(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151921
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】画像読取装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/10 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
H04N1/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065741
(22)【出願日】2023-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114971
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修
(72)【発明者】
【氏名】浅香 均
【テーマコード(参考)】
5C072
【Fターム(参考)】
5C072AA01
5C072BA08
5C072CA05
5C072DA04
5C072DA12
5C072DA23
5C072EA05
5C072FB12
5C072FB18
5C072LA03
5C072LA08
5C072MA01
5C072MB06
5C072RA16
5C072UA03
5C072UA09
5C072WA01
5C072XA01
5C072XA04
(57)【要約】
【課題】低コストで、基準位置の検出動作の回数が低減された画像読取装置を得る。
【解決手段】 キャリッジ2は、原稿における画像読取位置からの反射光を検出する光学系を有する。キャリッジ制御部32は、原稿から原稿画像を読み取る際に、所定の基準位置を基準としたキャリッジの位置に基づいて、駆動装置21aを使用してキャリッジ2の移動を制御する。キャリッジ移動計測部33は、キャリッジ2の移動の計測を行い計測値を生成する。リセット判定部34は、その計測値に基づいて、キャリッジ制御部32によって認識されているキャリッジ2の位置をリセットするか否かを判定する。そして、キャリッジ制御部32は、キャリッジ2の位置をリセットすると判定された場合、基準位置の検出動作を行いキャリッジ2の位置をリセットする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿における画像読取位置からの反射光を検出する光学系を有するキャリッジと、
前記キャリッジを移動させる駆動装置と、
前記反射光を受光し前記原稿の原稿画像の読取信号を出力するイメージセンサーと、
前記読取信号に基づき前記原稿画像を取得する画像取得部と、
前記原稿から前記原稿画像を読み取る際に、所定の基準位置を基準とした前記キャリッジの位置に基づいて、前記駆動装置を使用して前記キャリッジの移動を制御するキャリッジ制御部と、
前記キャリッジの移動の計測を行い計測値を生成するキャリッジ移動計測部と、
前記計測値に基づいて、前記キャリッジ制御部によって認識されている前記キャリッジの位置をリセットするか否かを判定するリセット判定部とを備え、
前記キャリッジ制御部は、前記リセット判定部によって前記キャリッジの位置をリセットすると判定された場合、前記基準位置の検出動作を行い、前記キャリッジの位置をリセットすること、
を特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記計測値は、前記キャリッジの移動の回数であることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記計測値は、前記キャリッジの移動距離の累積値であることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記キャリッジ制御部は、前記リセット判定部によって前記キャリッジの位置をリセットすると判定された場合、前記原稿画像の読み取り後に、認識している前記キャリッジの位置が前記基準位置に一致するように、前記駆動装置を制御して前記キャリッジを移動させた後に、前記基準位置の検出動作を行うことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記リセット判定部は、前記計測値と閾値との比較結果に基づいて、前記キャリッジ制御部によって認識されている前記キャリッジの位置をリセットするか否かを判定し、
前記閾値は、所定の基準時点から経過時間または原稿画像の読取回数に基づいて調整されること、
を特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、画像読取装置は、原稿における画像読取位置からの反射光を検出する光学系を有するキャリッジを副走査方向に走査し、その反射光をイメージセンサーで受光して原稿画像を光学的に読み取っている。そのような画像読取装置は、基準位置となるホームポジションにキャリッジが配置されたことを検出してキャリッジの位置決めを行っており、また、キャリッジの移動距離をキャリッジ駆動用のモーターのパルス信号などに基づいて測定し、ホームポジションからの相対的な移動距離に基づいてキャリッジの現在位置を認識している。しかしながら、種々の要因によって、認識されているキャリッジの現在位置と実際のキャリッジの現在位置とのズレが生じるため、そのような画像読取装置は、そのズレを解消するために、キャリッジをホームポジションに配置させて、認識されているキャリッジの現在位置をリセットしている。
