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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151421
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/01 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
B41J2/01 301
B41J2/01 305
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023064704
(22)【出願日】2023-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100141298
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 文典
(74)【代理人】
【識別番号】100187492
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 元啓
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】中村 了
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA16
2C056EC54
2C056HA03
2C056HA32
2C056HA33
2C056JC21
2C056JC23
(57)【要約】
【課題】無端ベルトの幅方向における端部が浮き上がるのを防止することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、記録ヘッド43a,43cと、無端ベルト19と、フラッシング用の複数の貫通孔と、液滴受部46と、浮き上り防止部材13とを備える。記録ヘッド43a,43cには、被記録媒体2上に液滴を吐出するノズルが配列されている。無端ベルト19は、記録ヘッド43a,43cによる画像形成位置に向けて被記録媒体2を搬送する。貫通孔は無端ベルト19に形成されている。液滴受部46は、フラッシングによりノズルから吐出されて貫通孔を通過した画像形成に寄与しないフラッシング液滴を受ける。浮き上り防止部材13は、無端ベルト19の幅方向における端部の浮き上りを防止する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録媒体上に液滴を吐出する複数のノズルが配列された記録ヘッドと、
前記記録ヘッドによる画像形成位置に向けて前記被記録媒体を搬送する無端ベルトと、
前記無端ベルトに形成されたフラッシング用の複数の貫通孔と、
フラッシングにより前記ノズルから吐出されて前記貫通孔を通過した画像形成に寄与しないフラッシング液滴を受ける液滴受部と、
浮き上り防止部材と
を備え、
前記浮き上り防止部材は、前記無端ベルトの幅方向における端部の浮き上りを防止する、画像形成装置。
【請求項2】
前記浮き上り防止部材は前記無端ベルトの端部を下向きに押える回転体を有し、
前記回転体は前記無端ベルトの移動方向に沿って回転自在である、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記記録ヘッドと前記浮き上り防止部材とはヘッドユニットに設けられている、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記浮き上り防止部材は、前記記録ヘッドに対して、前記無端ベルトの移動方向における上流側位置と下流側位置とに振り分けられて設けられている、請求項1記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、用紙を搬送する搬送ベルトを備えた画像記録装置が開示されている。搬送ベルトには、空気を吸い込んで用紙を搬送ベルトの表面に吸着させるための多数の貫通孔と、フラッシング時にノズルから吐出されたインクが通過するフラッシング用の複数の貫通孔が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-23374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、搬送ベルトの幅方向における中央部には多数の貫通孔が形成されているが、搬送ベルトの幅方向における両端部には貫通孔が形成されていない。このため、搬送ベルトにテンションがかかると、搬送ベルトの幅方向における中央部と両端部とで伸び量に違いが発生し、搬送ベルトが歪んで、搬送ベルトの両端部が浮き上ってしまうことがある。このように、搬送ベルトの両端部が浮き上ってしまうと、搬送ベルトの端部が記録ヘッドに接触する虞がある。