(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151575
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】会計データ変換装置、会計データ変換方法、学習装置、学習方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/12 20230101AFI20241018BHJP
【FI】
G06Q40/12
G06Q40/12 420
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065035
(22)【出願日】2023-04-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-12-05
(71)【出願人】
【識別番号】322006076
【氏名又は名称】弥生株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】牛尾 哲朗
(72)【発明者】
【氏名】古賀(鍋谷) 碧衣
(72)【発明者】
【氏名】土田 元
(72)【発明者】
【氏名】三部 剛義
【テーマコード(参考)】
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5L040BB00
5L040BB64
5L055BB00
5L055BB64
(57)【要約】 (修正有)
【課題】会計データ変換装置を提供する取引データに対応する会計データを生成する会計データ変換装置、会計データ変換方法、学習装置、学習方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】会計管理システム10において、会計データ変換装置は、ユーザ82との取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得部と、取引データに含まれる取引の摘要と、取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データと、に基づいて、取引データに対応する勘定科目を選択する科目選択部と、科目選択部が選択した勘定科目を含む、取引データに対応する会計データを生成する会計データ生成部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得部と、
前記取引データに含まれる前記摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとに基づいて、前記取引データに対応する勘定科目を選択する科目選択部と、
前記科目選択部によって選択された前記勘定科目を含む、前記取引データに対応する会計データを生成する会計データ生成部と
を備える会計データ変換装置。
【請求項2】
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを用いた機械学習によって生成された、取引の摘要と、前記属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力とする学習モデルを記憶する学習モデル記憶部
を備え、
前記科目選択部は、前記取引データ取得部が取得した前記取引データに含まれる前記摘要と、前記属性データとを、前記学習モデル記憶部に記憶されている前記学習モデルに入力し、前記学習モデルから出力された勘定科目を選択する、請求項1に記載の会計データ変換装置。
【請求項3】
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する前記学習モデルを生成する学習モデル生成部と
を更に備え、
前記学習モデル記憶部は、前記学習モデル生成部によって生成された前記学習モデルを記憶する、請求項2に記載の会計データ変換装置。
【請求項4】
前記学習モデル生成部は、前記学習データに含まれる前記取引の摘要を用いて自然言語処理モデルのパラメータを更新した後、前記学習データに含まれる前記属性データを用いて前記自然言語処理モデルのパラメータを更新することによって、前記学習モデルを生成する、請求項3に記載の会計データ変換装置。
【請求項5】
前記科目選択部は、前記属性データに対して、前記摘要とは異なる重みを適用して前記学習モデルに入力する、請求項2に記載の会計データ変換装置。
【請求項6】
前記科目選択部は、複数種類の前記属性データと、前記複数種類の前記属性データ同士の相関関係とを、前記学習モデルに入力する、請求項2に記載の会計データ変換装置。
【請求項7】
前記主体属性は、前記取引の主体の業種、及び、前記取引の主体が個人事業主であるか法人であるかを示す事業形態識別データの少なくともいずれかを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の会計データ変換装置。
【請求項8】
前記取引属性は、前記取引が収入であるか支出であるかを示す収支識別データ、前記取引の金額の桁数、前記取引の発生元、及び前記取引の税区分の少なくともいずれかを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の会計データ変換装置。
【請求項9】
前記科目選択部は、借方の勘定科目を選択するのか、貸方の勘定科目を選択するのかにさらに基づいて、前記取引データに対応する前記勘定科目を選択する、請求項1から5のいずれか一項に記載の会計データ変換装置。
【請求項10】
コンピュータを、
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得部、
前記取引データに含まれる前記摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとに基づいて、前記取引データに対応する勘定科目を選択する科目選択部、および
前記科目選択部によって選択された前記勘定科目を含む、前記取引データに対応する会計データを生成する会計データ生成部
として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
コンピュータによって実行される会計データ変換方法であって、
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得段階と、
前記取引データに含まれる前記摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとに基づいて、前記取引データに対応する勘定科目を選択する科目選択段階と、
前記科目選択段階において選択した前記勘定科目を含む、前記取引データに対応する会計データを生成する会計データ生成段階と
を備える会計データ変換方法。
【請求項12】
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成部と
を備える学習装置。
【請求項13】
コンピュータを、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部、及び
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成部
として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
コンピュータによって実行される学習方法であって、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを含む学習データを学習データ記憶部に記憶する記憶段階と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成段階と
を備える学習方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会計データ変換装置、会計データ変換方法、学習装置、学習方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、取引の内容を表す取引データと当該取引の内容を仕訳した勘定科目を含む過去の仕訳データとを用いて、取引の内容を所定の勘定科目へ仕訳するための対応関係を表す仕訳ルールの作成を支援する仕訳ルール作成支援装置について記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2019-191749号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様によれば、会計データ変換装置が提供される。前記会計データ変換装置は、取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得部を備えてよい。前記会計データ変換装置は、前記取引データに含まれる前記摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかとに基づいて、前記取引データに対応する勘定科目を選択する科目選択部を備えてよい。前記会計データ変換装置は、前記科目選択部によって選択された前記勘定科目を含む、前記取引データに対応する会計データを生成する会計データ生成部を備えてよい。
