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特開2024-151683仮足場取付具および仮足場取り付け方法
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  • 特開-仮足場取付具および仮足場取り付け方法 図1
  • 特開-仮足場取付具および仮足場取り付け方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151683
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】仮足場取付具および仮足場取り付け方法
(51)【国際特許分類】
   E01D 21/00 20060101AFI20241018BHJP
   E04G 3/24 20060101ALI20241018BHJP
   E04G 3/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
E01D21/00 A
E04G3/24 302H
E04G3/00 E
E04G3/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065230
(22)【出願日】2023-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】512064619
【氏名又は名称】株式会社オトワコーエイ
(71)【出願人】
【識別番号】512256454
【氏名又は名称】KSコンサルタント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095577
【弁理士】
【氏名又は名称】小西 富雅
(74)【代理人】
【識別番号】100100424
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 知公
(74)【代理人】
【識別番号】100130096
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一総
(72)【発明者】
【氏名】小島 一彦
(72)【発明者】
【氏名】北岡 茂樹
【テーマコード(参考)】
2D059
【Fターム(参考)】
2D059DD12
2D059GG55
(57)【要約】
【課題】コンパクトで簡素な構造を有し、確実かつ安全に取り付けられる仮足場取付具を提供する。
【解決手段】鋼管若しくはH形鋼からなる支柱の上端に取付けられる仮足場取付具であって、支柱の上端に載置される水平材、支柱を挟むように、水平材から垂下される一対の垂直材、垂直材の少なくとも一方の下端側に取付けられる足場支持材、及び垂直材を支柱に連結する連結材を備える。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼管若しくはH形鋼からなる支柱の上端に取付けられる仮足場取付具であって、
前記支柱の上端に載置される水平材、
前記支柱を挟むように、前記水平材から垂下される一対の垂直材、
前記垂直材の少なくとも一方の下端側に取付けられる足場支持材、及び
前記垂直材を前記支柱に連結する連結材を備える、仮足場取付具。
【請求項2】
前記連結材は、前記支柱を挟むように、前記足場支持材の同じ側に配置される第一連結バーと反対側に配置される第二連結バーとを備え、前記第一連結バーと前記第二連結バーは異なる高さで配置される、請求項1に記載の仮足場取付具。
【請求項3】
前記第一連結バーが前記第二連結バーより下側に配置される、請求項2に記載の仮足場取付具。
【請求項4】
前記垂直材は前記支柱より細幅で、前記連結バーは、前記垂直材より突設されたリテーナへ着脱可能に取付けられる、請求項3に記載の仮足場取付具。
【請求項5】
前記水平材の下面には前記支柱の上端へ嵌合する嵌合部が突設され、その上面には被掛止部が突設されている、請求項1~4のいずれか記載の仮足場取付具。
【請求項6】
鋼管若しくはH形鋼からなる支柱の上端側に足場を取付ける足場取付け方法であって、
請求項1に記載の仮足場取付具をクレーンで吊り上げて、前記支柱の上端に取付けるステップ、
前記支柱に取付けられた前記仮足場取付具の前記水平材へ構台から仮橋をかけ渡すステップ、及び
前記支柱に取付けられた前記仮足場取付具の前記足場支持材へクレーンで吊り上げた足場を載置するステップ、を含む仮足場取付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
高架橋の建設に使用される仮足場取付具およびその仮足場取付具を使用した仮足場取り付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高架橋の建設において、橋脚の他に複数の仮受け台を設け、端の仮受け台から順に架設桁を移動式クレーンで吊り上げて架設する。仮受け台には、作業者が橋梁の上部構造を施工するための作業台が必要であり、作業台として特許文献1の例を挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-189824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、仮受け台は、櫓状に組み立てられたものであり、仮足場取付具も大掛かりなものであるため、コンパクトで簡素な構造を有し、確実かつ安全に取り付けられる仮足場取付具の開発が望まれた。
