(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024152268
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】画力診断システム
(51)【国際特許分類】
G09B 11/10 20060101AFI20241018BHJP
G06Q 50/20 20120101ALI20241018BHJP
G09B 5/14 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
G09B11/10 Z
G06Q50/20
G09B5/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023066356
(22)【出願日】2023-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】521092513
【氏名又は名称】合同会社Smiles.
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】市橋 卓也
【テーマコード(参考)】
2C028
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2C028AA10
2C028AA12
2C028BA01
2C028BB04
2C028BC01
2C028BC05
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】客観的に、正確に、迅速に利用者のイラストや漫画の画力診断を行うことができる画力診断システムを提供する。
【解決手段】予め用意された複数の質問に回答することで利用者のイラスト又は漫画の画力診断を行う画力診断システム1であって、少なくとも色彩力、デッサン力の各項目について複数の質問が格納された質問記憶手段11と、質問記憶手段11から質問を呼び出していき、利用者に提示する質問提示手段12と、提示された質問に対して利用者が出した回答を記憶すると共に当該回答に予め定められた点数を付ける採点手段13と、採点手段13で付けられた点数を各項目別に集計する集計手段14と、集計手段14で集計された各項目の点数によって利用者の現在の画力レベルを診断する診断手段15と、を有する画力診断システム1とした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め用意された複数の質問に利用者が回答することで当該利用者のイラスト又は漫画の画力診断を行う画力診断システムであって、
少なくとも色彩力、デッサン力の各項目について複数の質問が格納された質問記憶手段と、
コンピュータが、前記質問記憶手段から質問を呼び出していき、利用者に提示する質問提示手段と、
コンピュータが、提示された質問に対して利用者が出した回答を記憶すると共に当該回答に予め定められた点数を付ける採点手段と、
コンピュータが、前記採点手段で付けられた点数を各項目別に集計する集計手段と、
前記集計手段で集計された各項目の点数によって、コンピュータが利用者の現在の画力レベルを診断する診断手段と、
を有することを特徴とする画力診断システム。
【請求項2】
前記質問記憶手段に、色彩力、デッサン力、構図力、キャラクタの魅力、世界観・背景作成力、努力の各項目の質問が格納されていることを特徴とする請求項1に記載の画力診断システム。
【請求項3】
前記質問記憶手段に記憶された質問は、選択式となっていることを特徴とする請求項1に記載の画力診断システム。
【請求項4】
サーバと利用者側端末とがネットワークを介して繋がっており、
前記利用者側端末から前記サーバにアクセスすることで、前記サーバに設けられた前記質問記憶手段、前記質問提示手段、前記採点手段、前記集計手段、前記診断手段を用いて画力診断を行うように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の画力診断システム。
【請求項5】
前記診断手段は、前記集計手段で集計された各項目の点数によって利用者の現在の画力レベルと共に、利用者の画力傾向を診断するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の画力診断システム。
【請求項6】
前記診断手段は、診断された画力レベルと画力傾向に応じて、今後の学習計画を作成して利用者に提供するように構成されたことを特徴とする請求項5に記載の画力診断システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イラストや漫画の描画分野に関し、特に、利用者のイラストや漫画の画力を診断する画力診断システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、イラストや漫画(例えば、特許文献1参照)が上手に描けるようになるためのイラスト教室やイラスト講座等がある。このようなイラスト講座等では、利用者の画力レベルや得手不得手に応じて、教え方や課題を変えていく方が、より早い上達に繋がり易いと考えられており、そのような方針で利用者に対応することが求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記したような従来のイラスト講座等では、講座の講師やスタッフが利用者の課題を見たり話を聞いたりして、当該利用者の画力レベルや得手不得手を判断することが多く、客観的な判定とは言えない状況であり、正確な判定や迅速な判定ができない場合があった。
