(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024151960
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】サプリメント配合支援システム、およびサプリメント配合支援方法
(51)【国際特許分類】
G16H 20/13 20180101AFI20241018BHJP
【FI】
G16H20/13
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023065813
(22)【出願日】2023-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】515058226
【氏名又は名称】ドリコス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100195408
【弁理士】
【氏名又は名称】武藤 陽子
(72)【発明者】
【氏名】竹 康宏
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】ユーザの健康に関する目的や目標の達成のために、より包括的なアプローチを伴ったサプリメントの配合支援を行うことを目的とする。
【解決手段】
サプリメント配合支援システム1は、ユーザが所望とするサプリメント配合を取得する入力情報取得部262と、サプリメント配合から想起されるユーザの特徴要素を特定する特定部266と、ユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を記憶する商品連関テーブル565と、特定されたユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を商品連関テーブル565から探索する連関度評価管理部149と、サプリメント配合およびユーザの特徴要素からサプリメント配合基準情報を決定するサプリメント配合基準情報
決定部268と、決定されたサプリメント配合基準情報に基づいたサプリメントを供給する供給部440と、商品に関する情報を表示する表示部252とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所望とするサプリメント配合を取得する第1取得部と、
前記サプリメント配合から想起される前記ユーザの特徴要素を特定する特定部と、
ユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を記憶する記憶部と、
特定された前記ユーザの前記特徴要素との連関を有する商品に関する情報を前記記憶部から探索する探索部と、
前記サプリメント配合および前記ユーザの特徴要素からサプリメント配合基準情報を決定する演算部と、
前記演算部によって決定されたサプリメント配合基準情報に基づいたサプリメントを供給する供給部と、
前記商品に関する情報を表示する表示部と
を備えるサプリメント配合支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載されたサプリメント配合支援システムにおいて、
ユーザの身体情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報が調整される調整部をさらに備え、
前記供給部は、前記調整部によって調整された前記サプリメント配合基準情報に基づいてサプリメントを供給する
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項3】
請求項2に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記調整部は、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の耐容上限量情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報をさらに調整する
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項4】
請求項1に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記ユーザの前記特徴要素は、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の摂取目的を含み、
前記サプリメント配合基準情報は、前記摂取目的に基づいてさらに調整される
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項5】
請求項4に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報から前記ユーザの前記サプリメント配合の前記摂取目的を類推する類推部をさらに備え、
前記探索部は、類推された前記摂取目的を用いて、前記記憶部から前記商品に関する情報を探索する
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項6】
請求項1に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記表示部に表示される商品に関する情報に対して、ユーザによる評価を受け付ける評価受付部をさらに備え、
前記探索部は、受け付けられた前記評価に基づいて、探索の設定を調整する
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項7】
請求項1に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記表示部に表示される前記商品に関する情報に対する前記ユーザの購買に関する情報を取得する第2取得部をさらに備え、
取得された前記購買に関する情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記ユーザの前記特徴要素と連関する商品に関する情報が更新される
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項8】
請求項1に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
ネットワークを介して互いに接続されたサプリメント供給装置と、ユーザ装置と、管理サーバ装置とを備え、
前記サプリメント供給装置が、
前記供給部を備え、
前記ユーザ装置が、
前記第1取得部と、前記演算部と、を備え、
前記管理サーバ装置が、
前記記憶部と、前記探索部と、を備え、
前記サプリメント供給装置又は前記ユーザ装置が、前記表示部を備える
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項9】
請求項8に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記サプリメント供給装置が、
サプリメント配合の種類と残量のいずれかを少なくとも情報として格納したICチップを具備したサプリメントを収容する複数のカートリッジを格納するスロット部を更に備え、
前記サプリメント配合基準情報は、前記ICチップに格納された情報に基づいて、更に調整される
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項10】
ユーザが所望とするサプリメント配合を取得する第1取得ステップと、
前記サプリメント配合から想起される前記ユーザの特徴要素を特定する特定ステップと、
ユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を記憶部に記憶する記憶ステップと、
特定された前記ユーザの前記特徴要素との連関を有する商品に関する情報を前記記憶部から探索する探索ステップと、
前記サプリメント配合および前記ユーザの特徴要素からサプリメント配合基準情報を決定する演算ステップと、
前記演算ステップで決定されたサプリメント配合基準情報に基づいたサプリメントを供給する供給ステップと、
前記商品に関する情報を表示する表示ステップと
を備えるサプリメント配合支援方法。
【請求項11】
請求項10に記載されたサプリメント配合支援方法において、
ユーザの身体情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報が調整される調整ステップをさらに備え、
前記供給ステップは、前記調整ステップで調整された前記サプリメント配合基準情報に基づいてサプリメントを供給する
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項12】
請求項11に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記調整ステップは、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の耐容上限量情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報をさらに調整する
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項13】
請求項10に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記ユーザの前記特徴要素は、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の摂取目的を含み、
前記サプリメント配合基準情報は、前記摂取目的に基づいてさらに調整される
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項14】
請求項13に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報から前記ユーザの前記サプリメント配合の前記摂取目的を類推する類推ステップをさらに備え、
前記探索ステップは、類推された前記摂取目的を用いて、前記記憶部から前記商品に関する情報を探索する
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項15】
請求項10に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記表示ステップで表示される商品に関する情報に対して、ユーザによる評価を受け付ける評価受付ステップをさらに備え、
前記探索ステップは、受け付けられた前記評価に基づいて、探索の設定を調整する
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項16】
請求項10に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記表示ステップで表示される前記商品に関する情報に対する前記ユーザの購買に関する情報を取得する第2取得ステップをさらに備え、
取得された前記購買に関する情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記ユーザの前記特徴要素と連関する商品に関する情報が更新される
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サプリメント配合支援システム、およびサプリメント配合支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康志向の高まりと共に、健康維持のための手段としてサプリメント市場は拡大している。しかし、摂取すべき最適なサプリメント配合は専門的な知識を必要とする。この課題を背景に、従来から、ユーザに最適なサプリメント配合を提案、さらには提供まで行う技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1は、ユーザに関する情報や、センサやデバイスによって取得される生体情報、および外的環境情報などの情報と、サプリメントの理想摂取量などのユーザにおけるサプリメントの摂取目的、ユーザの目標など理想とされる状態とを比較してサプリメントの配合を決定するサプリメント配合支援システムを開示している。