【0005】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、コンパクトで簡素な構造を有し、確実かつ安全に取り付けられる仮足場取付具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一の態様の仮足場取付具によれば、鋼管若しくはH形鋼からなる支柱の上端に取付けられる仮足場取付具であって、前記支柱の上端に載置される水平材、前記支柱を挟むように、前記水平材から垂下される一対の垂直材、前記垂直材の少なくとも一方の下端側に取付けられる足場支持材、及び前記垂直材を前記支柱に連結する連結材を備える。
【0007】
これによれば、支柱の上端に水平材を載置するだけで、仮足場を支持する足場支持材が作業者を搭載する適切な位置に位置決めされ、連結材によって支柱に連結される。このような簡素な構造で、確実かつ安全に取り付けることができる。
【0008】
本発明の第二の態様の仮足場取付具によれば、第一の態様の仮足場取付具において、前記連結材は、前記支柱を挟むように、前記一対の垂直材へ着脱可能に掛け渡される一対の連結バーを備え、前記足場支持材の同じ側に配置される第一連結バーが、反対側に配置される第二連結バーより下側に配置される。
【0009】
これによれば、第一連結バーと第二連結バーとは、上下方向の位置をずらすことによって、支柱を挿入するための開口が広くなって、作業が容易となる(第ニの態様)。その際、作業者や仮足場による荷重は、水平材を支点(回転中心)とする回転力が足場支持材が設けられた側から働く。
【0010】
この力は主に第一連結バーに負荷されるが、第一連結バーの方を、支点からの距離が第二連結バーよりも遠くなるように、下側にずらすことで、小さな力で大きな力のモーメントを生じさせる(第三の態様)。これによって、第一連結バーを第二連結バーよりも剛性の高いもので作成する必要がなく、部品の共通化が図れ、製造コストを抑えることができる。
【0011】
本発明の第四の態様の仮足場取付具によれば、第二の態様の仮足場取付具において、前記垂直材は前記支柱より細幅で、前記連結バーは、前記垂直材より突設されたリテーナへ着脱可能に取付けられる。
【0012】
これによれば、垂直材は支柱より細幅で軽量化が図られ、連結バーは、垂直材をリテーナを介して容易かつ迅速に支柱に連結することができる。
【0013】
本発明の第五の態様の仮足場取付具によれば、第四の態様の仮足場取付具において、前記水平材の下面には前記支柱の上端へ嵌合する嵌合部が突設され、その上面には被掛止部が突設されている。
【0014】
これによれば、被掛止部をクレーン等で掛止して、水平材の嵌合部を支柱の上端に嵌合させることで、容易かつ迅速に仮足場取付具を支柱に設けることができる。
【0015】
本発明の第六の態様の仮足場取り付け方法によれば、鋼管若しくはH形鋼からなる支柱の上端側に仮足場を取付ける仮足場取付け方法であって、第一の態様の仮足場取付具をクレーンで吊り上げて、前記支柱の上端に取付けるステップ、前記支柱に取付けられた前記仮足場取付具の前記水平材へ構台から仮橋をかけ渡すステップ、及び前記支柱に取付けられた前記仮足場取付具の前記足場支持材へクレーンで吊り上げた仮足場を載置するステップ、を含む。
【0016】
これによれば、支柱の上端に水平材を載置するだけで、仮足場を支持する足場支持材が作業者を搭載する適切な位置に位置決めされ、連結材によって支柱に連結される。このような簡素な構造で、確実かつ安全に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の仮足場取付具を使用した橋梁建設の実施形態を示す概要図である。
図2】仮足場取付具を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(実施形態)
本件発明にかかる仮足場取付具1を使用した橋梁の建設における仮足場の取付の実施形態を図1および図2に基づいて以下に説明する。
なお、構造物がある場合に、その構造物に仮想の中心線を考え、その中心線に近い側を「内側」、遠い側を「外側」というものとする。
【0019】
実施形態における仮足場取付具1は、例えば、既に設けられた構台Gまたは橋脚から、さらに橋桁を延ばしてゆく場合に使用される仮受け台(仮受け支柱TS)での作業を行うための仮足場TFを保持する仮足場取付具1である。なお、仮受け支柱TSは、支柱に相当する。
【0020】
図1に示すように、図略の自走式クレーンにより、橋桁を架け渡すための基礎となる仮橋TBを吊り下げ、構台Gと仮受け支柱TSとの間で横架している。
仮受け支柱TSの上端部には、仮足場取付具1が設けられ、仮足場取付具1に保持された仮足場TFには、作業者Wが作業しているところを示している。