【0004】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】会計管理システム10の一例を概略的に示す。
【
図2】学習装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図3】学習装置100による処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図4】学習モデル300について概念的に説明するための説明図である。
【
図5】学習モデル300について概念的に説明するための説明図である。
【
図6】段階別学習について概念的に説明するための説明図である。
【
図7】会計データ変換装置200の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図8】会計データ変換装置200による処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図9】学習装置100又は会計データ変換装置200として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0007】
図1は、会計管理システム10の一例を概略的に示す。会計管理システム10は、学習装置100及び会計データ変換装置200を備える。学習装置100と会計データ変換装置200とは、異なる装置であってよい。学習装置100と会計データ変換装置200とは、一つの装置によって実現されてもよい。学習装置100は、複数の装置によって実現されてもよい。会計データ変換装置200は、複数の装置によって実現されてもよい。
【0008】
会計管理システム10は、業務サービス提供装置20を更に備えてもよい。業務サービス提供装置20は、学習装置100及び会計データ変換装置200とは異なる装置であってよい。業務サービス提供装置20と学習装置100とが、一つの装置によって実現されてもよい。業務サービス提供装置20と会計データ変換装置200とが、一つの装置によって実現されてもよい。業務サービス提供装置20、学習装置100、及び会計データ変換装置200が一つの装置によって実現されてもよい。
【0009】
会計管理システム10は、会計サービス提供装置30を更に備えてもよい。会計サービス提供装置30は、学習装置100及び会計データ変換装置200とは異なる装置であってよい。会計サービス提供装置30と学習装置100とが、一つの装置によって実現されてもよい。会計サービス提供装置30と会計データ変換装置200とが、一つの装置によって実現されてもよい。会計サービス提供装置30、学習装置100、及び会計データ変換装置200が一つの装置によって実現されてもよい。
【0010】
学習装置100、会計データ変換装置200、業務サービス提供装置20、及び会計サービス提供装置30が一つの装置によって実現されてもよい。ここでは、学習装置100、会計データ変換装置200、業務サービス提供装置20、及び会計サービス提供装置30が異なる装置である場合を主に例に挙げる。
【0011】
学習装置100、会計データ変換装置200、業務サービス提供装置20、及び会計サービス提供装置30は、ネットワーク50を介して通信する。ネットワーク50は、クラウドネットワークを含んでよい。ネットワーク50は、インターネットを含んでよい。ネットワーク50は、移動体通信ネットワークを含んでもよい。ネットワーク50は、LAN(Local Area Network)等の専用網を含んでもよい。学習装置100と会計データ変換装置200とは、ネットワーク50を介さずに、直接通信してもよい。
【0012】
業務サービス提供装置20は、取引の主体であるユーザ82の取引データを管理する。ユーザ82は、事業者である。ユーザ82は、個人事業主であっても、法人であってもよい。
【0013】
取引データは、取引日、取引先、税区分、金額、収入であるか支出であるかを示す収支識別データ、消費税額、及び摘要を含んでよい。ユーザ82が法人である場合、取引データは、法人におけるどの部門の取引であるかを示すデータを含んでもよい。
【0014】
業務サービス提供装置20は、ユーザ82の取引に関連する取引関連データを更に管理してよい。取引関連データは、例えば、取引の発生元を示す発生元データを含んでよい。取引の発生元の例として、POS(Point Of Sale)システム、金融機関(名前、種類)、クレジットカード、電子マネー、及び請求書や納品書等の証憑が挙げられる。取引関連データは、例えば、取引の取込元を示す取込元データを含んでよい。取引の取込元の例として、取込元サービス、CSV(Comma Separated Values)、及び画像等が挙げられる。取込元サービスの例として、請求書サービス、インターネットバンキング、及びPOS等が挙げられる。取引関連データは、例えば、取引先に関連する取引先関連データを含んでよい。取引先関連データは、取引先の名称、取引先の規模、及び取引先の業種等を含んでよい。
【0015】
業務サービス提供装置20は、ユーザ82に関連するユーザ関連データを更に管理してよい。ユーザ関連データは、ユーザ82自身のデータを含んでよい。ユーザ82自身のデータの例として、名前、業種、兼業情報(不動産業を兼業しているか等)、会社形態(株式会社、合同会社、等)、個人事業主か法人かを示す事業形態識別データ、法人の場合に法人の規模(資本金、従業員数、取引先数、売上等)、課税事業者か否か、課税事業者の場合に消費税課税方式は何か、小規模企業者の特例対象か否か、会計サービスを利用しているか、会計サービスを利用している場合に、利用しているサービスの種類、業種別テンプレートの利用状況、部門毎に会計データを管理する部門の機能を利用しているか、会計サービスの使い込み度合い(取引件数、利用期間、利用頻度等)が挙げられる。ユーザ関連データは、ユーザ82が属するグループのデータを含んでよい。ユーザ82が属するグループのデータの例として、親会社の名前、業種、及び規模、ユーザ82を担当する会計事務所の名前、及び規模等が挙げられる。
【0016】
業務サービス提供装置20は、ユーザ82の取引データに関連する取引データ関連データを更に管理してよい。取引データ関連データは、取引データの数を含んでよい。取引データ関連データは、取引データの偏りを示す偏りデータを含んでよい。
【0017】
業務サービス提供装置20は、例えば、ユーザ82の通信端末80から、ユーザ82の取引データを受信する。業務サービス提供装置20は、通信端末80から、取引関連データを受信してよい。業務サービス提供装置20は、通信端末80から、ユーザ関連データを受信してよい。業務サービス提供装置20は、ネットワーク50を介して通信端末80と通信してよい。通信端末80は、通信可能な端末であれば任意の端末であってよい。例えば、通信端末80は、スマートフォン等の携帯電話、タブレット端末、及びPC(Personal Computer)等である。業務サービス提供装置20は、ユーザ82の取引データ、取引関連データ、ユーザ関連データを、ユーザ82の会計情報を管理する会計事務所等から取得してもよい。
【0018】
業務サービス提供装置20は、各種データを学習装置100に提供してよい。学習装置100は、業務サービス提供装置20から、ユーザ82の取引データを受信してよい。学習装置100は、業務サービス提供装置20から、ユーザ82の取引関連データを受信してよい。学習装置100は、業務サービス提供装置20から、ユーザ82のユーザ関連データを受信してよい。学習装置100は、業務サービス提供装置20から、ユーザ82の取引データ関連データを受信してよい。ユーザ82の取引関連データ及びユーザ関連データについて、学習装置100は、業務サービス提供装置20以外から取得してもよい。
【0019】
学習装置100は、さらに、ユーザ82の取引データに対して実際に仕訳が行われて生成された、取引データに対応する会計データを取得する。当該会計データは、取引に対応する勘定科目を含む。
【0020】
学習装置100は、取得したデータを用いた機械学習を実行することによって、仕訳を行う学習モデルを生成する。従来、取引の摘要と、取引に対応する勘定科目とを学習データとして、BERTのような自然言語処理モデルのパラメータを調整することによって、取引の摘要から取引に対応する勘定科目を推論する学習モデルが生成されていた。
【0021】
本実施形態に係る学習装置100は、取引の摘要、及び取引に対応する勘定科目に加えて、属性データを更に含む学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要と、属性データとを入力とし、取引に対応する勘定科目を出力とする学習モデルを生成する。
