(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151899
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】自律走行作業車の暗渠作成システム
(51)【国際特許分類】
A01B 13/08 20060101AFI20241018BHJP
A01B 69/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
A01B13/08 Z
A01B69/00 303M
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065698
(22)【出願日】2023-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003834
【氏名又は名称】弁理士法人新大阪国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池内 伸明
(72)【発明者】
【氏名】今井 征典
(72)【発明者】
【氏名】小山 浩二
【テーマコード(参考)】
2B032
2B043
【Fターム(参考)】
2B032AA05
2B032AA08
2B032DB09
2B032GA03
2B032GA14
2B043AA04
2B043AB20
2B043BA02
2B043BB03
2B043DC03
2B043EA06
2B043EA32
2B043EB05
2B043EB10
2B043EB12
2B043ED12
2B043ED14
(57)【要約】
【課題】本発明は、自律走行作業車の圃場形状認識機能を利用して、圃場の排水性を良くするための地質改良作業が効率的に行えるようにすることが課題である。
【解決手段】作業車両100の自動運転制御部302で、圃場13の形状を認識し、その圃場13の内周13aに沿って明渠ルート5を作成し、作業者が入力する暗渠の間隔或いは数で算出する複数の平行な暗渠ルート6で明渠ルート5を連結して圃場13の暗渠図を作成し、作業者の指示で暗渠図に基づいて暗渠ルート6を自律走行させて暗渠を作成する自律走行作業車の暗渠作成システムとする。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業車両(100)の自動運転制御部(302)で、圃場(13)の形状を認識し、その圃場(13)の内周(13a)に沿って明渠ルート(5)を作成し、作業者が入力する暗渠の間隔或いは数で算出する複数の平行な暗渠ルート(6)で明渠ルート(5)を連結して圃場(13)の暗渠図を作成し、作業者の指示で暗渠図に基づいて暗渠ルート(6)を自律走行させて暗渠を作成する自律走行作業車の暗渠作成システム。
【請求項2】
暗渠の間隔或いは数を遠隔で自動運転制御部(302)に入力する暗渠図修正手段(201)を設けた請求項1に記載の自律走行作業車の暗渠作成システム。
【請求項3】
暗渠図を保存し、圃場(13)の湿り具合により暗渠ルート(6)の間隔或いは数を修正する請求項1に記載の自律走行作業車の暗渠作成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自律走行作業車の暗渠作成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許第7096531号公報に、圃場内を作業走行する農業用作業車両の自律走行システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記の作業車両の自律走行システムは、圃場の形状を認識して自律走行で農作業が出来るようにしている。
【0005】
本発明は、自律走行作業車の圃場形状認識機能を利用して、圃場の排水性を良くするための地質改良作業が効率的に自動走行で行えるようにすることが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
【0007】
請求項1の発明は、作業車両100の自動運転制御部302で、圃場13の形状を認識し、その圃場13の内周13aに沿って明渠ルート5を作成し、作業者が入力する暗渠の間隔或いは数で算出する複数の平行な暗渠ルート6で明渠ルート5を連結して圃場13の暗渠図を作成し、作業者の指示で暗渠図に基づいて暗渠ルート6を自律走行させて暗渠を作成する自律走行作業車の暗渠作成システムとする。
【0008】
請求項2の発明は、暗渠の間隔或いは数を遠隔で自動運転制御部302に入力する暗渠図修正手段201を設けた請求項1に記載の自律走行作業車の暗渠作成システムとする。
【0009】
請求項3の発明は、暗渠図を保存し、圃場13の湿り具合により暗渠ルート6の間隔或いは数を修正する請求項1に記載の自律走行作業車の暗渠作成システムとする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明で、作業車両100が自動運転制御部302に作成した暗渠図に基づいて自動走行して明暗渠を作成し、圃場内周13aに沿って設ける明渠ルート5に向かって作成した複数の暗渠ルート6を通じて圃場13内の水が流れることで圃場13の過水分を防いで適度の湿度を保った圃場にすることが出来る。
