特開 2024-152440 動画出力制御装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024152440

(43)【公開日】2024-10-25

(54)【発明の名称】動画出力制御装置

(51)【国際特許分類】

   H04N 21/431 20110101AFI20241018BHJP

   H04N 21/442 20110101ALI20241018BHJP

   H04N 5/92 20060101ALI20241018BHJP

   H04N 5/783 20060101ALI20241018BHJP

   A63F 13/86 20140101ALI20241018BHJP

   A63F 13/49 20140101ALI20241018BHJP

【ＦＩ】

H04N21/431

H04N21/442

H04N5/92 010

H04N5/783

A63F13/86

A63F13/49

【審査請求】未請求

【請求項の数】10

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023066631

(22)【出願日】2023-04-14

(71)【出願人】

【識別番号】392026693

【氏名又は名称】株式会社ＮＴＴドコモ

(74)【代理人】

【識別番号】100088155

【弁理士】

【氏名又は名称】長谷川 芳樹

(74)【代理人】

【識別番号】100113435

【弁理士】

【氏名又は名称】黒木 義樹

(74)【代理人】

【識別番号】100121980

【弁理士】

【氏名又は名称】沖山 隆

(74)【代理人】

【識別番号】100128107

【弁理士】

【氏名又は名称】深石 賢治

(72)【発明者】

【氏名】佐々木 祐理

(72)【発明者】

【氏名】加藤 剛志

(72)【発明者】

【氏名】相場 邦宏

【テーマコード（参考）】

5C164

【Ｆターム（参考）】

5C164GA07

5C164MA02S

5C164PA41

5C164SB27S

5C164UB08S

5C164UB41P

5C164UB81P

5C164YA07

5C164YA21

(57)【要約】

【課題】盛り上がり度合に基づいて動画の時系列上の出力の制御を行うこと。
【解決手段】動画出力制御装置１は、動画の時系列上の視聴者の盛り上がり度合を示す盛り上がり情報を取得する取得部１１と、取得部１１によって取得された動画の盛り上がり情報に基づいて当該動画の時系列上の出力の制御を行う制御部１２と、を備える。制御は、動画の再生速度、音量若しくは表示領域の変更、又は、動画の一部再生区間のスキップであってもよい。制御部１２は、時系列上で盛り上がり度合が大きくなるにつれて、動画の再生速度を下げてもよい、音量を上げてもよい、若しくは、表示領域を拡大してもよい、又は、時系列上で盛り上がり度合が小さくなるにつれて、動画の再生速度を上げてもよい、音量を下げてもよい、若しくは、表示領域を縮小してもよい。制御部１２は、盛り上がり度合が所定の閾値以下である動画の一部再生区間をスキップしてもよい。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

動画の時系列上の視聴者の盛り上がり度合を示す盛り上がり情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された動画の盛り上がり情報に基づいて当該動画の時系列上の出力の制御を行う制御部と、
を備える動画出力制御装置。

【請求項2】

前記制御は、動画の再生速度、音量若しくは表示領域の変更、又は、動画の一部再生区間のスキップである、
請求項１に記載の動画出力制御装置。

【請求項3】

前記制御部は、
時系列上で盛り上がり度合が大きくなるにつれて、動画の再生速度を下げる、音量を上げる、若しくは、表示領域を拡大する、又は、
時系列上で盛り上がり度合が小さくなるにつれて、動画の再生速度を上げる、音量を下げる、若しくは、表示領域を縮小する、
請求項１に記載の動画出力制御装置。

【請求項4】

前記制御部は、盛り上がり度合が所定の閾値以下である動画の一部再生区間をスキップする、
請求項１に記載の動画出力制御装置。

【請求項5】

前記制御は、動画の再生速度、音量又は表示領域の変更を含み、
前記制御部は、盛り上がり度合が所定の基準を満たした際に行う前記変更については、当該満たしたタイミングよりも所定時間早く行う、
請求項１に記載の動画出力制御装置。

【請求項6】

前記制御の度合は、ユーザが盛り上がり度合に応じて予め指定する、
請求項１に記載の動画出力制御装置。

【請求項7】

前記制御の度合は、ユーザが過去に行った盛り上がり度合に応じた動画操作に基づく、
請求項１に記載の動画出力制御装置。

【請求項8】

前記制御は、動画の一部再生区間のスキップを含み、
前記制御部は、前記スキップを望まないユーザに対しては別の制御を行う、
請求項１に記載の動画出力制御装置。

【請求項9】

前記制御は、動画の一部再生区間のスキップを含み、
前記制御部は、動画の時系列上の再生箇所を示すシークバーをユーザに表示させると共に、当該シークバー上において前記スキップを行う区間をユーザに表示させる、
請求項１に記載の動画出力制御装置。

【請求項10】

前記制御は、動画の再生速度の変更を含み、
前記制御部は、前記変更を加味した、
動画の現在の再生箇所から再生終了までの時間、
動画の現在の再生箇所から盛り上がり度合が所定の基準を満たす再生区間までの時間、又は、
動画の前記再生区間中の現在の再生箇所から当該再生区間が終了するまでの時間、
の少なくとも一つをユーザに表示させる、
請求項１に記載の動画出力制御装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示の一側面は、動画の時系列上の出力の制御を行う動画出力制御装置に関する。

【背景技術】

【0002】

下記特許文献１では、ゲームに係る配信動画の閲覧者のゲームの盛り上がりの度合いを知らせることを可能とする技術が開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０２１－１８６２２１号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

上記技術は盛り上がりの度合を知らせることを可能とするが、例えば、盛り上がり度合に基づいて動画の時系列上の出力の制御を行うことはできない。そこで、盛り上がり度合に基づいて動画の時系列上の出力の制御を行うことが望まれている。

【課題を解決するための手段】

【0005】

本開示の一側面に係る動画出力制御装置は、動画の時系列上の視聴者の盛り上がり度合を示す盛り上がり情報を取得する取得部と、取得部によって取得された動画の盛り上がり情報に基づいて当該動画の時系列上の出力の制御を行う制御部と、を備える。

【0006】

このような側面においては、動画の時系列上の視聴者の盛り上がり度合を示す盛り上がり情報に基づいて、当該動画の時系列上の出力の制御が行われる。すなわち、盛り上がり度合に基づいて動画の時系列上の出力の制御を行うことができる。

