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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151829
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】廃棄物の処理システム
(51)【国際特許分類】
   B09B 3/20 20220101AFI20241018BHJP
   B03B 4/06 20060101ALI20241018BHJP
   B01D 53/68 20060101ALI20241018BHJP
   B01D 53/83 20060101ALI20241018BHJP
   F23J 1/00 20060101ALI20241018BHJP
   F23G 5/00 20060101ALI20241018BHJP
   F23J 15/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
B09B3/20
B03B4/06 065
B01D53/68 100
B01D53/83 ZAB
F23J1/00 A
F23G5/00 109
F23J15/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065563
(22)【出願日】2023-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】308024395
【氏名又は名称】荏原環境プラント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118500
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 哲也
(74)【代理人】
【氏名又は名称】渡邉 勇
(74)【代理人】
【識別番号】100174089
【弁理士】
【氏名又は名称】郷戸 学
(74)【代理人】
【識別番号】100186749
【弁理士】
【氏名又は名称】金沢 充博
(72)【発明者】
【氏名】小沢 亮祐
(72)【発明者】
【氏名】河岸 孝昌
(72)【発明者】
【氏名】中川 智美
(72)【発明者】
【氏名】郭 嬉珍
【テーマコード(参考)】
3K070
3K161
3K261
4D002
4D004
4D071
【Fターム(参考)】
3K070DA09
3K070DA37
3K161AA40
3K161CA01
3K161DA02
3K161EA01
3K161LA02
3K161LA12
3K161LA41
3K161LA55
3K261AA10
3K261BA03
3K261BA23
4D002AA19
4D002AC04
4D002BA03
4D002BA13
4D002BA14
4D002CA01
4D002CA11
4D002CA13
4D002DA02
4D002DA05
4D002DA12
4D002DA16
4D002DA41
4D002DA66
4D002EA01
4D002EA05
4D002FA02
4D002FA04
4D004AA46
4D004AB03
4D004CA12
4D004CA28
4D004CC03
4D004DA06
4D071AA81
4D071AB04
4D071AB13
4D071AB47
4D071DA15
(57)【要約】
【課題】消石灰などの排ガス処理剤の使用量を削減しつつ、排ガスを高効率で処理することができる廃棄物の処理システムを提供する。
【解決手段】処理システムは、廃棄物を燃焼させるストーカ式焼却炉1と、ストーカ式焼却炉1から排出された主灰を流動ガスにより流動させながら、主灰から排除対象物を除去する流動分級装置30と、ストーカ式焼却炉1から排出された排ガスに水を噴霧し、排ガスの温度を下げる減温塔10と、流動分級装置30から流動ガスとともに排出された主灰を減温塔10内に導く主灰移送ライン32を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃棄物を処理するための処理システムであって、
前記廃棄物を燃焼させるストーカ式焼却炉と、
前記ストーカ式焼却炉から排出された主灰を流動ガスにより流動させながら、前記主灰から排除対象物を除去する流動分級装置と、
前記ストーカ式焼却炉から排出された排ガスに水を噴霧し、前記排ガスの温度を下げる減温塔と、
前記流動分級装置から前記流動ガスとともに排出された前記主灰を前記減温塔内に導く主灰移送ラインを備えている、処理システム。
【請求項2】
前記処理システムは、前記流動分級装置の排除対象物出口ポートに連結された機械式移送装置をさらに備えており、
前記機械式移送装置は前記排除対象物からなるマテリアルシールを形成しながら、前記排除対象物を移送するように構成されている、請求項1に記載の処理システム。
