(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151066
(43)【公開日】2024-10-24
(54)【発明の名称】旅行計画提案装置、旅行計画提案方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/14 20120101AFI20241017BHJP
【FI】
G06Q50/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023064189
(22)【出願日】2023-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】黒野 菜美子
(72)【発明者】
【氏名】荒川 知美
(72)【発明者】
【氏名】大島 悠
(72)【発明者】
【氏名】穂積 杏紗
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC26
5L050CC26
(57)【要約】
【課題】旅行後におけるユーザの未来像を含めた旅行計画を提案できる旅行計画提案装置等を提供する。
【解決手段】ユーザによって選択された希望選択肢に応じてユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、ユーザによって選択された旅行テーマを取得する情報取得部と、ユーザによって選択された旅行テーマに応じて、ユーザに向けた旅行計画を生成する計画生成部と、旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定する推定部と、ユーザに向けて生成された旅行計画と、旅行計画を用いて推定されたユーザの未来像とを含む提案情報を出力する出力部と、を備える旅行計画提案装置とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって選択された希望選択肢に応じて前記ユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、前記ユーザによって選択された前記旅行テーマを取得する情報取得部と、
前記ユーザによって選択された前記旅行テーマに応じて、前記ユーザに向けた旅行計画を生成する計画生成部と、
前記旅行計画に従って旅行した後における前記ユーザの未来像を推定する推定部と、
前記ユーザに向けて生成された前記旅行計画と、前記旅行計画を用いて推定された前記ユーザの未来像とを含む提案情報を出力する出力部と、を備える旅行計画提案装置。
【請求項2】
前記ユーザによって選択された前記希望選択肢に応じて、前記ユーザに提示される前記旅行テーマを選択するテーマ選択部を備え、
前記出力部は、
少なくとも一つの希望を含む前記希望選択肢を出力し、
前記情報取得部は、
前記ユーザによって選択された前記希望選択肢を取得し、
前記テーマ選択部は、
取得した前記希望選択肢に応じて少なくとも一つの前記旅行テーマを選択し、
前記出力部は、
選択された少なくとも一つの前記旅行テーマを出力する請求項1に記載の旅行計画提案装置。
【請求項3】
前記推定部は、
前記旅行計画を含む旅行計画情報と、前記ユーザの属性を含むユーザ情報との入力に応じて、前記旅行計画に従って旅行した後における前記ユーザの未来像を出力する未来像予測モデルを用いて、前記ユーザの未来像を推定する請求項2に記載の旅行計画提案装置。
【請求項4】
前記情報取得部は、
前記旅行計画に従って旅行中の前記ユーザの位置における環境情報を取得し、
前記推定部は、
前記旅行計画を含む旅行計画情報、前記ユーザの属性を含むユーザ情報、および前記環境情報を用いて、前記ユーザに対して推薦される行動情報を生成し、
前記出力部は、
生成された前記行動情報を出力する請求項2に記載の旅行計画提案装置。
【請求項5】
前記推定部は、
前記旅行計画を含む旅行計画情報と、前記ユーザの属性を含むユーザ情報と、前記環境情報との入力に応じて、前記ユーザに対して薦められる前記行動情報を出力する行動情報予測モデルを用いて、前記ユーザに提示される前記行動情報を推定する請求項4に記載の旅行計画提案装置。
【請求項6】
前記情報取得部は、
前記旅行計画に従って旅行中の前記ユーザの要望を含む要望情報を取得し、
前記推定部は、
前記旅行計画を含む旅行計画情報、前記ユーザの属性を含むユーザ情報、および前記要望情報を用いて、前記ユーザに対して推薦される行動情報を生成し、
前記出力部は、
生成された前記行動情報を出力する請求項2に記載の旅行計画提案装置。
【請求項7】
前記推定部は、
前記旅行計画を含む旅行計画情報と、前記ユーザの属性を含むユーザ情報と、前記要望情報との入力に応じて、前記ユーザに対して薦められる前記行動情報を出力する行動情報予測モデルを用いて、前記ユーザに提示される前記行動情報を推定する請求項6に記載の旅行計画提案装置。
【請求項8】
前記出力部は、
前記ユーザの携帯端末の画面に前記提案情報を表示させる請求項1乃至7のいずれか一項に記載の旅行計画提案装置。
【請求項9】
コンピュータが、
ユーザによって選択された希望選択肢に応じて前記ユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、前記ユーザによって選択された前記旅行テーマを取得し、
前記ユーザによって選択された前記旅行テーマに応じて、前記ユーザに向けた旅行計画を生成し、
前記旅行計画に従って旅行した後における前記ユーザの未来像を推定し、
前記ユーザに向けて生成された前記旅行計画と、前記旅行計画を用いて推定された前記ユーザの未来像とを含む提案情報を出力する旅行計画提案方法。
【請求項10】
ユーザによって選択された希望選択肢に応じて前記ユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、前記ユーザによって選択された前記旅行テーマを取得する処理と、
前記ユーザによって選択された前記旅行テーマに応じて、前記ユーザに向けた旅行計画を生成する処理と、
前記旅行計画に従って旅行した後における前記ユーザの未来像を推定する処理と、
前記ユーザに向けて生成された前記旅行計画と、前記旅行計画を用いて推定された前記ユーザの未来像とを含む提案情報を出力する処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、旅行計画を提案する旅行計画提案装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
旅行を計画している旅行者は、計画段階において、旅行後にどのような自分になっているのかを意識してるとは限らない。旅行後における自分の未来像を旅行者が想定できれば、その未来像を得るために、旅行者が旅行を選択する動機付けが生じうる。すなわち、旅行後における未来像を想定できる旅行計画を提案できれば、そのような未来像を求めた旅行者を引き付けることができる。
【0003】
特許文献1には、ユーザに対する旅行計画の提案方法について開示されている。特許文献1の方法においては、宿泊施設を特定する情報を含む事前情報に基づいて、宿泊施設に関する情報を含む旅行計画を提供する。特許文献1には、旅行計画に関する希望条件が事前情報に含まれうることが開示されている。
【0004】
特許文献2には、旅行客が旅行予定の観光地における旅行計画を提案する旅行計画提案プログラムについて開示されている。特許文献2のプログラムは、観光地における旅行客が希望する訪問スポットおよび過ごし方を含む希望条件情報と、希望する料金に関する料金情報を取得する。特許文献2のプログラムは、観光地における訪問スポットおよび過ごし方を含む参照用希望条件情報と、その料 に関する参照用料金情報とを有する組み合わせと、旅行計画との3段階以上の連関度を参照する。特許文献2のプログラムは、参照した連関度に応じて、希望条件情報に応じた参照用希望条件情報と、料金情報に応じた参照用料金情報とに基づいて、旅行計画を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-023281号公報
【特許文献2】特開2021-174272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の手法では、宿泊施設の都合に合わせた旅行計画が、ユーザに提供される。特許文献1の手法では、ユーザの未来像までは考慮されていなかった。
【0007】
特許文献2の手法では、旅行客が旅行を予定する観光地における旅行計画を提供する。特許文献2の手法では、旅行を予定する観光地が決まっていない旅行客に対しては、旅行計画を提案できなかった。
【0008】
本開示の目的は、旅行後におけるユーザの未来像を含めた旅行計画を提案できる旅行計画提案装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様の旅行計画提案装置は、ユーザによって選択された希望選択肢に応じてユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、ユーザによって選択された旅行テーマを取得する情報取得部と、ユーザによって選択された旅行テーマに応じて、ユーザに向けた旅行計画を生成する計画生成部と、旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定する推定部と、ユーザに向けて生成された旅行計画と、旅行計画を用いて推定されたユーザの未来像とを含む提案情報を出力する出力部と、を備える。
【0010】
本開示の一態様の旅行計画提案方法においては、ユーザによって選択された希望選択肢に応じてユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、ユーザによって選択された旅行テーマを取得し、ユーザによって選択された旅行テーマに応じて、ユーザに向けた旅行計画を生成し、旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定し、ユーザに向けて生成された旅行計画と、旅行計画を用いて推定されたユーザの未来像とを含む提案情報を出力する。
