IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社東海理化電機製作所の特許一覧

<>
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図1
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図2
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図3
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図4
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図5
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図6
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図7
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図8
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図9
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図10
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図11
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図12
  • 特開-表示制御装置及び表示制御システム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151657
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】表示制御装置及び表示制御システム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20241018BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20241018BHJP
   G09G 5/10 20060101ALI20241018BHJP
   G09G 5/18 20060101ALI20241018BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20241018BHJP
   B60K 35/00 20240101ALI20241018BHJP
   B60R 1/26 20220101ALI20241018BHJP
   B60R 1/20 20220101ALI20241018BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20241018BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
G09G5/00 550C
G09G5/00 510A
G09G5/00 550B
G09G5/00 530D
G09G5/37 110
G09G5/00 510H
G09G5/10 B
G09G5/00 520V
G09G5/18
G09G5/377 100
G09G5/00 530M
B60K35/00 Z
B60R1/26 100
B60R1/20 100
H04N7/18 J
H02J7/00 X
H02J7/00 P
H02J7/00 302C
【審査請求】未請求
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065178
(22)【出願日】2023-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市川 智宣
(72)【発明者】
【氏名】中居 利成
【テーマコード(参考)】
3D344
5C054
5C182
5G503
【Fターム(参考)】
3D344AA19
3D344AA30
3D344AB01
3D344AD02
5C054CC02
5C054EA01
5C054EA05
5C054FC15
5C054FE06
5C054FE12
5C054FF03
5C054HA30
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB15
5C182AB25
5C182AB26
5C182AC12
5C182AC35
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA06
5C182BA14
5C182BA37
5C182BA47
5C182BA75
5C182CA01
5C182CA02
5C182CB12
5C182CB26
5C182CB44
5C182CB47
5C182CB54
5C182CC22
5C182DA25
5C182DA42
5C182DA66
5G503BA02
5G503BB02
5G503CA08
5G503CA11
5G503CC02
5G503DA04
5G503DA07
5G503DA18
5G503DB01
5G503EA05
5G503EA08
5G503FA06
5G503GD03
5G503GD06
(57)【要約】
【課題】カメラモニタリングシステムの映像表示による電力消費を抑制することができる表示制御装置及び表示制御システムを提供する。
【解決手段】撮像部で撮像された車両の周囲環境の映像を表示する表示部を制御する表示制御装置であって、車両の状態を取得する取得部と、取得部で取得された車両の状態が予め定めた条件を満たす場合に、表示部の動作モードを、通常モードから通常モードより映像の表示時間が短い省電力モードに切り替える制御を行う表示制御部と、を備える表示制御装置とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部で撮像された車両の周囲環境の映像を表示する表示部を制御する表示制御装置であって、
前記車両の状態を取得する取得部と、
前記取得部で取得された前記車両の状態が予め定めた条件を満たす場合に、前記表示部の動作モードを、通常モードから前記通常モードより前記映像の表示時間が短い省電力モードに切り替える制御を行う表示制御部と、
を備える表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記通常モードでは、前記映像を第1表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行い、前記省電力モードでは、前記映像を前記第1表示時間より短い第2表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行う、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記通常モードでは、前記映像を乗員からの指示に応じてオフにする制御を行い、前記省電力モードでは、前記映像を無制限となる第1表示時間より短い第2表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行う、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記車両の状態として、車両の後方又は側方にある対象物の検知の有無及び乗員によるターンスイッチの操作の検知の有無を取得し、