【0022】
属性データは、取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む。すなわち、属性データは、主体属性を含んでよく、取引属性を含んでよく、主体属性及び取引属性の両方を含んでよい。主体属性は、取引の主体を示す属性であってよい。取引属性は、取引を示す属性であってよい。
【0023】
主体属性は、ユーザ関連データを含んでよい。主体属性は、複数種類のユーザ関連データの少なくともいずれかを含んでよい。
【0024】
摘要の内容が同一であっても、ユーザ82によって、取引に対応する勘定科目は異なり得る。どのような勘定科目が適切かは、ユーザ82の主体属性に依存すると考えられ、例えば、ユーザ82が誰であるか、ユーザ82の業種、ユーザ82が兼業しているか、兼業している場合にユーザ82の兼業の種類、ユーザ82の会社形態、ユーザ82が個人事業主であるか法人であるか、法人である場合に法人の規模、ユーザ82が課税事業主であるか、消費税課税方式は何か、ユーザ82が法規模企業者の特例対象か否か、会計サービスを利用しているか、利用しているサービスの種類、会計サービスの利用状況、部門の機能を利用しているか、会計サービスの使い込み度合い、ユーザ82の親会社の名前、業種、及び規模、ユーザ82を担当する会計事務所の名前、及び規模等に依存すると考えられる。そのため、主体属性を追加して学習することによって、摘要のみを用いて学習する場合と比較して、勘定科目の正解率を向上させることができる。なお、勘定科目の正解とは、取引に対して適切な勘定科目であり、正解率とは、適切な勘定科目を選択する確率である。
【0025】
取引属性は、取引データのうちの摘要以外のデータを含んでよい。取引属性は、取引日、取引先、税区分、金額、収入か支出か、及び消費税額の少なくともいずれかを含んでよい。取引属性は、取引関連データを含んでよい。取引属性は、複数種類の取引関連データの少なくともいずれかを含んでよい。取引属性は、取引データ関連データを含んでもよい。取引属性は、複数種類の取引データ関連データの少なくともいずれかを含んでよい。
【0026】
摘要の内容が同一であっても、取引によって、対応する勘定科目は異なり得る。どのような勘定科目が適切かは、取引属性に依存すると考えられ、例えば、取引日、取引先、税区分、金額、収入か支出か、消費税額、取引の発生元、取引の取引元、取引先の名称、規模、及び業種等に依存すると考えられる。そのため、取引属性を追加して学習することによって、摘要のみを用いて学習する場合と比較して、勘定科目の正解率を向上させることができる。
【0027】
会計データ変換装置200は、学習装置100によって生成された学習モデルを、学習装置100から受信して記憶する。会計データ変換装置200は、業務サービス提供装置20から、ユーザ82の取引データを受信する。会計データ変換装置200は、業務サービス提供装置20から、当該取引データに対応する属性データを受信してよい。例えば、会計データ変換装置200は、業務サービス提供装置20から、ユーザ82の取引関連データを受信する。例えば、会計データ変換装置200は、業務サービス提供装置20から、ユーザ82のユーザ関連データを受信する。例えば、会計データ変換装置200は、業務サービス提供装置20から、ユーザ82の取引データ関連データを受信する。会計データ変換装置200は、属性データを業務サービス提供装置20以外から取得してもよい。
【0028】
会計データ変換装置200は、学習装置100から受信して記憶している学習モデルを用いて、会計データ変換装置200から取得した取引データに対応する会計データを生成する。会計データ変換装置200は、取引データに含まれる摘要と、取引データに対応する属性データとを学習モデルに入力し、学習モデルから出力された勘定科目を選択し、選択した勘定科目を含む会計データを生成してよい。会計データ変換装置200は、生成した会計データを、会計サービス提供装置30に出力してよい。
【0029】
会計サービス提供装置30は、会計データ変換装置200から取得した会計データを管理する。会計データ変換装置200は、ユーザ82の会計データを用いて、ユーザ82に対して会計サービスを提供する。
【0030】
図2は、学習装置100の機能構成の一例を概略的に示す。学習装置100は、データ取得部102、学習データ記憶部104、学習モデル生成部106、及び学習モデル送信部108を備える。
【0031】
データ取得部102は、各種データを取得する。データ取得部102は、ユーザ82の取引データを取得する。データ取得部102は、業務サービス提供装置20から取引データを取得してよい。
【0032】
データ取得部102は、ユーザ82の取引関連データを取得する。データ取得部102は、業務サービス提供装置20から取引関連データを取得してよい。データ取得部102は、業務サービス提供装置20以外から取引関連データを取得してもよい。
【0033】
データ取得部102は、ユーザ82のユーザ関連データを取得する。データ取得部102は、業務サービス提供装置20からユーザ関連データを取得してよい。データ取得部102は、業務サービス提供装置20以外からユーザ関連データを取得してもよい。
【0034】
データ取得部102は、ユーザ82の取引データ関連データを取得する。データ取得部102は、業務サービス提供装置20から取引データ関連データを取得してよい。
【0035】
データ取得部102は、ユーザ82の取引データに対して実際に仕訳が行われて生成された、取引に対応する勘定科目を含む、取引データに対応する会計データを取得する。データ取得部102は、業務サービス提供装置20から当該会計データを取得してよい。データ取得部102は、業務サービス提供装置20以外から当該会計データを取得してもよい。
【0036】
データ取得部102は、取得したデータから生成した学習データを学習データ記憶部104に記憶させる。
【0037】
学習データは、取引の摘要と、当該取引に対応する勘定科目とを含む。学習データは、属性データを更に含む。属性データは、取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む。
【0038】
学習モデル生成部106は、学習データ記憶部104に記憶されている学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要と、属性データとを入力とし、取引に対応する勘定科目を出力とする学習モデルを生成する。すなわち、学習モデル生成部106は、取引の摘要と、取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかとを入力とし、取引に対応する勘定科目を出力とする学習モデルを生成する。
【0039】
学習モデル生成部106は、取引の摘要と、当該摘要とは異なる重みを適用した属性データとを用いた機械学習を実行してもよい。摘要のような自然言語処理の対象の情報と、属性データのような自然言語処理の対象外の情報とは、次元数が大きく異なることになり得るが、属性データに、摘要とは異なる重みを適用することによって、これらのバランスをとることができる。
【0040】
学習モデル生成部106は、属性データに重みを適用する場合に、主体属性に適用する重みと取引属性に適用する重みとを異ならせてもよい。これにより、例えば、主体属性と取引属性のうち、一方を他方と比較して重視した学習を実行することができる。
【0041】
学習モデル生成部106は、属性データに含まれる複数種類のデータのそれぞれに、異なる重みを適用してもよい。例えば、学習モデル生成部106は、主体属性に含まれる複数種類のデータと、取引属性に含まれる複数種類のデータとのそれぞれに対して、異なる重みを適用してよい。例えば、学習モデル生成部106は、主体属性に含まれる複数種類のデータと、取引属性に含まれる複数種類のデータとのそれぞれに対して、学習前の初期値に異なる係数を乗じる。例えば、学習モデル生成部106は、主体属性に含まれる複数種類のデータと、取引属性に含まれる複数種類のデータとのそれぞれに対して、重み行列に異なる係数を乗じる。例えば、学習モデル生成部106は、主体属性に含まれる複数種類のデータと、取引属性に含まれる複数種類のデータとのそれぞれに対して、学習率を変更する。例えば、学習モデル生成部106は、主体属性に含まれる複数種類のデータと、取引属性に含まれる複数種類のデータとのそれぞれに対して、One-hot表現に変更する場合において、One-hot表現にした際の値に異なる係数を乗じる。例えば、学習モデル生成部106は、主体属性に含まれる複数種類のデータと、取引属性に含まれる複数種類のデータとのそれぞれに対して、One-hot表現に変更する場合において、One-hot表現にした際の次元数を揃える処理を実行する。属性データのとり得る値のパターンは、例えば、個人事業主か法人化という2値のものもあれば、取引の取込元のように複数の値をとり得るものもあって、まちまちであり、学習のされやすさに差が生じる可能性がある。それに対して、このような調整を行うことによって、学習のされやすさに意図しない差が生じる可能性を低減することができる。