【0005】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、客観的に、正確に、迅速に利用者のイラストや漫画の画力診断を行うことができる画力診断システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を達成するために、本発明に記載の発明は、予め用意された複数の質問に利用者が回答することで当該利用者のイラスト又は漫画の画力診断を行う画力診断システムであって、少なくとも色彩力、デッサン力の各項目について複数の質問が格納された質問記憶手段と、コンピュータが、前記質問記憶手段から質問を呼び出していき、利用者に提示する質問提示手段と、コンピュータが、提示された質問に対して利用者が出した回答を記憶すると共に当該回答に予め定められた点数を付ける採点手段と、コンピュータが、前記採点手段で付けられた点数を各項目別に集計する集計手段と、前記集計手段で集計された各項目の点数によって、コンピュータが利用者の現在の画力レベルを診断する診断手段と、を有する画力診断システムとしたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、上記構成に加え、前記質問記憶手段に、色彩力、デッサン力、構図力、キャラクタの魅力、世界観・背景作成力、努力の各項目の質問が格納されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記構成に加え、前記質問記憶手段に記憶された質問は、選択式となっていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記構成に加え、サーバと利用者側端末とがネットワークを介して繋がっており、前記利用者側端末から前記サーバにアクセスすることで、前記サーバに設けられた前記質問記憶手段、前記質問提示手段、前記採点手段、前記集計手段、前記診断手段を用いて画力診断を行うように構成されたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記構成に加え、前記診断手段は、前記集計手段で集計された各項目の点数によって利用者の現在の画力レベルと共に、利用者の画力傾向を診断するように構成されたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記構成に加え、前記診断手段は、診断された画力レベルと画力傾向に応じて、今後の学習計画を作成して利用者に提供するように構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、用意された複数の質問に回答するだけで利用者の画力診断を自動的に行うことができるため、簡単に利用者の画力診断を行うことができる。また、客観的で的確な質問に対する回答に基づいて診断を行うようになっているため、不確定な要素が少なく、確実な画力診断を行うことができる。
【0013】
また、本発明によれば、質問記憶手段に、色彩力、デッサン力、構図力、キャラクタの魅力、世界観・背景作成力、努力の各項目の質問が格納されているため、これらを用いて、各項目に関する画力診断を行うことができ、その上で、総合的な画力診断を行うことができる。
【0014】
また、本発明によれば、質問が選択式となっているため、利用者がより簡単に回答することができ、より簡単に画力診断を行うことができる。
【0015】
また、本発明によれば、サーバと利用者端末とがネットワークを介して繋がっている状態であるため、サーバのある位置から離れた場所でも利用者が画力診断を行うことができる。
【0016】
また、本発明によれば、質問の回答に点数が付されるようになっており、その点数によって、画力レベルと画力傾向を診断することができるようになっているため、より的確な画力診断を行うことができる。
【0017】
また、本発明によれば、画力レベルと画力傾向に応じて、今後の学習計画を作成して利用者に提供するようになっているため、客観的な診断から最適な学習計画を自動的に立てて利用者に伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施の形態の画力診断システムにおけるシステム構成図である。
【
図2】同実施の形態の画力診断システムの処理手順を示すフローチャートである。
【
図3】同実施の形態の画力診断システムにおける色彩力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図4】同実施の形態の画力診断システムにおける色彩力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図5】同実施の形態の画力診断システムにおける色彩力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図6】同実施の形態の画力診断システムにおける色彩力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図7】同実施の形態の画力診断システムにおけるデッサン力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図8】同実施の形態の画力診断システムにおけるデッサン力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図9】同実施の形態の画力診断システムにおけるデッサン力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図10】同実施の形態の画力診断システムにおけるデッサン力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図11】同実施の形態の画力診断システムにおける構図力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図12】同実施の形態の画力診断システムにおける構図力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図13】同実施の形態の画力診断システムにおける構図力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図14】同実施の形態の画力診断システムにおける構図力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図15】同実施の形態の画力診断システムにおけるキャラクタの魅力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図16】同実施の形態の画力診断システムにおけるキャラクタの魅力