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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151296
(43)【公開日】2024-10-24
(54)【発明の名称】半導体素子及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/336 20060101AFI20241017BHJP
   H01L 21/8238 20060101ALI20241017BHJP
【FI】
H01L29/78 301X
H01L29/78 301P
H01L27/092 A
H01L27/092 E
H01L27/092 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024002505
(22)【出願日】2024-01-11
(31)【優先権主張番号】10-2023-0047429
(32)【優先日】2023-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】朴 俊模
(72)【発明者】
【氏名】金 徳煥
(72)【発明者】
【氏名】孔 俊秀
(72)【発明者】
【氏名】朴 ▲よん▼皓
(72)【発明者】
【氏名】朴 亨鎭
(72)【発明者】
【氏名】李 秀鎭
(72)【発明者】
【氏名】李 晋碩
【テーマコード(参考)】
5F048
5F140
【Fターム(参考)】
5F048AA01
5F048AA07
5F048AB03
5F048AB04
5F048AC03
5F048BA01
5F048BA14
5F048BB01
5F048BB09
5F048BB11
5F048BB12
5F048BC01
5F048BC15
5F048BD06
5F048BF02
5F048BF06
5F048BF07
5F048BF15
5F048BF16
5F048BF17
5F048BG13
5F048DA27
5F048DA30
5F140AA24
5F140AA39
5F140AB03
5F140AB04
5F140AC33
5F140BA01
5F140BA03
5F140BA05
5F140BB05
5F140BC15
5F140BD11
5F140BD13
5F140BF10
5F140BF15
5F140BF17
5F140BG05
5F140BG09
5F140BG12
5F140BG14
5F140BG17
5F140BH06
5F140BH27
5F140BJ08
5F140BJ15
5F140BJ17
5F140BJ20
5F140BJ27
5F140BK09
5F140BK18
5F140BK27
5F140CB04
5F140CC03
(57)【要約】
【課題】電気的特性が向上された半導体素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体素子は、活性パターンを含む基板、前記活性パターン上で互いに垂直に離隔された第1及び第2半導体パターン、前記第1及び第2半導体パターンに連結されたソースドレーンパターン、前記第1及び第2半導体パターンの間のゲート電極、及び前記ゲート電極を囲むゲート絶縁パターンを含む。前記ゲート絶縁パターンは、前記ゲート電極を囲む高誘電パターン、前記高誘電パターンと前記ソースドレーンパターンとの間の内側スペーサー、及び前記高誘電パターンと前記内側スペーサーとの間のマスク絶縁パターンを含む。前記マスク絶縁パターンは前記内側スペーサーに対してエッチング選択比を有する。
【選択図】図6A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性パターンを含む基板と、
前記活性パターン上で互いに垂直に離隔された第1半導体パターンと及び第2半導体パターンと、
前記第1半導体パターンと及び前記第2半導体パターンに連結されたソースドレーンパターンと、
前記第1半導体パターンと及び前記第2半導体パターンの間のゲート電極と、
前記ゲート電極を囲むゲート絶縁パターンと、を含み、
前記ゲート絶縁パターンは、
前記ゲート電極を囲む高誘電パターンと、
前記高誘電パターンと前記ソースドレーンパターンとの間の内側スペーサーと、
前記高誘電パターンと前記内側スペーサーとの間のマスク絶縁パターンと、を含み、
前記マスク絶縁パターンは、前記内側スペーサーに対してエッチング選択比を有する、
半導体素子。
【請求項2】
前記マスク絶縁パターンは、前記内側スペーサーに向かう一側壁を有し、
前記マスク絶縁パターンの前記一側壁は、前記ゲート電極に向かって凹んだプロファイルを有する、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記マスク絶縁パターンは、前記第1半導体パターンから離隔される請求項1に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記マスク絶縁パターンは、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、シリコン炭窒化物、シリコン炭酸窒化物、アルミニウム酸化物、ランタン酸化物、及びチタニウム酸化物の中で少なくとも1つを含む、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記マスク絶縁パターンの少なくとも一部が前記内側スペーサーの内に埋め込まれている、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項6】
前記内側スペーサーは、前記マスク絶縁パターンの上面及び下面のうちの少なくとも1つを覆っている、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項7】
前記内側スペーサーは、前記ゲート電極に向かう外側壁を有し、
前記マスク絶縁パターンは、前記内側スペーサーの前記外側壁から前記ゲート電極に向かって突出している、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項8】
前記高誘電パターンと前記第1半導体パターンとの間の水平絶縁パターンをさらに含み、
前記水平絶縁パターンは、前記第1半導体パターンと前記内側スペーサーとの間に延在している、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項9】
前記水平絶縁パターンは、前記内側スペーサーと前記ソースドレーンパターンとの間にさらに延在している、請求項8に記載の半導体素子。
【請求項10】
前記水平絶縁パターンは、その内部にエアギャップを有する、請求項8に記載の半導体素子。
【請求項11】
活性パターンを含む基板と、
前記活性パターン上で互いに垂直に離隔された第1半導体パターン及び第2半導体パターンと、
前記第1半導体パターン及び前記第2半導体パターンに連結されたソースドレーンパターンと、
前記第1半導体パターン及び前記第2半導体パターンの間のゲート電極と、
前記ゲート電極を囲むゲート絶縁パターンと、を含み、
前記ゲート絶縁パターンは、
前記ゲート電極を囲む高誘電パターンと、
前記高誘電パターンと前記ソースドレーンパターンとの間の内側スペーサーと、
前記高誘電パターンと前記内側スペーサーとの間のマスク絶縁パターンと、を含み、
前記マスク絶縁パターンは、前記第1半導体パターンから離隔されている、
半導体素子。
【請求項12】
前記マスク絶縁パターンは、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、シリコン炭窒化物、シリコン炭酸窒化物、アルミニウム酸化物、ランタン酸化物、及びチタニウム酸化物の中で少なくとも1つを含む、請求項11に記載の半導体素子。
【請求項13】
前記内側スペーサーは、前記ゲート電極に向かう外側壁を有し、
前記マスク絶縁パターンは、前記内側スペーサーの前記外側壁から前記ゲート電極に向かって突出している、請求項11に記載の半導体素子。
【請求項14】
前記高誘電パターンと前記第1半導体パターンとの間の水平絶縁パターンをさらに含み、
前記水平絶縁パターンは、前記第1半導体パターンと前記内側スペーサーとの間に延在している、請求項11に記載の半導体素子。
【請求項15】
前記水平絶縁パターンは、その内部にエアギャップを有する、請求項14に記載の半導体素子。
【請求項16】
活性パターンを含む基板と、
前記活性パターン上で互いに垂直に離隔されて積層された複数の半導体パターンと、
前記複数の半導体パターンに連結されたソースドレーンパターンと、
前記複数の半導体パターンの中で第1半導体パターン及び第2半導体パターンの間のゲート電極と、
前記ゲート電極を囲むゲート絶縁パターンと、を含み、
前記ゲート絶縁パターンは、
前記ゲート電極を囲む高誘電パターンと、
前記高誘電パターンと前記ソースドレーンパターンとの間の内側スペーサーと、
前記高誘電パターンと前記内側スペーサーとの間のマスク絶縁パターンと、
前記高誘電パターンと前記第1半導体パターンとの間の水平絶縁パターンと、を含み、
前記水平絶縁パターンは、前記第1半導体パターンと前記内側スペーサーとの間に延在している、
半導体素子。
【請求項17】
前記水平絶縁パターンは、前記マスク絶縁パターンと前記第1半導体パターンとの間に介在している、請求項16に記載の半導体素子。
【請求項18】
前記水平絶縁パターンは、前記ゲート電極と前記第1半導体パターンとの間で水平にさらに延在している、請求項16に記載の半導体素子。
【請求項19】
前記ゲート電極は、前記複数の半導体パターンの中で最上層の半導体パターン上の上部ゲート電極を含み、
前記ゲート絶縁パターンは、前記最上層の半導体パターンと前記上部ゲート電極との間の上部ゲート絶縁パターンを含み、
前記上部ゲート絶縁パターンは、前記マスク絶縁パターンと同一の物質を含まない、請求項16に記載の半導体素子。
【請求項20】
前記水平絶縁パターンは、第1水平絶縁パターンであり、
前記高誘電パターンと前記第2半導体パターンとの間の第2水平絶縁パターンをさらに含み、