【0004】
特許文献1に開示されているサプリメント配合支援システムでは、ユーザの健康に関する様々な目的や目標、例えば、栄養素の補給や強化、病気の予防、疲労回復、美容やダイエットなどに合わせて最適なサプリメントを配合するための支援を行うことができる。しかし、ユーザが健康維持に関する目的や目標を達成するためには、最適なサプリメントの摂取とともに、適した運動、食事、および睡眠など、ユーザの生活における様々な行動変容など包括的なアプローチを行うことがより効果的であると考えられる。
【0005】
例えば、ユーザがダイエットを行うことを目的とする場合、ダイエットに適した配合のサプリメントを摂取することに加えて、より低カロリーな食事を摂取、定期的な運動、およびダイエットに関する消費商材やサービスなどを利用したモチベーションの維持や行動変容を促すことで、より効果的に目的を達成することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の技術によれば、ユーザの健康に関する目的や目標の達成のために、より包括的なアプローチを伴ったサプリメントの配合支援を行うことは困難であった。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ユーザの健康に関する目的や目標の達成のために、より包括的なアプローチを伴ったサプリメントの配合支援を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明に係るサプリメント配合支援システムは、ユーザが所望とするサプリメント配合を取得する第1取得部と、前記サプリメント配合から想起される前記ユーザの特徴要素を特定する特定部と、ユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を記憶する記憶部と、特定された前記ユーザの前記特徴要素との連関を有する商品に関する情報を前記記憶部から探索する探索部と、前記サプリメント配合および前記ユーザの特徴要素からサプリメント配合基準情報を決定する演算部と、前記演算部によって決定されたサプリメント配合基準情報に基づいたサプリメントを供給する供給部と、前記商品に関する情報を表示する表示部とを備える。
【0010】
また、本発明に係るサプリメント配合支援システムにおいて、ユーザの身体情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報が調整される調整部をさらに備え、前記供給部は、前記調整部によって調整された前記サプリメント配合基準情報に基づいてサプリメントを供給してもよい。
【0011】
また、本発明に係るサプリメント配合支援システムにおいて、前記調整部は、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の耐容上限量情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報をさらに調整してもよい。
【0012】
また、本発明に係るサプリメント配合支援システムにおいて、前記ユーザの前記特徴要素は、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の摂取目的を含み、前記サプリメント配合基準情報は、前記摂取目的に基づいてさらに調整されてもよい。
【0013】
また、本発明に係るサプリメント配合支援システムにおいて、前記ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報から前記ユーザの前記サプリメント配合の前記摂取目的を類推する類推部をさらに備え、前記探索部は、類推された前記摂取目的を用いて、前記記憶部から前記商品に関する情報を探索してもよい。
【0014】
また、本発明に係るサプリメント配合支援システムにおいて、前記表示部に表示される商品に関する情報に対して、ユーザによる評価を受け付ける評価受付部をさらに備え、前記探索部は、受け付けられた前記評価に基づいて、探索の設定を調整してもよい。
【0015】
また、本発明に係るサプリメント配合支援システムにおいて、前記表示部に表示される前記商品に関する情報に対する前記ユーザの購買に関する情報を取得する第2取得部をさらに備え、取得された前記購買に関する情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記ユーザの前記特徴要素と連関する商品に関する情報が更新されてもよい。
【0016】
また、本発明に係るサプリメント配合支援システムにおいて、ネットワークを介して互いに接続されたサプリメント供給装置と、ユーザ装置と、管理サーバ装置とを備え、前記サプリメント供給装置が、前記供給部を備え、前記ユーザ装置が、前記第1取得部と、前記演算部と、を備え、前記管理サーバ装置が、前記記憶部と、前記探索部と、を備え、前記サプリメント供給装置又は前記ユーザ装置が、前記表示部を備えていてもよい。
【0017】
また、本発明に係るサプリメント配合支援システムにおいて、前記サプリメント供給装置が、サプリメント配合の種類と残量のいずれかを少なくとも情報として格納したICチップを具備したサプリメントを収容する複数のカートリッジを格納するスロット部を更に備え、前記サプリメント配合基準情報は、前記ICチップに格納された情報に基づいて、更に調整されてもよい。
【0018】
上述した課題を解決するために、本発明に係るサプリメント配合支援方法は、ユーザが所望とするサプリメント配合を取得する第1取得ステップと、前記サプリメント配合から想起される前記ユーザの特徴要素を特定する特定ステップと、ユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を記憶部に記憶する記憶ステップと、特定された前記ユーザの前記特徴要素との連関を有する商品に関する情報を前記記憶部から探索する探索ステップと、前記サプリメント配合および前記ユーザの特徴要素からサプリメント配合基準情報を決定する演算ステップと、前記演算ステップで決定されたサプリメント配合基準情報に基づいたサプリメントを供給する供給ステップと、前記商品に関する情報を表示する表示ステップとを備える。
【0019】
また、本発明に係るサプリメント配合支援方法において、ユーザの身体情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報が調整される調整ステップをさらに備え、前記供給ステップは、前記調整ステップで調整された前記サプリメント配合基準情報に基づいてサプリメントを供給してもよい。
【0020】
また、本発明に係るサプリメント配合支援方法において、前記調整ステップは、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の耐容上限量情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報をさらに調整してもよい。
【0021】
また、本発明に係るサプリメント配合支援方法において、記ユーザの前記特徴要素は、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の摂取目的を含み、前記サプリメント配合基準情報は、前記摂取目的に基づいてさらに調整されてもよい。
【0022】
また、本発明に係るサプリメント配合支援方法において、前記ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報から前記ユーザの前記サプリメント配合の前記摂取目的を類推する類推ステップをさらに備え、前記探索ステップは、類推された前記摂取目的を用いて、前記記憶部から前記商品に関する情報を探索してもよい。
【0023】
また、本発明に係るサプリメント配合支援方法において、前記表示ステップで表示される商品に関する情報に対して、ユーザによる評価を受け付ける評価受付ステップをさらに備え、前記探索ステップは、受け付けられた前記評価に基づいて、探索の設定を調整してもよい。
【0024】
また、本発明に係るサプリメント配合支援方法において、前記表示ステップで表示される前記商品に関する情報に対する前記ユーザの購買に関する情報を取得する第2取得ステップをさらに備え、取得された前記購買に関する情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記ユーザの前記特徴要素と連関する商品に関する情報が更新されてもよい。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、ユーザが所望とする栄養素配合から想起されるユーザの特徴要素を特定し、ユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を表示し、栄養素配合およびユーザの特徴要素から供給するサプリメントを決定するので、ユーザの健康に関する目的や目標の達成のために、より包括的なアプローチを伴ったサプリメントの配合支援を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態に係るサプリメント配合支援システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備える管理サーバ装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるユーザ装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるサプリメント供給装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるサプリメント供給装置の構成を示す外観斜視図である。
【
図6】
図6は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるサプリメント供給装置の正面図である。
【
図7】
図7は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるユーザ情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるユーザ履歴テーブルの構成の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備える吐出履歴テーブルの構成の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるサプリメント供給装置管理テーブルの構成の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるカートリッジ管理テーブルの構成の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるサプリメント管理テーブルの一例を示す図である。
【
図13】
図13は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるボタン情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるタグ情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【
図15】