【請求項3】
前記機械式移送装置は、前記排除対象物をプッシャにより押し出す灰押出装置である、請求項2に記載の処理システム。
【請求項4】
前記ストーカ式焼却炉の主灰排出口に連結された主灰搬送コンベヤと、
前記主灰搬送コンベヤの出口に連結された切替ダンパと、
前記切替ダンパから前記機械式移送装置まで延び、前記流動分級装置をバイパスするバイパスラインを更に備えており、
前記切替ダンパは、前記流動分級装置および前記バイパスラインに連結された2つの出口ダンパを有している、請求項2に記載の処理システム。
【請求項5】
前記減温塔に導入された前記主灰の一部を前記減温塔から前記機械式移送装置に送る主灰戻りコンベヤをさらに備えている、請求項4に記載の処理システム。
【請求項6】
前記減温塔、および前記減温塔の下流に配置されたバグフィルタを通過した前記排ガスの一部を前記流動ガスとして前記流動分級装置に導く排ガス戻りラインをさらに備えている、請求項1に記載の処理システム。
【請求項7】
廃棄物を処理するための処理システムであって、
前記廃棄物を燃焼させるストーカ式焼却炉と、
前記ストーカ式焼却炉から排出された主灰を流動ガスにより流動させながら、前記主灰から排除対象物を除去する流動分級装置と、
前記ストーカ式焼却炉から排出された排ガスに水を噴霧し、前記排ガスの温度を下げる減温塔と、
前記流動分級装置から前記流動ガスとともに排出された前記主灰を前記ストーカ式焼却炉内に戻す主灰噴霧ラインを備えている、処理システム。
【請求項8】
前記減温塔、および前記減温塔の下流に配置されたバグフィルタを通過した前記排ガスの一部を前記流動ガスとして前記流動分級装置に導く排ガス戻りラインをさらに備えている、請求項7に記載の処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、都市ごみ、産業ごみなどの廃棄物をストーカ式焼却炉により焼却し、ストーカ式焼却炉から排出される排ガスを処理する処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ストーカ式焼却炉は、都市ごみ、産業ごみなどの廃棄物をストーカの上で移動させながら、ストーカ上で廃棄物を燃焼させる焼却炉である。廃棄物の燃焼に伴い、ストーカ式焼却炉からは排ガスが排出される。この排ガスは、HClやSOxを含んでおり、排ガスをそのまま大気に放出することはできない。そこで、排ガスに消石灰を吹き込み、消石灰によりHClやSOxなどを排ガスから除去することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭54-51273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近では、HClおよびSOxの排出基準値を10ppm以下に規制する自治体が増加している。しかしながら、HClおよびSOxの排出基準値を10ppm以下にするためには、大量の消石灰が必要となり、運用コストが増加している。このような背景から、消石灰の使用量を削減することが求められている。
【0005】
そこで、本発明は、消石灰などの排ガス処理剤の使用量を削減しつつ、排ガスを高効率で処理することができる廃棄物の処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、廃棄物を処理するための処理システムであって、前記廃棄物を燃焼させるストーカ式焼却炉と、前記ストーカ式焼却炉から排出された主灰を流動ガスにより流動させながら、前記主灰から排除対象物を除去する流動分級装置と、前記ストーカ式焼却炉から排出された排ガスに水を噴霧し、前記排ガスの温度を下げる減温塔と、前記流動分級装置から前記流動ガスとともに排出された前記主灰を前記減温塔内に導く主灰移送ラインを備えている、処理システムが提供される。
【0007】
一態様では、前記処理システムは、前記流動分級装置の排除対象物出口ポートに連結された機械式移送装置をさらに備えており、前記機械式移送装置は前記排除対象物からなるマテリアルシールを形成しながら、前記排除対象物を移送するように構成されている。
一態様では、前記機械式移送装置は、前記排除対象物をプッシャにより押し出す灰押出装置である。
一態様では、前記処理システムは、前記ストーカ式焼却炉の主灰排出口に連結された主灰搬送コンベヤと、前記主灰搬送コンベヤの出口に連結された切替ダンパと、前記切替ダンパから前記機械式移送装置まで延び、前記流動分級装置をバイパスするバイパスラインを更に備えており、前記切替ダンパは、前記流動分級装置および前記バイパスラインに連結された2つの出口ダンパを有している。
一態様では、前記処理システムは、前記減温塔に導入された前記主灰の一部を前記減温塔から前記機械式移送装置に送る主灰戻りコンベヤをさらに備えている。
