(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151717
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】見守りシステム、見守り装置、見守り方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20241018BHJP
G08B 23/00 20060101ALI20241018BHJP
G08B 21/02 20060101ALI20241018BHJP
H04M 11/04 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B23/00 530E
G08B21/02
H04M11/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065305
(22)【出願日】2023-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100131152
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【弁理士】
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100174388
【弁理士】
【氏名又は名称】龍竹 史朗
(72)【発明者】
【氏名】吉川 繁治
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5K201
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086BA01
5C086CB01
5C086CB07
5C086DA08
5C086DA14
5C086FA18
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA25
5C087BB20
5C087BB74
5C087DD03
5C087DD24
5C087EE05
5C087EE07
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087FF16
5C087FF23
5C087GG08
5C087GG17
5C087GG59
5C087GG66
5C087GG67
5C087GG83
5K201BA03
5K201BA19
5K201CA07
5K201CA08
5K201CB12
5K201CB16
5K201CC01
5K201CC02
5K201CC03
5K201CC08
5K201CC09
5K201DC02
5K201DC05
5K201DC06
5K201EA05
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED08
5K201EF03
5K201EF07
5K201EF09
(57)【要約】
【課題】見守られる人の負担を軽減することができる見守りシステム、見守り装置、見守り方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】クラウドサーバ1は、アラームを発報する警報器と、アラーム発報時期が到来する毎に、アラームを発報させ、見守られる人によりアラームを停止させるためのアラーム停止操作がなされると、アラームを停止するように警報器を制御するアラーム制御部と、見守られる人が居住する建物に設置された機器4それぞれの機器状態と機器4の周囲の環境パラメータとを示す機器情報を取得する機器情報取得部113と、アラーム発報後のアラーム停止状況と、機器情報が示す機器状態と環境パラメータと、に基づいて、見守られる人に関する警告レベルを特定し、特定した警告レベルに応じた警告メッセージを見守る人に通知するための警告情報を生成する警告通知部119と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アラームを発報する警報器と、
予め設定されたアラーム発報時期が到来する毎に、前記アラームを発報させ、見守られる人により前記アラームを停止させるためのアラーム停止操作がなされると、前記アラームを停止するように前記警報器を制御するアラーム制御部と、
前記見守られる人の拠点に設置された少なくとも1つの機器それぞれの機器状態と前記少なくとも1つの機器の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方を示す機器情報を取得する機器情報取得部と、
前記アラーム発報後の前記アラーム停止操作の状況であるアラーム停止状況と、前記機器情報が示す前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、前記見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した前記警告レベルに応じた警告メッセージを前記見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成する警告通知部と、を備える、
見守りシステム。
【請求項2】
前記アラーム停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、予め設定された複数種類の前記見守られる人に対する問い掛けメッセージを示す問い掛けメッセージ情報の中から少なくとも1つの問い掛けメッセージ情報を選出するメッセージ選出部を更に備え、
前記警告通知部は、前記アラームの停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、ともに、選出された前記問い掛けメッセージ情報に対する前記見守られる人の応答状況に基づいて、前記警告情報を生成する、
請求項1に記載の見守りシステム。
【請求項3】
前記見守られる人が所持する端末装置と、
前記問い掛けメッセージ情報を前記端末装置へ送信するメッセージ通知部と、
前記見守られる人の前記端末装置に対する応答操作に応じて前記端末装置から送信される応答情報を取得する応答取得部と、を更に備え、
前記警告通知部は、前記アラーム停止操作の有無と、前記アラーム停止操作がなされた場合の前記アラーム発報後に前記アラーム停止操作がなされるまでの時間と、前記端末装置から送信される応答情報の取得有無と、前記応答情報が取得された場合の前記問い掛けメッセージ情報の前記端末装置への送信後前記応答情報が取得されるまでの間の時間と、に基づいて、前記少なくとも1つの警告レベルを特定する、
請求項2に記載の見守りシステム。
【請求項4】
前記複数の警告レベルそれぞれにおける、前記アラームの停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、前記応答状況と、のそれぞれについての条件を設定する条件設定部を更に備える、
請求項2または3に記載の見守りシステム。
【請求項5】
予め設定された複数種類の、前記アラームの停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、前記応答状況と、のそれぞれについての条件の組み合わせを、予め設定された質問事項と前記質問事項に対する選択項目との組み合わせに対応づけて記憶する設定マスタ記憶部を更に備え、
前記条件設定部は、前記設定マスタ記憶部が記憶する前記複数種類の条件の組み合わせの中から、前記見守る人に対する前記質問事項と前記選択項目との組み合わせに対応する条件の組み合わせを特定し、特定した前記条件の組み合わせを、前記アラームの停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、前記応答状況と、のそれぞれについての条件として設定する、
請求項4に記載の見守りシステム。
【請求項6】
特定された前記警告レベルに応じて、前記少なくとも1つの機器を制御する機器制御部を更に備える、
請求項1から3のいずれか1項に記載の見守りシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの機器の制御可否を問合せるメッセージを示す制御可否問合せメッセージ情報に応じた、前記少なくとも1つの機器の制御を許可することを通知する制御許可通知情報または前記少なくとも1つの機器の制御を許可しないことを通知する制御不可通知情報を取得する制御可否通知取得部を更に備え、
前記機器制御部は、前記制御許可通知情報が取得されると、前記少なくとも1つの機器を制御し、前記制御不可通知情報が取得されると、前記少なくとも1つの機器の制御を回避する、
請求項6に記載の見守りシステム。
【請求項8】
前記見守られる人の拠点における気象条件を示す気象情報を取得する気象情報取得部を更に備え、
前記メッセージ選出部は、前記アラーム停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、ともに、取得された前記気象情報が示す気象条件に基づいて、前記少なくとも1つの問い掛けメッセージ情報を選出する、
請求項2または3に記載の見守りシステム。
【請求項9】
見守られる人の拠点に設置された少なくとも1つの機器それぞれの機器状態と前記少なくとも1つの機器の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方を示す機器情報を取得する機器情報取得部と、
アラームを発報する警報器によるアラーム発報後の、見守られる人により前記アラームを停止させるためのアラーム停止操作の状況であるアラーム停止状況と、前記機器情報が示す前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、前記見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した前記警告レベルに応じた警告メッセージを前記見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成する警告通知部と、を備える、
見守り装置。
【請求項10】
見守られる人の拠点に設置された少なくとも1つの機器それぞれの機器状態と前記少なくとも1つの機器の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方を示す機器情報を取得するステップと、
アラームを発報する警報器によるアラーム発報後の、見守られる人により前記アラームを停止させるためのアラーム停止操作の状況であるアラーム停止状況と、前記機器情報が示す前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、前記見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した前記警告レベルに応じた警告メッセージを前記見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成するステップと、を含む、
見守り方法。
【請求項11】
コンピュータを、
見守られる人の拠点に設置された少なくとも1つの機器それぞれの機器状態と前記少なくとも1つの機器の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方を示す機器情報を取得する機器情報取得部、
アラームを発報する警報器によるアラーム発報後の、見守られる人により前記アラームを停止させるためのアラーム停止操作の状況であるアラーム停止状況と、前記機器情報が示す前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、前記見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した前記警告レベルに応じた警告メッセージを前記見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成する警告通知部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、見守りシステム、見守り装置、見守り方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
見守られる人によるテレビジョン装置の操作状況、見守られる人の家屋に設置されたトイレドア開閉センサ、照度センサによる検知結果に基づいて、見守られる人の状況を判定するサーバ装置と、サーバ装置での判定結果を表示するオペレータ端末と、を備え、オペレータが、オペレータ端末を介して見守られる人を遠隔監視できる見守りシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載されたような見守りシステムでは、見守られる人が当該見守りシステムを利用することにつき負担を感じないようにすることが要請されている。
【0005】
本開示は上記事由に鑑みてなされたものであり、見守られる人の負担を軽減することができる見守りシステム、見守り装置、見守り方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係る見守りシステムは、
アラームを発報する警報器と、
予め設定されたアラーム発報時期が到来する毎に、前記アラームを発報させ、見守られる人により前記アラームを停止させるためのアラーム停止操作がなされると、前記アラームを停止するように前記警報器を制御するアラーム制御部と、
前記見守られる人の拠点に設置された少なくとも1つの機器それぞれの機器状態と前記少なくとも1つの機器の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方を示す機器情報を取得する機器情報取得部と、
前記アラーム発報後の前記アラーム停止操作の状況であるアラーム停止状況と、前記機器情報が示す前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、前記見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した前記警告レベルに応じた警告メッセージを前記見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成する警告通知部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、警告通知部が、アラーム停止状況と、機器状態と環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した警告レベルに応じた警告メッセージを見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成する。これにより、見守られる人によるアラームの発報に対するアラーム停止操作という見守られる人の日常の生活における行動パターンに基づいて見守る人への警告情報を生成するので、見守られる人に対して見守る人により監視されているという印象を与えにくく、見守られる人の精神的な負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の実施の形態に係る見守りシステムの概略構成図
【
図2】実施の形態に係る見守りシステムのハードウェア構成を示すブロック図
【
図3】実施の形態に係る端末装置の機能構成を示すブロック図
【
図4】実施の形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図
【
図5】(A)は実施の形態に係るアラーム設定記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は実施の形態に係るアラーム履歴記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【
図6】実施の形態に係る機器情報記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【
図7】実施の形態に係る機器情報条件記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【
図8】実施の形態に係る問い掛けメッセージ記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【
図9】(A)は実施の形態に係る通知設定記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は実施の形態に係る応答履歴記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【
図10】(A)は実施の形態に係る制御可否情報記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は実施の形態に係る制御情報記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【
図11】実施の形態に係る警告設定記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【
図12】実施の形態に係る見守る人が所持する端末装置の表示部に表示される設定用操作画面画像の一例を示す図
【
図13】実施の形態に係る見守りシステムの動作を説明するためのシーケンス図
【
図14】実施の形態に係る見守りシステムの動作を説明するためのシーケンス図
