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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151281
(43)【公開日】2024-10-24
(54)【発明の名称】光源ビームを調整可能なトイガン
(51)【国際特許分類】
   F41B 11/89 20130101AFI20241017BHJP
   A63H 33/22 20060101ALI20241017BHJP
   A63H 33/18 20060101ALI20241017BHJP
【FI】
F41B11/89
A63H33/22 A
A63H33/18 G
A63H33/18 D
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097778
(22)【出願日】2023-06-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-29
(31)【優先権主張番号】202310378932.9
(32)【優先日】2023-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523227018
【氏名又は名称】逵恩室内設計諮詢(上海)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】郭 紹万
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲塋▼菲
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150CA13
2C150DG01
2C150DG13
2C150DG34
2C150DH01
2C150DK17
2C150EB01
2C150EB19
2C150EB37
2C150EC06
2C150EC18
2C150FA03
(57)【要約】
【課題】レンズアセンブリを使用して光源が発するビームのスポットサイズを調整することによって、トイガンの面白さを高め、プレイヤーの体験をさらに向上させることができる、光源ビームを調整可能なトイガンを提供する。
【解決手段】トイガンは、トイガンの縦軸に沿って設けられ、少なくとも1つのゲル弾を受けるための発射管400と、発射管400に操作可能に接続され、縦軸に沿って少なくとも1つのゲル弾を発射するように設けられる推進システムと、ビームを発生させて前記縦軸に沿って発射するための光源500であって、ビームは少なくともゲル弾が発射管400の出口から離れた後にゲル弾に照射する光源500と、光源500の照射側に設けられ、縦軸上を移動可能であり、光源500が発するビームのスポットサイズを調整するためのレンズアセンブリ600、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源ビームを調整可能なトイガンであって、
前記トイガンの縦軸に沿って設けられ、少なくとも1つのゲル弾を受けるための発射管と、
前記発射管に操作可能に接続され、前記縦軸に沿って前記少なくとも1つのゲル弾を発射するように設けられる推進システムと、
ビームを発生させて前記縦軸に沿って発射するための光源であって、前記ビームは少なくとも前記ゲル弾が前記発射管の出口から離れた後に前記ゲル弾に照射する光源と、
前記光源の照射側に設けられ、前記光源が発する前記ビームのスポットサイズを調整するように前記縦軸上を移動可能であるレンズアセンブリと、を含むことを特徴とする光源ビームを調整可能なトイガン。
【請求項2】
前記レンズアセンブリは接続部品、及び前記接続部品に固定して設けられる凸レンズを含むことを特徴とする請求項1に記載のトイガン。
【請求項3】
前記凸レンズの一方の面は平面、他方の面は凸面であるか、又は両面はいずれも凸面であることを特徴とする請求項2に記載のトイガン。
【請求項4】
前記発射管の出口の下方に固定して設けられる固定座をさらに含み、前記固定座の内部の一端に前記レンズアセンブリが収容されることを特徴とする請求項3に記載のトイガン。
【請求項5】
前記固定座の内壁は前記レンズアセンブリの外壁と螺合し、前記レンズアセンブリの前記固定座外に露出する端面は調整部材を有し、前記調整部材によって前記レンズアセンブリを前記縦軸の方向に移動させるように回転させることが可能であることを特徴とする請求項4に記載のトイガン。
【請求項6】
前記調整部材は前記接続部品の一側の端面に設けられる2つの溝として構成されることを特徴とする請求項5に記載のトイガン。
【請求項7】
前記調整部材は前記接続部品の一側の端面に設けられるバンプとして構成され、前記バンプは対称的に分布する2つのバンプ又は周方向に均一に分布する4つのバンプであることを特徴とする請求項5に記載のトイガン。
【請求項8】
前記光源は前記固定座内の前記レンズアセンブリと対向する他端に設けられることを特徴とする請求項4に記載のトイガン。
【請求項9】