一態様では、前記処理システムは、前記減温塔、および前記減温塔の下流に配置されたバグフィルタを通過した前記排ガスの一部を前記流動ガスとして前記流動分級装置に導く排ガス戻りラインをさらに備えている。
【0008】
一態様では、廃棄物を処理するための処理システムであって、前記廃棄物を燃焼させるストーカ式焼却炉と、前記ストーカ式焼却炉から排出された主灰を流動ガスにより流動させながら、前記主灰から排除対象物を除去する流動分級装置と、前記ストーカ式焼却炉から排出された排ガスに水を噴霧し、前記排ガスの温度を下げる減温塔と、前記流動分級装置から前記流動ガスとともに排出された前記主灰を前記ストーカ式焼却炉内に戻す主灰噴霧ラインを備えている、処理システムが提供される。
一態様では、前記処理システムは、前記減温塔、および前記減温塔の下流に配置されたバグフィルタを通過した前記排ガスの一部を前記流動ガスとして前記流動分級装置に導く排ガス戻りラインをさらに備えている。
【発明の効果】
【0009】
主灰は、消石灰の7~8割程度のHCl除去性能を有する。主灰は、一般に、Ca(カルシウム)とAl(アルミニウム)を含み、これら成分がCl(塩素)と反応し、HClを排ガスから除去することができる。主灰は、消石灰よりも大きな細孔を有しており、主灰の粒子の内部まで排ガスが進入し、主灰と排ガス中の酸性ガスとの反応が促進される。特に、主灰は、減温塔内で加湿される。加湿された主灰は、乾燥した主灰よりも、酸性ガスの除去性能が向上することが実験結果から分かっている。したがって、主灰を減温塔内で加湿する処理システムは、消石灰などの排ガス処理剤の使用量を削減しつつ、排ガスを高効率で処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】廃棄物を処理するための処理システムの一実施形態を示す模式図である。
図2】流動分級装置の一実施形態を示す図である。
図3】流動分級装置の他の実施形態を示す図である。
図4】処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
図5】処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
図6】処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
図7】処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
図8】処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
図9】処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
図10】処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
図11】処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、都市ごみ、産業ごみなどの廃棄物を処理するための処理システムの一実施形態を示す模式図である。図1に示すように、処理システムは、廃棄物を燃焼させるストーカ式焼却炉1と、ストーカ式焼却炉1の排ガス出口2に連結されたボイラ5と、ボイラ5に連結されたエコノマイザ7と、エコノマイザ7に連結された減温塔10と、減温塔10に連結されたバグフィルタ15を備えている。
【0012】
ボイラ5は、ストーカ式焼却炉1で発生した排ガスを冷却し、排ガスから熱を回収して蒸気を生成するように構成される。エコノマイザ7は、ボイラ5からの排ガスをさらに冷却し、排ガスから熱を回収するように構成される。減温塔10は、水スプレー(図示せず)を有しており、排ガスに水スプレーから水を噴霧し、排ガスの温度を下げるように構成される。バグフィルタ15は、粉塵および有害物質を排ガスから除去するように構成される。バグフィルタ15は、誘引送風機17を経由して煙突20に連結されている。バグフィルタ15を通過した排ガスは、誘引送風機17によって煙突20に導かれ、煙突20から大気に放出される。ストーカ式焼却炉1内での廃棄物の燃焼に伴って発生した排ガスは、ボイラ5、エコノマイザ7、減温塔10、バグフィルタ15、および煙突20の順番に流れる。
【0013】
処理システムは、排ガス処理剤を格納する排ガス処理剤源22と、排ガス処理剤を排ガスに送るブロワ25をさらに備えている。排ガス処理剤源22およびブロワ25は、排ガス処理剤ライン26に連結されており、排ガス処理剤ライン26は、減温塔10からバグフィルタ15に延びる連絡ライン28に連結されている。排ガス処理剤源22は、排ガス処理剤としての消石灰および活性炭を排ガス処理剤ライン26内に送り、ブロワ25は、気流を形成し、この気流により排ガス処理剤を排ガス処理剤ライン26を通って連絡ライン28に移送する。排ガス処理剤は、減温塔10からバグフィルタ15に向かって連絡ライン28を流れる排ガスに供給される。排ガス処理剤として、消石灰に代えて重曹が用いられることもある。
