受付支援システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図19】第4の実施形態の予約受付情報の一例を示す図である。
図20】第4の実施形態の完了画像の一例を示す図である。
図21】第4の実施形態の受付支援システムの動作の一例を説明するシーケンス図である。
図22】本開示の第1、第2、第3、及び第4の実施形態の受付支援システムを実現するコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0014】
<第1の実施形態>
第1の実施形態の受付支援装置の概要について説明する。
【0015】
図1は、受付支援装置100を含む構成の一例を模式的に示す図である。受付支援システム1000は、少なくとも受付支援装置100を含む。図1の例では、受付支援システム1000は、受付支援装置100と端末200と記憶装置300とを備える。受付支援システム1000の構成はこの例に限られない。受付支援装置100は、端末200及び記憶装置300と、無線又は有線のネットワークを介して通信可能に接続される。また、受付支援装置100は、図示しない外部装置とも通信可能に接続されてよい。
【0016】
まず、本開示における受付支援システム1000が適用される状況の一例について説明する。状況の一例は、申請者が、所定の機関に対して所望の手続きを行う状況である。所定の機関は、例えば、都道府県及び市町村等の自治体、税務署、及び警察署等の行政機関である。申請者は、例えば、所定の機関に対して所望の手続きの申請を行う。所定の機関において申請が受け付けられると、申請者は、所定の機関の建物(例えば自治体の役所等)において、所定の機関の職員と対面し、手続きを行う。本開示における受付支援システム1000は、例えばこのような、申請者がこれから所望の手続きを行いたいという申請を、受け付ける状況において適用される。
【0017】
端末200は、申請者が利用する装置である。端末200は、例えばパーソナルコンピュータである。端末200は、スマートフォン及びタブレット端末等の携帯型端末であってもよい。端末200は、ディスプレイ、スピーカー、キーボード、マウス、及びタッチパネル等の入出力機器を備えてよい。端末200は、例えば、所定の場所に設置される装置であってもよいし、申請者が所有する装置であってもよい。所定の場所の一例は、自治体の役所、税務署、及び警察署等、申請者が手続きのために訪れる行政機関の建物である。なお、所定の場所はこの例に限られない。
【0018】
受付支援装置100は、例えばサーバである。受付支援装置100は、クラウドサーバとして実現されてよい。受付支援装置100は、記憶装置300から各種の情報を取得してよい。記憶装置300は、データベースが格納される。すなわち、受付支援装置100は、記憶装置300のデータベースから、データベースに含まれる情報を取得してよい。
【0019】
例えば、申請者が、所望の手続きの申請の際に、端末200に入力操作を行う。受付支援装置100は、入力操作に応じて、端末200及び記憶装置300から各種情報を取得する。そして、受付支援装置100は、例えば、取得した情報に基づく情報を、端末200に出力させる。
【0020】
なお、図1の例では、受付支援装置100は、便宜上、一の装置で実現されているように記載されているが、この例に限られない。すなわち、受付支援装置100は、複数の装置で構成されてもよい。また、記憶装置300は、受付支援装置100が有する装置であってもよい。また、受付支援装置100は、端末200が有する装置であってもよい。
【0021】
次に、受付支援装置100の機能構成の一例を説明する。図2は、受付支援装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、受付支援装置100は、取得部110と特定部120と表示制御部130とを備える。
【0022】
取得部110は、端末200から各種情報を取得する。例えば、取得部110は、申請者の操作によって端末200において入力された識別情報を取得する。識別情報は、申請者を識別する情報である。識別情報は、文字情報であってもよいし、電子証明書等のデジタルデータであってもよい。また、識別情報は、申請者の顔、指紋、及び虹彩等の生体情報であってもよい。識別情報、及び、識別情報の取得方法は、この例に限られない。
【0023】
また、取得部110は、申請者の所望する手続きを示す情報を取得する。例えば、端末200において、手続きの一覧が表示されているとする。このとき申請者は、手続きの一覧から申請者の所望する手続きを選択する。取得部110は、例えば、このように選択された手続を示す情報を、端末200から取得してよい。以降、申請者の所望する手続きを、目的手続きとも称する。
【0024】
このように、取得部110は、申請者による端末200に対する入力操作により、申請者を識別する識別情報と、申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得する。取得部110は、取得手段の一例である。
【0025】
特定部120は、取得された情報に基づいて、データベースから手続きに関する情報を特定する。ここでデータベースは、記憶装置300に格納される。データベースには、人物ごとに申請可能な手続きが示される。例えば、データベースには、人物の識別情報と、人物が申請可能な手続きを示す情報と、が関連付けられた情報が含まれる。このとき手続きを示す情報には、手続きの種別を示す情報と、申請者が手続きを行ったか否かを示す情報と、手続きに必要な物品を示す情報と、が含まれてよい。特定部120は、例えば、取得部110によって取得された識別情報に基づいて、データベースから、申請者が申請可能な手続きを示す情報を特定する。さらに、特定部120は、例えば、申請者が申請可能な手続きのうち、目的手続きと異なる手続きであって、申請者が行っていない手続きを示す情報を特定する。以降、申請者が行っていない手続きを未処理手続きと称する。
【0026】
このように、特定部120は、取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、目的手続きと異なる手続きであって、申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定する。特定部120は、特定手段の一例である。
【0027】
表示制御部130は、提示情報を端末200に表示させる。提示情報には、特定された未処理手続きに関する情報が示される。より具体的には、提示情報には、特定された未処理手続きと、当該未処理手続きに必要な物品と、が示される。必要な物品とは、手続きを行う際に必要な書類等である。例えば、出生届の手続きを行う際、出生証明書、母子手帳、及び届出人の印鑑が必要となることがある。この場合、出生届の手続きに必要な物品は、出生証明書、母子手帳、及び届出人の印鑑である。表示制御部130は、例えば、このような手続きに必要な物品を示す提示情報を、端末200のディスプレイに表示させる。
【0028】
このように、表示制御部130は、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、端末200に表示させる。表示制御部130は、表示制御手段の一例である。
【0029】
次に、受付支援装置100の動作の一例を、図3を用いて説明する。なお本開示において、フローチャートの各ステップを「S1」のように、各ステップに付した番号を用いて表現する。