前記光源及び前記推進システムは電源に制御可能に接続され、前記光源はレーザーを含むことを特徴とする請求項1に記載のトイガン。
【請求項10】
前記推進システムはラック及びピニオンアセンブリを含み、前記ラック及びピニオンアセンブリはシリンダー内に位置決めされたピストンに操作可能に連結され、前記推進システムにはコイルばねがさらに配置され、前記コイルばねが圧縮状態から解放状態になると、前記ピストンを駆動して後ろ向き位置から前向き位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載のトイガン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイガンの技術分野に関し、特に光源ビームを調整可能なトイガンに関する。
【背景技術】
【0002】
トイガンは子供や若者の間でとても人気があり、一般的に、例えば狩猟ゲーム、格闘又は戦争ゲームなどのゲームやスポーツ活動に使用されている。トイガンの外形は一般的に実銃と類似して設計されているとともに、臨場感を生み出してプレイヤーを惹き付けるように光や音の効果も装備されている。
【0003】
しかしながら、従来のトイガンは暗闇の中で使用されることがあまりないのであり、その理由として、暗闇の中ではプレイヤーはトイガンから弾丸を射出する効果が見えず、さらに暗闇の中でトイガンを使用するときにプレイヤーが感じる興奮や楽しさを低下させてしまう。近年、トイガンにいくつかの改良が加えられ、発光弾丸機能が追加されており、それによってプレイヤーは暗闇の中でシューティングゲームをプレイすることができる。これらのトイガンの発光弾丸は一般的に、蛍光顔料又は燐光顔料が塗布されており、所望の発光効果を達成するには、弾丸がトイガンから射出される前に光源にさらされる必要がある。従来の発光弾丸の欠点の1つは、弾丸を光源に晒して弾丸を発光させてからゲームを開始する必要があることである。その結果、プレイヤーに不便をもたらし、ゲームをすぐに開始できないのは、弾丸を光源にさらすための準備時間がより長いからである。また、弾丸が不均一に光源にさらされるか、又は光源にさらされる時間が不足すると、弾丸がトイガンから射出された後に所望の発光効果を提供できず、さらにゲームの全体的な興奮を低下させてしまう。
【0004】
現在、柔らかい弾を事前に光源にさらすことなく、宇宙兵器に似た発光する柔らかい弾の視覚効果を生み出すことができるトイガンが開示されており、従って、ゲーム準備時間を短縮させる一方、このトイガンは光源ビームのスポットサイズを調整できず、トイガンの面白さを低下させてしまう。
【0005】
上記欠点及びほかの欠点に鑑みて、トイガンの面白さを高め、プレイヤーの体験をさらに向上させることができる光源ビームのスポットサイズを調整可能なトイガンが強く望まれている。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、トイガンの面白さを高め、プレイヤーの体験をさらに向上させることができる光源ビームを調整可能なトイガンを提供することを目的とする。
【0007】
本発明は光源ビームを調整可能なトイガンであって、前記トイガンの縦軸に沿って設けられ、少なくとも1つのゲル弾を受けるための発射管と、前記発射管に操作可能に接続され、前記縦軸に沿って前記少なくとも1つのゲル弾を発射するように設けられる推進システムと、ビームを発生させて前記縦軸に沿って発射するための光源であって、前記ビームは少なくとも前記ゲル弾が前記発射管の出口から離れた後に前記ゲル弾に照射する光源と、前記光源の照射側に設けられ、前記縦軸上を移動可能であり、前記光源が発する前記ビームのスポットサイズを調整するためのレンズアセンブリと、を含むことを特徴とする光源ビームを調整可能なトイガン。
【0008】
好ましくは、前記レンズアセンブリは接続部品、及び前記接続部品に固定して設けられる凸レンズを含む。
【0009】
好ましくは、前記凸レンズの一方の面は平面、他方の面は凸面であるか、又は両面はいずれも凸面である。
【0010】
好ましくは、前記発射管の出口の下方に固定して設けられる固定座をさらに含み、前記固定座の内部の一端に前記レンズアセンブリが収容される。
【0011】
好ましくは、前記固定座の内壁は前記レンズアセンブリの外壁と螺合し、前記レンズアセンブリの前記固定座外に露出する端面は調整部材を有し、前記調整部材によって前記レンズアセンブリを前記縦軸方向に移動させるように回転させることが可能である。
【0012】
好ましくは、前記調整部材は前記接続部品の一側の端面に設けられる2つの溝として構成される。
【0013】
好ましくは、前記調整部材は前記接続部品の一側の端面に設けられるバンプとして構成され、前記バンプは対称的に分布する2つのバンプ又は周方向に均一に分布する4つのバンプである。
【0014】
好ましくは、前記光源は前記固定座内の前記レンズアセンブリと対向する他端に設けられる。
【0015】
好ましくは、前記光源及び前記推進システムは電源に制御可能に接続され、前記光源はレーザーを含む。