【0003】
ある画像読取装置は、所定位置に配置された光センサーでミラーユニット(キャリッジ)の通過が検出されたときの、認識されているミラーユニットの現在位置とその所定位置とのズレを特定し、そのズレに対応してミラーユニットを移動させる距離を補正しており、このようにズレに基づく移動の補正を行うことで、ミラーユニットをホームポジションに配置させて認識されている現在位置をリセットする回数を減らしている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の画像読取装置は、ミラーユニットを基準位置(ホームポジション)に配置させて認識されている現在位置をリセットする動作(以下、ホームポジション検出動作という)を行う回数が減るものの、上述のズレを検出するために、ミラーユニット検出用の光センサーを設ける必要があるため、装置のコストが増大してしまう。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、低コストで、基準位置の検出動作の回数が低減された画像読取装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像読取装置は、原稿における画像読取位置からの反射光を検出する光学系を有するキャリッジと、前記キャリッジを移動させる駆動装置と、前記反射光を受光し前記原稿の原稿画像の読取信号を出力するイメージセンサーと、前記読取信号に基づき前記原稿画像を取得する画像取得部と、前記原稿から前記原稿画像を読み取る際に、所定の基準位置を基準とした前記キャリッジの位置に基づいて、前記駆動装置を使用して前記キャリッジの移動を制御するキャリッジ制御部と、前記キャリッジの移動の計測を行い計測値を生成するキャリッジ移動計測部と、前記計測値に基づいて、前記キャリッジ制御部によって認識されている前記キャリッジの位置をリセットするか否かを判定するリセット判定部とを備える。そして、前記キャリッジ制御部は、前記リセット判定部によって前記キャリッジの位置をリセットすると判定された場合、前記基準位置の検出動作を行い、前記キャリッジの位置をリセットする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、低コストで、基準位置の検出動作の回数が低減された画像読取装置が得られる。
【0009】
本発明の上記又は他の目的、特徴および優位性は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から更に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の内部構成を示す側面図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施の形態1に係る画像読取装置の動作について説明するフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施の形態2に係る画像読取装置の動作について説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
実施の形態1.
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の内部構成を示す側面図である。
図1に示す画像読取装置は、スキャナー、コピー機、ファクシミリ機、複合機などといった装置である。
【0014】
図1に示す画像読取装置は、画像読取部21において、コンタクトガラス1、キャリッジ2、ミラー3a,3b、結像レンズ4、イメージセンサー5、白基準板6、および原稿カバー7を備える。
【0015】
キャリッジ2は、後述の駆動装置21aによって副走査方向に移動可能に設置されている。キャリッジ2は、光源11とミラー12とを有する。光源11は、主走査方向に沿って配置され、例えば配列された複数の発光ダイオードで光を出射する。つまり、光源11は、主走査方向に沿ったラインに対して光を照射する。光源11から出射された光は、キャリッジ2の位置に応じて、白基準板6、コンタクトガラス1上に載置された原稿などで反射する。ミラー12は、原稿などからの反射光を反射し、ミラー3aに向けて所定の方向へ出射する光学系である。また、ミラー3a,3bは、キャリッジ2のミラー12からの光を反射して副走査方向に沿って出射する。結像レンズ4は、ミラー3bからの光をイメージセンサー5に結像させる。
【0016】
このように、キャリッジ2は、原稿における画像読取位置からの反射光を検出する光学系(ミラー12など)を有する。
【0017】
イメージセンサー5は、キャリッジ2から出射される反射光を所定の光学系(ここではミラー3a,3bおよび結像レンズ4)を介して受光し、原稿の原稿画像の読取信号を出力する。イメージセンサー5は、主走査方向に配列された所定の画素数の受光素子を有する一次元イメージセンサーであり、ラインごとに、その画素数の画素についての受光量に対応する電気信号を出力する。イメージセンサー5としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)が使用される。
【0018】
