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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151725
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】LED投光装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20241018BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20241018BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20241018BHJP
   F21Y 105/12 20160101ALN20241018BHJP
   F21Y 113/10 20160101ALN20241018BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241018BHJP
【FI】
F21S2/00 312
F21V19/00 150
F21V19/00 170
H01L33/00 L
F21Y105:12
F21Y113:10
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065318
(22)【出願日】2023-04-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-06-03
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り [公開事由] 刊行物:演出照明カタログ「DIRECTED LIGETHING 2023 Vol.1」 カタログ発行日:令和5年2月15日 公開者:オーデリック株式会社 [公開事由] ウェブサイトのアドレス ttps://www.odelic.co.jp/webcatalog/dpm/book/index.html#target/page_no=1 ウェブサイトの掲載日:令和5年2月22日 公開者:オーデリック株式会社 [公開事由] ウェブサイトのアドレス ttps://www.odelic.co.jp/ ウェブサイトの掲載日:令和5年2月22日 公開者:オーデリック株式会社 オーデリック株式会社のホームページを開いて「商品情報検索」をクリックし、「品番フリーワードから選ぶ」に下記商品番号を入力して「検索」をクリックすることにより画面に表示される 商品番号「OE033013RG」、「OE033014RG」、「OE033015RG」、「OE033016RG」
(71)【出願人】
【識別番号】000103633
【氏名又は名称】オーデリック株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】398052346
【氏名又は名称】アルモテクノス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092727
【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 忠昭
(74)【代理人】
【識別番号】100146891
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 ひろ美
(72)【発明者】
【氏名】山田 隆彦
(72)【発明者】
【氏名】山内 和彦
【テーマコード(参考)】
3K013
5F142
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013CA05
3K013CA16
5F142AA22
5F142AA26
5F142EA02
5F142EA34
5F142GA21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】5色の発光色を組み合わせて周囲に調和した所望の発光色を得ることができるLED投光装置を提供すること。
【解決手段】複数個のLED14が実装されたLED基板12と、LED基板12を内蔵する投光ハウジングを備えたLED投光装置。複数個のLED14は、赤色LED14R、緑色LED14G、青色LED14B、電球色LED14L及び白色LED14Wからなる5種類のLEDから構成され、投光ハウジングの縦方向又は横方向に11列に、また横方向又は前記縦方向に12列に配置されている。赤色LED14R及び青色LED14Bは実装個数の多い第1グループに属して31~33個配設され、電球色LED14L及び白色LED14Wは実装個数の少ない第2グループに属して21~23個配設され、緑色LED14Gは実装個数が中程度の第3グループに属して23~25個配設される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のLEDが実装されたLED基板と、前記LED基板を内蔵する投光ハウジングとを備えたLED投光装置であって、