【0014】
処理システムは、ストーカ式焼却炉1から排出された主灰を流動ガスにより流動させながら、主灰から排除対象物を除去する流動分級装置30と、流動分級装置30から流動ガスとともに排出された主灰を減温塔10内に導く主灰移送ライン32と、流動分級装置30の排除対象物出口ポート34に連結された機械式移送装置としての灰押出装置35と、流動ガスを流動分級装置30に送るブロワ40をさらに備えている。主灰移送ライン32は、流動分級装置30の主灰出口41から減温塔10まで延びている。
【0015】
灰押出装置35は、排除対象物をプッシャ75により押し出すように構成されている。この灰押出装置35は、排除対象物をプッシャ75により加圧することでマテリアルシール73を灰押出装置35内に形成することができる。一実施形態では、機械式移送装置として、灰押出装置35に変えてスクリューコンベヤまたはロータリーバルブが使用されることもある(灰押出装置の方がよりシール性が高い為、灰押出装置を用いることが極力望ましい)。本実施形態では、流動分級装置30によって除去される排除対象物の例としては、粗大物、不燃物、異物などが挙げられる。処理システムは、灰押出装置35内に水を供給して灰押出装置35内の排除対象物を加湿する排出側加湿装置44を備えている。灰押出装置35は、加湿された排除対象物をプッシャ75で圧搾して、余分な水分を排除対象物から除去することができる。
【0016】
流動分級装置30は、ストーカ式焼却炉1の主灰排出口47に連結されており、ストーカ式焼却炉1の主灰排出口47から排出された主灰は、流動分級装置30に送られる。ストーカ式焼却炉1は、その主灰排出口47に設けられた複数のダンパ50を有している。本実施形態では、2つのダンパ50が直列に配列されたダブルダンパが設けられている。各ダンパ50は開閉可能に構成されている。主灰を流動分級装置30に送るときは、2つのダンパ50は交互に開かれ、交互に閉じられる。このような動作により、流動分級装置30の投入部はダンパ50により常にシールされる。
【0017】
図2は、流動分級装置30の一実施形態を示す図である。流動分級装置30は、粗分級部61と精密分級部62とを備えており、粗分級部61と精密分級部62との間には、鉛直方向に延びる隔壁63が設けられている。粗分級部61と精密分級部62は、隔壁63によって互いに仕切られている。粗分級部61の側方には、主灰を流動分級装置30に投入するための投入部65が設けられている。主灰は、投入部65を通って粗分級部61に投入される。そして、粗分級部61で粗大物Lや比重の大きい不燃物Hなどの異物が分級される。
【0018】
投入部65には点検窓70が設けられている。比重が軽く、大きな物体(例えば、空き缶等)が投入部65に入った場合、そのような物体は投入部65で滞留する可能性がある。したがって、点検窓70からの目視により物体の滞留が確認されたら、流動ガスの流動分級装置30への供給を止め、主灰を全て抜き出す。
【0019】
図2に示す実施形態では、主灰は、粗分級部61の側面に形成された開口65aから粗分級部61に供給されるようになっているが、粗分級部61の上部から主灰を直接投入してもよい。投入部65の下部に流動ガス供給床66が設けられている。粗大物Lや不燃物Hが除去された主灰は、粗分級部61に隣接する精密分級部62に隔壁63の上端を越流して、および/または隔壁63の下に形成された開口を通って流入する。
【0020】
粗分級部61には2つの異なる流動ガス供給床(第1流動ガス供給床)67、68が配置されている。上側流動ガス供給床67は下側流動ガス供給床68よりも高い位置に配置されており、投入部65の流動ガス供給床66に隣接している。下側流動ガス供給床68は、精密分級部62の流動ガス供給床(第2流動ガス供給床)69に隣接している。上側流動ガス供給床67の下方には、排除対象物Eを排出するための排除対象物出口ポート34が配置されている。
【0021】
上側流動ガス供給床67から粗分級部61内に供給される流動ガス速度は、下側流動ガス供給床68から粗分級部61内に供給される流動ガス速度よりも高くなるように維持されている。これにより上側流動ガス供給床67の上方では主灰の上昇流が、下側流動ガス供給床68の上方では主灰の下降流が生じる。
【0022】
精密分級部62では、主灰から異物Sがさらに沈降分離される。精密分級部62の底面を構成する流動ガス供給床69は、粗分級部61の下側流動ガス供給床68に向かって下方に傾斜しており、その下端は下側流動ガス供給床68の上端と同じか、もしくは若干高い位置になるように配置されている。流動ガス供給床69の傾斜角度は下側流動ガス供給床68の傾斜角度と同じか、もしくはそれよりも小さく設定されている。これは、精密分級部62で沈降分離された異物Sが流動ガス供給床69から下側流動ガス供給床68に向けてスムーズに移動できるようにするためである。
