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特開2024-151730撮像画像提供装置、撮像画像提供システム、および撮像画像提供方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151730
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】撮像画像提供装置、撮像画像提供システム、および撮像画像提供方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
G08G1/16 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065361
(22)【出願日】2023-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹内 愛嘉
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB05
5H181BB13
5H181CC04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF27
5H181FF33
5H181FF35
5H181FF40
5H181LL08
5H181LL20
5H181MB02
(57)【要約】
【課題】走行中の車両の撮像画像を提供する上で安全運転を促すことができる撮像画像提供装置、撮像画像提供システム、および撮像画像提供方法を得る。
【解決手段】撮像画像提供装置は、取得部と、運転判定部と、提供部と、を備える。取得部221は、走行中の車両に対する撮像装置による撮像によって得られた撮像画像と、(検出装置によって得られた撮像時の車両の運転の状態に関する運転情報と、を取得する。運転判定部は、運転情報に基づいて、撮像時の運転が適切な運転であるか否かを判定する。提供部は、運転判定部によって運転が適切な運転であると判定された場合に、撮像画像を端末に提供し、運転判定部によって運転が不適切な運転であると判定された場合に、撮像画像を端末に提供しない。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行中の車両に対する撮像装置による撮像によって得られた撮像画像と、検出装置によって得られた前記撮像時の前記車両の運転の状態に関する運転情報と、を取得する取得部と、
前記運転情報に基づいて、前記撮像時の前記運転が適切な運転であるか否かを判定する運転判定部と、
前記運転判定部によって前記運転が前記適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を端末に提供し、前記運転判定部によって前記運転が不適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を前記端末に提供しない提供部と、
を備えた撮像画像提供装置。
【請求項2】
前記運転判定部は、前記車両の速度が前記車両が走行する道路の制限速度を超えている運転である場合、前記車両から当該車両の外側に前記車両の乗員の一部が出ている運転である場合、あるいは、前記車両と他の車両との間の車間距離が閾値以下である運転である場合、のうちの一つ以上である場合に、前記不適切な運転であると判定する、
請求項1に記載の撮像画像提供装置。
【請求項3】
前記提供部は、前記運転判定部によって前記運転が前記不適切な運転であると判定された場合に、安全運転を促す安全運転促進情報を前記端末に提供する、
請求項1に記載の撮像画像提供装置。
【請求項4】
前記安全運転促進情報は、前記不適切な運転の内容を含む、
請求項3に記載の撮像画像提供装置。
【請求項5】
撮像画像提供装置と、
前記撮像画像提供装置とネットワークを介して接続可能な端末のコンピュータに実行させるためのプログラムと、
を備え、
前記撮像画像提供装置は、
撮像装置による走行中の車両の撮像によって得られた撮像画像と、検出装置によって得られた前記撮像時の前記車両の運転の状態に関する運転情報と、を取得する取得部と、
前記運転情報に基づいて、前記撮像時の前記運転が適切な運転であるか否かを判定する運転判定部と、
前記運転判定部によって前記運転が前記適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を前記端末に提供し、前記運転判定部によって前記運転が不適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を前記端末に提供しない提供部と、
を備え、
前記プログラムは、前記提供部から提供された前記撮像画像を前記端末の表示部に表示させることを前記コンピュータに実行させる、
撮像画像提供システム。
【請求項6】
撮像装置が、走行中の車両の撮像を行って撮像画像を得るとともに、検出装置が、前記撮像時の前記車両の運転の状態に関する運転情報を得る工程と、
撮像画像提供装置が、前記運転情報に基づいて、前記撮像時の前記運転が適切な運転であるか否かを判定する工程と、
前記撮像画像提供装置が、前記運転が前記適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を端末に提供する工程と、