前記第1水平絶縁パターンと前記第2水平絶縁パターンは、互いに離隔されている、請求項16に記載の半導体素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体素子及びその製造方法に関し、さらに詳細には電界効果トランジスタを含む半導体素子及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子はMOS電界効果トランジスタ(MOS(Metal Oxide Semiconductor) FET)で構成された集積回路を含む。半導体素子のサイズ及びデザインルール(Design rule)がだんだん縮小されることにつれ、MOS電界効果トランジスタのサイズ縮小(scale down)もますます加速化されている。MOS電界効果トランジスタのサイズ縮小に応じて半導体素子の動作特性が低下されることができる。したがって、半導体素子の高集積化による限界を克服しながら、より優れた性能の半導体素子を形成するための様々な方法が研究されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許11,069,793 B2号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が達成しようとする一技術的課題は電気的特性が向上された半導体素子及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及された課題に制限されなく、言及されないその他の課題は下の記載から該当技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による半導体素子は、活性パターンを含む基板、活性パターン上で互いに垂直に離隔された第1及び第2半導体パターン、第1及び第2半導体パターンに連結されたソースドレーンパターン、第1及び第2半導体パターンの間のゲート電極、及びゲート電極を囲むゲート絶縁パターンを含むことができる。前記ゲート絶縁パターンは、ゲート電極を囲む高誘電パターン、高誘電パターンと前記ソースドレーンパターンとの間の内側スペーサー、及び高誘電パターンと内側スペーサーとの間のマスク絶縁パターンを含むことができる。マスク絶縁パターンは内側スペーサーに対してエッチング選択比を有することができる。
【0007】
本発明による半導体素子は、活性パターンを含む基板、活性パターン上で互いに垂直に離隔された第1及び第2半導体パターン、第1及び第2半導体パターンに連結されたソースドレーンパターン、第1及び第2半導体パターンの間のゲート電極、及びゲート電極を囲むゲート絶縁パターンを含むことができる。ゲート絶縁パターンは、ゲート電極を囲む高誘電パターン、高誘電パターンとソースドレーンパターンとの間の内側スペーサー、及び高誘電パターンと前記内側スペーサーとの間のマスク絶縁パターンを含むことができる。マスク絶縁パターンは第1半導体パターンから離隔されることができる。
【0008】
本発明による半導体素子は、活性パターンを含む基板、活性パターン上で互いに垂直に離隔されて積層された複数の半導体パターン、複数の半導体パターンに連結されたソースドレーンパターン、複数の半導体パターンの中で第1及び第2半導体パターンの間のゲート電極、及びゲート電極を囲むゲート絶縁パターンを含むことができる。ゲート絶縁パターンは、ゲート電極を囲む高誘電パターン、高誘電パターンとソースドレーンパターンとの間の内側スペーサー、高誘電パターンと内側スペーサーとの間のマスク絶縁パターン、及び高誘電パターンと第1半導体パターンとの間の水平絶縁パターンを含むことができる。水平絶縁パターンは第1半導体パターンと内側スペーサーとの間に延在することができる。
【0009】
本発明による半導体素子の製造方法は、互いに交互に積層された活性層及び犠牲層を含む積層パターンを形成すること、積層パターン上に犠牲パターンを形成すること、犠牲パターンをマスクで積層パターンをエッチングして、犠牲パターンの両側に一対のリセスを形成し、活性層の残部から互いに垂直に離隔された第1半導体パターン及び第2半導体パターンを形成すること、一対のリセス内に一対のソースドレーンパターンを形成すること、犠牲パターン及び犠牲層を除去して、第1及び第2半導体パターンを露出すること、及び第1及び第2半導体パターンの露出された面上にゲート絶縁パターン及びゲート電極を順次的に形成することを含むことができる。一対のソースドレーンパターンの間、及び第1及び第2半導体パターンの間で内側領域が定義されることができる。ゲート絶縁パターンを形成することは、内側領域の内壁を覆う内側スペーサー膜を形成すること、内側領域内で内側スペーサー膜を覆うマスク絶縁膜を形成すること、及びマスク絶縁膜をエッチングマスクで内側スペーサー膜をエッチングして内側スペーサーを形成し、マスク絶縁膜の残部からマスク絶縁パターンを形成することを含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の概念によれば、高誘電パターンは水平絶縁パターンとマスク絶縁パターンが会う領域で相対的にラウンドにならない角を有することができる。その結果、水平である方向に沿って移動しても、ゲート電極と半導体パターンとの間の垂直になる方向への距離(即ち、ゲート絶縁パターンの厚さ)が一定に維持されることができ、半導体素子の電気的特性及び信頼性が向上されることができる。
【0011】
また、マスク絶縁パターンが内側スペーサーの形成のためのエッチングマスクとして利用されることによって、内側スペーサーがソースドレーンパターン上で相対的に厚い厚さを有することができる。結果的に、トランジスタの漏洩電流が減少することができ、半導体素子の電気的特性及び信頼性が向上されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一部の実施形態による半導体素子のロジックセルを説明するための概念図である。
図2】本発明の一部の実施形態による半導体素子のロジックセルを説明するための概念図である。
図3】本発明の一部の実施形態による半導体素子のロジックセルを説明するための概念図である。
図4】本発明の一部の実施形態による半導体素子を説明するための平面図である。
図5A図4のA-A’線に沿う断面図である。
図5B図4のB-B’線に沿う断面図である。
図5C図4のC-C’線に沿う断面図である。
図5D図4のD-D’線に沿う断面図である。
図6A図5AのM1部分に対応する拡大図である。
図6B図6AのM2部分に対応する拡大図である。
図7A図5AのM1部分に対応する拡大図である。
図7B図7AのM2部分に対応する拡大図である。
図8A図5AのM1部分に対応する拡大図である。
図8B図8AのM2部分に対応する拡大図である。
図9A】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図9B】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図10A】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図10B】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図11A】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図11B】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図11C】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図12A】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図12B】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図12C】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図13A】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図13B】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図13C】本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図14A図6A及び図6Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図14B図6A及び図6Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図15A図6A及び図6Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図15B図6A及び図6Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図16A図6A及び図6Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図16B図6A及び図6Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図17A図7A及び図7Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図17B図7A及び図7Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図18A図7A及び図7Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図18B図7A及び図7Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図19A図8A及び図8Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図19B図8A及び図8Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図20A図8A及び図8Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
図20B図8A及び図8Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明をより具体的に説明するために本発明による実施形態を、添付図面を参照しながら、より詳細に説明する。
【0014】
図1乃至図3は本発明の一部の実施形態による半導体素子のロジックセルを説明するための概念図である。
【0015】
図1を参照すれば、シングルハイトセル(Single Height Cell、SHC)が提供されることができる。具体的に、基板100上に第1パワー配線M1_R1及び第2パワー配線M1_R2が提供されることができる。第1パワー配線M1_R1はソース電圧VSS、一例として接地電圧が提供される通路であり得る。第2パワー配線M1_R2はドレーン電圧VDD、一例としてパワー電圧が提供される通路であり得る。
【0016】
第1パワー配線M1_R1及び第2パワー配線M1_R2の間にシングルハイトセルSHCが定義されることができる。シングルハイトセルSHCは1つの第1活性領域AR1及び1つの第2活性領域AR2を含むことができる。第1及び第2活性領域AR1、AR2の中でいずれか1つはPMOSFET領域であり、第1及び第2活性領域AR1、AR2の中で他の1つはNMOSFET領域であり得る。再び言えば、シングルハイトセルSHCは第1パワー配線M1_R1及び第2パワー配線M1_R2の間に提供されたCMOS構造を有することができる。
【0017】
第1及び第2活性領域AR1、AR2の各々は第1方向D1に第1幅W1を有することができる。シングルハイトセルSHCの第1方向D1への長さは第1高さHE1として定義されることができる。第1高さHE1は、第1パワー配線M1_R1と第2パワー配線M1_R2との間の距離(例えば、ピッチ)と実質的に同一であることができる。
