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特開2024-151311ノイズ防止電極コネクタ及びその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151311
(43)【公開日】2024-10-24
(54)【発明の名称】ノイズ防止電極コネクタ及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/274 20210101AFI20241017BHJP
【FI】
A61B5/274
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024050699
(22)【出願日】2024-03-27
(31)【優先権主張番号】112113389
(32)【優先日】2023-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】524117815
【氏名又は名称】偉佶科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100101878
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 茂
(72)【発明者】
【氏名】大野 浩平
(72)【発明者】
【氏名】謝 政▲ショウ▼
【テーマコード(参考)】
4C127
【Fターム(参考)】
4C127AA02
4C127AA03
4C127AA04
4C127CC01
4C127LL06
4C127LL18
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、ノイズ防止電極コネクタ、並びにその製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも1つのノイズ防止電極コネクタは、電極クリップ、導線、内側絶縁層、1つのノイズ防止層、及び外側絶縁層を含む。導線は、1つの導電性コアワイヤー、絶縁体、金属シールド、及びケーブルカバーを含む。絶縁体は導電性コアワイヤーを包み、金属シールドは絶縁体の外周に位置し、ケーブルカバーは金属シールドを包む。金属シールドには露出セクションがある。導電性コアワイヤーには、露出した接続セクションがあり、接続セクションは導線の金属シールドから伸び出すように延在する。接続セクションは電極クリップの頂面に接続される。内側絶縁層は電極クリップを包む。ノイズ防止層は絶縁体及び金属シールドの露出セクションを包む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極クリップと、
前記電極クリップの頂面に接続した接続セクションを有する導電性コアワイヤーと、前記接続セクションが露出するように前記導電性コアワイヤーを包む絶縁体と、前記絶縁体の外周に位置し露出セクションがある金属シールドと、前記露出セクションが露出するように前記金属シールドを包むケーブルカバーとを含む、導線と、
前記電極クリップを包む内側絶縁層と、
前記内側絶縁層及び前記金属シールドの前記露出セクションを包むノイズ防止層と、
前記ノイズ防止層を包み、前記ケーブルカバーに接続する外側絶縁層と、
を備える、
ことを特徴とする、ノイズ防止電極コネクタ。
【請求項2】
前記ノイズ防止層はフランジを有し、前記フランジは前記電極クリップの底面を超えて延伸する、請求項1に記載のノイズ防止電極コネクタ。
【請求項3】
前記ノイズ防止層は導電性プラスチックであり、前記内側絶縁層の外層にインサート成形方式で形成される、請求項1に記載のノイズ防止電極コネクタ。
【請求項4】
前記導線の前記金属シールドは複数の金属線を含み、前記金属線は前記ケーブルカバーを超えて折り返されて前記露出セクションを形成し、前記露出セクションは前記ケーブルカバーの前端の一部を包む、請求項1に記載のノイズ防止電極コネクタ。
【請求項5】
金属リングをさらに含み、前記金属リングは前記金属シールドの前記露出セクションを前記ケーブルカバーに圧着して固定し、前記ノイズ防止層は前記金属リングに接触する、請求項4に記載のノイズ防止電極コネクタ。
【請求項6】
前記金属リングは環状であり、前記金属リングの幅は前記露出セクションの長さ以下である、請求項5に記載のノイズ防止電極コネクタ。
【請求項7】