図15は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるボタン連関情報テーブルの一例を示す図である。
【
図16】
図16は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備える管理サーバ装置の管理画面の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるユーザ別連関管理情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【
図18】
図18は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備える商品情報テーブルの一例を示す図である。
【
図19】
図19は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備える商品連関情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【
図20】
図20は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備える管理サーバ装置の管理画面の一例を示す図である。
【
図21】
図21は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
【
図22】
図22は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備える表示画面の一例を示す図である。
【
図23】
図23は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備える表示画面の一例を示す図である。
【
図24】
図24は、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システムが備えるユーザ装置の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の好適な実施の形態について、
図1から
図24を参照して詳細に説明する。
[サプリメント配合支援システムの構成]
まず、本発明の実施の形態に係るサプリメント配合支援システム1の概要について説明する。サプリメント配合支援システム1は、ユーザが所望とするサプリメント配合に基づいてユーザの特徴要素を特定し、ユーザの特徴要素と連関する商品に関する情報をユーザ装置200に表示させ、かつ、サプリメント配合およびユーザの特徴要素に基づいてサプリメント供給装置400から所定のサプリメントを供給する。
【0028】
図1に示すように、サプリメント配合支援システム1は、例えば、管理サーバ装置100と、ユーザ装置200と、ユーザに装着されるウェアラブル装置300と、サプリメント供給装置400とを備える。例えば、インターネットなどのネットワーク2を介して管理サーバ装置100、ユーザ装置200、およびサプリメント供給装置400は互いに接続されている。ネットワーク2は、図示されない無線基地局によって構築される無線ネットワークを含んでもよい。
【0029】
ユーザ装置200と、ウェアラブル装置300とは、Bluetooth Low Energy(BLE、登録商標、以下同様)等による近距離無線通信ネットワークを介して互いに接続される。また、ユーザ装置200とサプリメント供給装置400とは、ネットワーク2を介して接続されているが、BLE、RFID、NFC等の近距離無線通信ネットワークを介しても互いに接続される。
【0030】
なお、管理サーバ装置100とサプリメント供給装置400とはネットワーク2により接続されていない構成とし、管理サーバ装置100がユーザ装置200を介して、近距離無線通信によりサプリメント供給装置400と通信を行う構成としてもよい。
【0031】
また、サプリメント供給装置400を、オフラインのスタンドアロン端末として作動させる構成としてもよい。
【0032】
[管理サーバ装置の構成]
管理サーバ装置100は、プロセッサ10と、メモリ11と、ストレージ12と、通信インターフェース13と、入出力インターフェース14とを備え、バスを介して互いに電気的に接続されている。
【0033】
管理サーバ装置100は、システム管理者等がサプリメント配合支援サービスを維持管理する際に利用する情報処理装置である。例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータを用いることができる。管理サーバ装置100は、サプリメント配合支援サービスに関するサービス基本情報、マスタ情報および管理情報を維持し、ユーザ装置200に対し、サプリメント配合を支援する商品に関する情報など各種情報を提供する。
【0034】
プロセッサ10は例えばCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ12に格納されメモリ11に展開されたプログラム等を実行することで、必要な処理が実現される。
【0035】
メモリ11は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性記憶装置である。
【0036】
ストレージ12は例えばHDD(Hard Disc Drive)などの不揮発性記憶装置である。ストレージ12には、ユーザの認証プログラムやサプリメント配合支援プログラム等が格納される他、後述するテーブル群500乃至565のようなデータベースが構築されてもよい。
【0037】
通信インターフェース13は、管理サーバ装置100と各種外部電子機器との間をネットワーク接続するためのインターフェース回路である。
【0038】
入出力インターフェース14は、マウスやキーボード等の情報入力機器や液晶ディスプレイ等である。
【0039】
[ユーザ装置の構成]
ユーザ装置200は、プロセッサ20、メモリ21、ストレージ22、通信インターフェース23、入出力インターフェース24、タッチパネル25、およびセンサ部26を備える。
【0040】
ユーザ装置200は、ユーザによって入力されたユーザが所望とするサプリメント配合を取得し、サプリメント配合から想起されるユーザの特徴要素を特定し、特定された特徴要素と連関する商品に関する情報を表示する。また、ユーザ装置200は、サプリメント配合に基づいて、ユーザが摂取すべきサプリメント情報を計算により決定して、ユーザに提示する。また、ユーザ装置200は、取得したサプリメント配合を、ネットワーク2を介して、管理サーバ装置100へ送出する情報処理装置である。また、ユーザ装置200は、サプリメント供給装置400にサプリメント供給指示を通知するように構成される。ユーザ装置200は、例えば、スマートフォンやフィーチャーフォン、PDA、タブレット型コンピュータ等のユーザによって持ち運び可能な移動体装置を用いることができる。
【0041】
プロセッサ20、メモリ21、ストレージ22、および入出力インターフェース24は、上述した管理サーバ装置100が備えるものと同様の構成とすることができる。
【0042】
通信インターフェース23は、ユーザ装置200と各種外部電子機器との間をネットワーク接続するためのインターフェース回路である。通信インターフェース23は、ネットワーク2を介して管理サーバ装置100、およびサプリメント供給装置400との接続を行うことに加え、近距離無線通信によりウェアラブル装置300、およびサプリメント供給装置400と接続する。
【0043】
タッチパネル25は、タッチパッドなどで構成される入力部251と液晶ディスプレイなどで構成される表示部252を組み合わせた電子部品である。入力部251はユーザのタッチ操作等の物理的接触操作が入力された画面位置の情報を検知して外部へ信号出力する機能を備える。タッチパネル25は、静電容量方式や抵抗膜方式等、いずれの方式を採用したものであってもよい。
【0044】
センサ部26は、内蔵型センサとして、加速度センサ、振動センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、近接センサ、照度センサ、圧力センサ、GPS等を含み、一例としては、ユーザの歩数や移動距離を測定する活動量計として機能することができる。
【0045】
[ウェアラブル装置の構成]
ウェアラブル装置300は、ユーザの身体に装着され、各種生体情報を取得して、ユーザに提供するサプリメントの配合を決定する際に、入力データとしてユーザ装置200に提供する情報処理装置である。また、ウェアラブル装置300は、管理サーバ装置100において、ユーザが所望とするサプリメント配合に連関する商品等を探索する際に追加的に用いる生体情報をユーザ装置200に送出する。
【0046】
ウェアラブル装置300は、例えば、リストバンド型の端末、衣服型の端末、メガネ型の端末等、ユーザの手首、腕、身体の一部に装着される端末装置で構成され、ユーザ装置200と同様のハードウェア構成を備える(図示しない)。ウェアラブル装置300は、更にセンサ部36を備え、センサ部36は、ユーザ装置200のセンサ部26と同様の構成のみならず、ECG(electrocardiogram)センサや筋電センサのような生体情報を取得可能な生体センサや、それ以外にも気象センサ等も含むことができる。
【0047】
[サプリメント供給装置の構成]
サプリメント供給装置400は、プロセッサ40、メモリ41、ストレージ42、通信インターフェース43、入出力インターフェース44、タッチパネル45、センサ部46、配合部47、および吐出部48を備える。
【0048】
サプリメント供給装置400は、ユーザ装置200からサプリメント供給指示を受け、指示されたサプリメント種別や量に基づいてサプリメントの配合を行い、それを吐き出すことでユーザに供給する装置である。サプリメント供給装置400は
図5に示すような筐体を有する外観を備える(後述)。
【0049】
プロセッサ40、メモリ41、ストレージ42、通信インターフェース43、入出力インターフェース44、タッチパネル45についてはユーザ装置200または管理サーバ装置100におけるものと同様の構成とすることができる。
【0050】
センサ部46は、ウェアラブル装置300と同様に、ECGセンサや筋電センサのような生体センサおよび気象センサ等を含むことができる。なお、本明細書において、生体センサとは、特に注記するものを除き、センサ部26,36,46で実装される各センサを総称するものであり、当該生体センサから取得される各種情報のことを生体情報と総称する。
【0051】
配合部47は、サプリメント供給指示に応じて駆動する駆動部を備える。駆動部の駆動により、
図6に示すような搭載済みカートリッジを回転させて、該カートリッジに収容されたサプリメントを指示量だけ抽出し、それらが配合される。
【0052】
吐出部48は、配合されたサプリメントを外部に吐き出して出力するように構成される。
【0053】
[管理サーバ装置の機能ブロック]
図2は、上述したハードウェア構成を有する管理サーバ装置100の機能ブロック図である。管理サーバ装置100は、インターフェース部120、管理部140、およびサプリメント配合支援部160を備える。
【0054】
インターフェース部120は、入出力部122、および送受信部123を備える。
管理部140は、ユーザの基本情報を管理するユーザ情報管理部141、ユーザによる利用履歴を管理するユーザ履歴管理部142、サプリメント供給装置400の配置場所やステータス等を管理するサプリメント供給装置管理部143、カートリッジの製造番号やサプリメント情報を管理するカートリッジ管理部144、サプリメント配合支援を実施するのに必要な各種情報を管理するサプリメント配合支援管理部145、サプリメントの耐容上限量を管理する耐容上限量管理部146、連関性を表現するタグの情報を管理するタグ情報管理部147、連関性を持つ商品および/またはサービス情報を管理する商品情報管理部148、および連関度の評価を管理する連関度評価管理部149を含む。管理部140は、各管理部での処理に必要となる基本情報の管理を行う。サプリメント配合支援部160(破線部)については