【0011】
本開示の一態様のプログラムは、ユーザによって選択された希望選択肢に応じてユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、ユーザによって選択された旅行テーマを取得する処理と、ユーザによって選択された旅行テーマに応じて、ユーザに向けた旅行計画を生成する処理と、旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定する処理と、ユーザに向けて生成された旅行計画と、旅行計画を用いて推定されたユーザの未来像とを含む提案情報を出力する処理と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、旅行後におけるユーザの未来像を含めた旅行計画を提案できる旅行計画提案装置等を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1実施形態に係る旅行計画提案装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】第1実施形態に係る旅行計画提案装置を利用するユーザのユーザ情報を登録するための登録画面の表示例を示す概念図である。
【
図3】第1実施形態に係る旅行計画提案装置を利用するユーザによって選択される希望選択肢を含む希望受付画面の表示例を示す概念図である。
【
図4】第1実施形態に係る旅行計画提案装置の記憶部に記憶された旅行テーマリストの一例を示すテーブルである。
【
図5】第1実施形態に係る旅行計画提案装置のテーマ選択部によって選択された旅行テーマを含む旅行テーマ選択画面の一例を示す概念図である。
【
図6】第1実施形態に係る旅行計画提案装置の推定部による未来像の推定に用いられる未来像予測モデルの学習の一例について説明するための概念図である。
【
図7】第1実施形態に係る旅行計画提案装置の推定部がユーザの未来像を推定する一例を示す概念図である。
【
図8】第1実施形態に係る旅行計画提案装置から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
【
図9】第1実施形態に係る旅行計画提案装置から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
【
図10】第1実施形態に係る旅行計画提案装置から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
【
図11】第1実施形態に係る旅行計画提案装置によって提示された旅行計画に従って、実際に旅行に行ったユーザに対する事後情報の一例を示す概念図である。
【
図12】第1実施形態に係る旅行計画提案装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
【
図13】第2実施形態に係る旅行計画提案装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図14】第2実施形態に係る旅行計画提案装置の推定部による行動情報の推定に用いられる行動情報生成モデルの学習の一例について説明するための概念図である。
【
図15】第2実施形態に係る旅行計画提案装置の推定部が行動情報を推定する一例を示す概念図である。
【
図16】第2実施形態に係る旅行計画提案装置から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
【
図17】第2実施形態に係る旅行計画提案装置から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
【
図18】第2実施形態に係る旅行計画提案装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
【
図19】第3実施形態に係る旅行計画提案装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図20】第3実施形態に係る旅行計画提案装置の推定部による行動情報の推定に用いられる行動情報生成モデルの学習の一例について説明するための概念図である。
【
図21】第3実施形態に係る旅行計画提案装置の推定部が行動情報を推定する一例を示す概念図である。
【
図22】第3実施形態に係る旅行計画提案装置に対する要望情報の入力例について説明するための概念図である。
【
図23】第3実施形態に係る旅行計画提案装置から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
【
図24】第3実施形態に係る旅行計画提案装置に対する要望情報の入力例について説明するための概念図である。
【
図25】第3実施形態に係る旅行計画提案装置から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
【
図26】第3実施形態に係る旅行計画提案装置に対する要望情報の入力例について説明するための概念図である。
【
図27】第3実施形態に係る旅行計画提案装置から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
【
図28】第3実施形態に係る旅行計画提案装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
【
図29】第4実施形態に係る旅行計画提案装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図30】第4実施形態に係る旅行計画提案装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
【
図31】各実施形態に係る処理を実行するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。
【0015】
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る旅行計画提案装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る旅行計画提案装置は、ユーザの希望に応じて、旅行後におけるユーザの未来像を含めた旅行計画を提案する。以下においては、ユーザが使用する携帯端末に、本実施形態に係る旅行計画提案装置の機能を有するアプリケーションソフトウェア(以下、アプリ)がインストールされているものとする。ユーザの携帯端末にインストールされたアプリは、その携帯端末の画面に、旅行計画や未来像などの情報を表示させる。本実施形態に係る旅行計画提案装置の機能を有するアプリは、インターネットなどのネットワークを介して携帯端末に接続されるサーバやクラウドにインストールされてもよい。
【0016】
(構成)
図1は、本実施形態に係る旅行計画提案装置10の構成の一例を示すブロック図である。旅行計画提案装置10は、情報取得部11、テーマ選択部12、計画生成部13、記憶部14、推定部15、および出力部16を備える。
【0017】
情報取得部11は、ユーザの入力を補助する入力補助画面の表示指示する指示信号を出力部16に出力する。また、情報取得部11は、指示信号に応じて入力された情報を取得する。情報取得部11は、ユーザ情報の登録段階や、ユーザの旅行計画の生成段階において、ユーザの入力を補助する入力補助画面を表示させる指示信号を出力する。ユーザ情報の登録段階において、情報取得部11は、ユーザ情報の登録画面を表示させる登録画面表示指示信号を出力する。ユーザの旅行計画の生成段階において、情報取得部11は、希望受付画面を表示させる希望選択画面表示指示信号を出力する。希望受付画面は、旅行に対するユーザの希望を受け付けるユーザインターフェースである。
【0018】
ユーザ情報の登録段階において、情報取得部11は、登録画面表示指示信号を出力部16に出力する。登録画面表示指示信号に応じて、携帯端末の画面には、ユーザ情報の登録画面が表示される。情報取得部11は、登録画面を介してユーザによって入力されたユーザ情報を取得する。情報取得部11は、ユーザによって入力されたユーザ情報を記憶部14に記憶させる。
【0019】
図2は、ユーザ情報の登録画面の一例を示す概念図である。
図2の例では、ユーザが使用する携帯端末100の画面に、ユーザ情報の登録画面が表示される。携帯端末100は、携帯可能な通信機器である。例えば、携帯端末100は、スマートフォンや、スマートウォッチ、携帯電話等の通信機能を有する携帯型の通信機器である。
図2の例では、「あなたのユーザ情報を登録してください」という、ユーザ情報の登録を促す文字情報が携帯端末100の画面に表示される。携帯端末100の画面には、属性入力領域111、お気に入り入力領域112、および交流関係入力領域113が設定される。属性入力領域111は、ユーザの属性を入力するための領域である。属性入力領域111には、名前や、住所、連絡先、性別、性格などといったユーザの属性の入力を受け付ける。お気に入り入力領域112には、ユーザのお気に入りを入力するための領域である。お気に入り入力領域112には、趣味や、好きな食事、好きな場所、好きな季節などといったユーザのお気に入りの入力を受け付ける。交流関係入力領域113には、ユーザの交流関係を入力するための領域である。交流関係入力領域113には、家族や友人などといったユーザの交流関係の入力を受け付ける。携帯端末100の画面には、属性、お気に入り、および交流関係に含まれない情報の入力領域が設定されてもよい。
【0020】
ユーザの旅行計画の生成段階において、情報取得部11は、希望受付画面を表示させる希望選択画面表示指示信号を出力部16に出力する。希望選択画面表示指示信号に応じて、携帯端末の画面には、希望受付画面が表示される。情報取得部11は、希望受付画面を介してユーザによって選択された希望選択肢を取得する。情報取得部11は、ユーザによって選択された希望選択肢をテーマ選択部12に出力する。また、情報取得部11は旅行テーマ選択画面(後述する)を介してユーザによって選択された旅行テーマの希望選択肢に関する情報を取得する。情報取得部11は、ユーザによって選択された旅行テーマの希望選択肢に関する情報をテーマ選択部12に出力する。
