(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151641
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】シリアル通信インターフェース装置
(51)【国際特許分類】
H04L 25/49 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
H04L25/49 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065153
(22)【出願日】2023-04-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】715010864
【氏名又は名称】エイブリック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】沈 標
【テーマコード(参考)】
5K029
【Fターム(参考)】
5K029AA13
5K029BB03
5K029DD12
5K029EE01
5K029FF03
5K029GG03
(57)【要約】
【課題】動作時に大きな電流が流れる回路を備えていても、通常動作時の消費電流を小さくすることが可能なシリアル通信インターフェース装置を提供する。
【解決手段】クロック信号の変化に基づいて第1信号及び第2信号を生成し、データ信号の変化に基づいて第3信号及び第4信号を生成し、前記第1~4信号に基づいて前記クロック信号及び前記データ信号に変換する変換部と、前記第1~4信号を通信信号に変換して前記通信線に送信する送信部と、前記通信線から受信した前記通信信号を前記第1~4信号に変換する受信部を備え、前記変換部は、クロック信号が第一レベルにあるときに前記第4信号を受信したことをもって前記送信開始信号とし、前記第1信号に続いて前記第3信号を受信したことをもって前記送信終了信号とすることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信開始信号とデータ信号と送信終了信号を通信線で送受信するシリアル通信インターフェース装置であって、
クロック入力端子に入力されるクロック信号の変化に基づいて第1信号及び第2信号を生成し、データ入力端子に入力されるデータ信号の変化に基づいて第3信号及び第4信号を生成し、前記第1~4信号に基づいて前記クロック信号及び前記データ信号に変換する変換部と、
前記第1~4信号を通信信号に変換して前記通信線に送信する送信部と、
前記通信線から受信した前記通信信号を前記第1~4信号に変換する受信部と、を備え、
前記変換部は、
クロック信号が第一レベルにあるときに前記第4信号を受信したことをもって前記送信開始信号とし、前記第1信号に続いて前記第3信号を受信したことをもって前記送信終了信号とする
ことを特徴とするシリアル通信インターフェース装置。
【請求項2】
前記変換部は、
クロック信号が第一レベルにあるときに前記第4信号を受信し、続いて前記第2信号を受信したことをもって前記送信開始信号とする
ことを特徴とする請求項1に記載のシリアル通信インターフェース装置。
【請求項3】
前記変換部は、
前記第3信号または前記第4信号を受信した後に前記第1信号を受信したこと、または前記第2信号を受信した後に前記第1信号を受信したことをもって前記データ信号とする
ことを特徴とする請求項1または2に記載のシリアル通信インターフェース装置。
【請求項4】
前記変換部は、
前記第3信号または前記第4信号を受信した後に前記第1信号を受信したこと、または前記第1信号を受信した後1ビットデータ長の間隔を置いて前記第1信号を受信したことをもって前記データ信号とする
ことを特徴とする請求項1または2に記載のシリアル通信インターフェース装置。
【請求項5】
前記変換部は、
前記第3信号を受信すると前記データ信号を第1データとし、前記第4信号を受信すると前記データ信号を第2データとする
ことを特徴とする請求項1または2に記載のシリアル通信インターフェース装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリアル通信インターフェース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シリアル通信のインターフェース装置に関して以下の技術が知られている。
特許文献1には、標準のSPI信号を送信側のシリアルインターフェイス装置でパルス信号に変換し、受信側のシリアルインターフェイス装置でパルス信号から標準のSPI信号に変換することが記載されている。送信側のシリアルインターフェイス装置は、チップセレクト信号をパルス幅の大きいパルス信号に変換し、データ信号をパルス幅の小さいパルス信号に変換する。受信側のシリアルインターフェイス装置は、パルス幅の大きいパルス信号をチップセレクト信号に変換し、パルス幅の小さいパルス信号をデータ信号およびクロック信号に変換する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のシリアルインターフェイス装置は、パルス信号のパルス幅によってチップセレクト信号とデータ信号を区別するため、信号が劣化した場合に誤検出の可能性が有る、また送受信においてパルス幅に応じた2種類の波形成形回路やノイズフィルタを必要とする、という課題があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みて為され、信号が劣化した場合であっても誤検出の可能性が少なく、また送受信においてパルス幅に応じた2種類の波形成形回路やノイズフィルタを必要としないシリアル通信インターフェース装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様のシリアル通信インターフェース装置は、
