(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024152154
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】カップリング装置及びそれを用いた回転体の支持装置
(51)【国際特許分類】
F16D 3/04 20060101AFI20241018BHJP
F16D 3/06 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
F16D3/04 Z
F16D3/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023066185
(22)【出願日】2023-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】390002015
【氏名又は名称】ヒラノ技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003395
【氏名又は名称】弁理士法人蔦田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】溝口 孝史
(57)【要約】
【課題】第1接続部材と第2接続部材を簡単な構造で接続することができるカップリング装置及びそれを用いた回転体の支持装置を提供する。
【解決手段】第1接続部材72は、円柱型であって、左回転軸2が取り付けられた第1本体76と、第1本体76から軸方向に沿って突出した縦断面半円形の第1突片78とを有し、第2接続部材74は、円柱型であって、出力軸26が取り付けられた第2本体86と、第2本体86から軸方向に沿って突出した縦断面半円形の第2突片88とを有し、第1突片78の第1当接面82と、第2突片88の第2当接面92とを相対向するように当接させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転する第1軸と第2軸を接続するために、前記第1軸に取り付けられる第1接続部材と、前記第2軸に取り付けられる第2接続部材とを有したカップリング装置において、
前記第1接続部材は、円柱型の第1本体と、前記第1本体の軸方向に沿って前記第1本体から突出した縦断面半円形の第1突片とを有し、
前記第1突片が突出した面とは反対側の円形面に前記第1軸が、前記第1本体と同軸上に固定され、
前記第1突片は、前記第1突片の端部にある半円形の第1端面と、前記第1突片の軸方向に沿って形成された平らな第1当接面とを有し、
前記第2接続部材は、円柱型の第2本体と、前記第2本体の軸方向に沿って前記第2本体から突出した縦断面半円形の第2突片とを有し、
前記第2突片が突出した面とは反対側の円形面に前記第2軸が、前記第2本体と同軸上に固定され、
前記第2突片は、前記第2突片の端部にある半円形の第2端面と、前記第2突片の軸方向に沿って形成された平らな第2当接面とを有し、
前記第1突片の前記第1当接面と前記第2突片の前記第2当接面とを、相対向するように当接させる、
ことを特徴とするカップリング装置。
【請求項2】
前記第1当接面、又は前記第2当接面に樹脂部が設けられている、
請求項1に記載のカップリング装置。
【請求項3】
ウエブを搬送するロール、又はウエブが巻回された巻芯よりなる回転体の左右両側から突出した左右一対の回転軸が、左右一対の軸受け部により回転自在に支持され、
請求項1に記載された前記第1軸が、前記回転体の一方の前記回転軸であり、
請求項1に記載された前記第2軸が、モータ、又は減速機の回転する出力軸であり、
一方の前記回転軸と前記出力軸が、請求項1に記載のカップリング装置で接続されている、
ことを特徴とする回転体の支持装置。
【請求項4】
前記第1接続部材の前記第1端面と、前記第2接続部材の第2本体との間に隙間があり、
前記第1接続部材の前記第1本体と、前記第2接続部材の第2端面との間に隙間があり、
左右一対の前記軸受け部と前記回転体とが一体に、前記隙間の距離だけ左右方向に移動可能である、
請求項3に記載の回転体の支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップリング装置及びそれを用いた回転体の支持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ウエブを搬送するロール、又はウエブが巻回された巻芯などの回転体の回転軸と、モータや減速機の出力軸とを接続するために、カップリング装置が用いられている。
【0003】