図3を参照して後述する。
【0055】
[ユーザ装置の機能ブロック]
図3は、上述したハードウェア構成を有するユーザ装置200の機能ブロック図を示す。ユーザ装置200は、インターフェース部220、認証部240、およびサプリメント配合支援部260を備える。
【0056】
インターフェース部220は、入出力部222および送受信部224に加え、ユーザ利用履歴を登録する利用履歴登録部225を含む。
【0057】
認証部240は、管理サーバ装置100との間でユーザID/パスワードによるログイン認証を実施するユーザ認証部242、サプリメント供給装置400との間で例えば、BLE等の近距離無線通信によるペアリングを実施するサプリメント供給装置認証部244、およびウェアラブル装置300との間でBLEによるペアリングを実施するウェアラブル装置認証部246を含む。なお、各認証部242,244,246における認証方式は上記に限定されず、任意のものでよいことが理解される。
【0058】
サプリメント配合支援部260は、インターフェース部220を通じて装置の内外から各種データを取得する取得部261、および格納された各種テーブルを参照して情報処理を行う参照部265を含む。
【0059】
取得部261は、ユーザにおけるサプリメントの摂取目的、ユーザが所望とするサプリメント配合などに関する入力情報、およびユーザのスケジュール情報を取得する入力情報取得部(第1取得部)262、各生体センサから生体情報を取得する生体情報取得部263、および、サプリメント供給装置400に具備された各カートリッジに関するサプリメント供給可能情報をサプリメント供給装置400から受けるサプリメント供給可能情報取得部264を含む。
【0060】
サプリメント配合とは、栄養素およびその量を表す情報である。また、サプリメントの摂取目的とは、ユーザがサプリメントの摂取により改善あるいは向上することを望む健康維持に関する目的をいう。さらに、スケジュール情報とは、ユーザの行動情報、例えば、ユーザの生活における予定された身体活動量に関する情報を含み、具体例としては、平日はデスクワーク、週末は運動を行う等の行動情報を含む。
【0061】
入力情報取得部262は、ユーザが所望とするサプリメント配合に加えて、ユーザがサプリメントを摂取する目的についてのユーザの入力操作を受け付ける。その他にも、入力情報取得部262は、ユーザの入力操作により受け付けられたユーザの身体情報や生活習慣情報を取得することができる。さらには、ユーザがサプリメントとは別途に購入した商品やサービスに関する情報を取得することもできる。これらの情報は、生体情報取得部263が取得した生体情報とともに後述のユーザに供給するサプリメント配合に連関を有する商品等を取得する際に利用される。
【0062】
参照部265は、ユーザが所望とするサプリメント配合から想起されるユーザの特徴要素を特定する特定部266、ユーザの身体情報、生活習慣情報、生体センサで取得された生体情報、および外的環境情報からユーザにおけるサプリメントの摂取目的を類推する類推部267、サプリメント配合基準情報を決定するサプリメント配合基準情報決定部268、サプリメント配合基準情報が利用可能かを判定する判定部269、および、サプリメント配合基準情報を調整し、配合すべきサプリメントを決定するサプリメント決定部270を含む。サプリメント配合基準情報決定部268、判定部269、および、サプリメント決定部270は演算部を構成する。
【0063】
[サプリメント供給装置の機能ブロック]
図4は、上述したハードウェア構成を有するサプリメント供給装置400の機能ブロック図を示す。サプリメント供給装置400は、インターフェース部420、サプリメントを供給するための動作を行う供給部440、およびサプリメント配合支援部460を含む。
【0064】
インターフェース部420は、入出力部422および送受信部424に加え、ユーザ装置200からの供給指示に応じて供給部440に供給命令を発する命令部426、ネットワーク2を通じて管理サーバ装置100やユーザ装置200に利用履歴を送信する利用履歴送信部428、サプリメント供給装置400をオフラインで利用する際に必要となるユーザ特定部430、およびユーザ情報を認証するユーザ認証部431を含む。
【0065】
供給部440は、サプリメントを収容したカートリッジを搭載するスロット部441、および、カートリッジからサプリメントを抽出および配合して、外部に供給するサプリメント出力部445を含む。
【0066】
スロット部441は、搭載されたカートリッジに関し、カートリッジ関連情報を読み取るカートリッジ情報読取部(リーダ部)443、およびカートリッジ内に収容されるサプリメントの残量を特定するサプリメント残量特定部444を含む。
【0067】
サプリメント出力部445は、命令部426からの命令に応じて、所定量のサプリメントを抽出するためにモータを駆動してカートリッジを回転させる駆動部447、および抽出したサプリメントを実際に配合して外部に吐き出すよう作動する吐出処理部448を備える。サプリメント配合支援部460(破線部)は、
図3のサプリメント配合支援部260と同様である。
【0068】
なお、本実施の形態におけるサプリメント配合支援システム1において、サプリメントを配合し供給する処理に係るロジックを実行するコンピュータは、上述の管理サーバ装置100、ユーザ装置200、およびサプリメント供給装置400を含む情報処理装置等から任意に選択され得る点に留意すべきである。同様に、ユーザが所望とするサプリメント配合に基づいて、ユーザの特徴要素を特定し、特徴要素と連関する商品情報をユーザに対して提示するロジックを実行するコンピュータについても上述の管理サーバ装置100、ユーザ装置200、およびサプリメント供給装置400を含む情報処理装置等から任意に選択され得る。
【0069】
つまり、サプリメント配合支援部160、260、460を機能させるプログラム・モジュールのセットは、上記のいずれの要素にも格納でき、それぞれのプロセッサにより実行可能である。また、当該プログラム・モジュールのセットの全部を上記の何れかに集中配置させてもよいし、一部を分散配置させてもよい。
【0070】
一例としては、ユーザ装置200にプログラム・モジュールのセットの主要部分を配置して、管理サーバ装置100およびサプリメント供給装置400と対話しながら、供給すべきサプリメントを決定することができる。他の例としては、サプリメント供給装置400にプログラム・モジュールの全部を集中配置させてもよく、この場合、サプリメント供給装置400はスタンドアロンの装置としてオフラインで機能することになる。
【0071】
次に、
図5および
図6を参照して、サプリメント供給装置400の構造についてより詳細に説明する。
図5および
図6は、サプリメント供給装置400を実現する筐体の構造を示す。
図5は、サプリメント供給装置400の筐体の一例の外観を示す。この筐体例では、外観上、筐体の大部分を配合部47が占め、正面の面に表示部452、表示部452の下方にユーザ認証部431が設けられ、さらにユーザ認証部431の下方に吐出部48が配置されている。
【0072】
筐体の内部には、プロセッサ40、メモリ41、ストレージ42、通信インターフェース43等が内蔵されると共に、表面部にセンサ部46(いずれも非図示)が搭載される。センサ部46は、例えばセンサ電極として設けられ、ユーザと接触することで心拍数等の生体情報を取得することができる。
【0073】
ユーザ認証部431は、例えば、カメラなどが内蔵され、ユーザ装置200の表示部252に表示されたバーコードなどの二次元コードで示されるユーザIDを含むユーザ情報を読み取る。吐出部48には、下方に延びる排出シュートが設けられ、ユーザはその下にコップ等の容器をセットすることで、上部に設けられた吐出口から配合済みの錠剤のサプリメントの出力を受けることができる。
【0074】
図6は、
図5の配合部47の内部の概要構造である。多段構造の配合部47には、取り外し可能なカートリッジ50が搭載されるスロット部441、およびサプリメント供給指示に応じて駆動する駆動部(モータ)447を備える。各カートリッジ50のカートリッジ側面や底面などの任意の面にはICチップ51が設けられ、かつ、サプリメント排出用の排出孔が背後に設けられる(図示しない)。また、配合部47のカートリッジ50が搭載されるスロット部441に隣接して、よく知られた錠剤フィーダを設けることで、錠剤のサプリメントを吐出することができる。さらに、粉体のサプリメントを吐出する場合には、カートリッジ50が搭載されるスロット部441に隣接して、図示されない螺旋構造のオーガ部を回転させることで吐出することができる。
【0075】
ICチップ51に対し、スロット部のカートリッジ情報読取部443はリーダとして機能して、カートリッジ50から各種情報を読み出すことが可能である。具体的には、各カートリッジには1つ以上のID(例えば、カートリッジIDや収容サプリメントID)、収容サプリメント初期量、およびサプリメント排出量等が記憶部に格納され、カートリッジ情報読取部443によってこれら情報を読み取り可能である。また、スロット部のサプリメント残量特定部444はスロット個所に応じて、カートリッジ内の残量を特定可能である。
【0076】
一例として、これに限定されないが、カートリッジ50内の残量は、駆動部447のモータ回転数に関連付けることができ、累積モータ回転数をICチップ51の記憶部に格納しておく。そして、カートリッジ挿入後、当該累積モータ回転数、即ちモータが何回転したかを読み出し、サプリメント初期量に対応する最大回転可能数と比べることで残余回転可能数を特定することにより、その時のサプリメント残量が特定される。このようにICチップ51を利用して特定されたサプリメント残量を含む情報に基づいて、サプリメント配合基準情報決定部268によってサプリメント配合基準情報がさらに調整される。
【0077】
なお、上記のようなICチップ51によるサプリメントの残量検知を行わず、供給部440で予めカートリッジ50の容量を記憶し、入力部451を介してカートリッジ50の交換が行われたことをサプリメント供給装置400に入力する、あるいは、サプリメントの残量検出を行う必要がない場合は、必ずしも本記述のICチップ51やその読取り部を具備する必要はない。なお、
図5および
図6に示した上記筐体はあくまでも例示に過ぎず、これに限定されない。
【0078】
次に、
図7から
図12は、ユーザによって入力されたサプリメント配合に基づいて、サプリメントの供給情報を決定する処理で参照されるテーブル群の例を示す。テーブル群の例には、
図7のユーザ情報テーブル500、
図8のユーザ履歴テーブル510、
図9の吐出履歴テーブル520、
図10のサプリメント供給装置管理テーブル530、
図11のカートリッジ管理テーブル540、および
図12のサプリメント管理テーブル550が含まれる。
【0079】
また、
図13から
図15、および
図17から
図19は、ユーザが所望とするサプリメントの配合から想起されるユーザの特徴要素を特定し、ユーザの特徴要素に連関する商品等をユーザに提示する処理で参照されるテーブル群の例を示す。テーブル群の例には、
図13のボタン情報テーブル560、
図14のタグ情報テーブル561、
図15のボタン連関情報テーブル562、
図17のユーザ別連関管理情報テーブル563、
図18の商品情報テーブル564、および
図19の商品連関情報テーブル(記憶部)565が含まれる。
【0080】