【発明の効果】

【0007】

本開示の一側面によれば、盛り上がり度合に基づいて動画の時系列上の出力の制御を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【0008】

【図1】実施形態に係る動画出力制御装置の機能構成の一例を示す図である。

【図2】盛り上がり情報のテーブル例を示す図である。

【図3】時系列上の盛り上がり度合を示すグラフを表示した動画例を示す図である。

【図4】図３の動画例について盛り上がり度合が大きい際に低速再生されている場面を示す図である。

【図5】図３の動画例について盛り上がり度合が小さい際に高速再生されている場面を示す図である。

【図6】図３の動画例について盛り上がり度合が大きい際に高音量となっている場面を示す図である。

【図7】図３の動画例について盛り上がり度合が小さい際に低音量となっている場面を示す図である。

【図8】図３の動画例について盛り上がり度合が大きい際に表示領域が拡大されている場面を示す図である。

【図9】図３の動画例について盛り上がり度合が小さい際に表示領域が縮小されている場面を示す図である。

【図10】視聴速度情報のテーブル例を示す図である。

【図11】再生速度情報のテーブル例（その１）を示す図である。

【図12】設定ダイアログボックスを表示した動画例を示す図である。

【図13】ユーザ操作情報のテーブル例を示す図である。

【図14】学習操作情報のテーブル例（その１）を示す図である。

【図15】学習操作情報のテーブル例（その２）を示す図である。

【図16】再生速度情報のテーブル例（その２）を示す図である。

【図17】スキップを行う区間を表示した動画例を示す図である。

【図18】動画の再生速度の変更を加味した時間を表示した動画例（その１）を示す図である。

【図19】動画の再生速度の変更を加味した時間を表示した動画例（その２）を示す図である。

【図20】実施形態に係る動画出力制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。

【図21】実施形態に係る動画出力制御装置で用いられるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0009】

以下、図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の説明における本開示での実施形態は、本発明の具体例であり、特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限定されないものとする。

【0010】

図１は、実施形態に係る動画出力制御装置１の機能構成の一例を示す図である。動画出力制御装置１は、動画の時系列上の出力の制御を行うコンピュータ装置である。実施形態では、動画出力制御装置１としてスマートフォンを想定するが、これに限るものではない。図１に示す通り、動画出力制御装置１は、格納部１０、取得部１１（取得部）及び制御部１２（制御部）を含んで構成される。

【0011】

動画出力制御装置１の各機能ブロックは、動画出力制御装置１内にて機能することを想定しているが、これに限るものではない。例えば、動画出力制御装置１の機能ブロックの一部は、動画出力制御装置１とは異なるコンピュータ装置であって、動画出力制御装置１とネットワーク接続されたコンピュータ装置内において、動画出力制御装置１と情報を適宜送受信しつつ機能してもよい。また、動画出力制御装置１の一部の機能ブロックは無くてもよいし、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックに統合してもよいし、一つの機能ブロックを複数の機能ブロックに分解してもよい。

【0012】

以下、図１に示す動画出力制御装置１の各機能について説明する。

【0013】

格納部１０は、１つ以上の動画を格納する。例えば、格納部１０は、実施形態で登場するＸ動画などを格納する。なお、格納部１０は動画（の一部又は全部）を格納せず、他の装置に格納された１つ以上の動画（の一部又は全部）を動画出力制御装置１がネットワークを介して適宜取得して適宜利用してもよい。

【0014】

格納部１０は、１つ以上の動画それぞれの盛り上がり情報を格納する。格納部１０は、当該格納部１０によって格納された１つ以上の動画それぞれの盛り上がり情報を格納してもよい。

【0015】

盛り上がり情報は、動画の時系列上の視聴者の盛り上がり度合（盛り上がりを示す指標）を示す情報である。盛り上がり情報は、動画の時系列上の各時間における視聴者の盛り上がり度合を示す情報であってもよい。

【0016】

盛り上がり度合は、動画の見るべき点が数値化されたものであってもよい。

【0017】

盛り上がり度合は、例えば、動画の視聴者（一の視聴者又は複数の視聴者）によるリピート回数に基づく度合である。例えば、動画の視聴者による当該動画の開始から３０分の時点から開始から３５分の時点までの５分間の部分のリピート（何回も見る）回数が多くなるにつれて、当該部分の盛り上がり度合が大きくなる。

【0018】

盛り上がり度合は、例えば、動画の（元々の）音量に基づく度合である。例えば、野球の動画であれば、点数が入った場面では声援及びアナウンサーの声などの音量が大きくなり、それに伴って当該場面の盛り上がり度合が大きくなる。

【0019】

盛り上がり度合は、例えば、動画の視聴者（一の視聴者又は複数の視聴者）による音量増減に基づく度合である。例えば、動画の開始から３０分の時点から開始から３５分の時点までの５分間の部分において当該動画の視聴者が当該動画の音量を大きく調整する（ボリュームを上げる）につれて、当該部分の盛り上がり度合が大きくなる。

【0020】

盛り上がり度合は、例えば、動画の視聴者（一の視聴者又は複数の視聴者）による良い評価をつけた回数に基づく度合である。例えば、動画の開始から３０分の時点から開始から３５分の時点までの５分間の部分において当該動画の視聴者が当該部分に「いいね」の評価をする又は当該部分を（他の視聴者などに）シェア（共有）する回数が多くなるにつれて、当該部分の盛り上がり度合が大きくなる。

【0021】

盛り上がり度合は、上記例に限るものではなく、動画の視聴者の盛り上がりを示す指標であれば如何なるものであってもよい。

【0022】

図２は、盛り上がり情報のテーブル例を示す図である。図２に示すテーブル例の通り、盛り上がり情報は、一の動画であるＸ動画について、Ｘ動画の時系列上の各再生時間における盛り上がり度合に基づく値が含まれる。図２において、再生時間「０～１０秒」は、動画の開始時点（０秒）から開始から１０秒の時点までの時間（期間）を示す。同様に、再生時間「１１～２０秒」は、動画の開始から１１秒の時点から開始から２０秒の時点までの時間を示す。実施形態では、盛り上がり度合に基づく値として、盛り上がり度合を「０」から「１００」までに正規化した値である盛り上がり値とするが、これに限るものではない。盛り上がり値は、「０」に近くなるほど盛り上がっていないことを示し、「１００」に近くなるほど盛り上がっていることを示す。

