(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151526
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】商品販売システム、商品販売方法、及び商品販売プログラム
(51)【国際特許分類】
G07B 15/00 20110101AFI20241018BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20241018BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
G07B15/00 501
G06Q30/06
G07G1/00 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023064940
(22)【出願日】2023-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(72)【発明者】
【氏名】上原 大城
【テーマコード(参考)】
3E127
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E127AA01
3E127BA05
3E127BA12
3E127BA28
3E127CA02
3E127CA37
3E127CA39
3E127CA47
3E127CA52
3E127DA08
3E127DA20
3E127DA33
3E127FA10
3E127FA44
3E127FA53
3E127FB04
3E127FB12
3E142CA12
3E142CA17
3E142GA02
3E142GA16
3E142GA22
3E142GA41
3E142JA01
3E142KA01
5L030BB44
5L030BB72
5L049BB44
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】店舗における商品の不正購入を防止しつつ、店舗スタッフの業務負担を軽減することが可能な商品販売システム、商品販売方法、及び商品販売プログラムを提供する。
【解決手段】商品販売システム100は、店舗200において利用者が利用者端末3により読み取った商品の商品情報を取得する取得処理部111と、取得処理部111により取得される前記商品情報の商品の決済が完了した場合に、店舗200のゲート装置2が読み取り可能であって前記商品情報が対応付けられた二次元コードQ1を、利用者端末3に通知する通知処理部114と、ゲート装置2が利用者端末3に表示された二次元コードQ1を読み取ることにより取得される前記商品情報に特定商品G1の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知する報知処理部213と、を備える。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗において利用者が操作端末により読み取った商品の商品情報を取得する取得処理部と、
前記取得処理部により取得される前記商品情報の商品の決済が完了した場合に、前記店舗の退店装置が読み取り可能であって前記商品情報が対応付けられた読取情報を、前記操作端末に通知する通知処理部と、
前記退店装置が前記操作端末に表示された前記読取情報を読み取ることにより取得される前記商品情報に特定商品の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知する報知処理部と、
を備える商品販売システム。
【請求項2】
前記報知処理部は、前記退店装置に設けられる報知部から所定の情報を報知する、
請求項1に記載の商品販売システム。
【請求項3】
前記報知部は、所定の色の光を発光する発光部であって、
前記報知処理部は、前記特定商品に対応する色の光により前記発光部を発光させる、
請求項2に記載の商品販売システム。
【請求項4】
前記報知処理部は、前記特定商品の種別又は販売金額に応じて異なる色の光により前記発光部を発光させる、
請求項3に記載の商品販売システム。
【請求項5】
前記報知処理部は、前記商品情報に前記特定商品の商品情報が含まれる場合に前記発光部を第1の色で発光させ、前記商品情報に前記特定商品の商品情報が含まれない場合に前記発光部を第2の色で発光させる、
請求項3に記載の商品販売システム。
【請求項6】
前記報知部は、画像を表示する表示部であって、
前記報知処理部は、前記特定商品に対応する画像を前記表示部に表示させる、
請求項2に記載の商品販売システム。
【請求項7】
過去の買い物において、前記利用者が前記操作端末により前記特定商品を読み取らずに前記読取情報を前記退店装置に読み取らせた履歴情報が登録されている場合に、前記報知処理部は、今回の買い物において、前記利用者が前記読取情報を前記退店装置に読み取らせた場合に、前記所定の情報を、前記履歴情報が登録されていない利用者が前記読取情報を前記退店装置に読み取らせた場合の報知方法とは異なる方法により報知する、
請求項1に記載の商品販売システム。
【請求項8】
前記報知処理部は、決済金額の合計が所定金額以上であって、かつ前記商品情報に前記特定商品の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知し、決済金額の合計が所定金額以上未満である場合に所定の情報を報知しない、
請求項1に記載の商品販売システム。
【請求項9】
前記特定商品は、販売金額が所定金額以上の商品である、
請求項1~8のいずれかに記載の商品販売システム。
【請求項10】
店舗において利用者が操作端末により読み取った商品の商品情報を取得することと、
前記商品情報の商品の決済が完了した場合に、前記店舗の退店装置が読み取り可能であって前記商品情報が対応付けられた読取情報を、前記操作端末に通知することと、
前記退店装置が前記操作端末に表示された前記読取情報を読み取ることにより取得される前記商品情報に特定商品の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知することと、
を一又は複数のプロセッサーが実行する商品販売方法。
【請求項11】
店舗において利用者が操作端末により読み取った商品の商品情報を取得することと、
前記商品情報の商品の決済が完了した場合に、前記店舗の退店装置が読み取り可能であって前記商品情報が対応付けられた読取情報を、前記操作端末に通知することと、
前記退店装置が前記操作端末に表示された前記読取情報を読み取ることにより取得される前記商品情報に特定商品の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知することと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための商品販売プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗において利用者の買い物(商品販売)を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗において、利用者(買物客)が操作端末を利用して、商品のバーコードを読み取るとともに、当該商品の会計を行うセルフレジシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。前記セルフレジシステムによれば、利用者の買い物の利便性が向上するとともに、店舗スタッフの業務負担を軽減することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記セルフレジシステムでは、利用者が操作端末を利用して自身で会計を行うことが可能であるため、例えば、利用者が商品バーコードの読み取り(スキャン)を忘れたり、意図的にスキャンをしない不正(例えば万引き)が行われたりする問題が起こり得る。そこで、店舗スタッフが、各利用者について購入商品の会計が行われたことを確認することが考えられるが、この場合、店舗スタッフの業務負担の軽減効果が低下してしまう。