送信開始信号とデータ信号と送信終了信号を通信線で送受信するシリアル通信インターフェース装置であって、
クロック入力端子に入力されるクロック信号の変化に基づいて第1信号及び第2信号を生成し、データ入力端子に入力されるデータ信号の変化に基づいて第3信号及び第4信号を生成し、前記第1~4信号に基づいて前記クロック信号及び前記データ信号に変換する変換部と、
前記第1~4信号を通信信号に変換して前記通信線に送信する送信部と、
前記通信線から受信した前記通信信号を前記第1~4信号に変換する受信部と、を備え、
前記変換部は、
クロック信号が第一レベルにあるときに前記第4信号を受信したことをもって前記送信開始信号とし、前記第1信号に続いて前記第3信号を受信したことをもって前記送信終了信号とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のシリアル通信インターフェース装置によれば、送信開始信号としてデータ信号SDAの立下り信号に続いてクロック信号SCLの立下り信号を出力し、送信停止信号としてクロック信号SCLの立上り信号に続いてデータ信号SDAの立上り信号を出力するように構成したため、信号が劣化した場合であっても誤検出の可能性が少なく、また送受信においてパルス幅に応じた2種類の波形成形回路やノイズフィルタを必要としないシリアル通信インターフェース装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態のシリアル通信インターフェース装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【
図2】本実施形態のシリアル通信インターフェース装置の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態のシリアル通信インターフェース装置を含む通信システムの一例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態のシリアル通信インターフェース装置の動作の他の例を示すタイミングチャートである。
【
図5】本実施形態のシリアル通信インターフェース装置の動作の他の例を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のシリアル通信インターフェース装置について、図面を参照して説明する。
図2は、本実施形態のシリアル通信インターフェース装置20の一例を示すブロック図である。
【0010】
シリアル通信インターフェース装置20は、変換部21と、送信部22と、受信部23と、制御装置10と接続される二つの入力端子及び二つの出力端子と、絶縁部30を介してツイストペアケーブルである通信線TPの信号を送受信する第一通信端子及び第二通信端子を備えている。
【0011】
変換部21は、制御装置10のクロック出力端子OSCL及びデータ出力端子OSDAと接続されるクロック入力端子及びデータ入力端子と、制御装置10のクロック入力端子ISCL及びデータ入力端子ISDAと接続されるクロック出力端子及びデータ出力端子と、送信部22へ信号を出力する信号出力端子と、受信部23から信号を入力する信号入力端子と備えている。
【0012】
送信部22は、変換部21の信号出力端子と接続されている入力端子と、絶縁部30へ送信信号を出力する出力端子を備えている。受信部23は、絶縁部30から受信信号を入力する入力端子と、変換部21の信号入力端子と接続されている出力端子を備えている。
【0013】
図3は、本実施形態のシリアル通信インターフェース装置20を含む通信システムの一例を示すブロック図である。
通信システムは、MCUなどの制御装置10a及び10bと、シリアル通信インターフェース装置20a及び20bと、絶縁部30a及び30bと、通信線TPを備えている。
【0014】
通信システムは、例えば制御装置10aをマスタとして、制御装置10bをスレーブとしても良いし、制御装置10bに変換部及び送受信部を2つずつ備えるように構成してデイジーチェーンのように構成しても良い。
【0015】
上述のように構成されたシリアル通信インターフェース装置20の動作について、
図1のタイミングチャートを用いて説明する。
先ず、タイミングチャートの各信号について説明する。
【0016】
「送信側」の表記は、制御装置10aからシリアル通信インターフェース装置20aへ出力される信号の内容を示している。送信側の「SCL」及び「SDA」の波形は、制御装置10aからシリアル通信インターフェース装置20aの「変換部21へ入力されるクロック信号及びデータ信号である。
【0017】
「通信信号IP」は、送信部22の第一通信端子IPから出力される信号の波形である。送信部22の第二通信端子INから出力される信号は、これを反転した波形である。
【0018】