【0021】
図3は、希望受付画面の一例を示す概念図である。
図3は、ユーザが使用する携帯端末100の画面に希望受付画面が表示された例である。希望受付画面には、少なくとも一つの希望選択肢が表示される。
図3の例では、「あなたのご希望を選択してください」という、ユーザの希望の登録を促す文字情報が携帯端末100の画面に表示される。携帯端末100の画面には、希望を選択するための選択領域が表示される。
図3の例では、「変わりたい」、「リフレッシュしたい」、「ゆっくりしたい」などといった希望が選択領域に表示される。また、携帯端末100の画面には、その他の希望を選択するための選択領域が表示される。
図3は、一例であって、希望受付画面に表示される選択肢を限定するものではない。希望受付画面を介して選択された希望選択肢は、情報取得部11を介して、テーマ選択部12に入力される。
【0022】
例えば、希望選択肢は、旅行先をイメージした写真や画像であってもよい。旅行先をイメージした写真や画像には、旅行テーマが紐づけられる。例えば、旅行先をイメージした写真や画像は、海や湖、川、山、草原、花畑のような地形に関する情景を含む。例えば、旅行先をイメージした写真や画像は、朝焼けや夕焼け、晴、曇、雨、雪のような天候に関する情景を含む。例えば、旅行先をイメージした写真や画像は、夜景のような街並みに関する情景を含む。例えば、情報取得部11は、希望選択肢として写真や画像の登録を受け付けてもよい。
【0023】
テーマ選択部12は、ユーザによって選択された希望選択肢に応じた旅行テーマを選択する。テーマ選択部12は、記憶部14に記憶された旅行テーマリスト(後述する)を参照して、ユーザによって選択された希望選択肢に応じた旅行テーマを選択する。テーマ選択部12は、選択された旅行テーマを出力部16に出力する。テーマ選択部12によって選択された旅行テーマを含む旅行テーマ選択画面は、ユーザの携帯端末100の画面に表示される。例えば、情報取得部11が希望選択肢として写真や画像の登録を受け付けた場合、テーマ選択部12は、登録された写真や画像に応じた旅行テーマを選択するように構成されてもよい。
【0024】
図4は、記憶部14に記憶された旅行テーマリストの一例(旅行テーマリスト120)を示すテーブルである。旅行テーマリスト120には、希望選択肢ごとに、少なくとも一つの旅行テーマが格納される。旅行テーマリスト120には、希望選択肢として、「変わりたい」、「リフレッシュしたい」、「ゆっくりしたい」といった選択肢が含まれる。「変わりたい」という希望選択肢には、「共同体験をする旅」、「資格を取得する旅」、「技能を体得する旅」といった旅行テーマが含まれる。「リフレッシュしたい」という希望選択肢には、「大好きを満喫する旅」、「芸術と触れ合う旅」、「自然を感じる旅」といった旅行テーマが含まれる。「ゆっくりしたい」という希望選択肢には、「のんびり一人旅」、「動物と触れ合う旅」、「心静かに読書の旅」といった旅行テーマが含まれる。
【0025】
また、
図4において、旅行テーマリスト120には、旅行テーマごとの情報(内容、場所、・・・)が格納される。「共同体験をする旅」という旅行テーマの旅行は、「A市」において「田植え」を体験するツアーである。「資格を取得する旅」という旅行テーマの旅行は、「B町」において「資格取得」するツアーである。「技能を体得する旅」という旅行テーマの旅行は、「C村」において「陶芸教室」を体験するツアーである。「大好きを満喫する旅」という旅行テーマの旅行では、「D市」の「テーマパーク」で遊ぶツアーである。「芸術と触れ合う旅」という旅行テーマの旅行は、「E市」の「美術館」を訪れるツアーである。「自然を感じる旅」という旅行テーマの旅行は、「F町」の「海岸」に行くツアーである。「のんびり一人旅」という旅行テーマの旅行は、「G町」の「温泉」に行くツアーである。「動物と触れ合う旅」という旅行テーマの旅行は、「H町」の「動物園」を訪れるツアーである。「心静かに読書の旅」という旅行テーマの旅行は、「I市」の「図書館」に行くツアーである。
【0026】
図5は、旅行テーマ選択画面の一例を示す概念図である。
図5の例では、ユーザが使用する携帯端末100の画面に、旅行テーマ選択画面が表示される。旅行テーマ選択画面には、テーマ選択部12によって選択された旅行テーマの選択肢が表示される。
図5の例では、「好きな旅行テーマを選択してください」という、ユーザが希望する旅行テーマの選択を促す文字情報が携帯端末100の画面に表示される。携帯端末100の画面には、「資格を取得する旅」、「技能を体得する旅」、「共同体験をする旅」などといった旅行テーマが表示される。また、携帯端末100の画面には、その他の旅行テーマを選択するための選択領域が表示される。
図5は、一例であって、旅行テーマ選択画面に表示される選択肢を限定するものではない。旅行テーマ選択画面を介して選択された希望選択肢に関する情報は、情報取得部11を介して、テーマ選択部12に入力される。
【0027】
テーマ選択部12は、情報取得部11を介して、ユーザによって選択された希望選択肢に関する情報を取得する。テーマ選択部12は、選択された希望選択肢に関する情報を計画生成部13に出力する。
【0028】
計画生成部13は、ユーザによって選択された希望選択肢に関する情報を、テーマ選択部12から取得する。計画生成部13は、ユーザによって選択された希望選択肢に関する情報を、情報取得部11から取得するように構成されてもよい。計画生成部13は、ユーザによって選択された希望選択肢に応じて、旅行計画を生成する。計画生成部13は、生成された旅行計画に関する情報(旅行計画情報)を推定部15に出力する。計画生成部13から出力された旅行計画情報は、その旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動したユーザの未来像の推定に用いられる。また、テーマ選択部12から出力された旅行計画情報は、その旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動したユーザの未来像とともに、ユーザに提示される。
【0029】
記憶部14は、ユーザ情報および旅行テーマリストなどの情報を記憶する。また、記憶部14は、旅行計画情報およびユーザ情報の入力に応じて未来像を出力するモデル(未来像予測モデル)を記憶する。記憶部14は、単一の記憶装置であってもよいし、複数の記憶装置が組み合わされた構成であってもよい。また、記憶部14は、旅行計画提案装置10の外部に構成されてもよい。
【0030】
推定部15は、計画生成部13によって生成された旅行計画情報を取得する。また、推定部15は、記憶部14からユーザ情報を取得する。推定部15は、旅行計画情報およびユーザ情報を用いて、旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動したユーザの未来像を推定する。推定部15は、旅行計画情報およびユーザ情報の入力に応じて未来像を出力するモデル(未来像予測モデル)に、旅行計画情報およびユーザ情報を入力する。推定部15は、旅行計画情報およびユーザ情報の入力に応じて未来像予測モデルから出力される未来像を用いて、ユーザの未来像を推定する。推定部15は、旅行計画情報と未来像とを含む提案情報を出力部16に出力する。提案情報には、旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動したユーザの未来像が含まれる。
【0031】
図6は、未来像の推定に用いられる未来像予測モデル155の学習の一例について説明するための概念図である。未来像予測モデル155の学習には、複数の旅行者に関する説明変数と応答変数が用いられる。説明変数には、旅行者が選択した旅行計画情報と、旅行者のユーザ情報とが用いられる。応答変数には、旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動した旅行者の未来像(正解データ)が用いられる。例えば、旅行者の未来像(正解データ)は、旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動した旅行者のアンケート結果や、旅行後におけるその旅行者の行動に応じて収集される。
【0032】
例えば、未来像予測モデル155は、ニューラルネットワークを用いた機械学習の手法を用いて、構築される。未来像予測モデル155は、線形回帰のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。未来像予測モデル155は、サポートベクターマシン(SVM:Support Vector Machine)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。未来像予測モデル155は、ガウス過程回帰(GPR:Gaussian Process Regression)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。未来像予測モデル155は、ランダムフォレスト(RF:Random Forest)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。未来像予測モデル155は、旅行計画情報およびユーザ情報に応じて、それらの情報の取得元である旅行者を分類する教師なし学習によって、構築されてもよい。未来像予測モデル155の学習に用いられるアルゴリズムには、特に限定を加えない。
【0033】
図7は、ユーザの未来像の推定例を示す概念図である。
図7の例では、
図6に示す学習によって予め構築された未来像予測モデル155が用いられる。
図7の例では、旅行計画情報およびユーザ情報が、入力データとして用いられる。未来像予測モデル155は、旅行計画情報およびユーザ情報の入力に応じて、旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動したユーザの未来像を出力する。
【0034】