【0011】
請求項2の発明で、自律走行作業車を使用する作業者が圃場13の水溜り具合を確認して、土壌水分が多すぎると暗渠図修正手段201で自動運転制御部302に暗渠の間隔或いは数を入力し、暗渠図の暗渠ルート6の間隔を狭く変更することで適度な湿り具合の圃場13に改良できる。
【0012】
請求項3の発明で、四季経過によって圃場13の湿り具合の変化を確認して暗渠図の暗渠ルート6の間隔を修正出来てより良い圃場13に改良できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態にかかる自律走行作業車の構成を示す側面図である。
【
図3】同自律走行システムの通信ブロック図である。
【
図4】同自律走行作業車が圃場内周に沿って走行して圃場形状情報を作成する様子を示す平面図である。
【
図5】同自律走行作業車が、圃場形状情報を作成するプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の好ましい実施態様につき、図面を参照しつつ、詳細に説明を加える。
【0015】
図1は、本発明の実施態様にかかる自律走行システムによって、走行が制御される自立走行作業車100の構成を示す略側面図である。
【0016】
図1に示されるように、本実施態様にかかる自立走行作業車100は、圃場13を走行可能な農作業用のトラクタであり、車体前部には、ボンネット107に覆われたコモンレール式のエンジン105が配設され、このエンジン105の回転動力を、主変速装置および副変速装置を介して、前輪103及び後輪104に伝達することによって走行可能に構成されている。
【0017】
また、エンジン105の後方には、操縦部106が設けられ、操縦部106後方の車体後部には、作業機140として圃場13を耕耘可能な耕運機が取り付けられている。
【0018】
操縦部106には、自立走行作業車100を操舵するステアリングホイール150と操縦席153とを備えたキャビンが設けられている。また、キャビンの天井であるキャビンルーフ108にはGNSS受信機102が設けられており、人工衛星170から所定の時間間隔で電波を受信して、自立走行作業車100の位置を測定することができるように構成されている。
【0019】
自立走行作業車100の車体後部には、上側にあるトップリンク145aと下側にある左右のロアリンク145bとからなる3点リンク機構145が設けられており、作業機140は3点リンク機構145に連結されている。作業機140には、圃場の土を耕す耕耘爪146と、耕耘爪146の上方を覆うロータリカバー147と、ロータリカバー147の後部に上下動自在に支持されるリヤカバー148が設けられ、ロータリカバー147上には、作業機140による耕耘の深さを検出する耕深センサ149が設けられている。耕深センサ149は、ポテンショメータ式のセンサであり、ロータリカバー147に対するリヤカバー148の回動角度を耕深度として検出可能に構成されている。
【0020】
3点リンク機構145のロアリンク145bには、リフトアーム142を介して、作業機昇降シリンダ141が接続されており、作業機昇降シリンダ141を伸縮させることによって、ロアリンク145bを上下させ、作業機140を昇降させることができるように構成されている。また、リフトアーム142の基部には、リフトアーム142の回転角度を検出するリフトアームセンサ143が設けられており、リフトアームセンサ143の検出値に基づいて、昇降させた作業機140の高さが算出されるように構成されている。
【0021】
したがって、3点リンク機構145は、作業機昇降シリンダ141を伸縮させることにより、連結した作業機140を昇降させることができるので、圃場13を耕耘する作業時は作業機140を下ろして、接地させる一方、非作業時は、作業機140を所定の高さにまで持ち上げて、接地しないようにしておくことによって、作業機140が不必要に地面と接触し、自立走行作業車100の走行の妨げになることを防止することができる。
【0022】
図2は、
図1の自立走行作業車100の制御ブロック図である。
図2に示されるように、自立走行作業車100は、
図1のGNSS受信装置102が受信した電波から自機の位置情報を取得する位置情報取得手段である位置情報取得部301と、作業車両に搭載された各種センサの異常を検出するセンサ異常検出部308と、作業車両の自律走行を制御する自動運転制御部である自動運転部ECU302と、作業車両の走行状態を制御する車両制御部ECU303と、
図1のエンジン105を制御するエンジン制御部ECU310と、作業機を制御する作業機制御部ECU311とを備えており、自動運転部ECU302は、位置情報から走行経路を算定する経路算定部306と、位置情報から圃場の形状を示す情報である圃場形状情報を算定する圃場形状算定部307と、圃場に関する情報を記録する圃場情報記録部302aとを備えている。
