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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151442
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20241018BHJP
   G03G 15/01 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
G03G21/00 312
G03G15/01 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023064759
(22)【出願日】2023-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中江 貞敬
【テーマコード(参考)】
2H134
2H300
【Fターム(参考)】
2H134GA01
2H134GA06
2H134GB02
2H134HA12
2H134HA16
2H134HD00
2H134KA40
2H134KB02
2H134KB05
2H134KB20
2H134KC01
2H134KG04
2H134KH01
2H300EC02
2H300EC05
2H300EC15
2H300EC16
2H300EL02
2H300EL05
2H300EL10
2H300FF08
2H300GG11
2H300HH39
2H300PP01
2H300QQ04
2H300QQ08
2H300QQ10
2H300QQ11
2H300QQ24
2H300RR33
2H300RR34
2H300RR36
2H300RR39
2H300RR50
2H300TT03
2H300TT04
(57)【要約】
【課題】転写残トナーの帯電量が低い場合や逆極性になっている場合でも回収ローラーで適正に回収可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、画像形成動作の実行中に回収ローラーに転写残トナーを一時的に付着させるトナー付着工程と、画像形成動作の終了後に回収ローラーに付着した転写残トナーを像担持体に移動させるトナー移動工程と、像担持体から中間転写体に転写残トナーを移動させてクリーニング機構で転写残トナーを回収するトナー回収工程と、を含む転写残トナー回収動作を実行する。制御部は、白地部トナー量が閾値以上である画像形成部では、トナー付着工程において回収ローラーにトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加し、トナー移動工程において回収ローラーにトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して転写残トナー回収動作を実行する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に感光層が形成された像担持体と、
前記像担持体を帯電させる帯電装置と、
前記帯電装置により帯電された前記像担持体を露光することにより静電潜像を形成する露光装置と、
トナーを含む現像剤を担持する現像剤担持体を有し、前記像担持体に形成された前記静電潜像に前記トナーを付着させてトナー像を形成する現像装置と、
を含む複数の画像形成部と、
複数の前記画像形成部に沿って移動可能であり、前記画像形成部で形成された前記トナー像が一次転写される中間転写体と、
前記像担持体に形成された前記トナー像を前記中間転写体に一次転写する一次転写部材と、
前記中間転写体に転写された前記トナー像を記録媒体に二次転写する二次転写部材と、
前記中間転写体に付着した前記トナーを除去するクリーニング機構と、
前記現像剤担持体に現像電圧を印加する現像電圧電源と、
前記帯電装置に帯電電圧を印加する帯電電圧電源と、
前記一次転写部材および前記二次転写部材に転写電圧を印加する転写電圧電源と、
複数の前記画像形成部のそれぞれに設けられ、前記一次転写後に前記像担持体上に残存する転写残トナーを回収する回収ローラーと、
前記回収ローラーに電圧を印加するクリーニング電圧電源と、
前記画像形成部、前記現像電圧電源、前記転写電圧電源、前記帯電電圧電源、および前記クリーニング電圧電源を制御する制御部と、
を備え、
画像形成動作の実行中に前記回収ローラーに前記トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して前記回収ローラーに前記転写残トナーを一時的に付着させるトナー付着工程と、
前記画像形成動作の終了後に前記現像剤担持体と前記像担持体とを離間させた後に、前記回収ローラーに前記トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加して前記回収ローラーに付着した前記転写残トナーを前記像担持体に移動させるトナー移動工程と、
前記像担持体から前記中間転写体に前記転写残トナーを移動させて前記クリーニング機構で前記転写残トナーを回収するトナー回収工程と、