【0042】
学習モデル生成部106は、学習データを用いて、予め記憶しておいた自然言語処理モデルのパラメータを更新することによって、取引の摘要と属性データとを入力とし、勘定科目を出力とする学習モデルを生成してもよい。すなわち、学習モデルは、学習データを用いてパラメータが更新された自然言語処理モデルであってよい。学習モデル生成部106は、例えば、fastTextのような自然言語処理モデルを用いてよい。学習モデル生成部106は、取引の摘要と、属性データとを自然言語処理モデルに入力させて、取引データに対応する勘定科目を選択し、学習データと選択結果とを比較して、自然言語処理モデルのパラメータを更新してよい。学習モデル生成部106は、選択結果が、学習データに含まれる勘定科目と一致するようになるように、自然言語処理モデルのパラメータを更新する。
【0043】
学習モデル生成部106は、まず、取引の摘要を用いて自然言語処理モデルのパラメータを更新し、その後に、属性データを用いて自然言語処理モデルのパラメータを更新する、段階別学習を実行してもよい。具体例として、学習モデル生成部106は、自然言語処理モデルの入力の重み行列について、先に摘要に対応する部分を学習し、単語に対する重みを固定して、属性データに対応する部分を学習する。これにより、摘要に対する重み行列を優先して学習することができる。
【0044】
学習モデル生成部106は、出力する勘定科目が、借方の勘定科目であるのか、貸方の勘定科目であるのかを示す貸借データを更に自然言語処理モデルに入力させてもよい。取引に対応する借方の勘定科目と貸方の勘定科目とは異なることになり、貸借データを自然言語処理モデルに入力することによって、この相違を反映した学習を実行することができ、勘定科目の正解率を向上させることができる。学習モデル生成部106が生成する学習モデルは、借方の勘定科目、及び貸方の勘定科目の両方を出力してもよい。この場合、学習モデル生成部106は、借方の勘定科目及び貸方の勘定科目の両方を示す貸借データを自然言語処理モデルに入力してもよいし、貸借データを自然言語処理モデルに入力しないようにしてもよい。
【0045】
学習モデル生成部106は、複数種類の属性データを入力する場合において、複数種類の属性データ同士の相関関係を反映した学習を実行するようにしてもよい。例えば、学習モデル生成部106は、第1の属性データと、第2の属性データとを用いる場合に、第1の属性データと第2の属性データとの相関関係を示すデータをさらに用いて学習を実行する。具体例として、ONかOFFを表す属性データAと、ONかOFFを表す属性データBとについて、属性データAと、属性データBとのいずれかのみONのときにはCが正解とはならないが、両方ON又は両方OFFの場合はCが正解となるようなケースにおいて、学習モデル生成部106は、属性データAと属性データBとのXORを示すデータを入力する。これにより、このような相関関係を反映した学習モデルを生成することができる。
【0046】
学習モデル生成部106は、取引データに対して、複数種類の学習モデルのそれぞれで勘定科目を推論して、複数の推論結果から、取引データに対応する勘定科目を選択すべく、複数種類の学習モデルを生成してもよい。例えば、学習モデル生成部106は、取引の摘要及び勘定科目を含む学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要を入力とし、勘定科目を出力とする学習モデル(摘要学習モデルと記載する場合がある。)を生成し、属性データ及び勘定科目を含む学習データを用いた機械学習によって、属性データを入力とし、勘定科目を出力とする学習モデル(属性学習モデルと記載する場合がある。)を生成する。学習モデル生成部106は、主体属性及び勘定科目を含む学習データを用いた機械学習によって、主体属性を入力とし、勘定科目を出力とする学習モデル(主体属性学習モデルと記載する場合がある。)を生成し、取引属性及び勘定科目を含む学習データを用いた機械学習によって、取引属性を入力とし、勘定科目を出力とする学習モデル(取引属性学習モデルと記載する場合がある。)を生成してもよい。学習モデル生成部106は、属性データについて、さらに細かい単位で、複数種類の学習モデルを生成してもよい。
【0047】
学習モデル送信部108は、学習モデル生成部106によって生成された学習モデルを会計データ変換装置200に送信する。学習モデル生成部106によって、摘要学習モデルと属性学習モデルが生成された場合、学習モデル送信部108は、摘要学習モデルと属性学習モデルとを合わせて会計データ変換装置200に送信する。学習モデル生成部106によって、摘要学習モデル、主体属性学習モデル、及び取引属性学習モデルが生成された場合、学習モデル送信部108は、摘要学習モデル、主体属性学習モデル、取引属性学習モデルを合わせて会計データ変換装置200に送信する。
【0048】
図3は、学習モデル生成部106による処理の流れの一例を概略的に示す。
【0049】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、学習モデル生成部106が、学習データ記憶部104から学習データを取得する。学習モデル生成部106は、学習データ記憶部104に記憶されている多数の学習データのうち、学習に用いる学習データを取得する。
【0050】
S104では、学習モデル生成部106が、S102において取得した学習データを用いて、自然言語処理モデルのパラメータを更新する。学習モデル生成部106は、取引の摘要と、属性データとを自然言語処理モデルに入力させて、取引データに対応する勘定科目を選択し、学習データと選択結果とを比較して、自然言語処理モデルのパラメータを更新する。学習モデル生成部106は、選択結果が、学習データに含まれる勘定科目と一致するようになるように、自然言語処理モデルのパラメータを更新する。
【0051】
図4は、学習モデル300について概念的に説明するための説明図である。本例においては、2つの属性データ(属性データA304、属性データB306)を図示しているが、属性データの数はこれに限られない。
【0052】
本例において、まず、学習モデル生成部106は、摘要302と属性データA304及び属性データB306をOne-hotベクトルの入力層x310に変換する。学習モデル生成部106は、入力層x310に入力の重み行列Win312をかけて、中間層y320(単語の分散表現)を計算する。学習モデル生成部106は、中間層y320に出力の重み行列Wout322をかけて出力層z330(科目毎の確度)を計算する。
【0053】
本例において、学習モデル生成部106は、属性データを入力層x310に追加しているが、これに限られない。学習モデル生成部106は、属性データを中間層y320に追加してもよい。学習モデル生成部106は、主体属性を入力層x310に追加し、取引属性を中間層y320に追加してもよい。学習モデル生成部106は、主体属性を中間層y320に追加し、取引属性を入力層x310に追加してもよい。学習モデル生成部106は、複数種類の属性データ毎に、入力層x310に追加するか、中間層y320に追加するかを選択してもよい。属性データの種類によって、入力層x310に追加した方が勘定科目の正解率が向上する場合と、中間層y320に追加した方が勘定科目の正解率が向上する場合とが異なる場合がある。複数種類の属性データのそれぞれについて、入力層x310に追加した場合の学習モデルと、中間層y320に追加した場合の学習モデルとを生成し、いずれの学習モデルの方が実際に勘定科目の正解率が高くなるかを検証することによって、複数の種類の属性データのそれぞれを、入力層x310に追加するか、中間層y320に追加するかが決定されてよい。学習モデル生成部106は、当該決定に従って、複数種類の属性データのそれぞれを入力層x310又は中間層y320に追加してよい。
【0054】
図5は、学習モデル300について概念的に説明するための説明図である。
図4と異なる点を主に説明する。本例において、学習モデル生成部106は、属性データに対して、摘要とは異なる重みを適用する。
【0055】
図5に示す例においては、摘要の重みが1であるのに対して、属性データに対して重みαが適用される。αを1より小さくすることによって、摘要に比べて属性データの影響を小さくすることができ、αを1より大きくすることによって、摘要に比べて属性データの影響を大きくすることができる。
【0056】
学習モデル生成部106は、入力層x310と中間層y320の両方において、このような重みを適用してよい。学習モデル生成部106は、入力層x310と中間層y320とのうちの一方のみに、このような重みを適用してもよい。学習モデル生成部106は、属性データの種類毎に、異なる重みを用いてもよい。
【0057】