【0023】
自動運転ECU302、車両ECU303、エンジンECU310および作業機ECU311は、通信回線により電気的に接続されており、互いにアクセス可能に構成されている。また、通信回線には、外部ネットワークと通信する通信部304や、自立走行作業車100の操縦部106に設置されているメータパネル(図示せず)および操作パネル180(
図2には図示されていない)が接続されており、通信情報や操作情報などを相互に送受信できるように構成されている。
【0024】
エンジン制御部ECU310の入力側には、
図1のエンジン105の回転数を検出するエンジン回転センサ120と、ラジエータの液温を検出するエンジン水温センサ121と、エンジン105のコモンレール内の圧力を検出するレール圧センサ122とが接続されており、エンジンECU310の出力側には、エンジン105の燃料タンク内の燃料を加圧してコモンレールに送る燃料高圧ポンプ123と、コモンレールで蓄圧された燃料をピストンシリンダ内に噴射する高圧インジェクタ124とが接続されている。
【0025】
車両制御部ECU303の出力側には、油圧により動作するクラッチ135と、ステアリングシリンダ136とが接続され、車両ECU303の入力側には、クラッチ135にかかる圧力(クラッチ圧力)を検出するクラッチ圧力センサ130と、副変速装置による変速状態を検出する副変速センサ131と、車両の走行速度を検出する車速センサ132と、ステアリングホイールの操作量(回転量)を検出するステアリングホイールセンサ133と、前輪103の操舵角を検出する操舵角センサ134とが接続されている。
【0026】
作業機ECU311の入力側には、リフトアームセンサ143と、耕深センサ149とが接続され、作業機ECU311の出力側には作業機140を昇降させる作業機昇降シリンダ141が接続されている。
【0027】
図3は、本発明の好ましい実施態様に係る自律走行システム1の構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、自立走行作業車100は、通信部304により通信網を介して、遠隔的にクラウドCと情報の送受信が可能であり、位置情報取得部301により取得した自機の位置情報を、所定時間毎に、クラウドCに送信することができ、また、クラウドCに格納された情報を取得することができるように構成されている。
【0028】
遠隔管理装置200は、携帯可能な電子演算機器であり、管理ユーザにより操作可能な管理端末201(暗渠図修正手段)を備えている。管理端末201は、通信網を通じて、クラウドCと相互に通信可能な通信機202と、人工衛星の測位情報から自機の位置情報、すなわち、管理端末201の現在の位置情報を取得可能な測位装置203と、管理端末201を制御する端末制御部204とを備えている。したがって、管理ユーザは、管理端末201を所持することにより、通信機202を介して、クラウドCと情報のやり取りをすることができ、測位装置203により取得した測位情報から、現在の自機の位置情報を把握することができる。
【0029】
このように、自立走行作業車100と遠隔管理装置200とが、クラウドCを媒介にして、通信可能に構成されているので、管理ユーザは、遠隔管理装置200により、自立走行作業車100の状態を監視し、指令を送ることができ、遠隔的に自立走行作業車100を管理することができる。
【0030】
クラウドCには管理サーバ320が設けられており、この管理サーバ320には、複数の圃場について、圃場形状情報を格納する圃場形状情報データベース322と、自立走行作業車100および遠隔管理装置200の位置情報を格納する位置情報データベース323と、圃場に関して設定された情報を格納する圃場設定情報データベース324が設けられている。したがって、管理ユーザは、管理サーバ320にアクセスし、圃場形状情報データベース322、位置情報データベース323および圃場設定情報データベース324を参照することにより、自立走行作業車100と圃場との位置関係、自分と圃場との位置関係、圃場に設定された情報を、それぞれ把握することができる。
【0031】
図4は、自立走行作業車100が圃場13内を圃場内周13aに沿って走行して圃場形状情報作成モードにより圃場形状情報を作成する様子を示す平面図である。圃場形状情報作成モードは、圃場形状情報を生成するために自立走行作業車100に設定される走行モードであり、本実施態様においては、圃場の形状情報を作成するときは、搭乗者によって、モード設定手段(図示せず)が操作され、圃場形状情報作成モードに設定される。
【0032】
図4に示されるように、自立走行作業車100は、管理通路12に面した出入り口11から圃場13に出入りすることができる。自立走行作業車100は、圃場13内に進入すると、作業走行を開始する前に、
図3のクラウドCを介して、管理サーバ320にアクセスし、圃場形状情報データベース322から圃場13の形状を示すデータである圃場形状情報を取得するように構成されている。
【0033】
