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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024152530
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/44 20200101AFI20241018BHJP
   H05B 45/10 20200101ALI20241018BHJP
   H05B 47/105 20200101ALI20241018BHJP
【FI】
H05B45/44
H05B45/10
H05B47/105
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023066776
(22)【出願日】2023-04-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】515339147
【氏名又は名称】株式会社ワイズテックファクトリー
(71)【出願人】
【識別番号】516064699
【氏名又は名称】田中 冬人
(74)【代理人】
【識別番号】100185454
【弁理士】
【氏名又は名称】三雲 悟志
(74)【代理人】
【識別番号】100121337
【弁理士】
【氏名又は名称】藤河 恒生
(72)【発明者】
【氏名】田中 冬人
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273AA09
3K273BA24
3K273BA38
3K273CA02
3K273CA12
3K273CA13
3K273CA14
3K273CA26
3K273DA08
3K273EA06
3K273EA22
3K273EA32
3K273EA36
3K273FA07
3K273FA14
3K273FA30
3K273GA12
(57)【要約】
【課題】電力の利用効率の良い照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置10は整流回路12、発光ダイオード14、切り替え回路16および制御回路18を備える。発光ダイオード14の両端に切り替え回路16が接続されている。切り替え回路16はスイッチエレメント22および相互接続回路24を備える。制御回路18は整流回路12で整流された電圧に応じてスイッチ26を制御する。制御回路18がスイッチ26を制御することで、複数の発光ダイオード14が直列、並列または直並列に接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電源の出力を整流する整流回路と、
前記整流回路で整流された電圧が印加される複数の発光ダイオードと、
スイッチを含み、該スイッチを切り替えることで前記複数の発光ダイオードを直列接続、並列接続、または直並列接続に切り替える切り替え回路と、
前記スイッチの切り替えを制御する制御回路と、
を含み、
前記制御回路の制御によって、一部の前記発光ダイオードが並列接続または直並列接続され、該並列接続または直並列接続された発光ダイオードに残りの発光ダイオードが直列接続されるときがある照明装置。
【請求項2】
前記並列接続または直並列接続された一部の発光ダイオードの電位差と直列接続された残りの発光ダイオードの電位差が異なるときがある請求項1の照明装置。
【請求項3】
前記制御回路は、制御開始から整流回路で整流された電圧が最初のピーク電圧になるまで、複数の発光ダイオードを前記ピーク電圧のときの接続状態にする請求項1の照明装置。
【請求項4】
前記発光ダイオードが形成された第1半導体基板と、
前記切り替え回路および制御回路が形成され、第1半導体基板とは異なる材料よりなる第2半導体基板と、
を備え、
前記第1半導体基板と第2半導体基板の対向部分において、前記発光ダイオードと切り替え回路がオーミック接続され、他の部分が樹脂で接合された請求項1の照明装置。
【請求項5】
前記第2半導体基板は切り替え回路および制御回路以外の拡張回路を形成できるスペースを有する請求項4の照明装置。
【請求項6】
前記発光ダイオードに流れる電流を制御する電流制御回路を備え、該電流制御回路に生じる電位または発光ダイオードに生じる電位を制御回路の電源として利用する請求項1の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発光ダイオードを備えた照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に入力電圧に応じて発光ダイオードの接続方法を変更する回路が開示されてる。入力電圧に応じて複数の発光ダイオードが直列、並列、または直並列に接続される。
