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特開2024-151911コーヒー豆の発火検知装置およびコーヒー焙煎機
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  • 特開-コーヒー豆の発火検知装置およびコーヒー焙煎機 図1
  • 特開-コーヒー豆の発火検知装置およびコーヒー焙煎機 図2
  • 特開-コーヒー豆の発火検知装置およびコーヒー焙煎機 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151911
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】コーヒー豆の発火検知装置およびコーヒー焙煎機
(51)【国際特許分類】
   A23N 12/08 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
A23N12/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065727
(22)【出願日】2023-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】518432610
【氏名又は名称】ライソン株式会社
(72)【発明者】
【氏名】白倉俊也
(72)【発明者】
【氏名】伊藤幹
(72)【発明者】
【氏名】山田真由子
(72)【発明者】
【氏名】木村希樹
【テーマコード(参考)】
4B061
【Fターム(参考)】
4B061AA08
4B061BA09
4B061BB20
4B061CD06
4B061CD11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】焙煎装置におけるコーヒー豆の発煙・発火による事故を防止する。
【解決手段】本発明では、焙煎装置内に炎検知センサーを設置し、火花や炎を検知することで、コーヒー豆等の発火を検知することができる。そして、炎検知センサーが火花や炎を検知した場合には、自動的に焙煎を停止することができる。このように、従来の温度制御や消火装置に加えて、炎検知センサーを用いた発火検知装置を設置することで、発火による火災事故の防止に寄与する。また、自動停止機能によって、発火が起こった場合でも素早く対応できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
焙煎機内に設置された温度センサーと炎検知センサーを有し、コーヒー豆の発火検知機能を備える焙煎装置。
【請求項2】
前記焙煎機内の前記炎検知センサーが火花や炎を検知する機能と、警告灯やランプの点灯制御を有する請求項1に記載の焙煎装置。
【請求項3】
請求項1において、前記焙煎機内の前記炎検知センサーが火花や炎を検知し、自動的に焙煎を停止する制御装置を有する請求項1に記載の焙煎装置。
【請求項4】
前記焙煎機内の前記炎検知センサーは、常時監視されることによって、障害が発生した場合に早期に検知する機能を有し、監視プログラムやセンサー自己診断機能を有する請求項1に記載の焙煎装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、焙煎機においてコーヒー豆の発火を検知する装置およびコーヒー焙煎機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、焙煎機においては、豆の焙煎温度を管理することで、発火を防止することが行われていたが、焙煎時、異常発熱した場合、発火する可能性があり、温度センサー等による検知では、出火原因の一つである豆の発火を十分に検知することができないことがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2022-537527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の前記焙煎装置では、温度制御や消火装置によって発火を防止することが行われていたが、十分な発火防止が困難な場合が懸念された。この課題を解決するために、本発明は炎検知センサーによってコーヒー豆の発火を検知し、焙煎装置におけるコーヒー豆の発煙・発火による事故を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前記焙煎装置に前記炎検知センサーを設置することで、火花や炎を検知し、コーヒー豆の発煙・発火による事故を防止することができる。前記炎検知センサーが火花や炎を検知した場合、警告を発するか、あるいは自動的に焙煎を停止することができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明により前記焙煎装置におけるコーヒー豆の発煙・発火による事故を防止することができる。従来の前記温度制御や前記消火装置による発火防止に加えて、前記炎検知センサーによる火花や炎の検知によって、より確実に火災の未然防止に寄与できる。加えて、停止ボタンを押す必要もないため、運用上の手間やヒューマンエラーのリスクを軽減することができる。これにより、前記焙煎装置の安全性向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は本発明の一実施例の前記焙煎装置1を示す斜視図である。
図2図2は本発明の一実施例の前記焙煎装置1示す断面図である。
図3図3は本発明の一実施例の前記炎検知センサーから焙煎停止命令の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の前記焙煎装置1の斜視図である。図2は、本発明の前記焙煎装置1の概略図である。前記焙煎装置1は、図2に示すように前記焙煎装置1内には、焙煎容器2内の豆の温度を計測する温度センサー3と、風洞構造体内の温度を測定する温度センサー4を設けている。加えて新たに前記炎検知センサー5を備えており、コーヒー豆の発火を検知することができる。前記炎検知センサー5は、前記焙煎装置1内に配置され、火花や炎を検知するための光学センサーを備えている。前記炎検知センサー5が火花や炎を検知した場合、警告灯ではなく自動的に焙煎を停止するように制御装置6にプログラムされている。
【実施例0009】
本実施例の前記焙煎装置1は、図1および図2に示すように、前記焙煎容器2と、前記制御装置6とを備える。前記焙煎容器2内には、焙煎するコーヒー豆を収容する。前記制御装置6は焙煎条件を設定し、前記焙煎装置1の動作を制御する。
【0010】
本実施例の前記焙煎装置1には、前記炎検知センサー5が設置される。前記炎検知センサー5は、図2に示すように、前記焙煎容器2を監視する事が可能な前記焙煎装置1内に設置され、火花や炎を検知する。前記炎検知センサー5が火花や炎を検知した場合、警告を発するか、あるいは自動的に焙煎を停止する。このため、コーヒー豆等の発火による事故を防止することができる。
【0011】
また、本実施例の前記焙煎装置1は、前記温度センサー3を有する。前記温度センサー3は、前記焙煎容器2内の温度を検知し、前記制御装置6に信号を送信する。前記制御装置6は、温度が設定値を超えた場合、焙煎を停止することができる。従来の温度管理による発火防止に加えて、図3のフローチャートに示すように、ステップS7において前記炎検知センサー5回路の出力電圧を監視し、ステップS8にて焙煎対象の発火が確認された場合、ステップS9にて焙煎停止命令を出力することにより確実に発火による事故を防止することができる。
【実施例0012】
本実施例の前記焙煎装置1は、実施例1と同様に、前記焙煎容器2と、前記制御装置6を備える。また、前記炎検知センサー5と、前記焙煎容器2から流入する温度を測定する温度センサー4を有する。
【0013】
本実施例の前記焙煎装置1は、警告機能を備える。前記炎検知センサー5が火花や炎を検知した場合、制御装置6は、警告音や警告メッセージを表示する。
【符号の説明】
【0014】
1 焙煎装置
2 焙煎容器
3 温度センサー(焙煎容器2の温度を計測する)
4 温度センサー(風洞構造体内温度を計測する)
5 炎検知センサー
6 制御装置
図1
図2
図3