【0005】
本発明の目的は、店舗における商品の不正購入を防止しつつ、店舗スタッフの業務負担を軽減することが可能な商品販売システム、商品販売方法、及び商品販売プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の局面に係る商品販売システムは、取得処理部と通知処理部と報知処理部とを備える。前記取得処理部は、店舗において利用者が操作端末により読み取った商品の商品情報を取得する。前記通知処理部は、前記取得処理部により取得される前記商品情報の商品の決済が完了した場合に、前記店舗の退店装置が読み取り可能であって前記商品情報が対応付けられた読取情報を、前記操作端末に通知する。前記報知処理部は、前記退店装置が前記操作端末に表示された前記読取情報を読み取ることにより取得される前記商品情報に特定商品の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知する。
【0007】
本発明の他の局面に係る商品販売方法は、店舗において利用者が操作端末により読み取った商品の商品情報を取得することと、前記商品情報の商品の決済が完了した場合に、前記店舗の退店装置が読み取り可能であって前記商品情報が対応付けられた読取情報を、前記操作端末に通知することと、前記退店装置が前記操作端末に表示された前記読取情報を読み取ることにより取得される前記商品情報に特定商品の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知することと、を一又は複数のプロセッサーが実行する方法である。
【0008】
本発明の他の局面に係る商品販売プログラムは、店舗において利用者が操作端末により読み取った商品の商品情報を取得することと、前記商品情報の商品の決済が完了した場合に、前記店舗の退店装置が読み取り可能であって前記商品情報が対応付けられた読取情報を、前記操作端末に通知することと、前記退店装置が前記操作端末に表示された前記読取情報を読み取ることにより取得される前記商品情報に特定商品の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知することと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、店舗における商品の不正購入を防止しつつ、店舗スタッフの業務負担を軽減することが可能な商品販売システム、商品販売方法、及び商品販売プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る商品販売システムの構成を模式的に示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る商品販売システムが導入される店舗の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る商品販売システムの利用者端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る商品販売システムの利用者端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係る商品販売システムのゲート装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る商品販売システムのゲート装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係る商品販売システムのゲート装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態に係る商品販売システムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態に係る商品販売システムで利用される商品別色情報の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態に係る商品販売システムで利用される買い物情報の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態に係る商品販売システムで実行される商品販売処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態に係る商品販売システムのゲート装置に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[商品販売システム100]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る商品販売システム100は、管理サーバ1、ゲート装置2、利用者端末3、及び、決済サーバ4を含む。利用者端末3は、本発明の操作端末の一例である。ゲート装置2は、本発明の店舗装置の一例である。ゲート装置2及び利用者端末3はそれぞれ、1台であってもよいし、複数台であってもよい。利用者端末3は、店舗200を利用する利用者(買物客)が所持する操作端末(例えば、スマートフォン)である。利用者端末3は、利用者自身が所有する操作端末であってもよいし、店舗200が所有し利用者に買い物時に貸与する操作端末(携帯端末又はカート端末)であってもよい。
【0013】
管理サーバ1及びゲート装置2は、店舗200に設置される。管理サーバ1及び利用者端末3は、店舗200に設置される無線LAN(店内LAN)などの通信網N1を介して通信可能である。また、管理サーバ1及び複数のゲート装置2は、店舗200に設置される有線LAN又は無線LAN(店内LAN)などの通信網N3を介して通信可能であってもよい。また、ゲート装置2及び利用者端末3は、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格を利用した通信網N2を介して通信可能であってもよい。
【0014】
決済サーバ4は、決済事業者(例えば、クレジットカード会社)が管理するサーバ装置である。管理サーバ1及び決済サーバ4は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N4を介して通信可能である。
【0015】
商品販売システム100は、例えば小売店などの店舗200に導入される。例えば、利用者は、店舗200に来店すると、自身の利用者端末3(例えば、スマートフォン)を利用して、所望の商品を購入するための操作(商品バーコードの読取操作など)を行う。前記操作の後に商品の購入に対する決済処理(会計)が適切に完了すると、利用者は、退店ゲート(ゲート装置2)の通路を通過して退店する。利用者が来店してから退店するまでの間、利用者端末3は、管理サーバ1及びゲート装置2と様々な情報のやり取りを行う。
【0016】
ここで、商品販売システム100において実行される処理(商品販売処理)の流れの一例について、具体的な利用シーンを示しつつ以下に説明する。また、前記商品販売処理に応じて利用者端末3に表示される画面の遷移の一例を図示する。
【0017】
図2には、店舗200の概略を示している。店舗200の出入口付近には、2つの会計エリアA1,A2が設けられており、会計エリアA1にはゲート装置2Aが設置され、会計エリアA2にはゲート装置2Bが設置されている。また、会計エリアA1,A2のそれぞれには、利用者端末3を利用して決済(モバイル決済)を行うエリアM1と、会計端末を利用して決済を行うエリアM2とが含まれる。以下では、利用者Xが店舗200に来店してから商品を購入して退店するまでの一連の流れを例示する。
【0018】
先ず、店舗200に来店した利用者Xは、利用者端末3Xを所持して入口から店内に入る。なお、入口に入店ゲートが設けられてもよい。利用者Xが入店して買い物アプリケーションを起動させると、利用者Xの利用者端末3Xに、
図3の(a)に示す画面が表示される。これにより、利用者Xは、店内において商品の購入操作を行うことが可能となる。また、利用者Xは、クーポン情報、購入履歴などを確認及び利用することもできる。
【0019】