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、無端ベルトの幅方向における端部が浮き上がるのを防止することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、画像形成装置は、記録ヘッドと、無端ベルトと、フラッシング用の複数の貫通孔と、液滴受部と、浮き上り防止部材とを備える。記録ヘッドには、被記録媒体上に液滴を吐出する複数のノズルが配列されている。無端ベルトは、前記記録ヘッドによる画像形成位置に向けて前記被記録媒体を搬送する。貫通孔は前記無端ベルトに形成されている。液滴受部は、フラッシングにより前記ノズルから吐出されて前記貫通孔を通過した画像形成に寄与しないフラッシング液滴を受ける。浮き上り防止部材は、前記無端ベルトの幅方向における端部の浮き上りを防止する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、無端ベルトの幅方向における端部が浮き上がるのを防止することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態1に係る画像形成装置の構成を示す模式図である。
図2】実施形態1に係る画像形成装置の搬送部の斜視図であって、搬送ベルトを備えた状態を示す。
図3】実施形態1に係る画像形成装置の搬送ベルトの平面図である。
図4】実施形態1に係る画像形成装置の搬送部の斜視図であって、搬送ベルトを取り外して支持板を露出させた状態を示す。
図5】実施形態1に係る画像形成装置のヘッドユニットの斜視図である。
図6】実施形態1に係る画像形成装置の一部を拡大した模式図である。
図7図6におけるA-A矢視図である。
図8】実施形態2に係る画像形成装置の浮き上り防止部材の拡大図である。
図9】実施形態3に係る画像形成装置の浮き上り防止部材の拡大図である。
図10】実施形態4に係る画像形成装置の浮き上り防止部材の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態1]
【0010】
図1を参照して、実施形態1に係る画像形成装置1を説明する。図1は、実施形態1に係る画像形成装置1の構成を示す模式図である。
画像形成装置1は、画像を形成する装置であって、例えばカラー複合機等であり、コピー、印刷、スキャナ、ファックス等の複数のジョブを実行する機能を備えている。画像形成装置1は、用紙2(被記録媒体の一例)に例えばインクジェット方式で画像等を記録する印刷部4と、印刷部4に用紙2を供給する給紙部5と、画像等が記録された用紙2を乾燥する乾燥部6とを備えている。
【0011】
給紙部5から印刷部4に供給された用紙2は、印刷部4において画像等が記録され、その後、印刷部4から乾燥部6に移送され、乾燥部6において乾燥され、排出される。
【0012】
画像形成装置1の印刷部4には、用紙2を搬送する搬送部11と、搬送されている用紙2上にインクを吐出する記録部12と、複数の浮き上り防止部材13とを備える。
【0013】
搬送部11は、複数のローラ15、16、17、18と、ローラ15、16、17、18に巻回された無端状の搬送ベルト19(無端ベルトの一例)と、搬送ベルト19を下方から支持する支持板20(プラテンとも称する)と、給紙部5から搬送ベルト19上に供給された用紙2を搬送ベルト19の表面に吸引する吸引装置21とを有している。
【0014】
ローラ15、16、17、18のいずれかのローラがモータ等によって強制的に回転駆動され、これにより、搬送ベルト19が一方向へ回動するとともに、残りのローラが従動回転する。搬送ベルト19は、後述する記録ヘッド43a~43cによる画像形成位置に向けて用紙2を搬送する。
【0015】
吸引装置21は、支持板20の下方に形成された吸引室22と、吸引室22内に設けられた複数の吸引ファン23とを有している。支持板20は吸引室22の天井部を構成している。
記録部12は、複数のヘッドユニット38~41を備えている。
【0016】
次に、図2図3を参照して搬送ベルト19を詳しく説明する。図2は、実施形態1に係る画像形成装置1の搬送部11の斜視図であって、搬送ベルト19を備えた状態を示す。図3は、画像形成装置1の搬送ベルト19の平面図である。
【0017】
搬送ベルト19には、表裏両面に貫通する多数の吸引孔25およびフラッシング用の複数の貫通孔26が形成されている。貫通孔26の直径は吸引孔25の直径よりも大きく設定されている。
【0018】
搬送ベルト19の移動方向29に直交する方向を幅方向30と定義する。搬送ベルト19の幅方向30における両端部には、吸引孔25および貫通孔26が形成されていない孔無しエリア31が搬送ベルト19の全周にわたって形成されている。
【0019】
次に、図4を参照して支持板20を詳しく説明する。図4は、実施形態1に係る画像形成装置1の搬送部11の斜視図であって、搬送ベルト19を取り外して支持板20を露出させた状態を示す。
【0020】
支持板20には、上下方向に貫通する多数の吸気孔34およびフラッシング用の複数の連通孔35が形成されている。連通孔35の開孔面積は吸気孔34の開孔面積よりも広く設定されている。
