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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151551
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】ストッカ
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/12 20060101AFI20241018BHJP
   A47G 29/124 20060101ALI20241018BHJP
   E05B 65/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
A47G29/12 Z
A47G29/124
E05B65/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023064990
(22)【出願日】2023-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西田 淳一
(72)【発明者】
【氏名】河口 真佐義
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100CA45
3K100CA49
(57)【要約】
【課題】納品庫内に収納した荷物の納品をやり直せるようにする。
【解決手段】ストッカは、施錠および解錠が可能な扉を有する複数の納品庫と、各納品庫内の物品の有無を検知する物品検知センサと、各扉の開閉を検知する開閉検知センサと、納品庫の状態として、空き状態と納品済み状態とを含む複数の状態のいずれかを記憶する記憶部と、物品の納品が要求されると、複数の納品庫のうち空き状態にある納品庫のうち対象納品庫の扉を解錠し、対象納品庫の扉が閉鎖されたことが対応する開閉検知センサにより検知された場合に対象納品庫の扉を施錠し、対象納品庫の扉が施錠され且つ対象納品庫に物品があることが対応する物品検知センサにより検知された場合に対象納品庫の状態を納品済状態とする納品処理部と、複数の納品庫の全解錠が要求されると、複数の納品庫のうち空き状態にある全ての納品庫の扉を解錠する全解錠処理部と、を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施錠および解錠が可能な扉を有する複数の納品庫と、
前記複数の納品庫にそれぞれ設けられ、前記納品庫内の物品の有無を検知する物品検知センサと、
前記複数の納品庫にそれぞれ設けられ、前記扉の開閉を検知する開閉検知センサと、
前記納品庫の状態として、空き状態と納品済み状態とを含む複数の状態のいずれかを記憶する記憶部と、
納品者の認証を伴って物品の納品が要求されると、前記複数の納品庫のうち前記空き状態にある納品庫を対象納品庫として該対象納品庫の扉を解錠し、前記対象納品庫の扉が閉鎖されたことが対応する前記開閉検知センサにより検知された場合に前記対象納品庫の扉を施錠し、前記対象納品庫の扉が施錠され且つ前記対象納品庫に物品があることが対応する前記物品検知センサにより検知された場合に前記対象納品庫の状態を前記納品済み状態とする納品処理を実行する納品処理部と、
納品者の認証を伴って前記複数の納品庫の全解錠が要求されると、前記複数の納品庫のうち前記空き状態にある全ての納品庫の扉を解錠する全解錠処理を実行する全解錠処理部と、
を備えるストッカ。
【請求項2】
請求項1に記載のストッカであって、
前記納品処理部は、前記対象納品庫の状態を前記納品済み状態とする前に、納品者により処理の中止が要求されると、前記納品処理を中止し、
前記全解錠処理部は、前記納品処理が中止されたこと条件に、納品者による前記全解錠の要求を受け付ける、
ストッカ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のストッカであって、
前記物品検知センサは、納品庫内の一部の領域を検知範囲とするように設けられている、
ストッカ。
【請求項4】
請求項1または2に記載のストッカであって、
前記全解錠処理部は、前記空き状態にある全ての納品庫の扉を解錠した後、解錠した扉が閉鎖されたことが対応する開閉検知センサにより検知された場合に、当該扉を施錠し、前記空き状態にある全ての納品庫の扉を施錠すると前記全解錠処理を終了し、
前記納品処理部は、前記全解錠処理が開始されてから終了するまでは、納品の要求を受け付けない、
ストッカ。
【請求項5】
施錠および解錠が可能な扉を有する複数の納品庫と、
前記複数の納品庫にそれぞれ設けられ、前記納品庫内の物品の有無を検知する物品検知センサと、
前記複数の納品庫にそれぞれ設けられ、前記扉の開閉を検知する開閉検知センサと、
前記納品庫の状態として、空き状態と納品待ち状態と納品済み状態とを含む複数の状態のいずれかを記憶する記憶部と、
前記物品の納品予約が要求されると、前記空き状態の前記納品庫のうちの一つを、物品が納品される対象納品庫として予約する共に該対象納品庫の状態を前記納品待ち状態とする予約処理を実行する予約処理部と、