利用者Xは、購入を希望する商品に付された情報コード(例えば、バーコード)を、利用者端末3Xのカメラ35により撮像(スキャン)する。利用者端末3Xは、前記バーコードに含まれる前記商品の情報(商品名、金額など)を読み取って画面に表示する。例えば利用者Xが3点の商品a1,b1,c1をスキャンした場合、商品a1,b1,c1が買い物カートに登録されて、利用者端末3Xに、
図3の(b)に示す画面が表示される。
【0020】
その後、利用者Xが
図3の(b)に示す画面の「支払い」を押下すると、管理サーバ1は、決済処理を開始する。
【0021】
例えばモバイル決済可能なエリアM1において、利用者端末3Xは、商品a1,b1,c1の決済に関する情報(決済情報)を管理サーバ1に送信する。管理サーバ1は、決済情報に基づいて、決済サーバ4に決済要求を送信する。決済サーバ4は、決済事業者に応じた決済システムにより決済処理を実行する。
【0022】
なお、エリアM2において会計端末により決済を行う場合、利用者Xは、利用者端末3Xに表示される会計用の二次元コードを会計端末に翳すことにより決済処理を実行してもよい。
【0023】
決済処理が完了すると、利用者端末3Xには、
図4の(a)に示すように、決済が完了したことを示す画面が表示される。また、
図4の(a)の画面に、退店用の二次元コードQ1が表示される。利用者Xは、利用者端末3Xに表示された二次元コードQ1をゲート装置2の読取部(カメラ25)に翳す(
図4の(b))。
【0024】
なお、エリアM2において会計端末により決済を行った場合、会計端末から二次元コードQ1が印字されたレシートを発行し、利用者Xは、レシートに表示された二次元コードQ1をゲート装置2の読取部(カメラ25)に翳してもよい。
【0025】
ゲート装置2は、二次元コードQ1から読み取った情報を取得して退店処理を行う。例えば、決済が完了した商品に酒類などの高額な特定商品G1が含まれない場合、ゲート装置2は、
図5に示す画面を操作表示部23に表示させるとともに、LED26を青色に点灯させる。店舗スタッフは、LED26が青色に点灯したことにより、利用者Xが購入(決済)した商品に特定商品G1が含まれていないことを把握することができる。また、店舗スタッフは、利用者Xが所持する買い物カゴを目視して、買い物カゴに特定商品G1が入っていないことを確認することができる。このケースでは、利用者Xが買い物カゴに投入した商品と、利用者Xが決済した商品とが一致しているため、適切な買い物が行われたことが分かる。この場合、ゲート装置2は、完了情報を管理サーバ1に送信する。
【0026】
また例えば、決済が完了した商品に酒類などの高額な特定商品G1が含まれる場合、ゲート装置2は、
図6に示す画面を操作表示部23に表示させるとともに、LED26を黄色に発光させる。店舗スタッフは、LED26が黄色に点灯したことにより、利用者Xが購入(決済)した商品に特定商品G1が含まれることを把握することができる。また、店舗スタッフは、利用者Xが所持する買い物カゴを目視して、買い物カゴに特定商品G1が入っていることを確認することができる。このケースも、利用者Xが買い物カゴに投入した商品と、利用者Xが決済した商品とが一致しているため、適切な買い物が行われたことが分かる。この場合、ゲート装置2は、完了情報を管理サーバ1に送信する。
【0027】
これに対して、例えば、決済が完了した商品に酒類などの高額な特定商品G1が含まれない場合、ゲート装置2は、
図7に示す画面を操作表示部23に表示させるとともに、LED26を青色に発光させる。店舗スタッフは、LED26が青色に点灯したことにより、利用者Xが購入(決済)した商品に特定商品G1が含まれないことを把握することができる。しかし、店舗スタッフは、利用者Xが所持する買い物カゴを目視して、買い物カゴに特定商品G1が入っていることを確認する。このケースでは、利用者Xが買い物カゴに投入した商品と、利用者Xが決済した商品とが一致していない。すなわち、利用者Xが、特定商品G1についてスキャンをし忘れたか又は意図的にスキャン操作をしないで、特定商品G1を買い物カゴに投入したことが分かる。この場合、店舗スタッフは、利用者Xに対して決済の確認を行い利用者Xに適切な決済操作を促す。決済が正常に完了すると、ゲート装置2は、完了情報を管理サーバ1に送信する。
【0028】
以上のようにして、利用者Xは店舗200での買い物を行うことができる。商品販売システム100は、利用者の買い物を支援及び管理する。特に、商品販売システム100は、店舗200において利用者が利用者端末3により決済した商品に特定商品G1が含まれる場合に、所定の情報を報知する(
図6参照)。商品販売システム100は、上記構成により、店舗における商品の不正購入を防止しつつ、店舗スタッフの業務負担を軽減することを可能にする。
【0029】
上述の処理を実現するための商品販売システム100の具体的な構成について、以下に説明する。
【0030】
[利用者端末3]
図8に示すように、利用者端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、通信I/F34、及びカメラ35などを備える。利用者端末3は、例えば、店舗200の利用者が所持する操作端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、又はタブレット端末である。利用者端末3は、店舗200から貸与される操作端末であってもよいし、買い物カゴ(台車)に設置される操作端末であってもよい。
【0031】
カメラ35は、被写体の画像を撮像してデジタル画像データとして出力するデジタルカメラである。例えば、カメラ35は、商品のバーコードなどを撮像する(
図3参照)。
【0032】
通信I/F34は、利用者端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して管理サーバ1との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。また、通信I/F34は、利用者端末3を無線(例えば、Bluetoothなどの近距離無線)で通信網N2に接続し、通信網N2を介してゲート装置2との間でデータ通信可能であってもよい。
【0033】
操作表示部33は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示部と、利用者の操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0034】
記憶部32は、各種の情報を記憶するフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、制御部31に後述の商品販売処理(
図11参照)を実行させるための商品販売プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記商品販売プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、利用者端末3に電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部32に記憶される。
【0035】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末3を制御する。
【0036】
例えば、利用者が店舗200において利用者端末3を利用して買い物を行うための買い物アプリケーション(商品販売プログラム)が記憶部32に記憶される場合、制御部31は、買い物アプリケーションを起動させて、利用者の買い物に関する操作を受け付けて各処理を実行する。例えば、利用者が店舗200の会員登録を行って、買い物アプリケーションソフトウェアプログラムを利用者端末3にダウンロード(インストール)することにより、店舗200において買い物アプリケーションを利用することが可能となる。
【0037】