【0030】
図3は、受付支援装置100の動作の一例を説明するフローチャートである。取得部110は、申請者による端末200に対する入力操作により、申請者を識別する識別情報と、申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得する(S1)。特定部120は、取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、目的手続きと異なる手続きであって、申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定する(S2)。表示制御部130は、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、端末200に表示させる(S3)。
【0031】
このように、第1の実施形態の受付支援装置100は、申請者による端末に対する入力操作により、申請者を識別する識別情報と、申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得する。また、受付支援装置100は、取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、目的手続きと異なる手続きであって、申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定する。そして、受付支援装置100は、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、端末に表示させる。
【0032】
これにより、受付支援装置100は、申請者に対して、申請者が行っていない手続きである未処理手続きとともに、当該手続きに必要な物品を知らせることができる。そのため、申請者は、未処理手続きを行うことが可能か判断することができる。すなわち、受付支援装置100は、手続きの申請における利便性を向上させることができる。
【0033】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態の受付支援装置について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した受付支援装置100を含む受付支援システム1000に関する更なる例を説明する。なお、第1の実施形態と重複する内容は、一部説明を省略する。
【0034】
図4は、受付支援システム1000の構成の一例を模式的に示す図である。受付支援システム1000は、受付支援装置100と端末200と記憶装置300とを備える。
【0035】
本実施形態では、申請者が、行政サービスに関する手続きを行う際に、自治体の役所に来所する状況を説明する。具体的には、受付支援システム1000は、来所した申請者から、手続きの申請を受け付ける。この例において端末200は、役所に設置される受付端末である。この場合、申請者は、端末200に、所望の手続きの情報を入力することにより、申請を行う。端末200において当該申請が受け付けられると、役所内のシステムまたは役所の職員等が、手続きを行うための窓口に案内する。そして、申請者は当該窓口にて所望の手続きを行う。本実施形態の受付支援システム1000は、例えばこのような状況において、申請者による、所望の手続きを行うための申請を受け付ける際の処理を行う。なお、これは受付支援システム1000のあくまで一例であり、受付支援システム1000が適用される状況を限定するものではない。
【0036】
[受付支援システム1000の詳細]
図5は、受付支援システム1000の機能構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、端末200は、受付部210と出力部220とを備える。
【0037】
受付部210は、端末200が有する入力機器による各種の入力を受け付ける。受付部210は、申請者からの入力操作を受け付ける。例えば、端末200に、ディスプレイの機能を兼ねたタッチパネルが搭載されているとする。この場合、受付部210は、申請者によるタッチパネルの入力操作を受け付ける。
【0038】
出力部220は、端末200が有する出力機器において、各種情報を出力する。例えば、出力部220は、端末200のディスプレイに各種情報を出力する。受付部210及び出力部220の具体的な処理は後述する。
【0039】
受付支援装置100は、取得部110と特定部120と表示制御部130と申請受付部140とを備える。取得部110は、各種情報を取得する。具体的には、取得部110は、端末200から目的手続きを示す情報を取得する。
【0040】
例えば、出力部220が、端末200のディスプレイに申請者の所望する手続きの申請を受け付けるための情報を出力する。図6は、出力される情報の第1の例を示す図である。具体的には、図6は、端末200のディスプレイに表示される受付画像を示す。受付画像には、手続きの種別が示される。図6の例では、「証明書発行」、「住民移動」、「印鑑登録」、「戸籍異動」、「給付金申請」、及び「その他」という文字が記載されたアイコンが示される。このように、出力部220は、複数の手続きを示す情報を含む受付画像を出力してよい。例えば申請者は、所望の手続きに該当する情報(例えばアイコン)を選択する。これにより受付部210は、申請者の所望する手続き(すなわち目的手続き)を示す情報の入力を受け付ける。受付部210は、目的手続きを示す情報を受付支援装置100に送信する。取得部110は、例えば、このようにして入力された目的手続きを示す情報を、端末200から取得する。
【0041】
なお、目的手続きを示す情報の入力は、この例に限られない。例えば、申請者が手続きを示す文字情報を入力する。受付部210は、当該文字情報の入力を、目的手続きを示す情報の入力として受け付けてもよい。
【0042】
また、取得部110は、申請者の識別情報を取得する。ここで、識別情報は、申請者を識別する情報である。識別情報は、例えば、申請者の公的証明書に関する情報であってよい。公的証明書とは、ユーザの氏名及び生年月日等の個人情報を有する、本人確認が可能な書類である。公的証明書の一例はマイナンバーカードであるが、この例に限られない。公的証明書は、例えば、運転免許証、社員証、学生証、パスポート、及び健康保険証等である。識別情報は、このような公的証明書に示される、個人を一意に特定可能な情報であってよい。例えばマイナンバーカードであれば、識別情報は、マイナンバーカードが有する電子証明書の情報であってもよいし、マイナンバーカードに記載される個人番号であってもよい。
【0043】
なお、識別情報は、この例に限られない。例えば、識別情報は、申請者の氏名及び住所といった基本四情報のいずれか、またはその組み合わせであってもよい。また、識別情報は、申請者に対して予め設定された所定のID(IDentifier)であってもよい。また、識別情報は、申請者の生体情報であってもよい。識別情報は、申請者を一意に識別できる情報であればよい。
【0044】
本開示においては、識別情報が、マイナンバーカードが有する電子証明書である例を主に説明する。この場合、申請者は、当該電子証明書を格納する情報記録媒体を所持する。情報記録媒体は、IC(Integrated Circuit)カードであってもよいし、スマートフォン等の携帯型端末であってもよい。
【0045】