納品者の認証を伴って物品の納品が要求されると、前記対象納品庫の扉を解錠し、前記対象納品庫の扉が閉鎖されたことが対応する前記開閉検知センサにより検知された場合に前記対象納品庫の扉を施錠し、前記対象納品庫の扉が施錠され且つ前記対象納品庫に物品があることが対応する前記物品検知センサにより検知された場合に前記対象納品庫の状態を前記納品済み状態とする納品処理を実行する納品処理部と、
納品者の認証を伴って前記複数の納品庫の全解錠が要求されると、前記複数の納品庫のうち前記納品待ち状態にある全ての納品庫の扉を解錠する全解錠処理を実行する全解錠処理部と、
を備えるストッカ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、ストッカについて開示する。
【背景技術】
【0002】
従来、宅配業者が荷物の納品を要求した場合に、荷物の受取人に関する情報や荷物に関する情報の入力を受け付けた後、空き状態のロッカーの扉を解錠して荷物の納品を受け付けるストッカが知られている。例えば、特許文献1には、複数のロッカーのうち空き状態にある全てのロッカーの扉を解錠し、荷物センサにより解錠したロッカーのうちのひとつの中に荷物があることを検知すると共に開閉センサで全てのロッカーの扉が閉鎖されたことを検出することで納品の完了を確認した後、全てのロッカーの扉を施錠するストッカが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6-71498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、扉が閉鎖されることで扉を施錠するタイプのストッカでは、荷物を収容したにも拘わらず、荷物センサの誤作動や故障などにより、ストッカが、ロッカー内に荷物が無いと認識し、扉を施錠する場合がある。そのような場合、納品者は、ロッカーの扉を再び解錠することができず、荷物を再度ロッカーに納品することができないことがある。
【0005】
本開示は、一度納品庫内に収納した荷物の納品処理をやり直せるようにすることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1のストッカは、
施錠および解錠が可能な扉を有する複数の納品庫と、
前記複数の納品庫にそれぞれ設けられ、前記納品庫内の物品の有無を検知する物品検知センサと、
前記複数の納品庫にそれぞれ設けられ、前記扉の開閉を検知する開閉検知センサと、
前記納品庫の状態として、空き状態と納品済み状態とを含む複数の状態のいずれかを記憶する記憶部と、
納品者の認証を伴って物品の納品が要求されると、前記複数の納品庫のうち前記空き状態にある納品庫を対象納品庫として該対象納品庫の扉を解錠し、前記対象納品庫の扉が閉鎖されたことが対応する前記開閉検知センサにより検知された場合に前記対象納品庫の扉を施錠し、前記対象納品庫の扉が施錠され且つ前記対象納品庫に物品があることが対応する前記物品検知センサにより検知された場合に前記対象納品庫の状態を前記納品済み状態とする納品処理を実行する納品処理部と、
納品者の認証を伴って前記複数の納品庫の全解錠が要求されると、前記複数の納品庫のうち前記空き状態にある全ての納品庫の扉を解錠する全解錠処理を実行する全解錠処理部と、
を備えることを要旨とする。
【0007】
本開示の第1のストッカでは、納品処理において納品庫の扉が施錠された際に、何らかの原因で物品検知センサが納品庫内の物品を検知していない場合には、納品庫に物品が納品されているにも拘わらず、記憶部には納品庫の状態が空き状態として記憶されたままで、納品処理を正しく完了できないことがある。このような場合においても、全解錠処理部は、全解錠の要求がされると、空き状態の全ての納品庫の扉を解錠する。よって、納品者は、納品庫から物品を取り出して物品を再び納品庫に納品することができる。
【0008】
本開示の第2のストッカは、
施錠および解錠が可能な扉を有する複数の納品庫と、
前記複数の納品庫にそれぞれ設けられ、前記納品庫内の物品の有無を検知する物品検知センサと、
前記複数の納品庫にそれぞれ設けられ、前記扉の開閉を検知する開閉検知センサと、
前記納品庫の状態として、空き状態と納品待ち状態と納品済み状態とを含む複数の状態のいずれかを記憶する記憶部と、
前記物品の納品予約が要求されると、前記空き状態の前記納品庫のうちの一つを、物品が納品される対象納品庫として予約する共に該対象納品庫の状態を前記納品待ち状態とする予約処理を実行する予約処理部と、
納品者の認証を伴って物品の納品が要求されると、前記対象納品庫の扉を解錠し、前記対象納品庫の扉が閉鎖されたことが対応する前記開閉検知センサにより検知された場合に前記対象納品庫の扉を施錠し、前記対象納品庫の扉が施錠され且つ前記対象納品庫に物品があることが対応する前記物品検知センサにより検知された場合に前記対象納品庫の状態を前記納品済み状態とする納品処理を実行する納品処理部と、
納品者の認証を伴って前記複数の納品庫の全解錠が要求されると、前記複数の納品庫のうち前記納品待ち状態にある全ての納品庫の扉を解錠する全解錠処理を実行する全解錠処理部と、