出力部16は、旅行計画情報と未来像とを含む提案情報を、推定部15から取得する。提案情報には、旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動したユーザの未来像が含まれる。例えば、出力部16は、ユーザの携帯端末100の画面に提案結果を表示させる。例えば、出力部16は、提案情報を使用する外部システム等に対して、その提案情報を出力する。旅行計画提案装置10から出力された提案情報の使用に関しては、特に限定を加えない。
【0035】
例えば、旅行計画提案装置10は、ユーザが携帯する携帯端末100を介して、クラウドやサーバに構築された外部システム等に接続される。例えば、旅行計画提案装置10は、ケーブルなどの有線を介して、携帯端末に接続される。例えば、旅行計画提案装置10は、無線通信を介して、携帯端末に接続される。例えば、旅行計画提案装置10は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)などの規格に則した無線通信機能(図示しない)を介して、携帯端末に接続される。なお、旅行計画提案装置10の通信機能は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)以外の規格に則していてもよい。
【0036】
図8は、旅行計画提案装置10から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
図8は、
図4の旅行テーマリスト120において、「共同体験をする旅」という旅行テーマが選択された場合における提案情報の提示例を示す。携帯端末100の画面の上部には、「見知らぬ土地で田植え体験」という旅行計画に応じたツアー名称が表示される。また、携帯端末100の画面には、旅行計画情報表示領域130および未来像表示領域150が設定される。旅行計画情報表示領域130には、旅行計画提案装置10によって生成された旅行計画が表示される。
図8の例では、旅行の料金や、日時、行動内容が旅行計画情報表示領域130に表示される。未来像表示領域150には、旅行計画情報表示領域130に表示された旅行計画に従って行動した場合におけるユーザの未来像に関する情報が表示される。
図8の例では、「地元の方々や見知らぬ旅行者との共同作業を通じて、『内向きだったあなたの心が大きく開かる予感』」という未来像に関する情報が、未来像表示領域150に表示される。
【0037】
図9は、旅行計画提案装置10から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
図9は、
図4の旅行テーマリスト120において、「資格を取得する旅」という旅行テーマが選択された場合における提案情報の提示例を示す。携帯端末100の画面の上部には、「素敵なワイナリーでソムリエ講習会」という旅行計画に応じたツアー名称が表示される。また、携帯端末100の画面には、旅行計画情報表示領域130および未来像表示領域150が設定される。旅行計画情報表示領域130には、旅行計画提案装置10によって生成された旅行計画が表示される。
図9の例では、旅行の料金や、日時、行動内容が旅行計画情報表示領域130に表示される。未来像表示領域150には、旅行計画情報表示領域130に表示された旅行計画に従って行動した場合におけるユーザの未来像に関する情報が表示される。
図9の例では、「素敵なワイナリーでのソムリエ講習会を通じて、『新たな資格を取得して豊かな日々が訪れる予感』」という未来像に関する情報が、未来像表示領域150に表示される。
【0038】
図10は、旅行計画提案装置10から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
図10は、
図4の旅行テーマリスト120において、「技能を体得する旅」という旅行テーマが選択された場合における提案情報の提示例を示す。携帯端末100の画面の上部には、「陶芸の町での陶芸体験」という旅行計画に応じたツアー名称が表示される。また、携帯端末100の画面には、旅行計画情報表示領域130および未来像表示領域150が設定される。旅行計画情報表示領域130には、旅行計画提案装置10によって生成された旅行計画が表示される。
図10の例では、旅行の料金や、日時、行動内容が旅行計画情報表示領域130に表示される。未来像表示領域150には、旅行計画情報表示領域130に表示された旅行計画に従って行動した場合におけるユーザの未来像に関する情報が表示される。
図10の例では、「伝統的な陶芸の町での陶芸体験を通じて、『そわそわしがちなあなたに集中力が備わる予感』」という未来像に関する情報が、未来像表示領域150に表示される。
【0039】
図8~
図10のような提案情報を閲覧したユーザは、旅行後における未来像を含めた旅行計画を検討できる。例えば、提案情報を閲覧したユーザは、閲覧した提案情報に応じて、携帯端末100の下部に表示された「通知ボタン」や「予約ボタン」を選択する。「通知ボタン」は、ユーザが閲覧した提案情報を家族や友人などに通知するためのボタンである。例えば、「通知ボタン」の選択に応じて、家族や友人などの連絡先にその提案情報が通知される。「予約ボタン」は、ユーザが閲覧した提案情報の旅行を予約するためのボタンである。例えば、「予約ボタン」の選択に応じて、その旅行を企画した旅行会社に、その提案情報に含まれる旅行計画の予約申請が届く。
【0040】
例えば、提案情報が表示された画面には、その提案情報に含まれる旅行計画と類似した旅行計画へのリンクが表示されてもよい。そのようにすれば、ユーザは、提案情報に含まれる旅行計画と類似した旅行計画へのリンク先の上方に応じて、旅行計画を選択できる。例えば、提案情報が表示された画面には、旅行計画に従って旅行するために準備しておく携行品のリストが表示されてもよい。そのようにすれば、ユーザは、携行品のリストを閲覧することで、旅行計画に従った旅行を安心して選択できる。例えば、提案情報が表示された画面には、旅行計画で使用される宿泊施設や遊戯施設などの施設に関する情報を閲覧できるサイトへのリンクが表示されてもよい。そのようにすれば、ユーザは、旅行計画で使用される施設の充実度や期待感に応じて、その旅行計画を選択できる。
【0041】
図11は、旅行計画提案装置10によって提示された旅行計画に従って、実際に旅行に行ったユーザに対する事後情報の一例を示す概念図である。
図11の例は、「陶芸の町での陶芸体験」というツアー名称の旅行に参加したユーザに対する事後情報の一例を示す。例えば、事後情報は、旅行後における任意のタイミングで、ユーザの携帯端末100に送信される。携帯端末100の画面の上部には、「陶芸の町での陶芸体験をしたあなたへ」という文字情報が表示される。また、携帯端末100の画面には、事後情報が表示される事後情報表示領域160が設定される。事後情報表示領域160には、ユーザの住居に近隣する陶芸教室に関する情報が表示される。また、事後情報表示領域160には、『あなたと同じツアーに参加したZさんは、○○陶芸教室に通い始めました』という情報が表示される。事後情報表示領域160に表示された事後情報を閲覧したユーザは、旅行で体験した行動を、旅行後において追体験できる。例えば、追体験の詳細は、携帯端末100の下部の「詳細ボタン」を選択することで表示される。例えば、携帯端末100の下部の「通知ボタン」を選択することによって、家族や友人などの連絡先にその事後情報が通知される。
【0042】
(動作)
次に、旅行計画提案装置10の動作の一例について図面を参照しながら説明する。
図12は、旅行計画提案装置10の動作について説明するためのフローチャートである。
図12のフローチャートに沿った説明においては、旅行計画提案装置10を動作主体とする。
図12のフローチャートに沿った処理の動作主体は、旅行計画提案装置10の構成要素であってもよい。
【0043】
図12において、まず、旅行計画提案装置10は、ユーザの希望を取得するための希望選択肢を提示する(ステップS11)。
【0044】
次に、旅行計画提案装置10は、選択された希望選択肢に応じた旅行テーマを提示する(ステップS12)。
【0045】
次に、旅行計画提案装置10は、選択された旅行テーマに応じた旅行計画を生成する(ステップS13)。
【0046】
次に、旅行計画提案装置10は、旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定する(ステップS14)。
【0047】
次に、旅行計画提案装置10は、旅行計画と未来像とを含む提案情報を出力する(ステップS15)。
【0048】
以上のように、本実施形態の旅行計画提案装置は、情報取得部、テーマ選択部、計画生成部、記憶部、推定部、および出力部を備える。記憶部は、ユーザによって入力されたユーザ情報を記憶する。記憶部は、希望選択肢ごとに、少なくとも一つの旅行テーマが格納された旅行テーマリストを格納する。出力部は、少なくとも一つの希望を含む希望選択肢を出力する。情報取得部は、ユーザによって選択された希望選択肢を取得する。テーマ選択部は、ユーザによって選択された希望選択肢に応じて、ユーザに提示される旅行テーマを選択する。出力部は、選択された少なくとも一つの旅行テーマを出力する。情報取得部は、ユーザによって選択された希望選択肢に応じてユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、ユーザによって選択された旅行テーマを取得する。計画生成部は、ユーザによって選択された旅行テーマに応じて、ユーザに向けた旅行計画を生成する。推定部は、旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定する。出力部は、ユーザに向けて生成された旅行計画と、旅行計画を用いて推定されたユーザの未来像とを含む提案情報を出力する。
【0049】
本実施形態の旅行計画提案装置は、希望選択肢に応じて提示された旅行テーマのうち、ユーザによって選択された旅行テーマに応じて、そのユーザに向けた旅行計画を生成する。本実施形態の旅行計画提案装置は、ユーザに向けて生成された旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定する。そのため、本実施形態によれば、旅行後におけるユーザの未来像を含めた旅行計画を提案できる。
