(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151940
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】着色された表面層を有するコンクリート路面を敷設する方法
(51)【国際特許分類】
E01C 7/14 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
E01C7/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065780
(22)【出願日】2023-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】519286256
【氏名又は名称】株式会社ケー・ワイ・ビー
(74)【代理人】
【識別番号】100129676
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼荒 新一
(72)【発明者】
【氏名】角出 亘
【テーマコード(参考)】
2D051
【Fターム(参考)】
2D051AF03
2D051AH01
2D051DA02
2D051DA11
2D051DA16
2D051DB15
2D051EA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】着色されたコンクリート路面を敷設する際に、着色された生コンクリートの量を減少させ、トラックミキサーを使用することなく、現場のドラムミキサーで作製可能な量で着色されたコンクリート路面を敷設する方法を提供する。
【解決手段】本発明にかかる路面の表面を処理するための路面表面処理方法は、((1)処理すべき路面の上面に、下地層を形成するために生コンクリートを敷設し、その表面を完成表面に対して1~3cm程度低くする下地層敷設工程(2)前記下地層に対し、水平に配置された平板と前記平板から垂直下方方向の延びる鍵状アンカーとを有するアンカー部材を埋め込むアンカー埋込工程(3)セメントと色粉を混合することによって得られた着色コンクリートを前記下地層の上面に敷設し、色彩された表面層を敷設する表面層敷設工程、を含むことを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着色された表面層を有するコンクリート路面を敷設する方法において、
(1)処理すべき路面の上面に、下地層を形成するために生コンクリートを敷設し、その表面を完成表面に対して1~3cm程度低くする下地層敷設工程
(2)前記下地層に対し、水平に配置された平板と前記平板から垂直下方方向の延びる鍵状アンカーとを有するアンカー部材を埋め込むアンカー埋込工程
(3)セメントと色粉を混合することによって得られた着色コンクリートを前記下地層の上面に敷設し、色彩された表面層を敷設する表面層敷設工程
(4)色彩された表面層をタッピングするタッピング工程
(5)スタンプ又はパネルによって表面層に柄を作製する表面加工工程
コンクリート路面敷設方法。
【請求項2】
前記アンカー部材は、水平に配置された平板の下方にスペーサーを有することを特徴とする請求項1に記載のコンクリート路面敷設方法。
【請求項3】
下地層敷設工程の前に、下地層の厚さと表面層の厚さが示してある目印付板材を、コンクリート路面の外枠部に設ける目印付板材設置工程を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート路面敷設方法。
【請求項4】
前記表面層敷設工程の前に、下地層の厚さと表面層の厚さが示してあるピン部材を設置するピン部材設置工程を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンクリート路面敷設方法。
【請求項5】
既にコンクリートが敷設してあるコンクリート路面に対して、着色した表面層を有するコンクリート路面を敷設する方法において、
(1)コンクリート路面に対し、水平に配置された平板と前記平板から垂直下方方向の延びる鍵状アンカーとを有するアンカー部材を埋め込むアンカー埋込工程
(2)セメントと色粉を混合することによって得られた着色コンクリートを前記コンクリート路面の上面に敷設し、色彩された表面層を敷設する表面層敷設工程
(3)色彩された表面層をタッピングするタッピング工程
(4)スタンプ又はパネルによって表面層に柄を作製する表面加工工程
を含むことを特徴とするコンクリート路面敷設方法。
【請求項6】
前記アンカー部材は、水平に配置された平板の下方にスペーサーを有することを特徴とする請求項5に記載のコンクリート路面敷設方法。
【請求項7】
コンクリート層と、
前記コンクリート層に埋設されたアンカー部材と、
前記アンカー部材を含むようにコンクリート層の上面に敷設された着色コンクリートからなる表面層と、
前記表面に形成された柄と、
