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特開2024-151875プログラム、方法、情報処理装置、システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151875
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置、システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/45 20140101AFI20241018BHJP
   A63F 13/65 20140101ALI20241018BHJP
   A63F 13/21 20140101ALI20241018BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20241018BHJP
【FI】
A63F13/45
A63F13/65
A63F13/21
A63F13/53
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065641
(22)【出願日】2023-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】504440133
【氏名又は名称】株式会社ポケモン
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】増田 順一
(57)【要約】
【課題】睡眠情報等のユーザの行動により変化する情報を用いたゲームにおいて、ユーザに対し、適切なアドバイス(Tips)を提供する。
【解決手段】プロセッサと、メモリとを備える、睡眠情報を用いたゲームの進行を管理するコンピュータに実行させるためのプログラムである。プログラムは、プロセッサに、ユーザ行動により変化する情報と、現実世界の現在の情報とを取得するステップと、取得した現在の情報から、ユーザ行動に関するTipsを取得するステップと、取得したTipsをユーザに提示するステップと、取得したユーザ行動により変化する情報に基づいて前記ゲームを進行させるステップとを実行させる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備える、睡眠情報を用いたゲームの進行を管理するコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
ユーザ行動により変化する情報と、現実世界の現在の情報とを取得するステップと、
取得した前記現在の情報から、ユーザ行動に関するTipsを取得するステップと、
取得した前記Tipsをユーザに提示するステップと、
取得した前記ユーザ行動により変化する情報に基づいて前記ゲームを進行させるステップと
を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記ユーザ行動に関するTipsは、睡眠に関するTipsである請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記ユーザ行動に関するTipsは、睡眠の改善を図るためのTipsである請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
前記現在の情報は、ユーザに関する情報である請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記現在の情報は、環境に関する情報である請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
プロセッサと、メモリとを備える、睡眠情報を用いたゲームの進行を管理するコンピュータに実行される方法であって、前記プロセッサが、請求項1から5のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する方法。
【請求項7】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、前記制御部が、請求項1から5のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する情報処理装置。
【請求項8】
請求項1から5のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する手段を備えるシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、アプリケーションにおける所定の情報処理を、ユーザの睡眠に関する状態に連動させて実行することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2016/021235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、健康情報の評価結果と、評価結果に基づくアドバイスとを表示している。
しかしながら、評価結果に基づいたアドバイスのみでは、ユーザに対して適切なアドバイスを提供できない恐れがある。
【0005】
そこで、本開示の目的は、睡眠情報等のユーザの行動により変化する情報を用いたゲームにおいて、ユーザに対し、適切なアドバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
プロセッサと、メモリとを備える、睡眠情報を用いたゲームの進行を管理するコンピュータに実行させるためのプログラムである。プログラムは、プロセッサに、ユーザ行動により変化する情報と、現実世界の現在の情報とを取得するステップと、取得した現在の情報から、ユーザ行動に関するTipsを取得するステップと、取得したTipsをユーザに提示するステップと、取得したユーザ行動により変化する情報に基づいて前記ゲームを進行させるステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、睡眠情報等のユーザの行動により変化する情報を用いたゲームにおいて、ユーザに対し、適切なアドバイス(Tips)を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】システム1の全体構成の例を示す図である。
図2図1に示す端末装置10の構成例を表すブロック図である。
図3】サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。
図4】ユーザ情報181のデータ構造の例を示す図である。
図5】第1オブジェクト情報182のデータ構造の例を示す図である。
図6】第2オブジェクト情報183のデータ構造の例を示す図である。
図7】Tips情報184のデータ構造の例を示す図である。
図8】ユーザ情報テーブル2021のデータ構造を示す図である。
図9】端末装置10が、ユーザに対してTipsを提示する際の端末装置10の動作の例を示すフローチャートである。
図10】端末装置10におけるTipsの表示例を表す図である。
図11】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0010】
<概略>
本実施形態に係るシステムは、睡眠情報を用いたゲームに係るシステムである。システムは、例えば、ユーザの睡眠情報に基づいてゲームを進行させる。システムは、例えば、現実世界の現在の情報に基づいてユーザ行動に関するTips(アドバイス、ヒント、助言、秘訣等)を決定(生成)する。システムは、決定したTipsをユーザに提示する。本実施形態において、睡眠情報は、例えば、ユーザが入床してから起床するまでの間に、ユーザが操作する端末装置、又は所定の睡眠測定デバイスにより計測される睡眠に関する情報を表す。入床は、例えば、ユーザが睡眠をとるためにベッド又は布団等の寝床に入ることを表す。起床は、例えば、眠りから覚め、動作を開始することを表す。入床、及び起床は、例えば、ユーザからの入力により検知されてもよいし、所定のセンシング値に基づいて検知されてもよい。現実世界の現在の情報は、例えば、現実世界の現在のユーザに関する情報を含む。現実世界の現在のユーザに関する情報は、例えば、ユーザの位置に関する情報、食事の有無に関する情報、取得カロリーに関する情報(食事の写真等で取得)、入浴の有無に関する情報等を含む。現実世界の現在の情報は、例えば、現実世界の現在の環境に関する情報を含む。現実世界の現在の環境に関する情報は、例えば、天気に関する情報、時間に関する情報、季節に関する情報、曜日に関する情報、気温に関する情報等を含む。