具体的に、制御部31は、商品読取処理部311、表示処理部312、通知処理部313などの各種の処理部を含む。なお、制御部31は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0038】
商品読取処理部311は、カメラ35により撮像されたデジタル画像データに基づいて、商品に付与されたバーコードを読み取って商品の情報(商品名、金額など)を取得する。
【0039】
表示処理部312は、商品読取処理部311が読み取った商品の情報を操作表示部33に表示させる(
図3の(b)参照)。通知処理部313は、商品読取処理部311が読み取った商品の情報を管理サーバ1に送信する。
【0040】
また、通知処理部313は、利用者が支払い操作(決済指示)を行った場合に決済に関する情報(決済情報)を管理サーバ1に送信する。決済情報には、利用者に関する情報(利用者ID、支払い方法など)、店舗の識別情報などが含まれる。管理サーバ1は、決済情報に基づいて、利用者IDに関連付けられた商品(カート内商品)の決済処理を実行する。
【0041】
決済が完了すると、表示処理部312は、管理サーバ1から取得する退店用の二次元コードQ1を操作表示部33に表示させる(
図4参照)。利用者は、店舗200を退店する際に、利用者端末3に表示された二次元コードQ1をゲート装置2に翳す。
【0042】
なお、制御部31は、記憶部32に記憶されるブラウザプログラムに従って上述の各処理を実行することによりブラウザ処理部として機能してもよい。例えば、ブラウザ処理部は、管理サーバ1から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を管理サーバ1に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、利用者端末3は、制御部31によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、管理サーバ1の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0043】
[管理サーバ1]
図8に示すように、管理サーバ1は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、及び通信I/F14などを備えるサーバコンピュータである。なお、管理サーバ1は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、一又は複数のプロセッサーが、管理サーバ1で実行される各種の処理を分散して実行してもよい。
【0044】
通信I/F14は、管理サーバ1を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して利用者端末3との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。また、通信I/F14は、管理サーバ1を有線又は無線で通信網N3に接続し、通信網N3を介してゲート装置2との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行する。さらに、通信I/F14は、管理サーバ1を有線又は無線で通信網N4に接続し、通信網N4を介して決済サーバ4との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行する。
【0045】
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0046】
記憶部12は、各種の情報を記憶する半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む不揮発性の記憶部である。
【0047】
記憶部12には、制御部11に後述の商品販売処理(
図11参照)を実行させるための商品販売プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記商品販売プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、管理サーバ1が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。
【0048】
また、記憶部12には、商品別色情報D1、買い物情報D2などのデータが記憶される。
図9は、商品別色情報D1の一例を示す図である。商品別色情報D1には、店舗200が販売する商品の種別ごとに、ゲート装置2のLED26の発光色(点灯色)の情報が登録される。
図9に示すように、商品別色情報D1は、「商品種別」及び「LED色」の情報が含まれる。商品種別は、例えば、店舗200が販売する商品の種別であり、通常の商品(通常品)と、特定商品G1とが含まれる。特定商品G1は、例えば、酒類、化粧品、電化製品など販売金額が所定金額以上の商品である。特定商品G1は、これらに限定されず店舗200の管理者が設定した商品であってもよい。例えば、店舗200の管理者は、予め特定商品G1を登録することが可能であり、適宜追加変更することも可能である。前記LED色は、ゲート装置2のLED26の点灯色を示す情報である。ゲート装置2は、利用者が退店する際に翳す二次元コードQ1から読み取った決済済みの商品の種別に応じた色(LED色)でLED26を点灯させる(
図5~
図7参照)。
【0049】
図10は、買い物情報D2の一例を示す図である。買い物情報D2には、店舗200を利用する利用者ごとに、買い物に関する情報が登録される。
図10に示すように、買い物情報D2は、「利用者ID」、「カート内商品」、「特定商品」、「決済状況」などの情報が含まれる。カート内商品は、利用者が買い物中に選択(スキャン)した商品(
図3参照)を示す情報である。特定商品は、カート内商品に含まれる特定商品を示す情報である。例えば、カート内商品に酒類の商品b2が含まれる場合に、商品b2が「特定商品」として登録される。カート内商品に特定商品が含まれない場合、「特定商品」に「無し」が登録される。
【0050】
決済状況は、カート内商品の決済が完了したか否かを示す情報である。決済が完了した場合に、制御部11は、決済状況に「完了」を登録し、決済が完了していない場合(買い物中の場合)に、制御部11は、決済状況に「未決済」を登録する。例えば、利用者が店舗200に来店して買い物を開始(買い物アプリケーションにログイン)すると、制御部11は、決済状況に「未決済」を登録し、利用者の決済処理が完了すると、制御部11は、「未決済」を「完了」に更新する。なお、制御部11は、「完了」が登録された買い物情報D2のレコードを、所定のタイミングで買い物情報D2から削除してもよい。
【0051】
また、記憶部12に、利用者に関する情報(名前、住所、連絡先、クレジットカード情報、保有ポイント数、購買履歴など)が登録されてもよい。
【0052】
なお、他の実施形態として、商品別色情報D1及び買い物情報D2の一部又は全部が、管理サーバ1から通信網N4を介してアクセス可能な他のサーバに記憶されてもよい。この場合、管理サーバ1の制御部11は、必要に応じて前記サーバから各種の情報を取得して、前記商品販売処理などの各処理を実行してもよい。また、他の実施形態として、商品別色情報D1及び買い物情報D2の一部又は全部が、利用者端末3に記憶されてもよい。この場合、管理サーバ1の制御部11は、必要に応じて利用者端末3から各種の情報を取得して、前記商品販売処理などの各処理を実行してもよい。
【0053】
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより管理サーバ1を制御する。
【0054】
具体的に、制御部11は、
図8に示すように、取得処理部111、決済処理部112、生成処理部113、通知処理部114などの各種の処理部を含む。なお、制御部11は、前記CPUで前記商品販売プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部11に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記商品販売プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0055】