を備えたことを特徴とするコンクリート路面。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着色された表面層を有するコンクリート路面を敷設する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者は、着色されたコンクリート路面を敷設するのに使用される色粉で着色された生コンクリートの作製方法を提案している(特許文献1)。かかる生コンクリートの作製方法は以下の工程からなる。(1)トラックミキサー内に、生コンクリートに水溶性の袋に収容された色粉を投入し、着色された生コンクリートを作製する生コンクリート作製工程、(2)着色された生コンクリートを打設する打設工程、(3)トラックミキサー内に水を投入し洗浄する洗浄工程、(4)洗浄した汚水を現場に載置された汚水処理用の容器に投入する汚水排出工程、(5)容器に投入された汚水に色粉を沈殿分離する凝集剤を投入する凝集剤投入工程、(6)汚水が色粉と上澄み液に分離するまで静置する静置工程、(7)色粉と上澄み液とが分離したのを確認し、上澄み液を排水する排水工程。
【0003】
しかし、トラックミキサーで着色された生コンクリートを作製することを許可してくれない業者があったり、地域によっては着色処理した水を排水することが許可されない場合もあったりという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、かかる問題点を鑑みてなされたものであり、着色されたコンクリート路面を敷設する際に、着色された生コンクリートの量を減少させ、トラックミキサーを使用することなく、現場のドラムミキサーで作製可能な量で着色されたコンクリート路面を敷設する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、以下の手段を採用した。
【0007】
本発明にかかる着色された表面層を有するコンクリート路面を敷設する方法において、
(1)処理すべき路面の上面に、下地層を形成するために生コンクリートを敷設し、その表面を完成表面に対して1~3cm程度低くする下地層敷設工程
(2)前記下地層に対し、水平に配置された平板と前記平板から垂直下方方向の延びる鍵状アンカーとを有するアンカー部材を埋め込むアンカー埋込工程
(3)セメントと色粉を混合することによって得られた着色コンクリートを前記下地層の上面に敷設し、色彩された表面層を敷設する表面層敷設工程
(4)色彩された表面層をタッピングするタッピング工程
(5)スタンプ又はパネルによって表面層に柄を作製する表面加工工程
を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明にかかるコンクリート路面を敷設する方法は、表面が着色された路面を有するコンクリート路面を敷設する方法である。まず初めに、下地層となる着色されていない生コンクリートを完成表面よりも1~3cm程度低く敷設する下地層敷設工程を行う。次に、平板と垂直下方方向に延びる鍵状アンカーとからなるアンカー部材を使用して、下地層に対してアンカー部材を埋め込むアンカー埋込工程を行う。その後、着色コンクリートを下地層の上面に敷設し、着色された表面層を敷設する表面層敷設工程を行う。この方法により、必要とする着色コンクリートの量を減らすことができ、現場でトラックミキサーを使用せずに着色コンクリートを作製することができる。また、アンカー部材を使用することで、下地層と着色コンクリートを固定するため、剥離する可能性を低減することができます。
【0009】
また、本発明にかかるコンクリート路面を敷設する方法において、前記アンカー部材は、水平に配置された平板の下方にスペーサーを有することを特徴とするものであってもよい。このようにスペーサーを設けることで、平板と下地層との間に隙間が設けられ、この隙間にコンクリートが設けられることで、下地層と着色コンクリートを確実に固定することができる。
【0010】
さらに、本発明にかかるコンクリート路面を敷設する方法において、下地層敷設工程の前に、下地層の厚さと表面層の厚さが示されている目印付板材を、コンクリート路面の外枠部に設置する目印付板材設置工程を有することを特徴とするものであってもよい。このように構成することによって、目印付板材を設けることにより、下地層及び色彩された表面層をどれくらい敷設すればよいかを一目で確認することができる。
【0011】
さらに、本発明にかかるコンクリート路面を敷設する方法において、前記表面層敷設工程の前に、下地層の厚さと表面層の厚さが示してあるピン部材を設置するピン部材設置工程を有することを特徴とするものであってもよい。ピン部材は目印付板材と同様に、下地層及び着色された表面層をどれくらい敷設する必要があるかを一目で確認することができる。
【0012】
また、本発明は、コンクリートが敷設してあるコンクリート路面に対して、着色した表面層を有するコンクリート路面を敷設する方法を提供する。かかる方法は、
(1)コンクリート路面に対し、水平に配置された平板と前記平板から垂直下方方向の延びる鍵状アンカーとを有するアンカー部材を埋め込むアンカー埋込工程
(2)セメントと色粉を混合することによって得られた着色コンクリートを前記コンクリート路面の上面に敷設し、色彩された表面層を敷設する表面層敷設工程
(3)色彩された表面層をタッピングするタッピング工程
(4)スタンプ又はパネルによって表面層に柄を作製する表面加工工程
を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明にかかるコンクリート路面を敷設する方法は、すでにコンクリート路面が敷設されている路面に表面が着色された路面を有するコンクリート路面を敷設する方法である。着色コンクリートを積層する前に、アンカーを下地層に埋め込むことによって、下地層と着色コンクリートを固定することができ、下地層と着色コンクリートが剥離する可能性を低減することができる。
【0014】