前記複数個のLEDは、赤色に発光する赤色LED、緑色に発光する緑色LED、青色に発光する青色LED、オレンジっぽく温かみのある色に発光する電球色LED及び太陽の明るさに近い自然な色に発光する白色LEDからなる5種類のLEDから構成され、前記投光ハウジングの縦方向又は横方向に11列に、また前記横方向又は前記縦方向に12列に配置されており、
前記5種類のLEDは、前記LED基板に実装される個数が多い第1グループと、前記LED基板に実装される個数が少ない第2クループと、前記LED基板に実装される個数が前記第1グループ個数よりも少なく且つ前記第2グループの個数よりも多い第3グループとに分けられ、前記赤色LED及び前記青色LEDは、前記第1グループに属し、前記LED基板に31~33個実装され、前記緑色LEDは、前記第3グループに属し、前記LED基板に23~25個実装され、前記電球色LED及び前記白色LEDは前記第2グループに属し、前記LED基板に21~23個実装されることを特徴とするLED投光装置。
【請求項2】
前記赤色LED、前記青色LED及び前記緑色LEDは、前記LED基板に前記縦方向及び前記横方向に連続して配置されていないことを特徴とする請求項1に記載のLED投光装置。
【請求項3】
前記赤色LED及び前記青色LEDは、前記LED基板に等しい個数実装され、前記電球色LED及び前記白色LEDは、前記LED基板に等しい個数実装されていることを特徴とする請求項1に記載のLED投光装置。
【請求項4】
前記赤色LED及び前記青色LEDは前記LED基板に32個実装され、前記緑色LEDは前記LED基板に24個実装され、前記電球色LED及び前記白色LEDは前記LED基板に22個実装されることを特徴とする請求項3に記載のLED投光装置。
【請求項5】
前記複数個のLEDは11列×12列に配置され、前記11列側の各列において、前記電球色LED及び前記白色LEDは合計3~5個配置され、前記12列側の各列において、前記電球色LED及び前記白色LEDは合計2~4個配置されていることを特徴とする請求項4に記載のLED投光装置。
【請求項6】
前記複数個のLEDは11列×12列に配置され、前記11列側の各列において、前記赤色LED及び前記青色LEDは合計5~7個配置され、前記緑色LEDは2~3個配置され、前記11列側の中心列を基準にして前記中心列から第2番目又は第3番目の列が前記緑色LEDが3個配設された列であり、また前記12列側の各列において、前記赤色LED及び前記青色LEDは合計5~7個配置され、前記緑色LEDは2個配置されていることを特徴とする請求項4に記載のLED投光装置。













【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LEDを用いた投光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
室内の壁面などを照明するために投光装置が広く用いられ、この投光装置としてLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を用いたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この投光装置では、ケーシング内に投光部が設けられ、この投光部の中心部に撮像素子が設けられている。また、この撮像素子の周囲には周方向に間隔をおいて複数の第1LEDチップが配設され、また複数の第1LEDチップの径方向内側に間隔をおいて複数の第2LEDチップが配設されている。
【0003】