【
図15】実施の形態に係る見守りシステムの動作を説明するためのシーケンス図
【
図16】実施の形態に係る見守りシステムの動作を説明するためのシーケンス図
【
図17】実施の形態に係る見守りシステムの動作を説明するためのシーケンス図
【
図18】実施の形態に係る見守りシステムの動作を説明するためのシーケンス図
【
図19】実施の形態に係るクラウドサーバが実行する見守り処理の流れの一例を示すフローチャート
【
図20】実施の形態に係るクラウドサーバが実行する見守り処理の流れの一例を示すフローチャート
【
図21】実施の形態に係る見守られる人が所持する端末装置が実行する状況通知処理の流れの一例を示すフローチャート
【
図22】変形例に係る見守りシステムの機能構成を示すブロック図
【
図23】変形例に係る見守る人が所持する端末装置が実行する条件設定処理の流れの一例を示すフローチャート
【
図24】(A)は変形例に係る通知設定マスタ記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は変形例に係る見守る人が所持する端末装置の表示部に表示される設定用操作画面画像の一例を示す図
【
図25】(A)は変形例に係る警告設定マスタ記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は変形例に係る見守る人が所持する端末装置の表示部に表示される設定用操作画面画像の一例を示す図
【
図26】(A)は変形例に係るアラーム設定・通知設定マスタ記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は変形例に係る見守る人が所持する端末装置の表示部に表示される設定用操作画面画像の一例を示す図
【
図27】(A)は変形例に係る通知設定・警告設定マスタ記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は変形例に係る見守る人が所持する端末装置の表示部に表示される設定用操作画面画像の一例を示す図
【
図28】(A)は変形例に係る通知設定・警告設定マスタ記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は変形例に係る見守る人が所持する端末装置の表示部に表示される設定用操作画面画像の一例を示す図
【
図29】(A)は変形例に係る警告設定マスタ記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は変形例に係る見守る人が所持する端末装置の表示部に表示される設定用操作画面画像の一例を示す図
【
図30】変形例に係る見守りシステムの動作を説明するためのシーケンス図
【
図31】変形例に係るクラウドサーバが実行する見守り処理の流れの一例を示すフローチャート
【
図32】変形例に係る端末装置の機能構成を示すブロック図
【
図33】変形例に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図
【
図34】変形例に係る見守りシステムの動作を説明するためのシーケンス図
【
図35】変形例に係る見守りシステムの動作を説明するためのシーケンス図
【
図36】変形例に係るクラウドサーバが実行する見守り処理の流れの一例を示すフローチャート
【
図38】変形例に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図
【
図39】変形例に係る問い掛けメッセージ記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【
図40】変形例に係る制御情報記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【
図41】変形例に係る見守られる人が所持する端末装置の表示部に表示される応答用操作画面画像の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態に係る制御システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る見守りシステムは、アラームを発報する警報器と、予め設定されたアラーム発報時期が到来する毎に、アラームを発報させ、見守られる人によりアラームを停止させるためのアラーム停止操作がなされると、アラームを停止するように警報器を制御するアラーム制御部と、見守られる人の拠点に設置された少なくとも1つの機器それぞれの機器状態と少なくとも1つの機器の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方を示す機器情報を取得する機器情報取得部と、アラーム発報後のアラーム停止操作の状況であるアラーム停止状況と、取得された機器情報が示す機器状態と環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した警告レベルに応じた警告メッセージを見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成する警告通知部と、を備える。
【0010】
本実施の形態に係る制御システムは、
図1に示すように、クラウドサーバ1と、見守られる人が所持する端末装置2と、見守る人が所持する端末装置3と、を備える。また、見守られる人の拠点である建物Hには、複数の機器4が設置されている。この建物H内に構築された局所ネットワークNW2に接続されたルータ82と、ルータ82および広域ネットワークNW1に接続されたデータ回線終端装置81と、が設置されている。広域ネットワークNW1は、例えばインターネットであり、電子メールを管理するメールサーバ7が接続されている。また、局所ネットワークNW2は、例えば有線LAN(Local Area Network)または無線LANである。データ回線終端装置81は、ONU(Optical Network Unit)、モデム、ゲートウェイ等である。メールサーバ7は、クラウドサーバ1から例えばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)に基づいて送信される電子メール情報を管理する。メールサーバ7は、端末装置3からPOP(Post Office Protocol)3、IMAP(Internet Message Access Protocol)等に基づいて送信される、電子メール情報のダウンロードを要求するダウンロード要求情報を取得すると、これに応じて、管理している電子メール情報を端末装置3へ送信する。
【0011】
機器4は、換気扇4A、空気調和機4B、窓シャッタ4C等である。各機器4は、局所ネットワークNW2、広域ネットワークNW1を介してクラウドサーバ1と通信可能である。また、換気扇4Aとして、建物Hにおける換気扇4Aが設置された箇所の室外側の温度を検知する温度センサが設けられたものがあってもよい。また、空気調和機4Bとして、建物Hにおける空気調和機4Bが設置された箇所の室外側の温度または室内側の温度を検知する温度センサ、或いは、室内側の湿度を検知する湿度センサが設けられたものであってもよい。また、機器4は、クラウドサーバ1から送信される、建物Hに設置された機器4それぞれの機器状態と、機器4の周囲の温度、湿度等の環境パラメータと、を示す機器情報のクラウドサーバ1への送信を要求する機器情報要求情報を取得すると、これに応じて機器情報通知情報を生成する。この機器情報通知情報は、前述の機器情報と、機器4の機器識別情報と、機器4を使用する見守る人を識別する利用者識別情報と、を含む。ここで、機器識別情報としては、例えば機器4のIPアドレス、MAC(Media Access Control)アドレス等が使用される。また、利用者識別情報は、例えば機器4を建物Hに設置する際に機器4に予め登録されている。そして、機器4は、生成した機器情報通知情報をクラウドサーバ1へ送信する。
【0012】
端末装置2は、例えばスマートフォンであり、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)201と、主記憶部202と、補助記憶部203と、表示部204と、入力部205と、通信部206と、警報器207と、計時部208と、スピーカ240と、マイクロフォン250と、これらを互いに接続するバス209と、を備える。主記憶部202は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを有し、CPU201の作業領域として使用される。補助記憶部203は、半導体フラッシュメモリのような不揮発性メモリであり、CPU201が各種処理を実行するためのプログラムを記憶する。表示部204は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。入力部205は、例えば表示部204に重ねて配置される透明なタッチパッドである。通信部206は、広域ネットワークNW1に接続され、CPU201から転送される情報を、広域ネットワークNW1を介してクラウドサーバ1へ送信したり、クラウドサーバ1から広域ネットワークNW1を介して受信した情報をCPU201へ転送したりする。警報器207は、CPU201から転送される制御情報に基づいて、アラームを発報する。スピーカ240は、CPU201から音声情報が転送されると、音声情報が示す音声を出力する。マイクロフォン250は、見守られる人により音声が入力されると、入力された音声に対応する音声情報を生成してCPU201へ転送する。
【0013】
CPU201は、補助記憶部203が記憶するプログラムを主記憶部202に読み出して実行することにより、
図3に示すように、アラーム要求取得部211、アラーム制御部212、受付部213、アラーム停止通知部214、メッセージ取得部215、音声生成部216、表示制御部217、音声解析部218および応答通知部219として機能する。アラーム要求取得部211は、予め設定されたアラーム発報時期が到来する毎にクラウドサーバ1から送信される、警報器207によるアラームの発報を要求するアラーム要求情報を取得すると、取得したアラーム要求情報に含まれるアラーム継続時間を示すアラーム継続時間情報を抽出し、抽出したアラーム継続時間情報をアラーム制御部212に通知する。受付部213は、見守られる人が入力部205に対して行った操作を受け付ける。また、受付部213は、見守られる人がマイクロフォン250に音声入力を行うことにより行った操作も受け付ける。音声解析部218は、見守られる人がマイクロフォン250に対して入力した音声を解析し、当該音声に対応する操作内容を受付部213に通知する。
【0014】
アラーム制御部212は、アラーム継続時間情報が通知されると、これに応じて、警報器207にアラームを発報させるための制御情報を警報器207へ転送することにより、アラームを発報するように警報器207を制御する。また、アラーム制御部212は、受付部213が見守られる人が入力部205を介して行ったアラームを停止させるためのアラーム停止操作を受け付けると、これに応じて、警報器207にアラームを停止させるための制御情報を警報器207へ転送することにより、アラームを停止するように警報器207を制御する。このとき、アラーム停止通知部214は、アラームが停止したことを通知する停止通知情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。更に、アラーム制御部212は、アラーム発報後、通知されたアラーム継続時間だけ経過したと判定すると、警報器207にアラームを停止させるための制御情報を警報器207へ転送することにより、アラームを停止するように警報器207を制御する。この場合、アラーム停止通知部214は、見守られる人によりアラーム停止操作がなされなかったことを通知する未停止通知情報をクラウドサーバ1へ送信する。
【0015】
メッセージ取得部215は、クラウドサーバ1から送信される、見守られる人に対して状況を問い掛けたりリコメンドしたりするメッセージを示す問い掛けメッセージ情報を取得すると、取得した問い掛けメッセージ情報を音声生成部216および表示制御部217に通知する。また、メッセージ取得部215は、取得した問い掛けメッセージ情報を応答通知部219にも通知する。音声生成部216は、問い掛けメッセージ情報が通知されると、通知された問い掛けメッセージ情報が示す問い掛けメッセージの音声を示す音声情報を生成してスピーカ240へ転送する。このとき、スピーカ240は、転送されてきた音声情報が示す音声を出力する。表示制御部217は、問い掛けメッセージ情報が通知されると、通知された問い掛けメッセージ情報に基づいてメッセージ通知画像を形成して表示部204に表示させる。応答通知部219は、問い掛けメッセージ情報を取得した後、受付部213が見守られる人による問い掛けメッセージ情報に対応する応答を行うための応答操作を受け付けると、受け付けた応答操作により入力された応答メッセージを示す応答情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。ここで、見守られる人が、例えばマイクロフォン250を介して問い掛けメッセージ情報に対する応答を行うための音声入力応答操作を行うと、音声解析部218が、入力された音声を解析して対応する操作内容を特定し、受付部213は、音声解析部218により特定された操作内容を受け付ける。
【0016】
図2に戻って、クラウドサーバ1は、CPU101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、通信部106と、計時部107と、これらを相互に接続するバス109と、を備える。CPU101は、例えばマルチコアプロセッサである。主記憶部102は、揮発性メモリから構成され、CPU101の作業領域として用いられる。補助記憶部103は、大容量の不揮発性メモリから構成され、クラウドサーバ1の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。通信部106は、広域ネットワークNW1に接続されている。計時部107は、例えばリアルタイムクロックである。
【0017】
CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、
図4に示すように、アラーム要求部111、停止通知取得部112、機器情報取得部113、メッセージ選出部114、メッセージ通知部115、応答取得部116、機器制御部117、条件設定部118および警告通知部119として機能する。また、補助記憶部103は、アラーム設定記憶部131と、アラーム履歴記憶部132と、機器情報記憶部133と、機器情報条件記憶部134と、問い掛けメッセージ記憶部135と、通知設定記憶部136と、応答履歴記憶部137と、制御可否情報記憶部138と、制御情報記憶部139と、警告設定記憶部140と、警告メッセージ記憶部141と、を有する。アラーム設定記憶部131は、例えば
図5(A)に示すように、見守られる人それぞれに対応するアラーム設定情報を、対応する見守られる人を識別する利用者識別情報に対応づけて記憶する。ここで、アラーム設定情報は、アラームの発報周期を示す発報周期情報と、アラームの発報時刻を示す発報時刻情報と、アラーム継続時間を示すアラーム継続時間情報と、アラームを繰り返し発報する場合の繰り返し上限回数を示す上限回数情報と、アラーム継続時間経過後にアラームを繰り返し発報する際の待ち時間を示す発報待ち時間情報と、を含む。
図5(A)に示す例では、利用者識別情報IDU[0]が付与された見守られる人について、毎日8:00にアラームを発報し、アラーム継続時間が3min、アラームの繰り返しの上限回数が3回、アラームを繰り返す際の発報待ち時間が2minに設定されていることを示している。
【0018】
アラーム履歴記憶部132は、例えば
図5(B)に示すように、見守られる人それぞれについて、アラームの発報日時とアラームの停止日時とアラームを繰り返し発報した発報回数とから構成されるアラーム履歴情報を、見守られる人の利用者識別情報に対応づけて記憶する。
図5(B)に示す例では、利用者識別情報IDU[0]が付与された見守られる人について、「2022/10/24」において、8:00にアラームが発報し、8:01にアラームが停止され、アラームが停止されるまでのアラームの繰り返し発報回数が1回であることを示している。また、「2022/10/25」では、アラームが3回繰り返し発報したが、アラームが停止されることが無かったことを示している。
【0019】
機器情報記憶部133は、例えば
図6に示すように、建物Hに設置された機器4それぞれの機器状態と機器4の周囲の環境パラメータとを示す機器情報を、機器4を識別する機器識別情報に対応づけて記憶する。ここで、機器情報記憶部133は、各機器4の直近の機器状態を示す情報と、各機器4の直近の周囲の環境パラメータを示す情報と、を含む機器情報を記憶している。
図6に示す例では、機器識別情報IDE[0]が付与された換気扇について、換気量が「強」に設定された状態で運転していることを示している。また、機器識別情報IDE[1]が付与された換気扇について、換気量が「弱」に設定された状態で停止しており、換気扇に設けられた温度センサで検出された室外の温度が20℃であることを示している。更に、機器識別情報IDE[3]が付与された空気調和機について、運転モードが「暖房」に設定された状態で停止しており、空気調和機に設けられた温度センサで検出された室外の温度が20℃、室内の温度が20℃、空気調和機に設けられた湿度センサで検出された室内の湿度が50%であることを示している。また、機器識別情報IDE[5]が付与された窓シャッタについて、開状態で停止しており、窓シャッタに設けられたブラインド羽の角度が90度に設定されていることを示している。