【0023】
上側流動ガス供給床67及び下側流動ガス供給床68の上に粗大物L、不燃物H、異物Sが滞留しないよう、上側流動ガス供給床67は下側流動ガス供給床68に向けて下方に、下側流動ガス供給床68は排除対象物出口ポート34に向けて下方にそれぞれ傾斜しており、排除対象物Eを構成する粗大物L、不燃物H、異物Sが排除対象物出口ポート34に向かってスムーズに移動するように構成されている。粗分級部61で沈降分離された粗大物Lや不燃物H、および精密分級部62で沈降分離された異物Sは、排除対象物Eとして粗分級部61の下方に設けられた排除対象物出口ポート34を通って流動分級装置30から排出される。
【0024】
流動ガス供給床69から供給される流動ガスの流速は、必要に応じて場所毎に変えられるよう、流動ガス供給床69の下には互いに仕切られた複数の風箱Wa、Wb、Wc、Wdが設けられている。図2に示す実施形態では、4つの風箱Wa、Wb、Wc、Wdが設けられているが、風箱の数は本実施形態に限定されない。風箱Wa、Wb、Wc、Wdは、図1に示すブロワ40に連通しており、流動ガスはブロワ40によって風箱Wa、Wb、Wc、Wdに送られる。流動ガスは、風箱Wa、Wb、Wc、Wdから流動ガス供給床69を通じて精密分級部62内に供給される。本実施形態の流動分級装置30の分級点は、粒径1.7mm以下の主灰の主たる粒径である100μm程度である。流動分級装置30の分級点は、風箱Wa、Wbから供給される流動ガスの流速により制御できる。風箱Wc、Wdから供給される流動ガスの流速は一定であってもよい。
【0025】
精密分級部62の上方には主灰出口41が設けられている。主灰出口41は、風箱Wc、Wdの上方に位置している。この主灰出口41は、減温塔10に延びる主灰移送ライン32に連結されている(図1参照)。粗分級部61および精密分級部62に供給された流動ガスは、主灰出口41を通って主灰移送ライン32に流入する。粗大物L、不燃物H、異物Sなどの排除対象物Eが除去された主灰は、流動ガスによって主灰出口41に送られ、流動ガスとともに主灰出口41および主灰移送ライン32を通って減温塔10に送られる。
【0026】
排除対象物出口ポート34の下部には、機械式移送装置としての灰押出装置35が連結されている。灰押出装置35は排除対象物Eからなるマテリアルシール73を形成しながら、排除対象物Eを移送するように構成されている。
【0027】
流動分級装置30の投入部65は、ダンパ50(図1参照)によってシールされ、流動分級装置30の排除対象物出口ポート34は、灰押出装置35内の排除対象物Eからなるマテリアルシール73によってシールされている。したがって、粗分級部61および精密分級部62に供給された流動ガスは、主灰出口41に向かって流れ、主灰移送ライン32に流入する。この流動ガスの流れは、主灰を主灰移送ライン32を通って減温塔10に運ぶことができる。主灰を減温塔10に送るための機械的な搬送装置は不要である。さらに、主灰を減温塔10に送る量は、流動分級装置30に供給する流動ガスの流量によって調節することができる。
【0028】
図1に示す減温塔10は、ストーカ式焼却炉1から排出された排ガスに水を噴霧するように構成されている。主灰は、乾燥した状態で、主灰移送ライン32から減温塔10内に流入し、噴霧された水に接触する。主灰は、水によって加湿され、排ガスに含まれる酸性ガスを高い効率で除去することができる。主灰に混じった粒径の大きな灰や不燃物は減温塔10で落とされ、減温塔10から排出される。したがって、不燃物等は主灰と共にバグフィルタ15へは送られず、バグフィルタ15のろ布が不燃物等によって傷つけられることを防ぐことができる。
【0029】
主灰は、消石灰の7~8割程度のHCl除去性能を有する。主灰は、一般に、Ca(カルシウム)とAl(アルミニウム)を含み、これら成分がCl(塩素)と反応し、HClを排ガスから除去することができる。主灰は、消石灰よりも大きな細孔を有しており、主灰の粒子の内部まで排ガスが進入し、主灰と排ガス中の酸性ガスとが反応が促進される。特に、本実施形態では、主灰は、減温塔10内で加湿される。加湿された主灰は、乾燥した主灰よりも、酸性ガスの除去性能が向上することが実験結果から分かっている。したがって、主灰を減温塔10内で加湿する処理システムは、消石灰などの排ガス処理剤の使用量を削減しつつ、排ガスを高効率で処理することができる。
【0030】
流動分級装置30は、振動篩とは異なり、異物による目詰まりがなく、摩耗によって穴が開くこともなく、振動に起因する共振問題を引き起こすこともない。したがって、流動分級装置30は、メンテナンス性に優れ、かつその分級性能を維持することができる。
【0031】