次に、図5を参照してヘッドユニット38~41を詳しく説明する。図5は、実施形態1に係る画像形成装置1のヘッドユニット38~41の斜視図である。
【0021】
記録部12に備えられているヘッドユニット38~41はそれぞれ、複数の記録ヘッド43a~43cを有している。記録ヘッド43a~43cは、搬送ベルト19の幅方向30に沿って千鳥状に配列されている。
【0022】
記録ヘッド43a~43cには、用紙2上にインクの液滴を吐出する複数のノズル45(吐出口)が配列されている。第1のヘッドユニット38のノズル45からイエローのインクが吐出される。第2のヘッドユニット39のノズル45からマゼンタのインクが吐出される。第3のヘッドユニット40のノズル45からシアンのインクが吐出される。第4のヘッドユニット41のノズル45からブラックのインクが吐出される。
各記録ヘッド43a~43cの真下に、支持板20の連通孔35が位置している。
【0023】
次に、図6を参照して画像形成装置1のフラッシングについて説明する。図6は、実施形態1に係る画像形成装置1の一部を拡大した模式図である。
フラッシングによりノズル45から吐出されて搬送ベルト19の貫通孔26と支持板20の連通孔35とを通過した画像形成に寄与しないインクの液滴47(フラッシング液滴の一例)を受ける複数の液滴受部46が吸引室22内に設置されている。
【0024】
給紙部5から印刷部4の搬送ベルト19上に供給された用紙2は、回動する搬送ベルト19によって移動方向29へ搬送される。この際、吸引ファン23が回転することにより、吸引室22内が減圧され、外部の空気が搬送ベルト19の吸引孔25と貫通孔26および支持板20の吸気孔34と連通孔35を通って吸引室22内に流れ込む。このような空気の流れによって用紙2が搬送ベルト19の表面に吸着される。
【0025】
これにより、用紙2は、搬送ベルト19から浮き上がることなく、移動方向29へ搬送される。この際、インクの液滴が記録ヘッド43a~43cのノズル45から搬送中の用紙2上に吐出され、用紙2に画像が形成される。
【0026】
浮き上り防止部材13は、搬送ベルト19の幅方向30における両端部の浮き上りを防止する。この結果、搬送ベルト19の幅方向30における両端部が浮き上がるのを防止することができ、搬送ベルト19の端部が記録ヘッド43a~43cに接触するといった問題を回避することができる。
次に、図6図7を参照して浮き上り防止部材13を詳しく説明する。図7は、図6におけるA-A矢視図である。
浮き上り防止部材13は、ヘッドユニット38~41の底部に複数設けられている。
【0027】
浮き上り防止部材13は、搬送ベルト19の両端部の孔無しエリア31を下向きに押える円形のローラ49(回転体の一例)と、ローラ49を回転自在に保持する保持部材50とを有している。保持部材50は、ヘッドユニット38~41の底部に取り付けられた一対の保持板51を有している。
【0028】
ローラ49は、搬送ベルト19の移動方向29に沿って回転自在である。すなわち、ローラ49は、搬送ベルト19の幅方向30に沿った回転軸52を介して、一対の保持板51間に回転自在に取り付けられている。この結果、搬送ベルト19が移動方向29に移動している際、ローラ49は搬送ベルト19に接触した状態を保ちながら回転軸52の周りに回転する。これにより、搬送ベルト19の幅方向30における両端部がローラ49によって確実に下向きに押えられる。
【0029】
浮き上り防止部材13は、記録ヘッド43a~43cに対して、搬送ベルト19の移動方向29における上流側(前方側)位置と下流側(後方側)位置とに振り分けられて設けられている。この結果、搬送ベルト19の端部が浮き上って記録ヘッド43a~43cに接触するといった問題を、より一層確実に回避することができる。
【0030】
フラッシングを行う際には、用紙2が搬送ベルト19上に供給されていない状態で、移動方向29へ移動する搬送ベルト19の貫通孔26が記録ヘッド43a~43cのノズル45の真下を通るタイミングに合わせて、インクの液滴47がノズル45から吐出される。これにより、インクの液滴47は、搬送ベルト19の貫通孔26と支持板20の連通孔35とを通過して、液滴受部46に受けられる。
このようなフラッシングを定期的に実施することで、インクの乾燥によるノズル45の目詰まりを防止することができる。
[実施形態2]
【0031】
図8を参照して、実施形態2に係る浮き上り防止部材13を説明する。図8は、実施形態2に係る画像形成装置1の浮き上り防止部材13の拡大図である。実施形態2に係る浮き上り防止部材13が付勢部材の一例であるばね60を有する点で、実施形態2は実施形態1と主に異なる。以下、実施形態2が実施形態1と異なる点を主に説明する。
【0032】
浮き上り防止部材13は、ローラ49(回転体の一例)と、ローラ49を回転自在に保持する保持部材50と、ローラ49を下向きに付勢するコイル状のばね60(付勢部材の一例)とを有している。
【0033】