【0018】
シングルハイトセルSHCは1つのロジックセルを構成することができる。本明細書で、ロジックセルは特定機能を遂行する論理素子(例えば、AND、OR、XOR、XNOR、inverter等)を意味することができる。即ち、ロジックセルは論理素子を構成するためのトランジスタ及びトランジスタを互いに連結する配線を含むことができる。
【0019】
図2を参照すれば、ダブルハイトセル(Double Height Cell、DHC)が提供されることができる。具体的に、基板100上に第1パワー配線M1_R1、第2パワー配線M1_R2、及び第3パワー配線M1_R3が提供されることができる。第1パワー配線M1_R1は、第2パワー配線M1_R2と第3パワー配線M1_R3との間に配置されることができる。第3パワー配線M1_R3はソース電圧VSSが提供される通路であり得る。
【0020】
第2パワー配線M1_R2と第3パワー配線M1_R3との間にダブルハイトセルDHCが定義されることができる。ダブルハイトセルDHCは2つの第1活性領域AR1及び2つの第2活性領域AR2を含むことができる。
【0021】
2つの第2活性領域AR2の中で1つは第2パワー配線M1_R2に隣接することができる。2つの第2活性領域AR2の中で他の1つは第3パワー配線M1_R3に隣接することができる。2つの第1活性領域AR1は第1パワー配線M1_R1に隣接することができる。平面視において、第1パワー配線M1_R1は2つの第1活性領域AR1の間に配置されることができる。
【0022】
ダブルハイトセルDHCの第1方向D1への長さは第2高さHE2として定義されることができる。第2高さHE2は図1の第1高さHE1の約2倍であり得る。ダブルハイトセルDHCの2つの第1活性領域AR1は束ねられて1つの活性領域として動作することができる。
【0023】
本発明において、図2に示したダブルハイトセルDHCはマルチハイトセルとして定義されることができる。図示されずが、マルチハイトセルは、セル高さがシングルハイトセルSHCの約3倍であるトリプルハイトセルを含むことができる。
【0024】
図3を参照すれば、基板100上に第1シングルハイトセルSHC1、第2シングルハイトセルSHC2、及びダブルハイトセルDHCが二次元的に配置されることができる。第1シングルハイトセルSHC1は第1及び第2パワー配線M1_R1、M1_R2の間に配置されることができる。第2シングルハイトセルSHC2は第1及び第3パワー配線M1_R1、M1_R3の間に配置されることができる。第2シングルハイトセルSHC2は第1シングルハイトセルSHC1と第1方向D1に隣接することができる。
【0025】
ダブルハイトセルDHCは第2及び第3パワー配線M1_R2、M1_R3の間に配置されることができる。ダブルハイトセルDHCは第1及び第2シングルハイトセルSHC1、SHC2と第2方向D2に隣接することができる。
第1シングルハイトセルSHC1とダブルハイトセルDHCとの間、及び第2シングルハイトセルSHC2とダブルハイトセルDHCとの間に分離構造体DBが提供されることができる。分離構造体DBによって、ダブルハイトセルDHCの活性領域は、第1及び第2シングルハイトセルSHC1、SHC2の各々の活性領域から電気的に分離されることができる。
【0026】
図4は本発明の一部の実施形態による半導体素子を説明するための平面図である。図5A乃至図5Dは各々図4のA-A’線、B-B’線、C-C’線、及びD-D’線に沿う断面図である。
【0027】
図4及び図5A乃至図5Dに図示された半導体素子は、図1のシングルハイトセルSHCをより具体的に示した一例である。図4乃至図5Dを参照すれば、基板100上にシングルハイトセルSHCが提供されることができる。シングルハイトセルSHC上にはロジック回路を構成するロジックトランジスタが配置されることができる。基板100はシリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウム等を含む半導体基板であるか、或いは化合物半導体基板であり得る。一例として、基板100はシリコン基板であり得る。
【0028】
基板100は第1活性領域AR1及び第2活性領域AR2を含むことができる。第1及び第2活性領域AR1、AR2の各々は第2方向D2に延在することができる。第1活性領域AR1はNMOSFET領域及びPMOSFET領域の中で1つであり、第2活性領域AR2はNMOSFET領域及びPMOSFET領域の中で他の1つであり得る。一実施形態として、第1活性領域AR1はNMOSFET領域であり、第2活性領域AR2はPMOSFET領域であり得る。
【0029】
基板100の上部に形成されたトレンチTRによって第1活性パターンAP1及び第2活性パターンAP2が定義されることができる。第1活性パターンAP1は第1活性領域AR1上に提供されることができ、第2活性パターンAP2は第2活性領域AR2上に提供されることができる。第1及び第2活性パターンAP1、AP2は第2方向D2に延在することができる。第1及び第2活性パターンAP1、AP2は基板100の一部として、垂直に突出された部分であり得る。
【0030】
基板100上に素子分離膜STが提供されることができる。素子分離膜STはトレンチTRを満たすことができる。素子分離膜STはシリコン酸化物を含むことができる。素子分離膜STは後述する第1及び第2チャンネルパターンCH1、CH2を覆わないことができる。
【0031】
第1活性パターンAP1上に第1チャンネルパターンCH1が提供されることができる。第2活性パターンAP2上に第2チャンネルパターンCH2が提供されることができる。第1チャンネルパターンCH1及び第2チャンネルパターンCH2の各々は、順次的に積層された第1半導体パターンSP1、第2半導体パターンSP2、及び第3半導体パターンSP3を含むことができる。第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3は垂直方向(即ち、第3方向D3)に互いに離隔されることができる。
第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の各々はシリコン(Si)、ゲルマニウムGE、及びシリコン-ゲルマニウム(SiGe)の中で少なくとも1つを含むことができる。例えば、第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の各々は結晶質シリコン(crystalline silicon)を含むことができる。
【0032】
第1活性パターンAP1上に複数の第1ソースドレーンパターンSD1が提供されることができる。第1活性パターンAP1の上部に複数の第1リセスRS1が形成されることができる。第1ソースドレーンパターンSD1は第1リセスRS1内に各々提供されることができる。第1ソースドレーンパターンSD1は第1導電形の不純物領域であり得る。一対の第1ソースドレーンパターンSD1の間に第1チャンネルパターンCH1が介在されることができる。再び言えば、積層された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3が一対の第1ソースドレーンパターンSD1を互いに連結することができる。
【0033】
第2活性パターンAP2上に複数の第2ソースドレーンパターンSD2が提供されることができる。第2活性パターンAP2の上部に複数の第2リセスRS2が形成されることができる。第2ソースドレーンパターンSD2は第2リセスRS2内に各々提供されることができる。第2ソースドレーンパターンSD2は第2導電形の不純物領域であり得る。一対の第2ソースドレーンパターンSD2の間に第2チャンネルパターンCH2が介在されることができる。再び言えば、積層された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3が一対の第2ソースドレーンパターンSD2を互いに連結することができる。
【0034】
第1ソースドレーンパターンSD1の第1導電形はn形とp形の中でいずれか1つであり、第2ソースドレーンパターンSD2の第2導電形はn形とp形の中で他の1つであり得る。一実施形態として、第1導電形はn形であり、第2導電形はp形であり得る。
【0035】
第1及び第2ソースドレーンパターンSD1、SD2は選択的エピタキシアル成長(SEG)工程で形成されたエピタキシアルパターンであり得る。一例として、第1及び第2ソースドレーンパターンSD1、SD2の各々の上面は、第3半導体パターンSP3の上面より高いことができる。他の例として、第1及び第2ソースドレーンパターンSD1、SD2の中で少なくとも1つの上面は、第3半導体パターンSP3の上面と実質的に同一なレベルに位置することができる。
【0036】
本発明の一実施形態として、第1ソースドレーンパターンSD1は基板100と同一な半導体元素(例えば、Si)を含むことができる。第2ソースドレーンパターンSD2は基板100の半導体元素の格子常数より大きい格子常数を有する半導体元素(例えば、SiGe)を含むことができる。したがって、一対の第2ソースドレーンパターンSD2は、それらの間の第2チャンネルパターンCH2に圧縮応力(compressive stress)を提供することができる。
【0037】
第1及び第2ソースドレーンパターンSD1、SD2の各々の側壁は凸凹のエンボッシング形状を有することができる。再び言えば、第1及び第2ソースドレーンパターンSD1、SD2の各々の側壁は波形状のプロファイルを有することができる。第1及び第2ソースドレーンパターンSD1、SD2の各々の側壁は後述するゲート電極GEの第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3に向かって突出されることができる。
【0038】
第1及び第2チャンネルパターンCH1、CH2を横切り、第1方向D1に延在するゲート電極GEが提供されることができる。ゲート電極GEは第1ピッチに応じて第2方向D2に配列されることができる。各々のゲート電極GEは第1及び第2チャンネルパターンCH1、CH2と垂直に重畳されることができる。
【0039】
ゲート電極GEは、活性パターンAP1又はAP2と第1半導体パターンSP1との間の第1内側電極PO1、第1半導体パターンSP1と第2半導体パターンSP2との間の第2内側電極PO2、第2半導体パターンSP2と第3半導体パターンSP3との間の第3内側電極PO3、及び第3半導体パターンSP3上の外側電極PO4を含むことができる。
【0040】
図5Dを参照すれば、ゲート電極GEは第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の各々の上面TS、底面BS、及び両側壁SW上に提供されることができる。再び言えば、本実施形態によるトランジスタは、ゲート電極GEがチャンネルを3次元的に囲む3次元電界効果トランジスタ(例えば、MBCFET又はGAAFET)であり得る。
【0041】
