(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151080
(43)【公開日】2024-10-24
(54)【発明の名称】業務支援装置、業務支援方法、及び業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/03 20230101AFI20241017BHJP
【FI】
G06Q40/03
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023064209
(22)【出願日】2023-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小一原 彩
(72)【発明者】
【氏名】坪内 元治
(72)【発明者】
【氏名】二村 晃弘
【テーマコード(参考)】
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5L040BB15
5L040BB23
5L055BB15
5L055BB23
(57)【要約】
【課題】格付の評価結果を自己査定に連動したり自己査定の評価結果を格付に連動したりする等、格付と自己査定の連動を柔軟に行うことができる業務支援装置等を提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態では、一次格付登録・承認画面から、顧客番号と格付区分と当該画面の名称とレベルとが提供されると、当該提供された名称が格付業務を意味するものであるので、当該提供された格付区分を当該提供されたレベルと顧客番号とに紐づけて格付承認経緯データに格納し、当該提供された名称とレベルを基に相互更新マスタを参照してデータ更新先と区分の更新有無の設定内容を確認し、データ更新先が自己査定データでありかつ区分の更新有と確認された場合には、当該提供された格付区分を基に格付区分マスタを参照して債務者区分を取得し、当該取得した債務者区分を当該提供されたレベルと顧客番号とに紐づけて自己査定承認経緯データに格納する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客別かつ格付業務の段階別に格付区分を保持する格付データと、
顧客別かつ自己査定業務の段階別に、債務者区分と、前記格付区分の特定が可能な特定情報とを、保持する自己査定データと、
前記格付区分別に前記債務者区分を保持する格付区分マスタと、
データ更新先が前記格付データと前記自己査定データのどちらであるかと区分の更新有無とを、業務の種別別かつ前記段階別に保持する相互更新マスタと、
にアクセス可能であり、
前記顧客の識別情報と、前記債務者区分と前記特定情報の組み合わせまたは前記格付区分と、前記種別と、前記段階と、が提供されると、当該提供された前記種別が前記格付業務を意味するものである場合には、当該提供された前記格付区分を、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納し、当該提供された前記種別が前記自己査定業務を意味するものである場合には、当該提供された前記債務者区分と前記特定情報の前記組み合わせを、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納する第一更新部と、
前記提供された前記種別と前記提供された前記段階を基に、前記相互更新マスタを参照して、前記データ更新先と前記区分の更新有無の設定内容を確認する確認部と、
前記確認部で、前記データ更新先が前記自己査定データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記格付区分を基に前記格付区分マスタを参照して前記債務者区分を取得し、当該取得した前記債務者区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納し、前記確認部で、前記データ更新先が前記格付データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記特定情報を基に前記格付区分を特定し、当該特定した前記格付区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納する第二更新部と、
を備えること、
を特徴とする業務支援装置。
【請求項2】
前記相互更新マスタは、前記特定情報の更新有無を、前記種別別かつ前記段階別にさらに保持し、
前記第一更新部は、前記識別情報と、前記債務者区分と前記特定情報の前記組み合わせまたは前記格付区分と前記特定情報の組み合わせと、前記種別と、前記段階と、が提供されると、当該提供された前記種別が前記格付業務を意味するものである場合には、当該提供された前記格付区分と前記特定情報の前記組み合わせを前記格付データに格納し、
前記第二更新部は、前記確認部で、前記データ更新先が前記自己査定データでありかつ前記区分の更新有かつ前記特定情報の更新有と確認された場合には、前記取得した前記債務者区分と前記提供された前記特定情報の組み合わせを前記自己査定データに格納し、前記確認部で、前記データ更新先が前記格付データでありかつ前記区分の更新有かつ前記特定情報の更新有と確認された場合には、前記特定した前記格付区分と前記提供された前記特定情報の組み合わせを前記格付データに格納すること、
を特徴とする請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記顧客別に、前記格付業務の現在のステータスであって前記格付業務の前記段階および登録または承認という指示区分を基に定義されるものと、前記自己査定業務の現在のステータスであって前記自己査定業務の前記段階および前記指示区分を基に定義されるものと、を保持する処理状況データにさらにアクセス可能であり、
前記相互更新マスタは、前記データの更新先が前記格付データと前記自己査定データのどちらであるかと前記区分の更新有無と前記特定情報の更新有無と前記ステータスの更新有無とを、前記種別別かつ前記段階別かつ前記指示区分別に保持し、
前記第二更新部は、前記処理状況データを参照して前記提供された前記識別情報に紐づく前記格付業務の前記ステータスと前記自己査定業務の前記ステータスが一致しているか確認し、前記ステータスが一致していた場合において、前記確認部で、前記データ更新先が前記自己査定データでありかつ前記区分の更新有かつ前記特定情報の更新有と確認されたときには、前記取得した前記債務者区分と前記提供された前記特定情報の前記組み合わせを前記自己査定データに格納し、前記確認部で、前記データ更新先が前記格付データでありかつ前記区分の更新有かつ前記特定情報の更新有と確認されたときには、前記特定した前記格付区分と前記提供された前記特定情報の前記組み合わせを前記格付データに格納し、
前記確認部で前記ステータスの更新有と確認された場合には、前記提供された前記段階および提供された前記指示区分を基に、前記現在の前記ステータスの次の前記ステータスを生成し、前記処理状況データに保持されている前記格付業務の前記ステータスまたは前記自己査定業務の前記ステータスを、当該生成した前記ステータスで更新する第三更新部をさらに備えること、
を特徴とする請求項2に記載の業務支援装置。
【請求項4】
前記第二更新部は、前記ステータスが一致していなかった場合には、前記格納の処理を実行しないこと、
を特徴とする請求項3に記載の業務支援装置。
【請求項5】
顧客別かつ格付業務の段階別に格付区分を保持する格付データと、顧客別かつ自己査定業務の段階別に、債務者区分と、前記格付区分の特定が可能な特定情報とを、保持する自己査定データと、前記格付区分別に前記債務者区分を保持する格付区分マスタと、データ更新先が前記格付データと前記自己査定データのどちらであるかと区分の更新有無とを、業務の種別別かつ前記段階別に保持する相互更新マスタと、にアクセス可能な、第一更新部と確認部と第二更新部とを備える業務支援装置において実行される業務支援方法であって、
前記第一更新部が、前記顧客の識別情報と、前記債務者区分と前記特定情報の組み合わせまたは前記格付区分と、前記種別と、前記段階と、が提供されると、当該提供された前記種別が前記格付業務を意味するものである場合には、当該提供された前記格付区分を、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納し、当該提供された前記種別が前記自己査定業務を意味するものである場合には、当該提供された前記債務者区分と前記特定情報の前記組み合わせを、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納する第一更新ステップと、