【0011】
<1 システム全体の構成図>
図1は、システム1の全体構成の例を示す図である。システム1において、サーバは各ユーザの睡眠情報を受け付けてゲームを進行させる。図1に示すように、システム1は、複数の端末装置10と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して通信接続する。
【0012】
図1において、システム1が端末装置10を2台含む例を示しているが、システム1に含まれる端末装置10の数は、2台に限定されない。システム1に含まれる端末装置10は、3台以上であってもよい。
【0013】
図1において、システム1がサーバ20を1台含む例を示しているが、システム1に含まれるサーバ20の数は、1台に限定されない。サーバ20は、有する機能に応じ、複数のサーバから構成されていてもよい。また、サーバ20は、例えば、複数の装置の集合体を1つのサーバとしてもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るサーバ20を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はサーバ20に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0014】
端末装置10は、例えば、睡眠情報を用いたゲームをプレイするユーザが操作する情報処理装置である。端末装置10は、例えば、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末等により実現される。この他に、端末装置10は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC、ゲーム専用機により実現されてもよい。また、端末装置10は、例えば、HMD(Head Mount Display)等のウェアラブル端末により実現されてもよい。
【0015】
端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、ストレージ16と、プロセッサ19とを備える。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド等)である。出力装置14は、ユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカー等)である。
【0016】
端末装置10は、1又は複数の睡眠測定デバイス11と有線又は無線により接続する。具体的には、例えば、端末装置10は、睡眠測定デバイス11と、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi等の近距離無線通信により通信する。なお、睡眠測定デバイス11等が、5G、又は6G等の移動体通信システムの通信規格に対応し、近距離無線通信によらずとも端末装置10と通信してもよい。また、睡眠測定デバイス11は、サーバ20と直接通信してもよい。
【0017】
睡眠測定デバイス11は、端末装置10のユーザの睡眠に関する情報を取得するためのデバイスである。図1では、1台の睡眠測定デバイス11が端末装置10に接続される場合を例に示しているが、2台以上の睡眠測定デバイス11が端末装置10に接続されてもよい。
【0018】
睡眠測定デバイス11は、例えば、腕時計型、指輪型、アイマスク型等の、ユーザの身体に装着されるウェアラブルデバイスである。また、睡眠測定デバイス11は、ユーザが就寝しているマットレス、枕元等に載置するデバイスであってもよい。また、端末装置10と睡眠測定デバイス11とが同一の装置であるとしてもよい。すなわち、端末装置10が、睡眠測定デバイス11としても機能することとしてもよい。
【0019】
睡眠測定デバイス11は、例えば、加速度センサ、角速度センサ、又はこれらの組み合わせを含むモーションセンサを備える。なお、これらに限定されない。睡眠測定デバイス11は、モーションセンサにより、睡眠中のユーザの身体の動きをセンシングする。睡眠測定デバイス11は、センシングした結果に関する情報を、例えば、睡眠情報として端末装置10へ送信する。端末装置10は、睡眠情報に基づき、ユーザが入床したこと(例えば、ベッドに横たわったこと)を検出する。また、端末装置10は、睡眠情報に基づき、ユーザが入床した後に入眠したことを検出する。端末装置10は、ユーザの入床及び入眠を検出することで、入床してから入眠するまでの間に、ユーザが端末装置10を操作していたこと、ユーザが端末装置10のディスプレイ141を見ていたこと等を判定することが可能である。すなわち、端末装置10は、寝ようとしているユーザが、寝る前に端末装置10を操作しているか否かを判定することが可能である。
【0020】
また、例えば、睡眠測定デバイス11は、取得したセンシング結果を蓄積する。また、例えば、端末装置10、又はサーバ20は、睡眠測定デバイス11から送信された睡眠情報を蓄積する。端末装置10、又はサーバ20は、蓄積した睡眠情報に基づき、ユーザが睡眠中であるか、浅い睡眠状態であるか、深い睡眠状態であるか、レム睡眠であるか、ノンレム睡眠であるか等を判別する。レム睡眠、ノンレム睡眠の波形を判別する等により、端末装置10、又はサーバ20は、ユーザの睡眠の質を評価することが可能である。具体的には、例えば、良質な睡眠である場合のレム睡眠、ノンレム睡眠のサイクルが予め設定されている。端末装置10、又はサーバ20は、予め設定されているレム睡眠、ノンレム睡眠の波形と、ユーザの睡眠時のレム睡眠、ノンレム睡眠の波形とを比較することで、ユーザの睡眠の質を評価する。
【0021】
システム1での利用が予め想定される睡眠測定デバイス11は、例えば、いわゆるホワイトリスト形式で管理されている。端末装置10は、例えば、システム1で対応している睡眠測定デバイス11の製品情報を記憶しており、対応していない睡眠測定デバイス11からデータを受信すると、受信したデータを受け付けないようにしてもよい。また、端末装置10は、例えば、対応していない睡眠測定デバイス11からデータを受信すると、特定不可能な睡眠測定デバイス11等用のパラメータを用いてその後の処理を実行してもよい。
【0022】
なお、ユーザが2以上の睡眠測定デバイスを同時に使用することもある。例えば、ユーザが腕時計型の睡眠測定デバイスを2つ装着すること、ユーザが腕時計型の睡眠測定デバイスを装着しつつ、スマートフォンを睡眠測定デバイスとして使用することがあり得る。
【0023】
また、睡眠測定デバイス11の種類の相違は装置の相違であることに限らない。すなわち、同一の装置構成の睡眠測定デバイス11であっても、睡眠情報をサーバ20へ送信するまでに利用したソフトウェア、又はアプリケーション等の種類によって、システム1では異なる睡眠測定デバイス11として管理してもよい。例えば、同一の睡眠測定デバイス11を利用して睡眠情報を検出した場合であっても、睡眠情報の加工のために睡眠測定アプリケーションAを利用した場合と、異なる睡眠測定アプリケーションBを利用した場合とでは、それぞれ異なる「睡眠測定デバイスID」として管理することができる。このように、装置構成としてのデバイスの種類と、使用したアプリケーションの組み合わせに応じて、それぞれ異なる「睡眠測定デバイスID」として管理することで、より柔軟な睡眠情報の生成が可能になり、その結果、睡眠状態に応じたゲームの興趣性を十分に発揮することが可能となる。
【0024】
端末装置10は、ゲームコントローラと有線又は無線により接続されていてもよい。ユーザは、ゲームコントローラを操作してゲームをプレイ可能である。端末装置10は、複数のゲームコントローラと通信可能としてもよい。例えば、複数のユーザがそれぞれのゲームコントローラを操作し、1台の端末装置10でゲームを行ってもよい。
【0025】
サーバ20は、例えば、睡眠情報を用いたゲームの進行を管理する情報処理装置である。サーバ20は、例えば、ネットワーク80に接続されたコンピュータにより実現される。サーバ20は、例えば、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対して情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0026】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成及び、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。端末装置10、及びサーバ20のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成及びコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0027】