図4乃至図5Dを再び参照すれば、ゲート電極GEの外側電極PO4の両側壁上に一対のゲートスペーサーGSが各々配置されることができる。ゲートスペーサーGSはゲート電極GEに沿って第1方向D1に延在することができる。ゲートスペーサーGSの上面はゲート電極GEの上面より高いことができる。一実施形態として、ゲートスペーサーGSはシリコン炭窒化物(SiCN)、シリコン炭酸窒化物(SiCON)、及びシリコン窒化物(SiN)の中で少なくとも1つを含むことができる。他の実施形態として、ゲートスペーサーGSはシリコン炭窒化物(SiCN)、シリコン炭酸窒化物(SiCON)、及びシリコン窒化物(SiN)の中で少なくとも2つで成された多重膜(multi-layer)を含むことができる。
【0042】
ゲート電極GE上にゲートキャッピングパターンGPが提供されることができる。ゲートキャッピングパターンGPはゲート電極GEに沿って第1の方向D1に延在することができる。ゲートキャッピングパターンGPは後述する第1及び第2層間絶縁膜110、120に対してエッチング選択性がある物質を含むことができる。具体的に、ゲートキャッピングパターンGPはシリコン酸窒化物(SiON)、シリコン炭窒化物(SiCN)、シリコン炭酸窒化物(SiCON)、及びシリコン窒化物(SiN)の中で少なくとも1つを含むことができる。
ゲート電極GEと第1チャンネルパターンCH1との間及びゲート電極GEと第2チャンネルパターンCH2との間にゲート絶縁パターンGIが介在されることができる。ゲート絶縁パターンGIは、第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の各々の上面TS、底面BS、及び両側壁SWを直接覆うことができる。ゲート絶縁パターンGIは、ゲート電極GE下の素子分離膜STの上面を覆うことができる。
【0043】
ゲート電極GEは、第1金属パターン、及び第1金属パターン上の第2金属パターンを含むことができる。第1金属パターンはゲート絶縁パターンGI上に提供されて、第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3に隣接することができる。第1金属パターンはトランジスタの閾値電圧を調節する仕事関数金属を含むことができる。第1金属パターンの厚さ及び組成を調節して、トランジスタの目的とする閾値電圧を達成することができる。例えば、ゲート電極GEの第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3は仕事関数金属である第1金属パターンで構成されることができる。
【0044】
第1金属パターンは金属窒化物を含むことができる。例えば、第1金属パターンはチタニウム(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、及びモリブデン(Mo)で成された群から選択された少なくとも1つの金属及び窒素(N)を含むことができる。さらに、第1金属パターンは炭素(C)をさらに含んでもよい。第1金属パターンは、積層された複数の仕事関数金属膜を含むことができる。
【0045】
第2金属パターンは第1金属パターンに比べて抵抗が低い金属を含むことができる。例えば、第2金属パターンはタングステン(W)、アルミニウム(Al)、チタニウム(Ti)、及びタンタル(Ta)で成された群から選択された少なくとも1つの金属を含むことができる。例えば、ゲート電極GEの外側電極PO4は第1金属パターン及び第1金属パターン上の第2金属パターンを含むことができる。
【0046】
基板100上に第1層間絶縁膜110が提供されることができる。第1層間絶縁膜110はゲートスペーサーGS及び第1及び第2ソースドレーンパターンSD1、SD2を覆うことができる。第1層間絶縁膜110の上面は、ゲートキャッピングパターンGPの上面及びゲートスペーサーGSの上面と実質的に共面をなすことができる。第1層間絶縁膜110上に、ゲートキャッピングパターンGPを覆う第2層間絶縁膜120が配置されることができる。第2層間絶縁膜120上に第3層間絶縁膜130が提供されることができる。第3層間絶縁膜130上に第4層間絶縁膜140が提供されることができる。一例として、第1乃至第4層間絶縁膜110、120、130、140はシリコン酸化物を含むことができる。
【0047】
シングルハイトセルSHCは第2方向D2に互いに対向する第1境界BD1及び第2境界BD2を有することができる。第1及び第2境界BD1、BD2は第1方向D1に延在することができる。シングルハイトセルSHCは第1方向D1に互いに対向する第3境界BD3及び第4境界BD4を有することができる。第3及び第4境界BD3、BD4は第2方向D2に延在することができる。
【0048】
シングルハイトセルSHCの両側に第2方向D2に互いに対向する一対の分離構造体DBが提供されることができる。例えば、一対の分離構造体DBはシングルハイトセルSHCの第1及び第2境界BD1、BD2上に各々提供されることができる。分離構造体DBは第1方向D1にゲート電極GEと平行に延在することができる。分離構造体DBとそれに隣接するゲート電極GEとの間のピッチは第1ピッチと同一であることができる。
【0049】
分離構造体DBはゲートキャッピングパターンGP及びゲート電極GEを貫通して、第1及び第2活性パターンAP1、AP2の内部に延在することができる。分離構造体DBは第1及び第2活性パターンAP1、AP2の各々の上部を貫通することができる。分離構造体DBは、シングルハイトセルSHCの活性領域を隣接する他のセルの活性領域から電気的に分離させることができる。
【0050】
第1及び第2層間絶縁膜110、120を貫通して第1及び第2ソースドレーンパターンSD1、SD2と各々電気的に連結される活性コンタクトACが提供されることができる。一対の活性コンタクトACが、ゲート電極GEの両側に各々提供されることができる。平面視において、活性コンタクトACは第1方向D1に延在するバー形状を有することができる。
【0051】
活性コンタクトACは自己整列されたコンタクト(self-aligned conatact)であり得る。再び言えば、活性コンタクトACはゲートキャッピングパターンGP及びゲートスペーサーGSを利用して自己整列的に形成されることができる。例えば、活性コンタクトACはゲートスペーサーGSの側壁の少なくとも一部を覆うことができる。図示されなかったが、活性コンタクトACは、ゲートキャッピングパターンGPの上面の一部を覆うことができる。
【0052】
活性コンタクトACと第1ソースドレーンパターンSD1との間、及び活性コンタクトACと第2ソースドレーンパターンSD2との間の各々に金属-半導体化合物層SC、例えばシリサイド層が各々介在されることができる。活性コンタクトACは、金属-半導体化合物層SCを通じてソースドレーンパターンSD1、SD2と電気的に連結されることができる。例えば、金属-半導体化合物層SCはチタニウム-シリサイド、タンタル-シリサイド、タングステン-シリサイド、ニッケル-シリサイド、及びコバルト-シリサイドの中で少なくとも1つを含むことができる。
【0053】
第2層間絶縁膜120及びゲートキャッピングパターンGPを貫通してゲート電極GEと各々電気的に連結されるゲートコンタクトGCが提供されることができる。平面視において、ゲートコンタクトGCは、第1活性領域AR1及び第2活性領域AR2に各々重畳されるように配置されることができる。一例として、ゲートコンタクトGCが第2活性パターンAP2上に提供されることができる(図5B参照)。
【0054】
本発明の一実施形態として、図5Bを参照すれば、ゲートコンタクトGCに隣接する活性コンタクトACの上部は上部絶縁パターンUIPで満たされることができる。上部絶縁パターンUIPの底面はゲートコンタクトGCの底面より低いことができる。再び言えば、ゲートコンタクトGCに隣接する活性コンタクトACの上面は、上部絶縁パターンUIPによってゲートコンタクトGCの底面より低く下がることができる。したがって、ゲートコンタクトGCがそれと隣接する活性コンタクトACと接触してショートが発生する問題を防止することができる。
【0055】
活性コンタクトAC及びゲートコンタクトGCの各々は、導電パターンFM、及び導電パターンFMを囲むバリアーパターンBMを含むことができる。例えば、導電パターンFMはアルミニウム、銅、タングステン、モリブデニウム、及びコバルトの中で少なくとも1つの金属を含むことができる。バリアーパターンBMは導電パターンFMの側壁及び底面を覆うことができる。バリアーパターンBMは金属膜/金属窒化膜を含むことができる。金属膜はチタニウム、タンタル、タングステン、ニッケル、コバルト、及び白金の中で少なくとも1つを含むことができる。金属窒化膜はチタニウム窒化膜(TiN)、タンタル窒化膜(TaN)、タングステン窒化膜(WN)、ニッケル窒化膜(NiN)、コバルト窒化膜(CoN)、及び白金窒化膜(PtN)の中で少なくとも1つを含むことができる。
【0056】
第3層間絶縁膜130内に第1金属層M1が提供されることができる。例えば、第1金属層M1は第1パワー配線M1_R1、第2パワー配線M1_R2、及び第1配線M1_Iを含むことができる。第1金属層M1の配線M1_R1、M1_R2、M1_Iの各々は第2方向D2に互いに平行に延在することができる。
【0057】
具体的に、第1及び第2パワー配線M1_R1、M1_R2はシングルハイトセルSHCの第3及び第4境界BD3、BD4上に各々提供されることができる。第1パワー配線M1_R1は第3境界BD3に沿って第2方向D2に延在することができる。第2パワー配線M1_R2は第4境界BD4に沿って第2方向D2に延在することができる。
【0058】
第1金属層M1の第1配線M1_Iは第1及び第2パワー配線M1_R1、M1_R2の間に配置されることができる。第1金属層M1の第1配線M1_Iは第2ピッチで第1方向D1に沿って配列されることができる。第2ピッチは第1ピッチより小さいことができる。第1配線M1_Iの各々の線幅は、第1及び第2パワー配線M1_R1、M1_R2の各々の線幅より小さいことができる。
【0059】
第1金属層M1は、第1ビアVI1をさらに含むことができる。第1ビアVI1は第1金属層M1の配線M1_R1、M1_R2、M1_I下に各々提供されることができる。第1ビアVI1を通じて活性コンタクトACと第1金属層M1の配線が互いに電気的に連結されることができる。第1ビアVI1を通じてゲートコンタクトGCと第1金属層M1の配線が互いに電気的に連結されることができる。
【0060】
第1金属層M1の配線とその下の第1ビアVI1は互いに各々別の工程で形成されることができる。再び言えば、第1金属層M1の配線及び第1ビアVI1の各々はシングルダマシン工程で形成されることができる。本実施形態による半導体素子は、20nm未満の工程を利用して形成されたことであり得る。
【0061】
第4層間絶縁膜140内に第2金属層M2が提供されることができる。第2金属層M2は複数の第2配線M2_Iを含むことができる。第2金属層M2の第2配線M2_Iの各々は第1方向D1に延在するライン形状又はバー形状を有することができる。再び言えば、第2配線M2_Iは第1方向D1に互いに平行に延在することができる。