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図17】同実施の形態の画力診断システムにおけるキャラクタの魅力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図18】同実施の形態の画力診断システムにおけるキャラクタの魅力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図19】同実施の形態の画力診断システムにおける世界観・背景作成力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図20】同実施の形態の画力診断システムにおける世界観・背景作成力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図21】同実施の形態の画力診断システムにおける世界観・背景作成力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図22】同実施の形態の画力診断システムにおける世界観・背景作成力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図23】同実施の形態の画力診断システムにおける努力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図24】同実施の形態の画力診断システムにおける努力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図25】同実施の形態の画力診断システムにおける努力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図26】同実施の形態の画力診断システムにおける努力の質問表示画面を示す画面図である。
【
図27】同実施の形態の画力診断システムにおけるメールアドレス入力画面を示す画面図である。
【
図28】同実施の形態の画力診断システムにおける診断結果表示画面を示す画面図である。
【
図29】同実施の形態の画力診断システムにおけるおすすめカリキュラム提示画面を示す画面図である。
【
図30】本発明の実施の形態のイラスト添削システムにおけるシステム構成図である。
【
図31】同実施の形態のイラスト添削システムの処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[画力診断システムのシステム構成]
まず、
図1~
図29を用いて、この発明の実施の形態の画力診断システム1を説明する。
【0020】
この実施の形態の画力診断システム1は、イラストや漫画の描画、作画について学ぶイラスト教室やイラスト講座において、利用者毎の画力レベルや画力傾向に応じて、その利用者に合わせた学習計画を決定するために行うシステムである。
【0021】
ここでは、利用者がシステムから出される複数の質問に回答することで、当該利用者の画力レベルと画力傾向を診断するシステムとなっている。以下、この実施の形態の画力診断システム1について、詳細に説明する。
【0022】
まず、この画力診断システム1の概要について、
図1を用いて説明する。
【0023】
この実施の形態の画力診断システム1は、ネットワークNを介して、コンピュータとしてのサーバ10と利用者の携帯電話やパソコン等の利用者端末20とを繋いで形成されており、利用者はリモート(遠隔地)にてこの画力診断システム1を利用できるようになっている。
【0024】
この画力診断システム1におけるサーバ10は、図示は省略するが、少なくとも1のCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、及び、CPUの作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)、起動用ブートプログラム等が記録されたROM(Read Only Memory)、各種プログラムやデータ等が記録されるハードディスク等の補助記憶装置、データの送受信に用いる通信インターフェース、マウス、キーボード等、オペレータがシステムの操作を行うための操作部、LCD等からなり文字や画像を表示する表示部等が設けられた構成となっている。補助記憶装置には、OS(Operating System)用プログラム、各種アプリケーションプログラム、データベースに記録されたデータ等が記録されており、これらのプログラムやデータはCPUの演算処理により、ハードウェア資源と協働して各種機能を実現する。
【0025】
次に、サーバ10の各機能について説明する。この画力診断システム1は、
図1に示すように、サーバ10に、質問記憶手段11、質問提示手段12、採点手段13、集計手段14、診断手段15を有している。これらの機能により、画力診断が行われるように構成されている。
【0026】
まず、質問記憶手段11について説明する。この実施の形態の質問記憶手段11は、予め用意された複数の質問を記憶しておくものであり、複数の項目に対して、項目毎に複数の質問が設けられている。この実施の形態では、色彩力、デッサン力について、それぞれ複数の質問が用意されている。また、ここでは、この他に、構図力、キャラクタの魅力、世界観・背景作成力、努力の各項目の質問が格納されている。これらの質問の項目は、質問提示手段12からの呼び出しがあると、画面に提示されるようになっている。また、この実施の形態では、各質問は選択式となっており、利用者は質問に対する回答欄の選択肢の中から適切な1つ又は複数の回答を選択していくようになっている。
【0027】
なお、質問は選択式に限るものではなく、記述式となっていても良い。また、選択式と記述式が混合していても良い。また、記述式の場合でも、コンピュータが回答に対する採点を行うようになっているのが好ましい。この場合には、AI等を用いて回答内容に対する採点を行うようになっていても良い。なお、記述式の質問に対しては、人間が採点を行う場合があっても良いし、質問内容に応じて人間とコンピュータのどちらが採点するかを変えるようになっていても良い。
【0028】