を含む転写残トナー回収動作を実行する画像形成装置において、
前記中間転写体上の白地部トナー量を検知するトナー量検知部をさらに備え、
前記制御部は、
前記白地部トナー量が閾値以上である前記画像形成部では、前記トナー付着工程において前記回収ローラーに前記トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加し、前記トナー移動工程において前記回収ローラーに前記トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して前記転写残トナー回収動作を実行することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記白地部トナー量が閾値以上であった前記画像形成部において、前記転写残トナー回収動作の実行後、最初の前記画像形成動作の実行前に、前記現像剤担持体と前記像担持体とを離間させた状態で前記回収ローラーに前記トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記白地部トナー量が閾値以上であった前記画像形成部において、前記転写残トナー回収動作の実行後、最初の前記画像形成動作の実行前に、前記現像剤担持体と前記像担持体とを離間させた状態で前記回収ローラーに前記トナーの帯電極性と同極性の電圧と逆極性の電圧とを交互に印加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記白地部トナー量が閾値以上であった前記画像形成部における前記トナー移動工程の実行時間を、前記トナー量が閾値未満である前記画像形成部に比べて延長することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記白地部トナー量が閾値以上であった前記画像形成部における前記トナー移動工程の実行中の前記像担持体の回転速度を、前記トナー量が閾値未満である前記画像形成部に比べて遅くすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記白地部トナー量が閾値以上であった前記画像形成部における前記トナー移動工程の実行中に、前記帯電装置に前記帯電電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
複数の前記画像形成部は、前記中間転写体の移動方向に沿って並列に配置されており、
前記制御部は、前記白地部トナー量が閾値以上である前記画像形成部が存在するときは、当該画像形成部に加えて、前記移動方向に対し当該画像形成部の下流側直近に位置する前記画像形成部において、前記トナー回収工程の実行時に前記回収ローラーに前記トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加し、前記トナー移動工程の実行時に前記回収ローラーに前記トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、像担持体上に形成された各色のトナーを中間転写体上に一次転写した後、記録媒体上に二次転写する中間転写方式の画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、所定方向に回動される無端状の中間転写ベルトと、中間転写ベルトに沿って設けられた複数の画像形成部とを備え、各画像形成部により中間転写ベルト上に各色のトナー像を順次重ね合わせて一次転写した後、二次転写ローラー(転写部材)により用紙等の記録媒体上にトナー像を二次転写する中間転写方式の画像形成装置が知られている。
【0003】
このような画像形成装置においては、一次転写後に各画像形成部に設けられた感光体ドラム(像担持体)上にトナー像の一部(転写残トナー)が残留する。そのため、次の画像形成動作に備えて感光体ドラム上の転写残トナーを除去する必要がある。
【0004】
特許文献1には、像担持体上に残る残留トナーを一時的に回収して保持するトナー保持手段として、像担持体上に残留トナーを回収する回収ローラ(トナー回収手段)と、残留トナーを一時的に蓄積する蓄積ローラ(トナー蓄積手段)とを設けるとともに、トナー保持手段の残留トナーを静電転写ドラム上に付与してクリーニング手段によって回収する構成が開示されている。蓄積ローラー上に保持されていたトナーは回収ローラーを介して像担持体上に移動し、移動したトナーは像担持体の回転に伴って一次転写部まで搬送され、画像形成行程と同様に一次転写電圧により中間転写ベルト上に転写された後、ベルトクリーニング装置によって除去される。
【0005】
特許文献2には、カラーモードからモノクロモードへの移行に先立ち、全ての感光体ドラムに現像ローラーが接触する全色接触状態から、全ての感光体ドラムから現像ローラーが離間する全色離間状態に切り替えられ、全色離間状態で、各回収部材に蓄積されているトナーが感光体ドラムに一旦転移され、さらに各感光体ドラムから搬送ベルトへと転移されるトナー転移処理が行われる画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001-5360号公報