また、本発明にかかるコンクリート路面を敷設する方法において、前記アンカー部材は、水平に配置された平板の下方にスペーサーを有することを特徴とするものであってもよい。このようにスペーサーを設けることによって、平板と下地層との間に隙間が設けられるので、下地層と着色コンクリートを確実に固定することができる。
【0015】
また、本発明は、コンクリート路面をも提供する。本発明にかかるコンクリート路面は、
コンクリート層と、
前記コンクリート層に埋設されたアンカー部材と、
前記アンカー部材を含むようにコンクリート層の上面に敷設された着色コンクリートからなる表面層と、
前記表面に形成された柄と、
を備えたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、第1実施形態にかかる路面の表面を処理するための路面表面処理方法の工程図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態にかかる路面の表面を処理するための路面表面処理方法の施工工程を示す説明図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態にかかる路面の表面を処理するための路面表面処理方法に使用される目印付板材50を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態にかかるアンカー部材70を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、第2実施形態にかかる路面の表面を処理するための路面表面処理方法の工程図である。
【
図6】
図6は、第2実施形態にかかるアンカー部材80を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を用いて、実施形態にかかる路面の表面を処理するための路面表面処理方法について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号が付されている。
【0018】
(第1実施形態)
本発明にかかる着色した表面層を有するコンクリート路面を敷設する方法は、主として、
図1及び
図2に示すように、下地層敷設工程の前に、基礎面10の上方に下地層20の厚さと表面層30の厚さが示してある目印付板材50を、コンクリート路面の外枠部に設ける目印付板材設置工程(S1)、処理すべき路面の上面に生コンクリートを完成表面に対して1~3cm程度低く敷設し下地層20を形成する下地層敷設工程(S2)、表面層敷設工程の前に、下地層20の厚さと表面層30の厚さが示してあるピン部材60を設置するピン部材設置工程(S3)、下地層20に対し、水平に配置された平板71と平板71から垂直下方方向の延びる鈎状アンカー72とを有するアンカー部材70を埋め込むアンカー埋込工程(S4)、セメントと色粉を混合することによって得られた着色コンクリートを下地層20の上面に敷設し、色彩された表面層30を敷設する表面層敷設工程(S5)、色彩された表面層30をタッピングするタッピング工程(S6)及びスタンプ又はパネルによって表面層30に柄を作製する表面加工工程(S7)を含む。以下、各工程について説明する。
【0019】
目印付板材設置工程(S1)は、
図2Aに示すように、下地層敷設工程の前に、コンクリート路面を敷設する範囲の外周に沿って、目印付板材50を一部又は全周に設置する。目印付板材50は、
図3に示すように、着色されていない生コンクリートを敷設する厚さと、着色された生コンクリートを敷設する厚さがあらかじめ目印として線51が記載されているか、又は色分け52が設けられている。目印付板材50を設置することにより、生コンクリートと着色された生コンクリートをどの高さまで敷設すればよいかが一目瞭然となる。なお、この目印付板材設置工程は不要であれば、省略しても構わない。
【0020】
下地層敷設工程(S2)は、
図2Bに示すように、コンクリート路面を作製する基礎面10に、下地層20となるコンクリートを敷設する工程である。敷設する予定の路面の表面となるべき面の高さに対して1~3cm程度低くなるように生コンクリートを打設する。目印付板材50を設置している場合は、目印に沿って打設すればよい。好ましくは、6cm~9cm程度がよい。この生コンクリートは、通常のトラックミキサーで作製された生コンクリートを使用することができる。
【0021】
ピン部材設置工程(S3)は、
図2Cに示すように、下地層20の厚さと表面層30の厚さが示してあるピン部材60を設置する工程である。ピン部材60は、下地層20と表面層30の厚さが予め色分けされている。このピン部材60を設置することによって、着色されたコンクリートをどの高さまで敷設するかの目印を、外周に加えて路面上の全ての箇所に設けることができる。このピン部材設置工程は不要であれば省略することができる。
【0022】
アンカー埋込工程(S4)は、
図2Cに示すように、下地層20にアンカー部材70を埋め込む工程である。アンカー部材70は、
図4に示すように、円形、矩形等の平板71と、端が鈎状に折曲げられて形成された棒状部材の鈎状アンカー72と、からなる。この鈎状アンカー72が平板71に対して垂直に取り付けられている。このようにして形成されたアンカー部材70を、生コンクリートを打設した下地層20に平板71が中空に浮くように設置する。好ましくは、この平板71の下方に下地層20に対して平板71を中空に保持するために一定の厚さを有するスペーサー73を設けるとよい。このスペーサー73を設けることによって、スペーサー73が下地層20の表面に支持されて平板71を中空に配置しやすくすることができる。また、本実施形態のアンカー部材70は、鈎状に形成されていることから、上下にはずれにくくなる。