<1.1 端末装置の構成>
図2は、図1に示す端末装置10の構成例を表すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、通信部120と、入力装置13と、出力装置14と、音声処理部17と、マイク171と、スピーカー172と、位置情報センサ150と、カメラ160と、モーションセンサ170と、記憶部180と、制御部190とを備える。端末装置10に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。
【0028】
通信部120は、端末装置10が他の装置と通信するための変復調処理等の処理を行う。通信部120は、制御部190で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、サーバ20)へ送信する。通信部120は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部190へ出力する。
【0029】
入力装置13は、端末装置10を操作するユーザが指示、又は情報を入力するための装置である。入力装置13は、例えば、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチ・センシティブ・デバイス131等により実現される。端末装置10がPC等である場合には、入力装置13は、リーダー、キーボード、マウス等により実現されてもよい。入力装置13は、ユーザから入力される指示を電気信号へ変換し、電気信号を制御部190へ出力する。なお、入力装置13には、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
【0030】
出力装置14は、端末装置10を操作するユーザへ情報を提示するための装置である。出力装置14は、例えば、ディスプレイ141等により実現される。ディスプレイ141は、制御部190の制御に応じたデータを表示する。ディスプレイ141は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
【0031】
音声処理部17は、例えば、音声信号のデジタル-アナログ変換処理を行う。音声処理部17は、マイク171から与えられる信号をデジタル信号に変換して、変換後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部17は、音声信号をスピーカー172へ与える。音声処理部17は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク171は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部17へ与える。スピーカー172は、音声処理部17から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0032】
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。位置情報センサ150は、端末装置10が接続する無線基地局の位置から、端末装置10の現在の位置を検出してもよい。
【0033】
カメラ160は、受光素子により光を受光し、撮影信号として出力するためのデバイスである。
【0034】
モーションセンサ170は、例えば、加速度センサ、角速度センサ、又はこれらの組み合わせを含む。なお、これらに限定されない。モーションセンサ170は、端末装置10の動きを検出し、センシング結果として出力する。例えば、モーションセンサ170は、端末装置10を、ユーザが就寝するベッドのマットレス等に載置することにより、就寝中のユーザがマットレス上で動いている場合に、当該動きを検出する。なお、端末装置10に睡眠測定デバイス11が接続されている場合には、睡眠測定デバイス11に設けられるモーションセンサが用いられてもよい。
【0035】
記憶部180は、例えば、メモリ15、及びストレージ16等により実現され、端末装置10が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。記憶部180は、例えば、ユーザ情報181、第1オブジェクト情報182、第2オブジェクト情報183を記憶する。
【0036】
ユーザ情報181は、例えば、ゲームプログラムに基づくゲームをプレイするユーザに関する情報を記憶する。詳細は後述する。
【0037】
第1オブジェクト情報182は、例えば、ユーザとオブジェクトとの第1の関係に関する情報を記憶する。本実施形態において、オブジェクトは、例えば、ゲームプレイに登場させるキャラクタ、又はアイテム等を表す。オブジェクトは、例えば、睡眠情報の程度に基づいてサーバ20で抽選がなされ、ユーザに関連付けられる。第1の関係は、例えば、睡眠情報に基づいて関連付けられるユーザとオブジェクトとの関係を表す。第1の関係は、例えば、関連付けられたオブジェクトがユーザから干渉を受けることで変動する。
【0038】
なお、ユーザとオブジェクトとが関連付けられるとの表現は、ユーザとオブジェクトとの関連性の例を表す表現であり、その他の表現で表されてもよい。例えば、ユーザがオブジェクトを所有する等、いかなる表現が用いられてもよい。
【0039】
第2オブジェクト情報183は、例えば、ユーザとオブジェクトとの第2の関係に関する情報を記憶する。ユーザは、睡眠以外の時間において、オブジェクトを選択し、所定のゲーム要素をプレイすることが可能である。睡眠情報に基づく抽選、及びその後のオブジェクトへの干渉により、ユーザとオブジェクトとの第1の関係が所定の要件を満たすと、ユーザは、睡眠以外の時間でのゲーム要素においてオブジェクトを利用可能となる。第2の関係は、例えば、睡眠以外のゲーム要素に基づいて関連付けられるユーザとオブジェクトとの関係を表す。第2の関係は、例えば、睡眠以外の時間においてゲーム要素が実施されることで変動する。
【0040】
Tips情報184は、例えば、Tipsに関する情報を記憶する。Tips情報184では、例えば、現実世界の現在の情報と、ユーザ行動に関するTipsとが関連付けられている。詳細は後述する。
【0041】
制御部190は、プロセッサ19が記憶部180に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部190は、端末装置10の動作を制御する。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、操作受付部191、送受信部192、管理部193、提示制御部194、ゲーム処理部195としての機能を発揮する。
【0042】
操作受付部191は、入力装置13から入力される指示、又は情報を受け付けるための処理を行う。例えば、操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等から入力される指示、又は情報を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、ユーザからイベントの提示態様の設定を受け付ける。また、例えば、操作受付部191は、ユーザから所定の時刻の設定を受け付ける。所定の時刻は、例えば、起床予定時刻、又は確認予定時刻等を含む。
【0043】
また、操作受付部191は、カメラ160から入力される画像を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、カメラ160により撮影された撮影データを受信する。
【0044】
また、操作受付部191は、マイク171から入力される音声情報を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、マイク171から入力され、音声処理部17でデジタルデータに変換された音声データを受信する。
【0045】
また、操作受付部191は、モーションセンサ170から入力される挙動情報を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、モーションセンサ170で検知された所定の挙動を受信する。