【0020】
機器情報条件記憶部134は、例えば
図7に示すように、機器情報に対する、見守られる人それぞれの端末装置2へ問い掛けメッセージ情報を送信する条件を示す機器情報条件情報を、機器情報条件情報を識別する機器情報条件識別情報と見守られる人の利用者識別情報とに対応づけて記憶する。
図7に示す例では、機器情報条件識別情報IDC[0]で識別される機器情報条件が、換気扇の操作が可能な状態であり、換気量が「弱」で運転している状態であることを示している。
【0021】
問い掛けメッセージ記憶部135は、例えば
図8に示すように、アラーム発報後に端末装置2へ送信される、見守られる人に対する問い掛けメッセージを示す予め設定された複数種類の問い掛けメッセージ情報を、アラームの発報履歴に対するアラーム履歴条件情報と機器情報条件情報とに対応づけて記憶する。また、問い掛けメッセージ記憶部135は、定期的に端末装置2へ送信される問い掛けメッセージ情報を、機器情報条件情報に対応づけて記憶している。ここで、問い掛けメッセージ情報は、機器4を制御する前に端末装置2へ送信される第1メッセージおよび第2メッセージを示す情報と、機器4を制御した後に端末装置2へ送信される第3メッセージを示す情報と、を含む。
図8に示す例では、アラーム発報後、アラーム停止通知情報を取得していない場合、或いは、アラーム発報から停止するまでの時間が15min以上であり、機器情報条件が機器情報条件識別情報IDC[0]で識別される機器情報条件である場合、機器4を制御する前に端末装置2へ送信する示す問い掛けメッセージ情報として「おはようございます。」、「空気を入れ換えます。換気を強めますか?」を示す情報が選択され、機器4を制御した後に端末装置へ送信する問い掛けメッセージ情報として「換気を強めました。」を示す情報が選択されることを示している。また、機器4の全てが停止している場合、機器4を制御する前に端末装置2へ定期的に送信する示す問い掛けメッセージ情報として「おはようございます。」、「お目覚めですか?」を示す情報が選択されることを示している。
【0022】
通知設定記憶部136は、例えば
図9(A)に示すように、複数種類のアラーム履歴条件それぞれを満たした場合における問い掛けメッセージ情報の端末装置2へ送信要否を示す通知要否情報を、対応するアラーム履歴条件情報と見守られる人の利用者識別情報とに対応づけて記憶する。また、通知設定記憶部136は、通知要否情報が「通知要」に設定された場合の問い掛けメッセージ情報の送信を繰り返す場合の上限回数を示す上限回数情報と、問い掛けメッセージ情報の送信を繰り返す際の送信待ち時間を示す問い掛け待ち時間情報と、を、見守られる人の利用者識別情報に対応づけて記憶する。
図9(A)に示す例では、利用者識別情報IDU[0]で識別される見守られる人について、アラームが停止されなかった場合、アラーム発報から停止までの時間が15min以上の場合に問い掛けメッセージ情報を端末装置2へ送信し、問い掛けメッセージ情報の端末装置2への定期的な送信も行うことを示している。また、問い掛けメッセージ情報を繰り返し送信する場合の上限回数が3回であり、問い掛けメッセージ情報の送信待ち時間が5minであることを示している。
【0023】
応答履歴記憶部137は、例えば
図9(B)に示すように、見守られる人それぞれについて、問い掛けメッセージ情報を端末装置2へ送信した日時を示す問い掛け日時情報と、端末装置2から送信される問い掛けメッセージ情報に対する応答情報を取得した日時を示す応答日時情報と、問い掛けメッセージ情報を端末装置2へ送信した回数を示す問い掛け回数情報と、取得した応答情報に含まれる応答メッセージ情報と、の履歴を、見守られる人の利用者識別情報とに対応づけて記憶する。
図9(A)に示す例では、利用者識別情報IDU[0]で識別される見守られる人について、「2022/10/24 8:03」までに問い掛けメッセージ情報が2回端末装置2へ送信された後、「2022/10/24 8:09」に応答情報が端末装置2からクラウドサーバ1へ送信されたことを示している。また、「2022/10/25 8:10」までに問い掛けメッセージ情報が2回端末装置2へ送信されたが、応答情報が端末装置2からクラウドサーバ1へ送信されなかったことを示している。
【0024】
制御可否情報記憶部138は、例えば
図10(A)に示すように、応答情報が示す応答メッセージそれぞれに対応する機器4の制御可否を示す制御可否情報を、応答メッセージを示す応答メッセージ情報に対応づけて記憶する。
図10(A)に示す例では、応答メッセージが「はい、お願いします。」であれば、機器4の制御が可能であり、応答情報が端末装置2からクラウドサーバ1へ送信されなかった場合は、機器4の制御が不可能であることを示している。
【0025】
制御情報記憶部139は、例えば
図10(B)に示すように、複数の機器情報条件を満たす場合それぞれにおける制御情報を、機器情報条件識別情報と見守られる人の利用者識別情報とに対応づけて記憶する。
図10(B)に示す例では、換気扇が機器情報条件識別情報IDC[0]で識別される機器情報条件を満たす場合、換気扇の換気量を増加させる、即ち、換気を強めるための制御情報COM[0]が選択されることを示している。
【0026】
警告設定記憶部140は、例えば
図11に示すように、見守る人が所持する端末装置3へ警告情報を送信するための予め設定された複数種類の警告条件それぞれに対応する警告レベルを示す警告レベル情報と、警告情報の端末装置3への送信要否を示す警告要否情報と、を、対応する警告条件を示す警告条件情報および見守る人を識別する利用者識別情報とに対応づけて記憶する。また、警告設定記憶部140は、各警告レベルそれぞれに対応する警告内容を示す警告内容情報を、対応する警告レベル情報に対応づけて記憶する。
図11に示す例では、警告レベルが「レベル1」の場合、見守る人への音声通知を行い、見守る人の端末装置3に警告画像を表示するとともに、見守る人が指定した見守りサービスを行うサービス事業者へ通知するように設定され、警告レベルが「レベル4」の場合、見守る人の端末装置3へ電子メールを介した通知のみを行うように設定されていることを示している。そして、利用者識別情報IDU[i]で識別される見守る人について、アラームが停止されなかった場合、または、問い掛けメッセージ情報の送信に対する応答情報が取得されなかった場合、警告レベルが「レベル2」、即ち、見守る人への音声通知が行われるとともに、見守る人の端末装置3に警告画像を表示するように設定されていることを示している。また、アラーム発報から停止までの時間が6min以上、または、問い掛けメッセージ情報を送信してから応答情報を取得するまでの時間が8min以上である場合、警告レベルが「レベル3」、即ち、見守る人の端末装置3の表示部304に警告画像を表示するように設定されていることを示している。
図4に戻って、警告メッセージ記憶部141は、見守る人に通知する警告メッセージを示す警告メッセージ情報を記憶する。
【0027】
アラーム要求部111は、アラーム設定記憶部131が記憶する発報周期情報および発報時刻情報で特定されるアラーム発報時期が到来すると、アラーム設定記憶部131が記憶するアラーム継続時間情報を含む前述のアラーム要求情報を端末装置2へ送信する。アラーム要求部111は、アラーム要求情報を端末装置2へ送信すると、アラーム要求情報を送信した日時を示す発報日時情報を、送信先の端末装置2を所持する見守られる人の利用者識別情報に対応づけて新たに追加する形でアラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム履歴情報を更新する。このとき、アラーム要求部111は、発報日時情報に対応づけて「1回」を示す発報回数情報をアラーム履歴記憶部132に記憶させる。停止通知取得部112は、端末装置2から送信される停止通知情報を取得すると、停止通知情報を取得した日時を示すアラーム停止日時情報を、送信元の端末装置2を所持する見守られる人の利用者識別情報に対応づけて追加する形でアラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム履歴情報を更新する。また、アラーム要求部111は、停止通知取得部112が停止通知情報を取得せず且つアラーム要求情報の送信上限回数未満である場合、アラーム要求情報を端末装置2へ送信する毎に、アラーム履歴記憶部132が記憶する発報回数情報が示す発報回数を1回ずつインクリメントする形で更新していく。
【0028】
機器情報取得部113は、予め設定された機器情報取得時期が到来すると、前述の機器情報要求情報を機器4へ送信することにより、機器4から送信される機器情報通知情報を取得する。そして、機器情報取得部113は、取得した機器情報通知情報に含まれる機器情報、機器識別情報および利用者識別情報を抽出し、抽出した機器情報、機器識別情報および利用者識別情報を互いに対応づけて機器情報記憶部133に記憶させる。
【0029】
メッセージ選出部114は、端末装置2におけるアラーム停止状況と、機器情報が示す機器状態と環境パラメータと、に基づいて、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶する複数種類の問い掛けメッセージ情報の中から問い掛けメッセージ情報を選出する。具体的には、メッセージ選出部114は、アラーム履歴記憶部132が記憶する情報が、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶するアラーム履歴条件情報が示すアラーム履歴条件のいずれかを満たすか否か、或いは、予め設定された定期問い掛け時期が到来したか否かを判定する。ここで、メッセージ選出部114は、アラーム履歴記憶部132が記憶する情報が前述のアラーム履歴条件のいずれかを満たすと判定すると、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を特定する。そして、メッセージ選出部114は、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶する、アラーム発報後の問い掛けメッセージ情報の中から、特定した機器情報条件に対応する問い掛けメッセージ情報を選出する。また、メッセージ選出部114は、予め設定された定期問い掛け時期が到来したと判定すると、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を特定し、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶する、定期的に送信する場合の問い掛けメッセージ情報の中から、特定した機器情報条件に対応する問い掛けメッセージ情報を選出する。
【0030】
メッセージ通知部115は、メッセージ選出部114が選出した問い掛けメッセージ情報を端末装置2へ送信する。また、メッセージ通知部115は、問い掛けメッセージ情報を端末装置2へ送信すると、問い掛けメッセージ情報を送信した日時を示す問い掛け日時情報を、送信先の端末装置2を所持する見守られる人の利用者識別情報に対応づけて新たに追加する形で応答履歴記憶部137が記憶する応答履歴情報を更新する。このとき、メッセージ通知部115は、問い掛け日時情報に対応づけて「1回」を示す問い掛け回数情報を応答履歴記憶部137に記憶させる。また、メッセージ通知部115は、応答取得部116が応答情報を取得せず且つ問い掛けメッセージ情報の送信上限回数未満である場合、問い掛けメッセージ情報を端末装置2へ送信する毎に、応答履歴記憶部137が記憶する問い掛け回数情報が示す問い掛け回数を1ずつインクリメントする形で更新していく。
【0031】
応答取得部116は、端末装置2から送信される応答情報を取得すると、取得した応答情報が有効であるか否かを判定する。ここで、応答取得部116は、応答情報に含まれる応答メッセージ情報が示す応答メッセージが、制御可否情報記憶部138が記憶する応答メッセージ情報が示す応答メッセージのいずれかと一致する場合、応答情報が有効であると判定する。そして、応答取得部116は、応答情報が有効であると判定すると、取得した応答情報に含まれる応答メッセージ情報と、応答情報を取得した日時を示すアラーム停止日時情報と、を、送信元の端末装置2を所持する見守られる人の利用者識別情報に対応づけて追加する形で応答履歴記憶部137が記憶する応答履歴情報を更新する。
【0032】
機器制御部117は、制御可否情報記憶部138が記憶する制御可否情報を参照して、応答履歴記憶部137が記憶する応答メッセージ情報に対応する制御可否情報が制御可であるか否かを判定する。そして、機器制御部117は、制御可否情報が制御可である場合、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を示す機器情報条件情報を特定し、制御情報記憶部139が記憶する制御情報の中から、特定した機器情報条件情報に対応する制御情報を特定し、特定した制御情報を対応する機器4へ送信する。このとき、機器4は、制御情報を取得すると、取得した制御情報に基づいて動作を開始する。
【0033】
条件設定部118は、見守る人が所持する端末装置3から送信される条件設定通知情報を取得すると、取得した条件設定通知情報に含まれる各種設定情報に基づいて、アラーム設定記憶部131が記憶するアラーム設定情報、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶するアラーム履歴条件情報、通知設定記憶部136が記憶するアラーム履歴条件情報、通知要否情報、上限回数情報および問い掛け待ち時間情報、制御可否情報記憶部138が記憶する制御可否情報、警告設定記憶部140が記憶する警告条件情報、警告レベル情報および警告要否情報のうちの少なくとも1つを更新する。
【0034】
警告通知部119は、アラーム発報後のアラーム停止操作の状況であるアラーム停止状況と、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が示す機器状態と環境パラメータと、応答履歴記憶部137が記憶する見守られる人の応答状況と、に基づいて、見守られる人に関する複数の警告レベルの中から警告レベルを特定し、特定した警告レベルに応じた警告メッセージを見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成する。具体的には、警告通知部119は、アラーム停止操作の有無と、アラーム停止操作がなされた場合のアラーム発報後にアラーム停止操作がなされるまでの時間と、端末装置2から送信される応答情報の取得有無と、応答情報が取得された場合の問い掛けメッセージ情報の端末装置2への送信後に応答情報が取得されるまでの間の時間と、に基づいて、警告レベルを特定する。ここで、警告通知部119は、警告設定記憶部140が記憶する警告条件情報を参照して、アラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム発報日時情報、アラーム停止日時情報と、応答履歴記憶部137が記憶する問い掛け日時情報、応答日時情報と、機器情報記憶部133が記憶する機器情報と、のいずれかが、警告条件を満たすか否かを判定する。ここで、警告通知部119は、警告条件を満たすと判定した場合、その警告条件に対応する警告レベル情報および警告要否情報を特定する。そして、警告通知部119は、警告要否情報が警告要を示す場合、特定した警告レベル情報に対応する警告内容情報に基づいて、警告メッセージ記憶部141が記憶する警告メッセージ情報を含む警告情報を生成する。ここで、警告情報には、音声通知の要否を示す音声通知要否情報が含まれる。警告通知部119は、特定した警告レベル情報に対応する警告内容情報に従って、生成した警告情報を端末装置3へ送信する。警告レベルが、例えば
図11に示す「レベル1」である場合、警告通知部119は、音声通知要に設定された音声通知要否情報を含む警告情報を端末装置3へ送信するとともに、見守る人が予め指定した見守りサービス事業者が保有する端末装置(図示せず)へも警告情報を送信する。また、警告レベルが、例えば
図11に示す「レベル2」である場合、警告通知部119は、音声通知要に設定された音声通知要否情報を含む警告情報を端末装置3へ送信する。更に、警告レベルが、例えば
図11に示す「レベル3」である場合、警告通知部119は、音声通知不要に設定された音声通知要否情報を含む警告情報を端末装置3へ送信する。また、警告レベルが、例えば
図11に示す「レベル4」である場合、警告通知部119は、警告メッセージ情報を含む電子メール情報を、端末装置3宛てに送信される電子メール情報を管理するメールサーバ7へ送信する。
【0035】
端末装置3は、端末装置2と同様に、例えばスマートフォンであり、