これらのテーブル群は、主に管理サーバ装置100のメモリ11やストレージ12において管理される。加えて、ユーザ装置200やサプリメント供給装置400においても管理サーバ装置100と同期しながら格納するのがよい。つまり、テーブル群は上記のいずれの要素にも格納でき、それぞれのプロセッサによりローカルおよび/またはグローバルに参照可能とするのがよい。また、当該テーブル群のセットを部分的に任意に分散配置させてもよい。なお、上記のテーブル群はあくまで例示に過ぎず、本発明は、ここに挙げたテーブルの構成、種類、項目、データ内容やデータ型等に限定されるべきではないことが当業者によって理解されて然るべきである。
【0081】
図7および
図8に例示するユーザ関連の各テーブル500、510では、サプリメント供給サービス利用者、即ちサプリメント摂取を希望する利用者であるユーザに関連する情報が管理される。
図7のユーザ情報テーブル500は、ユーザ情報管理部141によってユーザの基本情報が管理される。ユーザの基本情報は、ユーザがサービスに申し込む際に初期登録される。例えば、ユーザID、識別子、ニックネーム、さらに、メールアドレスおよびパスワードは、ユーザ認証時に用いられる基本情報であり、また、性別、生年月日(年齢)、喫煙の有無、妊娠の有無、身長および体重は、配合すべきサプリメント量を調整する際、ユーザ特徴を識別する際、さらには、ユーザのサプリメントの摂取目的を類推する際にも利用される基本情報である。
【0082】
図8に示すユーザ履歴テーブル510は、ユーザ履歴管理部142によって、ユーザがサプリメントの供給を受ける都度、ユーザ履歴IDごとにレコード追加して履歴情報が格納および更新される。ユーザ履歴IDにはユーザID、利用したサプリメント供給装置ID、利用日時、および供給結果等が関連付けられている。
【0083】
図9に示す吐出履歴テーブル520は、ユーザ履歴IDと関連付けられた、サプリメントを吐出したカートリッジに係るカートリッジIDおよび吐出回転量が吐出履歴IDごとに格納されている。吐出履歴テーブル520は、ユーザ履歴管理部142によって更新されることができる。
【0084】
図10から
図12に例示するテーブル530からテーブル550は、サプリメント供給サービス事業者によるサービス提供に必要なマスタ情報や基本情報が管理される。
図10のサプリメント供給装置管理テーブル530では、サプリメント供給装置管理部143によって、コンビニエンスストアやスポーツジム等に設置されることになるサプリメント供給装置400の設置情報が管理される。即ち、サプリメント供給装置に割り当てられる一意のサプリメント供給装置IDに対し、例えば、サプリメント供給装置の設置場所、設置施設、並びに設置開始日および設置終了日(継続使用中の場合はNULL)等が関連付けられる。
【0085】
図11に示すカートリッジ管理テーブル540は、カートリッジ管理部144によって、サプリメント供給装置400に搭載可能なカートリッジの情報が管理される。カートリッジに割り当てられる一意のカートリッジIDに対し、カートリッジ内部に収容されるサプリメントの収容サプリメントIDやカートリッジの製造年月日、消費期限年月日が関連付けられる。収容されるサプリメントの初期量を関連付けて管理してもよい(非図示)。なお、カートリッジIDと収容サプリメントIDは別個のものでなくてもよい。カートリッジは、ドラッグストア、コンビニエンスストアやインターネットを通じて配布され、または特定の業者から契約先に直接配達されて、サプリメント供給装置400に搭載されることができる。例えば、サプリメント供給装置400を維持管理する者の選択に応じて、任意のサプリメントを収容したカートリッジが取り付け可能である。つまり、設置されたサプリメント供給装置400において、スロット部441のどのスロット(例えば、一番端のスロット)にどのサプリメント(カートリッジ)が取り付けられているかについては、サプリメント供給装置400の維持管理者によって任意選択可能である。
【0086】
図12に示すサプリメント管理テーブル550は、サプリメント配合支援管理部145によって、サプリメントを一意に特定するサプリメントIDに関連付けられるサプリメント種別が管理される。例えば、「サプリメントID:1」に対しては、「サプリメント種別:ビタミンC」が関連付けられる。また、当該サプリメント種別のカートリッジ1回転あたりの抽出量も併せて規定される。これは、サプリメントごとに紛体密度が異なり、サプリメント種別毎に回転数と抽出量(mg)を関連付ける必要があるからである。
図6で説明したように、カートリッジに具備されたICチップを通じてカートリッジIDが読み取られると、サプリメント供給装置400、またはユーザ装置200や管理サーバ装置100がカートリッジ管理テーブル540およびサプリメント管理テーブル550を参照することにより、スロット部441に搭載されたカートリッジが特定される。
【0087】
また、サプリメント管理テーブル550は、サプリメントIDごとに1日あたりの耐容上限量(mg)を格納する。なお、サプリメント毎の1日の耐容上限量については、耐容上限量管理部146が、ユーザの年齢と性別毎に管理する構成としてもよい。
【0088】
次に、
図13が示すボタン情報テーブル560には、ユーザがタッチ操作で選択するボタンのボタンIDごとに、サプリメント配合に関する情報(「タイトル」)と、カートリッジIDとが互いに関連付けられている。
【0089】
例えば、
図13に示すように、ボタンID「1」には、サプリメント配合に関する情報(タイトル)として、「1日分の野菜」、およびカートリッジID「1,2」が関連付けられている。ボタン情報テーブル560は、タグ情報管理部147によってデータの格納および更新が行われる。なお、サプリメント配合に関する情報は、サプリメントの成分を直接的に、例えば、オルニチン、カフェイン、コラーゲン等と表現するものであっても、上述の、1日分の野菜というように、同等の栄養素を含む食品を例示することも可能である。また、ボタン情報テーブル560は、ボタンに表示されるテキストや画像ファイルを含む場合はそのファイルパス、ボタンのデザインに関する情報を含んでいてもよい。
【0090】
例えば、
図22の(b)に示すように、ユーザ装置200が備える入出力部222を構成するタッチパネル25において、複数のボタン種別が配列されている。ユーザはこれらのボタンに表示されている栄養素配合を示すテキスト情報や画像などから、所望とするボタンを選択して押下する。
【0091】
図14に示すタグ情報テーブル561は、ボタン情報テーブル560において定義される各ボタンに関連付けられたサプリメント配合に関する情報から想起される、ユーザの特徴要素をタグと表現して格納したテーブルである。タグ情報テーブル561は、タグ情報管理部147によってデータの格納および更新が行われる。
図25の例では、「タグID:1」は、ユーザの特徴要素「野菜摂取不足」を示し、「タグID:2」は、「免疫力低下」を示す。
【0092】
図15に示すボタン連関情報テーブル562は、ボタン情報テーブル560に格納されている各ボタンの情報と、タグ情報テーブル561に格納されているタグ情報との連関性を格納するテーブルである。連関性は、例えば、1から10までの数値化したスコアで表現し、値が10に近いほど連関性が強いことを示す。例えば、ユーザが押下するボタン1に関連付けられたサプリメント配合が1日分の野菜である場合、そのユーザは野菜摂取不足や、免疫力低下、肌荒れなどを解消することを望んでいる可能性が想起される。ボタン連関情報テーブル562は、サプリメント配合と、これから想起されるユーザの特徴要素との連関性をそれぞれ数値化し、テーブルに格納する。
【0093】
図15の例では、「ボタンID:1」が示すサプリメント配合に関する情報「1日分の野菜」と、「タグID:1」が示すユーザの特徴要素「野菜摂取不足」とが比較的高い「関連スコア:10」を有する。また、
図15の別の例では、「ボタンID:1」が示すサプリメント配合に関する情報「1日分の野菜」と、「タグID:2」が示すユーザの特徴要素「免疫力低下」とが比較的低い「関連スコア:3」を有する。つまり、ユーザが「1日分の野菜」に係るボタンを押下して、所望とする栄養素配合を入力した場合には、ユーザがサプリメントを摂取する目的が「免疫力低下」を解消することを含む場合も考えられる。
【0094】
ここで、
図16に示す、管理サーバ装置100が備える入出力部122のボタン関連設定のための管理画面について説明する。
図16に示される管理画面の左側のアイコンは、画面上からボタン1、2、・・・に関連付けられた栄養素配合を示し、かつ、これらのボタン、つまり、サプリメント配合から想起され、連関性を有するユーザの特徴要素を示す。これらのユーザの特徴要素は、
図16に示す、例えば、HTTP通信を介した管理画面ブラウザから編集可能とする構成を採用することができる。このように編集されたボタンに対するユーザの特徴要素に応じて、
図15に示したボタン連関情報テーブル562の内容が更新される構成としてもよい。
【0095】
次に、
図17に示すユーザ別連関管理情報テーブル563は、サプリメント摂取を希望するユーザが、
図22の(b)に示すユーザ装置200における入出力部222のボタン表示画面で選択したボタンの種別と回数から、そのボタンに紐づいたボタン連関情報テーブル562を参照して、関連スコアをユーザごとに管理したテーブルの例である。
【0096】
例えば、ユーザが「1日分の野菜」に係るボタンを2回押下することで、タグID1に対応する「野菜摂取不足」の関連スコアは10が2回カウントされ、これらを加算すれば「関連スコア合計」は20となる。なお、タグID1と合わせてタグID2「免疫力低下」とタグID5「肌荒れ」も影響されている。ここでは単純に加算した例を示したが、演算の種別は任意に選択できるものとし、限定されるものではない。なお、ユーザ別連関管理情報テーブル563のコンバージョンスコアと連関商品レコメンドについては後述する。
【0097】
図18に示す商品情報テーブル564は、ユーザが所望とするサプリメント配合から特定されたユーザの特徴要素に基づいて、ユーザに提示する商品および/またはサービスに関する情報を格納した商品情報テーブル564の一例である。
図18に示すように、商品IDと、商品又はサービスに係るカテゴリ情報と、商品名とが互いに関連付けられて格納されている。商品情報テーブル564は、商品のカテゴリや商品名だけでなく、商品画像や商品レビュー、商品クーポン等の情報を格納してもよい。商品情報テーブル564は、商品情報管理部148によってデータの格納および更新が行われる。
【0098】
図19に示す商品連関情報テーブル565は、タグ情報テーブル561に格納されているタグ情報と紐づけられることができ、各商品又はサービスから想起されるユーザの特徴要素の連関性を保持している。各商品IDとタグIDとは、
図20に示す管理サーバ装置100が備える入出力部122における管理画面ブラウザから編集される構成とすることができる。商品連関情報テーブル565のデータは、商品情報管理部148によって格納および更新される。
図20の管理画面の例では、画面左側に商品ボタンが配列され、それぞれにタグIDが関連付けて表示されている。
【0099】
ここで、ユーザ別連関管理情報テーブル563の関連スコア合計は、ユーザがサプリメントの摂取を行うたびに連関度評価管理部(探索部)149によって更新される。ユーザ別連関管理情報テーブル563に格納され、更新された関連スコア合計を基に、当該ユーザにおいて最も連関性を持ったタグが評価できる。関連スコア合計が同点の場合には、単純にテーブルIDの数値が小さい方を採用しても良いし、他のユーザの関連スコア合計の平均値を参照するなどして一意に決定することができる。このタグに最も連関性をもった商品および/またはサービスは、