次に、質問提示手段12について説明する。この実施の形態の質問提示手段12は、質問記憶手段11に記憶された複数の質問を利用者端末20の表示画面に順次提示していくものである。この実施の形態では、予め定められた複数の質問を項目毎に順次提示していくものであり、利用者が前の質問に回答したら、次の質問を提示するようになっている。
【0029】
なお、提示する質問は、全てが予め定められている場合の他、前の質問の回答に応じて次に提示する質問を変えていくようになっていても良い。また、前の質問の回答に対する採点手段13の採点状況によって質問を変えていくようになっていても良い。また、集計手段14による途中集計を行っておき、その点数によって質問を変えていくようになっていても良い。さらに前記したような状況に応じて、質問数が変化するようになっていても良い。
【0030】
また、質問を提示する際には、利用者端末20の表示画面に質問事項のみ表示させるようになっていても良いが、コンシェルジュのようなキャラクタが表示されてナビゲートするようになっていても良いし、質問の項目毎で画面の色や雰囲気、背景、音声等が変化するようになっていても良い。
【0031】
次に、採点手段13について説明する。この実施の形態の採点手段13は、質問に対して利用者が行った回答に採点を施すものである。ここでは、質問記憶手段11に記憶させる際に、選択式の回答毎に予め点数が割り振られており、利用者が回答を選択すると、自動的にその質問に対する回答の採点が行われるようになっている。なお、質問の提示の仕方が異なると、回答に対する採点も異なるように、予め設定されていても良い。また、AI等によって、回答の仕方に応じて点数を適宜変化させていくようになっていても良い。
【0032】
次に、集計手段14について説明する。この実施の形態の集計手段14は、各質問で採点手段13が採点した点数を加算して集計するものである。ここでは、項目毎で集計を行うようになっている。なお、項目毎でなく、全体の点数を集計するようになっていても良いし、項目毎と全体との両方の集計を行うようになっていても良い。また、単なる加算ではなく、質問や回答に応じて軽重を付けて集計するようになっていても良い。さらに、加算ではなく、平均値や中央値、標準偏差等を導き出すようになっていても良い。
【0033】
次に、診断手段15について説明する。この実施の形態の診断手段15は、集計手段14で集計された点数に応じて、当該利用者の画力診断を行うものである。ここでは、各項目の点数から、利用者の現在の画力レベルと画力傾向を判断し、そのレベルと傾向に応じた画力診断結果を通知するようになっている。具体的には、利用者が回答した各項目の点数で画力レベルを診断し、各項目のうち、相対的に点数の高い項目は比較的得意な項目と診断し、相対的に点数の低い項目は比較的苦手な項目と診断し、これらの診断に基づき、総合的に利用者の画力診断結果を通知するようになっている。なお、診断結果の通知方法としては、テキストの他、表やグラフ、チャート等が用いられるのが好ましい。
【0034】
また、ここでは、診断手段15は、診断された画力レベルと画力傾向に応じて、今後の学習計画を作成して利用者に提供するようになっている。今後の学習計画で設定される画力レベルは、現在の画力レベルの次のステップとなるような画力レベルが設定され、今後の学習計画で設定されるカリキュラムは、現在の画力傾向における苦手分野を補完するように時間設定を行ったカリキュラムとなるように設定されることが好ましい。
【0035】
[画力診断システムの処理手順]
以下、この実施の形態の画力診断システム1における処理手順について説明する。
【0036】
図2は、この実施の形態における処理手順を示すフローチャートであり、
図3~
図29は、利用者端末20に表示される画面図である。以下、これらのフローチャートや模式図を参照しつつ、処理手順を説明する。なお、以下においては、利用者端末20はスマートフォンとして説明するが、利用者端末20の態様は、パソコンやタブレット等の他の端末でもよい。
【0037】
利用者が利用者端末20からサーバ10にアクセスして、画力診断システム1を開始すると、まず、質問提示手段12が質問記憶手段11から色彩力の質問を呼び出して、
図3に示すように、利用者端末20の表示画面に提示する(ステップS1)。
【0038】
これに対し、利用者が利用者端末20で回答を入力(ここでは選択肢の中から選択)すると(ステップS2)、採点手段13が当該回答の採点を行う(ステップS3)。
【0039】
この採点の後、質問提示手段12が質問記憶手段11から色彩力に関する次の質問を呼び出して、
図4に示すように、利用者端末20に提示し、利用者が利用者端末20から回答し、採点手段13が採点を行う(ステップS1~3)。これを、
図5~
図6に示すように、予め設定された質問数分、複数回繰り返す。なお、ここでは、色彩力の質問を1つずつ提示→回答→採点するようになっていたが、これに限るものではなく、色彩力に関する複数の質問を1度に利用者端末20に表示させ、1度で回答させるようになっていても良い。
【0040】
色彩力の複数の質問~採点が終了したら、次に、質問提示手段12が質問記憶手段11からデッサン力の質問を呼び出して、
図7に示すように、利用者端末20の表示画面に提示する(ステップS4)。
【0041】
これに対し、利用者が利用者端末20で回答を入力(ここでは選択肢の中から選択)すると(ステップS5)、採点手段13が当該回答の採点を行う(ステップS6)。
【0042】
この採点の後、質問提示手段12が質問記憶手段11からデッサン力に関する次の質問を呼び出して、
図8に示すように、利用者端末20に提示し、利用者が利用者端末20から回答し、採点手段13が採点を行う(ステップS4~6)。これを、
図9~
図10に示すように、予め設定された質問数分、複数回繰り返す。なお、ここでは、デッサン力の質問を1つずつ提示→回答→採点するようになっていたが、これに限るものではなく、色彩力の場合と同様に、デッサン力に関する複数の質問を1度に利用者端末20に表示させ、1度で回答させるようになっていても良い。
【0043】
デッサン力の複数の質問~採点が終了したら、次に、質問提示手段12が質問記憶手段11から構図力の質問を呼び出して、
図11に示すように、利用者端末20の表示画面に提示する(ステップS7)。