【特許文献2】特開2009-3377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1、2の方法では、回収ローラーへの印加電圧の極性が一定であるため、印加電圧と同極性の転写残トナーが多く発生した場合は適切に回収ローラーへの一時保持ができず、転写残トナーを適切に除去できない。その結果、上流側の画像形成部の転写残トナーが中間転写ベルトを介して下流側の画像形成部に移動し、感光体ドラムの白地部へトナーが付着する地肌かぶりが発生するおそれがあった。
【0008】
また、特許文献1の構成ではクリーニング動作時に現像ローラーが感光体ドラムと接触している。そのため、上流側の画像形成部の転写残トナーが中間転写ベルトを介して下流側の画像形成部に移動し、下流側の画像形成部の像担持体上に逆転写されて現像ローラーに回収されてしまい、混色が発生するおそれがあった。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑み、転写残トナーの帯電量が低い場合や逆極性になっている場合でも回収ローラーで適正に回収可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、複数の画像形成部と、中間転写体と、一次転写部材と、二次転写部材と、回収ローラーと、クリーニング機構と、現像電圧電源と、帯電電圧電源と、転写電圧電源と、クリーニング電圧電源と、制御部と、を備えた画像形成装置である。複数の画像形成部は、表面に感光層が形成された像担持体と、像担持体を帯電させる帯電装置と、帯電装置により帯電された像担持体を露光することにより静電潜像を形成する露光装置と、トナーを含む現像剤を担持する現像剤担持体を有し、像担持体に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置と、を含む。中間転写体は、複数の前記画像形成部に沿って移動可能であり、画像形成部で形成されたトナー像が一次転写される。一次転写部材は、像担持体に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写する。二次転写部材は、中間転写体に転写されたトナー像を記録媒体に二次転写する。回収ローラーは、複数の画像形成部のそれぞれに設けられ、一次転写後に像担持体上に残存する転写残トナーを回収する。クリーニング機構は、中間転写体に付着したトナーを除去する。現像電圧電源は、現像剤担持体に現像電圧を印加する。帯電電圧電源は、帯電装置に帯電電圧を印加する。転写電圧電源は、一次転写部材および二次転写部材に転写電圧を印加する。クリーニング電圧電源は、回収ローラーに電圧を印加する。制御部は、画像形成部、現像電圧電源、転写電圧電源、帯電電圧電源、およびクリーニング電圧電源を制御する。画像形成装置は、画像形成動作の実行中に回収ローラーにトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して回収ローラーに転写残トナーを一時的に付着させるトナー付着工程と、画像形成動作の終了後に現像剤担持体と像担持体とを離間させた後に、回収ローラーにトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加して回収ローラーに付着した転写残トナーを像担持体に移動させるトナー移動工程と、像担持体から中間転写体に転写残トナーを移動させてクリーニング機構で転写残トナーを回収するトナー回収工程と、を含む転写残トナー回収動作を実行する。画像形成装置は、中間転写体上の白地部トナー量を検知するトナー量検知部をさらに備える。制御部は、白地部トナー量が閾値以上である画像形成部では、トナー付着工程において回収ローラーにトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加し、トナー移動工程において回収ローラーにトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して転写残トナー回収動作を実行する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1の構成によれば、絶対湿度の変化等によってトナー帯電量が変化した場合であっても、転写残トナーを回収ローラーに適切に付着させることができ、回収ローラーに付着した転写残トナーを、像担持体を介して中間転写体に移動させた後、クリーニング機構を用いて適切に除去することができる。従って、中間転写体の移動方向に対し上流側の画像形成部の転写残トナーによる、下流側の画像形成部での地肌かぶりや混色を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の内部構成を示す側面断面図
図2】画像形成装置100の制御経路を含む画像形成部Pa周辺の部分拡大図
図3】中間転写ベルト8上のトナー量と下流側の画像形成部Pb~Pdでの逆転写トナー量との関係を示すグラフ