前記確認部が、前記提供された前記種別と前記提供された前記段階を基に、前記相互更新マスタを参照して、前記データ更新先と前記区分の更新有無の設定内容を確認する確認ステップと、
前記第二更新部が、前記確認ステップで、前記データ更新先が前記自己査定データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記格付区分を基に前記格付区分マスタを参照して前記債務者区分を取得し、当該取得した前記債務者区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納し、前記確認ステップで、前記データ更新先が前記格付データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記特定情報を基に前記格付区分を特定し、当該特定した前記格付区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納する第二更新ステップと、
を含むこと、
を特徴とする業務支援方法。
【請求項6】
顧客別かつ格付業務の段階別に格付区分を保持する格付データと、顧客別かつ自己査定業務の段階別に、債務者区分と、前記格付区分の特定が可能な特定情報とを、保持する自己査定データと、前記格付区分別に前記債務者区分を保持する格付区分マスタと、データ更新先が前記格付データと前記自己査定データのどちらであるかと区分の更新有無とを、業務の種別別かつ前記段階別に保持する相互更新マスタと、にアクセス可能な業務支援装置を、
前記顧客の識別情報と、前記債務者区分と前記特定情報の組み合わせまたは前記格付区分と、前記種別と、前記段階と、が提供されると、当該提供された前記種別が前記格付業務を意味するものである場合には、当該提供された前記格付区分を、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納し、当該提供された前記種別が前記自己査定業務を意味するものである場合には、当該提供された前記債務者区分と前記特定情報の前記組み合わせを、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納する第一更新手段、
前記提供された前記種別と前記提供された前記段階を基に、前記相互更新マスタを参照して、前記データ更新先と前記区分の更新有無の設定内容を確認する確認手段、
前記確認手段で、前記データ更新先が前記自己査定データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記格付区分を基に前記格付区分マスタを参照して前記債務者区分を取得し、当該取得した前記債務者区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納し、前記確認手段で、前記データ更新先が前記格付データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記特定情報を基に前記格付区分を特定し、当該特定した前記格付区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納する第二更新手段、
として機能させるための業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援装置、業務支援方法、及び業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、効率的に自己査定業務を行い得、かつ、一定の質に標準化された自己査定額の算出を行える債務者格付・自己査定業務の自動化方法およびその自動化システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、金融機関は、融資判断や、信用リスク管理業務として格付・自己査定業務を行っている。格付とは、融資している顧客(債務者)を順位付けする作業であり、自己査定とは、金融機関自らが行う債権等の資産査定である。そのため、格付と自己査定は、それぞれ異なる観点での顧客(債務者)の返済能力の評価でありながら、その評価結果には整合性が求められている。ただし、格付と自己査定のいずれか一方の評価結果を決めればその評価結果を他方にも自動で連動してよいかどうかについての判断は、顧客層および運用体制などにより各金融機関で異なる。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、格付の評価結果を自己査定に連動したり自己査定の評価結果を格付に連動したりする等、格付と自己査定の連動を柔軟に行うことができる業務支援装置、業務支援方法、及び業務支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる業務支援装置は、顧客別かつ格付業務の段階別に格付区分を保持する格付データと、顧客別かつ自己査定業務の段階別に、債務者区分と、前記格付区分の特定が可能な特定情報とを、保持する自己査定データと、前記格付区分別に前記債務者区分を保持する格付区分マスタと、データ更新先が前記格付データと前記自己査定データのどちらであるかと区分の更新有無とを、業務の種別別かつ前記段階別に保持する相互更新マスタと、にアクセス可能であり、前記顧客の識別情報と、前記債務者区分と前記特定情報の組み合わせまたは前記格付区分と、前記種別と、前記段階と、が提供されると、当該提供された前記種別が前記格付業務を意味するものである場合には、当該提供された前記格付区分を、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納し、当該提供された前記種別が前記自己査定業務を意味するものである場合には、当該提供された前記債務者区分と前記特定情報の前記組み合わせを、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納する第一更新部と、前記提供された前記種別と前記提供された前記段階を基に、前記相互更新マスタを参照して、前記データ更新先と前記区分の更新有無の設定内容を確認する確認部と、前記確認部で、前記データ更新先が前記自己査定データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記格付区分を基に前記格付区分マスタを参照して前記債務者区分を取得し、当該取得した前記債務者区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納し、前記確認部で、前記データ更新先が前記格付データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記特定情報を基に前記格付区分を特定し、当該特定した前記格付区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納する第二更新部と、を備えること、を特徴とする。
【0007】
なお、本発明にかかる業務支援装置において、前記相互更新マスタは、前記特定情報の更新有無を、前記種別別かつ前記段階別にさらに保持してもよく、前記第一更新部は、前記識別情報と、前記債務者区分と前記特定情報の前記組み合わせまたは前記格付区分と前記特定情報の組み合わせと、前記種別と、前記段階と、が提供されると、当該提供された前記種別が前記格付業務を意味するものである場合には、当該提供された前記格付区分と前記特定情報の前記組み合わせを前記格付データに格納してもよく、前記第二更新部は、前記確認部で、前記データ更新先が前記自己査定データでありかつ前記区分の更新有かつ前記特定情報の更新有と確認された場合には、前記取得した前記債務者区分と前記提供された前記特定情報の組み合わせを前記自己査定データに格納し、前記確認部で、前記データ更新先が前記格付データでありかつ前記区分の更新有かつ前記特定情報の更新有と確認された場合には、前記特定した前記格付区分と前記提供された前記特定情報の組み合わせを前記格付データに格納してもよい。
【0008】