【0003】
しかし、特許文献1は3段階にしか回路が変更できず、入力電圧と発光ダイオードの電位に差が生じるおそれがある。電力の利用効率が良くない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-243755
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は電力の利用効率の良い照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の照明装置は、交流電源の出力を整流する整流回路と、複数の発光ダイオードと、スイッチを含み、該スイッチを切り替えることで前記複数の発光ダイオードを直列接続、並列接続、または直並列接続に切り替える切り替え回路と、前記スイッチの切り替えを制御する制御回路と、を含む。前記制御回路の制御によって、一部の前記発光ダイオードが並列接続または直並列接続され、該並列接続または直並列接続された発光ダイオードに残りの発光ダイオードが直列接続されるときがある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると発光ダイオードを直列、並列または直並列接続することで、発光ダイオードの電位差が整流された電圧に近づけることが可能であり、電力損失を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の照明装置の回路構成を示すブロック図である。
図2】スイッチエレメントの回路構成を示す図である。
図3】整流された電圧を実線で示し、発光ダイオードの電位を点線で示す図である。
図4】(a)は時間T1~T2とT11~T12の発光ダイオードの接続状態、(b)は時間T2~T3とT10~T11の発光ダイオードの接続状態を示す図である。
図5】(a)は時間T3~T4とT9~T10の発光ダイオードの接続状態、(b)は時間T4~T5とT8~T9の発光ダイオードの接続状態を示す図である。
図6】(a)は時間T5~T6とT7~T8の発光ダイオードの接続状態、(b)は時間T6~T7の発光ダイオードの接続状態を示す図である。
図7】スイッチエレメントの他の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の照明装置について図面を用いて説明する。複数の実施形態を説明するが、重複する部分は一の実施形態で説明し、他の実施形態で省略する場合がある。
【0010】
[実施形態1]
図1および図2に示す本発明の照明装置10は整流回路12、発光ダイオード14、切り替え回路16および制御回路18を備える。
【0011】
整流回路12はダイオードを利用した半波整流回路または全波整流回路である。交流電源20の電圧が整流回路12で整流される。整流された電圧が発光ダイオード14に印加される。一般的に電解コンデンサおよびトランスなどを使用して発光ダイオードに印加する電圧を調節するが、照明装置10はそのような部品を利用しない。照明装置10が簡略化される。
【0012】
照明装置10に備えられる発光ダイオード14の数は複数である。複数の発光ダイオード14が直列、並列、直並列に接続され、その接続状態が入力電圧に応じて切り替えられる。
【0013】
発光ダイオード14の両端に切り替え回路16が接続されている。切り替え回路16はスイッチエレメント22および相互接続回路24を備える。
【0014】
スイッチエレメント22は複数のスイッチ26を備える(図2)。そのスイッチ26はFETなどの電子的にオン・オフが可能な素子である。スイッチエレメント22の中の複数のスイッチ26は並列接続されている。各スイッチ26のゲートが制御回路18に接続されており、制御回路18からスイッチ26に入力される信号によってスイッチ26がオン・オフする。複数のスイッチ26の中で1つのスイッチ26がオンになるように制御される。1つのスイッチ26が発光ダイオード14と相互接続回路24とを接続する。
【0015】
相互接続回路24は発光ダイオード14を直列、並列または直並列に接続するための複数の配線が備えられる。複数の配線がスイッチ26に接続されるようになっている。オンされたスイッチ26に接続された配線が発光ダイオード14に電力を供給できるようになる。オンされるスイッチ26が変更されることで、発光ダイオード14に電力を供給するための配線が変更される。スイッチ26の選択によって複数の発光ダイオード14を直列、並列または直並列に接続することができる。図1に2つの相互接続回路24が示されているが、その2つの相互接続回路24の中の配線が互いに接続される場合もある。