図4】本発明の画像形成装置100における飛散トナー回収モードの制御例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す断面図である。画像形成装置100(ここではカラープリンター)本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、PcおよびPdが、搬送方向上流側(図1では左側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa~Pdは、異なる4色(イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像および転写の各工程によりイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの画像を順次形成する。
【0014】
これらの画像形成部Pa~Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム(像担持体)1a、1b、1cおよび1dが配設されており、さらにベルト駆動モーター(図示せず)により図1において反時計回り方向に回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa~Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a~1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a~1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次一次転写されて重畳される。その後、中間転写ベルト8上に一次転写されたトナー像は、二次転写ローラー9によって記録媒体の一例としての転写紙P上に二次転写される。さらに、トナー像が二次転写された転写紙Pは、定着部13においてトナー像が定着された後、画像形成装置100本体より排出される。感光体ドラム1a~1dを図1において時計回り方向に回転させながら、各感光体ドラム1a~1dに対する画像形成プロセスが実行される。
【0015】
トナー像が二次転写される転写紙Pは、画像形成装置100の本体下部に配置された用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12aおよびレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9と中間転写ベルト8の駆動ローラー11とのニップ部へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナー等を除去するためのベルトクリーニング装置19が配置されている。
【0016】
次に、画像形成部Pa~Pdについて説明する。回転可能に配設された感光体ドラム1a~1dの周囲および下方には、感光体ドラム1a~1dを帯電させる帯電装置2a、2b、2cおよび2dと、各感光体ドラム1a~1dに画像情報を露光する露光装置5と、感光体ドラム1a~1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3cおよび3dと、感光体ドラム1a~1d上に残留したトナー(転写残トナー)等を除去するクリーニング装置7a、7b、7cおよび7dが設けられている。
【0017】
パソコン等の上位機器から画像データが入力されると、先ず、帯電装置2a~2dによって感光体ドラム1a~1dの表面を一様に帯電させる。次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a~1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a~3dには、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a~3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ4a~4dから各現像装置3a~3dにトナーが補給される。この現像剤中のトナーは、現像装置3a~3dにより感光体ドラム1a~1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
【0018】
そして、一次転写ローラー6a~6dにより一次転写ローラー6a~6dと感光体ドラム1a~1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a~1d上のイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、一次転写後に感光体ドラム1a~1dの表面に残留したトナー等がクリーニング装置7a~7dにより除去される。
【0019】