【0016】
好ましくは、前記推進システムはラック及びピニオンアセンブリを含み、前記ラック及びピニオンアセンブリはシリンダー内に位置決めされたピストンに操作可能に連結され、前記推進システムにはコイルばねがさらに配置され、前記コイルばねが圧縮状態から解放状態になると、前記ピストンを駆動して後ろ向き位置から前向き位置に移動させる。
【0017】
本発明の有益な効果について、本発明に係る光源ビームを調整可能なトイガンは、レンズアセンブリを使用して光源が発するビームのスポットサイズを調整することによって、トイガンの面白さを高め、プレイヤーの体験をさらに向上させる。
【0018】
本発明の実施例又は従来技術の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかなように、以下説明される図面は単に本発明のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいてほかの図面を得ることもできる。本発明の上記及び/又は付加的な態様及び利点は以下の図面を参照しながら行われる実施形態の説明から明らかで理解されやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の好適な実施形態に係る光源ビームを調整可能なトイガンの断面図である。
図2】本発明の好適な実施形態に係る光源ビームを調整可能なトイガンの部分拡大図である。
図3】本発明の好適な実施形態に係る光源ビームを調整可能なトイガンのレンズアセンブリの断面模式図である。
図4(a)】本発明の好適な実施形態に係る光源ビームを調整可能なトイガンのレンズアセンブリの正面模式図である。
図4(b)】本発明の好適な実施形態に係る光源ビームを調整可能なトイガンのレンズアセンブリの斜視模式図である。
図4(c)】本発明の別の好適な実施形態に係る光源ビームを調整可能なトイガンのレンズアセンブリの正面模式図である。
図5】本発明の好適な実施形態に係る光源ビームを調整可能なトイガンの部分断面図であり、ゲル弾が発射管から発射されている様子及びビームが調整された後に発射されたゲル弾を照明している様子を示す。
図6】本発明の好適な実施形態に係るビームのスポット調整の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施例の図面を参照しながら本発明の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明し、明らかなように、説明される実施例は単に本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得るほかの実施例はすべて本発明の保護範囲に属する。
【0021】
本発明の説明では、理解すべき点として、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」などで指示される方位又は位置関係は図示に基づく方位又は位置関係であり、単に本発明を簡便に説明するためのものであり、係る装置又は素子が必ず特定の方位を有したり、特定の方位で構成及び操作されたりすることを指示又は暗示しないため、本発明を制限しないと理解すべきである。また、用語「第1」、「第2」は単に説明の目的に使用され、相対的な重要性を指示又は暗示したり指示される技術的特徴の数を暗黙的に示したりしないと理解すべきである。それによって、「第1」、「第2」で限定される特徴は1つ又はより多くの前記特徴を明示的又は暗黙的に含んでもよい。本発明の説明では、特に明確な限定がない限り、「複数」の意味は2つ以上である。
【0022】
なお、本発明の説明では、明確な規定及び限定がない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、又は一体的接続であってもよく、機械的接続、電気的接続又は相互通信であってもよく、直接連結、中間媒体を介する間接連結、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本発明における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0023】
本発明では、特に明確な規定及び限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1と第2特徴が直接接触することを含んでもよいし、第1と第2特徴が直接接触するのではなくそれらの間にある別の特徴を介して接触することを含んでもよい。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」及び「上側」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを含むか、又は単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことを示す。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」及び「下側」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下及び斜め下にあることを含むか、又は単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも小さいことを示す。