図19に示す商品連関情報テーブル565を参照することで特定可能である。この場合においても関連スコア合計が同点の場合には、タグの評価の場合と同様に処理することができる。このように、連関度評価管理部149は、ユーザにレコメンドする商品および/またはサービスを特定し、ユーザに履歴と共に提示する。
【0100】
[サプリメント配合支援システムの動作]
次に、上述した構成を有するサプリメント配合支援システム1の動作を、
図21のシーケンス図を参照して説明する。
【0101】
図21に示すように、まず、サプリメント供給装置400のサプリメント残量特定部444は、各カートリッジの残量と自装置のステータスを判定する(ステップS401)。判定結果は、サプリメント供給装置400の送受信部424からネットワーク2を介して管理サーバ装置100に送信される。次に、管理サーバ装置100のサプリメント供給装置管理部143は、送受信部123より受信したステップS401でのカートリッジ残量とサプリメント供給装置400のステータスに基づいて、サプリメント供給装置管理テーブル530のサプリメント供給装置情報を更新する(ステップS101)。
【0102】
一方、ユーザ装置200においてアプリケーションが起動され(ステップS201)、ユーザ認証部242によってユーザ情報テーブル500を参照して、管理サーバ装置100のユーザ情報管理部141との間でログイン処理を行う(ステップS202、ステップS102)。より具体的には、ユーザ装置200の表示部252に表示されたユーザに固有の情報を含むバーコードを、サプリメント供給装置400のユーザ認証部431に読み込ませることでログイン処理を行うことができる。その他にも、バーコードに限らず、BLEを用いた無線認証や、ワンタイムパスコードをサプリメント供給装置400の表示画面(入出力部422)又はユーザ装置200の表示部252に表示させて、他方の装置にそのワンタイムパスコードを入力することで認証するなど、任意のログイン処理の方法を採用することができる。
【0103】
ログイン完了後、ユーザ装置200の入力情報取得部262が、ユーザが供給を希望するサプリメントの設定を取得した場合(ステップS203:YES)、ユーザ別のサプリメント供給に関する設定を行い、送受信部224はネットワーク2を介して管理サーバ装置100に設定情報を送出する(ステップS204)。例えば、
図22の(b)に示すように、ユーザ装置200のタッチパネル25におけるボタン操作により、ユーザが事前に供給を希望するサプリメント配合を選択する場合には、設定情報としてステップS204において管理サーバ装置100に送信される。また、
図24の(a)の例に示すように、タッチパネル25において表示されるサプリメントの摂取目的がユーザによって選択され、入力情報取得部262によって取得され、設定情報として追加的に用いられてもよい。
【0104】
なお、
図24の(b)の例に示すように、表示部252において、ユーザがサプリメント以外に購入した商品の入力を受け付ける入力画面を採用してもよい。
図24の(b)の入力画面を介して入力された商品等は、設定情報として管理サーバ装置100に送信され、タグIDと紐づけて図示されないテーブルに格納することもできる。このような構成を用いることで、ユーザが所望とするサプリメントの配合を直接的にユーザが選択する場合のほかにも、ユーザのタグを増減するデータを取得し、それらを後述のサプリメントの配合と連関性を有する商品および/またはサービスの選定情報として利用することができる。
【0105】
次に、管理サーバ装置100において、ユーザが供給を希望するサプリメントの設定を、例えば、ユーザ別連関管理情報テーブル563に保存することができる(ステップS103)。
【0106】
ステップS203において、入力情報取得部262が事前にユーザが供給を希望するサプリメントの設定を取得しなかった場合(ステップS203:NO)、入出力部222は、ユーザの識別子をサプリメント供給装置400に提供する(ステップS205)。例えば、ユーザ装置200は、識別子を含むバーコードやQRコード(登録商標)などを生成し、サプリメント供給装置400と近距離無線通信を行って提供することができる。
【0107】
続いて、サプリメント供給装置400は、1種以上のサプリメントを供給可能である場合(ステップS402:YES)、提供された識別子を取得し(ステップS403)、識別子を判別する(ステップS404)。次に、サプリメント供給装置400は、判別した識別子、および自装置の装置IDを、ネットワーク2を介して管理サーバ装置100に送信する(ステップS405)。この場合、ユーザ装置200では、送受信部224およびサプリメント供給可能情報取得部264によって、当該サプリメント供給装置400からのサプリメント供給可能情報を受けることができる。
【0108】
なお、サプリメント供給装置400は、1種以上のサプリメントを供給可能でない場合(ステップS402:NO)、供給を中止し、処理は終了する(ステップS409)。
【0109】
続いて、管理サーバ装置100のユーザ情報管理部141は、受信した識別子をもとに、ユーザ情報テーブル500を参照し、ユーザ情報を特定する(ステップS104)。次に、ステップS103で設定情報を保存していない場合(ステップS105:NO)、管理サーバ装置100は、ステップS104で特定したユーザ情報をサプリメント供給装置400にネットワーク2を介して送信する(ステップS106)。
【0110】
次に、サプリメント供給装置400は、ユーザ情報を受信すると、例えば、タッチパネル45に、ユーザが選択可能なサプリメントを表示し、ユーザの入力操作を受け付ける(ステップS406)。一方、事前の設定情報が存在する場合(ステップS105:YES)、管理サーバ装置100は、設定情報とともにユーザ情報をサプリメント供給装置400に送信する(ステップS107)。
【0111】
次に、サプリメント供給装置400は、設定又は選択されたサプリメントを供給する(ステップS407)。より詳細には、ユーザ装置200のサプリメント配合基準情報決定部268が、事前の設定あるいはユーザの入力操作によって受け付けられている、ユーザが所望とするサプリメント配合に基づき、サプリメント管理テーブル550を参照して、例えば、年齢、性別等のユーザ情報から、入力に係るサプリメントの1日あたりの耐容上限量を取得し、配合すべきサプリメントの配合基準情報を決定する。
【0112】
さらに、サプリメント決定部(調整部)270は、生体情報取得部263によって取得されたユーザの生体情報および/またはユーザ情報テーブル500とユーザ履歴テーブル510等に格納されたユーザの身体情報に基づいて、サプリメント配合基準情報を調整する。ユーザの身体情報は、ユーザの身長や体重などであってもよい。
【0113】
さらに、サプリメント決定部270は、ユーザの身体情報に基づいて調整されたサプリメント配合基準情報を、入力情報取得部262から取得されたユーザのサプリメントの摂取目的に基づいて、サプリメント配合基準情報を調整する。ユーザにおけるサプリメントの摂取目的は、タグ情報テーブル561のタグ情報と密接に関連し、各摂取目的は、タグ情報つまりサプリメント配合から想起されるユーザの特徴要素(ユーザ特徴データ)に含まれる。
【0114】
なお、ユーザにおけるサプリメントの摂取目的は、入力情報取得部262が取得する場合だけでなく、入力情報取得部262が取得したユーザの身体情報、生活習慣情報、生体情報取得部263が取得したユーザの生体情報、およびその他センサによって取得された外的環境情報から、類推部267が類推することもできる。外的環境情報は、例えば、時間帯、天気、季節などの情報が挙げられる。
【0115】
例えば、類推部267は、任意のアルゴリズムにより、ユーザの身体情報、生活習慣情報、生体情報、および外的環境情報とユーザのサプリメントの摂取目的との関係から、ユーザの摂取目的を類推してもよい。このような類推部267を設けることで、ユーザの身体情報、生活習慣情報や外的環境情報を考慮した場合に、ユーザの健康維持に関するより潜在的な改善点を提起することも可能となる。
【0116】
そして、判定部269が、サプリメント配合基準情報が利用可能かを判定する。本実施の形態では、例えば、ユーザ装置200において受け取ったサプリメント供給可能情報と比較する。先に説明したように、サプリメント供給装置400にどのカートリッジが搭載されているかは維持管理者の自由に委ねられ、任意選択である。この点、実際に供給可能なカートリッジ内のサプリメントが、決定済みのサプリメント配合基準情報に必ずしも対応しない場合がある。例えば、サプリメント種別に対応するカートリッジが搭載されていない場合や、搭載されていたとしても残量が不足する場合、特にカートリッジが空の場合である。このため、当該判定処理が必要となる。決定した配合すべきサプリメント情報をユーザ装置200の表示部252に表示して、最後にユーザに提示することができる。決定されたサプリメントの配合に基づいて、サプリメント供給装置400のサプリメント出力部445は、サプリメントを吐出する。
【0117】
続いて、サプリメント供給装置400の利用履歴送信部428は、サプリメントの供給結果を管理サーバ装置100に送信する(ステップS408)。次に、管理サーバ装置100のユーザ履歴管理部142は、ユーザ履歴テーブル510の供給結果を更新する(ステップS108)。続いて、管理サーバ装置100の連関度評価管理部149は、ユーザ別連関管理情報テーブル563の関連スコア合計を更新して、ユーザ特徴データを更新する(ステップS109)。次に、連関度評価管理部(探索部)149は、商品連関情報テーブル565を探索し、ユーザの特徴要素と連関性の高い商品を取得する(ステップS110)。ユーザの特徴要素と連関性の高い商品に関する情報、サプリメント供給結果、およびユーザの特徴要素は、管理サーバ装置100から、ユーザ装置200の送信される(ステップS111)。
【0118】
次に、ユーザ装置200の表示部252に、受信したユーザの特徴要素と連関性の高い商品および/またはサービスを含む情報を表示する(ステップS206)。
図23の(a)は、ユーザ装置200の表示部252に表示される情報の一例を示す。
図23の(a)の表示例では、ユーザのサプリメントの摂取目的は「疲労回復」であることが示されている。ユーザは、所望とするサプリメントとして、「1日分の野菜」を選択したため、供給されたサプリメントは「ビタミンC:200,0mg」、「ビタミンB6:1.0mgとの供給結果が表示されている。さらに、ユーザが希望するサプリメント「1日分の野菜」とユーザの特徴要素(タグ情報)との連関性に基づいて、ユーザにレコメンドする商品情報として「野菜ジュース、50円引き」クーポンが表示されている。その他にも、ユーザに対してレコメンドする商品および/またはサービスに関するリンク先としてユーザ専用のECが表示されている。
【0119】
図23の(b)は、
図23の(a)における表示部252に表示されたユーザ専用ECに係るリンク先の表示例を示す。
図23の(b)に示すように、「商品のオススメ」として、「野菜ジュース」のほかにも「中華丼、50円引き」等が、「サービスのオススメ」として、「オンラインジム、初月無料」等、ユーザの特徴要素の連関性の強度順に、商品カテゴリ別に複数の商品および/またはサービス情報を表示することができる。
【0120】
別の例を挙げると、あるユーザにおいて、平日日中はエナジー配合を多く選択し、夜は二日酔い対策配合を多く選択する場合、日中の時間帯には、エネルギーの生産を助ける菓子類のクーポン等を表示し、夜間は、種類に連関性を持つおつまみ系のクーポンを配信する等行うことができる。
【0121】