を備えることを要旨とする。
【0009】
本開示の第2のストッカでは、本開示の第1のストッカと同様の効果を奏する。また、状態が納品待ち状態に設定される納品庫は、状態が空き状態の納品庫のうち予約処理において対象納品庫として予約された納品庫であるため、空き状態の納品庫の扉を全て解錠する場合と比べると、全解錠処理において解錠される扉の数を、本開示の第1のストッカと比べて減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】ストッカシステム10の構成の概略構成図である。
図2】制御装置50を収容する納品庫41の正面図である。
図3】ストッカシステム10の電気的な接続関係を示すブロック図である。
図4】納品庫情報54aの一例を示す説明図である。
図5】ストッカ処理の一例を示すフローチャートである。
図6】第2選択画面Sc2の一例を示す説明図である。
図7】納品中画面Sc3の一例を示す説明図である。
図8】納品中止処理の一例を示すフローチャートである。
図9】全オープン処理の一例を示すフローチャートである。
図10】納品庫内確認指示画面Sc4の一例を示す説明図である。
図11】変形例の納品庫情報54aの一例を示す説明図である。
図12】変形例の全オープン処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の実施形態について図面を用いて説明する。図1はストッカシステム10の概略構成図である。図2は、制御装置50を収容する納品庫41の正面図である。図3は、ストッカシステム10の電気的な接続関係を示すブロック図である。本実施形態において、図2に示す方向が左右方向および上下方向であり、図2に示す左右方向および上下方向に直交する方向が前後方向である。
【0012】
ストッカシステム10は、図1に示すように、販売管理システム20と、複数のストッカ40(ストッカ40A~ストッカ40C)と、ストッカ40を管理するストッカ管理装置30とを備える。販売管理装置22とストッカ40とストッカ管理装置30は、インターネットなどのネットワーク13に接続されている。
【0013】
販売管理システム20は、店舗21(本実施形態では、店舗21A~21G)が管理するシステムであり、販売管理装置22を備える。販売管理装置22は、ネットワーク13を介して、受取者14の携帯端末15などと情報のやりとりを行ない、受取者14に商品Pに関する商品情報を提供するコンピュータである。販売管理装置22には、例えば、商品Pの情報を含む商品データベース(DB)や、顧客(受取者14)の情報を含む顧客DB、購入品(商品P)の注文番号や商品Pを受け取るストッカ40の情報などを含む販売情報などが記憶されている。
【0014】
ストッカ40は、店舗21から配送された商品Pを受取者14へ受け渡す際に用いられる。ストッカ40は、オフィス、コンビニエンスストア、工場、駅、学校、マンションなど様々な場所に設置されている。このストッカ40は、解錠および施錠可能な複数の納品庫41を備える。
【0015】
各納品庫41は、商品Pを収容するためのものである。各納品庫41は、図1に示すように、内部空間を有する。納品庫41は、前面の扉42と、扉42の解錠および施錠を行なうロック機構43と、納品庫41内の物品の有無を検出する物品検知センサ44と、扉42の開閉を検出する開閉検知センサ45とを備える。納品庫41のひとつは、制御装置50(図3参照)を収容しており、その扉42には、図1,2に示すように表示操作装置46と、読取装置47とが設けられている。
【0016】
物品検知センサ44は、例えば、納品庫41内における中央付近を検知範囲として物品を検知可能なものである。物品検知センサ44は、内部空間の下面略中心に配置された投光素子と、内部空間の上面略中心に配置された受光素子とを有する透過型の光センサである。物品検知センサ44は、各納品庫41に設けられている。物品検知センサ44は、投光素子と受光素子との間に遮蔽物(商品P)があり、投光素子から発せられた光が受光素子によって受光されないならば、物品を検知した旨の信号を制御装置50(図3参照)に出力する。また、物品検知センサ44は、投光素子と受光素子との間に遮蔽物がなく、投光素子から発せられた光が受光素子によって受光されたならば、物品を検知していない旨の信号を制御装置50に出力する。
【0017】
開閉検知センサ45は、扉42の開閉を検知可能なものである。開閉検知センサ45は、例えば、扉42に設けられたマグネットと、納品庫41のうち扉42が閉鎖された際にマグネットと向き合う位置に設けられ、マグネットの磁気を検知する検知部とを有するセンサである。開閉検知センサ45は、扉42が開放され検知部がマグネットの磁気を検知していないならば、扉42が開放された旨の信号を制御装置50(図3参照)に出力する。また、開閉検知センサ45は、扉42が閉鎖され検知部がマグネットの磁気を検知したならば、扉42が閉鎖された旨の信号を制御装置50に出力する。
【0018】