図3は、流動分級装置30の他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図2を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図3に示す実施形態では、流動分級装置30は、主灰出口41に連結され、主灰出口41から下方に延びる流路構造体74を備えている。この流路構造体74は、その内部に鉛直に延びる流路74aを有しており、流路74aは主灰出口41に連通している。流路構造体74は、精密分級部62内の主灰を主灰出口41に向かって案内する役割を持つ。一実施形態では、流路構造体74は、円筒形状の構造体である。流路構造体74の水平断面は、多角形、楕円形などであってもよい。流路構造体74の長さ(縦方向の寸法)によって流動床界面の高さが変わるため、流路構造体74の長さは調整できるようになっていることが好ましい。
【0032】
図4は、処理システムの他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図1を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図4に示す実施形態の処理システムは、減温塔10およびバグフィルタ15を通過した排ガスの一部を流動ガスとして流動分級装置30に導く排ガス戻りライン77をさらに備えている。
【0033】
本実施形態では、排ガス戻りライン77は、バグフィルタ15を通過した排ガスの一部をストーカ式焼却炉1に戻す排ガス再循環ライン79に接続されている。排ガス再循環ライン79の一端は、バグフィルタ15と煙突20との間を延びる排ガス連絡ライン78に連結され、排ガス再循環ライン79の他端は、ストーカ式焼却炉1に接続されている。排ガス再循環ライン79には排ガス再循環用送風機80が設けられており、バグフィルタ15を通過した排ガスの一部は、排ガス再循環用送風機80によって排ガス再循環ライン79を通ってストーカ式焼却炉1に送られる。
【0034】
排ガス戻りライン77の一端は、排ガス再循環用送風機80よりも下流の位置で排ガス再循環ライン79に接続されている。排ガス戻りライン77の他端は、流動ガスを流動分級装置30に送るブロワ40に連結されている。ブロワ40は、流動分級装置30の複数の風箱Wa、Wb、Wc、Wd(図2参照)に連通している。排ガス再循環ライン79を流れる排ガスの一部は、排ガス戻りライン77を流れてブロワ40に送られる。そして、ブロワ40により排ガスは加圧され、流動ガスとして流動分級装置30に送られる。
【0035】
本実施形態によれば、ブロワ40の動力を下げることができる。あるいは、ブロワ40をなくすことができる。さらに、排ガスの一部が循環するので、誘引送風機17およびその下流側にある機器(例えば煙突20、配管)も小型化することができる。
【0036】
図5は、処理システムの他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図1を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図5に示す実施形態の処理システムは、ストーカ式焼却炉1の主灰排出口47に連結された主灰搬送コンベヤ81と、主灰搬送コンベヤ81と流動分級装置30との間に配置された切替ダンパ82と、切替ダンパ82から灰押出装置35まで延び、流動分級装置30をバイパスするバイパスライン83を備えている。
【0037】
主灰搬送コンベヤ81は、ストーカ式焼却炉1の下方に配置されている。主灰搬送コンベヤ81を設けることにより、流動分級装置30の設置場所の自由度が増す。例えば、流動分級装置30をストーカ式焼却炉1の下方位置から離れた場所に設置することができる。
【0038】
切替ダンパ82は、主灰搬送コンベヤ81の出口に連結されている。切替ダンパ82は、流動分級装置30の投入部65(図2参照)およびバイパスライン83に連結された2つの出口ダンパ85,86を有している。切替ダンパ82は、流動分級装置30またはバイパスライン83のいずれかに選択的に主灰を送るように構成されている。すなわち、主灰を流動分級装置30に送るときは、切替ダンパ82は、流動分級装置30に連結された出口ダンパ85を開き、バイパスライン83に連結された出口ダンパ86を閉じる。主灰をバイパスライン83に送るときは、切替ダンパ82は、バイパスライン83に連結された出口ダンパ86を開き、流動分級装置30に連結された出口ダンパ85を閉じる。一実施形態では、出口ダンパ85は、2つのダンパが直列に配列されたダブルダンパである。
【0039】
流動分級装置30のメンテナンス、流動分級装置30の故障時は、切替ダンパ82は、主灰をバイパスライン83に送り、流動分級装置30をバイパスさせる。主灰は、バイパスライン83を通って灰押出装置35に送られるので、ストーカ式焼却炉1は運転を継続できる。切替ダンパ82は、流動分級装置30の投入部65(図2参照)のシールとしても機能できる。