第1LEDチップは赤色光を発する赤色LED、緑色光を発する緑色LED、青色光を発する青色LED及び白色光を発する白色LEDを備え、また第2LEDチップは琥珀色(アンバー)光を発する琥珀色LEDを備え、第1LEDチップ(赤色LED、緑色LED、青色LED及び白色LED)からは赤色光、緑色光、青色光及び白色光が発せられ、第2LEDチップ(琥珀色LED)からは琥珀色光が発せられ、投光装置としてはこれら5色の光を組み合わせた種々の色の光が得られるようになり、これによって、5色(赤色、緑色、青色、白色及び琥珀色)を用いた照明効果を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-59514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この投光装置では、径方向外側に複数の第1LEDチップ(赤色LED、緑色LED、青色LED及び白色LED)配設され、これら第1LEDチップの径方向内側に第2LEDチップ(琥珀色LED)が配設される構成であるために、ケーシングの投光部の投光領域の一部に色むらが生じやすく、またこれら5色の発光色を組み合わせて例えば室内の周囲に調和した所望の発光色を得るのが難しく、それ故に、LEDの配置に関連して更なる改良が望まれていた。
【0006】
本発明の目的は、5色の発光色を組み合わせて周囲に調和した所望の発光色を得ることができるLED投光装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のLED投光装置は、複数個のLEDが実装されたLED基板と、前記LED基板を内蔵する投光ハウジングとを備えたLED投光装置であって、
前記複数個のLEDは、赤色に発光する赤色LED、緑色に発光する緑色LED、青色に発光する青色LED、オレンジっぽく温かみのある色に発光する電球色LED及び太陽の明るさに近い自然な色に発光する白色LEDからなる5種類のLEDから構成され、前記投光ハウジングの縦方向又は横方向に11列に、また前記横方向又は前記縦方向に12列に配置されており、
前記5種類のLEDは、前記LED基板に実装される個数が多い第1グループと、前記LED基板に実装される個数が少ない第2クループと、前記LED基板に実装される個数が前記第1グループ個数よりも少なく且つ前記第2グループの個数よりも多い第3グループとに分けられ、前記赤色LED及び前記青色LEDは、前記第1グループに属し、前記LED基板に31~33個実装され、前記緑色LEDは、前記第3グループに属し、前記LED基板に23~25個実装され、前記電球色LED及び前記白色LEDは前記第2グループに属し、前記LED基板に21~23個実装されることを特徴とする。
【0008】
このLED投光装置においては、赤色LED、青色LED及び緑色LEDについてはLED基板に縦方向及び横方向に連続して配置しないことが望ましく、このようにすることによって、特定の色(例えば、赤色、青色又は緑色)が部分的に強調されて色むらが発生するのを抑えることができる。
【0009】
また、このLED投光装置においては、赤色LED及び青色LEDについてはLED基板に等しい個数実装し、また電球色LED及び白色LEDについてはLED基板に等しい個数実装するのが好ましく、このように構成することによって、色むらを更に少なくすることができる。
【0010】
更に、このようなLED投光装置においては、赤色LED及び青色LEDについては32個、緑色LEDについては24個、また電球色LED及び白色LEDについては22個をLED基板に実装するのが更に好ましく、このように構成することによって、色むらを更に少なくすることができるとともに、周囲に一層調和した所望の発光色を得ることができる。
【0011】
また、このようなLED投光装置においては、11列側の各列において、電球色LED及び白色LEDについては合計3~5個配置し、12列側の各列において、電球色LED及び白色LEDについては合計2~4個配置するのが好ましく、このように配置することによって、白色系(即ち、電球色及び白色)の色むら(明るさのむら)を少なくすることができる。
【0012】
更にまた、このようなLED投光装置においては、11列側の各列において、赤色LED及び青色LEDについては合計5~7個配置し、緑色LEDについては2~3個配置し、11列側の中心列を基準にして第2番目又は第3番目に緑色LEDが3個配設された列とし、また12列側の各列において、赤色LED及び青色LEDについては合計5~7個配置し、緑色LEDについては2個配置するのが好ましく、このように配置することによって、赤色、青色及び緑色の色むらを少なくすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明のLED投光装置によれば、複数個のLEDは、赤色LED、緑色LED、青色LED、電球色LED及び白色LEDを含んでいるので、これら5種類のLEDからの発光色を組み合わせることによって、自然色に近い発色状態を得ることができるとともに、周囲に調和した所望の発光色を得ることができる。また、多い個数の第1グループの赤色LED及び青色LEDは、LED基板に31~33個実装され、少ない個数の第2グループの電球色LED及び白色LEDは、LED基板に21~23個実装され、また第1グループよりも少なく且つ第2グループよりも多い第3グループの緑色LEDは、23~25個実装されるので、色むらを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に従うLED投光装置の一実施形態を簡略的に示す斜視図。