中間転写ベルト8は、上流側の従動ローラー10と、下流側の駆動ローラー11とに掛け渡されている。ベルト駆動モーター(図示せず)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が反時計回り方向に回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラー対12bから所定のタイミングで駆動ローラー11と、これに隣接して設けられた二次転写ローラー9とのニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、中間転写ベルト8上のトナー像が転写紙P上に二次転写される。二次転写後に中間転写ベルト8の表面に残留したトナー等はベルトクリーナー19により除去される。トナー像が二次転写された転写紙Pは定着部13へと搬送される。
【0020】
定着部13に搬送された転写紙Pは、定着ローラー対13aにより加熱および加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、両面搬送路18に送られて両面に画像が形成された後に)、排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
【0021】
中間転写ベルト8を挟んで駆動ローラー10と対向する位置には画像濃度センサー25が配置されている。画像濃度センサー25としては、一般にLED等から成る発光素子と、フォトダイオード等から成る受光素子を備えた光学センサーが用いられる。中間転写ベルト8上のトナー付着量を測定する際、発光素子から中間転写ベルト8上に形成された各パッチ画像(基準画像)に対し測定光を照射すると、測定光はトナーによって反射される光、およびベルト表面によって反射される光として受光素子に入射する。
【0022】
トナーおよびベルト表面からの反射光には正反射光と乱反射光とが含まれる。この正反射光および乱反射光は、偏光分離プリズムで分離された後、それぞれ別個の受光素子に入射する。各受光素子は、受光した正反射光と乱反射光を光電変換して主制御部80(図2参照)に出力信号を出力する。
【0023】
そして、正反射光と乱反射光の出力信号の特性変化からパッチ画像の画像濃度(トナー量)、画像位置を検知し、予め定められた基準濃度、基準位置と比較して、現像電圧の特性値、露光装置5の露光開始位置およびタイミング等を調整することにより、各色について画像濃度補正および色ずれ補正(キャリブレーション)が行われる。
【0024】
図2は、画像形成装置100の制御経路を含む画像形成部Pa周辺の部分拡大図である。以下の説明では画像形成部Paの構成および制御経路について説明するが、画像形成部Pb~Pdの構成および制御経路についても同様であるため説明を省略する。
【0025】
現像装置3aは、現像装置3a内の二成分現像剤を担持する現像ローラー30を備える。現像ローラー30は、直流電圧と交流電圧が重畳された振動電圧を生成する現像電圧電源43に接続されている。現像電圧電源43は、交流定電圧電源43aと、直流定電圧電源43bとを備える。交流定電圧電源43aは、昇圧トランス(図示せず)を用いてパルス状に変調した低圧直流電圧から発生させた正弦波の交流電圧を出力する。直流定電圧電源43bは、昇圧トランスを用いてパルス状に変調した低圧直流電圧から発生させた正弦波の交流電圧を整流した直流電圧を出力する。
【0026】
現像電圧電源43は、画像形成時には交流定電圧電源43aおよび直流定電圧電源43bから直流電圧に交流電圧を重畳させた現像電圧を出力する。電流検出部44は、感光体ドラム1aと現像ローラー30との間に流れる現像電流を検出する。
【0027】
帯電電圧電源45は、帯電装置2aの帯電ローラー34に直流電圧に交流電圧が重畳された帯電電圧を印加する。帯電電圧電源45の構成は現像電圧電源43と同様である。
【0028】
転写電圧電源47は、一次転写ローラー6a~6d、二次転写ローラー9(図1参照)に、それぞれトナーと逆極性(負極性)の一次転写電圧、二次転写電圧を印加する。本実施形態では、一次転写ローラー6a~6dおよび二次転写ローラー9にトナーと逆極性(負極性)の一定電流(転写電流)が流れるような転写電圧を一次転写ローラー6a~6dおよび二次転写ローラー9に印加する定電流制御である。
【0029】
クリーニング装置7aは、感光体ドラム1aの表面の転写残トナーを一時的に保持する回収ローラー31を備える。回収ローラー31は、直流電圧を生成するクリーニング電圧電源48に接続されている。クリーニング電圧電源48は、回収ローラー31にトナーと同極性(正極性)および逆極性(負極性)の電圧を印加する。クリーニング電圧電源48の構成は直流定電圧電源43bと同様である。
【0030】
次に、画像形成装置100の制御システムについて図2を参照して説明する。画像形成装置100には、CPU等で構成される主制御部80が設けられている。主制御部80は、ROMやRAM等からなる記憶部70に接続される。主制御部80は、記憶部70に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて画像形成装置100の各部(帯電装置2a~2d、現像装置3a~3d、露光装置5、一次転写ローラー6a~6d、クリーニング装置7a~7d、二次転写ローラー9、定着部13、現像電圧電源43、帯電電圧電源45、転写電圧電源47、クリーニング電圧電源48、電圧制御部50等)を制御する。