【0046】
送受信部192は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。具体的には、例えば、送受信部192は、ユーザから入力された指示、又は取得した種々の情報をサーバ20へ送信する。送受信部192は、取得した種々の情報を、所定のタイミングでサーバ20へ送信する。所定のタイミングは、例えば、以下である。
・ユーザがイベントの内容の確認をサーバ20に要求したタイミング
・所定の周期
・ユーザにより指定されたタイミング
【0047】
送受信部192は、例えば、睡眠情報をサーバ20へ送信する。また、送受信部192は、例えば、睡眠以外のゲーム要素で取得されたオブジェクトに関する情報をサーバ20へ送信する。睡眠以外のゲーム要素で取得されたオブジェクトは、例えば、木の実等の育成に係るアイテムである。以降では、育成に係るアイテムを育成アイテムと称する。
【0048】
また、送受信部192は、サーバ20から提供される情報を受信する。サーバ20から提供される情報は、例えば、ユーザの睡眠結果に関する情報を含む。睡眠測定デバイス11が睡眠情報をサーバ20へ送信している場合、送受信部192は、サーバ20から睡眠情報を受信してもよい。また、サーバ20から提供される情報は、例えば、睡眠情報に基づく抽選の結果に関する情報を含む。また、サーバ20から提供される情報は、例えば、Tipsに関する情報を含む。また、送受信部192は、サーバ20以外の外部の装置から、現実世界の現在の情報を受信する。
【0049】
管理部193は、記憶部180に記憶される、ユーザ情報181、第1オブジェクト情報182、第2オブジェクト情報183、Tips情報184を管理する。例えば、管理部193は、ユーザの睡眠情報を取得すると、取得した睡眠情報に基づいてユーザ情報181を更新する。また、管理部193は、サーバ20で発生されたイベントにおいてユーザとオブジェクトとの関係が更新されると、更新された情報に基づいて第1オブジェクト情報182を更新する。また、管理部193は、睡眠以外のゲーム要素でユーザによりオブジェクトが利用されると、第2オブジェクト情報183を更新する。また、管理部193は、Tipsに関する情報を取得すると、Tips情報184を更新する。
【0050】
提示制御部194は、ユーザに対して所定の情報を提示するため、出力装置14等を制御する。例えば、提示制御部194は、睡眠情報に基づくイベントをユーザに提示するように、出力装置14等を制御する。具体的には、提示制御部194は、睡眠情報に基づくイベントをユーザに表示するように、ディスプレイ141を制御する。また、提示制御部194は、睡眠情報に基づくイベントに係る音を発生させるように、スピーカ142を制御する。また、提示制御部194は、睡眠情報に基づくイベントに係る振動を発生させるように、バイブレータ(図示せず)を制御する。
【0051】
また、提示制御部194は、例えば、所定のタイミングでTipsをユーザに提示するように、出力装置14等を制御する。所定のタイミングは、例えば、ユーザに対して待ち時間が発生する可能性のある処理を実施するタイミングである。ユーザに対して待ち時間が発生する可能性のある処理は、例えば、以下である。
・サーバ20と通信して所定の情報を読み出す処理
・サーバ20と通信して所定の情報を登録する処理
・所定の情報を記憶部180から読み出す処理
また、所定のタイミングは、例えば、表示画面の遷移が発生するタイミングであってもよい。
【0052】
提示制御部194は、例えば、現実世界の現在の情報に基づき、現状に適したTipsを取得する。具体的には、提示制御部194は、例えば、現実世界の現在の情報に基づき、Tips情報184を参照し、現状に適したTipsを抽出する。また、提示制御部194は、所定の学習済みモデルを用い、現実世界の現在の情報に基づき、Tipsを生成するようにしてもよい。このときの学習済みモデルは、例えば、現在の情報の属性を入力情報、属性において良好な睡眠をとるためのTipsを正解出力データとして学習されている。
【0053】
提示制御部194は、抽出したTipsをユーザに提示するように、出力装置14等を制御する。具体的には、提示制御部194は、Tipsをユーザに表示するように、ディスプレイ141を制御する。また、提示制御部194は、Tipsに係る音を発生させるように、スピーカー142を制御する。また、提示制御部194は、Tipsに係る振動を発生させるように、バイブレータ(図示せず)を制御する。
【0054】
提示制御部194は、Tipsの提示と共に、Tipsの出典をユーザに提示してもよい。出典は、例えば、Tipsの内容を提唱する教授名、団体名、論文名、URLが認識可能な態様で提示される。
【0055】
また、例えば、提示制御部194は、第1オブジェクト情報182で管理される情報と、第2オブジェクト情報183で管理される情報とに基づき、ユーザに関連付けられているオブジェクトの管理画面を表示するように、ディスプレイ141を制御する。
【0056】
ゲーム処理部195は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行う。具体的には、ゲーム処理部195は、例えば、サーバ20で発生されたるイベントに係る処理を実施する。また、ゲーム処理部195は、ユーザから入力される指示に応じ、睡眠時間以外の、日中のゲーム要素に係る処理を実施する。
【0057】
<1.2 サーバの機能的な構成>
図3は、サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0058】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0059】
記憶部202は、例えば、ユーザ情報テーブル2021、オブジェクトマスタテーブル2022、Tipsマスタテーブル2023を有する。
【0060】
ユーザ情報テーブル2021は、例えば、睡眠情報を用いたゲームをプレイするユーザに関する情報を記憶するテーブルである。ユーザ情報テーブル2021は、例えば、ユーザIDをキーとして、ユーザに関する情報を記憶するカラムを有するテーブルである。詳細は後述する。
【0061】
オブジェクトマスタテーブル2022は、例えば、ユーザと関連付けることが可能なオブジェクトに関する情報を記憶するテーブルである。オブジェクトマスタテーブル2022は、例えば、オブジェクトIDをキーとして、オブジェクトの名称、種別、属性等を記憶するカラムを有するテーブルである。詳細は後述する。
【0062】
Tipsマスタテーブル2023は、例えば、Tipsに関する情報を記憶するテーブルである。Tipsマスタテーブル2023では、例えば、TipsIDをキーとして、Tipsの内容、内容と関連付けられる現実世界の現在の情報等を記憶するカラムを有するテーブルである。
【0063】
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、プログラムに従って動作することにより、受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、管理モジュール2033、ゲーム進行モジュール2034、提示モジュール2035としての機能を発揮する。
【0064】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0065】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0066】
管理モジュール2033は、記憶部202に記憶されるテーブルを管理する。具体的には、例えば、管理モジュール2033は、ユーザに関する情報が入力されると、ユーザ情報テーブル2021を更新する。また、管理モジュール2033は、オブジェクトに関する情報が入力されると、オブジェクトマスタテーブル2022を更新する。また、管理モジュール2033は、Tipsに関する情報が入力されると、Tipsマスタテーブル2023を更新する。
【0067】
ゲーム進行モジュール2034は、サーバ20と端末装置10との間で通信を行い、各ユーザの端末装置10から受信した睡眠情報に基づいて各ユーザのゲームプレイを進行させる。例えば、ゲーム進行モジュール2034は、ゲームプレイを進行させることとして、イベントを発生させる。具体的には、例えば、ゲーム進行モジュール2034は、イベントにおける局面の一つとして、ユーザの睡眠情報に基づき、ユーザの睡眠を評価する。このとき、ゲーム進行モジュール2034は、ユーザの睡眠情報と、育成アイテムに関する情報とに基づき、その日の睡眠を評価するパラメータを算出してもよい。