図2に示すように、CPU301と、主記憶部302と、補助記憶部303と、表示部304と、入力部305と、通信部306と、スピーカ340と、これらを互いに接続するバス309と、を備える。主記憶部302は、揮発性メモリを有し、CPU301の作業領域として使用され、補助記憶部303は、不揮発性メモリであり、CPU301が各種処理を実行するためのプログラムを記憶する。表示部304は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置であり、入力部305は、例えば表示部304に重ねて配置される透明なタッチパッドである。通信部306は、広域ネットワークNW1に接続され、CPU301から転送される情報を、広域ネットワークNW1を介してクラウドサーバ1へ送信したり、クラウドサーバ1から広域ネットワークNW1を介して受信した情報をCPU301へ転送したりする。スピーカ340は、CPU301から音声情報が転送されると、音声情報が示す音声を出力する。
【0036】
CPU301は、補助記憶部303が記憶するプログラムを主記憶部302に読み出して実行することにより、
図3に示すように、受付部311、条件設定通知部312、メッセージ取得部313、表示制御部314、音声生成部315、メール取得部316および条件設定登録部317として機能する。また、補助記憶部303は、見守る人が登録した、前述のアラーム設定情報と、機器情報条件情報と、アラーム履歴条件情報と、アラーム履歴条件情報、通知要否情報、問い掛けメッセージ情報の送信を繰り返す際の繰り返し回数の上限を示す上限回数情報および問い掛け待ち時間情報と、制御可否情報と、警告条件情報、警告レベル情報および警告要否情報と、を記憶する条件設定記憶部331を有する。
【0037】
受付部311は、見守る人が入力部305に対して行った操作を受け付ける。条件設定登録部317は、受付部311がクラウドサーバ1における前述のアラーム設定情報等の各種設定情報を更新するために各種設定情報を入力するための条件設定更新操作を受け付けると、この条件設定更新操作により入力される各種条件設定情報を条件設定記憶部331に記憶させる。このとき、表示制御部314は、例えば
図12に示すような、設定用操作画面画像GA1を表示部304に表示させる。設定用操作画面画像GA1は、アラーム設定情報を入力する入力欄B11と、アラーム履歴条件情報および通知要否情報を入力する入力欄B12と、機器情報条件情報を入力する入力欄B13と、前述の上限回数情報および問い掛け待ち時間情報を入力する入力欄B14と、警告条件情報、警告レベル情報および警告要否情報を入力する入力欄B15と、を含む。ここで、見守る人は、端末装置3の表示部304に設定用操作画面画像GA1が表示されている状態で、入力部305における各入力欄B11、B12、B13、B14、B15に対応する部分をタッチして選択することにより各種情報を入力することができる。
図3に戻って、条件設定通知部312は、受付部311が前述の条件設定更新操作を受け付けた後、入力された各種設定情報をクラウドサーバ1へ送信するための条件設定完了操作を受け付けると、これに応じて、条件設定記憶部331が記憶する各種設定情報を含む条件設定通知情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。
【0038】
メッセージ取得部313は、クラウドサーバ1から送信される警告情報を取得すると、取得した警告情報に含まれる警告メッセージ情報および音声通知要否情報を抽出する。そして、メッセージ取得部313は、音声通知要否情報が音声通知要に設定されている場合、警告メッセージ情報を表示制御部314および音声生成部315に通知する。一方、メッセージ取得部313は、音声通知要否情報が音声通知不要に設定されている場合、警告メッセージ情報を表示制御部314のみに通知する。表示制御部314は、メッセージ取得部313から警告メッセージ情報が通知されると、通知された警告メッセージ情報に基づいて警告画像を形成して表示部304に表示させる。音声生成部315は、メッセージ取得部313から警告メッセージ情報が通知されると、通知された警告メッセージ情報に基づいて警告メッセージに対応する音声情報を生成してスピーカ340へ転送する。そして、スピーカ340は、転送されてきた音声情報に基づいて音声を出力する。
【0039】
メール取得部316は、受付部311がメールサーバ7から電子メールをダウンロードするためのダウンロード操作を受け付けると、これに応じて、前述のダウンロード要求情報をメールサーバ7へ送信することにより、メールサーバ7から前述の電子メール情報を取得し、取得した電子メール情報を表示制御部314に通知する。そして、表示制御部314は、通知された電子メール情報に基づいて、電子メールの内容を閲覧するためのメール閲覧画像を形成して表示部304に表示させる。
【0040】
次に、本実施の形態に係る見守りシステムの動作について
図13から
図18を参照しながら説明する。まず、
図13に示すように、予め設定された機器情報取得時期が到来すると、機器4に対して機器情報の送信を要求する機器情報要求情報が、クラウドサーバ1から機器4へ送信される(ステップS1)。一方、機器4は、機器情報要求情報を取得すると、これに応じて、機器情報と機器4の機器識別情報と機器4を使用する見守る人を識別する利用者識別情報とを含む機器情報通知情報を生成する(ステップS2)。次に、生成された機器情報通知情報が、機器4からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS3)。一方、クラウドサーバ1は、機器情報通知情報を取得すると、取得した機器情報通知情報に含まれる機器情報、機器識別情報および利用者識別情報を抽出し、抽出した機器情報、機器識別情報および利用者識別情報を互いに対応づけて機器情報記憶部133に記憶させる(ステップS4)。
【0041】
また、アラーム設定記憶部131が記憶する発報周期情報および発報時刻情報で特定されるアラーム発報時期が到来すると、前述のアラーム発報要求情報が、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS5)。次に、クラウドサーバ1は、アラーム発報要求情報を送信した日時を示す発報日時情報を追加する形でアラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム履歴情報を更新する(ステップS6)。一方、端末装置2は、アラーム発報要求情報を取得すると、これに応じて、アラームを発報する(ステップS7)。次に、端末装置2は、アラーム発報要求情報に含まれるアラーム継続時間情報が示すアラーム継続時間が経過したと判定したとする(ステップS8)。この場合、見守られる人によりアラームを停止させるためのアラーム停止操作がなされなかったことを通知するための未停止通知情報が、端末装置2からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS9)。一方、クラウドサーバ1が、未停止通知情報を取得した後、アラーム設定記憶部131が記憶する発報待ち時間情報が示す発報待ち時間だけ待機した後(ステップS10)、再び、前述のアラーム発報要求情報が、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS11)。このとき、クラウドサーバ1は、アラーム履歴記憶部132が記憶する発報回数情報が示す発報回数を1回だけインクリメントする形でアラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム履歴情報を更新する(ステップS12)。一方、端末装置2は、アラーム発報要求情報を取得すると、これに応じて、再びアラームを発報する(ステップS13)。
【0042】
続いて、見守られる人が端末装置2の入力部205に対してアラーム停止操作を行ったとする。この場合、端末装置2が、アラームを停止し(ステップS14)、アラーム停止操作がなされたことを通知する停止通知情報が、端末装置2からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS15)。その後、
図14に示すように、クラウドサーバ1は、停止通知情報を送信した日時を示すアラーム停止日時情報を追加する形でアラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム履歴情報を更新する(ステップS16)。このとき、クラウドサーバ1は、発報日時情報に対応づけて「2」を示す発報回数情報をアラーム履歴記憶部132に記憶させる。次に、クラウドサーバ1は、アラーム履歴記憶部132が記憶する情報が前述のアラーム履歴条件のいずれかを満たす場合、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を特定する。そして、クラウドサーバ1は、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶する、アラーム発報後の問い掛けメッセージ情報の中から、特定した機器情報条件に対応する問い掛けメッセージ情報を選出する(ステップS17)。このとき、クラウドサーバ1は、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶する、第1メッセージ情報と第2メッセージ情報とからなる問い掛けメッセージ情報を選出する。続いて、選出された問い掛けメッセージ情報と通知設定記憶部136が記憶する問い掛け待ち時間情報とが、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS18)。このとき、クラウドサーバ1は、問い掛けメッセージ情報を送信した日時を示す問い掛け日時情報を追加する形で応答履歴記憶部137が記憶する応答履歴情報を更新する(ステップS19)。一方、端末装置2は、問い掛けメッセージ情報を取得すると、取得した問い掛けメッセージ情報に基づいてメッセージ通知画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS20)。その後、端末装置2は、取得した問い掛けメッセージ情報が示す問い掛けメッセージの音声を示す音声情報を生成してスピーカ240から出力する(ステップS21)。
【0043】
次に、見守られる人が、マイクロフォン250を介して問い掛けメッセージ情報に対する応答を行うための音声入力応答操作を行ったとする。この場合、端末装置2は、入力された音声を解析して対応する操作内容を特定し、特定された操作内容の操作を受け付ける(ステップS22)。続いて、端末装置2が、受け付けた操作により入力された応答メッセージを示す応答情報を生成し(ステップS23)、生成された応答情報が、端末装置2からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS24)。一方、クラウドサーバ1は、端末装置2から送信される応答情報を取得し、取得した応答情報が有効であると判定したとする(ステップS25)。この場合、クラウドサーバ1は、取得した応答情報に含まれる応答メッセージ情報と、応答情報を取得した日時を示すアラーム停止日時情報と、を、送信元の端末装置2を所持する見守られる人の利用者識別情報に対応づけて応答履歴記憶部137に記憶させる(ステップS26)。続いて、クラウドサーバ1が、制御可否情報記憶部138が記憶する、取得した応答情報に含まれる応答メッセージ情報に対応する制御可否情報を参照して機器4の制御が可能であると判定したとする(ステップS27)。この場合、クラウドサーバ1は、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を示す機器情報条件情報を特定し、制御情報記憶部139が記憶する制御情報の中から、特定した機器情報条件情報に対応する制御情報を特定する(ステップS28)。その後、特定された制御情報が、クラウドサーバ1から機器4へ送信される(ステップS29)。一方、機器4は、制御情報を取得すると、取得した制御情報に基づいて動作を開始する(ステップS30)。次に、機器4は、再び前述の機器情報通知情報を生成する(ステップS31)。続いて、
図15に示すように、生成された機器情報通知情報が、機器4からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS32)。一方、クラウドサーバ1は、機器情報通知情報を取得すると、取得した機器情報通知情報に含まれる機器情報、機器識別情報および利用者識別情報を抽出し、抽出した機器情報、機器識別情報および利用者識別情報を互いに対応づけて機器情報記憶部133に記憶させる(ステップS33)。
【0044】
続いて、クラウドサーバ1は、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶する、アラーム発報後の問い掛けメッセージ情報の中から、特定した機器情報条件に対応する問い掛けメッセージ情報を選出する(ステップS34)。このとき、クラウドサーバ1は、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶する、第3メッセージ情報を選出する。その後、選出された問い掛けメッセージ情報が、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS35)。一方、端末装置2は、問い掛けメッセージ情報を取得すると、取得した問い掛けメッセージ情報に基づいてメッセージ通知画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS36)。次に、端末装置2は、取得した問い掛けメッセージ情報が示す問い掛けメッセージの音声を示す音声情報を生成してスピーカ240から出力する(ステップS37)。
【0045】
その後、クラウドサーバ1は、警告通知部119は、警告設定記憶部140が記憶する警告条件情報を参照して、アラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム発報日時情報、アラーム停止日時情報と、応答履歴記憶部137が記憶する問い掛け日時情報、応答日時情報と、機器情報記憶部133が記憶する機器情報と、のいずれかが、警告条件を満たすと判定したとする(ステップS38)。この場合、クラウドサーバ1は、その警告条件に対応する警告レベル情報および警告要否情報を特定する(ステップS39)。次に、クラウドサーバ1は、特定した警告要否情報が警告要を示す場合、特定した警告レベル情報に対応する警告内容情報に基づいて、警告メッセージ記憶部141が記憶する警告メッセージ情報と音声通知要否情報とを含む警告情報を生成する(ステップS40)。続いて、生成された警告情報が、クラウドサーバ1から見守る人が所持する端末装置3へ送信される(ステップS41)。一方、端末装置3は、警告情報を取得すると、取得した警告情報に含まれる警告メッセージ情報および音声通知要否情報を抽出する。そして、端末装置3は、抽出した警告メッセージ情報に基づいて警告画像を形成して表示部304に表示させる(ステップS42)。また、端末装置3は、抽出した音声通知要否情報が音声通知要に設定されている場合、抽出した警告メッセージ情報に基づいて警告メッセージに対応する音声情報を生成してスピーカ340から出力する(ステップS43)。
【0046】
また、前述のステップS17からステップS24までの一連の処理が実行された後、
図16に示すように、クラウドサーバ1が、応答情報が無効であると判定したとする(ステップS44)。この場合、端末装置2が、クラウドサーバ1から送信される問い掛けメッセージ情報を取得した後、取得した前述の問い掛け待ち時間情報が示す問い掛け待ち時間だけ経過したと判定すると(ステップS45)、問い掛け待ち時間が経過したことを通知する待ち時間経過通知情報が、端末装置2からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS46)。一方、クラウドサーバ1は、待ち時間経過通知情報を取得すると、再び問い掛けメッセージ記憶部135が記憶する、アラーム発報後の問い掛けメッセージ情報の中から、特定した機器情報条件に対応する問い掛けメッセージ情報を選出する(ステップS17)。その後、選出された問い掛けメッセージ情報と通知設定記憶部136が記憶する問い掛け待ち時間情報とが、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS18)。このとき、クラウドサーバ1は、応答履歴記憶部137が記憶する問い掛け回数情報が示す問い掛け回数を1回だけインクリメントする形で応答履歴記憶部137が記憶する応答履歴情報を更新する(ステップS19)。次に、ステップS20からS24までの一連の処理が実行された後、
図17に示すように、クラウドサーバ1が、端末装置2から送信される応答情報を取得し、取得した応答情報が有効であると判定すると(ステップS25)、ステップS26以降の一連の処理が実行される。
【0047】
また、前述のステップS22からステップS26までの一連の処理が実行された後、クラウドサーバ1が、制御可否情報記憶部138が記憶する、取得した応答情報に含まれる応答メッセージ情報に対応する制御可否情報を参照して機器4の制御が不可であると判定したとする(ステップS47)。そして、クラウドサーバ1が、アラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム発報日時情報、アラーム停止日時情報と、応答履歴記憶部137が記憶する問い掛け日時情報、応答日時情報と、機器情報記憶部133が記憶する機器情報と、のいずれかが、前述の警告条件を満たすと判定したとする(ステップS48)。この場合、クラウドサーバ1は、その警告条件に対応する警告レベル情報および警告要否情報を特定する(ステップS49)。次に、クラウドサーバ1は、特定した警告要否情報が警告要を示す場合、特定した警告レベル情報に対応する警告内容情報に基づいて、警告メッセージ記憶部141が記憶する警告メッセージ情報と音声通知要否情報とを含む警告情報を生成する(ステップS50)。続いて、生成された警告情報が、クラウドサーバ1から見守る人が所持する端末装置3へ送信される(ステップS51)。その後、ステップS42以降の処理が実行される。