【0023】

図２について具体的に説明すると、例えばＸ動画について、再生時間「０～１０秒」の盛り上がり値が「２５」であり、再生時間「１１～２０秒」の盛り上がり値が「１００」であり、再生時間「２１～３０秒」の盛り上がり値が「２０」であり、再生時間「３１～４０秒」の盛り上がり値が「５０」であり、再生時間「４１～５０秒」の盛り上がり値が「６０」であり、再生時間「５１～６０秒」の盛り上がり値が「２０」であることを示している。すなわち、Ｘ動画の再生時間０～６０秒の間では、再生時間１１～２０秒が一番盛り上がっており、再生時間３１～５０秒が比較的盛り上がっていると言える。

【0024】

図３を用いて、盛り上がり度合を視覚的に説明する。図３は、時系列上の盛り上がり度合を示すグラフを表示した動画例を示す図である。図３に示す動画例では、動画に対して、シークバーＢと再生ヘッドＨとグラフＥとが重畳して表示されている。シークバーＢは、動画の時系列を線分で示しており、左端が動画の開始時点（０秒）を示し、右端が動画の終了時点を示す。シークバーＢ上を動くことが可能な再生ヘッドＨは、動画の時系列のうち現在動画が出力（再生）されている時点を示す。グラフＥは、シークバーＢ（の時系列）をｘ軸と見立て、ｙ軸方向にて動画の時系列上の盛り上がり度合を示す。図３に示すグラフＥは、動画の開始時点でゼロの（又はゼロに近い）盛り上がり度合が、時間が進むにつれて大きくなり、計４回の盛り上がりの波を経て、動画の終了時点でまたゼロに（又はゼロに近く）なっていることを示している。

【0025】

格納部１０は、その他にも、動画出力制御装置１における算出などで利用される任意の情報（後述の視聴速度情報、再生速度情報、ユーザ操作情報及び学習操作情報などを含む）及び動画出力制御装置１における算出の結果などを格納してもよい。格納部１０によって格納された情報は、動画出力制御装置１の各機能によって適宜参照されてもよい。

【0026】

取得部１１は、盛り上がり情報を取得する。より具体的には、取得部１１は、対象とする動画である対象動画（例えばＸ動画）の盛り上がり情報を取得する。対象動画は、例えば、格納部１０によって格納された動画であってもよいし、予め指定された動画であってもよいし、ユーザが指定（選択）した動画であってもよい。なお、ユーザとは、動画出力制御装置１の利用者、又は、動画出力制御装置１によって出力の制御が行われる動画の視聴者である。実施形態では、用語「動画」を適宜「対象動画」に読み替えてもよい。取得部１１は、格納部１０によって格納された、対象動画の盛り上がり情報を取得してもよいし、他の装置からネットワークを介して入力（受信）した、対象動画の盛り上がり情報を取得してもよい。取得部１１は、取得した盛り上がり情報を、格納部１０によって格納させてもよいし、制御部１２に出力してもよい。

【0027】

制御部１２は、取得部１１によって取得された動画の盛り上がり情報に基づいて当該動画の時系列上の出力の制御を行う。

【0028】

制御（制御部１２による動画の時系列上の出力の制御）は、動画の再生速度、音量若しくは表示領域の変更、又は、動画の一部再生区間のスキップであってもよい。すなわち、制御は、動画の再生速度の変更であってもよい。制御は、動画の音量の変更であってもよい。制御は、動画の表示領域の変更であってもよい。制御は、動画の一部再生区間のスキップであってもよい。

【0029】

より具体的には、制御部１２は、時系列上で盛り上がり度合が大きくなるにつれて、動画の再生速度を下げてもよいし、音量を上げてもよいし、若しくは、表示領域を拡大してもよいし、又は、時系列上で盛り上がり度合が小さくなるにつれて、動画の再生速度を上げてもよいし、音量を下げてもよいし、若しくは、表示領域を縮小してもよい。すなわち、制御部１２は、時系列上で盛り上がり度合が大きくなるにつれて、動画の再生速度を下げてもよい。制御部１２は、時系列上で盛り上がり度合が大きくなるにつれて、動画の音量を上げてもよい。制御部１２は、時系列上で盛り上がり度合が大きくなるにつれて、動画の表示領域を拡大してもよい。制御部１２は、時系列上で盛り上がり度合が小さくなるにつれて、動画の再生速度を上げてもよい。制御部１２は、時系列上で盛り上がり度合が小さくなるにつれて、動画の音量を下げてもよい。制御部１２は、時系列上で盛り上がり度合が小さくなるにつれて、動画の表示領域を縮小してもよい。

【0030】

以上に挙げた制御部１２による動画の時系列上の出力の制御の具体例について、図４～図９を用いて説明する。

【0031】

図４は、図３の動画例について盛り上がり度合が大きい際に低速再生されている場面を示す図である。図４に示す場面では、再生ヘッドＨが、動画のグラフＥが山（上に凸）の時点に位置している。すなわち、動画の盛り上がり度合が（比較的、又は、所定の基準に比べて）大きい場面である。この場面では、制御部１２は、動画の再生速度を（比較的、又は、所定の基準に比べて）下げる、すなわち、動画を低速再生する。このように、制御部１２は、動画が盛り上がっているので当該動画の再生を低速にする（動画の視聴速度を自動変更する）。

【0032】

図５は、図３の動画例について盛り上がり度合が小さい際に高速再生されている場面を示す図である。図５に示す場面では、再生ヘッドＨが、動画のグラフＥが谷（下に凸）の時点に位置している。すなわち、動画の盛り上がり度合が（比較的、又は、所定の基準に比べて）小さい場面である。この場面では、制御部１２は、動画の再生速度を（比較的、又は、所定の基準に比べて）上げる、すなわち、動画を高速再生する。このように、制御部１２は、動画が盛り上がっていないので当該動画の再生を高速にする（動画の視聴速度を自動変更する）。

【0033】

図６は、図３の動画例について盛り上がり度合が大きい際に高音量となっている場面を示す図である。図６に示す場面は、図４に示す場面と同様に、動画の盛り上がり度合が（比較的、又は、所定の基準に比べて）大きい場面である。この場面では、制御部１２は、動画の音量を（比較的、又は、所定の基準に比べて）上げる、すなわち、動画を高音量にする。

【0034】

図７は、図３の動画例について盛り上がり度合が小さい際に低音量となっている場面を示す図である。図７に示す場面は、図５に示す場面と同様に、動画の盛り上がり度合が（比較的、又は、所定の基準に比べて）小さい場面である。この場面では、制御部１２は、動画の音量を（比較的、又は、所定の基準に比べて）下げる、すなわち、動画を低音量にする。

【0035】

図８は、図３の動画例について盛り上がり度合が大きい際に表示領域が拡大されている場面を示す図である。図８に示す場面は、図４に示す場面と同様に、動画の盛り上がり度合が（比較的、又は、所定の基準に比べて）大きい場面である。この場面では、制御部１２は、動画の表示領域を（比較的、又は、所定の基準に比べて）拡大する。

【0036】

図９は、図３の動画例について盛り上がり度合が小さい際に表示領域が縮小されている場面を示す図である。図９に示す場面は、図５に示す場面と同様に、動画の盛り上がり度合が（比較的、又は、所定の基準に比べて）小さい場面である。この場面では、制御部１２は、動画の表示領域を（比較的、又は、所定の基準に比べて）縮小する。

【0037】

制御部１２は、盛り上がり度合が所定の閾値以下である動画の一部再生区間をスキップしてもよい。動画の一部再生区間をスキップするとは、当該一部再生区間を再生しないことである。すなわち、動画の再生が進む中で一部再生区間に入った瞬間に、当該一部再生区間の終了時点から再生が引き続き進む。

【0038】

制御部１２は、取得部１１によって取得された動画の盛り上がり情報と、格納部１０によって格納された、盛り上がり度合ごとの視聴速度（再生速度）を示す視聴速度情報と、に基づいて当該動画の時系列上の再生速度の変更を行ってもよい。制御部１２は、取得部１１によって取得された動画の盛り上がり情報と、盛り上がり度合ごとの視聴速度（再生速度）を示す視聴速度情報と、に基づいて、動画の時系列上の（時間ごとの）再生速度を示す再生速度情報を算出し、算出した再生速度情報に基づいて当該動画の時系列上の再生速度の変更を行ってもよい。具体例について、すでに説明した図２に加え、図１０及び図１１を用いて説明する。

【0039】

図１０は、視聴速度情報のテーブル例を示す図である。図１０に示すテーブル例の通り、視聴速度情報では、盛り上がり値と、当該盛り上がり値（の再生区間）における視聴速度とが対応付いている。盛り上がり値は、値の幅をもって設定されてもよい（例えば「０」～「４９」など）。視聴速度は、通常の視聴速度を「１．０倍」とした倍数で示してもよい。視聴速度情報において、盛り上がり値の幅と、視聴速度とが対応してもよい（例えば、盛り上がり値が「０」～「４９」は、視聴速度を「２．０倍」とする、など）。

【0040】

視聴速度情報は、ユーザによって（予め）設定されてもよい。より具体的には、視聴速度情報に含まれる視聴速度は、ユーザが盛り上がり値に応じて指定してもよい。すなわち、制御（制御部１２による動画の時系列上の出力の制御）の度合は、ユーザが盛り上がり度合に応じて予め指定してもよい。格納部１０がユーザごとの視聴速度情報を予め格納し、制御部１２は、ユーザに応じた当該視聴速度情報を利用してもよい。

【0041】

図１１は、再生速度情報のテーブル例（その１）を示す図である。図１１に示すテーブル例の通り、再生速度情報は、時系列上の各再生時間における、Ｘ動画の盛り上がり値と、制御部１２によって設定されたＸ動画の再生速度とが含まれる。

【0042】

制御部１２が、図２の盛り上がり情報のテーブル例及び図１０の視聴速度情報のテーブル例に基づいて図１１の再生速度情報のテーブル例を算出する方法について説明する。まず、制御部１２は、図２の盛り上がり情報のテーブル例をそのままコピーし、再生速度の行を新たに追加したテーブルを算出する。次に、制御部１２は、算出したテーブルの時系列上の各再生時間について、当該再生時間のＸ動画の盛り上がり値が図１０に示す視聴速度情報のテーブル例おいて対応付いている視聴速度を、当該再生時間の再生速度として設定する。制御部１２によって全ての再生時間について再生速度が設定されたテーブルが、図１１の再生速度情報のテーブル例である。

【0043】

制御部１２は、例えば、図１１の再生速度情報のテーブル例に基づき、Ｘ動画について、再生時間「０」～「１０」秒は再生速度「２．０」倍で再生し、再生時間「１１」～「２０」秒は再生速度「１．０」倍（通常速度）で再生し、再生時間「２１」～「３０」秒は再生速度「２．０」倍で再生し、再生時間「３１」～「４０」秒は再生速度「１．２５」倍で再生し、再生時間「４１」～「５０」秒は再生速度「１．２５」倍で再生し、再生時間「５１」～「６０」秒は再生速度「２．０」倍で再生する。

【0044】

制御（制御部１２による動画の時系列上の出力の制御）は、動画の再生速度、音量又は表示領域の変更を含み、制御部１２は、盛り上がり度合が所定の基準を満たした際に行う変更については、当該満たしたタイミングよりも所定時間早く行ってもよい。例えば、制御部１２は、時系列上の盛り上がり値が所定の閾値以上になったときに動画を低速再生する（又は通常速度で再生する）場合、所定の閾値以上になったタイミングではなく、（重要なシーンが近いので）当該タイミングより少し前（例えば数秒前）から動画を低速再生し（又は通常速度で再生し）てもよい。また例えば、制御部１２は、時系列上の盛り上がり値が所定の閾値未満になったときに動画を低音量にする場合、所定の閾値未満になったタイミングではなく、当該タイミングより少し前（例えば数秒前）から動画を低音量にしてもよい。

【0045】

制御（制御部１２による動画の時系列上の出力の制御）の度合は、ユーザが過去に行った盛り上がり度合に応じた動画操作に基づいてもよい。制御（制御部１２による動画の時系列上の出力の制御）は、動画の一部再生区間のスキップを含み、制御部１２は、スキップを望まないユーザに対しては別の制御を行ってもよい。図１２～図１６を用いながら具体的に説明する。

【0046】

図１２は、設定ダイアログボックスを表示した動画例を示す図である。図１２に示す動画例では、設定ダイアログボックスＤが動画上に表示されている。ユーザは、設定ダイアログボックスＤにて、各種設定を行うことができる。図１２に示す設定ダイアログボックスＤでは、学習した再生速度を適用するか否かの設定が可能なチェックボックスＣ１と、スキップも行うか否かの設定が可能なチェックボックスＣ２とが含まれている。

【0047】

ユーザは、図１２のチェックボックスＣ１にチェックを入れることで、学習した再生速度を適用することができる。学習した再生速度を適用する場合、（動画出力制御装置１により）ユーザの動画操作（行動）に合わせて再生速度（の操作）が学習される。ユーザの動画操作はユーザ操作情報として記録されてもよい。

【0048】

図１３は、ユーザ操作情報のテーブル例を示す図である。図１３に示すテーブル例の通り、ユーザ操作情報は、時系列上の各再生時間における、（ユーザが過去に視聴した）動画の盛り上がり値と、当該動画の当該再生時間にてユーザが行った動画操作であるユーザ操作とが含まれる。例えば、図１３に示すテーブル例において、動画の盛り上がり値が「１０」である再生時間「０」～「１０」秒において、ユーザはシークバーＢで（動画の再生を）スキップしたことを示している。

【0049】

動画出力制御装置１は、図１３に示すユーザ操作情報のテーブル例に基づき、盛り上がり値の操作を学習した結果、図１４に示す学習操作情報のテーブル例を生成してもよい。図１４は、学習操作情報のテーブル例（その１）を示す図である。図１４に示すテーブル例の通り、学習操作情報では、盛り上がり値と、当該盛り上がり値に対して学習された操作（最も実行された操作）とが対応付いている。このように、動画出力制御装置１は、頻度が最も高い（ユーザの）操作をその盛り上がり値の操作として学習する。明示的に盛り上がり値別に再生速度を設定するのではなく、シークバーＢの操作を含めて学習することで、スキップする盛り上がり値も特定可能となる。

【0050】

ユーザは、図１２のチェックボックスＣ２にチェックを入れることでスキップも行うことができ、また、チェックを入れないことでスキップを行わないことができる。例えば、図１２のチェックボックスＣ２にチェックを入れなければ、動画出力制御装置１は、図１４に示す学習操作情報のテーブル例の代わりに、図１５に示す学習操作情報のテーブル例を生成してもよい。図１５は、学習操作情報のテーブル例（その２）を示す図である。図１５に示すテーブル例の通り、学習された操作がスキップであったとしても、ユーザがチェックボックスＣ２にチェックを入れなければ、すなわちユーザがスキップを望まないのであれば（スキップ不許可の場合）、「１．５倍速」として設定（学習）される。スキップ不許可の場合は、（学習操作情報内において）最も速い速度に合わせてもよい。

【0051】

制御部１２は、上述のように盛り上がり情報及び視聴速度情報に基づいて再生速度情報を算出したのと同様に、盛り上がり情報及び学習操作情報に基づいて再生速度情報を算出してもよい。図１６は、再生速度情報のテーブル例（その２）を示す図である。図１６に示すテーブル例の通り、再生速度情報は、時系列上の各再生時間における、動画の盛り上がり値と、学習した動画の再生速度と、スキップ不許可の場合の学習した再生速度とが含まれる。詳細な説明は省略するが、制御部１２は、時系列上の各再生時間について、当該再生時間の動画の盛り上がり値が図１４に示す学習操作情報のテーブル例おいて対応付いている操作を、当該再生時間の学習した再生速度として設定すると共に、時系列上の各再生時間について、当該再生時間の動画の盛り上がり値が図１５に示す学習操作情報のテーブル例おいて対応付いている操作を、当該再生時間のスキップ不許可の場合の学習した再生速度として設定する。

【0052】

制御（制御部１２による動画の時系列上の出力の制御）は、動画の一部再生区間のスキップを含み、制御部１２は、動画の時系列上の再生箇所を示すシークバーＢをユーザに表示させると共に、当該シークバーＢ上においてスキップを行う区間をユーザに表示させてもよい。図１７は、スキップを行う区間を表示した動画例を示す図である。図１７に示す動画例の通り、盛り上がり値が小さい、スキップを行う区間であるスキップ区間Ｓが雲形の図形で表示されている。

【0053】

制御は、動画の再生速度の変更を含み、制御部１２は、変更を加味した、動画の現在の再生箇所から再生終了までの時間、動画の現在の再生箇所から盛り上がり度合が所定の基準を満たす再生区間までの時間、又は、動画の再生区間中の現在の再生箇所から当該再生区間が終了するまでの時間、の少なくとも一つをユーザに表示させてもよい。図１８及び図１９を用いて具体的に説明する。

【0054】

図１８は、動画の再生速度の変更を加味した時間を表示した動画例（その１）を示す図である。図１８に示す動画例は、盛り上がり度合がゼロである（又はゼロに近い）動画の開始時点の場面を示す。動画上では、動画の再生速度の変更（動画の再生速度が変更されるモードを「高速モード」と呼ぶ）を加味した時間情報Ｔ１が表示されている。時間情報Ｔ１は、動画の再生速度の変更を加味した動画の現在の再生箇所から盛り上がり度合が所定の基準を満たす（所定の閾値以上である）再生区間までの時間である「見どころまで 残り１５秒」（再生速度を加味した次の見どころまでの残り時間）と、動画の再生速度の変更を加味した動画の現在の再生箇所から再生終了までの時間である「高速モード 残り時間 １：４５」（再生速度変更をした場合の視聴終了までの時間）とが含まれている。

【0055】

図１９は、動画の再生速度の変更を加味した時間を表示した動画例（その２）を示す図である。図１９に示す動画例は、盛り上がり度合が所定の閾値以上である再生区間の時点（盛り上がり度合が高い時間）の場面を示す。動画上では、動画の再生速度の変更を加味した時間情報Ｔ２が表示されている。時間情報Ｔ２は、動画の再生速度の変更を加味した、動画の盛り上がり度合が所定の基準を満たす（所定の閾値以上である）再生区間中の現在の再生箇所から当該再生区間が終了するまでの時間である「見どころ終了まで 残り４秒」と、動画の再生速度の変更を加味した動画の現在の再生箇所から次に盛り上がり度合が所定の基準を満たす（所定の閾値以上である）再生区間までの時間である「次の見どころまで 残り２０秒」と、動画の再生速度の変更を加味した動画の現在の再生箇所から再生終了までの時間である「高速モード 残り時間 １：３０」とが含まれている。

【0056】

制御部１２は、ユーザなどによって指定された指定時間に収まるよう、動画の再生速度の変更を行ってもよい。その場合、制御部１２は、一部の再生区間（盛り上がり度合がより低い再生区間を優先する）の再生速度を当初予定していた速度よりも上げるなどして、指定時間に収まるよう変更を行う。

【0057】

続いて、図２０を参照しながら、動画出力制御装置１が実行する処理（動画出力制御方法）の例を説明する。図２０は、動画出力制御装置１が実行する処理の一例を示すフローチャートである。

【0058】

まず、取得部１１が、動画の時系列上の視聴者の盛り上がり度合を示す盛り上がり情報を取得する（ステップＳ１、取得ステップ）。次に、制御部１２が、Ｓ１にて取得された動画の盛り上がり情報に基づいて当該動画の時系列上の出力の制御を行う（ステップＳ２、制御ステップ）。

【0059】

実施形態において、動画出力制御装置１はスマートフォン、すなわち動画を実際に再生する装置を想定したが、動画出力制御装置１をサーバ装置とし、動画を実際に再生するのは動画出力制御装置１にネットワーク接続された端末（スマートフォン）としてもよい。その場合、制御部１２は、端末に対して動画の時系列上の出力の制御を行うようネットワークを介して指示し、端末では当該指示に基づいて出力の制御が行われる。

【0060】

続いて、実施形態に係る動画出力制御装置１の作用効果について説明する。

【0061】

動画出力制御装置１は、動画の時系列上の視聴者の盛り上がり度合を示す盛り上がり情報を取得する取得部１１と、取得部１１によって取得された動画の盛り上がり情報に基づいて当該動画の時系列上の出力の制御を行う制御部１２と、を備える。この構成により、動画の時系列上の視聴者の盛り上がり度合を示す盛り上がり情報に基づいて、当該動画の時系列上の出力の制御が行われる。すなわち、盛り上がり度合に基づいて動画の時系列上の出力の制御を行うことができる。

【0062】

また、動画出力制御装置１において、制御は、動画の再生速度、音量若しくは表示領域の変更、又は、動画の一部再生区間のスキップであってもよい。この構成により、盛り上がり度合に基づいて動画の時系列上の再生速度を変更できる、盛り上がり度合に基づいて動画の時系列上の音量を変更できる、盛り上がり度合に基づいて動画の時系列上の表示領域を変更できる、又は、盛り上がり度合に基づいて動画の時系列上の一部再生区間をスキップできる。

【0063】

また、動画出力制御装置１において、制御部１２は、時系列上で盛り上がり度合が大きくなるにつれて、動画の再生速度を下げる、音量を上げる、若しくは、表示領域を拡大する、又は、時系列上で盛り上がり度合が小さくなるにつれて、動画の再生速度を上げる、音量を下げる、若しくは、表示領域を縮小してもよい。この構成により、例えばユーザは、時系列上で盛り上がり度合が大きい場面では、より確実にしっかりと動画を視聴でき、時系列上で盛り上がり度合が小さい場面では、動画の話の流れを抑えた上で高速に又は集中せずに視聴できる。すなわち、ユーザは短時間で動画を効率的に視聴することができる。また、例えばユーザは、動画の時系列上の盛り上がり度合を視覚的及び聴覚的に容易に把握することができる。

【0064】

また、動画出力制御装置１において、制御部１２は、盛り上がり度合が所定の閾値以下である動画の一部再生区間をスキップしてもよい。この構成により、例えばユーザは、時系列上で盛り上がり度合が小さい場面はスキップして視聴できる。すなわち、ユーザは短時間で動画を効率的に視聴することができる。

【0065】

また、動画出力制御装置１において、制御は、動画の再生速度、音量又は表示領域の変更を含み、制御部１２は、盛り上がり度合が所定の基準を満たした際に行う変更については、当該満たしたタイミングよりも所定時間早く行ってもよい。この構成により、例えばユーザは、心の準備をした上で落ち着いて、盛り上がり度合が所定の基準を満たした場面を視聴することができる。

【0066】

また、動画出力制御装置１において、制御の度合は、ユーザが盛り上がり度合に応じて予め指定してもよい。この構成により、例えばユーザの好みに合わせた制御を行うことができる。

【0067】

また、動画出力制御装置１において、制御の度合は、ユーザが過去に行った盛り上がり度合に応じた動画操作に基づいてもよい。この構成により、例えばユーザが過去に行った盛り上がり度合に応じた動画操作に沿った制御を行うことができる。

【0068】

また、動画出力制御装置１において、制御は、動画の一部再生区間のスキップを含み、制御部１２は、スキップを望まないユーザに対しては別の制御を行ってもよい。この構成により、スキップを望まないユーザに対してはスキップは行われないため、ユーザの利便性を向上させることができる。

【0069】

また、動画出力制御装置１において、制御は、動画の一部再生区間のスキップを含み、制御部１２は、動画の時系列上の再生箇所を示すシークバーＢをユーザに表示させると共に、当該シークバーＢ上においてスキップを行う区間をユーザに表示させてもよい。この構成により、ユーザはシークバーＢ上においてスキップを行う区間を容易に把握することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。

【0070】

また、動画出力制御装置１において、制御は、動画の再生速度の変更を含み、制御部１２は、変更を加味した、動画の現在の再生箇所から再生終了までの時間、動画の現在の再生箇所から盛り上がり度合が所定の基準を満たす再生区間までの時間、又は、動画の（盛り上がり度合が所定の基準を満たす）再生区間中の現在の再生箇所から当該再生区間が終了するまでの時間、の少なくとも一つをユーザに表示させてもよい。この構成により、例えばユーザは、盛り上がり度合に応じて再生速度が変化する場合においても、視聴終了までの時間を知ることができたり、見どころの時間又は次の見どころまでの時間を知ることができる。

【0071】

動画出力制御装置１によれば、動画の盛り上がり度に応じた再生速度コントロールが可能となる。

【0072】

背景として、動画視聴において、短時間で動画を効率的に視聴したいというニーズが高まっている。課題としては、倍速視聴などの既存の解決手法では内容が理解しづらいこと、及び、倍速視聴を行った場合でも、理解できる速度に限界があり、多くの動画を視聴できないことが上げられる。

【0073】

動画出力制御装置１は、盛り上がっていないポイントの再生速度を高速にし、盛り上がったポイントのみ再生速度を低速にする。これにより平均視聴速度を上げる。このように、動画出力制御装置１によれば、短時間で動画を視聴できる。

【0074】

動画出力制御装置１は、視聴速度の自動変更を行う。動画出力制御装置１は、盛り上がり度の行動を学習した自動調整を行う。

【0075】

動画出力制御装置１は、以下の処理を実行してもよい。
（１）盛り上がり度を「０」～「１００」正規化で正規化。
（２）盛り上がり度毎に視聴速度を決定。
（３）盛り上がり度に合わせて視聴速度を決定する。
（４）視聴速度の決定に併せて動画の視聴速度を変更する。
（４ａ）低速になるときは重要なシーンが近いので、再生時間の少し前から低速にする。

【0076】

動画出力制御装置１は、以下の処理を実行してもよい。
（１）動画の盛り上がり度として設定する時系列で変化する値を取得する。
（２）動画内全体で盛り上がり度を「０」～「１００」に正規化する。
（３）ユーザから盛り上がり度ごとの再生速度を取得する。
（３ａ）盛り上がり度の幅と、再生速度が対応する。（「０」～「４９」は再生速度「２．０」倍）。
（４）時系列毎の再生速度をユーザから取得した再生速度の値とする。
（４ａ）このとき、より盛り上がり度の高い低速への変更時は、数秒前から低速に変更する。

【0077】

動画出力制御装置１は、再生速度の操作をユーザの行動に合わせて学習する。動画出力制御装置１は、明示的に盛り上がり度別に再生速度を設定するのではなくシークバーＢの操作を含めて学習することで、スキップする盛り上がり度も特定可能である。動画出力制御装置１は、学習した再生速度をもとに別動画で再生速度を調整する。この時、動画出力制御装置１は「スキップを行うか」確認し、許可された場合はスキップする。スキップを不許可の場合は、動画出力制御装置１は最も速い速度に合わせる。動画出力制御装置１において、スキップされるが、スキップされる部分はシークバーＢに表示される。

【0078】

本開示の動画出力制御装置１は、以下の構成を有してもよい。

【0079】

［１］
動画の時系列上の視聴者の盛り上がり度合を示す盛り上がり情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された動画の盛り上がり情報に基づいて当該動画の時系列上の出力の制御を行う制御部と、
を備える動画出力制御装置。

【0080】

［２］
前記制御は、動画の再生速度、音量若しくは表示領域の変更、又は、動画の一部再生区間のスキップである、
［１］に記載の動画出力制御装置。

【0081】

［３］
前記制御部は、
時系列上で盛り上がり度合が大きくなるにつれて、動画の再生速度を下げる、音量を上げる、若しくは、表示領域を拡大する、又は、
時系列上で盛り上がり度合が小さくなるにつれて、動画の再生速度を上げる、音量を下げる、若しくは、表示領域を縮小する、
［１］又は［２］に記載の動画出力制御装置。

【0082】

［４］
前記制御部は、盛り上がり度合が所定の閾値以下である動画の一部再生区間をスキップする、
［１］～［３］の何れか一項に記載の動画出力制御装置。

【0083】

［５］
前記制御は、動画の再生速度、音量又は表示領域の変更を含み、
前記制御部は、盛り上がり度合が所定の基準を満たした際に行う前記変更については、当該満たしたタイミングよりも所定時間早く行う、
［１］～［４］の何れか一項に記載の動画出力制御装置。

【0084】

［６］
前記制御の度合は、ユーザが盛り上がり度合に応じて予め指定する、
［１］～［５］の何れか一項に記載の動画出力制御装置。

【0085】

［７］
前記制御の度合は、ユーザが過去に行った盛り上がり度合に応じた動画操作に基づく、
［１］～［６］の何れか一項に記載の動画出力制御装置。

【0086】

［８］
前記制御は、動画の一部再生区間のスキップを含み、
前記制御部は、前記スキップを望まないユーザに対しては別の制御を行う、
［１］～［７］の何れか一項に記載の動画出力制御装置。

【0087】

［９］
前記制御は、動画の一部再生区間のスキップを含み、
前記制御部は、動画の時系列上の再生箇所を示すシークバーをユーザに表示させると共に、当該シークバー上において前記スキップを行う区間をユーザに表示させる、
［１］～［８］の何れか一項に記載の動画出力制御装置。

【0088】

［１０］
前記制御は、動画の再生速度の変更を含み、
前記制御部は、前記変更を加味した、
動画の現在の再生箇所から再生終了までの時間、
動画の現在の再生箇所から盛り上がり度合が所定の基準を満たす再生区間までの時間、又は、
動画の前記再生区間中の現在の再生箇所から当該再生区間が終了するまでの時間、
の少なくとも一つをユーザに表示させる、
［１］～［９］の何れか一項に記載の動画出力制御装置。

【0089】

なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック（構成部）は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した１つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した２つ以上の装置を直接的又は間接的に（例えば、有線、無線などを用いて）接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記１つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。

【0090】

機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知（broadcasting）、通知（notifying）、通信（communicating）、転送（forwarding）、構成（configuring）、再構成（reconfiguring）、割り当て（allocating、mapping）、割り振り（assigning）などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック（構成部）は、送信部（transmitting unit）や送信機（transmitter）と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。

【0091】

例えば、本開示の一実施の形態における動画出力制御装置１などは、本開示の動画出力制御方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図２１は、本開示の一実施の形態に係る動画出力制御装置１のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の動画出力制御装置１は、物理的には、プロセッサ１００１、メモリ１００２、ストレージ１００３、通信装置１００４、入力装置１００５、出力装置１００６、バス１００７などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。

【0092】

なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。動画出力制御装置１のハードウェア構成は、図に示した各装置を１つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。

【0093】

動画出力制御装置１における各機能は、プロセッサ１００１、メモリ１００２などのハードウェア上に所定のソフトウェア（プログラム）を読み込ませることによって、プロセッサ１００１が演算を行い、通信装置１００４による通信を制御したり、メモリ１００２及びストレージ１００３におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。

【0094】

プロセッサ１００１は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ１００１は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置（ＣＰＵ：Central Processing Unit）によって構成されてもよい。例えば、上述の取得部１１及び制御部１２などは、プロセッサ１００１によって実現されてもよい。

【0095】

また、プロセッサ１００１は、プログラム（プログラムコード）、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ１００３及び通信装置１００４の少なくとも一方からメモリ１００２に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、取得部１１及び制御部１２は、メモリ１００２に格納され、プロセッサ１００１において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、１つのプロセッサ１００１によって実行される旨を説明してきたが、２以上のプロセッサ１００１により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ１００１は、１以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。

【0096】

メモリ１００２は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＥＰＲＯＭ（Erasable Programmable ＲＯＭ）、ＥＥＰＲＯＭ（Electrically Erasable Programmable ROM）、ＲＡＭ（Random Access Memory）などの少なくとも１つによって構成されてもよい。メモリ１００２は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ（主記憶装置）などと呼ばれてもよい。メモリ１００２は、本開示の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム（プログラムコード）、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。

【0097】

ストレージ１００３は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ＣＤ－ＲＯＭ（Compact Disc ROM）などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク（例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標）ディスク）、スマートカード、フラッシュメモリ（例えば、カード、スティック、キードライブ）、フロッピー（登録商標）ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも１つによって構成されてもよい。ストレージ１００３は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ１００２及びストレージ１００３の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。

【0098】

通信装置１００４は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア（送受信デバイス）であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置１００４は、例えば周波数分割複信（ＦＤＤ：Frequency Division Duplex）及び時分割複信（ＴＤＤ：Time Division Duplex）の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の取得部１１及び制御部１２などは、通信装置１００４によって実現されてもよい。

【0099】

入力装置１００５は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス（例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど）である。出力装置１００６は、外部への出力を実施する出力デバイス（例えば、ディスプレイ、スピーカー、ＬＥＤランプなど）である。なお、入力装置１００５及び出力装置１００６は、一体となった構成（例えば、タッチパネル）であってもよい。

【0100】

また、プロセッサ１００１、メモリ１００２などの各装置は、情報を通信するためのバス１００７によって接続される。バス１００７は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。

【0101】

また、動画出力制御装置１は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ：Digital Signal Processor）、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＰＬＤ（Programmable Logic Device）、ＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ１００１は、これらのハードウェアの少なくとも１つを用いて実装されてもよい。

【0102】

情報の通知は、本開示において説明した態様／実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。

【0103】

本開示において説明した各態様／実施形態は、ＬＴＥ（Long Term Evolution）、ＬＴＥ－Ａ（LTE-Advanced）、ＳＵＰＥＲ ３Ｇ、ＩＭＴ－Ａｄｖａｎｃｅｄ、４Ｇ（4th generation mobile communication system）、５Ｇ（5th generation mobile communication system）、ＦＲＡ（Future Radio Access）、ＮＲ（new Radio）、Ｗ－ＣＤＭＡ（登録商標）、ＧＳＭ（登録商標）、ＣＤＭＡ２０００、ＵＭＢ（Ultra Mobile Broadband）、ＩＥＥＥ ８０２．１１（Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標））、ＩＥＥＥ ８０２．１６（ＷｉＭＡＸ（登録商標））、ＩＥＥＥ ８０２．２０、ＵＷＢ（Ultra-WideBand）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて（例えば、ＬＴＥ及びＬＴＥ－Ａの少なくとも一方と５Ｇとの組み合わせ等）適用されてもよい。

【0104】

本開示において説明した各態様／実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。

【0105】

入出力された情報等は特定の場所（例えば、メモリ）に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。

【0106】

判定は、１ビットで表される値（０か１か）によって行われてもよいし、真偽値（Boolean：true又はfalse）によって行われてもよいし、数値の比較（例えば、所定の値との比較）によって行われてもよい。

【0107】

本開示において説明した各態様／実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知（例えば、「Ｘであること」の通知）は、明示的に行うものに限られず、暗黙的（例えば、当該所定の情報の通知を行わない）ことによって行われてもよい。

【0108】

以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。

【0109】

ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。

【0110】

また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術（同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線（ＤＳＬ：Digital Subscriber Line）など）及び無線技術（赤外線、マイクロ波など）の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。

【0111】

本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。

【0112】

なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。

【0113】

本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。

【0114】

また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。

【0115】

上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。

【0116】

本開示で使用する「判断（determining）」、「決定（determining）」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定（judging）、計算（calculating）、算出（computing）、処理（processing）、導出（deriving）、調査（investigating）、探索（looking up、search、inquiry）（例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索）、確認（ascertaining）した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信（receiving）（例えば、情報を受信すること）、送信（transmitting）（例えば、情報を送信すること）、入力（input）、出力（output）、アクセス（accessing）（例えば、メモリ中のデータにアクセスすること）した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決（resolving）、選択（selecting）、選定（choosing）、確立（establishing）、比較（comparing）などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断（決定）」は、「想定する（assuming）」、「期待する（expecting）」、「みなす（considering）」などで読み替えられてもよい。

【0117】

「接続された（connected）」、「結合された（coupled）」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、２又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された２つの要素間に１又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、２つの要素は、１又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光（可視及び不可視の両方）領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。

【0118】

本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。

【0119】

本開示において使用する「第１の」、「第２の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、２つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第１及び第２の要素への参照は、２つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第１の要素が第２の要素に先行しなければならないことを意味しない。

【0120】

上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。

【0121】

本開示において、「含む（include）」、「含んでいる（including）」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える（comprising）」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は（or）」は、排他的論理和ではないことが意図される。

【0122】

本開示において、例えば、英語でのa、an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。

【0123】

本開示において、「ＡとＢが異なる」という用語は、「ＡとＢが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「ＡとＢがそれぞれＣと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。

【符号の説明】

【0124】

１…動画出力制御装置、１０…格納部、１１…取得部、１２…制御部、１００１…プロセッサ、１００２…メモリ、１００３…ストレージ、１００４…通信装置、１００５…入力装置、１００６…出力装置、１００７…バス、Ｂ…シークバー、Ｃ１・Ｃ２…チェックボックス、Ｄ…設定ダイアログボックス、Ｅ…グラフ、Ｈ…再生ヘッド、Ｓ…スキップ区間、Ｔ１・Ｔ２…時間情報。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】

【図21】