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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024152540
(43)【公開日】2024-10-25
(54)【発明の名称】老化細胞除去剤、皮膚外用剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/718 20060101AFI20241018BHJP
   A61K 8/9789 20170101ALI20241018BHJP
   A61Q 19/08 20060101ALI20241018BHJP
   A61P 17/16 20060101ALI20241018BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
A61K36/718
A61K8/9789
A61Q19/08
A61P17/16
A61P17/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023076360
(22)【出願日】2023-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】599000212
【氏名又は名称】香栄興業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】金澤 奈奈江
(72)【発明者】
【氏名】中西 智洋
(72)【発明者】
【氏名】三谷 茂樹
【テーマコード(参考)】
4C083
4C088
【Fターム(参考)】
4C083AA032
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB442
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC132
4C083AC172
4C083AC342
4C083AC392
4C083AC422
4C083AC442
4C083AC482
4C083AC692
4C083AD112
4C083AD152
4C083AD352
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC07
4C083CC23
4C083EE12
4C088AB32
4C088AC01
4C088AC02
4C088AC03
4C088AC04
4C088AC05
4C088AC12
4C088AC13
4C088BA08
4C088CA03
4C088NA14
4C088ZA89
4C088ZC52
(57)【要約】
【課題】老化細胞の除去または抑制による皮膚のシミ、シワ、タルミ等を改善または予防に、安全性、安定性、有効性の面で優れた老化細胞除去剤を有する植物抽出物を配合した皮膚外用剤の提供。
【解決手段】オウレンの抽出物に老化細胞除去作用を有することを見出した。本発明は上記の抽出物を有効成分とする老化細胞除去剤または老化抑制剤として使用することができる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オウレンの植物の抽出物を含有することを特徴とする老化細胞除去剤。
【請求項2】
請求項第1項に記載の皮膚の老化細胞除去剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明品は、老化細胞除去剤を含有した皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
細胞レベルの老化、すなわち細胞老化とは不可逆的な細胞分裂停止に陥った状態をいう。この状態の細胞を老化細胞と呼び、IL-1α、IL-6、IL-8といった炎症性サイトカイン、及びその他細胞外マトリックス分解酵素などを分泌し、老化関連分泌表現型(Senescence Associated Secretory Phenomenon:SASP)を示す。
原因としては、細胞分裂に伴うテロメア短縮、紫外線暴露による酸化ストレス、がん遺伝子の活性化(活性型Rasの過剰発現等)などがある(非特許文献1)。
老化細胞は、本来人間に備わっている免疫機能やアポトーシスにより除去される場合もあるが、加齢とともにその能力が低下し、除去されることなく皮膚および臓器に蓄積してしまう。その結果、周囲にある正常な細胞も慢性的な炎症にさらされ、加齢に伴うシミ、シワ、タルミといった皮膚老化の悩みから、動脈硬化やアルツハイマー型認知症といった加齢性疾患の原因となり得ることが報告されている。(非特許文献2、非特許文献3)
【0003】
これらを解決する為に、既に蓄積している老化細胞を除去する老化細胞除去剤(Senolytics)がある。マウスモデルにおいて様々な加齢性疾患に有効性が確認されていることから非常に関心が高まっている。例えばBcl阻害剤(特許文献1)、グルタミナーゼ阻害剤であるBPTES(特許文献2)などがある。しかしながら皮膚老化においては、天然植物由来の老化細胞除去剤は未だ多くない
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2021-528392号公報
【特許文献2】再表2020/095971号公報
【0005】
【非特許文献1】Jean-Philippe Coppeら、journal.pbio、6(12)、2853-68(2008)
【非特許文献2】Suh-Yeon Choiら、J Dermatol Sci.、90(3)、303-312(2018)
【非特許文献3】R.Bhatら、PLoS One、7、1371(2012)
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は蓄積した老化細胞を除去することによるシミ、シワやタルミの改善を目的とした、植物由来で生体に安全性の高い老化細胞除去剤を含有する皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、キンポウゲ科オウレン属オウレンCoptis japonica(Thunb.)Makino(Ranunculaceae)の抽出物を含有する皮膚外用剤が、皮膚老化抑制に優れた有用な剤であることを確認した。
【発明の効果】
【0008】
本発明の皮膚外用剤は優れた老化細胞除去作用を有し、加齢に伴い蓄積する老化細胞によるシミ、シワ、タルミの改善・予防を図り、健康で若々しい肌を維持することが期待できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
植物の部位
本発明における植物の部位は、特に限定はなく、全草、地上部、葉、花、茎、根茎、種子、根、果実など適宜使用することができるが、望ましくは、キンポウゲ科オウレン属オウレンに関しては根茎が挙げられる。
【0010】
抽出溶媒
本発明にあっては、抽出溶媒として、水、直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級アルコール、直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級エステル、直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級アセトン、及びこれらの二種以上の混合物が使用される。直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等が好ましくは挙げられ、より好ましくは、メタノール、エタノールが挙げられる。直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級エステルの具体例としては、酢酸メチル、酢酸エチル等が好ましくは挙げられ、より好ましくは酢酸エチルが挙げられる。直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級アセトンとしては、メチルエチルケトン、アセトン等が好ましくは挙げられ、より好ましくはアセトンが挙げられる。
本発明にあっては、溶媒で抽出した溶媒抽出物をそのまま使用する場合、安全性の観点も考慮し、これら溶媒の中でも食品としても使用されるものを選択し使用することが好ましく、より好ましくは水、エタノール及びこれらの混合物である。
【0011】
抽出溶媒の添加量は、植物原体の量、抽出温度等に適合させて適宜定めることができる。また、溶媒抽出は、常温、常圧下で行って良く、抽出温度は各溶媒の沸点等を考慮して適宜定めることができる。
【0012】
本発明にあっては、溶媒抽出する場合、原体と溶媒の重量比率は、1:20~1:1であり、好ましくは1:15~1:5であり、より好ましくは1:10である。また、抽出する際に加温するときの温度は、30℃以上100℃以下程度であり好ましくは、下限値が45℃以上であり上限値が90℃以下である。
【0013】
なお、本発明にあっては、必ずしも溶媒抽出を実施しなくてもよく、天然素材から絞るなどして得られる液汁や油などをもって抽出物としてもよい。
【0014】
濃縮
本発明の別の態様によれば、溶媒抽出物から溶媒を除去した抽出物を得ることができる。溶媒を除去する方法としては、一般的には、減圧濃縮、加熱濃縮、通風濃縮、冷凍濃縮、噴霧濃縮、およびその他の濃縮方法、またはこれらの混合方法を用いることができる。濃縮の際の、圧力、温度、風力、噴霧等は、得られる抽出物の量及び使用用途に併せて適宜設定することができる。本発明においては、減圧濃縮が好ましくは利用される。減圧濃縮を行う場合、圧力、温度は得られる濃縮物の量及び使用用途に併せて適宜設定することができる。
【0015】
本発明で使用する抽出物は、そのまま用いてもよいが、必要に応じてろ過、濃縮してもよい。また、抽出物をカラムクロマト法、向流分配法などにより、分画、精製して用いることもできる。
【0016】
更に、上記のものを減圧乾燥又は凍結乾燥した後、粉末又はペースト状に調製し、適宜製剤化して用いることもできる。
【0017】
乾燥/乾燥物
本発明の別の態様によれば、抽出物または溶媒を除去した抽出物を、乾燥し、乾燥物を得ることができる。本発明において、乾燥方法は、天日乾燥、(熱)風乾燥、真空乾燥、通気乾燥、流動乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥、赤外線乾燥、高周波乾燥、およびその他の乾燥法、またはこれらの混合方法が用いられる。乾燥は、上記した濃縮と同時に行われても良い。
【0018】
皮膚外用剤
本発明による抽出組成物は、皮膚に適応した場合の使用感と安全性に優れているため、皮膚外用剤に配合するのに好適である。この皮膚外用剤は、具体的には植物の抽出物を含有する組成物を含んでなる外用剤である。皮膚外用剤の種類としては、皮膚に適用可能なものであればいずれでもよく、例えばクリーム、化粧水、ミスト、乳液、ローション、ジェル、パック、軟膏、エッセンス、ヘアトニック、ヘアリキッド、リニメント、ヘアーリンス、ヘアーシャンプー、ヘアートリートメント、ヘアーコンディショナー、エアゾール、ムースなど様々なものが挙げられる。植物の抽出物の添加量は、皮膚用組成物(化粧品)の総重量に対して、約0.0001重量%以上であり、20重量%以下である。なお、抽出物が液汁や油、発酵物などの場合に関しては、そのものの特性や性状によって安全性なども考慮しつつ、皮膚外用剤の総重量に対して、約0.0001重量%以上であり、100重量%(抽出物や発酵物をそのまま使用)以下とする。
本発明による抽出組成物をそのまま使用する場合は、溶質である乾燥固形分の含有量が上記範囲内であれば、その抽出液濃度等は何ら限定されるものではない。
【0019】
本発明の皮膚外用剤は、常法に従い、通常の皮膚外用剤として知られる種々の形態の基剤に配合して調製することができ、外用剤の形態としては特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック等の任意の剤形を選択することができる。また、一般化粧料に限定されるものではなく、医薬品、医薬部外品、薬用化粧料を包含するものである。
【0020】
本発明の皮膚外用剤において、キンポウゲ科オウレン属オウレン根茎の抽出物とともに構成成分として利用可能なものは例えば、保湿剤・紫外線吸収剤・複合脂質・抗炎症剤・ビタミンおよびその誘導体・油性成分・界面活性剤・防腐剤・粉体成分・精製水・高分子化合物・ゲル化剤・酸化防止剤・コレステロール類・植物ステロール類・リポプロテイン類・微生物由来成分・藻類抽出物・血行促進剤・抗脂漏剤・増粘剤・着色料・美容成分などが挙げられ、本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択して用いることが出来る。
【実施例0021】
次に実施例および比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれになんら制約されるものではない。また使用した薬剤のエキスについての抽出方法についても何ら限定されるものではない。
【0022】
〈抽出物製造例1〉植物抽出物(オウレン抽出物)の製法
オウレンに関しては、学名がCoptis japonica(Thunb.)Makino(Ranunculaceae)又は同属植物であれば何を使用しても構わない。オウレンの根茎30gに20倍量の50v/v%エタノール600gを加え、50℃にて5時間抽出し、ろ過濃縮した後、凍結乾燥し、粉末化し、抽出物を得た(オウレン抽出物1)。別の製法として、オウレンの根茎50gに10倍量の1,3-ブチレングリコール500gを加え、室温にて10日間抽出を行い、ろ過し、抽出物を得た(オウレン抽出物2)。
【0023】
細胞の老化誘導には複製(細胞分裂)、過酸化水素、UVA、UVB、γ線の暴露の他、DNA損傷を与える薬剤の処理などがある。例えばMdm2阻害剤であるNutlin-3a、抗悪性腫瘍剤であるドキソルビシンがある。
【実施例0024】
(老化細胞の作製)
老化細胞の作製にあたり、安定的かつ効率的にスクリーニングを行う為、老化誘導には過酸化水素を用いた。正常ヒト皮膚線維芽細胞(クラボウ)を10cmシャーレに播種し、サブコンフルエントになるまで培養した。ハンクス緩衝液で洗浄した後、400μM過酸化水素を添加・暴露させ、5%ウシ胎児血清を含むDMEM培地に培地交換、37℃、5%炭酸ガス下で一晩培養した。過酸化水素を反復暴露させた後、過酸化水素暴露細胞は未暴露の細胞に比べて大きく扁平化しており老化形態を示した。細胞老化マーカーの一つであるSA-β-Gal蛍光測定により、未暴露の細胞と比べて過酸化水素暴露細胞はSA-β-Galを1.7倍亢進していることを確認、これを老化細胞としてスクリーニングを実施した。尚、正常細胞には過酸化水素を暴露せず同条件下にて培養した細胞を用いた。また、老化細胞は、SA-β-Gal蛍光測定の他に、SA-β-Gal染色によるSA-β-Gal亢進や活性酸素(ROS)亢進を確認し、総合的に老化誘導できていると判断した。
【0025】
(試験例1)老化細胞除去作用の測定
製造例1に示した抽出物(オウレン抽出物1)について、老化細胞除去作用を測定した。正常細胞と老化細胞を5%ウシ胎児血清を含むDMEM培地にて調整し、96穴プレートに播種、5%炭酸ガス下、24時間培養した。24時間培養後、精製水に試験試料を溶解し、フィルター滅菌した溶液を添加した上記の培地にて同条件で培養した。培養後、PBS(-)にて細胞を洗浄、MTT還元法により、570nmおよび630nmの吸光度差を測定し、このときのブランクの吸光度差を100として、それに対する試験溶液添加群の細胞生存率を測定した。値を表1に記す。
【0026】
【表1】
【0027】
表1に示す通り、オウレン抽出物が、正常細胞には影響を与えず、老化細胞のみ除去作用があることを確認した。
【0028】
(試験例1)皮膚外用剤の適用試験
30~65歳の女性30名をパネルとし、表2記載の抽出物配合外用組成物を、毎日朝と夜の2回、24週間に渡って洗顔後に被験外用剤の適量を顔面に塗布した。塗布による透明感(シミ症状の改善)、ハリ(シワ症状の改善)美肌効果の結果を表3に示す。
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
表3に示す通り、植物抽出物を含む実施例1の皮膚外用剤は、長期間塗布することによって、シミやシワを緩和することが確認された。
【0031】
本発明による老化細胞の蓄積による皮膚症状改善のための皮膚外用剤への植物抽出物の配合例を下記に示す。なお、配合例は本発明を限定するものではない。
【0032】
(配合例1)クリーム
下記の成分(1)~(10)、これとは別に下記成分(11)~(17)及び(19)を75℃に加温溶解し、乳化し、攪拌しながら50℃まで冷却し、成分(18)を加え、クリームを調整した。
(成分) (重量%)
(1)ホホバ油 3.0%
(2)スクワラン 2.0%
(3)メチルポリシロキサン 0.5%
(4)ステアリルアルコール 0.5%
(5)セチルアルコール 0.5%
(6)トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 12.5%
(7)モノステアリン酸グリセリル 5.0%
(8)モノステアリン酸ジグリセリ 1.5%
(9)モノステアリン酸デカグリセリル 3.0%
(10)パラオキシ安息香酸プロピル 0.1%
(11)キサンタンガム 0.1%
(12)オウレン抽出物2 0.1%
(13)ラベンダー花エキス 0.1%
(14)ローズマリー葉エキス 0.1%
(15)乳酸桿菌発酵液 0.8%
(16)1,3-ブチレングリコール 2.5%
(17)パラオキシ安息香酸メチル 0.2%
(18)香料 0.1%
(19)精製水 残量
【0033】
(配合例2)化粧水
下記成分(7)~(10)を混合溶解させてA液とし、これとは別に下記成分(1)~(7)及び(11)を混合溶解させてB液とし、A液とB液を均一に混合し、化粧水を得た。
(成分) (重量%)
(1)グリセリン 5.0%
(2)1,3-ブチレングリコール 5.0%
(3)オウレン抽出物2 0.4%
(4)オプンティアストレプタカンサエキス 0.1%
(5)ザクロ花エキス 0.1%
(6)チャ花エキス 0.1%
(7)ポリオキシエチレンソルビタンラウリン酸エステル 1.2%
(8)エチルアルコール 5.0%
(9)フェノキシエタノール 0.1%
(10)香料 0.1%
(11)精製水 残量
【0034】
(配合例3)乳液
下記成分(1)~(10)、これとは別に下記成分(11)~(15)及び(17)を75℃で加熱溶解させてそれぞれA液及びB液とし、A液にB液を加えて乳化し、攪拌しながら50℃まで冷却し、成分(16)を加え、乳液を調製した。
(成分) (重量%)
(1)ホホバ油 1.0%
(2)スクワラン 2.0%
(3)ベヘニルアルコール 1.0%
(4)トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 2.0%
(5)テトラグリセリン縮合リシノレイン酸 0.1%
(6)モノオレイン酸プロピレングリコール 0.5%
(7)モノステアリン酸グリセリル 1.0%
(8)モノミリスチン酸ヘキサグリセリル 1.0%
(9)モノミリスチン酸デカグリセリル 0.5%
(10)パラオキシ安息香酸プロピル 0.1%
(11)オウレン抽出物2 0.1%
(12)シャクヤク根エキス 0.1%
(13)タモギタケエキス 0.1%
(14)1,3-ブチレングリコール 3.0%
(15)パラオキシ安息香酸メチル 0.1%
(16)香料 0.1%
(17)精製水 残量
【0035】
(配合例4)クレンジングジェル
下記成分(1)~(3)、これとは別に下記成分(4)~(8)及び(10)を70℃に加熱溶解させてそれぞれA液及びB液とし、A液にB液を加えて均一になるまで攪拌する。攪拌しながら、50℃まで冷却し、成分(9)を加えてクレンジングジェルを調製した。
(成分) (重量%)
(1)モノミリスチン酸ヘキサグリセリル 20.0%
(2)流動パラフィン 59.6%
(3)パラオキシ安息香酸エステル 0.3%
(4)オウレン抽出物2 0.1%
(5)ウイキョウ果実エキス 0.1%
(6)ホホバ葉エキス 0.1%
(7)濃グリセリン 5.0%
(8)ソルビトール 5.0%
(9)香料 0.1%
(10)精製水 残量
【0036】
(配合例5)パック剤
下記成分(1)~(8)及び(13)を70℃に加熱溶解しA液とし、(10)~(12)を混合してB液とする。B液をA液に混合した後、冷却し(9)を均一に分散してパックを調製した。
(成分) (重量%)
(1)ポリビニルアルコール 20.0%
(2)グリセリン 5.0%
(3)カオリン 6.0%
(4)オウレン抽出物2 0.3%
(5)ハトムギ種子エキス 0.1%
(6)ヒキオコシ葉/茎エキス 0.1%
(7)フトモモ葉エキス 0.1%
(8)ベルゲニアリグラタ根エキス 0.1%
(9)塩化ベンザルコニウム 20.0%
(10)エタノール 20.0%
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.2%
(12)香料 0.1%
(13)精製水 残量
【産業上の利用可能性】
【0037】
皮膚の老化を防止・改善する化粧品、医薬部外品、医薬品への応用が期待できる。