【0048】
また、予め設定された定期問い掛け時期が到来すると、クラウドサーバ1は、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶する、定期的な問い掛けを行う際の問い掛けメッセージ情報の中から、特定した機器情報条件に対応する問い掛けメッセージ情報を選出する(ステップS52)。次に、選出された問い掛けメッセージ情報と通知設定記憶部136が記憶する問い掛け待ち時間情報とが、クラウドサーバ1から端末装置2へ送信される(ステップS18)。続いて、ステップS19以降の一連の処理が実行される。
【0049】
また、見守る人が所持する端末装置3は、クラウドサーバ1における前述のアラーム設定情報等の各種条件設定情報を更新するために各種条件設定情報を入力するための条件設定更新操作を受け付けると、条件設定更新操作により入力される各種条件設定情報を条件設定記憶部331に記憶させる(ステップS53)。続いて、端末装置3は、条件設定更新操作により入力された各種条件設定情報をクラウドサーバ1へ送信するための条件設定完了操作を受け付けると、これに応じて、条件設定記憶部331が記憶する各種条件設定情報を含む条件設定通知情報を生成する(ステップS54)。その後、生成された条件設定通知情報が、端末装置3からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS55)。一方、クラウドサーバ1は、条件設定通知情報を取得すると、取得した条件設定通知情報に含まれる各種条件設定情報に基づいて、アラーム設定記憶部131が記憶するアラーム設定情報、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶するアラーム履歴条件情報、通知設定記憶部136が記憶するアラーム履歴条件情報、通知要否情報、上限回数情報および問い掛け待ち時間情報、制御可否情報記憶部138が記憶する制御可否情報、警告設定記憶部140が記憶する警告条件情報、警告レベル情報および警告要否情報のうちの少なくとも1つを更新する(ステップS56)。
【0050】
次に、本実施の形態に係るクラウドサーバ1が実行する見守り処理について
図19および
図20を参照しながら説明する。この見守り処理は、例えばクラウドサーバ1において見守り処理を実行するためのプログラムが起動したことを契機として開始される。まず、機器情報取得部113は、予め設定された機器情報取得時期が到来したか否かを判定する(ステップS101)。ここで、機器情報取得部113が、機器情報取得時期が未だ到来していないと判定すると(ステップS101:No)、後述のステップS105の処理が実行される。一方、機器情報取得部113は、機器情報取得時期が到来したと判定すると(ステップS101:Yes)、前述の機器情報要求情報を機器4へ送信することにより(ステップS102)、機器4から送信される機器情報通知情報を取得する(ステップS103)。次に、機器情報取得部113は、取得した機器情報通知情報に含まれる機器情報、機器識別情報および利用者識別情報を抽出し、抽出した機器情報、機器識別情報および利用者識別情報を互いに対応づけて機器情報記憶部133に記憶させる(ステップS104)。
【0051】
続いて、アラーム要求部111は、アラーム設定記憶部131が記憶する発報周期情報および発報時刻情報で特定されるアラーム発報時期が到来したか否かを判定する(ステップS105)。ここで、アラーム要求部111が、アラーム発報時期が未だ到来していないと判定すると(ステップS105:No)、後述のステップS130の処理が実行される。一方、アラーム要求部111は、アラーム発報時期が到来したと判定すると(ステップS105:Yes)、アラーム設定記憶部131が記憶するアラーム継続時間情報を含む前述のアラーム要求情報を端末装置2へ送信する(ステップS106)。その後、アラーム要求部111は、アラーム要求情報を送信した日時を示す発報日時情報を、送信先の端末装置2を所持する見守られる人の利用者識別情報に対応づけて新たにアラーム履歴記憶部132に記憶させる形でアラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム履歴情報を更新する(ステップS107)。このとき、アラーム要求部111は、発報日時情報に対応づけて「1」を示す発報回数情報をアラーム履歴記憶部132に記憶させる。
【0052】
次に、停止通知取得部112は、端末装置2から送信される停止通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS108)。ここで、停止通知取得部112が、停止通知情報を取得したと判定すると(ステップS108:Yes)、後述のステップS111の処理が実行される。一方、停止通知取得部112は、停止通知情報を取得していないと判定すると(ステップS108:No)、アラーム要求情報を、アラーム設定記憶部131が記憶する上限回数情報が示す上限回数送信したか否かを判定する(ステップS109)。ここで、停止通知取得部112は、アラーム要求情報の送信回数が前述の上限回数未満であると判定すると(ステップS109:No)、アラーム設定記憶部131が記憶する発報待ち時間情報が示す発報待ち時間だけ待機した後(ステップS110)、再びアラーム要求情報を送信する(ステップS106)。続いて、アラーム要求部111は、アラーム履歴記憶部132が記憶する発報回数情報が示す発報回数を1回だけインクリメントする形でアラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム履歴情報を更新する(ステップS107)。その後、再びステップS108以降の処理が実行される。
【0053】
一方、停止通知取得部112は、アラーム要求情報を上限回数送信したと判定すると(ステップS109:Yes)、停止通知情報を取得した日時を示すアラーム停止日時情報を、送信元の端末装置2を所持する見守られる人の利用者識別情報に対応づけて追加する形でアラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム履歴情報を更新する(ステップS111)。
【0054】
次に、メッセージ選出部114は、アラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム履歴情報が、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶するアラーム履歴条件情報が示すアラーム履歴条件のいずれかを満たすか否かを判定する(ステップS112)。ここで、メッセージ選出部114が、アラーム履歴情報がアラーム履歴条件を満たしていないと判定すると(ステップS112:No)、後述のステップS130の処理が実行される。一方、メッセージ選出部114は、アラーム履歴情報がアラーム履歴条件のいずれかを満たすと判定すると(ステップS112:Yes)、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を特定する。そして、メッセージ選出部114は、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶する、アラーム発報後の問い掛けメッセージ情報の中から、特定した機器情報条件に対応する第1メッセージ情報と第2メッセージ情報とから構成される問い掛けメッセージ情報を選出する(ステップS113)。続いて、メッセージ通知部115は、メッセージ選出部114が選出した問い掛けメッセージ情報と通知設定記憶部136が記憶する問い掛け待ち時間情報とを端末装置2へ送信する(ステップS114)。その後、メッセージ通知部115は、問い掛けメッセージ情報を送信した日時を示す問い掛け日時情報を、送信先の端末装置2を所持する見守られる人の利用者識別情報に対応づけて新たに追加する形で応答履歴記憶部137が記憶する応答履歴情報を更新する(ステップS115)。
【0055】
次に、
図20に示すように、応答取得部116は、端末装置2から送信される応答情報を取得したか否かを判定する(ステップS116)。ここで、応答取得部116が、応答情報を取得していないと判定すると(ステップS116:No)、後述のステップS118の処理が実行される。一方、応答取得部116は、応答情報を取得したと判定すると(ステップS116:Yes)、取得した応答情報が有効であるか否かを判定する(ステップS117)。ここで、応答取得部116は、応答情報に含まれる応答メッセージ情報が示す応答メッセージが、制御可否情報記憶部138が記憶する応答メッセージ情報が示す応答メッセージのいずれかと一致する場合、応答情報が有効であると判定する。ここで、応答取得部116は、応答情報が無効であると判定すると(ステップS117:No)、端末装置2から送信される前述の待ち時間経過通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS118)。ここで、応答取得部116が、未だ待ち時間経過通知情報を取得していないと判定すると(ステップS118:No)、再びステップS116の処理が実行される。一方、応答取得部116が、待ち時間経過通知情報を取得したと判定すると(ステップS118:Yes)、メッセージ通知部115は、問い掛けメッセージ情報を、通知設定記憶部136が記憶する上限回数送信したか否かを判定する(ステップS119)。ここで、メッセージ通知部115が、問い掛けメッセージ情報の端末装置2への送信回数が上限回数未満であると判定すると(ステップS119:No)、再びステップS113の処理が実行される。一方、メッセージ通知部115が、問い掛けメッセージ情報を上限回数送信したと判定すると(ステップS119:Yes)、後述のステップS126の処理が実行される。
【0056】
また、応答取得部116が、ステップS117において、応答情報が有効であると判定すると(ステップS117:Yes)、取得した応答情報に含まれる応答メッセージ情報と、応答情報を取得した日時を示すアラーム停止日時情報と、を、送信元の端末装置2を所持する見守られる人の利用者識別情報に対応づけて追加する形で応答履歴記憶部137が記憶する応答履歴情報を更新する(ステップS120)。続いて、機器制御部117は、制御可否情報記憶部138が記憶する制御可否情報を参照して、応答履歴記憶部137が記憶する応答メッセージ情報に対応する制御可否情報が制御可であるか否かを判定する(ステップS121)。ここで、機器制御部117が、制御可否情報が制御不可であると判定すると(ステップS121:No)、後述のステップS126の処理が実行される。一方、機器制御部117は、制御可否情報が制御可であると判定すると(ステップS121:Yes)、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を示す機器情報条件情報を特定し、制御情報記憶部139が記憶する制御情報の中から、特定した機器情報条件情報に対応する制御情報を特定する。そして、機器制御部117は、特定した制御情報を対応する機器4へ送信する(ステップS122)。このとき、機器4は、制御情報を取得すると、取得した制御情報に基づいて動作を開始してから、機器通知情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。そして、機器情報取得部113は、機器4から送信される機器情報通知情報を取得すると(ステップS123)、取得した機器情報通知情報に含まれる機器情報、機器識別情報および利用者識別情報を抽出し、抽出した機器情報、機器識別情報および利用者識別情報を互いに対応づけて機器情報記憶部133に記憶させる(ステップS124)。その後、メッセージ選出部114は、問い掛けメッセージ記憶部135が記憶する、アラーム発報後の問い掛けメッセージ情報の中から、ステップS113において特定した第1メッセージ情報、第2メッセージ情報に対応する第3メッセージ情報である問い掛けメッセージ情報を選出する。そして、メッセージ通知部115は、選出された問い掛けメッセージ情報を端末装置2へ送信する(ステップS125)。
【0057】
次に、警告通知部119は、警告設定記憶部140が記憶する警告条件情報を参照して、アラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム発報日時情報、アラーム停止日時情報と、応答履歴記憶部137が記憶する問い掛け日時情報、応答日時情報と、機器情報記憶部133が記憶する機器情報と、のいずれかが、警告条件を満たすか否かを判定する(ステップS126)。ここで、警告通知部119が、警告条件を満たさないと判定すると(ステップS126:No)、後述のステップ130の処理が実行される。一方、警告通知部119は、警告条件を満たすと判定すると(ステップS126:Yes)、その警告条件に対応する警告レベル情報および警告要否情報を特定する(ステップS127)。続いて、警告通知部119は、特定した警告要否情報が警告要を示すか否かを判定する(ステップS128)。ここで、警告通知部119が、特定した警告要否情報が警告不要を示すと判定すると(ステップS128:No)、後述のステップ130の処理が実行される。一方、警告通知部119は、特定した警告要否情報が警告要を示すと判定すると(ステップS128:Yes)、特定した警告レベル情報に対応する警告内容情報に基づいて、警告メッセージ記憶部141が記憶する警告メッセージ情報を含む警告情報を生成する。そして、警告通知部119は、特定した警告レベル情報に対応する警告内容情報に従って、生成した警告情報を端末装置3またはメールサーバ7へ送信する(ステップS129)。
【0058】
その後、メッセージ選出部114は、予め設定された定期問い掛け時期が到来したか否かを判定する(ステップS130)。ここで、メッセージ選出部114が、定期問い掛け時期が到来したと判定すると(ステップS130:Yes)、ステップS113の処理が実行される。一方、メッセージ選出部114が、未だ定期問い掛け時期が到来していないと判定すると(ステップS130:No)、再びステップS101の処理が実行される。
【0059】
次に、本実施の形態に係る見守られる人が所持する端末装置2が実行する見守られる人の状況をクラウドサーバ1に通知するための状況通知処理について
図21を参照しながら説明する。この状況通知処理は、例えば端末装置2へ電源が投入された後、端末装置2において状況通知処理を実行するためのプログラムが起動されたことを契機として開始される。まず、アラーム要求取得部211は、クラウドサーバ1から送信されるアラーム要求情報を取得したか否かを判定する(ステップS201)。ここで、アラーム要求取得部211が、アラーム要求情報を取得していないと判定すると(ステップS201:No)、後述のステップS209の処理が実行される。一方、アラーム要求取得部211は、アラーム要求情報を取得したと判定すると(ステップS201:Yes)、取得したアラーム要求情報に含まれるアラーム継続時間を示すアラーム継続時間情報を抽出し、抽出したアラーム継続時間情報をアラーム制御部212に通知する。そして、アラーム制御部212は、アラーム継続時間情報が通知されると、これに応じて、警報器207にアラームを発報させるための制御情報を警報器207へ転送することにより、警報器207にアラームを発報させる(ステップS202)。次に、受付部213は、前述のアラーム停止操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS203)。ここで、受付部213が、アラーム停止操作を受け付けていないと判定すると(ステップS203:No)、アラーム制御部212は、アラーム継続時間だけ経過したか否かを判定する(ステップS204)。ここで、アラーム制御部212は、未だアラーム継続時間だけ経過していないと判定すると(ステップS204:No)、再びステップS203の処理が実行される。一方、アラーム制御部212は、アラーム継続時間だけ経過したと判定すると(ステップS204:Yes)、アラームを停止させる(ステップS205)。続いて、アラーム停止通知部214が、前述の未停止通知情報をクラウドサーバ1へ送信し(ステップS206)、後述のステップS209の処理が実行される。
【0060】
一方、受付部213が、ステップS203において、アラーム停止操作を受け付けたと判定すると(ステップS203:Yes)、アラーム制御部212は、アラームを停止させる(ステップS207)。その後、アラーム停止通知部214が、前述の停止通知情報をクラウドサーバ1へ送信する(ステップS208)。
【0061】