【0016】
スイッチ26の数と相互接続回路24の配線構造は発光ダイオード14の数によって適宜変更してもよい。発光ダイオード14の数が増えるとそれに伴ってスイッチ26の数と配線の数が増える。
【0017】
制御回路18はスイッチ26のオン・オフを制御するための回路である。制御回路18はICで構成することができる。制御回路18は整流回路12で整流された電圧に応じてスイッチ26を制御する。その電圧を測定するための電圧計を備える。電圧計はホール素子を利用したものであってもよいし、制御回路18に直接電位が入力される構成であってもよい。制御回路18がスイッチ26を制御することで、複数の発光ダイオード14が直列、並列または直並列に接続される。
【0018】
発光ダイオード14の直列接続、並列接続または直並列接続は整流された電圧に応じて決定される。各発光ダイオード14の電位が一定またはほぼ一定になるように発光ダイオード14の接続状態が切り替えられる。
【0019】
たとえば、発光ダイオード14の数が8個であり、各発光ダイオード14の定格電圧がx(V)であるとする。整流された電圧のピーク電圧が6x(V)であるとする(図3)。時間T1~T2とT11~T12の接続状態を図4(a)、時間T2~T3とT10~T11の接続状態を図4(b)、時間T3~T4とT9~T10の接続状態を図5(a)、時間T4~T5とT8~T9の接続状態を図5(b)、時間T5~T6とT7~T8の接続状態を図6(a)、時間T6~T7の接続状態を図6(b)に示す。各発光ダイオード14が定格電圧x(V)以下になるように接続される。なお、時間T6~T7はピーク電圧であり、非常に短い時間になる可能性がある。
【0020】
整流された電圧がx(V)以下の場合、すべての発光ダイオード14が並列接続される(図4)。一方、整流された電圧がピーク電圧のときに直列接続される発光ダイオード14の数が最も多くなる。いずれの場合であっても各発光ダイオード14に印加される電圧は定格電圧以下になる。
【0021】
一部の発光ダイオード14が並列接続または直並列接続され、その一部の発光ダイオード14に残りの発光ダイオード14が直列接続されてもよい。並列接続または直並列接続された部分の電位差と残りの直列接続された部分の電位差が異なってもよい。たとえば、時間T5~T6では、直列接続された発光ダイオード14と並列接続された発光ダイオード14がある。並列接続された部分は3x(V)の電位差が生じ、直列接続された部分は2x(V)の電位差が生じる。直列接続された部分と並列接続された部分で電位差のアンバランスが生じる。電位差のアンバランスを生じさせることで、整流された電圧と発光ダイオード14に印加される電圧の差を小さくし、損失が生じにくくする。
【0022】
一部の発光ダイオード14が並列接続または直並列接続され、残りの発光ダイオード14も並列接続または直並列接続され、それらが直列接続されてもよい。時間T3~T4では、並列接続された部分と直並列接続された部分があり、それらが直列接続されている。並列接続された部分と直並列接続された部分はそれぞれ電位差が異なっていてもよく、図5(a)ではx(V)と2x(V)になっている。
【0023】
図3では、図4図6において点線で分けた各分で生じる電位差を点線で示している。発光ダイオード14をアンバランスにグループ分けして直列、並列または直並列に接続することで、整流された電圧と発光ダイオード14の電位差を近づけることができる。上記説明では発光ダイオード14の数が8個であるため図3において発光ダイオード14の電位と整流された電圧との差が大きな箇所がある。しかし、発光ダイオード14の数が増えれば直列、並列および直並列にするパターンが増え、電位の差が小さくなる。
【0024】
複数の発光ダイオード14をアンバランスに接続することができるため、各接続状態の時間の長さが異なる場合もある。たとえば、図3では時間T5~T6、T7~T8は長く、時間T6~T7は短くなっている。
【0025】
上記のように発光ダイオード14の接続を切り替え易くするために、発光ダイオード14の数は偶数、好ましくは2のべき乗にする。
【0026】