【0068】
また、ゲーム進行モジュール2034は、イベントにおける局面の一つとして、睡眠情報に基づき、オブジェクトを抽選する。具体的には、例えば、ゲーム進行モジュール2034は、算出したパラメータに基づき、オブジェクトを抽選する。ゲーム進行モジュール2034は、例えば、抽選により、オブジェクトの種類、オブジェクトの表示態様を決定する。表示態様は、色、形、表情等、又はこれらのうち少なくとも2つ以上の組み合わせを表す。ゲーム進行モジュール2034は、抽選により、一つのオブジェクトを決定してもよいし、複数のオブジェクトを決定してもよい。また、一つのオブジェクトに対して複数の表示態様を決定してもよいし、複数のオブジェクトに対してそれぞれ一つの表示態様を決定してもよい。これにより、ユーザは、睡眠情報に基づき、ゲームキャラクタとしてのオブジェクトを発見する等の体験をすることが可能となる。また、オブジェクトの種類のみでなく、表示態様についても新たな発見を体験することが可能となる。
【0069】
また、ゲーム進行モジュール2034は、イベントにおける局面の一つとして、抽選により決定されたオブジェクトのいずれかに対する干渉の機会を、ユーザに提供する。具体的には、例えば、ゲーム進行モジュール2034は、抽選により決定されたオブジェクトのうちいずれかのオブジェクトに対する指定をユーザから受け付ける。ゲーム進行モジュール2034は、ユーザから指定されたオブジェクトに対する干渉をユーザから受け付ける。本実施形態において、オブジェクトに対する干渉は、例えば、オブジェクトに対し、関係性を向上させるためのアイテムを付与することである。以降では、関係性を向上させるためにオブジェクトに付与するアイテムを付与アイテムと称する。
【0070】
ゲーム進行モジュール2034は、オブジェクトに与えた付与アイテムの数、種類、又はその組み合わせに基づき、オブジェクトに対する第1の関係を変動させる。ゲーム進行モジュール2034は、第1の関係が所定の要件を満たす場合、要件を満たしたオブジェクトをユーザが睡眠以外の時間のゲーム要素で使用可能とする。
【0071】
提示モジュール2035は、端末装置10に対して情報を提示する。具体的には、例えば、提示モジュール2035は、ゲーム進行モジュール2034により発生されたイベントを端末装置10へ提示する。
【0072】
<2 データ構造>
図4図7は、端末装置10が記憶する情報のデータ構造を示す図である。なお、図4図7は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
【0073】
図4は、ユーザ情報181のデータ構造の例を示す図である。図4に示すユーザ情報181は、ユーザIDをキーとして、氏名、年齢、住所、生年月日、登録年月日、起床予定時刻、保持アイテム、睡眠情報、確認ステータス等のカラムを有するテーブルである。ユーザ情報181は、ユーザの睡眠を評価したパラメータを記憶するカラム等を有してもよい。
【0074】
ユーザIDは、ユーザを一意に識別するための識別子を記憶する項目である。氏名は、ユーザの氏名を記憶する項目である。年齢は、ユーザの年齢を記憶する項目である。住所は、ユーザが住んでいる場所を記憶する項目である。生年月日は、ユーザが生まれた日付を記憶する項目である。登録年月日は、ユーザが本実施形態に係るゲームの利用を開始した日付を記憶する項目である。
【0075】
起床予定時刻は、起床することを予定する時刻を記憶する項目である。起床予定時刻は、例えば、ユーザからの入力に基づき設定される。保持アイテムは、ユーザが保持している、ゲーム内で使用可能なアイテムに関する情報を記憶する項目である。ユーザが保持しているアイテムは、例えば、ユーザと関連付けられているアイテムと換言可能である。アイテムは、例えば、育成アイテム、又は付与アイテム等を含む。項目「保持アイテム」には、例えば、ユーザが保持しているアイテムの名称、及び個数が記憶される。
【0076】
睡眠情報は、ユーザに関する睡眠情報を記憶する項目である。項目「睡眠情報」には、例えば、前日の夜の睡眠情報が記憶される。また、項目「睡眠情報」には、例えば、過去における所定の日数分の睡眠情報が記憶されてもよい。
【0077】
図5は、第1オブジェクト情報182のデータ構造の例を示す図である。図5に示す第1オブジェクト情報182は、オブジェクトIDをキーとして、名称、第1レベル、パラメータ、第1詳細情報等のカラムを有するテーブルである。第1オブジェクト情報182は、これらの他に、レアリティに関する情報等を有していてもよい。
【0078】
オブジェクトIDは、オブジェクトを一意に識別するための識別子を記憶する項目である。名称は、オブジェクトの名称を記憶する項目である。第1レベル及びパラメータは、ユーザとオブジェクトとの第1の関係の一例を記憶する項目である。項目「第1レベル」及び項目「パラメータ」は、ユーザとオブジェクトとの係りの深さを表す指標である。項目「第1レベル」は、例えば、0以上の整数が記憶される。項目「パラメータ」は、例えば、0から所定値(例えば、100)までの数値が記憶される。項目「パラメータ」の値が最大値である所定値に達すると、項目「パラメータ」の値が0となり、項目「第1レベル」の値が1だけインクリメントされる。項目「パラメータ」の値は、ユーザがオブジェクトに対して干渉すると増加する。具体的には、例えば、項目「パラメータ」は、オブジェクトに対して付与した付与オブジェクトの数、種類に応じて増加する。
【0079】
第1詳細情報は、例えば、ユーザと関連付けられている態様を記憶する項目である。項目「第1詳細情報」では、各オブジェクトに設定されている4つの態様のいずれと関連付けられているかが記憶されている。項目「第1詳細情報」では、例えば、関連付けられている態様に「1」が設定され、関連付けられていない態様に「0」が設定されている。
【0080】
図6は、第2オブジェクト情報183のデータ構造の例を示す図である。図6に示す第2オブジェクト情報183は、管理IDをキーとして、オブジェクトID、名称、第2レベル、パラメータ、元気度、種別、属性、第2詳細情報等のカラムを有するテーブルである。第2オブジェクト情報183は、これらの他に、レアリティに関する情報等を有していてもよい。
【0081】
管理IDは、使用可能な一個体としてのオブジェクトを一意に識別するための識別子を記憶する項目である。同一のオブジェクトであっても、複数の個体が存在し得る。第2レベル及びパラメータは、ユーザと個体としてのオブジェクトとの第2の関係の一例を記憶する項目である。項目「第2レベル」及び項目「パラメータ」は、ユーザとオブジェクトとの係りの深さを表す指標である。項目「第1レベル」は、例えば、0以上の整数が記憶される。項目「パラメータ」は、例えば、0から所定値(例えば、100)までの数値が記憶される。項目「パラメータ」の値が最大値である所定値に達すると、項目「パラメータ」の値が0となり、項目「第1レベル」の値が1だけインクリメントされる。項目「パラメータ」の値は、例えば、ユーザが個体としてのオブジェクトを、睡眠以外の時間でのゲーム要素に使用した場合に増加する。また、項目「パラメータ」の値は、例えば、所定のアイテムを使用すると増加する。
【0082】
元気度は、個体としてのオブジェクトを睡眠以外の時間でのゲーム要素に使用可能な程度を記憶する項目である。項目「元気度」は、例えば、0から所定値(例えば、100)までの数値が記憶される。例えば、所定値に近いほど、ユーザは、長い時間個体をゲーム要素で使用することが可能であり、0である場合には、ゲーム要素で使用できない。項目「元気度」は、ユーザの起床が検出されると回復する。回復量は、所定量であってもよいし、睡眠情報に応じた量であってもよいし、オブジェクトに応じた量であってもよいし、全快してもよい。項目「元気度」が、ユーザによりイベントが確認されていなくても、ユーザの起床が検知されると変動するパラメータである。
【0083】