第2金属層M2は、第2配線M2_I下に各々提供された第2ビアVI2をさらに含むことができる。第2ビアVI2を通じて第1金属層M1の配線と第2金属層M2の配線が互いに電気的に連結されることができる。一例として、第2金属層M2の配線とその下の第2ビアVI2はデュアルダマシン工程で共に形成されることができる。
第1金属層M1の配線と第2金属層M2の配線は互いに同一であるか、或いは異なる導電物質を含むことができる。例えば、第1金属層M1の配線と第2金属層M2の配線は、アルミニウム、銅、タングステン、モリブデニウム、ルテニウム、及びコバルトの中で選択された少なくとも1つの金属物質を含むことができる。図示されずが、第4層間絶縁膜140上に積層された金属層(例えば、M3、M4、M5...)が追加に配置されることができる。積層された金属層の各々はセル間のルーティングのための配線を含むことができる。
【0062】
図6A図7A、及び図8Aは各々図5AのM1部分に対応する拡大図である。図6B図7B、及び図8Bは各々図6A図7A、及び図8AのM2部分に対応する拡大図である。以下では図6A乃至図8Bを参照して、本発明の例示的な実施形態によるゲート絶縁パターンGIに対してさらに詳細に説明する。説明の簡易化のために、前述した内容と重複される説明は省略する。
【0063】
図6A乃至図8Bを参照すれば、内側領域IRGが一対の第1ソースドレーンパターンSD1の間及び第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の間で定義されることができる。ゲート電極GEが内側領域IRG内に提供されることができる。ゲート絶縁パターンGIが内側領域IRG内でゲート電極GEを囲むことができる。ゲート絶縁パターンGIはゲート電極GEと一対の第1ソースドレーンパターンSD1の間、及びゲート電極GEと第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の間に介在されることができる。
【0064】
ゲート絶縁パターンGIは高誘電パターンHK、内側スペーサーIS、マスク絶縁パターンMI、及び水平絶縁パターンHIを含むことができる。高誘電パターンHKは内側領域IRG内でゲート電極GEを囲むことができる。高誘電パターンHKはゲート電極GEと一対の第1ソースドレーンパターンSD1の間、及びゲート電極GEと第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の間に介在されることができる。
【0065】
高誘電パターンHKはシリコン酸化物より誘電常数が高い高誘電率物質を含むことができる。一例として、高誘電パターンHKはハフニウム酸化物、ハフニウムシリコン酸化物、ハフニウムジルコニウム酸化物、ハフニウムタンタル酸化物、ランタン酸化物、ジルコニウム酸化物、ジルコニウムシリコン酸化物、タンタル酸化物、チタニウム酸化物、バリウムストロンチウムチタニウム酸化物、バリウムチタニウム酸化物、ストロンチウムチタニウム酸化物、リチウム酸化物、アルミニウム酸化物、鉛スカンジウムタンタル酸化物、及び鉛亜鉛ニオブ酸塩の中で少なくとも1つを含むことができる。
【0066】
内側スペーサーISは第1ソースドレーンパターンSD1の一側壁SDc上に提供されることができる。一例として、内側スペーサーISは内側領域IRG内で第1ソースドレーンパターンSD1の一側壁SDcの少なくとも一部を覆うことができる。一例として、一対の内側スペーサーISが内側領域IRG内で提供されることができ、これらの各々は一対の第1ソースドレーンパターンSD1の中で対応する1つの一側壁SDc上に提供されることができる。内側スペーサーISは第1ソースドレーンパターンSD1の一側壁SDcに沿って延在することができる。内側スペーサーISは第1ソースドレーンパターンSD1と高誘電パターンHKとの間に介在されることができ、これらを離隔させることができる。内側スペーサーISはシリコン(Si)を含有する絶縁材料を含むことができる。一例として、内側スペーサーISはシリコン酸化物(SiO)、シリコン酸窒化物(SiON)、及びシリコン窒化物(SiN)を含むことができる。
【0067】
マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISの一側壁上に提供されることができる。一例として、図6Bに図示されたように、マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISの内側壁上に提供されることができる。他の例として、図7B又は図8Bに図示されたように、マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISの外側壁ISc上に提供されることができる。マスク絶縁パターンMIは内側領域IRG内で内側スペーサーISの一側壁の少なくとも一部を覆うことができる。マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISの一側壁に沿って延在することができる。マスク絶縁パターンMIは高誘電パターンHKと内側スペーサーISとの間に介在されることができる。マスク絶縁パターンMIは高誘電パターンHKと内側スペーサーISの各々に接することができる。
【0068】
マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISによって第1ソースドレーンパターンSD1から離隔されることができる。一例として、一対のマスク絶縁パターンMIが内側領域IRG内で提供されることができ、これらの各々は一対の第1ソースドレーンパターンSD1の中で対応する1つから離隔されることができる。マスク絶縁パターンMIは水平絶縁パターンHIによって第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3から離隔されることができる。一例として、マスク絶縁パターンMIは一対の水平絶縁パターンHIの中でいずれか1つによって第1半導体パターンSP1から離隔されることができ、他の1つによって第2半導体パターンSP2から離隔されることができる。
【0069】
マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISに対してエッチング選択比を有することができる。一例として、マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISが含む物質に対してエッチング選択比を有する物質を含むことができる。一例として、マスク絶縁パターンMIはシリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン炭窒化物(SiCN)、シリコン炭酸窒化物(SiCON)、アルミニウム酸化物(AlO)、ランタン酸化物(LaO)、及びチタニウム酸化物(TiO)の中で少なくとも1つを含むことができる。一例として、エッチング選択比は湿式エッチングに対する選択比であり得る。
【0070】
水平絶縁パターンHIは高誘電パターンHKと第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3との間に介在されることができる。一例として、一対の水平絶縁パターンHIが内側領域IRG内に提供されることができる。一対の水平絶縁パターンHIの中で1つは第1半導体パターンSP1の上面と高誘電パターンHKとの間に介在されることができ、他の1つは第2半導体パターンSP2の下面と高誘電パターンHKとの間に介在されることができる。一対の水平絶縁パターンHIはゲート電極GEを介して互いに離隔されることができる。
【0071】
水平絶縁パターンHIは高誘電パターンHKと対応する半導体パターンSP1、SP2、SP3との間で延在する水平部HP及び内側スペーサーISと対応する半導体パターンSP1、SP2、SP3との間で延在する突出部PRを含むことができる。一例として、1つの水平絶縁パターンHIは2つの突出部PR及びこれらの間の水平部HPを含むことができる。
内側突出領域IPRが高誘電パターンHKより第1ソースドレーンパターンSD1に隣接する領域で定義されることができ、内側スペーサーISと第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の各々の間で定義されることができる。内側突出領域IPRは後述する製造方法で内側スペーサーISの形成のための湿式エッチング工程を通じて形成される領域であり得る。水平絶縁パターンHIの突出部PRは内側突出領域IPRを満たすことができる。
【0072】
水平絶縁パターンHIはシリコン(Si)を含有する絶縁材料を含むことができる。一例として、水平絶縁パターンHIはシリコン酸化物(SiO)、シリコン酸窒化物(SiON)、及びシリコン窒化物(SiN)を含むことができる。一例として、水平絶縁パターンHIは内側スペーサーISと同一な物質を含むことができ、この場合、これらの間に境界が存在しないことがあり得る。他の例として、水平絶縁パターンHIは内側スペーサーISと異なる物質を含むことができ、この場合、これらの間に境界が確認されることができる。
【0073】
ゲート絶縁パターンGIは上部ゲート絶縁パターンGI’を含むことができ、上部ゲート絶縁パターンGI’は最上層の半導体パターン(例えば、第3半導体パターンSP3)上に提供されることができる。上部ゲート絶縁パターンGI’は上部水平絶縁パターンHI’及び上部高誘電パターンHK’を含むことができる。上部水平絶縁パターンHI’は最上層の半導体パターンを覆うことができる。上部高誘電パターンHK’は上部水平絶縁パターンHI’及びゲートスペーサーGSの側面を覆うことができる。一例として、上部ゲート絶縁パターンGI’はマスク絶縁パターンMIと同一な物質を含まないことがあり得る。
【0074】
一対の第1ソースドレーンパターンSD1は第1チャンネルパターンCH1を介して離隔されることができる。第1ソースドレーンパターンSD1はゲート電極GEの第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3に向かって各々突出された一側壁SDcを有することができる。第1ソースドレーンパターンSD1の一側壁SDcは第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3の中で対応する部分に向かって膨らんでいるプロファイルを有することができる。マスク絶縁パターンMIは第1ソースドレーンパターンSD1に向かう一側壁MIcを有することができる。一例として、マスク絶縁パターンMIの一側壁MIcは第1ソースドレーンパターンSD1の一側壁SDcに対応してゲート電極GEの第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3に向かって凹んだプロファイルを有することができる。
【0075】