制御回路18は制御を開始してから整流された電圧が最初のピーク電圧になるまで発光ダイオード14を所定の接続状態になるように制御する。具体的には、ピーク電圧の時の発光ダイオード14の接続状態にする。上記の例であれば図6(b)の発光ダイオード14の接続状態にする。最も直列接続が多くなる状態にする。発光ダイオード14を最も直列接続多くなるように制御することで発光ダイオード14を保護する。
【0027】
制御を開始した後の最初のピーク電圧を過ぎれば、上記したように整流された電圧に応じて発光ダイオード14の接続状態を切り替える。
【0028】
以上のように、本発明は整流された電圧に応じて発光ダイオード14の接続を切り替えることで電解コンデンサなどを使用せずに発光ダイオード14の定格電圧にあった電圧を発光ダイオード14に印加することできる。各発光ダイオード14に生じる電位差をアンバランスにすることで、発光ダイオード全体の電位差を整流された電圧に近づけることができ、電力の利用効率を高めることができる。発光ダイオード14が最初に接続されるとき、整流された電圧がピーク電圧の時の接続状態にすることで発光ダイオード14を保護できる。チョッパ型スイッチング電源と異なり、ノイズが発生しないので、そのノイズ対策が不要になる。
【0029】
[実施形態2]
本発明は電流制御回路を備えてもよい。電流制御回路によって発光ダイオード14に流れる電流を調節してもよい。たとえば、図1の相互接続回路24とアースの間、交流電源20と相互接続回路24の間、図1に示す回路のその他の部品とアースの間に電流制御回路を接続してもよい。電流制御回路は、トランジスタ、抵抗、または定電流ダイオードなどで構成される。
【0030】
上記電流制御回路に生じる電位を制御回路18の電源として利用してもよい。発光ダイオード14に流れる電流を調節しながら、制御回路18の電源を生成することができ、省エネ回路となる。なお、発光ダイオード14に生じる電位を制御回路18の電源に利用してもよい。
【0031】
[実施形態3]
スイッチエレメント22に備えられるスイッチ26をデジタルデコーダに置き換えてもよい。制御回路18からデジタル信号でスイッチエレメント22に発光ダイオード14の接続構造を入力する。制御回路18からスイッチエレメント22に引き回される配線の本数を減らすことができる。発光ダイオード14を1方向(長さ方向)に配列させたとき、幅方向が狭いと配線領域の確保が問題になるが、配線本数を減らすことで1方向に配列させやすくなる。
【0032】
[実施形態4]
切り替え回路16は実施形態1で説明したスイッチエレメント22および相互接続回路24に限定されない。たとえば、図7に示す2つの発光ダイオード14の間に接続されたスイッチエレメント28であってもよい。
【0033】
スイッチエレメント28は第1スイッチ30、第2スイッチ32および第3スイッチ34を備える。第1スイッチ30は発光ダイオード14のアノード同士の間に接続されるFETであってもよい。第2スイッチ32は発光ダイオード14のカソード同士の間に接続されるFETであってもよい。2つのFETはn型MOSFETであってもよい。第3スイッチ34は隣り合う発光ダイオード14のカソードとアノードを接続するダイオードであってもよい。ダイオードのアノードが前段にある発光ダイオード14のカソードと第2スイッチ32の接続端子に接続され、ダイオードのカソードが後段にある発光ダイオード14のアノードと第1スイッチ30の接続端子に接続される。
【0034】
第1スイッチ30と第2スイッチ32がオンされることで、隣り合う発光ダイオード14が並列接続される。第1スイッチ30と第2スイッチ32がオフされることで、隣り合う発光ダイオード14が直列接続される。
【0035】
制御回路18が第1スイッチ30および第2スイッチ32のゲートに信号を入力し、第1スイッチ30および第2スイッチ32がオン・オフされる。各スイッチ30、32を制御できるのであれば、制御回路18の構成は限定されない。
【0036】
第3スイッチ34はFETであってもよい。第1スイッチ30と第2スイッチ32がオンされるとき、第3スイッチ34はオフされるようにする。第1スイッチ30と第2スイッチ32がオフされるとき、第3スイッチ34はオンされるようにする。第1スイッチ30と第2スイッチ32がn型MOSFETを利用したが、第3スイッチ34はp型MOSFETを利用してもよい。またはそれが逆であってもよい。
【0037】
[実施形態5]
図1では2つのスイッチエレメント22に挟まれた発光ダイオード14が1つになっている。2つのスイッチエレメント22に挟まれた発光ダイオード14が複数であってもよい。2つのスイッチエレメント22に挟まれた複数の発光ダイオード14が直列、並列、直並列に接続されていてもよい。その複数の発光ダイオード14が直列、並列、直並列に接続を切り替えられる。図7においても同様である。