前記内側絶縁層は第1の延長部を含み、前記第1の延長部は前記露出セクションの折り返された部分を包み、前記ノイズ防止層は第2の延長部を含み、前記第2の延長部は前記第1の延長部より大きく、前記金属リングを包む、請求項6に記載のノイズ防止電極コネクタ。
【請求項8】
前記金属シールドの前記露出セクションは、前記外側絶縁層によって前記ノイズ防止層の前記第2の延長部を通過し、前記内側絶縁層にまで延伸する、請求項7に記載のノイズ防止電極コネクタ。
【請求項9】
前記導線は第2のシールド層をさらに含み、前記第2のシールド層は前記金属シールドと前記絶縁体の間に位置し、前記金属シールドを超え、前記第2のシールド層の一部が前記絶縁体の表面に露出し、且つ前記ノイズ防止層に接触する、請求項1に記載のノイズ防止電極コネクタ。
【請求項10】
前記ノイズ防止層の正投影面積は、導電性パッチのゲルゾーンの面積以上であり、前記導電性パッチは前記電極クリップにクリップされるために使用される、請求項1に記載のノイズ防止電極コネクタ。
【請求項11】
電極クリップを提供するステップと、
導電性コアワイヤー、前記導電性コアワイヤーを包む絶縁体、前記絶縁体の外周に位置する金属シールド、及び前記金属シールドを包むケーブルカバー、を含む導線を提供するステップと、
前記金属シールドを前記ケーブルカバーから露出するように延伸させ露出セクションを形成するようにするステップと、
前記導電性コアワイヤーを前記金属シールドから露出するように延伸させ露出した接続セクションを形成するようにするステップと、
前記接続セクションを前記電極クリップの頂面に接続させるステップと、
前記電極クリップを包む内側絶縁層を形成するステップと、
前記内側絶縁層及び前記金属シールドの前記露出セクションを包むノイズ防止層を形成するステップと、
前記ノイズ防止層を包み、且つ前記導線の前記ケーブルカバーに接続する外側絶縁層を形成するステップと、
を含む、
ことを特徴とする、ノイズ防止電極コネクタの製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノイズ防止電極コネクタに関するもので、特にノイズ防止機能を有する電極コネクタに関し、外界の干渉を隔離することができるものであり、例えば医療分野で人体の生体信号を検出するために使用されるものである。
【背景技術】
【0002】
医療用の電極パッチは、例えば心電図など、体の様々な電気信号を検出するために使用される。しかし、心臓の電気信号は非常に微弱であるため、測定過程は外部からの干渉、例えば静電気によって容易に影響を受ける。
【0003】
したがって、構造設計の改良を通じて電極コネクタのノイズ防止効果を向上させる方法、および上記の欠陥を克服することが、この技術分野で解決したい課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、既存技術の不足に対し、ノイズ防止機能を有する電極コネクタを提供することであり、これにより外界からの干渉を避けることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的課題を解決するために、本発明が採用する一つの技術的方案は、ノイズ防止電極コネクタを提供することである。これは、導線、電極クリップ、内側絶縁層、ノイズ防止層、及び外側絶縁層を含む。前記導線は、導電性コアワイヤー、絶縁体、金属シールド及びケーブルカバーを含み、前記絶縁体は前記導電性コアワイヤーを包み、前記金属シールドは前記絶縁体の外周に位置し、前記ケーブルカバーは前記金属シールドを包む。前記金属シールドには露出セクションがあり、前記露出セクションは前記ケーブルカバーを超える。前記導電性コアワイヤーには露出した接続セクションがあり、前記接続セクションは前記絶縁体を超える。前記接続セクションは前記電極クリップの頂面に接続される。前記内側絶縁層は前記電極クリップを包む。前記ノイズ防止層は前記内側絶縁層及び前記金属シールドの前記露出セクションを包む。前記外側絶縁層は前記ノイズ防止層を包み、且つ前記導線の前記ケーブルカバーに接続する。
【0006】
上記の技術的課題を解決するため、本発明による別の技術的方案は、ノイズ防止電極コネクタの製造方法を提供することである。方法は少なくとも、電極クリップを提供するステップと、導線を提供するであって、前記導線は導電性コアワイヤー、絶縁体、金属シールド、及びケーブルカバーを含み、前記絶縁体は前記導電性コアワイヤーを包み、前記金属シールドは前記絶縁体の周囲に位置し、前記ケーブルカバーは前記金属シールドを包むステップと、前記金属シールドが前記ケーブルカバーを超えて露出セクションを形成するようにするステップと、前記導電性コアワイヤーが前記金属シールドを超えて露出した接続セクションを形成するようにするステップと、前記接続セクションを前記電極クリップの頂面に接続するステップと、内側絶縁層を形成し、前記電極クリップを包むステップと、ノイズ防止層を形成し、前記内側絶縁層及び前記金属シールドの前記露出セクションを包むステップと、外側絶縁層を形成し、前記ノイズ防止層を包み、且つ前記導線の前記ケーブルカバーに接続するステップと、を含む。