種別は、オブジェクトの種類を記憶する項目である。本実施形態において、オブジェクトの種類は、例えば、キャラクタ、育成アイテム、付与アイテムを含む。属性は、キャラクタとしてのオブジェクトが属する性質を記憶する項目である。本実施形態において、属性は、例えば、炎、水、雷、草、超、鋼、悪、闘等を含む。属性には、相対すると有利になる属性、及び不利になる属性が存在する。第2詳細情報は、個体としてのオブジェクトが有する有利な効果を記憶する項目である。有利な効果は、例えば、睡眠以外の時間でのゲーム要素で発揮される効果である。有利な効果には、例えば、育成アイテムを多く取得できる効果、又はよりレア度の高い育成アイテムを取得できる効果等が存在する。項目「第2詳細情報」は、個体としてのオブジェクトが現状有している効果に加え、将来的に取得可能な効果も記憶している。個体の第2レベルが向上すると、新たな効果を習得することが可能となる。
【0084】
第2オブジェクト情報183におけるレコードは、例えば、第1オブジェクト情報182における第1レベルがインクリメントされると、第1レベルがインクリメントされたオブジェクトの個体についてのレコードが追加される。
【0085】
図7は、Tips情報184のデータ構造の例を示す図である。図7に示すTips情報184は、TipsID、内容、現在の情報等のカラムを有するテーブルである。Tips情報184は、これらの他に、Tipsの出典に関する情報等を記憶するカラムを有していてもよい。
【0086】
TipsIDは、Tipsを一意に識別するための識別子を記憶する項目である。内容は、Tipsの内容を記憶する項目である。項目「内容」には、例えば、良好な睡眠をとるためのTipsが記憶されている。良好な睡眠とは、例えば、サーバ20により、評価の高い睡眠と判断され得る睡眠を表す。良好な睡眠をとるためのTipsは、睡眠の改善を図るためのTipsと換言可能である。具体的には、項目「内容」には、例えば、以下が含まれ得る。
・太陽の光を浴びるとよく眠れるよ
・軽い散歩をするとよく眠れるよ
・お腹がいっぱいだと眠りが浅くなるよ
・食事してから時間を空けた方がよく眠れるよ
・お風呂に入るとよく眠れるよ
・朝、果物を食べた方がいいよ
・朝、コーヒーを飲んだ方がいいよ
・夜の深酒は眠りが浅くなるよ
・早寝早起きは睡眠リズムが整えられるよ
・眠る前のミルクはよく眠れるよ
・眠る前のゲームは避けよう
なお、Tipsは、これらに限定されない。
【0087】
現在の情報は、Tipsと関連付けられているユーザ、又は環境等の条件を記憶する項目である。項目「現在の情報」には、例えば、項目「内容」に記憶されるTipsと関連付けられている情報が記憶されている。項目「現在の情報」に記憶される情報としては、例えば、ユーザの位置に関する情報、食事の有無に関する情報、取得カロリーに関する情報(食事の写真等で取得)、入浴の有無に関する情報、天気に関する情報、時間に関する情報、季節に関する情報、気温に関する情報等が含まれる。Tipsによっては、現在の情報に関わらない一般的なTipsがあってもよい。このような一般的なTipsについては、項目「現在の情報」は任意となっている。
【0088】
図8は、サーバ20が記憶する情報のデータ構造を示す図である。なお、図8は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
【0089】
図8は、ユーザ情報テーブル2021のデータ構造を示す図である。図8に示すユーザ情報テーブル2021は、ユーザIDをキーとして、氏名、年齢、住所、生年月日、登録年月日、起床予定時刻、関連オブジェクト、睡眠情報等のカラムを有するテーブルである。
【0090】
関連オブジェクトは、ユーザと関係づけられているオブジェクトに関する情報を記憶する項目である。項目「関連オブジェクト」には、例えば、ユーザと関連付けられている個体としてのオブジェクト(キャラクタ)に関する情報が記憶されている。キャラクタに関する情報には、例えば、管理ID、オブジェクトID、名称、第2レベル、パラメータ、元気度、種別、属性、第2詳細情報等が含まれる。また、項目「関連オブジェクト」には、例えば、ユーザと関連付けられているアイテムに関する情報が記憶されている。アイテムに関する情報には、例えば、ユーザが保持しているアイテムの名称、及び個数等が含まれる。
【0091】
睡眠情報は、ユーザに関する睡眠情報を記憶する項目である。項目「睡眠情報」には、例えば、前日の夜の睡眠情報が記憶される。前日の夜の睡眠情報は、ユーザから睡眠情報が送信されてきた場合に記憶される。項目「睡眠情報」には、例えば、過去における睡眠情報が記憶されてもよい。ユーザ情報テーブル2021で記憶される過去の睡眠情報は、ユーザ情報181で記憶される過去の睡眠情報よりも古い睡眠情報が記憶されてもよい。つまり、ユーザ情報181には、ユーザ情報テーブル2021で記憶される過去の睡眠情報のうちの一部が記憶されるようにしてもよい。
【0092】
<3 動作>
端末装置10が、ユーザに対してTipsを提示する際の端末装置10の動作について説明する。
【0093】
図9は、端末装置10が、ユーザに対してTipsを提示する際の端末装置10の動作の例を示すフローチャートである。図9に基づく説明において、端末装置10は、例えば、現実世界の現在の情報を取得している。例えば、具体的には、制御部190は、送受信部192により、例えば、現実世界の現在の環境に関する情報として、現在の時間に関する情報を取得する。また、送受信部192は、現実世界の現在の環境に関する情報として、現在の天気に関する情報を取得する。また、送受信部192は、現実世界の現在の環境に関する情報として、現在の季節に関する情報を取得する。また、送受信部192は、現実世界の現在の環境に関する情報として、現在の気温に関する情報を取得する。また、操作受付部191は、現在のユーザに関する情報として、現在のユーザの位置に関する情報を取得する。また、操作受付部191は、現在のユーザに関する情報として、ユーザが入力した種々の情報、例えば、SNSへの入力、画像の撮影、生活ログの入力等を取得する。操作受付部191は、SNSへの入力、画像の撮影、生活ログの入力等に基づき、例えば、食事の有無、取得カロリー、入浴の有無等を把握する。管理部193は、例えば、取得した情報を記憶部180に記憶する。
【0094】
ステップS11において、端末装置10は、ユーザからゲームに関する操作を受け付ける。ここでの操作は、睡眠に係る操作であってもよいし、睡眠以外の時間に入力される睡眠と直接係わらない操作であってもよい。具体的には、例えば、制御部190は、操作受付部191により、所定の設定を変更する旨の指示、又は所定のコンテンツを開始させる旨の指示等をユーザから受け付ける。
【0095】
ステップS12において、端末装置10は、ユーザから指示された処理が待機時間の発生する処理か否かを判断する。具体的には、制御部190は、ゲーム処理部195により、ユーザから指示された処理が予め設定されている所定の処理であるか否かを判断する。予め設定されている所定の処理は、例えば、所定の待ち時間が発生することが見込まれる処理である。ユーザから指示された処理が予め設定されている所定の処理である場合、ゲーム処理部195は、ユーザから指示された処理が待機時間の発生する処理であると判断し、処理をステップS13へ移行させる。ユーザから指示された処理が予め設定されている所定の処理でない場合、ゲーム処理部195は、ユーザから指示された処理が待機時間の発生する処理でないと判断し、処理をステップS11へ移行させる。
【0096】
ステップS13において、端末装置10は、ユーザに対してTipsを提示する。具体的には、制御部190は、提示制御部194より、例えば、Tips情報184を参照し、取得した現在の情報と関連付いているTipsを取得する。例えば、取得した現在の情報が「天気:晴れ、時間:13時30分、位置:自宅」である場合、提示制御部194は、Tips情報184を参照し、「太陽の光を浴びるとよく眠れるよ」を取得する。
【0097】
提示制御部194は、取得したTipsをユーザに提示するように、出力装置14等を制御する。具体的には、提示制御部194は、指示を実行するまでの待機時間の間にTipsをユーザに表示するように、ディスプレイ141を制御する。提示制御部194は、例えば、処理の待機画面において、Tipsをユーザに提示する。また、提示制御部194は、指示を実行するまでの待機時間の間にTipsに係る音を発生させるように、スピーカー142を制御する。また、提示制御部194は、指示を実行するまでの待機時間の間にTipsに係る振動を発生させるように、バイブレータ(図示せず)を制御する。
【0098】