従来のカップリング装置は、第1接続部材と第2接続部材からなり、円柱型の第1接続部材を回転軸に固定し、円柱型の第2接続部材を出力軸に固定する。第1接続部材には、軸方向に円形の挿入孔が開口し、第2接続部材には、その挿入孔に挿入可能な挿入突部が設けられている。そして、第1接続部材の挿入孔に第2接続部材の挿入突部を挿入して係合し、回転軸と出力軸とが一体に回転するようにカップリング(接続)する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、第1接続部材の挿入突部を第2接続部材の挿入孔に挿入するために、挿入突部の長さの分だけ、挿入孔を有した第1接続部材を、第2接続部材とは反対側に退避させる必要があるので、カップリング装置の構造が複雑になると共に、その接続作業に手間が掛かるという問題点があった。
【0006】
そこで本発明は上記問題点に鑑み、第1接続部材と第2接続部材を簡単な構造で接続することができるカップリング装置及びそれを用いた回転体の支持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、回転する第1軸と第2軸を接続するために、前記第1軸に取り付けられる第1接続部材と、前記第2軸に取り付けられる第2接続部材と、を有したカップリング装置において、前記第1接続部材は、円柱型の第1本体と、前記第1本体の軸方向に沿って前記第1本体から突出した縦断面半円形の第1突片とを有し、前記第1突片が突出した面とは反対側の円形面に前記第1軸が、前記第1本体と同軸上に固定され、前記第1突片は、前記第1突片の端部にある半円形の第1端面と、前記第1突片の軸方向に沿って形成された平らな第1当接面とを有し、前記第2接続部材は、円柱型の第2本体と、前記第2本体の軸方向に沿って前記第2本体から突出した縦断面半円形の第2突片とを有し、前記第2突片が突出した面とは反対側の円形面に前記第2軸が、前記第2本体と同軸上に固定され、前記第2突片は、前記第2突片の端部にある半円形の第2端面と、前記第2突片の軸方向に沿って形成された平らな第2当接面とを有し、前記第1突片の前記第1当接面と前記第2突片の前記第2当接面とを、相対向するように当接させる、ことを特徴とするカップリング装置である。
【0008】
また、本発明は、ウエブを搬送するロール、又はウエブが巻回された巻芯よりなる回転体の左右両側から突出した左右一対の回転軸が、左右一対の軸受け部により回転自在に支持され、上記発明に記載された前記第1軸が、前記回転体の一方の前記回転軸であり、上記発明に記載された前記第2軸が、モータ、又は減速機の回転する出力軸であり、一方の前記回転軸と前記出力軸が、請求項1に記載のカップリング装置で接続されている、ことを特徴とする回転体の支持装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、第1接続部材の第1突片の第1当接面と、第2接続部材の第2突片の第2当接面とを相対向するように当接させるだけで、第1接続部材と第2接続部材とを接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態を示す巻き出し装置の背面図である。
【
図3】カップリング装置付近の拡大縦断面図である。
【
図5】左軸受け部と左転動台と左移動台を示す右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態のカップリング装置70を用いた巻芯1の支持装置について
図1~
図5を参照して説明する。本実施形態の支持装置は、長尺状のウエブWを巻芯1から巻き出す巻き出し装置10であって、ウエブWとしてはフィルム、布、紙などである。
【0012】
(1)巻き出し装置10の構造
図1~
図3と
図5を参照して巻き出し装置10の全体的構造について説明する。この明細書においてウエブWは後から前に前後方向に搬送し、後から前を見た場合において左右方向が決まる。
【0013】
図2に示すように、ウエブWを満巻に巻回して巻芯1の左右両端部から左回転軸(第1軸)2と右回転軸4が突出し、左回転軸2には左ベアリング3の内輪が固定され、右回転軸4には右ベアリング5の内輪が固定されている。
【0014】
図1と
図2に示すように、水平な床に載置された基台12には、左側から順番に、直方体状のモータ固定台14、左支持脚部16、右支持脚部18が立設されている。モータ固定台14の上面には、モータ20と、モータ20の回転軸22に接続された減速機24が設けられている。この減速機24の右側面からは出力軸(第2軸)26が突出している。
【0015】
図5に示すように、左支持脚部16の上面には、前後一対のレール30とレール32が左右方向に沿って平行に設けられている。また、
図1と
図3に示すように、前後一対のレール30とレール32の間にある左支持脚部16の左右上面からは左右一対の支持部17,17が突出し、左右一対の支持部17,17の間には、シャフト36が左右方向に水平に設けられている。
【0016】
図1と
図3と