表示操作装置46は、商品Pの納品者19および受取者14への各種情報の表示や、納品者19および受取者14からの各種操作の入力を行なうものである。表示操作装置46は、例えば、ストッカ40の前面に配置されたタッチパネルとして構成されている。読取装置47は、納品者19を識別するための納品者コードや、受取者14が納品庫41の解錠に用いる解錠コード等を読み取るコードリーダである。
【0019】
制御装置50は、ストッカ40全体の制御を司るものである。制御装置50は、図3に示すように、CPU51や、ROM52、RAM53、ストレージ(例えばSSDやHDD)54、通信部55などを備えるコンピュータとして構成されている。
【0020】
ストレージ54には、各種アプリケーションプログラムや各種データファイル、図4に示すような納品庫情報54aなどが記憶されている。納品庫情報54aは、各納品庫41の使用状態を示すステータス(納品庫41に商品Pを納品可能であることを示す空き状態や納品庫41内に商品Pを納品済みであることを示す納品済状態など)や、商品Pの注文番号などを納品庫番号に対応付けて記憶したものである。また、ストレージ54には、納品者19ごとに割り当てられた納品者IDの情報なども記憶されている。
【0021】
通信部55は、ストッカ管理装置30などの外部機器と通信を行なう。制御装置50には、物品検知センサ44および開閉検知センサ45からの検出信号や、表示操作装置46からの制御信号、読取装置47が読み取った情報などが入力される。また、制御装置50は、ロック機構43や、表示操作装置46等への制御信号を出力する。
【0022】
ストッカ管理装置30は、ストッカシステム10全体の管理を司るものである。ストッカ管理装置30は、図3に示すように、CPU31や、ROM32、RAM33、ストレージ34、通信部35等を有するコンピュータとして構成されている。ストレージ34には、図4に示すように、ストッカ40ごとの納品庫情報54aと同様の情報を含むストッカ情報34aが記憶されている。また、ストレージ34には、商品Pの受取者14の連絡先を注文番号に対応付けて記憶した通知先情報34b等が記憶されている。通信部35は、受取者14の携帯端末15やストッカ40などと情報のやりとりを行なう。ストッカ管理装置30は、各ストッカ40と通信することにより、ストッカ情報34aに含まれる各ストッカ40の納品庫情報を更新する。
【0023】
次に、こうして構成されたストッカシステム10の動作を説明する。まず、受取者14が、携帯端末15などを操作して、販売管理装置22から提供される商品Pの情報から希望する商品Pを選択することにより、商品Pの発注を行なった際のストッカシステム10の動作について説明する。
【0024】
販売管理装置22は、携帯端末15などを介して受取者14から商品Pの発注を受けると、受取者14の注文者IDや、受取者14の氏名、受取者14の住所、受取者14の連絡先(メールアドレス)などを含む注文者情報と受取希望のストッカ40の情報とを商品Pの注文番号とを対応付けて販売情報として記憶する。そして、販売管理装置22は、販売情報をストッカ管理装置30へ送信する。
【0025】
販売情報を受信すると、ストッカ管理装置30のCPU31は、ストッカ情報34aに含まれる受取希望のストッカ40の納品庫情報から、ステータスが空き状態の納品庫41を検索すると共に検索した納品庫41を確保して配送先の納品庫41に決定する。ストッカ管理装置30は、配送先の納品庫41の番号を販売管理装置22に送信すると共に配送先の納品庫41の納品庫番号と注文番号とを受取希望のストッカ40に送信する。ストッカ40は、納品庫情報54aにおいて、受信した注文番号を納品庫番号に対応付けて記憶する。
【0026】
次に、ストッカ40毎に実行されるストッカ処理の一例について図5図7を用いて説明する。本処理は、図示しない人感センサがストッカ40の利用者を検出した旨の信号を入力した後、制御装置50のCPU51によって実行される。
【0027】
本処理を開始すると、CPU51は、まず、全オープンフラグFの値が0であるか否かを判定する(S100)。全オープンフラグFは、納品者19に対して後述する全オープン処理の要求を許可するか否かを示すものである。全オープンフラグFの値が0である場合には、納品者19による全オープン処理の要求を受け付けないことを示し、全オープンフラグFの値が1である場合には、納品者19による全オープン処理の要求を受け付けることを示す。全オープンフラグの値は、通常0に設定されており本処理のS126や後述する納品中止処理において1に設定される。全オープンフラグFの値が0であると判定したならば、CPU51は、図2に示すように、商品Pの納品または受取を選択可能な第1選択画面Sc1を表示操作装置46に表示させる(S102)。全オープンフラグFの値が1であると判定した後、CPU51は、図6に示すように、商品Pの納品、商品Pの受取または全オープンを選択可能な第2選択画面Sc2を表示操作装置46に表示させる(S104)。次に、CPU51は、第1選択画面Sc1または第2選択画面Sc2において、納品が選択されたか否かを判定する(S106)。
【0028】