図6は、段階別学習について概念的に説明するための説明図である。学習モデル生成部106は、1回目の学習では、摘要302のみを入力層x310に入力して、入力の重み行列W
in314を学習する。学習モデル生成部106は、2回目の学習では、重み行列W
in314を固定して、属性データに対応する重み行列W
in316を学習する。このように、摘要302に対応する部分を先に学習することによって、摘要302の効果を優先させることができる。
【0058】
図7は、会計データ変換装置200の機能構成の一例を概略的に示す。会計データ変換装置200は、学習モデル取得部202、学習モデル記憶部204、取引データ取得部206、属性データ取得部208、科目選択部210、会計データ生成部212、及び会計データ出力部214を備える。
【0059】
学習モデル取得部202は、摘要及び属性データを入力とし、勘定科目を出力とする学習モデルを取得する。学習モデル取得部202は、学習装置100から学習モデルを取得してよい。学習モデル取得部202は、学習装置100以外から学習モデルを取得してもよい。学習モデル記憶部204は、学習モデル取得部202が取得した学習モデルを記憶する。
【0060】
取引データ取得部206は、取引データを取得する。取引データ取得部206は、勘定科目を推論する対象となる取引データを取得してよい。取引データ取得部206は、例えば、業務サービス提供装置20から取引データを取得する。取引データ取得部206は、例えば、通信端末80から取引データを取得する。
【0061】
属性データ取得部208は、取引データ取得部206が取得した取引データに対応する属性データを取得する。属性データ取得部208は、複数種類の属性データを取得してよい。属性データ取得部208は、例えば、業務サービス提供装置20から属性データを取得する。属性データ取得部208は、例えば、通信端末80から属性データを取得する。属性データ取得部208は、例えば、取引データ取得部206が取得した取引データから、属性データを取得する。
【0062】
具体例として、属性データ取得部208は、取引データから、取引日、取引先、税区分、金額、収入か支出か、及び消費税額の少なくともいずれかを取得してよい。また、属性データ取得部208は、業務サービス提供装置20又は通信端末80から、取引関連データを取得してよい。また、属性データ取得部208は、業務サービス提供装置20又は通信端末80から、取込元データを取得する。また、属性データ取得部208は、業務サービス提供装置20又は通信端末80から、取引関連データを取得する。また、属性データ取得部208は、業務サービス提供装置20又は通信端末80から、ユーザ関連データを取得する。また、属性データ取得部208は、業務サービス提供装置20から、取引データ関連データを取得してよい。
【0063】
科目選択部210は、取引データ取得部206が取得した取引データが示す取引に対応する勘定科目を選択する。科目選択部210は、取引データ取得部206が取得した取引データに含まれる摘要と、属性データ取得部208が取得した属性データとに基づいて、取引データに対応する勘定科目を選択してよい。
【0064】
科目選択部210は、学習モデル記憶部204に記憶されている学習モデルを用いて、勘定科目を選択してよい。科目選択部210は、取引データ取得部206が取得した取引データに含まれる摘要と、属性データ取得部208が取得した属性データとを、学習モデル記憶部204に記憶されている学習モデルに入力し、学習モデルから出力された勘定科目を選択してよい。科目選択部210は、摘要、属性データ、及び勘定科目を用いた機械学習によって生成された学習モデルに、取引データ取得部206が取得した取引データに含まれる摘要と、属性データ取得部208が取得した属性データとを入力して、学習モデルから出力された勘定科目を選択してよい。科目選択部210は、摘要と、主体属性及び取引属性とを学習モデルに入力してよい。科目選択部210は、摘要と、主体属性とを学習モデルに入力してもよい。科目選択部210は、摘要と、取引属性とを学習モデルに入力してもよい。
【0065】
科目選択部210は、複数種類の属性データのうち、指定された属性データを学習モデルに入力してよい。科目選択部210は、複数種類の属性データから、学習モデルに入力する属性データを選択して、選択した属性データを学習モデルに入力してもよい。科目選択部210は、例えば、取引の主体の業種、事業形態識別データ、収支識別データ、取引の金額の桁数、取引の発生元、取引の税区分のうちの少なくともいずれかを選択する。これらのデータは、勘定科目の選択に与える影響が相対的に大きく、これらを用いるようにすることで、勘定科目の正解率を向上させることができる。
【0066】
科目選択部210は、複数種類の属性データを用いる場合に、一部の属性データの優先度を、他の属性データの優先度よりも高くしてもよい。優先度を高くする属性データの例として、取引の主体の業種、事業形態識別データ、収支識別データ、取引の金額の桁数、取引の発生元、及び取引の税区分が挙げられる。これらのデータは、勘定科目の選択に与える影響が相対的に大きく、これらの優先度を高くすることによって、勘定科目の正解率を向上させることができる。
【0067】
科目選択部210は、属性データに対して、摘要とは異なる重みを適用して学習モデルに入力してもよい。摘要のような自然言語処理の対象の情報と、属性データのような自然言語処理の対象外の情報とは、次元数が大きく異なることになり得るが、属性データに、摘要とは異なる重みを適用することによって、これらのバランスをとることができる。
【0068】
科目選択部210は、属性データに重みを適用する場合に、主体属性に適用する重みと取引属性に適用する重みとを異ならせてもよい。これにより、例えば、主体属性と取引属性のうち、一方を他方と比較して重視した推論を実行することができる。
【0069】
科目選択部210は、属性データに含まれる複数種類のデータのそれぞれに、異なる重みを適用してもよい。例えば、科目選択部210は、主体属性に含まれる複数種類のデータと、取引属性に含まれる複数種類のデータとのそれぞれに対して、異なる重みを適用してよい。
【0070】
科目選択部210は、借方の勘定科目を選択するのか、貸方の勘定科目を選択するのかにさらに基づいて、取引データに対応する勘定科目を選択してもよい。この場合、科目選択部210は、摘要及び属性データに加えて、貸借データを学習モデルに入力してよい。科目選択部210は、例えば、ユーザ82の指示に従って、借方の勘定科目を選択するのか、貸方の勘定科目を選択するのかを選択してよい。科目選択部210は、属性データ取得部208が取得した属性データに基づいて、借方の勘定科目を選択するのか、貸方の勘定科目を選択するのかを選択してもよい。例えば、科目選択部210は、取込元データによって、借方の勘定科目を選択するのか、貸方の勘定科目を選択するのかを選択する。具体例として、科目選択部210は、取込元データがインターネットバンキングを示す場合に、収入の取引の場合は貸方の勘定科目を選択することとし、支出の取引の場合は借方の勘定科目を選択することとする。主にPL(Profit and Loss statement)科目が推論対象となる。また、例えば、科目選択部210は、取引データがPOSを示す場合に、収入の取引の場合は借方の勘定科目を選択することとし、支出の取引の場合は貸方の勘定科目を選択することとする。主にBS(Balance Sheet)科目が推論対象となる。
【0071】
科目選択部210は、複数種類の属性データを学習モデルに入力する場合において、複数種類の属性データ同士の相関関係を反映した入力を行うようにしてもよい。例えば、科目選択部210は、ONかOFFを表す属性データAと、ONかOFFを表す属性データBとについて、属性データAと属性データBとのXORを示すデータを学習モデルに入力する。
【0072】
学習モデル記憶部204が、摘要学習モデル及び属性学習モデルを記憶している場合、科目選択部210は、摘要学習モデル及び属性学習モデルを用いてもよい。例えば、科目選択部210は、取引データ取得部206が取得した取引データに含まれる摘要を適用学習モデルに入力し、摘要学習モデルから出力された勘定科目と、属性データ取得部208が取得した属性データを属性学習モデルに入力し、属性学習モデルから出力された勘定科目とに基づいて、取引データに対応する勘定科目を選択する。科目選択部210は、例えば、摘要学習モデルから出力された勘定科目と、属性学習モデルから出力された勘定科目のうち、確度がより高い勘定科目を選択する。科目選択部210は、例えば、摘要学習モデルから出力された勘定科目の確度と、属性学習モデルから出力された勘定科目の確度に、異なる重み付けをしたうえで、確度がより高い勘定科目を選択するようにしてもよい。これにより、摘要と属性データの一方を重視した推論を実行することができる。
【0073】
会計データ生成部212は、取引データ取得部206が取得した取引データに対応する会計データを生成する。会計データ生成部212は、科目選択部210によって選択された勘定科目を含む会計データを生成する。