前記端末のコンピュータに実行させるためのプログラムが、提供された前記撮像画像を前記端末の表示部に表示する工程と、
を含み、
前記撮像画像提供装置は、前記運転が不適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を前記端末に提供しない、
撮像画像提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、撮像画像提供装置、撮像画像提供システム、および撮像画像提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路を走行する移動体の撮像を行うシステムとして、撮像の予約をしたり画像を表示する端末と、予約に基づき移動体の撮像をする撮像装置と、撮像画像を管理する管理装置とを、備えるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシステムを使用することにより、ユーザは、自分が運転する車やバイク等の愛車と風景とを一緒に撮像することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-236224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなシステムを使用するユーザが、例えば、よりよい撮像画像を得るために、超低速での走行や、前の車両との車間距離を大幅にあけて走行する等の他の車両の迷惑となる不適切な運転をすることが想定できる。また、撮像時に自分をアピールするため等に、運転中に車両の外側に手や顔を出したりする等の不適切な運転をすることも想定できる。
【0005】
そこで、本発明の実施形態は、走行中の車両の撮像画像を提供する上で安全運転を促すことができる撮像画像提供装置、撮像画像提供システム、および撮像画像提供方法を得ることを課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態にかかる撮像画像提供装置は、走行中の車両に対する撮像装置による撮像によって得られた撮像画像と、検出装置によって得られた前記撮像時の前記車両の運転の状態に関する運転情報と、を取得する取得部と、前記運転情報に基づいて、前記撮像時の前記運転が適切な運転であるか否かを判定する運転判定部と、前記運転判定部によって前記運転が前記適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を端末に提供し、前記運転判定部によって前記運転が不適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を前記端末に提供しない提供部と、を備える。
【0007】
このような撮像画像提供装置によれば、走行中の車両の撮像画像は、撮像時の運転が適切な運転である場合に提供され、撮像時の運転が不適切な運転の場合には提供されないので、ユーザが適切な運転をする動機付け(不適切な運転をしない動機付け)、すなわちユーザが安全運転をする動機付けとなり得る。すなわち、上記撮像画像提供装置によれば、走行中の車両の撮像画像を提供する上で安全運転を促すことができる。
【0008】
前記撮像画像提供装置では、例えば、前記運転判定部は、前記車両の速度が前記車両が走行する道路の制限速度を超えている運転である場合、前記車両から当該車両の外側に前記車両の乗員の一部が出ている運転である場合、あるいは、前記車両と他の車両との間の車間距離が閾値以下である運転である場合、のうちの一つ以上である場合に、前記不適切な運転であると判定する。
【0009】
このような撮像画像提供装置によれば、車両の速度が車両が走行する道路の制限速度を超えている運転である場合、車両から当該車両の外側に車両の乗員の一部が出ている運転である場合、あるいは、車両と他の車両との間の車間距離が閾値以下である運転である場合、のうちの一つ以上の場合に、撮像画像を提供しないようにすることができる。
【0010】
前記撮像画像提供装置では、例えば、前記提供部は、前記運転判定部によって前記運転が前記不適切な運転であると判定された場合に、安全運転を促す安全運転促進情報を前記端末に提供する。
【0011】
このような撮像装置管理装置によれば、撮像時の運転が不適切な運転である場合に、安全運転促進情報が端末に提供されるので、より一層安全運転を促すことができる。
【0012】
前記撮像画像提供装置では、例えば、前記安全運転促進情報は、前記不適切な運転の内容を含む。
【0013】
このような撮像画像提供装置によれば、ユーザに不適切な運転の内容を端末を介して知らせることができるので、より一層安全運転を促すことができる。
【0014】