前記表示制御部は、車両の後方又は側方にある対象物が検知された場合及び乗員によるターンスイッチの操作が検知された場合の少なくとも一方に該当する場合には、前記表示部の動作モードを前記通常モードとする、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記省電力モードでは、前記表示部の表示映像の輝度を低下させる処理、前記表示部のリフレッシュレートを低下させる処理、前記撮像部の撮像映像の解像度を低下させる処理、及び前記撮像部のフレームレートを低下させる処理の少なくとも1つをさらに行う、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記省電力モードでは、前記表示部に表示される映像に前記省電力モードであることを示すマークを重畳表示する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記車両の状態として、前記車両を駆動する駆動部に電力を供給する主バッテリのバッテリ残量を取得し、
前記表示制御部は、前記バッテリ残量が閾値以下の場合に、前記表示部の動作モードを、通常モードから前記通常モードより前記映像の表示時間が短い省電力モードに切り替える制御を行う、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記省電力モードでは、前記表示部に電力を供給するバッテリを、前記主バッテリから電力が供給される補機バッテリから、前記主バッテリとは独立した予備バッテリに変更する、請求項7に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記主バッテリのバッテリ残量の閾値を、ナビゲーション情報に基づいて設定する、請求項7に記載の表示制御装置。
【請求項10】
前記ナビゲーション情報は、乗員から入力された目的地に基づいて算出された前記目的地までの距離を含む、請求項9に記載の表示制御装置。
【請求項11】
前記車両の状態は、前記車両を駆動する駆動部に電力を供給する主バッテリのバッテリ残量、前記バッテリ残量に応じた航続可能距離、前記車両の後方又は側方にある対象物の検知の有無、及び乗員によるターンスイッチの操作の検知の有無の少なくとも1つである、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項12】
撮像部で撮像された車両の周囲環境の映像を表示する表示部を制御する表示制御装置であって、
前記車両の状態を取得する取得部と、
前記取得部で取得された前記車両の状態が予め定めた第1条件を満たす場合に、前記表示部の動作モードを、通常モードから前記通常モードより前記映像の表示時間が短い第1省電力モードに切り替える制御を行い、前記取得部で取得された前記車両の状態が予め定めた第2条件を満たす場合に、前記表示部の動作モードを、前記第1省電力モードから前記第1省電力モードより前記映像の表示時間が短い第2省電力モードに切り替える制御を行う、表示制御部と、
を備える表示制御装置。
【請求項13】
前記表示制御部は、前記通常モードでは、前記映像を第1表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行い、前記第1省電力モードでは、前記映像を前記第1表示時間より短い第2表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行い、前記第2省電力モードでは、前記映像を前記第2表示時間より短い第3表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行う、請求項12に記載の表示制御装置。
【請求項14】
前記表示制御部は、前記通常モードでは、前記映像を乗員からの指示に応じてオフにする制御を行い、前記第1省電力モードでは、前記映像を無制限となる第1表示時間より短い第2表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行い、前記第2省電力モードでは、前記映像を前記第2表示時間より短い第3表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行う、請求項12に記載の表示制御装置。
【請求項15】
前記取得部は、前記車両の状態として、車両の後方又は側方にある対象物の検知の有無及び乗員によるターンスイッチの操作の検知の有無を取得し、
前記表示制御部は、車両の後方又は側方にある対象物が検知された場合及び乗員によるターンスイッチの操作が検知された場合の少なくとも一方に該当する場合には、前記表示部の動作モードを前記通常モードとする、請求項12に記載の表示制御装置。
【請求項16】
前記表示制御部は、前記第1省電力モード及び前記第2省電力モードでは、前記表示部の表示映像の輝度を低下させる処理、前記表示部のリフレッシュレートを低下させる処理、前記撮像部の撮像映像の解像度を低下させる処理、及び前記撮像部のフレームレートを低下させる処理の少なくとも1つをさらに行う、請求項12に記載の表示制御装置。
【請求項17】
前記表示制御部は、前記第1省電力モードでは、前記表示部に表示される映像に前記第1省電力モードであることを示すマークを重畳表示し、前記第2省電力モードでは、前記表示部に表示される映像に前記第2省電力モードであることを示すマークを重畳表示する、請求項12に記載の表示制御装置。
【請求項18】
前記取得部は、前記車両の状態として、前記車両を駆動する駆動部に電力を供給する主バッテリのバッテリ残量を取得し、
前記予め定めた第1条件が、前記主バッテリのバッテリ残量が、第1閾値以下であることである、
請求項12に記載の表示制御装置。
【請求項19】
前記予め定めた第2条件が、前記主バッテリのバッテリ残量が、前記第1閾値より小さい第2閾値以下であることである、請求項18に記載の表示制御装置。
【請求項20】
前記表示制御部は、前記第1閾値及び前記第2閾値を、ナビゲーション情報に基づいて設定する、請求項19に記載の表示制御装置。
【請求項21】
前記ナビゲーション情報は、乗員から入力された目的地に基づいて算出された目的地までの距離を含む、請求項20に記載の表示制御装置。
【請求項22】
前記表示制御部は、前記第1省電力モード及び前記第2省電力モードの少なくとも一方では、前記表示部に電力を供給するバッテリを、前記主バッテリから電力が供給される補機バッテリから、前記主バッテリとは独立した予備バッテリに変更する、請求項18に記載の表示制御装置。
【請求項23】
前記第1省電力モードで前記表示部に電力を供給するバッテリを前記予備バッテリに変更する場合、
前記取得部は、前記車両の状態として、前記予備バッテリのバッテリ残量を取得し、
前記予め定めた第2条件は、前記予備バッテリのバッテリ残量が第3閾値以下であることである、請求項22に記載の表示制御装置。
【請求項24】
前記表示制御部は、前記第2省電力モードでは、前記表示部への映像の表示を禁止する、請求項12に記載の表示制御装置。
【請求項25】
前記表示制御部は、前記第2省電力モードでは、前記表示部に映像の表示が禁止されていることを示すマーク又は情報を表示する、請求項24に記載の表示制御装置。
【請求項26】
前記車両の状態は、前記車両を駆動する駆動部に電力を供給する主バッテリのバッテリ残量、前記バッテリ残量に応じた航続可能距離、前記車両の後方又は側方にある対象物の検知の有無、及び乗員によるターンスイッチの操作の検知の有無の少なくとも1つである、請求項12に記載の表示制御装置。
【請求項27】
撮像部で撮像された車両の周囲環境の映像を表示する表示部と、
請求項1から請求項26までのいずれか1項に記載の表示制御装置と、