取得部110は、識別情報を、例えば端末200から取得する。このとき、出力部220が、識別情報の入力を促す情報を出力する。具体的には、出力部220は、識別情報の入力を促す案内画像を、端末200のディスプレイに出力する。図7は、出力される情報の第2の例を示す図である。具体的には、図7は、端末200のディスプレイに表示される案内画像を示す。図7の例では、端末200を示す図が表示されている。さらに、図7の例では、「マイナンバーカードをセットしてください」という文章とともに、マイナンバーカードを置く位置が示されている。このように、出力部220は、識別情報を格納する情報記録媒体の設置を指示する案内画像を表示してよい。
【0046】
そして受付部210は、近距離無線通信を利用して、情報記録媒体に格納された識別情報を読み取る。近距離無線通信の一例は、NFC(Near field communication)、である。例えば、受付部210は、情報記録媒体から、NFCを利用して識別情報の読取を行う。なお、近距離無線通信はこの例に限られず、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)、及び赤外線通信等であってもよい。受付部210は、読み取った識別情報を、受付支援装置100に送信する。取得部110は、例えば、このように読み取られた識別情報を、端末200から取得する。
【0047】
なお、識別情報を取得する方法は、利用される識別情報によって異なってよい。識別情報を取得する方法の他の例は、後述の変形例にて説明する。
【0048】
また、上述の出力部220の処理は、表示制御部130の制御により行われてもよい。すなわち、表示制御部130が、出力部220に、受付画像及び案内画像等を出力させてもよい。
【0049】
特定部120は、識別情報と目的手続きを示す情報とに基づいて、データベース310から、申請者の未処理手続きを特定する。記憶装置300には。データベース310が格納される。図8は、データベースに含まれる情報の一例を示す図である。図8の例では、識別情報「ABC」の人物について、各種の手続きを示す情報が関連付けられている。手続きを示す情報としては、手続きの種別、手続きに必要な物品、及び手続きの状況が含まれている。手続きの状況とは、人物が手続きを行ったか否かを示す情報である。例えば、一行目のレコードには、「○○給付金」の手続きには、「身分証明書」、「母子手帳」、及び「印鑑」が必要であることが示される。また、一行目のレコードには、「○○給付金」の手続きの状況が「未」であること、すなわち、識別情報「ABC」の人物は、「○○給付金」の手続きを行っていないことが示される。このように、データベースには、人物ごとの、識別情報と手続きを示す情報とが関連付けられた情報が含まれてよい。
【0050】
なお、データベースに含まれる情報はこの例に限られない。例えば、手続きを示す情報には、各手続きに要する時間を示す情報、及び、各手続きに要する費用等が含まれてもよい。
【0051】
特定部120は、例えば、このようなデータベースに対して、取得部110によって取得された識別情報を検索する。特定部120は、データベースのうち、検索がヒットした対象の、手続きを示す情報を特定する。そして、特定部120は、特定された手続を示す情報のうち、目的手続きと異なる手続きであって、申請者が行っていない手続きである未処理手続きを特定する。例えば、図8に示す情報が検索でヒットしたとする。この場合、目的手続きが「○○給付金」でない場合、特定部120は、「○○給付金」を未処理手続きとして特定する。
【0052】
表示制御部130は、特定部120によって特定された未処理手続きに関する情報を端末200に表示させる。具体的には、表示制御部130は、特定部120によって特定された未処理手続きの種別と、当該未処理手続きに必要な物品と、を含む提示情報を生成する。また、表示制御部130は、提示情報を端末200に送信する。そして、表示制御部130は、出力部220に、提示情報を端末200のディスプレイに出力させる。
【0053】
図9は、提示情報の一例を示す図である。図9の例では、「○○給付金の申請」に関する案内が示される。また、図9の例では、「○○給付金の申請」には、「身分証明書」、「母子手帳」、及び「印鑑」が必要であることも示される。さらに図9の例では、「OK」及び「NG」というアイコンも示されている。例えば、申請者は、「○○給付金の申請」の手続きを行う場合「OK」のアイコンを選択し、当該手続きを行わない場合「NG」のアイコンを選択する。受付部210は、当該選択を受け付けると、申請者がこれから行いたいという手続きの申請に関する情報を受付支援装置100に送信する。
【0054】
このように、表示制御部130は、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を表示させる。これにより申請者は、未処理手続きに必要な物品の情報を確認してから、未処理手続きを行うかどうか決めることができる。さらに、表示制御部130は、未処理手続きを行うか否かの選択を受け付けるための情報を含む提示情報を表示させてもよい。
【0055】
なお、図9の例では、未処理手続きに要する時間及び費用の情報も示される。例えば、特定部120は、データベースに示される、未処理手続きに要する時間を特定する。そして、特定部120は、当該特定された時間と、既に手続きの申請を行った申請者の数と、に基づいて、未処理手続きを行う場合に要する時間を予測してよい。また、特定部120は、データベースに示される、未処理手続きに要する費用を特定してよい。表示制御部130は、予測された時間と特定された費用とに基づいて、未処理手続きに要する時間及び費用の情報を含む提示情報を生成してよい。これにより、申請者は、未処理手続きに要する時間及び費用を確認することができる。なお、特定部120及び表示制御部130の処理はこの例に限られない。例えば、特定部120は、時間の予測を行わなくともよい。この場合、表示制御部130は、データベースに示される、未処理手続きに要する時間を、そのまま提示情報に含ませてもよい。また、表示制御部130は、未処理手続きに要する時間及び費用の少なくとも一方を含む提示情報を生成してもよい。
【0056】
申請受付部140は、申請者がこれから行いたいという手続きの申請を受け付ける。例えば、図9のように、未処理手続きを行うか否かの選択を受け付けるための情報を含む提示情報が表示されたとする。そして、申請者が、未処理手続きを行う選択をした(例えば「OK」のアイコンを選択した)とする。この場合、申請受付部140は、目的手続き及び未処理手続きの申請が行われたものとして申請を受け付ける。また、例えば、申請者が、未処理手続きを行わない選択をした(例えば「NG」のアイコンを選択した)とする。この場合、申請受付部140は、目的手続きのみの申請が行われたとして申請を受け付ける。
【0057】
このように、申請受付部140は、申請者により未処理手続きを行う選択がされた場合、目的手続き及び未処理手続きの申請を受け付け、申請者により未処理手続きを行わない選択がされた場合、目的手続きの申請を受け付ける。申請受付部140は、申請受付手段の一例である。
【0058】
なお、申請受付部140が申請を受け付けると、例えば、申請受付部140は、出力部220に、当該申請者の受付番号を記載した受付用紙を発行させてよい。これにより、申請者を、手続きを行うための窓口に案内することが可能となる。
【0059】