本発明の実施形態にかかる撮像画像提供システムは、撮像画像提供装置と、前記撮像画像提供装置とネットワークを介して接続可能な端末のコンピュータに実行させるためのプログラムと、を備え、前記撮像画像提供装置は、撮像装置による走行中の車両の撮像によって得られた撮像画像と、検出装置によって得られた前記撮像時の前記車両の運転の状態に関する運転情報と、を取得する取得部と、前記運転情報に基づいて、前記撮像時の前記運転が適切な運転であるか否かを判定する運転判定部と、前記運転判定部によって前記運転が前記適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を前記端末に提供し、前記運転判定部によって前記運転が不適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を前記端末に提供しない提供部と、を備え、前記プログラムは、前記提供部から提供された前記撮像画像を前記端末の表示部に表示させることを前記コンピュータに実行させる。
【0015】
このような撮像画像提供システムによれば、走行中の車両の撮像画像は、撮像時の運転が適切な運転である場合に提供され、撮像時の運転が不適切な運転の場合には提供されないので、ユーザが適切な運転をする動機付け(不適切な運転をしない動機付け)、すなわちユーザが安全運転をする動機付けとなり得る。すなわち、上記撮像画像提供システムによれば、走行中の車両の撮像画像を提供する上で安全運転を促すことができる。
【0016】
本発明の実施形態にかかる撮像画像提供方法は、撮像装置が、走行中の車両の撮像を行って撮像画像を得るとともに、検出装置が、前記撮像時の前記車両の運転の状態に関する運転情報を得る工程と、撮像画像提供装置が、前記運転情報に基づいて、前記撮像時の前記運転が適切な運転であるか否かを判定する工程と、前記撮像画像提供装置が、前記運転が前記適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を端末に提供する工程と、前記端末のコンピュータに実行させるためのプログラムが、提供された前記撮像画像を前記端末の表示部に表示する工程と、を含み、前記撮像画像提供装置は、前記運転が不適切な運転であると判定された場合に、前記撮像画像を前記端末に提供しない。
【0017】
このような撮像画像提供方法によれば、走行中の車両の撮像画像は、撮像時の運転が適切な運転である場合に提供され、撮像時の運転が不適切な運転の場合には提供されないので、ユーザが適切な運転をする動機付け(不適切な運転をしない動機付け)、すなわちユーザが安全運転をする動機付けとなり得る。すなわち、上記撮像画像提供方法によれば、走行中の車両の撮像画像を提供する上で安全運転を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、実施形態にかかる撮像画像提供システムの一例を示すシステム構成図である。
図2図2は、実施形態にかかる撮像画像提供システムの撮像システムの設置例を模式的に示す図である。
図3図3は、実施形態にかかる撮像システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態にかかる管理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態にかかる管理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態にかかる端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態にかかる端末の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図8図8は、実施形態にかかる撮像画像の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態にかかる撮像画像の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態にかかる撮像画像の一例を示す図である。
図11図11は、実施形態にかかる撮像画像提供システムにおいて撮像システムと管理装置とが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、実施形態にかかる撮像画像提供システムにおいて管理装置と端末とが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、実施形態について説明する。本明細書において、実施形態にかかる構成要素および当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素およびその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
【0020】
<撮像画像提供システム1>
図1は、本実施形態にかかる撮像画像提供システム1の一例を示すシステム構成図である。図1に示されるように、本実施形態にかかる撮像画像提供システム1は、撮像システム10と、管理装置20と、端末30と、を備える。管理装置20は、撮像画像提供装置の一例である。
【0021】
撮像システム10と、管理装置20と、端末30とは、例えばインターネット等といったネットワークNW(広域ネットワーク)を介して、互いに通信可能に接続される。なお、撮像システム10と、管理装置20とを、例えば通信ケーブルを介して有線通信可能に接続するように構成してもよい。
【0022】