保持部材50は、コの字状の保持フレーム61と、保持フレーム61に立設された保持軸62と、保持軸62の上端に設けられた脱落防止用の鍔部63とを有する。
保持フレーム61は一対の保持板64を有している。ローラ49は、回転軸52を介して、回転自在に一対の保持板64間に取り付けられている。
【0034】
保持軸62は、ヘッドユニット38~41の底部に形成された四角形状の保持孔66に挿入されている。保持軸62の水平断面は、保持孔66と同様に、四角形状に形成されている。これにより、保持部材50は、鉛直方向(上下方向)に移動可能であるとともに、保持軸62の軸心周りにおいて回動せずに、固定される。
【0035】
鍔部63は保持軸62の上端から水平方向に張り出している。鍔部63が上方からヘッドユニット38~41の底部に係合することにより、浮き上り防止部材13がヘッドユニット38~41から脱落するのを防止している。
【0036】
ばね60は、保持フレーム61とヘッドユニット38~41の底部との間に、圧縮された状態で設けられている。保持軸62がばね60を上下方向に貫通している。
【0037】
これによると、ローラ49はばね60の付勢力によって下向きに押圧されるため、ローラ49が確実に搬送ベルト19に押し付けられる。また、保持部材50が鉛直方向に移動してばね60の圧縮量が変化することにより、ローラ49と支持板20との鉛直方向における間隔が増減する。このため、搬送ベルト19の厚さが変化した場合であっても、ローラ49は、搬送ベルト19に押し付けられた状態で、搬送ベルト19の厚さの変化に追従して鉛直方向に移動する。
[実施形態3]
【0038】
図9を参照して、実施形態3に係る浮き上り防止部材13を説明する。図9は、実施形態3に係る画像形成装置1の浮き上り防止部材13の拡大図である。実施形態3に係る浮き上り防止部材13に備えられた回転体が球体70である点で、実施形態3は実施形態1と主に異なる。以下、実施形態3が実施形態1と異なる点を主に説明する。
【0039】
浮き上り防止部材13は、搬送ベルト19の両端部の孔無しエリア31を下向きに押える球体70(回転体の一例)と、球体70を回転自在に保持する保持部材71とを有している。(CL2)
保持部材71は下向きに開放された半球状の凹部72を有している。球体70は凹部72に回転自在に嵌め込まれている。
【0040】
これによると、搬送ベルト19が移動方向29に移動している際、球体70は搬送ベルト19に接触した状態を保ちながら回転する。これにより、搬送ベルト19の幅方向30における両端部が球体70によって確実に下向きに押えられるため、搬送ベルト19の幅方向30における両端部が浮き上がるのを防止することができ、搬送ベルト19の端部が記録ヘッド43a~43cに接触するといった問題を回避することができる。
[実施形態4]
【0041】
図10を参照して、実施形態4に係る浮き上り防止部材13を説明する。図10は、実施形態4に係る画像形成装置1の浮き上り防止部材13の拡大図である。実施形態4に係る浮き上り防止部材13が付勢部材の一例であるばね60を有する点で、実施形態4は実施形態3と主に異なる。以下、実施形態4が実施形態3と異なる点を主に説明する。
【0042】
浮き上り防止部材13は、球体70(回転体の一例)と、球体70を回転自在に保持する保持部材71と、球体70を下向きに付勢するコイル状のばね60(付勢部材の一例)とを有している。
【0043】
保持部材71は、凹部72が形成された保持ブロック80と、保持ブロック80に立設された保持軸62と、保持軸62の上端に設けられた脱落防止用の鍔部63とを有する。
ばね60は、保持ブロック80とヘッドユニット38~41の底部との間に、圧縮された状態で設けられている。
【0044】
これによると、球体70はばね60の付勢力によって下向きに押圧されるため、球体70が確実に搬送ベルト19に押し付けられる。また、保持部材71が鉛直方向に移動してばね60の圧縮量が変化することにより、球体70と支持板20との鉛直方向における間隔が増減する。このため、搬送ベルト19の厚さが変化した場合であっても、球体70は、搬送ベルト19に押し付けられた状態で、搬送ベルト19の厚さの変化に追従して鉛直方向に移動する。
【0045】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、画像形成装置を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0047】
1 画像形成装置
2 用紙(被記録媒体)
13 浮き上り防止部材
19 搬送ベルト(無端ベルト)
26 貫通孔
29 搬送ベルトの移動方向
30 搬送ベルトの幅方向
38,39,40,41 ヘッドユニット
43a,43b,43c 記録ヘッド
45 ノズル
46 液滴受部
47 液滴(フラッシング液滴)
49 ローラ(回転体)
70 球体(回転体)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10