図2図1のLED投光装置におけるLED基板を簡略的に示す平面図。
図3図1のLED投光装置の制御系を簡略的に示す回路図。
図4図1のLED投光装置を簡略的に示すブロック図。
図5】LED基板の第1の変形形態を簡略的に示す平面図
図6】LED基板の第2の変形形態を簡略的に示す平面図。
図7】LED基板の第3の変形形態を簡略的に示す平面図。
図8】LED基板の第4の変形形態を簡略的に示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明に従うLED投光装置の一実施形態について説明する。図1及び図2において、図示のLED投光装置2は投光ハウジング4を備え、この投光ハウジング4の前面に矩形状開口6が設けられ、この開口6を覆うように透明カバー8が設けられている。また、投光ハウジング4の背面部には支持部材10が取り付けられ、この支持部材10の傾斜角度を調整することによって、投光ハウジング4の傾斜角度、換言するとLED投光装置2の投光方向を調整することができる。
【0016】
投光ハウジング4内には、図2に示すLED基板12が内蔵され、このLED基板12の表面にm方向(図2において、例えば上下方向)及びn方向(図2において、例えば左右方向)に間隔をおいて複数個のLEDが実装されている。この形態では、複数個のLED14は、m方向に等間隔をおいて11列配設されているとともに、n方向に等間隔をおいて12列配設され、11列(M列)×12列(N列)に合計132個のLED14が実装されている。
【0017】
このLED投光装置2においては、複数個のLED14は、赤色に発光する赤色LED14R、緑色に発光する緑色LED14G、青色に発光する青色LED14B、オレンジっぽく温かみのある色に発光する電球色LED14L及び太陽の明るさに近い自然な色に発光する白色LED14Wの5種類のLEDから構成され、このように構成することにより、5種類のLED14からの光を組み合わせて自然光に近い光を得ることができる。尚、図2において、赤色LED14Rを「R」と表示、緑色LED14Gを「G」と表示し、青色LED14Bを「B」と表示し、電球色LED14Lを「L」と表示し、また白色LED14Wを「W」と表示し、図5図8においても同様に示している。
【0018】
この実施形態においては、LED基板12に実装される132個のLED14は、LED基板12に実装される個数が多い第1グループと、LED基板12に実装される個数が少ない第2クループと、第1グループよりも少なく且つ第2グループよりも多い第3グループに分けられ、赤色LED14R及び青色LED14Bは第1グループに属し、電球色LED14L及び白色LED14Wは第2グループに属し、緑色LED14Gは第3グループに属する。
【0019】
例えば、m方向に11列、n方向に12列の132個(11列X12列)のLED14が配置される場合、第1グループの赤色LED14R及び青色LED14Bについては、LED基板12に31~33個実装し、第2グループの電球色LED14L及び白色LED14Wについては、このLED基板12に21~23個実装し、第3グループの緑色LED14Gについては、このLED基板12に23~25個配置するのが好ましく、またこのように配設する場合、赤色LED14R及び青色LED14Bを等しい個数にするのが好ましく、また電球色LED14L及び白色LED14Wを等しい個数にするのが好ましい。
【0020】
具体的には、例えば、図2に示すように、赤色LED14R及び青色LED14Bについては32個、電球色LED14L及び白色LED14Wについては22個、また緑色LED14Gについては24個をLED基板12に実装するのが更に好ましく、これにより、これらLED14からの発光色を組み合わせることによって自然な発光色を得ることができるとともに、周囲に調和した各種の発光色による色彩効果を得ることができる。
【0021】
132個のLED14(5種類のLED)は、例えば、図2に示すように配置するのが好ましい。更に説明すると、11列(m方向の列)×12列(n方向の列)の並びにおいて、電球色LED14L及び白色LED14Wに関し、11列側(m方向側)の各列(n方向の12個)において、電球色LED及び白色LEDを合計3~5個配置し、12列側(n方向側)の各列(m方向の11個)において、電球色LED及び白色LEDを合計2~4個配置するのが好ましく、電球色LED14L及び白色LED14Wをこのように配置することにより、白色系(電球色及び白色)のLEDの配置の偏りを少なくし、明るさのむらを抑えることができる。