次に、メッセージ取得部215は、クラウドサーバ1から送信される問い掛けメッセージ情報を取得したか否かを判定する(ステップS209)。ここで、メッセージ取得部215が、問い掛けメッセージ情報を取得していないと判定すると(ステップS209:No)、再びステップS201の処理が実行される。一方、メッセージ取得部215は、問い掛けメッセージ情報を取得したと判定すると(ステップS209:Yes)、取得した問い掛けメッセージ情報を音声生成部216および表示制御部217に通知する。そして、表示制御部217は、通知された問い掛けメッセージ情報に基づいてメッセージ通知画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS210)。続いて、音声生成部216が、通知された問い掛けメッセージ情報が示す問い掛けメッセージの音声を示す音声情報を生成してスピーカ240へ転送して、スピーカ240に音声情報が示す音声を出力させる(ステップS211)。
【0062】
その後、メッセージ取得部215は、クラウドサーバ1から送信される問い掛け待ち時間情報を取得したか否かを判定する(ステップS212)。ここで、メッセージ取得部215は、問い掛け待ち時間情報を取得していないと判定すると(ステップS212:No)、再びステップS201の処理が実行される。一方、メッセージ取得部215が、問い掛け待ち時間情報を取得したと判定すると(ステップS212:Yes)、受付部213は、見守られる人による問い掛けメッセージ情報に対する応答操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS213)。ここで、受付部213が応答操作を受け付けていないと判定すると(ステップS213:No)、応答通知部219は、問い掛け待ち時間だけ経過したか否かを判定する(ステップS214)。ここで、応答通知部219は、未だ問い掛け待ち時間だけ経過していないと判定すると(ステップS214:No)、再びステップS213の処理が実行される。一方、応答通知部219は、問い掛け待ち時間だけ経過したと判定すると(ステップS214:Yes)、前述の待ち時間経過通知情報をクラウドサーバ1へ送信し(ステップS215)、再びステップS201の処理が実行される。一方、受付部213が、ステップS213において、応答操作を受け付けたと判定すると(ステップS213:Yes)、応答通知部219は、前述の応答メッセージ情報を含む応答情報を生成してクラウドサーバ1へ送信し(ステップS216)、再びステップS201の処理が実行される。
【0063】
以上説明したように、本実施の形態に係る見守りシステムによれば、警告通知部119が、アラーム停止状況と、機器状態と環境パラメータと、に基づいて、見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した警告レベルに応じた警告メッセージを見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成する。これにより、見守られる人によるアラームの発報に対するアラーム停止操作という見守られる人の日常の生活における行動パターンに基づいて見守る人への警告情報を生成するので、見守られる人に対して見守る人により監視されているという印象を与えにくく、見守られる人の精神的な負担を軽減することができる。
【0064】
また、本実施の形態に係るメッセージ選出部114は、アラーム停止状況と、機器4の機器状態および機器4の周囲の環境パラメータと、に基づいて、複数種類の問い掛けメッセージ情報の中から1つの問い掛けメッセージ情報を選出する。そして、警告通知部119は、アラームの停止状況と、機器4の機器状態および機器4の周囲の環境パラメータと、ともに、選出された問い掛けメッセージ情報に対する見守られる人の応答状況に基づいて、警告情報を生成する。これにより、見守られる人の問い掛けメッセージに対する応答状況を加味することができ、見守られる人の状況をより高い精度で判断することができるので、より適切な警告情報を生成することができる。
【0065】
更に、本実施の形態に係る警告通知部119は、アラーム停止操作の有無と、アラーム停止操作がなされた場合のアラーム発報後にアラーム停止操作がなされるまでの時間と、端末装置2から送信される応答情報の取得有無と、応答情報が取得された場合の問い掛けメッセージ情報の端末装置2への送信後応答情報が取得されるまでの間の時間と、に基づいて、警告レベルを特定する。これにより、アラーム停止状況と、問い掛けメッセージに対する見守られる人の応答状況と、に基づいて、警告レベルを随時変更することができるので、見守られる人の状況に応じた適切な警告情報を見守る人に通知することができる。
【0066】
また、本実施の形態に係る見守りシステムは、複数の警告レベルそれぞれにおける、アラームの停止状況と、機器4の機器状態と機器4の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方と、問い掛けメッセージ情報を送信したときの応答状況と、のそれぞれについての条件を設定する条件設定部118を備える。これにより、見守る人の希望する条件で見守られる人の見守りを行うことができるので、見守る人にとって不必要な警告情報を端末装置3へ送信することを抑制でき、見守る人の利便性を高めることができる。
【0067】
更に、本実施の形態に係る機器制御部117は、警告通知部119により特定された警告レベルに応じて、少なくとも1つの機器4を制御する。これにより、少なくとも1つの機器4を動作開始または停止させないことに起因して見守られる人の周囲の環境が見守られる人にとって異常な環境となってしまうことを抑制できる。
【0068】
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示は前述の実施の形態によって限定されるものではない。例えば見守る人が所持する端末装置が、アラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム履歴情報と、応答履歴記憶部137が記憶する応答履歴情報と、を取得し、取得したアラーム履歴情報、応答履歴情報に基づいて、警告条件情報を生成するものであってもよい。本変形例に係る見守りシステムでは、
図22に示すように、見守る人が所持する端末装置2003が、クラウドサーバ2001に対して、アラーム履歴情報、応答履歴情報の送信を要求するアラーム履歴要求情報、応答履歴要求情報を送信することにより、クラウドサーバ2001から送信されるアラーム履歴情報、応答履歴情報を取得する履歴情報取得部2318を有する。なお、本変形例に係るクラウドサーバ3001、端末装置2003のハードウェア構成は、実施の形態で説明したクラウドサーバ1、端末装置3のハードウェア構成と同様である。また、
図22において、実施の形態と同様の構成については、
図3および
図4と同一の符号を付している。更に、クラウドサーバ2001は、実施の形態で説明したクラウドサーバ1の機能を有するが、
図22では機能構成の一部の図示を省略している。クラウドサーバ2001は、端末装置2003から送信されるアラーム履歴要求情報、応答履歴要求情報を取得すると、これに応じて、アラーム履歴記憶部132が記憶するアラーム履歴情報と、応答履歴記憶部137が記憶する応答履歴情報と、を端末装置2003へ送信する履歴通知部2120を有する。そして、端末装置2003の条件設定登録部2317は、取得されたアラーム履歴情報および応答履歴情報に基づいて、過去のアラーム発報から停止までの平均時間および過去の問い掛けメッセージ情報送信から応答情報取得までの平均時間を算出する。そして、条件設定登録部2317は、アラーム発報から停止までの時間が算出した平均時間に予め設定されたマージン時間を加えた時間以上である場合と、問い掛けメッセージ情報送信から応答情報取得までの時間が算出した平均時間に予め設定されたマージン時間を加えた時間以上である場合と、を示す警告条件情報を生成して条件設定記憶部331に記憶させる。
【0069】
ここで、本変形例に係る条件設定処理について
図23を参照しながら説明する。この条件設定処理は、見守る人が、端末装置2003の入力部305に対して条件設定を開始するための条件設定開始操作を行い、受付部311が条件設定開始操作を受け付けたことを契機として開始される。まず、条件設定登録部317は、クラウドサーバ1に対して予め設定された期間内におけるアラーム履歴情報の送信を要求するアラーム履歴要求情報と、クラウドサーバ1に対して予め設定された期間内の応答履歴情報の送信を要求する応答履歴要求情報と、を送信する(ステップS2301)。ここで、予め設定された期間は、例えば30日分に設定される。これにより、条件設定登録部317は、クラウドサーバ1から送信されるアラーム履歴情報および応答履歴情報を取得する(ステップS2302)。次に、条件設定登録部317は、取得したアラーム履歴情報および応答履歴情報に基づいて、過去のアラーム発報から停止までの平均時間および過去の問い掛けメッセージ情報送信から応答情報取得までの平均時間を算出する(ステップS2303)。続いて、条件設定登録部317は、アラーム発報から停止までの時間が算出した平均時間に予め設定されたマージン時間を加えた時間以上である場合と、問い掛けメッセージ情報送信から応答情報取得までの時間が算出した平均時間に予め設定されたマージン時間を加えた時間以上である場合と、を示す警告条件情報を生成して条件設定記憶部331に記憶させる(ステップS2304)。その後、表示制御部314は、条件設定記憶部331が記憶する警告条件情報が示す警告条件が反映された設定用操作画面画像を形成して表示部304に表示させる(ステップS2305)。次に、受付部311は、前述の条件設定更新操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS2306)。ここで、受付部311が、条件設定更新操作を受け付けていないと判定すると(ステップS2306:No)、後述のステップS2308の処理が実行される。一方、受付部311が、条件設定更新操作を受け付けたと判定すると(ステップS2306:Yes)、条件設定登録部317は、条件設定更新操作により入力される各種設定情報を条件設定記憶部331に記憶させる(ステップS2307)。続いて、受付部311は、前述の条件設定完了操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS2308)。ここで、受付部311が、条件設定完了操作を受け付けていないと判定すると(ステップS2308:No)、再びステップS2306の処理が実行される。一方、受付部311が、条件設定完了操作を受け付けたと判定すると(ステップS2308:Yes)、条件設定通知部312は、条件設定記憶部331が記憶する各種設定情報を含む条件設定通知情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する(ステップS2309)。
【0070】
本構成によれば、見守られる人の過去の実績に基づいて見守られる人にとって適切な警告条件を設定することができる。即ち、見守られる人の年齢、習慣等の違いに適応した見守りを提供することができる。
【0071】
実施の形態において、端末装置3が、例えば
図24(A)に示すような、問い掛けメッセージ情報を繰り返し端末装置2へ送信する際の問い掛け待ち時間情報および上限回数情報の複数種類の組み合わせを、各組み合わせに対応する予め設定された警戒レベルを示す警戒レベル情報に対応づけて記憶する通知設定マスタ記憶部33321を有するものであってもよい。この場合、見守る人は、前述の条件設定更新操作において、端末装置3の入力部305に対して、通知設定に関する複数種類の警戒レベルのうちのいずれか1つを選択する操作を行うだけで、選択した警戒レベルに対応する上限回数情報および問い掛け待ち時間情報の組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。即ち、見守る人が選択した選択項目に対応する発報周期情報、上限回数情報および定期問い掛け周期情報の組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。例えば見守る人が端末装置3の入力部305に対して「警戒レベル1」を選択する操作を行うと、問い掛け待ち時間が「5min」、問い掛けメッセージ情報の送信上限回数が「1回」である組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。この場合、例えば端末装置3が、例えば
図24(B)に示すような、バー状のアイコン画像BA301と、アイコン画像BA301の長手方向に沿って等間隔に配置された警戒レベル「レベル1」から「レベル6」を表す6つのメッセージ画像M301と、バー状のアイコン画像に重ねて表示されたスライド釦画像BS301と、を含む設定用操作画面画像GA301を表示部304に表示させてもよい。そして、見守る人は、端末装置3が表示部304に
図24(B)に示す設定用操作画面画像GA301を表示させた状態で、入力部305における、スライド釦画像BS301に対応する部分をバー状のアイコン画像BA301に沿ってスイープ操作を行うことで警戒レベルを入力するようにしてもよい。
【0072】
また、実施の形態において、端末装置3が、例えば
図25(A)に示すような、複数種類の警告条件それぞれに対応する警告レベル情報の組み合わせを、各組み合わせに対応する予め設定された警戒レベルを示す警戒レベル情報に対応づけて記憶する警告設定マスタ記憶部33322を有するものであってもよい。この場合、見守る人は、前述の条件設定更新操作において、端末装置3の入力部305に対して、警告設定に関する複数種類の警戒レベルのうちのいずれか1つを選択する操作を行うだけで、選択した警戒レベルに対応する警告レベル情報の組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。例えば見守る人が端末装置3の入力部305に対して「警戒レベル高」を選択する操作を行うと、「アラーム停止操作無し」の場合および問い掛けメッセージ情報に対応する応答情報を取得できない場合の警告レベルが「レベル1」、「アラーム発報から停止までの時間が6min以上」の場合および「問い掛けメッセージ情報送信から応答情報取得までの時間が8min以上」の場合の警告レベルが「レベル2」、空気調和機である機器4の運転モードが冷房モードで室内温度が30度以上の場合および機器4の運転モードが暖房モードで室内温度が10℃以下の場合の警告レベルが「レベル3」となる組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。この場合、例えば端末装置3が、例えば
図25(B)に示すような、バー状のアイコン画像BA302と、アイコン画像BA302の長手方向に沿って等間隔に配置された警戒レベル「レベル高」、「レベル中」、「レベル低」を表す3つのメッセージ画像M302と、バー状のアイコン画像BA302に重ねて表示されたスライド釦画像BS302と、を含む設定用操作画面画像GA302を表示部304に表示させてもよい。そして、見守る人は、端末装置3が表示部304に設定用操作画面画像GA302を表示させた状態で、入力部305における、スライド釦画像BS302に対応する部分をバー状のアイコン画像BA302に沿ってスイープ操作を行うことで警戒レベルを入力するようにしてもよい。
【0073】
また、実施の形態において、端末装置3が、例えば
図26(A)に示すような、アラーム設定情報に含まれる発報周期情報および上限回数情報と、通知設定情報に含まれる定期的な問合せメッセージ情報の送信の周期を示す定期問い掛け周期情報と、について、これらの複数種類の組み合わせを、各組み合わせに対応する選択項目に対応づけて記憶するアラーム設定・通知設定マスタ記憶部4332を有するものであってもよい。この場合、端末装置3は、例えば
図26(B)に示すような設定用操作画面画像GA2を表示部304に表示させる。設定用操作画面画像GA2は、見守る人に対する質問事項を表すメッセージ画像M2と、3種類の選択項目「気難しい方ではない」、「どちらとも言えない」、「気難しい」それぞれに対応する釦画像BU21、BU22、BU23と、を含む。そして、見守る人は、端末装置3の表示部304に例えば
図26(B)に示す設定用操作画面画像GA2が表示されている状態で、前述の条件設定更新操作において、タッチパッドである入力部305における、釦画像BU21、BU22、BU23のいずれかに対応する部分をタッチして選択項目を選択する操作を行うと、選択した選択項目に対応する発報周期情報、上限回数情報および定期問い掛け周期情報の組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。例えば見守る人が選択項目「気難しい方ではない」を選択する操作を行うと、アラームの発報周期が「毎日」、アラームの上限回数が「3回」、定期的な問い掛け周期が「毎日」である組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。
【0074】
更に、実施の形態において、端末装置3が、例えば
図27(A)に示すような、通知設定情報に含まれる問い掛け待ち時間情報と、警告設定情報に含まれる警告条件情報と、について、これらの複数種類の組み合わせを、各組み合わせに対応する選択項目に対応づけて記憶する通知設定・警告設定マスタ記憶部5332を有するものであってもよい。この場合、端末装置3は、例えば