【0023】
表面層敷設工程(S5)は、
図2Dに示すように、下地層20の上面に着色された生コンクリートを打設し、着色されたコンクリートの層である表面層30を打設する工程である。下地層20の上に打設することによって着色された生コンクリートの量を大幅にて低減することができる。そのため、着色された生コンクリートは、ドラムミキサーを使用して作製することができる。具体的には、色粉と生コンクリートをドラムミキサーに投入し、必要に応じて骨材を投入して混合して作製する。着色コンクリート層である表面層30は、1~3cm程度となるように打設する。目印付板材50又はピン部材60が埋設されている場合には、それらの目印に沿って打設すればよい。打設時には、まずアンカー部材70の周囲に着色された生コンクリートを打設し、アンカー部材70の平板71の下面に挿入されていることを確認して打設し、その後、全面に打設する。その後、目印付板材50及びピン部材60は除去する。
【0024】
タッピング工程(S6)は、色彩された表面層30をタッピングし、下地層20と表面層30をなじませて、下地層20と表面層30との剥離防止をする工程である。
【0025】
表面加工工程(S7)は、
図2Eに示すように、アルミスクリード等に表面を均した後、柄形状に型取りされたスタンプ又はパネルを打ち込むことによって表面層30に柄を作製する工程である。柄や模様の形態は特に限定するものではない。そして、表面層30にトップコートシーラーで保護し、路面が完成する。
【0026】
以上のように作製されたコンクリート路面は、下地層20に通常の生コンクリートを使用し、着色したコンクリートは表層に1cm~3m打設するだけであるので、着色したコンクリートの使用量を大きく低減することができる。そのため、現場でドラムミキサーを使用して作製することができ、ミキサー車を必要とせず、また、排水も不要なため、あらゆる地域、場所に対応できる。
【0027】
また、下地層20と表面層30とで2層を有するが、アンカー部材70が両層にまたがって配置されているため、下地層20と表面層30とが剥離する可能性を低減することができる。また、下地層20と表面層30とを打設する際に、それぞれの厚さの目印となる目印付板材50及びピン部材60があるので、打設量を簡単に把握することができる。
【0028】
(第2実施形態)
第2実施形態にかかる着色した表面層30を有するコンクリート路面を敷設する方法は、すでにコンクリート路面が敷設されている路面に着色されたコンクリート路面を敷設する方法である。第2実施形態にかかるコンクリート路面を敷設する方法は、主として
図5に示すように、コンクリート路面に水平に配置された平板81と平板81から垂直下方方向の延びる螺合部材82とを有するアンカー部材80(
図6参照)を埋め込むアンカー埋込工程(T1)、セメントと色粉を混合することによって得られた着色コンクリートをコンクリート路面の上面に敷設し、色彩された表面層30を敷設する表面層敷設工程(T2)、色彩された表面層30をタッピングするタッピング工程(T3)、スタンプ又はパネルによって表面層30に柄を作製する表面加工工程(T4)を含む。
【0029】
アンカー埋込工程(T1)は、すでに敷設されているコンクリート路面にアンカー部材80を埋め込む工程である。アンカー部材80は、
図6に示すように、円形、矩形等の平板81と、ビス、ネジ等の螺合部材82とからなり、平板81に螺合部材82が垂直に取り付けられている。このようにして形成されたアンカー部材80を、コンクリート路面に平板81が中空に浮くように設置する。好ましくは、この平板81の下方に下地層部材に対して平板81を中空に保持するために一定の厚さを有するスペーサー83を設けるとよい。このスペーサー83を設けることによって、スペーサー83が下地層20の表面に支持されて平板81を中空に配置しやすくすることができる。
【0030】
表面層敷設工程(T2)は、下地層20の代わりにすでに敷設されているコンクリート路面に敷設する点以外は、第1実施形態の表面層敷設工程(S5)と同様である。コンクリート路面の表面に1~3cm程度の厚さで、アンカー部材80の平板81の下面に挿入されていることを確認して打設する。
【0031】
タッピング工程(T3)と、表面加工工程(T4)は、第1実施形態のタッピング工程(S6)と、表面加工工程(S7)と同様であるので説明を省略する。
【0032】
以上のように作製されたコンクリート路面は、下地層に通常の生コンクリートを使用し、着色したコンクリートは表層に1cm~3m打設するだけであるので、着色したコンクリートの使用量を大きく低減することができる。
【0033】
なお、本発明は上述した各実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0034】
上述した実施の形態で示すように、路面を処理する方法として産業上利用することができる。
【符号の説明】
【0035】
10…基礎面、20…下地層、30…表面層、50…目印付板材、51…線、52…色分け、60…ピン部材、70…アンカー部材、71…平板、72…鈎状アンカー、73…スペーサー、80…アンカー部材、81…平板、82…螺合部材、83…スペーサー