を備える表示制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置及び表示制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ドライバは、車室内に設置された光学ミラーを用いて車両の後方を視認する。最近では、光学ミラーを補助するために、カメラモニタリングシステムを備えた車両が開発されている。カメラモニタリングシステムは、車両の後方の映像を撮像し、車室内に設置された表示装置に後方映像を表示するものである。例えば、特許文献1には、車両後方を撮像して車両後方画像を取得する撮像手段と、車両の状態に応じて、前記車両後方画像の一部を切り出して切出画像を設定する制御手段と、車室内に設けられ、前記切出画像を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする後方視界支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-140106公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カメラモニタリングシステムは、映像を表示するものであるため、かなりの電力を消費する。例えば、電気自動車では、車両駆動用のバッテリの一部を使用してカメラモニタシステムに電力を供給している。このため、カメラモニタリングシステムについても消費電力を低減することが求められる。
【0005】
本発明の目的は、カメラモニタリングシステムの映像表示による電力消費を抑制することができる表示制御装置及び表示制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様は、撮像部で撮像された車両の周囲環境の映像を表示する表示部を制御する表示制御装置であって、前記車両の状態を取得する取得部と、前記取得部で取得された前記車両の状態が予め定めた条件を満たす場合に、前記表示部の動作モードを、通常モードから前記通常モードより前記映像の表示時間が短い省電力モードに切り替える制御を行う表示制御部と、を備える表示制御装置である。
【0007】
本開示の第2の態様は、撮像部で撮像された車両の周囲環境の映像を表示する表示部を制御する表示制御装置であって、前記車両の状態を取得する取得部と、前記取得部で取得された前記車両の状態が予め定めた第1条件を満たす場合に、前記表示部の動作モードを、通常モードから前記通常モードより前記映像の表示時間が短い第1省電力モードに切り替える制御を行い、前記取得部で取得された前記車両の状態が予め定めた第2条件を満たす場合に、前記表示部の動作モードを、前記第1省電力モードから前記第1省電力モードより前記映像の表示時間が短い第2省電力モードに切り替える制御を行う、表示制御部と、を備える表示制御装置である。
【0008】
本開示の第3の態様は、撮像部で撮像された車両の周囲環境の映像を表示する表示部と、本開示の表示制御装置と、を備える表示制御システムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、カメラモニタリングシステムの映像表示による電力消費を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の第1の実施形態に係る表示制御システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2】本開示の第1の実施形態に係る制御部の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
図3】本開示の第1の実施形態に係る表示制御動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図4】「通常モード動作」の流れの一例を示すフローチャートである。
図5】「省電力モード動作」の流れの一例を示すフローチャートである。
図6】省電力モード動作時に表示される画面の一例を示す模式図である。
図7】本開示の第3の実施形態に係る表示制御動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図8】「閾値設定処理」の流れの一例を示すフローチャートである。
図9】バッテリ残量と表示時間との関係を示すグラフである。
図10】「第2省電力モード動作」の流れの一例を示すフローチャートである。
図11】ナビゲーションシステム連動の場合に、省電力モード動作時に表示される画面の一例を示す模式図である。
図12】第2省電力モード動作時に表示される画面の一例を示す模式図である。
図13】本開示の第4の実施形態に係る表示制御動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0012】
<第1の実施形態>
まず、本開示の表示制御システムの構成について説明する。
本開示の表示制御システムは、光学ミラーを補助するために、車両の周囲環境(例えば、後方や側方)の映像を撮像し、車室内に設置された表示装置に後方映像を表示するカメラモニタリングシステム(CMS)である。また、本開示の表示制御システムを、電気自動車に適用した例について説明する。電気自動車には、車両の駆動力を発生する電動モータが搭載されている。この電動モータには、車載バッテリから電力が供給される。
【0013】
図1は本開示の第1の実施形態に係る表示制御システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、表示制御システム10は、制御部12、バッテリ14、バッテリ残量検知部16、補機バッテリ18、撮像部20、表示部22、操作部24、通信部28、記憶部30、物体検知センサ32、ターン検知センサ34、及びナビゲーションシステム36を備えている。撮像部20、表示部22、及び操作部24は、CMS用補機26である。制御部12は「表示制御装置」の一例である。
【0014】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)12A、ROM(Read Only Memory)12B、RAM(Random Access Memory)12C、及び不揮発性のメモリ12Dを備えている。ROM12B又は不揮発性のメモリ12Dには、後述する表示制御動作を実行するための「表示制御プログラム」が予め記憶されている。CPU12Aは、予め記憶されたプログラムを読み出し、RAM12Cをワークエリアとしてプログラムを実行する。
【0015】
バッテリ14、バッテリ残量検知部16、補機バッテリ18、撮像部20、表示部22、操作部24、通信部28、記憶部30、物体検知センサ32、ターン検知センサ34、及びナビゲーションシステム36の各々は、制御部12との間でデータの授受を行えるように制御部12に有線又は無線で電気的に接続されている。制御部12は、各部との間で情報の授受を行って、各部を制御する。
【0016】
バッテリ14は、走行用のモータ(図示せず)等、車両の駆動部等に電力を供給する主バッテリである。バッテリ14は、例えば、リチウムイオン電池等の高電圧で大容量の二次電池である。バッテリ残量検知部16は、バッテリ14と電気的に接続されており、バッテリ14の端子電圧を測定して、バッテリ残量を検知する。バッテリ残量は、バッテリ電圧で表されてもよく、フル充電に対する割合で表されてもよい。
【0017】
補機バッテリ18は、各種の補機に電力を供給するバッテリである。補機バッテリ18は、例えば、鉛蓄電池やリチウムイオン電池等の低電圧で小容量(例えば、12V)の二次電池である。点線で図示するように、補機バッテリ18は、バッテリ14から電力の供給を受けて、撮像部20、表示部22、及び操作部24を含むCMS用補機26に電力を供給すると共に、物体検知センサ32、ターン検知センサ34、及びナビゲーションシステム36等の補機にも電力を供給する。
【0018】
撮像部20は、車両の周囲を撮像する装置である。撮像部20は、例えば、車両の後部に設置されて、車両の後方の映像を撮像する。撮像部20としては、例えば、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等のイメージセンサを備えたデジタルビデオカメラを用いることができる。
【0019】
表示部22は、撮像部20で撮像された映像を表示する装置である。表示部22は、例えば、車室内に設置されて、車両の後方の映像を表示する。表示部22としては、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、これらディスプレイ上にタッチパネルが重ねられた構成のタッチパネルディスプレイ等のディスプレイを用いることができる。なお、表示部22として使用可能なディスプレイとしては、車両のインストルメントパネルに備え付けられたディスプレイ、後付けのディスプレイ、電子インナーミラー等が挙げられる。