【0040】
図6に示すように、図4に示す実施形態と、図5に示す実施形態を組み合わせてもよい。
【0041】
図7は、処理システムの他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図5を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図7に示す実施形態の処理システムは、減温塔10に導入された主灰の一部を減温塔10から灰押出装置35に送る主灰戻りコンベヤ90をさらに備えている。減温塔10に導入された主灰の一部は、減温塔10の下部から抜き出され、主灰戻りコンベヤ90によって灰押出装置35に送られる。
【0042】
減温塔10に吹込まれた主灰のうち粒径の小さな主灰はバグフィルタ15へ送られ、(排ガス処理薬剤として反応した後)飛灰と共にバグフィルタ15の下部から抜き出される。一方、比較的粒径の大きな主灰は減温塔10の下部から抜き出され、灰押出装置35に送られる。他のフローでは、減温塔10の下部から排出された、粒径が大きな主灰はバグフィルタ15から排出される飛灰(減温塔10から送られた粒径の小さな主灰を含む)と同様に扱われ飛灰処理工程へ送られるが、減温塔10の下部から排出された粒径の大きな主灰を灰押出装置35に移送することで、減温塔10から排出される粒径の大きな主灰がバグフィルタ15から排出される飛灰と別に扱われることになる為、飛灰処理工程へ送られる灰の増加量を抑えられ、結果として、飛灰処理時に飛灰中に含まれる重金属を固定するために飛灰に添加されるキレート剤の使用量を低減することができる。
【0043】
一実施形態では、図7に示すように、主灰戻りコンベヤ90は、減温塔10から抜き出された主灰を、灰押出装置35または飛灰ラインのいずれか選択的に送るように構成されてもよい。さらに、一実施形態では、図7に示すように、ボイラ5の下部およびエコノマイザ7の下部から抜き出された灰を減温塔10から排出された主灰と一緒に主灰戻りコンベヤ90により灰押出装置35に移送してもよい。
【0044】
図8は、処理システムの他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図5を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図8に示す実施形態の処理システムは、図5の主灰搬送コンベヤ81および切替ダンパ82に代えて、分級コンベヤ93が設けられている。分級コンベヤ93は、ストーカ式焼却炉1の主灰排出口47と、流動分級装置30の投入部65(図2参照)と、灰押出装置35に連結されている。分級コンベヤ93の具体例としては、並列に並ぶ複数の循環レールを備えた分級装置(例えば、特開2021-171703号公報参照)などが挙げられる。
【0045】
分級コンベヤ93は、流動分級装置30に送られる前の主灰から粗大不燃物(例えば、ワイヤ、石、陶器など)を除去するように構成されている。粗大不燃物は、分級コンベヤ93から灰押出装置35に送られ、流動分級装置30には送られない。したがって、粗大不燃物が除去された主灰が流動分級装置30に送られる。このような構成により、比重が軽く、かつ大きな物体が流動分級装置30の内部で滞留するのを防ぐことができる。陶器やガラス片の混合も防ぐことができる。さらに、流動分級装置30の分級精度が向上し、流動分級装置30を小型化できる。
【0046】
図9は、処理システムの他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図5を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図9に示す実施形態の処理システムは、ストーカ式焼却炉1から排出された主灰を加湿する入口側加湿装置96と、流動分級装置30に供給される流動ガスを加熱する加熱装置98をさらに備えている。
【0047】
入口側加湿装置96は、ストーカ式焼却炉1と流動分級装置30との間に配置されており、ストーカ式焼却炉1から排出され、流動分級装置30に投入される前の主灰を加湿するように構成されている。図9に示す実施形態では、入口側加湿装置96は、主灰搬送コンベヤ81に連結されており、主灰搬送コンベヤ81内の主灰に水を加えるように構成されている。
【0048】
加熱装置98は、流動分級装置30に連結されており、ブロワ40から送られた流動ガスを加熱するように構成されている。図9に示す実施形態では、加熱装置98は、流動分級装置30とブロワ40との間に配置されている。加熱装置98は、流動ガスを所望の温度に加熱できる限りにおいて、特に限定されない。例えば、加熱装置98は、電気ヒータ、蒸気の熱を利用したヒータ、排ガスの熱を利用したヒータであってもよい。
【0049】