仮足場取付具1は、図2に示すように、水平材2と、垂直材3と、足場支持材4と、連結材5とを備えている。
【0021】
(水平材)
水平材2は、例えばH形鋼で形成され、ウエブ2aを鉛直方向に立設して、水平材2全体が水平方向に所定長さで延在するように形成されている。水平材2の長さは、仮足場取付具1が取り付けられる仮受け支柱TSの横幅に応じて設定される。
【0022】
水平材2には、嵌合部21と、被掛止部22と、組付け孔23が設けられている。嵌合部21は、例えば、下端が円弧状に形成された板状に形成され、下フランジ2cの下面に下方に向かって突設されている。嵌合部21は、水平材2の延在する方向に沿って二つ並べて形成され、例えば、仮受け支柱TSがH形鋼である場合、二つの嵌合部21a、21bの間に仮受け支柱TSのウエブを挟持するよう構成されている。
【0023】
二つの嵌合部21a、21bは、図2に示すように、突出する長さが違うように設定されている。下端部の開口を拡張するとともに長い方の嵌合部21aがガイドとなって、仮受け支柱TSの上端部への嵌合を容易にするためである。
【0024】
被掛止部22は、例えば、上端部が円弧状に設けられた板材で形成され、上フランジ2bの上面に上方に向かって突設されている。被掛止部22の上部には掛止穴22aが貫設され、掛止穴22aには図略のクレーンの吊り上げ爪が掛止される。
【0025】
組付け孔23は、後述する足場支持材4側の下フランジ2cに、水平材2の延在方向に二つずつ組として並べて二組、足場支持材4の反対側の下フランジ2cに、二組、合計四組設けられている。組付け孔23には後述するボルトBが遊嵌する。下フランジ2cの同じ側の二組の組付け孔23の間の距離は、仮足場取付具1が取り付けられる仮受け支柱TSの幅に対応して設定される。
【0026】
(垂直材)
垂直材3は、例えばH形鋼で垂直方向に沿って延在するように形成され、上端部に板状の取付金具31が溶接等で水平に組付けられている。
取付金具31には四つの貫通孔32と各貫通孔32に同心となったナットNが取付金具31の裏面にそれぞれ固定されている。各貫通孔32は、水平材2の組付け孔23にそれぞれ対向している。
【0027】
垂直材3は、水平材2に対して垂直方向に、一対互いに平行に組付けられる。垂直材3の下端には、後述する足場支持材4が水平方向に沿って延在するように設けられる。
【0028】
(足場支持材)
足場支持材4は、例えばH形鋼より形成され、各垂直材3の下端に上フランジ4bの一方の端部において、溶接等でそれぞれ固定されている。足場支持材4は、水平材2を含む垂直面に対して直角に突出するように設けられている。上フランジ4bの他方の端部には、ストッパ41が設けられている。ストッパ41は、例えば鉄製で上方に突出する三角形状に形成され、上フランジ4bの上面に溶接等で固着されている。ストッパ41と垂直材3との間で、足場支持材4に載置された仮足場TFを確実に保持する。
【0029】
また、垂直材3のウエブ3aの上下方向の中間部には、足場支持材4と同じ側に水平に突出する第一リテーナ51と、足場支持材4の反対側に水平に突出する第二リテーナ52とがそれぞれ突設されている。各リテーナ51,52は、連結材5の一部を構成する。
【0030】
(連結材)
連結材5は、第一リテーナ51と、第二リテーナ52と、第一連結バー53と、第二連結バー54とを備えている。
第一リテーナ51と第二リテーナ52、第一連結バー53と第二連結バー54は、突出する方向が異なるだけで同様な構成であるので、第一リテーナ51および第一連結バー53により代表して説明する。
【0031】
第一リテーナ51は、断面縦長の板状に形成され、先端部が円弧状に形成されている。第一リテーナ51は、二つの垂直材3から足場支持材4と同じ側にそれぞれ水平に突出しており、先端部には、連結孔55がそれぞれ貫設されている。
【0032】
二つの対向する連結孔55には、第一連結バー53がその各端部を貫通させた状態で連通されている。第一連結バー53の連結孔55よりも外側の端部には、ストッパリングSRが設けられ、さらにストッパリングSRの外側にストッパピンSPが設けられている。これらによって、第一リテーナ51から第一連結バー53が抜け落ちるのを防止している。
【0033】
第一リテーナ51は、第二リテーナ52よりも、垂直材3において、高さ位置が低く設定されている。作業者Wや仮足場TFが載置された場合、水平材2を中心とした足場支持材4側からの回転力が働く。そのため、第一リテーナ51側への力が多く働くが、支点となる水平材2と第一リテーナ51との距離が、第二リテーナ52と比較して長いので、第一リテーナ51では第二リテーナ52よりも小さな力で大きな力のモーメントが働く。これによって、第一リテーナ51および第一連結バー53の剛性を、第二リテーナ52および第二連結バー54の剛性よりも大きく制作する必要なく、製造コストの削減を図ることができる。
【0034】
(仮足場取付方法)
上記のように構成された仮足場の取付方法について、図1および図2を参照して以下に説明する。
本実施形態では、仮受け支柱TSは、鋼管を使用している。