【0020】
操作部24は、乗員が表示部22に対して操作入力を行うための装置である。操作部24は、例えば、映像の表示をオン/オフする操作を受け付ける。操作部24としては、ボタン、スイッチ、タッチパネルディスプレイ上の操作部等を用いることができる。
【0021】
通信部28は、外部装置と通信を行うためのインタフェースである。記憶部30は、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置である。制御部12は、通信部28及び記憶部30と共に車載ECU(Electronic Control Unit)を構成し、ECUとして車両の内部に設置されている。
【0022】
物体検知センサ32は、車両周辺の障害物との距離及び方向を検知するレーダ(例えば、ミリ波センサ)、LiDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)、車載カメラなどのセンサである。本実施形態では、物体検知センサ32が、車両の後方又は側方にある障害物を対象物として検知した場合に、対象物ありとする。ターン検知センサ34は、ターンスイッチが操作されたことを検知するセンサである。進路変更時には、乗員は、ターンスイッチを操作して、ターン側(すなわち、進路を変更したい方向又は右左折する方向)のウィンカを作動させる。
【0023】
ナビゲーションシステム36は、GPS(Global Positioning System)を備え、GPSにより自車両の位置を測定して、地図上に表示を行うと共に、設定された目的地までの距離や案内ルート情報を生成し、生成した情報を地図や案内音声によって乗員に提示するシステムである。なお、ナビゲーションシステム36は、CMSと表示部22及び操作部24を共用してもよいし、独自の表示部及び操作部を備えていてもよい。
【0024】
なお、以上説明した構成は一例であり、他の部材を追加することもでき、一部の部材を省略することもできる。
【0025】
(制御部の機能的構成)
次に、制御部12の機能的な構成について説明する。
図2は本開示の第1の実施形態に係る制御部の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。制御部12は、車両の状態を取得する取得部50と、取得部50で取得された車両の状態が予め定めた条件を満たす場合に、表示部22の動作モードを、通常モードから通常モードより映像の表示時間が短い省電力モードに切り替える制御を行う表示制御部52とを備えている。なお、映像の表示時間は、映像を表示可能な時間を意味する。これらの各機能部は、後述する「表示制御プログラム」が、制御部12のCPU12Aによって実行されることで実現される。
【0026】
(表示制御プログラム)
次に、表示制御動作を実行するための「表示制御プログラム」について説明する。
図3は本開示の第1の実施形態に係る表示制御動作の流れの一例を示すフローチャートである。「表示制御プログラム」は、制御部12のCPU12Aによって実行される。「表示制御プログラム」は、操作部24の操作により、乗員から映像の表示をオンにする指示が行われた場合に開始される。
【0027】
まず、ステップS100で、CPU12Aは、バッテリ残量検知部16からバッテリ残量を取得する。バッテリ残量は「車両の状態」の一例である。次に、ステップS102で、CPU12Aは、バッテリ残量が閾値以下か否かを判定する。ここでの閾値は、予め定めた固定値である。閾値は、省電力モードに移行するのが適切な値に設定される。バッテリ残量が閾値以下の場合はステップS104に進み、バッテリ残量が閾値より大きい場合はステップS110に進む。
【0028】
次に、ステップS104で、CPU12Aは、物体検知センサ32の検知結果に基づいて対象物が検知されたか否かを判定する。対象物が検知された場合はステップS110に進み、対象物が検知されていない場合はステップS106に進む。車両の後方又は側方にある対象物の検知の有無は「車両の状態」の他の一例である。
【0029】
次に、ステップS106で、CPU12Aは、ターン検知センサ34の検知結果に基づいてターン操作が検知されたか否かを判定する。ターン操作が検知された場合はステップS110に進み、ターン操作が検知されていない場合はステップS108に進む。乗員によるターンスイッチの操作の検知の有無は「車両の状態」のさらに他の一例である。
【0030】
すなわち、バッテリ残量が閾値以下である場合であって、対象物もターン操作も検知されていない場合には、ステップS108に進む。そして、ステップS108で、CPU12Aは「省電力モード動作」を実行して、ルーチンを終了する。
【0031】
一方、バッテリ残量が閾値より大きい場合、対象物が検知された場合、及びターン操作が検知された場合には、ステップS110に進む。そして、ステップS110で、CPU12Aは「通常モード動作」を実行して、ルーチンを終了する。
【0032】
「通常モード動作」では、第1表示時間の間だけ後方映像を表示した後、表示が自動的にオフにされる。一方、「省電力モード動作」では、第1表示時間より短い第2表示時間の間だけ後方映像を表示した後、表示が自動的にオフにされる。
【0033】
省電力モードでは、さらに表示映像の画質を低下させる処理を行うことで、電力消費をさらに抑制することができる。表示映像の画質を低下させる処理としては、表示部22において表示映像の輝度を低下させる、リフレッシュレートを低下させる、撮像部20において撮像映像の解像度を低下させる、フレームレートを低下させる等の処理である。
【0034】
ここで、図4を参照して「通常モード動作」の流れについて説明する。
通常モード動作では、まず、ステップS200で、CPU12Aは、撮像部20から撮像映像を取得する。次に、ステップS202で、CPU12Aは、表示部22に表示する表示映像を生成する。次に、ステップS204で、CPU12Aは、表示部22に表示映像を表示させる。
【0035】
次に、ステップS206で、CPU12Aは、表示開始から第1表示時間が経過したか否かを判定する。第1表示時間が経過していない場合は、ステップS200に戻る。第1表示時間が経過した場合は、ルーチンを終了する。これにより、表示開始から第1表示時間が経過するまで、ステップS200~ステップS206が繰り返し行われて、映像が表示し続けられる。
【0036】
ここで、図5を参照して「省電力モード動作」の流れについて説明する。
省電力モード動作では、まず、ステップS300で、CPU12Aは、撮像部20から撮像映像を取得する。次に、ステップS302で、CPU12Aは、表示部22に表示する表示映像を生成する。次に、ステップS304で、CPU12Aは、表示部22に表示映像を表示させる。省電力モードでは、図6に示すように、省電力モードであることを示す「省電力」等のマーク52や、映像の表示がオフされるまでの残り時間等の情報54を、映像50に重畳表示してもよい。
【0037】
次に、ステップS306で、CPU12Aは、対象物が検知されたか否かを判定する。対象物が検知された場合は、記号Aに従って図3のステップS110に進み、対象物が検知されていない場合はステップS308に進む。次に、ステップS308で、CPU12Aは、ターン操作が検知されたか否かを判定する。ターン操作が検知された場合は、記号Aに従って図3のステップS110に進み、ターン操作が検知されていない場合はステップS310に進む。
【0038】
次に、ステップS310で、CPU12Aは、表示開始から第2表示時間が経過したか否かを判定する。第2表示時間が経過していない場合は、ステップS300に戻る。第2表示時間が経過した場合は、ルーチンを終了する。これにより、表示開始から第2表示時間が経過するまで、ステップS300~ステップS310が繰り返し行われて、映像が表示し続けられる。
【0039】