【0044】
これに対し、利用者が利用者端末20で回答を入力(ここでは選択肢の中から選択)すると(ステップS8)、採点手段13が当該回答の採点を行う(ステップS9)。
【0045】
この採点の後、質問提示手段12が質問記憶手段11から構図力に関する次の質問を呼び出して、
図12に示すように、利用者端末20に提示し、利用者が利用者端末20から回答し、採点手段13が採点行う(ステップS7~9)。これを、
図13~
図14に示すように、予め設定された質問数分、複数回繰り返す。なお、ここでは、構図力の質問を1つずつ提示→回答→採点するようになっていたが、これに限るものではなく、色彩力の場合と同様に、構図力に関する複数の質問を1度に利用者端末20に表示させ、1度で回答させるようになっていても良い。
【0046】
構図力の複数の質問~採点が終了したら、次に、質問提示手段12が質問記憶手段11からキャラクタの魅力の質問を呼び出して、
図15に示すように、利用者端末20の表示画面に提示する(ステップS10)。
【0047】
これに対し、利用者が利用者端末20で回答を入力(ここでは選択肢の中から選択)すると(ステップS11)、採点手段13が当該回答の採点を行う(ステップS12)。
【0048】
この採点の後、質問提示手段12が質問記憶手段11からキャラクタの魅力に関する次の質問を呼び出して、
図16に示すように、利用者端末20に提示し、利用者が利用者端末20から回答し、採点手段13が採点を行う(ステップS10~12)。これを、
図17~
図18に示すように、予め設定された質問数分、複数回繰り返す。なお、ここでは、キャラクタの魅力の質問を1つずつ提示→回答→採点するようになっていたが、これに限るものではなく、色彩力の場合と同様に、キャラクタの魅力に関する複数の質問を1度に利用者端末20に表示させ、1度で回答させるようになっていても良い。
【0049】
キャラクタの魅力の複数の質問~採点が終了したら、次に、質問提示手段12が質問記憶手段11から世界観・背景作成力の質問を呼び出して、
図19に示すように、利用者端末20の表示画面に提示する(ステップS13)。
【0050】
これに対し、利用者が利用者端末20で回答を入力(ここでは選択肢の中から選択)すると(ステップS14)、採点手段13が当該回答の採点を行う(ステップS15)。
【0051】
この採点の後、質問提示手段12が質問記憶手段11から世界観・背景作成力に関する次の質問を呼び出して、
図20に示すように、利用者端末20に提示し、利用者が利用者端末20から回答し、採点手段13が採点を行う(ステップS13~15)。これを、
図21~
図22に示すように、予め設定された質問数分、複数回繰り返す。なお、ここでは、世界観・背景作成力の質問を1つずつ提示→回答→採点するようになっていたが、これに限るものではなく、色彩力の場合と同様に、世界観・背景作成力に関する複数の質問を1度に利用者端末20に表示させ、1度で回答させるようになっていても良い。
【0052】
世界観・背景作成力の複数の質問~採点が終了したら、次に、質問提示手段12が質問記憶手段11から努力の質問を呼び出して、
図23に示すように、利用者端末20の表示画面に提示する(ステップS16)。
【0053】
これに対し、利用者が利用者端末20で回答を入力(ここでは選択肢の中から選択)すると(ステップS17)、採点手段13が当該回答の採点を行う(ステップS18)。
【0054】
この採点の後、質問提示手段12が質問記憶手段11から努力に関する次の質問を呼び出して、
図24に示すように、利用者端末20に提示し、利用者が利用者端末20から回答し、採点手段13が採点行う(ステップS16~18)。これを、
図25~
図26に示すように、予め設定された質問数分、複数回繰り返す。なお、ここでは、努力の質問を1つずつ提示→回答→採点するようになっていたが、これに限るものではなく、色彩力の場合と同様に、努力に関する複数の質問を1度に利用者端末20に表示させ、1度で回答させるようになっていても良い。
【0055】
色彩力、デッサン力、構図力、キャラクタの魅力、世界観・背景作成力、努力の各質問の提示~採点が終了したら、それぞれの点数を項目毎に集計する(ステップS14)。そして、これらの点数に基づき、診断手段15が診断し、
図28に示すように、診断結果を通知する(ステップS15)。また、
図29に示すように、次の学習カリキュラムを提示する。
【0056】
なお、利用者が画力診断システムを開始するとき、又は終了するとき等に、氏名やメールアドレス等の情報の記入を促し、当該メールアドレス等に診断結果を送信するようになっていても良い。ここでは、画力診断システム1を終了するときに、
図27に示すように、メールアドレスの入力画面が表示されるようになっている。
【0057】
[画力診断システムの効果]
以上のように、この実施の形態の画力診断システム1は、予め用意された複数の質問に利用者が回答することで当該利用者のイラスト又は漫画の画力診断を行う画力診断システム1であって、少なくとも色彩力、デッサン力の各項目について複数の質問が格納された質問記憶手段11と、コンピュータが、前記質問記憶手段11から質問を呼び出していき、利用者に提示する質問提示手段12と、コンピュータが、提示された質問に対して利用者が出した回答を記憶すると共に当該回答に予め定められた点数を付ける採点手段13と、コンピュータが、前記採点手段13で付けられた点数を各項目別に集計する集計手段14と、前記集計手段14で集計された各項目の点数によって、コンピュータが利用者の現在の画力レベルを診断する診断手段15と、を有する画力診断システム1としたものである。
【0058】
また、この実施の形態では、上記構成に加え、前記質問記憶手段11に、色彩力、デッサン力、構図力、キャラクタの魅力、世界観・背景作成力、努力の各項目の質問が格納されている。
【0059】
また、この実施の形態では、上記構成に加え、前記質問記憶手段11に記憶された質問は、選択式となっている。
【0060】