【0007】
本発明の一つの有益な効果は、本発明により提供されるノイズ防止電極コネクタが、前記接続セクションを前記電極クリップの頂面に接続し、及び前記ノイズ防止層が前記金属シールドの前記露出セクションを包むことにより、電極コネクタのノイズ防止効果を達成し、外部環境の静電干渉を回避できることである。
【0008】
発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明第一実施形態のノイズ防止電極コネクタの立体図である。
図2】本発明第一実施形態のノイズ防止電極コネクタの分解模式図である。
図3】本発明第一実施形態のノイズ防止電極コネクタの別の分解模式図である。
図4】本発明第一実施形態のノイズ防止電極コネクタの断面図である。
図5】本発明第二実施形態のノイズ防止電極コネクタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
下記より、本発明が開示する実施形態を説明する。当業者は本明細書の公開内容により本発明のメリット及び効果を理解し得る。本発明は他の異なる実施形態により実行又は応用できる。本明細書における各細節も様々な観点又は応用に基づいて、本発明の精神逸脱しない限りに、均等の変形と変更を行うことができる。また、本発明の図面は簡単で模式的に説明するためのものであり、実際的な寸法を示すものではない。以下の実施形態において、さらに本発明に係る技術事項を説明するが、公開された内容は本発明を限定するものではない。また、本明細書に用いられる「又は」という用語は、実際の状況に応じて、関連する項目中の何れか一つ又は複数の組合せを含み得る。
【0011】
[第1の実施形態]
図1から図4に示されるように、本発明第1の実施形態は、導線10、電極クリップ20、内側絶縁層30、ノイズ防止層40、及び外側絶縁層50を含むノイズ防止電極コネクタを提供する。電極クリップ20は、導電性パッチ9の導電性雄バックル92をクリップするために使用される。例えば、本発明は心電図(ECG)、筋電図(EMG)、脳波図(EEG)の導電性パッチ9に適用可能であるが、本発明はこれに限られない。導電性パッチ9では、ゲルゾーン94が導電性雄バックル92及び外表層93の下方に位置し、導電性雄バックル92がゲルゾーン94と電気的に接続される。
【0012】
導線10は、干渉に対抗できる一種の電線ケーブルである。具体的には、導線10は、導電性コアワイヤー11、絶縁体11C、金属シールド12、及びケーブルカバー13を含む。絶縁体11Cは導電性コアワイヤー11を包み、例えば、絶縁体11Cはプラスチックの絶縁層である。金属シールド12は絶縁体11Cの周りに位置する。ケーブルカバー13は金属シールド12を包む。
【0013】
金属シールド12は、例えば銅線のような複数の金属線を編み込みまたは巻きつけて形成することができる。または、例えばアルミニウムマイラーフォイル(Aluminum Mylar Foil)のような金属膜が絶縁体11Cの外側に巻かれる。本実施形態では、金属シールド12は露出セクション12Eを有しており、これはケーブルカバー13によって包まれていない部分である。露出セクション12Eはその長尺方向においてケーブルカバー13を超えるように延在される。導電性コアワイヤー11は、その長尺方向において金属シールド12を超えて露出した接続セクション11Eを有し、接続セクション11Eは電極クリップ20の頂面に取り付けられる。接続セクション11Eは電極クリップ20の頂面に溶接されるが、本発明の接続方法はこれに限られず、例えばはんだ付け(Soldering)、点溶接(Spot Welding)、または圧着(Crimping)が可能である。
【0014】