第1ソースドレーンパターンSD1は第1半導体層SEL1及び第1半導体層SEL1上の第2半導体層SEL2を含むことができる。一例として、第1ソースドレーンパターンSD1がn形を有する場合、第1半導体層SEL1は第2半導体層SEL2と同一な半導体物質、例えばシリコン(Si)を含むことができる。但し、第2半導体層SEL2のn形不純物(例えば、リン又はヒ素)の濃度は第1半導体層SEL1のn形不純物の濃度より大きいことができる。
【0076】
他の例として、第1ソースドレーンパターンSD1がp形を有する場合、第1半導体層SEL1は第2半導体層SEL2と同一な半導体物質、例えばシリコン-ゲルマニウム(SiGe)を含むことができる。但し、第2半導体層SEL2のゲルマニウム濃度は第1半導体層SEL1のゲルマニウム濃度より大きいことができる。また、第2半導体層SEL2のp形不純物(例えば、ボロン)の濃度は第1半導体層SEL1のp形不純物の濃度より大きいことができる。
【0077】
本発明の概念によれば、内側スペーサーIS、マスク絶縁パターンMI、及び水平絶縁パターンHIの構造は多様に変形されることができる。以下では、内側スペーサーIS、マスク絶縁パターンMI、及び水平絶縁パターンHIの構造に関して、各実施形態別に分けてより詳細に説明する。
【0078】
図6A及び図6Bを参照すれば、マスク絶縁パターンMIは下面MIa及び上面MIbを有することができる。内側スペーサーISはマスク絶縁パターンMIの下面MIa又は上面MIbを覆うキャッピング部MC及びマスク絶縁パターンMIの一側壁MIcを覆う延長部EPを含むことができる。一例として、内側スペーサーISはマスク絶縁パターンMIの下面MIa及び上面MIbの中で対応することの少なくとも一部を覆うことができる。一例として、内側スペーサーISはマスク絶縁パターンMIの下面MIa及び上面MIbを各々覆う一対のキャッピング部MCを含むことができる。他の例として、内側スペーサーISはマスク絶縁パターンMIの下面MIa及び上面MIbの中でいずれか1つのみを覆う1つのキャッピング部MCを含むことができる。
【0079】
マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーIS内に埋め込まれることができる。一例として、マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーIS内に水平である方向(言い換えれば、第2方向D2)に埋め込まれることができる。マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISの外側壁IScから内側スペーサーISの内部に向かって埋め込まれることができる。マスク絶縁パターンMIの一側壁MIcは内側スペーサーISの内部に接することができる。
【0080】
一例として、図6Bに図示されたように、内側スペーサーISは第1及び第2半導体パターンSP1、SP2の各々に接することができる。一例として、内側スペーサーISの下面ISaは第1半導体パターンSP1に接することができ、上面ISbは第2半導体パターンSP2に接することができる。他の例として、図示されなかったが、内側スペーサーISは第1及び第2半導体パターンSP1、SP2の中で少なくとも1つと離隔されることができる。
【0081】
図7A及び図7Bを参照すれば、マスク絶縁パターンMIが内側スペーサーISの外側壁IScからゲート電極GEに向かって突出されることができる。マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISの外側壁IScを覆うことができる。内側スペーサーISはキャッピング部MCを含まないことがあり得る。したがって、マスク絶縁パターンMIの下面MIa及び上面MIbは内側スペーサーISによって覆わないことがあり得る。
【0082】
水平絶縁パターンHIの突出部PRは内側突出領域IPRを満たすことができる。水平絶縁パターンHIの突出部PRは半導体パターンSP1、SP2、SP3とマスク絶縁パターンMIとの間で半導体パターンSP1、SP2、SP3と内側スペーサーISとの間に延在することができる。水平絶縁パターンHIはマスク絶縁パターンMIの下面MIa及び上面MIbを覆うことができる。一例として、水平絶縁パターンHIは内側スペーサーISの下面ISa及び上面ISbの中で対応する1つの少なくとも一部をさらに覆うことができる。
【0083】
図8A及び図8Bを参照すれば、マスク絶縁パターンMIが内側スペーサーISの外側壁IScからゲート電極GEに向かって突出されることができる。マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISの外側壁IScを覆うことができる。内側スペーサーISはキャッピング部MCを含まないことがあり得る。したがって、マスク絶縁パターンMIの下面MIa及び上面MIbは内側スペーサーISによって覆わないことがあり得る。
【0084】
水平絶縁パターンHIの突出部PRは第1部分PR1及び第2部分PR2を含むことができる。第1部分PR1は内側スペーサーISと第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3の各々の間で定義される内側突出領域IPR内に提供されることができる。第2部分PR2は第1部分PR1から内側スペーサーISと第1ソースドレーンパターンSD1との間に延在することができる。
【0085】
一例として、図8A及び図8Bに図示されたように、水平絶縁パターンHIはその内部にエアギャップAGを含むことができる。エアギャップAGは半導体パターンSP1、SP2、SP3、第1ソースドレーンパターンSD1及び内側スペーサーISと離隔されて提供されることができる。一例として、エアギャップAGは水平絶縁パターンHIの第2部分PR2の内部に提供されることができる。
【0086】
他の例として、図示されなかったが、水平絶縁パターンHIは内側突出領域IPRを完全に満たすことができる。一例として、水平絶縁パターンHIはその内部にエアギャップAGを含まないことがあり得る。
【0087】
本発明の概念によれば、水平絶縁パターンHIの突出部PRが水平部HPから内側突出領域IPRに向かって延在することができるが、高誘電パターンHKと第1ソースドレーンパターンSD1との間には延在しなくともよい。したがって、高誘電パターンHKは水平絶縁パターンHIとマスク絶縁パターンMIが会う領域で相対的にラウンドにならない角を有することができる。その結果、水平である方向(例えば、第2方向D2)に沿って移動しなくとも、ゲート電極GEと半導体パターンSP1、SP2、SP3との間の垂直になる方向(第3方向D3)への距離(即ち、ゲート絶縁パターンGIの厚さ)が一定に維持されることができ、半導体素子の電気的特性及び信頼性が向上されることができる。
【0088】
図9A乃至図13Cは本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。具体的に、図9A図10A図11A図12A、及び図13A図4のA-A’線に対応する断面図である。図11B図12B、及び図13B図4のC-C’線に対応する断面図である。図9B図10B図11C図12C、及び図13C図4のD-D’線に対応する断面図である。以下では図9A乃至図13Cを参照して、本発明の一部の実施形態による半導体素子の製造方法に関して説明する。説明の簡易化のために、前述した内容と重複される説明は省略する。
【0089】
図9A及び図9Bを参照すれば、第1及び第2活性領域AR1、AR2を含む基板100が提供されることができる。基板100上に互いに交互に積層された活性層ACL及び犠牲層SALが形成されることができる。活性層ACLはシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、及びシリコン-ゲルマニウム(SiGe)の中で1つを含むことができ、犠牲層SALはシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、及びシリコン-ゲルマニウム(SiGe)の中で他の1つを含むことができる。
【0090】
犠牲層SALは活性層ACLに対してエッチング選択比を有することができる物質を含むことができる。例えば、活性層ACLはシリコン(Si)を含むことができ、犠牲層SALはシリコン-ゲルマニウム(SiGe)を含むことができる。犠牲層SALの各々のゲルマニウム(Ge)の濃度は10at%乃至30at%であり得る。
【0091】
基板100の第1及び第2活性領域AR1、AR2上にマスクパターンが各々形成されることができる。マスクパターンは第2方向D2に延在するライン形状又はバー(bar)形状を有することができる。
【0092】
マスクパターンをエッチングマスクとしてパターニング工程を遂行して、第1活性パターンAP1及び第2活性パターンAP2を定義するトレンチTRが形成されることができる。第1活性パターンAP1は第1活性領域AR1上に形成されることができる。第2活性パターンAP2は第2活性領域AR2上に形成されることができる。
【0093】
各々の第1及び第2活性パターンAP1、AP2上に積層パターンSTPが形成されることができる。積層パターンSTPは互いに交互に積層された活性層ACL及び犠牲層SALを含むことができる。積層パターンSTPはパターニング工程の間に第1及び第2活性パターンAP1、AP2と共に形成されることができる。
【0094】
トレンチTRを満たす素子分離膜STが形成されることができる。具体的に、基板100の前面上に第1及び第2活性パターンAP1、AP2及び積層パターンSTPを覆う絶縁膜が形成されることができる。積層パターンSTPが露出される時まで絶縁膜をリセスして、素子分離膜STが形成されることができる。
【0095】
素子分離膜STは、シリコン酸化物のような絶縁材料を含むことができる。積層パターンSTPは素子分離膜ST上に露出されることができる。再び言えば、積層パターンSTPは素子分離膜ST上に垂直に突出されることができる。
【0096】
図10A及び図10Bを参照すれば、基板100上に積層パターンSTPを横切る犠牲パターンPPが形成されることができる。各々の犠牲パターンPPは第1方向D1に延在するライン形状(line shape)又はバー形状(bar shape)で形成されることができる。犠牲パターンPPは第1ピッチで第2方向D2に沿って配列されることができる。
具体的に、犠牲パターンPPを形成することは、基板100の前面上に犠牲膜を形成すること、犠牲膜上にハードマスクパターンMPを形成すること、ハードマスクパターンMPをエッチングマスクとして犠牲膜をパターニングすることを含むことができる。犠牲膜はポリシリコンを含むことができる。
【0097】
犠牲パターンPPの各々の両側壁上に一対のゲートスペーサーGSが形成されることができる。ゲートスペーサーGSを形成することは、基板100の前面上にゲートスペーサー膜をコンフォーマルに形成すること、ゲートスペーサー膜を異方性エッチングすることを含むことができる。本発明の一実施形態として、ゲートスペーサーGSは少なくとも2つの膜を含む多重膜であり得る。
【0098】