【0031】
電圧制御部50は、主制御部80から送信される制御信号に基づいて、現像ローラー30に現像電圧を印加する現像電圧電源43、帯電ローラー34に帯電電圧を印加する帯電電圧電源45、一次転写ローラー6a~6dおよび二次転写ローラー9に転写電圧を印加する転写電圧電源47、回収ローラー31に電圧を印加するクリーニング電圧電源48を制御する。なお、電圧制御部50は、記憶部70に記憶される制御プログラムで構成されていてもよい。
【0032】
機内温湿度センサー60は、画像形成装置100の内部、具体的には画像形成部Pa~Pd近傍の温度および相対湿度を常に検出している。検出された温湿度は主制御部80に送信される。
【0033】
主制御部80には液晶表示部90、送受信部91が接続されている。液晶表示部90は、ユーザーが画像形成装置100の各種設定を行うためのタッチパネルとして機能するとともに、画像形成装置100の状態、画像形成状況や印字枚数等を表示する。送受信部91は、電話回線やインターネット回線を用いて外部との通信を行う。送受信部91は、パソコン等の上位機器から印刷コマンドや画像データを受信する入力部として機能する。
【0034】
次に、本実施形態の画像形成装置100における転写残トナーの回収動作について説明する。印刷動作が開始されると、感光体ドラム1a~1d上に形成されたトナー像を一次転写ローラー6a~6dによって中間転写ベルト8上に一次転写する。そして、感光体ドラム1a~1dの回転方向に対し一次転写ローラー6a~6dの下流側に位置するクリーニング装置7a~7dの回収ローラー31にトナーの正規の帯電極性(以下、単にトナーの帯電極性という)である正極性とは逆極性(負極性)の電圧を印加する。これにより、感光体ドラム1a~1d上の転写残トナーを回収ローラー31に一時的に付着させる(トナー付着工程)。
【0035】
その後、連続印刷時の紙間や印刷終了後等のタイミングで、現像ローラー30を感光体ドラム1a~1dから離間させる。この状態で、回収ローラー31にトナーの帯電極性(正極性)と同極性(正極性)の電圧を印加する。これにより、回収ローラー31に保持された転写残トナーを感光体ドラム1a~1dに移動させる(トナー移動工程)。感光体ドラム1a~1dに移動した転写残トナーは、一次転写ローラー6a~6dによって中間転写ベルト8上に転写されてベルトクリーニング装置19で除去、回収される(トナー回収工程)。
【0036】
中間転写方式の画像形成装置100では、トナーの帯電量が低下すると、一次転写後にトナーの帯電極性(正極性)とは逆極性(負極性)に帯電した逆帯電トナーの割合が増加する。中間転写ベルト8上の逆帯電トナーの割合が増加すると、例えば画像形成部Paで一次転写されたトナー像が下流側の画像形成部Pb~Pdを通過する際に、画像形成部Pb~Pdの感光体ドラム1b~1dにトナーが付着する逆転写が発生する。
【0037】
図3は、中間転写ベルト8上のトナー量と下流側の画像形成部Pb~Pdでの逆転写トナー量との関係を示すグラフである。図3に示すように、中間転写ベルト8上のトナー量(かぶりトナー量)が増加すると、下流側の画像形成部Pb~Pdの感光体ドラム1b~1dへの逆転写トナー量も増加する。
【0038】
このとき、感光体ドラム1b~1dの白地部(非画像部)へトナーが付着すると、地肌かぶりが発生する。また、逆転写されたトナーは回収ローラー31へ印加されるクリーニング電圧と同極性(負極性)となるので、回収ローラー31で回収されずに帯電装置2a~2dを通過した後、再び正規の極性(正極性)となり、現像ローラー30に回収されることで混色が発生する。
【0039】
そこで、本実施形態の画像形成装置100では、中間転写ベルト8上の白地部におけるトナー量(以下、白地部トナー量という)を測定し、白地部トナー量が予め設定した閾値以上である場合は、回収ローラー31に一時的にトナーを付着させるときにトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加し、感光体ドラム1a~1dに再度移動させる際にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加する転写残トナー回収動作を実行する。以下、本発明の特徴部分である中間転写ベルト8上の白地部トナー量の測定方法、およびそれに基づく転写残トナー回収動作の実行手順について説明する。
【0040】
(白地部トナー量の測定方法)
中間転写ベルト8上の白地部トナー量は、予め設定された画像形成条件で基準画像(パッチ画像)を形成し、中間転写ベルト8上に一次転写したときの白地部トナー量を画像濃度センサー25により検出し、検出された白地部トナー量が閾値以上であるとき、トナー帯電量が低下していることを予測することができる。
【0041】
白地部トナー量の測定タイミングとしては、画像形成装置100の立ち上げ時(電源オン時)やスリープモード(省電力モード)からの復帰時等の、印刷ジョブの開始前が挙げられる。