図10は、端末装置10におけるTipsの表示例を表す図である。図10において、Tipsを表示するためのウィンドウ1411がディスプレイ141に表示されている。提示制御部194は、取得したTipsを、ウィンドウ1411に表示する。
【0099】
ユーザへ提示可能なTipsが複数取得される場合、提示制御部194は、所定の規則に基づいてTipsをユーザへ提示する。所定の規則は、例えば、以下である。
・提示するTipsが一つである場合、ランダムで一つを抽出する
・提示するTipsが一つである場合、現在の情報に基づいて導出されたTipsを優先する
・提示するTipsが複数である場合、ランダムな順序
・提示するTipsが複数である場合、現在の情報に基づいて導出されたTipsを優先した順序
【0100】
以上のように、上記実施形態では、制御部190は、操作受付部191及び送受信部192により、ユーザ行動により変化する情報と、現実世界の現在の情報とを取得する。提示制御部194は、取得した現在の情報から、ユーザ行動に関するTipsを取得する。提示制御部194は、取得したTipsをユーザに提示する。ゲーム処理部195は、取得したユーザ行動により変化する情報に基づいてゲームを進行させる。これにより、例えば、端末装置10は、ユーザに対して違和感のないタイミングで、ユーザの役に立つTipsをユーザへ提示することが可能となる。
【0101】
具体的には、例えば、「太陽の光を浴びるとよく眠れるよ」とのTipsを、雨の日、日の出ていない時間帯、又はすでに外出中のような、Tipsの提示に違和感が生じるタイミングでユーザに提示することを避けることが可能となる。また、例えば、「軽い散歩をするとよく眠れるよ」とのTipsを、雨の日、日の出ていない時間帯、又はすでに外出中のような、Tipsの提示に違和感が生じるタイミングでユーザに提示することを避けることが可能となる。また、例えば、「お腹がいっぱいだと眠りが浅くなるよ」とのTipsを、夜以外の時間帯、又はすでに食事が終わった後のような、Tipsの提示に違和感が生じるタイミングでユーザに提示することを避けることが可能となる。また、例えば、「食事してから時間を空けた方がよく眠れるよ」とのTipsを、夜以外の時間帯、又はまだ食事をする前のような、Tipsの提示に違和感が生じるタイミングでユーザに提示することを避けることが可能となる。また、例えば、「お風呂に入るとよく眠れるよ」とのTipsを、夜以外の時間帯、又は入浴をした後のような、Tipsの提示に違和感が生じるタイミングでユーザに提示することを避けることが可能となる。また、例えば、「朝、XX(果物)を食べた方がいいよ」とのTipsを、朝以外の時間帯、又は朝食後のような、Tipsの提示に違和感が生じるタイミングでユーザに提示することを避けることが可能となる。また、例えば、「朝、XX(コーヒー)を飲んだ方がいいよ」とのTipsを、朝以外の時間帯のような、Tipsの提示に違和感が生じるタイミングでユーザに提示することを避けることが可能となる。また、例えば、「夜の深酒は眠りが浅くなるよ」とのTipsを、夜以外の時間帯、又は食事が終わった後のような、Tipsの提示に違和感が生じるタイミングでユーザに提示することを避けることが可能となる。また、例えば、「早寝早起きは睡眠リズムが整えられるよ」とのTipsを、深夜のような、Tipsの提示に違和感が生じるタイミングでユーザに提示することを避けることが可能となる。また、例えば、「眠る前のミルクはよく眠れるよ」、又は「眠る前のゲームは避けよう」とのTipsを、夜以外の時間帯のような、Tipsの提示に違和感が生じるタイミングでユーザに提示することを避けることが可能となる。
【0102】
したがって、本実施形態によれば、睡眠情報を用いたゲームにおいて、ユーザに対し、適切なTipsを提供できる。
【0103】
また、上記実施形態では、ユーザ行動に関するTipsは、睡眠に関するTipsである。これにより、睡眠情報を用いたゲームをプレイするユーザは、当該ゲームで役立つTipsを受けることが可能となる。ゲームに役立つTipsが、現状に適したタイミングで提供されるため、ゲームを続けるモチベーションを維持させることに貢献することが可能である。
【0104】
また、上記実施形態では、ユーザ行動に関するTipsは、睡眠の改善を図るためのTipsである。これにより、睡眠情報を用いたゲームをプレイするユーザは、当該ゲームで良好な結果を得るためのTipsを受けることが可能となる。ゲームで良好な結果を得るためのTipsが、現状に適したタイミングで提供されるため、ゲームを続けるモチベーションを維持させることに貢献することが可能である。
【0105】
また、上記実施形態では、現在の情報は、ユーザに関する情報である。これにより、ユーザの現状を把握可能となるため、端末装置10は、ユーザが現在必要としているTipsを提供することが可能となる。
【0106】
また、上記実施形態では、現在の情報は、環境に関する情報である。これにより、ユーザが現在置かれている環境を把握可能となるため、端末装置10は、ユーザが現在必要としているTipsを提供することが可能となる。
【0107】
<4 変形例>
上記実施形態では、ユーザ行動により変化する情報として睡眠情報を取得し、取得した睡眠情報を用いて進行させるゲームについて記載した。しかしながら、ユーザ行動により変化する情報は、睡眠情報に限定されない。ユーザ行動により変化する情報は、運動の情報、体調管理に関する情報等であってもよい。この場合、Tipsの内容は、例えば、運動能力を高めるためのTips、又は体調を良好に保つためのTips等が含まれる。サーバ20は、運動の情報、又は体調管理に関する情報等を用いたゲームの進行を管理する。
【0108】
また、上記実施形態では、提示制御部194が、ユーザにより入力された指示が実行されるまでの待機時間の間にTipsをユーザに提示する場合を例に説明した。しかしながら、Tipsがユーザに提示されるタイミングは、ユーザから入力された指示が実行されるまでの待機時間に限定されない。提示制御部194は、任意のタイミングで、Tipsをユーザに提示してもよい。また、提示制御部194は、待機画面でのTipsの表示以外の手法で、ユーザにTipsを表示してもよい。例えば、提示制御部194は、Tipsを表示するための領域をディスプレイ141の端部に表示し続けるようにしてもよい。
【0109】
また、上記実施形態では、提示制御部194が現実世界の現在の情報に基づいてTipsを取得する場合を例に説明した。しかしながら、提示制御部194は、現実世界の現在の情報以外の情報に基づいてTipsを取得してもよい。例えば、提示制御部194は、睡眠情報、又は睡眠の評価にも基づいてTipsを取得してもよい。例えば、Tips情報184に、睡眠情報、又は睡眠の評価を表すカラムが存在し、Tips、現在の情報、及び睡眠情報が関連付けられていてもよい。例えば、提示制御部194は、ユーザ情報181から、ユーザについての睡眠情報を取得する。提示制御部194は、取得した現在の情報が「天気:晴れ、時間:13時30分、位置:自宅」であり、睡眠情報が「睡眠が浅い」である場合、「太陽の光を浴びるとよく眠れるよ」を取得し、ユーザへ提示するようにしてもよい。
【0110】
また、上記実施形態では、Tips情報184において、Tipsの文言が予め決定されている場合を例に説明した。しかしながら、Tipsの文言はすべてが予め決定されていなくてもよい。例えば、Tips情報184に記憶されているTipsは、「太陽に当たることは、YYにとてもいいよ」の「YY」のようにブランクになっていてもよい。提示制御部194は、管理するユーザ行動に対応した要素を、ブランクに埋め込み、埋め込んだ後のTipsをユーザに提示する。
【0111】
具体的には、例えば、Tips情報184において、項目「内容」:「太陽に当たることは、YYにとてもいいよ」、項目「現在の情報」:「晴れ、9:00~15:00、自宅」が登録されている。提示制御部194は、睡眠情報を用いたゲームを実施している場合、ユーザ行動により変化する情報を「睡眠情報」であるとする。例えば、取得した現在の情報が「天気:晴れ、時間:13時30分、位置:自宅」である場合、提示制御部194は、Tips情報184を参照し、「太陽に当たることは、YYにとてもいいよ」を読み出し、睡眠情報により導出される「睡眠」との文言を「YY」に代入する。これにより、あらかじめ用意するTipsの数を抑えつつ、複数のユーザ行動に対応するTipsを作成することが可能となる。
【0112】