また、この実施の形態では、上記構成に加え、サーバ10と利用者側端末20とがネットワークNを介して繋がっており、前記利用者側端末20から前記サーバ10にアクセスすることで、前記サーバ10に設けられた前記質問記憶手段11、前記質問提示手段12、前記採点手段13、前記集計手段14、前記診断手段15を用いて画力診断を行うように構成されている。
【0061】
また、この実施の形態では、上記構成に加え、前記診断手段15は、前記集計手段14で集計された各項目の点数によって利用者の現在の画力レベルと共に、利用者の画力傾向を診断するように構成されている。
【0062】
また、この実施の形態では、上記構成に加え、前記診断手段15は、診断された画力レベルと画力傾向に応じて、今後の学習計画を作成して利用者に提供するように構成されている。
【0063】
そして、以上のように、この実施の形態の画力診断システム1によれば、用意された複数の質問に回答するだけで利用者の画力診断を自動的に行うことができるため、簡単に利用者の画力診断を行うことができる。また、客観的で的確な質問に対する回答に基づいて診断を行うようになっているため、不確定な要素が少なく、確実な画力診断を行うことができる。
【0064】
また、この実施の形態では、質問記憶手段11に、色彩力、デッサン力、構図力、キャラクタの魅力、世界観・背景作成力、努力の各項目の質問が格納されているため、これらを用いて、各項目に関する画力診断を行うことができ、その上で、総合的な画力診断を行うことができる。
【0065】
また、この実施の形態では、質問が選択式となっているため、利用者がより簡単に回答することができ、より簡単に画力診断を行うことができる。
【0066】
また、この実施の形態では、サーバ10と利用者端末20とがネットワークNを介して繋がっている状態であるため、サーバ10のある位置から離れた場所でも利用者が画力診断を行うことができる。
【0067】
また、この実施の形態では、質問の回答に点数が付されるようになっており、その点数によって、画力レベルと画力傾向を診断することができるようになっているため、より的確な画力診断を行うことができる。
【0068】
また、この実施の形態では、画力レベルと画力傾向に応じて、今後の学習計画を作成して利用者に提供するようになっているため、客観的な診断から最適な学習計画を自動的に立てて利用者に伝えることができる。
【0069】
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
【0070】
例えば、前記した実施の形態では、色彩力、デッサン力、構図力、キャラクタの魅力、世界観・背景作成力、努力の各項目の質問が出されるようになっていたが、これに限るものではなく、質問がこれより少ない項目で構成されていても良いし、また、これより多い項目の質問が出されるようになっていても良い。
【0071】
また、前記した実施の形態では、質問が選択式となっていたが、これに限るものではなく、記述式となっていても良いし、また、記述式と選択式の併用となっていても良い。また、記述式の場合には、人間が質問に対する回答を行うようになっていても良いし、AI等が自動的に回答を作成するようになっていても良い。
【0072】
また、前記した実施の形態では、サーバ10と利用者端末20とがネットワーク(ここではインターネット)Nを介して繋がるようになっており、サーバ10に設けられた質問記憶手段11、質問提示手段12、採点手段13、集計手段14、診断手段15に対して、離れた位置からリモートで利用者端末20からアクセスして画力診断を行うようになっていたが、これに限るものではなく、例えば店舗内にサーバやパソコン等の装置が設置されていて、ネットワークを介さずに当該装置を利用者が直接操作して課題の提出や画力診断を行うようになっていても良い。また、ネットワークNも、例えば会社内の限られたイントラネット等のネットワークを用いる等、インターネット以外のネットワークを用いても良い。また、リモートでも直接操作でも、どちらも行うことができるようになっていても良い。
【0073】
また、前記した実施の形態では、画力診断を行った後、当該画力レベルと画力傾向に応じて、今後の学習計画を作成して利用者に提供するようになっていたが、これに限るものではなく、学習計画が作成されないパターンがあっても良い。また、学習計画については、予め用意されたものの中から選択するようになっていても良いし、その都度AI等が判断して学習計画を作成するようになっていても良い。
【0074】
[イラスト添削システムのシステム構成]
次に、
図30~
図31を用いて、この発明の実施の形態のイラスト添削システム100を説明する。
【0075】
この実施の形態のイラスト添削システム100は、イラストや漫画の描画、作画について学ぶイラスト教室やイラスト講座において、システムを介してイラストの課題提出と添削通知を行うことができるものである。
【0076】
ここでは、利用者がシステムを介して課題提出と添削結果を受け取ることで、講師側と利用者側でシステムを介してイラスト又は漫画の課題添削のやり取りができるため、対面で課題添削のやり取りを行わずに済み、イラスト添削を効率良く利便性良く行うことができるものとなっている。以下、この実施の形態のイラスト添削システム100について、詳細に説明する。
【0077】
まず、このイラスト添削システム100の概要について、
図30を用いて説明する。
【0078】
この実施の形態のイラスト添削システム100は、ネットワークNを介して、コンピュータとしてのサーバ110と利用者の携帯電話やパソコン等の利用者端末120とを繋いで形成されており、利用者はリモート(遠隔地)にてこのイラスト添削システム100を利用できるようになっている。
【0079】
このイラスト添削システム100におけるサーバ110は、図示は省略するが、少なくとも1のCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、及び、CPUの作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)、起動用ブートプログラム等が記録されたROM(Read Only Memory)、各種プログラムやデータ等が記録されるハードディスク等の補助記憶装置、データの送受信に用いる通信インターフェース、マウス、キーボード等、オペレータがシステムの操作を行うための操作部、LCD等からなり文字や画像を表示する表示部等が設けられた構成となっている。補助記憶装置には、OS(Operating System)用プログラム、各種アプリケーションプログラム、データベースに記録されたデータ等が記録されており、これらのプログラムやデータはCPUの演算処理により、ハードウェア資源と協働して各種機能を実現する。