【0042】
(転写残トナー回収動作)
本実施形態の画像形成装置100における転写残トナー回収動作では、白地部トナー量に閾値を設定し、白地部トナー量が閾値未満である画像形成部Pa~Pdでは、回収ローラー31に一時的に転写残トナーを回収する際に、回収ローラー31にトナーの帯電極性と逆極性(負極性)の電圧を印加し、感光体ドラム1a~1dに再度移動させる際に、回収ローラー31にトナーの帯電極性と同極性(正極性)の電圧を印加する。
【0043】
一方、白地部トナー量が閾値以上である画像形成部Pa~Pdでは、回収ローラー31に一時的に転写残トナーを回収する際に、回収ローラー31にトナーの帯電極性と同極性(正極性)の電圧を印加し、感光体ドラム1a~1dに再度移動させる際に、回収ローラー31にトナーの帯電極性と逆極性(負極性)の電圧を印加する。
【0044】
白地部トナー量の閾値は1つでもよいし、2以上の閾値を設定してもよい。2以上の閾値を設定する場合は、回収ローラー31に印加する電圧を閾値に応じて変化させる。これにより、トナー帯電量に応じた電圧を回収ローラー31へ印加することができ、回収ローラー31への転写残トナーの付着、および回収ローラー31から感光体ドラム1a~1dへの転写残トナーの移動を効率よく行うことができる。
【0045】
図4は、本発明の画像形成装置100における転写残トナー回収動作の制御例を示すフローチャートである。必要に応じて図1図3を参照しながら、図4のステップに沿って転写残トナー回収動作の実行手順について説明する。
【0046】
先ず、主制御部80は白地部トナー量の測定タイミングであるか否かを判定する(ステップS1)。画像形成装置100の立ち上げ時やスリープモードからの復帰時等の白地部トナー量の測定タイミングである場合は(ステップS1でYes)、中間転写ベルト8上に基準画像(パッチ画像)を形成し、白地部トナー量Tを検出する(ステップS2)。検出された白地部トナー量Tは記憶部70に記憶される。白地部トナー量の測定タイミングでない場合は(ステップS1でNo)、直前の白地部トナー量の測定タイミングにおいて検出され、記憶部70に記憶された白地部トナー量Tを用いて以下の工程を行う。
【0047】
次に、主制御部80は印刷命令を受信したか否かを判定する(ステップS3)。印刷命令を受信していない場合は(ステップS3でNo)印刷待機状態を継続する。印刷命令を受信した場合は(ステップS3でYes)、印刷を開始する(ステップS4)。
【0048】
次に、主制御部80は、画像濃度センサー25によって検出された中間転写ベルト8上の白地部トナー量Tが所定の閾値Ts以上であるか否かを判定する(ステップS5)。T≧Tsである場合は(ステップS5でYes)、トナーの帯電量が低下していると予測されるため、印刷中に回収ローラー31にトナーの帯電極性と同極性である正電圧を印加する(ステップS6)。T<Tsである場合は(ステップS5でNo)、トナーの帯電量が低下していないと予測されるため、印刷中に回収ローラー31にトナーの帯電極性と逆極性である負電圧を印加する(ステップS7)。
【0049】
その後、主制御部80は、印刷が終了したか否かを判定する(ステップS8)。印刷が継続している場合は(ステップS8でNo)ステップS5に戻り、印刷動作を継続しながら回収ローラー31への電圧の印加(トナー付着工程)を継続する(ステップS5~S7)。
【0050】
一方、印刷が終了している場合は(ステップS8でYes)、感光体ドラム1a~1dから現像ローラー30を離間させた状態で回収ローラー31にステップS6またはステップS7で印加した電圧とは逆電圧を印加し、回収ローラー31に付着したトナーを感光体ドラム1a~1dに移動させる(ステップS9、トナー移動工程)。その後、感光体ドラム1a~1dから中間転写ベルト8にトナーを移動させてベルトクリーナー19により回収し(トナー回収工程)、転写残トナー回収動作を終了する。
【0051】
図4に示した制御例によれば、絶対湿度の変化等によってトナー帯電量が変化した場合であっても、転写残トナーを回収ローラー31に適切に付着させることができ、回収ローラー31に付着した転写残トナーを、感光体ドラム1a~1dを介して中間転写ベルト8に移動させた後、ベルトクリーナー19を用いて適切に除去することができる。従って、中間転写ベルト8の移動方向に対し上流側の画像形成部の転写残トナーによる、下流側の画像形成部での地肌かぶりや混色を効果的に抑制することができる。
【0052】
(その他の好ましい構成)
白地部トナー量が閾値以上である場合(トナーの帯電量が低下している場合)は、転写残トナー回収動作の実行後、最初の印刷動作の前に、感光体ドラム1a~1dと現像ローラー30とを離間させた状態で、直前の転写残トナー回収動作において感光体ドラム1a~1dに転写残トナーを再度移動させる際にトナーの帯電極性と同極性の電圧を回収ローラー31に印加することが好ましい。
【0053】