また、本発明にかかる業務支援装置は、前記顧客別に、前記格付業務の現在のステータスであって前記格付業務の前記段階および登録または承認という指示区分を基に定義されるものと、前記自己査定業務の現在のステータスであって前記自己査定業務の前記段階および前記指示区分を基に定義されるものと、を保持する処理状況データにさらにアクセス可能でもよく、本発明にかかる業務支援装置において、前記相互更新マスタは、前記データの更新先が前記格付データと前記自己査定データのどちらであるかと前記区分の更新有無と前記特定情報の更新有無と前記ステータスの更新有無とを、前記種別別かつ前記段階別かつ前記指示区分別に保持してもよく、前記第二更新部は、前記処理状況データを参照して前記提供された前記識別情報に紐づく前記格付業務の前記ステータスと前記自己査定業務の前記ステータスが一致しているか確認し、前記ステータスが一致していた場合において、前記確認部で、前記データ更新先が前記自己査定データでありかつ前記区分の更新有かつ前記特定情報の更新有と確認されたときには、前記取得した前記債務者区分と前記提供された前記特定情報の前記組み合わせを前記自己査定データに格納し、前記確認部で、前記データ更新先が前記格付データでありかつ前記区分の更新有かつ前記特定情報の更新有と確認されたときには、前記特定した前記格付区分と前記提供された前記特定情報の前記組み合わせを前記格付データに格納してもよく、本発明にかかる業務支援装置は、前記確認部で前記ステータスの更新有と確認された場合には、前記提供された前記段階および提供された前記指示区分を基に、前記現在の前記ステータスの次の前記ステータスを生成し、前記処理状況データに保持されている前記格付業務の前記ステータスまたは前記自己査定業務の前記ステータスを、当該生成した前記ステータスで更新する第三更新部をさらに備えてもよい。
【0009】
また、本発明にかかる業務支援装置において、前記第二更新部は、前記ステータスが一致していなかった場合には、前記格納の処理を実行しなくてもよい。
【0010】
また、本発明にかかる業務支援方法は、顧客別かつ格付業務の段階別に格付区分を保持する格付データと、顧客別かつ自己査定業務の段階別に、債務者区分と、前記格付区分の特定が可能な特定情報とを、保持する自己査定データと、前記格付区分別に前記債務者区分を保持する格付区分マスタと、データ更新先が前記格付データと前記自己査定データのどちらであるかと区分の更新有無とを、業務の種別別かつ前記段階別に保持する相互更新マスタと、にアクセス可能な、第一更新部と確認部と第二更新部とを備える業務支援装置において実行される業務支援方法であって、前記第一更新部が、前記顧客の識別情報と、前記債務者区分と前記特定情報の組み合わせまたは前記格付区分と、前記種別と、前記段階と、が提供されると、当該提供された前記種別が前記格付業務を意味するものである場合には、当該提供された前記格付区分を、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納し、当該提供された前記種別が前記自己査定業務を意味するものである場合には、当該提供された前記債務者区分と前記特定情報の前記組み合わせを、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納する第一更新ステップと、前記確認部が、前記提供された前記種別と前記提供された前記段階を基に、前記相互更新マスタを参照して、前記データ更新先と前記区分の更新有無の設定内容を確認する確認ステップと、前記第二更新部が、前記確認ステップで、前記データ更新先が前記自己査定データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記格付区分を基に前記格付区分マスタを参照して前記債務者区分を取得し、当該取得した前記債務者区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納し、前記確認ステップで、前記データ更新先が前記格付データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記特定情報を基に前記格付区分を特定し、当該特定した前記格付区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納する第二更新ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0011】
また、本発明にかかる業務支援プログラムは、顧客別かつ格付業務の段階別に格付区分を保持する格付データと、顧客別かつ自己査定業務の段階別に、債務者区分と、前記格付区分の特定が可能な特定情報とを、保持する自己査定データと、前記格付区分別に前記債務者区分を保持する格付区分マスタと、データ更新先が前記格付データと前記自己査定データのどちらであるかと区分の更新有無とを、業務の種別別かつ前記段階別に保持する相互更新マスタと、にアクセス可能な業務支援装置を、前記顧客の識別情報と、前記債務者区分と前記特定情報の組み合わせまたは前記格付区分と、前記種別と、前記段階と、が提供されると、当該提供された前記種別が前記格付業務を意味するものである場合には、当該提供された前記格付区分を、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納し、当該提供された前記種別が前記自己査定業務を意味するものである場合には、当該提供された前記債務者区分と前記特定情報の前記組み合わせを、当該提供された前記段階と当該提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納する第一更新手段、前記提供された前記種別と前記提供された前記段階を基に、前記相互更新マスタを参照して、前記データ更新先と前記区分の更新有無の設定内容を確認する確認手段、前記確認手段で、前記データ更新先が前記自己査定データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記格付区分を基に前記格付区分マスタを参照して前記債務者区分を取得し、当該取得した前記債務者区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記自己査定データに格納し、前記確認手段で、前記データ更新先が前記格付データでありかつ前記区分の更新有と確認された場合には、前記提供された前記特定情報を基に前記格付区分を特定し、当該特定した前記格付区分を、前記提供された前記段階と前記提供された前記識別情報とに紐づけて前記格付データに格納する第二更新手段、として機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、格付の評価結果を自己査定に連動したり自己査定の評価結果を格付に連動したりする等、格付と自己査定の連動を柔軟に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、業務フローの全体概要の一例および画面とステータスの遷移の全体概要の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る業務支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、各種マスタおよび処理前の各種データの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本実施形態に係る業務支援装置が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、相互更新マスタにおいて格付準備処理時の更新有無を「更新なし」とした場合における格付準備処理の開始前後のデータの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、一次格付登録処理の処理前後のデータの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、一次格付承認処理の処理前後のデータの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、二次格付登録処理の処理前後のデータの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、二次格付承認処理の処理前後のデータの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、相互更新マスタにおいて格付準備処理時の更新有無を「更新あり」とした場合における格付準備処理の開始前後のデータの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、一次格付登録処理の処理前後のデータの一例を示す図である。