圃場形状情報には、圃場13の形状が囲う土地の平面的な位置、大きさ、範囲などの情報が含まれているので、自立走行作業車100は、圃場形状情報を取得することによって、圃場13との位置関係を認識でき、圃場13内を自律走行することができる。
【0034】
圃場形状情報データベース322に圃場13の圃場形状情報が登録されていない場合には、搭乗者によってモード設定手段(図示せず)が操作されて、自立走行作業車100が圃場形状情報作成モードに設定され、圃場13の圃場形状情報を作成することができる。
【0035】
圃場形状情報作成モードは、自立走行作業車100を走行させている間に、所定の時間間隔で
図1の位置情報取得部301により自機の位置情報を取得して、取得した位置情報を通過地点17(P1,P2,P3,・・・)としてプロットしていき、圃場形状算定部307が隣接する通過地点17の位置情報をそれぞれつなぐことにより、各通過地点17(P1,P2,P3,・・・)で囲まれた範囲の座標データを作成するように構成されている。
すなわち、圃場形状情報作成モードで、自立走行作業車100を手動操縦により、圃場内周13aに沿って走行させることによって、自立走行作業車100は、圃場13の圃場形状情報を取得することができる。
【0036】
図5は、自立走行作業車100が、圃場形状情報作成モードにより、圃場13の圃場形状情報を作成するプロセスを示すフローチャートである。
図5に示されるように、圃場形状情報作成モードが開始されると(ステップS101)、自立走行作業車100の自動運転ECU302は、位置情報取得部301により自機の位置情報P1を取得し(ステップS102)、さらに、所定の時間間隔で自機の位置情報P2,P3,・・・と繰り返し、取得していく(ステップS103)。
【0037】
自動運転ECU302は、通過地点の位置情報Pn(n=2,3,・・・)を通過地点の位置情報P1と比較し(ステップS104)、P1と一致するPnを取得したら(ステップS105)、圃場13を一周したと判断し、圃場形状算定部307によりP1,P2,・・・,Pnの位置情報をつなぎ合わせて圃場形状情報を作成する(ステップS106)。そして、自動運転ECU302は、作成した圃場形状情報および各通過地点P1,P2,・・・,Pnの位置情報を圃場情報記録部302aに記録する(ステップS1057)とともに、通信部304により、クラウドCを介して、管理サーバ320にアクセスし、圃場形状情報および各通過地点P1,P2,・・・,Pnの位置情報を管理サーバ320の圃場形状情報データベース322に登録して(ステップS106)、圃場形状情報作成モードを終了する(ステップS107)。
【0038】
このように、自立走行作業車100は、圃場13を作業走行するのに先立って、圃場形状情報作成モードで圃場13を走行し、圃場内周13aに沿って1周することによって、圃場13の形状を座標データ化した圃場形状情報を作成することができるので、作業走行をするために必要な事前準備を簡易に行なうことができる。
【0039】
また、自立走行作業車100は、圃場形状情報作成モードにより、圃場13の圃場形状情報を作成すると、クラウドCを介して、管理サーバ320にアクセスし、作成した圃場形状情報(各通過地点17の位置情報を含む)を圃場形状情報データベース322に登録するように構成されているから、同じ圃場13で作業走行をする場合には、管理サーバ320にアクセスして、圃場形状情報を取得すればよく、再度、圃場形状情報作成モードにより圃場形状情報を作成する必要がない。
【0040】
次に、圃場13に水溜まりが出来て乾き難い場合に排水を良くする圃場改良作業を説明する。
【0041】
前記の圃場形状情報作成モードにより作成した圃場13の地図データ或いは圃場形状情報データベース322から得た圃場13の形状を利用して、
図6の如く、圃場内周13aに沿って明渠ルート5を周囲の水路に繋いで描き、対抗する明渠ルート5の間を複数の暗渠ルート6を描いた暗渠図を管理端末(暗渠図修正手段)201のディスプレイに描く。この暗渠図は、遠隔管理装置200の管理端末201を操作して変更可能で、暗渠ルート6の間隔を圃場の水溜まりの状態によって、湿りがちの場合は間隔を狭くして暗渠ルート6を多く、また乾きがちの場合は間隔を広くして暗渠ルート6を少なく描いて暗渠図を修正し、自動運転ECU302の圃場情報記録部302aに登録する。
【0042】
実際の作業は、作業機140としてサブソイラを装着して明渠ルート5を走行して圃場内周13aに明渠を削成し、次に作業機140を弾丸暗渠機に交換して暗渠ルート6を走行して圃場13の全面に明渠と暗渠を作成する。
【0043】
作物の収穫を終えて圃場を再整備する場合には、古い暗渠図と現在の圃場の状態を見て、水の溜り具合で暗渠ルート6の数を修正する。
【0044】
なお、圃場の状態は、ドローンを飛ばすと自立走行作業車が現地に着く前に確認出来、圃場形状確認走行においてタイヤの沈み具合でも圃場13の湿り具合を確認出来る。
【符号の説明】
【0045】
5 明渠ルート
6 暗渠ルート
13 圃場
13a 内周
100 作業車両
201 暗渠図修正手段
302 自動運転制御部