図11A乃至図11Cを参照すれば、第1活性パターンAP1上の積層パターンSTP内に第1リセスRS1が形成されることができる。第2活性パターンAP2上の積層パターンSTP内に第2リセスRS2が形成されることができる。第1及び第2リセスRS1、RS2を形成する間に、第1及び第2活性パターンAP1、AP2の各々の両側上の素子分離膜STがさらにリセスされることができる(図11B参照)。
【0099】
具体的に、ハードマスクパターンMP及びゲートスペーサーGSをエッチングマスクで第1活性パターンAP1上の積層パターンSTPをエッチングして、第1リセスRS1が形成されることができる。第1リセスRS1は、一対の犠牲パターンPPの間に形成されることができる。
【0100】
本発明の一実施形態として、第1リセスRS1を形成することは、露出された犠牲層SALに対する選択的エッチング工程を追加に遂行することを含むことができる。選択的エッチング工程によって各々の犠牲層SALはインデント(indented)されて、インデント領域IDEが形成されることができる。したがって、第1リセスRS1は波形状の内側壁を有することができる。第2活性パターンAP2上の積層パターンSTP内の第2リセスRS2は、第1リセスRS1を形成することと同一な方法で形成されることができる。
【0101】
活性層ACLから、互いに隣接する第1リセスRS1の間に順次的に積層された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3が各々形成されることができる。互いに隣接する第1リセスRS1の間の第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3は、第1チャンネルパターンCH1を構成することができる。互いに隣接する第2リセスRS2の間の第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3は、第2チャンネルパターンCH2を構成することができる。
【0102】
図12A乃至図12Cを参照すれば、第1リセスRS1内に第1ソースドレーンパターンSD1が各々形成されることができる。具体的に、第1リセスRS1の内側壁をシード層(seed layer)とするSEG工程を遂行して、第1リセスRS1を満たすエピタキシアル層が形成されることができる。エピタキシアル層は、第1リセスRS1によって露出された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3及び基板100をシードとして成長されることができる。一例として、SEG工程は化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition:CVD)工程又は分子ビームエピタキシー(Molecular Beam Epitaxy:MBE)工程を含むことができる。
【0103】
本発明の一実施形態として、第1ソースドレーンパターンSD1は基板100と同一な半導体元素(例えば、Si)を含むことができる。第1ソースドレーンパターンSD1が形成される間に、第1ソースドレーンパターンSD1がn形を有するようにする不純物(例えば、リン、ヒ素、又はアンチモン)がインシチュー(in-situ)に注入されることができる。他の例として、第1ソースドレーンパターンSD1が形成された後、第1ソースドレーンパターンSD1に不純物が注入されることができる。
【0104】
第2リセスRS2内に第2ソースドレーンパターンSD2が各々形成されることができる。具体的に、第2ソースドレーンパターンSD2は第2リセスRS2の内側壁をシード層とするSEG工程を遂行して形成されることができる。
【0105】
本発明の一実施形態として、第2ソースドレーンパターンSD2は基板100の半導体元素の格子常数より大きい格子常数を有する半導体元素(例えば、SiGe)を含むことができる。第2ソースドレーンパターンSD2が形成される間に、第2ソースドレーンパターンSD2がp形を有するようにする不純物(例えば、ボロン、ガリウム、又はインジウム)がインシチュー(in-situ)に注入されることができる。他の例として、第2ソースドレーンパターンSD2が形成された後、第2ソースドレーンパターンSD2に不純物が注入されることができる。
【0106】
図13A乃至図13Cを参照すれば、第1及び第2ソースドレーンパターンSD1、SD2、ハードマスクパターンMP、及びゲートスペーサーGSを覆う第1層間絶縁膜110が形成されることができる。一例として、第1層間絶縁膜110はシリコン酸化物を含むことができる。
【0107】
犠牲パターンPPの上面が露出される時まで第1層間絶縁膜110が平坦化されることができる。第1層間絶縁膜110の平坦化はエッチバック(Etch Back)又はCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程を利用して遂行されることができる。平坦化工程の間に、ハードマスクパターンMPは全て除去されることができる。結果的に、第1層間絶縁膜110の上面は犠牲パターンPPの上面及びゲートスペーサーGSの上面と共面をなすことができる。
【0108】
露出された犠牲パターンPPが選択的に除去されることができる。犠牲パターンPPが除去されることによって、第1及び第2チャンネルパターンCH1、CH2を露出する外側領域ORGが形成されることができる(図13C参照)。犠牲パターンPPを除去することは、ポリシリコンを選択的にエッチングするエッチング液を利用した湿式エッチングを含むことができる。
【0109】
外側領域ORGを通じて露出された犠牲層SALが選択的に除去されて、内側領域IRGが形成されることができる(図13C参照)。具体的に、犠牲層SALを選択的にエッチングするエッチング工程を遂行して、第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3はそのまま残留させたまま犠牲層SALのみを除去することができる。エッチング工程は、相対的に高いゲルマニウム濃度を有するシリコン-ゲルマニウムに対して高いエッチング率を有することができる。例えば、エッチング工程はゲルマニウム濃度が10at%より大きいシリコン-ゲルマニウムに対して高いエッチング率を有することができる。
【0110】
エッチング工程の間に第1及び第2活性領域AR1、AR2上の犠牲層SALが除去されることができる。エッチング工程は湿式エッチングであり得る。エッチング工程に使用されるエッチング物質は相対的に高いゲルマニウム濃度を有する犠牲層SALを早く除去することができる。
【0111】
図13Cを再び参照すれば、犠牲層SALが選択的に除去されることによって、各々の第1及び第2活性パターンAP1、AP2上には積層された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3のみが残留することができる。犠牲層SALが除去された領域を通じて第1乃至第3内側領域IRG1、IRG2、IRG3が各々形成されることができる。具体的に、活性パターンAP1又はAP2と第1半導体パターンSP1との間に第1内側領域IRG1が形成され、第1半導体パターンSP1と第2半導体パターンSP2との間に第2内側領域IRG2が形成され、第2半導体パターンSP2と第3半導体パターンSP3との間に第3内側領域IRG3が形成されることができる。
【0112】
図13A乃至図13Cを再び参照すれば、露出された第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3上にゲート絶縁パターンGIが形成されることができる。ゲート絶縁パターンGIは各々の第1乃至第3半導体パターンSP1、SP2、SP3を囲むように形成されることができる。各々の第1乃至第3内側領域IRG1、IRG2、IRG3内にゲート絶縁パターンGIが形成されることができる。外側領域ORG内にゲート絶縁パターンGIが形成されることができる。
【0113】
図5A乃至図5Dを再び参照すれば、ゲート絶縁パターンGI上にゲート電極GEが形成されることができる。ゲート電極GEは、第1乃至第3内側領域IRG1、IRG2、IRG3内に各々形成される第1乃至第3内側電極PO1、PO2、PO3及び外側領域ORG内に形成される外側電極PO4を含むことができる。ゲート電極GEがリセスされて、その高さが減少されることができる。リセスされたゲート電極GE上にゲートキャッピングパターンGPが形成されることができる。
【0114】
第1層間絶縁膜110上に第2層間絶縁膜120が形成されることができる。第2層間絶縁膜120はシリコン酸化物を含むことができる。第2層間絶縁膜120及び第1層間絶縁膜110を貫通して第1及び第2ソースドレーンパターンSD1、SD2と電気的に連結される活性コンタクトACが形成されることができる。第2層間絶縁膜120及びゲートキャッピングパターンGPを貫通してゲート電極GEと電気的に連結されるゲートコンタクトGCが形成されることができる。
【0115】
各々の活性コンタクトAC及びゲートコンタクトGCを形成することは、バリアーパターンBMを形成すること及びバリアーパターンBM上に導電パターンFMを形成することを含むことができる。バリアーパターンBMはコンフォーマルに形成されることができ、金属膜/金属窒化物を含むことができる。導電パターンFMは低抵抗金属を含むことができる。
【0116】
シングルハイトセルSHCの第1境界BD1及び第2境界BD2に分離構造体DBが各々形成されることができる。分離構造体DBは、ゲートキャッピングパターンGP及びゲート電極GEを貫通して活性パターンAP1又はAP2の内部に延在することができる。分離構造体DBはシリコン酸化物又はシリコン窒化物のような絶縁材料を含むことができる。
【0117】
活性コンタクトAC及びゲートコンタクトGC上に第3層間絶縁膜130が形成されることができる。第3層間絶縁膜130内に第1金属層M1が形成されることができる。第3層間絶縁膜130上に第4層間絶縁膜140が形成されることができる。第4層間絶縁膜140内に第2金属層M2が形成されることができる。
【0118】
以下では図14A乃至図20Bを参照して、ゲート絶縁パターンGIの形成過程をより具体的に説明する。説明の簡易化のために、前述した内容と重複される説明は省略する。
【0119】
図14A乃至図16B図6A及び図6Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
【0120】
図14A及び図14Bを参照すれば、上述したように犠牲層SALが選択的に除去されることができ、内側領域IRG1、IRG2、IRG3、及び外側領域ORGが形成されることができる。図11Aに示したインデント領域IDEによって第1ソースドレーンパターンSD1の一側壁SDcは内側領域IRG1、IRG2、IRG3の各々に向かって突出されたプロファイルを有することができる。
【0121】