【
図12】
図12は、一次格付承認処理の処理前後のデータの一例を示す図である。
【
図13】
図13は、二次格付登録処理の処理前後のデータの一例を示す図である。
【
図14】
図14は、二次格付承認処理の処理前後のデータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る業務支援装置、業務支援方法、および業務支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0015】
[1.概要]
まず、
図1を参照して、業務フローの全体概要の一例および画面とステータスの遷移の全体概要を説明する。
【0016】
図1の「1.格付・査定業務フロー」について、まず格付又は自己査定をする対象を抽出し、格付区分、事故情報、延滞情報、財務状況、債権状況等をベースに格付又は自己査定を行い、一次格付業務では、一次格付区分の決定・承認、一次格付区分決定・承認コメントの設定、格付ステータス(状況)の更新を行い、一次査定業務では、一次査定区分の決定・承認、一次査定区分決定・承認コメントの設定、査定ステータス(状況)の更新を行う。
【0017】
さらに格付区分、事故情報、延滞情報、財務状況、債権状況等をベースに二次格付又は二次査定を行う。二次格付業務では、二次格付区分の決定・承認、二次格付区分決定・承認コメントの設定、格付ステータス(状況)の更新を行い、二次査定業務では、二次査定区分の決定・承認、二次査定区分決定・承認コメントの設定、査定ステータス(状況)の更新を行う。格付または自己査定業務の終了後に数値集計、締め処理を行うという業務フローとなる。
【0018】
本実施形態は、一次格付業務と一次査定業務の間、または二次格付業務と二次査定業務の間を、マスタによって、格付の結果を自己査定に連動する、または自己査定の結果を格付に連動する、どちらも連動しないなど各社の更新の方向に合わせて更新可能とし、さらに、格付または自己査定の判断の結果のみを更新する、格付または自己査定の理由(コメント)を含め更新する、承認ワークフローのステータスも含めて更新するなど更新対象の項目を設定可能とする。
【0019】
現在、多くの金融機関で収益力低下が課題となっている中、収益に直接貢献しない信用リスク管理業務にはさらなる効率化が求められている。本発明によって個社の規定や体制に応じた様々な運用が可能となり、自動更新された結果を手動で変更する作業の削減、変更による人的ミスの防止が実現した。さらに、格付と自己査定を相互更新しない設定とする場合、格付と自己査定の乖離状況を確認する一覧表を出力することにより、融資実行の妥当性をバックテストとして検証することによって融資判断の高度化を図ることが可能となる。
【0020】
本実施形態による画面・ステータス遷移の一例(格付から自己査定への更新)は、
図1の「2.画面・ステータス遷移」で示すとおりであり、操作画面、操作指示ボタンおよびレベル(一次または二次の業務段階)の対応関係も図に示すとおりである。また、ステータス遷移は、後述する処理状況データ106dにおいて、現在の処理状況を示す「状況」に対応する。
【0021】
[2.構成]
本実施形態に係る業務支援装置100の構成の一例について、
図2等を参照して説明する。
図2は、業務支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置を基に構築したものであってもよい。
【0023】
業務支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0024】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、業務支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0025】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0026】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0027】
記憶部106は、顧客データ106a、格付承認経緯データ106b(本発明の格付データに相当)、自己査定承認経緯データ106c(本発明の自己査定データに相当)、処理状況データ106d、格付区分マスタ106e、債務者区分マスタ106f、および相互更新マスタ106g等を格納する。また、業務支援装置100は、記憶部106に格納されている各種マスタをメンテナンス(新規登録、修正、または削除)する機能を備えてもよい。
【0028】
図3には、顧客データ106aに格納される情報の一例が示されている。顧客データ106aは、顧客情報を管理するためのものである。顧客データ106aは、
図3で示すように、顧客に割当てられた顧客識別情報(例えば顧客番号、顧客名等)等を格納する。
【0029】
図3、
図5~
図14には、格付承認経緯データ106bに格納される情報の一例が示されている。格付承認経緯データ106bは、格付を管理するためのものである。格付承認経緯データ106bは、
図3、
図5~
図14で示すように、顧客識別情報、格付業務の業務段階識別情報(例えば格付レベル等)、金融機関によって定めた格付区分、登録日、登録者、承認日、承認者、およびコメント等を格納する。
【0030】
図3、
図5~
図14には、自己査定承認経緯データ106cに格納される情報の一例が示されている。自己査定承認経緯データ106cは、自己査定を管理するためのものである。自己査定承認経緯データ106cは、
図3、
図5~
図14で示すように、顧客識別情報、査定業務の業務段階識別情報(例えば査定レベル等)、金融庁の金融検査マニュアルを根拠に定められた債務者区分、登録日、登録者、承認日、承認者、およびコメント等を格納する。
【0031】
図3、
図5~
図14には、処理状況データ106dに格納される情報の一例が示されている。処理状況データ106dは、格付および自己査定の処理状況を管理するためのものである。処理状況データ106dは、
図3、
図5~
図14で示すように、顧客識別情報、格付または自己査定の処理を特定する対象処理、および処理の状況等を格納する。
【0032】
図3には、格付区分マスタ106eに格納される情報の一例が示されている。格付区分マスタ106eは、格付区分に債務者区分を対応させ、格付区分および債務者区分を管理するためのものである。格付区分マスタ106eは、
図3で示すように、格付区分、格付区分名、および債務者区分等を格納する。
【0033】
図3には、債務者区分マスタ106fに格納される情報の一例が示されている。債務者区分マスタ106fは、債務者区分を管理するためのものである。債務者区分マスタ106fは、
図3で示すように、債務者区分および債務者区分名等を格納する。
【0034】
図3、
図5~
図14には、相互更新マスタ106gに格納される情報の一例が示されている。相互更新マスタ106gは、画面ごとに、更新先、更新内容を設定し管理するためのものである。相互更新マスタ106gは、
図3、
図5~
図14で示すように、設定画面識別情報(例えば画面等)、操作識別情報(例えば更新等指示するボタン等)、格付または査定の業務段階識別情報(例えばレベル等)、連携先(例えば更新先等)、格付または債務者区分の区分更新有無、コメントの更新の有無、およびステータスの更新の有無等を格納する。
【0035】
相互更新マスタ106gのステータス更新有無について、単なるデータの更新の有無だけではなく、ワークフローを自動にするか手動にするか決めるためのものである。相互更新マスタ106gのステータス更新有無の更新対象は、債務者区分の区分更新有無、コメントの更新の有無と異なり、処理状況データ106dの処理対象「格付」または「自己査定」のレコードに含まれる「状況」の更新の有無について設定されたものである。本実施形態は、一次格付業務と一次査定業務の間、または二次格付業務と二次査定業務の間のデータの相互更新を実施するものであるので、後述する相互更新処理部102cは、処理状況データ106dの処理対象「格付」および「自己査定」の「状況」が一致しないと更新処理を実施しない。そのため、相互更新マスタ106gのステータス更新有無を「更新なし」と設定し、当該更新処理が実施された場合、その後のワークフローについては自動で更新されることはなく、手動で更新する必要がある。