図2は、実施形態にかかる撮像画像提供システム1の撮像システム10の設置例を模式的に示す図である。図2に示されるように、撮像システム10は、道路50を走行する車両40を撮像装置104によって撮像可能である。車両40は、例えば自動車である。なお、車両40は、例えばバイクであってもよい。
【0023】
図1に示される管理装置20は、周知のコンピュータシステムにより構成されている。管理装置20は、撮像システム10の撮像によって得られた撮像画像を管理し、当該撮像画像を端末30からの要求に応じて提供可能である。
【0024】
図1に示される端末30は、いわゆるスマートフォン、タブレット等の高機能携帯電話等で構成され、少なくとも、外部の各種機器類と通信するための通信機能を備える。端末30は、少なくとも表示部303と、操作部302と、を備える。なお、端末30は、上記に限定されない。例えば、端末30は、直置き端末であってもよい。直置き端末は、例えば、道の駅等に設置される。撮像システム10の撮像によって得られた撮像画像は、直置き端末からQRコード(登録商標)等を用いてスマートフォン等の高機能携帯電話にダウンロード可能である。これにより、道の駅等への集客を図ることができる。
【0025】
<撮像システム10>
次に、撮像システム10の詳細について説明する。
【0026】
図3は、実施形態にかかる撮像システム10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3に示されるように、撮像システム10は、制御装置101と、通信部102と、記憶装置103と、撮像装置104と、検出センサ105とを有する。
【0027】
制御装置101は、CPU111、ROM112、RAM113等を有する。CPU111は、例えばROM112に記憶されたプログラムを実行することで、撮像システム10の種々の制御や種々の演算を行う。
【0028】
通信部102は、外部の機器と通信するための通信機能を実現する要素である。本実施形態の撮像システム10では、通信部102は、管理装置20および端末30との通信を確立する。
【0029】
記憶装置103は、HDD(Hard Disk Drive)等によって構成されている。記憶装置103は、各種の情報やデータを記憶する。
【0030】
撮像装置104は、被写体の撮像によってカラーの2次元画像(撮像画像)を出力可能なエリアカメラ(エリアセンサ)として構成されている。撮像装置104は、道路50に面する位置に配置され、道路50上を走行する車両40を撮像可能である。撮像装置104は、静止画と動画との少なくとも一方を撮像可能である。撮像装置104の撮像によって得られた撮像画像は、通信部102を介して管理装置20に送信される。
【0031】
検出センサ105は、道路50に面する位置に配置され、道路50上を走行する車両40を非接触で検出可能な光学センサである。検出センサ105は、撮像装置104に対して道路50の進行方向の上流側(進行方向の反対方向側)に設置されている。検出センサ105が、道路50を走行する車両40を検出すると、撮像装置104が撮像を実施する。これにより、道路50を走行する車両40の撮像画像が得られる。
【0032】
<管理装置20>
次に、管理装置20について説明する。
【0033】
図4は、本実施形態にかかる管理装置20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4に示されるように、管理装置20は、制御装置201と、通信部202と、記憶装置203と、を有する。
【0034】
制御装置201は、CPU211、ROM212、RAM213等を有する。CPU211は、例えばROM212に記憶されたプログラムを実行することで、管理装置20の種々の制御や種々の演算を行う。
【0035】
通信部202は、外部の機器と通信するための通信機能を実現する要素である。本実施形態の管理装置20では、通信部202は、撮像システム10および端末30との通信を確立する。
【0036】
記憶装置203は、HDD(Hard Disk Drive)等によって構成されている。記憶装置203は、各種の情報やデータを記憶する。例えば、記憶装置203は、撮像情報記憶部220を記憶している。撮像情報記憶部220は、撮像情報を記憶する。撮像情報は、撮像装置104が撮像した撮像画像と、当該撮像画像に映った車両40すなわち撮像画像中の車両40の識別情報が関連付けされた情報である。すなわち、撮像情報は、車両40ごとの撮像画像を含む。車両40の識別情報は、車両40のナンバープレートに表示された車両40のナンバーである。車両の40のナンバーは、制御装置101が撮像画像を画像解析することにより得られる。撮像情報記憶部220は、記憶部の一例である。
【0037】
図5は、本実施形態にかかる管理装置20の制御装置201の機能的構成の一例を示すブロック図である。図5に示されるように、制御装置201は、機能部として、取得部221と、運転判定部222と、記憶制御部223と、提供部224と、を有する。これらの機能部の詳細は、後述する。
【0038】
なお、本実施形態の管理装置20で実行されるプログラムは、ROM212等に予め組み込まれて提供される。
【0039】