主灰を濡らすことで、主灰の結晶構造が崩れ、結晶の内部が暴露する。結果として、主灰の酸性ガス除去性能が向上する。濡れた状態の主灰は、流動分級装置30内で、高温の流動ガスにより加熱され、乾燥される。乾燥された主灰は、上述した実施形態と同様に、主灰移送ライン32を通って減温塔10内に移送される。そして、主灰は、減温塔10内で再び加湿される。
【0050】
図10は、図6に示す実施形態と、図9に示す実施形態との組み合わせの一実施形態を示す図である。図10の実施形態では、減温塔10およびバグフィルタ15を通過した排ガスの一部が流動ガスとして使用され、流動分級装置30に供給される前に加熱装置98によって加熱される。排ガスの熱を利用するため、加熱装置98の熱エネルギー(例えば電気、蒸気)の使用量を削減できる。流動ガスとして使用される排ガスの温度が、濡れた主灰を乾燥させるのに十分に高い場合には、加熱装置98を省略してもよい。
【0051】
図11は、処理システムの他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図1を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図11に示す実施形態の処理システムは、主灰を減温塔10に送る主灰移送ライン32を備えていない。代わりに、処理システムは、主灰を流動分級装置30からストーカ式焼却炉1に戻す主灰噴霧ライン100を備えている。
【0052】
主灰噴霧ライン100は、流動分級装置30の主灰出口41からストーカ式焼却炉1の燃焼室の上部まで延びている。流動分級装置30によって粗大物、不燃物などの排除対象物が除去された主灰は、流動ガスとともに主灰出口41から排出され、流動ガスによって主灰噴霧ライン100を通ってストーカ式焼却炉1の焼却室に運ばれる。
【0053】
ストーカ式焼却炉1内に主灰を戻すことで、主灰中の粒径や比重の大きな物質はストーカ式焼却炉1の下部から排出される。粒径が小さく軽い主灰のみが、ボイラ5およびエコノマイザ7を経由して減温塔10へ送られる。そして、上述した実施形態と同様に、主灰は、乾燥した状態で減温塔10内に流入し、減温塔10内で噴霧された水に接触する。主灰は、水によって加湿され、排ガスに含まれる酸性ガスを高い効率で除去することができる。
【0054】
主灰噴霧ライン100を通って戻された主灰は、ストーカ式焼却炉1の焼却室内で高温下に置かれる。主灰に含まれるCa(カルシウム)は、高温下で酸化されてCaO(酸化カルシウム)になり、主灰の酸性ガス除去性能がさらに向上する。
【0055】
本実施形態では、減温塔10およびバグフィルタ15を通過した排ガスの一部が流動ガスとして流動分級装置30に導かれる。減温塔10およびバグフィルタ15を通過した排ガスの一部は、排ガス戻りライン77を通ってブロワ40に送られる。排ガス戻りライン77の一端は、バグフィルタ15と煙突20との間を延びる排ガス連絡ライン78に連結され、排ガス戻りライン77の他端は、流動ガスを流動分級装置30に送るブロワ40に連結されている。排ガス再循環ライン79の一端は、ブロワ40から流動分級装置30に延びる流動ガス移送ライン101に接続され、排ガス再循環ライン79の他端は、ストーカ式焼却炉1に接続されている。したがって、減温塔10およびバグフィルタ15を通過した排ガスの一部は、ブロワ40によりストーカ式焼却炉1および流動分級装置30に送られる。ブロワ40は、排ガス再循環用送風機としても機能する。
【0056】
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
【符号の説明】
【0057】
1 ストーカ式焼却炉
2 排ガス出口
5 ボイラ
7 エコノマイザ
10 減温塔
15 バグフィルタ
17 誘引送風機
20 煙突
22 排ガス処理剤源
25 ブロワ
26 排ガス処理剤ライン
28 連絡ライン
30 流動分級装置
32 主灰移送ライン
34 排除対象物出口ポート
35 機械式移送装置
40 ブロワ
41 主灰出口
44 排出側加湿装置
47 主灰排出口
50 ダンパ
61 粗分級部
62 精密分級部
63 隔壁
65 投入部
65a 開口
66 流動ガス供給床
67,68 第1流動ガス供給床
69 第2流動ガス供給床
70 点検窓
73 マテリアルシール
74 流路構造体
74a 流路
75 プッシャ
77 排ガス戻りライン
78 排ガス連絡ライン
79 排ガス再循環ライン
80 排ガス再循環用送風機
81 主灰搬送コンベヤ
82 切替ダンパ
83 バイパスライン
85,86 出口
90 主灰戻りコンベヤ
93 分級コンベヤ
96 入口側加湿装置
98 加熱装置
100 主灰噴霧ライン
101 流動ガス移送ライン
E 排除対象物
L 粗大物
H 不燃物
S 異物
Wa,Wb,Wc,Wd 風箱
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11