取得処理部111は、利用者が買い物中に利用者端末3により読み取った商品の情報を取得する。例えば、利用者Xが購入を希望する商品に付された情報コード(バーコード)を、利用者端末3Xのカメラ35により撮像(スキャン)すると、利用者端末3Xは、商品の情報(商品名、金額など)を読み取って管理サーバ1に送信する。取得処理部111は、利用者端末3Xから前記商品の情報を取得する。取得処理部111は、取得した前記商品の情報を買い物情報D2のカート内商品に登録する(
図10参照)。取得処理部111は、複数の利用者端末3のそれぞれから商品の情報を取得して、利用者ごとにカート内商品に商品情報を蓄積していく。取得処理部111は、本発明の取得処理部の一例である。
【0056】
決済処理部112は、商品の決済処理を実行する。具体的には、決済処理部112は、利用者が利用者端末3において前記決済指示を行った場合に利用者端末3から送信される決済情報を取得する。決済処理部112は、決済情報に含まれる情報(決済事業者の情報)で特定される決済事業者において電子決済サービスを提供する決済サーバ4に決済用認証情報(決済要求)を送信して、商品の請求金額についての決済処理を実行する。前記決済用認証情報は、決済情報に含まれる金額(請求金額)、利用者のID及びパスワード、店舗の識別情報等を含む。
【0057】
決済処理が完了した場合、決済処理部112は、利用者が購入した商品の情報を、購買履歴として記憶部12に登録してもよい。また、決済処理部112は、決済状況(「完了」又は「未決済」)を買い物情報D2に登録する(
図10参照)。例えば決済処理部112は、利用者が買い物アプリケーションにログインすると、決済状況に「未決済」を登録し、利用者の決済処理が完了すると、「未決済」を「完了」に更新する。なお、制御部11は、「完了」が登録された買い物情報D2のレコードを、所定のタイミングで買い物情報D2から削除してもよい。
【0058】
決済方法は、クレジットカード決済に限定されず、利用者に関連付けられたチャージ金額又はポイント数による決済であってもよい。
【0059】
生成処理部113は、退店用の読取情報(二次元コードQ1)を生成する。具体的には、生成処理部113は、決済処理が完了すると、利用者IDと、購入した商品の商品情報と、LED色の情報(LED色情報)とを含む二次元コードQ1を生成する。例えば利用者の購入商品(カート内商品)の全てが通常品である場合、生成処理部113は、LED色として「青色」の情報を含む二次元コードQ1を生成する。
【0060】
また、例えば利用者の購入商品(カート内商品)に酒類の特定商品G1が含まれる場合、生成処理部113は、LED色として「黄色」の情報を含む二次元コードQ1を生成する。また、例えば利用者の購入商品(カート内商品)に化粧品の特定商品G1が含まれる場合、生成処理部113は、LED色として「緑色」の情報を含む二次元コードQ1を生成する。また、例えば利用者の購入商品(カート内商品)に電化製品の特定商品G1が含まれる場合、生成処理部113は、LED色として「赤色」の情報を含む二次元コードQ1を生成する。
【0061】
通知処理部114は、生成処理部113により生成される退店用の読取情報(二次元コードQ1)を利用者端末3に通知する。通知処理部114は、本発明の通知処理部の一例である。
【0062】
利用者端末3は、管理サーバ1から二次元コードQ1の情報を取得すると、
図4の(a)に示す画面(退店画面)を操作表示部23に表示させる。退店画面には、決済が完了したことを示すメッセージ、二次元コードQ1などが表示される。利用者は、利用者端末3に表示された二次元コードQ1をゲート装置2に翳して退店する。
【0063】
[ゲート装置2]
図8に示すように、ゲート装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、通信I/F24、カメラ25などを備える。ゲート装置2は、店舗200に配置される。
【0064】
カメラ25は、被写体の画像を撮像してデジタル画像データとして出力するデジタルカメラである。例えば、カメラ25は、ゲート装置2に翳された利用者端末3の二次元コードQ1(
図4参照)を撮像する。
【0065】
LED26は、所定の色の光を発光する発光部である。LED26は、制御部21の命令に応じた色で点灯又は点滅する。
【0066】
通信I/F24は、ゲート装置2を有線LAN又は無線LAN(店内LAN)などの通信網N3に接続し、通信網N3を介して管理サーバ1との間でデータ通信を可能にする。また、通信I/F24は、ゲート装置2を無線(例えば、Bluetoothなどの近距離無線)の通信網N2に接続し、通信網N2を介して利用者端末3との間でデータ通信可能であってもよい。
【0067】
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0068】
記憶部22は、各種の情報を記憶するフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部22には、制御部21に後述の商品販売処理(
図11参照)を実行させるための商品販売プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記商品販売処理は、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、ゲート装置2に電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
【0069】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりゲート装置2を制御する。
【0070】
具体的に、制御部21は、読取処理部211、判定処理部212、報知処理部213、通知処理部214などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記商品販売プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記商品販売プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0071】
読取処理部211は、利用者が利用者端末3に表示された二次元コードQ1をカメラ35に翳した場合に(
図4参照)、カメラ35が撮像した二次元コードQ1の撮像画像を取得し、二次元コードQ1の情報を読み取る。具体的には、読取処理部211は、二次元コードQ1を読み取って、利用者IDと商品情報とLED色情報とを取得する。
【0072】
判定処理部212は、読取処理部211が取得した商品情報に基づいて、利用者が購入した商品に特定商品G1が含まれるか否かを判定する。例えば、判定処理部212は、利用者が購入した商品に、酒類、化粧品、又は電化製品などの特定商品G1が含まれるか否かを判定する。
【0073】
報知処理部213は、判定処理部212による判定結果に応じた情報を報知する。具体的には、報知処理部213は、ゲート装置2が利用者端末3に表示された二次元コードQ1を読み取ることにより取得される商品情報に特定商品の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知する。例えば、報知処理部213は、特定商品G1の有無又は特定商品G1の種別に応じた所定の情報を報知する。また、報知処理部213は、ゲート装置2に設けられる報知部から所定の情報を報知する。例えば、報知処理部213は、特定商品G1に対応する色の光によりLED26を発光させる。報知処理部213は、本発明の報知処理部の一例である。
【0074】
例えば、二次元コードQ1を読み取って取得された商品に特定商品G1が含まれない場合に、報知処理部213は、
図5に示すメッセージを操作表示部23に表示させるとともに、LED26を青色で点灯させる。
【0075】