図27(B)に示すような設定用操作画面画像GA3を表示部304に表示させる。設定用操作画面画像GA3は、見守る人に対する質問事項を表すメッセージ画像M3と、3種類の選択項目「のんびりです」、「どちらとも言えない」、「気短です」それぞれに対応する釦画像BU31、BU32、BU33と、を含む。そして、見守る人は、端末装置3の表示部304に例えば
図27(B)に示す設定用操作画面画像GA3が表示されている状態で、前述の条件設定更新操作において、タッチパッドである入力部305における、釦画像BU31、BU32、BU33のいずれかに対応する部分をタッチして選択項目を選択する操作を行うと、選択した選択項目に対応する問い掛け待ち時間情報および警告条件情報の組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。例えば見守る人が選択項目「のんびりです」を選択する操作を行うと、問い掛け待ち時間が「5min」、アラーム発報から停止までの時間についての警告条件が「15min」、問い掛けメッセージ情報送信から応答情報取得までの時間についての警告条件が「8min」である組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。
【0075】
また、実施の形態において、端末装置3が、例えば
図28(A)に示すような、通知設定情報に含まれる上限回数情報と、警告設定情報に含まれる警告条件情報と、について、これらの複数種類の組み合わせを、各組み合わせに対応する選択項目に対応づけて記憶する通知設定・警告設定マスタ記憶部6332を有するものであってもよい。この場合、端末装置3は、例えば
図28(B)に示すような設定用操作画面画像GA4を表示部304に表示させる。設定用操作画面画像GA4は、見守る人に対する質問事項を表すメッセージ画像M4と、2種類の選択項目「はい」、「いいえ」それぞれに対応する釦画像BU41、BU42と、を含む。そして、見守る人は、端末装置3の表示部304に例えば
図28(B)に示す設定用操作画面画像GA4が表示されている状態で、前述の条件設定更新操作において、タッチパッドである入力部305における、釦画像BU41、BU42のいずれかに対応する部分をタッチして選択項目を選択する操作を行うと、選択した選択項目に対応する問い掛け待ち時間情報および警告条件情報の組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。例えば見守る人が選択項目「はい」を選択する操作を行うと、問い掛けメッセージ情報を繰り返し送信する場合の上限回数が「4回」、問い掛けメッセージ情報送信から応答情報取得までの時間についての警告条件が「18min」である組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。
【0076】
更に、実施の形態において、端末装置3が、例えば
図29(A)に示すような、警告設定情報に含まれる警告条件情報と、警告要否情報と、について、これらの複数種類の組み合わせを、各組み合わせに対応する選択項目に対応づけて記憶する警告設定マスタ記憶部7332を有するものであってもよい。この場合、端末装置3は、例えば
図29(B)に示すような設定用操作画面画像GA5を表示部304に表示させる。設定用操作画面画像GA5は、見守る人に対する質問事項を表すメッセージ画像M5と、2種類の選択項目「はい」、「いいえ」それぞれに対応する釦画像BU51、BU52と、を含む。そして、見守る人は、端末装置3の表示部304に例えば
図29(B)に示す設定用操作画面画像GA5が表示されている状態で、前述の条件設定更新操作において、タッチパッドである入力部305における、釦画像BU51、BU52のいずれかに対応する部分をタッチして選択項目を選択する操作を行うと、選択した選択項目に対応する警告条件情報および警告要否情報の組み合わせが条件設定記憶部331に記憶される。例えば見守る人が選択項目「はい」を選択する操作を行うと、空気調和機である機器4の運転モードが冷房モードであり室内温度が30℃以上の場合、或いは、機器4の運転モードが暖房モードであり室内温度が10℃以下の場合、警告情報の端末装置3への送信が不要であることを示す警告要否情報が条件設定記憶部331に記憶される。
【0077】
このように、
図24から
図29を用いて説明した構成では、複数種類の、アラームの停止状況と、機器4の機器状態と機器4の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方と、問い掛けメッセージ情報を送信したときの端末装置2からの応答情報の取得状況と、のそれぞれについての条件の組み合わせを、予め設定された質問事項に対する選択項目を示す選択項目情報に対応づけて記憶するアラーム設定・通知設定マスタ記憶部4332、通知設定・警告設定マスタ記憶部5332、6332、警告設定マスタ記憶部7332、33322、通知設定マスタ記憶部33321を備える。そして、条件設定部118は、アラーム設定・通知設定マスタ記憶部4332、通知設定・警告設定マスタ記憶部5332、6332、警告設定マスタ記憶部7332、33322、通知設定マスタ記憶部33321が記憶する複数種類の条件の組み合わせの中から、見守る人に対する質問事項に対する選択項目に対応する条件の組み合わせを特定し、特定した条件の組み合わせを、アラームの停止状況と、機器状態と環境パラメータとの少なくとも一方と、応答状況と、のそれぞれについての条件として設定する。
【0078】
これらの構成によれば、見守る人による条件設定更新操作における条件設定情報の入力作業が簡素化されるので、その分、見守る人の利便性を高めることができる。
【0079】
実施の形態において、クラウドサーバ1が、制御可否情報記憶部138が記憶する、取得した応答情報に含まれる応答メッセージ情報に対応する制御可否情報を参照して機器4の制御が不可であると判定した場合において、警告レベルが予め設定された基準レベル以上である場合、制御可否情報が示す内容に関わらす機器4を制御するものであってもよい。
【0080】
本変形例に係る見守りシステムの動作について
図30を参照しながら説明する。なお、
図30において、実施の形態と同様の処理については
図13から
図18に示す符号と同一の符号を付している。まず、実施の形態で説明したステップS22からステップS26までの一連の処理が実行された後、クラウドサーバ1が、制御可否情報記憶部138が記憶する、取得した応答情報に含まれる応答メッセージ情報に対応する制御可否情報を参照して機器4の制御が不可であると判定したとする(ステップS47)。そして、クラウドサーバ1が、前述の警告条件を満たすと判定したとする(ステップS48)。この場合、クラウドサーバ1は、その警告条件に対応する警告レベル情報および警告要否情報を特定する(ステップS49)。次に、クラウドサーバ1は、特定した警告要否情報が警告要を示す場合、特定した警告レベル情報に対応する警告内容情報に基づいて、警告メッセージ記憶部141が記憶する警告メッセージ情報と音声通知要否情報とを含む警告情報を生成する(ステップS50)。続いて、生成された警告情報が、クラウドサーバ1から見守る人が所持する端末装置3へ送信される(ステップS51)。その後、クラウドサーバ1は、特定した警告レベル情報が示す警告レベルが予め設定された基準レベル以上であると判定したとする(ステップS8001)。この場合、クラウドサーバ1は、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を示す機器情報条件情報を特定し、制御情報記憶部139が記憶する制御情報の中から、特定した機器情報条件情報に対応する制御情報を特定する(ステップS8002)。その後、特定された制御情報が、クラウドサーバ1から機器4へ送信される(ステップS8003)。次に、ステップS30以降の一連の処理が実行される。
【0081】
また、本変形例に係るクラウドサーバ1が実行する見守り処理について
図31を参照しながら説明する。なお、
図31において、実施の形態と同様の処理については
図13から
図18に示す符号と同一の符号を付している。まず、
図19のステップS101からS115の処理並びに
図31のステップS116からS129までの一連の処理が実行された後、機器制御部117は、制御可否情報が制御不可であり且つ警告通知部119が特定した警告レベル情報が示す警告レベルが基準レベル以上であるか否かを判定する(ステップS8101)。ここで、機器制御部117が、制御可否情報が制御可または警告通知部119が特定した警告レベル情報が示す警告レベルが基準レベル未満であると判定すると(ステップS8101:No)、そのままステップS130の処理が実行される。一方、機器制御部117は、制御可否情報が制御不可であり且つ警告通知部119が特定した警告レベル情報が示す警告レベルが基準レベル以上であると判定すると(ステップS8101:Yes)、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を示す機器情報条件情報を特定し、制御情報記憶部139が記憶する制御情報の中から、特定した機器情報条件情報に対応する制御情報を特定する。そして、機器制御部117は、特定した制御情報を対応する機器4へ送信する(ステップS8102)。次に、ステップS123以降の一連の処理が実行される。
【0082】
本構成によれば、見守られる人が誤った判断を行った場合でも特定された警告レベルに応じて機器4を制御することができるので、見守られる人の誤った判断に起因した事故を未然に防止できる。例えば、見守られる人の周囲の室内温度が高いことに見守られる人が気づかずに「いいえ、冷房しません」と返答した場合でも、空気調和機である機器4が冷房モードで動作を開始し、見守られる人が熱中症になるといった健康被害を抑制できる。或いは、室内温度が低いにもかかわらず、空気調和機である機器4が冷房モードで動作していることに、見守られる人が気づかずに「いいえ、停止しません」と返答した場合でも、機器4が停止するように制御され、見守られる人が低体温症になるといった健康被害を抑制できる。
【0083】
また、実施の形態において、クラウドサーバ1が、制御可否情報記憶部138が記憶する、取得した応答情報に含まれる応答メッセージ情報に対応する制御可否情報を参照して機器4の制御が不可であると判定した場合において、警告レベルが予め設定された基準レベル以上である場合、見守る人が所持する端末装置3へ制御可否の問合せを行う制御可否問合せ情報を送信するものであってもよい。本変形例に係る見守りシステムでは、
図32に示すように、見守る人が所持する端末装置9003が、クラウドサーバ9001に対して、機器4の制御を許可することを通知する制御許可通知情報または機器4の制御を許可しないことを通知する制御不可通知情報を送信する制御可否通知部9318を有する。なお、本変形例に係るクラウドサーバ9001、端末装置9003のハードウェア構成は、実施の形態で説明したクラウドサーバ1、端末装置3のハードウェア構成と同様である。また、
図32において、実施の形態と同様の構成については、
図3と同一の符号を付している。メッセージ取得部9313は、クラウドサーバ9001から機器4の制御可否を問い合わせる制御可否問合せメッセージ情報を取得すると、取得した制御可否問合せメッセージ情報を表示制御部314および音声生成部315に通知する。そして、表示制御部314は、通知される制御可否問合せメッセージ情報に基づいて、見守る人に対して機器4の制御可否を問い合わせる制御可否問合せ画像を形成して表示部304に表示させる。また、音声生成部315は、通知される制御可否問合せメッセージ情報に基づいて制御可否問合せメッセージに対応する音声情報を生成してスピーカ340へ転送する。そして、スピーカ340は、転送されてきた音声情報に基づいて音声を出力する。
【0084】
クラウドサーバ9001は、
図33に示すように、端末装置9003から送信される制御可否通知情報を取得すると、取得した制御可否通知情報を機器制御部9117に通知する制御可否通知取得部9121を有する。なお、
図33において、実施の形態と同様の構成については、
図4と同一の符号を付している。メッセージ通知部9115は、制御可否情報記憶部138が記憶する制御可否情報が制御不可であり且つ警告通知部119が特定した警告レベル情報が示す警告レベルが基準レベル以上であると判定すると、前述の制御可否問合せメッセージ情報を生成して端末装置3へ送信する。また、機器制御部9117は、制御可否通知取得部9121が取得した制御可否通知情報が制御可であることを示すと判定すると、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を示す機器情報条件情報を特定し、制御情報記憶部139が記憶する制御情報の中から、特定した機器情報条件情報に対応する制御情報を特定する。そして、機器制御部117は、特定した制御情報を対応する機器4へ送信する。
【0085】
ここで、本変形例に係る見守りシステムの動作について
図34および
図35を参照しながら説明する。なお、
図34および
図35において、実施の形態と同様の処理については
図13から
図18に示す符号と同一の符号を付している。まず、
図34に示すように、実施の形態で説明したステップS22からステップS26までの一連の処理が実行された後、クラウドサーバ9001が、制御可否情報記憶部138が記憶する、取得した応答情報に含まれる応答メッセージ情報に対応する制御可否情報を参照して機器4の制御が不可であると判定したとする(ステップS47)。そして、クラウドサーバ9001が、前述の警告条件を満たすと判定したとする(ステップS48)。この場合、クラウドサーバ9001は、その警告条件に対応する警告レベル情報および警告要否情報を特定する(ステップS49)。次に、クラウドサーバ9001は、特定した警告要否情報が警告要を示す場合、特定した警告レベル情報に対応する警告内容情報に基づいて、警告メッセージ記憶部141が記憶する警告メッセージ情報と音声通知要否情報とを含む警告情報を生成する(ステップS50)。続いて、生成された警告情報が、クラウドサーバ9001から見守る人が所持する端末装置3へ送信される(ステップS51)。その後、クラウドサーバ9001は、特定した警告レベル情報が示す警告レベルが予め設定された基準レベル以上であると判定したとする(ステップS9001)。この場合、クラウドサーバ9001が、前述の制御可否問合せメッセージ情報を生成し(ステップS9002)、生成された制御可否問合せメッセージ情報が、クラウドサーバ9001から端末装置9003へ送信される(ステップS9003)。一方、端末装置9003は、制御可否問合せメッセージ情報を取得すると、取得した制御可否問合せメッセージ情報に基づいて、前述の制御可否問合せ画像を形成して表示部304に表示させる(ステップS9004)。また、端末装置9003は、取得した制御可否問合せメッセージ情報に基づいて、機器4の制御可否を問い合わせる音声情報を生成してスピーカ340から出力する(ステップS9005)。
【0086】
その後、
図35に示すように、見守る人が端末装置9003の入力部305に対して機器4の制御を許可するための許可操作を行うと、端末装置9003が、制御許可通知情報を生成し(ステップS9006)、生成された制御許可通知情報が、端末装置9003からクラウドサーバ9001へ送信される(ステップS9007)。一方、クラウドサーバ9001は、制御許可通知情報を取得すると、これに応じて、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を示す機器情報条件情報を特定し、制御情報記憶部139が記憶する制御情報の中から、特定した機器情報条件情報に対応する制御情報を特定する(ステップS9008)。次に、特定された制御情報が、クラウドサーバ9001から機器4へ送信される(ステップS9009)。次に、ステップS30以降の一連の処理が実行される。
【0087】
また、本変形例に係るクラウドサーバ9001が実行する見守り処理について
図36を参照しながら説明する。なお、
図36において、実施の形態と同様の処理については
図13から
図18に示す符号と同一の符号を付している。まず、
図19のステップS101からS115の処理並びに
図36のステップS116からS129までの一連の処理が実行された後、メッセージ通知部9115は、制御可否情報が制御不可であり且つ警告通知部119が特定した警告レベル情報が示す警告レベルが基準レベル以上であるか否かを判定する(ステップS9101)。ここで、メッセージ通知部9115が、制御可否情報が制御可または警告通知部119が特定した警告レベル情報が示す警告レベルが基準レベル未満であると判定すると(ステップS9101:No)、そのままステップS130の処理が実行される。一方、メッセージ通知部9115は、制御可否情報が制御不可であり且つ警告通知部119が特定した警告レベル情報が示す警告レベルが基準レベル以上であると判定すると(ステップS9101:Yes)、制御可否問合せ情報を生成して端末装置3へ送信する(ステップS9102)。次に、制御可否通知取得部9121は、端末装置9003から送信される制御許可通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS9103)。ここで、制御可否通知取得部9121が、制御不可通知情報を取得したと判定すると(ステップS9103:No)、そのままステップS130の処理が実行される。一方、制御可否通知取得部9121は、制御許可通知情報を取得したと判定すると(ステップS9103:Yes)、取得した制御許可通知情報を機器制御部9117に通知する。そして、機器制御部9117は、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を示す機器情報条件情報を特定し、制御情報記憶部139が記憶する制御情報の中から、特定した機器情報条件情報に対応する制御情報を特定する。そして、機器制御部117は、特定した制御情報を対応する機器4へ送信する(ステップS9104)。次に、ステップS123以降の一連の処理が実行される。