本実施形態の管理装置20で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、USBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0040】
さらに、本実施形態の管理装置20で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続された例えば管理装置20等のコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の管理装置20で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0041】
本実施形態の管理装置20で実行されるプログラムは、上述した各部(取得部221、運転判定部222、記憶制御部223、提供部224)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU211が上記ROM212からプログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM213等の主記憶装置上にロードされ、取得部221、運転判定部222、記憶制御部223、提供部224がRAM213等の主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0042】
なお、取得部221と、運転判定部222と、記憶制御部223と、提供部224との機能をハードウェアにより実現する構成としてもよい。
【0043】
<端末30>
次に、端末30について説明する。
【0044】
図6は、本実施形態にかかる端末30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図6に示されるように、端末30は、制御装置301と、表示部303と、操作部302と、通信部304と、記憶部305と、を有する。表示部303と、操作部302と、通信部304と、記憶部305が制御装置301に接続されている。
【0045】
制御装置301は、CPU311、ROM312、RAM313等を有する。CPU311は、例えばROM312に記憶されたプログラムを実行することで、端末30の種々の制御や種々の演算を行う。
【0046】
表示部303は、例えば液晶パネル等といった表示器により構成されている。
【0047】
操作部302は、表示部303の表示画面上に形成されるタッチパネルスイッチ、表示部303の周囲に設けられた機械式のスイッチ等で構成されている。
【0048】
通信部304は、外部の機器と通信するための通信機能を実現する要素である。本実施形態の端末30では、通信部304は、管理装置20との通信を確立する。
【0049】
記憶部305は、各種の情報やデータを記憶する。例えば、記憶装置203は、管理装置20から提供された撮像画像を記憶する。
【0050】
図7は、本実施形態にかかる端末30の制御装置301の機能的構成の一例を示すブロック図である。図7に示されるように、制御装置301は、機能部として、撮像画像要求部321と、記憶制御部322と、表示制御部323と、を有する。これらの機能部の詳細は後述する。
【0051】
なお、本実施形態の端末30で実行されるプログラムは、ROM312等に予め組み込まれて提供される。
【0052】
本実施形態の端末30で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、USBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0053】
さらに、本実施形態の端末30で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続された例えば管理装置20等のコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の端末30で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0054】
本実施形態の端末30で実行されるプログラムは、上述した各部(撮像画像要求部321、記憶制御部322、表示制御部323)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU311が上記ROM312からプログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM313等の主記憶装置上にロードされ、撮像画像要求部321、記憶制御部322、表示制御部323がRAM313等の主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0055】
なお、撮像画像要求部321、記憶制御部322、表示制御部323の機能をハードウェアにより実現する構成としてもよい。
【0056】
<撮像画像提供システム1の動作>
次に、以上のように構成された本実施形態にかかる撮像画像提供システム1の動作について説明する。
【0057】