白基準板6は、装置内部の天面に主走査方向に沿って配置され、白色の基準データを取得するために使用される板状の部材である。白基準板6は、副走査方向におけるキャリッジ2の可動域の一端側に配置されている。
【0019】
この実施の形態では、白基準板6の直下の位置が基準位置(ホームポジション)に設定されており、イメージセンサー5の出力に基づく読取画像に白基準板6の画像(白色画像)が現れたとき、キャリッジ2の位置が基準位置に一致していると判定される。
【0020】
原稿カバー7は、コンタクトガラス1に面接触可能で回動自在に設置されている部材であって、原稿をコンタクトガラス1に密着させるとともに、画像読取時に環境光がコンタクトガラス1から装置内部へ入射することを防ぐ。
【0021】
図2は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図1および
図2に示す画像読取装置は、上述の画像読取部21に加え、操作パネル22、プリント装置23、通信装置24、およびコントローラー25を備える。
【0022】
画像読取部21は、上述のような構成に基づいて、原稿から原稿画像を光学的に読み取り、原稿画像の画像データを生成する内部装置である。具体的には、画像読取部21は、コントローラー25の制御に従って、駆動装置21aを使用してキャリッジ2を移動させつつ、イメージセンサー5の読取信号に基づいて読取画像(原稿画像)を生成していく。
【0023】
ここで、駆動装置21aは、キャリッジ2を移動させる装置であって、例えば、モーターを備え、モーターの駆動力に基づくベルト駆動によって、副走査方向に沿って配置された所定のガイド軸に沿ってキャリッジ2を移動させる。
【0024】
また、操作パネル22は、液晶ディスプレイなどの表示装置22a、およびタッチパネルなどの入力装置22bを備え、ユーザーに対する操作画面の表示およびユーザーの入力操作の検出を行う内部装置である。
【0025】
また、プリント装置23は、例えば電子写真方式で原稿画像をプリント用紙にプリントする内部装置である。
【0026】
また、通信装置24は、ネットワークなどを介して図示せぬホスト装置やサーバーに接続可能であって、所定の通信プロトコルでデータ通信を行う内部装置である。
【0027】
また、コントローラー25は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、コンピューターなどを内蔵し、ASIC、コンピューターなどを使用して、画像読取部21などの内部装置の制御や各種データ処理を行う各種処理部として動作する。
【0028】
ここでは、コントローラー25は、画像取得部31、キャリッジ制御部32、キャリッジ移動計測部33、およびリセット判定部34として動作する。
【0029】
画像取得部31は、イメージセンサー5からの読取信号に基づき原稿画像(RGBデータなどといった画像データ)を取得する。
【0030】
キャリッジ制御部32は、原稿から原稿画像を読み取る際に、所定の基準位置を基準としたキャリッジ2の位置に基づいて、駆動装置21aを使用してキャリッジの移動を制御する。具体的には、キャリッジ制御部32は、基準位置からの相対距離をキャリッジ2の位置として内部的に認識し位置データとして保持しており、この位置にキャリッジ2が存在しているものとして、キャリッジ2の移動制御を行う。なお、キャリッジ制御部32が認識しているキャリッジ2の位置は、種々の要因で、実際のキャリッジ2の位置からズレることがある。
【0031】
キャリッジ移動計測部33は、キャリッジ2の移動の計測を行い計測値を生成する。
【0032】
実施の形態1では、キャリッジ移動計測部33は、キャリッジ2の移動の回数をカウントし、その移動回数のカウント値を上述の計測値として生成する。
【0033】
リセット判定部34は、キャリッジ移動計測部33によって生成された計測値に基づいて、キャリッジ制御部32によって認識されているキャリッジの位置をリセットするか否かを判定する。リセット判定部34によってキャリッジ2の位置をリセットすると判定された場合、キャリッジ制御部32は、上述の基準位置の検出動作を行い、(基準位置を検出したときの、認識している)キャリッジ2の位置を(基準位置に)リセットする。
【0034】
具体的には、リセット判定部34は、その計測値と所定の閾値との比較結果に基づいて、キャリッジ制御部32によって認識されているキャリッジ2の位置をリセットするか否かを判定する。
【0035】
なお、ここでは、キャリッジ制御部32は、原稿画像の読み取り後に、基準位置の検出動作を行わずに、認識しているキャリッジの位置が基準位置に一致するように、駆動装置21aを制御してキャリッジ2を移動させている。そして、リセット判定部34によってキャリッジ2の位置をリセットすると判定された場合、キャリッジ制御部32は、そのようにキャリッジ2を移動させた後に、上述の基準位置の検出動作を行う。
【0036】
次に、実施の形態1に係る画像読取装置の動作について説明する。
図3は、実施の形態1に係る画像読取装置の動作について説明するフローチャートである。
【0037】
キャリッジ制御部32は、キャリッジ2の現在位置に基づいて、画像読取時に駆動装置21aを使用してキャリッジ2を移動させる。
【0038】