納品が選択されたならば、CPU51は、まず、図7に示すように、納品処理の中止を選択可能な納品中画面Sc3を表示操作装置46に表示させる(S108)。納品中画面において中止が選択されると、CPU51は、後述する納品中止処理を実行する。次に、CPU51は、納品者認証がされるまで待つ(S110)。具体的には、CPU51は、利用者(納品者19)が読取装置47を介して読み取らせた認証コードから納品者IDを取得し、取得した納品者IDを、納品庫情報54aに記憶した納品者IDと照合する。なお、認証コードとしては、2次元コードやバーコードを用いることができる。納品者認証が成功すると、CPU51は、表示操作装置46を介して納品者19から注文番号が入力されるのを待つ(S112)。なお、注文番号の入力は、商品Pの送り状に、注文番号や注文番号のコードが付されているならば、読取装置47を用いてそれらを読み取らせることにより行なわれてもよい。注文番号が入力されると、CPU51は、入力した注文番号に対応する納品庫41の扉42が解錠され、開放されるようにロック機構43を制御する(S114)。扉42が解錠され、開放されると、納品者19は、納品庫41の内部空間に商品Pを入れて、扉42を閉鎖する。次に、CPU51は、開閉検知センサ45から扉42が閉鎖された旨の信号が入力されるまで待つ(S116)。
【0029】
次に、扉42が閉鎖されたならば、CPU51は、扉42が施錠されるようにロック機構43を制御する(S118)。続いて、CPU51は、物品検知センサ44から物品(商品P)を検知した旨の信号を入力したか否かを判定する(S120)。
【0030】
物品検知センサ44から物品を検知した旨の信号を入力したと判定したならば、CPU51は、納品庫情報54aにおいて、S112で入力した注文番号に対応する納品庫41のステータスを納品済状態に設定する(S122)。そして、CPU51は、S112で入力した注文番号と納品が完了した旨の情報とをストッカ管理装置30に送信して(S124)、本処理を終了する。注文番号と納品が完了した旨の情報とを受信したストッカ管理装置30は、受信した注文番号に対応する納品庫41のステータスを納品済状態に更新する。そして、ストッカ管理装置30は、受信した注文番号の注文番号コード(解錠コード)を作成すると共に通知先情報34bを参照して、受信した注文番号に対応する連絡先に、作成した注文番号コードを送信する。物品検知センサ44から物品(商品P)を検知していない旨の信号を入力した判定したならば、CPU51は、全オープンフラグFの値を1に設定して(S126)本処理を終了する。
【0031】
ここで、ストッカ処理の説明を中断し、納品中止処理について説明する。図8は、納品中止処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、所定時間(例えば、数[ms])おきに、CPU51によって実行される。この処理を開始するとCPU51は、まず、現時点において納品処理中であるか否かを判定する(S200)。現時点において納品処理中でないと判定したならば、CPU51は、本処理を終了する。現時点において、納品処理中であると判定したならば、CPU51は、納品中画面Sc3において中止が選択されたか否かを判定する(S202)。納品中画面Sc3において中止が選択されなかったならば、CPU51は、本処理を終了する。納品中画面Sc3において中止が選択されたならば、CPU51は、開閉検知センサ45から入力される信号に基づいて扉42が開放しているか否かを判定する(S204)。扉42が開放していると判定したならば、CPU51は、表示操作装置46に扉42の閉鎖を促すメッセージを表示させるなどして、納品者19に対して扉42の閉鎖を指示する(S206)。次に、CPU51は、開閉検知センサ45から入力される信号に基づいて扉42が閉鎖されたか否かを判定する(S208)。S204またはS208で扉42が閉鎖されていると判定したならば、CPU51は、全オープンフラグFの値を1に設定する(S210)。そして、ストッカ処理を終了すると共に(S212)、本処理を終了する。なお、納品中止処理が実行された場合には、CPU51は、納品庫情報54aにおいて納品庫41のステータスを更新することなくストッカ処理を終了するため、納品庫41のステータスは空き状態のまま維持される。
【0032】
図5に示すストッカ処理の説明に戻る。S106で納品が選択されなかったと判定したならば、CPU51は、受取が選択されたか否かを判定する(S128)。受取が選択されたならば、CPU51は、S130~S142に示す受取処理を実行する。すなわち、CPU51は、まず、注文番号認証がされるまで待つ(S130)。注文番号の認証は、受取者14が読取装置47を介して読み取らせた注文番号コード(解錠コード)から注文番号を取得し、取得した注文番号を、納品庫情報54aに記憶した注文番号と照合することにより行なわれる。注文番号認証に成功すると、CPU51は、入力した注文番号に対応する納品庫41の扉42が解錠され、開放されるようにロック機構43を制御する(S132)。続いて、CPU51は、商品Pの受取が完了するまで待つ(S134)。