【0022】
また、11列×12列の並びにおいて、赤色LED14R、青色LED14B及び緑色LED14Bに関し、11列側(m方向側)の各列(n方向の12個)において、赤色LED及び青色LEDについては合計5~7個配置し、緑色LEDについては2~3個配置し、11列側の中心列を基準にしてこの中心列から第2番目又は第3番目の列に緑色LEDを3個配設するのが好ましく、また12列側(n方向側)の各列(m方向の11個)において、赤色LED及び青色LEDについては合計5~7個配置し、緑色LEDについては2個配置するのが好ましく、このように配置することによって、赤色LED14R、青色LED14B及び緑色LED14Gがm方向及びn方向に分散されて配置され、赤色、青色及び緑色の色むらを少なくすることができる。
【0023】
5種類のLED14を縦方向(m方向)及び横方向(n方向)に配置する場合、例えば、図2に示すように、三原色のLED、即ち赤色LED14R、青色LED14B及び緑色LED14Gについては、縦方向及び横方向に連続しないように配置することが好ましく、換言すると、LED基板12の任意の位置に実装された1つのLED14を特定位置に配置された特定LEDとすると、この特定LED14(中心に位置するLED)を基準にしてm方向及びn方向方に隣接する4つの隣接LED14の発光色が、この特定LED14の発光色と異なるように構成するのが好ましい。
【0024】
例えば、特定位置に赤色LED14Rを配置した場合、そのm方向の両隣及びn方向の両隣の配置位置にはこの赤色LED14R以外のLED、即ち青色LED14B、緑色LED14G、電球色LED14L及び白色LED14Wのいずれかを配置するようになり、このような異色配置構造を採用することにより、一部の発光色が強調されることを抑えることができる。
【0025】
この実施形態について説明すると、LED基板12におけるm方向第6列、n方向第7列を特定位置(「6」×「g」)とした場合、この特定位置には赤色LED14Rが配置され、この赤色LED14Rを中心としてm方向の両隣に電球色LED14Lが配置され、またn方向の両隣に白色LED14Wが配置されており、特定位置の赤色LED14Rと異なる色のLED14、この場合、電球色LED14L及び白色LED14Wが配置されている。
【0026】
また、例えば、この特定位置の図2において右3つ隣の位置(m方向第6列、n方向第10列)を特定位置(「6」×「j」)とした場合、この特定位置に青色LED14Bが配置され、この青色LED14Bのm方向の両隣には緑色LED14G及び赤色LED14Rが配置され、またn列方向の両隣には緑色LED14G及び赤色LED14Rが配置され、青色LED14Bと異なる色のLED14、この場合、緑色LED14G及び赤色LED14R配置されている。
【0027】
このLED投光装置2は、図3に示す投光システム22の一部を構成し、システム全体を点灯制御する点灯制御コントローラ24により制御される。図3及び図4を参照して、この投光システム22は、複数のLED投光装置2を含み、これら複数のLED投光装置2は、制御ライン26を介して直列的に接続され、点灯制御コントローラ24からの点灯制御信号によりこれらLED投光装置2が点灯制御される。また、商用電源28からの商用電力(例えば、100V)は、電力供給ライン30を通して投光システム22に供給され、かく供給された商用電力は、第1分岐ライン30aを通して点灯制御コントローラ24に供給され、また複数の第2分岐ライン30bを通して対応するLED投光装置2に供給される。
【0028】
LED投光装置2の制御系は、図4に示すように構成され、制御信号処理手段32、定電流回路34及びスイッチング電源36を備え、この定電流回路34は、第1~第5回路38a~38eを含んでいる。制御信号処理手段32は、例えばマイクロプロセッサから構成され、点灯制御コントローラ24からの点灯制御信号を所要の通りに処理して定電流回路34に送給する。スイッチング電源36は、商用電源28からの商用電力(交流電力)をパルス電流に変換し、スイッチング電源36からのパルス電流は定電流回路34に送給されて一定電流に変換される。スイッチング電源36は、所定のデューティ比を有するパルス電流を生成し、デューティ比の大きい(又は小さい)パルス電流は、定電流回路34によって電流値の大きい(又は小さい)駆動電流となる。