【0024】
本発明の実施形態におけるトイガンが発射するゲル弾材料は親水性材料であり、強い親水性基材料を有する吸水性樹脂であり得る。この親水性を有するゲル弾は水と接触する前に硬質粒子弾体であり、弾体は水に浸されると、体積が膨張し、吸水して元の体積の数倍に膨張する。吸水後のゲル弾は本発明の実施形態における発射弾丸として使用できる。本発明におけるゲル弾はさらに柔らかい弾、ボール又はほかの適切な発射体であり得る。本発明の実施形態におけるトイガンは、ユーザーの様々な需要を満たすように娯楽、競技などの様々な側面に使用され得る。
【0025】
以下、図1~5(1つの図面又は図面の任意の組み合わせ)を参照しながら本発明の光源ビームを調整可能なトイガンを説明する。図1~5に示すように、本発明に係る光源ビームを調整可能なトイガンの好適な実施例が示されている。本発明の好適な実施形態における光源ビームを調整可能なトイガンは銃身10及び銃把アセンブリ30を含む。銃把アセンブリ30は銃身10の下面に固定される。本発明の各好適な実施例では、トイガン1はいずれも1つの引き金アセンブリ50が配置されている。図1に示すように、引き金アセンブリ50は好適には、銃把アセンブリ30に取り付けられる。
【0026】
本発明の各好適な実施例によれば、銃身10は電源100、推進システム300、発射管400、光源500及びレンズアセンブリ600を収容することに用いられる。推進システム300はモータ310を有する。
【0027】
本発明の各好適な実施例によれば、図1に示すように、トイガン1のモータ310、光源500及び引き金アセンブリ50は銃身10内の電源100に制御可能に連結される。なお、プレイヤーが引き金アセンブリ50を手動で引くと、電源100はモータ310を駆動するとともにトイガン1の光源500をオンにする。非制限的な例として、トイガン1の電源100は好適にはバッテリ又はほかの任意の適切な電源を使用する。本発明の各好適な実施例では、引き金アセンブリ50が引かれると、電源100はモータ310を駆動し、さらに推進システム300に発射管400から少なくとも1つのゲル弾70を発射させる。
【0028】
各好適な実施例では、図1に示すように、トイガン1の発射管400は前記トイガン1の縦軸に沿って設けられ、少なくとも1つのゲル弾70を受けることに用いられる。なお、ここに記載れる「縦軸」とは、トイガン1の銃身の軸方向であり、即ち図面の水平方向である。好適には、発射管400は推進システム300に連結される。
【0029】
各好適な実施例では、推進システム300は、前記発射管400に操作可能に接続され、前記縦軸に沿って前記少なくとも1つのゲル弾70を発射するように設けられる。好適には、図1に示すように、本発明のトイガン1の推進システム300は1つの前端710と1つの後端730とを有するチャンバー700内に含まれる。本発明の各好適な実施例では、トイガン1の推進システム300は1つのラック及びピニオンアセンブリを含む。必要に応じて、本発明のトイガン1の推進システム300はさらにほかの適切な直線運動変換装置を含んでもよい。図1に示すように、推進システム300のラック及びピニオンアセンブリはシリンダー350内に位置決めされた1つのピストン330に操作可能に連結される。好適には、シリンダー350はトイガン1の発射管400に連結される1つのノズル351を有する。
【0030】
本発明の各好適な実施例では、ラック及びピニオンアセンブリのラック325はピストン330の下側に連結され、ラックとピニオンアセンブリのピニオン320とを噛合させることに用いられる。各好適な実施例では、駆動用のモータ310はピニオン320を回転駆動し、最終的にラック325を駆動し、さらにピストン330を後ろへ移動させる。なお、ピストン330が後ろへ移動すると、空気はシリンダー350のノズル351を通過してシリンダー350に吸入され、シリンダー350のノズル351がトイガン1の発射管400に装入される少なくとも1つのゲル弾70により密閉された後、この吸入された空気はシリンダー350内に圧縮される。
【0031】
本発明の各好適な実施例では、ピニオン320は好適には、1つの歯状半円周と1つの滑らかな半円周とを有するハーフギアを使用する。なお、ピニオン320の歯状半円周はラック325と噛合してピストン330を後ろへ移動させることに用いられ、ピニオン320の滑らかな半円周はコイルばね370によってピストン330をトリガーして前へ移動させることに用いられる。本発明の各好適な実施例によれば、図1に示すように、コイルばね370の一端は好適には、ピストン330に強固に連結され、コイルばね370の他端は好適には、チャンバー700の後端730に位置決めされた1つのアンカー部品390に強固に連結される。なお、ピストン330が後ろへ移動すると、コイルばね370が圧縮され、ピストン320の滑らかな半円周がラック325と対向すると、圧縮されたコイルばね370が解放されて解放状態になり、さらにピストン330を駆動して前へ移動させる。ピストン330は逆にシリンダー350内の圧縮空気をノズル351を通過させて発射管400に入らせ、さらに発射管400内に送入されたゲル弾70を少なくとも1つ発射する。