【0074】
会計データ出力部214は、会計データ生成部212によって生成された会計データを出力する。会計データ出力部214は、会計サービス提供装置30に対して会計データを出力してよい。会計データ出力部214は、通信端末80に対して会計データを出力してもよい。
【0075】
図8は、会計データ変換装置200による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、複数の取引データのそれぞれに対応する会計データを生成する場合の処理の流れについて説明する。
【0076】
S202では、取引データ取得部206が取引データを取得する。S204では、属性データ取得部208が、S202において取引データ取得部206が取得した取引データに対応する属性データを取得する。
【0077】
S206では、科目選択部210が、S202において取引データ取得部206が取得した取引データに含まれる摘要と、S204において属性データ取得部208が取得した属性データとを、学習モデルに入力し、学習モデルから出力された勘定科目を選択する。S208では、会計データ生成部212が、S202において取引データ取得部206が取得した取引データに対応する、S208において科目選択部210が選択した勘定科目を含む会計データを生成する。
【0078】
対象となるすべての取引データについて会計データの生成が終了した場合(S210でYES)、S212に進み、終了していない場合(S210でNO)、S202に戻る。S212では、会計データ出力部214が、生成された会計データを会計サービス提供装置30に出力する。
【0079】
図9は、学習装置100又は会計データ変換装置200として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0080】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0081】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0082】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0083】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0084】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0085】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0086】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0087】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0088】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0089】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0090】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0091】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0092】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0093】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0094】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0095】
10 会計管理システム、20 業務サービス提供装置、30 会計サービス提供装置、50 ネットワーク、80 通信端末、82 ユーザ、100 学習装置、102 データ取得部、104 学習データ記憶部、106 学習モデル生成部、108 学習モデル送信部、200 会計データ変換装置、202 学習モデル取得部、204 学習モデル記憶部、206 取引データ取得部、208 属性データ取得部、210 科目選択部、212 会計データ生成部、214 会計データ出力部、300 学習モデル、310 入力層、320 中間層、330 出力層、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ
【手続補正書】
【提出日】2023-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成する学習モデル生成部と、
前記学習モデル生成部によって生成された前記学習モデルを記憶する学習モデル記憶部と、
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得部と、
前記取引データ取得部が取得した前記取引データに含まれる前記摘要と前記取引の前記属性データとを前記学習モデル記憶部に記憶されている前記学習モデルに入力し、前記学習モデルから出力された勘定科目を、前記取引データに対応する勘定科目として選択する科目選択部と、
前記取引データに含まれる情報と前記科目選択部によって選択された前記勘定科目とを含む会計データを生成する会計データ生成部と
を備え、
前記学習モデル生成部は、入力層と、中間層と、勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの、前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要のみを入力して、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習した後、前記入力層に、前記摘要及び前記属性データを入力して、前記摘要にかける前記重み行列を固定して、前記属性データにかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、会計データ変換装置。
【請求項2】
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成する学習モデル生成部と、
前記学習モデル生成部によって生成された前記学習モデルを記憶する学習モデル記憶部と、
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得部と、
前記取引データ取得部が取得した前記取引データに含まれる前記摘要と前記取引の前記属性データとを前記学習モデル記憶部に記憶されている前記学習モデルに入力し、前記学習モデルから出力された勘定科目を、前記取引データに対応する勘定科目として選択する科目選択部と、
前記取引データに含まれる情報と前記科目選択部によって選択された前記勘定科目とを含む会計データを生成する会計データ生成部と
を備え、
前記学習モデル生成部は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要及び前記属性データをOne-hot表現として入力し、前記摘要の重みを1とし、前記属性データの重みを1より小さい又は1より大きい値とし、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、会計データ変換装置。
【請求項3】
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成する学習モデル生成部と、
前記学習モデル生成部によって生成された前記学習モデルを記憶する学習モデル記憶部と、
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得部と、
前記取引データ取得部が取得した前記取引データに含まれる前記摘要と前記取引の前記属性データとを前記学習モデル記憶部に記憶されている前記学習モデルに入力し、前記学習モデルから出力された勘定科目を、前記取引データに対応する勘定科目として選択する科目選択部と、
前記取引データに含まれる情報と前記科目選択部によって選択された前記勘定科目とを含む会計データを生成する会計データ生成部と
を備え、
前記学習モデル生成部は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要と、ONかOFFを表す第1の属性データと、ONかOFFを表す第2の属性データと、前記第1の属性データと前記第2の属性データとのXORを示す相関関係データとを入力し、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、会計データ変換装置。
【請求項4】