また、上記実施形態では、サーバ20は、Tipsを評価する機能を有していてもよい。サーバ20は、例えば、どのTipsをユーザに提示したかをTipsマスタテーブル2023に記憶している。サーバ20は、例えば、ユーザ情報テーブル2021を監視し、ユーザへのTipsの提示と、ユーザの睡眠の改善との関係性を算出する。サーバ20は、例えば、所定の統計的な処理により、ユーザへのTipsの提示と、ユーザの睡眠の改善との相関を算出する。サーバ20は、相関の高いTipsの評価を高くする。サーバ20は、例えば、評価の高いTipsの優先度を高く設定する。端末装置10は、複数のTipsを取得した場合、優先度の高いTipsからユーザに提示する。
【0113】
また、上記実施形態では、端末装置10は、スマートフォンなどで実現される端末として説明したが、この例に限定されることはない。家庭用のPCなどにソフトウェアをインストールすることにより、端末装置10を実現し、マウスなどの操作を受け付けるようにしてもよい。
【0114】
また、通信回線を介した所定情報の共有は、主にインターネットなどのWANを介して行われるが、情報処理装置間では、WANを介さずにBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等のみを介して行われてもよい。
【0115】
また、上記実施形態では、各機能を端末装置10またはサーバ20が備える態様の一例について説明したが、この形態に限定されることはなく、一部または全部の機能について上記実施形態と異なる態様で端末装置10、サーバ20、又は端末装置10とサーバ20の両方が備える構成としてもよい。
【0116】
さらに、本発明は、上述した端末装置10またはサーバ20が備える機能を情報処理装置に実行させるプログラムとして実現してもよいし、当該プログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現してもよい。
【0117】
<5 コンピュータの基本ハードウェア構成>
図11は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ94、主記憶装置95、補助記憶装置96、通信IF99(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらはバスにより相互に電気的に接続される。
【0118】
プロセッサ94とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ94は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0119】
主記憶装置95とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0120】
補助記憶装置96とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0121】
通信IF99とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
【0122】
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えば、Wi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0123】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0124】
<コンピュータ90の基本機能構成>
図11に示すコンピュータ90の基本ハードウェア構成により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0125】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0126】
制御部は、プロセッサ94が補助記憶装置96に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置95に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0127】
記憶部は、主記憶装置95、補助記憶装置96により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ94は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置95または補助記憶装置96に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ94に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0128】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブルと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル同士の関係を設定し、関連づけることができる。
【0129】
通常、各テーブルにはレコードを一意に特定するためのキーとなるカラムが設定されるが、カラムへのキーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ94に、記憶部に記憶された特定のテーブルにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
【0130】
通信部は、通信IF99により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ94に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0131】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0132】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
プロセッサと、メモリとを備える、睡眠情報を用いたゲームの進行を管理するコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、ユーザ行動により変化する情報と、現実世界の現在の情報とを取得するステップと、取得した現在の情報から、ユーザ行動に関するTipsを取得するステップと、取得したTipsをユーザに提示するステップと、取得したユーザ行動により変化する情報に基づいて前記ゲームを進行させるステップとを実行させるプログラム。
(付記2)
ユーザ行動に関するTipsは、睡眠に関するTipsである(付記1)に記載のプログラム。
(付記3)
ユーザ行動に関するTipsは、睡眠の改善を図るためのTipsである(付記2)に記載のプログラム。
(付記4)
現在の情報は、ユーザに関する情報である(付記1)から(付記3)のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)
現在の情報は、環境に関する情報である(付記1)から(付記4)のいずれかに記載のプログラム。
(付記6)
プロセッサと、メモリとを備える、睡眠情報を用いたゲームの進行を管理するコンピュータに実行される方法であって、プロセッサが、(付記1)から(付記5)のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する方法。
(付記7)
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、制御部が、(付記1)から(付記5)のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する情報処理装置。
(付記8)
(付記1)から(付記5)のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する手段を備えるシステム。
【符号の説明】
【0133】
1…システム
10…端末装置
12…通信IF
120…通信部
13…入力装置
131…タッチ・センシティブ・デバイス
14…出力装置
141…ディスプレイ
15…メモリ
150…位置情報センサ
16…ストレージ
160…カメラ
17…音声処理部
171…マイク
172…スピーカー
180…記憶部
19…プロセッサ
190…制御部
20…サーバ
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