第1乃至第3内側領域IRG1、IRG2、IRG3及び外側領域ORG上に内側スペーサー膜ISLが形成されることができる。内側スペーサー膜ISLを形成することは、内側スペーサー膜ISLを第1乃至第3内側領域IRG1、IRG2、IRG3及び外側領域ORGの内壁上に蒸着することを含むことができる。内側スペーサー膜ISLはALD又はCVDのような蒸着工程を通じて形成されることができる。内側スペーサー膜ISLは内側領域IRG1、IRG2、IRG3を完全に満たさなく、部分的に満たすように形成されることができる。内側領域IRG1、IRG2、IRG3の縦横比によって、内側スペーサー膜ISLの厚さは位置にしたがって異なりに形成されることができる。一例として、内側スペーサー膜ISLの第1ソースドレーンパターンSD1上で水平である方向(例えば、第2方向D2)に沿う厚さは、半導体パターンSP1、SP2、SP3上で垂直になる方向(例えば、第3方向D3)に沿う厚さより厚く形成されることができる。例えば、内側スペーサー膜ISLはシリコン酸化物、シリコン酸化窒化物、又はシリコン窒化物を含むことができる。
【0122】
その後、第1乃至第3内側領域IRG1、IRG2、IRG3及び外側領域ORG上にマスク絶縁膜MILが形成されることができる。マスク絶縁膜MILを形成することは、マスク絶縁膜MILを第1乃至第3内側領域IRG1、IRG2、IRG3及び外側領域ORGの内壁上に蒸着することを含むことができる。マスク絶縁膜MILは内側領域IRG1、IRG2、IRG3及び外側領域ORG内で内側スペーサー膜ISLを覆うように形成されることができる。マスク絶縁膜MILは内側領域IRG1、IRG2、IRG3を完全に満たさなく、部分的に満たすように形成されることができる。内側領域IRG1、IRG2、IRG3の縦横比によって、マスク絶縁膜MILの厚さは位置にしたがって異なりに形成されることができる。一例として、マスク絶縁膜MILの第1ソースドレーンパターンSD1上で水平である方向(例えば、第2方向D2)に沿う厚さは、半導体パターンSP1、SP2、SP3上で垂直になる方向(例えば、第3方向D3)に沿う厚さより厚く形成されることができる。
【0123】
マスク絶縁膜MILは内側スペーサー膜ISLに対してエッチング選択比を有することができる。一例として、マスク絶縁膜MILは内側スペーサー膜ISLが含む物質に対してエッチング選択比を有する物質を含むことができる。一例として、内側スペーサー膜ISLがシリコン酸化物(SiO)を含むことができ、この時、マスク絶縁膜MILはシリコン酸化物に対するエッチング選択比を有するシリコン窒化物(SiN)及びシリコン酸窒化物(SiON)のような物質の中で少なくとも1つを含むことができる。一例として、エッチング選択比は湿式エッチングに対する選択比であり得る。
【0124】
図15A及び図15Bを参照すれば、マスク絶縁膜MILをエッチングマスクとして利用して内側スペーサー膜ISLに対するエッチング工程が進行されることができる。エッチング工程は乾式エッチング工程を含むことができる。
【0125】
上述したように、マスク絶縁膜MIL及び内側スペーサー膜ISLの厚さは位置に応じて異なることができる。したがって、半導体パターンSP1、SP2、SP3上のマスク絶縁膜MIL及び内側スペーサー膜ISLが除去されることができるが、第1ソースドレーンパターンSD1上のマスク絶縁膜MIL及び内側スペーサー膜ISLは残留することができる。マスク絶縁膜MILの残部及び内側スペーサー膜ISLの残部は各々マスク絶縁パターンMI及び内側スペーサーISを構成することができる。エッチング工程によって、半導体パターンSP1、SP2、SP3が内側領域IRG1、IRG2、IRG3上で露出されることができる。
【0126】
内側スペーサーIS及びマスク絶縁パターンMIの相対的な構造及びプロファイルは2つの構成の間のエッチング選択比及びエッチング量に応じて変わることができる。一例として、内側スペーサー膜ISLのエッチング量が相対的に少ない場合、図15Bに図示されたように、内側スペーサーISはキャッピング部MCを含むことができる。マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISの内部に埋め込まれることができる。マスク絶縁パターンMIがエッチングマスクとして使用されることによって、内側スペーサーISがマスク絶縁パターンMIと半導体パターンSP1、SP2、SP3との間で選択的にエッチングされることができ、内側突出領域IPRが形成されることができる。
【0127】
外側領域ORG内のマスク絶縁膜MIL及び内側スペーサー膜ISLは内側領域IRG1、IRG2、IRG3内のマスク絶縁膜MIL及び内側スペーサー膜ISLに比べて相対的にエッチング工程の影響を多く受けることができる。したがって、外側領域ORG内のマスク絶縁膜MIL及び内側スペーサー膜ISLはエッチング工程によって完全に除去されることができる。最上層の半導体パターン(例えば、第3半導体パターンSP3)の上面が外側領域ORGで露出されることができる。
【0128】
図16A及び図16Bを参照すれば、水平絶縁パターンHIが内側領域IRG1、IRG2、IRG3及び外側領域ORG上に形成されることができる。水平絶縁パターンHIを形成することは、水平絶縁パターンHIを選択的に蒸着させることを含むことができる。一例として、水平絶縁パターンHIは半導体パターンSP1、SP2、SP3及び内側スペーサーISの露出された面上で選択的に蒸着されることができる。一例として、水平絶縁パターンHIはマスク絶縁パターンMIの露出された面上で蒸着されなくともよい。但し、蒸着工程が進行されることによって、半導体パターンSP1、SP2、SP3及び内側スペーサーISの露出された面上で蒸着された水平絶縁パターンHIがマスク絶縁パターンMIの一部を覆うことができる。一例として、水平絶縁パターンHIはゲートスペーサーGS上で形成されないことができるが、これに制限されることではない。
【0129】
外側領域ORG及び内側領域IRG1、IRG2、IRG3内に高誘電パターンHKが形成されることができる。本発明の一実施形態として、高誘電パターンHKはコンフォーマルに形成されることができる。再び言えば、高誘電パターンHKの第2方向D2への厚さは第3方向D3への厚さと実質的に同一であることができる。
【0130】
その後、上述した製造方法を利用して半導体素子が最終的に形成されることができる。
【0131】
本発明の概念によれば、マスク絶縁パターンMIが内側スペーサーISの形成のためのエッチング工程の時エッチングマスクとして利用されることができる。したがって、エッチング工程の後にも内側スペーサーISは第1ソースドレーンパターンSD1上で相対的に厚い厚さを有することができる。結果的に、トランジスタの漏洩電流が減少することができ、半導体素子の電気的特性及び信頼性が向上されることができる。
【0132】
図17A乃至図18B図7A及び図7Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
【0133】
図17A及び図17Bを参照すれば、マスク絶縁パターンMI及び内側スペーサーISを形成するためのエッチング工程の進行の時、内側スペーサーISが図15A及び図15Bを参照して説明した場合よりさらに多くエッチングされることができる。したがって、内側突出領域IPRが第1ソースドレーンパターンSD1にさらに隣接する領域まで形成されることができる。マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISの外側壁IScから突出されて形成されることができる。マスク絶縁パターンMIの下面MIa及び上面MIbが外部に露出されることができる。
【0134】
図18A及び図18Bを参照すれば、水平絶縁パターンHIが内側領域IRG1、IRG2、IRG3及び外側領域ORG上に形成されることができる。一例として、水平絶縁パターンHIはマスク絶縁パターンMIの露出された面上で蒸着されなくともよい。但し、最終的に水平絶縁パターンHIはマスク絶縁パターンMIの露出された下面MIa及び上面MIbを覆うことができる。
【0135】
その後、上述した製造方法を利用して半導体素子が最終的に形成されることができる。
図19A乃至図20B図8A及び図8Bにしたがう半導体素子の製造方法を示す図面であって、図13AのM1部分に対応する拡大図である。
【0136】
図19A及び図19Bを参照すれば、マスク絶縁パターンMI及び内側スペーサーISを形成するためのエッチング工程進行する時、内側スペーサーISが図17A及び図17Bを参照して説明した場合よりさらに多くエッチングされることができる。したがって、内側突出領域IPRが内側スペーサーISと第1ソースドレーンパターンSD1との間まで形成されることができる。マスク絶縁パターンMIは内側スペーサーISの外側壁IScから突出されて形成されることができる。マスク絶縁パターンMIの下面MIa及び上面MIbが外部に露出されることができる。
【0137】
図20A及び図20Bを参照すれば、水平絶縁パターンHIが内側領域IRG1、IRG2、IRG3及び外側領域ORG上に形成されることができる。水平絶縁パターンHIは半導体パターンSP1、SP2、SP3、内側スペーサーIS及び第1ソースドレーンパターンSD1の各々の露出された面上で選択的に蒸着されることができる。水平絶縁パターンHIを選択的に蒸着することは、選択的蒸着工程を反復的に遂行することによって水平絶縁パターンHIを成長させることを含むことができる。選択的蒸着工程が反復されることによって、水平絶縁パターンHIは半導体パターンSP1、SP2、SP3とマスク絶縁パターンMIとの間を満たすことができる。この時、相対的に広い体積を有する内側スペーサーISと第1ソースドレーンパターンSD1との間の領域は水平絶縁パターンHIによって完全に満たさないことがあり得る。したがって、水平絶縁パターンHIはその内部にエアギャップAGを有することができる。但し、本発明はこれに制限されることではなく、水平絶縁パターンHIが内側スペーサーISと第1ソースドレーンパターンSD1との間に形成されても、エアギャップAGは形成されなくともよい。
【0138】
その後、上述した製造方法を利用して半導体素子が最終的に形成されることができる。
本発明の実施形態に対する以上の説明は本発明を説明するための例示を提供する。したがって、本発明は以上の実施形態に限定されなく、本発明の技術的思想内で当該技術分野の通常の知識を有する者によって前記実施形態を組み合わせて実施する等様々な多い修正及び変更が可能であるのは明らかである。
【符号の説明】
【0139】
AR1、AR2 第1及び第2活性領域
CH1、CH2 第1及び第2チャンネルパターン
SP1、SP2、SP3 第1乃至第3半導体パターン
SD1、SD2 第1及び第2ソースドレーンパターン
GE ゲート電極
GI ゲート絶縁パターン
IS 内側スペーサー
MI マスク絶縁パターン
HI 水平絶縁パターン
HK 高誘電パターン
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図17A
図17B
図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B