【0029】
この実施形態では、定電流回路34の第1回路38aは赤色LED14R(図4において、32個のうちの1つのみを示す)に電気的に接続され、32個の赤色LED14Rは、第1回路38aから供給される駆動電流により発光する。定電流回路34の第2回路38bは緑色LED14G(図4において、24個のうちの1つのみを示す)に電気的に接続され、24個の緑色LED14Gは、第2回路38bから供給される駆動電流により発光する。定電流回路34の第3回路38cは青色LED14B(図4において、32個のうちの1つのみを示す)に電気的に接続され、32個の青色LED14Bは、第3回路38cから供給される駆動電流により発光する。また、定電流回路34の第4回路38dは電球色LED14L(図4において、22個のうちの1つのみを示す)に電気的に接続され、22個の電球色LED14Lは、第4回路38dから供給される駆動電流により発光する。更に、定電流回路34の第5回路38eは白色LED14W(図4において、22個のうちの1つのみを示す)に電気的に接続され、22個の白色LED14Wは、第5回路38eから供給される駆動電流により発光する。
【0030】
この投光システム22においては、例えば、点灯制御コントローラ24から赤色点灯制御信号(及び/又は緑色点灯制御信号、青色点灯制御信号、電球色点灯制御信号、白色点灯制御信号)が供給されると、制御信号処理手段32は、この赤色点灯制御信号(及び/又は緑色点灯制御信号、青色点灯制御信号、電球色点灯制御信号、白色点灯制御信号)を所要の通りに処理し、また定電流回路34は、スイッチング電源34からのパルス信号を一定電流の駆動信号に変換し、第1回路38a(及び/又は第2回路38b、第3回路38c、第4回路38d、第5回路38e)により生成された駆動信号により32個の赤色LED14R(及び/又は24個の緑色LED14G、32個の青色LED14B、22個の電球色LED14L、22個の白色LED14W)が発光し、このようにして発光した光が投光ハウジング4の開口6から前面側に投光される。
【0031】
LED基板におけるLEDの配置は、図5に示すように構成するようにしてもよい。図5に示す第1の変形形態のLED基板においては、図2図5とを対比することによって容易に理解される如く、図2のLED基板の電球色LEDの配置箇所に白色LEDが配置され、白色LEDの配置箇所に電球色LEDが配置されている。尚、図5において、図2のLEDの配置から変更のあったものについて二重の丸(マル)で示している。
【0032】
図5を参照して第1の変形形態のLED基板12Aを説明すると、この第1の変形形態においては、赤色LED14R、青色LED14B及び緑色LED14Gは、図2に示す配置と同様であることから、11列側(m方向側)の各列(n方向の12個)において、赤色LED及び青色LEDについては合計5~7個配置され、緑色LEDについては2~3個配置され、11列側の中心列を基準にしてこの中心列から第2番目又は第3番目の列に緑色LEDが3個配設される。また、12列側(n方向側)の各列(m方向の11個)において、赤色LED及び青色LEDについては合計5~7個配置され、緑色LEDについては2個配置され、赤色LED14R、青色LED14B及び緑色LED14Gがm方向及びn方向に分散して配置される。
【0033】
また、この第1の変形形態では、図2の電球色LED14Lと白色LED14Wとを入れ替えていることから、電球色LED14L及び白色LED14Wに関する11列側(m方向側)の各列、また12列側(n方向側)の各列における電球色14L及び白色LED14Wの合計個数も図2の実施形態と同様である。即ち、11列側(m方向側)の各列(n方向の12個)において、電球色LED14L及び白色LED14Wは合計3~5個配置され、12列側(n方向側)の各列(m方向の11個)において、電球色LED14L及び白色LED14Wは合計2~4個配置され、白色系(電球色及び白色)のLEDもm方向及びn方向に分散して配置される。
【0034】
また、この図5に示すLEDの配置構造においても、三原色のLED、即ち赤色LED14R、青色LED14B及び緑色LED14Gについては、m方向(例えば、縦方向)及びn方向(例えば、横方向)に連続して配置されることがなく、特定位置に配置されたLED(赤色LED14R、緑色LED14G及び青色LED14Bのいずれか)の縦方向及び横方向の両隣のLEDの発色光がこの特定位置のLEDの発色光と異なる色となる異色配置構造となっている。
【0035】