【0036】
図2に戻り、制御部102は、業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0037】
制御部102は、機能概念的に、格付登録承認部102a(本発明の第一更新部に相当)、査定登録承認部102b(本発明の第一更新部に相当)、および相互更新処理部102c(本発明の確認部、第二更新部、および第三更新部を含む)などを備える。各部が実行する具体的な情報処理の内容は、[3.処理]にて詳細に説明する。
【0038】
ここで、格付登録承認部102aと相互更新処理部102cが実行する具体的な情報処理の内容は、[3.処理]にて詳細に説明するので、査定登録承認部102bが実行する情報処理の内容について、主なものを以下に説明する。
【0039】
査定準備処理画面(図示せず)において顧客番号が設定され実行ボタンが押下されると、査定登録承認部102bは、査定準備処理画面から、設定された情報、画面名称およびボタン名称を受け取る。査定登録承認部102bは、自己査定承認経緯データ106cから、受け取った顧客番号に紐づく自己査定承認経緯レコードを特定し、自己査定承認経緯レコードに含まれる債務者区分、登録日、登録者、承認日、承認者およびコメントを解除(削除)する。査定登録承認部102bは、受け取った画面名称が「査定準備処理画面」の場合は、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号と対象処理「自己査定」とに紐づく状況の値を、「一次登録前」に更新する。
【0040】
N次査定登録・承認画面(図示せず、Nは1または2)において、顧客番号、債務者区分、登録日、登録者、およびコメントが設定され登録ボタンが押下される、または、顧客番号、承認日および承認者が設定され承認ボタンが押下されると、査定登録承認部102bは、N次査定登録・承認画面から、設定された情報、画面名称、ボタン名称およびレベル「N」を受け取る。査定登録承認部102bは、受け取った画面名称が「査定準備処理画面」以外の場合は、自己査定承認経緯データ106cから、受け取った顧客番号と受け取ったレベル「N」に対応する査定レベルとに紐づく自己査定承認経緯レコードを特定し、自己査定承認経緯レコードに、受け取った情報を格納する。査定登録承認部102bは、受け取った画面名称が「査定準備処理画面」以外の場合は、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号と対象処理「自己査定」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称と受け取ったレベル「N」を基に「N次〇〇済」に更新する(※〇〇はボタン名称)。
【0041】
[3.処理]
前回の格付区分(格付)および債務者区分(自己査定)の登録/承認処理が完了していた状態において、格付区分を登録し直す場合を例にとってデータ遷移を記載する。なお、以下では、格付の結果を自己査定に連動する場合の処理を中心に説明するが、自己査定の結果を格付に連動する場合の処理も同様である。
【0042】
[パターン1:相互更新マスタにおいて格付準備処理時の更新有無を「更新なし」とした場合のデータ遷移(
図4~
図9参照)]
図5に示すように前回の格付および自己査定の二次承認処理が完了していた状態で、さらに
図3に示すように格付区分マスタ106e、債務者区分マスタ106fおよび相互更新マスタ106gが設定された場合を一例として、各種データの遷移を以下に記載する。
【0043】
(1)格付準備処理画面にて「実行」ボタン押下(
図4および
図5参照)
まず、オペレータ(一次格付の登録を行う営業店担当者EEでもよい)が、格付準備処理画面(図示せず)において、顧客番号「A」を設定し、実行ボタンを押下すると、格付登録承認部102aは、格付準備処理画面から、設定された情報、画面名称「格付準備処理画面」およびボタン名称「実行」を受け取る。
【0044】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」の場合は(ステップS1:Yes)、格付承認経緯データ106bから、受け取った顧客番号「A」に紐づく格付承認経緯レコードを特定し、格付承認経緯レコードに含まれる格付区分、登録日、登録者、承認日、承認者およびコメントを解除(削除)する(ステップS2)。
そして、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」の場合は、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と対象処理「格付」とに紐づく状況の値を、「一次登録前」に更新する(ステップS2)。
【0045】
つぎに、相互更新処理部102cは、相互更新マスタ106gから、受け取った画面名称「格付準備処理画面」と受け取ったボタン名称「実行」とに紐づく相互更新レコードを抽出する。
そして、相互更新処理部102cは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」で且つ相互更新レコードに含まれる更新先が「査定」で且つ相互更新レコードに含まれる区分更新有無およびコメント更新有無が「更新なし」の場合は(ステップS3:No)、自己査定承認経緯データ106cに対する解除(削除)の処理および処理状況データ106dに対する更新の処理を実行せずに処理を終了する。
【0046】
(2)一次格付登録・承認画面にて「登録」ボタン押下(
図4および
図6参照)
まず、営業店担当者EEが、一次格付登録・承認画面(図示せず)において、顧客番号「A」、格付区分「C1」、登録日「2022/12/8」、登録者「営業店担当者EE」、およびコメント「~~の理由からC1とする。」を設定し、登録ボタンを押下すると、格付登録承認部102aは、一次格付登録・承認画面から、設定された情報、画面名称「格付登録・承認画面」、ボタン名称「登録」およびレベル「1」を受け取る。
【0047】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、格付承認経緯データ106bから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「1」に対応する格付レベル「一次格付(営業店)」とに紐づく格付承認経緯レコードを特定し、格付承認経緯レコードに、受け取った格付区分「C1」、受け取った登録日「2022/12/8」、受け取った登録者「営業店担当者EE」、および受け取ったコメント「~~の理由からC1とする。」を格納する(ステップS5)。
【0048】
つぎに、相互更新処理部102cは、処理状況データ106dにおいて、受け取った顧客番号「A」に紐づく対象処理「格付」の状況の値と対象処理「自己査定」の状況の値が一致しているか確認する。
そして、相互更新処理部102cは、状況の値が一致していない場合は(ステップS6:No)、自己査定承認経緯データ106cに対する更新の処理と処理状況データ106d(対象処理「自己査定」)に対する更新の処理を実行せずステップS9へ進む。
【0049】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と対象処理「格付」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「登録」と受け取ったレベル「1」を基に「一次登録済」に更新する(ステップS9)。
【0050】
(3)一次格付登録・承認画面にて「承認」ボタン押下(
図4および
図7参照)
まず、支店長FFが、一次格付登録・承認画面(図示せず)において、顧客番号「A」、承認日「2022/12/10」および承認者「支店長FF」を設定し、承認ボタンを押下すると、格付登録承認部102aは、一次格付登録・承認画面から、設定された情報、画面名称「格付登録・承認画面」、ボタン名称「承認」およびレベル「1」を受け取る。