【0032】
本発明の各好適な実施例によれば、図1に示すように、ピストン330は先端部331aを有する1つのフック331が配置されている。フック331は好適にはピストン330の後端部分から形成されて延伸する。各好適な実施例では、ピストン330のフック331は好適には、シリンダー350の外側に位置決めされる。なお、図1に示すように、フック331の先端部331aはシリンダー350の外面に露出した1つの対応する付属品357と着脱可能に噛合することに用いられる。なお、ピストン330が後ろへ移動すると、シリンダー350がピストン330のフック331により後ろへ引っ張られ、さらにシリンダー350のノズル351が後ろへ移動する。シリンダー350のノズル351の後ろ向き移動によってシリンダー350のノズル351の上部に1つの通路17を露出させ、さらに通路17内に含まれる少なくとも1つの柔らかい弾70を発射管400に入らせる。
【0033】
本発明の各好適な実施例では、トイガン1のチャンバー700は1つの凸角750を有する。好適には、図1に示すように、凸角750はシリンダー350の後端部分に位置決めされ、シリンダー350の付属品357と分離する。本発明の各好適な実施例によれば、チャンバー700の凸角750はピストン330のフック331の先端部331aとシリンダー350の付属品357との噛合を解除することに用いられる。なお、ピストン330が後ろへ移動すると、フック331の先端部331aとシリンダー350の付属品357はチャンバー700の凸角750と面接触し、チャンバー700の凸角750はシリンダー350の付属品357の移動を阻止するとともに、シリンダー350の付属品357からフック331の先端部331aをリフトし、さらにフック331の先端部331aをシリンダー350の付属品357から解放する。好適には、チャンバー700の凸角750はシリンダー350が後ろへ移動して通路17を露出させることができる適切な位置に位置決めされ、さらに少なくとも1つのゲル弾70を発射管400内に装入することを可能にする。本発明の各好適な実施例によれば、ピストン330のフック331の先端部331aとシリンダー350の付属品357との噛合が解除されると、シリンダー350はばね359により元の位置に戻る。好適には、図1に示すように、ばね359の一端359aはシリンダー350の外面に連結され、ばね359の他端359bはチャンバー700の上側壁に強固に連結される。
【0034】
本発明の各好適な実施例によれば、図1、2及び5に示すように、光源500はビームを発生させて前記縦軸に沿って発射することに用いられ、前記ビームは少なくとも前記ゲル弾70が前記発射管400の出口から離れた後に前記ゲル弾70に照射する。非制限的な例として、トイガン1の光源500は好適にはレーザーを使用する。必要に応じて、トイガン1の光源500は例えば発光ダイオード(LED)ランプなどの任意のほかの適切な光源を使用し得る。好適な実施例では、一旦トイガン1の推進システム300が少なくとも1つのゲル弾70を発射管400から発射すると、光源500が発射するビームは前記縦軸に沿って投射する。好適には、光源500は発射管400の下部に設けられる。より好適には、光源500は発射管500の出口下方の固定座800の内部に設けられる。
【0035】
本発明の各好適な実施例によれば、レンズアセンブリ600は前記光源500の照射側(前側)に設けられ、前記縦軸方向で移動可能であることで、前記光源500が発する前記ビームのスポットサイズを調整することに用いられる。好適には、前記レンズアセンブリ600は接続部品610、及び接続部品610に固定して設けられる凸レンズ620を含む。接続部品610は好適には円筒状金属スリーブであり、ビームを透過させるように両端が貫通するものである。接続部品610の外壁にねじ山617がある。接続部品610の内壁には周方向に1周の凹溝611が形成され、凸レンズ620のエッジ621が凹溝611に嵌入されることにより、凸レンズ620が前記接続部品610内に固定される。接続部品610の金属材料は好適には銅であり得る。
【0036】
本発明の各好適な実施例によれば、図2~4に示すように、前記凸レンズ610の一方の面は平面であり、他方の面は凸面であるか、又は、両面はいずれも凸面であることで、光を収束する効果を発揮する。好適には、凸レンズ620のエッジ621の厚さは中心軸622における厚さよりも大きい。1つの好適な実施例では、凸レンズ620のエッジの厚さは2.3±0.1mmであり、中心軸での厚さは約1.8mmであり、凸レンズ620の直径は4.9±0.05mmである。