LED基板におけるLEDの配置は、図6に示すように構成するようにしてもよい。図6に示す第2の変形形態のLED基板においては、図2図6とを対比することによって容易に理解される如く、図2のLED基板の赤色LEDの配置箇所に青色LEDが配置され、青色LEDの配置箇所に赤色LEDが配置されている。尚、図6においても、図2のLEDの配置から変更のあったものについて二重の丸(マル)で示している。
【0036】
図6を参照して第2の変形形態のLED基板12Bを説明すると、この第2の変形形態においては、電球色LED14L及び白色LED14Wは、図2に示す配置と同様であることから、11列側(m方向側)の各列(n方向の12個)において、電球色LED14L及び白色LED14Wは合計3~5個配置され、12列側(n方向側)の各列(m方向の11個)において、電球色LED14L及び白色LED14Wは合計2~4個配置され、白色系(電球色及び白色)のLEDはm方向及びn方向に分散して配置される。
【0037】
また、この第2の変形形態では、図2の赤色LED14Rと青色LED14Bとを入れ替えていることから、11列側(m方向側)の各列、また12列側(n方向側)の各列における赤色LED14R及び青色LED14Bの合計個数並びに緑色14Gの個数も図2の実施形態と同様となる。即ち、11列側(m方向側)の各列(n方向の12個)において、赤色LED14R及び青色LED14Bについては合計5~7個配置され、緑色LEDについては2~3個配置され、11列側の中心列を基準にしてこの中心列から第2番目又は第3番目の列に緑色LEDが3個配設される。また、12列側(n方向側)の各列(m方向の11個)において、赤色LED及び青色LEDについては合計5~7個配置され、緑色LEDについては2個配置され、赤色LED14R、青色LED14B及び緑色LED14Gがm方向及びn方向に分散して配置される。
【0038】
また、この図6に示すLEDの配置構造においても、三原色のLED、即ち赤色LED14R、青色LED14B及び緑色LED14Gについては、m方向(例えば、縦方向)及びn方向(例えば、横方向)に連続して配置されることがなく、上述の異色配置構造となっている。
【0039】
LED基板におけるLEDの配置は、図7に示すように構成するようにしてもよい。図7に示す第3の変形形態のLED基板においては、図2図7とを対比することによって容易に理解される如く、図2のLED基板の赤色LED、緑色LED及び青色LEDについてはそのままの位置とし、電球色LEDの4つの配置箇所に白色LEDが配置され、白色LEDの4つの配置箇所に電球色LEDが配置され、このように電球色LEDの一部と白色LEDの一部について配置位置を入れ換えるようにすることもできる。
【0040】
図7を参照して、第3の変形形態のLED基板12Cを具体的に説明する。この第3の変形形態においては、LED基板12Cにおける4つの配置位置、具体的にはm方向第10列、n方向第2列の配置箇所(「10」×「b」)、m方向第5列、n方向第2列の配置位置(「5」×「b」)、m方向第8列、n方向第11列の配置位置(「8」×「k」)及びm方向第2列、n方向第12列の配置位置(「2」×「l」)に電球色LED14Lが実装されている。尚、図2においては、LED基板12のこれら4つの配置位置には白色LED14Wが配設されている。
【0041】
また、上述したことに関連して、LED基板12Cにおける他の4つの配置位置、具体的にはm方向第10列、n方向第3列の配置箇所(「10」×「c」)、m方向第5列、n方向第3列の配置位置(「5」×「c」)、m方向第2列、n方向第11列の配置位置(「2」×「k」)及びm方向第6列、n方向第12列(「6」×「l」)に白色LED14Wが実装されている。尚、図2においては、LED基板12のこれら4つの配置位置には電球色LED14Lが配設されている。このようなLED基板12Cを採用しても上述したと同様の作用効果を得ることができる。
【0042】
LED基板におけるLEDの配置は、図8に示すように構成するようにしてもよい。図8に示す第4の変形形態のLED基板においては、図2図8とを対比することによって容易に理解される如く、図2のLED基板においてm方向に3つ連続する白色LEDの1つを隣の青色LEDと入れ換え、また図2のLED基板においてm方向に3つ連続する電球色LEDの1つを隣の赤色LEDと入れ換えている。
【0043】
この第4の変形形態においては、図2のLED基板12においてm方向に3つ連続する白色LED14Wの1つ、例えばLED基板12におけるm方向第6列、n方向第6列の白色LED14Wが例えば左隣の青色LED14Bと入れ換えられる。即ち、図8に示すように、m方向第6列、n方向第5列の配置箇所(「6」×「e」)に白色LED14Wが配置され、これに伴い、m方向第6列、n方向第6列の配置箇所(「6」×「f」)に青色LED14Bが配置される。