【0051】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、格付承認経緯データ106bから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「1」に対応する格付レベル「一次格付(営業店)」とに紐づく格付承認経緯レコードを特定し、格付承認経緯レコードに、受け取った承認日「2022/12/10」および受け取った承認者「支店長FF」を格納する(ステップS5)。
【0052】
つぎに、相互更新処理部102cは、処理状況データ106dにおいて、受け取った顧客番号「A」に紐づく対象処理「格付」の状況の値と対象処理「自己査定」の状況の値が一致しているか確認する。
そして、相互更新処理部102cは、状況の値が一致していない場合は(ステップS6:No)、自己査定承認経緯データ106cに対する更新の処理と処理状況データ106d(対象処理「自己査定」)に対する更新の処理を実行せずステップS9へ進む。
【0053】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と対象処理「格付」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「承認」と受け取ったレベル「1」を基に「一次承認済」に更新する(ステップS9)。
【0054】
(4)二次格付登録・承認画面にて「登録」ボタン押下(
図4および
図8参照)
まず、本部担当者GGが、二次格付登録・承認画面(図示せず)において、顧客番号「A」、格付区分「C1」、登録日「2022/12/12」、登録者「本部担当者GG」、およびコメント「~~の理由からC1とする支店判断を踏襲。」を設定し、登録ボタンを押下すると、格付登録承認部102aは、二次格付登録・承認画面から、設定された情報、画面名称「格付登録・承認画面」、ボタン名称「登録」およびレベル「2」を受け取る。
【0055】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、格付承認経緯データ106bから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「2」に対応する格付レベル「二次格付(本部)」とに紐づく格付承認経緯レコードを特定し、格付承認経緯レコードに、受け取った格付区分「C1」、受け取った登録日「2022/12/12」、受け取った登録者「本部担当者GG」、および受け取ったコメント「~~の理由からC1とする支店判断を踏襲。」を格納する(ステップS5)。
【0056】
つぎに、相互更新処理部102cは、処理状況データ106dにおいて、受け取った顧客番号「A」に紐づく対象処理「格付」の状況の値と対象処理「自己査定」の状況の値が一致しているか確認する。
そして、相互更新処理部102cは、状況の値が一致していない場合は(ステップS6:No)、自己査定承認経緯データ106cに対する更新の処理と処理状況データ106d(対象処理「自己査定」)に対する更新の処理を実行せずステップS9へ進む。
【0057】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と対象処理「格付」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「登録」と受け取ったレベル「2」を基に「二次登録済」に更新する(ステップS9)。
【0058】
(5)二次格付登録・承認画面にて「承認」ボタン押下(
図4および
図9参照)
まず、本部承認者HHが、二次格付登録・承認画面(図示せず)において、顧客番号「A」、承認日「2022/12/15」および承認者「本部承認者HH」を設定し、承認ボタンを押下すると、格付登録承認部102aは、二次格付登録・承認画面から、設定された情報、画面名称「格付登録・承認画面」、ボタン名称「承認」およびレベル「2」を受け取る。
【0059】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、格付承認経緯データ106bから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「2」に対応する格付レベル「二次格付(本部)」とに紐づく格付承認経緯レコードを特定し、格付承認経緯レコードに、受け取った承認日「2022/12/15」および受け取った承認者「本部承認者HH」を格納する(ステップS5)。
【0060】
つぎに、相互更新処理部102cは、処理状況データ106dにおいて、受け取った顧客番号「A」に紐づく対象処理「格付」の状況の値と対象処理「自己査定」の状況の値が一致しているか確認する。
そして、相互更新処理部102cは、状況の値が一致していない場合は(ステップS6:No)、自己査定承認経緯データ106cに対する更新の処理と処理状況データ106d(対象処理「自己査定」)に対する更新の処理を実行せずステップS9へ進む。
【0061】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と対象処理「格付」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「承認」と受け取ったレベル「2」を基に「二次承認済」に更新する(ステップS9)。
【0062】
[パターン2:相互更新マスタにおいて格付準備処理時の更新有無を「更新あり」とした場合のデータ遷移(
図4、
図10~
図14参照)]
図10に示すように前回の格付および自己査定の二次承認処理が完了していた状態で、さらに、
図10に示すような相互更新マスタ106gが設定された場合を一例として、各種データの遷移を以下に記載する。なお、その他のマスタ(格付区分マスタ106e等)は、
図3と同様である。
【0063】
(1)格付準備処理画面にて「実行」ボタン押下(
図4および
図10参照)
まず、オペレータ(一次格付の登録を行う営業店担当者EEでもよい)が、格付準備処理画面(図示せず)において、顧客番号「A」を設定し、実行ボタンを押下すると、格付登録承認部102aは、格付準備処理画面から、設定された情報、画面名称「格付準備処理画面」およびボタン名称「実行」を受け取る。
【0064】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」の場合は(ステップS1:Yes)、格付承認経緯データ106bから、受け取った顧客番号「A」に紐づく格付承認経緯レコードを特定し、格付承認経緯レコードに含まれる格付区分、登録日、登録者、承認日、承認者およびコメントを解除(削除)する(ステップS2)。
そして、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」の場合は、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と対象処理「格付」とに紐づく状況の値を、「一次登録前」に更新する(ステップS2)。
【0065】
つぎに、相互更新処理部102cは、相互更新マスタ106gから、受け取った画面名称「格付準備処理画面」と受け取ったボタン名称「実行」とに紐づく相互更新レコードを抽出する。
そして、相互更新処理部102cは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」で且つ相互更新レコードに含まれる更新先が「査定」で且つ相互更新レコードに含まれる区分更新有無またはコメント更新有無が「更新あり」の場合は(ステップS3:Yes)、自己査定承認経緯データ106cから、受け取った顧客番号「A」に紐づく自己査定承認経緯レコードを特定し、自己査定承認経緯レコードに含まれる債務者区分、登録日、登録者、承認日、承認者およびコメントを解除(削除)する(ステップS4)。
そして、相互更新処理部102cは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」で且つ相互更新レコードに含まれるステータス更新有無が「更新あり」の場合は、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と相互更新レコードに含まれる更新先「査定」に対応する対象処理「自己査定」とに紐づく状況の値を、「一次登録前」に更新する(ステップS4)。
【0066】
(2)一次格付登録・承認画面にて「登録」ボタン押下(
図4および
図11参照)