【0050】
初めての場所を訪れるときや、友人と初めて旅行するとき、ユーザ(旅行者)は、旅行先のどこで何をすれば満足できるか分からないことが多い。大部分のユーザは、「旅行の後で自分がどうなっていたいか(未来像)」を意識していない。旅行後の未来像を含めた旅行計画を提示できれば、その旅行計画をユーザが選択しやすい。また、そのような旅行計画を選択したユーザは、旅行前から想定していた未来像に近づけるように行動できるので、その旅行計画に応じた旅行に対する満足度が高くなる。本実施形態によれば、旅行後におけるユーザの未来像を含めた旅行計画を提案できる。そのため、本実施形態によれば、旅行計画に応じた旅行に対する満足度を向上できる。
【0051】
本実施形態の一態様において、記憶部は、未来像予測モデルを記憶する。未来像予測モデルは、旅行計画を含む旅行計画情報と、ユーザの属性を含むユーザ情報との入力に応じて、旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を出力する。推定部は、未来像予測モデルを用いて、ユーザの未来像を推定する。具体的には、推定部は、旅行計画情報とユーザ情報とを未来像予測モデルに入力し、未来像予測モデルから出力された未来像に応じて、ユーザの未来像を推定する。本態様によれば、未来像予測モデルを用いて、旅行後におけるユーザの未来像を推定できる。
【0052】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る旅行計画提案装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る旅行計画提案装置は、第1実施形態の旅行計画提案装置による提案に従って旅行中のユーザに対して、環境情報に応じた行動情報を提案する。例えば、本実施形態に係る旅行計画提案装置の機能は、第1実施形態に係る旅行計画提案装置の機能に組み込まれる。本実施形態に係る旅行計画提案装置の機能は、第1実施形態に係る旅行計画提案装置の機能とは別に構成されてもよい。以下の説明において、第1実施形態と同様の箇所については、説明を省略する場合がある。
【0053】
(構成)
図13は、本実施形態に係る旅行計画提案装置20の構成の一例を示すブロック図である。旅行計画提案装置20は、情報取得部21、テーマ選択部22、計画生成部23、記憶部24、推定部25、および出力部26を備える。以下においては、第1実施形態と相違する点について、中心に説明する。
【0054】
情報取得部21は、旅行中のユーザの位置や周辺における環境情報を取得する。例えば、環境情報は、ユーザの位置や周辺における天候や地形、場所などに関する情報である。例えば、情報取得部21は、ユーザが携帯する携帯端末によって取得される位置情報に応じて、そのユーザの場所における環境情報を取得する。例えば、情報取得部21は、ユーザが携帯する携帯端末にインストールされた天気予報アプリなどから、そのユーザの位置の周辺における天候に関する情報を取得する。情報取得部21は、ユーザの位置や周辺における環境情報を推定部25に出力する。
【0055】
記憶部24は、行動情報生成モデルを記憶する。行動情報生成モデルは、環境情報に応じた行動を推薦するための推薦情報(行動情報)を出力する。行動情報生成モデルは、ユーザの位置や周辺における環境情報の入力に応じて、その環境情報に応じた行動情報を出力する。
【0056】
推定部25は、ユーザの位置における環境情報を情報取得部21から取得する。また、推定部25は、旅行中のユーザが選択した旅行計画を含む旅行計画情報と、そのユーザのユーザ情報を記憶部24から取得する。推定部25は、旅行計画情報、ユーザ情報、および環境情報を用いて、行動情報を推定する。行動情報は、旅行計画に従って行動中のユーザに薦められる行動を含む。推定部25は、旅行計画情報、ユーザ情報、および環境情報の入力に応じて行動情報を出力するモデル(行動情報生成モデル)に、旅行計画情報、ユーザ情報、および環境情報を入力する。推定部25は、旅行計画情報、ユーザ情報、および環境情報の入力に応じて行動情報生成モデルから出力される行動情報を用いて、ユーザに薦められる行動を推定する。推定部25は、出力部26に提案情報を出力する。提案情報は、旅行計画に従って行動中のユーザに薦められる行動を含む。
【0057】
図14は、行動情報の推定に用いられる行動情報生成モデル255の学習の一例について説明するための概念図である。行動情報生成モデル255の学習には、複数の旅行者に関する説明変数と応答変数が用いられる。説明変数には、旅行者が選択した旅行計画情報、旅行者のユーザ情報、および環境情報が用いられる。応答変数には、旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動した旅行者による行動情報(正解データ)が用いられる。例えば、旅行者の行動情報(正解データ)は、旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動した旅行者のアンケート結果や、旅行時におけるその旅行者の位置情報などに応じて収集される。
【0058】
例えば、行動情報生成モデル255は、ニューラルネットワークを用いた機械学習の手法を用いて、構築される。行動情報生成モデル255は、線形回帰のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。行動情報生成モデル255は、サポートベクターマシン(SVM:Support Vector Machine)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。行動情報生成モデル255は、ガウス過程回帰(GPR:Gaussian Process Regression)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。行動情報生成モデル255は、ランダムフォレスト(RF:Random Forest)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。行動情報生成モデル255は、旅行計画情報、ユーザ情報、および環境情報に応じて、それらの情報の取得元である旅行者を分類する教師なし学習によって、構築されてもよい。行動情報生成モデル255の学習に用いられるアルゴリズムには、特に限定を加えない。
【0059】
図15は、旅行計画に従って行動するユーザに提示される行動情報の推定例を示す概念図である。
図15の例では、
図14に示す学習によって予め構築された行動情報生成モデル255が用いられる。
図15の例では、旅行計画情報、ユーザ情報、および環境情報が、入力データとして用いられる。行動情報生成モデル255は、旅行計画情報、ユーザ情報、および環境情報の入力に応じて、ユーザに対する行動情報を出力する。
【0060】
出力部26は、旅行中のユーザに薦められる行動を含む提案情報を、推定部25から取得する。提案情報は、旅行計画に従って行動中のユーザに薦められる行動を含む。例えば、出力部26は、ユーザの携帯端末の画面に提案結果を表示させる。例えば、出力部26は、提案情報を使用する外部システム等に対して、その提案情報を出力する。旅行計画提案装置20から出力された提案情報の使用に関しては、特に限定を加えない。
【0061】
例えば、旅行計画提案装置20は、ユーザが携帯する携帯端末を介して、クラウドやサーバに構築された外部システム等に接続される。例えば、旅行計画提案装置20は、ケーブルなどの有線を介して、携帯端末に接続される。例えば、旅行計画提案装置20は、無線通信を介して、携帯端末に接続される。例えば、旅行計画提案装置20は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)などの規格に則した無線通信機能(図示しない)を介して、携帯端末に接続される。なお、通信機能は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)以外の規格に則していてもよい。
【0062】
図16は、旅行計画提案装置20から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
図16は、環境情報として「天気が晴れである」という情報が入力された場合における提案情報の提示例を示す。携帯端末200の画面の上部には、「あなたにお薦めしたい行動情報」という文字情報が表示される。また、携帯端末200の画面には、環境情報表示領域215および行動情報表示領域216が設定される。環境情報表示領域215には、ユーザの位置や周辺における環境情報が表示される。
図16の例では、ユーザの位置における天候を示す文字情報およびイラストが環境情報表示領域215に表示される。また、
図16の例では、環境情報表示領域215に時刻が表示される。行動情報表示領域216には、ユーザに薦められる行動を含む行動情報が表示される。
図16の例では、「海岸にあるオープンカフェ、徒歩10分」という、「海岸にあるオープンカフェ」を薦める行動情報が、行動情報表示領域216に表示される。また、
図16の例では、「海岸にあるオープンカフェ」をイメージした画像や、「夕陽がきれい」などの文字情報のように、行動情報に従って行動することによって体験できる魅力的な情報が含まれる。
【0063】
図17は、旅行計画提案装置20から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
図17は、環境情報として「天気が雨である」という情報が入力された場合における提案情報の提示例を示す。携帯端末200の画面の上部には、「あなたにお薦めしたい行動情報」という文字情報が表示される。また、携帯端末200の画面には、環境情報表示領域215および行動情報表示領域216が設定される。環境情報表示領域215には、ユーザの位置や周辺における環境情報が表示される。
図17の例では、ユーザの位置における天候を示す文字情報およびイラストが環境情報表示領域215に表示される。また、