また、好ましくは、本実施形態の導線10は、絶縁機能を有する第2のシールド12Cも含んでいる。第2のシールド12Cは、金属シールド12とは別の導電性のシールド層であり、例えば、アルミニウムフォイル、またはカーボンチューブなどである。好ましくはカーボンチューブであり、または導電性カーボン内側シールド層と呼ぶことができる。導電性カーボン内側シールド層は、絶縁体11Cをさらに包み、金属シールド12は導電性カーボン内側シールド層を包む。これにより、ノイズ防止の効果をさらに向上させることができる。具体的には、第2のシールド12Cは、金属シールド12と絶縁体11Cの間に位置し、かつ金属シールド12を長尺方向において超えるように構成され、第2のシールド12Cの一部が絶縁体11Cの表面に露出し、前記ノイズ防止層40に接触する。しかし、本発明は二層のシールド層を有する導線に限定されるわけではなく、本発明の導線は、例えば金属シールド12のみを有する一層のシールド層を有してもよい。
【0015】
本実施形態では、金属シールド12の複数の金属線が長尺方向においてケーブルカバー13を超えてから逆方向に曲げられるように露出セクション12Eを形成する。言い換えれば、これらの金属線は電極クリップ20から離れる方向に折り返され、露出セクション12Eはケーブルカバー13の前端部分を包む。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0016】
さらに、本発明のノイズ防止電極コネクタは、金属リング15も含む。金属リング15は、金属シールド12の露出セクション12Eを挟持する。具体的には、金属リング15は、金属シールド12の前記露出セクション12Eを前記ケーブルカバー13に圧着して固定する。本実施形態の金属リング15は環状であり、金属リング15の幅は露出セクション12Eの長さ以下である。言い換えれば、金属リング15は露出セクション12Eを完全に覆ってはいない。
【0017】
内側絶縁層30は、電極クリップ20を包む。本実施形態では、内側絶縁層30はプラスチック絶縁材料でインサート成形される。しかし、本発明はこれに限られない。
【0018】
本実施形態の特徴の一つは、ノイズ防止層40を提供することである。ノイズ防止層40は、内側絶縁層30、及び金属シールド12の露出セクション12E、及び金属リング15を包む。ここで、ノイズ防止層40の材料は導電材料であり、金属材料や導電性プラスチックなどである。導電性プラスチックとしては、例えばポリビニルクロリド(Poly vinyl chloride, PVC)、ポリプロピレン(Polypropylene, PP)、ABS(Acrylonitrile butadiene styrene)、ナイロン(Nylon)、ポリカーボネート(Polycarbonate, PC)がある。これらは内側絶縁層30の外層に射出成型される。さらに具体的には、インサート成形の方法で製造されるが、本発明はこの材料及び製造方法に限定されない。例えば、導電性インクのスプレーまたは印刷、金属または導電性テープの貼付け、或いは他の導電材料の組み立てを使用してもよい。
【0019】
さらに、本実施形態のノイズ防止層40は、電極クリップ20の底面を超えて延伸し、図1に示されるように、円環状のフランジ43を形成する。フランジ43の範囲は、導電性パッチ9のゲルゾーン94を完全に覆うことが好ましい。ゲルゾーン94は、実際に皮膚に接触して信号を取得する部分である。言い換えれば、フランジ43の半径は、ゲルゾーン94の半径以上である。しかし、本発明はこれに限定されず、フランジ43を省略することも可能である。ここで、ノイズ防止層40の正投影面積(または、覆う面積)は、導電性パッチ9のゲルゾーン94の面積以上である。これにより、ノイズ防止層40は、電極クリップ20が外界の静電干渉から隔離されるようにし、ノイズ防止の機能を達成する。
【0020】
本実施形態では、ノイズ防止層40はまた金属リング15を包覆している。金属リング15は、ノイズ防止層40との接触位置と面積を増加させることができ、さらに、金属リング15の突出した構造は、ノイズ防止層40と導線10との結合強度を高めることができる。ノイズ防止層40が埋め込み射出成型によって形成される過程で、金属リング15は導線10の金属シールド12をしっかりと固定することができる。
【0021】
外側絶縁層50は、ノイズ防止層40を包覆し、かつ導線10のケーブルカバー13を包覆する。外側絶縁層50は、絶縁材料を射出成型によって形成することができる。さらに具体的には、本実施形態の外側絶縁層50は、インサート成形技術によって形成することができる。しかし、本発明はこれに限定されない。
【0022】