また、第2表示時間が経過する前に、対象物又はターン操作が検知された場合には、図3のステップS110に進んで、動作モードが「通常モード動作」に戻される。例えば、通常モードへの切り替えから第1表示時間の間だけ後方映像を表示した後、表示が自動的にオフにされる。
【0040】
以上説明した通り、第1の実施形態によれば、バッテリ残量が閾値以下である場合に一定条件下で省電力モードに移行して、通常モードより映像の表示時間を短くするので、映像表示による電力消費を抑制することができる。また、映像の表示時間が短くなるものの、映像の表示は維持されるので、省電力モード移行時にただちに映像の表示を禁止する場合に比べて安全性が向上する。
【0041】
また、第1の実施形態によれば、対象物が検知された場合及びターン操作が検知された場合には、危険な状況を見逃さないように省電力モードに移行しないので、このような状況でも省電力モードに移行する場合に比べて安全性が向上する。
【0042】
また、省電力モードに移行した後で、対象物が検知された場合及びターン操作が検知された場合には、通常モードに復帰するので、安全性が向上する。省電力モードにおいても映像の表示は維持されるので、省電力モード移行時にただちに映像の表示を禁止する場合に比べて通常モードへの復帰が容易である。
【0043】
また、第1の実施形態によれば、通常モード及び省電力モードのいずれでも、映像の表示が自動的にオフにされるので、手動でオフする場合に比べると乗員の手間が軽減され、映像の消し忘れによる電力浪費を抑制することができる。
【0044】
<第2の実施形態>
第1の実施形態では「通常モード動作」時に、第1表示時間の間だけ後方映像を表示した後、表示が自動的にオフにされる例について説明したが、第2の実施形態では「通常モード動作」時に、乗員の操作により映像の表示がオフにされる。この場合、第1表示時間は無制限となる。第2の実施形態は、それ以外は、第1の実施形態と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0045】
第2の実施形態によれば、バッテリ残量が閾値以下である場合に一定条件下で省電力モードに移行して、映像の表示時時間に制限を設けることで、表示時間が無制限の通常モードより映像の表示時間(すなわち、表示可能な時間)を短くするので、映像表示による電力消費を抑制することができる。また、映像の表示時間が短くなるものの、映像の表示は維持されるので、省電力モード移行時にただちに映像の表示を禁止する場合に比べて安全性が向上する。
【0046】
また、第2の実施形態によれば、対象物が検知された場合及びターン操作が検知された場合には、危険な状況を見逃さないように省電力モードに移行しないので、このような状況でも省電力モードに移行する場合に比べて安全性が向上する。
【0047】
また、省電力モードに移行した後で、対象物が検知された場合及びターン操作が検知された場合には、通常モードに復帰するので、安全性が向上する。省電力モードにおいても映像の表示は維持されるので、省電力モード移行時にただちに映像の表示を禁止する場合に比べて通常モードへの復帰が容易である。
【0048】
また、第2の実施形態によれば、通常モードでは、映像の表示を自動的にオフする場合に比べて乗員の意向が尊重される。省電力モードでは、映像の表示が自動的にオフにされるので、手動でオフする場合に比べると乗員の手間が軽減され、映像の消し忘れによる電力浪費を抑制することができる。
【0049】
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、閾値を予め定めた固定値としたが、第3の実施形態では、ナビゲーションシステムと連動して閾値を設定する例について説明する。また、第3の実施形態では、動作モードは、通常モード、第1省電力モード、及び第2省電力モードの3つとする。第2省電力モードでは、第1省電力モードよりもさらに省電力化が図られる。
【0050】
表示制御システムの構成は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0051】
(表示制御プログラム)
次に、第3の実施形態に係る「表示制御プログラム」について説明する。
図7は本開示の第3の実施形態に係る表示制御動作の流れの一例を示すフローチャートである。「表示制御プログラム」は、制御部12のCPU12Aによって実行される。「表示制御プログラム」は、操作部24の操作により、乗員から映像の表示をオンにする指示が行われた場合に開始される。
【0052】
まず、ステップS400で、CPU12Aは、バッテリ残量検知部16からバッテリ残量を取得する。ステップS402で、CPU12Aは、ナビゲーション情報に基づいてバッテリ残量に対する閾値を設定する「閾値設定処理」を実行する。
【0053】
ここで、図8を参照して「閾値設定処理」の流れについて説明する。
まず、ステップS500で、CPU12Aは、現在のバッテリ残量から航続可能距離を算出する。航続可能距離は、現在のバッテリ残量で走行可能な距離である。例えば、電気自動車の航続可能距離は、バッテリ残量に電費(1kWあたりの走行距離)を掛けたものである。
【0054】
次に、ステップS502で、CPU12Aは、ナビゲーションシステム36から目的地までの距離を取得する。ここで、目的地は、最終目的地の外に、ガソリンスタンドや充電スポットとしてもよい。次に、ステップS504で、バッテリ残量に対する第1閾値及び第2閾値を設定して、ルーチンを終了する。第1閾値及び第2閾値は、予め定めた算定基準に従い、目的地までの距離及び航続可能距離に基づいて算出される。
【0055】
例えば、目的地設定時の目的地までの距離が30km、現在のバッテリ残量での航続可能距離が25kmである場合、電力消費を抑制しなければ目的地まで辿り着けない可能性が高い。したがって、例えば、第1閾値を航続可能距離に換算して25kmとなるバッテリ残量とし、第2閾値を航続可能距離に換算して10kmとなるバッテリ残量として、即時に省電力モードに移行する。この場合、目的地設定時に即座に第1省電力モードに移行し、目的地に向かって15km進んだところで第2省電力モードに移行することになる。
【0056】
また、例えば、目的地設定時の目的地までの距離が30km、現在のバッテリ残量での航続可能距離が30kmである場合、バッテリを浪費すると目的地まで辿り着けない可能性がある。したがって、例えば、第1閾値を航続可能距離に換算して15kmとなるバッテリ残量とし、第2閾値を航続可能距離に換算して5kmとなるバッテリ残量として、早めに省電力モードに移行する。この場合、目的地に向かって15km進んだところで第1省電力モードに移行し、目的地に向かって25km進んだところで第2省電力モードに移行することになる。
【0057】
また、例えば、目的地設定時の目的地までの距離が30km、現在のバッテリ残量での航続可能距離が45kmである場合、電力消費を抑制する必要はほとんどない。したがって、例えば、第1閾値を航続可能距離に換算して15kmとなるバッテリ残量とし、第2閾値を航続可能距離に換算して5kmとなるバッテリ残量として、目的地まで通常モードで走行できるようにする。
【0058】
図7の説明に戻る。次に、ステップS404で、CPU12Aは、バッテリ残量が第1閾値以下か否かを判定する。バッテリ残量が第1閾値以下の場合はステップS406に進み、バッテリ残量が第1閾値より大きい場合はステップS412に進む。
【0059】
次に、ステップS406で、CPU12Aは、対象物が検知されたか否かを判定する。対象物が検知された場合はステップS412に進み、対象物が検知されていない場合はステップS408に進む。次に、ステップS408で、CPU12Aは、ターン操作が検知されたか否かを判定する。ターン操作が検知された場合はステップS412に進み、ターン操作が検知されていない場合はステップS410に進む。
【0060】
次に、ステップS410で、CPU12Aは、バッテリ残量が第2閾値以下か否かを判定する。バッテリ残量が第2閾値以下の場合はステップS416に進み、バッテリ残量が第2閾値より大きい場合はステップS414に進む。