これにより、回収ローラー31に保持されている転写残トナーを完全に除去(リセット)することができ、印刷動作が開始されて回収ローラー31への印加電圧の極性を切り替えたとき、回収ローラー31に残存していた転写残トナーが感光体ドラム1a~1dへ移動するおそれがなくなる。また、回収ローラー31に正極性と負極性の電圧を交互に印加してもよい。このようにすれば、回収ローラー31に残存する正帯電および逆帯電トナーの両方を除去することができる。
【0054】
なお、白地部トナー量が閾値未満である場合(トナーの帯電量が低下していない場合)は、印刷終了後のトナー移動工程において回収ローラー31から感光体ドラム1a~1dにトナーが十分に吐出されている。そのため、最初の印刷動作の前に上記のリセット動作を行う必要ない。
【0055】
また、白地部トナー量が閾値以上であるときは、感光体ドラム1a~1dから回収ローラー31に一時回収したトナーを感光体ドラム1a~1dに再度移動させる際の回収ローラー31および感光体ドラム1a~1dの駆動時間(トナー移動工程の実行時間)を、現像電流が閾値以上であるときに比べて長くすることが好ましい。また、白地部トナー量が閾値以上であるときは、回収ローラー31に一時的に付着した転写残トナーを感光体ドラム1a~1dに再度移動させる際の感光体ドラム1a~1dの回転速度を、現像電流が閾値以上であるときに比べて遅くすることが好ましい。
【0056】
これにより、電界によって移動し難い帯電量の低下したトナーを、回収ローラー31から感光体ドラム1a~1dへ効果的、且つ確実に再移動させることができる。
【0057】
さらに、白地部トナー量が閾値以上であるときは、回収ローラー31から感光体1a~1dへの転写残トナーの移動中に帯電ローラー34に印加する帯電電圧を、現像電流が閾値以上であるときに比べて増加させることが好ましい。
【0058】
これにより、トナー移動工程中の回収ローラー31と感光体1a~1dとの間の電界が大きくなるため、電界によって移動し難い帯電量の低下したトナーを、回収ローラー31から感光体ドラム1a~1dへ効果的、且つ確実に再移動させることができる。
【0059】
また、白地部トナー量が閾値以上である画像形成部Pa~Pdが存在するときは、トナー付着工程において回収ローラー31にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加し、トナー移動工程においてトナーの帯電極性と逆極性を印加するのは、白地部トナー量が閾値以上となった画像形成部(例えば画像形成部Pa)の回収ローラー31と、中間転写ベルト8の搬送方向に対し当該画像形成部の下流側直近に位置する画像形成部(画像形成部Pb)の回収ローラー31のうちの少なくとも一方とする。
【0060】
このようにすることで、トナー帯電量の低い画像形成部とその下流側直近の画像形成部の両方において、地肌かぶりや混色を効果的に抑制することができる。
【0061】
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、本発明は図2に示したような現像ローラー30を備えた現像装置に限定されるものではなく、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤を用いる種々の現像装置に適用可能である。例えば、現像装置3a~3dが外周面に現像剤を担持する磁気ローラー(トナー供給ローラー)を備え、磁気ローラーに担持された現像剤中のトナーのみを現像ローラー30に供給することにより現像ローラー30の外周面にトナー層を形成して感光体ドラム1a~1dの静電潜像を現像する現像方式にも全く同様に適用可能である。また、磁性トナーのみからなる磁性一成分現像剤を用いる磁性一成分現像方式の画像形成装置100にも適用可能である。
【0062】
また、上記実施形態では、画像形成装置100として図1に示したようなカラープリンターを例に挙げて説明したが、カラープリンターに限らず、カラー複写機、デジタル複合機、ファクシミリ等の、中間転写方式の他の画像形成装置であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、像担持体上に形成された各色のトナーを中間転写体上に一次転写した後、記録媒体上に二次転写する中間転写方式の画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、転写残トナーの帯電量が低い場合や逆極性になっている場合でも回収ローラーで適正に回収可能な画像形成装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0064】
1a~1d 感光体ドラム(像担持体)
2a~2d 帯電装置
3a~3d 現像装置
5 露光装置
6a~6d 一次転写ローラー(一次転写部材)
8 中間転写ベルト(中間転写体)
9 二次転写ローラー(二次転写部材)
19 ベルトクリーナー(クリーニング機構)
25 画像濃度センサー(トナー量検知部)
30 現像ローラー(現像剤担持体)
43 現像電圧電源
45 帯電電圧電源
47 転写電圧電源
48 クリーニング電圧電源
50 電圧制御部
70 記憶部
80 主制御部(制御部)
100 画像形成装置
図1
図2
図3
図4