まずは、撮像システム10の動作を説明する。図8は、実施形態にかかる撮像画像G1の一例を示す図である。図9は、実施形態にかかる撮像画像G2の一例を示す図である。図10は、実施形態にかかる撮像画像G3の一例を示す図である。検出センサ105が道路50を走行する車両40を検出すると、撮像装置104が撮像を実施する。これにより、例えば図8図10に示すような撮像画像G1~G3が得られる。以後、撮像画像の総称として撮像画像Gを用いる。
【0058】
次に、管理装置20の動作を説明する。
【0059】
取得部221は、走行中の車両40に対する撮像装置104による撮像によって得られた撮像画像Gと、撮像装置104(検出装置)によって得られた撮像時の車両40の運転の状態に関する(運転に関する)運転情報と、を取得する。
【0060】
本実施形態では、運転情報は、1以上の撮像画像Gである。撮像画像Gは、運転情報として、車両40の乗員70の状態(姿勢)を示す。例えば、図9の撮像画像G2は、乗員70の一部70a(一例として手)が車両40から当該車両40の外側に車両40の乗員70の一部70aが出ていることと示す。また、図10の撮像画像G3は、車両40と他(一例として後続)の車両40Aとの間の車間距離が示す。また、例えば同一の車両40を時間間隔をあけて撮像した複数枚の撮像画像Gに基づいて、車両40の速度である車速が分かる。例えば、車両40と風景60との位置関係の変化と撮像間隔とに基づいて、車速を求めることができる。すなわち、複数の撮像画像Gは、運転の状態として車速に関する情報を示す。また、撮像画像Gに車両40と他の車両40Aが映っている場合には(図10)、画像解析によって車両40と他の車両40Aとの間の車間距離を求めることができる。なお、車間距離は、車両40と後続の他の車両40Aと車間距離に限定されず、車両40と車両40の前側の他の車両40Aとの車間距離であってもよい。本実施形態では、撮像装置104が検出装置の一例である。なお、検出装置は、撮像装置104と別の装置であってもよい。例えば、検出装置は、例えば、車速を光学的に計測する速度センサであってもよい。
【0061】
運転判定部222は、運転情報に基づいて、撮像時の運転が適切な運転であるか否かを判定する。例えば、運転判定部222は、車両40の速度が車両40が走行する道路50の制限速度を超えている運転である場合(以後、速度不適切運転とも称する)、車両40から当該車両40の外側に車両40の乗員70の一部70aが出ている運転である場合(以後、姿勢不適切運転とも称する:図9)、あるいは、車両40と他の車両40Aとの間の車間距離が閾値以下である運転である場合(以後、車間距離不適切運転とも称する:図10)、のうちの一つ以上である場合に、不適切な運転であると判定する。車間距離の閾値は、予め設定された値である。運転判定部222は、運転が上記のいずれの運転でもない場合には(図8)、運転が適切であると判定する。
【0062】
なお、運転判定部222は、運転が速度不適切運転の場合だけを、不適切な運転であると判定してもよい。この場合、運転判定部222は、それ以外の運転は適切な運転であると判定する。また、運転判定部222は、運転が姿勢不適切運転の場合だけを、不適切な運転であると判定してもよい。この場合、運転判定部222は、それ以外の運転は適切な運転であると判定する。また、運転判定部222は、運転が車間距離不適切運転の場合だけを、不適切な運転であると判定してもよい。この場合、運転判定部222は、それ以外の運転は適切な運転であると判定する。
【0063】
また、運転判定部222は、撮像画像Gの画像解析により撮像画像G中の車両40のナンバーを検出する。
【0064】
記憶制御部223は、撮像画像Gを車両40のナンバーと関連付けして、撮像情報記憶部220に記憶させる。一例として、記憶制御部223は、運転判定部222によって運転が適切であると判定された場合の撮像画像Gを車両40のナンバーと関連付けして、撮像情報記憶部220に記憶(保存)させる。一方、記憶制御部223は、運転判定部222によって運転が不適正であると判定された場合の撮像画像Gは車両40のナンバーと関連付けせずに、消去する。すなわち、運転判定部222によって運転が不適正であると判定された場合の撮像画像Gは撮像情報記憶部220に記憶(保存)されない。ただし、記憶制御部223は、運転が不適切な場合、車両40のナンバーと不適切な運転の内容(種類)を関連付けて撮像情報記憶部220に記憶させる。なお、記憶制御部223の処理は、運転判定部222が行ってもよい。
【0065】
提供部224は、運転判定部222によって運転が適切な運転であると判定された場合に、撮像画像Gを端末30に提供し、運転判定部222によって運転が不適切な運転であると判定された場合に、撮像画像Gを端末30に提供しない。
【0066】
また、提供部224は、運転判定部222によって運転が不適切な運転であると判定された場合に、安全運転を促す安全運転促進情報を端末30に提供する。安全運転促進情報は、不適切な運転の内容を含む。例えば、運転が速度不適切運転の場合には、安全運転促進情報は「速度超過しています。再度、安全運転で撮像をしてください」の旨の安全運転メッセージを含む。例えば、運転が姿勢不適切運転の場合には、安全運転促進情報は「車外に体の一部が出ています。再度、安全運転で撮像をしてください」の旨の安全運転メッセージを含む。例えば、運転が車間距離不適正運転の場合には、安全運転促進情報は「車間距離が異常です。再度、安全運転で撮像をしてください」の旨の安全運転メッセージを含む。