キャリッジ移動計測部33は、キャリッジ2の移動の有無を監視しており(ステップS1)、キャリッジ2の移動があると、移動回数のカウント値を1だけ増加させる(ステップS2)。なお、カウント値の初期値はゼロである。そして、リセット判定部34は、そのカウント値が所定閾値に達したか否かを判定する(ステップS3)。そのカウント値が所定閾値に達したと判定された場合、キャリッジ制御部32は、基準位置の検出動作を行い、基準位置(ホームポジション)にキャリッジ2を移動させ、キャリッジ2の現在位置を(ホームポジションに)リセットする(ステップS4)。また、キャリッジ移動計測部33は、キャリッジ2の現在位置がリセットされると、上述の計測値(移動回数)をゼロにリセットする(ステップS5)。一方、そのカウント値が所定閾値に達していないと判定された場合には、ステップS4,S5の処理は実行されない。その後、ステップS1に戻り、キャリッジ移動計測部33は、キャリッジ2の移動の有無の監視を継続する。このように、キャリッジ2の移動が検出されるたびに、ステップS2以降の処理が実行される。
【0039】
以上のように、上記実施の形態1によれば、キャリッジ2は、原稿における画像読取位置からの反射光を検出する光学系を有する。イメージセンサー5は、その反射光を受光し原稿の原稿画像の読取信号を出力する。画像取得部31は、その読取信号に基づき原稿画像を取得する。キャリッジ制御部32は、原稿から原稿画像を読み取る際に、所定の基準位置を基準としたキャリッジの位置に基づいて、駆動装置21aを使用してキャリッジ2の移動を制御する。キャリッジ移動計測部33は、キャリッジ2の移動の計測を行い計測値を生成する。リセット判定部34は、その計測値に基づいて、キャリッジ制御部32によって認識されているキャリッジ2の位置をリセットするか否かを判定する。そして、キャリッジ制御部32は、キャリッジ2の位置をリセットすると判定された場合、基準位置の検出動作を行いキャリッジ2の位置をリセットする。
【0040】
これにより、画像読取時に毎回、基準位置の検出動作を行うということはせずに、上述の計測値に対する条件が成立するまでは基準位置の検出動作が行われないため、センサーの追加などに起因するコスト増大なしで、基準位置の検出動作の回数が減る。そのため、画像読取の遅延が抑制されるとともに、基準位置の検出動作に起因する電力消費(基準位置検出動作時の光源11の点灯などの電力)が低減される。
【0041】
実施の形態2.
【0042】
実施の形態2では、キャリッジ移動計測部33は、キャリッジ2が移動するごとに移動距離を特定し、その移動距離の累積値(つまり、キャリッジ2の位置のリセットからの総移動距離)を上述の計測値として生成する。
【0043】
図4は、実施の形態2に係る画像読取装置の動作について説明するフローチャートである。
【0044】
実施の形態1と同様に、キャリッジ制御部32は、キャリッジ2の現在位置に基づいて、画像読取時に駆動装置21aを使用してキャリッジ2を移動させる。
【0045】
キャリッジ移動計測部33は、キャリッジ2の移動の有無を監視しており(ステップS11)、キャリッジ2の移動があると、実施の形態2では、その移動の際の移動距離を特定し、その移動距離だけカウント値を増加させる(ステップS12)。なお、カウント値の初期値はゼロである。そして、リセット判定部34は、そのカウント値が所定閾値に達したか否かを判定する(ステップS13)。そのカウント値が所定閾値に達したと判定された場合、キャリッジ制御部32は、ホームポジション検出動作を行い、基準位置(ホームポジション)にキャリッジ2を移動させ、キャリッジ2の現在位置を(ホームポジションに)リセットする(ステップS14)。また、キャリッジ移動計測部33は、キャリッジ2の現在位置がリセットされると、上述の計測値(移動距離の累積値)をゼロにリセットする(ステップS15)。一方、そのカウント値が所定閾値に達していないと判定された場合には、ステップS14,S15の処理は実行されない。その後、ステップS11に戻り、キャリッジ移動計測部33は、キャリッジ2の移動の有無の監視を継続する。このように、キャリッジ2の移動が検出されるたびに、ステップS12以降の処理が実行される。
【0046】
なお、実施の形態2に係る画像読取装置のその他の構成および動作については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0047】
なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。
【0048】
例えば、上記実施の形態1,2では、キャリッジ2にイメージセンサー5が設けられていないが、その代わりに、キャリッジ2にCIS(Contact Image Sensor)などのイメージセンサー5が設けられていてもよい。
【0049】
また、上記実施の形態1,2において、上述の閾値は、所定の基準時点から経過時間または原稿画像の読取回数に基づいて、自動的に(あるいはユーザーやサービスパーソンなどの操作に従って)調整されるようにしてもよい。例えば、経過時間が長くなるほど、または読取回数が多くなるほど、閾値が小さくなるように調整される。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、例えば、複合機などの画像読取装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0051】
2 キャリッジ
5 イメージセンサー
21a 駆動装置
31 画像取得部
32 キャリッジ制御部
33 キャリッジ移動計測部
34 リセット判定部