【0061】
すなわち、バッテリ残量が第1閾値以下でかつ第2閾値より大きい場合であって、対象物もターン操作も検知されていない場合には、ステップS414に進む。そして、ステップS414で、CPU12Aは「第1省電力モード動作」を実行して、ルーチンを終了する。
【0062】
バッテリ残量が第2閾値以下である場合であって、対象物もターン操作も検知されていない場合には、ステップS416に進む。そして、ステップS416で、CPU12Aは「第2省電力モード動作」を実行して、ルーチンを終了する。
【0063】
一方、バッテリ残量が第1閾値より大きい場合、対象物が検知された場合、及びターン操作が検知された場合には、ステップS412に進む。そして、ステップS412で、CPU12Aは「通常モード動作」を実行して、ルーチンを終了する。
【0064】
「通常モード動作」では、第1表示時間の間だけ後方映像を表示した後、表示が自動的にオフにされる。「第1省電力モード動作」では、第1表示時間より短い第2表示時間の間だけ後方映像を表示した後、表示が自動的にオフにされる。「第2省電力モード動作」では、第2表示時間より短い第3表示時間の間だけ後方映像を表示した後、表示が自動的にオフにされる。
【0065】
映像の表示時間は、図9に示すようなバッテリ残量と表示時間との関係に基づいて決めてもよい。図9に示す関係では、バッテリ残量が減少するほど表示時間が短くなる。このようにバッテリ残量と表示時間とがリニアな関係を有する場合、第1閾値、第2閾値のバッテリ残量に応じて、第2表示時間、第3表示時間を決定してもよい。
【0066】
「通常モード動作」の流れは、図4に示す第1の実施形態の「通常モード動作」の流れと同様である。「第1省電力モード動作」の流れは、記号Aを記号Bに読み替える以外は、図5に示す第1の実施形態の「省電力モード動作」の流れと同様である。
【0067】
ここで、図10を参照して「第2省電力モード動作」の流れについて説明する。
第2省電力モードでは、まず、ステップS602で、CPU12Aは、撮像部20から撮像映像を取得する。次に、ステップS604で、CPU12Aは、表示部22に表示する表示映像を生成する。次に、ステップS606で、CPU12Aは、表示部22に表示映像を表示させる。
【0068】
第2省電力モードでは、図11に示すように、第2省電力モードであることを示すマーク56や、目的地までの距離や航続可能距離等のナビゲーション情報58を、映像50に重畳表示してもよい。ここでは、マーク56の一例として「超省電力」が表示されている。
【0069】
次に、ステップS608で、CPU12Aは、対象物が検知されたか否かを判定する。対象物が検知された場合は、記号Bに従って図7のステップS412に進み、対象物が検知されていない場合はステップS610に進む。次に、ステップS610で、CPU12Aは、ターン操作が検知されたか否かを判定する。ターン操作が検知された場合は、記号Bに従って図7のステップS412に進み、ターン操作が検知されていない場合はステップS612に進む。
【0070】
次に、ステップS612で、CPU12Aは、表示開始から第3表示時間が経過したか否かを判定する。第3表示時間が経過していない場合は、ステップS602に戻る。第3表示時間が経過した場合は、ルーチンを終了する。これにより、表示開始から第3表示時間が経過するまで、ステップS602~ステップS612が繰り返し行われて、映像が表示し続けられる。また、第3表示時間が経過する前に、対象物又はターン操作が検知された場合には、図7のステップS412に進んで、動作モードが「通常モード動作」に戻される。
【0071】
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第3の実施形態によれば、「第1省電力モード」より映像の表示時間が短い「第2省電力モード」が導入されているので、第1の実施形態よりもさらに電力消費を抑制することができる。また、閾値が、固定値ではなくナビゲーションシステムに連動して設定されるので、電力消費を計画的に抑制して、設定された目的地まで辿り着けることを保証することができる。
【0072】
(変形例)
なお、「第1省電力モード」及び「第2省電力モード」では、映像の表示時間を変更しているが、さらに追加の処理又は代替の処理を行うこともできる。例えば、第1の実施形態と同様に、映像の表示時間を短くすることに加えて、表示映像の輝度を低下させる等、表示映像の画質を低下させる処理を行ってもよい。これらの処理により、さらに電力消費を抑制することができる。
【0073】
また、第2省電力モードでは、表示部22に電力を供給するバッテリを、補機バッテリ18から予備バッテリ(図示せず)に切り替えてもよい。予備バッテリは、例えば、表示部22を構成する表示装置に内蔵されたバッテリ等、バッテリ14から独立したバッテリである。この場合、図10に点線で図示するように、「第2省電力モード動作」では、ステップS602の前に、予備バッテリに切り替えるステップS600を挿入する。これにより、表示部22への電力の供給を確保することができると共に、バッテリ14の電力消費をさらに抑制することができる。
【0074】
また、第2省電力モードでは、映像の表示を禁止してもよい。この場合、表示部22には、図12に示す画面60を表示する。例えば、この画面60には、第2省電力モードであることを示す「超省電力」等のマーク62や、「映像は表示することができません。」等のメッセージ64を重畳表示してもよい。マーク62は、「表示禁止」等のマークでもよい。第2省電力モードでは省電力の要請が大きいことに応えて映像の表示を禁止することにより、バッテリ14の電力消費をさらに抑制することができる。
【0075】
<第4の実施形態>
第4の実施形態では、動作モードは、通常モード、第1省電力モード、及び第2省電力モードの3つとし、第1省電力モードで予備バッテリへの切り替えを行い、予備バッテリのバッテリ残量が減少すると第2省電力モードに移行する。また、閾値は、予め定めた固定値とする。
【0076】
表示制御システムの構成は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0077】
(表示制御プログラム)
次に、第4の実施形態に係る「表示制御プログラム」について説明する。
図13は本開示の第4の実施形態に係る表示制御動作の流れの一例を示すフローチャートである。「表示制御プログラム」は、制御部12のCPU12Aによって実行される。「表示制御プログラム」は、操作部24の操作により、乗員から映像の表示をオンにする指示が行われた場合に開始される。
【0078】
まず、ステップS700で、CPU12Aは、バッテリ残量検知部16からバッテリ残量を取得する。次に、ステップS702で、CPU12Aは、バッテリ残量が第1閾値以下か否かを判定する。バッテリ残量が第1閾値以下の場合はステップS704に進み、バッテリ残量が第1閾値より大きい場合はステップS714に進む。
【0079】
次に、ステップS704で、CPU12Aは、対象物が検知されたか否かを判定する。対象物が検知された場合はステップS714に進み、対象物が検知されていない場合はステップS706に進む。次に、ステップS706で、CPU12Aは、ターン操作が検知されたか否かを判定する。ターン操作が検知された場合はステップS714に進み、ターン操作が検知されていない場合はステップS708に進む。
【0080】
次に、ステップS708で、CPU12Aは、予備バッテリを使用中か否かを判定する。予備バッテリを使用中の場合はステップS712に進み、予備バッテリを使用中ではない場合はステップS710に進む。続くステップS710で、表示部22に電力を供給するバッテリを、補機バッテリ18から予備バッテリに切り替える。
【0081】
次に、ステップS712で、CPU12Aは、表示部22から予備バッテリのバッテリ残量を取得し、予備バッテリのバッテリ残量が第3閾値以下か否かを判定する。バッテリ残量が第3閾値以下の場合はステップS718に進み、バッテリ残量が第3閾値より大きい場合はステップS716に進む。