受信側の「SCL」及び「SDA」の波形は、通信線TPから入力された信号を基にシリアル通信インターフェース装置20bの変換部21が変換して制御装置10bへ出力するクロック信号及びデータ信号である。「受信側」の表記は、シリアル通信インターフェース装置20bから制御装置10bへ出力される信号の内容を示している。
【0019】
図1に示したタイミングチャートの例では、変換部21は入力されるクロック信号SCL及びデータ信号SDAの立上り及び立下りのタイミングでそれに応じた信号に変換して出力する。また、信号と信号の間は、一旦中間レベル、例えばGNDレベルになるように出力する。
【0020】
クロック信号SCLの立上り信号は、中間レベルからハイレベル、次にローレベルになった後に中間レベルに戻る。クロック信号SCLの立下り信号は、クロック信号SCLの立上り信号の逆の波形である。データ信号SDAの立上り信号は、中間レベルから、ハイレベルにした後にローレベルにする、を2回繰り返した後に中間レベルに戻る。データ信号SDAの立下り信号は、データ信号SDAの立上り信号の逆の波形である。
【0021】
本実施形態の例では、送信側は送信開始信号と8ビットのデータ信号(D7~D0)と送信停止信号を出力する。
送信開始信号は、クロック信号SCLがハイレベルの時にデータ信号SDAが立下り、その後クロック信号SCLが立下ることで示される。データ信号は、1ビットの期間でハイレベルまたはローレベルを維持する。クロック信号SCLは、1ビットの期間の中間でハイレベルからローレベルの矩形波とする。
【0022】
以上に説明した各信号の波形や論理は、一例であってこれに限定されるものではない。
【0023】
次に、
図1のタイミングチャートについて詳細に説明する。
【0024】
制御装置10aは、送信開始信号としてクロック信号SCLがハイレベルの時にデータ信号SDAを立下げた後にクロック信号SCLを立下げる。シリアル通信インターフェース装置20aは、通信線TPへデータ信号SDAの立下り信号を出力し、一旦中間レベルにした後にクロック信号SCLの立下り信号を出力する。
【0025】
シリアル通信インターフェース装置20bは、通信線TPからデータ信号SDAの立下り信号が入力され、続いて入力されたクロック信号SCLの立下り信号を受けると、データ信号SDAを立下げて、続いてクロック信号SCLを立下げる。制御装置10bは、クロック信号SCLがハイレベルの時にデータ信号SDAが立下り、続いてクロック信号SCLが立下ったことを受けて送信開始信号と理解する。
【0026】
制御装置10aは、データ信号D7に「1」として出力するため、データ信号SDAを立上げた後に、クロック信号SCLの矩形波を出力する。シリアル通信インターフェース装置20aは、通信線TPへデータ信号SDAの立上り信号を出力し、続いてクロック信号SCLの立上り信号及び立下り信号を出力する。
【0027】
シリアル通信インターフェース装置20bは、通信線TPからデータ信号SDAの立上り信号が入力されるとデータ信号SDAを立上げ、続いてクロック信号SCLの立上り信号及び立下り信号が入力されるとクロック信号SCLをハイレベルにしてローレベルにする。制御装置10bは、クロック信号SCLの立上りでデータ信号SDAを読み込み、データ信号D7を「1」として格納する。
【0028】
以下、データ信号D6~0において、同様の処理が行われるため、説明は省略する。
制御装置10aは、送信停止信号を出力する前処理としてデータ信号SDAを立下げる。データ信号SDAのローレベルは、シリアル通信インターフェース装置20a、通信線TP、シリアル通信インターフェース装置20bを介して制御装置10bに入力される。
【0029】
最後に、制御装置10aは、送信停止信号としてクロック信号SCLをハイレベルにした後にデータ信号SDAを立上げる。シリアル通信インターフェース装置20aは、通信線TPへクロック信号SCLの立上り信号を出力し、一旦中間レベルにした後にデータ信号SDAの立上り信号を出力する。
【0030】
シリアル通信インターフェース装置20bは、通信線TPからクロック信号SCLの立上り信号が入力されるとクロック信号SCLを立上げ、データ信号SDAの立上り信号が入力されるとデータ信号SDAを立上げる。制御装置10bは、クロック信号SCLがハイレベルの時にデータ信号SDAが立上ったことを受けて送信停止信号と理解する。
【0031】
以上説明したように、本実施形態のシリアル通信インターフェース装置20は、送信開始信号としてデータ信号SDAの立下り信号に続いてクロック信号SCLの立下り信号を出力し、送信停止信号としてクロック信号SCLの立上り信号に続いてデータ信号SDAの立上り信号を出力するように構成したため、信号が劣化した場合であっても誤検出の可能性が少なく、また送受信においてパルス幅に応じた2種類の波形成形回路やノイズフィルタを必要としない。
【0032】
図4は、本実施形態のシリアル通信インターフェース装置20の動作の他の例を示すタイミングチャートである。シリアル通信インターフェース装置20の基本的な動作や各信号については、
図1のタイミングチャートと同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0033】
図4に示したシリアル通信インターフェース装置20の動作では、変換部21は入力されるクロック信号SCLの立上り及びデータ信号SDAの立上り及び立下りのタイミングでそれに応じた信号に変換して出力する。即ち、