図17の例では、環境情報表示領域215に時刻が表示される。行動情報表示領域216には、ユーザに薦められる行動を含む行動情報が表示される。
図17の例では、「○○図書館、徒歩2分」という、「○○図書館」を薦める行動情報が、行動情報表示領域216に表示される。また、
図17の例では、図書館にある本をイメージした画像や、「キッズコーナーがあります」などの文字情報のように、行動情報に従って行動することによって体験できる魅力的な情報が含まれる。
【0064】
図16~
図17のような提案情報を閲覧した旅行中のユーザは、ユーザの位置や周辺の環境情報に応じて、旅行先における行動を検討できる。例えば、提案情報を閲覧したユーザは、閲覧した提案情報に応じて、携帯端末200の下部に表示された「通知ボタン」や「予約ボタン」を選択する。「通知ボタン」は、ユーザが閲覧した提案情報を家族や友人などに通知するためのボタンである。例えば、「通知ボタン」の選択に応じて、家族や友人などの連絡先にその提案情報が通知される。「予約ボタン」は、ユーザが閲覧した提案情報に含まれる施設を予約するためのボタンである。例えば、「予約ボタン」の選択に応じて、行動情報表示領域216に表示された施設に予約申請が届く。予約申請に対する応答の受付や施設利用の詳細については、説明を省略する。
【0065】
(動作)
次に、旅行計画提案装置20の動作の一例について図面を参照しながら説明する。
図18は、旅行計画提案装置20の動作について説明するためのフローチャートである。
図18のフローチャートに沿った説明においては、旅行計画提案装置20を動作主体とする。
図18のフローチャートに沿った処理の動作主体は、旅行計画提案装置20の構成要素であってもよい。
【0066】
図18において、まず、旅行計画提案装置20は、旅行中のユーザの位置や周辺における環境情報を取得する(ステップS21)。
【0067】
次に、旅行計画提案装置20は、取得した環境情報に応じたお薦めの行動を含む行動情報を生成する(ステップS22)。
【0068】
次に、旅行計画提案装置20は、生成された行動情報を含む提案情報を出力する(ステップS23)。
【0069】
以上のように、本実施形態の旅行計画提案装置は、情報取得部、テーマ選択部、計画生成部、記憶部、推定部、および出力部を備える。記憶部は、ユーザによって入力されたユーザ情報を記憶する。記憶部は、希望選択肢ごとに、少なくとも一つの旅行テーマが格納された旅行テーマリストを格納する。出力部は、少なくとも一つの希望を含む希望選択肢を出力する。情報取得部は、ユーザによって選択された希望選択肢を取得する。テーマ選択部は、ユーザによって選択された希望選択肢に応じて、ユーザに提示される旅行テーマを選択する。出力部は、選択された少なくとも一つの旅行テーマを出力する。情報取得部は、ユーザによって選択された希望選択肢に応じてユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、ユーザによって選択された旅行テーマを取得する。計画生成部は、ユーザによって選択された旅行テーマに応じて、ユーザに向けた旅行計画を生成する。推定部は、旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定する。出力部は、ユーザに向けて生成された旅行計画と、旅行計画を用いて推定されたユーザの未来像とを含む提案情報を出力する。また、情報取得部は、旅行計画に従って旅行中のユーザの位置における環境情報を取得する。推定部は、旅行計画を含む旅行計画情報、ユーザの属性を含むユーザ情報、および環境情報を用いて、ユーザに対して推薦される行動情報を生成する。出力部は、生成された行動情報を出力する。
【0070】
本実施形態の旅行計画提案装置は、旅行計画に従って旅行中のユーザの位置における環境情報を取得する。本実施形態の旅行計画提案装置は、旅行計画情報、ユーザ情報、および環境情報を用いて生成された行動情報をユーザに提示する。そのため、本実施形態によれば、旅行計画に従って旅行中のユーザに対して、そのユーザの環境情報に応じた行動情報を提案できる。
【0071】
本実施形態の一態様において、記憶部は、行動情報予測モデルを記憶する。行動情報予測モデルは、旅行計画を含む旅行計画情報と、ユーザの属性を含むユーザ情報と、環境情報との入力に応じて、行動情報を出力する。推定部は、行動情報予測モデルを用いて、旅行計画に従って旅行中のユーザに対して推薦される行動情報を推定する。具体的には、推定部は、旅行計画情報、ユーザ情報、および環境情報を行動情報予測モデルに入力し、行動情報予測モデルから出力された行動情報に応じて、ユーザの環境情報に応じた行動情報を推定する。本態様によれば、行動情報予測モデルを用いて、旅行計画に従って旅行中のユーザに対して薦められる行動情報を提示できる。
【0072】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る旅行計画提案装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る旅行計画提案装置は、第1実施形態の旅行計画提案装置による提案に従って旅行中のユーザに対して、ユーザの要望に応じた行動情報を提案する。例えば、本実施形態に係る旅行計画提案装置の機能は、第1実施形態に係る旅行計画提案装置の機能に組み込まれる。本実施形態に係る旅行計画提案装置の機能は、第1実施形態に係る旅行計画提案装置の機能とは別に構成されてもよい。また、本実施形態の手法は、第2実施形態の機能と組み合わされてもよい。以下の説明において、第1~第2実施形態と同様の箇所については、説明を省略する場合がある。
【0073】
(構成)
図19は、本実施形態に係る旅行計画提案装置30の構成の一例を示すブロック図である。旅行計画提案装置30は、情報取得部31、テーマ選択部32、計画生成部33、記憶部34、推定部35、および出力部36を備える。以下においては、第1実施形態と相違する点について、中心に説明する。
【0074】
情報取得部31は、旅行中のユーザの要望を含む要望情報を取得する。要望情報は、旅行中のユーザがリアルタイムで欲した要望を含む情報である。例えば、情報取得部31は、ユーザが携帯する携帯端末に対してそのユーザが文字や音声で入力した情報を要望情報として取得する。情報取得部31は、取得した要望情報を推定部35に出力する。
【0075】
記憶部34は、行動情報生成モデルを記憶する。行動情報生成モデルは、要望情報に応じた行動を推薦するための推薦情報(行動情報)を出力する。行動情報生成モデルは、ユーザの要望情報の入力に応じて、その要望情報に応じた行動情報を出力する。
【0076】
推定部35は、ユーザの要望情報を情報取得部31から取得する。また、推定部35は、旅行中のユーザが選択した旅行計画を含む旅行計画情報と、そのユーザのユーザ情報を記憶部34から取得する。推定部35は、旅行計画に従って行動中のユーザに薦められる行動を含む行動情報を推定する。推定部35は、旅行計画情報、ユーザ情報、および要望情報を用いて、行動情報を推定する。推定部35は、旅行計画情報、ユーザ情報、および要望情報の入力に応じて行動情報を出力するモデル(行動情報生成モデル)に、旅行計画情報、ユーザ情報、および要望情報を入力する。推定部35は、旅行計画情報、ユーザ情報、および要望情報の入力に応じて行動情報生成モデルから出力される行動情報を用いて、ユーザに薦められる行動を推定する。推定部35は、旅行計画に従って行動中のユーザに薦められる行動を含む提案情報を、出力部36に出力する。提案情報には、旅行計画に従って行動中のユーザに薦められる行動を含む。
【0077】
図20は、行動情報の推定に用いられる行動情報生成モデル355の学習の一例について説明するための概念図である。行動情報生成モデル355の学習には、複数の旅行者に関する説明変数と応答変数が用いられる。説明変数には、旅行者が選択した旅行計画情報、旅行者のユーザ情報、および要望情報が用いられる。応答変数には、旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動した旅行者による行動情報(正解データ)が用いられる。例えば、旅行者の行動情報(正解データ)は、旅行計画情報に含まれる旅行計画に従って行動した旅行者のアンケート結果や、旅行時におけるその旅行者の位置情報などに応じて収集される。
【0078】
例えば、行動情報生成モデル355は、ニューラルネットワークを用いた機械学習の手法を用いて、構築される。行動情報生成モデル355は、線形回帰のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。行動情報生成モデル355は、サポートベクターマシン(SVM:Support Vector Machine)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。行動情報生成モデル355は、ガウス過程回帰(GPR:Gaussian Process Regression)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。行動情報生成モデル355は、ランダムフォレスト(RF:Random Forest)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築されてもよい。行動情報生成モデル355は、旅行計画情報、ユーザ情報、および要望情報に応じて、それらの情報の取得元である旅行者を分類する教師なし学習によって、構築されてもよい。行動情報生成モデル355の学習に用いられるアルゴリズムには、特に限定を加えない。
【0079】
図21は、旅行計画に従って行動するユーザに提示される行動情報の推定例を示す概念図である。
図21の例では、
図20に示す学習によって予め構築された行動情報生成モデル355が用いられる。
図21の例では、旅行計画情報、ユーザ情報、および要望情報が、入力データとして用いられる。行動情報生成モデル355は、旅行計画情報、ユーザ情報、および要望情報の入力に応じて、ユーザに対する行動情報を出力する。