また例えば、二次元コードQ1を読み取って取得された商品に特定商品G1が含まれ、かつ特定商品G1が酒類である場合に、報知処理部213は、
図6に示すメッセージを操作表示部23に表示させるとともに、LED26を黄色で点灯させる。
【0076】
また例えば、二次元コードQ1を読み取って取得された商品に特定商品G1が含まれ、かつ特定商品G1が化粧品である場合に、報知処理部213は、
図6と同様のメッセージを操作表示部23に表示させるとともに、LED26を緑色で点灯させる。
【0077】
また例えば、二次元コードQ1を読み取って取得された商品に特定商品G1が含まれ、かつ特定商品G1が電化製品である場合に、報知処理部213は、
図6と同様のメッセージを操作表示部23に表示させるとともに、LED26を赤色で点灯させる。
【0078】
また例えば、二次元コードQ1を読み取って取得された商品に特定商品G1が含まれ、かつ特定商品G1が酒類及び化粧品である場合に、報知処理部213は、
図6と同様のメッセージを操作表示部23に表示させるとともに、LED26を黄色及び緑色の混色で点灯させる。なお、この場合、報知処理部213は、黄色と緑色とを交互に点灯させてもよいし、黄色と緑色とを同時に点灯させてもよい。
【0079】
通知処理部214は、利用者が買い物を終了(退店)したことを示す完了情報を管理サーバ1に送信する。管理サーバ1の制御部11は、完了情報を取得すると、買い物情報D2の前記利用者のレコードを削除し、当該利用者の購買履歴を記憶部12に登録する。
【0080】
ここで、店舗スタッフは、利用者が二次元コードQ1をゲート装置2に翳すごとに、LED26の点灯色と、利用者が所持する買い物カゴの中身とを確認する。例えば、店舗スタッフは、青色に点灯したLED26を確認すると、買い物カゴに特定商品G1が入っていないことを確認する。LED26が青色に点灯した場合、決済が完了した商品の商品情報に特定商品G1が含まれていないことを表している。このため、買い物カゴに特定商品G1が入っていなければ、利用者が適切に買い物を行ったことが分かる(
図5参照)。
【0081】
また例えば、店舗スタッフは、黄色に点灯したLED26を確認すると、買い物カゴに特定商品G1が入っていることを確認する。LED26が黄色に点灯した場合、決済が完了した商品の商品情報に酒類の特定商品G1が含まれていることを表している。このため、買い物カゴに酒類の特定商品G1が入っていれば、利用者が適切に買い物を行ったことが分かる(
図6参照)。
【0082】
これに対して、例えば、店舗スタッフが、青色に点灯したLED26を確認したにもかかわらず、買い物カゴに酒類の特定商品G1が入っていることを確認した場合、当該特定商品G1が決済情報に含まれていない(決済されていない)ことを表している(
図7参照)。この場合、利用者が特定商品G1のスキャンを忘れたか、又は、意図的にスキャンをしない不正を行ったことが分かる。この場合、店舗スタッフは、利用者に対して特定商品G1の決済処理(会計操作)を促す。このような利用者に不正が疑われる場合、通知処理部214は、当該利用者に対応する完了情報に所定のフラグを付与して管理サーバ1に送信してもよい。管理サーバ1は、前記完了情報を取得すると、利用者の購買履歴に不正行為を表すフラグを付与してもよい。
【0083】
また例えば、決済が完了していない利用者がゲート装置2を通過した場合(例えば二次元コードQ1を翳さないでゲート装置2を通過した場合)、報知処理部213は、警告メッセージを操作表示部23に表示させる。また、報知処理部213は、ゲート装置2から警告音を出力させたり、LED26を点灯又は点滅させたりしてもよい。また、報知処理部213は、店舗スタッフに決済確認の作業を行うように通知する。店舗スタッフは、通知を受けると、利用者に対して決済処理(会計操作)を促す。
【0084】
他の実施形態として、ゲート装置2は、開閉可能なゲート(扉)を備えてもよい。ゲートが開いて通路が開放されると、利用者はゲートの通路を通過することが可能となり、ゲートが閉じて通路が閉鎖されると、利用者はゲートの通路を通過することが不可能となる。ゲートは、開閉可能な物理的な扉で構成されてもよいし、光を用いた電子的な扉であってもよいし、音声により利用者の通過を許可又は禁止する音声扉であってもよい。例えば、制御部21は、決済が完了していない場合などにゲートを閉鎖する。
【0085】
[商品販売処理]
以下、
図11を参照しつつ、商品販売システム100において実行される商品販売処理について説明する。例えば、前記商品販売処理は、利用者が、店舗200(
図2参照)において利用者端末3により買い物アプリケーションにログインすることによって開始される。なお、前記商品販売処理は、利用者が利用者端末3における所定の操作に応じて途中で終了されることがある。前記商品販売処理は、本発明の商品販売方法の一例である。
【0086】
なお、ここで説明する前記商品販売処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。また、前記商品販売処理における各ステップは、同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは管理サーバ1の制御部11、ゲート装置2の制御部21、及び利用者端末3の制御部31が前記商品販売処理における各ステップを実行する場合を例に挙げて説明するが、他の実施形態では、他の複数のプロセッサーが前記商品販売処理における各ステップを分散して実行してもよい。
【0087】
ここでは、上述した例(
図2~
図7参照)を参照して、商品販売システム100において実行される商品販売処理の具体例を説明する。
【0088】
<ステップS1>
ステップS1において、利用者端末3の制御部31及び管理サーバ1の制御部11は、買い物アプリケーションにログインするログイン処理を実行する。例えば、利用者Xが店舗200に来店して利用者端末3Xにおいて買い物アプリケーションを起動させて利用者IDを入力すると、利用者端末3の制御部31は、利用者IDを管理サーバ1に送信し、管理サーバ1の制御部11は、ログインを許可して利用者IDを買い物情報D2(
図10参照)に登録する。
【0089】
<ステップS2>
ステップS2において、利用者端末3の制御部31は、利用者が利用者端末3のカメラ35でスキャンした商品の情報(商品名、金額など)を取得する。例えば、利用者Xが利用者端末3Xのカメラ35で商品のバーコードをスキャンすると、制御部31は、バーコードを読み取って商品の情報(商品名、金額)を取得する(
図3参照)。制御部31は、取得した商品の情報を管理サーバ1に送信する。
【0090】
<ステップS3>
ステップS3において、管理サーバ1の制御部11は、利用者端末3から送信される商品の情報を取得すると、買い物情報D2のカート内商品に登録する。例えば、利用者Xの利用者端末3Xから商品の情報を取得すると、制御部11は、買い物情報D2の利用者Xのカート内商品に商品の情報を登録する(
図10参照)。
【0091】
<ステップS4>
ステップS4において、利用者端末3の制御部31は、利用者から決済指示を取得したか否かを判定する。例えば、利用者Xが操作画面(
図3の(b)参照)において、「支払い」を選択すると、制御部31は、決済指示を取得する。制御部31は、利用者から決済指示を取得すると(S4:Yes)、処理をステップS5に移行させる。一方、制御部31は、利用者から決済指示を取得しない場合(S4:No)、処理をステップS2に移行させる。利用者端末3の制御部31及び管理サーバ1の制御部11は、利用者から決済指示を取得するまで上述の処理を繰り返し実行する。
【0092】
<ステップS5>
ステップS5において、利用者端末3の制御部31は、決済情報を管理サーバ1に送信する。例えば、利用者端末3Xの制御部31は、利用者Xに関する情報(利用者ID、支払い方法など)、店舗の識別情報などを含む決済情報を管理サーバ1に送信する。
【0093】
<ステップS6>