【0080】
次に、サーバ110と利用者端末120の各機能について説明する。このイラスト添削システム100は、
図30に示すように、サーバ110に、課題提示手段111、添削準備手段112、課題返却手段113、判断手段114を有している。また、利用者端末120に、取得手段121、提出手段122を有している。これらの機能により、イラスト添削が行われるように構成されている。
【0081】
まず、サーバ110の課題提示手段111について説明する。この実施の形態の課題提示手段111は、サーバ110内の記憶手段(図示省略)に予め記憶された複数の分野の複数の課題の中から、前記した画力診断システム1で診断された学習カリキュラムに基づいて定められたカリキュラム内の課題が提示されるようになっている。例えば、画力診断システム1で色彩の分野が苦手であると診断された利用者の場合は、色彩に関する課題を中心に又は色彩に関する課題を多めに課題設定されるようになっており、ここでは、当該色彩の課題が提示されるようになっている。
【0082】
次に、利用者端末120の取得手段121について説明する。この実施の形態の取得手段121は、前記した課題提示手段111で提示された課題のデータを利用者端末120に取り込むものであり、ダウンロードページやネットワーク上のフォルダに繋がるショートカットのようなもの等、適宜のパターンで良い。これにより利用者が課題のデータを取得すると、課題に対して実際に線を描いたり色を付けたりすることができるようになり、当該課題に取り組むことができるようになっている。
【0083】
次に、利用者端末120の提出手段122について説明する。この実施の形態の提出手段122は、前記した取得手段121で取得した課題が完成したときに、当該課題の完成データを講師側に提出するためのものであり、例えば、完成データをアップロードするためのページや、ネットワーク上のフォルダに繋がるショートカットフォルダのようなもの等、適宜のパターンで良い。
【0084】
次に、サーバ110の添削準備手段112について説明する。この実施の形態の添削準備手段112は、提出手段122から提出された課題の完成データが講師側に提示されると共に、当該課題を添削する上でのポイント(予め記憶手段(図示省略)に課題毎に対応して記憶されている)が提示されるものである。このように添削する上でのポイントが提示されることで、どの講師が添削を担当しても基準が変わらず公平な判断で添削を行うことができるようになっている。
【0085】
次に、サーバ110の課題返却手段113について説明する。この実施の形態の課題返却手段113は、利用者側から提出された課題の完成データに対して講師側で添削を行った結果データを利用者側に返却するものであり、ここでは課題に例えば赤ペン等で添削が書き込まれた状態のデータが利用者側に返却されるようになっている。
【0086】
次に、サーバ100の判断手段114について説明する。この実施の形態の判断手段114は、課題返却手段113で返却された課題の出来栄えに応じて課題再提出か次のステップに進むかを判断して、利用者側に伝達するものである。この実施の形態では、提出された課題の完成データの出来栄えを講師が判断して、課題返却を行うと共に利用者側に課題再提出か次のステップに進むかを伝えるようになっている。
【0087】
また、この実施の形態では、判断手段114において利用者側に課題再提出か次のステップに進むかを伝える際に、課題の出来栄えに応じて、予め定められたアドバイスを表示するように構成されている。このアドバイスは、所定の定型文がサーバ110の記憶手段(図示省略)に記憶されており、指摘すべきパターンに応じて当該定型文を呼び出して使用するようになっていれば良い。なお、これとは別に、講師が自ら考えたアドバイスを加えることができるようになっていても良い。
【0088】
また、判断手段114において利用者側に課題再提出か次のステップに進むかを伝える際に、課題の出来栄えに応じて、今後の学習計画を見直して、計画変更を利用者側に伝えるようになっていても良い。この学習計画の見直しの伝達は、次のステップに進めて、次の課題を提示する際に利用者に提示するようになっていても良い。
【0089】
なお、この実施の形態では、利用者から提出された課題の完成データを講師が確認して添削を手動で行い、添削後のデータを利用者側に返却すると共に、次のカリキュラムに進めた方が良いかどうかの判断を講師が行うようになっているが、これに限るものではない。例えば、課題の完成データを講師の代わりにコンピュータが確認して添削を行い、次のカリキュラムに進めた方が良いかどうかの判断もコンピュータが行うようになっていても良い。その際にAIが添削、判断を行うようになっていると、より的確な添削、判断を行うことができる可能性が高いため、好ましい。
【0090】
[イラスト添削システムの処理手順]
以下、この実施の形態のイラスト添削システム100における処理手順について説明する。
【0091】
図31は、この実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照しつつ、処理手順を説明する。なお、以下においては、利用者端末120はスマートフォン、パソコン、タブレット等の何れも端末でも対応可能であるが、課題への対応はパソコン等の大画面の媒体で対応するのが好ましい。
【0092】
利用者が利用者端末120からサーバ110にアクセスして、イラスト添削システム100を開始すると、まず、課題提示手段111が当該利用者の進捗具合に合わせた今回の課題を記憶手段から呼び出して、利用者端末20の表示画面に提示する(ステップS101)。
【0093】
これに対し、利用者が利用者端末120で取得手段121を介して課題のデータを所得する(ステップS102)。
【0094】