【0080】
出力部36は、推定部35から提案情報を取得する。提案情報は、旅行計画に従って行動中のユーザに薦められる行動を含む。例えば、出力部36は、ユーザの携帯端末の画面に提案結果を表示させる。例えば、出力部36は、提案情報を使用する外部システム等に対して、その提案情報を出力する。旅行計画提案装置30から出力された提案情報の使用に関しては、特に限定を加えない。
【0081】
例えば、旅行計画提案装置30は、ユーザが携帯する携帯端末を介して、クラウドやサーバに構築された外部システム等に接続される。例えば、旅行計画提案装置30は、ケーブルなどの有線を介して、携帯端末に接続される。例えば、旅行計画提案装置30は、無線通信を介して、携帯端末に接続される。例えば、旅行計画提案装置30は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)などの規格に則した無線通信機能(図示しない)を介して、携帯端末に接続される。なお、通信機能は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)以外の規格に則していてもよい。
【0082】
図22は、旅行計画提案装置30に対する要望情報の入力例について説明するための概念図である。
図22は、要望情報として、「子供がぐずっているので、子供が楽しめる場所を教えてください」という要望事項が入力された例を示す。
図22の例では、要望事項表示領域317に、入力された要望事項が表示される。例えば、要望情報は、文字入力や音声入力によって、旅行計画提案装置30に入力される。旅行計画提案装置30は、入力された要望情報に応じて、行動情報を生成する。例えば、旅行計画提案装置30は、要望事項に含まれる「子供」や「ぐずっている」、「子供が楽しめる」といったキーワードを抽出する。旅行計画提案装置30は、抽出されたキーワードに対応した行動情報を生成する。
【0083】
図23は、旅行計画提案装置30から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
図23は、「子供がぐずっているので、子供が楽しめる場所を教えてください」という
図22に示す要望情報が入力された場合における提案情報の提示例を示す。携帯端末300の画面の上部には、「下記の施設のご利用をお薦めします」という文字情報が表示される。携帯端末300の画面には、行動情報表示領域318が設定される。行動情報表示領域318には、ユーザに薦められる行動を含む行動情報が表示される。
図23の例では、「○○図書館、徒歩2分」という、「○○図書館」が薦められる行動情報が、行動情報表示領域318に表示される。また、
図23の例では、「△△公園、徒歩5分」という、「△△公園」を薦める行動情報が、行動情報表示領域318に表示される。さらに、
図23の例では、図書館にある本やバラ園をイメージした画像や、「キッズコーナーがあります」や「きれいなバラ園があります」などの文字情報のように、ユーザの要望が満たされる情報が含まれる。
【0084】
図23の提案情報を閲覧した旅行中のユーザは、自身の要望に応じて薦められた行動を検討できる。例えば、提案情報を閲覧したユーザは、閲覧した提案情報に応じて、薦められた施設の名称の近傍に表示された「予約ボタン」を選択する。「予約ボタン」は、ユーザが閲覧した提案情報に含まれる施設を予約するためのボタンである。例えば、「予約ボタン」の選択に応じて、選択された施設に予約申請が届く。予約申請に対する応答の受付や施設利用の詳細については、説明を省略する。
【0085】
図24は、旅行計画提案装置30に対する要望情報の入力例について説明するための概念図である。
図24の例では、「歩き疲れたので休憩したい」という要望事項を含む要望情報が入力される。
図24の例では、要望事項表示領域317に、入力された要望事項が表示される。例えば、要望情報は、文字入力や音声入力によって、旅行計画提案装置30に入力される。旅行計画提案装置30は、入力された要望情報に応じて、行動情報を生成する。例えば、旅行計画提案装置30は、要望事項に含まれる「疲れた」や「休憩」といったキーワードを抽出する。旅行計画提案装置30は、抽出されたキーワードに対応した行動情報を生成する。
【0086】
図25は、旅行計画提案装置30から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
図25は、ユーザの位置に近い場所にある施設から発信されていた空席情報と、ユーザの要望情報とをマッチングさせた例を示す。
図25は、「歩き疲れたので休憩したい」という
図24に示す要望情報が入力された場合における提案情報の提示例を示す。携帯端末300の画面の上部には、「下記の施設とマッチングしました」という文字情報が表示される。携帯端末300の画面には、行動情報表示領域318が設定される。行動情報表示領域318には、ユーザに薦められる行動を含む行動情報が表示される。
図25の例では、「○○カフェ、徒歩3分」という、「○○カフェ」を薦める行動情報が、行動情報表示領域318に表示される。また、
図25の例では、○○カフェをイメージした画像や、「近くのカフェに空席があるようで」などの文字情報のように、ユーザの要望が満たされる情報が含まれる。
【0087】
図25の提案情報を閲覧した旅行中のユーザは、自身の要望に応じて薦められた行動を検討できる。例えば、提案情報を閲覧したユーザは、閲覧した提案情報に応じて、画面の下方に表示された「予約ボタン」を選択する。「予約ボタン」は、ユーザが閲覧した提案情報に含まれる施設を予約するためのボタンである。例えば、「予約ボタン」の選択に応じて、選択された施設に予約申請が届く。予約申請に対する応答の受付や施設利用の詳細については、説明を省略する。例えば、「予約ボタン」の選択に応じて、マッチングされた施設に関して、予約数が1つ増えたり、空席数が1つ減ったりするように、ユーザインターフェースが構成されてもよい。
【0088】
図26は、旅行計画提案装置30に対する要望情報の入力例について説明するための概念図である。
図26は、旅行中にユーザが興味を持ったお気に入りに関する情報を含む要望情報が受け付けられる例を示す。
図26の例では、要望事項表示領域317に、入力された要望事項が表示される。
図26は、要望情報として、「旅先で見かけた盆栽に興味を持ちました」というお気に入りが登録された例を示す。例えば、要望情報は、文字入力や音声入力によって、旅行計画提案装置30に入力される。お気に入りに関する登録情報は、旅行先ではなく、旅行後におけるアンケート結果などに基づいて取得されてもよい。旅行計画提案装置30は、入力された要望情報に応じて、行動情報を生成する。例えば、旅行計画提案装置30は、要望事項に含まれる「盆栽」といったキーワードを抽出する。旅行計画提案装置30は、抽出されたキーワードに対応した行動情報を生成する。
【0089】
図27は、旅行計画提案装置30から出力された提案情報の提示例を示す概念図である。
図27の提示例は、旅行中にユーザが興味を持ったお気に入りが、ユーザの住居の近くで体験できる例である。
図27は、「旅先で見かけた盆栽に興味を持ちました」という
図26に示すお気に入りが登録された場合における、提案情報の提示例を示す。携帯端末300の画面の上部には、「あなたの家の近所で盆栽教室が開催されます」という文字情報が表示される。携帯端末300の画面には、行動情報表示領域318が設定される。行動情報表示領域318には、ユーザに薦められる行動を含む行動情報が表示される。
図27の例では、「○○盆栽教室、電車+徒歩45分、△○デパートの5階です」という、「○○盆栽教室」を薦める行動情報が、行動情報表示領域318に表示される。また、
図27の例では、盆栽をイメージした画像など、ユーザの興味を惹く情報が含まれる。
【0090】
図27の提案情報を閲覧した旅行中のユーザは、自身の要望に応じて薦められた行動を検討できる。例えば、提案情報を閲覧したユーザは、閲覧した提案情報に応じて、画面の下方に表示された「詳細ボタン」を選択する。「詳細ボタン」は、ユーザが閲覧した提案情報に関する詳細な内容を表示させるためのボタンである。例えば、「詳細ボタン」の選択に応じて、ユーザが興味を持つお気に入りに関する詳細情報が表示される。お気に入りに関する詳細情報については、説明を省略する。
【0091】
(動作)
次に、旅行計画提案装置30の動作の一例について図面を参照しながら説明する。
図28は、旅行計画提案装置30の動作について説明するためのフローチャートである。
図28のフローチャートに沿った説明においては、旅行計画提案装置30を動作主体とする。
図28のフローチャートに沿った処理の動作主体は、旅行計画提案装置30の構成要素であってもよい。
【0092】
図28において、まず、旅行計画提案装置30は、旅行中のユーザの要望情報を取得する(ステップS31)。
【0093】
次に、旅行計画提案装置30は、取得した要望情報に応じたお薦めの行動を含む行動情報を生成する(ステップS32)。
【0094】
次に、旅行計画提案装置30は、生成された行動情報を含む提案情報を出力する(ステップS33)。
【0095】
以上のように、本実施形態の旅行計画提案装置は、情報取得部、テーマ選択部、計画生成部、記憶部、推定部、および出力部を備える。記憶部は、ユーザによって入力されたユーザ情報を記憶する。記憶部は、希望選択肢ごとに、少なくとも一つの旅行テーマが格納された旅行テーマリストを格納する。出力部は、少なくとも一つの希望を含む希望選択肢を出力する。情報取得部は、ユーザによって選択された希望選択肢を取得する。テーマ選択部は、ユーザによって選択された希望選択肢に応じて、ユーザに提示される旅行テーマを選択する。出力部は、選択された少なくとも一つの旅行テーマを出力する。情報取得部は、ユーザによって選択された希望選択肢に応じてユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、ユーザによって選択された旅行テーマを取得する。計画生成部は、ユーザによって選択された旅行テーマに応じて、ユーザに向けた旅行計画を生成する。推定部は、旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定する。出力部は、ユーザに向けて生成された旅行計画と、旅行計画を用いて推定されたユーザの未来像とを含む提案情報を出力する。また、情報取得部は、旅行計画に従って旅行中のユーザの要望を含む要望情報を取得する。推定部は、旅行計画を含む旅行計画情報、ユーザの属性を含むユーザ情報、および要望情報を用いて、ユーザに対して推薦される行動情報を生成する。出力部は、生成された行動情報を出力する。