前記主体属性は、前記取引の主体の業種、及び、前記取引の主体が個人事業主であるか法人であるかを示す事業形態識別データの少なくともいずれかを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の会計データ変換装置。
【請求項5】
前記取引属性は、前記取引が収入であるか支出であるかを示す収支識別データ、前記取引の金額の桁数、前記取引の発生元、及び前記取引の税区分の少なくともいずれかを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の会計データ変換装置。
【請求項6】
コンピュータを、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成する学習モデル生成部、
前記学習モデル生成部によって生成された前記学習モデルを記憶する学習モデル記憶部、
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得部、
前記取引データ取得部が取得した前記取引データに含まれる前記摘要と前記取引の前記属性データとを前記学習モデル記憶部に記憶されている前記学習モデルに入力し、前記学習モデルから出力された勘定科目を、前記取引データに対応する勘定科目として選択する科目選択部、および
前記取引データに含まれる情報と前記科目選択部によって選択された前記勘定科目とを含む会計データを生成する会計データ生成部
を備え、
前記学習モデル生成部は、入力層と、中間層と、勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの、前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要のみを入力して、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習した後、前記入力層に、前記摘要及び前記属性データを入力して、前記摘要にかける前記重み行列を固定して、前記属性データにかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、会計データ変換装置
として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
コンピュータを、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成する学習モデル生成部、
前記学習モデル生成部によって生成された前記学習モデルを記憶する学習モデル記憶部、
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得部、
前記取引データ取得部が取得した前記取引データに含まれる前記摘要と前記取引の前記属性データとを前記学習モデル記憶部に記憶されている前記学習モデルに入力し、前記学習モデルから出力された勘定科目を、前記取引データに対応する勘定科目として選択する科目選択部、および
前記取引データに含まれる情報と前記科目選択部によって選択された前記勘定科目とを含む会計データを生成する会計データ生成部
を備え、
前記学習モデル生成部は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要及び前記属性データをOne-hot表現として入力し、前記摘要の重みを1とし、前記属性データの重みを1より小さい又は1より大きい値とし、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、会計データ変換装置
として機能させるためのプログラム。
【請求項8】
コンピュータを、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成する学習モデル生成部、
前記学習モデル生成部によって生成された前記学習モデルを記憶する学習モデル記憶部、
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得部、
前記取引データ取得部が取得した前記取引データに含まれる前記摘要と前記取引の前記属性データとを前記学習モデル記憶部に記憶されている前記学習モデルに入力し、前記学習モデルから出力された勘定科目を、前記取引データに対応する勘定科目として選択する科目選択部、および
前記取引データに含まれる情報と前記科目選択部によって選択された前記勘定科目とを含む会計データを生成する会計データ生成部
を備え、
前記学習モデル生成部は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要と、ONかOFFを表す第1の属性データと、ONかOFFを表す第2の属性データと、前記第1の属性データと前記第2の属性データとのXORを示す相関関係データとを入力し、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、会計データ変換装置
として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
コンピュータによって実行される会計データ変換方法であって、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを学習データ記憶部に記憶する学習データ記憶段階と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成する学習モデル生成段階と、
前記学習モデル生成段階において生成された前記学習モデルを学習モデル記憶部に記憶する学習モデル記憶段階と、
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得段階と、
前記取引データ取得段階において取得した前記取引データに含まれる前記摘要と前記取引の前記属性データとを前記学習モデル記憶部に記憶されている前記学習モデルに入力し、前記学習モデルから出力された勘定科目を、前記取引データに対応する勘定科目として選択する科目選択段階と、
前記取引データに含まれる情報と前記科目選択段階において選択した前記勘定科目とを含む会計データを生成する会計データ生成段階と
を備え、
前記学習モデル生成段階は、入力層と、中間層と、勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの、前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要のみを入力して、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習した後、前記入力層に、前記摘要及び前記属性データを入力して、前記摘要にかける前記重み行列を固定して、前記属性データにかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、会計データ変換方法。
【請求項10】
コンピュータによって実行される会計データ変換方法であって、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを学習データ記憶部に記憶する学習データ記憶段階と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成する学習モデル生成段階と、
前記学習モデル生成段階において生成された前記学習モデルを学習モデル記憶部に記憶する学習モデル記憶段階と、
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得段階と、
前記取引データ取得段階において取得した前記取引データに含まれる前記摘要と前記取引の前記属性データとを前記学習モデル記憶部に記憶されている前記学習モデルに入力し、前記学習モデルから出力された勘定科目を、前記取引データに対応する勘定科目として選択する科目選択段階と、
前記取引データに含まれる情報と前記科目選択段階において選択した前記勘定科目とを含む会計データを生成する会計データ生成段階と
を備え、
前記学習モデル生成段階は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要及び前記属性データをOne-hot表現として入力し、前記摘要の重みを1とし、前記属性データの重みを1より小さい又は1より大きい値とし、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、会計データ変換方法。
【請求項11】
コンピュータによって実行される会計データ変換方法であって、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを学習データ記憶部に記憶する学習データ記憶段階と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データを用いた機械学習によって、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成する学習モデル生成段階と、