[受付支援システム1000の動作例]
次に、受付支援システム1000の動作の一例を、図10を用いて説明する。図10は、受付支援システム1000の動作の一例を説明するシーケンス図である。
【0060】
端末200の出力部220は、申請者の所望する手続き(目的手続き)の申請を受け付けるための受付画像を表示する(S101)。例えば、出力部220は、図6のように、複数の手続きを示すアイコンを含む受付画像を表示する。受付部210は、目的手続きを示す情報の入力を受け付ける(S102)。例えば、申請者が手続きを示すアイコンを選択する。受付部210は、当該選択により、目的手続きを示す情報の入力を受け付ける。受付部210は、目的手続きを示す情報を、受付支援装置100に送信する。
【0061】
また、出力部220は、識別情報の入力を促す案内画像を表示する(S103)。例えば、出力部220は、図7のように、識別情報を格納する情報記録媒体の設置を指示する案内画像を表示する。受付部210は、識別情報の入力を受け付ける(S104)。例えば、申請者は、識別情報を格納する情報記録媒体を端末200に置く。受付部210は、例えば、近距離無線通信を利用して、情報記録媒体から識別情報を読み取ることにより、識別情報の入力を受け付ける。受付部210は、識別情報を、受付支援装置100に送信する。
【0062】
受付支援装置100の取得部110は、目的手続きを示す情報と識別情報とを取得する(S105)。特定部120は、識別情報を用いて、データベース310を検索する(S106)。このとき特定部120は、例えば、取得された識別情報と同一の識別情報と関連付けられた手続きを示す情報を特定する。そして、特定部120は、目的手続きを示す情報に基づいて、未処理手続きを特定する(S107)。例えば、特定部120は、特定された手続を示す情報のうち、目的手続きとは異なる手続きであって、申請者が行っていない手続きを、未処理手続きとして特定する。
【0063】
また、特定部120は、データベースに示される、未処理手続きに要する時間と、既に手続きの申請を行った申請者の数と、に基づいて、未処理手続きに要する時間を予測する(S108)。このとき、特定部120は、未処理手続きに要する費用等を特定してもよい。
【0064】
表示制御部130は、提示情報を生成する(S109)。例えば表示制御部130は、図9のように、未処理手続きに関する案内を示す提示情報を生成する。そして、表示制御部130は、出力部220に提示情報を表示させる。具体的には、出力部220は、提示情報を取得し、端末200のディスプレイに提示情報を表示する(S110)。このとき、提示情報には、未処理手続きを行うか否かの選択を受け付けるための情報が含まれる。受付部210は、当該選択に関する入力操作を受け付ける(S111)。
【0065】
そして、申請受付部140は、申請を受け付ける(S112)。例えば申請者が、未処理手続きを行う選択をした場合、申請受付部140は、目的手続きと未処理手続きとの申請を受け付ける。また、例えば申請者が、未処理手続きを行わない選択をした場合、申請受付部140は、目的手続きの申請を受け付ける。出力部220は、受付用紙を発行する(S113)。
【0066】
なお、本動作例はあくまで一例である。すなわち、受付支援システム1000の動作はこの例に限られない。例えば、出力部220の処理は、すべて表示制御部130によって制御される処理であってもよい。
【0067】
このように、第2の実施形態の受付支援装置100は、申請者による端末に対する入力操作により、申請者を識別する識別情報と、申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得する。また、受付支援装置100は、取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、目的手続きと異なる手続きであって、申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定する。そして、受付支援装置100は、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、端末に表示させる。
【0068】
これにより、受付支援装置100は、申請者に対して、申請者が行っていない手続きである未処理手続きとともに、当該手続きに必要な物品を知らせることができる。そのため、申請者は、未処理手続きを行うことが可能か判断することができる。すなわち、受付支援装置100は、手続きの申請における利便性を向上させることができる。
【0069】
また、提示情報には、未処理手続きに要する時間、及び、未処理手続きに要する費用の少なくともいずれかを示す情報が含まれてよい。これにより、受付支援装置100は、申請者に、未処理手続きに要する時間及び費用を確認させることができる。つまり、受付支援装置100は、申請者に、未処理手続きを行うことが可能か否かの判断材料をさらに提示することができる。
【0070】
また、受付支援装置100は、手続きの申請を受け付けてよい。このとき、受付支援装置100は、未処理手続きを行うか否かの選択を受け付けるための情報を含む提示情報を、端末に表示させてよい。そして、受付支援装置100は、申請者により未処理手続きを行う選択がされた場合、目的手続き及び未処理手続きの申請を受け付け、申請者により未処理手続きを行わない選択がされた場合、目的手続きの申請を受け付けてよい。これにより、受付支援装置100は、申請者が未処理手続きも所望する場合に、容易に、未処理手続きの申請を行わせることができる。
【0071】
[変形例1]
識別情報の取得方法は、様々あってよい。
【0072】
例えば、識別情報が基本四情報の組み合わせであるとする。この場合、出力部220は、基本四情報の組み合わせを入力させるための入力フォームを端末200に表示させる。申請者は、当該入力フォームに対して、入力操作を行う。受付部210は、当該操作により入力された情報を、受付支援装置100に送信する。取得部110は、このように入力された情報を識別情報として取得してよい。識別情報が、所定のIDである場合も同様である。
【0073】
また、例えば、識別情報が生体情報であるとする。生体情報は、人物の顔、指紋、静脈、虹彩、声、及び耳介等の生体に関する特徴を示す情報である。このとき端末200には、人物の生体情報を読み取ることが可能なカメラ、センサ、及びマイク等の読取装置が搭載される。受付部210は、読取装置によって読み取られた申請者の生体情報の入力を受け付ける。情報記録媒体に生体情報が格納されている場合には、受付部210は、近距離無線通信を利用して、情報記録媒体から生体情報の入力を受け付けてよい。そして、受付部210は、生体情報を受付支援装置100に送信する。取得部110は、生体情報を識別情報として取得してよい。
【0074】
なお、識別情報は、生体情報に紐づく情報であってもよい。この場合、生体情報と識別情報とが関連付けられたデータベースが記憶装置300に格納される。例えば取得部110は、上述のように、端末200から生体情報を取得する。そして取得部110は、当該データベースから、取得された生体情報に関連付けられた識別情報を取得してよい。このように、取得部110は、端末200から、申請者の生体情報を取得し、生体情報と識別情報とが関連付けられたデータベースから、当該取得された生体情報に基づいて、申請者の識別情報を取得してよい。