図2及び図3に示されるように、本実施形態では、俯瞰角度から見ると、内側絶縁層30、ノイズ防止層40、及び外側絶縁層50は水滴形状を呈している。図4も参照されたい。内側絶縁層30は、第1の延長部32を含み、ノイズ防止層40は、第2の延長部42を含み、外側絶縁層50は、第3の延長部52を含む。第1の延長部32は、前記露出セクション12Eの折り返された部分を小部分的に包み、第2の延長部42は、第1の延長部32より大きく構成されるとともに、露出セクション12Eの大部分を包む。第2の延長部42は、電極クリップ20の外周に位置し、金属リング15を包む。第3の延長部52は、前記導線10の外周を包む。上述の構造配置により、本実施形態のシールド構造は、射出成型過程で非常に安定しており、露出セクション12Eの両端はしっかりと固定され、金属シールド12とノイズ防止層40との完全な接続導通が保証される。
【0023】
本発明は、図1から図4に示されるような、ノイズ防止電極コネクタの製造方法も提供する。この方法は、少なくとも以下のステップを含む。
【0024】
電極クリップ20を提供するステップを有する。
【0025】
続いて、導線10を提供するステップを有する。
前記導線10は、導電性コアワイヤー11、絶縁体11C、金属シールド12、及びケーブルカバー13を含む。前記絶縁体11Cは前記導電性コアワイヤー11を包み、前記金属シールド12は前記絶縁体11Cの周囲に位置し、前記ケーブルカバー13は前記金属シールド12を包む。
【0026】
続いて、前記金属シールド12が前記ケーブルカバー13を超えて露出セクション12Eを形成するようにするステップを有する。
【0027】
続いて、前記導電性コアワイヤー11が前記金属シールド12を超えて露出した接続セクション11Eを形成するようにするステップを有する。
【0028】
続いて、前記接続セクション11Eを前記電極クリップ20の頂面に接続するステップを有する。
【0029】
続いて、内側絶縁層30を形成し、前記電極クリップ20を包むステップを有する。
【0030】
続いて、ノイズ防止層40を形成し、前記内側絶縁層30及び前記金属シールド12の前記露出セクション12Eを包むステップを有する。
【0031】
続いて、外側絶縁層50を形成し、前記ノイズ防止層40を包み、かつ前記導線10の前記ケーブルカバー13に接続するステップを有する。
【0032】
本発明の上述の製造方法は、インサート成形の技術で形成されることができ、その利点は、ノイズ防止層40が射出成型の過程で、内側絶縁層30と外側絶縁層50の間に同時に形成されることで、電極コネクタの一体式で安定した耐久性の高い品質を向上させ、組み立て式のケースを必要とする機構のスペースや、長期使用後に分離する可能性がある組み立て部品を減らすことができる。ただし、上述は本発明の一つの好ましい実施形態に過ぎず、本発明の形成方法はこれに限定されない。
【0033】
[第2の実施形態]
図5に示されるように、この実施形態は上述の実施形態との相違点が、金属シールド12の露出セクション12Eが折り返されていない点てある。露出セクション12Eは、複数の金属線、金属層、またはカーボンチューブなど、またはそれらの組み合わせであることができる。ここで、金属シールド12の露出セクション12Eは、外側絶縁層50によってノイズ防止層40の第2の延長部42を通過し、内側絶縁層30まで延伸する。補足すると、金属リング15は省略可能である。
【0034】
[実施形態による有益の効果]
本発明の一つの有益な効果は、本発明により提供されるノイズ防止電極コネクタが、前記接続セクションが前記電極クリップの頂面に接続され、前記内側絶縁層が前記電極クリップを包み、前記ノイズ防止層が前記内側絶縁層を包み、及び前記金属シールドの前記露出セクションなどの技術的手段を通じて、電極コネクタのシールド効果を向上させ、外界の静電干渉を避けることができることにある。
【0035】
以上に開示された内容は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。そのため、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0036】
10 ワイヤー
11 導電性コアワイヤー
11C 絶縁体
11E 接続セクション
12 金属シールド
12C 第2のシールド
12E 露出セクション
13 ケーブルカバー
15 金属リング
20 電極クリップ
30 内側絶縁層
32 第1の延長部
40 ノイズ防止層
42 第2の延長部
43 フランジ
50 外側絶縁層
52 第3の延長部
9 導電性パッチ
92 導電性雄バックル
93 外表層
94 ゲルゾーン
図1
図2
図3
図4
図5