構台Gから予定される橋桁架け渡す位置に、仮受け支柱TSを立設する。仮受け支柱TSは、例えば、基礎台より立設する場合や地面に打ち込んで立設する場合がある。
次に、トラッククレーン等の自走式クレーンによって、仮足場取付具1を吊り上げて、仮受け支柱TSの上端に取付ける。
取り付ける際には、嵌合部21を仮受け支柱TSの上端開口に嵌入し、水平材2を仮足場TFが取り付けられる方向に平行に位置決めする。その際、第一連結バー53と第二連結バー54との間に仮受け支柱TSを挿入することで、仮足場取付具1を安定させる。
次に、クレーンにより、仮橋TBを構台Gから仮受け支柱TSに取り付けられた仮足場取付具1の水平材2へ架け渡す。
次に、仮足場TFをクレーンで吊り上げて、仮足場取付具1の足場支持材4に載置する。
次に、作業者Wが構台Gから仮足場TFに移動して必要な作業を行う。
【0035】
上記の記述で明らかなように、本実施形態の仮足場取付具1は、鋼管若しくはH形鋼からなる支柱(仮受け支柱TS)の上端に取付けられる仮足場取付具1であって、仮受け支柱TSの上端に載置される水平材2、仮受け支柱TSを挟むように、水平材2から垂下される一対の垂直材3、垂直材3の少なくとも一方の下端側に取付けられる足場支持材4、及び垂直材3を仮受け支柱TSに連結する連結材5を備える。
【0036】
これによれば、仮受け支柱TSの上端に水平材2を載置するだけで、仮足場TFを支持する足場支持材4が作業者Wを搭載する適切な位置に位置決めされ、連結材5によって仮受け支柱TSに連結される。このような簡素な構造で、確実かつ安全に取り付けることができる。
【0037】
また、連結材5は、仮受け支柱TSを挟むように、一対の垂直材3へ着脱可能に掛け渡される一対の連結バー53,54を備え、足場支持材4の同じ側に配置される第一連結バー53が、反対側に配置される第二連結バー54より下側に配置される。
【0038】
これによれば、第一連結バー53と第二連結バー54とは、上下方向の位置をずらすことによって、仮受け支柱TSを挿入するための開口が広くなって、作業が容易となる。その際、作業者Wや仮足場TFによる荷重は、水平材2を支点(回転中心)とする回転力が足場支持材4が設けられた側から働く。
【0039】
この力は主に第一連結バー53に負荷されるが、第一連結バー53の方を、支点からの距離が第二連結バー54よりも遠くなるように、下側にずらすことで、小さな力で大きな力のモーメントを生じさせる。これによって、第一連結バー53を第二連結バー54よりも剛性の高いもので作成する必要がなく、部品の共通化が図れ、製造コストを抑えることができる。
【0040】
また、垂直材3は、仮受け支柱TSより細幅で、連結バー53,54は、垂直材3より突設されたリテーナ51,52へ着脱可能に取付けられる。
【0041】
これによれば、垂直材3は、仮受け支柱TSより細幅で軽量化が図られ、連結バー53,54は、垂直材3をリテーナ51,52を介して容易かつ迅速に仮受け支柱TSに連結することができる。
【0042】
また、水平材2の下面には仮受け支柱TSの上端へ嵌合する嵌合部21が突設され、その上面には被掛止部22が突設されている。
【0043】
これによれば、被掛止部22をクレーン等で掛止して、水平材2の嵌合部21を仮受け支柱TSの上端に嵌合させることで、容易かつ迅速に仮足場取付具1を仮受け支柱TSに設けることができる。
【0044】
また、鋼管若しくはH形鋼からなる仮受け支柱TSの上端側に仮足場TFを取付ける仮足場取付け方法であって、仮足場取付具1をクレーンで吊り上げて、仮受け支柱TSの上端に取付けるステップ、仮受け支柱TSに取付けられた仮足場取付具1の水平材2へ構台Gから仮橋TBをかけ渡すステップ、及び仮受け支柱TSに取付けられた仮足場取付具1の足場支持材4へクレーンで吊り上げた仮足場TFを載置するステップ、を含む。
【0045】
これによれば、仮受け支柱TSの上端に水平材2を載置するだけで、仮足場TFを支持する足場支持材4が作業者Wを搭載する適切な位置に位置決めされ、連結材5によって仮受け支柱TSに連結される。このような簡素な構造で、仮足場TFを確実かつ安全に取り付けることができる。
【0046】
なお、上記実施形態において、連結材5において、第一連結バー53および第二連結バー54で、支柱に連結したが、これに限定されない。例えば、ワイヤーロープによって連結することができる。するようにしてもよい。
【0047】
また、足場支持材4は、二本の垂直材3にそれぞれ連結された二本としたが、これに限定されない。例えば、片方の垂直材のみに一本だけ連結されていてもよい。この場合、他の仮足場支持具と協働して仮足場を支持することができる。
【0048】
本発明は、上記しかつ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
【符号の説明】
【0049】
1:仮足場取付具、2:水平材、21:嵌合部、22:被掛止部、3:垂直材、4:足場支持材、5:連結材、51第一リテーナ、52:第二リテーナ、53:第一連結バー、54:第二連結バー、G:構台、TB:仮橋、TF:仮足場、TS:仮受け支柱(支柱)、W:作業者。
図1
図2