前記学習モデル生成段階において生成された前記学習モデルを学習モデル記憶部に記憶する学習モデル記憶段階と、
取引の摘要を含む取引データを取得する取引データ取得段階と、
前記取引データ取得段階において取得した前記取引データに含まれる前記摘要と前記取引の前記属性データとを前記学習モデル記憶部に記憶されている前記学習モデルに入力し、前記学習モデルから出力された勘定科目を、前記取引データに対応する勘定科目として選択する科目選択段階と、
前記取引データに含まれる情報と前記科目選択段階において選択した前記勘定科目とを含む会計データを生成する会計データ生成段階と
を備え、
前記学習モデル生成段階は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要と、ONかOFFを表す第1の属性データと、ONかOFFを表す第2の属性データと、前記第1の属性データと前記第2の属性データとのXORを示す相関関係データとを入力し、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、会計データ変換方法。
【請求項12】
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成部と
を備え、
前記モデル生成部は、入力層と、中間層と、勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの、前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要のみを入力して、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習した後、前記入力層に、前記摘要及び前記属性データを入力して、前記摘要にかける前記重み行列を固定して、前記属性データにかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、学習装置。
【請求項13】
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成部と
を備え、
前記モデル生成部は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要及び前記属性データをOne-hot表現として入力し、前記摘要の重みを1とし、前記属性データの重みを1より小さい又は1より大きい値とし、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、学習装置。
【請求項14】
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成部と
を備え、
前記モデル生成部は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要と、ONかOFFを表す第1の属性データと、ONかOFFを表す第2の属性データと、前記第1の属性データと前記第2の属性データとのXORを示す相関関係データとを入力し、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、学習装置。
【請求項15】
コンピュータを、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部、及び
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成部
を備え、
前記モデル生成部は、入力層と、中間層と、勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの、前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要のみを入力して、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習した後、前記入力層に、前記摘要及び前記属性データを入力して、前記摘要にかける前記重み行列を固定して、前記属性データにかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、学習装置
として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
コンピュータを、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部、及び
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成部
を備え、
前記モデル生成部は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要及び前記属性データをOne-hot表現として入力し、前記摘要の重みを1とし、前記属性データの重みを1より小さい又は1より大きい値とし、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、学習装置
として機能させるためのプログラム。
【請求項17】
コンピュータを、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを有する学習データを記憶する学習データ記憶部、及び
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成部
を備え、
前記モデル生成部は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要と、ONかOFFを表す第1の属性データと、ONかOFFを表す第2の属性データと、前記第1の属性データと前記第2の属性データとのXORを示す相関関係データとを入力し、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、学習装置
として機能させるためのプログラム。
【請求項18】
コンピュータによって実行される学習方法であって、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを含む学習データを学習データ記憶部に記憶する記憶段階と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成段階と
を備え、
前記モデル生成段階は、入力層と、中間層と、勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの、前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要のみを入力して、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習した後、前記入力層に、前記摘要及び前記属性データを入力して、前記摘要にかける前記重み行列を固定して、前記属性データにかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、学習方法。
【請求項19】
コンピュータによって実行される学習方法であって、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを含む学習データを学習データ記憶部に記憶する記憶段階と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成段階と
を備え、
前記モデル生成段階は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要及び前記属性データをOne-hot表現として入力し、前記摘要の重みを1とし、前記属性データの重みを1より小さい又は1より大きい値とし、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、学習方法。
【請求項20】
コンピュータによって実行される学習方法であって、
取引の摘要と、前記取引に対応する勘定科目と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを含む学習データを学習データ記憶部に記憶する記憶段階と、
前記学習データ記憶部に記憶された前記学習データに基づいて、取引の摘要と、前記取引の主体属性及び取引属性の少なくともいずれかを含む属性データとを入力とし、前記取引に対応する勘定科目を出力する学習モデルを生成するモデル生成段階と
を備え、
前記モデル生成段階は、入力層と中間層と勘定科目毎の確度を示す出力層とによって構成されるニューラルネットワークである前記学習モデルの前記入力層に、前記学習データに含まれる前記取引の摘要と、ONかOFFを表す第1の属性データと、ONかOFFを表す第2の属性データと、前記第1の属性データと前記第2の属性データとのXORを示す相関関係データとを入力し、前記入力層にかける重み行列と、前記中間層にかける重み行列とを学習する、学習方法。