【0088】
本構成によれば、機器4を制御する場合に、見守る人がその妥当性について判断することができるので、機器4を適切に動作させることができる。
【0089】
実施の形態において、例えば
図37に示すように、クラウドサーバ10001が、広域ネットワークNW1を介して気象サーバ10009と通信可能であってもよい。気象サーバ10009は、予め設定された複数の地域それぞれにおける現時点の気象条件および将来の気象条件を示す気象情報を、地域を識別する地域識別情報に対応づけて管理している。そして、気象サーバ10009は、クラウドサーバ10001から気象情報の送信を要求する気象情報要求情報を取得すると、これに応じて、気象情報要求情報に含まれる地域識別情報に対応する気象情報を特定し、特定した気象情報をクラウドサーバ10001へ送信する。
【0090】
本変形例に係るクラウドサーバ10001は、
図38に示すように、前述の気象情報要求情報を気象サーバ10009へ送信することにより、気象サーバ10009から送信される気象情報を取得する気象情報取得部10122と、気象情報を記憶する気象情報記憶部10142と、を有する。なお、
図38において、実施の形態と同様の構成については、
図4と同一の符号を付している。気象情報取得部10122は、見守られる人の居住する建物Hが存在する地域を識別する地域識別情報を含む気象情報要求情報を生成して気象サーバ10009へ送信することにより、建物Hが存在する地域の気象情報を取得する。
【0091】
問い掛けメッセージ記憶部10135は、例えば
図39に示すように、予め設定された複数種類の問い掛けメッセージ情報を、アラームの発報履歴に対するアラーム履歴条件情報と機器情報条件情報と気象条件とに対応づけて記憶する。
図39に示す例では、アラーム発報後、アラーム停止通知情報を取得していない場合、或いは、アラーム発報から停止するまでの時間が15min以上であり、機器4の全てが停止しており、気象条件が「晴れ」である場合、端末装置2へ送信する問い掛けメッセージ情報として「おはようございます。」、「本日の天気は晴れです。ご気分はいかがですか?」を示す情報が選択されることを示している。
【0092】
制御情報記憶部10139は、例えば
図40に示すように、複数の機器情報条件を満たす場合それぞれにおける制御情報を、機器情報条件識別情報と気象条件情報と見守られる人の利用者識別情報とに対応づけて記憶する。
図40に示す例では、換気扇が機器情報条件識別情報IDC[0]で識別される機器情報条件を満たし且つ外気温25℃以下でありPM2.5の警報も無い場合、換気扇の換気量を増加させる、即ち、換気を強めるための制御情報COM[0]が選択されることを示している。
【0093】
メッセージ選出部10114は、アラーム停止状況と、機器4の機器状態および環境パラメータと、気象情報が示す気象条件に基づいて、問い掛けメッセージ情報を選出する。具体的には、メッセージ選出部114は、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を特定する。そして、メッセージ選出部114は、問い掛けメッセージ記憶部10135が記憶する、アラーム発報後の問い掛けメッセージ情報の中から、特定した機器情報条件と、気象情報記憶部10142が記憶する気象情報が示す気象条件と、に対応する問い掛けメッセージ情報を選出する。
【0094】
機器制御部10117は、機器情報条件記憶部134が記憶する機器情報条件情報を参照して、機器情報記憶部133が記憶する機器情報が満たす機器情報条件を示す機器情報条件情報を特定する。そして、機器制御部10117は、制御情報記憶部10138が記憶する制御情報の中から、特定した機器情報条件情報と、気象情報記憶部10142が記憶する気象情報と、に対応する制御情報を特定し、特定した制御情報を対応する機器4へ送信する。
【0095】
本構成によれば、見守られる人の居住する建物Hが存在する地域の気象条件を加味して、問い掛けメッセージ情報が選出されるとともに、機器4が制御されるので、気象条件に適した問い掛けメッセージ情報の送信および機器4の動作を実現することができる。
【0096】
実施の形態において、端末装置2が、クラウドサーバ1から取得した問い掛けメッセージ情報に基づいて、例えば
図41に示すような応答用操作画面画像GA6を表示部204に表示させるものであってもよい。応答用操作画面画像GA6は、見守られる人に対する質問事項を表すメッセージ画像M6と、2種類の選択項目「はい」、「いいえ」それぞれに対応する釦画像BU61、BU62と、を含む。そして、見守られる人は、端末装置2の表示部204に例えば
図41に示す応答用操作画面画像GA6が表示されている状態で、タッチパッドである入力部205における、釦画像BU61、BU62のいずれかに対応する部分をタッチして選択項目を選択する応答操作を行うと、選択した選択項目に対応する応答メッセージ情報を含む応答情報が生成される。
【0097】
また、本開示に係るクラウドサーバ1、2001、9001、10001および端末装置2、3、2003の各種機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。この場合、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、プログラムを、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)およびMO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータに読み込んでインストールすることにより、前述の各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をOS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協同により実現する場合等には、OS以外の部分のみを記録媒体に格納してもよい。
【0098】
さらに、搬送波に各プログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(BBS,Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前述の処理を実行できるように構成してもよい。
【0099】
(付記1)
アラームを発報する警報器と、
予め設定されたアラーム発報時期が到来する毎に、前記アラームを発報させ、見守られる人により前記アラームを停止させるためのアラーム停止操作がなされると、前記アラームを停止するように前記警報器を制御するアラーム制御部と、
前記見守られる人の拠点に設置された少なくとも1つの機器それぞれの機器状態と前記少なくとも1つの機器の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方を示す機器情報を取得する機器情報取得部と、
前記アラーム発報後の前記アラーム停止操作の状況であるアラーム停止状況と、前記機器情報が示す前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、前記見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した前記警告レベルに応じた警告メッセージを前記見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成する警告通知部と、を備える、
見守りシステム。
(付記2)
前記アラーム停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、予め設定された複数種類の前記見守られる人に対する問い掛けメッセージを示す問い掛けメッセージ情報の中から少なくとも1つの問い掛けメッセージ情報を選出するメッセージ選出部を更に備え、
前記警告通知部は、前記アラームの停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、ともに、選出された前記問い掛けメッセージ情報に対する前記見守られる人の応答状況に基づいて、前記警告情報を生成する、
(付記1)に記載の見守りシステム。
(付記3)
前記見守られる人が所持する端末装置と、
前記問い掛けメッセージ情報を前記端末装置へ送信するメッセージ通知部と、
前記見守られる人の前記端末装置に対する応答操作に応じて前記端末装置から送信される応答情報を取得する応答取得部と、を更に備え、
前記警告通知部は、前記アラーム停止操作の有無と、前記アラーム停止操作がなされた場合の前記アラーム発報後に前記アラーム停止操作がなされるまでの時間と、前記端末装置から送信される応答情報の取得有無と、前記応答情報が取得された場合の前記問い掛けメッセージ情報の前記端末装置への送信後前記応答情報が取得されるまでの間の時間と、に基づいて、前記少なくとも1つの警告レベルを特定する、
(付記2)に記載の見守りシステム。
(付記4)
前記複数の警告レベルそれぞれにおける、前記アラームの停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、前記応答状況と、のそれぞれについての条件を設定する条件設定部を更に備える、
(付記2)または(付記3)に記載の見守りシステム。
(付記5)
予め設定された複数種類の、前記アラームの停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、前記応答状況と、のそれぞれについての条件の組み合わせを、予め設定された質問事項と前記質問事項に対する選択項目との組み合わせに対応づけて記憶する設定マスタ記憶部を更に備え、
前記条件設定部は、前記設定マスタ記憶部が記憶する前記複数種類の条件の組み合わせの中から、前記見守る人に対する前記質問事項と前記選択項目との組み合わせに対応する条件の組み合わせを特定し、特定した前記条件の組み合わせを、前記アラームの停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、前記応答状況と、のそれぞれについての条件として設定する、
(付記4)に記載の見守りシステム。
(付記6)
特定された前記警告レベルに応じて、前記少なくとも1つの機器を制御する機器制御部を更に備える、
(付記1)から(付記5)のいずれか1つに記載の見守りシステム。
(付記7)
前記少なくとも1つの機器の制御可否を問合せるメッセージを示す制御可否問合せメッセージ情報に応じた、前記少なくとも1つの機器の制御を許可することを通知する制御許可通知情報または前記少なくとも1つの機器の制御を許可しないことを通知する制御不可通知情報を取得する制御可否通知取得部を更に備え、
前記機器制御部は、前記制御許可通知情報が取得されると、前記少なくとも1つの機器を制御し、前記制御不可通知情報が取得されると、前記少なくとも1つの機器の制御を回避する、
(付記6)に記載の見守りシステム。
(付記8)
前記見守られる人の拠点における気象条件を示す気象情報を取得する気象情報取得部を更に備え、
前記メッセージ選出部は、前記アラーム停止状況と、前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、ともに、取得された前記気象情報が示す気象条件に基づいて、前記少なくとも1つの問い掛けメッセージ情報を選出する、
(付記2)または(付記3)に記載の見守りシステム。
(付記9)
見守られる人の拠点に設置された少なくとも1つの機器それぞれの機器状態と前記少なくとも1つの機器の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方を示す機器情報を取得する機器情報取得部と、
アラームを発報する警報器によるアラーム発報後の、見守られる人により前記アラームを停止させるためのアラーム停止操作の状況であるアラーム停止状況と、前記機器情報が示す前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、前記見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した前記警告レベルに応じた警告メッセージを前記見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成する警告通知部と、を備える、
見守り装置。
(付記10)
見守られる人の拠点に設置された少なくとも1つの機器それぞれの機器状態と前記少なくとも1つの機器の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方を示す機器情報を取得するステップと、
アラームを発報する警報器によるアラーム発報後の、見守られる人により前記アラームを停止させるためのアラーム停止操作の状況であるアラーム停止状況と、前記機器情報が示す前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、前記見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した前記警告レベルに応じた警告メッセージを前記見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成するステップと、を含む、
見守り方法。
(付記11)
コンピュータを、
見守られる人の拠点に設置された少なくとも1つの機器それぞれの機器状態と前記少なくとも1つの機器の周囲の環境パラメータとの少なくとも一方を示す機器情報を取得する機器情報取得部、
アラームを発報する警報器によるアラーム発報後の、見守られる人により前記アラームを停止させるためのアラーム停止操作の状況であるアラーム停止状況と、前記機器情報が示す前記機器状態と前記環境パラメータとの少なくとも一方と、に基づいて、前記見守られる人に関する複数の警告レベルの中から少なくとも1つの警告レベルを特定し、特定した前記警告レベルに応じた警告メッセージを前記見守られる人を見守る人に通知するための警告情報を生成する警告通知部、
として機能させるためのプログラム。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本開示は、離れて暮らす人の状況を遠隔的に確認でき、利用者が快適に暮らすことができるように機器の動作を制御する制御システムとして好適である。
【符号の説明】
【0101】
1,2001,9001,10001 クラウドサーバ、2,3,9003 端末装置、4,4A,4B,4C 機器、7 メールサーバ、81 データ回線終端装置、82 ルータ、101,201,301 CPU、102,202,302 主記憶部、103,203,303 補助記憶部、106,206,306 通信部、107,208 計時部、109,209,309 バス、111 アラーム要求部、112 衛停止通知取得部、113 機器情報取得部、114,10114 メッセ-ジ選出部、115,9115 メッセージ通知部、116 応答取得部、117,9117,10117 機器制御部、118 条件設定部、119 警告通知部、131 アラーム設定記憶部、132 アラーム履歴記憶部、133 機器情報記憶部、134 機器情報条件記憶部、135,10135 問い掛けメッセージ記憶部、136 通知設定記憶部、137 応答履歴記憶部、138 制御可否情報記憶部、139,10139 制御情報記憶部、140 警告設定記憶部、141 警告メッセージ記憶部、204,304 表示部、205,305 入力部、211 アラーム要求取得部、212 アラーム制御部、213,311 受付部、214 アラーム停止通知部、215,313,9313 メッセージ取得部、216,315 音声生成部、217,314 表示制御部、218 音声解析部、219 応答通知部、240,340 スピーカ、250 マイクロフォン、312 条件設定通知部、316 メール取得部、317,2317 条件設定登録部、331 条件設定記憶部、2120 履歴通知部、2318 履歴情報取得部、4332 アラーム設定・通知設定マスタ記憶部、5332,6332 通知設定・警告設定マスタ記憶部、7332,33322 警告設定マスタ記憶部、9121 制御可否通知取得部、9318 制御可否通知部、10009 気象サーバ、10122 気象情報取得部、10142 気象情報記憶部、33321 通知設定マスタ記憶部、BU21,BU22,BU23,BU31,BU32,BU33,BU41,BU42,BU51,BU52,BU61,BU62 釦画像、G1,G2,G3,G4,G5 設定用操作画面画像、G6 応答用操作画面画像、M1,M2,M3,M4,M5,M6 メッセージ画像、NW1 広域ネットワーク、NW2 局所ネットワーク