【0038】
[実施形態6]
照明装置10は、発光ダイオード14が形成された第1半導体基板および切り替え回路16および制御回路18が形成された第2半導体基板で構成されてもよい。第1半導体基板の発光ダイオード14と第2半導体基板の切り替え回路16が低抵抗金属(アルミニウムニッケル合金等)によってオーミック接続される。
【0039】
第1半導体基板と第2半導体基板は素材が異なる。第1半導体基板は窒化ガリウムを利用しており、第2半導体基板は半導体IC用シリコンウエハーを利用している。第1半導体基板と第2半導体基板が対向し、発光ダイオード14の端子とスイッチ22の端子がオーミック接続によって接合され、それ以外の部分は樹脂(接着剤)で接合される。
【0040】
[実施形態7]
上記第2半導体基板に形成される回路は第1半導体基板の発光ダイオード14に比べて集積化が可能である。第1半導体基板と第2半導体基板の接合部分の面積が同じ場合、第2半導体基板に空きスペースが生じ易い。その空きスペースに上記した回路以外の他の回路(拡張回路)を形成してもよい。たとえば、拡張回路として通信回路が第2半導体基板に形成されてもよい。通信回路はWiFi、Bluetooth(登録商標)などの無線通信用の回路である。照明装置10は天井または壁の上部などに設置されることが多く、無線通信用電波に対する障害物が少ない。本発明の照明装置10にアンテナを取り付け、通信装置として機能させてもよい。また、制御回路18に対する制御信号を送受信するために通信回路が利用されてもよい。
【0041】
また、上記第2半導体基板の空きスペースに形成される拡張回路は通信回路以外の回路であってもよい。たとえば、センサ回路が挙げられる。センサ回路は人感センサ、赤外線センサ、温度センサ、光センサの少なくとも1つであってもよい。照明装置が配置された空間の人、温度、照度などに応じて発光ダイオード14の発光状態が制御されてもよい。
【0042】
上記第2半導体基板の空きスペースに形成されるセンサ回路は加速度センサであってもよい。照明装置10が携行可能な装置であった場合に、加速度センサによって照明装置10の角度を検出し、発光ダイオード14の発光状態を変化させてもよい。加速度センサはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)によって構成されてもよい。
【0043】
上記第2半導体基板の空きスペースに形成される拡張回路はマイク、スピーカーまたはそれら両方を駆動させる回路であってもよい。マイクおよびスピーカーが照明装置10に取り付けられる。照明装置10が天井などの高いところに設置されることで、マイクに音が入ったりスピーカーから音が出たりするときに、音の障害物が少なくなる。
【0044】
拡張回路は上記した回路に限定されず、他の任意の回路であってもよい。
【0045】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【符号の説明】
【0046】
10:照明装置
12:整流回路
14:発光ダイオード
16:切り替え回路
18:制御回路
20:交流電源
22、28:スイッチエレメント
24:相互接続回路
26、30、32、34:スイッチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電源の出力を整流する整流回路と、
前記整流回路で整流された電圧が印加される複数の発光ダイオードと、
スイッチを含み、該スイッチを切り替えることで前記複数の発光ダイオードを直列接続、並列接続、または直並列接続に切り替える切り替え回路と、
前記スイッチの切り替えを制御する制御回路と、
を含み、
前記制御回路の制御によって、一部の前記発光ダイオードが並列接続または直並列接続され、該並列接続または直並列接続された発光ダイオードに残りの発光ダイオードが直列接続されるときがあり、
前記並列接続または直並列接続された一部の発光ダイオードの電位差と直列接続された残りの発光ダイオードの電位差が異なるときがあり、
前記制御回路は、制御開始から整流回路で整流された電圧が最初のピーク電圧になるまで、複数の発光ダイオードを前記ピーク電圧のときの接続状態にする照明装置。
【請求項2】
前記発光ダイオードに流れる電流を制御する電流制御回路を備え、該電流制御回路に生じる電位または発光ダイオードに生じる電位を制御回路の電源として利用する請求項1の照明装置。