その後、利用者が課題に取り組み、課題が完成したらその完成データを提出手段122を介して提出する(ステップS103)。
【0095】
次に、提出された課題の完成データは、サーバ110の添削準備手段112で添削ポイントを付加して講師に提示される(ステップS104)。
【0096】
これに対し、講師が添削作業を行い、添削が終了したら課題返却手段113を介して添削を行った結果データを利用者側に返却する(ステップS105)。
【0097】
また、これと共に、判断手段115において、講師側から利用者側に、出来栄えに応じて課題再提出か次のステップに進むかの判断を伝え、アドバイスを伝え、学習計画の見直しが必要な場合はその旨伝える(ステップS106)。
【0098】
これを繰り返して、カリキュラムを進めていくものである。
【0099】
[イラスト添削システムの効果]
以上のように、この実施の形態のイラスト添削システム100は、利用者が提出したイラスト又は漫画の課題に対して添削を行って返却するイラスト添削システム100であって、予め定められたイラスト又は漫画の課題を講師側から利用者に提示する課題提示手段111と、講師側から提示された課題内容を利用者が端末を介して取得する取得手段121と、取得して行った課題を利用者が端末を介して講師側に提出する提出手段122と、提出された課題が講師側に提示されると共に添削ポイントが提示される添削準備手段112と、講師側で添削結果が書き込まれた課題が利用者側に返却される課題返却手段113と、前記課題返却手段113で返却された課題の出来栄えに応じて課題再提出か次のステップに進むかを伝達する判断手段114と、を有するイラスト添削システム100としたものである。
【0100】
また、この実施の形態では、上記構成に加え、サーバ110と利用者側端末120とがネットワークNを介して繋がっており、前記利用者側端末120から前記サーバ110にアクセスすることで、前記サーバ110に設けられた前記課題提示手段111、前記添削準備手段112、前記課題返却手段113、前記判断手段114を用いてイラストの課題添削を行うように構成されている。
【0101】
また、この実施の形態では、上記構成に加え、前記判断手段114は、課題の出来栄えに応じて、定められたアドバイスを表示するように構成されている。
【0102】
また、この実施の形態では、上記構成に加え、前記判断手段114は、課題の出来栄えに応じて、今後の学習計画を見直して、課題返却時又は次の課題を提示する際に利用者に提示するように構成されている。
【0103】
以上のように、この実施の形態のイラスト添削システム100によれば、講師側と利用者側でシステムを介してイラスト又は漫画の課題添削のやり取りができるため、対面で課題添削のやり取りを行わずに済み、イラスト添削を効率良く利便性良く行うことができる。
【0104】
また、この実施の形態では、講師側と利用者側とがネットワークを介して繋がっている状態で課題添削のやり取りができるため、リモートや遠隔地でのやり取りを行うことができ、より利便性良くイラスト添削を行うことができる。
【0105】
また、この実施の形態では、定められたアドバイスを表示できるため、簡単に利用者に添削のアドバイスを送ることができる。
【0106】
また、この実施の形態では、課題の出来栄えに応じて、今後の学習計画を見直して利用者に提示できるようになっているため、最適な学習計画を必要なときに利用者に伝えることができる。
【0107】
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
【0108】
例えば、前記した実施の形態では、この実施の形態の画力診断システム1で作成された学習カリキュラムに沿って行われる課題に応じたイラスト添削システム100について説明してきたが、これに限るものではなく、イラスト添削システム100は画力診断システム1と独立した状態で稼働するものであっても良い。
【0109】
また、前記した実施の形態では、添削を講師が行うか、またはコンピュータ(AI)が行うかのどちらかになっていたが、これに限るものではなく、講師がコンピュータ(AI)を利用しながら添削を行う場合があっても良い。また、ある分野ではコンピュータ(AI)が添削を行い、他の分野では講師が添削を行うようになっていても良い。
【0110】
また、前記した実施の形態では、サーバ110と利用者端末120とがネットワーク(ここではインターネット)Nを介して繋がるようになっており、サーバ110に設けられた課題提示手段111、添削準備手段112、課題返却手段113、判断手段114に対して、離れた位置からリモートで利用者端末120からアクセスしてイラスト添削を受けるようになっていたが、これに限るものではなく、例えば店舗内にサーバやパソコン等の装置が設置されていて、ネットワークNを介さずに当該装置を利用者が直接操作して課題の提出や画力診断を行うようになっていても良い。また、ネットワークNも、例えば会社内の限られたイントラネット等のネットワークを用いる等、インターネット以外のネットワークを用いても良い。また、リモートでも直接操作でも、どちらも行うことができるようになっていても良い。また、添削を行う講師も、サーバ110から離れた位置でリモートでサーバ110にアクセス、又はサーバ110からデータを転送して添削を行うようになっていても良い。
【0111】
また、前記した実施の形態では、イラスト添削を行った後、当該添削結果に応じて、今後の学習計画を見直して利用者に伝えるようになっていたが、これに限るものではなく、学習計画の見直しが行われないパターンがあっても良い。また、学習計画については、予め用意されたものの中から選択するようになっていて、その選択を見直しで変更するようになっていても良いし、その都度AI等が判断して学習計画を見直すようになっていても良い。
【符号の説明】
【0112】
1 画力診断システム
10 サーバ
11 質問記憶手段
12 質問提示手段
13 採点手段
14 集計手段
15 診断手段
20 利用者端末
100 イラスト添削システム
110 サーバ
111 課題提示手段
112 添削準備手段
113 課題返却手段
114 判断手段
120 利用者端末
121 取得手段
122 提出手段
N ネットワーク