【0037】
本発明の各好適な実施例によれば、図2~4に示すように、本発明のトイガン1は発射管400の出口下方に固定して設けられる固定座800をさらに含み、固定座800は好適にはスリーブの形態である。固定座800の内部の一端(前端)はレンズアセンブリ600を収容する。好適には、固定座800の内壁はレンズアセンブリ600の外壁と螺合し、レンズアセンブリ600の前記固定座800外に露出する端面は調整部材を有し、調整部材によってレンズアセンブリ600を前記縦軸方向に移動させるように回転させることができる。好適には、調整部材は接続部品610の一側の端面615における2つの溝615aとして構成されてもよく、図4に示すように、例えばドライバなどのツール(図示せず)によって溝615aに挿入されることで、レンズアセンブリ600を容易に回転させることができ、それによって固定座800内を縦軸方向に沿って移動させる。ほかの好適な実施例では、調整部材615aは接続部品610の端面615におけるバンプ615bとして構成されてもよく、それによってユーザーはバンプ615bでレンズアセンブリ600を手動で回すことで、固定座800内を縦軸方向に沿ってより容易に移動させることができる。好適には、バンプ615bは対称的に分布する2つのバンプ又は周方向に均一に分布する4つのバンプであり得る。前記バンプは好適には円筒状バンプ又は立方体バンプであり得る。
【0038】
本発明の各好適な実施例によれば、図2、5及び6に示すように、光源500は固定座600内のレンズアセンブリ600と対向する他端(後端)に設けられ、即ち、光源500とレンズアセンブリ620はいずれも固定座600の内部に設けられる。このようにして、光源500が発するビームはレンズアセンブリ600により縦軸に沿って投射し、それによって発射管400から射出されるゲル弾70に照射する。図5に示すように、本発明の好適な実施形態における光源ビームを調整可能なトイガンの部分断面図であり、ゲル弾が発射管400から発射されている様子及びビームが調整された後に発射されたゲル弾を照明している様子を示す。レンズアセンブリ600が光源500に接近する方向に移動すると、焦点距離が小さくなり、光の収束する焦点Fが光源に近く、この場合、ビームのスポットが小さくなり、レンズアセンブリ600が光源500から離れる方向に移動すると、焦点距離が大きくなり、光の収束する焦点Fが光源から遠く、この場合、ビームのスポットが大きくなる。本発明は、ゲル弾を発射すると同時に縦軸に沿ってビームを投射し、必要に応じて光源が発するビームスポットのサイズを調整することができる。スポットが大きく調整されると、そのビームカバー範囲が大きく、発射管400から遠い範囲内であっても発射管400から射出されるゲル弾70を照明でき、即ち、長い射程内でゲル弾70を終始照明することができ、それによってトイガンの面白さを高め、プレイヤーの体験を向上させることができる。図6に示すように、所定の射程を超える場合、重力によってゲル弾70が放物線効果を示すと、大きなスポットである大きなビームカバー範囲によってゲル弾70の空中の放物線軌跡を最大限に照明でき、それによってトイガンの面白さをさらに高め、プレイヤーの体験をさらに向上させることができる。
【0039】
本発明の各好適な実施例によれば、図1に示すように、トイガン1は入口91と出口93とを有する1つの着脱可能な弾倉90が配置されている。各好適な実施例によれば、弾倉90は銃身10の外側に位置決めされ、好適には、銃身10の上面に設けられる。好適には、弾倉90は複数のゲル弾70を保存及び収容することに用いられる。各好適な実施例によれば、図1に示すように、弾倉90の出口は銃身10の通路17と着脱可能に噛合することに用いられ、さらに弾倉90内のゲル弾70を通路17を通過させて発射管400に装入することが可能である。本発明の各好適な実施例では、弾倉90はさらに1つの蓋95が配置されている。なお、弾倉90の蓋95は弾倉90の入口91と着脱可能に噛合することに用いられて、ゲル弾70が弾倉90から落ちることを防止する。
【0040】
本明細書の説明では、用語「第1」、「第2」は単に説明の目的に使用され、相対的な重要性を指示又は暗示したり指示される技術的特徴の数を暗黙的に示したりしないと理解すべきである。それによって、「第1」、「第2」で限定される特徴は少なくとも1つの前記特徴を明示的又は暗黙的に含んでもよい。本発明の説明では、特に明確な限定がない限り、「複数」の意味は少なくとも2つであり、例えば2つ、3つなどである。
【0041】
以上、本発明の実施形態を示して説明したが、上記実施形態は例示的なものであり、本発明を限定するものではないと理解でき、当業者は本発明の範囲を逸脱せずに上記実施形態に対して変更、修正、置換や変形を行うことができ、本発明の範囲は特許請求の範囲及びその同等物により限定される。
図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図4(c)】
図5
図6