図5に示すように、板状の左移動台28が、左支持脚部16の上面に配され、前後一対のレール30とレール32に沿って左右方向に移動自在に載置されている。左移動台28の下面であって、前後一対のレール30とレール32の間には、下方に突出したシャフト受け部34が突出し、このシャフト受け部34に左右方向に開口したシャフト孔にシャフト36が左右方向に貫通している。そして、左移動台28が左右方向に移動する場合に、シャフト受け部34がシャフト36に対し左右方向に移動する。
【0017】
図2と
図5に示すように、左移動台28の上面には、後方に長く延びた板状の左転動台38が設けられている。左転動台38の左右には、側壁37,37が突出している。この左転動台38の後端部は、基台12の後部よりも後方に延び、かつ、左転動台38の後端部から左停止部40が上方に突出している。
【0018】
図5に示すように、左移動台28の上方であって、左転動台38の前部には、左軸受け部42が設けられている。この左軸受け部42は、巻芯1の左回転軸2に固定されている左ベアリング3の外輪を固定することが可能である。より詳しく説明すると、左軸受け部42は、左ベアリング3の前下周面のみを受けることができる左ベアリング受け部44と、左ベアリング3の上周面と後周面を覆う左ベアリング蓋部46よりなり、左ベアリング受け部44の前端にはヒンジ軸部48が左右方向に設けられ、左ベアリング蓋部46を回動自在に支持している。これによって、左ベアリング3を左ベアリング受け部44に嵌め込み、その後に左ベアリング蓋部46を、ヒンジ軸部48を中心に後方に回転させ蓋をして、左ベアリング3を固定する。
【0019】
図1に示すように、右支持脚部18も左支持脚部16と同様に、右支持脚部18の上面に右移動台50が配されている。この右移動台50も、不図示の前後一対のレールで左右方向に移動可能であり、右移動台50の下面からネジ受け部52が突出している。ネジ受け部52には雌ネジ部左右方向に開口し、この雌ネジ部に左右方向に貫通した雄ネジ部54が螺合している。この雄ネジ部54は、右支持脚部18の左右両側から突出した支持部19,19に回転自在に支持され、さらに右側の支持部19から雄ネジ部54が突出し、その先端にハンドル56が取り付けられている。
【0020】
図2に示すように、右移動台50の上面には右転動台58があり、右転動台58の後端部は基台12の後部よりも後方に延び、その先端に右停止部60が設けられている。また、右転動台58の左右には、側壁57,57が突出している。右移動台50の上方であって右転動台58の前端部には右軸受け部62が設けられている。右軸受け部62も、左軸受け部42と同様に右ベアリング受け部64と、右ベアリング受け部64に対し回転自在に設けられた右ベアリング蓋部66を有し、巻芯1の右ベアリング5を固定する。
【0021】
(2)カップリング装置70
次に、
図3と
図4を参照して、巻芯1の左回転軸2と減速機24の出力軸26を接続するカップリング装置70について説明する。
【0022】
図3に示すように、カップリング装置70は、左回転軸2に固定されている第1接続部材72と、出力軸26に固定されている第2接続部材74とよりなる。
【0023】
図3と
図4に示すように、第1接続部材72は、円柱型の第1本体76と、第1本体76の半円形の左側面上部から軸方向に突出した縦断面半円形の第1突片78を有している。円柱型の第1接続部材72の円形の右側面には、断面正方形の左回転軸2が同軸に嵌合している。
【0024】
第1突片78は、第1突片78の左端部にある半円形の第1端面80と、第1突片78の軸方向に沿って形成された平らな面である第1当接面82とを有している。
【0025】
また、
図3と
図4に示すように、円柱型の第1本体76の左側面下部であって、縦断面半円形の第1突片78が突出していない部分には、半円形の第1本体端面84が存在する。
【0026】
図3に示すように、第2接続部材74は、円柱型の第2本体86と、第2本体86の半円形の右側面下部から軸方向に突出した縦断面半円形の第2突片88を有している。円柱型の第2接続部材74の円形の左側面には、断面円形の出力軸26が同軸に嵌合している。
【0027】
第2突片88は、第2突片88の右端部にある半円形の第2端面90と、第2突片88の軸方向に沿って形成された平らな面である第2当接面92とを有している。
【0028】
また、円柱型の第2本体86の右側面上部であって、縦断面半円形の第2突片88が突出していない部分には、半円形の第2本体端面94が存在する。
【0029】
図3と
図4に示すように、第2突片88の第2当接面92の表面には、シート状のMCナイロン(モノマーキャストナイロン)よりなる樹脂部96が貼り付けられている。
【0030】
図3と
図4に示すように、第1接続部材72と第2接続部材74をカップリング、すなわち接続する場合には、第1突片78の第1当接面82と、第2突片88の第2当接面92とを相対向するように当接させて、第1接続部材72と第2接続部材74とが一体となって円柱型となるようにする。この場合に、第1端面80と第2本体端面94に若干の隙間Sを設け、同様に第2端面90と第1本体端面84の間に若干の隙間Sを設ける。