【0082】
すなわち、バッテリ残量が第1閾値以下でかつ予備バッテリの使用中ではない場合(すなわち、通常モードから第1省電力モードに移行する場合)であって、対象物もターン操作も検知されていない場合には、ステップS716に進む。また、予備バッテリの使用中でかつ予備バッテリのバッテリ残量が第3閾値より大きい場合であって、対象物もターン操作も検知されていない場合にも、ステップS716に進む。そして、ステップS716で、CPU12Aは「第1省電力モード動作」を実行して、ルーチンを終了する。
【0083】
予備バッテリの使用中でかつ予備バッテリのバッテリ残量が第3閾値以下である場合であって、対象物もターン操作も検知されていない場合は、ステップS718に進む。そして、ステップS718で、CPU12Aは「第2省電力モード動作」を実行して、ルーチンを終了する。
【0084】
一方、バッテリ残量が第1閾値より大きい場合、対象物が検知された場合、及びターン操作が検知された場合には、ステップS714に進む。そして、ステップS714で、CPU12Aは「通常モード動作」を実行して、ルーチンを終了する。
【0085】
「通常モード動作」では、第1表示時間の間だけ後方映像を表示した後、表示が自動的にオフにされる。「第1省電力モード動作」では、予備バッテリを使用すると共に、第1表示時間より短い第2表示時間の間だけ後方映像を表示した後、表示が自動的にオフにされる。「第2省電力モード動作」では、予備バッテリを使用すると共に、第2表示時間より短い第3表示時間の間だけ後方映像を表示した後、表示が自動的にオフにされる。
【0086】
「通常モード動作」の流れは、図4に示す第1の実施形態の「通常モード動作」の流れと同様である。「第1省電力モード動作」の流れは、記号Aを記号Cに読み替える以外は、図5に示す第1の実施形態の「省電力モード動作」の流れと同様である。「第2省電力モード動作」の流れは、記号Bを記号Cに読み替え、ステップS600を省略する以外は、図10に示す第3の実施形態の「第2省電力モード動作」の流れと同様である。
【0087】
第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第4の実施形態によれば、「第1省電力モード」より映像の表示時間が短い「第2省電力モード」が導入されているので、第1の実施形態よりもさらに電力消費を抑制することができる。また、「第1省電力モード」及び「第2省電力モード」では、予備バッテリを使用することにより、表示装置への電力の供給を確保することができると共に、バッテリの電力消費をさらに抑制することができる。
【0088】
なお、「第1省電力モード」及び「第2省電力モード」では、映像の表示時間を変更しているが、第3の実施形態と同様に、さらに追加の処理又は代替の処理を行うこともできる。例えば、映像の表示時間を短くすることに加えて、表示映像の輝度を低下させる等、表示映像の画質を低下させる処理を行ってもよい。また、省電力化の要請が大きいことに応えて、第2省電力モードでは映像の表示を禁止してもよい。
【0089】
<変形例>
上記実施形態で説明した表示制御装置及び表示制御システムの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよいことは言うまでもない。
【0090】
例えば、上記の実施形態では、車両状態として取得した、バッテリ残量、対象物検知の有無、及びターン操作の有無の組み合わせに基づいてモード判定を行ったが、車両状態の種類、モード判定の方法はこれには限定されない。例えば、バッテリ残量、航続可能距離、対象物検知の有無、及びターン操作の有無の各々に基づいてモード判定を行ってもよい。
【0091】
例えば、バッテリ残量が閾値以下か否かで、通常モードと省電力モードを切り分けてもよいし、航続可能距離が閾値以下か否かで、通常モードと省電力モードを切り分けてもよい。また、対象物又はターン操作を検知している場合は通常モードとし、対象物又はターン操作を検知していない場合は省電力モードとしてもよい。
【0092】
また、バッテリ残量、航続可能距離、対象物検知の有無、及びターン操作の有無の任意の組合せに基づいてモード判定を行ってもよい。例えば、航続可能距離が閾値以下であっても、対象物又はターン操作が検知されている場合は、省電力モードではなく通常モードとしてもよい。
【0093】
また、第1、第2、第4の実施形態では、閾値を固定値とし、第3の実施形態では、ナビゲーションシステムと連動して閾値を設定する例について説明したが、電費は時間帯や天候によって変動するので、閾値を、時間帯毎、天候毎に設定してもよい。
【0094】
補機への電力供給は、電気自動車のバッテリ残量だけではなく、他の種類の車両の駆動エネルギー残量にも影響を及ぼす。したがって、本発明は、電気自動車だけではなく、ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車、水素電池を備える燃料電池車、補助バッテリを備える自転車、モータサイクル等の二輪車にも適用することができる。なお、バッテリで駆動されない車両については、車両の種類に応じた駆動エネルギー残量を「車両の状態」とすればよい。
【0095】
[付記]なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
本開示の態様1は、撮像部で撮像された車両の周囲環境の映像を表示する表示部を制御する表示制御装置であって、前記車両の状態を取得する取得部と、前記取得部で取得された前記車両の状態が予め定めた条件を満たす場合に、前記表示部の動作モードを、通常モードから前記通常モードより前記映像の表示時間が短い省電力モードに切り替える制御を行う表示制御部と、を備える表示制御装置である。
本開示の態様2は、前記表示制御部は、前記通常モードでは、前記映像を第1表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行い、前記省電力モードでは、前記映像を前記第1表示時間より短い第2表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行う、態様1に記載の表示制御装置である。
本開示の態様3は、前記表示制御部は、前記通常モードでは、前記映像を乗員からの指示に応じてオフにする制御を行い、前記省電力モードでは、前記映像を無制限となる第1表示時間より短い第2表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行う、態様1に記載の表示制御装置である。
本開示の態様4は、前記取得部は、前記車両の状態として、車両の後方又は側方にある対象物の検知の有無及び乗員によるターンスイッチの操作の検知の有無を取得し、
前記表示制御部は、車両の後方又は側方にある対象物が検知された場合及び乗員によるターンスイッチの操作が検知された場合の少なくとも一方に該当する場合には、前記表示部の動作モードを前記通常モードとする、態様1から態様3までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様5は、前記表示制御部は、前記省電力モードでは、前記表示部の表示映像の輝度を低下させる処理、前記表示部のリフレッシュレートを低下させる処理、前記撮像部の撮像映像の解像度を低下させる処理、及び前記撮像部のフレームレートを低下させる処理の少なくとも1つをさらに行う、態様1から態様4までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様6は、前記表示制御部は、前記省電力モードでは、前記表示部に表示される映像に前記省電力モードであることを示すマークを重畳表示する、態様1から態様5までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様7は、前記取得部は、前記車両の状態として、前記車両を駆動する駆動部に電力を供給する主バッテリのバッテリ残量を取得し、前記表示制御部は、前記バッテリ残量が閾値以下の場合に、前記表示部の動作モードを、通常モードから前記通常モードより前記映像の表示時間が短い省電力モードに切り替える制御を行う、態様1から態様6までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様8は、前記表示制御部は、前記省電力モードでは、前記表示部に電力を供給するバッテリを、前記主バッテリから電力が供給される補機バッテリから、前記主バッテリとは独立した予備バッテリに変更する、態様7に記載の表示制御装置である。