CPU51は、物品検知センサ44から納品庫41内に物品を検出していない旨の信号を入力すると共に開閉検知センサ45から扉42が閉鎖された旨の信号を入力すると、商品Pの受取が完了したと判定する。すなわち、扉42が解錠されて、受取者14が、納品庫41から商品Pを取り出し、扉42を閉鎖すると、CPU51は、商品Pの受取が完了したと判定する。その後、CPU51は、納品庫41の扉42が施錠されるようにロック機構43を制御する(S136)。続いて、CPU51は、納品庫情報54aにおいて、入力された注文番号に対応する納品庫41のステータスを納品済状態から空き状態に更新し(S138)、注文番号を削除する(S140)。そして、CPU51は、S134で認証した注文番号と受取が完了した旨の情報とをストッカ管理装置30に送信して(S142)、本処理を終了する。注文番号と受取が完了した旨の情報とを受信したストッカ管理装置30は、ストッカ情報34aにおいて、受信した注文番号に対応する納品庫41のステータスを納品済状態から空き状態に更新すると共に注文番号を削除する。
【0033】
S128で受取が選択されなかったと判定したならば、CPU51は、表示操作装置46に第2選択画面Sc2が表示されているか否かを判定する(S144)。第1選択画面Sc1が表示されていると判定したならば、CPU51は本処理を終了する。第2選択画面Sc2が表示されていると判定したならば、CPU51は、全オープンが選択されたか否かを判定する(S146)。全オープンが選択されなかったならば、CPU51は、本処理を終了する。全オープンが選択されたならば、CPU51は、図9に示す全オープン処理を実行して(S148)、本処理を終了する。
【0034】
全オープン処理を開始すると、CPU51は、まず、納品者認証がされるまで待つ(S300)。納品者認証は、ストッカ処理のS110と同様の処理である。次に、CPU51は、納品庫情報54aから各納品庫41のステータスを取得する(S302)。続いて、CPU51は、ステータスが空き状態の全ての納品庫41の扉42が解錠されるように、ロック機構43を制御する(S304)。
【0035】
そして、CPU51は、図10に示すような納品庫内確認指示画面Sc4を表示操作装置46に表示させる(S306)。納品庫内確認指示画面Sc4には、納品者19に対して扉42が解錠された納品庫41の内部の確認を促すメッセージと、納品者19に対して確認後に扉42の閉鎖を促すメッセージとが表示される。また、納品庫内確認指示画面Sc4には、納品者19に対して扉42が解錠された納品庫41内に自身で納品した商品Pがある場合に再度の納品を促すメッセージや、納品者19に対して扉42が解錠された納品庫41内に他の納品者19が納品した商品Pがある場合にストッカシステム10の管理人への連絡を促すメッセージなども表示される。納品庫内確認指示画面Sc4を表示操作装置46に表示させている間は、CPU51は、納品者19による納品処理の要求や、受取者14による受取処理の要求を受け付けない。
【0036】
扉42が解錠された納品庫41内に商品Pがない場合には、納品者19は、その納品庫41の扉42を閉鎖する。扉42が解錠された納品庫41内に自身で納品した商品Pがある場合には、納品者19は、その商品Pを一旦納品庫41から取り出して、扉42を閉鎖する。そして、納品者19は、再度、納品処理の要求を行ない、一旦取り出した商品Pを納品庫41に納品し直す。扉42が解錠された納品庫41内に他の納品者19が納品した商品Pがある場合には、納品者19は、その商品Pを納品庫41から取り出さずに扉42を閉鎖すると共にストッカシステム10の管理人に対して連絡する。ストッカシステム10の管理人は、当該商品Pを納品庫41に納品した納品者19に対して再度当該商品Pを納品するよう指示をする。
【0037】
次に、CPU51は、開閉検知センサ45から扉42が閉鎖された旨の信号が入力されるまで待つ(S308)。続いて、CPU51は、扉42が閉鎖された旨の信号を出力した開閉検知センサ45に対応する扉42が施錠されるようにロック機構43を制御する(S310)。そして、CPU51は、S304で解錠した扉42を全て施錠したか否かを判定する(S312)。S304で解錠した扉42を全て施錠したわけでないと判定したならば、CPU51は、再び、S308に戻り、S304で解錠された扉42が閉鎖されるのを待つ。S304で解錠された扉42を全て施錠したと判定したならば、CPU51は、全オープンフラグFの値を0に設定して(S314)、本処理を終了する。
【0038】
このストッカ40では、ストッカ処理のS118で扉42を施錠した後、納品庫41内に商品Pがあるにも拘わらず、故障や誤作動によって物品検知センサ44が、CPU51に対して納品庫41内に商品Pを検出した旨の信号を出力せず、商品Pを検出していない旨の信号を出力する場合がある。そのような場合、納品庫情報54aにおいて、当該納品庫41のステータスは、空き状態のままである。このため、納品者19や受取者14は、納品庫41から商品Pを取り出すことができない。しかし、CPU51は、全オープンフラグFの値を1に設定する。このため、CPU51が再度ストッカ処理を実行する際には、第2選択画面Sc2が表示され、納品者19により全オープンが選択可能となる。全オープンが選択されると、ステータスを空き状態として記憶している全ての納品庫41の扉42を解錠する。このため、故障や誤作動によって物品検知センサ44が納品庫41の中から商品Pを検知せず、納品庫41の中に商品Pが閉じ込められてしまった場合においても、納品者19は、商品Pを取り出すことができる。したがって、納品者19は、納品庫41に再度商品Pを納品することができる。