【0075】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態の受付支援システムについて説明する。第3の実施形態では、未処理手続きに関する通知を行う例について説明する。なお、第1及び第2の実施形態と重複する内容は、一部説明を省略する。
【0076】
図11は、受付支援システム1001の機能構成の一例を示すブロック図である。受付支援システム1001は、受付支援装置101と端末200と記憶装置300とを備える。受付支援システム1001は、受付支援システム1000において、受付支援装置100に代わり、受付支援装置101が構成されている。
【0077】
本実施形態においても、第2の実施形態と同様の状況を説明する。すなわち申請者が、行政サービスに関する手続きを行う際に、自治体の役所に来所する状況を説明する。すなわち端末200の一例は、役所に設置される受付端末である。
【0078】
[受付支援システム1001の詳細]
受付支援システム1001は、第1及び第2の実施形態で説明した処理に加え、以下で説明する処理を行ってよい。
【0079】
図10の例では、S110の処理において提示情報が表示されると、申請者は、提示情報を確認し、未処理手続きを行うか否かを選択する。ここで、未処理手続きを行わない選択がされた場合、申請者は、未処理手続きがあることを忘れてしまう可能性がある。そこで、受付支援システム1001は、未処理手続きに関する通知を行ったり、未処理手続きの予約を受け付けたりする処理を行ってよい。
【0080】
受付支援装置101は、取得部110と特定部120と表示制御部131と申請受付部141と通知部150とを備える。
【0081】
通知部150は、申請者が所有する申請者端末に対して、未処理手続きに関する通知を行ってよい。申請者端末の一例は、申請者が所有するスマートフォン及びタブレット端末等の携帯型端末である。例えば、識別情報と通知先とが関連付けられたデータベースが記憶装置300に格納される。通知先とは、申請者端末のメールアドレス、電話番号、及びメッセンジャーアプリケーションのアカウント等である。例えば、申請者によって端末200において未処理手続きを行わない選択がされた場合、通知部150は、識別情報に基づいて、申請者の通知先を特定する。そして、通知部150は、特定された通知先に対して、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、を示す通知情報を通知する。すなわち、通知部150は、通知情報を、メールで送信してもよいし、SMS(Short Message Service)で送信してもよいし、その他のメッセンジャーアプリケーションを利用して送信してもよい。
【0082】
通知部150による通知方法はこの例に限られない。例えば、申請者によって端末200において未処理手続きを行わない選択がされた場合、出力部220が、通知先の入力を促す情報を出力してよい。そして、受付部210は、申請者から通知先の入力を受け付けてよい。通知部150は、このように入力された通知先の情報を利用して、通知情報を通知してよい。
【0083】
このように、通知部150は、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、を示す通知情報を、申請者が所有する申請者端末に通知する、通知部150は、通知手段の一例である。
【0084】
また、例えば、未処理手続きを行わない選択がされ、申請受付部141により申請が受け付けられたとする。このとき、表示制御部131は、受付が完了したことを示す完了画像を、端末200に表示させる。図12は、完了画像の第1の例を示す図である。図12に示すように、完了画像には、手続きの申請の受付が完了したことが示される。また、完了画像には、二次元コードが示されている。当該二次元コードは、未処理手続きに関する情報がコード化された情報であってよい。未処理手続きに関する情報は、未処理手続きと未処理手続きに必要な物品とを示す情報であってよいし、未処理手続きと未処理手続きに必要な物品とを示すWebサイトにアクセス可能なURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。申請者は、申請者端末で当該二次元コードを読み取ることにより、未処理手続きについて確認することができる。なお、表示されるコード情報は、二次元コードに限られない。コード情報は、一次元コード、及び所定の記号等であってよい。コード情報は、申請者端末で読み取り可能な情報であればよい。
【0085】
このように、表示制御部131が、未処理手続きに関する情報がコード化された情報であって、申請者が所有する申請者端末に読み取らせるためのコード情報を、端末200に表示させてよい。受付支援装置101は、このようにして、申請者端末に、未処理手続きに関する情報を通知してもよい。
【0086】
なお、コード情報は、申請受付部141によって端末200に発行させる受付用紙に記載されてもよい。図13は、受付用紙の一例を示す図である。図13の例では、受付番号に加えて、二次元コードが示されている。このように、申請受付部141は、申請者端末に読み取らせるためのコード情報を含む用紙を、端末200に発行させてもよい。
【0087】
さらに、受付支援システム1001は、未処理手続きを行わない選択がされた場合、未処理手続きの予約を受け付けてもよい。
【0088】
例えば、表示制御部131は、未処理手続きの予約を受け付けるための画像を端末200に表示させてよい。図14Aは、完了画像の第2の例を示す図である。この例では、未処理手続きの予約の入力を受け付けるアイコンが表示される。例えば、申請者によって「予約に進む」のアイコンが選択されると、受付支援装置101は、予約の受付を始める。具体的には、表示制御部131は、未処理手続きを行うための予約日時を受け付けるための予約受付情報を端末200に表示させる。
【0089】
図14Bは、予約受付情報の一例を示す図である。図14Bの例では、未処理手続きを行う日付を選択させるカレンダーと、時間を選択させる選択肢と、が示されている。さらに、この例では、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報も示されている。このように、表示制御部131は、予約受付情報とともに提示情報を表示させてもよい。これにより、受付支援装置101は、申請者に、未処理手続きの内容等を確認させながら、予約を促すことができる。
【0090】
受付部210は、予約受付情報に基づく、申請者の入力を受け付ける。すなわち、受付部210は、予約日時の入力を受け付ける。受付部210は、入力された情報を受付支援装置101に送信する。申請受付部141は、送信された情報に基づいて、未処理手続きの予約申請を受け付ける。例えば、申請受付部141は、入力された予約日時の情報と、識別情報と、未処理手続きを示す情報と、を関連付けて記憶装置300に登録する。このように、申請受付部141は、申請者によって入力された予約日時を含む、未処理手続きの予約申請を受け付ける。
【0091】
なお、この例に限られず、受付支援装置101は、端末200と異なる他の端末を介して、申請者による予約を受け付けてもよい。具体的には、受付支援装置101は、申請者端末を介して、予約を受け付けてもよい。
【0092】