図21に戻り、ユーザ装置200の取得部(第2取得部)261は、ステップS206で表示された商品等に対する購買又は申し込みがあったことを検出した場合(ステップS207:YES)、購買又は申し込み情報を管理サーバ装置100に送信する(ステップS208)。続いて、管理サーバ装置100は、受信した申込情報からユーザの特徴要素を更新する(ステップS112)。さらに、更新されたデータに基づいて、連関性を有する商品に係るテーブルを更新し処理は終了する(ステップS113)。一方、表示商品等に対する購買又は申し込みがなかった場合には(ステップS207:NO)、処理は終了する。
【0122】
ステップS206で表示された商品および/またはサービスの情報は、これらの商品等をクリックしたかをHTTP通信上で追跡して取得することができる。あるいは、管理サーバ装置100と連携した店舗のPOSシステムと連携することで、ユーザが実際に商品および/またはサービスを閲覧、購入、申込(以下、これらを総称して「コンバージョン」という。)したかを追跡することが可能である。
【0123】
このように、コンバージョンが発生した際に、商品連関情報テーブル565を参照することでコンバージョンが発生したタグを特定することが可能である。なお、このように特定されるタグは複数になる可能性がある。特定されたタグに対して、ユーザ別連関管理情報テーブル563では、コンバージョンスコアとして値を更新することができる。ユーザにレコメンドする商品および/またはサービスの特定には、ユーザ別連関管理情報テーブル563の関連スコア合計のみを参照する場合のみならず、このコンバージョンスコアとの相関値によって商品および/またはサービスを特定する構成としてもよい。
【0124】
例えば、ユーザ別連関管理情報テーブル563におけるユーザID「1」のユーザは、関連スコア合計だけでは、タグID「1」が最も優位であるが、コンバージョンスコアと関連スコアを乗じた値を参照すれば、タグID「2」が最も優位である。このようにして、ユーザのタグに紐付く特徴だけではなく、コンバージョン率も高い商品および/またはサービスをレコメンドすることが可能である。なお、関連スコアとコンバージョンスコアとをどのように影響させるかは任意に設定することができる。
【0125】
また、ユーザ別連関管理情報テーブル563のコンバージョンスコアを元に、ボタン連関情報テーブル562や商品連関情報テーブル565の関連スコアを変更してもよい。この変更に用いるロジックは単純な数式演算でも良いが、人工知能や機械学習などを用いた演算を用いても良い。
【0126】
また、ステップS206で、連関する商品または/サービスをユーザに提示した際に、表示された商品等の購買や申し込みがあった場合に(ステップS207:YES)、購買又は申し込み情報とともに、入力情報取得部(評価受付部)262は、表示された商品等に対するユーザの評価をユーザから取得してもよい。この場合、取得された商品等に対する評価は、例えば、商品連関情報テーブル565等に反映され、次回の処理の際に、評価に基づいた特定の商品を除外する、あるいは、優先度を高くする等、探索処理における設定が調整される。
【0127】
以上説明したように、本実施の形態に係るサプリメント配合支援システム1によれば、ユーザが所望とするサプリメント配合から想起されるユーザの特徴要素を特定し、ユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を表示し、ユーザが所望とするサプリメント配合およびユーザの特徴要素からユーザに供給するサプリメントを決定する。そのため、サプリメントの摂取と併せてユーザの摂取目的に応じた行動変容をサポートするための消費商材、行動、サービスなどの情報を提示するこができる。その結果として、ユーザの健康の維持に関する目的や目標を達成するために、より包括的にサプリメントの配合を支援することができる。
【0128】
なお、説明した実施の形態においては、ユーザからのサプリメント配合の入力を受け付ける表示画面、および連関する商品を表示する表示画面は、ユーザ装置200およびサプリメント供給装置400のいずれの表示画面に表示されてもよい。
【0129】
以上、本発明のサプリメント配合支援システムおよびサプリメント配合支援方法における実施の形態について説明したが、本発明は説明した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に記載した発明の範囲において当業者が想定し得る各種の変形を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0130】
1…サプリメント配合支援システム、2…ネットワーク、10,20,40…プロセッサ、11,21,41…メモリ、12,22,42…ストレージ、13,23,43…通信インターフェース、14,24,44…入出力インターフェース、25,45…タッチパネル、26,36,46…センサ部、47…配合部、48…吐出部、251,451…入力部、252,452…表示部、100…管理サーバ装置、200…ユーザ装置、300…ウェアラブル装置、400…サプリメント供給装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所望とするサプリメント配合を取得する第1取得部と、
第1記憶部に記憶された、サプリメント配合に関連付けられたユーザの特徴要素に基づいて、前記第1取得部により取得された前記サプリメント配合から想起される前記ユーザの特徴要素を特定する特定部と、
ユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を記憶する第2記憶部と、
特定された前記ユーザの前記特徴要素との連関を有する商品に関する情報を前記第2記憶部から探索する探索部と、
前記第1取得部によって取得された前記サプリメント配合が示すサプリメント種別およびサプリメントの量に応じたサプリメントを供給する供給部と、
前記商品に関する情報を表示する表示部と
を備えるサプリメント配合支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載されたサプリメント配合支援システムにおいて、
前記第1取得部によって取得された前記サプリメント配合に基づいて、第3記憶部に記憶されたサプリメント種別に関連付けられた該サプリメント種別のサプリメントを収容するカートリッジの最小単位抽出量を参照して、サプリメント配合基準情報を決定する演算部と、
ユーザの身体情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報が調整される調整部と
をさらに備え、
前記供給部は、前記調整部によって調整された前記サプリメント配合基準情報に基づいてサプリメントを供給する
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項3】
請求項2に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記調整部は、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の耐容上限量情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報をさらに調整する
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項4】
請求項2に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記ユーザの前記特徴要素は、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の摂取目的を含み、
前記サプリメント配合基準情報は、前記摂取目的に基づいてさらに調整される
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項5】
請求項4に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報と、前記摂取目的との関係に基づいて、前記ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報から前記ユーザの前記サプリメント配合の前記摂取目的を類推する類推部をさらに備え、
前記探索部は、類推された前記摂取目的を用いて、前記第2記憶部から前記商品に関する情報を探索する
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項6】
請求項1に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記表示部に表示される商品に関する情報に対して、ユーザによる評価を受け付ける評価受付部をさらに備え、
前記探索部は、受け付けられた前記評価に基づいて、探索の設定を調整する
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項7】
請求項1に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記表示部に表示される前記商品に関する情報に対する前記ユーザの購買に関する情報を取得する第2取得部をさらに備え、
取得された前記購買に関する情報に基づいて、前記第2記憶部に記憶されている前記ユーザの前記特徴要素と連関する商品に関する情報が更新される
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項8】
請求項2に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
ネットワークを介して互いに接続されたサプリメント供給装置と、ユーザ装置と、管理サーバ装置とを備え、
前記サプリメント供給装置が、
前記供給部を備え、
前記ユーザ装置が、
前記第1取得部と、前記演算部と、を備え、
前記管理サーバ装置が、
前記第1記憶部と、前記第2記憶部と、前記第3記憶部と、前記探索部と、を備え、
前記サプリメント供給装置又は前記ユーザ装置が、前記表示部を備える
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項9】
請求項8に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記サプリメント供給装置が、
サプリメント配合の種類と残量のいずれかを少なくとも情報として格納したICチップを具備したサプリメントを収容する複数のカートリッジを格納するスロット部を更に備え、
前記サプリメント配合基準情報は、前記ICチップに格納された情報に基づいて、更に調整される
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項10】
ユーザが所望とするサプリメント配合を取得する第1取得ステップと、
第1記憶部に記憶された、サプリメント配合に関連付けられたユーザの特徴要素に基づいて、前記第1取得ステップで取得された前記サプリメント配合から想起される前記ユーザの特徴要素を特定する特定ステップと、
ユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を第2記憶部に記憶する記憶ステップと、
特定された前記ユーザの前記特徴要素との連関を有する商品に関する情報を前記第2記憶部から探索する探索ステップと、
前記第1取得ステップで取得された前記サプリメント配合が示すサプリメント種別およびサプリメントの量に応じたサプリメントを供給する供給ステップと、
前記商品に関する情報を表示する表示ステップと
を備えるサプリメント配合支援方法。
【請求項11】
請求項10に記載されたサプリメント配合支援方法において、
前記第1取得ステップで取得された前記サプリメント配合に基づいて、第3記憶部に記憶されたサプリメント種別に関連付けられた該サプリメント種別のサプリメントを収容するカートリッジの最小単位抽出量を参照して、サプリメント配合基準情報を決定する演算ステップと、