まず、営業店担当者EEが、一次格付登録・承認画面(図示せず)において、顧客番号「A」、格付区分「C1」、登録日「2022/12/8」、登録者「営業店担当者EE」、およびコメント「~~の理由からC1とする。」を設定し、登録ボタンを押下すると、格付登録承認部102aは、一次格付登録・承認画面から、設定された情報、画面名称「格付登録・承認画面」、ボタン名称「登録」およびレベル「1」を受け取る。
【0067】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、格付承認経緯データ106bから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「1」に対応する格付レベル「一次格付(営業店)」とに紐づく格付承認経緯レコードを特定し、格付承認経緯レコードに、受け取った格付区分「C1」、受け取った登録日「2022/12/8」、受け取った登録者「営業店担当者EE」、および受け取ったコメント「~~の理由からC1とする。」を格納する(ステップS5)。
【0068】
つぎに、相互更新処理部102cは、処理状況データ106dにおいて、受け取った顧客番号「A」に紐づく対象処理「格付」の状況の値と対象処理「自己査定」の状況の値が一致しているか確認する。
そして、相互更新処理部102cは、状況の値が一致している場合は(ステップS6:Yes)、相互更新マスタ106gから、受け取った画面名称「格付登録・承認画面」と受け取ったボタン名称「登録」と受け取ったレベル「1」とに紐づく相互更新レコードを抽出する。
そして、相互更新処理部102cは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外で且つ相互更新レコードに含まれる更新先が「査定」で且つ相互更新レコードに含まれる区分更新有無が「更新あり」の場合は(ステップS7:Yes)、格付区分マスタ106eから、受け取った格付区分「C1」に紐づく債務者区分「2」を取得し、債務者区分マスタ106fから、取得した債務者区分「2」に紐づく債務者区分名「その他要注意先」を取得し、自己査定承認経緯データ106cから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「1」に対応する査定レベル「一次査定(営業店)」とに紐づく自己査定承認経緯レコードを特定し、相互更新レコードに含まれるコメント更新有無が「更新あり」なので、自己査定承認経緯レコードに、取得した債務者区分「2」、取得した債務者区分名「その他要注意先」、受け取った登録日「2022/12/8」、受け取った登録者「営業店担当者EE」、および受け取ったコメント「~~の理由からC1とする。」を格納する(ステップS8)。
そして、相互更新処理部102cは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外で且つ相互更新レコードに含まれるステータス更新有無が「更新あり」の場合は(ステップS7:Yes)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と相互更新レコードに含まれる更新先「査定」に対応する対象処理「自己査定」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「登録」と受け取ったレベル「1」を基に「一次登録済」に更新する(ステップS8)。
【0069】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と対象処理「格付」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「登録」と受け取ったレベル「1」を基に「一次登録済」に更新する(ステップS9)。
【0070】
(3)一次格付登録・承認画面にて「承認」ボタン押下(
図4および
図12参照)
まず、支店長FFが、一次格付登録・承認画面(図示せず)において、顧客番号「A」、承認日「2022/12/10」および承認者「支店長FF」を設定し、承認ボタンを押下すると、格付登録承認部102aは、一次格付登録・承認画面から、設定された情報、画面名称「格付登録・承認画面」、ボタン名称「承認」およびレベル「1」を受け取る。
【0071】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、格付承認経緯データ106bから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「1」に対応する格付レベル「一次格付(営業店)」とに紐づく格付承認経緯レコードを特定し、格付承認経緯レコードに、受け取った承認日「2022/12/10」および受け取った承認者「支店長FF」を格納する(ステップS5)。
【0072】
つぎに、相互更新処理部102cは、処理状況データ106dにおいて、受け取った顧客番号「A」に紐づく対象処理「格付」の状況の値と対象処理「自己査定」の状況の値が一致しているか確認する。
そして、相互更新処理部102cは、状況の値が一致している場合は(ステップS6:Yes)、相互更新マスタ106gから、受け取った画面名称「格付登録・承認画面」と受け取ったボタン名称「承認」と受け取ったレベル「1」に紐づく相互更新レコードを抽出する。
そして、相互更新処理部102cは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外で且つ相互更新レコードに含まれる更新先が「査定」で且つ相互更新レコードに含まれる区分更新有無またはコメント更新有無が「更新あり」の場合は(ステップS7:Yes)、自己査定承認経緯データ106cから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「1」に対応する査定レベル「一次査定(営業店)」とに紐づく自己査定承認経緯レコードを特定し、自己査定承認経緯レコードに、受け取った承認日「2022/12/10」および受け取った承認者「支店長FF」を格納する(ステップS8)。
そして、相互更新処理部102cは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外で且つ相互更新レコードに含まれるステータス更新有無が「更新あり」の場合は(ステップS7:Yes)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と相互更新レコードに含まれる更新先「査定」に対応する対象処理「自己査定」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「承認」と受け取ったレベル「1」を基に「一次承認済」に更新する(ステップS8)。
【0073】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と対象処理「格付」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「承認」と受け取ったレベル「1」を基に「一次承認済」に更新する(ステップS9)。
【0074】
(4)二次格付登録・承認画面にて「登録」ボタン押下(
図4および
図13)
まず、本部担当者GGが、二次格付登録・承認画面(図示せず)において、顧客番号「A」、格付区分「C1」、登録日「2022/12/12」、登録者「本部担当者GG」、およびコメント「~~の理由からC1とする支店判断を踏襲。」を設定し、登録ボタンを押下すると、格付登録承認部102aは、二次格付登録・承認画面から、設定された情報、画面名称「格付登録・承認画面」、ボタン名称「登録」およびレベル「2」を受け取る。
【0075】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、格付承認経緯データ106bから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「2」に対応する格付レベル「二次格付(本部)」とに紐づく格付承認経緯レコードを特定し、格付承認経緯レコードに、受け取った格付区分「C1」、受け取った登録日「2022/12/12」、受け取った登録者「本部担当者GG」、および受け取ったコメント「~~の理由からC1とする支店判断を踏襲。」を格納する(ステップS5)。
【0076】
つぎに、相互更新処理部102cは、処理状況データ106dにおいて、受け取った顧客番号「A」に紐づく対象処理「格付」の状況の値と対象処理「自己査定」の状況の値が一致しているか確認する。