例えば、表示制御部131は、図12の例のように、コード情報を含む完了画像を表示する。このとき、コード情報には、受付支援装置101と通信可能に接続するための情報(例えばURL)が示される。申請者は、申請者端末を利用して当該コード情報を読み取る。当該コード情報が読み取られることにより、申請者端末は、受付支援装置101と通信可能となる。表示制御部131は、予約受付情報を申請者端末に表示させる。そして、申請者端末において申請者により予約日時等が入力されると、申請受付部141は、当該予約日時を含む、未処理手続きの予約申請を受け付ける。
【0093】
また、申請受付部141によって、図13の例に示すようなコード情報を含む受付用紙が、端末200において発行されたとする。この場合も同様に、コード情報が読み取られることに応じて、表示制御部131は、予約受付情報を申請者端末に表示させる。そして、申請者端末において申請者により予約日時等が入力されると、申請受付部141は、当該予約日時を含む、未処理手続きの予約申請を受け付ける。
【0094】
このように、コード情報は、自装置と通信可能に接続するための情報を含んでよい。表示制御部131は、申請者端末によってコード情報が読み取られると、未処理手続きの予約日時を受け付けるための予約受付情報を、申請者端末に表示させてよい。そして、申請受付部141は、申請者によって入力された予約日時を含む、未処理手続きの予約申請を受け付けてよい。
【0095】
[受付支援システム1001の動作例1]
次に、受付支援システム1001の動作の一例を、図15を用いて説明する。本動作例では、通知部150によって未処理手続きに関する通知を行う例を説明する。
【0096】
図15は、受付支援システム1001の動作の第1の例を説明するシーケンス図である。S201乃至S213の処理は、図10のS101乃至S113の処理とほぼ同様であるため記載を省略する。なお、S211の処理において、未処理手続きを行わない選択がされている。また、S213の処理において、表示制御部131は、図12に示すような完了画像を出力してもよい。また、S213の処理において、申請受付部141は、図13のような受付用紙を端末200に発行させてもよい。
【0097】
S213の処理によって受付用紙が発行されると、通知部150は、申請者の通知先を特定する(S214)。具体的には、通知部150は、申請者の識別情報に基づいて、識別情報と通知先とが関連付けられたデータベースから、申請者端末に通知を送るための通知先を特定する。そして、通知部150は、特定された通知先に対して、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、を示す通知情報を通知する(S215)。
【0098】
なお、本動作例はこの例に限られない。例えば、S214及びS215の処理は、S213の処理の前に行われてもよい。
【0099】
[受付支援システム1001の動作例2]
次に、受付支援システム1001の動作の一例を、図16を用いて説明する。本動作例では、未処理手続きの予約を、申請者端末を介して受け付ける例を説明する。
【0100】
図16は、受付支援システム1001の動作の第2の例を説明するシーケンス図である。S301乃至S213の処理は、図10のS101乃至S113の処理と同様であるため記載を省略する。なお、S311の処理において、未処理手続きを行わない選択がされている。また、S313の処理において、申請受付部141は、図13のような受付用紙を端末200に発行させる。
【0101】
申請者端末は、申請者の操作によって受付用紙に記載されたコード情報を読み取る(S314)。これにより、申請者端末と受付支援装置101とが通信可能に接続される。そして、申請者端末は、予約受付情報を表示する(S315)。具体的には、表示制御部131が、予約受付情報を、申請者端末に表示させる。そして、申請者端末は、入力操作を受け付ける(S316)。例えば、申請者端末は、予約日時の入力を受け付ける。申請受付部141は、申請者によって入力された予約日時を含む、未処理手続きの予約申請を受け付ける(S317)。
【0102】
なお、本動作例はこの例に限られない。
【0103】
このように、第3の実施形態の受付支援装置101は、申請者により未処理手続きを行わない選択がされた場合、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、を示す通知情報を、申請者が所有する申請者端末に通知してよい。これにより、申請者は、申請者端末を用いて、未処理手続きがあることを確認することができる。
【0104】
このとき、受付支援装置101は、未処理手続きに関する情報がコード化された情報であって、申請者が所有する申請者端末に読み取らせるためのコード情報を、端末に表示させてもよい。また、受付支援装置101は、コード情報を含む用紙を、端末に発行させてもよい。これにより、申請者端末の通知先が不明であっても、申請者端末にコード情報を読み取らせることにより、受付支援装置101は、未処理手続きに関する情報を申請者端末に送ることができる。
【0105】
また、受付支援装置101は、未処理手続きの予約申請を受け付けてもよい。例えば、受付支援装置101は、未処理手続きの予約日時を受け付けるための予約受付情報を端末に表示させ、申請者によって入力された予約日時を含む、未処理手続きの予約申請を受け付けてよい。
【0106】
上述のコード情報に自装置(受付支援装置101)と通信可能に接続するための情報が含まれる場合には、例えば、受付支援装置101は、申請者端末によってコード情報が読み取られると、未処理手続きの予約日時を受け付けるための予約受付情報を、申請者端末に表示させてよい。そして、受付支援装置101は、申請者によって入力された予約日時を含む、未処理手続きの予約申請を受け付けてもよい。
【0107】
このように受付支援装置101は、各種の形態で未処理手続きの予約申請を受け付けることができる。例えば、申請者端末を介して予約申請を受け付ける場合には、申請者は、目的手続きの申請の受付後に予約申請を行うことができる。つまり受付支援装置101は、予約申請を、受付端末(端末200)の操作時でなくとも受け付けることができる。
【0108】
[変形例2]
申請受付部141が予約申請を受け付けると、通知部150は、予約内容を申請者端末に通知してもよい。予約内容は、予約日時、予約された未処理手続きを示す情報、及び当該未処理手続きに必要な物品を示す情報である。このとき通知部150は、予約内容を申請者端末のカレンダーアプリケーションに反映させてもよい。例えば、予約日時が2023年3月23日の14時00分であれば、通知部150は、カレンダーアプリケーションの当該日時に、予約された未処理手続きを示す情報を反映させてよい。
【0109】
[変形例3]
受付支援システム1001は、手続きの申請を受け付けた後(S112、S212、及びS312の処理の後)に、申請者を窓口まで案内する情報を出力してもよい。
【0110】
例えば、表示制御部131は、手続きを行う窓口までのルートを示すルート情報を、端末200のディスプレイに表示させてよい。
【0111】
また、表示制御部131は、ルート情報を申請者端末に表示させてもよい。例えば、端末200のディスプレイに表示されたコード情報または受付用紙に記載されたコード情報が、申請者端末によって読み取られることに応じて、表示制御部131は、案内情報を申請者端末に表示させてよい。このとき、表示制御部131は、申請者端末の位置情報を利用して、申請者端末の現在位置から、手続きを行う窓口までのルートを随時更新してよい。位置情報は、GPS(Global Positioning System)等のGNSS(Global Navigation Satellite System)によって測位された情報であってよい。また位置情報は、役所内に設置された複数の通信機器を利用して、申請者端末の位置を測定するビーコンのシステムを利用して得られる情報であってよい。なお、案内情報を表示する端末は、役所内で貸し出される、案内専用の端末であってもよい。
【0112】
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態の受付支援システムについて説明する。第4の実施形態では、申請者が所有する申請者端末を利用して、手続きの申請を受け付ける例について説明する。なお、第1、第2及び第3の実施形態と重複する内容は、一部説明を省略する。
【0113】
図17は、受付支援システム1002の構成の一例を模式的に示す図である。受付支援システム1002は、少なくとも受付支援装置102を含む。図17の例では、受付支援システム1002は、受付支援装置102と、端末201と、記憶装置300と、を備える。上述の実施形態と同様に、受付支援装置102は、端末201及び記憶装置300と、通信可能に接続される。
【0114】
本実施形態において、端末201は、申請者が所有する申請者端末である。端末201の一例は、スマートフォン及びタブレット端末等の携帯型端末であるが、この例に限られない。端末201は、パーソナルコンピュータであってよい。
【0115】
本実施形態においても、申請者が、行政サービスに関する手続きを、自治体の役所で行う状況を説明する。ただし、本実施形態では、申請者は、手続きの申請の際に必ずしも来所する必要はない。すなわち、受付支援システム1002は、申請者の自宅等、申請者が役所でない場所で手続きの申請を行うことを可能とする。そのため、申請者は、例えば、来所する前に手続きの申請を行うことができる。
【0116】
[受付支援システム1002の詳細]
図18は、受付支援システム1002の機能構成の一例を示すブロック図である。図18に示すように、端末201は、受付部211と出力部221とを備える。
【0117】
他の実施形態の受付部210と同様に、受付部211は、端末201が有する入力機器による各種の入力を受け付ける。また、出力部221は、端末201が有する出力機器において、各種情報を出力する。
【0118】
受付支援装置102は、取得部112と特定部120と表示制御部132と申請受付部142と通知部150とを備える。
【0119】
取得部112は、端末201から目的手続きを示す情報を取得する。例えば、出力部221が、端末201のディスプレイに、図6に示されるような受付画像を表示する。受付部211は、申請者の操作により、目的手続きを示す情報の入力を受け付ける。そして、受付部211は、目的手続きを示す情報を受付支援装置102に送信する。取得部112は、例えば、このようにして入力された目的手続きを示す情報を、端末201から取得する。
【0120】
また、取得部112は、申請者の識別情報を取得する。受付部211が、近距離無線通信を利用して、情報記録媒体に格納された識別情報を読み取る。このとき出力部221は、識別情報の入力を促す案内画像を端末201のディスプレイに出力してよい。例えば、申請者によって、端末201(申請者端末)に情報記録媒体がかざされることにより、受付部211は、識別情報を読み取ってよい。受付部211は、読み取った識別情報を、受付支援装置102に送信する。取得部112は、例えば、このように読み取られた識別情報を、端末201から取得する。
【0121】
表示制御部132は、表示制御部130と同様に、特定部120によって特定された未処理手続きに関する情報を端末200に表示させる。具体的には、表示制御部132は、特定部120によって特定された未処理手続きの種別と、当該未処理手続きに必要な物品と、を含む提示情報を生成する。そして、表示制御部132は、例えば図9に示すような提示情報を、端末201のディスプレイに表示させる。受付部211は、未処理手続きを行うか否かの選択を受け付ける。
【0122】
また、表示制御部132は、手続きの予約を受け付けるための予約受付情報を端末201に表示させる。本実施形態では、予約受付情報は、目的手続きの予約、または、目的手続きと未処理手続きとの予約を受け付けるための情報である。例えば、申請者によって未処理手続きを行う選択がされた場合、予約受付情報は、目的手続きと未処理手続きとの予約を受け付ける情報となる。
【0123】
図19は、予約受付情報の一例を示す図である。図19の例では、手続きを行う日付を選択させるカレンダーと、時間を選択させる選択肢と、が示されている。さらに、この例では、申請者によって、目的手続きとして「□□手続き」が選択され、未処理手続きとして「○○給付金」が選択された例が示される。すなわち、図19の例では、目的手続きと、目的手続きに必要な物品と、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、が示されている。
【0124】
受付部211は、予約受付情報に基づく、申請者の入力を受け付ける。例えば申請者は、目的手続きと未処理手続きとを行う日時を選択する。受付部211は、例えばこのように入力された情報を、受付支援装置102に送信する。申請受付部142は、送信された情報に基づいて、手続きの予約申請を受け付ける。例えば、申請受付部142は、入力された予約日時の情報と、識別情報と、手続き(目的手続き情報、または、目的手続き及び未処理手続き)を示す情報と、を関連付けて記憶装置301に登録する。このように、申請受付部142は、申請者によって入力された予約日時を含む、手続きの予約申請を受け付ける。
【0125】
表示制御部132は、予約申請が受け付けられると、完了画像を端末201に表示させる。例えば、表示制御部132は、図20に示すような完了画像を表示させる。図20は、完了画像の一例を示す図である。図20に示すように、完了画像には、手続きの予約申請の受付が完了したこと、及び、予約日時が示される。また、完了画像には、二次元コードが示されている。当該二次元コードは、役所において。申請者が受け付けを行うための情報であってよい。例えば、申請者は、手続きを行う当日に役所に来所し、当該二次元コードを、役所に設置された受付端末に読み取らせる。これにより、役所は、事前に予約を行った申請者が来所したことを確認できる。このとき受付端末は、例えば、受付用紙を発行してよい。
【0126】
[受付支援システム1002の動作例]
次に、受付支援システム1002の動作の一例を、図21を用いて説明する。本動作例では、申請者が、役所に来所する前に、手続きの申請を行う際の例を説明する。
【0127】
図21は、受付支援システム1002の動作の一例を説明するシーケンス図である。端末201の出力部221は、申請者の所望する手続き(目的手続き)の申請を受け付けるための受付画像を表示する(S401)。例えば、出力部221は、図6に示すような受付画像を表示する。受付部211は、目的手続きを示す情報の入力を受け付ける。
【0128】
また、出力部221は、識別情報の入力を促す案内画像を表示する(S403)。例えば、出力部221は、端末201に情報記録媒体をかざすよう指示する案内画像を表示する。受付部211は、識別情報の入力を受け付ける(S404)。例えば、申請者は、端末201に情報記録媒体をかざす。受付部211は、かざれた情報記録媒体から識別情報を読み取る。受付部211は、識別情報を受付支援装置102に送信する。
【0129】
受付支援装置102の取得部112は、目的手続きを示す情報と識別情報とを取得する(S405)。ここで、S406乃至S411の処理は、図10のS306乃至S411の処理と同様であるため記載を省略する。
【0130】
S411の処理において、受付部211が、未処理手続きを行うか否かの選択に関する入力操作を受け付けると、出力部221は、予約受付情報を表示する(S412)具体的には、表示制御部132が、図19に示すような予約受付情報を端末201に表示させる。そして、受付部211は、入力操作を受け付ける(S413)。例えば、受付部211は、予約日時の入力を受け付ける。申請受付部142は、申請者によって入力された予約日時を含む、手続きの予約申請を受け付ける(S414)。
【0131】
予約申請が受け付けられると、出力部221は、完了画像を表示する(S415)。具体的には、表示制御部132が、図20に示すような完了画像を端末201に表示させる。
【0132】
その後、通知部150は、通知先を特定する(S416)。この例では、通知先は、端末201である。端末201の通知先は、識別情報に基づいて特定されてもよいし、S401乃至S415の処理のいずれかにおいて申請者によって入力されることにより特定されてもよい。そして、通知部150は、通知情報を端末201に通知する。通知情報には、予約日時と予約内容とが示される。予約内容は、例えば、目的手続きと、目的手続きに必要な物品と、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、が示される情報である。また、通知部150は、予約内容を、端末201のカレンダーアプリケーションに反映させてもよい。
【0133】
なお、本動作例はあくまで一例である。すなわち、受付支援システム1002の動作はこの例に限られない。例えば、出力部221の処理は、すべて表示制御部132によって制御される処理であってもよい。
【0134】
このように、第4の実施形態においても、受付支援装置102は、申請者による端末に対する入力操作により、申請者を識別する識別情報と、申請者の所望する手続きである目的手続きを示す情報と、を取得する。また、受付支援装置102は、取得された情報に基づいて、人物ごとの申請可能な手続きが示されたデータベースから、目的手続きと異なる手続きであって、申請者が行っていない手続きを示す未処理手続きを特定する。そして、受付支援装置102は、未処理手続きと、未処理手続きに必要な物品と、を示す提示情報を、端末に表示させる。
【0135】
これにより、受付支援装置102は、申請者に対して、申請者が行っていない手続きである未処理手続きとともに、当該手続きに必要な物品を知らせることができる。そのため、申請者は、未処理手続きを行うことが可能か判断することができる。すなわち、受付支援装置102は、手続きの申請における利便性を向上させることができる。
【0136】
また、第4の実施形態では、受付支援装置102は、申請者の所有する端末に対する入力操作により、目的手続きと未処理手続きとの予約申請を受け付けてよい。これにより、受付支援装置102は、申請者が来所する前に、目的手続きを含めた手続きの申請を予め受け付けることができる。
【0137】
<受付支援システムのハードウェアの構成例>
上述した第1、第2、第3、及び第4の実施形態の受付支援システムを構成するハードウェアについて説明する。図22は、各実施形態における受付支援システムを構成するコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。コンピュータ装置90において、各実施形態及び各変形例で説明した、受付支援システム、及び受付支援方法が実現される。例えば、各実施形態及び各変形例で説明した受付支援装置、及び端末等のそれぞれが、図22に示すハードウェア構成を有していてよい。
【0138】
図22に示すように、コンピュータ装置90は、プロセッサ91、RAM(Random Access Memory)92、ROM(Read Only Memory)93、記憶装置94、入出力インタフェース95、バス96、及びドライブ装置97を備える。なお、受付支援装置、及び端末は、複数の電気回路によって実現されてもよい。
【0139】
記憶装置94は、プログラム(コンピュータプログラム)98を格納する。プロセッサ91は、RAM92を用いて本受付支援システムのプログラム98を実行する。具体的には、例えば、プログラム98は、図3図10図15図16、及び図21等に示す処理をコンピュータに実行させるプログラムを含む。プロセッサ91が、プログラム98を実行することに応じて、本受付支援システムの各構成の機能が実現される。プログラム98は、ROM93に記憶されていてもよい。また、プログラム98は、記憶媒体80に記録され、ドライブ装置97を用いて読み出されてもよいし、図示しない外部装置から図示しないネットワークを介してコンピュータ装置90に送信されてもよい。
【0140】
入出力インタフェース95は、周辺機器(キーボード、マウス、表示装置など)99とデータをやり取りする。入出力インタフェース95は、データを取得または出力する手段として機能する。バス96は、各構成を接続する。
【0141】
なお、受付支援システムの実現方法には様々な変形例がある。例えば、受付支援システムに含まれる各構成は、それぞれ専用の装置として実現することができる。また、受付支援システムは、それぞれ複数の装置の組み合わせに基づいて実現することができる。
【0142】
各実施形態の機能における各構成を実現するためのプログラムを記憶媒体に記録させ、該記憶媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記憶媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のプログラムが記録された記憶媒体、及びそのプログラム自体も各実施形態に含まれる。
【0143】
該記憶媒体は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD(Compact Disc)-ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、またはROMであるが、この例に限られない。また該記憶媒体に記録されたプログラムは、単体で処理を実行しているプログラムに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するプログラムも各実施形態の範疇に含まれる。
【0144】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【0145】
また、上記実施形態及び変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0146】
100、101、102 受付支援装置
110、112 取得部
120 特定部
130、131、132 表示制御部
140、141、142 申請受付部
150 通知部
200、201 端末
210、211 受付部
220、221 出力部
300 記憶装置
310 データベース
図1
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