【0039】
また、物品検知センサ44は、納品庫41内における中央付近を検知範囲として物品を検知可能なものである。このため、商品Pが納品庫41内における検知範囲外に商品Pが配置された場合には、ストッカ処理のS118で扉42を施錠した後、物品検知センサ44は、納品庫41内に物品を検知していない旨の信号を出力する。この場合も、納品庫41には商品Pがあるものの、納品庫情報54aにおいて、当該納品庫41のステータスは、空き状態のままである。すなわち、納品者19によって全オープンが要求されなければ、納品庫41から商品Pを取り出すのが困難となる。したがって、このような場合にも、CPU51は、全オープンフラグFの値を1に設定し、その後のストッカ処理において、第2選択画面Sc2を表示して、納品者19が全オープンを選択可能とすることの意義は大きい。
【0040】
また、ストッカ40では、例えば、ストッカ処理のS114で扉42が解錠されて、納品者19が納品庫41内に商品Pを納品した後、扉42を閉鎖する前に納品中画面Sc3において中止を選択して、扉42を閉鎖する場合がある。このようなタイミングで納品中止処理が実行されると、物品検知センサ44が納品庫41内に検知できているか否かに拘わらず、空き状態のままである。すなわち、納品者19によって全オープンが要求されなければ、納品庫41から商品Pを取り出すのが困難となる。したがって、このような場合にも、CPU51は、全オープンフラグFの値を1に設定し、その後のストッカ処理において、第2選択画面Sc2を表示して、納品処理が中止された場合に、納品者19が全オープンを選択可能とすることの意義は大きい。
【0041】
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のストッカ40が本開示のストッカに相当し、物品検知センサ44が物品検知センサに相当し、開閉検知センサ45が開閉検知センサに相当し、納品庫情報54aを記憶するストレージ54が記憶部に相当する、S108~S126の処理を実行するCPU51が納品処理部に相当し、全オープン処理を実行するCPU51が全解錠処理部に相当する。
【0042】
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0043】
上述した実施形態では、物品検知センサ44を透過型の光センサとした。しかし、物品検知センサ44は、重量センサなどの他のセンサとしてもよい。
【0044】
上述した実施形態では、納品庫41のステータスは、納品庫情報54aにおいて、納品処理が完了した後の納品庫41のステータスは納品済状態とし、納品処理が完了する前の納品庫41のステータスは全て空き状態として記憶されていた。しかし、配送先の納品庫41が予約されるタイプのストッカ40では、納品庫41のステータスに空き状態と納品済状態に加えて、納品待ち状態(図11参照)が含まれていてもよい。納品待ち状態は、納品者19による商品Pの納品を待つ状態である。この場合、ストッカ管理装置30のCPU31は、ストッカ情報34aに含まれる受取希望のストッカ40の納品庫情報から、ステータスが空き状態の納品庫41を検索すると共に検索した納品庫41を確保して配送先の納品庫41に決定すると共にストッカ情報34aの納品庫情報において当該配送先の納品庫41のステータスを納品待ち状態に変更する。販売情報を受信すると、ストッカ管理装置30は、配送先の納品庫41の番号を販売管理装置22に送信すると共に配送先の納品庫41の納品庫番号と注文番号とを受取希望のストッカ40に送信する。ストッカ40は、納品庫情報54aにおいて、受信した注文番号を納品庫番号に対応付けて記憶すると共に当該納品庫番号に対応するステータスを納品待ち状態に設定する。即ち、納品庫41のステータスは、納品庫情報54aにおいて、配送先に予約されてから納品処理が完了するまでの間は、納品待ち状態として記憶される。納品庫情報54aにおいて、納品庫41のステータスは、配送先に予約されると納品待ち状態が設定され、納品処理が完了すると納品済状態が設定され、受取処理が完了すると空き状態が設定される。
【0045】
また、この場合の全オープン処理について、図12を用いて説明する。なお、図12において、図9と同様の処理については同じステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。この処理を開始すると、CPU51は、まず、納品者認証を行ない(S300)、納品庫情報54aから各納品庫41のステータスを取得する(S302)。次に、CPU51は、ステータスが納品待ち状態の全ての納品庫41の扉42が解錠されるように、ロック機構43を制御する(S400)。続いて、CPU51は、図10に示すような納品庫内確認指示画面Sc4を表示操作装置46に表示させる(S306)。そして、CPU51は、扉42が閉鎖された扉42を施錠し、S400で解錠した扉42を全て施錠し、全オープンフラグFの値を0に設定して(S308~S314)、本処理を終了する。