図1のタイミングチャートからデータ送信時のクロック信号SCLの立下りのタイミングの信号が削除されている。
【0034】
従って、シリアル通信インターフェース装置20bは、クロック信号SCLの立上り信号を受けてクロック信号SCLをハイレベルにした後に、所定の時間を経て自らローレベルにする。
【0035】
ここで、シリアル通信インターフェース装置20bは、送信停止信号として通信線TPからクロック信号SCLの立上り信号に続いてデータ信号SDAの立上り信号が入力されると、クロック信号SCLを立上げた後に立下げることなく、データ信号SDAを立上げる。
【0036】
図4に示したシリアル通信インターフェース装置20は、送信開始信号としてデータ信号SDAの立下り信号に続いてクロック信号SCLの立下り信号を出力し、送信停止信号としてクロック信号SCLの立上り信号に続いてデータ信号SDAの立上り信号を出力するように構成したのは同様である。
【0037】
以上説明したように、シリアル通信インターフェース装置20は、信号が劣化した場合であっても誤検出の可能性が少なく、また送受信においてパルス幅に応じた2種類の波形成形回路やノイズフィルタを必要としない。更に、クロック信号SCLの立下りのタイミングの信号を送信しないため、
図1の場合より高速化に有利である。
【0038】
図5は、本実施形態のシリアル通信インターフェース装置20の動作の他の例を示すタイミングチャートである。
【0039】
図5に示したシリアル通信インターフェース装置20aは、上述した例とは異なり、変換部21は入力されるクロック信号SCLの立上りのタイミングでデータ信号SDAをデータに応じた信号に変換して出力する。即ち、
図1のタイミングチャートからクロック信号SCLの立下りの信号及びデータ信号SDAの立上り及び立下りの信号が削除され、クロック信号SCLの立上りのタイミングにデータ信号SDAのデータに応じた信号のみが出力される。ここで、クロック信号SCLの立上りのタイミングで出力する信号は、データ0の時はデータ信号SDAの立下り信号と等しく、データ1の時はデータ信号SDAの立上り信号と等しくする。
【0040】
従って、シリアル通信インターフェース装置20bは、データ信号SDAのデータに応じた信号を受けてデータ信号SDAのレベルを変更するとともに、所定の時間を経て自らクロック信号SCLをハイレベルにした後にローレベルにする。
【0041】
図5に示したシリアル通信インターフェース装置20aは、送信開始信号としてデータ信号SDAの立下り信号に続いてクロック信号SCLの立下り信号を出力し、送信停止信号としてクロック信号SCLの立上り信号に続いてデータ信号SDAの立上り信号を出力するように構成したのは同様である
【0042】
ここで、シリアル通信インターフェース装置20aは、送信停止信号に先立ってデータ信号SDAが立下った後にクロック信号SCLが立上るためデータ0の信号を出力する。しかし、シリアル通信インターフェース装置20aは、クロック信号SCLが立下ることなくデータ信号SDAが立上がったため送信停止信号であると理解する。従って、シリアル通信インターフェース装置20aは、データ信号SDAが立上がった時に、送信停止信号としてクロック信号SCLの立上り信号とそれに続いてデータ信号SDAの立上り信号を出力する。
【0043】
シリアル通信インターフェース装置20bは、通信線TPから9ビット目のデータとしてデータ0の信号を入力されるが、その直後に送信停止信号としてクロック信号SCLの立上り信号とそれに続いてデータ信号SDAの立上り信号が入力される。そこで、シリアル通信インターフェース装置20bは、クロック信号SCLの立上り信号を受けてクロック信号SCLを立上げ、データ信号SDAの立上り信号を受けてデータ信号SDAを立上げる。
【0044】
以上説明したように、シリアル通信インターフェース装置20は、信号が劣化した場合であっても誤検出の可能性が少なく、また送受信においてパルス幅に応じた2種類の波形成形回路やノイズフィルタを必要としない。更に、クロック信号SCLの立上りのタイミングでデータ信号SDAのデータに応じた信号のみを出力するため、
図4の場合より高速化に有利である。
【0045】
以上説明したように、本実施形態のシリアル通信インターフェース装置20は、送信開始信号としてデータ信号SDAの立下り信号に続いてクロック信号SCLの立下り信号を出力し、送信停止信号としてクロック信号SCLの立上り信号に続いてデータ信号SDAの立上り信号を出力するように構成した。従って、信号が劣化した場合であっても誤検出の可能性が少なく、また送受信においてパルス幅に応じた2種類の波形成形回路やノイズフィルタを必要としないシリアル通信インターフェース装置を提供することが可能となった。
【0046】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、通信信号IPの波形は、正弦波であっても良く、矩形波に限定されるものではない。また例えば、制御装置10bは、クロック信号SCLがハイレベルの時にデータ信号SDAが立下ったことを受けて送信開始信号と理解しても良い。
【符号の説明】
【0047】
10、10a、10b 制御装置
20、20a、20b シリアル通信インターフェース装置
21 変換部
22 送信部
23 受信部
TP 通信線
30、30a、30b 絶縁部