【0067】
提供部224は、運転判定部222によって運転が適切な運転であると判定された場合に、撮像画像Gを端末30に提供し、運転判定部222によって運転が不適切な運転であると判定された場合に、撮像画像Gを端末30に提供しない。
【0068】
次に、端末30の動作を説明する。
【0069】
撮像画像要求部321は、管理装置20に撮像画像の提供を要求する。例えば、撮像画像要求部321は、端末30に対する所定の操作に応じて、車両40のナンバーを入力可能な入力画面を表示部303に表示させる。操作部302の操作によって、入力画面に車両40のナンバーが入力される。撮像画像要求部321は、入力画面に入力された車両40のナンバーを含む撮像画像要求情報を、管理装置20に送信する。
【0070】
この撮像画像要求情報に含まれる車両40のナンバーに関連付けされた撮像画像が撮像情報記憶部220に記憶されている場合には、当該撮像画像が管理装置20から端末30に提供される。一方、撮像画像要求情報に含まれる車両40のナンバーに関連付けされた撮像画像が撮像情報記憶部220に記憶されていない場合には、当該ナンバーに関連付けされた不適切な運転の内容に応じた安全運転促進情報が管理装置20から端末30に提供される。
【0071】
記憶制御部322は、提供された撮像画像や安全運転促進情報を記憶部305に記憶せる。
【0072】
表示制御部323は、提供された撮像画像や安全運転促進情報を表示部303に表示させる。
【0073】
次に、撮像画像提供システム1が実行する処理を説明する。
【0074】
まずは、撮像システム10と管理装置20とが実行する処理を図11を参照して説明する。図11は、実施形態にかかる撮像画像提供システム1において撮像システム10と管理装置20とが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0075】
図11に示されるように、撮像システム10の撮像装置104が車両40を撮像する(S101)。次に、撮像システム10の制御装置101が、撮像装置104の撮像によって得られた撮像画像を管理装置20送信する(S102)。
【0076】
管理装置20では、取得部221が、撮像システム10からの撮像画像を受信(取得)する(S201)。次に、運転判定部222が、取得された撮像画像に基づいて、撮像画像中の車両40のドライバーが適切な運転をしているか否かを判定する(S202)。
【0077】
運転判定部222にて適切な運転がされていると判定された場合には(S202:Yes)、記憶制御部223が、撮像画像と車両40のナンバーとを関連付けして撮像情報記憶部220に保存する(S203)。
【0078】
一方、運転判定部222にて不適切な運転がされていると判定された場合には(S202:Nо)には、記憶制御部223は、不適切な運転の内容と車両40のナンバーとを関連付けして撮像情報記憶部220に保存し、撮像画像を消去する(S204)。
【0079】
次に、管理装置20と端末30とが実行する処理を図12を参照して説明する。図12は、実施形態にかかる撮像画像提供システム1において管理装置20と端末30とが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0080】
図12に示されるように、端末30の撮像画像要求部321が、所定の操作によって入力画面に入力された車両40のナンバーを含む撮像画像要求情報を、管理装置20送信する(S401)。
【0081】
管理装置20では、提供部224が、端末30からの撮像画像要求情報を受信(取得)する(S301)。提供部224は、撮像画像要求情報に含まれる車両40のナンバーに関連付けされた撮像画像が撮像情報記憶部220に保存された車両があるかを検索(判定)する(S302)。提供部224は、撮像情報記憶部220を検索し、撮像画像が撮像情報記憶部220に保存された車両があると判定した場合(S303:Yes)、当該撮像画像を含む結果情報を作成する(S304)。一方、提供部224は、撮像情報記憶部220を検索し、撮像画像が撮像情報記憶部220に保存された車両がないと判定した場合(S303:No)、安全運転メッセージ(安全運転促進情報)を含む結果情報を作成する(S305)。そして、提供部224は、結果情報を端末30に送信(提供)する(S306)。
【0082】
端末30では、撮像画像要求部321が、管理装置20からの結果情報を受信すると(S402)、表示制御部323が結果情報(撮像画像や安全運転メッセージ)を表示部303に表示させる(S403)。
【0083】
<概括>
以上のように、本実施形態の管理装置20(撮像画像提供装置)は、取得部221と、運転判定部222と、提供部224と、を備える。取得部221は、走行中の車両40に対する撮像装置104による撮像によって得られた撮像画像Gと、撮像装置104(検出装置)によって得られた撮像時の車両40の運転の状態に関する運転情報と、を取得する。運転判定部222は、運転情報に基づいて、撮像時の運転が適切な運転であるか否かを判定する。提供部224は、運転判定部222によって運転が適切な運転であると判定された場合に、撮像画像Gを端末30に提供し、運転判定部222によって運転が不適切な運転であると判定された場合に、撮像画像Gを端末30に提供しない。