そして、相互更新処理部102cは、状況の値が一致している場合は(ステップS6:Yes)、相互更新マスタ106gから、受け取った画面名称「格付登録・承認画面」と受け取ったボタン名称「登録」と受け取ったレベル「2」とに紐づく相互更新レコードを抽出する。
そして、相互更新処理部102cは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外で且つ相互更新レコードに含まれる更新先が「査定」で且つ相互更新レコードに含まれる区分更新有無が「更新あり」の場合は(ステップS7:Yes)、格付区分マスタ106eから、受け取った格付区分「C1」に紐づく債務者区分「2」を取得し、債務者区分マスタ106fから、取得した債務者区分「2」に紐づく債務者区分名「その他要注意先」を取得し、自己査定承認経緯データ106cから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「2」に対応する査定レベル「二次査定(本部)」とに紐づく自己査定承認経緯レコードを特定し、相互更新レコードに含まれるコメント更新有無が「更新なし」なので、自己査定承認経緯レコードに、取得した債務者区分「2」、取得した債務者区分名「その他要注意先」、受け取った登録日「2022/12/12」、および受け取った登録者「本部担当者GG」を格納する(ステップS8)(受け取ったコメント「~~の理由からC1とする支店判断を踏襲。」は格納しない)。
そして、相互更新処理部102cは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外で且つ相互更新レコードに含まれるステータス更新有無が「更新あり」の場合は(ステップS7:Yes)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と相互更新レコードに含まれる更新先「査定」に対応する対象処理「自己査定」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「登録」と受け取ったレベル「2」を基に「二次登録済」に更新する(ステップS8)。
【0077】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と対象処理「格付」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「登録」と受け取ったレベル「2」を基に「二次登録済」に更新する(ステップS9)。
【0078】
(5)二次格付登録・承認画面にて「承認」ボタン押下(
図4および
図14)
まず、本部承認者HHが、二次格付登録・承認画面(図示せず)において、顧客番号「A」、承認日「2022/12/15」および承認者「本部承認者HH」を設定し、承認ボタンを押下すると、格付登録承認部102aは、二次格付登録・承認画面から、設定された情報、画面名称「格付登録・承認画面」、ボタン名称「承認」およびレベル「2」を受け取る。
【0079】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、格付承認経緯データ106bから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「2」に対応する格付レベル「二次格付(本部)」とに紐づく格付承認経緯レコードを特定し、格付承認経緯レコードに、受け取った承認日「2022/12/15」および受け取った承認者「本部承認者HH」を格納する(ステップS5)。
【0080】
つぎに、相互更新処理部102cは、処理状況データ106dにおいて、受け取った顧客番号「A」に紐づく対象処理「格付」の状況の値と対象処理「自己査定」の状況の値が一致しているか確認する。
そして、相互更新処理部102cは、状況の値が一致している場合は(ステップS6:Yes)、相互更新マスタ106gから、受け取った画面名称「格付登録・承認画面」と受け取ったボタン名称「承認」と受け取ったレベル「2」とに紐づく相互更新レコードを抽出する。
そして、相互更新処理部102cは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外で且つ相互更新レコードに含まれる更新先が「査定」で且つ相互更新レコードに含まれる区分更新有無またはコメント更新有無が「更新あり」の場合は(ステップS7:Yes)、自己査定承認経緯データ106cから、受け取った顧客番号「A」と受け取ったレベル「2」に対応する査定レベル「二次査定(本部)」とに紐づく自己査定承認経緯レコードを特定し、自己査定承認経緯レコードに、受け取った承認日「2022/12/15」および受け取った承認者「本部承認者HH」を格納する(ステップS8)。
そして、相互更新処理部102cは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外で且つ相互更新レコードに含まれるステータス更新有無が「更新あり」の場合は(ステップS7:Yes)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と相互更新レコードに含まれる更新先「査定」に対応する対象処理「自己査定」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「承認」と受け取ったレベル「2」を基に「二次承認済」に更新する(ステップS8)。
【0081】
つぎに、格付登録承認部102aは、受け取った画面名称が「格付準備処理画面」以外の場合は(ステップS1:No)、処理状況データ106dに含まれる、受け取った顧客番号「A」と対象処理「格付」とに紐づく状況の値を、受け取ったボタン名称「承認」と受け取ったレベル「2」を基に「二次承認済」に更新する(ステップS9)。
【0082】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0083】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0084】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0085】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0086】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0087】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0088】
また、業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0089】
例えば、業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0090】
また、このコンピュータプログラムは、業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0091】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0092】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0093】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0094】
また、業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0095】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は、金融機関など様々な業界において有用である。
【符号の説明】
【0097】
100 業務支援装置
102 制御部
102a 格付登録承認部
102b 査定登録承認部
102c 相互更新処理部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 顧客データ
106b 格付承認経緯データ
106c 自己査定承認経緯データ
106d 処理状況データ
106e 格付区分マスタ
106f 債務者区分マスタ
106g 相互更新マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク