(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024152536
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】火器使用警報装置
(51)【国際特許分類】
G08B 21/24 20060101AFI20241018BHJP
G08B 17/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
G08B21/24
G08B17/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023075865
(22)【出願日】2023-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】523154219
【氏名又は名称】田井 邦睦
(72)【発明者】
【氏名】田井 邦睦
【テーマコード(参考)】
5C086
5G405
【Fターム(参考)】
5C086AA01
5C086BA13
5C086CA03
5C086CB01
5C086FA01
5C086FA06
5C086FA11
5G405AA08
5G405AB01
5G405AD01
5G405AD06
5G405AD07
5G405CA06
5G405CA21
5G405CA23
5G405CA25
(57)【要約】
【課題】 お年寄りや忙しい主婦は、台所や暖房器等の火器に点火した後、その場から離れることで、往々にして火器を扱っていることを忘れてしまい、着火した火器が放置され火災に結びつく恐れがある。このため、台所および暖房器の火器類を使っていることを、火器が着火している間、常時知らせる警報通知装置を提供する。
【解決手段】 火器の使用に当って着火された、または着火されたと見なされることを検知できる着火検知装置(検知装置群)2と、着火検知後その信号を受信し、直ちに音声・メロディー・ブサー・光・振動または複合した警報通知を連続し発する警報通知装置3を有する装置を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱機能を有する電気器具、ガス器具、暖房器具などの加熱機器が使用中であることを検知する手段と、音声、メロディー、ブザー、振動、光の一つ以上の警報手段とを備えることにより、加熱機能を有する電気器具、ガス器具、暖房器具が使用中であることを検知して警報を発することを特徴とする火器使用警報装置。
【請求項2】
前記の検知する手段として、加熱機器が使用されるとその熱の上昇を捉える温度センサーを備えたことを特徴とする請求項1に記載の火器使用警報装置。
【請求項3】
前記の検知する手段として、加熱機器が使用されるとその熱の上昇を捉える放射熱センサーを備えたことを特徴とする請求項1に記載の火器使用警報装置。
【請求項4】
前記の検知する手段として、加熱機器と共に使われる換気扇の稼働を検知する風量計を備えたことを特徴とする請求項1に記載の火器使用警報装置。
【請求項5】
前記の検知する手段として、AC電源稼働加熱機器のスイッチが入力された時の電流を検知する電流計を備えたことを特徴とする請求項1に記載の火器使用警報装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台所で使う調理器や暖房器等の加熱機器が使用中であることを常に知らせる火災防止警報器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の火災防止警報は、火災が発生した時に正確に迅速に火災であることを判断し警報する。(例えば、特開2011-070360参照。)
または、火災の危険が差し迫っているかのセキュリティ監視を行い早期に警報等が行われる。(例えば、特開2012-178134参照。)
または、デジタル温度計で任意の温度に達した時に、警報が発せられるものがある。(例えば、非特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-070360
【特許文献2】特開2012-178134
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「日本シンテック株式会社」デジタル温度計 モデル NS-LT101
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の火災防止警報器および火災防止警報システムでは、警報等が発せられた時には、すでに人体や財産が危険にさらされている状況にあり、お年寄りや育児に忙しい主婦には好ましくない。このため、火器の使用中は火器の使用中であることを確実に認知できる手段が必要だと考える。
【0006】