ユーザの身体情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報が調整される調整ステップと
をさらに備え、
前記供給ステップは、前記調整ステップで調整された前記サプリメント配合基準情報に基づいてサプリメントを供給する
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項12】
請求項11に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記調整ステップは、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の耐容上限量情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報をさらに調整する
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項13】
請求項11に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記ユーザの前記特徴要素は、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の摂取目的を含み、
前記サプリメント配合基準情報は、前記摂取目的に基づいてさらに調整される
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項14】
請求項13に記載のサプリメント配合支援方法において、
ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報と、前記摂取目的との関係に基づいて、前記ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報から前記ユーザの前記サプリメント配合の前記摂取目的を類推する類推ステップをさらに備え、
前記探索ステップは、類推された前記摂取目的を用いて、前記第2記憶部から前記商品に関する情報を探索する
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項15】
請求項10に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記表示ステップで表示される商品に関する情報に対して、ユーザによる評価を受け付ける評価受付ステップをさらに備え、
前記探索ステップは、受け付けられた前記評価に基づいて、探索の設定を調整する
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項16】
請求項10に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記表示ステップで表示される前記商品に関する情報に対する前記ユーザの購買に関する情報を取得する第2取得ステップをさらに備え、
取得された前記購買に関する情報に基づいて、前記第2記憶部に記憶されている前記ユーザの前記特徴要素と連関する商品に関する情報が更新される
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所望とするサプリメント配合を取得する第1取得部と、
第1記憶部に記憶された、サプリメント配合に関連付けられたユーザの特徴要素に基づいて、前記第1取得部により取得された前記サプリメント配合から想起される前記ユーザの特徴要素を特定する特定部と、
ユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を記憶する第2記憶部と、
特定された前記ユーザの前記特徴要素との連関を有する商品に関する情報を前記第2記憶部から探索する探索部と、
前記第1取得部によって取得された前記サプリメント配合が示すサプリメント種別およびサプリメントの量に応じたサプリメントを供給する供給部と、
前記商品に関する情報を表示する表示部と
を備えるサプリメント配合支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載されたサプリメント配合支援システムにおいて、
前記第1取得部によって取得された前記サプリメント配合が示すサプリメント種別に基づいて、第3記憶部に記憶されたサプリメント種別に関連付けられた1日の耐容上限量に基づいて、サプリメント配合基準情報を決定する演算部と、
ユーザの身体情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報が調整される調整部と
をさらに備え、
前記供給部は、前記調整部によって調整された前記サプリメント配合基準情報に基づいてサプリメントを供給する
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項3】
請求項2に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記ユーザの前記特徴要素は、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の摂取目的を含み、
前記サプリメント配合基準情報は、前記摂取目的に基づいてさらに調整される
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項4】
請求項3に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報と、前記摂取目的との関係に基づいて、前記ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報から前記ユーザの前記サプリメント配合の前記摂取目的を類推する類推部をさらに備え、
前記探索部は、類推された前記摂取目的を用いて、前記第2記憶部から前記商品に関する情報を探索する
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項5】
請求項1に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記表示部に表示される商品に関する情報に対して、ユーザによる評価を受け付ける評価受付部をさらに備え、
前記探索部は、受け付けられた前記評価に基づいて、探索の設定を調整する
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項6】
請求項1に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記表示部に表示される前記商品に関する情報に対する前記ユーザの購買に関する情報を取得する第2取得部をさらに備え、
取得された前記購買に関する情報に基づいて、前記第2記憶部に記憶されている前記ユーザの前記特徴要素と連関する商品に関する情報が更新される
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項7】
請求項2に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
ネットワークを介して互いに接続されたサプリメント供給装置と、ユーザ装置と、管理サーバ装置とを備え、
前記サプリメント供給装置が、
前記供給部を備え、
前記ユーザ装置が、
前記第1取得部と、前記演算部と、を備え、
前記管理サーバ装置が、
前記第1記憶部と、前記第2記憶部と、前記第3記憶部と、前記探索部と、を備え、
前記サプリメント供給装置又は前記ユーザ装置が、前記表示部を備える
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項8】
請求項7に記載のサプリメント配合支援システムにおいて、
前記サプリメント供給装置が、
サプリメント配合の種類と残量のいずれかを少なくとも情報として格納したICチップを具備したサプリメントを収容する複数のカートリッジを格納するスロット部を更に備え、
前記サプリメント配合基準情報は、前記ICチップに格納された情報に基づいて、更に調整される
ことを特徴とするサプリメント配合支援システム。
【請求項9】
ユーザが所望とするサプリメント配合を取得する第1取得ステップと、
第1記憶部に記憶された、サプリメント配合に関連付けられたユーザの特徴要素に基づいて、前記第1取得ステップで取得された前記サプリメント配合から想起される前記ユーザの特徴要素を特定する特定ステップと、
ユーザの特徴要素との連関を有する商品に関する情報を第2記憶部に記憶する記憶ステップと、
特定された前記ユーザの前記特徴要素との連関を有する商品に関する情報を前記第2記憶部から探索する探索ステップと、
前記第1取得ステップで取得された前記サプリメント配合が示すサプリメント種別およびサプリメントの量に応じたサプリメントを供給する供給ステップと、
前記商品に関する情報を表示する表示ステップと
を備えるサプリメント配合支援方法。
【請求項10】
請求項9に記載されたサプリメント配合支援方法において、
前記第1取得ステップで取得された前記サプリメント配合が示すサプリメント種別に基づいて、第3記憶部に記憶されたサプリメント種別に関連付けられた1日の耐容上限量に基づいて、サプリメント配合基準情報を決定する演算ステップと、
ユーザの身体情報に基づいて、前記サプリメント配合基準情報が調整される調整ステップと
をさらに備え、
前記供給ステップは、前記調整ステップで調整された前記サプリメント配合基準情報に基づいてサプリメントを供給する
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項11】
請求項10に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記ユーザの前記特徴要素は、前記ユーザにおける前記サプリメント配合の摂取目的を含み、
前記サプリメント配合基準情報は、前記摂取目的に基づいてさらに調整される
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項12】
請求項11に記載のサプリメント配合支援方法において、
ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報と、前記摂取目的との関係に基づいて、前記ユーザの身体情報、生活習慣情報、センサによって取得される生体情報、および外的環境情報から前記ユーザの前記サプリメント配合の前記摂取目的を類推する類推ステップをさらに備え、
前記探索ステップは、類推された前記摂取目的を用いて、前記第2記憶部から前記商品に関する情報を探索する
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項13】
請求項9に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記表示ステップで表示される商品に関する情報に対して、ユーザによる評価を受け付ける評価受付ステップをさらに備え、
前記探索ステップは、受け付けられた前記評価に基づいて、探索の設定を調整する
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。
【請求項14】
請求項9に記載のサプリメント配合支援方法において、
前記表示ステップで表示される前記商品に関する情報に対する前記ユーザの購買に関する情報を取得する第2取得ステップをさらに備え、
取得された前記購買に関する情報に基づいて、前記第2記憶部に記憶されている前記ユーザの前記特徴要素と連関する商品に関する情報が更新される
ことを特徴とするサプリメント配合支援方法。