ステップS6において、管理サーバ1の制御部11は、利用者端末3から決済情報を取得すると決済処理を実行する。例えば、制御部11は、買い物情報D2において利用者Xの利用者IDに関連付けられたカート内商品の合計金額(請求金額)について、決済サーバ4に決済用認証情報(決済要求)を送信して決済処理を実行する。制御部11は、決済処理が完了すると、買い物情報D2の決済状況に「完了」を登録する。
【0094】
<ステップS7>
ステップS7において、管理サーバ1の制御部11は、退店用の二次元コードを生成して利用者端末3に送信する。具体的には、制御部11は、利用者IDと、購入した商品の商品情報と、LED色の情報(LED色情報)とを含む二次元コードQ1を生成する。
【0095】
例えば利用者の購入商品(カート内商品)の全てが通常品である場合、制御部11は、利用者IDと、購入した各通常品の商品情報と、LED色として「青色」の情報とを含む二次元コードQ1を生成する。
【0096】
また、例えば利用者の購入商品(カート内商品)に酒類の特定商品G1が含まれる場合、制御部11は、利用者IDと、購入した通常品及び特定商品G1の各商品情報と、LED色として「黄色」の情報を含む二次元コードQ1を生成する。
【0097】
また、例えば利用者の購入商品(カート内商品)に化粧品の特定商品G1が含まれる場合、制御部11は、利用者IDと、購入した通常品及び特定商品G1の各商品情報と、LED色として「緑色」の情報を含む二次元コードQ1を生成する。
【0098】
また、例えば利用者の購入商品(カート内商品)に電化製品の特定商品G1が含まれる場合、制御部11は、利用者IDと、購入した通常品及び特定商品G1の各商品情報と、LED色として「赤色」の情報を含む二次元コードQ1を生成する。
【0099】
制御部11は、生成した二次元コードQ1の情報を利用者Xの利用者端末3Xに送信する。
【0100】
<ステップS8>
ステップS8において、利用者端末3の制御部31は、管理サーバ1から取得する退店用の二次元コードQ1を操作表示部33に表示させる(
図4参照)。
【0101】
<ステップS9>
ステップS9において、ゲート装置2の制御部21は、利用者端末3に表示された二次元コードQ1を読み取る。例えば、利用者Xが利用者端末3Xに表示された二次元コードQ1をゲート装置2のカメラ25に翳すと(
図4参照)、制御部21は、二次元コードQ1を読み取って、利用者IDと、購入した商品の商品情報と、LED色の情報(LED色情報)とを取得する。
【0102】
<ステップS10>
ステップS10において、ゲート装置2の制御部21は、二次元コードQ1から読み取った情報に基づいて報知処理を実行する。
【0103】
例えば、制御部21は、二次元コードQ1から、LED色情報として「青色」の情報を取得すると、ゲート装置2のLED26を青色で点灯させる(
図5参照)。また、制御部21は、
図5に示すメッセージをゲート装置2の操作表示部23に表示させる。なお、制御部21は、購入した商品の商品名、決済金額などを操作表示部23に表示させてもよい。
【0104】
また、例えば、制御部21は、二次元コードQ1から、LED色情報として「黄色」の情報を取得すると、ゲート装置2のLED26を黄色で点灯させる(
図6参照)。また、制御部21は、
図6に示すメッセージをゲート装置2の操作表示部23に表示させる。なお、制御部21は、購入した商品の商品名、決済金額などを操作表示部23に表示させてもよい。例えば
図6に示すように、制御部21は、特定商品G1の商品名を操作表示部33に表示させてもよい。
【0105】
同様に、購入した商品に特定商品G1が含まれる場合、制御部21は、二次元コードQ1からLED色情報として「緑色」の情報を取得すると、ゲート装置2のLED26を緑色で点灯させ、二次元コードQ1からLED色情報として「赤色」の情報を取得すると、ゲート装置2のLED26を赤色で点灯させる。
【0106】
店舗スタッフは、LED26が点灯すると、点灯色と、利用者が所持する買い物カゴの中身とを確認する。例えば、店舗スタッフは、青色に点灯したLED26を確認すると、買い物カゴに特定商品G1が入っていないことを確認する(
図5参照)。これにより、店舗スタッフは、買い物カゴに特定商品G1が入っていない場合に、利用者が適切に買い物を行ったと判断することができる(
図5参照)。
【0107】
また例えば、店舗スタッフは、黄色に点灯したLED26を確認すると、買い物カゴに酒類の特定商品G1が入っていることを確認する(
図6参照)。これにより、店舗スタッフは、買い物カゴに特定商品G1が入っている場合に、利用者が適切に買い物を行ったと判断することができる(
図6参照)。
【0108】
これに対して、例えば、店舗スタッフが、青色に点灯したLED26を確認したにもかかわらず、買い物カゴに特定商品G1が入っていることを確認した場合、当該特定商品G1が決済情報に含まれていない(決済されていない)ことを表している(
図7参照)。この場合、店舗スタッフは、利用者が特定商品G1のスキャンを忘れたか、又は、意図的にスキャンをしない不正を行ったと判断することができるため、利用者に対して特定商品G1の決済処理(会計操作)を促す。
【0109】
<ステップS11>
ステップS11において、ゲート装置2の制御部21は、利用者が買い物を終了(退店)したことを示す完了情報を管理サーバ1に送信する。なお、利用者に不正が疑われる場合(
図7参照)、制御部21は、当該利用者に対応する完了情報に所定のフラグ(不正フラグ)を付与して管理サーバ1に送信する。
【0110】
<ステップS12>
ステップS12において、管理サーバ1の制御部11は、ゲート装置2から完了情報を取得すると、退店処理を実行する。具体的には、制御部11は、買い物情報D2の利用者のレコードを削除し、当該利用者の購買履歴を記憶部12に登録する。また、制御部11は、前記不正フラグが付与された完了情報を取得すると、利用者の購買履歴に不正行為を表すフラグを付与する。これにより、過去にスキャン忘れ又は不正を行ったことの履歴が登録される。
【0111】
退店処理が終了すると、商品販売システム100は、前記商品販売処理を終了する。商品販売システム100は、利用者ごとに前記商品販売処理を並行して実行する。
【0112】
以上説明したように、本実施形態に係る商品販売システム100は、店舗200において利用者が利用者端末3により読み取った商品の商品情報を取得し、前記商品情報の商品の決済が完了した場合に、店舗200のゲート装置2が読み取り可能であって前記商品情報が対応付けられた二次元コードQ1を、利用者端末3に通知する。また、商品販売システム100は、ゲート装置2が利用者端末3に表示された二次元コードQ1を読み取ることにより取得される前記商品情報に特定商品G1の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知する。
【0113】
具体的には、商品販売システム100は、ゲート装置2に設けられる報知部から所定の情報を報知する。例えば、前記報知部は所定の色の光を発光する発光部(LED26)であって、商品販売システム100は、前記特定商品G1に対応する色の光によりLED26を発光させる。
【0114】
上記構成によれば、例えば、利用者が特定商品G1を利用者端末3でスキャンして決済し、二次元コードQ1をゲート装置2に翳すと、ゲート装置2のLED26が所定の色で発光する。このため、店舗スタッフは、LED26の発光色により、利用者が特定商品G1を購入したことを把握することができる。また、例えば、利用者の買い物カゴに特定商品G1が入っているにもかかわらず、LED26が所定の色に発光しない場合、店舗スタッフは、特定商品G1が決済されていないことを把握することができる。よって、店舗200における商品の不正購入を防止しつつ、店舗スタッフの業務負担を軽減することが可能となる。
【0115】
また、商品販売システム100は、前記特定商品G1の種別又は販売金額に応じて異なる色の光によりLED26を発光させてもよい。例えば、商品販売システム100は、前記商品情報に特定商品G1の商品情報が含まれる場合にLED26を第1の色で発光させ、前記商品情報に特定商品G1の商品情報が含まれない場合にLED26を第2の色で発光させる。これにより、店舗スタッフは、利用者が購入した特定商品G1の種別、金額などを把握することができる。