本発明は、このような危険な状況に陥ることのない様に、加熱機能を有する電気器具、ガス器具、暖房器具などの加熱機器が使用中である場合は、そのことを常に火器使用者に警報通知する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決するために、加熱機能を有する電気器具、ガス器具、暖房器具が使用中であることを検知する手段と、音声、メロディー、ブザー、振動、光の一つ以上の警報手段とを備えることにより、加熱機能を有する電気器具、ガス器具、暖房器具が使用中であることを検知して警報を発することを特徴とする火器使用警報装置を提供する。
【0008】
また、第2の課題解決手段による作用は、温度センサーを配設したことにより、加熱器の温度上昇を捉えることができ、加熱噐が使用されたことを検知できる。
【0009】
また、第3の課題解決手段による作用は、放射熱センサーを配設したことにより、離れた位置にある加熱噐の温度上昇を捉えることができ、離れた位置から加熱噐の使用を検知できる。
【0010】
また、第4の課題解決手段による作用は、加熱噐と共に使われる換気扇の稼働を検知する風量計を配設したことにより、換気扇が使用されたと同時に加熱噐が使用されたことを検知できる。
【0011】
また、第5の課題解決手段による作用は、電流上昇を捉える電流センサーを配設したことにより、AC電源稼働の加熱機器または換気扇のスイッチがオンされたことを捉え加熱機器が使用されたことを検知できる。
【0012】
また、第6の課題解決手段による作用は、加熱噐を使用する祭に押すことのできるボタンスイッチを配設したことにより、そのボタンが押されることで加熱噐が使用されたことを検知できる。
【発明の効果】
【0013】
上記に記述したように、本発明の火器使用警報装置は、加熱器を使い始めると火器使用警報が音声、光や振動等で継続または断続的に発せられるので、火の元を離れても、またうっかり火器使用中であることを忘れて出掛けようとしても、加熱器を使用していることに気付き火災防止につながる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【符号の説明】
【0015】
1:火器使用警報装置
2:着火検知装置(検知装置群)
2A:温度検知装置
2B:放射熱検知装置
2C:換気扇稼働検知装置
2D:電流検知装置
3:警報通知装置
4:ボタンスイッチ検知装置
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明の実施形態の1例を
図1に基づいて説明する。
【0017】
図において、1は本発明の全体の構成で火器使用警報装置を示す。着火検知装置(検知装置群)2は発熱機器が使用された時、それを検知する為の検知装置で構成される。また警報通知装置3は、着火検知装置(検知装置群)2で検知した信号を受け取り、音声、メロディ、ブザー、振動または光で警報する。
【0018】
また、着火検知装置(検知装置群)2は、異なる加熱器に使用できるように、異なった検知方法を持った検知装置で構成され、その構成は少なくとも一つ有れば良いが、使用環境や使用目的によって検知装置の構成を選択できる。
【0019】
また、警報通知装置3は着火検知装置(検知装置群)と一体であってもケーブルまたは無線で検知信号を受けとっても良い。
【0020】
また、本装置は耳の不自由な人の為に光で、眼の不自由な人の為に振動で警報通知する警報通知装置が携帯できても良い。
【0021】
個々の検知装置の具体的な使用方法は以下となる。
検知装置2Aは、台所の調理加熱器具や暖房時に使う加熱機器に対応する検知装置で、加熱機器の熱源の脇に置かれて温度を検知する。
検知装置2Bは、主に台所の調理加熱器用の検知装置で、加熱器から離れた位置からの検知を行う場合に用いる。
検知装置2Cは、換気扇が稼働した時に検知する検知装置で、換気扇のフード口またはフード内に取り付けられ、風量を測定することで換気扇が稼働しているか停止しているかを検知する。
検知装置2Dは、AC電源稼働機器が稼働した時に検知する検知装置で、主に機器内に設備され、加熱機器や換気扇のスイッチがオンされた時の電流上昇を検知する。
検知装置4は、ボタンスイッチを設備し、人が加熱器を使い始める時に押して使用する検知装置で、押されることで加熱噐の使用を検知する。人が携帯しても加熱器のそばに置いて有っても良い。
【0022】
また、警報通知の停止は、警報通知装置に設備されている警報停止ボタンを押すことにより停止する。
【0023】
よって、本火器使用警報装置を家庭内等に設備することにより、火災につながり易い台所の調理加熱器や暖房用の加熱器を使用すると、音声、メロディ等で常に使用中であることを知らせてくれるので、忙しく家事を行なっていても忘れることがなく火災防止につながる。