本開示の態様9は、前記表示制御部は、前記主バッテリのバッテリ残量の閾値を、ナビゲーション情報に基づいて設定する、態様7又は態様8に記載の表示制御装置である。
本開示の態様10は、前記ナビゲーション情報は、乗員から入力された目的地に基づいて算出された前記目的地までの距離を含む、態様9に記載の表示制御装置である。
本開示の態様11は、前記車両の状態は、前記車両を駆動する駆動部に電力を供給する主バッテリのバッテリ残量、前記バッテリ残量に応じた航続可能距離、前記車両の後方又は側方にある対象物の検知の有無、及び乗員によるターンスイッチの操作の検知の有無の少なくとも1つである、態様1から態様10までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様12は、撮像部で撮像された車両の周囲環境の映像を表示する表示部を制御する表示制御装置であって、前記車両の状態を取得する取得部と、前記取得部で取得された前記車両の状態が予め定めた第1条件を満たす場合に、前記表示部の動作モードを、通常モードから前記通常モードより前記映像の表示時間が短い第1省電力モードに切り替える制御を行い、前記取得部で取得された前記車両の状態が予め定めた第2条件を満たす場合に、前記表示部の動作モードを、前記第1省電力モードから前記第1省電力モードより前記映像の表示時間が短い第2省電力モードに切り替える制御を行う、表示制御部と、を備える表示制御装置である。
本開示の態様13は、前記表示制御部は、前記通常モードでは、前記映像を第1表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行い、前記第1省電力モードでは、前記映像を前記第1表示時間より短い第2表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行い、前記第2省電力モードでは、前記映像を前記第2表示時間より短い第3表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行う、態様12に記載の表示制御装置である。
本開示の態様14は、前記表示制御部は、前記通常モードでは、前記映像を乗員からの指示に応じてオフにする制御を行い、前記第1省電力モードでは、前記映像を無制限となる第1表示時間より短い第2表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行い、前記第2省電力モードでは、前記映像を前記第2表示時間より短い第3表示時間の間表示した後、前記映像の表示をオフにする制御を行う、態様12に記載の表示制御装置である。
本開示の態様15は、前記取得部は、前記車両の状態として、車両の後方又は側方にある対象物の検知の有無及び乗員によるターンスイッチの操作の検知の有無を取得し、前記表示制御部は、車両の後方又は側方にある対象物が検知された場合及び乗員によるターンスイッチの操作が検知された場合の少なくとも一方に該当する場合には、前記表示部の動作モードを前記通常モードとする、態様12から態様14までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様16は、前記表示制御部は、前記第1省電力モード及び前記第2省電力モードでは、前記表示部の表示映像の輝度を低下させる処理、前記表示部のリフレッシュレートを低下させる処理、前記撮像部の撮像映像の解像度を低下させる処理、及び前記撮像部のフレームレートを低下させる処理の少なくとも1つをさらに行う、態様12から態様15までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様17は、前記表示制御部は、前記第1省電力モードでは、前記表示部に表示される映像に前記第1省電力モードであることを示すマークを重畳表示し、前記第2省電力モードでは、前記表示部に表示される映像に前記第2省電力モードであることを示すマークを重畳表示する、態様12から態様16までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様18は、前記取得部は、前記車両の状態として、前記車両を駆動する駆動部に電力を供給する主バッテリのバッテリ残量を取得し、前記予め定めた第1条件が、前記主バッテリのバッテリ残量が、第1閾値以下であることである、態様12から態様17までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様19は、前記予め定めた第2条件が、前記主バッテリのバッテリ残量が、前記第1閾値より小さい第2閾値以下であることである、態様18に記載の表示制御装置である。
本開示の態様20は、前記表示制御部は、前記第1閾値及び前記第2閾値を、ナビゲーション情報に基づいて設定する、態様19に記載の表示制御装置である。
本開示の態様21は、前記ナビゲーション情報は、乗員から入力された目的地に基づいて算出された目的地までの距離を含む、態様20に記載の表示制御装置である。
本開示の態様22は、前記表示制御部は、前記第1省電力モード及び前記第2省電力モードの少なくとも一方では、前記表示部に電力を供給するバッテリを、前記主バッテリから電力が供給される補機バッテリから、前記主バッテリとは独立した予備バッテリに変更する、態様18から態様21までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様23は、前記第1省電力モードで前記表示部に電力を供給するバッテリを前記予備バッテリに変更する場合、前記取得部は、前記車両の状態として、前記予備バッテリのバッテリ残量を取得し、前記予め定めた第2条件は、前記予備バッテリのバッテリ残量が第3閾値以下であることである、態様22に記載の表示制御装置である。
本開示の態様24は、前記表示制御部は、前記第2省電力モードでは、前記表示部への映像の表示を禁止する、態様12から態様23までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様25は、前記表示制御部は、前記第2省電力モードでは、前記表示部に映像の表示が禁止されていることを示すマーク又は情報を表示する、態様24に記載の表示制御装置である。
本開示の態様26は、前記車両の状態は、前記車両を駆動する駆動部に電力を供給する主バッテリのバッテリ残量、前記バッテリ残量に応じた航続可能距離、前記車両の後方又は側方にある対象物の検知の有無、及び乗員によるターンスイッチの操作の検知の有無の少なくとも1つである、態様12から態様25までのいずれか1項に記載の表示制御装置である。
本開示の態様27は、撮像部で撮像された車両の周囲環境の映像を表示する表示部と、態様1から態様26までのいずれか1項に記載の表示制御装置と、を備える表示制御システムである。
【符号の説明】
【0096】
10 表示制御システム
12 制御部
14 バッテリ
16 バッテリ残量検知部
18 補機バッテリ
20 撮像部
22 表示部
24 操作部
26 CMS用補機
28 通信部
30 記憶部
32 物体検知センサ
34 ターン検知センサ
36 ナビゲーションシステム
50 映像
52 マーク
54 情報
56 マーク
58 ナビゲーション情報
60 画面
62 マーク
64 メッセージ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13