【0031】
(3)巻き出し装置10に満巻の巻芯1を固定する場合
次に、巻き出し装置10に満巻の巻芯1を回転自在に固定する場合について説明する。
【0032】
まず、ウエブWが満巻に巻回された巻芯1の左回転軸2には、左ベアリング3とカップリング装置70の第1接続部材72が予め固定されている。また、右回転軸4には右ベアリング5が予め固定されている。
図2の二点鎖線に示すように、上記状態の巻芯1をクレーンや人の力によって、左右一対の左転動台38と右転動台58の間に載置する。この場合に左転動台38に左ベアリング3が載置され、右転動台58に右ベアリング5を載置する。このとき左転動台38には、左停止部40と左右一対の側壁37,37が設けられ、右転動台58には、右停止部60と左右一対の側壁57,57が設けられているため、左ベアリング3と右ベアリング5が左転動台38と右転動台58から転げ落ちることがない。
【0033】
図2の二点鎖線と
図5の二点鎖線に示すように、巻芯1を前方に押すと、左ベアリング3と右ベアリング5の外輪が回転し、左転動台38と右転動台58を前方に移動する。なお、回転するのは外輪であるため満巻の巻芯1と第1接続部材72は回転しない。そして、左ベアリング3が左ベアリング受け部44の位置まで移動し、同様に右ベアリング5が右ベアリング受け部64に移動する。なお、左右一対の左ベアリング蓋部46と右ベアリング蓋部66は開けた状態としておく。このとき、第1接続部材72も第2接続部材74の位置まで回転しないで移動する。そして、
図3と
図4に示すように、第1当接面82と第2当接面92とを相対向させるように当接して一体して、円筒型にして接続する。なお、第1当接面82と第2当接面92とを相対向していない場合には、左回転軸2、又は出力軸26を回転させて相対向する位置に調整する。
【0034】
次に、
図5に示すように、左右一対の左ベアリング蓋部46と右ベアリング蓋部66を閉めて、左ベアリング3と右ベアリング5をそれぞれ左ベアリング受け部44と右ベアリング受け部64に固定する。これにより、満巻の巻芯1を左右一対の左軸受け部42と右軸受け部62の間に回転自在に支持できる。
【0035】
次に、
図5に示すように、ウエブWの巻き出し位置に合わせて巻芯1の左右方向の位置を調整するため、ハンドル56を回転させると、左移動台28と右移動台50が左右方向に移動させることができる。この場合に、第1接続部材72と第2接続部材74との間には隙間Sが設けられているため、この隙間Sの分だけ巻芯1を左右方向に移動させることができる。
【0036】
最後に、モータ20を回転させると、カップリング装置70を介して満巻の巻芯1が回転し、ウエブWを前方に巻き出すことができる。
【0037】
(4)効果
上記実施形態であると、カップリング装置70の第1接続部材72と第2接続部材74とを接続する場合に、第1当接面82と第2当接面92とが相対向するように当接させれば接続することができる。そのため、従来のようにカップリング装置を軸方向にスライドさせる必要がない。
【0038】
また、第1接続部材72と第2接続部材74とを隙間Sがあるように接続することができるため、その隙間Sの分だけ巻芯1をウエブWの巻き出し位置に合わせて、左右方向に位置調整することができる。
【0039】
また、第2当接面92には、樹脂部96が設けられているため、当接により樹脂部96が劣化しても、この樹脂部96を交換すればよい。
【変更例】
【0040】
上記実施形態では、左右一対の左軸受け部42と右軸受け部62とは巻芯1を回転自在に支持したが、これに代えてウエブWを搬送するロールを回転自在に支持してもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、ウエブWを巻き出す巻き出し装置10で説明したが、これに代えてウエブWを巻き取る巻き取り装置であってもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、第2接続部材74の第2端面90に樹脂部96を設けたが、第1接続部材72の第1端面80に樹脂部96を設けてもよい。
【0043】
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0044】
1・・・巻芯、2・・・左回転軸、3・・・左ベアリング、4・・・右回転軸、5・・・右ベアリング、10・・・巻き出し装置、20・・・モータ、22・・・回転軸、24・・・減速機、26・・・出力軸、42・・・左軸受け部、58・・・右軸受け部、70・・・カップリング装置、72・・・第1接続部材、74・・・第2接続部材、76・・・第1本体、78・・・第1突片、80・・・第1端面、82・・・第1当接面、86・・・第2本体、88・・・第2突片、90・・・第2端面、92・・・第2当接面