【0046】
納品庫情報54aにおいてステータスが空き状態の納品庫41は、受取処理が完了して商品Pが取り出されたものである。このため、これらの納品庫41は、全オープン処理において解錠されなくても問題がない。一方、納品庫情報54aにおいてステータスが納品待ち状態の納品庫41は、商品Pが納品されているものの物品検知センサ44で正常に商品Pが検知されていない場合がある。このため、全オープン処理において納品庫情報54aにおいてステータスが納品待ち状態の納品庫41の扉42を解錠すれば十分である。また、上述した実施形態に比べると、扉42が解錠される納品庫41の数が減るため、作業者は、納品庫41内部における物品有無の確認を、より少ない手間で行なうことができる。
【0047】
本開示の第1のストッカでは、納品処理において納品庫の扉が施錠された際に、何らかの原因で物品検知センサが納品庫内の物品を検知していない場合には、納品庫に物品が納品されているにも拘わらず、記憶部には納品庫の状態が空き状態として記憶されたままで、納品処理を正しく完了できないことがある。このような場合においても、全解錠処理部は、全解錠の要求がされると、空き状態の全ての納品庫の扉を解錠する。よって、納品者は、納品庫から物品を取り出して物品を再び納品庫に納品することができる。
【0048】
また、前記納品処理部は、前記対象納品庫の状態を前記納品済み状態とする前に、納品者により処理の中止が要求されると、前記納品処理を中止し、前記全解錠処理部は、前記納品処理が中止されたこと条件に、納品者による前記全解錠の要求を受け付けてもよい。納品者が納品庫内に物品を納品したにも拘わらず中止の要求をしたならば、物品検知センサが正しく動作しておらず且つ納品者が誤って中止の要求をした可能性が高い。そのような場合に、全解錠の要求を受け付けることの意義は大きい。
【0049】
また、前記物品検知センサは、納品庫内の一部の領域を検知範囲とするように設けられていてもよい。検知範囲外に物品が配置されるとこのような物品検知センサでは物品を検知できず、納品庫内に物品があるにも拘わらず、記憶部には納品庫の状態が空き状態として記憶されたままとなりやすい。したがって、本開示のストッカに適用する意義が大きい。
【0050】
また、前記全解錠処理部は、前記空き状態にある全ての納品庫の扉を解錠した後、解錠した扉が閉鎖されたことが対応する開閉検知センサにより検知された場合に、当該扉を施錠し、前記空き状態にある全ての納品庫の扉を施錠すると前記全解錠処理を終了し、前記納品処理部は、前記全解錠処理が開始されてから終了するまでは、納品の要求を受け付けない。これにより、納品者に対して扉が解錠された全ての納品庫の内部を確認させることができる。
【0051】
本開示の第2のストッカでは、本開示の第1のストッカと同様の効果を奏する。また、状態が納品待ち状態に設定される納品庫は、状態が空き状態の納品庫のうち予約処理において対象納品庫として予約された納品庫であるため、空き状態の納品庫の扉を全て解錠する場合と比べると、全解錠処理において解錠される扉の数を、本開示の第1のストッカと比べて減らすことができる。
【0052】
なお、本明細書では、出願当初の請求項4において「請求項1または2に記載のストッカ」を「請求項1ないし3のいずれか1項に記載のストッカ」に変更した技術思想も開示されている。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、商品をストッカに配送する商品流通システムの技術分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0054】
10 ストッカシステム、13 ネットワーク、14 受取者、15 携帯端末、19 納品者、20 販売管理システム、21,21A~21G 店舗、22 販売管理装置、30 ストッカ管理装置、31 CPU、32 ROM、33 RAM、34 ストレージ、34a ストッカ情報、34b 通知先情報、35 通信部、40,40A~40C ストッカ、41 納品庫、42 扉、43 ロック機構、44 物品検知センサ、45 開閉検知センサ、46 表示操作装置、47 読取装置、50 制御装置、51 CPU、52 ROM、53 RAM、54 ストレージ、54a 納品庫情報、55 通信部、P 商品、Sc1 第1選択画面、Sc2 第2選択画面、Sc3 納品中画面、Sc4 納品庫内確認指示画面。
図1
図2
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図5
図6
図7
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図9
図10
図11
図12