【0096】
本実施形態の旅行計画提案装置は、旅行計画に従って旅行中のユーザの要望を含む要望情報を取得する。本実施形態の旅行計画提案装置は、旅行計画情報、ユーザ情報、および要望情報を用いて生成された行動情報をユーザに提示する。そのため、本実施形態によれば、旅行計画に従って旅行中のユーザの要望に応じた行動情報を提案できる。
【0097】
本実施形態の一態様において、記憶部は、行動情報予測モデルを記憶する。行動情報予測モデルは、旅行計画を含む旅行計画情報と、ユーザの属性を含むユーザ情報と、要望情報との入力に応じて、行動情報を出力する。推定部は、行動情報予測モデルを用いて、旅行計画に従って旅行中のユーザに対して推薦される行動情報を推定する。具体的には、推定部は、旅行計画情報、ユーザ情報、および要望情報を行動情報予測モデルに入力し、行動情報予測モデルから出力された行動情報に応じて、ユーザの要望に応じた行動情報を推定する。本態様によれば、行動情報予測モデルを用いて、旅行計画に従って旅行中のユーザの要望に応じた行動情報を提示できる。
【0098】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る旅行計画提案装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の旅行計画提案装置は、第1~第3の実施形態の旅行計画提案装置を簡略化した構成である。
【0099】
(構成)
図29は、本実施形態に係る旅行計画提案装置40の構成の一例を示すブロック図である。旅行計画提案装置40は、情報取得部41、計画生成部43、推定部45、および出力部46を備える。
【0100】
情報取得部41は、ユーザによって選択された希望選択肢に応じてユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、ユーザによって選択された旅行テーマを取得する。計画生成部43は、ユーザによって選択された旅行テーマに応じて、ユーザに向けた旅行計画を生成する。推定部45は、旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定する。出力部46は、ユーザに向けて生成された旅行計画と、旅行計画を用いて推定されたユーザの未来像とを含む提案情報を出力する。
【0101】
(動作)
次に、本実施形態に係る旅行計画提案装置40の動作の一例について図面を参照しながら説明する。
図30は、旅行計画提案装置40の動作について説明するためのフローチャートである。
図30のフローチャートに沿った説明においては、旅行計画提案装置40の構成要素を動作主体として説明する。
図30のフローチャートに沿った処理の動作主体は、旅行計画提案装置40であってもよい。
【0102】
図30において、まず、情報取得部41は、ユーザによって選択された希望選択肢に応じてユーザに提示された少なくとも一つの旅行テーマのうち、ユーザによって選択された旅行テーマを取得する(ステップS41)。
【0103】
次に、計画生成部43は、ユーザによって選択された旅行テーマに応じて、ユーザに向けた旅行計画を生成する(ステップS42)。
【0104】
次に、推定部45は、旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定する(ステップS43)。
【0105】
次に、出力部46は、ユーザに向けて生成された旅行計画と、旅行計画を用いて推定されたユーザの未来像とを含む提案情報を出力する(ステップS44)。
【0106】
本実施形態の旅行計画提案装置は、希望選択肢に応じて提示された旅行テーマのうち、ユーザによって選択された旅行テーマに応じて、そのユーザに向けた旅行計画を生成する。本実施形態の旅行計画提案装置は、ユーザに向けて生成された旅行計画に従って旅行した後におけるユーザの未来像を推定する。そのため、本実施形態によれば、旅行後におけるユーザの未来像を含めた旅行計画を提案できる。
【0107】
(ハードウェア)
次に、本開示の各実施形態に係る処理を実行するハードウェア構成について、図面を参照しながら説明する。ここでは、そのようなハードウェア構成の一例として、
図31の情報処理装置90(コンピュータ)をあげる。
図31の情報処理装置90は、各実施形態の処理を実行するための構成例であって、本開示の範囲を限定するものではない。
【0108】
図31のように、情報処理装置90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96を備える。
図31においては、インターフェースをI/F(Interface)と略記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96は、バス98を介して、互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
【0109】
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラム(命令)を、主記憶装置92に展開する。例えば、プログラムは、各実施形態の処理を実行するためのソフトウェアプログラムである。プロセッサ91は、主記憶装置92に展開されたプログラムを実行する。プロセッサ91は、プログラムを実行することによって、各実施形態に係る処理を実行する。
【0110】
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92には、プロセッサ91によって、補助記憶装置93等に格納されたプログラムが展開される。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリによって実現される。また、主記憶装置92として、MRAM(Magneto resistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリが構成/追加されてもよい。
【0111】
補助記憶装置93は、プログラムなどの種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって実現される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
【0112】
入出力インターフェース95は、規格や仕様に基づいて、情報処理装置90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。外部機器と接続されるインターフェースとして、入出力インターフェース95と通信インターフェース96とが共通化されてもよい。
【0113】
情報処理装置90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器が接続されてもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。入力機器としてタッチパネルが用いられる場合、タッチパネルの機能を有する画面がインターフェースになる。プロセッサ91と入力機器とは、入出力インターフェース95を介して接続される。
【0114】
情報処理装置90には、情報を表示するための表示機器が備え付けられてもよい。表示機器が備え付けられる場合、情報処理装置90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられる。情報処理装置90と表示機器は、入出力インターフェース95を介して接続される。
【0115】
情報処理装置90には、ドライブ装置が備え付けられてもよい。ドライブ装置は、プロセッサ91と記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体に格納されたデータやプログラムの読み込みや、情報処理装置90の処理結果の記録媒体への書き込みを仲介する。情報処理装置90とドライブ装置は、入出力インターフェース95を介して接続される。
【0116】
以上が、本開示の各実施形態に係る処理を可能とするためのハードウェア構成の一例である。
図31のハードウェア構成は、各実施形態に係る処理を実行するためのハードウェア構成の一例であって、本開示の範囲を限定するものではない。各実施形態に係る処理をコンピュータに実行させるプログラムも、本開示の範囲に含まれる。
【0117】
各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も、本開示の範囲に含まれる。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体によって実現されてもよい。また、記録媒体は、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現されてもよい。プロセッサが実行するプログラムが記録媒体に記録されている場合、その記録媒体はプログラム記録媒体に相当する。
【0118】
各実施形態の構成要素は、任意に組み合わせられてもよい。各実施形態の構成要素は、ソフトウェアによって実現されてもよい。各実施形態の構成要素は、回路によって実現されてもよい。
【0119】
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0120】
10、20、30、40 旅行計画提案装置
11、21、31、41 情報取得部
12、22、32 テーマ選択部
13、23、33、43 計画生成部
14、24、34 記憶部
15、25、35、45 推定部
16、26、36、46 出力部