【0084】
このような管理装置20によれば、走行中の車両40の撮像画像Gは、撮像時の運転が適切な運転である場合に提供され、撮像時の運転が不適切な運転の場合には提供されないので、ユーザが適切な運転をする動機付け(不適切な運転をしない動機付け)、すなわちユーザが安全運転をする動機付けとなり得る。すなわち、管理装置20によれば、走行中の車両40の撮像画像Gを提供する上で安全運転を促すことができる。
【0085】
また、運転判定部222は、車両40の速度が車両40が走行する道路50の制限速度を超えている運転である場合、車両40から当該車両40の外側に車両40の乗員70の一部70aが出ている運転である場合、あるいは、車両40と他の車両40Aとの間の車間距離が閾値以下である運転である場合、のうちの一つ以上である場合に、不適切な運転であると判定する。
【0086】
このような管理装置20によれば、車両40の速度が車両40が走行する道路の制限速度を超えている運転である場合、車両40から当該車両40の外側に車両40の乗員70の一部70aが出ている運転である場合、あるいは、車両40と他の車両40Aとの間の車間距離が閾値以下である運転である場合、のうちの一つ以上の場合に、撮像画像Gを提供しないようにすることができる。
【0087】
また、提供部224は、運転判定部222によって運転が不適切な運転であると判定された場合に、安全運転を促す安全運転促進情報を端末30に提供する。
【0088】
このような撮像装置104管理装置によれば、撮像時の運転が不適切な運転である場合に、安全運転促進情報が端末30に提供されるので、より一層安全運転を促すことができる。
【0089】
また、安全運転促進情報は、不適切な運転の内容を含む。
【0090】
このような撮像画像提供装置によれば、ユーザに不適切な運転の内容を端末30を介して知らせることができるので、より一層安全運転を促すことができる。
【0091】
また、本実施形態の撮像画像提供システムは、管理装置20と、管理装置20とネットワークNWを介して接続可能な端末30のコンピュータに実行させるためのプログラムと、を備える。管理装置20は、取得部221と、運転判定部222と、提供部224と、を備える。プログラムは、提供部224から提供された撮像画像Gを端末30の表示部303に表示させることをコンピュータに実行させる。
【0092】
このような撮像画像提供システム1によれば、走行中の車両40の撮像画像Gは、撮像時の運転が適切な運転である場合に提供され、撮像時の運転が不適切な運転の場合には提供されないので、ユーザが適切な運転をする動機付け(不適切な運転をしない動機付け)、すなわちユーザが安全運転をする動機付けとなり得る。すなわち、撮像画像提供システム1によれば、走行中の車両40の撮像画像Gを提供する上で安全運転を促すことができる。
【0093】
また、本実施形態の撮像画像提供方法は、撮像装置104が、走行中の車両40の撮像を行って撮像画像Gを得るとともに、撮像装置104が、撮像時の車両40の運転の状態に関する運転情報を得る工程を含む。撮像画像提供方法は、管理装置20が、運転情報に基づいて、撮像時の運転が適切な運転であるか否かを判定する工程を含む。撮像画像提供方法は、管理装置20が、運転が適切な運転であると判定された場合に、撮像画像Gを端末30に提供する工程を含む。撮像画像提供方法は、端末30のコンピュータに実行させるためのプログラムが、提供された撮像画像Gを端末30の表示部303に表示する工程を含む。管理装置20は、運転が不適切な運転であると判定された場合に、撮像画像Gを端末30に提供しない。
【0094】
このような撮像画像提供方法によれば、走行中の車両40の撮像画像Gは、撮像時の運転が適切な運転である場合に提供され、撮像時の運転が不適切な運転の場合には提供されないので、ユーザが適切な運転をする動機付け(不適切な運転をしない動機付け)、すなわちユーザが安全運転をする動機付けとなり得る。すなわち、撮像画像提供方法によれば、走行中の車両40の撮像画像Gを提供する上で安全運転を促すことができる。
【0095】
なお、上記実施形態では、不適切な運転の場合、撮像画像が消去されたが、不適切な運転の場合でも撮像画像を保存してもよい。
【0096】
また、上記実施形態において、渋滞中は、車両40の撮像をしないようにしてもよい。渋滞であるか否かは、車両40の車速と、車両40と他の車両40Aとの車間距離とに基づいて判定されうる。
【0097】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0098】
1…撮像画像提供システム
20…管理装置(撮像画像提供装置)
30…端末
40…車両
40A…他の車両
50…道路
70…乗員
70a…一部
104…撮像装置(検出装置)
221…取得部
222…運転判定部
224…提供部
303…表示部
G、G1~G3…撮像画像
NW…ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12