【0044】
また、図2のLED基板12においてm方向に3つ連続する電球色LED14Lの1つ、例えばLED基板12におけるm方向第1列、n方向第11列の電球色LED14Lが例えば左隣の赤色LED14Rと入れ換えられる。即ち、図8に示すように、m方向第1列、n方向第10列の配置箇所(「1」×「j」)に電球色LED14Lが配置され、これに伴い、m方向第1列、n方向第11列の配置箇所(「1」×「k」)に赤色LED14Rが配置される。このように配置位置を替えることによって、電球色LED14L及び白色LED14Wが連続して3つ配置されるのをなくすことができる。
【0045】
以上、本発明に従うLED投光装置の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
【0046】
例えば、上述した実施形態では複数個のLED14が11列×12列(m列×n列)に配設されたLED投光装置に適用して説明したが、このような構成のものに限定されず、複数個のLEDが縦方向(m方向)に例えば11列、横方向(n方向)に例えば12列となるように配置されたLED基板を横長にして投光ハウジングに内蔵しているが、このLED基板を縦長にして投光ハウジングに内蔵するようにしてもよく、この場合、m方向が例えば12列となり、n方向が例えば11列となり、LED基板をこのように配置しても同様の作用効果を達成することができる。
【符号の説明】
【0047】
2 LED投光装置
4 投光ハウジング
12,12A,12B,12C,12D LED基板
14(14R,14B,14G,14L,14W) LED
22 投光システム
24 点灯制御コントローラ
26 制御ライン
32 制御信号処理手段
34 定電流回路














図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-04-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
複数個のLEDが実装されたLED基板と、前記LED基板を内蔵する投光ハウジングとを備えたLED投光装置であって、
前記複数個のLEDは、赤色に発光する赤色LED、緑色に発光する緑色LED、青色に発光する青色LED、オレンジっぽく温かみのある色に発光する電球色LED及び太陽の明るさに近い自然な色に発光する白色LEDからなる5種類のLEDから構成され、前記投光ハウジングの縦方向又は横方向に11列に、また前記横方向又は前記縦方向に12列に配置されており、
前記5種類のLEDは、前記LED基板に実装される個数が多い第1グループと、前記LED基板に実装される個数が少ない第2グループと、前記LED基板に実装される個数が前記第1グループの個数よりも少なく且つ前記第2グループの個数よりも多い第3グループとに分けられ、前記赤色LED及び前記青色LEDは、前記第1グループに属し、前記LED基板に31~33個実装され、前記緑色LEDは、前記第3グループに属し、前記LED基板に23~25個実装され、前記電球色LED及び前記白色LEDは前記第2グループに属し、前記LED基板に21~23個実装されることを特徴とするLED投光装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明のLED投光装置は、複数個のLEDが実装されたLED基板と、前記LED基板を内蔵する投光ハウジングとを備えたLED投光装置であって、
前記複数個のLEDは、赤色に発光する赤色LED、緑色に発光する緑色LED、青色に発光する青色LED、オレンジっぽく温かみのある色に発光する電球色LED及び太陽の明るさに近い自然な色に発光する白色LEDからなる5種類のLEDから構成され、前記投光ハウジングの縦方向又は横方向に11列に、また前記横方向又は前記縦方向に12列に配置されており、
前記5種類のLEDは、前記LED基板に実装される個数が多い第1グループと、前記LED基板に実装される個数が少ない第2グループと、前記LED基板に実装される個数が前記第1グループの個数よりも少なく且つ前記第2グループの個数よりも多い第3グループとに分けられ、前記赤色LED及び前記青色LEDは、前記第1グループに属し、前記LED基板に31~33個実装され、前記緑色LEDは、前記第3グループに属し、前記LED基板に23~25個実装され、前記電球色LED及び前記白色LEDは前記第2グループに属し、前記LED基板に21~23個実装されることを特徴とする。