【0116】
[他の実施形態]
本発明の商品販売システム100は、上述の実施形態に限定されず、以下に示す形態であってもよい。
【0117】
他の実施形態として、ゲート装置2の制御部21(報知処理部213)は、特定商品G1に対応する画像を操作表示部33に表示させてもよい。例えば
図12に示すように、制御部21は、利用者が二次元コードQ1をゲート装置2に翳した場合に、特定商品G1(酒類)の画像を表示させてもよい。なお、他の実施形態として、制御部21は、特定商品G1の情報(商品名、商品画像)を、店舗スタッフの操作端末に表示させてもよい。LED26、操作表示部33、店舗スタッフの操作端末は、本発明の報知部の一例である。
【0118】
本発明の他の実施形態として、制御部21は、利用者の履歴情報に基づいてLED26の点灯方法を変更してもよい。具体的には、過去の買い物において、利用者が利用者端末3により特定商品G1を読み取らずに二次元コードQ1をゲート装置2に読み取らせた履歴情報(不正フラグ)が登録されている場合に、制御部21(報知処理部213)は、今回の買い物において、利用者が二次元コードQ1をゲート装置2に読み取らせた場合に、所定の情報を、前記不正フラグが登録されていない利用者が二次元コードQ1をゲート装置2に読み取らせた場合の報知方法とは異なる方法により報知する。
【0119】
すなわち、制御部21は、過去に不正を行った利用者が今回の買い物において二次元コードQ1をゲート装置2に翳した場合にはLED26を赤色で点滅させ、過去に不正を行っていない利用者が今回の買い物において二次元コードQ1をゲート装置2に翳した場合にはLED26を所定の色で点灯させる。これにより、店舗スタッフに注意を促すことができる。
【0120】
なお、不正フラグが付与された利用者が所定期間又は所定回数だけ連続して適切に買い物を行った場合に、管理サーバ1の制御部11は、当該利用者の不正フラグを削除してもよい。
【0121】
本発明の他の実施形態として、制御部21(報知処理部213)は、決済金額の合計が所定金額以上であって、かつ前記商品情報に特定商品G1の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知し、決済金額の合計が所定金額以上未満である場合に所定の情報を報知しない構成としてもよい。合計の決済金額が大きいほど、商品のスキャン忘れや不正が生じ易いため、上記構成によれば、店舗スタッフによる決済の確認作業の対象者を限定することができるため、店舗スタッフの業務負担を軽減することが可能となる。
【0122】
また本発明の他の実施形態として、利用者端末3の制御部31が、管理サーバ1における処理を実行してもよい。具体的には、利用者端末3の記憶部32に、商品別色情報D1及び買い物情報D2が記憶され、制御部31は、記憶部32を参照して、退店用の二次元コードQ1を生成する処理を実行してもよい。また、他の実施形態として、ゲート装置2の制御部21が、管理サーバ1における処理を実行してもよい。具体的には、ゲート装置2の記憶部22に、商品別色情報D1及び買い物情報D2が記憶され、制御部21は、記憶部22を参照して、退店用の二次元コードQ1を生成する処理を実行してもよい。
【0123】
また本発明の他の実施形態として、ゲート装置2のカメラ25又は店舗200に設置されたカメラが、利用者の買い物カゴの中身を撮像し、ゲート装置2の制御部21が、撮像画像に基づいて、買い物カゴに入っている商品を特定してもよい。そして、制御部21は、二次元コードQ1を読み取って取得した商品情報と、撮像画像から特定した商品とを照合して、スキャン忘れ、不正購入などを判定してもよい。例えば、制御部21は、二次元コードQ1を読み取って取得した商品情報に特定商品G1の情報が含まれないにもかかわらず、撮像画像から特定商品G1を特定した場合に、ゲート装置2から店舗スタッフに所定の情報を報知する。上記構成によれば、店舗スタッフがゲート装置2のLED26の点灯状態を把握できない場合であっても、店舗スタッフにスキャン忘れや不正購入が生じていることを通知することができる。
【0124】
また本発明の他の実施形態として、管理サーバ1の制御部11が、ゲート装置2における処理を実行してもよい。具体的には、制御部11は、ゲート装置2が二次元コードQ1から読み取った情報を取得して、ゲート装置2に対して表示指示及び発光指示を出力してもよい。
【0125】
[発明の付記]
以下、上述の実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0126】
<付記1>
店舗において利用者が操作端末により読み取った商品の商品情報を取得する取得処理部と、
前記取得処理部により取得される前記商品情報の商品の決済が完了した場合に、前記店舗の退店装置が読み取り可能であって前記商品情報が対応付けられた読取情報を、前記操作端末に通知する通知処理部と、
前記退店装置が前記操作端末に表示された前記読取情報を読み取ることにより取得される前記商品情報に特定商品の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知する報知処理部と、
を備える商品販売システム。
【0127】
<付記2>
前記報知処理部は、前記退店装置に設けられる報知部から所定の情報を報知する、
付記1に記載の商品販売システム。
【0128】
<付記3>
前記報知部は、所定の色の光を発光する発光部であって、
前記報知処理部は、前記特定商品に対応する色の光により前記発光部を発光させる、
付記2に記載の商品販売システム。
【0129】
<付記4>
前記報知処理部は、前記特定商品の種別又は販売金額に応じて異なる色の光により前記発光部を発光させる、
付記3に記載の商品販売システム。
【0130】
<付記5>
前記報知処理部は、前記商品情報に前記特定商品の商品情報が含まれる場合に前記発光部を第1の色で発光させ、前記商品情報に前記特定商品の商品情報が含まれない場合に前記発光部を第2の色で発光させる、
付記3又は4に記載の商品販売システム。
【0131】
<付記6>
前記報知部は、画像を表示する表示部であって、
前記報知処理部は、前記特定商品に対応する画像を前記表示部に表示させる、
付記2~5のいずれかに記載の商品販売システム。
【0132】
<付記7>
過去の買い物において、前記利用者が前記操作端末により前記特定商品を読み取らずに前記読取情報を前記退店装置に読み取らせた履歴情報が登録されている場合に、前記報知処理部は、今回の買い物において、前記利用者が前記読取情報を前記退店装置に読み取らせた場合に、前記所定の情報を、前記履歴情報が登録されていない利用者が前記読取情報を前記退店装置に読み取らせた場合の報知方法とは異なる方法により報知する、
付記1~6のいずれかに記載の商品販売システム。
【0133】
<付記8>
前記報知処理部は、決済金額の合計が所定金額以上であって、かつ前記商品情報に前記特定商品の商品情報が含まれる場合に、所定の情報を報知し、決済金額の合計が所定金額以上未満である場合に所定の情報を報知しない、
付記1~7のいずれかに記載の商品販売システム。
【0134】
<付記9>
前記特定商品は、販売金額が所定金額以上の商品である、
付記1~8のいずれかに記載の商品販売システム。
【符号の説明】
【0135】
100 :商品販売システム
200 :店舗
1 :管理サーバ
2 :ゲート装置
3 :利用者端末
4 :決済サーバ
25 :カメラ
26 :LED
35 :カメラ
11 :制御部
111 :取得処理部
112 :決済処理部
113 :生成処理部
114 :通知処理部
21 :制御部
211 :読取処理部
212 :判定処理部
213 :報知処理部
214 :通知処理部
31 :制御部
311 :商品読取処理部
312 :表示処理部
313 :通知処理部
D1 :商品別色情報
D2 :買い物情報
G1 :特定商品
Q1 :二次元コード